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第20話「どっちが本物?ふたりのほのか」

○今週の出来事
①香り

 科学部。何やら調合している部員一同。どうやら香水を作ろうとしているらしい。線香の香りがする香水というのも(何に使うかは分らないが)それはそれでいいかもしれない。失敗作が並ぶ中、我らがほのかは成功品を仕上げていた。香水をつけたほのかに群がる部員一同。傍目に見たらかなり不気味な絵だが、ほのかは部内での評価をさらに高める事に成功する。ユリコさんは相変わらずほのかにリスペクトです。

 ラクロスの部活にいそしみながら先週の思い出に浸るなぎさ。決意を新たにする。プリキュアがパワーアップしているかはよく分らないが、プリズムストーンは着実に増えているから強くなっても良いような気がする。石の番人ウィズダムに預けているから力を使えないかもしれないけど。それとも、プリキュアに力を与えるのはメップルとミップルの持っている石だけかな?いや、それとも石は関係なかったりするのだろうか。どっちみち勇気と根性と二人(メップルミップル含む)の意思の疎通で戦闘力は無限。

②ポイズニー最後の作戦
 自分達が生き残るためには光を食い尽くすしかないドツクゾーン一味。自らの毒で死んでしまうというのも辛いというか滑稽ではある。命と引き換えにでも奪うことを決意するポイズニー。彼女の顔にこれまでのような余裕の笑みは無い。死ぬ回のサブタイトルにならなかった第一号です。でも登場回に名前が出たから±0。

 部活が終わり帰り支度をするなぎさ。ほのかと一緒に帰る約束をしながらほのかの香水の匂いに気付く。ヨーロッパの匂いがするという答えに行ったことがあるの?と期待するほのかだが、食べ物の例えを出して結局食欲にいってしまうなぎさ。すみません。私もフランクフルトと聞いて食べ物を連想しました。っていうか、単純な知識と基本教養でほのかに負けました。
 あかね女史のたこ焼を食べようと誘うが、あっさりと「行かない」と答えるほのかに焦るなぎさ。しかし、ほのかはあっさり「冗談」と前言撤回。安堵するなぎさ。毎度そうなのですが、こういう何気ない日常会話がプリキュアの面白いところです。食い気に走るなぎさに意趣返しとして冗談を言うほのかなんて今まで見たことありません。生真面目に受け答えするほのかが冗談を言うのは、多分他の相手では無い事かもしれません。なぎさとほのかの関係が少しずつ進展している良い実例です。これは考えすぎでしょうが、ほのかは相手の言葉を真正面から受けて真正面から返す人なので、こういう冗談を言うということ自体が彼女の中での小さな(そして大きい)変化なのかもしれません。また、「行かない」と言われたときのなぎさの驚いた表情と「冗談」と言われたときの安堵の表情もそれを物語るもので、ほのかが冗談を言うのは今回が初めてなのかもしれません。驚きと安堵はそれだけなぎさがほのかに対して一緒に居て当たり前と思っている現われです。何にしても凄く良いシーンです。

 女子中学生に変装し監視するポイズニー。わざわざ教育実習生として入り込んだピーサードよりもリスクと行動の制限が無い分だけ楽です。

 ほのかの帰りを待つなぎさ。しかし、食い気に走るのはなぎさだけではなくメップルも同じで前回同様腹減ったと連呼するメップル。懲りない人です。なぎさにも学習能力無いのかと突っ込まれるが「ミップルとは心から信頼しあってるからいつでもケンカできるメポ」と言い返す。何かおかしくないか?それ。まあ、信頼しているから相手の悪い点を言ったり、注意したりすることができるということなのでしょう。ほのかの「本当に相手の事を思えるようになれば、優しくも出来るし怒ることも出来る」ということと繋がっています。なぎさは自分が信頼されるにたる人間だと自覚があるようですが、本当に信頼されているかは証明する方法はありません。突っ込むメポをオネプのカードで即封印。良いツラしてますなぎさ。ほのかと合流してたこ焼屋に向かいます。

 丁度なぎさが立ち去ってしまった直後に校門から出てくるほのか。なぎさを見つけようとしますが誰も居ません。変わりにキリヤがやってきて香水のことに気付きます。結構な距離があったと思いますがなかなか鼻が利くようです。しかもスズランを使っている事にも気付くほどの嗅覚。っていうか私はスズランの香りなんて分りません。ドツクゾーンの人にも負けました。ちなみにスズランにはコンバラトキシンという心臓毒があるのでスズランを生けた水とかは間違っても呑まないようにしましょう。これで±0ということで。
 香水をつけたほのかにキリヤは「でも、香水なんかつけなくたって・・・」と呟き、それを隠すように立ち去る。その先の言葉はプリキュア視聴者(主に大きいお友達)は分っている(思っている)ことと思います。というか「そのセリフは俺が言う」とか考えているかもしれません。私のことですが。
 キリヤ完全にほのかに特別な感情を持っています。ほのかとキリヤの燃え展開確定です。

