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第34話「涙のお別れ!クレープの告白」

○今週の出来事
①お騒がせ王女

 珍しく勤労意欲のあるシロップ。メルポが突然何かを訴えるように声をあげます。ローズパクトを取り出すシロップ。視聴者にはメルポが何を言っているか分かりませんが、シロップは理解できます。パクトを開くと画面には何も映っていません。クレープ王女が居ないことに慌てるシロップ。
 登校。不自然に動く鞄を持って歩く小々田先生。のぞみが挨拶をして近づこうとすると、くるみが高速移動して先手を打ちます。朝から醜い女の戦いです。くるみの表情面白すぎです。するとココの持っていた鞄から飛び出すクレープ王女。ココに寄るなと言い放ち、自分はココに擦り寄ります。
 どうやら発情期のようです。


 エターナル。いつものようにお茶を淹れるブンビー。イソーギンとヤドカーンの部屋に入ります。しかしもぬけの殻。絡みづらいふたりが居ないと本音を漏らすブンビー。お茶を淹れるのだけは上手くなった自分は何のためにエターナルに入ったのだか…と自問します。


 生徒会室に集合するのぞみ達。クレープが飛び出して小気味欲動いてココにまた抱きつきます。頬擦りまでするクレープにくるみは元気になったのなら帰ったらよろしいのでは?と言います。意外にもすぐ帰ると答えるクレープ。その言葉を聞いて喜ぶくるみ。君は分かりやすいな。
 しかし条件付きで、ココの仕事ぶりを見てから、小さなことでも分かち合うことは結婚生活でも国を治める上でも重要と今日一日ココの生活に密着すると言うクレープ。言っていることは間違ってはいないと思いますが、一国の王女がベタ惚れで人目はばからず男に抱きついているのはかなり滑稽だと思うのだけど…きっとこの王女さんは外交とか体裁とか上手いから自国民には人気ありそうです。
 すぐ帰るって言ったのに…!と堪えるくるみ。のぞみはそっか!と嬉しそうです。りんが考えを察して今日一杯は居ると相槌を打ちます。さすが付き合いが長いだけはある。うらら・こまち・かれんも了解。
 足音が聞こえてきて扉が勢いよく開きます。息を切らせたシロップ。色々探し回ったようで、クレープに勝手に出歩くな!と苦情を言います。おそらくクレープ的序列最下位のシロップは無視されていると思います。これでナッツ以外は学校に集合。いつものことです。

 ビルの屋上に立つイソーギンと座るヤドカーン。数年前ならプリティでキュアキュアと二人組が立っていたところですが、現在は勤労意欲が無さそうな二人組が居ます。


②密着レポート
 お昼。カフェにやってくるココ。クレープの入った鞄を持っています。働いているシロップにのぞみ達の所在を尋ねるココ。ぶっきらぼうに返事をするシロップ。朝からバタバタしていたので人探しは自分でやってくれ、とつっけんどんです。
 周囲を伺うココ。のぞみ達が集まって何かを収集しているようです。クレープが声をかけるとのぞみ達は隠し事でもあるかのように挙動不審です。くるみがこれ使える?と呼ぶのでそちらに向かう一同。お昼もとらずに何かをしているようです。お昼が後回しなんて珍しいとつぶやくココ。全くです。
 クレープはそんなことよりもふたりでラブラブランチタイムにしようと言います。クレープ王女だけにクレープ好きそうだね。と、久しぶりの登場である増子美香が突撃レポート。小々田先生の取材をしたいといつものテンションで言う増子さん。早速ココが持っている鞄に目を付ける増子さん。タジタジになって答えるココ。ある意味不審者に見えなくも無い。
 女子生徒たちが集まってきて一緒にお昼を、勉強を教えて、と超ハーレム状態。あれ、もしかしてこの学園に行けば私でもモテるんじゃね? 不審者で即刻通報されますかそうですか。
 ココの人気ぶりを見て喜ぶクレープ。

