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第11話「華麗に変身!ミルキィローズ!」

○今週の出来事
①名前も知らない恩人へあなたは何を伝えますか?

 前回登場した謎の少女の話を聞いて青いバラの力を持つ者だと考えるドーナツ国王。所在や名前をみんなに聞きますがみんなもわかりません。情報不足のため謎の少女=青いバラとは言い切れないと言うかれんとこまち。慎重です。やー、でも、青いバラの花びらが演出じゃなくて実際に舞ってたんだから、これで青いバラじゃなかったら逆に謎な気はします。
 バラの伝説の話をするナッツ。その話を個人的に聞いていたのか皆に説明するこまち(視聴者的には2話で聞いていますが、こまちはそのとき居なかったので後で聞いたのだと思われる)。自分達と青いバラの力が合わさると大きな力が生み出される、つまり青いバラの少女とお友達になりましょうと受け取れます。フローラとの言葉とも一致します。しかし、相手のことがわからないし、一方的に助けてもらっただけなので実現には程遠い状態です。
 のぞみに意見を求めるうらら。のぞみは少女が残したバラの花びらから良い香りがすると一人全然違うことを考えています。あっけにとられる一同。あの子に会えたらありがとうとお礼を言いたいのぞみ。

 離れたところからナッツハウスを見る少女。服に大きく青いバラが描かれています。思いっきり「私は青いバラの人です」と言っているようなもので全く正体を隠す気が無いあたり潔い。案外本人は全く大丈夫だと思っていて、意外と抜けている人だったりするかも。


 新手について報告するブンビーとスコルプ。再戦を望むスコルプですがアナコンディはスコルプをプリキュア&パクト担当から外します。戦力外通告。用済み。パクトを見つけたのは私だ!と引き下がらないスコルプ。見つけても手に入らなければ意味がない、失敗が続けば館長への面目が立たない、私の立場も考えろ、もっともそれがわかるくらいならとっくにパクトを手に入れているだろうけど、と凄まじくリアルな皮肉を言うアナコンディ。善良な社会人の方々は胃が痛くなってきそうな会話です。歯噛みするスコルプ。怒りのあまり右手が戦闘モードになります。横で見ているブンビーは冷や冷やもんです。アナコンディも立ち上がって力を発露させます。
 色んな意味で前の職場で苦労したブンビーは場を収めようと必死の努力でその場からスコルプを連れ出します。なんというか、色んな意味でリアルだなこの職場。東映アニメの中の人達も大変です。


 学園でも青いバラについての話題で持ちきりです。何も知らない相手に不安を募らせる一同。名前も知らない、事情があるかもしれない、今度会うならキチンと話がしたい、力を合わせるならお互いを理解し合わないといけない、と対策を考えます。その話に異論を唱えるシロップ。あの少女が味方だとは決まっていません。エターナルの新手とも考えられます。情報が不確定な相手に不審と疑惑を感じるシロップ。この両者の前提条件の違い(相手は味方だ、敵だ)やそれに至る考え方の違いはわかりやすい。お人好しと疑り深い人の違いです。
 その両者に属さない人が一人。先ほどから会話に参加せずうっとりと青いバラの花びらを見つめるのぞみ。「早く会えるといいな」。ちなみに、うっとり見つめているのぞみを私はうっとり見つめています(気持ち悪い)。彼女は正しい。正しいというより純粋と言える。自分達を助けてくれた相手にお礼が言いたい、相手に会いたいと望んでいる。相手を味方につけるには、相手を知るには、相互理解をしないと…などと考えたりしない。まず相手の行為(好意)に応えることを望んでいる。彼女は考えなくってもそれが自然とできる。友達を作る、信頼を築く、思いを伝えることの本質を彼女は本能的に知っている。目的のために人と交わるのではなくて、交わる中で関係を作り目的を作って(繋げて)いく。


 タイプライターを打ち込んで書類を出すスコルプ。タイプライターって打ち間違うと最初からやり直しだから大変そうです。サインしますが、ペンをへし折ってしまいます。おそらく担当から外れる旨の文書なのでしょう。
 スコルプを慰めるブンビー。しかしスコルプは手遅れだと言います。アナコンディに逆らった以上先はありません。以前言っていた地下倉庫、廃棄処分場へ行くのが目に見えています。決死の覚悟を決めるスコルプ。折角仲良くなれそうなのに焦ってはダメだと何とかスコルプを思い留ませようと説得を試みるブンビー。めっちゃ良い人だなこの人。苦労したんだなー。優しい男だな、とブンビーを評しつつも決意は変わりません。