③偽者
 たこ焼を食するなぎさ。ほのかは香水をつけ過ぎたせいか食欲が無い、と食べない。このほのかはポイズニーが化けているのですが、ポイズニーは人間の食べ物を食べる気が無いのでしょう。別段食べられないというわけではないと思います。キリヤ(直接のシーンはありませんが)食べているだろうし。命を懸けた奪取戦でのん気に食べるなんて出来ないのでしょう。無論、人間の食べ物を食べたくないというのもあると思います。
 ミップルの話を振られるが、ポイズニー自身にはミップルに関する知識が無いらしく分らない様子。「アレ」と言ったり、メップルをミップルと言ってしまい(「ミップル」というモノだと思ったのだろう)なぎさに本物ではないとバレてしまう。当人同士にしか知られていない情報はこういう時に役に立ちます。ポイズニーから逃げるなぎさ。

 たこ焼屋に立ち寄る本物。約束の場所に居ないか確認しに来たようです。どうやら自分のコピーがいるようで、なぎさを心配します。

④本物
 電車内で遭遇する本物と偽者のほのか。傍目に見ると凄い状況なのですが、他の乗車客は気にも留めません。その方が今は都合が良いかもしれませんけど、むしろそっちの方がありえないと言いたくなります。流石になぎさと言えども、ミップルのことに気づき所有しているかを問いますが、自称策謀家のポイズニーにその手は通じません。コピー品を差し出します。色とかミップル仕様ですが、多分、物そのものは知っていたのでしょう(名前とか知らなかったと思われる)。なかなか、本物と偽者の区別がつかないなぎさ。しかし、ある一言で状況は一変する。このシーン目茶燃え!思わず目頭が熱くなる。

⑤未熟なプリキュア
 偽者を見破ったなぎさ。電車も駅に到着し街外れの倉庫に逃げ込む。しかし、本気を出したポイズニーは鬼気迫る形相でなぎさとほのかを追い詰める。
 変身して戦うプリキュアだが、本気モードのポイズニーに触れることも出来ない。衝撃波で幾度と吹き飛ばされる。凄いぶっ飛び方です。ポイズニーの髪も凄い事になっています。そして何故かプリキュアに説教たれるポイズニー。「経験」が無いことがプリキュアの弱点と言い張り、力の無い正義は悪に劣ると語る。経験を重ねて大人になっていく、と妙に現実的な説教です。
 必殺のマーブルスクリューを放つプリキュア。しかし、易々と回避するポイズニー。回避など至極当たり前のことなのですが、「プリキュア」において初の対マーブルスクリュー対策です。今まで全部受け止めることしかしなかった人達なので新鮮で斬新に見えてしまいます。
 ポイズニーはさらに「この世の中最後に勝ち残るのは経験を活かし同じ失敗を繰り返さない者だけ」と物凄く痛く心に突き刺さる言葉を言ってくれます。思い当たる節があり過ぎて辛いです。とはいえ、ポイズニーも12話からの登場なので結構同じ失敗を繰り返していたような気はします。あの手この手は使ったんですけどね。なお、ポイズニーの最大戦闘力は身内協議では600P(ピーサード)という評価です。通常値は30~40Pくらい。
 再度必殺技を使おうとするプリキュアだが、ポイズニーの髪に捕まり分断される。現実を知らず、経験を積み重ねることも知らず、ただ勢いのみで動く者を卑下するポイズニー。徹底的に叩きつけられつつも諦めず手を繋ごうとするプリキュア。口先ばかりと身体に教え込むポイズニーだがプリキュアは諦めない。

⑥逆転勝利
 「だから、後も先も関係ない。いつも今この瞬間の一回勝負!ホワイト!」そこで鳴り響くは「逆転勝利」(後半部分)のBGM!うおおっ、カッケーー!この曲、この展開を待ってました!
 プリキュアに経験は無い。それは当たり前だ。中学2年生の女の子。ついこの間プリキュアになったばかり。そんな彼女達に経験だとかを求めるのは酷だ。だからあるとすれば、意志なのだ。常に前へと進まんとする迷いの無い意志。今やるべきことを全力で成し遂げようとする意志。今を成さなければ先にも進めない。経験はそれに付随する。経験が無いから未熟なのではない。成そうとしないから、成さなかったから未熟なのです(私のことです)。
 不屈の闘志で手を繋ぐことに成功するプリキュア。通じないと余裕のポイズニーだが、プリキュアもまた成長する。マーブルスクリューを直接ポイズニーの髪に流す事でポイズニーを倒す。彼女は自らの言う経験を生かせず、頼ったため負けた。一度封じただけで慢心し「経験」としてしてしまった。経験は情報であるがそれは既知のものでしかない。慢心し工夫を怠ったポイズニーが試行錯誤で新たなる活路開くプリキュアに負けるのは必然。

 姉ポイズニーを失ったキリヤ。ジャアクキングの元に飛ぶ闇はポイズニーのものか。自らが生き残る道を選らぶキリヤは泣きながら絶叫する。その涙の理由は何か。その辺はたっぷり次回。

⑦次回予告
 来週休み!?この局面で1週休みて私耐えられません!つか、生きる気力を奪うなよ!(堂々と言うこっちゃない)
 次回、ほのかキリヤイベントの最終局面!ほのかの葛藤、成長サイコー!

