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第11話「のぞみとココの熱気球」

○今週の出来事
①勉強

 嫌がるのぞみを無理やり引っ張るりん。カフェに居る皆と合流します。数学の小テストを見せるのぞみ。点数は18点。「ぁはっ18点」「まあ、可愛い数字」「難しいテストだったんですね」と表現は違いますが無残な結果にためらい気味です。特にかれんの言い方は酷いというかちょっと面白い。え、何その数字?みたいな雰囲気があって。友達曰く『「ぁは?18点?私なら両目をつぶってもその5倍はとれるわ』みたいな』かれん様面白いなー。
 平均点が80点という出来て当たり前のテストに18点をとってしまうのぞみ。アホっぽいというより本当にアホです。何故プリキュアの主人公は軒並みアホなんだけど人として大切なものは100点満点どころか計測不能な力を持ってるんだろうか。
 開き直るのぞみ。のぞみを何とかするべくりんが世話を焼くのも頷けます。面倒見の良い友達を持ってるなー。おタカさんも注意します。「楽しく遊び、楽しく学べ」が学校のモットーです。でものぞみは懐疑的です。勉強は楽しくないし、役に立つのか? すらすら暗算してみるおタカさん。1万倍が標準仕様のようです。インフレですか。
 中間テストも控えています。勉強会を提案するこまち。かれんやる気満々です。かれんも言い方はきつそうですが、面倒見は良いです。


 勉強会。漢字を覚えるのに苦戦するうららにこまちがアドバイスします。関連付けて、あるいは自分の得意なものに置き換えて覚えるのは効果的です。黙々と本を読むかれんにりんが勉強しないんですか?と尋ねると「ええ」と即答。こまちがかれんは授業で全部覚えてしまうと説明します。「要は集中力」明らかに基本仕様が違います。我らがのぞみは鉛筆を揺らして遊んでいます。集中力ねーー。りんにサッカーの例えでアドバイスするかれん。それで納得するりん。本当か? 無理あると思うが。まあ、問題は集中力が持てるように興味や解決の糸口を見出すことなんだろうけど。
 やる気の無いのぞみは窓の外の気球に感心を抱きます。誰のための勉強会ですか。
 答案が真っ白。尋ねるかれんに分からないところが分からないと答えます。深刻です。三時のおやつ。でもかれんがストップをかけます。まだ終わってません。かれん厳しい。


 ビル。成績発表。満足するアラクネア。しかしそのグラフはプリキュアの成績です。アラクネアの成績は右肩下がり。散々な結果です。努力をしている…と言うアラクネア。努力ではなく結果だと言うブンビー。良い訳は要りません。


②未来の糧
 続・勉強会。りんとうららは終わっておやつを食べます。筆が進まないのぞみ。1年生の問題ですら駄目です。ココに問題を聞くと駄目発言をするのぞみを4人が口を揃えて駄目と返事します。不正行為は許されません。
 あんまりな状態にプリキュアを休めと提案するかれんとこまち。プリキュアってそういうものなのか? しかし皆納得します。「勉強すら真剣にできないようじゃプリキュアは無理じゃない?」なかなか辛らつな言葉ですかれん。りんもキャッチュが愛想尽かすと続けます。ナイトメアは4人で、とうらら。さりげに仲間外れ扱いです。「プリキュア4ってことで」「それいいですね4ってカッコイイです」 のぞみは真剣な顔になって机を叩きます。出て行ってしまうのぞみ。ココが追いかけます。
 人を追い詰める時に、追い詰めすぎて逃げ場を失くしてしまうのはよくありません。居場所が無ければ疎外感と反発感が増幅されます。誰にでも自尊心はあります。あなたは必要ない。あなたが居なくても機能すると言われて快くする人はあまりいません。まして本人はその事象(のぞみにとっての勉強)に興味や意義を持てないのですからなお更です。自分の役割と思っている重いものが軽んじられ(プリキュアに必要無い)、軽いものが重んじられる(勉強したくないのに優先される)のは非常に辛いです。
 飛び出したのぞみを心配するうららとこまち。りんとかれんは許容します。スパルタ式です。懐疑的な声をあげるナッツ。学ぶ気の無い者に無理やり勉強させても身につきません。ではどうすればいいのか。ナッツはココに一任します。ココはパルミエでは信頼される人物らしくナッツが珍しく褒めます。野郎同士の友情なんてどうでもいいんだよー(酷い)


