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第18話「ドキドキ!中間テストは恋の迷宮」

○今週の出来事
①生きるためには
 このままでは闇に飲み込まれてしまうと焦るジャアクキング様。案外この人達も立場が危ういのですね。いつもの作戦会議でキリヤに釘を刺すポイズニー。多分、防壁を解いたことに気付いています。

②テスト間際で告白
 この前の農作業のことを理奈達に聞かれるなぎさ。キリヤが女子の間では人気者なので羨ましがられる。なぎさ本人としては藤P狙いなのでスルー。ついでに中間テストの話題もスルー。現実逃避はイカンぞ、なぎささん。

 ポチャッっと川に石を投げるキリヤ少年。最初、絆創膏を捨てたのかと思ったが、そうではなかったようで、本人は絆創膏を見続ける。これって捨てるに捨てられないって描写なんだろうなぁ。

 恋する乙女、聖子さん。恋する者の放つ独特のオーラを出しながら理奈達にキリヤへの想いを話す。そしてその隣では藤Pのことを想い別な意味で独特のオーラを出して壁に頭を打ち付けるなぎささん。本人の頭よりも器物の方が心配になってきました。
 理奈達の後押しで告白してしまえ、という流れになる。が、いつのまにかなぎさが(勉強方面で)応援されていたりする。なぎさはともかく、他の人達はことわざとかキチンと知っていて感心です。
 そこへ通りかかるほのか。理奈がほのかに話を振るシーンにちょっと感動。打ち解けてます。ほのかに告白について助言を求める志穂。この時、ちょっと困り顔で一歩引いたのは見逃せません。本人、恋したことがないので適切な言葉が浮かばなかったのだと思います。だから、恋というよりは、「相手に自分の気持ちを伝える」という方面で助言をしています。これはほのかの持ちネタです。そして、この辺がほのからしいのですが、自分で話ながら自分に勇気付けられています(表情がちょっと困り顔から自信顔に変わりました)。
 なぎさもフォローのつもりで縁起でもないことを言ったりしますが、なぎさ本人の人柄と理奈達のフォローで場は和やかに。良い意味で肩の力を抜かせるの上手いです。

③人の想い
 集団や他の人に対する配慮が無いキリヤ。サッカーでのラフプレーでチームからの評判ガタ落ちです。キャプテンとしてキリヤに叱咤激励する藤P。先週もそうでしたが、藤P良い人です。

 藤Pの「皆同じクラブの仲間だ、その内仲良くなるよ」の言葉を思い返しながら下校するキリヤ。先週に引き続き、仲良くなるとか協力し合うとかの考えに戸惑っているようです。行く先に聖子が待っていてラブレターを渡そうとするが、そんなものに興味が無いキリヤはぞんざいに断り立ち去ってしまう。キリヤがラブレターというものを知っているか分りませんが、他者からの好意が分っていないキリヤには知っていても意味がありません。

 しかし、そんなキリヤもほのかのことは別でわざわざ図書館に会いに行く。周りの事が分らない、と相談を持ちかけるキリヤ。この時点で、ドツクゾーンの幹部ではなく、周りと打ち解けられない、殻を作ってしまった少年みたいなポジションです。そんなキリヤにほのかは「もしかしたら、自分からちゃんと付き合おうとしてないからじゃない?例えば自分の事をキチンと相手に伝えようとする気持ちから、それが伝わればきっと相手も一生懸命応えようとすると思うの。それで、本当に相手の事を思えるようになれば、優しくも出来るし怒ることも出来る。人と人との繋がりってそんなものじゃない?」14歳にしてこの境地、達観は見事なものです。ほのかは因果応報というか魚心あれば水心というか、頑張れば出来る。思いやればそれが返って来る、という考え方をしています。それは、自分がそう思うから相手もそう思うだろうという思い込みもあるのだが、ほのかのこういう真っ直ぐな志ってカッコイイです。ただ、後半の展開にもあるように、ほのかは「自分がどう思うか」ということに偏っているのも事実で、そこがネックになっています。

④テスト攻略戦線
 一夜漬けなどという、もう、どうにもならなさそうな手法に出るなぎさ。メップルがゴチャゴチャと騒ぐので、シカルプのカードで説教をするが、そっちの方がうるさくて勉強になりません。ただ、メップルがうるさくて勉強できなかった、という自分の言い訳にはなりそうです。
 テストで100点とった夢を見るなぎさ。なんというか、ここまで凄いと普段の成績がヤバイことの裏返しのような気がします。ほのかに山を聞こうと目論んでいますが、ほのかの場合は山とか以前に全部頭に叩き込んでそうなので、期待する成果は上がらないと思います。

