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第31話「のぞみとココのラブレター事件!」

○今週の出来事
①私の知らないあなた

 登校。美味しいチョコの店を見つけたのでミルクに買っていこうと上機嫌なのぞみ。ミルク「べっ、別に嬉しくなんかないミル」とか言うんでしょうか。ココにもシュークリームを買っていこうというのぞみ。
 噂をすればココ。人気の少ない林で女子生徒と一緒です。ハっとするのぞみ。りんが言うように女子生徒が持っているのはラブレターです。ココの本当の姿も知らずに、と笑うりん。しかしのぞみはそれどころではありません。手紙を渡す女子生徒、受け取るココ。疾風怒濤の展開。ラブコメ路線。プリキュアってこんな番組だっけ?


 コレットにピンキーを入れるかれん。そういえばコレットにはそんな機能もありました。どうやら現在の捕獲ピンキー数は28、残り27匹。いつの間にそんな数を捕獲したのか全く気づきませんでしたが、きっと視聴者の見えていないところで登校途中で偶然発見とか、ショッピングしていたら発見とかしていたんだと思います。プリキュアシリーズのこの手の「~を集める」は物語の主軸ではないのでいい加減です。そんなことはどうでもいいから、うららの服が可愛いと思うので、ぜひ全体像を見せて欲しいと思います。

 のぞみはボーっとしています。うららとりんに尋ねられても反応がいまひとつです。ココがナッツハウスに帰ってきます。ミルクは今日も手紙を貰ったのかと尋ねます。箱に入った手紙を持ってくるミルク。かなりの数です。毎月数枚は貰っているようです。流石イケメン教師。おそらく授業も好評だと思われるので生徒の人気が高いのでしょう。その手紙を見てショックを受けるのぞみ。勿論この手紙は授業への質問とかではなく、ラブレターです。
 目を合わせるココとのぞみ。ココは目を逸らしてしまいます。それは暗に後ろめたいことがあると言っているようなもの。のぞみはその態度にさらに疑惑を強めます。ラブレターの数に驚くうらら達。ミルクは自慢するようにココナッツは皆に慕われているといいます。パルミエの王子なので臣下としては嬉しいことなのでしょう。ナッツも慕われていると聞いて尋ねるこまち。ナッツはその場で断っていると言います。クールだな。そう言われてはこれ以上言えないので詮索できません。
 ココを見ずにラブレターについて尋ねるのぞみ。ココは貰った相手すべてに返事を書いているようです。礼儀だからね、と答えるココ。このマメさもモテる要因か。メモメモ(←いまさら遅い)
 「知らなかった」と声を落とすのぞみ。ココがラブレターを貰っていることも、返事を書いていることも知らなかったと言うのぞみ。隠していたつもりは無いが言うことでもなかったと目を逸らすココ。のぞみは出て行ってしまいます。追いかけるりん。
 日曜日の朝から痴情のもつれ。ママレードボーイを思い出します(古いなぁ)。ちなみに私は当時中学生でしたが、話についていけず視聴するのをやめています。色恋沙汰の話はこじれてくると見ている方としては面倒です。


②人の想いは分からない
 のぞみに追いつくりん。のぞみはココが隠していたと言います。りんはココのことについて平然と答えます。ココがラブレターを貰っていたことは皆知らなかったし、教師という立場上むげに断ることも出来ない。ココの行動に不審な点はありません。それはそうなのですが、のぞみが問題にしているのはそういうことではありません。飛び出していくのぞみ。

