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第36話「何作る?舞の悩みと文化祭」

○今週の出来事
①文化祭準備
 文化祭のテーマは「明日にJUMP!」 美術部では多数決である事項が決定されます。表情が暗い舞。文化祭のテーマモニュメントデザインを任されます。返答する声に力がありません。

 登校。舞に話しかける咲仁美優子。早くも舞がモニュメントデザインを任されたことを聞きつけたようです。例年であれば3年生が担当するそうですが2年の舞が担当するのは異例のことのようです。美術部内での舞の評価が分かります。始終俯く舞。舞はプレッシャーを感じているようです。大丈夫、と太鼓判を押す咲。時間が無いのか、舞の腕を掴んで駆ける咲。朝っぱらかイチャイチャしおって、まったく最近の若いモンは……分かっているじゃないか。

 2年B組の出し物は「ホラーハウス」 クラス委員である安藤さんと宮迫君が話し合いを進行します。最近出番が多くて嬉しい限りです。ああ、宮迫君は体育館の裏に行ってていいよ。
 話を進める前に提案があると言うふたり。舞が文化祭モニュメントデザインをしなければならないので、デザイン完成までクラスの出し物製作は免除したいと提案します。賛同するクラス。思いやりのある協調性高い級友です。クラスの声援に微妙な表情で答える舞。咲も舞に気付いています。


②進まない筆
 製作に取り掛かる咲達。文化祭まで1週間。着々と進行していきます。
 体育館の方では大道具を製作しています。張り切っている健太。腰につけた工具が似合う奴です。安藤さんが様子を見ます。何故か棺桶の中に入っている宮迫くん。器用なので小道具を任されているようです。くっ、何か安藤さんの宮迫君に対する評価が高いように感じるのは気のせいか。何だこの焦燥感は。
 漫才のミーティングをしようと誘う健太。ドラキュラでボケます。生真面目にツッコむ宮迫君。それを聞いていた皆から笑いが起こります。健太は満足して去っていきます。このコンビは下手にネタを仕込むよりアドリブでやった方が面白そうです。

 ベランダでデザインを考える舞。咲が様子を見ますが筆が進んでおらずスケッチブックは真っ白です。プレッシャーを感じる舞。美術部の大抜擢もクラスからの気遣いも舞には大きなプレッシャーを与えます。周りからの期待と自分の表現するものが違えば、今度は落胆と失望の感情を感じることになります。そうでなくても自分の仕事が進まなければ周りに迷惑をかけてしまいます。咲と比較するまでもなく舞は単独行動派なので集団行動とそれに伴う責任には慣れていないでしょう。咲やクラスとの関わりの中で協力することの良さを知っていても、いざ自分が大役を任されたことはこれまでにありません。(コンクール等は個人だし、その他デザイン(朗読会)も自発的にやっているので任されているわけではない)
 咲は前回自分が感じたことを話します。勝負を意識して普段どおりには行かなかったこと。舞が感じていることも基本的に同じです。あと1週間ではなく、まだあと1週間もあるとポジティブに考える咲。舞の肩に腕を置いて励まします。顔が近いです。昼間もイチャイチャしおって、まったく最近の若いモンは……分かっているじゃないか。ベランダには人気がありません。この後どうなったかはふたりにしか分かりません(意味深気味に書くな)。


 ダークフォール。キントレスキーはプリキュアとの戦いが思いのほか楽しいらしく手間取っているようです。アクダイカーンからやり方が悪いんじゃね?と言われます。ゴーヤーンが作戦を立てろと補足します。真正面から当たるのが自分のやり方であるキントレスキーは不満がありますが、命令なので聞き入れます。


 美翔家。夜、舞の部屋を訪れる兄。舞はデザインに悩んでいます。


③自分の中にある
 朝早くコントのネタ合わせをする健太と宮迫君。宮迫君は相変わらず天然なツッコミです。舞の登校を見かけて挨拶する宮迫君。最近積極的になった感じがします。しかし上の空の舞。
 咲に舞のことを話す健太。教室で独り佇む舞。

