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第18話「本日特売!満と薫がお手伝い!?」

○今週の出来事
①月風と満薫
 三日月が輝く夜空を見上げながら満は緑の郷が好きだと言います。薫も風を気に入っているようです。ゴーヤーンが現れます。様子を見に来たと言います。満薫がプリキュアと友達になったはいいが絆(ほだ)されてプリキュアを倒すことをやめてしまわないかと忠告します。満薫は突然構えるとゴーヤーンに攻撃します。回避するゴーヤーン。アクダイカーンのために行動していると言う満。万が一…と考えるゴーヤーンに薫はバカバカしいと挑発まで付けて言い返します。これには顔をしかめるゴーヤーン。再度構える満薫。どうやら自分達に不服があるならかかって来いということらしい。力を蓄えるゴーヤーンですが途中で止めます。忠告をして去ります。近い内に出番がくる、という満。ドロドロンも寿命無くなってきたしね。っていうか早速今週出番です。


②PANPAKAセール
 咲は仁美にPANPAKAパンが開店セール20%オフだからお母さんに宣伝しといて、と言います。商魂たくましい娘です。店の手伝いがあるので部活は休むようです。舞も話しに加わります。アルバイトが体調不良で来られなくなったそうです。アルバイトまで頼むとはなかなか繁盛しているようです。しかしこのアルバイトの穴は舞にとって吉報です。心の中でグッジョブ!と喜んだに違いありません。人手が足りないとこぼす咲におずおずと手伝うと申し出る舞。喜びを言葉や表情に出さないようさり気なさを装わねばなりません。快諾する咲。舞は心の中でおっしゃー!とガッツポーズをとったに違いありません。
 その話を聞いていた薫は満にセールについて聞きます。お得で行列が出来ると説明する満。咲は満薫にも店に来てと誘います。相変わらずつっけんどんな薫と愛想が良い満。

 大賑わいのPANPAKAパン。あ、ここってパン以外にも飲み物とか出すんだ。テラスがあるから当然か。咲も舞も手伝いに励んでいます。一人手持ちぶさのみのりは手伝いをしたくても任せてもらえません。


③お手伝い
 やってくる満薫。少し安いだけで皆来るなんて物好きだと言います。ある意味この人達の方が物好きなような気はします。わざわざ学校に来て友達になって店にまでやってきて。
 舞が手伝ってくれるもののそれでも足りない人手。みのりの駄々っ子も手伝って更に人手が足りません。ちょうど入ってきた満薫を見て目を輝かす咲。渡りに船とばかりに手伝いをさせます。エプロンを着る満。「なんで私が…」と不満をこぼします。薫はテラスでみのりの相手「なんで私が…」と不満をこぼします。比較的愛想がある満に店の手伝いをさせるのは有りだと思いますが薫にみのりの相手をさせるのは色んな意味で不安になります。

 業務を説明する咲。奇妙な形のパンに気付く満。ひょうたんパンだと説明します。満薫が夜に居たあの岩です。パンの種類や値段を覚えるのは大変だろうと心配する咲ですが、満はあっさりと覚えてしまいます。驚く咲ですが、もっと重要なことがあると言います。満の問いに「笑顔と挨拶」と答える咲。お店を出ようとするお客さんにドアを開けてと指導する咲。満はドアを開けて「ありがとうございました」と挨拶をします。お客さんは満に会釈します。会釈し返す満。

 一方薫とみのり。うわー何か空気が重そう。みのりは自分が邪魔なのか?と薫に聞きます。「そんなの無理に決まっている」と応える薫。出たこれ。容赦ねぇ。「あなたはまだ背が小さくて力もない。あの人達と同じことをしようとしても無理」と続けます。涙目になるみのり。「私も無理だけど」店で働く満を見ながら薫は自分はああいうのは苦手だから満はすごいと言います。一緒にやりたくないの?と尋ねるみのりに「私と満は一緒だけど別々にやることもある。満は満にできること、私は私にできることをやる。何かしたかったら人の真似じゃなく自分にできることをやればいいのよ」と薫。自分にできることって?と尋ねるみのりに人に聞いているようじゃダメ、とピシャリと言う薫。流石です。考えるみのり。舞はその会話を聞きます。仕事は大丈夫?

