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第10話「腹ぺこナッツを救え!」

○今週の出来事
①経営危機

 ナッツハウス。静寂。カウンターに突っ伏すナッツ。ドアの開く音。飛び起きるようにして入ってきた相手を確認するとのぞみ達です。愛想悪い返事をするナッツ。元気が無さそうです。そのまま倒れてしまいます。へっ、イケメンがこのザマとはいい気味だ←小者発言。どの道女の子に介抱されるのでその圧倒的待遇に涙で枕を濡らすわけですが。

 こまちの持ってきた豆大福を頬張るナッツ。2日間何も食べていなかったようです。一緒に居たココに非難が集中します。一食抜いただけでも大事件なのに、と食べ物の恨みを燃やしてココの責任を問ううらら。説得力が桁違いです。
 豆大福をおかわりしながら代金はいずれ払うと言うナッツ。律儀です。孤高というか比較的他人と混ざらない故か借り貸しに関してはしっかりしているようです。「おごってもらう理由が無い」。シュークリームを薦めても断ったとココが弁明します。というか、ココの主食はシュークリームなのか?
 何故食べなかったのか。忙しそうにも見えない。あることに気付くりん。そう、この店で客を見たことがありません。閑古鳥が鳴きっぱなしです。


 ビル。報告書をつき返すカワリーノ。惨憺たる内容です。連戦連敗。ブンビーをなじるカワリーノ。ガマオは行方不明で部下の管理もできないのかと責められるブンビー。全くそのとおりで上司として職務怠慢の責は避けられませんが、何か同情したくなってきます。
 肝心のガマオはというと、やさぐれていました。金が無い→ホームレス化の勢いです。ガマオだけにガマ口財布。そこはこだわりでしょうか。


 ナッツハウス。商品は良い。しかし何故か客は来ない。楽観的なココ。そこに活を入れるうらら。例え品物が良くても誰も知らなければ意味がありません。宣伝、売り込み、営業が大切!と力説するうらら。駆け出しアイドル本領発揮。経験談。勢いに気圧されつつも納得する一同。
 宣伝作戦と盛り上がる一同。ナッツは独り離れたところで様子見。まだすんなり輪に入らないようです。学校で宣伝するために商品を持っていこうとしますが、生徒会長のかれんが許可しません。職務に忠実です。生徒会長がそう言うのであれば教師であるココも持って行くわけにはいきません。ちょっとだけなら…と妥協を求めるのぞみを睨みつけるかれん。名に冠されている可憐さなど微塵もないかれんの形相に諦めるのぞみ。無理です。この表情から妥協や譲歩を引き出すのは無理です。
 実演販売は出来ないのでクチコミとマスコミを利用します。


②宣伝大作戦
 翌日。学校で友達に挨拶するこまち。しかし友達は何か面白い話題があるのか挨拶にも気付かず呼びかけにも気付きません。答えてもすぐに話題の方に移ってしまいます……イジメ? さり気なくアクセサリーの話題を振りますが無効。場の空気に入れないこまち失敗。それを奥の方で見ていたかれんは「押しが弱いわ!」と無駄に強そうなポーズでつぶやきます。
 生徒会室。議題が終わり、最後の締めの挨拶をするかれんはアクセサリーの話題を振ります。笑顔で「ね♪」と隣にいるこまちに微笑むかれん。「それはちょっと強引かな…」と小声で返すこまち。かれん「ダメ?」駄目のようです。かれん、貴女はじけてきましたね。生徒達の目が羨望から蔑みにならないかと心配です。

 そろいも揃って場の空気が読めず敗退する3年生組とは別に、マスコミ利用を画策する2年生組は増子さんに話しを持ちかけます。断る増子さん。ココも加わりますが断固拒否。新聞の宣伝は金を出しているんですけどね。彼女のジャーナリズム精神に反するようです。中立。事件、社会問題を扱うそうです。前回思いっきり主観に満ちたナッツ特集を組んだ人の言葉とは思えませんがいずれにせよ懐柔失敗。

