カテゴリー [ Splash☆Star ]
- ・コラム4「S☆Sの解釈」
- ・コラム3「"ふたりは"プリキュア総括感想」
- ・最終話「絶好調なり!永遠の星空の仲間たち!」
- ・コラム2「サントラ2他雑感」
- ・第48話「最終決戦!奪われた緑の郷!」
- ・第47話「大逆転!?黒幕って誰のこと?」
- ・第46話「反撃!アクダイカーン脅威の力!」
- ・第45話「ケーキと和也とクリスマス!」
- ・第44話「二人が消える?苦しみの満と薫」
- ・第43話「夢じゃない!みんなのいる一日!」
- ・映画 チクタク危機一髪!
- ・第42話「お帰りなさい!満と薫!!」
- ・第41話「王女が危ない!奪われたキャラフェ!!」
- ・第40話「うるさ~い!キントレスキーと誕生日」
- ・第39話「珍獣ミミンガ大騒動!?」
- ・第38話「アイドル誕生日向咲!ってマジ!?」
- ・第37話「みんな仲間だ!明日にジャンプ!」
- ・第36話「何作る?舞の悩みと文化祭」
- ・第35話「いざ決勝!ファイトだ凪中ソフト部!」
- ・第34話「お月見会はロマンスの香り」
- ・第33話「筋肉全開 キントレスキー現る!」
- ・第32話「難しすぎ!ミズ・シタターレの宿題」
- ・第31話「マジ決まり?健太の相方は誰!?」
- ・コラム1「S☆Sの物語」
- ・第30話「驚異の力!プリキュア大変身!」
- ・第29話「フラッピチョッピ絶体絶命!」
- ・第28話「旅だ!電車だ!大冒険!」
- ・第27話「みんな大好き!思い出の夏祭り」
- ・第26話「咲には内緒!ドッキドキの夏合宿!」
- ・第25話「商売繁盛!海の家のお手伝い」
コラム4「S☆Sの解釈」
主にS☆Sのことについて。ただし感想や考察とか解釈というより、ほとんど私の考え方の話になります。なんでS☆S見てたの?という話でもあります。もともとこの感想はそういう色が強い感想なのですが、ご了承下さい。
①MH終了からの視点の変更
MHが終わって私の中で理解された時点で私はある一つの到達点に至りました。それによって個人に起因する物語は必要としなくなりました。求めなくなりました。個人の経験、思い出、行動、心理、葛藤それらは無印やMH、それ以外の作品を見てきたこともあって十分自分の中で昇華されたと思っています。自己評価なので他から見ればまだまだなのかもしれませんが、少なくてもアイデンティティや意志の持ち方、行動のキッカケなどの自分にまつわる、自分の中の話は個人的には十分に理解し意味を見出したと思っています。
そして、そこから私はもっと先の物語を見てみたいと思いました。(個人という意味の)人が立つ理由は見つけた。では、人と人が繋がる物語とは何だ?その繋がりの意味とは何だ?そこに可能性や希望はあるのか?それは如何にして現されるものなのか?
それを見つけることが私の課題になりました。自己の中から視点を動かし、人と人との間の繋がりに目を向けるのが私の視点になりました。
※補足説明
無印・MHも人と人との繋がりはありますし描写もされています。しかし、この描写は主に自己にスポットを当てる形でなされています。なぎさとほのかは違う個性を持った人間であり、お互いに関わり合うほどその個性の違いに気付きます。そこから相手への理解が生まれます。つまり繋がりをキッカケに自己と他者の違いに気付く物語であり、厳密に言えば、これは個人の物語と言えます。(無印・MHを通してほのかの物語だと解釈できる、という意見を見たことがありますが、そういう見方ができる点で個人の中にコミットできる物語つまり個人の物語だと言えます)
②S☆Sの出発点
受け手が感情移入できるかどうかは物語の登場人物の心理が深く描かれ共感されるかに大きく左右されます。咲と舞はその意味では前作ほどの心理描写(お互いの個性の違い、ぶつかり合い)はありませんでした。また、非常に素直で善良な人として描かれたこともあって感情移入しにくいキャラクターとなりました。物語の描き方も変わったことから前作と別作品として認識されるのが一般的な見方かと思われます。が、個人的には前作の続きとしてすんなり受け入れられました。確かに物語の表現の仕方や見せ方は様変わりしていますが、継承している部分は全く同じでありむしろそれをさらに発展させようとしていることが感じられたからです。
その継承している部分こそ、「人の生き方(在り方)」です(コラム5にも書いていますが)。個人の物語から発展し人と人との関係に目を向けたS☆Sはその意味で非常に素直でストレートで自然発展的な物語として描かれています。
個人の可能性が確立され希望が見出されたなら、続く物語はその人達が持ちえる可能性と希望となります。私はそれが見たかったのです。(S☆Sの作風に視点を合わせたというより、プリキュアが目指したものと私の求めたものが同じだった言える)
③『人』の捉え方
人は自己のみの存在ではありません。他者と関わりあって存在しています。私の持つ記憶、経験、行動は数え切れない人達との間で成された、得られたものです。私が生きているのも両親が居たからでしょうし、この感想を書いているのもプリキュアがあったからです(それを作っている人がいる)。
同じ人でも、父親としての顔、夫としての顔、会社での顔、友人としての顔、お客さんとしての顔を持っています。よく個人の物語を描く時に本当の自分はどれだ?というような話があります。私はその問いは意味が無いと思います。だって、その顔全部が自分でしょ、と思う。ある時は(ある繋がりでは)とても優しい人だったのに、違う時(違う繋がりでは)非情な人だった、というようなことが人にはあります。プリキュア感想書いている私はそこだけ見れば何か理想論者っぽい良い人っぽいように見えますが(見えなくてもいいんですが)、実際には不満があったりすると八つ当たりすることだってあるし、相手によって態度が変わったりします。それは誰しもがあることです。そしてそこから言えることは、人(自己)というのは自分の中に自分があるのではなく、他者との繋がりにおいて自分があるということです。
善人は善意だけで出来ていて、どんな人にも全く分け隔てなく善意を出しているから善人なのではありません。実際にはそんな人はいません。いないと思います。強いて言えば、善意を現す人間関係を多く作っているからその人は善人だと思われるでしょうし、そのことによって自分でも善人だと思うでしょう。自分とは幾人もの他者との関わりによって形作られるものだと思います。
つまり、(人類という意味の)人の真の可能性、希望を現すには個人の物語ではなく、人と人との繋がりの物語である必要があります。それはまた同時に自己の理解と可能性をも引き出すことになります。
④S☆Sの解に求められること
本当に万全を期すならS☆Sは完全ではありません。咲舞は善人過ぎますし、他者との関係性はほとんど濃淡はなく、善意的で親和的です。満と薫にも善意を与え続けます。しかしだからこそ純粋な希望を描くことができます。
人と人には千差万別の様々な関係性がありますが、S☆Sは他者との関係を一つとして現しました。善意的、好意的、親和的な相手を思いやり働きかける関係を咲と舞は紡ぎます。それは、確かに現実味(世の中そんなに全部良い人や関係を作れるわけではない)を欠いてはいますが、それでいいじゃん、と思う。だって、綺麗で素敵で美しいんだもん(素で言っている)。どーせ、私は違う作品で人の醜さや愚かさを見るしね。プリキュアだけでも希望ある物語を見たい。あって欲しいじゃない。
咲と舞が他者に善意の心を向け働きかける。それを受けた人達もそれを還していく。この関係にこそ人の本質があり個性があり自己実現があります。人との関わり、経験、行動に自分があり、同時に他者にとっても自分がある。
しかしそれだけでは足りません。人と関わっていました、だけでは足りません。そこに何らかの普遍性、意味が見出されなければ確固とした人と人が作る可能性は示されません。
これは難しいものだと思いました。何しろ、何を持って人と人との繋がりの強さ、可能性を現すのか。皆で頑張ったから出来ました。皆で協力すれば強い。というのは陳腐に感じられてしまいます。ありがちです。今更です。
すぐ思いつくのは「元気玉方式」です。皆が咲と舞のために力を分けてそれで敵を倒す。これは最も陳腐です。結局これは数の問題になるからです。多ければ強い。10人よりも100人友達が居る人が強い。ゴーヤーンは60億人の人達が居れば倒せる。こんな量的、表面的、形而下的なものでは意味がありません。希望や可能性は数の問題ではありません。極論すれば友達が一人だけでも、いや友達がいなくても、それでも『何か』を確信することによって見出されるもの、普遍的で、形而上的な、現実を超えた、人の持つ本質的なものである必要があります。それは揺るがないものだからです。どんなに辛くても現実を見せ付けられても、諦めずに希望を持ち続けることが出来きるための揺るがないものである必要があります。そこに到達できるかがS☆Sに対する私の唯一にして最も面倒な課題でした。ちなみに、この課題に失敗していた場合、S☆Sに対する評価はとても酷い寒々しいものになったと思います。その点に関して私はシビアです。(別に作品にケチをつけるわけではなく、その程度かと残念に思い、しょうがないから自分で考えるということになる)
⑤S☆Sの解答
S☆Sが見出した解こそ、私の想像を超え、そして最も素直でストレートでこの作品らしい真っ正直な解です。
人と人の繋がりそのものの意味と可能性を自分達が確信する、ということです。
48話の後半で、満薫が倒れ、緑の郷は滅びます。何もかもが無くなった(現実的に頼り頼られる術がなくなった)状況の中で、咲舞はまだこの世界があることに気付きます。「全てのものに生命は宿る」というのは、何も個別の品々のことを指すのにとどまらず、この世界にも適応できることです。世界はその『全て』を生んだのですから当然です。そしてその言葉を発したのは自分の父親です。世界があり、父があり、母があり、友達が居ることを、その人達(世界を含む)と自分は繋がっていることを彼女達は自分の中に見ます。世界があるから自分達が居る。自分達は皆と居る。このことによって、彼女達は繋がりそのものの意味を確信します。『繋がり』とは自己と他者を含有した複数のモノから成り立っている概念です。『繋がり』を信じることは常に他者の存在をも信じることになります。それが希望になります。だからこそ立ち上がれる。世界に呼びかけることができます。『繋がり』を信じるなら、呼びかけることが出来た時点でその力は発現されます。世界があり、彼女達がいる限りその可能性は失われていないからです。
最終回ではさらに一段上がります。世界まで砕かれます。しかし彼女達は諦めません。世界と自分達が共にあるということは、どちらかが砕かれてもその『繋がり』が希望として持たれている限り完全に消滅することは無いからです。世界があるから自分達もある、ということは自分達があることは世界もある、ということです。(正確に言えば、人間が滅んでも世界は在り続けるでしょうし、全ての生命が滅んでも世界はあるでしょう。が、世界は生命を生むことができる、という点で可能性そのものが消えるわけではありません)
個人の枠を超え、人と人、世界との繋がりの可能性を見出すことにより、ゴーヤーンは前作のジャアクキング以上のスケールになります(敵が大きいから見出すものも大きくなるということでもある)。宇宙よりも大きな、そして絶対的な、希望や絶望すら打ち砕かんとする完全な『無(滅び)』です。ゴーヤーンはジャアクキングすらも否定するスケールです。極論すれば、S☆Sは無か有かの対決です。有とは生命でありこの世界でありそこに存在する者達です。その有に含まれる全ての繋がり、繋がりそのものの意味で無に対抗したことになります。「力を合わせれば何とかなると思っていますか?」とゴーヤーンは問います。力を合わせても勝てはしません。力を合わせて勝ったんじゃない。力を合わせられること、つまり繋がっていることそのもので勝ったのです。人(生命)の生き方、在り方そのもので勝ったのです。
ソフトボールで優勝したい、とそれぞれの未来を語るシーンで、満薫の台詞が胡散臭いという他の人の意見を聞きました。それまでの積み重ねが無い、と。そんなパンを作りたいとか絵を描きたいといった経緯がこれまで書かれたことなんて無い。説得力を感じない、と。私はそれは違うと思います。違うというのはその見方が間違っているのではなく、彼女達がその台詞を語るのは過去から出されたものではないからです。希望を持つということは未来を見ることを意味します。実現されていない何か、それを実現する未来を夢見る。全てを諦めた人に未来はありません。未来を見ないからです。希望を持つその根拠を人と人との繋がりの中に見出したことが、S☆Sの最大級の解答であり昇華です。
未来とは経験だけによって実現されるのではなく、そこに意思と希望と行動によって実現されていくものです。起こっていない出来事は起こすしかありません。エピローグにて満はパン作りの練習を、薫は美術部で絵の描き方を学ぶシーンがあり、そして現実にパンを焼き、絵を描きます。咲はソフトボールで優勝し、チョッピは泉の郷で暮らし、フラッピは想いを伝え、舞はその笑顔を描きます。希望が希望のままで終わるなら意味はありません。希望を持ち、実際に行動と意志とを持って実現していくことに、人の生きる意味があるのです。そしてそれは独りではなく、皆との繋がりを持ちながら得ていくものです。希望はその生きる者達の中にあるのです。それらを求めていた自分にとって、この結論は言葉が出ないほど強烈に感動を受けました。まさに人の在り方、生命の可能性を見たと言えます。
また、余談になってしまいますが、自然のテーマについても同時に実現されていると思います。
自然をテーマ、と言っても「自然を大切にしなさい」「自然は大切だよね」ということだけが自然を尊ぶ言葉ではないでしょう。世界と共に在ると確信することは、自分と自然は同じ空間、同じ立場でありその中で生きるという自然への賛歌にもなります。自然を支配したり克服したりするのではなく、共に在ると知ることは人に善意を与えることと同じように接することができます。
肯定することを肯定することで生きる者達の美しさを描き、常に希望を見出し続けたこの作品(無印~S☆S)に出会えたことを嬉しく思います。作品との繋がりにも可能性はある。あらゆる繋がりに可能性はある、ということです。素晴らしい。
①MH終了からの視点の変更
MHが終わって私の中で理解された時点で私はある一つの到達点に至りました。それによって個人に起因する物語は必要としなくなりました。求めなくなりました。個人の経験、思い出、行動、心理、葛藤それらは無印やMH、それ以外の作品を見てきたこともあって十分自分の中で昇華されたと思っています。自己評価なので他から見ればまだまだなのかもしれませんが、少なくてもアイデンティティや意志の持ち方、行動のキッカケなどの自分にまつわる、自分の中の話は個人的には十分に理解し意味を見出したと思っています。
そして、そこから私はもっと先の物語を見てみたいと思いました。(個人という意味の)人が立つ理由は見つけた。では、人と人が繋がる物語とは何だ?その繋がりの意味とは何だ?そこに可能性や希望はあるのか?それは如何にして現されるものなのか?
それを見つけることが私の課題になりました。自己の中から視点を動かし、人と人との間の繋がりに目を向けるのが私の視点になりました。
※補足説明
無印・MHも人と人との繋がりはありますし描写もされています。しかし、この描写は主に自己にスポットを当てる形でなされています。なぎさとほのかは違う個性を持った人間であり、お互いに関わり合うほどその個性の違いに気付きます。そこから相手への理解が生まれます。つまり繋がりをキッカケに自己と他者の違いに気付く物語であり、厳密に言えば、これは個人の物語と言えます。(無印・MHを通してほのかの物語だと解釈できる、という意見を見たことがありますが、そういう見方ができる点で個人の中にコミットできる物語つまり個人の物語だと言えます)
②S☆Sの出発点
受け手が感情移入できるかどうかは物語の登場人物の心理が深く描かれ共感されるかに大きく左右されます。咲と舞はその意味では前作ほどの心理描写(お互いの個性の違い、ぶつかり合い)はありませんでした。また、非常に素直で善良な人として描かれたこともあって感情移入しにくいキャラクターとなりました。物語の描き方も変わったことから前作と別作品として認識されるのが一般的な見方かと思われます。が、個人的には前作の続きとしてすんなり受け入れられました。確かに物語の表現の仕方や見せ方は様変わりしていますが、継承している部分は全く同じでありむしろそれをさらに発展させようとしていることが感じられたからです。
その継承している部分こそ、「人の生き方(在り方)」です(コラム5にも書いていますが)。個人の物語から発展し人と人との関係に目を向けたS☆Sはその意味で非常に素直でストレートで自然発展的な物語として描かれています。
個人の可能性が確立され希望が見出されたなら、続く物語はその人達が持ちえる可能性と希望となります。私はそれが見たかったのです。(S☆Sの作風に視点を合わせたというより、プリキュアが目指したものと私の求めたものが同じだった言える)
③『人』の捉え方
人は自己のみの存在ではありません。他者と関わりあって存在しています。私の持つ記憶、経験、行動は数え切れない人達との間で成された、得られたものです。私が生きているのも両親が居たからでしょうし、この感想を書いているのもプリキュアがあったからです(それを作っている人がいる)。
同じ人でも、父親としての顔、夫としての顔、会社での顔、友人としての顔、お客さんとしての顔を持っています。よく個人の物語を描く時に本当の自分はどれだ?というような話があります。私はその問いは意味が無いと思います。だって、その顔全部が自分でしょ、と思う。ある時は(ある繋がりでは)とても優しい人だったのに、違う時(違う繋がりでは)非情な人だった、というようなことが人にはあります。プリキュア感想書いている私はそこだけ見れば何か理想論者っぽい良い人っぽいように見えますが(見えなくてもいいんですが)、実際には不満があったりすると八つ当たりすることだってあるし、相手によって態度が変わったりします。それは誰しもがあることです。そしてそこから言えることは、人(自己)というのは自分の中に自分があるのではなく、他者との繋がりにおいて自分があるということです。
善人は善意だけで出来ていて、どんな人にも全く分け隔てなく善意を出しているから善人なのではありません。実際にはそんな人はいません。いないと思います。強いて言えば、善意を現す人間関係を多く作っているからその人は善人だと思われるでしょうし、そのことによって自分でも善人だと思うでしょう。自分とは幾人もの他者との関わりによって形作られるものだと思います。
つまり、(人類という意味の)人の真の可能性、希望を現すには個人の物語ではなく、人と人との繋がりの物語である必要があります。それはまた同時に自己の理解と可能性をも引き出すことになります。
④S☆Sの解に求められること
本当に万全を期すならS☆Sは完全ではありません。咲舞は善人過ぎますし、他者との関係性はほとんど濃淡はなく、善意的で親和的です。満と薫にも善意を与え続けます。しかしだからこそ純粋な希望を描くことができます。
人と人には千差万別の様々な関係性がありますが、S☆Sは他者との関係を一つとして現しました。善意的、好意的、親和的な相手を思いやり働きかける関係を咲と舞は紡ぎます。それは、確かに現実味(世の中そんなに全部良い人や関係を作れるわけではない)を欠いてはいますが、それでいいじゃん、と思う。だって、綺麗で素敵で美しいんだもん(素で言っている)。どーせ、私は違う作品で人の醜さや愚かさを見るしね。プリキュアだけでも希望ある物語を見たい。あって欲しいじゃない。
咲と舞が他者に善意の心を向け働きかける。それを受けた人達もそれを還していく。この関係にこそ人の本質があり個性があり自己実現があります。人との関わり、経験、行動に自分があり、同時に他者にとっても自分がある。
しかしそれだけでは足りません。人と関わっていました、だけでは足りません。そこに何らかの普遍性、意味が見出されなければ確固とした人と人が作る可能性は示されません。
これは難しいものだと思いました。何しろ、何を持って人と人との繋がりの強さ、可能性を現すのか。皆で頑張ったから出来ました。皆で協力すれば強い。というのは陳腐に感じられてしまいます。ありがちです。今更です。
すぐ思いつくのは「元気玉方式」です。皆が咲と舞のために力を分けてそれで敵を倒す。これは最も陳腐です。結局これは数の問題になるからです。多ければ強い。10人よりも100人友達が居る人が強い。ゴーヤーンは60億人の人達が居れば倒せる。こんな量的、表面的、形而下的なものでは意味がありません。希望や可能性は数の問題ではありません。極論すれば友達が一人だけでも、いや友達がいなくても、それでも『何か』を確信することによって見出されるもの、普遍的で、形而上的な、現実を超えた、人の持つ本質的なものである必要があります。それは揺るがないものだからです。どんなに辛くても現実を見せ付けられても、諦めずに希望を持ち続けることが出来きるための揺るがないものである必要があります。そこに到達できるかがS☆Sに対する私の唯一にして最も面倒な課題でした。ちなみに、この課題に失敗していた場合、S☆Sに対する評価はとても酷い寒々しいものになったと思います。その点に関して私はシビアです。(別に作品にケチをつけるわけではなく、その程度かと残念に思い、しょうがないから自分で考えるということになる)
⑤S☆Sの解答
S☆Sが見出した解こそ、私の想像を超え、そして最も素直でストレートでこの作品らしい真っ正直な解です。
人と人の繋がりそのものの意味と可能性を自分達が確信する、ということです。
48話の後半で、満薫が倒れ、緑の郷は滅びます。何もかもが無くなった(現実的に頼り頼られる術がなくなった)状況の中で、咲舞はまだこの世界があることに気付きます。「全てのものに生命は宿る」というのは、何も個別の品々のことを指すのにとどまらず、この世界にも適応できることです。世界はその『全て』を生んだのですから当然です。そしてその言葉を発したのは自分の父親です。世界があり、父があり、母があり、友達が居ることを、その人達(世界を含む)と自分は繋がっていることを彼女達は自分の中に見ます。世界があるから自分達が居る。自分達は皆と居る。このことによって、彼女達は繋がりそのものの意味を確信します。『繋がり』とは自己と他者を含有した複数のモノから成り立っている概念です。『繋がり』を信じることは常に他者の存在をも信じることになります。それが希望になります。だからこそ立ち上がれる。世界に呼びかけることができます。『繋がり』を信じるなら、呼びかけることが出来た時点でその力は発現されます。世界があり、彼女達がいる限りその可能性は失われていないからです。
最終回ではさらに一段上がります。世界まで砕かれます。しかし彼女達は諦めません。世界と自分達が共にあるということは、どちらかが砕かれてもその『繋がり』が希望として持たれている限り完全に消滅することは無いからです。世界があるから自分達もある、ということは自分達があることは世界もある、ということです。(正確に言えば、人間が滅んでも世界は在り続けるでしょうし、全ての生命が滅んでも世界はあるでしょう。が、世界は生命を生むことができる、という点で可能性そのものが消えるわけではありません)
個人の枠を超え、人と人、世界との繋がりの可能性を見出すことにより、ゴーヤーンは前作のジャアクキング以上のスケールになります(敵が大きいから見出すものも大きくなるということでもある)。宇宙よりも大きな、そして絶対的な、希望や絶望すら打ち砕かんとする完全な『無(滅び)』です。ゴーヤーンはジャアクキングすらも否定するスケールです。極論すれば、S☆Sは無か有かの対決です。有とは生命でありこの世界でありそこに存在する者達です。その有に含まれる全ての繋がり、繋がりそのものの意味で無に対抗したことになります。「力を合わせれば何とかなると思っていますか?」とゴーヤーンは問います。力を合わせても勝てはしません。力を合わせて勝ったんじゃない。力を合わせられること、つまり繋がっていることそのもので勝ったのです。人(生命)の生き方、在り方そのもので勝ったのです。
ソフトボールで優勝したい、とそれぞれの未来を語るシーンで、満薫の台詞が胡散臭いという他の人の意見を聞きました。それまでの積み重ねが無い、と。そんなパンを作りたいとか絵を描きたいといった経緯がこれまで書かれたことなんて無い。説得力を感じない、と。私はそれは違うと思います。違うというのはその見方が間違っているのではなく、彼女達がその台詞を語るのは過去から出されたものではないからです。希望を持つということは未来を見ることを意味します。実現されていない何か、それを実現する未来を夢見る。全てを諦めた人に未来はありません。未来を見ないからです。希望を持つその根拠を人と人との繋がりの中に見出したことが、S☆Sの最大級の解答であり昇華です。
未来とは経験だけによって実現されるのではなく、そこに意思と希望と行動によって実現されていくものです。起こっていない出来事は起こすしかありません。エピローグにて満はパン作りの練習を、薫は美術部で絵の描き方を学ぶシーンがあり、そして現実にパンを焼き、絵を描きます。咲はソフトボールで優勝し、チョッピは泉の郷で暮らし、フラッピは想いを伝え、舞はその笑顔を描きます。希望が希望のままで終わるなら意味はありません。希望を持ち、実際に行動と意志とを持って実現していくことに、人の生きる意味があるのです。そしてそれは独りではなく、皆との繋がりを持ちながら得ていくものです。希望はその生きる者達の中にあるのです。それらを求めていた自分にとって、この結論は言葉が出ないほど強烈に感動を受けました。まさに人の在り方、生命の可能性を見たと言えます。
また、余談になってしまいますが、自然のテーマについても同時に実現されていると思います。
自然をテーマ、と言っても「自然を大切にしなさい」「自然は大切だよね」ということだけが自然を尊ぶ言葉ではないでしょう。世界と共に在ると確信することは、自分と自然は同じ空間、同じ立場でありその中で生きるという自然への賛歌にもなります。自然を支配したり克服したりするのではなく、共に在ると知ることは人に善意を与えることと同じように接することができます。
肯定することを肯定することで生きる者達の美しさを描き、常に希望を見出し続けたこの作品(無印~S☆S)に出会えたことを嬉しく思います。作品との繋がりにも可能性はある。あらゆる繋がりに可能性はある、ということです。素晴らしい。
コラム3「"ふたりは"プリキュア総括感想」
この感想は「ふたりはプリキュア(以後1年目は「無印」と記載する)」から始まる2年目MaxHeartおよび3年目Splash☆Starを総括した感想です。
S☆S単品の総括ではなく、3作品を総括する理由は私が無印第1話からずっとこのシリーズを見てきたからです。主人公が変わろうが何をしようが、この作品シリーズが描いてきたことは1本筋が通っており、その点に関して私が知る限りにおいて現状でこれに比肩する作品はありません。(あくまで主観的価値という意味です)
では、その1本筋が通ったこととは何か。それは『人の生き方』そのものです。
その『人の生き方』をどのようにしてプリキュアは描いたかというと、『真正面を向いて生きる』という一点に尽きます。これこそがプリキュアの本質であり、最も尊い原理です。
プリキュアは時に大人が見ても満足できるほどの人間関係や心理描写を描いていますが、それは問題ではありません。真にこの作品が優れており、私に影響を及ぼしたのは前を向いて一生懸命生きるというその一本の芯です。どんなに複雑な物語や巧妙な物語でもそこに通っている芯がなければもろく瓦解します。
"ふたり"から始まった物語は、友達を作ること、理解することの『相手を見る』『相手を理解する』ことを経験します。そして『相手に見られる』『相手に理解してもらう』行動をします。また非日常であるところの戦いにおいても『自分の居る場所』を再認識することにおいて経験し『自分の居る場所で』行動します。
人間は閉じた孤独な存在ではなく、必ず他者がいて生活する場所があります。自分と外界との繋がり、繋がり方をこの作品は真正面から一生懸命に生きる(経験する、行動する)ことで自己の中に獲得していきます。と、同時にこのことは人と人(環境)との様相を現します。
無印・MHは自己にスポットを当てた形で物語を描きました。生きているから生きる、という自己の本質まで突き詰めました。
S☆Sは自己にではなく、その人と人との繋がりの様相を描きました。最もそのことを現しているのは満と薫です。満と薫は敵として生まれた存在です。しかし、大義には、この世界で生まれた生命です。世界という大きな中では生命と生命は繋がることができます(世界の中に同時に存在しているのだから当然です)。MHが宇宙という人が抗えないほど大きな存在に対して生命の力を提示したのに対し、S☆Sは生命すら存在しない無の存在に対して(宇宙やそこに存在する生命を含む)世界の力を提示しました。これは矛盾するものではなく、上位互換するものです。生命が世界に存在することは、世界と生命は切り離されたものではなく共存することを現します。
大変にスケールが大きくなっていますが、基本はとても身近なことです。それは自分が生きている世界と自分は繋がっており、その繋がりそのものが生きることの証明と実在です。
人と人は相互に作用し、影響し合います。繋がりが人に勇気や希望を与え、行動させます。そしてその繋がりの意味と、何と自分が繋がっているのかを真に理解したとき、この世界はとても大きく無数の生命が宿っていることを知ると同時に、それらが自分と共にあることを理解することになるでしょう(抽象的な意味ではなく、実際にそう実感することが人には出来る)。また、生命は未来への可能性を秘めています。その可能性も大きなものとなるでしょう。
『真正面を向いて生きる』という一点を貫いた先に『人間賛歌』『生命賛歌』を実現した本シリーズは見事としか言いようがありません。前を向いて一生懸命生きている人はカッコイイのです。素晴らしく、肯定的で、暖かく、人に勇気を与えうるのです。『賛歌』とは正当性を主張するものではありません。それ自体が輝き照らすものです。人間賛歌、生命賛歌とは人間の可能性と生きる者達の輝きなのです。人はその輝きで他者を照らし、他者も輝くことで輝きが還って来ます。その輝きの総和こそ、人が持つ可能性と希望なのです。
真正面を向いて、太陽を見上げて、愚かしいほどにも素直に、一生懸命生きることで個人に留まることなく生きる者達、世界そのものに希望、勇気、可能性を見出し、生きることを肯定した本作に心より感謝を申し上げます。
三年間本当に様々なものを学ぶことができました。プリキュア繋がりで知り合いもできました。一緒に飲んだこともあります。遠方行くついでに観光して色んな物を見ることもできました。考え方も大分変わりました。それらは本当に私の糧となりました。
ありがとう。そしてその感動を糧とし、生きていきます。
S☆S単品の総括ではなく、3作品を総括する理由は私が無印第1話からずっとこのシリーズを見てきたからです。主人公が変わろうが何をしようが、この作品シリーズが描いてきたことは1本筋が通っており、その点に関して私が知る限りにおいて現状でこれに比肩する作品はありません。(あくまで主観的価値という意味です)
では、その1本筋が通ったこととは何か。それは『人の生き方』そのものです。
その『人の生き方』をどのようにしてプリキュアは描いたかというと、『真正面を向いて生きる』という一点に尽きます。これこそがプリキュアの本質であり、最も尊い原理です。
プリキュアは時に大人が見ても満足できるほどの人間関係や心理描写を描いていますが、それは問題ではありません。真にこの作品が優れており、私に影響を及ぼしたのは前を向いて一生懸命生きるというその一本の芯です。どんなに複雑な物語や巧妙な物語でもそこに通っている芯がなければもろく瓦解します。
"ふたり"から始まった物語は、友達を作ること、理解することの『相手を見る』『相手を理解する』ことを経験します。そして『相手に見られる』『相手に理解してもらう』行動をします。また非日常であるところの戦いにおいても『自分の居る場所』を再認識することにおいて経験し『自分の居る場所で』行動します。
人間は閉じた孤独な存在ではなく、必ず他者がいて生活する場所があります。自分と外界との繋がり、繋がり方をこの作品は真正面から一生懸命に生きる(経験する、行動する)ことで自己の中に獲得していきます。と、同時にこのことは人と人(環境)との様相を現します。
無印・MHは自己にスポットを当てた形で物語を描きました。生きているから生きる、という自己の本質まで突き詰めました。
S☆Sは自己にではなく、その人と人との繋がりの様相を描きました。最もそのことを現しているのは満と薫です。満と薫は敵として生まれた存在です。しかし、大義には、この世界で生まれた生命です。世界という大きな中では生命と生命は繋がることができます(世界の中に同時に存在しているのだから当然です)。MHが宇宙という人が抗えないほど大きな存在に対して生命の力を提示したのに対し、S☆Sは生命すら存在しない無の存在に対して(宇宙やそこに存在する生命を含む)世界の力を提示しました。これは矛盾するものではなく、上位互換するものです。生命が世界に存在することは、世界と生命は切り離されたものではなく共存することを現します。
大変にスケールが大きくなっていますが、基本はとても身近なことです。それは自分が生きている世界と自分は繋がっており、その繋がりそのものが生きることの証明と実在です。
人と人は相互に作用し、影響し合います。繋がりが人に勇気や希望を与え、行動させます。そしてその繋がりの意味と、何と自分が繋がっているのかを真に理解したとき、この世界はとても大きく無数の生命が宿っていることを知ると同時に、それらが自分と共にあることを理解することになるでしょう(抽象的な意味ではなく、実際にそう実感することが人には出来る)。また、生命は未来への可能性を秘めています。その可能性も大きなものとなるでしょう。
『真正面を向いて生きる』という一点を貫いた先に『人間賛歌』『生命賛歌』を実現した本シリーズは見事としか言いようがありません。前を向いて一生懸命生きている人はカッコイイのです。素晴らしく、肯定的で、暖かく、人に勇気を与えうるのです。『賛歌』とは正当性を主張するものではありません。それ自体が輝き照らすものです。人間賛歌、生命賛歌とは人間の可能性と生きる者達の輝きなのです。人はその輝きで他者を照らし、他者も輝くことで輝きが還って来ます。その輝きの総和こそ、人が持つ可能性と希望なのです。
真正面を向いて、太陽を見上げて、愚かしいほどにも素直に、一生懸命生きることで個人に留まることなく生きる者達、世界そのものに希望、勇気、可能性を見出し、生きることを肯定した本作に心より感謝を申し上げます。
三年間本当に様々なものを学ぶことができました。プリキュア繋がりで知り合いもできました。一緒に飲んだこともあります。遠方行くついでに観光して色んな物を見ることもできました。考え方も大分変わりました。それらは本当に私の糧となりました。
ありがとう。そしてその感動を糧とし、生きていきます。
最終話「絶好調なり!永遠の星空の仲間たち!」
○最後の出来事
花の一輪もなく、鳥の一羽も飛んでいない、もはや風が吹くこともなく、光がさすこともない。滅びの世界。そこに立ち向かう生命。生と滅びを賭けた最後の戦い。
轟音と衝撃が大地を駆け抜ける。プリキュアと満薫を軽くあしらい容赦無く攻撃するゴーヤーン。大地に叩きつけられる4人。復活・再生してもなお力が及ばない。
かつて世界は暗黒だった。しかし変化が起こり星々が生まれ生命が誕生しやかましくなり不安定になった。それを再び元に戻すゴーヤーン。彼はある種、世界の秩序なのかもしれない。全てが均一化し変化の無くなった完全に安定した世界。世界の原初を司る。生はその始まりと終わりの間に位置するノイズのようなものかもしれない。
立ち上がる4人。4人まとめて葬りさろうと繰り出される一撃。それを止める4人。「あなたにとっては邪魔かもしれないけど、私達は必死に生きてるのよ!」 4人の力を合わせて地面に叩きつける。月の力を使い肉薄する満。ブルームが追撃。薫が上空へ吹き飛ばす。それを蹴落とすイーグレット。4人同時の渾身の一撃が放たれる。お前ら盛大にやり過ぎ。かっ、カッコイイ。
ゴーヤーンの姿が消え、勝利と歓ぶブルーム。しかしまだ終わりではない。本気を出したゴーヤーンは大地を、空を、世界を砕く。
残されたのは枯れた大空の樹と僅かに残った土地。もはやそこは世界とも呼べない空間。何も無い。
大きな力を使ったためか息を切らせるゴーヤーン。勝負あり。世界は無くなり立ち上がる力もないはず。彼女達の寄る辺はもう無い。
「優勝…ソフトボールの試合、今年は準優勝だったから、来年は絶対に勝つって泉田先輩と約束したの」
「私は、パンを作ってみたい。咲から貰ったパンがすごく美味しかったから」
「私は絵を。舞やみのりちゃんみたいに見る人を笑顔にさせるような絵を描きたいわ」
「チョッピは泉の郷で暮らしたいチョピ」
「フラッピはチョッピに気持ちを伝えるラピ」
「私はこれからも咲や皆の笑顔をたくさん描き続けるわ。スケッチブックいっぱいに未来を描きたい」
何故立ち上がれるのか。世界はもう無いのに。未来は暗黒の滅びなのに。無駄なのに。
何もかも失っても立ち上がる4つ生命。何もかも失っても、それでも残る、残せるものが在る。
月の力、風の力、大地の力、大空の力、皆の、全ての力。
「精霊の光りよ」「生命の輝きよ」「希望へ導け」「全ての心」この前口上のシーンがあまりにカッコよすぎてどうにもなりません。
「プリキュア・スパイラル・ハート」「スプラッシュ・スター」作品タイトルを冠する最後にして最強の必殺技。
滅びの力は無限。いくらでも湧いてくる。世界の、大きな秩序と呼べる滅びは尽きることが無い。何故ならそれは最後に行き着く終焉だから。生があれば死がある。始まりがあれば終わりがある。全てのものは生まれると同時に死を義務付けられる。世界の始まりがあれば世界の終わりもある。それは抗えない運命。
「ゴーヤーン!確かにあんたは強い!でも、どんなに強い滅びの力でも絶対に消せないものがある!」
「私達の心から希望を消すことはできないわ!」
「私達の未来を!」
「皆の希望を!」
「あなたには絶対に渡さない!」
生命が生きる限り絶対に持ち、揺るがせないモノ。それは生命力。生命ある限り、その意志は無限にある。生命はひとつではない。一つの生命は他の、全ての生命と繋がっている。無限の意志は生命の数だけある。
生命は世界に息づく。世界は生命を宿す。世界がある限り生命もあり続ける。生命がある限り世界も存在する。世界を失おうと生命がある限り、意志することが出来る限り、何度でも立ち上がり未来を目指すことができる。世界を蘇らせることも出来る。
滅びの力を凌駕する力。その輝きこそ無であった世界に生まれた力。
最後の力を振り絞りプリキュアを道連れにしようとするゴーヤーン。プリキュアの手を掴み引き戻す満薫。4人の瞳には恐れも不安も無い。何かを信じる瞳。全く手に負えない、希望の絆。消える滅びの権化。
精霊が解放され、滅びた世界は元の世界へと戻る。人々の笑顔。7つの泉。そして蘇る世界樹。
大空の樹は蘇り、別な樹と重ねて見える。その樹こそ世界樹。全ての生命を司る樹。案外自分の身近に真実はあるのかもしれない。
実体化するフィーリア王女。コロネは元の普通の猫に戻る。
花は咲き、鳥は舞い、光りが差し、風が吹く。安堵と同時に倒れる満と薫。
滅びの力が無くなり、生命が枯渇するふたり。悔いは無い。呼びかける咲と舞。パンを焼く、絵を描くことがまだ果たされていない。
消えゆく満と薫に精霊の光が現れる。木、火、土、水、金、空。二人と共に生きたいと願う精霊。皇女の願いとともに生命がふたりに与えられる。彼女達は根源は違えど世界に生まれた生命。その生命は生きることの素晴らしさに気付いた。生命は生命を祝福する。
輝く精霊の光。星空のような無数の光。かつて世界は生命が存在しない暗黒だった。しかしそこに生命が生まれ星となって暗い世界をお互いに照らした。そんな星達のようにあなた方も互いを大切に想う心で照らし合って輝いている。星空の仲間。心からの感謝を伝える王女。彼女こそ生命を司る世界樹の精霊。王女と言えど他の精霊を支配しているわけではない。彼女も一つの精霊。咲達の願いと行動に、彼女も応えようとし、他の精霊達も応える。
咲と舞の出会いを、フラッピとチョッピ、ムープ、フープとの出会いを、満と薫との出会いを見守った大空の樹の、世界を見守り続けた世界樹の精霊は泉の郷へと還る。
友達との別れ。
新しい季節。
新しい仲間。
何気無い日常(そしてひょうたん岩にどうやって登ったのか分からない非日常)。
いつもの顔。
ソフトボールの試合。応援の客席に座る家族と友達。薫みのり合作の絵。感心する級友に照れる薫。ねじりハチマキの健太はギャグも絶好調。宮迫君もツッコミ習得。すっかり漫才の観客になっている安藤さん。やっぱりギャグが分からない舞。咲の似顔絵を模したパンを焼いた満。
大空の樹から出てくるフラッピ、チョッピ、ムープ、フープ。繋がれた手。ハニー。ダーリン。ようやく伝わったようですね。
試合開始直前。優子を応援する健太。こちらもなかなか。
客席から見守る泉田先輩。決意を固めるも身体が硬くなる咲。
咲を想う舞。差し伸べた手を握り返す手。手を繋ぐと力が湧いてくる。こうしていると何があっても大丈夫と思える。
声に応える声。
想いに応える想い。
世界は生きる者に必ずしも未来を約束しない。不自由なことがある。辛いこともある。苦しくてどうにならないこともある。世界の終焉は抗えない運命として約束すらされている。神は悪魔と同義かもしれない。世界の始まりと終わりの間に生まれた生命はノイズのようなものかもしれない。無駄かもしれない。ただの気まぐれなのかもしれない。世界の中の生命は孤独で弱く儚いものかもしれない。
しかし、それは生まれた生命が無意味だということではない。目を向ければ気付くものがある。他者がいること。生命は繋がっていること。世界と共に生命はあること。声に応える者がいること。生きることの、生きるもののたくましさを。
そして賛歌を謳おう。この世界に生きる者たちの未来に祝福を。
○トピック
S☆Sを見続けた1年間、プリキュアを見続けた3年間。
私はこの時間と経験を誇りに思う。
ありがとう。
花の一輪もなく、鳥の一羽も飛んでいない、もはや風が吹くこともなく、光がさすこともない。滅びの世界。そこに立ち向かう生命。生と滅びを賭けた最後の戦い。
轟音と衝撃が大地を駆け抜ける。プリキュアと満薫を軽くあしらい容赦無く攻撃するゴーヤーン。大地に叩きつけられる4人。復活・再生してもなお力が及ばない。
かつて世界は暗黒だった。しかし変化が起こり星々が生まれ生命が誕生しやかましくなり不安定になった。それを再び元に戻すゴーヤーン。彼はある種、世界の秩序なのかもしれない。全てが均一化し変化の無くなった完全に安定した世界。世界の原初を司る。生はその始まりと終わりの間に位置するノイズのようなものかもしれない。
立ち上がる4人。4人まとめて葬りさろうと繰り出される一撃。それを止める4人。「あなたにとっては邪魔かもしれないけど、私達は必死に生きてるのよ!」 4人の力を合わせて地面に叩きつける。月の力を使い肉薄する満。ブルームが追撃。薫が上空へ吹き飛ばす。それを蹴落とすイーグレット。4人同時の渾身の一撃が放たれる。お前ら盛大にやり過ぎ。かっ、カッコイイ。
ゴーヤーンの姿が消え、勝利と歓ぶブルーム。しかしまだ終わりではない。本気を出したゴーヤーンは大地を、空を、世界を砕く。
残されたのは枯れた大空の樹と僅かに残った土地。もはやそこは世界とも呼べない空間。何も無い。
大きな力を使ったためか息を切らせるゴーヤーン。勝負あり。世界は無くなり立ち上がる力もないはず。彼女達の寄る辺はもう無い。
「優勝…ソフトボールの試合、今年は準優勝だったから、来年は絶対に勝つって泉田先輩と約束したの」
「私は、パンを作ってみたい。咲から貰ったパンがすごく美味しかったから」
「私は絵を。舞やみのりちゃんみたいに見る人を笑顔にさせるような絵を描きたいわ」
「チョッピは泉の郷で暮らしたいチョピ」
「フラッピはチョッピに気持ちを伝えるラピ」
「私はこれからも咲や皆の笑顔をたくさん描き続けるわ。スケッチブックいっぱいに未来を描きたい」
何故立ち上がれるのか。世界はもう無いのに。未来は暗黒の滅びなのに。無駄なのに。
何もかも失っても立ち上がる4つ生命。何もかも失っても、それでも残る、残せるものが在る。
月の力、風の力、大地の力、大空の力、皆の、全ての力。
「精霊の光りよ」「生命の輝きよ」「希望へ導け」「全ての心」この前口上のシーンがあまりにカッコよすぎてどうにもなりません。
「プリキュア・スパイラル・ハート」「スプラッシュ・スター」作品タイトルを冠する最後にして最強の必殺技。
滅びの力は無限。いくらでも湧いてくる。世界の、大きな秩序と呼べる滅びは尽きることが無い。何故ならそれは最後に行き着く終焉だから。生があれば死がある。始まりがあれば終わりがある。全てのものは生まれると同時に死を義務付けられる。世界の始まりがあれば世界の終わりもある。それは抗えない運命。
「ゴーヤーン!確かにあんたは強い!でも、どんなに強い滅びの力でも絶対に消せないものがある!」
「私達の心から希望を消すことはできないわ!」
「私達の未来を!」
「皆の希望を!」
「あなたには絶対に渡さない!」
生命が生きる限り絶対に持ち、揺るがせないモノ。それは生命力。生命ある限り、その意志は無限にある。生命はひとつではない。一つの生命は他の、全ての生命と繋がっている。無限の意志は生命の数だけある。
生命は世界に息づく。世界は生命を宿す。世界がある限り生命もあり続ける。生命がある限り世界も存在する。世界を失おうと生命がある限り、意志することが出来る限り、何度でも立ち上がり未来を目指すことができる。世界を蘇らせることも出来る。
滅びの力を凌駕する力。その輝きこそ無であった世界に生まれた力。
最後の力を振り絞りプリキュアを道連れにしようとするゴーヤーン。プリキュアの手を掴み引き戻す満薫。4人の瞳には恐れも不安も無い。何かを信じる瞳。全く手に負えない、希望の絆。消える滅びの権化。
精霊が解放され、滅びた世界は元の世界へと戻る。人々の笑顔。7つの泉。そして蘇る世界樹。
大空の樹は蘇り、別な樹と重ねて見える。その樹こそ世界樹。全ての生命を司る樹。案外自分の身近に真実はあるのかもしれない。
実体化するフィーリア王女。コロネは元の普通の猫に戻る。
花は咲き、鳥は舞い、光りが差し、風が吹く。安堵と同時に倒れる満と薫。
滅びの力が無くなり、生命が枯渇するふたり。悔いは無い。呼びかける咲と舞。パンを焼く、絵を描くことがまだ果たされていない。
消えゆく満と薫に精霊の光が現れる。木、火、土、水、金、空。二人と共に生きたいと願う精霊。皇女の願いとともに生命がふたりに与えられる。彼女達は根源は違えど世界に生まれた生命。その生命は生きることの素晴らしさに気付いた。生命は生命を祝福する。
輝く精霊の光。星空のような無数の光。かつて世界は生命が存在しない暗黒だった。しかしそこに生命が生まれ星となって暗い世界をお互いに照らした。そんな星達のようにあなた方も互いを大切に想う心で照らし合って輝いている。星空の仲間。心からの感謝を伝える王女。彼女こそ生命を司る世界樹の精霊。王女と言えど他の精霊を支配しているわけではない。彼女も一つの精霊。咲達の願いと行動に、彼女も応えようとし、他の精霊達も応える。
咲と舞の出会いを、フラッピとチョッピ、ムープ、フープとの出会いを、満と薫との出会いを見守った大空の樹の、世界を見守り続けた世界樹の精霊は泉の郷へと還る。
友達との別れ。
新しい季節。
新しい仲間。
何気無い日常(そしてひょうたん岩にどうやって登ったのか分からない非日常)。
いつもの顔。
ソフトボールの試合。応援の客席に座る家族と友達。薫みのり合作の絵。感心する級友に照れる薫。ねじりハチマキの健太はギャグも絶好調。宮迫君もツッコミ習得。すっかり漫才の観客になっている安藤さん。やっぱりギャグが分からない舞。咲の似顔絵を模したパンを焼いた満。
大空の樹から出てくるフラッピ、チョッピ、ムープ、フープ。繋がれた手。ハニー。ダーリン。ようやく伝わったようですね。
試合開始直前。優子を応援する健太。こちらもなかなか。
客席から見守る泉田先輩。決意を固めるも身体が硬くなる咲。
咲を想う舞。差し伸べた手を握り返す手。手を繋ぐと力が湧いてくる。こうしていると何があっても大丈夫と思える。
声に応える声。
想いに応える想い。
世界は生きる者に必ずしも未来を約束しない。不自由なことがある。辛いこともある。苦しくてどうにならないこともある。世界の終焉は抗えない運命として約束すらされている。神は悪魔と同義かもしれない。世界の始まりと終わりの間に生まれた生命はノイズのようなものかもしれない。無駄かもしれない。ただの気まぐれなのかもしれない。世界の中の生命は孤独で弱く儚いものかもしれない。
しかし、それは生まれた生命が無意味だということではない。目を向ければ気付くものがある。他者がいること。生命は繋がっていること。世界と共に生命はあること。声に応える者がいること。生きることの、生きるもののたくましさを。
そして賛歌を謳おう。この世界に生きる者たちの未来に祝福を。
○トピック
S☆Sを見続けた1年間、プリキュアを見続けた3年間。
私はこの時間と経験を誇りに思う。
ありがとう。
コラム2「サントラ2他雑感」
最終回前に雑感含めてまとめて書きます。
○サウンドトラック2 プリキュア・サウンド・スプラッシュ!