 のぞみの後ろを歩くココ。ついて来ないでと拒絶するのぞみですがココは勉強しろとは言わず、気球のところにのぞみを連れて行ってしまいます。
 気球の説明を受けるのぞみ。気球に興味を持つのぞみは楽しそうです。
 実際に気球に乗るココとのぞみ。街の風景に心躍らせるのぞみ。しかしナッツハウスを見つけて表情が沈みます。のぞみが心配だから皆はキツイ言い方をしたのだと諭すココ。それは分かっているのぞみ。しかしのぞみは勉強が苦手だと言います。九九や漢字を覚えるのに時間がかかった。才能が無いと言います。ココは唐突に気球が何故浮くのかと問います。さきほど教えられたことを答えるのぞみ。面白いと思ったり感動したことは自然と覚えるもので才能は関係無い、と言います。
 しかし、勉強を面白いと思えないのでは出来るものも出来ません。ココはのぞみの気球は今地上で空気を入れているところだと言います。可能性という気球。色々なものを見て、聞いて、感じて、学ぶことで気球は膨らむ。勉強はその気球を膨らませるための一つの方法だと答えます。将来のための一要素。未来を示唆するココ。
 私は子どもの頃に(英語以外で)勉強に苦労したということはあまり無い。そこそこやっていればそれなりの点数は取れた。それは勉強が面白かったというよりただ出来たに過ぎない。意義や価値は特に置いてなかった。特に何に使うわけではないし、頭の良い学校に行くことにも興味が無かった。だけど、社会人に大人になって気付いたのは勉強は大切だってこと。何かを調べる時、考える時に基礎学力は必要になる。土台の無いところに建物は建てられない。基礎が広ければ広いほど、安定していれば安定しているほど応用は利く。大人になっても基礎は作ることが出来るけど、できるならその基礎は若いときにやっておく方が良い。無論、使わない場合だってあるから無駄になる可能性はある。これは経験から来る考えだから子どもにそれを納得させるのは難しい。必要なときに必要なものを習得するのは当然だが、必要性のないときに習得しようとは普通思わない。

 勉強をやってみたいと再び思うのぞみ。今必要なくても、役に立つと思えなくても、自分に関係するかもしれないなら、それが夢の実現に役立つかもしれないなら、決して無意味では無い。重要なのは勉強が出来るか出来ないかではなく、自分に蓄積されていくかどうかです。時間はかかっても良いしのぞみには力になってくれる友達が居るとココは答えます。お前カッコイイな。カッコイイ大人だな。


 のぞみの居ないナッツハウス。何か空気が沈んでいます。反省するかれん。のぞみを迎えに行きます。

 元気が出てきたのぞみ。ココにお礼を言います。でもココはのぞみを逆に褒めます。初対面の人にああ言える人はいません。人のために動けるのぞみを優しいと評するココ。あー私が気球の係りの人だったら耳がむず痒そうだなぁ。気球が揺れてココに抱きつく格好になるのぞみ。のぞみを支えるココ。ラブコメです。しかしあのカッコよさを見せ付けられては異論は出せません。職務を真っ当する気球係りの人。ある意味一番誠実かもしれません。
 のぞみにとって一番大切なのはのぞみの未来だと言うココ。無限の可能性がある未来の中で、今の夢よりもやりたいことがあるなら優先させていいと言います。頬を赤らめていたのぞみはハッとします。
 魔の手。気球に仮面が付けられます。