 増子さんの記事は別にしても、クチコミはしたので客が入るかと思いきや、閑古鳥は鳴きっぱなし。りんの宣伝の仕方が悪かったんじゃないの?という疑問に言葉が詰まるかれん。いっそ水無月財閥の力でサクラでも雇った方が良いのではないでしょうか。ナッツは昨日から5個食べたようです。不思議生物形態を基準にすれば妥当な量でしょうか。体重比で考えると一個食べるだけでも大変な量だと思わなくもないです。
 最後の頼みの綱はうらら。テレビにかじりつくのぞみ達。その切り札とはアイドルが身に着けているアクセサリーがファンの間で話題になることを利用する作戦です。妙に現実的な作戦です。しかし肝心のうららが出てきません。ようやく出たかと思うと、大勢の女の子の中に混じって小さく写っているだけ。あー、あるあるこういう十把一絡げな扱い。無駄に数だけ多い出演。むろんネックレスのアップもありません。うなだれる一同。駆け出しアイドル程度では大きな成果はあげられません。妙に現実的な結果です。


③チラシ作戦
 肩を落として謝るうらら。励ますのぞみ。オーバーニーコンビ。
 「もういい」と憎まれ口もなく肩を落とすナッツ。これはかなり深刻です。こまちはチラシを配ることを提案します。実はこまちの実家のお菓子屋も祖父の時代に客足が遠のいたことがあるようです。老舗故に甘えがあった。良いものがあってもそれを伝える努力をしなかった。ハッとするナッツ。考えを改め初心に帰ってチラシ配りから始めたと話すこまち。お客さんは戻ってきた。豆大福の味を知るナッツは宣伝の重要性に気付きます。こまちの提案に納得して褒めるかれん。何か凄く偉そうなポーズです。実はもしかしなくてもかれん面白い人ですか。

 チラシ作成開始。皆で楽しそうに作ります。ようやく完成、と同時にのぞみのとなりに紙の束が置かれます。歓びから絶望へ突き落とされるのぞみ。チラシは物量がものをいいます。するとコレットからピンキー出現。チラシのイラストをスキャンしてそれを複写していきます。カラーコピーです。しかもその速度は既存のコピー機を圧倒的に凌駕します。コピー代いらずの優れ者。一事業所に一匹は欲しい。したり顔で説明するココナッツ。そういうこと知っているなら最初から何とかして欲しいところです。プリキュアは主導権が女の子にあるので無理でしょうが。

 公園で配るのぞみ達。のぞみ達の行動に感心するココ。ナッツも「お節介な奴らだ」と答えながらも悪い気はしないようです。主婦層にも人気がでそうなイケメンコンビ。

 公園に佇むガマオ。浮浪者に見えなくもない。のぞみがチラシを渡します。「ガールフレンドにアクセサリーなんてどうですか?」そんなこと言われたら内心俺に対する何かの嫌がらせか!と涙を流しながら、「お嬢さんが付き合ってくれるなら買いますよ」と爽やかな口調で苦渋に満ちた表情で答えますね。私は。
 金が無いガマオ。アクセサリー買う金があったら食べ物買います。ガマオに気付くのぞみ。地面を割ってのぞみを落とします。
 のぞみの悲鳴を聞きつけてやってくるりん達。人数が増えていることに気付いてげんなりするガマオ。まとめて落とします。


④地下洞窟
 プリキュアに対する憎悪の言葉を吐くガマオ。自分の苦境はプリキュアのせいだと言います。絵に描いたような偏狭さ、器の小ささ、小者さ具合。
 自分が関連する事象・状況の中において、その原因・責任が自分あるいは外部に全てあることはあまりありません。実際は過失割合のように多い少ないはありますが自分にも責任があります。責任や原因を全て棚上げして自らの解決方法を放棄させるのは怠け者の発想です。状況を変えたいなら自らの行動によって変えるものです。例えそれが実現不可能と思えるほど困難であってもです。外部が自分に都合の良いように動いてくれると思い、期待するのはただの甘えです。皆がそう思っていたら誰も何もしなくなります。

 財布をコワイナーに換えるガマオ。色んな情念がこもっていそうです。変身。って、私服変身じゃん。なんてことだ一斉変身で時間が短縮されるのはまあ良いとして、プリキュアの醍醐味である私服(色んな衣装)変身が堪能できない!これは重大な問題です。

