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第20話「こまちとまどか二人の夢」

○今週の出来事
①さすらいのまどか

 和菓子屋小町。店を手伝うこまち。話し好きそうなおばさんがこまちに気づいて話しかけます。姉のまどかは最近外出中だそうです。おばさんはまどかがよく店を手伝うので両親も安心するだろう、とお気楽に笑って帰ります。


 エターナル。ネバタコスに報告書を催促するアナコンディ。そんなもの書いてられるか、と最初からやる気無しのネバタコスさん。シビレッタといいスコルプ以外はやる気がありません。スコルプさんはよく頑張っていたと思います。報告書はエターナルの決まりだと言うアナコンディ。苦手だと言うネバタコスに、組織はルールで動く苦手では済まないと返すアナコンディ。社会の常識。その画一化されたルールが人を縛ることも、縛らねば統率が取れないことも事実です。地下室のことを持ち出すとすんなり服従するネバタコス。どうやらネバタコスでも地下室には恐れるようです。組織への反抗はクビや左遷、死を暗喩しています。プリキュアの敵組織は現代社会組織への風刺ですか。


 ナッツハウス。原稿を読むナッツとそれを興味津々に見るのぞみ達。ナッツが読み終わったとろこでのぞみ・りん・うららが同時に感想をねだります。読後感にひたる暇がありません。ナッツが読んでいたのはこまちの新作です。くるみがナッツが困ると三人を制止します。かれんもこまちが来てからにしようと言います。
 それでも感想が気になるのぞみ。ナッツは今までのこまちの書いてきた話とはちょっと違う話だと答えます。かれんがナッツの言葉の意味を聞き返そうとしたときにバイクの音が聞こえてきます。
 バイクといえばまどか。久々の登場です。まどかを知らないシロップはこまち!?と驚きます。ちょっと遅れてこまちも来ます。さらに混乱するシロップ。一週間旅に出ていたらしいまどか。放浪癖があるのか自由人なのか、いずれにせよそういう人達は神出鬼没です。こまちにお土産を渡します。豆大福らしいです。ってあなたの実家和菓子屋で豆大福あるでしょ。お土産に喜ぶのぞみ。
 ナッツハウスの商品や陳列に関心するまどか。どうやら心得があるようです。りんが手伝っていることも察します。ナッツがこまちの小説を読んでいたことを知り単刀直入に聞くまどか。年齢的にも精神的にもココやナッツ達に肩を並べられる貴重な存在です。最初に聞いていたのぞみ達は豆大福に夢中になっていましたが我に返ってナッツに聞きます。くるみも口を揃えて言います。やぱり気になるところ。
 よく書けている。少し手直しをすれば良くなる。と手短に言うナッツ。素っ気無い何が何だかわからない感想ですが、ナッツの感想としてはかなり好評価です。安心するこまち。まどかもみんなもやったね!と喜びます。

 まどかは来たときと同じように、唐突に大学行かなきゃ、と出て行きます。嵐のように来て嵐のように去っていった、と呟くココ。シロップも唖然としています。ババロア女王もしゃべる暇が無かった、初めてだと言います。これは相当なものです。ババロア女王のマシンガントークがこういう形で比較に使われるとは思いませんでした。っていうか、女王今のところ全く話に絡んでいないのですが、普通にココナッツの王位継承を承認しそうです。本当に反対していたのかなぁ。
 のぞみはまどかが鞄を忘れて行ってしまったことに気づきます。

 まどかの大学を訪れるのぞみ達。のぞみはきっと食堂も大きくてメニューもいっぱいあると期待します。用件を済ませるだけならこまち一人でも良いのですが、かれんがみんな一緒なら心強いと言います。前にこれと似たようなことがあった気がしますが、みんなで一緒に体験することは共通認識になっています。
 大学の中ではサークル活動をやっている人達で溢れています。憧れのキャンパスライフと心ときめかせるりんとうらら。私は大学へ行っていないので実際にどういうものか想像しかねます。何故か一緒にいるシロップ。まどかのお土産を食べたので連れてこられたようです。
 こまちをまどかと間違えて声をかけてくる大学生。絵を展覧会に出品するか尋ねます。妹だと答えるこまち。判別方法は服装と髪の毛のしっぽくらいなもんです。

 まどかは木彫りをやっています。…話が飛びますがすが最近ヘッセの「知と愛」という小説を読んだのですが、主人公が自由人で芸術的センスがあって木彫りをやっていたのを連想しました。芸術家と言われる人達は、その創造性や見出した精神を作品に封じ込める能力があるのですが、社会のルールや常識にとらわれず自由であることを望みます。社会への隷属、技巧のみを求めることは自由を犠牲にします。それは彼らが望み、求める創造的、精神的発現(作品として表す)を妨げます。
 のぞみが声をかけようとしますがりんが止めます。まどかはのぞみ達には気づかずに真剣に集中して木彫りをしています。それを真剣に見つめるこまち。
 ひと段落ついてまどかはのぞみ達に気づきます。こまちは鞄をまどかに渡します。表情を沈ませています。こまちの様子に気づくまどか。