これまた去年同様最終回直前に実戦投入されたサントラ。ブレス装着後の戦闘曲が聞きたかった自分には待望のサントラ。日常パートの曲も改めて聞くとたくさんあるもんだと再認識します。ライナーノーツには主題歌とED曲を歌っているうちやえゆか女史と五條真由美女史の対談が載っています。「ふたりはプリキュア」なだけにふたりの仲の良さを前面アピールするかのような内容。何ですかこの百合推奨作品は。
必殺技の曲が多いですが、個人的に一番好きなのは一番最初のノーマルなツイン・ストリーム・スプラッシュ(サントラ1に収録)ですね。浄化するような綺麗な曲です。
○作品の価値
意図的に私の感想では取り扱いませんでしたが、一般的な(?)S☆Sの評価というのは前作に比べて悪いのでしょうね。それは視聴率や商品売り上げの低下などから分かります。前作から離れたファンも多いと思います。批判的な意見も目にしています。(視聴率や売り上げは作品内容そのものに比例するとは限らないので、数値は数値、作品解釈は作品解釈に分ける必要はあるでしょうが、ここではそういう問題を扱わないので割愛します)
それらを否定する気も無いし、いや、そもそもプリキュアの一般的な評判や評価などどうでもいいです。だから取り扱う気もありませんでした。こういうと説得力が無いかもしれませんが、私はS☆Sを擁護したりヨイショする気は微塵にもありません。そんなことに意味や価値を見出せません。感情的に自分が好きなものを否定されると凹むし、逆に他者にも評価されると嬉しくはなりますが、好きなものの評価が私の評価になるわけではないのでそこは切り離して考えています。
私は、作品が出すテーマに対してどれだけその作品が頑張れるか、必死に答えを出せるかがその作品の価値だと思っています。それを見て私も一緒に考えて、悩んで、作品が出す答えに感動します。そういう作品だけがあるわけではないでしょうが、私にとって一番糧になるのはそういう作品です。(それ故に結論部分で転ばれると大変痛いので擁護やヨイショをしないというのは、課題を持って見ているので無批判に好評価をしているわけではないということ)
ただし、これはあくまで自分の中での作品価値であって客観的な価値ではありません。客観的な価値がどうやって決まるのかは知りません。結局のところ、作品そのものの価値というのはあまり問題ではなく、それを見た人がどういう風に考え、その作品を用い、糧にするかということが重要だと考えます。(作品に否定的な意見を出しても良いと思うが、その否定意見が自己の建設的な意見に結びつかないならあまり意味は無い)
○"ふたりは"では無くなるプリキュアについて
次期は「yesプリキュア5」と「"ふたり"はプリキュア」ではなくなります。それについて何か思うことはあるかというと、否定的な意見は特に無いです。勝手にやってください。ドンドンやってください。
先ほども書いたように私にとって重要なのはその作品がどこまでやるか、です。作品タイトルが変わろうが、何しようが些末なことです。プリキュアのネームバリューが私に何かを与えるわけではありません。ふたりの深い心理描写も最早どうでもいい。プリキュアに期待しているのは、ひたすらに前を向いて生きる人間の可能性と素晴らしさです。そこを継ぐのなら私は、プリキュアはプリキュアだと思う。勿論、違うテーマで挑んでも良いと思います。その時は私が興味を持てればOKだし、持てなければそこまでです。恨み辛みを言う気などさらさらありません。
何となく、この作品は常に前進し続けるような気がします。それこそがこの作品シリーズの骨格(フォーマット)なのかもしれません。
○サウンドトラック2 プリキュア・サウンド・スプラッシュ!
これまた去年同様最終回直前に実戦投入されたサントラ。ブレス装着後の戦闘曲が聞きたかった自分には待望のサントラ。日常パートの曲も改めて聞くとたくさんあるもんだと再認識します。ライナーノーツには主題歌とED曲を歌っているうちやえゆか女史と五條真由美女史の対談が載っています。「ふたりはプリキュア」なだけにふたりの仲の良さを前面アピールするかのような内容。何ですかこの百合推奨作品は。
必殺技の曲が多いですが、個人的に一番好きなのは一番最初のノーマルなツイン・ストリーム・スプラッシュ(サントラ1に収録)ですね。浄化するような綺麗な曲です。
○作品の価値
意図的に私の感想では取り扱いませんでしたが、一般的な(?)S☆Sの評価というのは前作に比べて悪いのでしょうね。それは視聴率や商品売り上げの低下などから分かります。前作から離れたファンも多いと思います。批判的な意見も目にしています。(視聴率や売り上げは作品内容そのものに比例するとは限らないので、数値は数値、作品解釈は作品解釈に分ける必要はあるでしょうが、ここではそういう問題を扱わないので割愛します)
それらを否定する気も無いし、いや、そもそもプリキュアの一般的な評判や評価などどうでもいいです。だから取り扱う気もありませんでした。こういうと説得力が無いかもしれませんが、私はS☆Sを擁護したりヨイショする気は微塵にもありません。そんなことに意味や価値を見出せません。感情的に自分が好きなものを否定されると凹むし、逆に他者にも評価されると嬉しくはなりますが、好きなものの評価が私の評価になるわけではないのでそこは切り離して考えています。
私は、作品が出すテーマに対してどれだけその作品が頑張れるか、必死に答えを出せるかがその作品の価値だと思っています。それを見て私も一緒に考えて、悩んで、作品が出す答えに感動します。そういう作品だけがあるわけではないでしょうが、私にとって一番糧になるのはそういう作品です。(それ故に結論部分で転ばれると大変痛いので擁護やヨイショをしないというのは、課題を持って見ているので無批判に好評価をしているわけではないということ)
ただし、これはあくまで自分の中での作品価値であって客観的な価値ではありません。客観的な価値がどうやって決まるのかは知りません。結局のところ、作品そのものの価値というのはあまり問題ではなく、それを見た人がどういう風に考え、その作品を用い、糧にするかということが重要だと考えます。(作品に否定的な意見を出しても良いと思うが、その否定意見が自己の建設的な意見に結びつかないならあまり意味は無い)
○"ふたりは"では無くなるプリキュアについて
次期は「yesプリキュア5」と「"ふたり"はプリキュア」ではなくなります。それについて何か思うことはあるかというと、否定的な意見は特に無いです。勝手にやってください。ドンドンやってください。
先ほども書いたように私にとって重要なのはその作品がどこまでやるか、です。作品タイトルが変わろうが、何しようが些末なことです。プリキュアのネームバリューが私に何かを与えるわけではありません。ふたりの深い心理描写も最早どうでもいい。プリキュアに期待しているのは、ひたすらに前を向いて生きる人間の可能性と素晴らしさです。そこを継ぐのなら私は、プリキュアはプリキュアだと思う。勿論、違うテーマで挑んでも良いと思います。その時は私が興味を持てればOKだし、持てなければそこまでです。恨み辛みを言う気などさらさらありません。
何となく、この作品は常に前進し続けるような気がします。それこそがこの作品シリーズの骨格(フォーマット)なのかもしれません。
第48話「最終決戦!奪われた緑の郷!」
○今週の出来事
①熱戦・烈戦・超激戦
正体を現したゴーヤーン。戦いの舞台は緑の郷に移り最終決戦の始まりです。
全ての泉を司る太陽の泉。太陽の泉ってそんなに重要な物だったんだ。まあ、太陽の恩恵は全ての根源になるわけだから当然と言えば当然なのか。しかし、面倒くさくなったというゴーヤーン。全てを滅ぼすと言います。子どもの遊び感覚で好き勝手やられるのは迷惑です。
毅然と向かう満と薫。緑の郷の美しさを悟ることが出来た彼女達にとってはある意味、咲や舞よりも意識的に大きいものがあります。プリキュアも言葉を継ぎます。バカの一つ覚えのような台詞。もうそんなのは飽きたと言わんばかりに苛立ちを現すゴーヤーン。咆哮。
開戦。異変に気付くコロネ。王女が状況を説明します。海岸に向かって駆けるコロネ。
4対1。いいね、やっぱいいね対人格闘戦。大きい敵はどうしても大味な戦闘になってしまうので小回りの利く対人規模の戦闘は迫力が増します。連携攻撃で対抗するも圧倒的な力をみせるゴーヤーン。OPでお馴染みの気合→低空滑走のブライト版があったりと派手です。
空高く跳ぶゴーヤーンに追いすがるプリキュア。何ていうか番組が違うものになっています。弾かれても空中を蹴って舞い戻るプリキュア。空飛べないけど跳べる。しかし、街に叩きつけられてしまいます。お、意外と大きい街ですね(冷静に観察するなよ)。
満足のいく結果に笑うゴーヤーンの顔をすかさず蹴り上げる満。油断大敵。容赦無し。満薫の攻撃に迎撃成功。海に堕ちるふたり。雄たけびをあげるゴーヤーン。女児向け番組であることを忘れています。
立ち上がるプリキュア。戦意は衰えていません。地面が大きくえぐれています。多分死傷者数も多いと思いますが、その辺は忘れた方がいいでしょう。というか人いないかもしれない。大地を強く踏み、気合。それに応えるように光が弾けます。瞬時に跳ぶプリキュア。2話を思い出します。あの頃はわけも分からず自分の力に振り回されていましたが今は完全に制御できます。同時に海から飛来する影。満と薫。衝突。爆発。
体勢を崩したゴーヤーンを捕縛する満薫。ウィンディが風で押し、トドメでブライトが渾身の、というかもう制限とか無しに特大の光の弾を放ちます。ハイメガキャノンとか元気玉とかのノリです。多分この娘達ならMSや宇宙超人相手でも勝てるような気がします。大爆発。プリキュアが緑の郷を壊しかねない勢いです。
②太陽の泉
息を切らせるプリキュアと満薫。しかしゴーヤーンは健在。反撃で続けざまに直撃を受け立ち上がれません。太陽の泉の在り処をそれでも言おうとしないプリキュアに、痺れを切らせてトドメの一撃を構えるゴーヤーン。間一髪キャラフェが光りコロネボールが直撃します。奇襲が得意なコロネ。王女がコロネの背中から出てきます。
王女もろとも消そうとするゴーヤーンに王女はキャラフェの力を使って対抗します。そんな力あったんだ。相殺。キャラフェは海に落ちて、突然海が輝きだします。
最後まで残っていた太陽の泉。王女しか知らなかった泉の在り処。いや、その実態。生命の源である海こそが太陽の泉だと語る王女。ゴーヤーンは禍々しい暗黒の力を出します。ゆっくりと泉へ堕ちる力。突風が吹き荒れます。この期に及んでウィンディのスカートが捲り上がらないのは何か作為的なものを感じます。いや、捲れたら捲れたで作為的かもしれませんが(この期に及んでそんなことを考えるな)。緑の郷の精霊達が吸い込まれていきます。太陽の泉が枯れたら世界樹も枯れて緑の郷も泉の郷も二度と元に戻せなくなると叫ぶフラップとチョッピ。えー、それそんなに重要だったんだ。っていうか7つの泉関係無しに最初から太陽の泉の在る無しで決まってしまうじゃん。流石は王女も秘匿し続けた最後の泉。何か今作ったような設定とかそういうことは言ってはいけません。クイズ番組だって最後の問題に正解したら10万点です。最後が肝心なのです。
フラッピ達の叫びに即応するプリキュア。この行動力。如何なる時でも、如何なる状況でも己の出来ることを迷い無く決定し実行し得る意志力。スパイラル・スター・スプラッシュを放ち泉の枯渇を止めようとします。それを止めるゴーヤーン。力が増すスプラッシュ。さしものゴーヤーンも押されます。もう少し、のところで精霊の力が枯渇するプリキュア。連戦続きの中必殺技を何発も撃ってるし緑の郷の精霊が吸われているからでしょうか。変身も解けます。
勝ち誇るゴーヤーン。気を失った咲と舞を抱きかかえ成す術の無い満と薫。世界は枯れます。
③生命が宿る世界
意識を取り戻した咲と舞が見たものは、鳥の飛んでいない空、花の咲いていない大地。滅びた世界。ひょうたん岩も形が崩れます。
滅びた世界に残る邪魔な4人を消し去ろうとするゴーヤーンの攻撃を防御する満薫。アクダイカーンの命の炎を分け与えて作られた満と薫。命の炎が無い今、力を使いきってしまえば満と薫の命も尽きるとゴーヤーンは言います。その言葉を聞いても全く躊躇わないふたり。力を増す攻撃に満と薫は全ての力を使って守ります。
満身創痍。枯れた大空の樹。変身する力を失った咲と舞。ほとんどの力を使いきった満と薫。緑の郷を託すように息を引きと…るわけじゃないんだと気を失う満薫(一度ここで死んだと捉える方がいいのかな)。
無力に打ちひしがれる咲と舞。涙が大地に滴ります。何かに気付くフラッピ。"土"が残っていると言います。チョッピは"空"があると言います。花を咲かせることができる土がある。鳥が飛べる空がある。雲の向こうには月がある。きっと風も吹くだろう。瞳を開ける満と薫。
「全てのモノに生命は宿る」父の言葉。お父さん、お母さん、みのり、お兄ちゃん、安藤、仁美、優子、健太、宮迫、皆に会いたい。今ある滅びた世界には生命は無い。花や鳥は無い。家族や友達も居ない。でも、その命が宿ることができる世界はまだ在る。全てのモノ、この世界そのものに生命は宿る。
「この星に残っている全ての精霊達よ」「全てのモノに宿る精霊達よ」「お願い!私達に力を貸して!」
輝く大空の樹。モノに生命は宿り精霊が生ずるなら、生命あるものに力があるのなら、この世界がある限り力はある。
その声に応え、大地、大空、月、風から精霊の輝きが放たれます。「月の力」「風の力」「大地の力」「大空の力」フラッピ、チョッピお前らカッコよすぎ。眩い光が彼女達を包み込みます。
大地のブルーム、大空のイーグレット、月の満、風の薫
花が咲き、鳥は舞う、風が薫る、月は満ちる。自分達の生きる世界。その世界に生まれたる4つの生命。
④次回予告
堂々の最終回。4人並んでいるすぐあとにプリキュア5の予告が入ると、もうプリキュアは戦隊なのではないかと思ってもしまいます。
総作画監督の稲上氏ですかね。ある意味最強の人が担当。
○トピック
最初見たときは戦闘凄いなー、ラストの復活劇も面白いなー程度だったんだけど、感想書くためにもう一回見ていたら、ラストの流れは目頭が熱かった。私の感想は結構茶化して書く部分もあるのですが、感想書くために見るときは初見より真面目に見るので感情的に大きく影響を受けます。
最終回前だというのにほぼ昇華しきっているんじゃないかと言う流れ。これは素直に最終回で決着がついて、後日談を多く取るのでしょうか。それともまだ何か本当の最後にさらに昇華させるか、楽しみですね。
「太陽の泉が枯れたら~」って場面で有無を言わさずふたり同時に立ち向かうあたりプリキュアの面目躍如ですね。何は無くともやってみる!全力で真っ向勝負する!ってのがプリキュアの、この作品シリーズの面白さだと思いますし。
で、そのまま緑の郷が枯れてしまうという本当にもうどうしようも無い状況に。この状況ってシリーズ的にも最悪な状態。先回りして書きますが、この後の展開を考えればある意味当然なのでしょう。『世界を守るには太陽の泉を守る』という意識が咲舞にはあります。でも、これは直接的な世界を守るではないんですよね。太陽の泉そのものは彼女達に直接的に関わっているものではないです。母なる海とは言いますが『太陽の泉』という抽象概念とさほど変わりありません。
じゃあ、どうするの?何もかも失って満身創痍で何が残されているの?
咲舞が気付いたのは、まだ自分達が生きられる世界が残っていること。フラッピ達が断片的なキッカケを与える(土がある、空がある)。父の言葉を思い出す。それを受けて彼女達は生命を宿すことができる世界がまだ残っていることに気付きます。その世界の中には家族や友達もいる。確かに目の前にいた彼らは消えてしまいましたが、まだこの世界が残っている限りやってみる意味はあります。何故なら、満薫がそうであったように、『会いたい』と彼女達が意志する限り可能性は存在し、また発現されるからです。それがプリキュアだからです(無論、咲舞にとっては叶う保証はされていない。あくまで意志し行動することしかできない)。満薫が一度消え、再び蘇ったのはこれの前振りと言っていいかもしれません。前例を作った。だから世界が枯れて皆が居なくなっても、この世界がある限り彼女達は意志することができます。
フラッピ達が咲舞に与え、咲舞は何かに気付き立ち上がる。その希望が周囲に伝播し返って来る。その時、単一でしかなかった存在は全体の総和でも在りえます。分かりやすくいえば「一人は皆のために、皆は一人のために」でしょうか。劇中でそういう言葉が出てこないのも特徴的ではあります。作品的にストレートな物言いをするのですが、本当に大事なことは、言うよりやってしまう作品ですね。私がこの作品を説教臭いとは感じないのは、本当にやってしまうからです。「団結すると強い」と言うのではなしに、団結したら大きな力が出ることをやっているからです。35~37話なんかは綺麗に繋がっていますね。
生命が宿るにはその居場所である世界が必要であり、生命を宿せる世界があれば生命を宿すことが出来る。生命が在れば、あるいは世界が在れば両方とも在る事が出来ます。生命はその世界を現し、世界は生命を現します。咲舞満薫がこの世界の様相である花鳥風月を体現するのはこの世界に生まれた生命として当然のことでしょう。ここにおいて、咲舞満薫は世界と一体となります(循環的な、輪としての繋がりがあって、それを体現する)。このままゴーヤーンに勝って良い勢いです。
話し飛びますが、個人的に38話って好きなのです。咲がアイドルになるかどうかって話。咲は全くアイドルになる気がなかったんですよね。彼女は自分の居場所というのが、自分と繋がっている人や出来事や環境の総和を居場所だと思っているからです。自分の居る環境を自分の居場所だと思えることって凄く素敵なことだと思うのです。綺麗な自己肯定なのです。自分の居場所ってのは誰かに指定してもらうとか、自分が決めるのではなく、自分も他者も環境も一体となって積み重なっていくものだと思う。今の自分は過去の自分があるからです。周りがあるから自分があります。決して人は自己のみで成り立っているわけではないのです。周りに気付いていき、自分との関わりや環境に自ら発信し、その総和が何を可能とするのかを現していくS☆Sはその意味で大変面白いことをやっていると思う。当たり前のことなんだけど、無印やMHがそうだったように当たり前のことを、恥ずかしがらずに前を向いてやることがとても素敵なことだと思う。
あ、やべ、自分の中でほとんどS☆S固めてしまった。うっ、これ最終回見て感想書けるかな。いや、書くだろうな。書かせるだろうな。プリキュアは。
次週最終回。刮目して見よ。
①熱戦・烈戦・超激戦
正体を現したゴーヤーン。戦いの舞台は緑の郷に移り最終決戦の始まりです。
全ての泉を司る太陽の泉。太陽の泉ってそんなに重要な物だったんだ。まあ、太陽の恩恵は全ての根源になるわけだから当然と言えば当然なのか。しかし、面倒くさくなったというゴーヤーン。全てを滅ぼすと言います。子どもの遊び感覚で好き勝手やられるのは迷惑です。
毅然と向かう満と薫。緑の郷の美しさを悟ることが出来た彼女達にとってはある意味、咲や舞よりも意識的に大きいものがあります。プリキュアも言葉を継ぎます。バカの一つ覚えのような台詞。もうそんなのは飽きたと言わんばかりに苛立ちを現すゴーヤーン。咆哮。
開戦。異変に気付くコロネ。王女が状況を説明します。海岸に向かって駆けるコロネ。
4対1。いいね、やっぱいいね対人格闘戦。大きい敵はどうしても大味な戦闘になってしまうので小回りの利く対人規模の戦闘は迫力が増します。連携攻撃で対抗するも圧倒的な力をみせるゴーヤーン。OPでお馴染みの気合→低空滑走のブライト版があったりと派手です。
空高く跳ぶゴーヤーンに追いすがるプリキュア。何ていうか番組が違うものになっています。弾かれても空中を蹴って舞い戻るプリキュア。空飛べないけど跳べる。しかし、街に叩きつけられてしまいます。お、意外と大きい街ですね(冷静に観察するなよ)。
満足のいく結果に笑うゴーヤーンの顔をすかさず蹴り上げる満。油断大敵。容赦無し。満薫の攻撃に迎撃成功。海に堕ちるふたり。雄たけびをあげるゴーヤーン。女児向け番組であることを忘れています。
立ち上がるプリキュア。戦意は衰えていません。地面が大きくえぐれています。多分死傷者数も多いと思いますが、その辺は忘れた方がいいでしょう。というか人いないかもしれない。大地を強く踏み、気合。それに応えるように光が弾けます。瞬時に跳ぶプリキュア。2話を思い出します。あの頃はわけも分からず自分の力に振り回されていましたが今は完全に制御できます。同時に海から飛来する影。満と薫。衝突。爆発。
体勢を崩したゴーヤーンを捕縛する満薫。ウィンディが風で押し、トドメでブライトが渾身の、というかもう制限とか無しに特大の光の弾を放ちます。ハイメガキャノンとか元気玉とかのノリです。多分この娘達ならMSや宇宙超人相手でも勝てるような気がします。大爆発。プリキュアが緑の郷を壊しかねない勢いです。
②太陽の泉
息を切らせるプリキュアと満薫。しかしゴーヤーンは健在。反撃で続けざまに直撃を受け立ち上がれません。太陽の泉の在り処をそれでも言おうとしないプリキュアに、痺れを切らせてトドメの一撃を構えるゴーヤーン。間一髪キャラフェが光りコロネボールが直撃します。奇襲が得意なコロネ。王女がコロネの背中から出てきます。
王女もろとも消そうとするゴーヤーンに王女はキャラフェの力を使って対抗します。そんな力あったんだ。相殺。キャラフェは海に落ちて、突然海が輝きだします。
最後まで残っていた太陽の泉。王女しか知らなかった泉の在り処。いや、その実態。生命の源である海こそが太陽の泉だと語る王女。ゴーヤーンは禍々しい暗黒の力を出します。ゆっくりと泉へ堕ちる力。突風が吹き荒れます。この期に及んでウィンディのスカートが捲り上がらないのは何か作為的なものを感じます。いや、捲れたら捲れたで作為的かもしれませんが(この期に及んでそんなことを考えるな)。緑の郷の精霊達が吸い込まれていきます。太陽の泉が枯れたら世界樹も枯れて緑の郷も泉の郷も二度と元に戻せなくなると叫ぶフラップとチョッピ。えー、それそんなに重要だったんだ。っていうか7つの泉関係無しに最初から太陽の泉の在る無しで決まってしまうじゃん。流石は王女も秘匿し続けた最後の泉。何か今作ったような設定とかそういうことは言ってはいけません。クイズ番組だって最後の問題に正解したら10万点です。最後が肝心なのです。
フラッピ達の叫びに即応するプリキュア。この行動力。如何なる時でも、如何なる状況でも己の出来ることを迷い無く決定し実行し得る意志力。スパイラル・スター・スプラッシュを放ち泉の枯渇を止めようとします。それを止めるゴーヤーン。力が増すスプラッシュ。さしものゴーヤーンも押されます。もう少し、のところで精霊の力が枯渇するプリキュア。連戦続きの中必殺技を何発も撃ってるし緑の郷の精霊が吸われているからでしょうか。変身も解けます。
勝ち誇るゴーヤーン。気を失った咲と舞を抱きかかえ成す術の無い満と薫。世界は枯れます。
③生命が宿る世界
意識を取り戻した咲と舞が見たものは、鳥の飛んでいない空、花の咲いていない大地。滅びた世界。ひょうたん岩も形が崩れます。
滅びた世界に残る邪魔な4人を消し去ろうとするゴーヤーンの攻撃を防御する満薫。アクダイカーンの命の炎を分け与えて作られた満と薫。命の炎が無い今、力を使いきってしまえば満と薫の命も尽きるとゴーヤーンは言います。その言葉を聞いても全く躊躇わないふたり。力を増す攻撃に満と薫は全ての力を使って守ります。
満身創痍。枯れた大空の樹。変身する力を失った咲と舞。ほとんどの力を使いきった満と薫。緑の郷を託すように息を引きと…るわけじゃないんだと気を失う満薫(一度ここで死んだと捉える方がいいのかな)。
無力に打ちひしがれる咲と舞。涙が大地に滴ります。何かに気付くフラッピ。"土"が残っていると言います。チョッピは"空"があると言います。花を咲かせることができる土がある。鳥が飛べる空がある。雲の向こうには月がある。きっと風も吹くだろう。瞳を開ける満と薫。
「全てのモノに生命は宿る」父の言葉。お父さん、お母さん、みのり、お兄ちゃん、安藤、仁美、優子、健太、宮迫、皆に会いたい。今ある滅びた世界には生命は無い。花や鳥は無い。家族や友達も居ない。でも、その命が宿ることができる世界はまだ在る。全てのモノ、この世界そのものに生命は宿る。
「この星に残っている全ての精霊達よ」「全てのモノに宿る精霊達よ」「お願い!私達に力を貸して!」
輝く大空の樹。モノに生命は宿り精霊が生ずるなら、生命あるものに力があるのなら、この世界がある限り力はある。
その声に応え、大地、大空、月、風から精霊の輝きが放たれます。「月の力」「風の力」「大地の力」「大空の力」フラッピ、チョッピお前らカッコよすぎ。眩い光が彼女達を包み込みます。
大地のブルーム、大空のイーグレット、月の満、風の薫
花が咲き、鳥は舞う、風が薫る、月は満ちる。自分達の生きる世界。その世界に生まれたる4つの生命。
④次回予告
堂々の最終回。4人並んでいるすぐあとにプリキュア5の予告が入ると、もうプリキュアは戦隊なのではないかと思ってもしまいます。
総作画監督の稲上氏ですかね。ある意味最強の人が担当。
○トピック
最初見たときは戦闘凄いなー、ラストの復活劇も面白いなー程度だったんだけど、感想書くためにもう一回見ていたら、ラストの流れは目頭が熱かった。私の感想は結構茶化して書く部分もあるのですが、感想書くために見るときは初見より真面目に見るので感情的に大きく影響を受けます。
最終回前だというのにほぼ昇華しきっているんじゃないかと言う流れ。これは素直に最終回で決着がついて、後日談を多く取るのでしょうか。それともまだ何か本当の最後にさらに昇華させるか、楽しみですね。
「太陽の泉が枯れたら~」って場面で有無を言わさずふたり同時に立ち向かうあたりプリキュアの面目躍如ですね。何は無くともやってみる!全力で真っ向勝負する!ってのがプリキュアの、この作品シリーズの面白さだと思いますし。
で、そのまま緑の郷が枯れてしまうという本当にもうどうしようも無い状況に。この状況ってシリーズ的にも最悪な状態。先回りして書きますが、この後の展開を考えればある意味当然なのでしょう。『世界を守るには太陽の泉を守る』という意識が咲舞にはあります。でも、これは直接的な世界を守るではないんですよね。太陽の泉そのものは彼女達に直接的に関わっているものではないです。母なる海とは言いますが『太陽の泉』という抽象概念とさほど変わりありません。
じゃあ、どうするの?何もかも失って満身創痍で何が残されているの?