 戦闘開始。レモネードをアシストするドリーム。プリキュアを食べようとするコワイナーに同情するナッツ。突っ込むココ。
 暗闇からの舌攻撃を回避するドリーム。凄い反射神経。ガマオの突進を止めるも舌攻撃で弾かれます。アシストするレモネード。ちゃくちゃくとうららとのぞみの好感度が上がっていっています。他の三人はコワイナー対応で手一杯です。プリキュアに恨み言を叫ぶガマオ。
 口上を端折ったプロテクションでコワイナーを防御。振動で体勢を崩すガマオにフラッシュをお見舞い。プロテクション意外と効果が大きいです。起き上がりながらもお前らが悪いんだと叫びます。みっともない。
 「さっきから聞いてれば、なんでもかんでも他人のせいにして!」(背景の都合で黄色で書けません)
 「おなかを空かせたナッツはね、自分でチラシ配って一生懸命頑張ってるんだから!

 コワイナーをストリーム&ファイアーで撃破。アタック以外でも倒せるんですね。

 ガマオの攻撃を受け止めて「あんた、すんごくかっこ悪い!」と投げ飛ばすドリーム。視聴者の思っていることを純粋に言葉にしてもらえるのは清清しいです。必殺技で追い返します。テンポは良いのですが「~受けて見なさい!」の口上はあったらあったで単純にカッコイイ。


⑤経営安定
 街角でチラシを配る一同。ナッツに気付かずチラシを受け取った増子さんですが、ナッツに気付いて「あなた様は!」と叫びます。様付けですか。
 サンクルミエール通信で早速記事になります。どの辺が社会問題や事件なのかはわかりませんが、結果してナッツハウスはお客さんで大賑わいです。
 豆大福の代金はこれで返済できそうです。


⑥次回予告
 なにやらシリアスな雰囲気。それはそうと、のぞみと一緒に気球に乗れる権利はシュークリーム何個分で買収できますか?


○トピック
 働かざる者食うべからず。されどイケメン強し。
 地道なクチコミやチラシでの活動よりもマスコミを利用すると大きな効果が出るし、マスコミは割りといい加減という妙に生々しい結果。そして商品よりも店員のカッコよさで客が入るという実際そういうもんだよね、と思えなくもないところが怖い。

 ドタバタ劇として描かれているけど本筋は真面目な話。良いものは勝手に売れるというのは過去経済成長期にありましたが、現在は宣伝や認知度がものをいう時代。個人の能力査定においても自己アピールは重要とされています。便利な制度や施設などがあってもそれが認知されていなければ利用することもできません。
 では、時代のニーズに合わせた話なのかというとそうでもありません。結局は企業にしても個人にしても努力していくことは当たり前のことです。それが以前は「良い物を作る」までだったのに対して「それを認知させる」まで拡大したにすぎません。
 公園でチラシを配る時にココがナッツのために皆頑張っていると言います。これも本質は同じです。他者のために役立ちたい、何とかしたいという想いを暖めるだけではなく、実際の行動によって認知されることで信頼や絆も醸成されていきます。

 腹ぺこのナッツとガマオが取るべき行動として、ナッツが賞賛されます。
 今回の話では実際ナッツはそれほど目だって動いているわけではありません。お客さんが多く入った理由はナッツの宣伝にあるわけではありません。地味な宣伝をやったから増子さんが気付いて記事にしてイケメンだったから話題になって客が入ったという流れなので全く無関係でもありませんし、実際にこういう偶発的な流れで効果が上がったりすることはあるんですが、それは今回の本筋ではありません。
 重要なのは建設的に前向きに行動できるか、ということでありその模範をのぞみ達は示し、まだその行動に慣れていないナッツを応援します。ガマオのような責任転嫁や恨み言をする人はいますしするときもあります。が、これは本当にかっこ悪い。見ててみっともないと思うし、本人としても特に何の解決にもならない。非建設的で行動を促がさない。やることはただ自己弁護。俺は悪くない他人が悪いの論理は現状維持を自らが是認することになります。行動とは努力であり、行動し続けることは努力をし続けることになります。


 プリキュアのこうした前向きな姿勢、行動は一貫しており見ていて気分が良いです。
[ 2013年05月22日 09:40 ] カテゴリ:Yes!プリキュア5 | TB(0) | CM(-)
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