 授業が終わります。ココに見とれるクレープ。のぞみがココに授業のことでわからないことがあると質問します。古語の文法について説明するココ。要領よく理解するのぞみ。のぞみはノートに書き込んで、ココに見せます。正解のようです。和気藹々としたココとのぞみの様子を不安な表情で見つめるクレープ。そういえば最近、仕事で重ね合わせの理とか連立方程式を使う場面があったのだけど、全く憶えていなくてびっくりした。解き方とか忘れてしまうね。

 ビルに佇む二人。行く場所が決まったようです。


 ナッツハウスに戻るクレープ。急に帰ると言い出したようです。先ほどのココとのぞみの姿を思い出してため息をつくクレープ。気持ちは分からんでもない。あ、そうだ王女さん、私と同盟組まない?
 ナッツが様子を伺います。誤魔化そうと多弁になるクレープに「ココにちゃんと気持ちを伝えたのか?」とストレートに尋ねるナッツ。ナッツはいつも問題の核心をつきます。王国のことや立場のことを持ち出してもココは戸惑うだけ、本心を知りたいなら一個人としての自分の本心を告げないとダメだと言うナッツ。ココはまっすぐな言葉にはまっすぐに答えると諭す様に言います。その言葉に顔を伏せるクレープ。彼女は毎度ココにベタベタとくっ付き言葉を連ねるけど、なるほど確かに一個人としての言動はあまり見られません。


③乱入者
 のぞみ達がココと一緒に帰ってきます。戻って早々始めようと言い出すのぞみ。シロップが疑問に思います。クレープ王女のお別れ会、と答えるのぞみ。ココは今気付いたようでだからバタバタしていたのかと合点がいきます。
 クレープにプレゼントを渡すのぞみ。戸惑いながらも受け取るクレープ。まさかプレゼントが渡されるとは思ってもみなかったようです。一言もしゃべっていませんがくるみの心境を表す表情が絶妙です。
 リボンを解いて中身を取り出そうとするクレープ。リボンを受け取る手。相手の方を見てお礼を言おうとしたクレープの眼前には巨大な無愛想な顔。怖ぇぇよ!! 叫んで驚くクレープ。
 いつのまにかイソーギンとヤドカーンが隣に居ます。神出鬼没。起用にリボンを結んだヤドカーンからリボンを取ってホシイナーに憑依させるイソーギン。意外と可愛いホシイナーになるのでは?と思ったら想像以上にキモイデザインに。イソーギンとヤドカーンも合体して戦闘態勢。こちらも変身です。敵のキモイデザインを見たあとでの女の子の変身シーンは心洗われるひと時です。

 跳躍して一気に対岸まで移動するプリキュア。ナッツハウスが壊れるとココ達が路頭に迷ってしまいます。リボンを手のように扱いプリキュアを投げ飛ばすホシイナー。ココ達がプリキュアのもとに駆け寄ります。君たちは邪魔になるだけだと思います。ローズが守るためにホシイナーの攻撃を裁きますが、受けきれずココ達も攻撃を受けてしまいます。捕縛されるクレープとシロップ。
 イソカーンはシロップからパクトを取り上げるとシロップを離して、撤収すると言います。ダメ!と制止の声をあげるドリーム。
 王国に帰るクレープをお見送りするの!と啖呵を切るドリーム。流石プリキュア。パクトの扱いがぞんざいです。何が重要で何がそうでないか、プリキュアが何のために戦い、何を守ろうとしているのか、スポンサーの商品のためでないことは明白です。
 傷ついたココも立ち上がってクレープのもとに歩き出します。ホシイナーに挑むプリキュアとローズ。クレープを取り戻そうとしますが阻まれてしまいます。