咲舞が気付いたのは、まだ自分達が生きられる世界が残っていること。フラッピ達が断片的なキッカケを与える(土がある、空がある)。父の言葉を思い出す。それを受けて彼女達は生命を宿すことができる世界がまだ残っていることに気付きます。その世界の中には家族や友達もいる。確かに目の前にいた彼らは消えてしまいましたが、まだこの世界が残っている限りやってみる意味はあります。何故なら、満薫がそうであったように、『会いたい』と彼女達が意志する限り可能性は存在し、また発現されるからです。それがプリキュアだからです(無論、咲舞にとっては叶う保証はされていない。あくまで意志し行動することしかできない)。満薫が一度消え、再び蘇ったのはこれの前振りと言っていいかもしれません。前例を作った。だから世界が枯れて皆が居なくなっても、この世界がある限り彼女達は意志することができます。
フラッピ達が咲舞に与え、咲舞は何かに気付き立ち上がる。その希望が周囲に伝播し返って来る。その時、単一でしかなかった存在は全体の総和でも在りえます。分かりやすくいえば「一人は皆のために、皆は一人のために」でしょうか。劇中でそういう言葉が出てこないのも特徴的ではあります。作品的にストレートな物言いをするのですが、本当に大事なことは、言うよりやってしまう作品ですね。私がこの作品を説教臭いとは感じないのは、本当にやってしまうからです。「団結すると強い」と言うのではなしに、団結したら大きな力が出ることをやっているからです。35~37話なんかは綺麗に繋がっていますね。
生命が宿るにはその居場所である世界が必要であり、生命を宿せる世界があれば生命を宿すことが出来る。生命が在れば、あるいは世界が在れば両方とも在る事が出来ます。生命はその世界を現し、世界は生命を現します。咲舞満薫がこの世界の様相である花鳥風月を体現するのはこの世界に生まれた生命として当然のことでしょう。ここにおいて、咲舞満薫は世界と一体となります(循環的な、輪としての繋がりがあって、それを体現する)。このままゴーヤーンに勝って良い勢いです。
話し飛びますが、個人的に38話って好きなのです。咲がアイドルになるかどうかって話。咲は全くアイドルになる気がなかったんですよね。彼女は自分の居場所というのが、自分と繋がっている人や出来事や環境の総和を居場所だと思っているからです。自分の居る環境を自分の居場所だと思えることって凄く素敵なことだと思うのです。綺麗な自己肯定なのです。自分の居場所ってのは誰かに指定してもらうとか、自分が決めるのではなく、自分も他者も環境も一体となって積み重なっていくものだと思う。今の自分は過去の自分があるからです。周りがあるから自分があります。決して人は自己のみで成り立っているわけではないのです。周りに気付いていき、自分との関わりや環境に自ら発信し、その総和が何を可能とするのかを現していくS☆Sはその意味で大変面白いことをやっていると思う。当たり前のことなんだけど、無印やMHがそうだったように当たり前のことを、恥ずかしがらずに前を向いてやることがとても素敵なことだと思う。
あ、やべ、自分の中でほとんどS☆S固めてしまった。うっ、これ最終回見て感想書けるかな。いや、書くだろうな。書かせるだろうな。プリキュアは。
次週最終回。刮目して見よ。
第47話「大逆転!?黒幕って誰のこと?」
○今週の出来事
①続・決戦アクダイカーン
全力で立ち向かうプリキュア。それを軽くあしらうアクダイカーン。彼我の戦力差歴然。戦意はまだ衰えていませんが身体は悲鳴をあげています。全てを滅ぼそうとするアクダイカーン。全てを守ろうとするプリキュア。少年漫画っぽい出だしです。
放たれる爆発的な力。緑の郷にもその影響が伝わります。不安がるみのり。大空の樹に立つコロネ(王女)。大丈夫でしょうかちゃんと木から下りられるでしょうか。咲達を案じるコロネ。王女は、願いは想い、想いは力となる。強い気持ちを届けるのだ、と言います。
雷撃のように降り注ぐ力。回避。防御。弾かれるブライト。すかさずフォローに入る満。攻撃を相殺するために放たれるウィンディの風。力負け。フォローに入る薫。戦闘は一方的ですが、連携は洗練されていきます。力を合わせて防御する満薫。弾かれつつも体勢を立て直します。こいつら戦闘技術高いなぁ。攻撃をしのいでいるだけなんだけどカッコイイ。
岩陰に隠れる満薫を心配するムプフプ。逆にふたりがムプフプを心配します。ふたりは滅びた空の泉で会ったことを憶えています。あの時のふたりにとってムプフプは取るに足らない精霊でしたが、今は違うと言います。気遣うふたり。再び戦場へと躍り出ます。
何か出来ないかと考えるムプフプ。ゴーヤーンに気付きます。キャラフェ。
ゴーヤーンは戦闘の趨勢がこちらに傾いていることに満足します。まるで遊んでいるかのよう。
息があがるプリキュアと満薫。防御回避し続けるにも限界があります。滅びを唱えるアクダイカーン。ボスは自信満々に自分の主張を唱える義務があります。生命がいつかは終わることを承知しつつも、生命が紡ぐ世界を希望するプリキュア。世界はそこで生きている皆のものだと言う満薫。意に介さないアクダイカーン。無尽蔵とも思えるほどの力を現します。いくつもの光球。成す術が無いプリキュア。
②アクダイカーンの最期
「あなた達らしくないわね」場違いなほど気安い声。満と薫。いつものアレ、を言ってと。その言葉に何かを思い出すプリキュア。やっぱアレですか。アレだよね。プリキュア的常套句。BGMも時と場所を分かっています。
アクダイカーンの脅し文句に対抗するプリキュア。滅びる覚悟などしない。滅びる運命に抗う。
「私達は絶対に諦めない!」プリキュアはこうでなくてはならない。いつ如何なる時でも諦めず前を見る。
必殺技を放つプリキュア、満薫も加勢します。力と力の押し合い。それでも劣勢なプリキュア。ゴーヤーンも勝ち誇ります。と、泉からの力が振り注ぎます。光の届かないダークフォールに差した光明。今までにプリキュアが解放した精霊の生命。合わせられた力がアクダイカーンを直撃します。隙を突いてキャラフェを奪取するムプフプ。
倒れるアクダイカーン。黒こげになっても原型を留めているのは流石です。キャラフェも取り戻し安堵する一同。しかし、まだアクダイカーンは生きています。身体が崩壊し胸に大きな穴が穿ちます。中はカラ。やっぱりそういう方向ですか。暴走する力。ダークフォールの空間にヒビが入ります。
暴走するアクダイカーンに攻撃するゴーヤーン。全てを、緑の郷も泉の郷もダークフォールも滅ぼすと言うアクダイカーン。ゴーヤーンは『炎』を握りつぶします。消滅するアクダイカーン。そういうことすか。断末魔の声をあげるアクダイカーンに「どんなものでもいつかは滅びる。例外はありませんよ」と答えるゴーヤーン。例外は無い。
③黒幕
何がなんだか分からないプリキュア。説明するゴーヤーン。あの炎はアクダイカーンの命。アクダイカーンを作ったのはゴーヤーン。アクダイカーンが世界を滅ぼしてゴーヤーンが頂く。そういう計画。見事な黒幕っぷり。流石は越○屋の名を頂く悪役。
茶番は終わり、本性を現すゴーヤーン。ダークフォールにさらに亀裂が入ります。いまいち形容しがたい形態のゴーヤーン。口調は相変わらず慇懃です。強そう。体格はプリキュアより一回り大きい程度なので格闘戦はできそうです。その方が良いね。崩壊しかけたダークフォールを消滅させるゴーヤーン。
見慣れた浜辺。緑の郷。咲と舞の故郷。これからお前達とここを滅ぼすと宣言するゴーヤーン。本当の最終決戦の始まりです。
④次回予告
舞台は緑の郷。格闘戦熱そー。王女はコロネのスタンドか!?
○トピック
ということで、アクダイカーンはゴーヤーンの作った巨像でした、と。ってえらいシンプル。まあ、ようするにアクダイカーンもダークフォールも全部ゴーヤーンが作った操り人形と舞台装置というわけですね。大名が実は越○屋の傀儡(かいらい)だったというのは日本の伝統的な悪役造形でしょうか。
割りと小さいラスボスというか、世界の根幹をなしているわけではなさそうなゴーヤーン。最終的に世界が滅ぶ、必滅、というのはおそらくゴーヤーン自身にもかかってくるでしょう。っていうか、この人は世界を支配したいだけか? 咲舞の居る世界に侵入してきた侵略者か? まあ、どちらにせよ、そんな不逞な輩に世界を好き勝手させるわけにはいかないんで、プリキュアは敢然と立ち向かって頂きたい。生命を粗末にする奴はプリキュア的制裁が加わります。生命と人間賛歌のプリキュアを舐めてはいけません。
注目すべきは、とりあえず自分が考えていた逆転要素を使い切っていること。プリキュアと満薫が力を合わせる、泉の郷から力を貰う、という逆転要素は使っています。基本的にはこれらを使ってゴーヤーンを倒すことになるでしょうが、よもや再生産的に使うことはないでしょう。世界樹、太陽の泉という要素は残っていますが、それでも最後の決め手になる要素は他に欲しいところです。それをどこに見つけるかがS☆Sの鍵。退路の無い、最後の敵、本当に本当の最後の戦い。その極限状態で何に気付くのか、どこまで前を見続けられるのか。楽しみ。
そーいえば、アクダイカーンが倒されましたけど、満薫はどうなんでしょうね。ゴーヤーンが生きているし、滅びの力そのものはまだ持続しているから大丈夫なんでしょうか。泉の加護を受けて大丈夫になりました、とかでも良いんですけど。満薫がここまでの位置にいるとどういうご都合的解決になっても問題はないんですよね。
①続・決戦アクダイカーン
全力で立ち向かうプリキュア。それを軽くあしらうアクダイカーン。彼我の戦力差歴然。戦意はまだ衰えていませんが身体は悲鳴をあげています。全てを滅ぼそうとするアクダイカーン。全てを守ろうとするプリキュア。少年漫画っぽい出だしです。
放たれる爆発的な力。緑の郷にもその影響が伝わります。不安がるみのり。大空の樹に立つコロネ(王女)。大丈夫でしょうかちゃんと木から下りられるでしょうか。咲達を案じるコロネ。王女は、願いは想い、想いは力となる。強い気持ちを届けるのだ、と言います。
雷撃のように降り注ぐ力。回避。防御。弾かれるブライト。すかさずフォローに入る満。攻撃を相殺するために放たれるウィンディの風。力負け。フォローに入る薫。戦闘は一方的ですが、連携は洗練されていきます。力を合わせて防御する満薫。弾かれつつも体勢を立て直します。こいつら戦闘技術高いなぁ。攻撃をしのいでいるだけなんだけどカッコイイ。
岩陰に隠れる満薫を心配するムプフプ。逆にふたりがムプフプを心配します。ふたりは滅びた空の泉で会ったことを憶えています。あの時のふたりにとってムプフプは取るに足らない精霊でしたが、今は違うと言います。気遣うふたり。再び戦場へと躍り出ます。
何か出来ないかと考えるムプフプ。ゴーヤーンに気付きます。キャラフェ。
ゴーヤーンは戦闘の趨勢がこちらに傾いていることに満足します。まるで遊んでいるかのよう。
息があがるプリキュアと満薫。防御回避し続けるにも限界があります。滅びを唱えるアクダイカーン。ボスは自信満々に自分の主張を唱える義務があります。生命がいつかは終わることを承知しつつも、生命が紡ぐ世界を希望するプリキュア。世界はそこで生きている皆のものだと言う満薫。意に介さないアクダイカーン。無尽蔵とも思えるほどの力を現します。いくつもの光球。成す術が無いプリキュア。
②アクダイカーンの最期
「あなた達らしくないわね」場違いなほど気安い声。満と薫。いつものアレ、を言ってと。その言葉に何かを思い出すプリキュア。やっぱアレですか。アレだよね。プリキュア的常套句。BGMも時と場所を分かっています。
アクダイカーンの脅し文句に対抗するプリキュア。滅びる覚悟などしない。滅びる運命に抗う。
「私達は絶対に諦めない!」プリキュアはこうでなくてはならない。いつ如何なる時でも諦めず前を見る。
必殺技を放つプリキュア、満薫も加勢します。力と力の押し合い。それでも劣勢なプリキュア。ゴーヤーンも勝ち誇ります。と、泉からの力が振り注ぎます。光の届かないダークフォールに差した光明。今までにプリキュアが解放した精霊の生命。合わせられた力がアクダイカーンを直撃します。隙を突いてキャラフェを奪取するムプフプ。
倒れるアクダイカーン。黒こげになっても原型を留めているのは流石です。キャラフェも取り戻し安堵する一同。しかし、まだアクダイカーンは生きています。身体が崩壊し胸に大きな穴が穿ちます。中はカラ。やっぱりそういう方向ですか。暴走する力。ダークフォールの空間にヒビが入ります。
暴走するアクダイカーンに攻撃するゴーヤーン。全てを、緑の郷も泉の郷もダークフォールも滅ぼすと言うアクダイカーン。ゴーヤーンは『炎』を握りつぶします。消滅するアクダイカーン。そういうことすか。断末魔の声をあげるアクダイカーンに「どんなものでもいつかは滅びる。例外はありませんよ」と答えるゴーヤーン。例外は無い。
③黒幕
何がなんだか分からないプリキュア。説明するゴーヤーン。あの炎はアクダイカーンの命。アクダイカーンを作ったのはゴーヤーン。アクダイカーンが世界を滅ぼしてゴーヤーンが頂く。そういう計画。見事な黒幕っぷり。流石は越○屋の名を頂く悪役。
茶番は終わり、本性を現すゴーヤーン。ダークフォールにさらに亀裂が入ります。いまいち形容しがたい形態のゴーヤーン。口調は相変わらず慇懃です。強そう。体格はプリキュアより一回り大きい程度なので格闘戦はできそうです。その方が良いね。崩壊しかけたダークフォールを消滅させるゴーヤーン。
見慣れた浜辺。緑の郷。咲と舞の故郷。これからお前達とここを滅ぼすと宣言するゴーヤーン。本当の最終決戦の始まりです。
④次回予告
舞台は緑の郷。格闘戦熱そー。王女はコロネのスタンドか!?
○トピック
ということで、アクダイカーンはゴーヤーンの作った巨像でした、と。ってえらいシンプル。まあ、ようするにアクダイカーンもダークフォールも全部ゴーヤーンが作った操り人形と舞台装置というわけですね。大名が実は越○屋の傀儡(かいらい)だったというのは日本の伝統的な悪役造形でしょうか。
割りと小さいラスボスというか、世界の根幹をなしているわけではなさそうなゴーヤーン。最終的に世界が滅ぶ、必滅、というのはおそらくゴーヤーン自身にもかかってくるでしょう。っていうか、この人は世界を支配したいだけか? 咲舞の居る世界に侵入してきた侵略者か? まあ、どちらにせよ、そんな不逞な輩に世界を好き勝手させるわけにはいかないんで、プリキュアは敢然と立ち向かって頂きたい。生命を粗末にする奴はプリキュア的制裁が加わります。生命と人間賛歌のプリキュアを舐めてはいけません。
注目すべきは、とりあえず自分が考えていた逆転要素を使い切っていること。プリキュアと満薫が力を合わせる、泉の郷から力を貰う、という逆転要素は使っています。基本的にはこれらを使ってゴーヤーンを倒すことになるでしょうが、よもや再生産的に使うことはないでしょう。世界樹、太陽の泉という要素は残っていますが、それでも最後の決め手になる要素は他に欲しいところです。それをどこに見つけるかがS☆Sの鍵。退路の無い、最後の敵、本当に本当の最後の戦い。その極限状態で何に気付くのか、どこまで前を見続けられるのか。楽しみ。
そーいえば、アクダイカーンが倒されましたけど、満薫はどうなんでしょうね。ゴーヤーンが生きているし、滅びの力そのものはまだ持続しているから大丈夫なんでしょうか。泉の加護を受けて大丈夫になりました、とかでも良いんですけど。満薫がここまでの位置にいるとどういうご都合的解決になっても問題はないんですよね。
第46話「反撃!アクダイカーン脅威の力!」
○今週の出来事
①日常との別れ
早朝。満と薫は何かの決意を固め歩き始めます。やるべきことがある。
PANPAKAパンに寄るふたり。最後の挨拶ではない、と聞かれてもいないのに口にするふたり。問いかけたのは自己の疑念や不安ではないか。あまりそういうことを言うといわゆる死亡フラグが立つので止めた方が良いと思います。コロネに頭を下げるふたり。
みのりがお絵かきをして、満薫に見せます。薫お姉ちゃんを先に紹介するあたりが薫っ子です。また動物園に行こうというみのりの何気無い言葉に躊躇いを覚えるふたり。個人的にこの場に普通に当たり前に当然とそもそもの因果律がそうであったかのように舞が居ることに驚きを覚えます。デフォルトですか。というか住んでいるんですか。
絵を描きに行く、と約束するみのりと薫。確定です。プリキュア的に死亡フラグが消滅。約束した以上遵守しなくちゃいけません。別れを告げて帰るふたり。わざわざ来たわりにあっけない。咲と舞はふたりの様子が変なことに気付きます。
トネリコの森。満と薫は戦闘服になり空間を開きます。ああ、そうか忘れてた。この人達はまだ滅びの力があるんだから開けるのか。問いかけ。咲と舞。コロネも一緒です。
黙ってダークフォールへ行こうとするふたりを見咎めます。満と薫はキャラフェを取り返すにはダークフォールに詳しい自分達が行くのが適任だと言います。そうか?行った所でアクダイカーンどころかゴーヤーンにも負けるんじゃないか?奇襲や隙を突くなどゴーヤーン相手に通じないだろ。どうもうそ臭い言い訳にしか聞こえない。なおも問いかける咲舞。以前のような思いをするのは嫌だと言います。咲舞は作戦が成功するしないを問題にしているのではなく、満薫を失うような真似をしたくないと思っている。アクダイカーンの力は大きく咲や舞までもが危険に晒されると言います。そしてみのりを悲しませたくないと。やはり本音はそこか。咲は薫を失ったらみのりが悲しむことを言います。結局、両者ともに同じことを考えている。もはや彼女達がいくつもの関係を持っている以上、そこから抜けてしまえば関係している人が傷ついてしまうのは避けようが無い。欠けてはならんのだ。満薫は死ぬ覚悟で行くだろうが、それがそもそもの間違いなんだ。咲舞が言うように皆で頑張って、皆で戻ってくるのだ。出来る出来ないかは問題ではない(打算を考えてはいけない。それをやると大人的な発想になり可能性は霧散する)、この場にいる皆が協力するのだ。
心を固める四人。王女はお互いを思う心を忘れないで、と見送ります。闇の底へと進みます。
②決戦アクダイカーン
洞窟。フラッピ達の感知能力を頼りに先に進むと、あからさまに明らかにどうみてもこれは罠ですと見えるような感じでキャラフェが置いてあります。警戒するもののその罠に乗るしかない一同。突如、地面の空間が開き満を引きづりこもうと手が伸びます。ゴーヤーン。相変わらず悪趣味な奴だ。
景色が変わりアクダイカーンが目の前に現れます。攻撃を浴びる満薫。変身です。
満薫を心配するプリキュアに対して、どうでもいいと言うアクダイカーン。にべもない。自分に役立たない者は存在しないも同じ。憤るプリキュア。邪魔者のプリキュアに攻撃を加えるアクダイカーン。防御するも破られます。力比べでは劣勢なのでフットワークを活かし、ブライトが牽制してウィンディが打撃を与えます。劣勢に変わりは無いものの、全く太刀打ちできないという程でもありません。これにはゴーヤーンも驚きます。でも、加勢する気はないようです。アクダイカーンの力を信用しているのかそれとも別の思惑があるのか。
満薫とアクダイカーンの対話。生命があるからと答える満。生命は無に帰す儚い物で滅ぶ弱きモノ。生命には限りがあるから精一杯生きて、精一杯生きるから強いのだと答えます。生命は光り輝く。全てのモノは無に帰る。全ては無となり無こそ滅び、滅びこそ絶対。そう言うアクダイカーンに自分達を生んだのはあなただと満と薫は言います。無であるはずのアクダイカーンが生命を生む。無を説きながら有を作り出しているアクダイカーンは矛盾している。アクダイカーンは苦悩に耐え切れないかのように力が暴走し洞窟を破壊します。脱出。
暗い空のダークフォール。アクダイカーンはそこにそびえ立ちます。おお、立てたんだ。てっきり腰痛かと思ってたよ。制止の声をあげる満薫を吹き飛ばすアクダイカーン。もはや声を聞くことは止めたようです。プリキュアツインキック(即興で命名)を弾くアクダイカーン。やはりにわか仕込みの命名では効かないか(そういう問題かよ)。
ムープとフープが力を与えます。単独技で打撃を与え、必殺技のモーションに入ります。久しぶりにフルバンクです(リング装着のポーズとか回すシーンとか)。必殺技はフルバンク使って出すと気持ちが良いです。生命の力と滅び(?)の力の激突。満薫を守ってみせる!と力を込め押しますが、アクダイカーンの力に適いません。満と薫が防御しプリキュアがそれに加わりますがやはり吹き飛ばされます。
大きく、圧倒的な力のアクダイカーン。
③次回予告
やっぱりゴーヤーンが黒幕で。っていうかそれ以外に無いよな。
新番組Yesプリキュア5。うお、5人並んでポーズ決めてるシーンカッコイイ。やべ、見てー。やっぱ並ぶとカッコイイな。
○トピック
アクダイカーンの矛盾を指摘するとは思ってませんでした。言われて気付いたんだけど、そうなんだよね。滅びや停滞・停止を望んでいるくせに有を作り出しているのは矛盾するんだよね。いや、まあ、手下作って世界を支配しようとするのは悪役としては当たり前のことなんで考えてすらいなかったけど。なかなか不意を突かれた感じですね。
次回予告で「黒幕」と言っているんで、もろバレなのですが、アクダイカーンは滅びの権化ではないのでしょう。ゴーヤーンに変質させられた「生と死」の循環の中にいる人なんでしょうね。でなければ苦悩や躊躇いなど起きないはずなので。
そうなってくると、アクダイカーン達(幹部含む)はむしろ生の側に立つ人達になるので、必然として満薫もその側に立つでしょう。極論すれば、S☆Sは「生命の循環」が世界として作られていることになります。勿論、その生命の循環は永続的なものではないでしょう。いずれは(エントロピーや閉鎖系の話にもなるが)この世界のエネルギーは平準化し動かなくなります(熱いお湯と冷たい水が混ざってぬるま湯になるような感じ。温度差があれば対流が起こり動く)。全く変化の無くなった世界、停止した世界を滅びと言っているのだと考えられますが、それはアクダイカーンの言うように無(恐らく「死」のことを差している)が直接そうなるのではなく、生と死が循環しなくなった状態を言います。(「死」といわず「無」と言っているのは子ども向け的に「死ね」とか「死あるのみ」とか言えないからではないかと思う)
仮にアクダイカーンが「死」を司るにしても、それはやはり生命の循環の一部であり、本質的にはプリキュアの敵ではありません。敵はその循環を終わらせようとする滅び・停止を司る者です。
余談ですが、プリキュアが今回アクダイカーンに押されるのは、力を合わせていないからでしょうね。満薫を守る、プリキュアを守る、違う違う。そんなんじゃ勝てるわけが無い。力を合わせること、生命の賛歌(命はたくましい)こそがプリキュアの力になるわけなので現状勝てないのは当然でしょうね。
憶えている人はいないでしょうが、一応書いておくと42話の感想トピックで滅びと生は表裏一体って書き方したんですが、あれ間違いです。話がこうなってくるとあれでは辻褄が合わなくなるんで。あの時でも合わないかもしれませんが。要は、咲舞と満薫達がいる世界というのは断絶していないひとつの大きい世界で、そこに彼女達は生きているってことを言いたいだけです。断絶していなければ、繋がり得るわけです。(『滅び』と『生命の循環』は両立できないので繋がれない)
①日常との別れ
早朝。満と薫は何かの決意を固め歩き始めます。やるべきことがある。
PANPAKAパンに寄るふたり。最後の挨拶ではない、と聞かれてもいないのに口にするふたり。問いかけたのは自己の疑念や不安ではないか。あまりそういうことを言うといわゆる死亡フラグが立つので止めた方が良いと思います。コロネに頭を下げるふたり。
みのりがお絵かきをして、満薫に見せます。薫お姉ちゃんを先に紹介するあたりが薫っ子です。また動物園に行こうというみのりの何気無い言葉に躊躇いを覚えるふたり。個人的にこの場に普通に当たり前に当然とそもそもの因果律がそうであったかのように舞が居ることに驚きを覚えます。デフォルトですか。というか住んでいるんですか。
絵を描きに行く、と約束するみのりと薫。確定です。プリキュア的に死亡フラグが消滅。約束した以上遵守しなくちゃいけません。別れを告げて帰るふたり。わざわざ来たわりにあっけない。咲と舞はふたりの様子が変なことに気付きます。
トネリコの森。満と薫は戦闘服になり空間を開きます。ああ、そうか忘れてた。この人達はまだ滅びの力があるんだから開けるのか。問いかけ。咲と舞。コロネも一緒です。
黙ってダークフォールへ行こうとするふたりを見咎めます。満と薫はキャラフェを取り返すにはダークフォールに詳しい自分達が行くのが適任だと言います。そうか?行った所でアクダイカーンどころかゴーヤーンにも負けるんじゃないか?奇襲や隙を突くなどゴーヤーン相手に通じないだろ。どうもうそ臭い言い訳にしか聞こえない。なおも問いかける咲舞。以前のような思いをするのは嫌だと言います。咲舞は作戦が成功するしないを問題にしているのではなく、満薫を失うような真似をしたくないと思っている。アクダイカーンの力は大きく咲や舞までもが危険に晒されると言います。そしてみのりを悲しませたくないと。やはり本音はそこか。咲は薫を失ったらみのりが悲しむことを言います。結局、両者ともに同じことを考えている。もはや彼女達がいくつもの関係を持っている以上、そこから抜けてしまえば関係している人が傷ついてしまうのは避けようが無い。欠けてはならんのだ。満薫は死ぬ覚悟で行くだろうが、それがそもそもの間違いなんだ。咲舞が言うように皆で頑張って、皆で戻ってくるのだ。出来る出来ないかは問題ではない(打算を考えてはいけない。それをやると大人的な発想になり可能性は霧散する)、この場にいる皆が協力するのだ。
心を固める四人。王女はお互いを思う心を忘れないで、と見送ります。闇の底へと進みます。
②決戦アクダイカーン
洞窟。フラッピ達の感知能力を頼りに先に進むと、あからさまに明らかにどうみてもこれは罠ですと見えるような感じでキャラフェが置いてあります。警戒するもののその罠に乗るしかない一同。突如、地面の空間が開き満を引きづりこもうと手が伸びます。ゴーヤーン。相変わらず悪趣味な奴だ。
景色が変わりアクダイカーンが目の前に現れます。攻撃を浴びる満薫。変身です。
満薫を心配するプリキュアに対して、どうでもいいと言うアクダイカーン。にべもない。自分に役立たない者は存在しないも同じ。憤るプリキュア。邪魔者のプリキュアに攻撃を加えるアクダイカーン。防御するも破られます。力比べでは劣勢なのでフットワークを活かし、ブライトが牽制してウィンディが打撃を与えます。劣勢に変わりは無いものの、全く太刀打ちできないという程でもありません。これにはゴーヤーンも驚きます。でも、加勢する気はないようです。アクダイカーンの力を信用しているのかそれとも別の思惑があるのか。
満薫とアクダイカーンの対話。生命があるからと答える満。生命は無に帰す儚い物で滅ぶ弱きモノ。生命には限りがあるから精一杯生きて、精一杯生きるから強いのだと答えます。生命は光り輝く。全てのモノは無に帰る。全ては無となり無こそ滅び、滅びこそ絶対。そう言うアクダイカーンに自分達を生んだのはあなただと満と薫は言います。無であるはずのアクダイカーンが生命を生む。無を説きながら有を作り出しているアクダイカーンは矛盾している。アクダイカーンは苦悩に耐え切れないかのように力が暴走し洞窟を破壊します。脱出。
暗い空のダークフォール。アクダイカーンはそこにそびえ立ちます。おお、立てたんだ。てっきり腰痛かと思ってたよ。制止の声をあげる満薫を吹き飛ばすアクダイカーン。もはや声を聞くことは止めたようです。プリキュアツインキック(即興で命名)を弾くアクダイカーン。やはりにわか仕込みの命名では効かないか(そういう問題かよ)。
ムープとフープが力を与えます。単独技で打撃を与え、必殺技のモーションに入ります。久しぶりにフルバンクです(リング装着のポーズとか回すシーンとか)。必殺技はフルバンク使って出すと気持ちが良いです。生命の力と滅び(?)の力の激突。満薫を守ってみせる!と力を込め押しますが、アクダイカーンの力に適いません。満と薫が防御しプリキュアがそれに加わりますがやはり吹き飛ばされます。
大きく、圧倒的な力のアクダイカーン。
③次回予告
やっぱりゴーヤーンが黒幕で。っていうかそれ以外に無いよな。
新番組Yesプリキュア5。うお、5人並んでポーズ決めてるシーンカッコイイ。やべ、見てー。やっぱ並ぶとカッコイイな。
○トピック
アクダイカーンの矛盾を指摘するとは思ってませんでした。言われて気付いたんだけど、そうなんだよね。滅びや停滞・停止を望んでいるくせに有を作り出しているのは矛盾するんだよね。いや、まあ、手下作って世界を支配しようとするのは悪役としては当たり前のことなんで考えてすらいなかったけど。なかなか不意を突かれた感じですね。
次回予告で「黒幕」と言っているんで、もろバレなのですが、アクダイカーンは滅びの権化ではないのでしょう。ゴーヤーンに変質させられた「生と死」の循環の中にいる人なんでしょうね。でなければ苦悩や躊躇いなど起きないはずなので。
そうなってくると、アクダイカーン達(幹部含む)はむしろ生の側に立つ人達になるので、必然として満薫もその側に立つでしょう。極論すれば、S☆Sは「生命の循環」が世界として作られていることになります。勿論、その生命の循環は永続的なものではないでしょう。いずれは(エントロピーや閉鎖系の話にもなるが)この世界のエネルギーは平準化し動かなくなります(熱いお湯と冷たい水が混ざってぬるま湯になるような感じ。温度差があれば対流が起こり動く)。全く変化の無くなった世界、停止した世界を滅びと言っているのだと考えられますが、それはアクダイカーンの言うように無(恐らく「死」のことを差している)が直接そうなるのではなく、生と死が循環しなくなった状態を言います。(「死」といわず「無」と言っているのは子ども向け的に「死ね」とか「死あるのみ」とか言えないからではないかと思う)
仮にアクダイカーンが「死」を司るにしても、それはやはり生命の循環の一部であり、本質的にはプリキュアの敵ではありません。敵はその循環を終わらせようとする滅び・停止を司る者です。
余談ですが、プリキュアが今回アクダイカーンに押されるのは、力を合わせていないからでしょうね。満薫を守る、プリキュアを守る、違う違う。そんなんじゃ勝てるわけが無い。力を合わせること、生命の賛歌(命はたくましい)こそがプリキュアの力になるわけなので現状勝てないのは当然でしょうね。
憶えている人はいないでしょうが、一応書いておくと42話の感想トピックで滅びと生は表裏一体って書き方したんですが、あれ間違いです。話がこうなってくるとあれでは辻褄が合わなくなるんで。あの時でも合わないかもしれませんが。要は、咲舞と満薫達がいる世界というのは断絶していないひとつの大きい世界で、そこに彼女達は生きているってことを言いたいだけです。断絶していなければ、繋がり得るわけです。(『滅び』と『生命の循環』は両立できないので繋がれない)
第45話「ケーキと和也とクリスマス!」
○今週の出来事
①クリスマス・イブ
咲は一人ケーキを作ります。準備万端、明日はクリスマス・イブ。
PANPAKAパン。ケーキも作っているのでお店が忙しい。ということでお手伝いする咲舞満薫。安藤さんと健太サコッチは図書館。優子・仁美はギャラリーで出張っているため、いつもの面子でお手伝い。お店が終わったらパーティをするのでそちらで合流するようです。
サンタの格好をする一同。よくそんなに衣装セットあったなぁ。色んな意味で集客力を上げる作戦です。慣れているのかそういう性格なのかノリノリな日向姉妹。舞満薫は戸惑いながらも接客開始です。
薫&みのりがケーキを配ります。ある意味完璧な組み合わせです。舞はラッピング。ってお客の目に付かないじゃん!その配置に異議あり! その辺はコロネ(王女)にやらせましょう。咲と満は案内係。満の笑顔に喜ぶ咲。満も以前お手伝いした時のことを憶えています。ガラスに映った自分の顔を見ながら表情を作る満。わずか半年前の無表情・無情緒さが嘘のようです。まだ、硬さやぎこちなさはあるものの、少しずつ確実に変化していくふたり。
販促タイム。クリスマスなので営業活動です。舞に「別にどうでもいいんだけどさ」と断りを入れて和也の予定を尋ねる咲。和也はクラスのパーティ参加のため出席できないようです。分かりやすいくらいにガッカリする咲。全く気付いていない舞。鈍いというか、きっと本人が咲にぞっこんラブなので周りが見えていないのでしょう。口実としては夏合宿のプレゼントお礼ですが、クリスマスプレゼントは告白だと言おうとするフラッピの口を塞ぐ咲。舞は不思議そうに咲を見ます。兄に気があるって気付いたらこの娘どういう反応するんだろうか。ちょっと気になる。それはそうとタイツはいた足がたまらんな(最低)
ダークフォール。ゴーヤーン隠れ家。残る幹部もキントレスキーとシタターレだけ。とはいえ最強クラスのふたりです。軟弱モノと揶揄するキントレスキーに贅肉を見せるシタターレ。下らない言い争いを制してゴーヤーンが話しを纏めます。中間管理職も大変だなぁ。ふたりにあまり期待していないゴーヤーンは次の一手を考えます。
作ったプレゼントが渡せそうも無くてガッカリする咲。すると知っている声が聞こえてきます。店に来る和也と見知らぬ女生徒。和也を見て赤らめるもすぐに表情を落とす咲。ケーキを受け取り帰るふたり。何やら楽しげです。結局顔を出すことも出来ず俯いて部屋に戻ります。
呆ける咲。ムープとフープが容赦なく「失恋?」と尋ねます。フォローするつもりがあるけど全く逆効果を咲に与えるフラッピ。「図星」「告白」「当たって砕けた」「ガールフレンドと一緒」「デート」容赦ないなお前ら。さすがに怒る咲。部屋から追い出します。
事情を満薫に話すフラッピ達。とはいえ、ふたりには難しい問題です。励ます、と独り言のように口にするフラッピ。咲が自分達にしてくれたことを思い出して、自分達が咲を励まそうと考えます。「さりげなく」それが一番難しいと思う。
さりげなく近づく。サンタの格好をする二人組み。サンタレスキー!サンタターレ! ちょっと、それなんかアドリブっぽい強引さなんですけど。本当に台本にあったのかその台詞。
②落ち込んでいる人がいたら
落ち込む咲。咲の変わりように戸惑う舞。「さり気なくよ舞」と満。「こういう時はとにかくさり気なくらしいの」と薫。「よく分からないんだけど…」結局誰もよく分かっていない状態。大丈夫なんだろうか。
外を見ると父が車で配達しにいくようです。ちょうど店に来るサンタレスキーとサンタターレ。馴染み客のように話すサンタレ。実際馴染み客です。「なんで親しげなの?」とサンタターレ。そりゃそうだな。ふたりを夫婦だと勘違いする父。その方が自然ではあります。何でサンタの格好をしているのか聞かないのは父の優しさでしょう。
ある意味これ以上ないくらいさり気なく入店するふたり。しかし舞達にはバレバレです。そりゃそうだ。咲が歩いてきます。覇気が全くありません。呼び止めるサンタレ。「ほっといて」と相手も見ずに答える咲。一応相手が世界を支配するかもしれない敵であるという緊張感も何もあったもんじゃありません。まあ、サンタの格好してるしね。「クリスマスだから浮かれているの?」と揶揄するシタターレに激怒する咲。カップルで来るな!嫌がらせか!と抗議します。失恋したばっかりなので気が立っています。ミズ・シミッタレ! 絶対わざと間違っていると思う。そりゃ怒るな。
場所を雪山に変えるシタターレ。戦闘モードです。「もうどうでもいいのよ」と自暴自棄になる咲。主人公にあるまじき投げっぷり。しかし年に一度のサンタ変身。
戦闘開始。早々と満薫が無力化されてしまいます。身動き取れない満薫。肝心のプリキュアも精霊の力が弱まっているため弱体化が顕著です。失恋で戦意が喪失するブルーム。満と薫が必死にブルームに声をかけます。イーグレットもブルームを守るため身を盾にします。ブルームが落ち込んでいる理由は分からなくても、落ち込む友達を勇気付けようと声を出し、行動します。
容赦なく放たれる一撃。爆風が収まり、立ち上がり続けるプリキュア。ブルームもいます。結界の力が戻りより一層強化されます。重要なのは他者のために自らを動かすことができるかどうか。自分のために全力を尽くす友達に、自分も全力を尽くす。自分のことだけで落ち込んでいる場合ではありません。皆の想いの力を一点集中させます。捕縛を脱した満薫の攻撃で無力化されるキントレとシタターレ。リング装着で一気に畳み掛けます。力を合わせて対抗する幹部。圧され退却しようとするシタターレを止めるキントレ。何か知らんが渋いキントレ。「あんた惚れたね!」「あんたがスキー!」お前ら楽しそうだな。さらば復活幹部。最終決戦にはお笑い担当はいらんのだよ。
③楽しい一時とその終わり
雪が舞い降りる夜。パーティの準備は万端です。あとは参加者だけです。チャイム音。健太達かと咲が玄関に向かえに行くと来ていたのは和也。クラスのパーティを途中で抜けてきたと言う和也。日中に連れていた女生徒には恋人がいるらしく一安心する咲。和也はどうやら咲にプレゼントがあったようです。マフラーを咲の肩にかける和也。咲も自分で作ったケーキをご馳走します。喜ぶ和也。来年も食べたいとなかなか良い雰囲気です。舞の疑問に「ないしょ♪」と答えます。茶目っ気がある兄です。
ベランダ。「心配いらない」「咲なら大丈夫」咲が元気になって安心する満と薫。様々なことを知り、体験し、変わっていく。ふたりも心配いらないくらい変わった。残るは…。自分達が消えてしまうにしても、やるべきことがあると決意するふたり。パーティの開始を知らせるに来る咲と舞。先ほどの決意をおくびにも出さす答える満薫。
物語の終焉は近い。
④次回予告
もうダークフォール内でのバトルですか。新年から最後の戦いが始まりますね。
○トピック
日向家大人気。
日常話はこれで最後でしょうか。クラスメイトが出てこないのは少々寂しい気もしますが、その辺は最終回の最後の最後あたりにも期待できそうなのでいいかな。
咲と和也の話としては間違いなく最後のエピソードなのでしょうが、ほのぼのとした話でしたね。結局進展しているんだかなんだか分からない関係なのですが、現在進行形として咲の物語となるでしょう。いや、舞と確定しているのは動かしがたいところですが。同じく健太と優子の関係も描写されてきましたが、これも特に結果が描写されることは無いでしょうね。別段この話の決着を描く必要は無いですし。
いわゆる、伏線回収というのは個人的に『物語』を作るうえではあまり重要ではないと思うんですよね。勿論物語の主軸に絡む部分なら最後まで描く必要があると思いますが、それは物語を昇華するためであって、消化させるためではないと思う。ミステリー等なら犯人がいて犯罪トリックがあってと逆算していくので回収するような構成になるのでしょうが、「あるところに女の子がいました…」から始まる物語はその女の子がどのような経験をして、どのような(物語り上の)終わりへと行くのかが一番の問題であって、その途中で派生した枝葉の部分まで全部見届ける必要は無いと思う。「はてしない物語(ミヒャエル・エンデ著)」風に言えば『それはまた別の話』という感じでしょうか。
登場人物がそれぞれの日常を過ごす中で、たまたまスポットを当てた人がその物語の主人公になる。また主人公も含めて日常が続いていくなら、物語の中では触れなかった出来事もその日常の中で進展していくでしょう。勿論、それはまた別の物語となる。
私の嗜好が「伏線回収型」の纏まりの良い話よりも、「昇華型」の突出した話を好むからそう感じるのかもしれませんけどね。よく読む小説に後者が多いからそのクセが付いているかもしれません。まあ、前者の物語も面白いのもあるし、良い部分あるんで排他的などっちが良い悪いの話をする気はありませんけど。要するに物語の終わりとなる点をどういう風に考えるかということでもありますね。そこに至るために全部を回収する必要があるのかないのか。回収することで意義が増す物語もあれば、一点に突出させた方が意義のある物語もある。
と話が横道に逸れましたが、42話で満薫が戻ってきてから、居場所、結びつき方、未来への志向という風に手間をかけてでも咲舞満薫達の在り方を描いたのは伊達や酔狂ではないでしょう。彼女達は意志が伝わることを知り、自分から相手へと伝える事をお互いに出来る関係になっています。相手の心中を完全に理解することは出来なくても、相手のために動くことが出来る。それがお互いに信頼できるレベルにまで達しています。
最終決戦への準備として手持ちの札は揃っています。でも、それだけじゃ足りない。この物語の、願わくば「ふたりはプリキュア」の物語の終わりと、そこからの未来を見せて欲しい。それこそがプリキュアの真髄であり、強さなのですから。
