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第43話「こまちの決意とナッツの未来」

○今週の出来事
①別れへの不安

 図書館。元気の無いこまちにかれんが話しかけます。原稿がなかなか進んでいないようです。かれんは力になれないかもしれないけど相談に乗ると励まします。こういうことがすんなり自然に言える様になったのも当初の頃からすれば大きな変化です。ナッツに相談すれば良いと言い掛けるとこまちは大声で否定します。自分の事は自分で解決しないと…と呟くこまち。


 ナッツハウス。読書家のナッツは大量に本を読みます。パルミエが復活したときに何か役に立つからと言うナッツ。別れの時が近づいています。
 本と言えばこまち。うららが小説の進捗を尋ねます。まだ完成していないと答えるこまち。うららは楽しみにしています。内容は恋愛小説ですよね?と確認するとこまちは大慌てで「それがどうしたのでしょうか!?」と返事をします。気圧されるうららと皆。こまちは時々はちゃけますがこの慌て方は珍しい。照れて行き詰っていると言います。
 のぞみはいつもの安請合いで「まかせて!」と返答しますがミルクに突っ込まれてしまいます。さらにのぞみに解決できるならこまちさんが先に解決しているとりんも援護射撃。撃沈するのぞみ。ダブルツッコミには適いません。
 この前も尋ねましたが、今度もモデルはあるのか?と聞くうらら。こまちは創作上のことと答えつつも横目でナッツを見ます。見返すナッツ。このまま追求されても困るし、居づらいのか帰ります。何も言わずこまちやナッツの様子を見つづけるかれん。
 その夜、明かりも点けずこまちは自室で一人何かを抱え込んだように俯き続けます。


 ビル。ハデーニャの前に現れるカワリーノ。珍しくため息をつきます。なんと手には黒い紙が握られています。デスパライアから渡されたらしい。ハデーニャは呆気に取られつつも気休めの言葉を言います。黒い紙の意味することが分かっているので優越感よりも慰めの感情が強いようです。ハデーニャの言葉に助かると答えて紙を差し出すカワリーノ。黒い紙の宛先はハデーニャです。これは意外。先にブンビーが渡されるかと思いましたがハデーニャに決定です。さらばハデーニャ。ハデーに散ってくれ。
 勿論穏やかに答えることが出来ないハデーニャ。直接デスパライアの元に行こうとしますがカワリーノが行き先を塞ぎます。デスパライアの代理人であるカワリーノ。有無を言わせない態度で再度紙を突きつけます。ハデーニャは受け取らず大見得を切って出て行きます。無意味にブンビーを呼びます。ブンビーさん居たのか。

 公園でどうしたものかと考えるハデーニャ。まともに正面から行っても勝てないことは承知しているようです。情けないなぁ5の敵は。プリキュアが強すぎるためでもあるんだけど。
 ハトの群れの中にピンキーがいます。運気上昇中。ピンキーのエンカウント率のいい加減さは仕様です。


 原稿の筆が進まないこまち。かれんが心配して尋ねます。こまちは最初の頃は熱にうかされたように筆を進めていたが段々後悔し始めたようです。夢を叶えてあげたい、自分に出来ることは何でもしてあげたい、それが「彼」のためなら…。かれんに「彼」?と聞き返されて小説の話だと答えるこまち。その夢が叶えばその人は遠いところに旅立ってしまいます。そうなれば、自分がどうしていいのか分からないと続けるこまち。ラストシーンなんて来なければいいと話します。かれんはラストシーンがどうなるか分からないがこまち次第になる気がすると答えます。「こまちが変わればラストも変わる」ハッとするこまち。かれんは小説の話、だと言います。優しいな。貴女は判っているのですね。こまちの気持ちがどこにあるのか、何を見ているのか。