 ダークフォール。満薫の行動を止めさせては?と具申するゴーヤーン。満薫が守護するのは空の泉なのか。放置させるアクダイカーン。ドロドロン出撃です。

 店先で休むおじいさん。みのりが声をかけます。他の客が引くまで待っていると言うおじいさんですが、それではパンが売切れてしまうかもしれないとみのりはおじいさんの腕を引いて店の中へ入ります。おじいさんが品を選びやすいように案内するみのり。おじいさんは快く帰ります。
 みのりを褒める母と咲。みのりは薫の方を見ます。「やればできるじゃない」と呟いて顔を逸らします。何か寂しそうだな。みのりは駆け寄って薫に抱きつきます。ありがとうとお礼を言います。唖然とする薫。ストレートな薫にはストレートなみのりが適任かもしれない。

 店の手伝いもひと段落しテラスで休憩する咲舞満薫。舞は薫にすごいと言います。薫とみのりの会話を聞いていたので感心したようです。思ったことを言っただけと言う薫。この人に限っては言葉どおりです。普通は子ども扱いしてしまい対等には話せないと言います。なるほど、情緒がある・人を想うという気持ちがあるということは他者に対して何らかの枠をはめることでありこの場合みのりに対しては子ども扱いになる。普段は接し方や配慮という形で良い方の結果になるのだけどそれが逆に作用する場合もある。薫の態度は歯に衣着せぬ言い方ではあるが、論理的・客観的な行動に際しての場合には理に適っている。言い方は違えど15話で母が咲に言ったことと同じです。身の丈に合ったことをしろ、ということです。全然違う人物から同じ結論が出されるのは面白い。
 満はよくやっているわね、と言います。休日なのに店を手伝うなんて嫌じゃないのかと。部活を休んだり旅行に行けないということはあるけど良いこともあるという咲。食いしん坊なことを言いますが、一番なのは色んな人にありがとうと言ってもらえることだと言います。その言葉を聞いて先ほどのことを思い出す満薫。笑顔でありがとうと言ってもらえると嬉しいと舞。咲も同意します。満薫は難しい表情をしています。突然帰ると言い出します。
 帰るふたりに咲舞はお礼を言いながらパンを渡します。無言で受け取る満。内心で時給は何百円の20%オフ分か…とは考えていないと思います。ふたりの後姿を見ながら舞はふたりを良い人だと言います。同意する咲。
 前回結構酷いことを言われたような気がしますがあまり問題視していないようです。今回の件は今回の件でふたりから見れば満薫は良いことをしています(満薫自身はまったくその意識はありませんが)。どうも咲舞は満薫を悪い人ではないという前提でもって接している節があります。確かに満薫には悪意は無いものの、情緒的な事柄に関しては無理解なので結果としては人の感情を逆立てたりそもそもコミュニケーションできていないという問題が発生しています。それは満薫を思わしくないとさせるに十分な結果ではあるのですが、善良過ぎるのか咲舞にそういった不快さは出てこないようです。もっとも、逆にそういった構図が薄ら寒さを感じさせなくもありません。お互いに好意・悪意を持つのはいいし、対立するのも協力するのもいい。しかし一番危険なのは全く両者がすれ違っていることです。その埋まらない(認識さえもされていない)ミゾに気付いた時が悲劇になるかもしれません。


④手助け
 帰ろうとした時、舞は違和感を感じます。ひょうたん岩の位置がズレているような気がします。よく見ると本当に動いています。こんなことが起きるのは一つしか心当たりがありません。浜辺に下りるといきなりドロドロンが現れひょうたん岩をウザイナー化します。驚くというか不平な感じで「えー」と声をあげるふたり。ドロドロンは思惑どおりプリキュアを驚かせたので作戦その1成功と喜んでいます。……驚かせたからといって何か意味あるのか?これは何かの布石なのか?
 変身します。形勢はプリキュア優位ですがドロドロンのネットに捕まってしまい一気にピンチです。作戦その2成功とドロドロン。やっぱり作戦その1はあまり意味が無いと思います。手を繋げなければ力を発揮できないことを見抜いたドロドロン。お、意外と頭が回るようです。プリキュアの弱点を突くという作戦は功を奏しています。
 様子を見る満薫。店でのふたりの言葉を思い出します。む、これは。この流れは。S☆S史上最もピンチな状況。ウザイナーの腕が振りおろされようとしたその時満薫が動きます。ネットは切られウザイナーの体勢は崩れます。突然の好機に疑問を抱きつつもツインストリームで浄化することは忘れません。ネットは絶対切れないはずなのにと不思議がるドロドロン。先週簡単に切られたよ。
 戦闘後、舞は何かの力を感じたと言いますがフラッピ達は何も感じていないようです。


⑤ありがとうの言葉
 舞は閉店まで手伝ったようです。みのりは薫にすっかり懐いているようです。

 パンを見ながら自分達の正体も知らないでと言う満。薫は「ありがとう。何故こんな言葉に私は動揺しているんだろう。ドロドロンの糸を切ったのは私だと知ったらプリキュアはありがとうって言うだろうか」「薫、やめよ」「でも、アクダイカーン様のためなら私達」頷く満。「プリキュアを倒すのは私達なんだから」
 内に生じる揺らぎ。しかしそれは両者の決定的な違いを明確にすることでもある。