 ベランダ。舞はデザインを考えています。呼びかける声。巨大カボチャの仮面を被った咲。出来を自慢します。それを見た舞は「みんな頑張っているのね」と弱弱しく答えます。周りの進行が進んでいる中、自分はほとんど手付かずの状態です。
 咲は大仰な動作で「そんなに頑張らなくてもいいではないか」と言います。代表だとかどうでもいい、楽しめと言います。咲は舞の絵の一番好きなところを言います。それは舞が楽しんで描いているのが感じられるからだと言います。相変わらずモノの本質を見る娘です。
 ここから私の考えになりますが、美術、芸術、工芸、小説の作品の本質的な楽しさ(だと思うもの)はそれを作った人の感性・志向・洞察・思想等を感じられるかどうかだと思います。見た目などの枝葉をそぎ落として幹だけのその太さ・高さ・生命力の良さと言い換えても良い。製作者の意図を理解するという意味ではありません。意図ではなく、そこに込められている情念です。えらく観念的なオカルティックなモノの言い方ですが、凄いものはその気迫を感じる、というのが主観的・経験的な感想です。そしてそれに良さを感じます。無論、その感じ方には個人差・趣向差があるので万人が共通するものではありません。同一のものでも感じ方は千差万別です。しかし、自分の知らなかった・感じられなかったことを感じられるようになったら、それは視野が広がることになるのだろう、と思う。

 と、全く本編とズレましたが、咲は再度楽しんでと言います。舞が楽しんで作ったものを咲は感じ楽しいと思うことができます。人を感動させるには自分が感動したことを込めなければ伝わりません。目じりに涙を浮かべる舞。今なら舞の気持ちが分かる。咲はとても大切なことを伝えたのです。おどけて見せる咲。いっそ咲の胸に飛び込んではどうだろうか。
 学校の天辺からそれをのぞき見るジャージ。変態か。

 美翔家。舞は考えます。自分が一番楽しいと思える瞬間。気持ちが浮き立つ瞬間。自問する舞。咲といるときじゃないの? 思いついたのか嬉々とした表情を浮かべて筆を取ります。夜兄が尋ねても気付きません。舞の表情はとても楽しそうです。応援する兄。


④モニュメント
 翌朝。デザインが出来上がる舞。皆に披露します。球を皆が囲み飛び立とうとするふたりのデザイン。大好評。健太のギャグは(一部以外)大不評。特に安藤さんの表情が怖い。

 早速、美術部で製作に取り掛かります。美術部でも好評です。学園祭の準備が進められます。それを見るキントレスキー。何をしているんだ。のぞきか。心持ち女子ばかり見ている気がするぞ。やはり変態か。

 モニュメントもある程度形になってきました。屋外で独り製作を続ける舞。草むらからカボチャ仮面が出てきます。咲だと思った舞ですが不審に思います。同じ頃、カボチャ仮面が消えたことに気付く咲。フラッピが気配を感じ取ります。ああ、フラッピいたんだ。忘れてた。

 草むらから飛び出すカボチャを被ったジャージ。作戦を立てる義理は果たしたと言うキントレ。……何の作戦?
 カボチャを振り回していたらすっぽ抜けてモニュメントにぶつかります。壊れるモニュメント。強度に問題があります。素直に謝るキントレスキー。咲が合流します、モニュメントとカボチャが壊れていることに気付く咲。謝るキントレスキー。敵とは思えないくらい素直です。だから作戦は嫌いだ…と呟くキントレ。いや、それ作戦関係ないし、人の小道具で遊んだお前が悪い。「そんなことはどうでもいい。変身しろ」とふたりに呼びかけます。どうでもいいと言われて怒る咲。この場合作戦云々のことを指しているようにも思えますが、作戦云々は咲達には分からないので十把一絡げにどうでもいい扱いをされたことに腹を立てたと見るべきか。自分のカボチャよりも舞のモニュメントを壊されたことに腹を立てるあたりが咲らしい。舞も皆で作ったものが壊されて怒ります。変身です。