②巨大なサソリ
 ナッツハウスに漂う不穏な気配。外に出るとスコルプが池の上にいます。怪人体になりゴーグルを剥ぎ取ると力を解放するというより暴走させるような感じで巨大なサソリへと姿を変えます。多分元に戻れなさそうな気がします。でないと、最初からこの形態で戦えよ、とツッコミを入れられてしまうので。周囲の草木も力の影響を受けて枯れてしまいます。変身です。
 先制攻撃。尻尾からビームを発射します。回避するプリキュア。射角がもう少し上だとココ達とナッツハウスが消し飛ぶところでした。反撃に転じるプリキュア。純動に見えて小回りが利く尻尾で弾かれます。動きでかく乱できないなら火力で。ルージュとアクアが同時に必殺技で攻撃。炎と水は打ち消しあうんじゃね?と思えなくも無いですが、水蒸気爆発か、メドローア(とある漫画で登場する火系と水系の合体魔法。物体を消滅させる)効果が期待できるかもしれないので油断は禁物です。実際かなりの威力のようですが、防御しきるスコルプ。火力と防御力が大幅に上がっているようです。
 レモネードが必殺技で捕獲します。腕を封じたところでドリームが特攻します。が、チェーンが千切られガードされてしまいます。
 再度肉弾戦を挑むも跳ね返されてしまいます。プリキュアは連携によって強いので体術や技などで強い相手にも引けをとらないのですが、単純に火力と防御が高い相手には不利です。対抗するにも火力が足りません。
 傷ついたプリキュアに容赦なくビームを撃つスコルプ。そういえば、ゾイドで荷電粒子砲を使うサソリ型の奴いたなぁ。ミントがエメラルドーソーサーを防御に使います。おお、やっぱり防御に転用できるんだ。ミント最強説は今作でも継承されそうです。しかし火力に圧されてしまいます。

 ボロボロのプリキュアにあいつはどうした?と聞くスコルプ。青いバラの少女のことです。お前達があまりに不甲斐ないので手を貸す気にもならないのだろう、となじります。力とは強い者になびき集まる、今頃エターナルの仲間になっていると追い討ちをかけます。
 ドリームが反駁とともにスコルプを殴ります。攻撃されていると思われないような弱々しい拳。あなたは間違っていると言うドリーム。力は強い人のところに集まるのではなく、勇気を持っている人にこそ相応しいと言います。助けてくれたあの少女にお礼が言いたいとこの状況でも言い続けるドリーム。無力なドリームを哂うスコルプ。シロップが先頭に立ってドリームを助けようと駆け寄ります。ドリームを放り投げて返します。


③青いバラ ミルキィローズ
 絶対絶命の状況。青いバラが舞います。バラの香りに気づくドリーム。相変わらず鼻が良いな。一人の少女が毅然とこちらに近づいてきます。ふと気づきましたが、この少女の服装はのぞみの服装と似ています。
 ココ達にもスコルプにも驚かない少女。正面切って「その人達には指一本触れさせない」と言います。少女に向かって巨大なハサミを振り下ろそうとすると、突然眩い光が少女から発せられます。強そうだ。
 さあ、待ちに待った変身シーンのお披露目。新商品を持って華麗に変身です。
 「スカイローズ・トランスレイト!
 聞き取れなくて玩具情報から口上を調べました。英語が未知の言語だと思っている私にはよく分からない単語なので調べると変換とかそういう意味らしい。私に語学力が無いことは置くとして、青いバラの花びらが舞い上がる中でバラが纏わり部分的に変身していきます。髪の毛が再構成されるシーンは前作のドリームの変身を連想します。
 「青いバラは秘密の印。ミルキィローズ!