 夜空を漂うキリヤにポイズニーがわざわざ忠告と宣戦布告(プリキュアを潰す)を行っているのは、キリヤに対して釘を刺してるんでしょうね。

⑤砕かれる心
 ベローネ学院男子中等部・・・あったんだ。どこから男子が沸いてくるのかと心配していました。イマイチ、建物の位置関係が分らないのですが、建物は同じで、入り口が違ったりするのでしょうか?間取り図が欲しくなります。

 登校時間。キリヤを呼び止め、聖子のラブレターを受け取って欲しいと頼む理奈達。キリヤそっちのけで聖子を励ましたりします。結構、辛い立場ですキリヤ。理奈達の会話の中にほのかの名前を見出すキリヤ。ほのかの笑顔と一緒に居たことを振り返る。それは、ドツクゾーンの幹部ではなく、一人の少年、そう気になる女の子が自分ではなく、他の人に目を向けることに嫉妬する少年そのものです。前回恋心抱かないんじゃなない?と書きましたが、こういう繋がりならば納得です。正確には恋心ではなく、相手への気持ちと、相手からの気持ちを独占したいという子ども的な発想に近いのですが、キリヤの人間関係のレベルはそのくらいのレベルです。だから、ほのかに裏切られたという気持ちとほのかの寵愛(という表現もヘンだが)を受けた聖子に辛くあたってしまう。人間味が出てきましたキリヤ少年。本人自覚無いでしょうが、自分と相手という内世界と外世界のことを知覚し、殻が薄くなった証拠です。

 聖子が酷い振られ方をしたということを知ったほのかは独り男子部に乗り込む。こういう割り切りの良さと行動力はほのかです。履いているのがスリッパということは校舎はやっぱ別なんですね。
 キリヤを強い口調で叱責するほのか。なぎさが止めに入っても「大人じゃないもん!」とやめる気はありません。こういう強情なところ好きです。しかし、キリヤは反論する。自分の気持ちをおざなりにされた事を。自分を無視されたことを。それはほのかの「相手を想う」という言葉とほのかの実際の態度に対する的確な反論です。ほのかの信念は素晴らしいものかもしれませんが、本人はその理想を実現できるほどのレベルに達していません。キリヤの言葉は8話でなぎさに言われた言葉と同等の意味を持つ。また同じあやまちを犯してしまった。分っていた気になっていたのはほのかで、自分の主義主張が強い故に陥りやすい盲点。ほのかは自己中心的な面があるので、相手の気持ちや意思を無視してしまいやすい欠点がある。でも、ほのかは謝まりました。自分のあやまちを認めました。今まで弟のように諭していた相手に。これはほのかのケジメであり、8話以降からの成長と見れる。キリヤの葛藤と変化、ほのかの失敗と変化を両立して展開する構成にトキメキのドキドキです。新たな要素を加えつつ以前との対比と昇華を見せるの上手いです。

⑥鏡の国のポイズニー
 それはそうとテスト直前。駆け込む2人。しかし、待っていたのはテストではなくポイズニーの策略。突然落下し始める。凄い表情としか言えないなぎさ。本当にヒロインなのかなぁ・・・と疑ってしまう。でも、そういうのが魅力なのだろう。汚れ(?)役を引き受けても汚れキャラに見えないのはなぎさのキャラの強み。
 鞄にポーチがあったが、中身は携帯していたのだろう、すぐさま変身。今週のブレイドもそうだが落下変身はカッコイイ。

 鏡を使う事で幻惑するポイズニー。敵の位置が読めず苦戦するプリキュア。肉弾戦でも強いポイズニー。回転することでより威力を高める攻撃。しかし、一度動きを捉えれば、数的有利と固体スペックにおいて引けをとらないプリキュア。逆に回転して叩きつけるという強引な攻撃でダメージを与える。凄いぞ今回のバトルシーン。
 切り札を使うポイズニー。鏡に閉じ込めて爆破するという目茶物理攻撃を仕掛ける。が、爆破直前プリキュアの後ろに光が現れ、脱出に成功。元の教室へと戻る。2年桜組の廊下を歩くキリヤ。またしても助けたのはキリヤだった。