 ココはヨロヨロとクレープに一歩一歩近づいていきます。逃げて!と叫ぶクレープの言葉を遮って、逃げない諦めないと言うココ。ドリームにそう教えてもらったと言います。クレープを助けパクトも取り戻してプリキュア達に渡す!と叫びます。
 諦めの悪いココに攻撃を加えるイソカーン。ドリームがそれを阻みます。教えられたのは自分達の方だとココに言うドリーム。彼女達がバラバラになりかけていたときに声をかけ励ましたのはココです。「楽しいだけじゃダメなんだよ!今はどんなことも諦めずに、一生懸命に頑張れって!教えてもらった!」「ココが教えてくれた、今日みたいに気持ちの良い晴れた日は小春日和っていうの。勉強の楽しさも仲間の大切さもみんなココが教えてくれた」 何度も彼女はココに教えられ救われ、そのたびに困難に立ち向かう勇気と力を貰っています。と同時にその姿を見ているココもまたのぞみから学び教えられ困難に立ち向かう勇気と力を貰っています。他者の姿や行動、言葉がただ空間に映され、響くだけのものであるなら人は何人居ても孤独な存在であるでしょう。しかしそうではなく、他者の姿や行動、言葉が別個の存在に届くときがあって、またそれが意図したときや意図しないときでも起こりえるからこそ、人の精神は伝え、伝わり共感し、無数の目には見えないような繋がりが出来ていきます。無論、それがまた人の醜悪さや争いを生むキッカケにもなり得るのだけど、我々は良くも悪くも(真の意味での)孤独ではないし、孤独ではいられないのでしょう。人が感じる孤独は、つまりその結びつかざる感覚、共有できない感覚、伝わらず、伝えられない感覚を孤独と呼んでいる。

 プリキュアの反撃でパクトを取り戻します。ローズの追撃でクレープも取り戻します。形勢逆転、フルーレを召還してホシイナーを倒します。イソカーンも撤退。


④お別れ会
 ナッツハウスの庭でお別れ会を催すのぞみ達。主賓であるクレープは二階のベランダに独り。ココが声をかけます。クレープは意を決するとココに向き合います。
 自分の真っ直ぐな気持ちを伝えると言います。クレープの真剣な言葉にココはクレープに正面から向き合います。深呼吸するクレープ。
 「クレープは一つのことに一生懸命努力しているココりんが好きクク。ココりんにずっと傍に居て欲しいクク
 一瞬困ったような、残念な表情を浮かべ、ココは揺ぎ無く応えます。
 「それは、できないココ
 息を呑むクレープ。瞳が揺れます。
 「ココにはまだやらなくてはいけないことがあるココ。それに…傍に居て一緒に夢を叶えたい人がいるココ。その人とはいつか離れ離れになってしまうかもしれないココ。でも、だからこそ、今一緒に居る時間を大切にしたいココ
 「それは、のぞみクク?
 頷くココ。
 堪え切れず涙を流すクレープ。
 「クレープ!
 「クレープ王女って呼ぶクク!
 涙を拭い彼女は毅然と応えます。
 「これからは、ココりん…ココとは国を代表するもの同士としてお付き合いをしていくクク。でももし、パルミエ王国のことで困ったことがあったら…相談に乗ってあげてもいいクク
 「ありがとココ。クレープ王女


 お別れの時。クレープ王女はカードをこまちに渡します。ココを大切にしなかったら承知しないぞ!とのぞみを指名して言うクレープ。なんで自分が指名されたのか分からず戸惑うのぞみ。クレープは茶目っ気全開。貴女、カッコイイな。
 飛び立つシロップ。しばしのお別れです。国へと戻る中、貰ったプレゼントを見るクレープ。学校の中で集めた落ち葉などでクレープの似顔絵が描かれています。みんなと一緒ならココも大丈夫と安心するクレープ。
 みんなが待っている王国へ帰ります。


⑤次回予告
 ブンビー脱サラか。くだらないこと言う人として認識されているのが泣ける。


○トピック
 EDで突然チアガールの格好になっていたから、この姿で踊るのかと期待しましたが流石にそこまでは無理か。毎回とは言わないでも定期的に衣装が変わったら面白そうです。是非チアガール姿で変身していただきたい。
 CMの中でプリキュアオールスタードリームライブの宣伝がありましたが、映画のちょー短編の映像らしいので映画がさらに楽しみに。しばらくみないうちに舞がすげー美人になってました(元々美人です)。