②お節介
 ナッツは相談にも乗るしアドバイスも言うがこまちが言ってこないなら仕方ないだろと弁解するようにのぞみに言います。のぞみはそういうとこが冷たいと責めるように言います。飛んでくるミルクを見ずに迎撃。ミルクの相手の仕方を覚えたようです。こまちから言い出せない訳があるのだと言うのぞみ。相変わらず鋭い洞察です。だから気を回してナッツの方からアプローチして欲しいと頼んでいるようです。そういうのをお節介だというナッツ。聞かれてもいないのに口を出すのはかえって迷惑だと続けます。それは一理あります。私もナッツのように考えるけど、結局それは自分が背負い込みたくないとか、責任を相手に置いているのだと思う(ナッツじゃなくて私がね)。相手が寄ってないのだから自分は何も責が無いし、何かをする理由もない。理由が無いのだから行為する必要が無い。しかし、だから皆何もしなければそれはとても寂しい気がする。言い出したくても言い出せないときがある。相談に乗って欲しいと寄り添っても拒まれたらと不安だってあるだろう。無遠慮に人の領域に踏み込んでくるのはお節介で図々しいけど、自分も親身になって相談に乗れる覚悟と優しさがあるのなら余計なお世話もあっていいんではないかと思う。私がのぞみを素晴らしいと思うのはそこなんだと思う。

 うららとりんもこまちを心配しています。しかし気ばかり焦っても仕方ありません。ココが取り成すように言います。本人の問題であるからには本人の心構えが必要です。かれんもココに同意します。皆の気持ちは伝わるしこまちは自分で何とかすると信じているかれん。チラリとナッツの方を見ます。


 公園のベンチに座るこまち。ナッツが話しかけます。何だかんだ言ってナッツはやる男です。当の本人であるナッツが現れて頬を赤らめて俯くこまち。ナッツの励ましに答えるもやはり打ち明けません。
 隣に座るナッツにこまちはどうして自分に優しくしてくれるのか?自分はいつも励まされるばかりで何もしてあげられず、自分はそんな資格が無いと聞きます。客観的にはナッツもこまちに励まされているのでお互い様なところがあるのですが、自分の行為を過小評価するのは内向的な人にはよくある傾向です。ナッツを評価しているからでもあるでしょうが。
 ナッツはこまちが思っているほど優しくもなければ強くもないと答えます。自分だけでは何も出来ないし、夢も皆に手伝ってもらわないと叶えられない。自分に出来る努力は自分でしようと思っていると言います。全くそのとおり過ぎて納得します。ナッツは役割から見れば非常に優秀です。細かいところに気が利きますし、的確に指摘することもできます。しかし、それはココのように全体の調和を図る人や皆を引っ張っていく人がいる場合にであって、彼一人では先ののぞみとの話のように動くことがありません。言うこともストレートなのでそれだけだとムチにしかならずアメが欲しくなるところです。優れたように見えるナッツも欠点や至らない点は多くあります。それはナッツ以外の人にも言えます。
 ナッツは夢に向かって努力しているこまちを尊敬しているしそんな人を好きだと言います。
 「大事なのは後悔しないことなんだろ?」その言葉にこまちは驚きます。この言葉は夏祭り(28話)の時にかれんとの思い出としてあったことです。こまち本人がかれんに言った言葉。ナッツはかれんがこまちに教えられたと話してくれたことを言います。皆こまちの味方で見守っていると話します。お前カッコイイな。これは納得するしかない。
 こまちは気づきます。気づいたからこそ涙をこぼしてしまいます。彼女は自分が自分のことしか考えていなかったことに気づきます。かれんに自分の問題と言い、皆の前から逃げて、ナッツにも自分のことだから、と話さなかった。そんな自分の問題を皆は心配して励ましてくれたし、ずっと見守ってくれていたことにも気づきます。とても悔しくて情けない気持ちになる。なんて自分勝手で、卑小な存在であるか気づかされる。自分のことばかりで頭が一杯で周囲の人々の優しさに気づけなかった。よく見れば皆が見ていてくれたことに気づけたはずなのに。差し伸べられていた手を振りほどいていた。でもそのことに気づけた事は今からでも遅くはない。その涙は素敵な涙だと思う。人の心が判る人がこぼす事ができる涙だからだ。
 こまちは心に閉じ込めていたことを吐露します。今の生活に充実を感じていると逆に曖昧で不明瞭な未来が怖くなります。まして「別れ」を匂わせる未来が想定される場合はなお更です。仲の良い友達、気になる人と別れることは辛い。またそれを口にすることも躊躇われる。今が安定しているのなら今のままであり続けたい。時が止まってしまえば良いと思える。未来は決して良いものばかりじゃない。人も未来に希望だけを見るのではなく、暗くて、不安で、恐れさえ抱かせるものを見ることがある。