①クリスマス・イブ
咲は一人ケーキを作ります。準備万端、明日はクリスマス・イブ。
PANPAKAパン。ケーキも作っているのでお店が忙しい。ということでお手伝いする咲舞満薫。安藤さんと健太サコッチは図書館。優子・仁美はギャラリーで出張っているため、いつもの面子でお手伝い。お店が終わったらパーティをするのでそちらで合流するようです。
サンタの格好をする一同。よくそんなに衣装セットあったなぁ。色んな意味で集客力を上げる作戦です。慣れているのかそういう性格なのかノリノリな日向姉妹。舞満薫は戸惑いながらも接客開始です。
薫&みのりがケーキを配ります。ある意味完璧な組み合わせです。舞はラッピング。ってお客の目に付かないじゃん!その配置に異議あり! その辺はコロネ(王女)にやらせましょう。咲と満は案内係。満の笑顔に喜ぶ咲。満も以前お手伝いした時のことを憶えています。ガラスに映った自分の顔を見ながら表情を作る満。わずか半年前の無表情・無情緒さが嘘のようです。まだ、硬さやぎこちなさはあるものの、少しずつ確実に変化していくふたり。
販促タイム。クリスマスなので営業活動です。舞に「別にどうでもいいんだけどさ」と断りを入れて和也の予定を尋ねる咲。和也はクラスのパーティ参加のため出席できないようです。分かりやすいくらいにガッカリする咲。全く気付いていない舞。鈍いというか、きっと本人が咲にぞっこんラブなので周りが見えていないのでしょう。口実としては夏合宿のプレゼントお礼ですが、クリスマスプレゼントは告白だと言おうとするフラッピの口を塞ぐ咲。舞は不思議そうに咲を見ます。兄に気があるって気付いたらこの娘どういう反応するんだろうか。ちょっと気になる。それはそうとタイツはいた足がたまらんな(最低)
ダークフォール。ゴーヤーン隠れ家。残る幹部もキントレスキーとシタターレだけ。とはいえ最強クラスのふたりです。軟弱モノと揶揄するキントレスキーに贅肉を見せるシタターレ。下らない言い争いを制してゴーヤーンが話しを纏めます。中間管理職も大変だなぁ。ふたりにあまり期待していないゴーヤーンは次の一手を考えます。
作ったプレゼントが渡せそうも無くてガッカリする咲。すると知っている声が聞こえてきます。店に来る和也と見知らぬ女生徒。和也を見て赤らめるもすぐに表情を落とす咲。ケーキを受け取り帰るふたり。何やら楽しげです。結局顔を出すことも出来ず俯いて部屋に戻ります。
呆ける咲。ムープとフープが容赦なく「失恋?」と尋ねます。フォローするつもりがあるけど全く逆効果を咲に与えるフラッピ。「図星」「告白」「当たって砕けた」「ガールフレンドと一緒」「デート」容赦ないなお前ら。さすがに怒る咲。部屋から追い出します。
事情を満薫に話すフラッピ達。とはいえ、ふたりには難しい問題です。励ます、と独り言のように口にするフラッピ。咲が自分達にしてくれたことを思い出して、自分達が咲を励まそうと考えます。「さりげなく」それが一番難しいと思う。
さりげなく近づく。サンタの格好をする二人組み。サンタレスキー!サンタターレ! ちょっと、それなんかアドリブっぽい強引さなんですけど。本当に台本にあったのかその台詞。
②落ち込んでいる人がいたら
落ち込む咲。咲の変わりように戸惑う舞。「さり気なくよ舞」と満。「こういう時はとにかくさり気なくらしいの」と薫。「よく分からないんだけど…」結局誰もよく分かっていない状態。大丈夫なんだろうか。
外を見ると父が車で配達しにいくようです。ちょうど店に来るサンタレスキーとサンタターレ。馴染み客のように話すサンタレ。実際馴染み客です。「なんで親しげなの?」とサンタターレ。そりゃそうだな。ふたりを夫婦だと勘違いする父。その方が自然ではあります。何でサンタの格好をしているのか聞かないのは父の優しさでしょう。
ある意味これ以上ないくらいさり気なく入店するふたり。しかし舞達にはバレバレです。そりゃそうだ。咲が歩いてきます。覇気が全くありません。呼び止めるサンタレ。「ほっといて」と相手も見ずに答える咲。一応相手が世界を支配するかもしれない敵であるという緊張感も何もあったもんじゃありません。まあ、サンタの格好してるしね。「クリスマスだから浮かれているの?」と揶揄するシタターレに激怒する咲。カップルで来るな!嫌がらせか!と抗議します。失恋したばっかりなので気が立っています。ミズ・シミッタレ! 絶対わざと間違っていると思う。そりゃ怒るな。
場所を雪山に変えるシタターレ。戦闘モードです。「もうどうでもいいのよ」と自暴自棄になる咲。主人公にあるまじき投げっぷり。しかし年に一度のサンタ変身。
戦闘開始。早々と満薫が無力化されてしまいます。身動き取れない満薫。肝心のプリキュアも精霊の力が弱まっているため弱体化が顕著です。失恋で戦意が喪失するブルーム。満と薫が必死にブルームに声をかけます。イーグレットもブルームを守るため身を盾にします。ブルームが落ち込んでいる理由は分からなくても、落ち込む友達を勇気付けようと声を出し、行動します。
容赦なく放たれる一撃。爆風が収まり、立ち上がり続けるプリキュア。ブルームもいます。結界の力が戻りより一層強化されます。重要なのは他者のために自らを動かすことができるかどうか。自分のために全力を尽くす友達に、自分も全力を尽くす。自分のことだけで落ち込んでいる場合ではありません。皆の想いの力を一点集中させます。捕縛を脱した満薫の攻撃で無力化されるキントレとシタターレ。リング装着で一気に畳み掛けます。力を合わせて対抗する幹部。圧され退却しようとするシタターレを止めるキントレ。何か知らんが渋いキントレ。「あんた惚れたね!」「あんたがスキー!」お前ら楽しそうだな。さらば復活幹部。最終決戦にはお笑い担当はいらんのだよ。
③楽しい一時とその終わり
雪が舞い降りる夜。パーティの準備は万端です。あとは参加者だけです。チャイム音。健太達かと咲が玄関に向かえに行くと来ていたのは和也。クラスのパーティを途中で抜けてきたと言う和也。日中に連れていた女生徒には恋人がいるらしく一安心する咲。和也はどうやら咲にプレゼントがあったようです。マフラーを咲の肩にかける和也。咲も自分で作ったケーキをご馳走します。喜ぶ和也。来年も食べたいとなかなか良い雰囲気です。舞の疑問に「ないしょ♪」と答えます。茶目っ気がある兄です。
ベランダ。「心配いらない」「咲なら大丈夫」咲が元気になって安心する満と薫。様々なことを知り、体験し、変わっていく。ふたりも心配いらないくらい変わった。残るは…。自分達が消えてしまうにしても、やるべきことがあると決意するふたり。パーティの開始を知らせるに来る咲と舞。先ほどの決意をおくびにも出さす答える満薫。
物語の終焉は近い。
④次回予告
もうダークフォール内でのバトルですか。新年から最後の戦いが始まりますね。
○トピック
日向家大人気。
日常話はこれで最後でしょうか。クラスメイトが出てこないのは少々寂しい気もしますが、その辺は最終回の最後の最後あたりにも期待できそうなのでいいかな。
咲と和也の話としては間違いなく最後のエピソードなのでしょうが、ほのぼのとした話でしたね。結局進展しているんだかなんだか分からない関係なのですが、現在進行形として咲の物語となるでしょう。いや、舞と確定しているのは動かしがたいところですが。同じく健太と優子の関係も描写されてきましたが、これも特に結果が描写されることは無いでしょうね。別段この話の決着を描く必要は無いですし。
いわゆる、伏線回収というのは個人的に『物語』を作るうえではあまり重要ではないと思うんですよね。勿論物語の主軸に絡む部分なら最後まで描く必要があると思いますが、それは物語を昇華するためであって、消化させるためではないと思う。ミステリー等なら犯人がいて犯罪トリックがあってと逆算していくので回収するような構成になるのでしょうが、「あるところに女の子がいました…」から始まる物語はその女の子がどのような経験をして、どのような(物語り上の)終わりへと行くのかが一番の問題であって、その途中で派生した枝葉の部分まで全部見届ける必要は無いと思う。「はてしない物語(ミヒャエル・エンデ著)」風に言えば『それはまた別の話』という感じでしょうか。
登場人物がそれぞれの日常を過ごす中で、たまたまスポットを当てた人がその物語の主人公になる。また主人公も含めて日常が続いていくなら、物語の中では触れなかった出来事もその日常の中で進展していくでしょう。勿論、それはまた別の物語となる。
私の嗜好が「伏線回収型」の纏まりの良い話よりも、「昇華型」の突出した話を好むからそう感じるのかもしれませんけどね。よく読む小説に後者が多いからそのクセが付いているかもしれません。まあ、前者の物語も面白いのもあるし、良い部分あるんで排他的などっちが良い悪いの話をする気はありませんけど。要するに物語の終わりとなる点をどういう風に考えるかということでもありますね。そこに至るために全部を回収する必要があるのかないのか。回収することで意義が増す物語もあれば、一点に突出させた方が意義のある物語もある。
と話が横道に逸れましたが、42話で満薫が戻ってきてから、居場所、結びつき方、未来への志向という風に手間をかけてでも咲舞満薫達の在り方を描いたのは伊達や酔狂ではないでしょう。彼女達は意志が伝わることを知り、自分から相手へと伝える事をお互いに出来る関係になっています。相手の心中を完全に理解することは出来なくても、相手のために動くことが出来る。それがお互いに信頼できるレベルにまで達しています。
最終決戦への準備として手持ちの札は揃っています。でも、それだけじゃ足りない。この物語の、願わくば「ふたりはプリキュア」の物語の終わりと、そこからの未来を見せて欲しい。それこそがプリキュアの真髄であり、強さなのですから。
第44話「二人が消える?苦しみの満と薫」
○今週の出来事
①動物園
バスに乗る咲舞みのり満薫。みのりは楽しそうにバックに入れたおやつを薫に説明します。しかしあまり感心が無い薫と満。心ここに在らずといった様子です。騒がしいみのりを注意する咲。どうやら動物園に行くようです。何の絵なら上手く描けるか悩むみのりに描きたい物を描けば良いと助言する舞。咲も食べたい物を食べる、と頷きます。イチャつきたいと思ったときにイチャつけばいいってことですね。談笑の中終始沈黙しつづける満と薫。
動物園に到着。みのりは薫を引っ張って行きます。すっかりお気に入りです。あーもう、冬服良いな。売店で働くシタターレ。あんたは復活しても仕事しているのか。ドロドロンも居ます。ドロドロンを冷たくあしらうシタターレ。ショボボ~ンなドロドロン。
足を引っ張るなと忠告するシタターレに引っ張るのは得意だと答えるドロドロン。お前良いキャラしてるなぁ。しかし、ふたりともやる気は十二分にあります。協調性はゼロ。
うさぎにキャベツをあげるみのり。やっぱり様子がおかしい満薫。様子がおかしいことに気付いていた舞ですが、突然フラッピ達の声。みのりを誤魔化して人目の付かないところへ。販促タイム。クリスマスが近いので怠るわけにはいきません。どっかに飛んで行くムプフプ。舞は咲に満薫の様子が変なことを相談します。しかし咲は気付いていなかったため話はこれ以上進みません。
戻ってくるとみのり達はサルを見ています。ボスザルが子分達を押さえ込みます。心配するみのりに安心させるように説明する舞。案の定仲良くやっているようです。舞の言葉に揺れる満と薫。自分達のボスであるアクダイカーン。お父さん、家族みたいなもの。沈黙の理由はそれか。
園内の掃除をするシタターレとドロドン。そんなに律儀に仕事しなくても良いんではないか? アクダイカーンやゴーヤーンが力を合わせて戦えと命じるのは意外な感じ。でも現場担当は協調性無し。
②ふたつの選択肢
ふたりきりになり話をする満と薫。お互いに口が重い。回想。フィーリア王女(コロネ)と話すふたり。王女はふたりの心境を察しています。緑の郷への想いとダークフォールへの想いに板ばさみになっているふたり。緑の郷と関係が接続されてもダークフォールと切断されるわけではない。どちらの道を選んでも辛い選択。異なる世界の力によって蘇っているふたりはもしどちらかの力が消えれば消滅してしまうかもしれないと言う王女。愕然とする満薫。どうすれば良いのか王女に訪ねます。王女にもそれは分かりません。代わりに王女は自分の気持ちに嘘をつかず信じる道を進めとだけ言います。
仕掛けるシタターレとドロドロン。噴出した水が雨のように降り注ぎます。咲達の前に姿を現す幹部。名前を間違える咲。ある種の恒例です。水の弾を放つシタターレ。退避。変身です。満と薫も戦闘モード。
ドロドロンがドロ団子になって突っ込んできます。性格の相性は悪いですが、戦闘力に関してはまさに水を得た魚状態のドロドロン。満と薫のダブルキックで意外な展開。あっさりボコられるドロドロン。どうしよう、ドロドロンのリアクションが面白くて真面目に見られない。
力を蓄えて再度攻撃をかけるドロドロン。直撃を食らい倒れる満薫。性格は変わっていませんが復活幹部は戦闘力が増しているので油断は禁物です。プリキュアが助け起こして退避するもシタターレの追撃で痛手を負います。
満薫に話しかけるドロドロン。シタターレも加わります。ダークフォールに大きな影響が出た場合、満薫にもその影響が出る、つまりは消えるかもしれないと知るプリキュア。予想だにしていなかったプリキュアは大きな衝撃を受けます。「消えるわけがない!」という呼びかけに答えられない満薫。態度が如実に物語る。
ドロドロンの呼びかけを拒絶する満薫。激怒するドロドロン。ドロドロンの言っていることも一理あるんだけど、満薫の心情が分かっていないのでかえって逆なですることになります。
③信じる道
本気を出したドロドロンに苦戦する満薫とプリキュア。満薫も本来の力が出ればここまで苦戦することはないでしょうが、精神的に弱っているので本調子が出ません。プリキュアも先ほどの事柄が頭をよぎって攻撃に集中できません。
攻撃を受け、かつての自分達と置かれた状況を思い出す満薫。枯果てた泉。停滞したふたりの心。そこに呼びかけた咲と舞。満薫はプリキュアに呼びかけます「どうして本気で立ち向かわないの?」満薫を心配するプリキュア。満薫はプリキュアに活を入れます。ふたりが自分達に言ってくれた言葉、気持ち、行動。貰った勇気を返すふたり。意志が伝播するならそれは返ってもくる。小さな波紋が広がり、反射して返って来れば大きな振幅となる。輪は広がりもするが、一点に集中すれば深さも増す。不安に苛まされ絶望に動きを止めていても何も始まらない。希望を皆で信じ力を合わせれば可能性もある。
ムプフプも協力し反撃開始。上空に跳びダイブするドロドロン。糸で絡めとりますが、何かよく分からない光が出て切れます。これ本当に何の光?ブレスの力? 満薫の攻撃で弱体化したドロドロンを浄化。さらばドロドロン。お前が居ると話がシリアスにならんのだ。
シタターレは名前を覚えておけと撤退します。そこかよ。
帰りのバス。みのりは絵を見せます。サルの顔が咲達になっています。食いしん坊な咲。行きのバスとは違い談笑を心地よく感じる満と薫。みのりの絵には皆が一緒に居ます。
④次回予告
ドキっ!サンタだらけのクリスマス。和也のことより幹部のコスプレが気になります。
○トピック
相変わらずこの作品は逃げないですね。居場所を得た満薫ですが、ダークフォールとの関係が切れていない以上どうしてもつきまとう問題。引いてはアクダイカーンを倒せるかどうかにも関わってくるでしょう。生を取るのか滅びを取るのか、どちらの道を選ぶのか。勿論、プリキュア的解決は只一つ。第三の道を自力で作り上げること。これこそがプリキュアの真骨頂。話数も残り少なくなってきましたが期待は高まります。
①動物園
バスに乗る咲舞みのり満薫。みのりは楽しそうにバックに入れたおやつを薫に説明します。しかしあまり感心が無い薫と満。心ここに在らずといった様子です。騒がしいみのりを注意する咲。どうやら動物園に行くようです。何の絵なら上手く描けるか悩むみのりに描きたい物を描けば良いと助言する舞。咲も食べたい物を食べる、と頷きます。イチャつきたいと思ったときにイチャつけばいいってことですね。談笑の中終始沈黙しつづける満と薫。
動物園に到着。みのりは薫を引っ張って行きます。すっかりお気に入りです。あーもう、冬服良いな。売店で働くシタターレ。あんたは復活しても仕事しているのか。ドロドロンも居ます。ドロドロンを冷たくあしらうシタターレ。ショボボ~ンなドロドロン。
足を引っ張るなと忠告するシタターレに引っ張るのは得意だと答えるドロドロン。お前良いキャラしてるなぁ。しかし、ふたりともやる気は十二分にあります。協調性はゼロ。
うさぎにキャベツをあげるみのり。やっぱり様子がおかしい満薫。様子がおかしいことに気付いていた舞ですが、突然フラッピ達の声。みのりを誤魔化して人目の付かないところへ。販促タイム。クリスマスが近いので怠るわけにはいきません。どっかに飛んで行くムプフプ。舞は咲に満薫の様子が変なことを相談します。しかし咲は気付いていなかったため話はこれ以上進みません。
戻ってくるとみのり達はサルを見ています。ボスザルが子分達を押さえ込みます。心配するみのりに安心させるように説明する舞。案の定仲良くやっているようです。舞の言葉に揺れる満と薫。自分達のボスであるアクダイカーン。お父さん、家族みたいなもの。沈黙の理由はそれか。
園内の掃除をするシタターレとドロドン。そんなに律儀に仕事しなくても良いんではないか? アクダイカーンやゴーヤーンが力を合わせて戦えと命じるのは意外な感じ。でも現場担当は協調性無し。
②ふたつの選択肢
ふたりきりになり話をする満と薫。お互いに口が重い。回想。フィーリア王女(コロネ)と話すふたり。王女はふたりの心境を察しています。緑の郷への想いとダークフォールへの想いに板ばさみになっているふたり。緑の郷と関係が接続されてもダークフォールと切断されるわけではない。どちらの道を選んでも辛い選択。異なる世界の力によって蘇っているふたりはもしどちらかの力が消えれば消滅してしまうかもしれないと言う王女。愕然とする満薫。どうすれば良いのか王女に訪ねます。王女にもそれは分かりません。代わりに王女は自分の気持ちに嘘をつかず信じる道を進めとだけ言います。
仕掛けるシタターレとドロドロン。噴出した水が雨のように降り注ぎます。咲達の前に姿を現す幹部。名前を間違える咲。ある種の恒例です。水の弾を放つシタターレ。退避。変身です。満と薫も戦闘モード。
ドロドロンがドロ団子になって突っ込んできます。性格の相性は悪いですが、戦闘力に関してはまさに水を得た魚状態のドロドロン。満と薫のダブルキックで意外な展開。あっさりボコられるドロドロン。どうしよう、ドロドロンのリアクションが面白くて真面目に見られない。
力を蓄えて再度攻撃をかけるドロドロン。直撃を食らい倒れる満薫。性格は変わっていませんが復活幹部は戦闘力が増しているので油断は禁物です。プリキュアが助け起こして退避するもシタターレの追撃で痛手を負います。
満薫に話しかけるドロドロン。シタターレも加わります。ダークフォールに大きな影響が出た場合、満薫にもその影響が出る、つまりは消えるかもしれないと知るプリキュア。予想だにしていなかったプリキュアは大きな衝撃を受けます。「消えるわけがない!」という呼びかけに答えられない満薫。態度が如実に物語る。
ドロドロンの呼びかけを拒絶する満薫。激怒するドロドロン。ドロドロンの言っていることも一理あるんだけど、満薫の心情が分かっていないのでかえって逆なですることになります。
③信じる道
本気を出したドロドロンに苦戦する満薫とプリキュア。満薫も本来の力が出ればここまで苦戦することはないでしょうが、精神的に弱っているので本調子が出ません。プリキュアも先ほどの事柄が頭をよぎって攻撃に集中できません。
攻撃を受け、かつての自分達と置かれた状況を思い出す満薫。枯果てた泉。停滞したふたりの心。そこに呼びかけた咲と舞。満薫はプリキュアに呼びかけます「どうして本気で立ち向かわないの?」満薫を心配するプリキュア。満薫はプリキュアに活を入れます。ふたりが自分達に言ってくれた言葉、気持ち、行動。貰った勇気を返すふたり。意志が伝播するならそれは返ってもくる。小さな波紋が広がり、反射して返って来れば大きな振幅となる。輪は広がりもするが、一点に集中すれば深さも増す。不安に苛まされ絶望に動きを止めていても何も始まらない。希望を皆で信じ力を合わせれば可能性もある。
ムプフプも協力し反撃開始。上空に跳びダイブするドロドロン。糸で絡めとりますが、何かよく分からない光が出て切れます。これ本当に何の光?ブレスの力? 満薫の攻撃で弱体化したドロドロンを浄化。さらばドロドロン。お前が居ると話がシリアスにならんのだ。
シタターレは名前を覚えておけと撤退します。そこかよ。
帰りのバス。みのりは絵を見せます。サルの顔が咲達になっています。食いしん坊な咲。行きのバスとは違い談笑を心地よく感じる満と薫。みのりの絵には皆が一緒に居ます。
④次回予告
ドキっ!サンタだらけのクリスマス。和也のことより幹部のコスプレが気になります。
○トピック
相変わらずこの作品は逃げないですね。居場所を得た満薫ですが、ダークフォールとの関係が切れていない以上どうしてもつきまとう問題。引いてはアクダイカーンを倒せるかどうかにも関わってくるでしょう。生を取るのか滅びを取るのか、どちらの道を選ぶのか。勿論、プリキュア的解決は只一つ。第三の道を自力で作り上げること。これこそがプリキュアの真骨頂。話数も残り少なくなってきましたが期待は高まります。
第43話「夢じゃない!みんなのいる一日!」
○今週の出来事
①居場所
大切な友達。助け、助けられた友達。満と薫が帰ってきた。
PANPAKAパンのテラス。満と薫の無事を喜ぶ咲達。しかしどうやって戻ってきたのか? コロネが快く答えようとします。ってお前そんなキャラなのか!?つか、本当にこれキャラフェが戻るまでこのままなのね。王女が答えます。お互いがお互いを想う気持ちが力となる。精霊も滅びも超えた絆の力。もうこれこの作品の結論じゃん。まあ、もうちょっと最終回まで意味を深くする必要はありますけど。結論そのものよりそれを如何に信じさせてくれるかが重要。
何はともあれ、喜ぶ一同。満と薫の照れ笑いの表情がとてもしっくりくる。あんなに無表情だったこの娘らも大分変わった。
みのりがやってきます。満薫がいなくなるとともに記憶も無くなってしまったみのり。しかし薫に会うと記憶が戻ります。早速読書感想文について聞くみのり。薫は自分が読まないと自分の感想にはならない、と答えます。以前の突き放したような言葉の冷たさはありません。素直に聞き入れます。
ダークフォール。今回のコンビはキントレスキー(アナザーカラー)とモエルンバ。幹部はどの組み合わせでも相性合うこと無さそうだなぁ。
授業。満と薫はずっと居たことになっているようです。明日からテストです。帰ってきたばかりなのにテストとは大丈夫だろうか?と心配する咲。杞憂というかまず自分のことを心配した方がいいと思います。
休み時間。テストの範囲を教えようとする咲。舞にフォローされます。咲やばそうです。勉強会をしようと満薫を誘います。ちょっと驚いた表情を見せる満と薫。
下駄箱。テストと言っても教科書を一度読めば全部分かってしまう満と薫。そもそもテスト自体あまりふたりには意味が無いようです。ふたりは普通の人間では無いからです。しかし満は独白するように言います。咲と舞は自分達のことを考えて一生懸命に動くこと、それを見ると本当に帰ってきたんだと思えた、と。同意する薫。でも、ふたりの顔には何故か陰りがあります。
咲舞の呼びかけ。玄関の前に立つふたり。陽光が輝き、満と薫を照らします。
勉強会。フラッピ達がおやつを食べたいとダダをこねます。お世話してなだめますが今度はみのり。読書感想文を書いたようです。それを読む薫。満も読みます。なかなか良いようです。
それを覗き見るキントレスキーとモエルンバ。制裁を与える気です。
②黄昏の決闘
帰り道。満と薫。住む場所ってあるんだろうか。野宿でも問題無いだろうし、その気になれば住居を作ることもできそうです。楽しかったと口にする満。薫も頷きます。未だ自分の感情を理解しきれていないふたり。満はずっとこのままで居られたらいい、と薫に語りかけます。
静けさと安らぎを破る声。モエルンバとキントレスキー。
コロネが二足歩行して走ります。不気味過ぎる。それを目撃する咲舞。舞そこは驚くところです。ボケている場合ではありません。コロネは嫌な予感がすると言います。
先制するキントレスキー。回避。制服から戦闘服?になる満薫。太陽が傾き金色(こんじき)に輝く空の下、死闘が始まります。
轟音響く浜辺。前回は色々と補正を受けて幹部を圧倒した満薫ですが、キントレスキーとモエルンバに苦戦を強いられます。元々幹部最強のキントレスキー。モエルンバも珍しく自分の属性である炎を使います。一筋縄ではいきません。キントレスキーは満と薫を裏切り者呼ばわりします。自分達は間違っていないと言うふたり。アクダイカーンに恩義は感じていると言います。筋がまるで通らないと言うキントレスキー。確かに通りません。
パンチを絶え間なく繰り出すキントレ。オラオラオラオラ! 時を止めるスタンドを出しそうな勢いです。捕縛される満薫。苦悶の声を上げます。
「確かに筋は通ってないかもしれない」「だけど私達は、」光弾をぶつける満薫。同じモーションで拳が繰り出されます。吹き飛ぶキントレスキー。「咲や舞とずっと一緒に居たい!」 前作を思い出されるBGM。矛盾する気持ち。人は矛盾した気持ちを抱く。だけどそれが悪いことではないはずだ。真に重要なのはその感情にどう向き合うか、なのではないか。人の想いはどうあっても自由にはならない。満薫を生んだアクダイカーンであっても心を変えることは出来ない。MH最終回のように。
攻防。先ほどよりも格段に動きが良くなる満薫ですが、まだ相手の方が一枚上手です。ふたりで力を溜めます。どうやらこれが相手の力を相殺する力のようです。しかしそれを阻むモエトレ(無理やり名前を合成してみました)。強力な攻撃であっても撃てなければ効果はありません。息も絶え絶えで動くことができないふたり。トドメを誘うとするキントレ。
③友達
声。自分を呼ぶ声。笑顔。キントレを阻むボール、いやコロネ。流石はライバル。
変身。プリキュアを無視し制裁を優先しようとするモエトレの前に立ちはだかるプリキュア。友達を助けるのが友達です。リング装着。しかしモエトレの前に倒れるプリキュア。這いながらも食い下がろうとするプリキュアですがぶっ飛ばされます。優先事項をプリキュアに変えるモエトレ。そこに立ちはだかる満身創痍の満薫。
力を溜める満薫に炎の竜巻を作るモエルンバ。覚悟する満薫ですが、プリキュアが炎を押さえ込みます。敵わないのに何故と問う満薫。「そんなの関係ない!」ふたりとの再会をどれほど待ち望んでいたか。今掴んだ現実を再び失うことなど看過出来ません。ふたりが危険な目に遭っているなら助ける。満薫だって無意識にプリキュアを助けようとした。自覚していないだろうが、それが絆なのだ。
嫌な予感を感じるキントレスキー。退却を促がします。なかなか良い勘をしています。長年培われたヒーロー作品における絶対的逆転勝利パターンが目の前に迫っています。この流れの前ではどれほど力を持っていようが無意味です。モエルンバは静止の声を振りほどき突撃します。待ち受けるのは満薫の力。モエルンバの力が相殺されます。プリキュアの浄化の力が放たれモエルンバは還ります。
退却するキントレスキー。
何故かは分からないがふたりが来てくれる様な気がしていたと言う満薫。咲と舞は当たり前だと答えます。「友達だもん」 満薫が感じていたのは、それは友達への信頼。
テストの結果発表。咲は78点と良いようです。喜ぶ咲。普段どんだけ悪いんだ。舞は85点。満薫は100点。咲と舞が勉強を教えてくれたおかげ、ありがとうと礼を述べるふたり。ふたりは自然な微笑みを浮かべます。
④次回予告
折角上手く行っている所でさらに試練か。
○トピック
まるで筋が通らない。記憶はご都合のようによみがえるし説明も無い。そこに全くかかずらうことなくプリキュア的に筋を通すのがプリキュア。良いね!そこだよそこ。これが重要。
満薫がただ帰ってきたのではなく、帰って来た場所に大切な繋がりを持つ友人がいることを自覚するために1話まるまる使うのがプリキュアの良いところ。いや、正確に言えば、繋がりを持つ友人がいる場所こそが居場所になる。
戦闘が凄いのだけど、負けず劣らず日常部分も重要で結局密度が高い。満薫がほぼ全編出ているのにもかかわらず咲と舞の主役としての重要な役割が損なわれていないのもポイントで、綺麗に絆の輪が描かれています。
この作品では下駄箱が重要な場所というのが伝統でしょうか。下駄箱でふたりが会話していたように能力を測るためのテストであれば彼女らには意味がありません。彼女らの能力は普通の人のそれとは比較にならないからです。学校での日常的行事は満薫にとっての日常を呼び起こすものではありません。だから彼女達にとって日常として戻ってきたと思わせるのはお節介で一生懸命な咲と舞との生活です。しかしまだ彼女達は自分達の感情の意味に気付いていません。彼女達はまだこの世界と完全に接続されていません。だからまだこの時ふたりの表情には陰りがあります。陰影のつけ方が印象的で、外に居た咲舞が光を背にしていましたが、満薫にとってまだ咲舞は自分達の外に居ます。
戦闘を契機に彼女達は自分の気持ちを強めます。危機に駆けつけるプリキュアを逆に助けるのも単純なお助けキャラ、助けられキャラの枠ではなく、友達という相互補完的な関係、つまり時には助けるもするし助けられもする関係があります。それぞれの持分がありそれぞれの役割がある。満薫が敵を弱め、咲舞が浄化する。誰一人として欠けてはいけないし代わりも利かない。その関係を支えるのは信頼です。咲舞が明言するように、そして事実そうなるように友達として満薫は咲舞と繋がり、この世界とも接続されます。咲舞はこのプリキュア世界の中心的役割を持ち、彼女達を中心に輪が広がっています。単純にして言えば友達の輪です。咲舞が中心足りえるのは「友達」というものに迷いが無く信じているからです。
テストの結果が出て予想通り100点をとった満薫が咲舞のおかげだというのは、社交辞令でもなければ事実でもありません。能力的に当然に100点取れます。テストは満薫には意味の無かったもののはずですが、世界と接続された満薫にとっては意味あるものに変わります。点数はその結果でしかありません。だから咲舞のおかげだと言えるのは、テストを受ける意味(咲舞の世界に自分達もいる)そのものに気付けたからです。「ありがとう」と自然に言える満薫の笑顔は本当に素晴らしい。
このプロセスって結構面倒だと思うのですが当の視聴者である女児は分かるんだろうか。それにしても、記憶復活とか説明しなくてもいいところを本当に説明せずに、絆の繋がり方に全力投球するプリキュアは凄いと思う。
うん、何だかんだで満薫に感情移入しているのか私は。まあ、敵じゃないしね。咲と舞が教えてくれたように輪の中に満薫が入るなら素直にそれを受け入れます。(といっても視点そのものは変わらないのですが)
①居場所
大切な友達。助け、助けられた友達。満と薫が帰ってきた。
PANPAKAパンのテラス。満と薫の無事を喜ぶ咲達。しかしどうやって戻ってきたのか? コロネが快く答えようとします。ってお前そんなキャラなのか!?つか、本当にこれキャラフェが戻るまでこのままなのね。王女が答えます。お互いがお互いを想う気持ちが力となる。精霊も滅びも超えた絆の力。もうこれこの作品の結論じゃん。まあ、もうちょっと最終回まで意味を深くする必要はありますけど。結論そのものよりそれを如何に信じさせてくれるかが重要。
何はともあれ、喜ぶ一同。満と薫の照れ笑いの表情がとてもしっくりくる。あんなに無表情だったこの娘らも大分変わった。
みのりがやってきます。満薫がいなくなるとともに記憶も無くなってしまったみのり。しかし薫に会うと記憶が戻ります。早速読書感想文について聞くみのり。薫は自分が読まないと自分の感想にはならない、と答えます。以前の突き放したような言葉の冷たさはありません。素直に聞き入れます。
ダークフォール。今回のコンビはキントレスキー(アナザーカラー)とモエルンバ。幹部はどの組み合わせでも相性合うこと無さそうだなぁ。
授業。満と薫はずっと居たことになっているようです。明日からテストです。帰ってきたばかりなのにテストとは大丈夫だろうか?と心配する咲。杞憂というかまず自分のことを心配した方がいいと思います。
休み時間。テストの範囲を教えようとする咲。舞にフォローされます。咲やばそうです。勉強会をしようと満薫を誘います。ちょっと驚いた表情を見せる満と薫。
下駄箱。テストと言っても教科書を一度読めば全部分かってしまう満と薫。そもそもテスト自体あまりふたりには意味が無いようです。ふたりは普通の人間では無いからです。しかし満は独白するように言います。咲と舞は自分達のことを考えて一生懸命に動くこと、それを見ると本当に帰ってきたんだと思えた、と。同意する薫。でも、ふたりの顔には何故か陰りがあります。
咲舞の呼びかけ。玄関の前に立つふたり。陽光が輝き、満と薫を照らします。
勉強会。フラッピ達がおやつを食べたいとダダをこねます。お世話してなだめますが今度はみのり。読書感想文を書いたようです。それを読む薫。満も読みます。なかなか良いようです。
それを覗き見るキントレスキーとモエルンバ。制裁を与える気です。
②黄昏の決闘
帰り道。満と薫。住む場所ってあるんだろうか。野宿でも問題無いだろうし、その気になれば住居を作ることもできそうです。楽しかったと口にする満。薫も頷きます。未だ自分の感情を理解しきれていないふたり。満はずっとこのままで居られたらいい、と薫に語りかけます。
静けさと安らぎを破る声。モエルンバとキントレスキー。
コロネが二足歩行して走ります。不気味過ぎる。それを目撃する咲舞。舞そこは驚くところです。ボケている場合ではありません。コロネは嫌な予感がすると言います。
先制するキントレスキー。回避。制服から戦闘服?になる満薫。太陽が傾き金色(こんじき)に輝く空の下、死闘が始まります。
轟音響く浜辺。前回は色々と補正を受けて幹部を圧倒した満薫ですが、キントレスキーとモエルンバに苦戦を強いられます。元々幹部最強のキントレスキー。モエルンバも珍しく自分の属性である炎を使います。一筋縄ではいきません。キントレスキーは満と薫を裏切り者呼ばわりします。自分達は間違っていないと言うふたり。アクダイカーンに恩義は感じていると言います。筋がまるで通らないと言うキントレスキー。確かに通りません。
パンチを絶え間なく繰り出すキントレ。オラオラオラオラ! 時を止めるスタンドを出しそうな勢いです。捕縛される満薫。苦悶の声を上げます。
「確かに筋は通ってないかもしれない」「だけど私達は、」光弾をぶつける満薫。同じモーションで拳が繰り出されます。吹き飛ぶキントレスキー。「咲や舞とずっと一緒に居たい!」 前作を思い出されるBGM。矛盾する気持ち。人は矛盾した気持ちを抱く。だけどそれが悪いことではないはずだ。真に重要なのはその感情にどう向き合うか、なのではないか。人の想いはどうあっても自由にはならない。満薫を生んだアクダイカーンであっても心を変えることは出来ない。MH最終回のように。
攻防。先ほどよりも格段に動きが良くなる満薫ですが、まだ相手の方が一枚上手です。ふたりで力を溜めます。どうやらこれが相手の力を相殺する力のようです。しかしそれを阻むモエトレ(無理やり名前を合成してみました)。強力な攻撃であっても撃てなければ効果はありません。息も絶え絶えで動くことができないふたり。トドメを誘うとするキントレ。
③友達
声。自分を呼ぶ声。笑顔。キントレを阻むボール、いやコロネ。流石はライバル。
変身。プリキュアを無視し制裁を優先しようとするモエトレの前に立ちはだかるプリキュア。友達を助けるのが友達です。リング装着。しかしモエトレの前に倒れるプリキュア。這いながらも食い下がろうとするプリキュアですがぶっ飛ばされます。優先事項をプリキュアに変えるモエトレ。そこに立ちはだかる満身創痍の満薫。
力を溜める満薫に炎の竜巻を作るモエルンバ。覚悟する満薫ですが、プリキュアが炎を押さえ込みます。敵わないのに何故と問う満薫。「そんなの関係ない!」ふたりとの再会をどれほど待ち望んでいたか。今掴んだ現実を再び失うことなど看過出来ません。ふたりが危険な目に遭っているなら助ける。満薫だって無意識にプリキュアを助けようとした。自覚していないだろうが、それが絆なのだ。
嫌な予感を感じるキントレスキー。退却を促がします。なかなか良い勘をしています。長年培われたヒーロー作品における絶対的逆転勝利パターンが目の前に迫っています。この流れの前ではどれほど力を持っていようが無意味です。モエルンバは静止の声を振りほどき突撃します。待ち受けるのは満薫の力。モエルンバの力が相殺されます。プリキュアの浄化の力が放たれモエルンバは還ります。
退却するキントレスキー。
何故かは分からないがふたりが来てくれる様な気がしていたと言う満薫。咲と舞は当たり前だと答えます。「友達だもん」 満薫が感じていたのは、それは友達への信頼。
テストの結果発表。咲は78点と良いようです。喜ぶ咲。普段どんだけ悪いんだ。舞は85点。満薫は100点。咲と舞が勉強を教えてくれたおかげ、ありがとうと礼を述べるふたり。ふたりは自然な微笑みを浮かべます。
④次回予告
折角上手く行っている所でさらに試練か。
○トピック
まるで筋が通らない。記憶はご都合のようによみがえるし説明も無い。そこに全くかかずらうことなくプリキュア的に筋を通すのがプリキュア。良いね!そこだよそこ。これが重要。
満薫がただ帰ってきたのではなく、帰って来た場所に大切な繋がりを持つ友人がいることを自覚するために1話まるまる使うのがプリキュアの良いところ。いや、正確に言えば、繋がりを持つ友人がいる場所こそが居場所になる。
戦闘が凄いのだけど、負けず劣らず日常部分も重要で結局密度が高い。満薫がほぼ全編出ているのにもかかわらず咲と舞の主役としての重要な役割が損なわれていないのもポイントで、綺麗に絆の輪が描かれています。
この作品では下駄箱が重要な場所というのが伝統でしょうか。下駄箱でふたりが会話していたように能力を測るためのテストであれば彼女らには意味がありません。彼女らの能力は普通の人のそれとは比較にならないからです。学校での日常的行事は満薫にとっての日常を呼び起こすものではありません。だから彼女達にとって日常として戻ってきたと思わせるのはお節介で一生懸命な咲と舞との生活です。しかしまだ彼女達は自分達の感情の意味に気付いていません。彼女達はまだこの世界と完全に接続されていません。だからまだこの時ふたりの表情には陰りがあります。陰影のつけ方が印象的で、外に居た咲舞が光を背にしていましたが、満薫にとってまだ咲舞は自分達の外に居ます。
戦闘を契機に彼女達は自分の気持ちを強めます。危機に駆けつけるプリキュアを逆に助けるのも単純なお助けキャラ、助けられキャラの枠ではなく、友達という相互補完的な関係、つまり時には助けるもするし助けられもする関係があります。それぞれの持分がありそれぞれの役割がある。満薫が敵を弱め、咲舞が浄化する。誰一人として欠けてはいけないし代わりも利かない。その関係を支えるのは信頼です。咲舞が明言するように、そして事実そうなるように友達として満薫は咲舞と繋がり、この世界とも接続されます。咲舞はこのプリキュア世界の中心的役割を持ち、彼女達を中心に輪が広がっています。単純にして言えば友達の輪です。咲舞が中心足りえるのは「友達」というものに迷いが無く信じているからです。
テストの結果が出て予想通り100点をとった満薫が咲舞のおかげだというのは、社交辞令でもなければ事実でもありません。能力的に当然に100点取れます。テストは満薫には意味の無かったもののはずですが、世界と接続された満薫にとっては意味あるものに変わります。点数はその結果でしかありません。だから咲舞のおかげだと言えるのは、テストを受ける意味(咲舞の世界に自分達もいる)そのものに気付けたからです。「ありがとう」と自然に言える満薫の笑顔は本当に素晴らしい。
このプロセスって結構面倒だと思うのですが当の視聴者である女児は分かるんだろうか。それにしても、記憶復活とか説明しなくてもいいところを本当に説明せずに、絆の繋がり方に全力投球するプリキュアは凄いと思う。
うん、何だかんだで満薫に感情移入しているのか私は。まあ、敵じゃないしね。咲と舞が教えてくれたように輪の中に満薫が入るなら素直にそれを受け入れます。(といっても視点そのものは変わらないのですが)
映画 チクタク危機一髪!