②思い悩むこまち
 大学からの帰り。まどかに感心するのぞみ達。こまちは顔を落としたままです。のぞみの呼びかけにも一歩遅れます。十字路で別れる一同。一人になったこまちのもとにとどまるかれん。

 かれんと並んで歩きながらこまちは姉が彫刻を彫る姿を初めて見たと言います。お姉ちゃんの夢は何だろう?と呟くこまち。まどかは色んなところに行き、色んなことをしています。彼女には何かしたいことがあるんじゃないかと考えるこまち。幼い頃のことを話します。和菓子職人になると思っていたと言います。父親の真似をして作っていたそうです。姉の作った白玉団子が美味しくて手紙を書き、それを読んで姉が喜んでくれた姿を見てこまちは文章で気持ちを伝えることを素敵なことだと思ったと言います。それがキッカケになって小説家になることが夢になったと言います。少し照れながらかれんに話します。
 改まって、こまちは文章を書くのが好き、小説家になることが大切な夢だと言います。姉にも夢を持って欲しいと言うこまち。夢を持つこと、夢に向かって進むことは人に勇気と希望と充実を与えます。明日があるから、明日があると信じられるから人は辛いことにも耐え頑張ることができます。両親はお店が続くことを願っているとも話します。世襲、跡継ぎ、それもある種の社会の束縛。暗黙のルール。人の願いは時に人を縛るものとなります。
 かれんはこの前両親に手紙を書いたと言います。やりたいことが見つかったことを伝えたかれんを喜ぶこまち。かれんはそれもみんなのおかげだと言います。こまちに何を言っていいのかわからないけど力になりたいと話すかれん。こまちはそのことを快く思います。人の願い、気持ちは人の可能性を紡ぎ、育み、咲かせ、さらにそれを広げていくこともできます。
 かれんと別れるこまち。しかしまだ表情に本来の明るさは戻っていません。かれんもそのことに気づいています。

 ココはこまちの小説がどういう物語なのかナッツに尋ねます。姉妹が互いに思い合う小物語だと話すナッツ。確かに冒険小説や恋愛小説を書いていたこまちの作風とは違います。「ただ」と続けるナッツ。妹が姉を思うあまりに悩みすぎていると言います。

 夜空を見上げるこまち。


③姉と妹の想い
 翌日。和菓子屋小町を訪ねるかれん。まどかが店番をしています。こまちがナッツハウスへ行ったと答えるまどかですがかれんはまどかに用があると答えます。

 こまちは公園のベンチに座り物思いにふけります。声をかけるまどか。かれんが尋ねこまちのことを心配していたと話します。
 姉は話し始めます。店の伝統を守りながら今よりも美味しい和菓子を作ることが夢だと言います。驚くこまち。色々やっているので他にやりたいことがあるのかと思っていたと答えます。まどかは白玉団子を作ったことを憶えている?と尋ねます。妹が美味しそうに食べてくれたことを嬉しく思ったまどか。そのとき和菓子を作って妹のようにみんなを笑顔にしたいと思ったと話します。鞄の中から手紙を出し渡します。「おねえちゃんへ」と書かれた手紙。辛いときはそれを見て頑張っているとこまちに言います。手紙は人に気持ちを伝えるものですが、書かれているものだけが気持ちを代弁しているわけではなく、持つ人や過去や経緯にも込められています。こまちの手紙はこまちの気持ちを伝え、その手紙はまどかの気持ちをこまちに伝えます。
 こまちもこの手紙がキッカケで小説家になることを目指したと話します。真っ直ぐ夢を目指して欲しいと話すまどか。

 のぞみがやってきます。のぞみはこまちと一緒に行こうと思って、みんなもきっと待っていると言います。さり気ないセリフですが、のぞみの行動力と思慮深さ(というか本人は天然でやっている)が分かります。ナッツハウスまでの経路と配置が不明ですがわざわざこまちを探して、なおかつ他の人はナッツハウスで待っていると言っています。偶然や気分でこまちと一緒に行くのにはやり過ぎですし、他の友達とも一緒に行くとは言っていないところを見るとこまちを心配しての行動です。
 まどかは自分で研究して作った豆大福をこまちに渡します。喜ぶのぞみ。


④豆大福>>>>ローズパクト
 ナッツハウスに行く途中、ネバタコスと遭遇します。
 ローズパクトを手に入れれば報告書を書かなくて済む、と言います。それはそれで報告書必要なんじゃないかなぁ。こまちの持っている小包を奪います。しかし中身は豆大福です。大事に抱えているからパクトだと誤認したようです。
 のぞみも驚くくらいの剣幕で「返して!」と叫ぶこまち。姉の作った豆大福を取り返すために変身します。のぞみも続きます。アップで夏服変身です。やったね!
 そんなに大切なものなら返せない、と突っぱねるネバタコス。ヤな奴です。先制攻撃。回避してミントがドロップキック。反動を軽やかに相殺します。カッコイイ。ネバタコスはホシイナーを蔵に憑依させます。割り箸なのか柱なのか微妙なところですが打ち出してミントを退けます。ちなみに脚はお椀のようです。最初トイレのスッポンかと思いました。
 ネバタコスが小包で遊びながらふたりを嘲笑います。隙を突いてあっさりとシロップが奪取。油断大敵。シロップは使える不思議生物です。りん達も揃います。
 りん・うらら・かれんの同時変身。これは珍しい三分割です。くるみも変身。ミニスカートがいい感じです。やっぱ夏はいいね! 太もも見放題ですよ。