 丁寧に自己紹介してくれるミルキィローズ。どの辺が秘密だったのかはわかりませんが、きっと他にも秘密があるのでしょう。そうでなくとも女の子は秘密がいっぱい(らしい)です。

 名前を知る一同。変身口上は便利です。毅然と立つミルキィローズに気圧されるスコルプ。攻撃を仕掛けますが軽やかにかわしていきます。力でも引けをとらないミルキィ。さきほどドリームが言った言葉を肯定します。
 「力というのは、たくさんの想いや願いから生まれるものなの!

 力を持つあなたの想いや願いはなんだろう? それはそれとして、肘打ち強ぇぇ。スコルプの巨体を弾き、外骨格にヒビが入ります。池に没するスコルプ。
 池から飛び上がり反撃に転じようとするスコルプを不敵に笑うミルキィローズ。

 「邪悪な力を包み込むバラの吹雪を咲かせましょう! ミルキィローズ・ブリザード!
 新商品で巨大なバラを作り、それを小さな無数の花びらに換えてスコルプを包みこみ再度バラを形作って四散。名前のとおり冷凍攻撃のようです。前口上はあまり攻撃的ではありませんが、やっていることは凶悪です。凍らせて砕いています。斜め上に打ち出すというか、前傾姿勢で打ち出すシーンが猛烈にカッコイイです。

 「さらば、ブンビー」
 ぶっ、ごめん、素で吹いた。最期の言葉がそれかよ。何か、実はいい人そうに見える死に際のセリフですね。


 無言で立ち去ろうとするミルキィにお礼を言うドリーム。何故助けたのか、あなたは誰なのか、ではなく、感謝の気持ちを最初に伝えます。ドリームの言葉に驚き、表情を緩めるミルキィ。また会いましょ、と姿を消します。
 お礼が言えたことを喜ぶドリーム。4人もミルキィが悪い人ではないことを知ります。気に入らないと言うシロップ。


 エターナル。今までとは全く違う景色の部屋。アナコンディが前にしている人物こそ館長と呼ばれるエターナルの主。青いバラが僕(しもべ)を消したと言います。部下が倒されたことには気にかけず、パクトを狙う館長。すごい重装備な格好です。顔を隠すのは秘密の印。


 女子生徒達が楽しそうに登校するサンクルミエール学園。制服姿で立つ少女。
 「面白くなりそうね


④次回予告
 堂々と転入。どの辺が秘密なのだろうか。お久しぶりです増子さん、スタッフが忘れていたのかと心配していました。


○トピック
 プリキュアの最初の幹部はヘタレという伝統を守り11話で殉職されたスコルプさんに、「ミルキィローズカッコイイ!!」という気持ちの利子分程度の大きさで哀悼の意を表したいと思います。現実社会に打ちのめされていく悲哀たっぷりなオッサンは嫌いじゃないが、理想と強い勇気で現実を生きぬいていく可愛い女の子の太ももと脇が大好きです。

 そんなわけで前回の登場編に引き続きミルキィローズ覚醒編。変身・必殺技お披露目です。この手の追加戦士にありがちな孤高の戦士かと思いきや、熱い心の持ち主のようです。なんとなくのぞみを単体強化したらこんな感じになるような気もしますが、単体で戦い抜かないからこそののぞみなので、美々野くるみはくるみとしての存在と役割を持つのだろうと思います。次回からの本格的な参入に期待。面白くなりそうです。とりあえず今は逆から名前を読まないようにしましょう。


 ミルキィローズ登場の裏で前回今回と目立っているのがブンビーとスコルプの関係。これまでプリキュアは「協力・友情・信頼」を肯定し「独力・利己・傲慢」を悪としてきました。だから基本的に敵は協力しないし、友情のようなものは嘲笑うことはすれ築くようなことはしませんでした。が、ブンビー&スコルプはそこから逸脱しています。
 別段敵が協力しようがプリキュア側の思想問題なので構わないのですが、明確な対比構造はわかりやすいですし、第一同じような思想下のもとで戦うのは好ましくありません。自分で自分を否定するようなものです。
 考えられることとして、
1.一過性
 たまたまそういう感じにしただけ。次のネバタコスなんて友情なにそれ?の人だし。
2.友情や相互理解についてより深くする
 ブンビーとスコルプはコミュニケーションできているが不完全。ブンビー助けに行かないし。
3.組織(上層部の身勝手な考え)の被害者的扱い
 ブンビーもスコルプも結局は非協力的・利己的な組織の中に組み込まれた駒でしかなく、その成れの果て。