 ウザイナー召喚。工具が合体してザケンナーとなります。どこのロボットアニメだ。プリキュアをぶっ飛ばすウザイナー。森の中に戦場が移ります。木をなぎ倒してプリキュアへと迫ります。落ちてくる木とウザイナーの攻撃を防御するプリキュア。持久力と忍耐力を鍛えると言うキントレスキー。勝手な物言いに対抗して力を込めるプリキュア。ウザイナーを弾きます。満足するキントレ。しかしプリキュアは文化祭で忙しいのでキントレの相手をしている暇はありません。流れ弾が当たるウザイナー。ちょっと可哀想。
 体育祭ならまだしも文化祭は認めないキントレスキー。日本の習慣に馴染んでいます。直接攻撃を仕掛けるキントレ。防戦一方です。ムープとフームが支援します。すまん、お前らのことも忘れてた。というか、どこに居たんだ? 割りとこの辺のいい加減さが好きです。パワーアップの原理・力の発生源は分かっているのでどっからでも飛ばしてください。
 リング装着。ブライトの光弾に怯むキントレ。楽しくなってきたぞ、と少年漫画的敵役台詞を言うキントレスキー。残念ながらこの番組はプリキュアなのでそんなことは全くどうでもいいことです。戦うことに全く一切完全に価値を持たないプリキュアのふたりは文化祭のことを最優先します。文化祭を軟弱と評するキントレに反論するプリキュア。プリキュアの日常パートを舐めてもらっては困ります。必殺技。敗因を作戦にかんつけるキントレスキー。だから作戦関係ないだろ、勝負そのものは真正面からだったじゃん。最早キントレごときでは真正面から挑んでもプリキュア(の主張)に対抗することも出来んか。


 ついにモニュメントが完成します。
 咲がコスチューム姿で現れます。デザインについて尋ねる咲。舞は咲の言葉を受けて、自分が一番高く飛べるときは咲と一緒に手を繋いでいる時だと言います。うわ、本当に言っちゃったよこの娘。咲も舞と居る時が一番自分らしくいられると言います。あなたが大好きって想ってる。私も想ってる。
 ふたりでポーズを取ります。全く、朝昼夕とイチャつきおって………よく分かってらっしゃいます。


⑤次回予告
 学園祭本番。健太宮迫コンビは大舞台で羽ばたけるか。そんなことはどうでもいいから、安藤さんのコスプレが気になります。


○トピック
 前回の話を踏まえた上で咲が舞に伝える姿がカッコイイ。そして舞も咲から影響を受けていることが分かります。
 周りからのプレッシャーに負けて、妥協するような(周りが納得しそうな)作品を作ったとしてもそれなりの評価を受けるだろうし任された役を務めたことにもなる。ただし、それは前回咲が言った「皆と一つになって大きな目標に向かって一生懸命頑張ること」には繋がらない。皆と一つになる以前に皆の中に飲まれて目標を見失ってしまうからです。
 舞は舞として個人的意思により目標を見定めて参画する必要がある。本人が楽しむことから始まり、皆と繋がらなければ咲の言葉(お月見の時の言葉含む)は実行できません。その意味では今回咲が舞に言った台詞は「他の人のことは考えずに、舞の勝手にやればいい」とも取れますが、無論それは違います。舞の悩みは大役に伴うプレッシャーにあり、周りの期待に自分が縮小している状態でした。だから一旦その状態から抜け出す必要があります。それさえ出来ればあとは順調に進みます。何故なら舞は前回のソフト部と咲の姿、それ以前の出来事から皆で一生懸命に頑張ること・繋がりの良さを知っているからです。実際その意匠はデザインに反映されます。
 部活イベントも少なくあまり目立たなかった舞ですが、こういうお話で今までの話が活きて舞の成長にも繋がっているのは面白いですね。

 モニュメントデザインはS☆Sのテーマを象徴しているでしょうから、終盤に入って加速してきた感じです。徐々に形が現れてきました。
[ 2013年05月22日 09:21 ] カテゴリ:Splash☆Star | TB(0) | CM(-)
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