 ナッツも未来のことを考えたら怖くてしょうがないと話します。でも、こまちの未来はこまちのものだ、こまちに相応しいラストシーンが見つかるはずだと言います。かれんと同じ言葉。かれんと同じでこまちを思い遣り、こまちを応援する人の言葉。もう少し力を抜いたら良いと言います。能天気なほどに。良い例が身近にいます。案の定盛大なクシャミをするのぞみ。驚く皆。うららがりんの腕にしがみついているのは珍しい。この組み合わせも面白いな(変な意味ではない)。あと、ミルクはかれんっ子。
 お互い見つめ会うふたり。全てが解決したわけではないけど、漠然とした不安は無くなりました。


③ハデーニャ襲来
 目の前に現れるハデーニャ。今日はツイているとピンキーを見せます。自分の都合の良い様に展開が進んでいることに笑いが止まらないハデーナy。思わずピンキーを放してしまいます。逃げるピンキー。ナッツが拾おうとしますがすんでのところで奪い返してナッツを吹き飛ばします。そうこうしている内にのぞみ達が駆けつけます。プリキュアが集合するまでに要する時間はとても早いのでターゲットが一人だけの場合でも油断してはいけません。発見したらそく撃破するくらいのスピードが無いと揃ってしまいます。

 りんに「出たなナイトメア!」と言われ、化け物扱いするな…でもそうかもと一人漫才するハデーニャ。戦闘態勢。口上たれている途中で容赦なく変身するプリキュア。敵に口上言わせる暇があったら変身。おばさんの見せ場より若い子の見せ場。可愛い女の子は何よりも優先されるのです。「人の話は聞け」というシリーズ伝統のセリフを言ったところでピンキーを使ってコワイナー召還。ぬり壁コワイナー。
 コワイナーが倒れ込んできます。とっさに回避するプリキュアとハデーニャ。コワイナーは立ち上がり跳び上がって落ちてきます。どうやらこれがこのコワイナーのファイティングスタイルらしい。空中に躍り出たドリームにかぶさって落ちるコワイナー。地味ですがかなり痛そうな攻撃です。ルージュとレモネードが救出に向かいます。間一髪逃れたもののコワイナーが迫り続けます。意外と対処し辛いのか苦戦を強いられますが傍目にはギャグやっているように見えます。

 ココナッツミルクを狙うハデーニャに対処するミント。ハデーニャは王国が滅んだのはナッツのせいだ、お前達も同じ運命を辿ると言います。トラウマなナッツは怯みます。ナッツを庇うようにミントが攻撃しますがハデーニャに圧されます。ハデーニャのパンチをキックで相殺するアクア。カッコイイ。ふたりでハデーニャを攻撃。どっかのふたりはプリキュアみたいなシーンです。いつの間にか迫ってきていたコワイナーとハデーニャの渾身の一撃をシールドで防ぐも壊されてしまいます。


④覚悟
 ミントは自分の無力に打ちひしがれます。自分じゃダメなのか。お人好しもいい加減にしろそんなやつらのくだらない夢のためになんて、と追い討ちをかけるハデーニャ。
 ナッツやココ達のためだけじゃない、ドリーム達が駆けつけます。パルミエ復活は皆の夢です。
 「だって、自分で決めたんだもん。自分の夢だもん。だから自分のためだもん!」ハッとするミント。
 ドリーム達の言葉を戯言だと切って捨てるハデーニャ。
 「そう、これは私達一人一人のため。後で後悔しないためのね」ミントに語りかけるアクア。
 コワイナーが自分の腕を地面に突き立て、ゴムのようにして勢いをつけて落下してきます。咄嗟に判断して腕を駆け上がるドリーム。やや遅れてルージュも行きます。こういうときの判断力はドリームが優れています。彼女には迷いが無い。すでに覚悟は決めている。何のために戦うのかも。

 駆け上がるドリームを見ながらミントはドリームの言葉、アクアの言葉を繰り返します。ドリームはレモネードを呼びます。何をしようとしているのか察したハデーニャは阻止しようとします。迎撃に向かうアクア、より先に動くミント。片手でハデーニャのパンチを受け止めます。強えぇぇぇ。レモネードのシャイニングが炸裂してコワイナーの腕が地面から離れ体勢が崩れます。ルージュとドリームの必殺技が直撃して粉砕。残るはハデーニャ。