 ナッツハウスでりんは皆に相談します。ココは分かってくれると言います。無言で見つめるナッツ。


 ビル。誰も居なくなったブンビーの部署。仮面かぶった人達はエキストラですか。カワリーノが異動にならないかと考えるブンビー。嫌な上司が変わって欲しいと思うのはサラリーマンの常です。自分の部署に入ると誰もいません。カワリーノが答えます。ブンビーの部署は解散。ブンビーは異動。アラクネアの責任をカワリーノに問うブンビーですがカワリーノはそれに答えずに新しい部署を紹介します。
 広い会議室のようなところ。無言で座る老人。ブラッティ。ブンビーよりも高い役職のようです。椅子に座ろうとしたブンビーを跳ね除ける中年女性。ハデーニャ。ブンビーの席はエキストラ席のようです。あの席だけは座りたくないというブンビー。エキストラがどういう位置づけなのかよくわかりませんが、絶望の仮面(?)をつけているようなので下手をすると自我とかそういうものが消失しているのかもしれません。少なくとも彼らはいてもいなくても同じように見える「その他大勢」です。ややもすると大きい会社組織では通常の社員というのはそういう扱いではあるのですが。
 立体映像で現れるデスパライヤ。ハデーニャに命じます。カワリーノも忠告します。投げキッスで答えるハデーニャ。カワリーノさんは珍しく冷や汗で回避。これはかなり危険な精神攻撃です。


 翌朝学校。ココが女子生徒と話しているところを目撃するのぞみとりん。のぞみはココを見ようとせずに走り去っていきます。何か、生徒と教師のただれた関係に見えてしまうので危険です。

 池で一人ため息をつくココ。ナッツが現れます。不法侵入です。関係者以外学校に来ちゃいけません。ナッツはのぞみとココのことを心配して来たようです。笑顔で答えるココにナッツは掴み掛かります。ココの表情が作り笑いだと見抜いたナッツはココにいつ自分のために行動する?と問います。真顔になって答えるココ。国民のために王子として、生徒のために教師として行動する。皆の喜びが自分の喜びと答えるココ。ナッツは歯がゆそうに自分のために行動しろと言います。自分がどうしたいのか分からないと答えるココ。ナッツは抱え込まずに相談しろと言います。ナッツハウスは気ままな営業です。

 ボーっと窓の外を見るのぞみ。りんはのぞみの内心を代弁します。最近うららに持ってかれることが多いですが、りんはのぞみの幼馴染です。親友の考えていることくらい分かります。ココは皆に優しく、笑っています。しかし本当は何を考えているのか分からない。りんはのぞみがどうしたいのか、を尋ねます。仲直りしたいと答えるのぞみにりんは向き合って話せといいます。しかし、なんと言えば良いのか。
 ナッツはココに尋ねます。のぞみのことをどう思っているのか。しかし、なんというか、謎生物形態と人間体のギャップありすぎ。
 ハデーニャが現れます。


③自分を見てくれた人
 のぞみ達を心配するうらら・こまち・かれん。そこにミルクが駆け寄ってきます。かれんと名指しで呼ぶあたりミルクのかれんに対する信任が伺えます。しかしそれはそれとして謎生物が堂々と走ってくるな。周囲を伺うかれん達。ミルクは何か出たミルといいます。お前もか。
 のぞみとりんも合流。


 のぞみ達が駆けつけるとすでにココナッツはボロボロ。ハデーニャはコレットを奪っています。怒りを燃やすのぞみ。ナッツのことはスルー。きっとこまちが心配しているのでしょう。一斉変身です。
 変身完了と同時に飛び出して先制攻撃を行うドリーム。余裕の体でドリームの攻撃を受けるハデーニャ。変化して新型の仮面を池に投げ入れます。泥コワイナー。戦闘力は通常の仮面より高いようです。攻撃が効かず苦戦するプリキュア。
 ココを傷つけたハデーニャに怒るドリーム。またも単独で飛び出していきます。チームで行動してナンボのプリキュア5、このままでは危険です。仲間達が援護に回ります。
 回想するココナッツ。ナイトメアがパルミエ侵攻時にココナッツを追い詰めたのがハデーニャのようです。てっきりギリンマが征服したのかと思っていましたが、彼は門を開けただけでいわば尖兵なのでしょう。ハデーニャの攻撃でピンキーは散らばり、ココを庇って負傷したナッツはコレットに入ってしまったようです。ココは独り人間の世界へ。独りぼっちのココを救ってくれた人に感謝していると言うナッツ。ココを救ったのは…ドリームを見るココ。このBGM好き。初登場時割と普通に登場していたと思いますが、色々と大変だったようです。ドリームの名を叫ぶココ。

