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第5話「プリキュアの資格」

○今週の出来事
①水無月かれん

 歩いているだけでも生徒から注目される水無月かれん。バレンタインデーとか忙しそうです。生徒会室に入ると生徒会の人から各チェックを頼まれます。生徒達が出て行くと溜息をつくかれん。「結局私がやらなきゃダメみたい」とつぶやきます。組織の長たる者が最終的責任を取るので各種チェックと承認は長の仕事です。しかし、(優秀で信頼できる)補佐役は欲しいところです。


 昼食。トレイいっぱいにパンを乗せて食べるのぞみ。栄養が偏るぞ。うららはカレー食ってます。うららがカレー食ってます。黄色がカレー食ってます!美味そうに食ってます!!(連呼しなくていい) 公式設定ではカレーが好物らしいのですが、こうまでストレートに食べているシーンを見ると、感動すら覚えます。(私もリアルタイムで見てませんが、黄色がカレー好きなのは初代戦隊であるゴレンジャーが作った偉大な設定です)
 口元についたカレーが食べたいと思った自分は終わってます。意外とモリモリ食べるうららにびっくりするりん。皆アホなら踊らにゃ損損。りんも勢い良く食べます。食事を美味そうに食べているのを見るとよく分からないけど幸福感を覚えます。
 こまちも重箱を持ってやってきます。綺麗に一瞬にして完食するのぞみ・りん・うらら。健康的な清清しさです。

 ココが走ってきます。思いっきり堂々と走ってきます。隠蔽する気が全くありません。のぞみがテーブルの下に隠します。あー、ちょっとココ君、その役割をシュークリーム10個で俺と代わってくれ。
 人間体は偽装のため本来の姿の方が疲れないようです。5人目を探さないといけません。早くも話が分かっているこまち。好奇心が強いようで質問して聞いたようです。残るプリキュアは「知性」 話を聞いてか丁度現れるおタカさん。そろばん5級らしいです。微妙に現実的な等級です。よくわかりませんがそれは凄いのでしょうか? 売店の計算には役立っているようです。おタカさんの助っ人をスルーするのぞみ。のぞみにお釣を渡して戻っていきます。こまちは割りと本気だったようです。視聴者的にはプリキュアには年齢制限を付けていただきたいと思います。できれば中学生あたりで。さらに容姿端麗(可愛い)で性格・品性も良くそしてなにより、真っ直ぐな娘で。雇用機会均等法に違反?差別? 可愛くて性格が良くてうら若い乙女は全ての人間の中で頂点に位置するので超法規的処置対象になります。
 こまちにかれんと一緒でないことを尋ねるうらら。かれんは昼休みでも生徒会で働いているようです。かれんは責任感が強いようです。頑固らしいので一度断っているため仲間にし難いと話すこまち。のぞみはかれんの家に行くことにします。相変わらず正面突破な娘です。


 ビル。前回の失敗を上司から責められるアラクネア。油断した、4人いるとは思わなかった、と言い訳します。無論そんな言い訳は上司には通じません。アラクネアの肩を叩くブンビー。ボッシュート。机に座る社員は何なの?とかこのビルはどこにあるの?とかよりも、この仕掛けを作った(提案、承認した)人が気になります。使えない部下に代わって上司が出陣です。


②頼られる
 下校するかれんを呼び止める生徒会の人。どうやら学年主任に生徒会の年間予定を説明する自信がないらしく同行して欲しいようです。母親から連絡があるようで楽しみにしていたかれんですが、厳しい表情(仕事する者がする責任ある表情)を浮かべて執事に遅くなることを伝えます。「やっぱり、私がやらなきゃダメなのね」


 水無月邸を尋ねる一同。豪邸というか城。留守かと思いきや執事が帰ってきます。敷地に通される一同。学校のグラウンド100個分はあると言うのぞみ。うららが98個分と訂正します。似た者同士。「わーい、似てる似てる」そこ、百合らない。いや、もっとやれ。