常に前へ進まんとする、友達を信じ可能性を信じるプリキュアの姿に感動した。
①感想その1
ストーリーの骨子としてはMH「雪空のともだち」と同じケンカして仲直り。最初2年連続かよ!?と思いましたが、なぎさ・ほのかと咲・舞が別人であり絆の結びつき方も違うので大分内容は違います。
結論から言ってしまえば、「"ふたりは"プリキュア」の最後の映画にして締めくくるに相応しい内容。テレビ本編も終盤となる時期ですが、去年同様見事なタイミングと内容。以下本編感想。
②本編感想
公園で待つ舞。寝坊する咲。冬服が可愛い。デート(断言)に遅れて全速力の咲。舞はふと目に入った公園の前にある時計店に。大きな古い手巻き式の時計。
ようやく合流するもちょっと険悪ムード。咲は悪気が無くてもストレートに言うきらいがあるので、言葉にひっかかりを感じてしまうと気になりだします。舞を無理やり引っ張って行ってしまうのも普段なら嬉恥ずかしいイチャツキモードですが、今回は悪い方向に。
途中で怪しい人に時計の在りかを教える咲と舞。それにしてもこの近道はちょっとした冒険感があって懐かしく感じます。
ご町内カラオケ大会。遅刻してしまい参加を締め切られてしまいますが係員の好意により参加。私だったら二つ返事で許可します。あと間違いなく優勝確定で。何、下心なんてありませんよ。ただ、ちょっとその大きな荷物の中身を洗わずに頂ければいいです(変態)。
ここでも意見の相違。結果オーライで楽観的な咲と気を使う慎重派の舞。テレビ本編ではほとんどケンカや意見の対立はしない彼女達ですが、それぞれに考え方や性格はもちろん違うので、相手の言葉に棘を感じ出すとお互いに止まらなくなります。健太のしょうもないギャグではふたりのギクシャクをほぐすには至らず。というか、健太じゃ無理でしょうけど。
大きな荷物の中身はきぐるみ衣装。うおおおーー可愛いーー!これはもう、この映画の特筆すべき筆頭項目です。冬服も可愛いがこのきぐるみはさらに可愛い。これ、舞はカラオケ大会出場承諾も含めて恥ずかしがったに違いない。それを強引に誘う咲。そのうちその気になって咲と一緒に練習&衣装製作(漫画版でその回想ありますね)。やっべ、悶絶。これだけで映画代払える。惜しい。プリキュア単品ならそのシーンも在り得たかもしれない。スタッフはDVDでそれ収録するのが義務。
曲目はガンバランス。おお!そーいや、他の出場者はヴォーカルアルバムにあった咲の歌を歌っていましたね。ちょっとニヤリとしてしまう部分です。緊張したふたりは「時間よ、止まれー!」
本当に時間が停止し咲達以外は行動停止。ここでも咲は楽観的。これは物怖じしないとも言えるけど不謹慎で危機感が無いとも言える。でも、確かに皆動きが止まっているから何でもやりたい放題です。とりあえず人目気にせずイチャつくのはどうだろうか。
アワーズとミニッツが飛ばされてきます。時計店に。一緒に時計の郷へ。
さっきの怪しい人。ダークフォールのサーロイン。ダークフォールの幹部と言えば頭の弱そうな人達ばかりでしたが知性も備えているようです。時間を停止して世界を支配するのが目的。滅びの世界とは生・自然活動が停止した状態(変化の無い世界)を指していると思われるので時間停止もその意味で同種のものです。ここでも相手の話を聞いてしまう咲とそれに顔をしかめる舞。鼻につきだすと普段は了解されていることでも通らなくなります。
変身。花と羽のエフェクトが強調されていますね。戦闘はスピーディ。というかこちらが付いていけない。高速戦闘はカッコイイです。しかしプリキュアではあってはならない同士討ちが発生。サーロインに負けたというより自分達の力を引き出せなかったプリキュア。迷宮へと吸い込まれます。
迷路の脱出テクニックである右を伝っていく手法をとるイーグレット。でもそれが通じない迷路もあります。さらにこの迷宮は三次元的・異空間的であるので確実性は無いと思われます。イーグレットの手法に異を唱えるブルーム。こういうまどろっこしくて手間のかかるのは向いてなさそうです。さらにはぐれたムプフプを優先するかしないかでも口論。決裂。ついに分かれてしまうふたり。
ウザイナーの強襲。イーグレットを助けるため全力疾走するブルーム。しかしケンカによって精霊の力が減じているため返り討ちに。イーグレットは扉の陰に隠れて退避していました。この辺の息の合わなさも辛いところ。扉が消失し完全に分かれ離れに。
変身が解除。プリキュアの変身解除はほとんど無いので珍しいです。もはや変身を維持していられるほどの精霊(絆)の力も無い。動きを止め、座り込んでしまう咲と舞。
不安、悲しさ、自己嫌悪でふたりの繋がりの始まりである5年前の出会いのイメージすら揺らぐ。フラッピ・チョッピが励ますも効果は薄い。ふたりの時間は止まる。人の場合、時間が静止することを別に言い直せば心が静止することである。変化することをやめ停止し動かなくなれば、外界からの入力にも鈍感になり人は廃人あるいは自動機械になる(演出として咲舞の周囲が白くぼやけているのは上手い)。
咲と舞はお互いに嫌われてしまったのではないか、傷つけてしまったのではないかと考え込む。これはイデオロギーの相違ではない。お互いに嫌っているのではなく、想うからこその停滞と悩み。ケンカはしてもお互いの想いは変わっていない。舞が絵を描くことだけではなく、人と繋がることで様々な可能性に気付いたと独白するシーンが強く印象に残ります。
アワーズとミニッツが当たり前の、そしてこの時ふたりに今一度必要な言葉を語る。大事な友達を助けること、自分が相手を好きだと思うこと。好きでいてもらえるから好きなのではなく、好きだから相手に歩み寄り、お互いにそう想っているからその繋がりが強くなる。それは絆。相手に嫌われているなどと憂う必要など無い。自分の大切な人を助けるのに躊躇うことなどない。自分にできることは、好きな相手を信じること。静止した心の時間は再び動き出す。手巻きの時計と同じように人の心も自らが巻く。
意志がある限り可能性もまたあり続ける。想いは伝わる。再会するふたり。自分の身を案じることも無く空中ダイブ。どう見ても友達ではなく恋人同士だと思います。そこにウザイナー。はぐれていたムフフプ達とも合流。ウザイナーのカツラが落ちる。皆カツラ言い過ぎ。カツラの人は落ち込まないで下さい。ウザイナーの頭に扉が。
咲一人では扉は開かない。舞が加わります。一人で出来ないことも、ふたりいれば出来る。今一度ふたりの未来の扉が開かれる。
脱出成功。でもサーロインの攻撃に晒されピンチ。ここから熱い展開。背中を合わせ手を繋ぎながら段階的に変身していくふたり。お互いの欠点や傷つけあってしまうことも認めそれでもなお、お互いを想うことを信じるふたり。もはや呪文や予備動作すら要らない。繋がった心、絆がそれ自体力になるプリキュア。今までありそうでなかった変身。ムープとフープの力も加わりブライト&ウィンディ(リング装着)見参。
さらに戦闘は激化&高速化。すげぇぇ。ブライトの目くらまし→ウィンディキックが地味に凄い。女児向けアニメじゃねー。
本性を表すサーロイン。必殺技で応戦するプリキュア。待ってました!台詞忘れたけど、ここのふたりの主張が熱いです。時を止まれ!如何にもお前は美しい!(ファウスト ゲーテ) ファウストが賭けたのは自分の心。常に未来を志向し突き進まんとする迷いの無い意志。だからこそ時間に対する静止の叫びはありえない。自分達が悩み、経験し見つけた答えに対する確信への強い意志がプリキュアのカッコ良さ。人間は完璧じゃないからこそ助け合い、手を取り合い、理解し合う。一人ではできないこともふたりなら出来る。ふたりだから力を合わせられる。だからプリキュアはふたりなのだ。ふたりから始まり伝播する意志、気持ち。時計の郷、精霊達の力も加わり干支が攻撃に加わります。訳が分からないが凄いことに。というかサーロインて牛じゃないのか?大丈夫か干支の丑。同士討ちにならない? サーロインもふたりをパーフェクトなコンビだと認めざるを得ません。
戦い終わって再びカラオケ大会。今度は迷うことも緊張することもありません。手を繋いでガンバランスdeダンス!
③感想その2
プリキュアという作品は「ふたりは」というタイトルのとおりふたりの女の子がお互いに力を合わせて困難に打ち勝っていく物語です。見ている人には当然のように分かりますが、力を合わせられるのはふたりいるからであり、絆がプリキュアの力になります。プリキュアはひとりでは決してプリキュア足りえないのです。でも実はその部分、「プリキュアがふたりいるのは何のため?」という一番ありそうでなかったメッセージがストレートに出されたのがこの映画の特筆すべき点です。
咲と舞は言ってみれば普通の友達です。特別な絆は持っていません。仲が良くたまたま大きなケンカをすることもなく続いた関係です。それゆえに一度大きく絡まってしまった絆の糸は解くのに厄介です。普段ならお互いに良い点だと思えたことが不快になり、相手を傷つけてしまったと悩むのは今回が初めてです。
では、その時どうするか。友達なのですから仲直りすればいいのです。ケンカしようと最初の出会いや今までのふたりの経験が否定されるわけではありません。今自分が相手を想っているのは過去に様々な想い出があるからです。大切な友達だと思っているなら、その相手が困っていたら助けるのは当然のことです。これは咲と舞が普段から持っている純粋な行動原理です。悩むあまり見失いそうになりますが今一度自分の心の原点を思い出します。
(なぎさほのかはお互いに理解したいという気持ちからその関係が出発しています。無印8話。咲と舞はまず友達であることから出発して積み上げられた絆が再構築されています)
相手の良いところだけを認めるのはそれでも友達だと言えるのかもしれません。でもそれは表面的な付き合いなのではないか。他者が自分とは違う以上どうやっても意見や考え方の違いは発生する。その違い故に争いや一人の時よりも結果が悪くなることもある。しかし、相手の嫌なところも時には傷つけ合ってしまうかもしれないことも了解しそれでもなお相手を想うことを貫き可能性を信じ続ける咲と舞がカッコよすぎます。眩しい。これこそがプリキュアの最高に良いところです。この真っ直ぐさ。自分に向き合い、相手に正直に自分の想いを伝える。単に理想ばかりを見るのではなく、辛いことやままならないことも知りつつもそれでも前を見て信じる意志。普通の友達だった咲と舞がその関係から真っ直ぐに一段引き上げ、前作と同じ理想的な人間関係へと昇華する。S☆Sが一年かけて作ってきた咲と舞の関係がここで結実する。というか、させてしまうのが凄い。もうほんと、プリキュアは私を裏切らない。期待した分だけ利子つけてでも返してくれる。見ていて本当に良かった。
話が横道にそれてしまいましたが、冒頭でも書いたようにこの映画が「"ふたりは"プリキュア」を締めくくると思う点は、その「ふたり」の意味を原点に立ち返りつつ、さらに広げたからです。ふたりだから作れる絆の輪。想いが、意志が伝わるならその輪はもっと広げることができます(想いや意志は伝わる、と断言してくれるのが心強い。私はそこまで断言する勇気が無いので)。アワーズとミニッツが咲舞に伝えたように、咲舞の意志が時計の郷、精霊達に伝わったように、「ふたり」とは絆の輪の始まりです。原点回帰と同時に作品が持つ主題の可能性そのものを再提起したのです。
公式ですでにアナウンスされていますが、来年は「ふたりは」がタイトルから無くなります。恐らく5人になるでしょう。それがプリキュアにとって良いのか悪いのかは今問う気はありません。「ふたりはプリキュア」最後の作品であるS☆Sが「ふたりは」に対する解答としてプリキュアらしくストレートに真っ直ぐに見せてくれたことに大きな喜びと感謝の念を抱きます。
そして、プードルの舞が可愛いかったのが最高の悦びです。(今までの感想全部台無し)
①感想その1
ストーリーの骨子としてはMH「雪空のともだち」と同じケンカして仲直り。最初2年連続かよ!?と思いましたが、なぎさ・ほのかと咲・舞が別人であり絆の結びつき方も違うので大分内容は違います。
結論から言ってしまえば、「"ふたりは"プリキュア」の最後の映画にして締めくくるに相応しい内容。テレビ本編も終盤となる時期ですが、去年同様見事なタイミングと内容。以下本編感想。
②本編感想
公園で待つ舞。寝坊する咲。冬服が可愛い。デート(断言)に遅れて全速力の咲。舞はふと目に入った公園の前にある時計店に。大きな古い手巻き式の時計。
ようやく合流するもちょっと険悪ムード。咲は悪気が無くてもストレートに言うきらいがあるので、言葉にひっかかりを感じてしまうと気になりだします。舞を無理やり引っ張って行ってしまうのも普段なら嬉恥ずかしいイチャツキモードですが、今回は悪い方向に。
途中で怪しい人に時計の在りかを教える咲と舞。それにしてもこの近道はちょっとした冒険感があって懐かしく感じます。
ご町内カラオケ大会。遅刻してしまい参加を締め切られてしまいますが係員の好意により参加。私だったら二つ返事で許可します。あと間違いなく優勝確定で。何、下心なんてありませんよ。ただ、ちょっとその大きな荷物の中身を洗わずに頂ければいいです(変態)。
ここでも意見の相違。結果オーライで楽観的な咲と気を使う慎重派の舞。テレビ本編ではほとんどケンカや意見の対立はしない彼女達ですが、それぞれに考え方や性格はもちろん違うので、相手の言葉に棘を感じ出すとお互いに止まらなくなります。健太のしょうもないギャグではふたりのギクシャクをほぐすには至らず。というか、健太じゃ無理でしょうけど。
大きな荷物の中身はきぐるみ衣装。うおおおーー可愛いーー!これはもう、この映画の特筆すべき筆頭項目です。冬服も可愛いがこのきぐるみはさらに可愛い。これ、舞はカラオケ大会出場承諾も含めて恥ずかしがったに違いない。それを強引に誘う咲。そのうちその気になって咲と一緒に練習&衣装製作(漫画版でその回想ありますね)。やっべ、悶絶。これだけで映画代払える。惜しい。プリキュア単品ならそのシーンも在り得たかもしれない。スタッフはDVDでそれ収録するのが義務。
曲目はガンバランス。おお!そーいや、他の出場者はヴォーカルアルバムにあった咲の歌を歌っていましたね。ちょっとニヤリとしてしまう部分です。緊張したふたりは「時間よ、止まれー!」
本当に時間が停止し咲達以外は行動停止。ここでも咲は楽観的。これは物怖じしないとも言えるけど不謹慎で危機感が無いとも言える。でも、確かに皆動きが止まっているから何でもやりたい放題です。とりあえず人目気にせずイチャつくのはどうだろうか。
アワーズとミニッツが飛ばされてきます。時計店に。一緒に時計の郷へ。
さっきの怪しい人。ダークフォールのサーロイン。ダークフォールの幹部と言えば頭の弱そうな人達ばかりでしたが知性も備えているようです。時間を停止して世界を支配するのが目的。滅びの世界とは生・自然活動が停止した状態(変化の無い世界)を指していると思われるので時間停止もその意味で同種のものです。ここでも相手の話を聞いてしまう咲とそれに顔をしかめる舞。鼻につきだすと普段は了解されていることでも通らなくなります。
変身。花と羽のエフェクトが強調されていますね。戦闘はスピーディ。というかこちらが付いていけない。高速戦闘はカッコイイです。しかしプリキュアではあってはならない同士討ちが発生。サーロインに負けたというより自分達の力を引き出せなかったプリキュア。迷宮へと吸い込まれます。
迷路の脱出テクニックである右を伝っていく手法をとるイーグレット。でもそれが通じない迷路もあります。さらにこの迷宮は三次元的・異空間的であるので確実性は無いと思われます。イーグレットの手法に異を唱えるブルーム。こういうまどろっこしくて手間のかかるのは向いてなさそうです。さらにはぐれたムプフプを優先するかしないかでも口論。決裂。ついに分かれてしまうふたり。
ウザイナーの強襲。イーグレットを助けるため全力疾走するブルーム。しかしケンカによって精霊の力が減じているため返り討ちに。イーグレットは扉の陰に隠れて退避していました。この辺の息の合わなさも辛いところ。扉が消失し完全に分かれ離れに。
変身が解除。プリキュアの変身解除はほとんど無いので珍しいです。もはや変身を維持していられるほどの精霊(絆)の力も無い。動きを止め、座り込んでしまう咲と舞。
不安、悲しさ、自己嫌悪でふたりの繋がりの始まりである5年前の出会いのイメージすら揺らぐ。フラッピ・チョッピが励ますも効果は薄い。ふたりの時間は止まる。人の場合、時間が静止することを別に言い直せば心が静止することである。変化することをやめ停止し動かなくなれば、外界からの入力にも鈍感になり人は廃人あるいは自動機械になる(演出として咲舞の周囲が白くぼやけているのは上手い)。
咲と舞はお互いに嫌われてしまったのではないか、傷つけてしまったのではないかと考え込む。これはイデオロギーの相違ではない。お互いに嫌っているのではなく、想うからこその停滞と悩み。ケンカはしてもお互いの想いは変わっていない。舞が絵を描くことだけではなく、人と繋がることで様々な可能性に気付いたと独白するシーンが強く印象に残ります。
アワーズとミニッツが当たり前の、そしてこの時ふたりに今一度必要な言葉を語る。大事な友達を助けること、自分が相手を好きだと思うこと。好きでいてもらえるから好きなのではなく、好きだから相手に歩み寄り、お互いにそう想っているからその繋がりが強くなる。それは絆。相手に嫌われているなどと憂う必要など無い。自分の大切な人を助けるのに躊躇うことなどない。自分にできることは、好きな相手を信じること。静止した心の時間は再び動き出す。手巻きの時計と同じように人の心も自らが巻く。
意志がある限り可能性もまたあり続ける。想いは伝わる。再会するふたり。自分の身を案じることも無く空中ダイブ。どう見ても友達ではなく恋人同士だと思います。そこにウザイナー。はぐれていたムフフプ達とも合流。ウザイナーのカツラが落ちる。皆カツラ言い過ぎ。カツラの人は落ち込まないで下さい。ウザイナーの頭に扉が。
咲一人では扉は開かない。舞が加わります。一人で出来ないことも、ふたりいれば出来る。今一度ふたりの未来の扉が開かれる。
脱出成功。でもサーロインの攻撃に晒されピンチ。ここから熱い展開。背中を合わせ手を繋ぎながら段階的に変身していくふたり。お互いの欠点や傷つけあってしまうことも認めそれでもなお、お互いを想うことを信じるふたり。もはや呪文や予備動作すら要らない。繋がった心、絆がそれ自体力になるプリキュア。今までありそうでなかった変身。ムープとフープの力も加わりブライト&ウィンディ(リング装着)見参。
さらに戦闘は激化&高速化。すげぇぇ。ブライトの目くらまし→ウィンディキックが地味に凄い。女児向けアニメじゃねー。
本性を表すサーロイン。必殺技で応戦するプリキュア。待ってました!台詞忘れたけど、ここのふたりの主張が熱いです。時を止まれ!如何にもお前は美しい!(ファウスト ゲーテ) ファウストが賭けたのは自分の心。常に未来を志向し突き進まんとする迷いの無い意志。だからこそ時間に対する静止の叫びはありえない。自分達が悩み、経験し見つけた答えに対する確信への強い意志がプリキュアのカッコ良さ。人間は完璧じゃないからこそ助け合い、手を取り合い、理解し合う。一人ではできないこともふたりなら出来る。ふたりだから力を合わせられる。だからプリキュアはふたりなのだ。ふたりから始まり伝播する意志、気持ち。時計の郷、精霊達の力も加わり干支が攻撃に加わります。訳が分からないが凄いことに。というかサーロインて牛じゃないのか?大丈夫か干支の丑。同士討ちにならない? サーロインもふたりをパーフェクトなコンビだと認めざるを得ません。
戦い終わって再びカラオケ大会。今度は迷うことも緊張することもありません。手を繋いでガンバランスdeダンス!
③感想その2
プリキュアという作品は「ふたりは」というタイトルのとおりふたりの女の子がお互いに力を合わせて困難に打ち勝っていく物語です。見ている人には当然のように分かりますが、力を合わせられるのはふたりいるからであり、絆がプリキュアの力になります。プリキュアはひとりでは決してプリキュア足りえないのです。でも実はその部分、「プリキュアがふたりいるのは何のため?」という一番ありそうでなかったメッセージがストレートに出されたのがこの映画の特筆すべき点です。
咲と舞は言ってみれば普通の友達です。特別な絆は持っていません。仲が良くたまたま大きなケンカをすることもなく続いた関係です。それゆえに一度大きく絡まってしまった絆の糸は解くのに厄介です。普段ならお互いに良い点だと思えたことが不快になり、相手を傷つけてしまったと悩むのは今回が初めてです。
では、その時どうするか。友達なのですから仲直りすればいいのです。ケンカしようと最初の出会いや今までのふたりの経験が否定されるわけではありません。今自分が相手を想っているのは過去に様々な想い出があるからです。大切な友達だと思っているなら、その相手が困っていたら助けるのは当然のことです。これは咲と舞が普段から持っている純粋な行動原理です。悩むあまり見失いそうになりますが今一度自分の心の原点を思い出します。
(なぎさほのかはお互いに理解したいという気持ちからその関係が出発しています。無印8話。咲と舞はまず友達であることから出発して積み上げられた絆が再構築されています)
相手の良いところだけを認めるのはそれでも友達だと言えるのかもしれません。でもそれは表面的な付き合いなのではないか。他者が自分とは違う以上どうやっても意見や考え方の違いは発生する。その違い故に争いや一人の時よりも結果が悪くなることもある。しかし、相手の嫌なところも時には傷つけ合ってしまうかもしれないことも了解しそれでもなお相手を想うことを貫き可能性を信じ続ける咲と舞がカッコよすぎます。眩しい。これこそがプリキュアの最高に良いところです。この真っ直ぐさ。自分に向き合い、相手に正直に自分の想いを伝える。単に理想ばかりを見るのではなく、辛いことやままならないことも知りつつもそれでも前を見て信じる意志。普通の友達だった咲と舞がその関係から真っ直ぐに一段引き上げ、前作と同じ理想的な人間関係へと昇華する。S☆Sが一年かけて作ってきた咲と舞の関係がここで結実する。というか、させてしまうのが凄い。もうほんと、プリキュアは私を裏切らない。期待した分だけ利子つけてでも返してくれる。見ていて本当に良かった。
話が横道にそれてしまいましたが、冒頭でも書いたようにこの映画が「"ふたりは"プリキュア」を締めくくると思う点は、その「ふたり」の意味を原点に立ち返りつつ、さらに広げたからです。ふたりだから作れる絆の輪。想いが、意志が伝わるならその輪はもっと広げることができます(想いや意志は伝わる、と断言してくれるのが心強い。私はそこまで断言する勇気が無いので)。アワーズとミニッツが咲舞に伝えたように、咲舞の意志が時計の郷、精霊達に伝わったように、「ふたり」とは絆の輪の始まりです。原点回帰と同時に作品が持つ主題の可能性そのものを再提起したのです。
公式ですでにアナウンスされていますが、来年は「ふたりは」がタイトルから無くなります。恐らく5人になるでしょう。それがプリキュアにとって良いのか悪いのかは今問う気はありません。「ふたりはプリキュア」最後の作品であるS☆Sが「ふたりは」に対する解答としてプリキュアらしくストレートに真っ直ぐに見せてくれたことに大きな喜びと感謝の念を抱きます。
そして、プードルの舞が可愛いかったのが最高の悦びです。(今までの感想全部台無し)
第42話「お帰りなさい!満と薫!!」
○今週の出来事
①緑の郷
泉が復活するも力を蓄えたキャラフェをゴーヤーンに奪取され、復活した幹部に手も足も出なかったというのが前回のお話。王女は緑の郷へ行くと言います。さり気に太陽の泉が緑の郷にあると言います。重大発表のような気がしますが、事態がそれ以上に深刻なので誰も驚きません。王女が力を使って緑の郷への扉を開けます。吸い込まれる咲達。見えません。残念。
緑の郷へ戻る咲達。珍しく着地失敗です。王女が居ません。
ダークフォール。以前破壊された隠れ家を新築して満薫に自慢するゴーヤーン。ふたりは答えません。仮に答えたとしたら辛らつな評価をされそうです。だから答えられないのをいいことに自慢しているのでしょうけど。水底深く眠る満薫。
危機的状況。王女は行方不明。気を沈ませる舞に咲は励ましの言葉をかけます。手を繋ぎ、フラッピ達も重ね合わせます。元気が湧いてくる一同。いつだってこの面子はこうやって苦難を乗り越えてきたのだから。
咲の部屋。王女捜索の話し合い。扉が開く物音。隠れるムプフプ。フラッピが羨ましいです。そこにコロネが入ってきます。猫の手も借りたいというフラッピに「前足だがな、ほら」と差し出すコロネ。驚く咲達。無理もありません、まさかコロネがこんな渋い声を出すなんて!(そこかよ)
ダークフォール。アクダイカーンの前に並ぶ幹部達。皆復活しています。事態はかなり改善されましたが、どうやら王女も必要らしい。泉と王女があると世界樹は復活し滅びの力が弱まるということは、両方(あるいは片方)手中に収めれば安泰です。再度出撃です。キャラフェには中身は減ったもののまだ力は蓄えられています。
個人的に、命の力で滅びの力を弱めてプリキュアが勝つ、というより何かよくわからんがアクダイカーンが強くなって、それを何かよくわからんが強くなったプリキュアが倒すというパターンが良いですね。
大空の樹。コロネは直立して胸を叩いて王女はここに居ると言います。食ったのか!? 王女が答えます。どうやら力を使い果たしてしまい実体化できなくなったのでコロネを依り代としたようです。コロネの命の力は大らかで暖かいようです。
シリアスな場面ですが、笑ってしまう咲。コロネが直立してしゃべっているのは確かに飼い主としては笑えます。コロネに説教される咲。猫の5歳は十分大人です。
嫌な気配。
②滅びの力と泉の力
カレーパン。「中辛がおす…」とうっかり自爆しつつもカレハーンと訂正するカレッチ。そして存在そのものがネタみたいなドロドロン(アナザーカラー)。早速言い争いを始めます。どの組み合わせでも相性悪るそうです。言い争っている隙に変身です。近接格闘戦に定評のある(というか飛び道具が使えない)花と鳥。
プリキュアを圧倒するカレハーンとドロドロン。滅びの力と泉の力が合わさっているので以前の彼らとは比べ物にならない力を発揮しています。精霊のみの力では対抗できないと実況解説する王女。是非ともアクダイカーン(ゴーヤーンか?)は泉の力を得て強大化して欲しいものです。
月と風の力。リング装着。花と鳥のリング装着が一番しっくりきます。イーグレットキック。太ももが柔らかそうです。などと見とれている間に簡単に迎撃されるプリキュア。リングをもってしても対抗できません。量的にはまだ幹部の方が大きいようです。ドロドロンに捕縛されるプリキュア。
飛び出そうとするコロネ。王女が制止の声をあげます。コロネには咲への恩義があります。それに応えたいコロネ。ムープとフープも力を貸します。緑の郷の力を借りる王女。その力を『ふたり』へと届けます。キャラフェの中に蓄えられていた力が変質し虹色の輝きを取り戻し小さな光の玉となって転がり下ります。が途中で止まってしまいます。
③あなたと会いたいと私も想ってる
ドロドロンに拘束されても諦めないプリキュア。声が満薫に届きます。目を覚ます満薫。拘束から抜け出し交戦するプリキュア。身体を動かそうとする満と薫ですが力が入りません。ダメだと諦めかけた時、ハッと気付くふたり。どんな時にも諦めなかったふたり、頼まれもせずに一生懸命に頑張っていたふたり、今でも頑張っているであろうふたりを思います。ここでBGMが「三人の絆」これはちょっと反則です。半自動的に泣きが入ります。諦めたくないと薫。それに応える満。ふたりに会いたいと強く願います。満と薫に力を貸して欲しいと願う王女。
手を繋ぎ合わせる満と薫。思えば、満と薫が手を繋いだのはこれが初めてです。満と薫に光の玉が届きます。満と薫は水の底から浮上しそのまま緑の郷へと向かいます。驚愕するゴーヤーン。
トドメの一撃がプリキュア目掛けて放たれます。間一髪王道的お約束的絶対法則で相殺されます。プリキュアの前に立つ満と薫。
アクダイカーンへの恩義を忘れ背いたと罵るカレハーン。表情を沈ませる満薫。以前もそうだったように今も満と薫はアクダイカーンへの恩義は忘れていません。アクダイカーンが自分達を生んだこと、だから自分達が存在していることは確かです。しかし、彼女達には望みがあります。緑豊かになった空の泉を咲と舞と一緒に見たいという望み。友達との約束。「罵られても構わない」「私達はもう自分の心に嘘をつかない」
かったるそうなドロドロン。いつもこの人は場違いです。プリキュアを守る満薫。カレッチの攻撃を跳ね返すふたり。戸惑うカレッチ。プリキュアの力を消せてもふたりの力は消せません。ポーズを決めてエネルギー弾を放ちます。退避するドロドロン、防御するカレッチ。性格が出ます。力に吹き飛ばされるカレッチ。ゴーヤーンのマークが消えてオリジナルカラーに戻ります。弱体化します。
プリキュアの必殺技発動。前から思っていたんですがポーズを取る時のイーグレットの太ももが素敵です。息を合わせるカレッチとドロドロン。「行けー!」「退けー!」合ってねぇ!!!お互いに驚きますが、カレッチには必殺技が迫ります。可哀想過ぎます。「ドロドロン貴様ー!」「アクダイカーン様ー!踊る奴や唄う奴とは合いませーん!」さらばカレッチ。最期までお前は感動的な場面を台無しにしてくれてありがとう(2話参照)。ゴーヤーンぽいゴメンナーもどきは何だ?