 ホシイナーは口(蔵の入口)から舌(?)を出して攻撃。ドリームが反撃します。攻撃を受けたときにホシイナーの目が痛そうなのが面白い。愛嬌が無いかと思っていましたがなかなか表情豊かです。
 ホシイナーとネバタコスに弾き飛ばされるプリキュア達。ミントは立ち上がって立ち向かいます。向かってくるネバタコスにミントが先陣を切り突貫。重量級のネバタコスもプリキュア+ローズのキックには耐えられません。決して体重で勝ったわけじゃありません。女の子の体重は秘密にしておいた方が何かと良いらしいです。
 エメラルドソーサーがヒットしてホシイナーを撃破します。実は初撃破。


 まどかが作った豆大福をみんなで賞味。ナッツもうなる美味しさです。みんなの食べっぷりにババロア女王も唖然としています。あっという間になくなってしまいます。物足りないのぞみ。
 バイクの音。まどかが追加の豆大福を持ってやってきます。流石。

 かれんがここで視聴者も思っていた重大な疑問を尋ねます。こまちの名前はなんで和菓子屋小町と一緒なのか。いや、実はこまちと小町は初期設定であったんだけど、姉にまどかが居るというのは後で作った設定だったんだよ、とかそんなぶっちゃけたことは言わず、まどかが名づけたと答えます。何故か恥ずかしがるこまち。
 生まれたばかりのこまちがぷっくらとしていて大福にそっくりだったから店の名前をとったと良います。ぷっくりほっぺと笑うくるみ。くるみの笑い顔可愛い。ナッツに知られて余計に恥ずかしがるこまち。頬を膨らませます。ちょ、可愛いすぎるだろ
 かれんとナッツに話の続きを聞かせます。妹が出来て嬉しかったこと、大好きな店の名前が良いと思ったと言います。
 妹が姉を思い慕うように、姉も妹を思い慕っています。


⑤次回予告
 たまご焼きのつもりがスクランブルエッグ。あるある。よくあるよ。


○トピック
 幼い頃も今も大福みたいに丸くて可愛いこまちの話。

 今回もまたプリキュアらしく真面目で素直でそして優しいお話。
 さり気に跡継ぎの問題も入っていて重いのですが、そこはまどかが積極能動的にみんなを和菓子で笑顔にしたいという夢を持つことで解消。跡継ぎ問題は物語としては重要ではないのでちょうどいいです。
 5人の中で夢を最初から持っていたのはうららとこまちです。うららは母の姿から、こまちは幼い頃の姉との体験から夢を見つけています。実も蓋も無い話をするとこの辺の話はおそらく後付けだと思うのですが物語として上手く繋げています。うららは記憶に残る母の姿と現在の自分の夢を目指す態度をシロップと繋げることで人の結びつきを広げています。こまちも今回の話で姉とお互いに関係しお互いに相手を喜ばせたい、相手に気持ちが伝わることの嬉しさを感じていたことが相互に成り立っています。
 また、かれんも手紙を書けたことがこまち達のおかげであり、こまちの助けになろうとまどかに働きかけています。その結果まどかはこまちへと働きかかけます。相手の助けになりたいという気持ちや行動が直接相手に伝わらずとも間接的に伝わることもあります。その波及は本人も相手も思っても見ない形で実を結ぶことになるときもあります。まどかとこまちの関係も、こまちとかれんの関係もどちらが先でもなく円循環であり相互的であり連鎖的です。私がこの話題を書くとこういう結論に持っていくのですが、それはそう思っているからです。人と人の関係は確かに最初は何かの働きかけやキッカケ、出だしをやった人がいるのかもしれませんが、それは関係が続けば続くほど先も後も無くなり相互的・同時的・連鎖的になりどちらかの有意性というのはなくなってしまうのです(全部が全部じゃないけど)。

 うららとこまちの話は夢を持っていた、過去から続く人のお話でした。夢を持ち始めたのぞみ、りん、かれんの話も見てみたいですね。くるみ(過去から続く)もそうです。過去が現在へと続いているように、現在も未来へと続いています。のぞみ達の夢がどう本人や他者に関わっていくのか。自分の夢が他者が居たからこそ見出せたものなら(うららもこまちもまどかも同様。相手の喜ぶ姿を見てそれが夢のキッカケとなっている)、その夢は他者にも関わっていくことでしょう。
[ 2013年05月22日 10:10 ] カテゴリ:プリキュア5GoGo! | TB(0) | CM(-)
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