○トピック
 大変面白かったです。当初は偽ほのかが大暴れするとか、偽と本物との区別がつかず悩むなぎさや本物だと分ってもらえないことに悩むほのかとかを想像していましたが、今回の展開はそんなありがちな話ではなく、8話すら伏線としたよりなぎさとほのかの繋がりの強さを見せた回だと思います。戦闘シーンも今までで最も規模の大きい戦いでカッコ良かったです。若干、ポイズニーの説教やプリキュアの戦う理由について急な展開気味ですが物語の佳境ともあって許容内であると思います。

 個人的に今回(というか、プリキュア史上8話に次ぐかもしれない)の泣き所。本物のほのかがどちらか分るシーンのおさらい。
①なぎさが電車で本物ほのかと再会するシーン(赤字が本物青字が偽
 「なぎさ、探したわよ」と心配していたなぎさが無事で安心した様子。
 「なぎさ」と無表情。
②どっちが本物?と迷う
 香水をつけていたことを証明とする。(右手につけていたので右手を見せる)
 香水本体を持っている事を証明とする。
 なぎさと一緒に驚く
③ミップルがどうしているか?
 「寝ている」と本体は見せない。ちょっと疑問顔(偽となぎさのやり取りを知らないので事実だけ言う)。
 ミップルを見せる。(さっきのやりとりがあったので見せることで信じようとさせた)
 本物はこっちだと訂正。
担任の先生の名前を問う
 あっさり答える。
⑤なぎさの誕生日
 誕生日、星座、血液型を答える。
 いくらでも調べられると反論。
 「私の目を見て」と自分の真剣さと固有性をアピール(客観的には判断しにくいのだが、ほのからしい)。
⑥なぎさの好きなもの
 たこ焼
 チョコレート(このときのなぎさの表情は素晴らしい)
⑦なぎさのこと
 スポーツが好き。
 勉強はあんまり好きじゃない。
 たまねぎが苦手。
 何かに集中すると周りが見えなくなるタイプ。
 頼まれると嫌と言えないタイプ(言っている方が見えないが発言の順番的に偽)。
 おっちょこちょい。
 なぎさの靴下はちょっと臭い(思い出に浸っているかのような表情)。

 では、ちょっと、8話のなぎさ日記を振り返ってみよう。
 「チョコレートケーキが好き。玉ねぎは昔から苦手。身体を動かす事が好き。勉強は退屈。草の匂いが好き。私の靴下はちょっとくさい、なんちゃって。晴れた日が好き。雨の日は憂鬱。友達が大好き。ケンカは、嫌い。雪代さんのこともっと知りたい。私たちがずっとこのままなんてありえない。」

 本物のほのかはなぎさと電車で再会してから不自然な動きは全くない。香水は部活で作ったのだから部室に置いててもおかしくはないし、メップルの話は知らなかった。なぎさがチョコ好きなのは日常会話で分るし、日記でも書いていた。それに対し、偽はあらかじめ用意していたかのように答え、動作している。「玉ねぎが苦手」は偽の方も答えているが、客観的に調べていけば分る事である。
 そして、何よりも何よりもだ!最後のなぎさについてのセリフが妙!(妙技の妙)偽がわざわざなぎさの良所を言っているのに、本物は短所を言っている。普通に考えればちょっと酷い。でも、これは違うと思う。ほのかはなぎさを知っている。今まで短いかもしれないが心を開いて付き合ってきた友人。だから、短所だって言えるのだ。信頼しているから言えるのだ(話的に前半のメップルとなぎさのやり取りを踏襲している)。そういうなぎさのちょっと悪い点も含めて好きなのだ(半分私の妄想入ってます)。また、日記で「~は好き。~は嫌い」という文章のとおり、偽が良い部分を言った後に悪い部分を言う(全部がそういう流れではないが)のも日記を踏んでいるし、最後の「なぎさの靴下はちょっと臭い」は見事なまでに切り札だ。年頃の女子中学生、それも親友に言うセリフじゃない。しかし、なぎさとほのかしか知らない、なぎさの本心(他者に読めない日記だからこその本音)をほのかはキチンと憶えていて、あの頃を思い出しながら言ったのだ。その時の表情はなぎさに言ったのではなく、ほとんど独り言のような呟きだった。客観的に調べただけでは分らない、ふたりだけの秘密。ふたりだけの思い出。マジ泣くよ、この描写今一度、このふたりは自分達の繋がり、絆、信頼を確かめ合ったんですよ!

 このままぐだぐだ私の感想書いても本編の素晴らしさが汚れるだけのような気がするんで、ここで終了。期待以上の展開をやってのけるプリキュア最高。このままガツガツ切り開いていってください。
[ 2013年05月21日 08:09 ] カテゴリ:ふたりはプリキュア | TB(0) | CM(-)
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