④再会
再会に思わず泣き出してしまう舞。咲も泣いています。抱き合うふたり。プリキュアって良いなぁ(何か違う意味入っている)。不思議がる満薫に涙は悲しいときだけでるのではなく、嬉しいときにも出ると言う咲舞。「お帰りなさい」手を重ね合わせる4人。
⑤次回予告
日常に戻るんですね。制服を着ているということはまた学校に来るのでしょうか。
来週はいよいよ映画です。
○トピック
満薫の復活。感動的、カタルシスを感じつつ、カレハーンの散り際があまりに面白すぎる。あまりやりすぎると身を滅ぼすぞS☆S。幹部自身があまり真面目じゃないからなぁ。
前回の感想で満薫にあまり感情移入していないと書いたんですが、私が一番興味を惹かれるのは前を向いて進むときの人の意志力にあるので、満薫がそれをやるとやっぱ感情移入しますね。
満薫が復活するのは予想がついたことと、むしろ復活しないとS☆Sが物語的に成立しないので復活そのものはあまり感情に訴えるものはないのですが、復活の契機が熱いですね。
私の視点はかなり狭く人の意志の部分つまり主人公が成す、成しえる、意志する、感じる部分にほとんど依拠しています。主人公が体現する事が物語の、作品としてのメッセージや強さ、完成度だと思っているからです。おかげで俯瞰的なことが全く見えてないのですが、その辺はみちたろさん(11月27日付け S☆Sの生命)とひでさんの感想が分かりやすいですね。「生と死」の発想は私にはほとんど無いです(咲舞満薫見ていてそう感じない)。「生と死」の概念を用いて満と薫の復活を説明することもできるでしょうが、私なりに捉えるなら、「約束」が大きな鍵になります。
「約束」は契約などの義務と権利の履行という人を拘束する面もありますが同時に未来へと志向する面もあります。咲舞は満薫やフラチョとの約束を守るために頑張らなければなりませんが、約束の結果である未来を見ることができます。勿論約束は未来を保証するものではありません。しかも約束は(一般的な約束である場合特に)能動的に行動しなければなりません。だから約束が持つ重要な意味は、それを守ろうとすること、相手への信託、未来を信じることにあります。その意志、信じることの可能性がプリキュアの真髄です。極論してしまえば、信じ続ける限りそれは現実になります。(前作の最終回などはその良い例)
満薫が、どんな時にも諦めない咲と舞の姿を思い諦めなかったこと、未来を信じることで「約束」は現実性を増します。何故なら約束はお互いに守るものだからです。咲舞だけが守ってもダメです。咲舞満薫が同時に守る必要があるからです。満薫がその意志をはっきりと明示したことは大変(プリキュア的な)理に適っています。
満薫が手を繋ぐのも印象的です。満薫はそれまで手を繋いでいません。元々、満薫はふたりのようでいてひとつの存在でしたが、自我の発達と共に分化していきます(キャラが立ってきただけか?)。『手を繋ぐ』という行為はプリキュアにおいて絆や信託の象徴です。ふたりという別々の自我がひとつの大きな想いを抱く象徴として『手を繋ぐ』行為があります。その意志が無い者に『手を繋ぐ』行為は許されていません。これも極論してしまえば、手を繋いでしまえば望む未来が現実になります。だから、満薫が復活する時に光の玉が手を繋いだ後に届きます。これが逆になってはいけません。
また、王女、コロネ、ムプフプ、緑の郷が力を引き出すのもS☆Sがこれまで物語ってきたように「生」の大きな輪を意味するのでしょう。王女は「力を貸して」と言います。生きる者達はそれぞれに力を持っていますが、単体ではどれも生きることはできません。植物連鎖があるように、相互補完によって生という大きなサイクルが存在しえます。生とはそれ自体が生きるとともに他の命をも生かすことになります(そういう意味では、他の者を生かすために死ぬこともあるのだが、これは大きなサイクルの中では折込済みのことでもある)。つまり、S☆Sにおいて力の大きさは単体が持つ力ではなく、様々な命が持つ力の相互作用を差します。最初王女が言った「ふたりに届け」は咲舞のことだと思いましたが、満薫だったのはその意味で当然の帰結です。個体が強くなるのではなく、他の命との結びつきによって力が増すからです。
これは単体にして全体である滅びの力とは対極の力です。滅んだ状態とは変化の無い制止した世界(枯れた空の泉のような世界)であり、生命もありません。したがって結びつきによる力など存在しないからです。満薫がカレハーンらを圧倒するのは、生本来の力が発現されているからです。ただし、満薫が滅びから生まれた存在であることが否定されていない(生の側に転生したとかではない)のは興味深い点です。つまり、滅びも決してそれ自体で存在しているのではなく、生と表裏一体の存在と見ることができます。生とは個であり、個の相互作用による変化を生む世界です。世界が制止しているか流転しているかという状態の違いと見ることができます。
滅びと生との大きな対立ではありますが相互否定ではありません。前作の光と闇のようにある事象の裏表です。泉の力をダークフォールの者が使うことができるのも(使うためには変質させなければいけないでしょうが)、逆に満薫が咲舞と絆を紡ぎ力を引き出すことができるのもそのためでしょう。表現上は滅び(闇)が敵として対立しますが、生(光)の前で完全否定されるわけではないことはプリキュアの世界観として継承されています。前作はラストのクイーンの台詞やひかるが存在することで結論的に示唆されましたが、今作では具体的な人と人との関係として過程としても明示されている点で大きくハッキリと発展しています。
前作を引き合いに出しているように思われるかもしれませんが、個人的にS☆Sは前作をストレートな形で発展させた物語であると思うので、優劣の問題ではなく個々の物語の良さとシリーズ全体としての良さが全く矛盾することなく綺麗に繋がっているのが大変面白いと思います。
滅びと生との大きな世界での個々の結びつきの物語がどのような結末を迎えるのかとても楽しみです。
①緑の郷
泉が復活するも力を蓄えたキャラフェをゴーヤーンに奪取され、復活した幹部に手も足も出なかったというのが前回のお話。王女は緑の郷へ行くと言います。さり気に太陽の泉が緑の郷にあると言います。重大発表のような気がしますが、事態がそれ以上に深刻なので誰も驚きません。王女が力を使って緑の郷への扉を開けます。吸い込まれる咲達。見えません。残念。
緑の郷へ戻る咲達。珍しく着地失敗です。王女が居ません。
ダークフォール。以前破壊された隠れ家を新築して満薫に自慢するゴーヤーン。ふたりは答えません。仮に答えたとしたら辛らつな評価をされそうです。だから答えられないのをいいことに自慢しているのでしょうけど。水底深く眠る満薫。
危機的状況。王女は行方不明。気を沈ませる舞に咲は励ましの言葉をかけます。手を繋ぎ、フラッピ達も重ね合わせます。元気が湧いてくる一同。いつだってこの面子はこうやって苦難を乗り越えてきたのだから。
咲の部屋。王女捜索の話し合い。扉が開く物音。隠れるムプフプ。フラッピが羨ましいです。そこにコロネが入ってきます。猫の手も借りたいというフラッピに「前足だがな、ほら」と差し出すコロネ。驚く咲達。無理もありません、まさかコロネがこんな渋い声を出すなんて!(そこかよ)
ダークフォール。アクダイカーンの前に並ぶ幹部達。皆復活しています。事態はかなり改善されましたが、どうやら王女も必要らしい。泉と王女があると世界樹は復活し滅びの力が弱まるということは、両方(あるいは片方)手中に収めれば安泰です。再度出撃です。キャラフェには中身は減ったもののまだ力は蓄えられています。
個人的に、命の力で滅びの力を弱めてプリキュアが勝つ、というより何かよくわからんがアクダイカーンが強くなって、それを何かよくわからんが強くなったプリキュアが倒すというパターンが良いですね。
大空の樹。コロネは直立して胸を叩いて王女はここに居ると言います。食ったのか!? 王女が答えます。どうやら力を使い果たしてしまい実体化できなくなったのでコロネを依り代としたようです。コロネの命の力は大らかで暖かいようです。
シリアスな場面ですが、笑ってしまう咲。コロネが直立してしゃべっているのは確かに飼い主としては笑えます。コロネに説教される咲。猫の5歳は十分大人です。
嫌な気配。
②滅びの力と泉の力
カレーパン。「中辛がおす…」とうっかり自爆しつつもカレハーンと訂正するカレッチ。そして存在そのものがネタみたいなドロドロン(アナザーカラー)。早速言い争いを始めます。どの組み合わせでも相性悪るそうです。言い争っている隙に変身です。近接格闘戦に定評のある(というか飛び道具が使えない)花と鳥。
プリキュアを圧倒するカレハーンとドロドロン。滅びの力と泉の力が合わさっているので以前の彼らとは比べ物にならない力を発揮しています。精霊のみの力では対抗できないと実況解説する王女。是非ともアクダイカーン(ゴーヤーンか?)は泉の力を得て強大化して欲しいものです。
月と風の力。リング装着。花と鳥のリング装着が一番しっくりきます。イーグレットキック。太ももが柔らかそうです。などと見とれている間に簡単に迎撃されるプリキュア。リングをもってしても対抗できません。量的にはまだ幹部の方が大きいようです。ドロドロンに捕縛されるプリキュア。
飛び出そうとするコロネ。王女が制止の声をあげます。コロネには咲への恩義があります。それに応えたいコロネ。ムープとフープも力を貸します。緑の郷の力を借りる王女。その力を『ふたり』へと届けます。キャラフェの中に蓄えられていた力が変質し虹色の輝きを取り戻し小さな光の玉となって転がり下ります。が途中で止まってしまいます。
③あなたと会いたいと私も想ってる
ドロドロンに拘束されても諦めないプリキュア。声が満薫に届きます。目を覚ます満薫。拘束から抜け出し交戦するプリキュア。身体を動かそうとする満と薫ですが力が入りません。ダメだと諦めかけた時、ハッと気付くふたり。どんな時にも諦めなかったふたり、頼まれもせずに一生懸命に頑張っていたふたり、今でも頑張っているであろうふたりを思います。ここでBGMが「三人の絆」これはちょっと反則です。半自動的に泣きが入ります。諦めたくないと薫。それに応える満。ふたりに会いたいと強く願います。満と薫に力を貸して欲しいと願う王女。
手を繋ぎ合わせる満と薫。思えば、満と薫が手を繋いだのはこれが初めてです。満と薫に光の玉が届きます。満と薫は水の底から浮上しそのまま緑の郷へと向かいます。驚愕するゴーヤーン。
トドメの一撃がプリキュア目掛けて放たれます。間一髪王道的お約束的絶対法則で相殺されます。プリキュアの前に立つ満と薫。
アクダイカーンへの恩義を忘れ背いたと罵るカレハーン。表情を沈ませる満薫。以前もそうだったように今も満と薫はアクダイカーンへの恩義は忘れていません。アクダイカーンが自分達を生んだこと、だから自分達が存在していることは確かです。しかし、彼女達には望みがあります。緑豊かになった空の泉を咲と舞と一緒に見たいという望み。友達との約束。「罵られても構わない」「私達はもう自分の心に嘘をつかない」
かったるそうなドロドロン。いつもこの人は場違いです。プリキュアを守る満薫。カレッチの攻撃を跳ね返すふたり。戸惑うカレッチ。プリキュアの力を消せてもふたりの力は消せません。ポーズを決めてエネルギー弾を放ちます。退避するドロドロン、防御するカレッチ。性格が出ます。力に吹き飛ばされるカレッチ。ゴーヤーンのマークが消えてオリジナルカラーに戻ります。弱体化します。
プリキュアの必殺技発動。前から思っていたんですがポーズを取る時のイーグレットの太ももが素敵です。息を合わせるカレッチとドロドロン。「行けー!」「退けー!」合ってねぇ!!!お互いに驚きますが、カレッチには必殺技が迫ります。可哀想過ぎます。「ドロドロン貴様ー!」「アクダイカーン様ー!踊る奴や唄う奴とは合いませーん!」さらばカレッチ。最期までお前は感動的な場面を台無しにしてくれてありがとう(2話参照)。ゴーヤーンぽいゴメンナーもどきは何だ?
④再会
再会に思わず泣き出してしまう舞。咲も泣いています。抱き合うふたり。プリキュアって良いなぁ(何か違う意味入っている)。不思議がる満薫に涙は悲しいときだけでるのではなく、嬉しいときにも出ると言う咲舞。「お帰りなさい」手を重ね合わせる4人。
⑤次回予告
日常に戻るんですね。制服を着ているということはまた学校に来るのでしょうか。
来週はいよいよ映画です。
○トピック
満薫の復活。感動的、カタルシスを感じつつ、カレハーンの散り際があまりに面白すぎる。あまりやりすぎると身を滅ぼすぞS☆S。幹部自身があまり真面目じゃないからなぁ。
前回の感想で満薫にあまり感情移入していないと書いたんですが、私が一番興味を惹かれるのは前を向いて進むときの人の意志力にあるので、満薫がそれをやるとやっぱ感情移入しますね。
満薫が復活するのは予想がついたことと、むしろ復活しないとS☆Sが物語的に成立しないので復活そのものはあまり感情に訴えるものはないのですが、復活の契機が熱いですね。
私の視点はかなり狭く人の意志の部分つまり主人公が成す、成しえる、意志する、感じる部分にほとんど依拠しています。主人公が体現する事が物語の、作品としてのメッセージや強さ、完成度だと思っているからです。おかげで俯瞰的なことが全く見えてないのですが、その辺はみちたろさん(11月27日付け S☆Sの生命)とひでさんの感想が分かりやすいですね。「生と死」の発想は私にはほとんど無いです(咲舞満薫見ていてそう感じない)。「生と死」の概念を用いて満と薫の復活を説明することもできるでしょうが、私なりに捉えるなら、「約束」が大きな鍵になります。
「約束」は契約などの義務と権利の履行という人を拘束する面もありますが同時に未来へと志向する面もあります。咲舞は満薫やフラチョとの約束を守るために頑張らなければなりませんが、約束の結果である未来を見ることができます。勿論約束は未来を保証するものではありません。しかも約束は(一般的な約束である場合特に)能動的に行動しなければなりません。だから約束が持つ重要な意味は、それを守ろうとすること、相手への信託、未来を信じることにあります。その意志、信じることの可能性がプリキュアの真髄です。極論してしまえば、信じ続ける限りそれは現実になります。(前作の最終回などはその良い例)
満薫が、どんな時にも諦めない咲と舞の姿を思い諦めなかったこと、未来を信じることで「約束」は現実性を増します。何故なら約束はお互いに守るものだからです。咲舞だけが守ってもダメです。咲舞満薫が同時に守る必要があるからです。満薫がその意志をはっきりと明示したことは大変(プリキュア的な)理に適っています。
満薫が手を繋ぐのも印象的です。満薫はそれまで手を繋いでいません。元々、満薫はふたりのようでいてひとつの存在でしたが、自我の発達と共に分化していきます(キャラが立ってきただけか?)。『手を繋ぐ』という行為はプリキュアにおいて絆や信託の象徴です。ふたりという別々の自我がひとつの大きな想いを抱く象徴として『手を繋ぐ』行為があります。その意志が無い者に『手を繋ぐ』行為は許されていません。これも極論してしまえば、手を繋いでしまえば望む未来が現実になります。だから、満薫が復活する時に光の玉が手を繋いだ後に届きます。これが逆になってはいけません。
また、王女、コロネ、ムプフプ、緑の郷が力を引き出すのもS☆Sがこれまで物語ってきたように「生」の大きな輪を意味するのでしょう。王女は「力を貸して」と言います。生きる者達はそれぞれに力を持っていますが、単体ではどれも生きることはできません。植物連鎖があるように、相互補完によって生という大きなサイクルが存在しえます。生とはそれ自体が生きるとともに他の命をも生かすことになります(そういう意味では、他の者を生かすために死ぬこともあるのだが、これは大きなサイクルの中では折込済みのことでもある)。つまり、S☆Sにおいて力の大きさは単体が持つ力ではなく、様々な命が持つ力の相互作用を差します。最初王女が言った「ふたりに届け」は咲舞のことだと思いましたが、満薫だったのはその意味で当然の帰結です。個体が強くなるのではなく、他の命との結びつきによって力が増すからです。
これは単体にして全体である滅びの力とは対極の力です。滅んだ状態とは変化の無い制止した世界(枯れた空の泉のような世界)であり、生命もありません。したがって結びつきによる力など存在しないからです。満薫がカレハーンらを圧倒するのは、生本来の力が発現されているからです。ただし、満薫が滅びから生まれた存在であることが否定されていない(生の側に転生したとかではない)のは興味深い点です。つまり、滅びも決してそれ自体で存在しているのではなく、生と表裏一体の存在と見ることができます。生とは個であり、個の相互作用による変化を生む世界です。世界が制止しているか流転しているかという状態の違いと見ることができます。
滅びと生との大きな対立ではありますが相互否定ではありません。前作の光と闇のようにある事象の裏表です。泉の力をダークフォールの者が使うことができるのも(使うためには変質させなければいけないでしょうが)、逆に満薫が咲舞と絆を紡ぎ力を引き出すことができるのもそのためでしょう。表現上は滅び(闇)が敵として対立しますが、生(光)の前で完全否定されるわけではないことはプリキュアの世界観として継承されています。前作はラストのクイーンの台詞やひかるが存在することで結論的に示唆されましたが、今作では具体的な人と人との関係として過程としても明示されている点で大きくハッキリと発展しています。
前作を引き合いに出しているように思われるかもしれませんが、個人的にS☆Sは前作をストレートな形で発展させた物語であると思うので、優劣の問題ではなく個々の物語の良さとシリーズ全体としての良さが全く矛盾することなく綺麗に繋がっているのが大変面白いと思います。
滅びと生との大きな世界での個々の結びつきの物語がどのような結末を迎えるのかとても楽しみです。
第41話「王女が危ない!奪われたキャラフェ!!」
○今週の出来事
①金の泉復活
見えない!!屈んで数を数える一同。奇跡の雫は7つ。ついに全ての雫が揃いました。朝から元気が良いのはよろしい。
ダークフォール。まんまと六つの泉を奪還されたアクダイカーンはご立腹です。部下の失態は上司の責任ですよ。アクダイカーンを落ち着かせるように返答するゴーヤーン。何か策があるらしい。っていうか、「リサイクル」て…実も蓋もねぇ。
金の泉へワープ。どんな不安定な状態からでも綺麗に着地。神業です。絶妙なバランス感覚でフラチョ&ムプフプ&キャラフェを支える咲。磨きがかかってます。あとカメラさんはローアングルでお願いします。「決まったわね咲」と喜ぶ舞。楽しそうです。悦びが溢れているって感じです。異様なテンション。それもそうです、これまでの苦難を乗り越え最初の約束が達成されたのです。皆でキャラフェから雫を泉に注ぎいれます。
姿を現す王女フィーリア。感動にむせび泣くフラッピ達。咲舞の強さは優しさだと言う王女。そうか、優しさなのか。すっかり見失っていた。意志とかそういうんではないんだな。優しさ、善意、好意なんだな。今まで気づかなかった。抽象的に優しい世界とか言ってたけど、根本は人の優しさなんだね。
以前会った時に言われた言葉の意味を尋ねる咲舞。満と薫にいつ会えるのか。王女は全てを見通すことは出来ないが、満と薫の命を感じると言います。ただしそこは光も届かぬ闇の底。ダークフォールへ行く他ありません。その決意は出来ています。しかし方法がありません。
世界樹を蘇らせるという王女。七つの泉の力と王女の力がないと完全復活できません。世界樹が蘇れば滅びの力は弱まるようです。キャラフェに泉の力を入れる王女。太陽の泉に注げばいいらしいです。でも太陽の泉の場所がわかりません。ベタなところでは緑の郷。具体的言えば大空の樹あたりかと。
泉の場所を口にしようとする王女。気配を感じて止めます。
②幹部復活
ゴーヤーン。回りくどい言い方。泉の場所を吐かせるためには手段を選ばない気まんまんです。王女を拷問とかしたら日曜朝から放送できなくなってしまいます。臨戦態勢。変身。
ゴーヤーンは力を溜めて正面から突っ込んできます。と見せかけてキャラフェを奪取。疾い。元々の目的は泉(キャラフェ)です。悠長に戦ったりしないあたり最も悪役らしい悪役です。自らの手を汚さない点でも。
キャラフェに滅びの力を加え、ついで枯葉を加えます。虹色の輝きのそれが灰色に変わります。シェイク。それ重要なアイテムじゃないの?雑な扱いだなおい。中身を大地に注ぐとカレハーン(アナザーカラー)の出来上がり。
以前倒した時に枯葉に戻りましたがその枯葉を使用。緑の郷にならってリサイクルした、とゴーヤーン。本人いる前でリサイクルとか言わないであげて下さい。折角復活したのに何か可哀想だなー。さらにシェイク。モエルンバ(アナザーカラー)も復活。こちらは何を入れたんだろう?
コントが始まります。キャラショーぽくて楽しい。モエルンバに抱きつかれ焦げるカレハーン。あ、やっぱ燃えやすいんだ。性格的にも相性が合わないようです。人選ミスじゃね? ゴーヤーンは上手くふたりを誘導してプリキュアへ仕向けます。上手い。
2対2。躍りかかるモエルンバ&カレッチ(健太&サコッチ風に)。迎撃するプリキュア。強い強い。やっぱ再利用品じゃダメだよねぇ。
ゴーヤーンにホバー走行?で近づく王女。危険だと思いますが。実は実力者か? 予想通り吹き飛ばされてしまいます。闘志を燃やすプリキュア。可愛い女の子に酷いことする奴は悪です。月と風の力。リング装着。
撤退しようとするゴーヤーンに駆け寄るプリキュアを迎え撃つモエカレッチ(さらに短縮してみました)。今度は意外と強い。先ほどまでの相性の悪さが嘘のように見事な連携でプリキュアを退けます。やべー、2対2の戦い面白れぇ。考えてみれば少年漫画・アニメとか大抵1対1だしね。
必殺技。キントレスキーをも倒すプリキュア最強の攻撃です。笑いを浮かべるほど余裕なふたり。いとも簡単に打ち破ります。なんということでしょう!ただのリサイクル品ではありません。明らかに中身は別物です。ばかな、再生怪人は弱いというお約束が通じない!?
そしてモエカレッチの連携必殺技。ってどっかで見たことがあるような気がするーー!! これはいけません。これで手でも繋がれた日には大変なことになってしまいます。別な意味で緊張の汗が流れてしまいます。手は繋がないものの2段攻撃によってプリキュアを吹き飛ばします。あぶなかった。手を繋ぐのは主人公特権であり、主人公の正当性の証明、根源でもあります。まかり間違っても敵がやっていい行為ではありません。
手も足もでないプリキュア。トドメをさす役でケンカを始めるモエカレッチ。こんな奴らに負けるのはかなり嫌です。ゴーヤーンが連れて帰ります。倒れるフィーリア王女。打つ手なし。
③闇の底
ダークフォール。海の底。横たわる満と薫。ゴーヤーンは今回のことを話します。反応ひとつせず眠り続けるふたり。どうやらふたりを回収したのはゴーヤーンのようです。何かを試すかのような態度のゴーヤーン。番組的にここは真面目に裏を読む必要があるのか、とりあえず流して考えるべきか悩みます。それっぽい前振りと言えばそれで済むんですが。(個人的にあまりそういうとこに興味がわかないのでどうでもいいっちゃ、どうでもいいんですが)
ゴーヤーンが去った後、かすかに命の鼓動を奏でるふたり。
キャラフェが奪取された絶望的状況。王女は緑の郷へ行くことを決意します。
④次回予告
ちょ、コロネが立った!しゃべる!? そりゃ予想外過ぎるっつーの。
サブタイトルのしゃべり方が感情入ってて良いですね。
○トピック
今までで一番感想が短いです(時間的にも最短)。いわゆる起承転結の「転」あたりなのでそれほど書くことは無いです。
前にも書いていますが、基本的に私は敵方に感情移入をあまりしないので、延長線上として満薫にもそれほど感情移入していません。S☆S視聴者では少数派かもしれませんが。代わりに主人公の成すことや意思を見ているので、そちらからの視点で見ています。満薫が素直に返って来るのか、こないのか(ゴーヤーンの再洗脳とか無いといえないし)、その時に咲舞が何と答えるのか。
本筋に絡みませんが、リサイクル品同士の掛け合いが次回以降もあることを考えると面白そうです。S☆Sが何話までやるのか分かりませんが残り6、7話程度でしょうか。満と薫復活でラストスパートか。日常話も入って欲しいかな。
人の優しさはどこまで通じるのでしょうか。
①金の泉復活
見えない!!屈んで数を数える一同。奇跡の雫は7つ。ついに全ての雫が揃いました。朝から元気が良いのはよろしい。
ダークフォール。まんまと六つの泉を奪還されたアクダイカーンはご立腹です。部下の失態は上司の責任ですよ。アクダイカーンを落ち着かせるように返答するゴーヤーン。何か策があるらしい。っていうか、「リサイクル」て…実も蓋もねぇ。
金の泉へワープ。どんな不安定な状態からでも綺麗に着地。神業です。絶妙なバランス感覚でフラチョ&ムプフプ&キャラフェを支える咲。磨きがかかってます。あとカメラさんはローアングルでお願いします。「決まったわね咲」と喜ぶ舞。楽しそうです。悦びが溢れているって感じです。異様なテンション。それもそうです、これまでの苦難を乗り越え最初の約束が達成されたのです。皆でキャラフェから雫を泉に注ぎいれます。
姿を現す王女フィーリア。感動にむせび泣くフラッピ達。咲舞の強さは優しさだと言う王女。そうか、優しさなのか。すっかり見失っていた。意志とかそういうんではないんだな。優しさ、善意、好意なんだな。今まで気づかなかった。抽象的に優しい世界とか言ってたけど、根本は人の優しさなんだね。
以前会った時に言われた言葉の意味を尋ねる咲舞。満と薫にいつ会えるのか。王女は全てを見通すことは出来ないが、満と薫の命を感じると言います。ただしそこは光も届かぬ闇の底。ダークフォールへ行く他ありません。その決意は出来ています。しかし方法がありません。
世界樹を蘇らせるという王女。七つの泉の力と王女の力がないと完全復活できません。世界樹が蘇れば滅びの力は弱まるようです。キャラフェに泉の力を入れる王女。太陽の泉に注げばいいらしいです。でも太陽の泉の場所がわかりません。ベタなところでは緑の郷。具体的言えば大空の樹あたりかと。
泉の場所を口にしようとする王女。気配を感じて止めます。
②幹部復活
ゴーヤーン。回りくどい言い方。泉の場所を吐かせるためには手段を選ばない気まんまんです。王女を拷問とかしたら日曜朝から放送できなくなってしまいます。臨戦態勢。変身。
ゴーヤーンは力を溜めて正面から突っ込んできます。と見せかけてキャラフェを奪取。疾い。元々の目的は泉(キャラフェ)です。悠長に戦ったりしないあたり最も悪役らしい悪役です。自らの手を汚さない点でも。
キャラフェに滅びの力を加え、ついで枯葉を加えます。虹色の輝きのそれが灰色に変わります。シェイク。それ重要なアイテムじゃないの?雑な扱いだなおい。中身を大地に注ぐとカレハーン(アナザーカラー)の出来上がり。
以前倒した時に枯葉に戻りましたがその枯葉を使用。緑の郷にならってリサイクルした、とゴーヤーン。本人いる前でリサイクルとか言わないであげて下さい。折角復活したのに何か可哀想だなー。さらにシェイク。モエルンバ(アナザーカラー)も復活。こちらは何を入れたんだろう?
コントが始まります。キャラショーぽくて楽しい。モエルンバに抱きつかれ焦げるカレハーン。あ、やっぱ燃えやすいんだ。性格的にも相性が合わないようです。人選ミスじゃね? ゴーヤーンは上手くふたりを誘導してプリキュアへ仕向けます。上手い。
2対2。躍りかかるモエルンバ&カレッチ(健太&サコッチ風に)。迎撃するプリキュア。強い強い。やっぱ再利用品じゃダメだよねぇ。
ゴーヤーンにホバー走行?で近づく王女。危険だと思いますが。実は実力者か? 予想通り吹き飛ばされてしまいます。闘志を燃やすプリキュア。可愛い女の子に酷いことする奴は悪です。月と風の力。リング装着。
撤退しようとするゴーヤーンに駆け寄るプリキュアを迎え撃つモエカレッチ(さらに短縮してみました)。今度は意外と強い。先ほどまでの相性の悪さが嘘のように見事な連携でプリキュアを退けます。やべー、2対2の戦い面白れぇ。考えてみれば少年漫画・アニメとか大抵1対1だしね。
必殺技。キントレスキーをも倒すプリキュア最強の攻撃です。笑いを浮かべるほど余裕なふたり。いとも簡単に打ち破ります。なんということでしょう!ただのリサイクル品ではありません。明らかに中身は別物です。ばかな、再生怪人は弱いというお約束が通じない!?