 ココを守り、コワイナーに必殺技を叩き込むドリーム。新商品の底力は伊達ではありません。新型の仮面も破壊力が核演出を誇る必殺技に耐えられません。撤退するハデーニャ。
 無事追い払うことができましたが、のぞみはココを見ることができません。


④言葉ではない気持ち
 翌朝。家を出るのぞみ。ココは途中で待っていました。挨拶するココ。しかしのぞみはココに向き合うことができません。ココの手に握られた手紙に気づくのぞみ。慌ててポケットの中に入れるココ。この手紙はのぞみ宛てに書いたものだと言いますが、無理にポケットに突っ込んでしまったのでグチャグチャになってしまいました。のぞみはその手紙が欲しいと求めます。手紙を手渡すココ。のぞみは後ろを向いて手紙を開けます。手紙には「のぞみへ」と書かれているだけで本文はありません。上手く言葉にできなかったとココ。ラブレターをくれた娘達には全部同じ「気持ちには答えられない」と書いている。気持ちがハッキリしているから言葉にできる。でも、気持ちがハッキリしないものは言葉にできない。
 何も書かれていない手紙。どうしても何か伝えたくて、と言うココ。いつもの大人らしいココとは違って自信も堂々とした感じも受けません。
 「伝わっているよ、ココの気持ち

 のぞみは振り向きます。とても嬉しそうな笑み。ありがとう、とお礼。ココの手を引いて駆け出すぞのみ。ココはのぞみの小さな手を握り返します。


⑤次回予告
 こまちノリノリ!?


○トピック
 必殺技は小技として色々連発して戦ってくれると熱い。新商品でたばかりだから安売り連発はまだ難しいでしょうか。

 教師と生徒、人と謎生物の恋話。もうわけ分からん。ちなみに私、桃色派ですが好きというよりその聡明さに憧れと尊敬を抱いているので別にココとくっつこうが何しようが感情的には何も起きません。いや、ココに対してはイケメンで大人でモテまくりで、謎生物形態なら常時ナイスアングルなのが羨ましい、特に最後の要素が!とか思いますが。それは置いておいて、そういう恋愛にしろ、何にしろ、そこからどういう風に成長していくかが見てみたい。

 基本的に恋愛と見て良いんですが、骨子としては一般的な恋愛要素をやっているわけではない、というところがクセモノでありプリキュアの面白いところだと思います。
 ココは誰にでも優しく、大人で、面倒見の良い人物です。皆から好かれる好人物。ココと付き合いが人間で長いのはのぞみです。ココのことが気になるのぞみ。しかし、よく考えてみるとココのことがよく分かりません。彼が自分で言うように彼は皆のために行動します。だから、11話の気球のときでさえ彼はのぞみにパルミエ復活を捨てても良いと言います(これはこれでのぞみに対する彼の対応なのですが、この時は大人として子どもを導く文脈で描かれています)。じゃあ、ココって何なんだよ、と。
 ココがラブレターを貰ったというのは一つのキッカケであって、それ自体が問題なのではなく(だからのぞみは嫉妬しているわけではないし手紙を貰うことを云々しているわけではない)自分の知らないココがいる。ココのことが分からないということにのぞみは気づきます。のぞみが隠していたと言うのは、ココは自分のことを私に伝えてくれない、と言っているのだと思います。生徒とか、プリキュアとかではなく、自分をのぞみとしてどういう風に思っているのか分からない。のぞみにとってりん達は親友です。それはこれまでの話で言葉にしなくても分かるほど描かれています。しかし、のぞみとココの個人的関係というのはあまり描かれていません。彼は教師として子どもを導くか、王子としてプリキュアを信任するかしかしていません。ミルクですらのぞみを大好きと伝えているのに。ココは何だ?友達なのか?教師なのか?王子なのか?謎生物(被保護者)なのか? 何なんだ?自分をどう見ているんだ?と思うわけです。もっとストレートに言えば自分を特別扱いして欲しい。他の誰かでない私として見て欲しい。
 …わかりづれー。結局痴情のもつれみたいなもんですが、のぞみが問題にしていることが個人的かつ内面的過ぎるので周囲からすれば非常に分かりにくい。りん達ですら何をそんなに問題視しているのか分からない。これ、実際にもそういうことがあるんだろうなぁ。

