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第5話「生徒会長かれんへの手紙」

○今週の出来事
①目安箱

 生徒会室に集まるのぞみ達。前回捕獲したドーナツ国王は眠り続けているようです。パクトに移してみては?とナッツ。ってコレットと同機能ですか。パクトの商品宣伝はまだ本格化していませんが、そのうち出始めるのでしょうか。パクトに移しても状態は変わりません。前にのぞみが捕獲した布団を転送すると布団で寝る国王。パクトはこういう玩具らしいです。
 パルミンをショットしてフローラさんのところへ行くぞーとやる気を出すのぞみ。そうです。のぞみ達の目的は助けを呼んでいるフローラさんに会うこと。助けを求めている理由、さらに助けるにはどうすればいいのかはまだ分かっていません。道のりは長いです。紫はいつ絡むんだろう。

 ノックの音。生徒会の人が来て手紙を出します。目安箱を設けて意見を募ったようです。
 ところで、プリキュア5的に時間は停滞していると考えるべきか、まだ3学期なのか(3年生の3学期なら生徒会は入れ替わっているべきなんだけど)、実は中学3年制ではなく4年とか6年制なのか(高校一貫)、そんなことは気にしなくてもいいものなのか。物語の筋として考えた場合、夢を追う以上時間が流れた方が経験の蓄積、成長、変化を感じることができるので停滞しない方がいいのですが、骨子となるのは友達との関係が自分にも友達にも影響を及ぼして夢を共に追い・叶え・各自の夢も実現していくことなので、無理に年齢にこだわって話をややこしくしたり、辻褄を合わせようとするよりは何事も無く5人一緒に居られる状況を優先することを選んだ方がスッキリします。(といってもこれが通用するのは2年目くらいまででそれ以上やると本末転倒になりますが)
 相変わらずこの作品はストーリーの整合性は合わせないけど、物語のテーマやメッセージとなる部分はガッチリ合わせる作品です。


 エターナル。報告書を書くスコルプにお茶を出すブンビーさん。新入りの仕事なのか雑用の仕事なのか下っ端な感じです。今回もわざと名前を間違って尋ねるブンビー。リストに載った品物がどこにあるのか分かりません。それを探して持ってくるのがエターナルの仕事です。レア度が高く在り処も分かっているローズパクトが手に入らないのは何故?と尋ねるブンビー。希少価値が高いものは手に入り辛いと答えるスコルプにだから諦めて報告書を書くだけにしている、と返します。おお、挑戦的なセリフ。しかし痛いところを突きます。苛立たしく机を叩くスコルプ。その様子を青いと評するブンビー。最近お笑い担当の印象が根付いてしまいましたが初期の頃は冷徹な上司でした。ナイトメアとて生き馬の目を抜くような組織です。ただの下っ端ではありません。
 プリキュア5系の敵組織はなんでこんなに無駄にリアルなんだ。


 生徒会では目安箱の意見を審査します。図書館に推理小説をもっと増やして欲しいという意見。図書委員のこまちに意見を求めるかれん。こまちは最近推理小説の貸し出しが増えており現在ある本は読み終えている人もいると答えます。予算もまだあるので増やすことで決定します。本のリストをこまちにお願いするかれん。
 次の意見は渡り廊下が殺風景。美術部が作品展示場所に困っていたことを思い出したかれんは美術部の作品を置くことを考えます。
 中庭に花が欲しい。教頭に頼んで早速花壇を準備してもらいます。対応が早い学校です。

 学校に怪しい人影。


②解決。そして事件
 登校時間。こまちに挨拶するうらら。慌しくのぞみとりんがやってきます。寝坊したらしいのぞみ。寝る時間を惜しんで意見を書いたようです。おやつ休みの時間が欲しい。ヤキソバパンを倍の大きさにして欲しい。唖然となるりん達。全部却下で職員室に呼び出されかねません。こんなものまで読まねばならないのかとかれんに同情するりん。色々と思いつめていないかと心配になります。
 良い事を思いついたと話すのぞみ。

 図書館に新しい本を入れます。中庭の花壇も順調です。嬉しいと話すかれん。自分ひとりでは気づかないこともみんなが教えてくれます。かれんが無理しているのではないかと心配していたこまちでしたがかれんが前向きで安心します。今のかれんは生徒会長の責務をこなしながら周囲の存在にも目を向け信頼しています。