③夢の在り方
 のぞみを探すりん達。しかし見つかりません。表情を沈ませるかれん。強く言い過ぎたと自戒しています。怪しい雲を発見。気球に乗ったのぞみを見ます。

 雲の中。戦闘空間。変身。コワイナーの攻撃を回避。お約束でアラクネの糸に捕縛されるドリーム。
 のぞみを救出するべく変身する4人。しかし飛べるわけではないプリキュア。跳躍するルージュですが届きません。誰かが跳んでそれを踏み台にして跳ぶとか。

 ドリームを助けようとするココ。しかし非力です。彼の物理的な力では助けることはできません。ココを安心させるドリーム。ココの夢を叶えるために力を発揮するドリーム。人は目標を持つと苦行にも耐えられます。しかし、アラクネアの張った糸に絡まり身動きが取れなくなるドリーム。コワイナーが正面に。力を蓄えます。
 円陣を組んで足場を作りルージュが跳びます。蓄えられた力が放たれ絶体絶命。お約束どおり雲の中に蹴破って入ってくるルージュ。すぐさま必殺技でコワイナーの攻撃を相殺します。絶え間なくアラクネアに攻撃。しかし反撃で身動きが取れなくなります。
 続いて入ってくるレモネード。同じ要領ですね。着地のシーンカッコイイな。ルージュ、レモネードはドリーム親衛隊(のぞみ好き好きオーラ出し組)です。必殺技でコワイナーを足止め&捕縛を弱めます。お、便利。ドリームが口上付きの必殺技でコワイナーを撃破します。

 雲が解除され落下するルージュとレモネード。地上で待機していたミントがプロテクションをクッションにしてアクアが水上滑り台よろしく地上に還します。こういう使い方好きだな。強くて凄い必殺技がただ敵を倒すためだけじゃないことにも使えるってカッコイイな。

 気球に乗って降りてくるのぞみ達を迎えるりん達。のぞみをリーダーと呼びます。彼女が彼女達の輪の中で重要な位置を占めていることは確かです。

 プリキュアやってて良かったと言うのぞみ。この夢はココのためだけではなく自分のためでもある。ココの夢を叶えたら自信が持てる。良い未来が開けると思う。改めてよろしくとココの頬に手を当てるのぞみ。言葉を使わずに相手の心に伝わることを何と言うでしょう。以心伝心。


④学ぶ一歩
 テスト結果発表。35点、38点。若干ではあるけど改善されている。かれんは一週間毎日やってこれ?と呆れ気味です。りんは納得しているようです。落第点は無いようです。30点がボーダーか。
 かれんにお礼を言うのぞみ。かれんは不承不承気味です。のぞみは気球の本を見せます。テスト勉強中に読んでいたようです。こまちが提供。咎めるかれんに図書委員だからと答えるこまち。職務に忠実です。学ぶ楽しさが分かってきたようね、とおタカさんも安心。
 しかしまだ点数に納得できないかれん。何かお母さんみたいな人だな。りんがフォローします。そうそういきなり良くはなりません。長い目で見ようと言います。保護者みたいです。次の目標は平均点。やる気ののぞみ。


⑤次回予告
 うららプッシュ。ラストのカメラ目線は流石アイドル。って、番組内で本当のプリキュアショーをやる気か!来週も気になります。


○トピック
 へこたれちゃいそうな気持ちを笑い飛ばしてく~大切な友達以心伝心♪(2番歌詞)