⑦繋がる心
 放課後、落ち込んでいるであろう聖子を励ますほのか。しかし、その前にキリヤは聖子に謝っていた。これ上手いです。確かにほのかはキリヤに対して配慮を欠いていたが謝った。キリヤがほのかの謝罪を思い返していたのは、キリヤも聖子に対して配慮を欠いていたからだ。自分で言っていて自分も当てはまった。キリヤが普通の少年ならそれで聖子に謝る気にもなれるが、生憎ドツクゾーンの人。単純にそうはいかない。そこでまた絡むのがほのかで、例えて言えばキリヤにとってほのかはモデルケースである。人間界とキリヤの接点はほのかしかいない。人間側に寄りつつあるキリヤにとってほのかは人間界での道標。だからほのかの行動はキリヤにとって模範的な意味を持つ。そんでもって謝ったことを知ったほのかも救われる事になる。キリヤを傷つけてしまったと思っていたほのかは安心したと思う。ついでに聖子も気持ちの整理がついてスッキリ。さらに、謝ったのにありがとうと言われてキョトンとするキリヤはより人間の心に触れることに。謝るという一つの行動が砕かれた3人の心を繋ぎとめる。ほのかの「ごめんなさい」の言葉から始まる連鎖。それぞれの「ごめんなさい」と「ありがとう」が生み出す変化。そういえば「ありがとう」と「ごめんなさい」は人に気持ちを伝える時の代表的な言葉です。ほのかから始まってほのかに返って来る。凄く綺麗に纏まっています。
 聖子をパフェに誘うなぎさもまた良い味出してます。前半と同じで場を和やかにすると共に人に原動力を与えられる。何気ないところで大活躍です。しかし、現実逃避はイカンぞ、なぎささん。


○トピック
 前回引き続き見事です。流石プリキュア。伏線の使い方とそれを昇華させる演出に抜かりはありません。派手さは無いけどシナリオの構成と流れが熱いです。とにかく噛めば噛むほど味が出てく構成に燃え燃えです。

 ほのか絡みのイベントは全て熱く大舞台なのですが、なぎさ萌えの人は不満らしいです(友達はそう)。でも、これはほのかが贔屓されているわけでもなんでもなく必然だと思うので、その辺ほのか萌えとしてフォローしたい。(贔屓していることに変わりないような・・・)
 ほのかには強い信念があります。それは14歳の持つ意志としては素晴らしいものですが、そこは14歳。ほのか自身がその信念に追いついていません。しかし、未熟故にそのことに気付いていない。だからどうしても振りかざしてしまう格好になる。意志が強ければ強いほど頑固になってしまう。その未熟な意志に「それは違う!」とツッコミを入れるには相応の意志が必要です。例えるな強い敵を倒すには味方も強くならなくてはならないことと同じです。頑なな意志に中途半端な言葉を投げかけても傷は与えられません。でも、そこに鋭くクサビを打ち込むことが出来れば、驚くほど簡単に割れてくれます。そのためには入念な下準備とそれを効果的に見せる演出が必要です。結果して、ほのかのイベントは大舞台になるわけです。対してなぎさは確固たる信念はないので大舞台を用意する必要は無く、普段の何気ない展開で十分成長と変化を付けられる。逆に言えば、なぎさは普段の日常から変化できるけどほのかは大舞台が無いと変化(転換)しにくいキャラということです。元々、外向的と内向的なキャラなのでそうなって当然だと思います。
 そして、ほのか視点から見た場合のなぎさの素晴らしさ。ほのかには無いなぎさの強さ。それはほのかは相手を「押す」のに対してなぎさは「引っ張る」というスタンス。今回だけでも、キリヤに謝ったあとのほのかを引っ張って教室に戻るとか、聖子をパフェに連れて行く、OPではホワイトを引っ張るブラック。こういう牽引力、相手をその場から動かして、さらには自分も動いてしまう行動力。8話で声をかけたほのかを引っ張っていく強さ。信念ゆえにその場に留まってしまうほのかには無いものです。そしてそのほのかをもっと高みへ、もっと先へ引っ張って自分も一緒に行けるのはなぎさだけだと思う。今は頼りなくて、おっちょこちょいなことろもあるなぎさだが、その真価を見せるときふたりはさらに成長することになるでしょう。


 来週は衣替えです!夏服です!ほのか萌えです!(結局それかよ)
[ 2013年05月21日 08:08 ] カテゴリ:ふたりはプリキュア | TB(0) | CM(-)
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