そしてモエカレッチの連携必殺技。ってどっかで見たことがあるような気がするーー!! これはいけません。これで手でも繋がれた日には大変なことになってしまいます。別な意味で緊張の汗が流れてしまいます。手は繋がないものの2段攻撃によってプリキュアを吹き飛ばします。あぶなかった。手を繋ぐのは主人公特権であり、主人公の正当性の証明、根源でもあります。まかり間違っても敵がやっていい行為ではありません。
手も足もでないプリキュア。トドメをさす役でケンカを始めるモエカレッチ。こんな奴らに負けるのはかなり嫌です。ゴーヤーンが連れて帰ります。倒れるフィーリア王女。打つ手なし。
③闇の底
ダークフォール。海の底。横たわる満と薫。ゴーヤーンは今回のことを話します。反応ひとつせず眠り続けるふたり。どうやらふたりを回収したのはゴーヤーンのようです。何かを試すかのような態度のゴーヤーン。番組的にここは真面目に裏を読む必要があるのか、とりあえず流して考えるべきか悩みます。それっぽい前振りと言えばそれで済むんですが。(個人的にあまりそういうとこに興味がわかないのでどうでもいいっちゃ、どうでもいいんですが)
ゴーヤーンが去った後、かすかに命の鼓動を奏でるふたり。
キャラフェが奪取された絶望的状況。王女は緑の郷へ行くことを決意します。
④次回予告
ちょ、コロネが立った!しゃべる!? そりゃ予想外過ぎるっつーの。
サブタイトルのしゃべり方が感情入ってて良いですね。
○トピック
今までで一番感想が短いです(時間的にも最短)。いわゆる起承転結の「転」あたりなのでそれほど書くことは無いです。
前にも書いていますが、基本的に私は敵方に感情移入をあまりしないので、延長線上として満薫にもそれほど感情移入していません。S☆S視聴者では少数派かもしれませんが。代わりに主人公の成すことや意思を見ているので、そちらからの視点で見ています。満薫が素直に返って来るのか、こないのか(ゴーヤーンの再洗脳とか無いといえないし)、その時に咲舞が何と答えるのか。
本筋に絡みませんが、リサイクル品同士の掛け合いが次回以降もあることを考えると面白そうです。S☆Sが何話までやるのか分かりませんが残り6、7話程度でしょうか。満と薫復活でラストスパートか。日常話も入って欲しいかな。
人の優しさはどこまで通じるのでしょうか。
第40話「うるさ~い!キントレスキーと誕生日」
○今週の出来事
①舞の誕生日
美翔邸。珍しく母も一緒です。舞が幼い頃に描いた絵を見て感心する咲。私より上手いです。そこに兄も牛乳片手に話に加わります。そのうち牛乳中毒と診断されるのではないでしょうか。
アルバムを舞に取りに行かせる兄。計画通り。早速、母と一緒に咲に頼みごと。結婚の段取りか? 誕生日会を計画しているので人集めです。ノリノリな咲。舞がキョトンとするときの表情が可愛いです。可愛いです。(2回言わんでいい)
ダークフォール。お怒りのアクダイカーン。素直に非を認めるキントレスキー。ぶっ飛ばされます。殊勝なキントレ。ゴーヤーンに腹筋についてアドバイスします。たしかに腹筋は脚を振り上げたり力を入れたりしてはダメです。脚を伸ばして力を入れられないようにしましょう。
哀愁漂うキントレスキーの言葉。ゴーヤーンもいつもとは違う雰囲気を感じ取ります。腹筋で鍛えられた自分を想像して満足。ゴーちゃん、それはどうかと思うよ。
話変わりますがサブタイトルの時の咲は見えそうで見えないのが良いよね。
いつもの面子を誘う咲。快諾する一同。健太の音頭で掛け声。「頑張る?」舞も手を重ねています。とりあえず皆いたので参加してみた感じでしょうか。安藤さんの驚き顔が可愛いです。取り繕う一同。ある種の仲間はずれにも見えなくもありません。
下校。咲は思わず舞に欲しいものを尋ねます。舞の欲しいものって、そんなの目の前にいるじゃん。直球過ぎたので舞の好きなことって何?と言い直す咲。咲と一緒にいることだと思われましたが、舞は絵を描くことだと言います。幼い頃に絵を描いた理由を話す舞。なかなか一緒にいられない両親にその日の出来事を伝えるために絵にしたと言います。舞は幼い頃から可愛いな。兄はこの頃から牛乳飲んでるんかい。それが好評だったので絵を描くのが好きになったようです。何かを閃く咲。
②咲の絵
夜。絵を描く咲。珍しくフラッピが褒めます。美味しそうなナス。舞だと言う咲。驚きそして哀れな舞に同情するフラッピ達。あんまりと言えばあんまりな評判です。私より上手いと思うのだけど。舞の髪型描けない。
みのりがやってきます。最近連続で登場しているので一部のファンから喜びの声が上がっています。咲の絵を見て一発で舞だと分かるみのり。ムープとフープのリアクションが楽しい。描く対象をよく観察すると良い、と舞から聞いた助言を伝えるみのり。
翌朝。舞を見つめる咲。流石に戸惑う舞。いくら舞とてこうも堂々と難しい顔して見つめられると照れより戸惑いが優先します。内心は喜んでいるかもしれませんが。授業中も休み時間も見つめ続ける咲。さながらストーカーです。熱い視線とは違います。対抗して舞も咲を見つめるというのはどうでしょうか。……ガンつけあってるだけになりそうだぁ。
安藤さんの陶芸家の知り合いと聞いて明日香を思い出します。観察の甲斐あって特徴を掴んだ咲。
大空の樹。絵を描く咲。フラッピ達は縄跳びをしています。器用に耳で跳ぶフラッピ。「なっておらん!」とジャージが姿を現します。鍛え方が悪いと文句をつけます。別に鍛えるために跳んでいるわけでないし、むしろ鍛えられているから耳で跳べるんじゃね?と思います。
戦うつもりは無いらしいキントレ。咲の絵を見ます。何か言いたいことがあるけど躊躇っているようです。フラッピ達にもキントレの気持ちが分かるようです。咲に促がされハッキリと言うキントレ。「全然違う!」頷くフラッピ達。敵にまで説教される咲の絵。可哀想に。私よりも上手いのに。普通ここまでボロクソに言われたら描く意欲も無くなります。下手だから描かなくなって描かないから下手という悪循環の発生です。体調管理に気をつけろと真っ当な助言をするキントレ。良い人そうに見えますが、明日はお前達を倒すと物騒なことを言い残して去ります。
夜。朝。舞の絵を描く咲。あそこまで言われても描き続ける咲の精神力と意思は驚くべきものだと思います。
③キントレスキーの果たし状
みのりが咲に「果たし状」を渡します。追伸にまで絵の助言を入れるキントレ。自画像付きです。上手い。咲も同じことを言います。最近、咲と同じリアクションすることが増えてきたなぁ。
舞と合流。舞も同じように果たし状が送られたようです。
浜辺で待っているキントレ。自分に勝てば雫を渡すと言います。毎回渡し(奪われ?)てたけどね。ジャージを脱ぎ捨て熱く燃えるキントレスキー。変身です。実はまだ月と風で幹部を倒したことが無いので今回が初です。
重そうな外見に似合わず恐るべき速度で突進するキントレの攻撃を回避および防御するプリキュア。ブライトが防御してウィンディが攻撃します。上手い連携です。何だかんだでプリキュアも強くなっています。
オラ、ワクワクして……では無いけど戦う相手に不足なし。本気を出すキントレ。四肢を膨張させ髭とモヒカンがパワーアップします。変顔で驚くプリキュア。少年向け的には燃えるところですが、少女向け的には異端です。
パワーが劇的に向上しており、打ちつけた壁が熱で溶けるほどの威力。金属性だけに熱した肉体はそれ自体が武器です。町への被害を気にして隙が出来たプリキュアを打ちつけるキントレ。戦闘中に他の事に気を取られるなどもっての他です。周辺を熱で溶岩化させます。町を守るためには目の前にいる敵を倒さなければいけません。リング装着。
機関銃のように弾を放つブライト。それを拳で弾くキントレ。ウィンディが風で動きを止めてブライトが技を叩き込みます。反撃に転じるキントレの攻撃を耐え、いなして攻撃に転じるプリキュア。完璧なコンビネーション。小技で体勢を崩して大技を叩き込むのはメリハリがあって良いです。っていうか、少女向けアニメじゃねぇ。
自分自身の全てをぶつけることができる相手を目の前にしてさらに燃え盛るキントレスキー。必殺技を放つプリキュア「あなたの都合なんて知らない!私達は皆を!」「私達の町を!」「守ってみせる!」うん、これこれ。この主張。やっぱ必殺技の押し合いをしながら思いの丈をぶつけのはカッコイイ。必殺技が決まったかに見えたが、弾くキントレ。しかし、キントレも力を使い果たし、満足して消え去ります。
④誕生日会
舞の誕生日を祝う一同。それぞれからプレゼントが渡されます。健太と宮迫君の漫才は舞にはきつそうです。咲は勿論、絵を送ります。良くなっているけどやはりあまり上手くありません。でも、一番喜ぶ舞。
⑤次回予告
今では珍しいかもしれない幹部復活。でも成長したプリキュアには敵わないお約束。カレハーンとかエネルギー弾一発で倒せるんじゃないか。
ん、待て「幹部復活」?ってことは…。
○トピック
さらばキントレスキー。楽しい思い出をありがとう。
キントレスキー編のまとめを少々。といっても、そういう話をしていた、というわけではなくて例によってそこから連想して私が考えること、という記述になります。作品そのものの解釈は私にはできないので。
キントレスキーは結果主義に基づく努力型でそのために努力をしていました。キントレスキーの言う「結果」とはつまり勝ち負けの勝ちのことを指す。だから勝たなければ意味がないし、そのためにならない努力は意味が無い。(今回、最後に勝つことより全力を出し切って満足してしまったので何か本末転倒な感じなのだが、まあ、プリキュアの敵は大抵本末転倒なのでいいか)
これっていうのは、全てが間違いなわけでもなく、むしろこれが正しい面があり、またそれが当たり前であると考えてもいいものです。キントレスキーは言い換えれば、良い結果を残すために努力しているからです。これ自体否定することは出来ません。現実にもこの論法、方法論は通じます。
対して、プリキュアの方はどうかというと結果はどうであれ努力が大切という主張が目立ちますが、実はそれ以上に重要なことを主張ではなく実行しています。(これは作り手が意図しているというより、気付いてなくて、論理上そういう行動を取ることになるからだと思われる)
努力を惜しまないという点ではプリキュアもキントレも同じで、今回の咲などは皆にボロクソ言われ続けても絵を何度も描きなおし最後に舞に渡すことが出来ました。これも努力であると言えます。勝ち負けの問題ではありませんが、敢えて言えば舞が喜んだので勝ちだと言えます。そしてだからこそ咲の努力はキントレの努力よりも正当性があり、ひいてはそれを貫くプリキュアが作品主張的に勝てることでもあります。
同じ努力で何故違うのか。結果としても同じこと(勝つ)なのに何故片方に正当性が持てるのか。単純に言えば独善があるかどうかなのですが、もう少し詳しく書けば、結果(勝ち負け)に対する結果(その後どうなるか)の判断があるかどうかです。
「努力を惜しまない」「鍛錬し続ける」ことはそれ自体間違っていませんが、ではその目的はなんでしょう? この目的にそもそも間違いがあった場合、その努力は間違いだと言えないでしょうか。極論すれば悪いことをするために努力することは正当性があり得るでしょうか?という問題です。
キントレスキーのやっている論法とはつまりそういうことです。結果しか見ないからその努力があたかも正当性があるかのように見えますが、実は結果の結果が何を生むかという視点がありません。現実的に言ってもこの視点が無い努力と励行が見られることがあります(しかも、本人達もそのことに気付いていない場合が多い。だからそういう袋小路に入ってしまうのだけど)。そういう努力と結果はただの浪費だけならまだしも時に周囲に対しても損害をもたらすことがあります。いくら本人達が頑張ったんだ!と言っても結果が悪ければ(言ってしまえば悪くなるような努力をしていた)何にもなりません。努力の結果(勝ち負け)に対する結果(その後にどうなるか)の判断がなければ独善や意図しない結末を生む可能性があります。
咲舞は常に結果の結果を見ます。ソフト部が努力するその目標、舞がモニュメントに込める目的、宮迫君の決意、咲が舞に絵を贈ろうと努力した動機、プリキュアが町を守ろうとする理由、それらには自分と繋がる世界や人との関係を踏まえた未来像があります。そのための努力が多少失敗しようが成功しようがそれは些細なことです。常に目標を見続ける限りその努力は正当性を持ち得ます。無論、努力が報われ成功した場合は当初の目的がそうであるように周囲からも評価され得ることになります。咲舞の努力が正当性を持ちえるのは結果に対する結果を見ているからです。キントレスキーの努力が、熱意がどんなに強くても、それが何にも繋がらなければ「あなたの都合なんて知らない!」とプリキュアは反論し、勝つことが出来ます。
(輪を持つプリキュアと持たないダークフォールの違いとも言えます)
努力とは目標のために行い、そしてその目標が正しいものであるかどうかを判断する必要があります。その判断基準の一つとして、自分と他者(環境)との関係性への判断があります。
S☆Sは前作以上に日常に対する自身の参加と意義を描いていると思います。この調子で最終回まで素敵な世界を作り続けて欲しいですね。
○追記
結局、上で言いたかったのはプリキュアの努力は正しい努力(発展性のある目的のための努力というか)なのだ、ということなのだけど、今回の咲の絵がまんまその論理なんだと気付いた。
咲が舞の絵を描こうと思ったのは、舞が自分の気持ちを伝えるために絵を描いていたという言葉から出ている。だから咲の目的は自分の気持ちを絵にして伝えることにある。最後に舞に渡された絵が「舞と咲が手を繋いで皆(フラッピ達)と居る」という絵になっているのはそのまま、そういう気持ちだから。
これは気持ちを伝えることに意味があって、上手く絵が描けるかどうかなどは全く問題にならない。むしろフラッピ達やキントレスキーは出来不出来に拘っている事の方が間違い。この場合、キントレ論理なら「上手い絵を描くこと=勝ち」なのだけどそんなことは元より意味が無い。腕が不自然に曲がっていても問題にならない。上手く描けても気持ちが無ければ本末転倒。だからナスのような絵でも気持ちを素直に理解できるみのりにはすぐに理解することができる。
(余談だけど、このときのみのりを見たときになんて素晴らしい感受性だと思った。子どもなので当たり前といえば当たり前かもしれないが、そういう意味ではキントレ他は大人の目で絵を見ていたということになる。プリキュアの敵はいわば「大人の論理」なので)
舞から見れば咲の絵など児戯にも等しいだろうけど、そこに込められている気持ちこそが最もその絵を評価足らしめる要素となる(舞はそういう絵の描き方をするからより理解しやすい)。咲が何故自分を見つめていたかも理解するだろう。気持ちを伝えるために努力して、それが伝わりふたりの絆は強まる。そういうとこがプリキュアの良さであり強さの源なのだと思う。
①舞の誕生日
美翔邸。珍しく母も一緒です。舞が幼い頃に描いた絵を見て感心する咲。私より上手いです。そこに兄も牛乳片手に話に加わります。そのうち牛乳中毒と診断されるのではないでしょうか。
アルバムを舞に取りに行かせる兄。計画通り。早速、母と一緒に咲に頼みごと。結婚の段取りか? 誕生日会を計画しているので人集めです。ノリノリな咲。舞がキョトンとするときの表情が可愛いです。可愛いです。(2回言わんでいい)
ダークフォール。お怒りのアクダイカーン。素直に非を認めるキントレスキー。ぶっ飛ばされます。殊勝なキントレ。ゴーヤーンに腹筋についてアドバイスします。たしかに腹筋は脚を振り上げたり力を入れたりしてはダメです。脚を伸ばして力を入れられないようにしましょう。
哀愁漂うキントレスキーの言葉。ゴーヤーンもいつもとは違う雰囲気を感じ取ります。腹筋で鍛えられた自分を想像して満足。ゴーちゃん、それはどうかと思うよ。
話変わりますがサブタイトルの時の咲は見えそうで見えないのが良いよね。
いつもの面子を誘う咲。快諾する一同。健太の音頭で掛け声。「頑張る?」舞も手を重ねています。とりあえず皆いたので参加してみた感じでしょうか。安藤さんの驚き顔が可愛いです。取り繕う一同。ある種の仲間はずれにも見えなくもありません。
下校。咲は思わず舞に欲しいものを尋ねます。舞の欲しいものって、そんなの目の前にいるじゃん。直球過ぎたので舞の好きなことって何?と言い直す咲。咲と一緒にいることだと思われましたが、舞は絵を描くことだと言います。幼い頃に絵を描いた理由を話す舞。なかなか一緒にいられない両親にその日の出来事を伝えるために絵にしたと言います。舞は幼い頃から可愛いな。兄はこの頃から牛乳飲んでるんかい。それが好評だったので絵を描くのが好きになったようです。何かを閃く咲。
②咲の絵
夜。絵を描く咲。珍しくフラッピが褒めます。美味しそうなナス。舞だと言う咲。驚きそして哀れな舞に同情するフラッピ達。あんまりと言えばあんまりな評判です。私より上手いと思うのだけど。舞の髪型描けない。
みのりがやってきます。最近連続で登場しているので一部のファンから喜びの声が上がっています。咲の絵を見て一発で舞だと分かるみのり。ムープとフープのリアクションが楽しい。描く対象をよく観察すると良い、と舞から聞いた助言を伝えるみのり。
翌朝。舞を見つめる咲。流石に戸惑う舞。いくら舞とてこうも堂々と難しい顔して見つめられると照れより戸惑いが優先します。内心は喜んでいるかもしれませんが。授業中も休み時間も見つめ続ける咲。さながらストーカーです。熱い視線とは違います。対抗して舞も咲を見つめるというのはどうでしょうか。……ガンつけあってるだけになりそうだぁ。
安藤さんの陶芸家の知り合いと聞いて明日香を思い出します。観察の甲斐あって特徴を掴んだ咲。
大空の樹。絵を描く咲。フラッピ達は縄跳びをしています。器用に耳で跳ぶフラッピ。「なっておらん!」とジャージが姿を現します。鍛え方が悪いと文句をつけます。別に鍛えるために跳んでいるわけでないし、むしろ鍛えられているから耳で跳べるんじゃね?と思います。
戦うつもりは無いらしいキントレ。咲の絵を見ます。何か言いたいことがあるけど躊躇っているようです。フラッピ達にもキントレの気持ちが分かるようです。咲に促がされハッキリと言うキントレ。「全然違う!」頷くフラッピ達。敵にまで説教される咲の絵。可哀想に。私よりも上手いのに。普通ここまでボロクソに言われたら描く意欲も無くなります。下手だから描かなくなって描かないから下手という悪循環の発生です。体調管理に気をつけろと真っ当な助言をするキントレ。良い人そうに見えますが、明日はお前達を倒すと物騒なことを言い残して去ります。
夜。朝。舞の絵を描く咲。あそこまで言われても描き続ける咲の精神力と意思は驚くべきものだと思います。
③キントレスキーの果たし状
みのりが咲に「果たし状」を渡します。追伸にまで絵の助言を入れるキントレ。自画像付きです。上手い。咲も同じことを言います。最近、咲と同じリアクションすることが増えてきたなぁ。
舞と合流。舞も同じように果たし状が送られたようです。
浜辺で待っているキントレ。自分に勝てば雫を渡すと言います。毎回渡し(奪われ?)てたけどね。ジャージを脱ぎ捨て熱く燃えるキントレスキー。変身です。実はまだ月と風で幹部を倒したことが無いので今回が初です。
重そうな外見に似合わず恐るべき速度で突進するキントレの攻撃を回避および防御するプリキュア。ブライトが防御してウィンディが攻撃します。上手い連携です。何だかんだでプリキュアも強くなっています。
オラ、ワクワクして……では無いけど戦う相手に不足なし。本気を出すキントレ。四肢を膨張させ髭とモヒカンがパワーアップします。変顔で驚くプリキュア。少年向け的には燃えるところですが、少女向け的には異端です。
パワーが劇的に向上しており、打ちつけた壁が熱で溶けるほどの威力。金属性だけに熱した肉体はそれ自体が武器です。町への被害を気にして隙が出来たプリキュアを打ちつけるキントレ。戦闘中に他の事に気を取られるなどもっての他です。周辺を熱で溶岩化させます。町を守るためには目の前にいる敵を倒さなければいけません。リング装着。
機関銃のように弾を放つブライト。それを拳で弾くキントレ。ウィンディが風で動きを止めてブライトが技を叩き込みます。反撃に転じるキントレの攻撃を耐え、いなして攻撃に転じるプリキュア。完璧なコンビネーション。小技で体勢を崩して大技を叩き込むのはメリハリがあって良いです。っていうか、少女向けアニメじゃねぇ。
自分自身の全てをぶつけることができる相手を目の前にしてさらに燃え盛るキントレスキー。必殺技を放つプリキュア「あなたの都合なんて知らない!私達は皆を!」「私達の町を!」「守ってみせる!」うん、これこれ。この主張。やっぱ必殺技の押し合いをしながら思いの丈をぶつけのはカッコイイ。必殺技が決まったかに見えたが、弾くキントレ。しかし、キントレも力を使い果たし、満足して消え去ります。
④誕生日会
舞の誕生日を祝う一同。それぞれからプレゼントが渡されます。健太と宮迫君の漫才は舞にはきつそうです。咲は勿論、絵を送ります。良くなっているけどやはりあまり上手くありません。でも、一番喜ぶ舞。
⑤次回予告
今では珍しいかもしれない幹部復活。でも成長したプリキュアには敵わないお約束。カレハーンとかエネルギー弾一発で倒せるんじゃないか。
ん、待て「幹部復活」?ってことは…。
○トピック
さらばキントレスキー。楽しい思い出をありがとう。
キントレスキー編のまとめを少々。といっても、そういう話をしていた、というわけではなくて例によってそこから連想して私が考えること、という記述になります。作品そのものの解釈は私にはできないので。
キントレスキーは結果主義に基づく努力型でそのために努力をしていました。キントレスキーの言う「結果」とはつまり勝ち負けの勝ちのことを指す。だから勝たなければ意味がないし、そのためにならない努力は意味が無い。(今回、最後に勝つことより全力を出し切って満足してしまったので何か本末転倒な感じなのだが、まあ、プリキュアの敵は大抵本末転倒なのでいいか)
これっていうのは、全てが間違いなわけでもなく、むしろこれが正しい面があり、またそれが当たり前であると考えてもいいものです。キントレスキーは言い換えれば、良い結果を残すために努力しているからです。これ自体否定することは出来ません。現実にもこの論法、方法論は通じます。
対して、プリキュアの方はどうかというと結果はどうであれ努力が大切という主張が目立ちますが、実はそれ以上に重要なことを主張ではなく実行しています。(これは作り手が意図しているというより、気付いてなくて、論理上そういう行動を取ることになるからだと思われる)
努力を惜しまないという点ではプリキュアもキントレも同じで、今回の咲などは皆にボロクソ言われ続けても絵を何度も描きなおし最後に舞に渡すことが出来ました。これも努力であると言えます。勝ち負けの問題ではありませんが、敢えて言えば舞が喜んだので勝ちだと言えます。そしてだからこそ咲の努力はキントレの努力よりも正当性があり、ひいてはそれを貫くプリキュアが作品主張的に勝てることでもあります。
同じ努力で何故違うのか。結果としても同じこと(勝つ)なのに何故片方に正当性が持てるのか。単純に言えば独善があるかどうかなのですが、もう少し詳しく書けば、結果(勝ち負け)に対する結果(その後どうなるか)の判断があるかどうかです。
「努力を惜しまない」「鍛錬し続ける」ことはそれ自体間違っていませんが、ではその目的はなんでしょう? この目的にそもそも間違いがあった場合、その努力は間違いだと言えないでしょうか。極論すれば悪いことをするために努力することは正当性があり得るでしょうか?という問題です。
キントレスキーのやっている論法とはつまりそういうことです。結果しか見ないからその努力があたかも正当性があるかのように見えますが、実は結果の結果が何を生むかという視点がありません。現実的に言ってもこの視点が無い努力と励行が見られることがあります(しかも、本人達もそのことに気付いていない場合が多い。だからそういう袋小路に入ってしまうのだけど)。そういう努力と結果はただの浪費だけならまだしも時に周囲に対しても損害をもたらすことがあります。いくら本人達が頑張ったんだ!と言っても結果が悪ければ(言ってしまえば悪くなるような努力をしていた)何にもなりません。努力の結果(勝ち負け)に対する結果(その後にどうなるか)の判断がなければ独善や意図しない結末を生む可能性があります。
咲舞は常に結果の結果を見ます。ソフト部が努力するその目標、舞がモニュメントに込める目的、宮迫君の決意、咲が舞に絵を贈ろうと努力した動機、プリキュアが町を守ろうとする理由、それらには自分と繋がる世界や人との関係を踏まえた未来像があります。そのための努力が多少失敗しようが成功しようがそれは些細なことです。常に目標を見続ける限りその努力は正当性を持ち得ます。無論、努力が報われ成功した場合は当初の目的がそうであるように周囲からも評価され得ることになります。咲舞の努力が正当性を持ちえるのは結果に対する結果を見ているからです。キントレスキーの努力が、熱意がどんなに強くても、それが何にも繋がらなければ「あなたの都合なんて知らない!」とプリキュアは反論し、勝つことが出来ます。
(輪を持つプリキュアと持たないダークフォールの違いとも言えます)
努力とは目標のために行い、そしてその目標が正しいものであるかどうかを判断する必要があります。その判断基準の一つとして、自分と他者(環境)との関係性への判断があります。
S☆Sは前作以上に日常に対する自身の参加と意義を描いていると思います。この調子で最終回まで素敵な世界を作り続けて欲しいですね。
○追記
結局、上で言いたかったのはプリキュアの努力は正しい努力(発展性のある目的のための努力というか)なのだ、ということなのだけど、今回の咲の絵がまんまその論理なんだと気付いた。
咲が舞の絵を描こうと思ったのは、舞が自分の気持ちを伝えるために絵を描いていたという言葉から出ている。だから咲の目的は自分の気持ちを絵にして伝えることにある。最後に舞に渡された絵が「舞と咲が手を繋いで皆(フラッピ達)と居る」という絵になっているのはそのまま、そういう気持ちだから。
これは気持ちを伝えることに意味があって、上手く絵が描けるかどうかなどは全く問題にならない。むしろフラッピ達やキントレスキーは出来不出来に拘っている事の方が間違い。この場合、キントレ論理なら「上手い絵を描くこと=勝ち」なのだけどそんなことは元より意味が無い。腕が不自然に曲がっていても問題にならない。上手く描けても気持ちが無ければ本末転倒。だからナスのような絵でも気持ちを素直に理解できるみのりにはすぐに理解することができる。
(余談だけど、このときのみのりを見たときになんて素晴らしい感受性だと思った。子どもなので当たり前といえば当たり前かもしれないが、そういう意味ではキントレ他は大人の目で絵を見ていたということになる。プリキュアの敵はいわば「大人の論理」なので)
舞から見れば咲の絵など児戯にも等しいだろうけど、そこに込められている気持ちこそが最もその絵を評価足らしめる要素となる(舞はそういう絵の描き方をするからより理解しやすい)。咲が何故自分を見つめていたかも理解するだろう。気持ちを伝えるために努力して、それが伝わりふたりの絆は強まる。そういうとこがプリキュアの良さであり強さの源なのだと思う。
第39話「珍獣ミミンガ大騒動!?」
○今週の出来事
①珍獣ミミンガ
トネリコの森。かくれんぼをする咲達。健太と宮迫君もトネリコの森にやってきます。人里離れたところで漫才の特訓です。早速、健太の寒いギャグ。毎度律儀にツッコミを入れる宮迫君。ヒバゴン? 調べたら広島県の山奥に居るらしい。知らなかった。
森には珍獣がいると冗談めかして言う健太。草むらに手を突っ込んで何かを持ち上げます。手にはフラッピが。ひょうたんから駒とはこのことです。ムープとフープ、チョッピまで現れます。見事なまでに一同揃い踏み。驚きのあまり健太と宮迫君は遁走してしまいます。
級友に珍獣を見つけたことを言う健太。しかし咲舞は別として優子以外には信じてもらえません。信頼性ないなぁ健太。宮迫君の証言とイラスト(意外に上手い)を見て真面目に取り合う仁美と安藤さん。普段どうしようもないギャグを言っているお調子者と地味ではあるが真面目な宮迫君との信頼性の格差が如実に現れます。『安藤さんも認める男、宮迫』む、やべっ、何か宮迫君凄いぞ。
筋トレのジャージとゴーヤーン。ゴーヤーンはマネージャーのポジションに納まりつつあります。独り語り続けるジャージ。「孫の代まで語り継がれる」意外と古風というか子孫とかそういう概念あるのかあんたは。しかしゴーヤーンは途中で力尽きてしまいます。あまりの疲労と毎回の扱いの酷さに健太並のダジャレを言うゴーヤーン。ああ、かつての猛者の姿は消えてなくなってしまわれた。
フラッピ達のことが学校に広まってしまいます。フラッピ達が公然のものとなるとプリキュアとしての活動もままなりませんし、捕獲された日には番組が終わってしまいます。
PANPAKAパンに人だかりが出来ています。学者先生がイラストを見てこれはミミンガだと言います。それを聞いた大人達は町が活気付くと考えます。さしずめマスコットキャラクターで町興しといったところでしょうか。盛り上がる大人達。前回の咲アイドルデビューが盛り上がるのとある種似ているかもしれません。先生の話を聞いていない大人達。ゴメン、俺も聞いてなかった。
途方にくれる咲。話が大きく広がってしまいました。当然というか早速ミミンガコロネを試作する両親。形はそっくりです。「可哀想で食べられない…」と独白する咲。心中お察しします。
公園でフラッピ達に食事を与えます。チャーハンは嫌というフラッピの願いを聞き入れてカレーにします。チョッピの分まで替えなくても良かったと思います。本人はチャーハンでも良さそうでしたが。話題の中心人物であるフラチョですが本人達はあまり深刻に考えていません。君たちの食欲は普段どの程度なんだ。
騒ぎを収束させる対策を考えてきた舞。『品物』を見せます。咲も同意します。
②パーっと探してドーンと生け捕り作戦
級友達のミミンガ探しに付き合うことになる咲舞。本気で話が盛り上がっているようで、大人達も参加して捕獲作戦が展開されています。
その光景を見て皆身体を鍛えにやってきたのかと勘違いするジャージ。
ミミンガの噂。ミミンガの耳を触ると幸せになれる(先生言ってた)。尻尾を掴むとお金持ちになれる。黒焼きにして食べると風邪をひかない。いつの間にか尾ひれがついています。怖がるフラチョ。『品物』を見せる機会がなかなか見つかりません。
パーっと探してドーンと生け捕り作戦開始。
ジャージも現れて事情を尋ねます。それはフラッピとチョッピだと説明しようとするジャージにミミンガだから探してくれと話を独り進める健太父。学者先生もミミンガについて聞かれてもいないのに語りだします。勿論、聞いちゃいません。人が求める情報というのは往々にして『自分に都合の良い情報』であって『事実』や詳細な情報ではありません。
③S.M.T.R
咲舞の前に現れるジャージ。名前を言おうとする咲ですが、やはり覚えていません。間違って覚えられていたシタターレの方が救いがあるかもしれません。指を鳴らすキントレ。つられてフラッピ達も珍獣形態に戻ります。突然、ミミンガを見つけたと大声で叫ぶキントレスキー。見つかってはまずいと場所を移すために走って逃げる咲舞。すると今後は手招きして誘うキントレ。何かの罠だと察した咲舞は方向転換しますがそれこそがキントレの罠でした。ちゃんと作戦考えられるじゃん。
落とし穴を抜けると、筋トレマシーンが並ぶ大きな部屋。いつの間にかフラチョを捕獲したキントレスキーが「スペシャル・マッスル・トレーニング・ルーム略して私の部屋」と説明します。略してねー!と本当に声出してしまった。「略して無いじゃん」と咲。同じツッコミ入れちまった。
どうやら広さは約千畳あるらしいです。無駄に広い。筋トレしていいぞ、と気前良く開放しますが勿論咲舞には余計なお世話です。ウザイナーを召喚。フラチョを返して変身を促がすキントレスキー。月と風のプリキュア。
格闘戦。キントレを打撃で後退させるプリキュア。強くなっています。喜ぶキントレ。歴史に残る戦いに拘るキントレとミミンガ騒動を収めたいプリキュア。いつものように話が噛み合いません。ウザイナーが重りを飛ばします。プリキュアを鍛える気満々です。自分にもつけるキントレ。ズシっときたぞ。ズキっときたら違う人になります。でもプリキュアはそんな重いものお断りです。代わりにリングを装着します。容赦ありません。パワーアップしたプリキュアの波状攻撃で吹き飛ぶウザイナー。周囲の筋トレマシーンと合体するウザイナーですが構わず必殺技を放つプリキュア。本気で容赦ありません。残る雫は一つ。トレーニングルームを探している暇は無さそうです。
④大騒動の終わり
決心する咲舞。草むらから顔を出す珍獣。皆が集まります。姿を現した咲舞は手につけたぬいぐるみを見せます。舞が用意した『品物』とはフラッピ達に似せたぬいぐるみ。安藤さんがやっている図書館でのお楽しみ会に合わせて劇の練習をしていたと説明します。ぎこちなく納得する健太と宮迫君。思いっきりフラッピしゃべったし、ムープフープは空飛んでたけどね。謝る咲と舞。偽装工作とはいえ、これだけ大勢で大人も混じった状況で責任を全部被ろうとするのはかなり勇気が要ります。咲の父も謝ります。大人です。健太の父も健太が早とちりしたのが悪いのだと叱ります。
「それでいいんですか?」と割ってはいる学者先生。ミミンガは民話の中の生き物だと言い続けていたと言います。巻き戻して再度視聴。あ、ホントだ「民話の中」って言ってる(皆聞いちゃいないけど)。ミミンガ探ししている時に普通に和服だしあまり乗り気じゃないな、と思ったらこの人民俗学の人だから当たり前なんだよなぁ。最初見ていたとき聞き逃していました。先入観と思い込みってあぶない。
驚く大人達。人の話を最後まで聞かずに浮かれていたのは大人達だと叱る学者先生。そのとおりです。一同反省。
再度、咲の両親に謝る健太と宮迫君。礼儀を知っている少年達です。快く許す両親。楽しかったと言います。理由はともあれ、こうして皆で何かをすることの楽しさを再発見する大人達。
学者先生、後ろ!後ろ!
⑤次回予告
いよいよキントレスキーも最期。舞の誕生日はどうなるのか。咲が渡すのは果たし状ではなく、婚姻とど…。
○トピック
巧い。やられた。これは見事なオチ。
ただのギャグ回かと思いきや、シナリオ的にも十分意味のあるちゃんと教訓的発展的オチになっていますね。ただの繰り返し型ギャグかと思われた「人の話は最後まで聞け」がオチに一役買うことになるとは思いませんでした。
子ども達の責任を認めて負う咲父、子どもを叱る健太父、健太と宮迫君を許す両親と親として真っ当な態度をとることは良い事ですが、その大人達にも過ちはあって反省しなければいけない点があったことを指摘したこと、そして何よりも大騒動を通じて皆でガヤガヤやることの楽しさに改めて気付くという点、ここが素晴らしい。決して大騒動が大騒動だけで終わらないのです。S☆Sは日常からの再発見を忘れません。この能動的態度が好き。
子どもに比べると大人は腰が重くなっているので、なかなか集団で一致団結して何かをやるというわけには行かない。せいぜいが面白くも無い町内会の強制行事に参加させられるのが関の山でしょう。今回のような自分達で張り切って楽しむという自発的な行為から次も何かしてみたいと思うことが重要です。今までの子どもを中心とした繋がりを大人の輪にまで発展させたのはとても巧いと思います。こういうエピソードが入ることでより一層世界の輪が広がり強まります。
プリキュアの後半は内容が充実して今までの話で撒かれていた点と点が繋がっていきます。これこれ、この手応え。この繋がった土台からどこまで高く跳ぶことができるか。未来へと可能性が届くことができるのか。人の意志がどれほど強いのか。それをどれだけ信じていいのか。期待せずにはいられません。
(私の感じるプリキュアの面白さは、一点に集中された物語の重みをそのまま主人公達が未来への希望として意識し昇華させる点にある)
①珍獣ミミンガ
トネリコの森。かくれんぼをする咲達。健太と宮迫君もトネリコの森にやってきます。人里離れたところで漫才の特訓です。早速、健太の寒いギャグ。毎度律儀にツッコミを入れる宮迫君。ヒバゴン? 調べたら広島県の山奥に居るらしい。知らなかった。
森には珍獣がいると冗談めかして言う健太。草むらに手を突っ込んで何かを持ち上げます。手にはフラッピが。ひょうたんから駒とはこのことです。ムープとフープ、チョッピまで現れます。見事なまでに一同揃い踏み。驚きのあまり健太と宮迫君は遁走してしまいます。
級友に珍獣を見つけたことを言う健太。しかし咲舞は別として優子以外には信じてもらえません。信頼性ないなぁ健太。宮迫君の証言とイラスト(意外に上手い)を見て真面目に取り合う仁美と安藤さん。普段どうしようもないギャグを言っているお調子者と地味ではあるが真面目な宮迫君との信頼性の格差が如実に現れます。『安藤さんも認める男、宮迫』む、やべっ、何か宮迫君凄いぞ。
筋トレのジャージとゴーヤーン。ゴーヤーンはマネージャーのポジションに納まりつつあります。独り語り続けるジャージ。「孫の代まで語り継がれる」意外と古風というか子孫とかそういう概念あるのかあんたは。しかしゴーヤーンは途中で力尽きてしまいます。あまりの疲労と毎回の扱いの酷さに健太並のダジャレを言うゴーヤーン。ああ、かつての猛者の姿は消えてなくなってしまわれた。
フラッピ達のことが学校に広まってしまいます。フラッピ達が公然のものとなるとプリキュアとしての活動もままなりませんし、捕獲された日には番組が終わってしまいます。
PANPAKAパンに人だかりが出来ています。学者先生がイラストを見てこれはミミンガだと言います。それを聞いた大人達は町が活気付くと考えます。さしずめマスコットキャラクターで町興しといったところでしょうか。盛り上がる大人達。前回の咲アイドルデビューが盛り上がるのとある種似ているかもしれません。先生の話を聞いていない大人達。ゴメン、俺も聞いてなかった。
途方にくれる咲。話が大きく広がってしまいました。当然というか早速ミミンガコロネを試作する両親。形はそっくりです。「可哀想で食べられない…」と独白する咲。心中お察しします。
公園でフラッピ達に食事を与えます。チャーハンは嫌というフラッピの願いを聞き入れてカレーにします。チョッピの分まで替えなくても良かったと思います。本人はチャーハンでも良さそうでしたが。話題の中心人物であるフラチョですが本人達はあまり深刻に考えていません。君たちの食欲は普段どの程度なんだ。
騒ぎを収束させる対策を考えてきた舞。『品物』を見せます。咲も同意します。
②パーっと探してドーンと生け捕り作戦
級友達のミミンガ探しに付き合うことになる咲舞。本気で話が盛り上がっているようで、大人達も参加して捕獲作戦が展開されています。
その光景を見て皆身体を鍛えにやってきたのかと勘違いするジャージ。
ミミンガの噂。ミミンガの耳を触ると幸せになれる(先生言ってた)。尻尾を掴むとお金持ちになれる。黒焼きにして食べると風邪をひかない。いつの間にか尾ひれがついています。怖がるフラチョ。『品物』を見せる機会がなかなか見つかりません。
パーっと探してドーンと生け捕り作戦開始。
ジャージも現れて事情を尋ねます。それはフラッピとチョッピだと説明しようとするジャージにミミンガだから探してくれと話を独り進める健太父。学者先生もミミンガについて聞かれてもいないのに語りだします。勿論、聞いちゃいません。人が求める情報というのは往々にして『自分に都合の良い情報』であって『事実』や詳細な情報ではありません。
③S.M.T.R
咲舞の前に現れるジャージ。名前を言おうとする咲ですが、やはり覚えていません。間違って覚えられていたシタターレの方が救いがあるかもしれません。指を鳴らすキントレ。つられてフラッピ達も珍獣形態に戻ります。突然、ミミンガを見つけたと大声で叫ぶキントレスキー。見つかってはまずいと場所を移すために走って逃げる咲舞。すると今後は手招きして誘うキントレ。何かの罠だと察した咲舞は方向転換しますがそれこそがキントレの罠でした。ちゃんと作戦考えられるじゃん。
落とし穴を抜けると、筋トレマシーンが並ぶ大きな部屋。いつの間にかフラチョを捕獲したキントレスキーが「スペシャル・マッスル・トレーニング・ルーム略して私の部屋」と説明します。略してねー!と本当に声出してしまった。「略して無いじゃん」と咲。同じツッコミ入れちまった。
どうやら広さは約千畳あるらしいです。無駄に広い。筋トレしていいぞ、と気前良く開放しますが勿論咲舞には余計なお世話です。ウザイナーを召喚。フラチョを返して変身を促がすキントレスキー。月と風のプリキュア。
格闘戦。キントレを打撃で後退させるプリキュア。強くなっています。喜ぶキントレ。歴史に残る戦いに拘るキントレとミミンガ騒動を収めたいプリキュア。いつものように話が噛み合いません。ウザイナーが重りを飛ばします。プリキュアを鍛える気満々です。自分にもつけるキントレ。ズシっときたぞ。ズキっときたら違う人になります。でもプリキュアはそんな重いものお断りです。代わりにリングを装着します。容赦ありません。パワーアップしたプリキュアの波状攻撃で吹き飛ぶウザイナー。周囲の筋トレマシーンと合体するウザイナーですが構わず必殺技を放つプリキュア。本気で容赦ありません。残る雫は一つ。トレーニングルームを探している暇は無さそうです。
④大騒動の終わり
決心する咲舞。草むらから顔を出す珍獣。皆が集まります。姿を現した咲舞は手につけたぬいぐるみを見せます。舞が用意した『品物』とはフラッピ達に似せたぬいぐるみ。安藤さんがやっている図書館でのお楽しみ会に合わせて劇の練習をしていたと説明します。ぎこちなく納得する健太と宮迫君。思いっきりフラッピしゃべったし、ムープフープは空飛んでたけどね。謝る咲と舞。偽装工作とはいえ、これだけ大勢で大人も混じった状況で責任を全部被ろうとするのはかなり勇気が要ります。咲の父も謝ります。大人です。健太の父も健太が早とちりしたのが悪いのだと叱ります。
「それでいいんですか?」と割ってはいる学者先生。ミミンガは民話の中の生き物だと言い続けていたと言います。巻き戻して再度視聴。あ、ホントだ「民話の中」って言ってる(皆聞いちゃいないけど)。ミミンガ探ししている時に普通に和服だしあまり乗り気じゃないな、と思ったらこの人民俗学の人だから当たり前なんだよなぁ。最初見ていたとき聞き逃していました。先入観と思い込みってあぶない。
驚く大人達。人の話を最後まで聞かずに浮かれていたのは大人達だと叱る学者先生。そのとおりです。一同反省。
再度、咲の両親に謝る健太と宮迫君。礼儀を知っている少年達です。快く許す両親。楽しかったと言います。理由はともあれ、こうして皆で何かをすることの楽しさを再発見する大人達。
学者先生、後ろ!後ろ!
⑤次回予告
いよいよキントレスキーも最期。舞の誕生日はどうなるのか。咲が渡すのは果たし状ではなく、婚姻とど…。
○トピック
巧い。やられた。これは見事なオチ。
ただのギャグ回かと思いきや、シナリオ的にも十分意味のあるちゃんと教訓的発展的オチになっていますね。ただの繰り返し型ギャグかと思われた「人の話は最後まで聞け」がオチに一役買うことになるとは思いませんでした。
子ども達の責任を認めて負う咲父、子どもを叱る健太父、健太と宮迫君を許す両親と親として真っ当な態度をとることは良い事ですが、その大人達にも過ちはあって反省しなければいけない点があったことを指摘したこと、そして何よりも大騒動を通じて皆でガヤガヤやることの楽しさに改めて気付くという点、ここが素晴らしい。決して大騒動が大騒動だけで終わらないのです。S☆Sは日常からの再発見を忘れません。この能動的態度が好き。
子どもに比べると大人は腰が重くなっているので、なかなか集団で一致団結して何かをやるというわけには行かない。せいぜいが面白くも無い町内会の強制行事に参加させられるのが関の山でしょう。今回のような自分達で張り切って楽しむという自発的な行為から次も何かしてみたいと思うことが重要です。今までの子どもを中心とした繋がりを大人の輪にまで発展させたのはとても巧いと思います。こういうエピソードが入ることでより一層世界の輪が広がり強まります。
プリキュアの後半は内容が充実して今までの話で撒かれていた点と点が繋がっていきます。これこれ、この手応え。この繋がった土台からどこまで高く跳ぶことができるか。未来へと可能性が届くことができるのか。人の意志がどれほど強いのか。それをどれだけ信じていいのか。期待せずにはいられません。
(私の感じるプリキュアの面白さは、一点に集中された物語の重みをそのまま主人公達が未来への希望として意識し昇華させる点にある)
第38話「アイドル誕生日向咲!ってマジ!?」
○今週の出来事
①アイドル
夕方。仁美は咲を引っ張って何やら急いでいる様子。舞と優子が後を付いていきます。着いた場所は浜辺。人だかりが出来ています。撮影のロケに使われています。どうやらこれが目的のようです。
テレビっこなのか仁美は感激しています。咲はあまり興味が無いようです。舞は冷静。タレント事務所の社長がいることに気付く級友達。意外と芸能通です。健太と宮迫君もスカウト目当てで来ています。優子が後押しします。本人もタジタジ。優子少し勢いを下げた方がいいです。っていうか安藤さんは?