 落ちてくる光の雫に気づくアクア。上を見るとミントの頭上に蝶の形をしたものが形成されています。
 「そう、これは自分のため、自分にちゃんと接してくれる人達にちゃんと向き合うために。どんな未来になったとしても私がちゃんとしていられるように
 ハデーニャの攻撃を華麗に裁くミント。何か覚醒しています。
 「そう、私のために

 全てを吹き飛ばそうと突っ込んでくるハデーニャにトルネードを放つアクア。ミントも構え、自分の前に突き出します。おおう、これはいけない。ただでさえ防御しているだけでも強力なバリアを攻撃に使うなんて。強力な防御は強力な攻撃にもなります。地面を思いっきりえぐる力でハデーニャを吹き飛ばします。
 余波で吹き飛んだのか、コワイナーを倒した後そのまま落下したのかボロボロになって疲れ果てるドリーム。ピンキーが無邪気に跳ねます。それにしても胸元が良い感じです。胸が無いだって? 無くて良いじゃん(ダメ人間)。


 図書館。本の整理をするこまち。話しかけるかれん。こまちはかれんに応えます。きっと見つけてみせる自分なりのラストシーン。


⑤次回予告
 のぞみの言うお世話役はお世話役の人が一番えらい人になった方が良いと思う。ハデーニャさらば。


○トピック
 プリキュアの終盤で展開される日常話は非常に重要なものなのですが、その例に漏れず今回も重要な話。何気ない話でもそこに秘められている問題は最後の場面、最後の最後で自らが立ち上がりどんな困難にも立ち向かえる力への布石となります。
 こまちが涙をこぼしたシーンを見て、このアニメはやっぱり凄い作品だと思った。泥臭い。すんごく泥臭い。でも物凄く真っ直ぐだ。

 西尾氏が何話かの演出やると聞いていましたが、見ていて絶対今回がそうだと思いました。ちなみに西尾氏とは無印・MHの監督です。この人の演出というか、スタンスは自己帰結型なようなのでミントが逆転するときのやり取りを見て分かりました。ま、これは蛇足ですが。


 前々回、小説のセリフで悩んでいたこまちが本格的に悩む話。この問題はその小説のモデルである自分の体験と未来に関わります。パルミエ復活はナッツとの別れを伴いますから、いよいよこまちもナッツと分かれるに際してどうしていいのか現実味を感じてくるようになってしまいました。
 最初から最後までこまちを励ますかれんが素敵です。まず間違いなくこまちの心中を察していると思いますが決して出しゃばることもせず判断をこまちに託しながら信じます。のぞみ達もこまちを心配し何とか力になってあげたいと思う。これらの気遣いはこの作品がずっと持ち続けてきたことです。が、こまちはそのことに気づかないまま一人悩んでしまう。
 これは繊細な問題で、ナッツの言うようにずけずけとお節介をやるのは迷惑でもあります。また本人の問題である以上本人の意思決定がなされなければ意味はありません。他人が解決できる問題でもないし、解決していいものでもありません。でも、だからといって何もしなくていいわけでも、手を差し伸べなくてもいい訳でも無いと思う。いや、まあ、私は何もしない人なんですけど、だから判る。それはとてもつまらなくて、寂しいことだと判る。
 人には他人に立ち入れられたくない領域がある。そこは他者が容易に無思慮に立ち入ってはいけない。けど、それ以外の場所は立ち入っていいと思う。人は結局のところ人との折衝の中で生きているからです。かれんがこまちの言葉を自分の胸に刻んで自分の言葉としたように、ナッツにも伝わり最初に発したこまちに返ってくるように、人は人に何かを伝えていきます。そして自分の夢もまた他者が存在するからこそ存在します(無人島とかで一人だけで暮らそうとするなら別ですが)。人と別れたくないと思うのも他者がいるからです。


 今回の肝は2つ。他者の存在に気づくことと、それを自分のものとすること。
 そこからの発展として、他者を理解しそれを自己に帰結してそこからまた他者へと働きかけていく。

 別れたくない、そのことを考えたくない、言うことが出来ないと心に抱え込んでもそれは放置するか忘れるかしかない。時間が経って「その時」が来ればなるようになる。なるようになる、というのは結局別れてしまうということです。時間は待ってくれない。いくら心配しようが悩もうがその時は来る。