 これまた前回に引き続きプリキュアらしいお話。限りない肯定を以って答えとする。常に前へと進まんとする、昂進の意志。カッコイイ。
 勉強が出来ない。勉強に興味を持てない。無理やり勉強させても効果がない。どうすればいいのか?
 ややもすればのぞみを叱咤するかれん達のように勉強しなきゃだめだ、プリキュアなんてやっている暇などない。と言ってしまいそうになります。これはプリキュアがゲームとか遊びとかに置き換わってもいいでしょう(プリキュアはのぞみにとって重要な目標なので一概に同列に扱えませんが)。でも、実際にそんなことを言ってやらせても効果は薄い。自発性の無い強制労働の習熟効果などタカが知れています。そしてなにより本人の意思を否定して押し付けてしまうのはとても辛いことです。

 ココはのぞみを否定することなく、勉強の有用性を説きます。それは本人の将来のための可能性になる、と。気球に興味を持ったのぞみには好奇心と学習力があるのは確かなので、多少時間がかかっても構わないと肯定するのは心地いいです。が、のぞみを思うあまり今の夢の優先順位すら軽んじることを言います。それは悪気があるわけではなく、純粋にのぞみを思ってのことでしょう。これはココに焦点を当てればとても素晴らしい言葉です。が、ここでのぞみは自らの答えを求められます。自発的に。
 今の夢はココの夢を叶える夢だけど、それはココだけではなく自分のためにもなると自覚します。借り物ではなく、自分の夢として自分の可能性を広げるものとして意識されます。否定せずに肯定し、さらに肯定することによってのぞみは成長する手段に気付きます。とてもプリキュアらしいです。勉強出来なくてもその中で出来ること、やれることに気付く。地味ですがこれはとても凄いことで、そして大切なことです。テストの結果は他から見ればそれでも悪いですが、少しずつ前進していけることに意味があります。例え未熟でも頑張っている人は等しくカッコイイ。
 教育とは勉強させることではなく、本人の可能性を広げる手段を教えること。そして何よりも自主的な力を育ませることにあると考えます。勉強しろ、の一言は投げているのと変わりありません。スパルタが悪いわけじゃありません。場合によっては効果的ですし、厳しい環境を耐え抜けば自信も付きます。が、最初からそれの意味も判らず無理やり強制して訓練してもそれは従順な犬を作りかねません。自立した一個の人間とは自主的に動ける人です。そういう人は自らの取捨選択を可能とし、必要に応じて学ぶ力があります。より大きな広い可能性がそこに存在します。それが重要です。


 結果しか見ないナイトメアにおいて努力は何の意味も価値も無い顧みられないものです。しかし、結果とは現在から見れば未来であり可能性のひとつです。その結果を出すためには努力すること、夢(目標)をしっかり見据えてそれに頑張ることで達成されることが暗示されています。ナイトメアのように結果しかみないのが悪なのではなく、現実には努力が必要です。ややもすれば社会はナイトメアのように結果だけを見て判断することがありますが、人に出来る結果の出し方はやはり努力することになります。善悪というより視点の問題に近いですね。社会からの目、個人からの目という視点の違い。現実はこの視点が混ざったものです。社会の目であるナイトメアは人の成長を顧みていない。

 かれんやりんが非難されないというのも素敵ですね。のぞみを心配する気持ちは否定されるものではありません。その手段としてスパルタを用いるのに無理があると指摘した上で、本人達がのぞみの成長性や自主性を認めるという形になっています。方法論は問題ではなく、のぞみの成長が一番重要なのだと気付くわけです(そもそもそれを心配していたわけで)。
 人と人との関係や摩擦によって各自の成長や変化が起こっています。こういう変化はひとつひとつは小さいのですが、積み重なると非常に大きなものになります。プリキュアはこの辺の纏め方がすこぶる上手いので期待しています。

 「未来」「可能性」という言葉が出てきているのも特徴です。夢はそれらと関係するものですが、よりこの作品がシリーズの中でも未来を志向しているように思われます。未来とは現在からの蓄積なわけですが、さて、この作品が何を蓄積しどういう可能性を提示するか。これも期待。というかここが大期待。
[ 2013年05月22日 09:40 ] カテゴリ:Yes!プリキュア5 | TB(0) | CM(-)
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