 目安箱に投函する女子生徒。投函された後に不思議な光が発生します。
 こまちやうららのことを思い返してお節介な奴ら、と言うシロップ。確かに一言で言えばそうなります。メルポがやってきて手紙を出します。宛先はかれんです。


 学園にやってくるシロップ。トマト缶が転がってきたので掴むとおタカさんが居ます。そのまま荷物運びをお願いされるシロップ。立っている者は親でも使え。
 ランチタイムの待ち時間を少なくして欲しい。おタカさんと相談する必要があるのでレストランに向かうかれん。
 一仕事終えるシロップ。今頃見かけない顔だと気づくおタカさん。色々と問題があるような気がしますが、腹を空かしたシロップにホットケーキをあげます。腹ペコキャラに悪い人はいません。初めて食べるホットケーキを美味い美味いと食べるシロップ。シロップの好物確定。
 かれんがやってきて相談しようとしますが、シロップを見て動きが止まります。思わずシロップと言いかけて逡巡し「シロー」と呼ぶかれん。「シロー!あなたはシローよ!」とシロップの口を塞いで命名するかれん。かれん面白すぎる。シロップが甘井シローだというのは聞いていましたが、名付け親はかれんだったのか。

 とりあえず生徒会室で事情を聞くかれん。シロップは手紙を渡します。メルプから渡されたものが依頼物となるのでしょうか。内容を見ると意見書です。目安箱に投函されたのに何故メルポに来たのか。メルポのところに来るのには必ず理由があると答えるシロップ。読めば分かると言います。
 意見の中身は美術部の部室から備品と作品がなくなっているという紛失届けです。なんだラブレターじゃないのか。逆に疑問を抱くシロップ。どうやらシロップが想定していた内容による理由とは違うようです。事件を調べるかれん。シロップも誘います。何故メルポから出てきたのか理由が知りたいでしょ?と言われ図星なシロップ。かれん上手いな。お姉さんなんだよな。さっきシローよ!と言ったときは、生き別れの息子と出会った母親な気がしたのは気のせいです。


③願いに応える想い
 美術部の部室に来るかれん。さきほど怪しい人影が居た場所です。中に入るとすっかり空っぽになっています。するとブンビーが荷物を運んでいます。みんなの作品をどうする気だと問われ逆に驚くブンビー。どうやら欲しいものと勘違いしたようです。あんたもまだまだ青いなー。価値が無い!と憤慨します。盗人猛々しいとはこのこと。八つ当たりとパクトを要求して威嚇攻撃を行います。
 早く逃げようと言うシロップの声を無視して足を止めてブンビーに向き合うかれん。美術部の作品はブンビーやシロップには意味を成さないものですが、かれんにとっては違います。必要なものであり価値があります。変身。

 ホシイナーを召還。石像ホシイナー。気配を感じ取るココ。
 単騎で挑むアクア。しかし劣勢です。シロップは撤退を唱え続けますがアクアは引く気がありません。シロップも一人で逃げればいいのにお節介な奴です。手紙が自分のところに届いたのは、自分に解決して欲しいという願いが込められているからだと言うアクア。メルポに転送された理由はおそらくそれです。ただの紛失届けならメルポには行かないでしょうが、手紙はわざわざかれん宛てに出されています。(生徒会の目安箱なので個人名を指定する必要は本来無い)
 願いが込められているとメルポに転送され、運び屋のシロップはどこにでも運べるという運送システムはかなり凄い伝達手段です。フローラがのぞみを知っていればその手紙が届くのも理解できます。手紙を出す人は相手に伝えたいと願えばいいからです。

 自分に向けられた願いに応えたい!と意気込むアクア。一人では無理だというシロップに「それに私は…」言葉を引き継ぐように「一人じゃないよ!」とのぞみ達が駆けつけます。4人変身。4人で降り立つシーンが5人同時だとさらにカッコ良さそうです。

 美術部の部室まで壊そうとするホシイナーを止めようと押さえ込むアクア。余談ですがホシイナーの核になっているボールに付いている目って四方に付いているのか。気持ち悪いなー。
 アクアの踏ん張りとドリーム&ルージュのダブルキックで体勢を崩します。この学園になくなっていいものはひとつもないと答えるアクア。プリキュア・サファイア・アロー!水滴の飛散カッコイイ。ホシイナーを粉砕。ブンビーは無かったことにしてやる!と撤退。それは報告書を書きたくないからですか。