 仕事を終えるかれん。お礼を言う女子生徒。この辺の頼り甲斐があるところもかれんの人気の秘密でしょうか。単に学業に優れるというだけでなく、行動力と面倒見の良さも人望に繋がっているようです。人知れず溜息をつくかれん。
 帰る途中、おタカさんと会います。忙しいかれんをねぎらいます。独りで頑張りすぎると自分の好きなことができなくなるよ、と核心をつくおタカさん。本音で話せる仲間が必要かもしれない、と心配します。
 おタカさんはポジション的にはさなえさんや和也あたりの人でしょうか。唯一5人を総じて見ている人です。お節介焼きのおばちゃん、というところが絶妙な位置です。こういう子ども達を見守っている人、見ていてくれる人がいるのは安心感があります。(解説役であり、保護者であり、総じて5人が「見られている」ことで閉ざされた子どもだけの関係だけでないことが感じられるので私はこういう役が必ずプリキュアに居るのが好きです)


 かれんが帰ってきます。こまちは見慣れているとしてものぞみ・りん・うららまで一緒です。不躾に何百人住んでいるのかと尋ねるのぞみ。一番まともなりんが気を使って大変です。広い屋敷ですが今はかれんと執事の坂本さんしか居ないようです。坂本さんは相当有能な気がします。
 かれんの両親は有名な音楽家らしく世界中を回っているようです。広いところで2人だけは寂しいよね、と感想を漏らすりん。独り言のように否定するかれん。好奇心が強いのか躾がなってないのか、回りを見渡して飾ってある写真に興味を抱くのぞみ。うららは母親がかれんにそっくりだとボケをかまします。ツッコミをいれるりん。お菓子を持参したこまち。ガゼボ=あずまやに集合。
 ブンビーさん。鼻が良いようです。


 ようかんを食べる一同。食ってばっかりだなこの娘達は。美味しそうに食べるのが可愛い。こまちの家は老舗のお菓子屋のようです。隙を突いてりんのようかんを横取りするのぞみ。りんが阻止します。あ、それ間接キスじゃね? 他人家まで来て百合らない。いや、もっとやってください。お願いします。
 のぞみ達のはしたないけど楽しい姿に笑みを浮かべるかれん。ウィーンの母親から電話がかかってきます。しっかり者とした返事をするかれん。覗くのぞみ。

 電話が終わり用件を聞くかれん。改まってプリキュアに勧誘します。作り話だと思っているかれんは取り合いません。百聞は一見にしかず。ココを取り出して見せます。固まるかれん。真っ当なリアクションです。話が飛びすぎていて拒否反応を起こすかれん。まあ、普通はそうです。
 ピンキーを感知するココ。ピンキーが庭にいます。…なんというテキトーさ。デザインもテキトーですが登場もテキトーです。流石分かっています、この作品。何が重要で何がそうでないかを。ピンキーを機械的に55匹集めてもおそらく何一つ意味はないでしょう。プリズムストーンもハーティエルも奇跡の雫も集めてどうなるものではありません。そんなものはお飾りにもなりません。真に物語にとって重要なモノが何であるかをこの作品は分かっています。


③何のためにプリキュアになるの?
 ピンキーを捕獲しようとした刹那、目の前を疾風が通り抜けます。あずまやの壁に立つブンビー。空が暗くなります。明らかに今までの敵とは格が違います。
 コレットを要求するブンビー。勿論拒否します。仮面をあずまやに付けます。コワイナー召喚。多脚型コワイナー。うわ、本当に怖い。
 変身。独り話に混ざれないかれん。4人変身。見応えがあります。微妙に短縮されていますがレモネードのニーソ着用が端折られていないのはスタッフ分かっています。何が重要で何がそうでないのかを。膝を曲げて出来たニーソのシワは素敵です。(←変態です)

 戦闘開始。3同時キック+ドリームキックでコワイナーを退けます。不敵に現れるブンビー。ハチ男になります。腕からマシンガンを放つブンビー。って現実的な攻撃してきたな。すかさずミントが防御します。攻撃手段を変えて杭(針)を放つブンビー。防御が相殺されてしまいます。

 青い蝶がかれんのもとに飛んできます。指示するココ。怪物に恐怖し躊躇うかれん。プリキュアを助けろと言うココ。今日の出来事が脳裏によぎるかれん。自分がやらなくてはいけない。寂しくない。「いつも、そう、結局は私がやらなきゃ、ダメみたい」 蝶がかれんの腕に纏わ…りません。胡散霧消する蝶。ショックを受けるかれん。