 んー、1.を除いても敵の悪役度が下がるなぁ。個人的に容赦なく倒していいと思うので、思想的に悪役度が高くないとカタルシスに欠けるんだけど。
 個人的に見てみたいとすれば、2.と3.の融合ですね。プリキュアが人との繋がりを力とするのはシリーズ的な伝統ですが、逆言えば4年以上もそれをやっていてマンネリ化しつつあります。各作品毎でリセットされると考えても良いのですがシリーズ全部見ている私は、この作品はシリーズを重ねる度により深くより広くより高い人の可能性を提示していると思うので単に友情を結ぶだけじゃダメってところまで行ってくれるとより面白く感じます。感じるというか、私が勝手に思考するだけなんだけど。(この感想は全部そういう感想)
 前回のココ達とのぞみ達がそうですね。彼・彼女らは現状でも深く結びついているのだけど、分断され脅威にさらされてしまいました。他者との結びつきが力の源であるプリキュアにとって、数が増えたことでの分断・敗北は致命傷です。物凄く痛いところを突かれたことになります。これを克服するにはココ達とのぞみ達の関係を今一度再構築して深く結び付けなくてはいけません。

 また敵側にしても、絆や信頼が作り上げられたとして、じゃあ、結局その力で何をやろうとするのかと言えば、エターナルは人の物を奪うわけなのだから、そもそもの目的が正しくないことになります。正しくないことの目的のもとで絆があったとしてそれはやっぱり正しいことじゃないと思う。むしろより酷い組織と集団が作り上げられるだけかもしれない。実際、現実の世の中で悪の組織というのはそうそうありません(マフィアや窃盗集団などはありますが)。テロリストだって彼らなりの正義の目的があって存在して、その中で人間関係が結びついている。でも、結果として、まるで悪の組織のように悪い結果が生まれることがあります。現実には悪の組織よりそういう普通の組織が多く、またそれが悲劇や被害を生み出していることの方が多いと思います(根拠はありません。印象です)。偽装、不正、詐欺まがいな商売、汚職、戦争だってそうです。きりが無い。それをやっている彼らは悪人かと言えば、罪人ではあるけど本当に本当の悪人だとは言えないかもしれない。家族のため、組織のため、同僚のため、不正とわかっていてもそれをやらざるを得ない状況なのかもしれません。
 それを仕方なかったの一言で終わらせたり、諦めてはいけないはずです。悪いことや不正をわかっていて許すのは赦しではなく、甘えであり弱さであり卑屈であり自己保身だと思う。本当に勇気があって、その人を想い、その組織のことを思うなら不正は正すべきです。これは倫理の問題なのかもしれないけど。
 正しい結びつき、正しい目的、正しい集団(組織、チーム、ネットワーク)こそが理想。ではそれはどうやって作られていくのか? どう作るのか。またその理想にはどんな可能性や力があるのか。
 プリキュアはそれを求め提示できる素地があります。是非やって欲しいなぁ。のぞみ達は理想的な人間関係を結んでいくから、自然とそうなると思うけど。

 プリキュアは悪と戦うといより、弱さや甘え、保身や身勝手さなどとの戦いであり克服であり人間(個人、集団)の可能性を求める物語だと思います。今後益々期待が大きく膨らみます。それが自分の予想を超えて提示されたときの喜びは言葉では表せません。

 勝手な期待と勝手な推測と勝手な思考をごちゃまぜにしつつ、さもこれがプリキュアの正しい見方や解釈であるかのような書き方で、今後も感想を書いていきますので、付いていけないと感じた方は是非読むのをやめて下さい。いや、ホント、プリキュア(そのもの)の感想じゃないから、この感想。
 感想に付いていける方々には特に何も出ないのですが、今後も「うわぁ、この人なに女児向けアニメに真剣になってるんだろう」と思っていただければと思います。まあ、この感想読んでいる時点で五十歩百歩なんですけど。

 そんなこんなで、くるみがかれんに懐く姿を夢見ながら次回以降も見ていきます。
[ 2013年05月22日 10:06 ] カテゴリ:プリキュア5GoGo! | TB(0) | CM(-)
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