 一人で無茶しすぎだと言うシロップにアクアはシロップが居てくれた、一人ではなかったと言います。みんなにお礼を言うアクア。かれんに手紙が届いたのは願いに応えようとする強い気持ちがあったからだとつぶやくシロップ。


④想いに応える手紙
 レストランの渋滞は解決した上に人が増えたらしい。来てみるとシロップが居ます。人が増えた理由のひとつはシロップ狙いでしょうか。女子校なので目立ちそうです。結局カッコイイ奴がいれば良いのか!世の中間違ってないか! でも、可愛い女の子がいれば世の中それで良いと思う。
 おタカさんが紹介します。甘井シロー。混雑解消のためココを通して(理事長で)学食のおばちゃんであるおタカさんに頼んだと補足するかれん。ホットケーキ食べ放題が条件らしい。不思議生物達は食いもので買収できるんではないだろうか。
 生徒会の人がお礼の手紙を持ってやってきます。食堂のメニューも新しくなっているようです。また大食いするんでしょうか。
 お礼の手紙のひとつに目を留めるかれん。その手紙は「ガンバレかれんさん!」と書かれたみんなの似顔絵です。
 改善要望だけが意見ではなく、お礼や感謝、激励も意見です。言葉で直接伝えるだけが伝達手段ではない。
 「手紙って素敵ね


⑤次回予告
 りん回。国王稼動。すげぇ渋い声だったら惚れるかもしれない。


○トピック
 手紙で始まり手紙で終わる話。どんどんのぞみ達の輪に巻き込まれていくシロップが羨ましいんじゃコンチクショウ。と思わず本音が出ます。
 かれんの話はみんなに応えようとする話が多くて、彼女の健気な姿が見られます。

 不思議転送システムですが、プリキュア的「意思の力を物理的な力に変換」の拡大応用版だと思えば良いでしょうか。不思議生物、不思議システムが登場する作品ですが、根本は気持ちや願い、想いに応えようすることにあり、またそれにも応えることに焦点が絞ってあるので煩雑さはありません。
 今回の話も「5」でかれんが変身失敗と成功があった5話、6話を連想して見てみると面白いです。あの当時のかれんはみんなに頼られるからそれに応えなければならない、自分がやらないと仕事が進まないという一種の諦めと惰性がありました。前向きさ、他者を視野に入れての行動、能動的な意思が無いとプリキュアになれません。自分の気持ちをハッキリと出したことで変わり、早一年(作品内でどの程度経過しているか不明ですが)が経ちました。
 今回のかれんは見てのとおり、生徒会の人を信頼していますし、図書委員であるこまちにも仕事を任せています。みんなの意見を聞いてみんなのために動く彼女にかつてあったような必要以上に自分を追い込むような重圧感や義務感はなく、何よりも人の気持ちに応えようとする強い意思があります。そんなかれんをみんなは祝福し、また応援します。あの絵はのぞみの発案でしょうが、各自の絵のタッチが微妙に違うのでみんなの合作なのでしょう(かれんとのぞみの絵はのぞみが描いたのだと想う)。彼女はアホですが、かれんの気持ちと目安箱の使い方をよく分かっています。


 5人は各々ちょっとずつ違うことで悩み抱え解決しています。うららなら前回のように夢や友達かを選択するような場面が多いですし、こまちは出来るか出来ないかで悩む場面が多い気がします。かれんは立場上の責任や課題の話が多いかもしれません。そこで共通していることは、決して自分は一人ではないということです。孤独ではなく必ず他者が居ます。たとえ居なくても良いと思っていても居てくれようとする他者がいます。その存在と声に気づいて、その関係の意味と価値に気づいて創造していっています。何だかんだでずっと傍に居たシロップに「あなたが居た」と言えるような視野の広さを持っています。シロップが役に立っていたかどうかはこの際意味はなく、かれんを心配して一人で逃げなかったことに意味があります。他者の存在に気づくこと、それを気づかせることをやっていますね。
 こまちがシロップとメルポの関係を大切にしたように、うららが友達を想う気持ちを大切にしたように(友達もそのうららの気持ちを大切にしたように)、かれんが生徒達の願いを大切にしたように、GoGo!は初期状態から人間関係を承認・祝福しています。「5」それ自体が物語として完結して昇華されているのですが、GoGo!ではさらに何を見せてくれるのか楽しみです。
[ 2013年05月22日 10:04 ] カテゴリ:プリキュア5GoGo! | TB(0) | CM(-)
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