 コワイナーが迫ります。必殺技の連撃で撃破。ピンキーの収穫はあったのでブンビーは撤退します。
 役に立てなかったかれん。


 夕方。苛立ったような声でプリキュアを断るかれん。声は厳しいですが表情はどこか寂しそうです。のぞみは「また来ます」 かれんにプリキュアになって欲しいのぞみ。「それじゃまた」と元気に帰ります。
 独り残されたかれんは悲しそうな目で自分の左腕を見ながら、疑問の声をあげます。「何故なれなかったの?」


④次回予告
 プリキュア揃い踏み!
 余談ですが、CMのドリームが可愛いです。


○トピック
 正しい。
 思わずガッツポーズと喝采をあげそうになりました(胸中では大喝采)。かれんがあの時にプリキュアになれないのは正しい。プリキュア的に、プリキュア5的に。あそこでなってしまったら嘘になる。それをわざわざやっているのは素晴らしい。

 結局自分が全部やってしまう、というのは裏返せば他人を信頼しない(育てない)ということです。現実的な話をすれば仕事とかで専門的知識や技能がある人がその仕事をこなせば効率は良いです。しかしそれは結果して組織が継続しません。何故なら出来る人がいなくなったら誰もその代わりになれないからです。技術継承は会社組織含めて社会に必須です。特定の個人の技能"だけ"が優れている(あるいは継承できない)組織(社会)は欠陥品です。
 プリキュアは間違いなくそんな社会を肯定しません。人と繋がることを肯定することは信頼することも肯定します。他人に全く頼らず自分だけが完全にこなし、万能である、という個人主義はプリキュアの敵です。
 やっつけ仕事でプリキュアはできません。しょうがないから自分がやる、自分がやらなきゃいけないからやる、という志向性ゼロの考えではできません。ついでに言えば、正義のためとかの義務感でもダメです。のぞみ、りん、うらら、こまちがそうであるように、個人的な信頼関係や繋がりにおける動機、そしてそれを意志することによってプリキュアになれます。それは人と人の間に信頼を作り、意志することによって(自分が望む)未来が作られていきます。

 かれんは自分を押し殺しているでしょうし、おそらく自分のやりたいこともないのでしょう(あったとしても専念できない)。他者に頼られればそれに見合った自己を作り、それを継続するためにはその自己を作り続けなければなりません。それを見た人はより一層かれんを頼るでしょう。それは本当の意味での信頼ではありません。
 のぞみはその意味で適任者です。おそらくかれんを生徒会長と見ていませんし、お嬢様とも出来の良い娘とも見ていません。見ないでしょう。何もかれんに課していません。そして何故プリキュアに誘うのかという理由すら明確にはないでしょう。友達になりたいから友達になる程度の理由かもしれません。それで良いのです。のぞみとかれんはそういう関係なのです。利害も何もありません。本来、友達になるのに理由はいらないでしょうし、人に好意を持つのにも理由はいらないはずです。そんな純粋な理由で人は繋がり、その繋がりから信頼は作られていく、はずです。そうだったと思います。(大人の自分が忘れてしまった繋がり方)
 真正面から、素直に向き合うことができるのぞみはきっとかれんとも真正面から向き合うでしょうし、かれんもそんなのぞみを受け入れるでしょう。
 仲間を作るということが友達を作ることであり、それは個人的な動機・繋がりを主として形成されていくという他者との関わり方が明示されています。プリキュアのために友達になるんじゃなくて、友達のためにプリキュアになります。そして何よりこの作品シリーズは友達のためだけではなく、それを通して自己実現(自己肯定、成長)をも見出します。プリキュア5は始まったばかりですが、その芯を継ぐと勝手に思っています。


 余談ですが、今まで何でもやってきた、やってこれたであろうかれんがプリキュアになれなかった、というのは一種の挫折でしょうね(不承不承だったのになれなかったことにショックを受けるのは自分なら出来る、出来て当然という過信がある)。概して、能力が高い人は挫折すると自己が否定されたかのような印象を持ちます。それは周りを拒絶することにも繋がります(他者に拒絶されるんじゃないか、という不安を自分が他者を拒絶することに転化する)。
 本音で相手に話せる、というのは仮に自分(の持つ各種能力や意見、考え)が相手に否定されても構わない、相手が自分そのものを了解してくれている、という信頼があることが必要になります。ま、早い話プライドが高い人(殻が厚い人)はそれを壊すことから始まります。って来週の話を先回りして書いているような気がしますが。
[ 2013年05月22日 09:37 ] カテゴリ:Yes!プリキュア5 | TB(0) | CM(-)
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