⑥次回予告
 咲舞ふたりの関係にいよいよ動きが。月をバックにした満カッコイイ。


○トピック
 あるようで無かったPANPAKAパンを舞台にしたお話。みのりとの絡みを含め満薫との繋ぎ方が面白い。自営業という設定が如何なく発揮されていて咲は挨拶や笑顔の良さを既に知っています。咲の笑顔や人見知りの無さはそういうことから来ているんでしょうね。地味に咲と舞の関係が近づいているのも良い感じ。ある意味親公認。
 夏服が可愛い。夕凪中は夏服になるとスカートも変わるんですね。
 満薫がとても印象的なのでややもすると忘れそうになりますが、今回の鍵である「笑顔と挨拶」は清清しいキーワードだったと思います。個人的に前からコンビニだろうがなんだろうが会計するときは可能な限り「どうも~」と意識して言うようにしています。それは言う方も気持ちが良いからです。言われた方だって悪い気はしないでしょう。これはとても小さいことで、言わなかったからといって何かがマイナスになるわけでも減るわけでもないのですが、言われるととても良い気がします。そういうことの積み重ねというのは案外バカにできないような気がします。そういうことを何の恥じらいもなく清清しく言える咲や舞は素敵ですね。して、考えてみると満薫は謝られたことはあっても感謝されたことはありませんでした。謝られるということは対外的に言えば言われた方には非が無いことになります。満と薫にとっては自分を見直す必要は生じません。前回の舞の言葉が引っかかったのは舞に責められた(大切なモノがあるでしょ、と突きつけられた)からです。今回感謝の言葉を受けたのは本当に初めてだったのでしょう。分かっている人ならお礼や挨拶なんて小さいことなのかもしれませんが、善意や優しさを知らない満薫には引っかかりを持つに十分なものだったのでしょう。


 ということで予想よりも早く満薫が動き出していて驚きました。薫が言った「ドロドロンの糸を切ったのは私だと知ったらプリキュアはありがとうって言うだろうか」がストレートかつ象徴的。こういう内に生じた揺らぎを言葉に出すキャラって単体ではあまり居ないのですが、ふたりであることが活かされています。逆に満は言葉を打ち切るように言います。自分の本心をズバリ言われることでもあるので避けたのでしょう。これ以上の深入りは精神的に危険です。
 前回の感想で今のところ満薫を個別に見る必要ないなーとか書いたら思いっきり今回それをやっていて早速修正が必要。もう少し先になると思ったんだけど。正味なところ満薫は腹話術みたいな印象がありまして、本体は同じ人で両手に満と薫の人形をはめて演技しているような感じでした。だから『ふたり』という風には見えなかった。
 今回薫が言っているように彼女達は別個の存在だと認識している。自分は自分だと知っている。それは自我があるということ。実際今回はふたりで行動するのではなく、満は満の経験、薫は薫の経験をしていてその言葉の説得力を十分に出しています。何によって『自我』というものを規定するかは知りませんが、端的に分かるのが個性でありその者の心です。満と薫は心に疎く情緒面が希薄でしたが少しずつ回を重ねる毎にそのことを考える(あるいは意識する)ようになっていたのでいずれは顕著に現れるだろうと思いましたが意外と早い。しかもそれが突如そうなったわけではなくキチンと手順を踏んでいるのがプリキュアらしいといったところ。強引な展開はよくあるんだけど、心理的な変化に関してはやたら丁寧です。満と薫が『ふたり』に見えてきました。薫の疑問の声に対して、満が制止の声をあげるのは興味深い。
 心を知る、心を持つ。それは全く違う存在・使命を持つ者にとって良いことなのか。もしそのミゾが埋まらず和解が不可能だとしたら? コミュニケーションが可能であるが故に起こる悲劇もあるのではないか。咲と舞は満薫を知らないが故に気付くことも考えることも無い。その均衡が崩れてお互いを知るようになったその時どうするのか。

 一見少年漫画・アニメ的に満薫味方化フラグが立ってきたようにも見えますが、その実かなりドロドロしています。こういう話は下手に突っ込むと火傷する恐れがあります。実際前作キリヤ編はそれに近い結果になりました。しかし、今作でも改めて似たようなシチュエーションをもってくるということはそれをやる覚悟があると見ます。本当に少年漫画的な結果になってもそれはそれで良いのですが、この作品の見所でもある真正面からの答えを期待します。
[ 2013年05月22日 09:09 ] カテゴリ:Splash☆Star | TB(0) | CM(-)
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