 ナッツがココに指摘していることは、そういうことを踏まえたことです。お前は自分のことを言っていない、と。話せば分かるというけど、お前はのぞみに対して明確な気持ちを持っているのか?と。逆にナッツは自分のこと言い過ぎですけど。
 ココは自分の気持ちが分からない、のぞみはココの気持ちが分からない。人の想いは分からない。物理的に不可能だから。コミュニケーション不全のままお互いに相手を見ようとしなけばどんどん悪くなる。

 のぞみはココに不信を抱いています。実は今回ココが主役です。のぞみは何もしていません。すでにのぞみはココをココとしてこれまでの話で伝えています。ココの夢を守る、助ける。彼女が利害を無視してプリキュアを選んだことはココをココとして見た結果です。のぞみがココに(恋愛としての)自分の気持ちを伝えるのはおそらくもっと後になるのでしょう。
 ココはのぞみの信頼を回復しなければなりません。王子として国民に、教師として生徒に接するのはその通り。役目は関係性を規定します。しかし、ココ自身の夢を支持し助けてくれたのぞみは生徒でも国民でもありません。それはのぞみ個人です。だからココはのぞみにココ個人として行動しなくてはいけません。ナッツが言うようにのぞみは何の利害関係もない恩人であり、個人です。
 ということで、今回の話は恋愛というよりは、個人と個人の関係の話、つまり信頼関係の不確かさが問題になっています。これは同性の友達関係でも起こりえることです。実は相手の気持ちが分からない、どう思っているか自分でも分からないという問題。生徒という誰かではない、プリキュアという誰かではない、私とあなたの関係の問題。

 ココは手紙を書こうとしますが、気持ちが言葉に出来ず白紙で渡すことになります。結局ココがのぞみをどう思っているかを知ることは出来ません。おそらくのぞみもココを具体的にどのように想い、位置しているのか分からない。感情は曖昧で必ずしも境界がハッキリしているわけではない。好きなのか愛しているのか憎いのか哀れみなのか。言葉は所詮気持ちをカテゴライズしたものでしかなく、気持ちの本質を言語化したものではありません(場合によってはそのすべてが重なることがある)。ここで問題にしているのは具体的にどう思っているかではありません。のぞみにとって大切なのはココが自分をのぞみとして見てくれようとすること、伝えようとしてくれること、あなたは私を誰かではない私として見てくれたというその事実と意思です。今回そこで満足するのは、まあ、今後の展開もあるし…という気もしますが、段取りとしては正しいと思います。恋愛としての話ではなく、信頼関係を築くための話としてプリキュアらしい話だと思います。最後の『手を繋ぐ』もシリーズの伝統ですね。

 あなたが好きだから助けます。なら話は簡単です。利害を無視して助ければ良い。相手を好いているんだからこれ以上の理由は無い。男女間の話ならなおさらです。しかし、メインキャラが5人である5では、そういう手も通じません。女の子同士でラブラブです、では逆に歪な関係です。しかも謎生物を抱えている状態で個人の夢にまで話が及んでいると好き嫌いの関係だけでは無理があります。
 5人の信頼関係、ココナッツミルクとの信頼関係が何であるか、どうして結びついているのか、ここは重要だと思います。ひいてはそれが5の最終的な昇華にも関わってくると思います。

 しかしそれにしても、微妙なお年頃の微妙な関係の微妙な感情。女児向けアニメでこれやっても女児分からんのでは?と老婆心を抱いてしまいます。もともと、シリーズ的にはそういう視聴者層より高い精神年齢や事象を扱っているんですけど。
[ 2013年05月22日 09:48 ] カテゴリ:Yes!プリキュア5 | TB(0) | CM(-)
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