 さて、夢とは自分のものです。自分が行動し選択し意思して目指す目標。それは確かに自分のものですが、他者が介在しないわけではない。直接人に何かをしたいという夢以外でも同じです。職業なり役割なり自己像なり結局他者と関わざるをえないからです。逆に言えば人のためになることをやってもそれは自分の夢とすることが出来ます。自分の目標になれば良いだけなんですから、それが元々他人の夢だろうが何だろうが構いません。(他者の夢が叶ったら違う夢を抱けばいいだけの話で、夢は一回性のものではないし一生を通じるようなものでなくてもよい)
 のぞみの夢はココの夢を叶えることです。11話で明確に自分の夢として意識されます。おそらくそれまでは微妙な状態だったと思います。夢といっても借り物に近い状態。「とりあえず」の感は否めない。何しろ成り行きでそうなったのですから自己の意思決定はあまり強くありません。しかし気球に乗ってココに語ったのぞみは確たる決意をしています。彼女の夢はココの夢を叶えること。でもその中で自分のためになることもあるし、自分がそう意識し自覚し覚悟すれば借り物ではなくなります。夢や自己実現とは自己意思決定と行動によって成されるからです。この発生源は全ての夢と自己実現に共通します。だから、のぞみは30話でプリキュアの資質をミルクに疑われ、自分で試してみてまで(蝶を放して再度自分を試した)も揺るがないほどの意思決定を見せています。39話のデスパライア戦でも同じです。他人のためではあるけど、それが自分のためにもなっています。

 他者のために自分が動くこと、犠牲になることは、決して自己犠牲だけの結果を導き出すのではなく、自己の成長や実現にも成りえます。ここで勘違いしてはいけないのは、自分のためだけにやってもいないということです。他人のためであると同時に、自分のためでもある。他人のために犠牲になることが自分の未来や幸福を形作る結果にも導かれるということです。他人のためだけに自分が犠牲になりゃいいってもんじゃない。そもそもそれは自分が犠牲になることに自分が満足し自己犠牲を損得勘定に入れている節すらある。自分のためだけならそれはおそらく幸せにも成長にもなれない。他者を省みない自己の発展は侵食と同じで周囲を食い物にして欲望を増長させるだけしかなく、それはエスカレートするだけで限りが無い。私財を増やそうと思ったらずっと増やせるだけ増やそうとするし、強欲に求め続ける限り充実や安息は無い。むしろ蓄えた私財が減りはしないか無くなりはしないか、他人が狙っていはいないかと疑心暗鬼にすらなる恐れがある。
 自分だけのためでもなく、他人のために動きながら相反するように自分の幸福や成長を導く事が出来る。そうであって欲しい(願望が混ざっています)。

 他人のためであることを自分のためだと断言する(できる)のは、それを自分が責任を持って果たすこと背負う事だと覚悟することを意味します。もし他人のことだからだとそこから逃げたり、責任を放棄すれば、その他者に対して自分は誠実な態度だったとは言えないでしょう。後で後悔する。自分は何もしなかった、だから何も結果が残らなかったと。別れの時が来たときに何も残すことが出来なかったと。自分を見てくれる人達にちゃんと向き合い、ちゃんと接することは自分が「その時」を迎えたときに何かを残せる可能性があります。外から差し伸べられた手を自分が握れるか、自分が手を差し伸べ続けることが出来るのか。人が生き続ける限り常に他者との折衝が生じる。人と人が繋がっている以上、自分の行動は他者に影響を及ぼすし、他者の行動は自分に影響を与える。それは煩わしさもあるのだけど、そこで得られる結果や可能性も大いにある。そしておそらくその中で体験する苦痛は自己だけで閉じるものより大きいだろうし、また得られる結果や充実や幸福もそれに伴って大きい。


 「夢」というテーマがあることは第一話から分かっていましたし人と人との繋がりに重きを置くプリキュアで密接に連絡させて発展させると期待していましたが、本当にやってしまうとは流石です。自分のためだけじゃない、他人のためだけでもない。その両方。だって自分と他人は繋がっているのだから。そして夢はその中にありその中で叶えていく。うん、プリキュアらしいストレートさ。
[ 2013年05月22日 09:54 ] カテゴリ:Yes!プリキュア5 | TB(0) | CM(-)
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