 クレープの恋愛の結末。
 ココを巡ってのぞみ・くるみ・クレープの三つ巴の争い、なんぞ見たいとも思っていませんでしたが、プリキュアのプリキュアらしい真っ直ぐな意思疎通が素敵な話。
 のぞみとココのラブラブな姿を見るのではなく、何気ない会話や姿からお互いの信頼関係を知るクレープが真正面からココに気持ちを伝えます。その気持ちが期待に叶うことはなかったのだけど、彼女の気丈で誠実な態度に敬意を表したい。ココもまたクレープの気持ちに自分の素直な気持ちで応える姿が素敵です。
 プリキュアの恋愛話は好きです。それは人を好きになることを通して、自分の気持ちを相手伝えよう、相手の気持ちに応えようという姿が真剣に誠実に描かれているからです。恋が実っても実のならなくても、そこには成長や意思疎通などの更なる発展と可能性が示唆されています。

 相手を独占したい、意のままにしたい、自分の期待が叶って欲しい、もし障害となる相手がいるのであれば退けたい、と誰しもが思います。それは自己の発する正当な要求です。しかしそれは同時に他者にとって不当な要求でもあります。自分はどうしたいのか、意中の相手と関係を結びたいのか、障害となっている相手を蹴落としたいのか。よくある恋愛話のドロドロしたドラマが私は好きじゃないのは、本来の目的から外れた思考や志向性が嫌いだからです。不毛だからです。自己の欲求に従うのも他者に責任を転嫁するのも楽だし自分にとっては正当性があるからモチベーションも高まるのだろうけど、それは迂遠な行動だと感じます。
 自分の気持ちや相手の気持ちを客観視したときに見えてくるものがあります。自分の求めるモノを独占したいのか、それを求める自分の気持ちや相手を尊いと思うのか。自分の意が叶わなかったからといって、その気持ちが不当であったり、自分の意を叶えてくれなかった相手が不当であるとは限りません(そういう場合もある)。ただ、何らかの理由により叶わなかっただけです。それで気持ちや何かが否定されるわけではありません。無論、期待が叶わないことは辛いことだけどね。
 そんなときにどこに目を向けるかが問われます。それでも相手を尊いと思えるか、相手の意思を尊重できるか、自分の利と反する相手の気持ちも尊重できるか(クレープの場合で言うならのぞみ)、自らの気持ちを肯定できるか、立ち止まったとしても前を見ていられるか。万人が思うかは知らないけど、私は尊敬に足る行為や、高潔な意志というものがあるとするなら、そういう自分の欲望や挫けた心にそのまま流されず、その感情に抗い誠実たろうとする姿にそれを感じます。それはただ行為が美しいというだけでなく、可能性を感じることが大きいように思います。潰しあい、いがみ合い、挫折したままの状況より、ずっとより良くなる、より良くしていこうとする意志と行動に私は勇気付けられます。

 などということを、女の子を見ずに、ひたすら不思議生物同士のシーンを何度も見返しながら思ってしまうのですが、プリキュア恐るべし。まさか(人間の)女の子を見ることなく感動するなんて。
 ココもまた自分ののぞみへの気持ちを大事にしているからこそクレープの真っ直ぐな気持ちに応えています。自分とのぞみの関係が確実ではないことを知りながら、自分の志を持って進もうとしています。


 のぞみ達からのアプローチではなく、ココ達からのアプローチによってのぞみ達との関係はより深さと広さを持ちます。のぞみ達(のぞみとココだけの関係ではなく、彼女達が作る関係や将来)をクレープは承認します。のぞみ達は他者を認めることで他者との関係を広めていきますが、同時に他者からも認められることでそれを確実なものとし、さらに発展する可能性を作っています。
 この関係と可能性がどこまて高く、どれだけ広く、何を現せるのか最終回までまったり見ていきます。
[ 2013年05月22日 10:16 ] カテゴリ:プリキュア5GoGo! | TB(0) | CM(-)
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