撮影が始まります。役者のふたりは別離の悲しみを超える友情を演じています。その演技に感動する咲。カバンを落としてしまいます。ムープとフープがカバンから出てしまいます。ふたりを抱える咲。スタッフが見咎めます。「可愛い」と呟く社長。色んな意味で今回の話の方向が分かったような気がします。
撮影も終わり撤収モード。健太はスカウトのため社長を探します。無理だって。噂をすれば社長がやってきます。咲に声をかける社長。事務所に来てくれないか?と誘う社長。時間が無いので名刺だけ渡して帰って行きます。情報が断片的過ぎます。もう少し用件は的確に伝えた方が良いと思います。咲がスカウトされたと思う級友達。
家に帰ってきた咲を出迎えるみのり。早くもタレントの話が伝わっていたようです。噂は時に音速を超えるらしい。両親がお客さんに聞いたと話します。将来に関わることだからしっかり考えろという両親。この街から離れることになるかもしれません。
ムープは咲がタレントになることを喜んでいます。フープがデビューしても売れずに消えていった人がいっぱいいると心配します。テレビ見てるなぁ。イライラしているフラッピ。咲が芸能人になれば舞と離れてプリキュアにもなれなくなります。お気楽なことを話している場合ではありません。事の重大さに気付いたムープとフープは離れ離れは嫌だと泣き出してしまいます。皆で説得しようと言うフラッピ。絶対大丈夫?と尋ねるムプフプに任せろと太鼓判を押します。内心自信は無いです。
美翔邸。舞とチョッピもスカウトの話題です。咲に輝くものがあるからスカウトされたと言います。それはスカウトの人というより舞の咲への評価の言葉です。咲との別離の可能性を考える舞。
ダークフォール。意味も無く飛び跳ねてアクダイカーンの前に現れるキントレスキー。手こずっているのは鍛えているからだと言います。成長したプリキュアと戦い勝つ、それがキントレスキーの目的。決して連敗している言い訳ではありません。
翌日。登校。やはりスカウトの話題で持ちきりです。よし、そこのメガネ娘。君は来週から準レギュラーにスカウトだ。ああ、少年、君は出なくて良い。
舞も合流。神妙な顔で何かを言おうとした矢先、メガネ娘と少年が寄ってきます。お前ら何かのコンビか。とりあえず少年、君は出なくて良い。人だかりが出来てしまいます。サインまで発注。先行し過ぎです。張り切る仁美。
何とか解放され教室に着く咲。教室でも視線が集まります。この手の噂は広がるもの。田舎の街ではなお更というところでしょうか。最新情報に興味がある若い年代、学校という閉鎖的生活空間を考えれば咲の話題は格好の標的になりえるでしょう。
本題に入る舞。社長には何と答える? 迷っていると言う咲。タレントの方向性を考える仁美と優子。ステージに立つ咲。しかしハシャギ過ぎてアウト。女優、例えばキャスターの役。文章が読めずにアウト。何か咲の悪い点が露呈している感じです。舞が感じているような咲の魅力は芸能人では発揮されにくいのかもしれない。
級友達はよってたかって咲が芸能界デビューすると考えているようです。こういうのはお祭りです。
PANPAKAパンにやってくるジャージ。コロネが警戒します。感心するジャージ。最終決戦の相手はやはりコロネでしょうか。チョココロネをたくさん抱えてレジに並ぶジャージ。「いつもありがとうございます」……常連なのか。客入りが多いことを尋ねます。説明する父。もしかしたら遠くに行ってしまうかもしれないと聞いたジャージは突然「イッカーン!」と走り出してしまいます。チョココロネ持って行ってください。多分ジャージ専用に多少は増産していそうなので在庫が余ってしまいます。
猛烈な勢いで走るジャージ。これは意外なところで面白いことになりそうです。
②望む場所
ソフト部の練習。ギャラリーが多いです。一躍人気者です。屋上から様子を見る舞。人が寄ってくるのでなかなか話す機会が持てません。元気が無い舞に尋ねるチョッピ。舞は咲の気持ちが決まっていたのなら自分達が止めてはいけないのではないかと言います。大切な友達なのにどうして?と聞くチョッピに友達だからと答えます。大切な友達が考えていることなら友達である自分は応援しなければ、と言います。役者達も言っていた言葉。人を想うならその人の意思を軽んじることは出来ません。また、人の想いを自分の自由には出来ません。人の意思を信じるなら。
咲の下校を待つ舞。咲は猛然と走ってやってきます。その後ろには追っかけ。まだ何も決まってないのに追っかけする方も気が早いです。舞を連れて逃走する咲。まるでふたりの逃避行のようです。途中で楽しくなったのか舞が先行します。電車に乗って撒くことに成功。逃避行です。
呆れる咲に皆嬉しそうだったと言う舞。咲の良さを言います。本題に入ります。応援する意思を伝えつつも、離れることにはまだ整理できていないようです。咲は答えが出ていると言います。一瞬驚いた表情をしてすぐに表情が曇る舞。突然電車が激しく揺れます。
運転手がいません。そしてキントレスキー。電車を押したかと思うと前に出て電車を止めます。お疲れ様です。
キントレスキーと対峙するふたり。色々と勘違いしているキントレスキー。この電車ではせいぜい町外れまでしか行けないと律儀に答える咲。キントレはウザイナーを召喚します。変身です。このBGMは!そうでなくては! 花鳥。本来の姿。
ウザイナーの攻撃に押されるブルーム。イーグレットが耐えますがキントレに指導されたウザイナーのパンチに圧されてしまいます。プリキュアの反撃。キントレの「鍛える」という言葉に大きなお世話だとカカト落としで答えるブルーム。しかしキントレは余裕で反撃します。体勢を崩したブルームを庇うようにウザイナーの攻撃を防御するイーグレット。「急行」に切り替わって勢いが増す攻撃。地味に特徴をアピール。
キントレがその姿に変わっても無駄だったな、と言います。キントレからすると花鳥の方が相手する回数は少ないです。答えるイーグレット。初めて変身したのがこの姿。最後になるかもしれないならこの姿でと言います。前からそういう示唆はありますが変身時の選択は本人達(フラチョ込み)の意思によるもの。舞はそう考えている。では咲は?
ブルームが手を伸ばします。防御の力が強まります。ブルームはイーグレットに否定の言葉を返します。「違う、最後じゃない」「私はこの街が大好き、家族が大好き、舞も大好き、だから皆と一緒にずっとここに居る。フラッピとチョッピの泉の郷を元に戻してあげたい。満と薫にも会いたい。それに私達プリキュアでしょ」ウザイナーを圧倒的な力で圧し返します。リングを装着して一気に浄化します。
ようやく自分の気持ちを伝えられた咲。舞も安心します。迷っていたというのはどうやって断るかのことだと言う咲。明確に言いましょう。安心する一同。咲と舞は見詰め合って私達はずっとプリキュアだと声を合わせます。
社長に断りを入れる咲と母。どうやら社長の目当てはムープとフープだったようです。
ぬいぐるみ役でデビューと冷やかすフラチョ。そいつは勘弁と嫌がるムープフープ。一件落着。
③次回予告
ドタバタ話でしょうか。って来週はお休み。なんてこった!
映画が近づいてまいりました。
○トピック
S☆Sらしい仕上がり。エピソードとしてはMH38話のほのかパリ行きに相当。ちょうど話数同じだし。当初ぶっ飛んだ内容かと変な期待をしてしまいましたが、やはりそこはプリキュアらしい仕上がりでした。でも、アイドル咲も有りだと思った。可愛いかった!!きっと舞は悶絶してる。
級友が咲の芸能人デビューを(楽観とお祭り的に)考えている中で、舞だけが真剣に咲との関係のことを考えているのが「ふたりはプリキュア」の「ふたり」に掛かる主役としての面目躍如でしょうね。
MH38話に相当すると書きましたが共通点として、友達としての取るべき態度があります。個の自主性の部分ですね。端的には冒頭の役者の台詞がそれを表しています。大切な友達であってもその友達が決めたことなら離れることになっても応援し友情は不変である、という点。MHはここに大きな力点がありました。
S☆Sはそこよりも咲の結論に力点がありそれが大きな相違点になります。そしてこの結論はS☆Sのこれまでを踏まえた結論でもあります。咲は自分と繋がっている人達といることを望みます。それは自分の望む居場所が他の遠い世界ではなく、自分と繋がり関わってきた人達との世界であることの意思表示です。自分の住んでいる場所、家族、舞との出会い、フラッピとチョッピとの約束、満薫との再会。それらは時に偶然や思いがけない出会いであったかもしれませんがそれを受け入れた咲にとっては大切なものとなります。
(もし、ドラマチックな展開を望むなら咲がデビューを望んでいて葛藤するという方が劇的ですが、それはドラマのための葛藤になるでしょう。咲にとっては友達と遠い華やかな世界は天秤にかけるまでも無いものです)
咲達が言った「プリキュア」という繋がりは級友・家族だけではなく泉の郷や満薫との出会い、すなわち咲と舞がプリキュアとして関わってきた事柄を含めた大きな繋がりを示唆しているのであろうと思います。大空の樹(恐らく世界樹)を中心とした世界の中で、咲達がどのように世界に対して意識しているかが分かります。よし、準備は整ってきた。ラストまで一気に駆け上って欲しいです。
①アイドル
夕方。仁美は咲を引っ張って何やら急いでいる様子。舞と優子が後を付いていきます。着いた場所は浜辺。人だかりが出来ています。撮影のロケに使われています。どうやらこれが目的のようです。
テレビっこなのか仁美は感激しています。咲はあまり興味が無いようです。舞は冷静。タレント事務所の社長がいることに気付く級友達。意外と芸能通です。健太と宮迫君もスカウト目当てで来ています。優子が後押しします。本人もタジタジ。優子少し勢いを下げた方がいいです。っていうか安藤さんは?
撮影が始まります。役者のふたりは別離の悲しみを超える友情を演じています。その演技に感動する咲。カバンを落としてしまいます。ムープとフープがカバンから出てしまいます。ふたりを抱える咲。スタッフが見咎めます。「可愛い」と呟く社長。色んな意味で今回の話の方向が分かったような気がします。
撮影も終わり撤収モード。健太はスカウトのため社長を探します。無理だって。噂をすれば社長がやってきます。咲に声をかける社長。事務所に来てくれないか?と誘う社長。時間が無いので名刺だけ渡して帰って行きます。情報が断片的過ぎます。もう少し用件は的確に伝えた方が良いと思います。咲がスカウトされたと思う級友達。
家に帰ってきた咲を出迎えるみのり。早くもタレントの話が伝わっていたようです。噂は時に音速を超えるらしい。両親がお客さんに聞いたと話します。将来に関わることだからしっかり考えろという両親。この街から離れることになるかもしれません。
ムープは咲がタレントになることを喜んでいます。フープがデビューしても売れずに消えていった人がいっぱいいると心配します。テレビ見てるなぁ。イライラしているフラッピ。咲が芸能人になれば舞と離れてプリキュアにもなれなくなります。お気楽なことを話している場合ではありません。事の重大さに気付いたムープとフープは離れ離れは嫌だと泣き出してしまいます。皆で説得しようと言うフラッピ。絶対大丈夫?と尋ねるムプフプに任せろと太鼓判を押します。内心自信は無いです。
美翔邸。舞とチョッピもスカウトの話題です。咲に輝くものがあるからスカウトされたと言います。それはスカウトの人というより舞の咲への評価の言葉です。咲との別離の可能性を考える舞。
ダークフォール。意味も無く飛び跳ねてアクダイカーンの前に現れるキントレスキー。手こずっているのは鍛えているからだと言います。成長したプリキュアと戦い勝つ、それがキントレスキーの目的。決して連敗している言い訳ではありません。
翌日。登校。やはりスカウトの話題で持ちきりです。よし、そこのメガネ娘。君は来週から準レギュラーにスカウトだ。ああ、少年、君は出なくて良い。
舞も合流。神妙な顔で何かを言おうとした矢先、メガネ娘と少年が寄ってきます。お前ら何かのコンビか。とりあえず少年、君は出なくて良い。人だかりが出来てしまいます。サインまで発注。先行し過ぎです。張り切る仁美。
何とか解放され教室に着く咲。教室でも視線が集まります。この手の噂は広がるもの。田舎の街ではなお更というところでしょうか。最新情報に興味がある若い年代、学校という閉鎖的生活空間を考えれば咲の話題は格好の標的になりえるでしょう。
本題に入る舞。社長には何と答える? 迷っていると言う咲。タレントの方向性を考える仁美と優子。ステージに立つ咲。しかしハシャギ過ぎてアウト。女優、例えばキャスターの役。文章が読めずにアウト。何か咲の悪い点が露呈している感じです。舞が感じているような咲の魅力は芸能人では発揮されにくいのかもしれない。
級友達はよってたかって咲が芸能界デビューすると考えているようです。こういうのはお祭りです。
PANPAKAパンにやってくるジャージ。コロネが警戒します。感心するジャージ。最終決戦の相手はやはりコロネでしょうか。チョココロネをたくさん抱えてレジに並ぶジャージ。「いつもありがとうございます」……常連なのか。客入りが多いことを尋ねます。説明する父。もしかしたら遠くに行ってしまうかもしれないと聞いたジャージは突然「イッカーン!」と走り出してしまいます。チョココロネ持って行ってください。多分ジャージ専用に多少は増産していそうなので在庫が余ってしまいます。
猛烈な勢いで走るジャージ。これは意外なところで面白いことになりそうです。
②望む場所
ソフト部の練習。ギャラリーが多いです。一躍人気者です。屋上から様子を見る舞。人が寄ってくるのでなかなか話す機会が持てません。元気が無い舞に尋ねるチョッピ。舞は咲の気持ちが決まっていたのなら自分達が止めてはいけないのではないかと言います。大切な友達なのにどうして?と聞くチョッピに友達だからと答えます。大切な友達が考えていることなら友達である自分は応援しなければ、と言います。役者達も言っていた言葉。人を想うならその人の意思を軽んじることは出来ません。また、人の想いを自分の自由には出来ません。人の意思を信じるなら。
咲の下校を待つ舞。咲は猛然と走ってやってきます。その後ろには追っかけ。まだ何も決まってないのに追っかけする方も気が早いです。舞を連れて逃走する咲。まるでふたりの逃避行のようです。途中で楽しくなったのか舞が先行します。電車に乗って撒くことに成功。逃避行です。
呆れる咲に皆嬉しそうだったと言う舞。咲の良さを言います。本題に入ります。応援する意思を伝えつつも、離れることにはまだ整理できていないようです。咲は答えが出ていると言います。一瞬驚いた表情をしてすぐに表情が曇る舞。突然電車が激しく揺れます。
運転手がいません。そしてキントレスキー。電車を押したかと思うと前に出て電車を止めます。お疲れ様です。
キントレスキーと対峙するふたり。色々と勘違いしているキントレスキー。この電車ではせいぜい町外れまでしか行けないと律儀に答える咲。キントレはウザイナーを召喚します。変身です。このBGMは!そうでなくては! 花鳥。本来の姿。
ウザイナーの攻撃に押されるブルーム。イーグレットが耐えますがキントレに指導されたウザイナーのパンチに圧されてしまいます。プリキュアの反撃。キントレの「鍛える」という言葉に大きなお世話だとカカト落としで答えるブルーム。しかしキントレは余裕で反撃します。体勢を崩したブルームを庇うようにウザイナーの攻撃を防御するイーグレット。「急行」に切り替わって勢いが増す攻撃。地味に特徴をアピール。
キントレがその姿に変わっても無駄だったな、と言います。キントレからすると花鳥の方が相手する回数は少ないです。答えるイーグレット。初めて変身したのがこの姿。最後になるかもしれないならこの姿でと言います。前からそういう示唆はありますが変身時の選択は本人達(フラチョ込み)の意思によるもの。舞はそう考えている。では咲は?
ブルームが手を伸ばします。防御の力が強まります。ブルームはイーグレットに否定の言葉を返します。「違う、最後じゃない」「私はこの街が大好き、家族が大好き、舞も大好き、だから皆と一緒にずっとここに居る。フラッピとチョッピの泉の郷を元に戻してあげたい。満と薫にも会いたい。それに私達プリキュアでしょ」ウザイナーを圧倒的な力で圧し返します。リングを装着して一気に浄化します。
ようやく自分の気持ちを伝えられた咲。舞も安心します。迷っていたというのはどうやって断るかのことだと言う咲。明確に言いましょう。安心する一同。咲と舞は見詰め合って私達はずっとプリキュアだと声を合わせます。
社長に断りを入れる咲と母。どうやら社長の目当てはムープとフープだったようです。
ぬいぐるみ役でデビューと冷やかすフラチョ。そいつは勘弁と嫌がるムープフープ。一件落着。
③次回予告
ドタバタ話でしょうか。って来週はお休み。なんてこった!
映画が近づいてまいりました。
○トピック
S☆Sらしい仕上がり。エピソードとしてはMH38話のほのかパリ行きに相当。ちょうど話数同じだし。当初ぶっ飛んだ内容かと変な期待をしてしまいましたが、やはりそこはプリキュアらしい仕上がりでした。でも、アイドル咲も有りだと思った。可愛いかった!!きっと舞は悶絶してる。
級友が咲の芸能人デビューを(楽観とお祭り的に)考えている中で、舞だけが真剣に咲との関係のことを考えているのが「ふたりはプリキュア」の「ふたり」に掛かる主役としての面目躍如でしょうね。
MH38話に相当すると書きましたが共通点として、友達としての取るべき態度があります。個の自主性の部分ですね。端的には冒頭の役者の台詞がそれを表しています。大切な友達であってもその友達が決めたことなら離れることになっても応援し友情は不変である、という点。MHはここに大きな力点がありました。
S☆Sはそこよりも咲の結論に力点がありそれが大きな相違点になります。そしてこの結論はS☆Sのこれまでを踏まえた結論でもあります。咲は自分と繋がっている人達といることを望みます。それは自分の望む居場所が他の遠い世界ではなく、自分と繋がり関わってきた人達との世界であることの意思表示です。自分の住んでいる場所、家族、舞との出会い、フラッピとチョッピとの約束、満薫との再会。それらは時に偶然や思いがけない出会いであったかもしれませんがそれを受け入れた咲にとっては大切なものとなります。
(もし、ドラマチックな展開を望むなら咲がデビューを望んでいて葛藤するという方が劇的ですが、それはドラマのための葛藤になるでしょう。咲にとっては友達と遠い華やかな世界は天秤にかけるまでも無いものです)
咲達が言った「プリキュア」という繋がりは級友・家族だけではなく泉の郷や満薫との出会い、すなわち咲と舞がプリキュアとして関わってきた事柄を含めた大きな繋がりを示唆しているのであろうと思います。大空の樹(恐らく世界樹)を中心とした世界の中で、咲達がどのように世界に対して意識しているかが分かります。よし、準備は整ってきた。ラストまで一気に駆け上って欲しいです。
第37話「みんな仲間だ!明日にジャンプ!」
○今週の出来事
①文化祭
8時前。息を切らせて走る咲。ひらひらするスカートが良い感じです。カメラさんナイスです。校庭には舞がデザインし美術部で製作したモニュメントが「明日にJUMP」のテーマと一緒に置かれています。今日は文化祭。
クラスでは会場準備に取り掛かっています。遅れて入ってくる咲。誕生日に目覚まし時計のプレゼントをしたのですが遅刻魔の咲には通じなかったようです。早速コントを披露する健太・宮迫コンビ。しかし無反応なクラス。周りの様子に戸惑う宮迫君。色気を出すとこういうのは失敗します。宮迫君をスルーして話を進める安藤さんと咲。堕ちたな宮迫、安藤さんの宮迫評価ガタ落ち。勝った!(お前何もしてないよ)
漫才の舞台を確認しにやってくる健太と宮迫。舞台の大きさに気圧される宮迫君。健太は張りきりまくっています。この余裕は見習いたいものです。ビッグになれるかどうかは別ですが。宮迫君ビビリ症の発作がはじまりそうです。
浜辺。筋トレするキントレスキー。ゴーヤーンも付き合って腹筋しています。辛そうなゴーヤーン。肉体労働には向いていないようです。策を弄することを提案するゴーヤーンですがキントレスキーは真っ向勝負で戦うことに拘ります。勝つことに執着してはいますが、正々堂々と戦うという手段にも重きを置いているようです。一見カッコよく見えますが、結局堂々と勝負して勝つことによって自己評価を上げるという点では大して策謀家と変わりありません。所詮は方法論の違いです。自己の優位性・満足感を求めている点で同じです。
準備が進む中、資材が足りないことに気付く咲達。時間はあまりありません。案の定ビビリ症の発作がはじまる宮迫君。一人飛び出していってしまいます。ホラーハウスの開場時間も迫っています。仕方なく咲がセットを支えることにします。不安の種は尽きません。
②開場
ホラーハウスに入る少年達。先鋒は舞です。「こんにちは」と挨拶する魔女。怖いというより可愛いです。笑う少年達。お婆さんのしわがれた声なら不気味さもありますが女子中学生には難しいところ。老齢の役は難しいです。
次鋒はフランケン優子。しかし健太のことで頭がいっぱいなのでタイミングを外してしまいます。ドラキュラ仁美は自爆。ここのホラーハウスは喜劇ですか?
廊下をうろつくジャージ。「明日にJUMP」のテーマを見て何故今日飛ばないのだ?と疑問を口にします。そのツッコミ面白いな。でも、「明日JUMP」ではないので今日飛ばないわけではないと思います。どうでも良い話ですが某漫画で「てめぇらに今日を生きる資格はねぇ」という台詞があるのですがうろ覚えで「明日を生きる資格」だと思っていたら今日だと分かって「今日すら生きられねー!?」と笑った覚えがあります。
廊下で追跡劇をする宮迫君と健太。それを見て満足するジャージ。走ればいいってモンでもないと思います。
他校の(多分)女子中学生がホラーハウスに体験。チョッピとフラッピが怖がらせようとします。って、お前ら大丈夫なのか?元々はそこに何か違うのが置いてあったんじゃないのか? 可愛いとはしゃぐ中学生。子ども相手なら通じそうですが女子中学生には通じないようです。逆にムープフープは人魂と勘違いされて怖がられます。勝者の笑みを浮かべるムープフープ。悔しさに歯噛みするフラチョ。
ゴブリン安藤さんも頑張りますがセットが壊れて不発。ここまででまともに怖がられているのはムープフープだけというのは問題があるように思えます。
仮面の壁。暗幕を支えている咲はそろそろ限界です。身体が緊張して動きます。動く仮面。驚いて逃げ出す中学生。少年達も怖がったようです。意外な効果です。一旦休憩。
③明日にJUMP
体育館の裏で宮迫君を囲む級友。決して制裁とかリンチとかいじめではありません。漫才出場を拒む宮迫君。舞は他にも理由があるのでは?と気付きます。漫才をやることを親には言っていなかったと言う宮迫君。親に自分が失敗した姿を見られるのを怖がります。
感情として「成功したい」と思うより「失敗したくない」という方が強いように思えます。それは自己の評価を失うことの恐怖・不安にあるのかもしれない。現状より高くなるのが一番好ましいですがそれが叶わない場合は次善が現状維持であり最悪は低くなることです。大抵の人は一度贅沢を知ったらそこから低くなることを拒みます。だから人は容易に保身に走ります。宮迫君のような新しいことにチャレンジするか・しないかの場合、失敗して徒労に終わり評価を下げるくらいなら何もせずに現状を維持した方が楽です。宮迫君の言い分は間違ってはいません。
皆が溜息をつく中、舞だけが宮迫君に共感します。前回のことを話す舞。プレッシャーに不安を感じつつも、咲の励ましや皆の協力で頑張れたこと。一人では確かに不安で心許ない。しかし皆と一緒ならできるかもしれない。それをモニュメントに込めたと話す舞。咲も健太はちょっと頼りないけど大事な相方だと言います。言い返す健太。笑う宮迫君。
「私達は皆で応援する」と舞。クリスタルコミューンが衣装の陰から出てきます。フラッピとチョッピも皆に含まれます。彼らと咲舞も励まし励まされた。宮迫君の不安の感情も拒否する行動も分かるし間違ってもいない。そう感じて当然なのだから。しかし何もしなければ、それは何も残らない。拒否された健太は宮迫君を信頼しなくなってしまうし、宮迫君も逃げてしまった記憶が残りそれがまた後に不安を増長させる要因になる。
声援を送る皆。健太が握手を求めます。握り返す宮迫君。失敗すれば失うものもあるだろう。でも、ここで行動することで得るものもある。円陣を組む一同。明日にJUMPの掛け声。漫才。ホラーハウス。やるべきことは皆あります。
突然声をかけるジャージ。麗しき友情と言いつつも、意味は無いと言います。勝負に勝つことが大事。でも本人連敗してるけどね。ウザイナー召喚。
体育館の裏で決闘。妙なことを知っている人です。今時流行んないと言う咲。流行り廃りの問題でもないような。あと、屋上も決闘の場所としては有効です。文化祭中です。時間がありません。コスプレ変身です。今までで一番可愛いかもしれない。月と風。
キントレの先制。回避。ブライトが先行し体勢を崩しウィンディが平衡を失わせます。積極的なプリキュアに悦ぶキントレ。上半身が裸のオッサンと女子中学生の組み合わせなので変な誤解を生みかねない台詞です。キントレもそろそろ存在そのものが犯罪的になってきました。前回よりも緊迫した状況(時間が無い)なのでやる気満々なプリキュア。
勝ち負けにならない祭りを否定するキントレスキー。過程の中に重要なものがあると考えるプリキュアにその言葉は受け入れられません。ウザイナーが吼えます。制止するキントレ。何のために召喚したんだ? ウザイナーに気を取られたプリキュアの隙を突いて攻撃するキントレ。案外コスイことをします。
「先ほどの少年は失敗を恐れていた。それは失敗イコール負けの記憶が永遠に彼の中に残るからだ」 永遠かどうかは分かりませんが言っていることは一理あります。失敗は負けじゃないと躍りかかるプリキュア。頭部に打撃を食らい苦痛の声をあげるウィンディ。失敗しても納得できるまで挑戦できるかが大事だと苦痛に耐えながら反論します。「甘い!甘すぎる!」キントレ。ゴメン、ちょっとしゃべり方面白い。甘いというのも一理あります。勝負の世界では次は無いかもしれません。しかし元々両者は思想が違います。プリキュアは諦めないこと、挑み続ける中で得られるものが重要だと考えています。負ける(失敗する)ことを克服することもそこに含まれます。プリキュアにおける完全敗北とはすなわち諦め、逃げることです。
ウザイナーの攻撃をかわすもキントレが迫ります。ウザイナーの音波に動きが鈍るプリキュア。正々堂々と言っておきながらなかなか上手いコンビネーションで攻撃するキントレスキー。まあ、外見上は2対2なので正々堂々と言えばそうです。
苦戦するプリキュアにムープとフープが支援します。これで4対2です。みんなと協力することで力を引き出すので数による優劣の善悪は問いません。プリキュア論理を舐めてはいけません。1対1のタイマンとかそんな生易しい勝負などありません。一人で勝って俺様強えーとかそんな自己満足なんぞ無視です。必殺技で浄化。
次は真っ向勝負だというキントレ。今回は真っ向ではないのか?ウザイナーは出してもらわないと雫が貰えないので傍観者でもいいから出して欲しいところです。ジャンプして帰ります。
ホラーハウスは成功に終わったようです。失敗は成功への糧となります。
漫才。台本が無さそうなアドリブっぽいコントです。会場は(一人を除き)爆笑に包まれます。これが受けなかった場合は優子が一人で笑うというかなりシュールなことになっていました。
健太宮迫コンビに安心する咲舞。健太のダジャレがよろしくないという咲に舞は取り繕いながら答えます。相変わらずギャグが分かっていません(笑っていなかったのはこの娘です)。前回今回とお話の纏めに入る咲舞。舞は咲のおかげだったと言います。ギャグは分からなくても咲を見ることに関しては最強です。一人では不安で自信が無くても皆一緒なら頑張れる。大切な人がいるから頑張れる。舞と一緒に明日にJUMP。前回今回とイチャつき過ぎ。っていうか告白し過ぎ。
健太「ありっがとっうした」
④次回予告
状況がまるで分からん。舞もアイドルになって新番組「ふたりはプリキュア アイドルマスター」が始まる方向で。
○トピック
ソフト部の話から毎回涙腺が緩みます。暖かいなぁ。
宮迫君が初期とは別人のように成長しまくっているような。
咲のソフト話から分かりやすく続いているのが面白い。咲から舞へ、舞から宮迫君へそしてクラスへと広がり(必ず他者が介在する)共有される。必ず咲舞だけではなく他者が介在するところがポイントですね。誰かが抜けても成立しない、というわけではないでしょうが皆がいるからもっと高く跳べるというのはテーマそのものであるでしょう。
プリキュアの場合、大抵チャレンジしたことは成功します。それは子ども番組とか都合とかもありますが、問題にされているのは目の前にある壁を乗り越える(挑む)ことであり着地の出来は問題ではありません。失敗しても成功してもいいのです。勿論成功した方が良いし、希望も持てるのでそれを採用しているのでしょう。失敗・成功は事後の結果なので、その前のプレッシャーに勝つこと、失敗を恐れないことこそ最大の難関なのです。
さて、最近のテーマとして皆と一緒に頑張るというメッセージが強く出されています。これは多分MHからの継承と発展(を図ろうとしている)が見られます。
MH最終回においてAパートは皆との繋がりに気付くことが復活の契機として描かれました。MHビジュアルファンブック2の監督コメントで「みんなと同じ次元に自分達もいる。みんなが背負っているものを同じように自分達も背負っている。戦っているのは自分達だけかもしれないけど、そういうことじゃなく、みんなと繋がっていると思えばまだ気も楽でしょう」というのがあります。S☆Sは監督が違うので必ずしもその言葉がS☆Sに反映されるとはいかないでしょうが、だからといって全く異なることもないと思います。むしろ、今回はそのテーマが強く現れています。自分だけではやっぱりキツイものはキツイ。でも、その辛さは自分だけではなく他の人も感じていて乗り越えてもいる。他の人に出来るならもしかしたら自分にも出来るかもしれない。自分一人で乗り越えるのが難しくても皆と一緒なら乗り越えられるかもしれない。個人に限界があるなら、皆との可能性を模索する。
いわば主体は「個人の可能性」ではなく「皆との可能性」なのですが、主役が咲舞の個人で成り立つのはそのことに気付き信じることができるからでしょう(他の人もできるんだけど)。キャラ立ちという点では前半は薄いのですが、後半は逆に他の登場人物をまじえてむしろ立ってきている印象です。モニュメントと同じような構図ですね。
(個人の可能性という点ではMH最終回においてほとんど極まっていると思います。個人という最小の存在にできる最大の可能性は生きることだと思われます)
主題が確立されてくると俄然面白みが増します。プリキュアは後半が加速度的に面白くなります。どこまで高く跳べるか楽しみ。
①文化祭
8時前。息を切らせて走る咲。ひらひらするスカートが良い感じです。カメラさんナイスです。校庭には舞がデザインし美術部で製作したモニュメントが「明日にJUMP」のテーマと一緒に置かれています。今日は文化祭。
クラスでは会場準備に取り掛かっています。遅れて入ってくる咲。誕生日に目覚まし時計のプレゼントをしたのですが遅刻魔の咲には通じなかったようです。早速コントを披露する健太・宮迫コンビ。しかし無反応なクラス。周りの様子に戸惑う宮迫君。色気を出すとこういうのは失敗します。宮迫君をスルーして話を進める安藤さんと咲。堕ちたな宮迫、安藤さんの宮迫評価ガタ落ち。勝った!(お前何もしてないよ)
漫才の舞台を確認しにやってくる健太と宮迫。舞台の大きさに気圧される宮迫君。健太は張りきりまくっています。この余裕は見習いたいものです。ビッグになれるかどうかは別ですが。宮迫君ビビリ症の発作がはじまりそうです。
浜辺。筋トレするキントレスキー。ゴーヤーンも付き合って腹筋しています。辛そうなゴーヤーン。肉体労働には向いていないようです。策を弄することを提案するゴーヤーンですがキントレスキーは真っ向勝負で戦うことに拘ります。勝つことに執着してはいますが、正々堂々と戦うという手段にも重きを置いているようです。一見カッコよく見えますが、結局堂々と勝負して勝つことによって自己評価を上げるという点では大して策謀家と変わりありません。所詮は方法論の違いです。自己の優位性・満足感を求めている点で同じです。
準備が進む中、資材が足りないことに気付く咲達。時間はあまりありません。案の定ビビリ症の発作がはじまる宮迫君。一人飛び出していってしまいます。ホラーハウスの開場時間も迫っています。仕方なく咲がセットを支えることにします。不安の種は尽きません。
②開場
ホラーハウスに入る少年達。先鋒は舞です。「こんにちは」と挨拶する魔女。怖いというより可愛いです。笑う少年達。お婆さんのしわがれた声なら不気味さもありますが女子中学生には難しいところ。老齢の役は難しいです。
次鋒はフランケン優子。しかし健太のことで頭がいっぱいなのでタイミングを外してしまいます。ドラキュラ仁美は自爆。ここのホラーハウスは喜劇ですか?
廊下をうろつくジャージ。「明日にJUMP」のテーマを見て何故今日飛ばないのだ?と疑問を口にします。そのツッコミ面白いな。でも、「明日JUMP」ではないので今日飛ばないわけではないと思います。どうでも良い話ですが某漫画で「てめぇらに今日を生きる資格はねぇ」という台詞があるのですがうろ覚えで「明日を生きる資格」だと思っていたら今日だと分かって「今日すら生きられねー!?」と笑った覚えがあります。
廊下で追跡劇をする宮迫君と健太。それを見て満足するジャージ。走ればいいってモンでもないと思います。
他校の(多分)女子中学生がホラーハウスに体験。チョッピとフラッピが怖がらせようとします。って、お前ら大丈夫なのか?元々はそこに何か違うのが置いてあったんじゃないのか? 可愛いとはしゃぐ中学生。子ども相手なら通じそうですが女子中学生には通じないようです。逆にムープフープは人魂と勘違いされて怖がられます。勝者の笑みを浮かべるムープフープ。悔しさに歯噛みするフラチョ。
ゴブリン安藤さんも頑張りますがセットが壊れて不発。ここまででまともに怖がられているのはムープフープだけというのは問題があるように思えます。
仮面の壁。暗幕を支えている咲はそろそろ限界です。身体が緊張して動きます。動く仮面。驚いて逃げ出す中学生。少年達も怖がったようです。意外な効果です。一旦休憩。
③明日にJUMP
体育館の裏で宮迫君を囲む級友。決して制裁とかリンチとかいじめではありません。漫才出場を拒む宮迫君。舞は他にも理由があるのでは?と気付きます。漫才をやることを親には言っていなかったと言う宮迫君。親に自分が失敗した姿を見られるのを怖がります。
感情として「成功したい」と思うより「失敗したくない」という方が強いように思えます。それは自己の評価を失うことの恐怖・不安にあるのかもしれない。現状より高くなるのが一番好ましいですがそれが叶わない場合は次善が現状維持であり最悪は低くなることです。大抵の人は一度贅沢を知ったらそこから低くなることを拒みます。だから人は容易に保身に走ります。宮迫君のような新しいことにチャレンジするか・しないかの場合、失敗して徒労に終わり評価を下げるくらいなら何もせずに現状を維持した方が楽です。宮迫君の言い分は間違ってはいません。
皆が溜息をつく中、舞だけが宮迫君に共感します。前回のことを話す舞。プレッシャーに不安を感じつつも、咲の励ましや皆の協力で頑張れたこと。一人では確かに不安で心許ない。しかし皆と一緒ならできるかもしれない。それをモニュメントに込めたと話す舞。咲も健太はちょっと頼りないけど大事な相方だと言います。言い返す健太。笑う宮迫君。
「私達は皆で応援する」と舞。クリスタルコミューンが衣装の陰から出てきます。フラッピとチョッピも皆に含まれます。彼らと咲舞も励まし励まされた。宮迫君の不安の感情も拒否する行動も分かるし間違ってもいない。そう感じて当然なのだから。しかし何もしなければ、それは何も残らない。拒否された健太は宮迫君を信頼しなくなってしまうし、宮迫君も逃げてしまった記憶が残りそれがまた後に不安を増長させる要因になる。
声援を送る皆。健太が握手を求めます。握り返す宮迫君。失敗すれば失うものもあるだろう。でも、ここで行動することで得るものもある。円陣を組む一同。明日にJUMPの掛け声。漫才。ホラーハウス。やるべきことは皆あります。
突然声をかけるジャージ。麗しき友情と言いつつも、意味は無いと言います。勝負に勝つことが大事。でも本人連敗してるけどね。ウザイナー召喚。
体育館の裏で決闘。妙なことを知っている人です。今時流行んないと言う咲。流行り廃りの問題でもないような。あと、屋上も決闘の場所としては有効です。文化祭中です。時間がありません。コスプレ変身です。今までで一番可愛いかもしれない。月と風。
キントレの先制。回避。ブライトが先行し体勢を崩しウィンディが平衡を失わせます。積極的なプリキュアに悦ぶキントレ。上半身が裸のオッサンと女子中学生の組み合わせなので変な誤解を生みかねない台詞です。キントレもそろそろ存在そのものが犯罪的になってきました。前回よりも緊迫した状況(時間が無い)なのでやる気満々なプリキュア。
勝ち負けにならない祭りを否定するキントレスキー。過程の中に重要なものがあると考えるプリキュアにその言葉は受け入れられません。ウザイナーが吼えます。制止するキントレ。何のために召喚したんだ? ウザイナーに気を取られたプリキュアの隙を突いて攻撃するキントレ。案外コスイことをします。
「先ほどの少年は失敗を恐れていた。それは失敗イコール負けの記憶が永遠に彼の中に残るからだ」 永遠かどうかは分かりませんが言っていることは一理あります。失敗は負けじゃないと躍りかかるプリキュア。頭部に打撃を食らい苦痛の声をあげるウィンディ。失敗しても納得できるまで挑戦できるかが大事だと苦痛に耐えながら反論します。「甘い!甘すぎる!」キントレ。ゴメン、ちょっとしゃべり方面白い。甘いというのも一理あります。勝負の世界では次は無いかもしれません。しかし元々両者は思想が違います。プリキュアは諦めないこと、挑み続ける中で得られるものが重要だと考えています。負ける(失敗する)ことを克服することもそこに含まれます。プリキュアにおける完全敗北とはすなわち諦め、逃げることです。
ウザイナーの攻撃をかわすもキントレが迫ります。ウザイナーの音波に動きが鈍るプリキュア。正々堂々と言っておきながらなかなか上手いコンビネーションで攻撃するキントレスキー。まあ、外見上は2対2なので正々堂々と言えばそうです。
苦戦するプリキュアにムープとフープが支援します。これで4対2です。みんなと協力することで力を引き出すので数による優劣の善悪は問いません。プリキュア論理を舐めてはいけません。1対1のタイマンとかそんな生易しい勝負などありません。一人で勝って俺様強えーとかそんな自己満足なんぞ無視です。必殺技で浄化。
次は真っ向勝負だというキントレ。今回は真っ向ではないのか?ウザイナーは出してもらわないと雫が貰えないので傍観者でもいいから出して欲しいところです。ジャンプして帰ります。
ホラーハウスは成功に終わったようです。失敗は成功への糧となります。
漫才。台本が無さそうなアドリブっぽいコントです。会場は(一人を除き)爆笑に包まれます。これが受けなかった場合は優子が一人で笑うというかなりシュールなことになっていました。
健太宮迫コンビに安心する咲舞。健太のダジャレがよろしくないという咲に舞は取り繕いながら答えます。相変わらずギャグが分かっていません(笑っていなかったのはこの娘です)。前回今回とお話の纏めに入る咲舞。舞は咲のおかげだったと言います。ギャグは分からなくても咲を見ることに関しては最強です。一人では不安で自信が無くても皆一緒なら頑張れる。大切な人がいるから頑張れる。舞と一緒に明日にJUMP。前回今回とイチャつき過ぎ。っていうか告白し過ぎ。
健太「ありっがとっうした」
④次回予告
状況がまるで分からん。舞もアイドルになって新番組「ふたりはプリキュア アイドルマスター」が始まる方向で。
○トピック
ソフト部の話から毎回涙腺が緩みます。暖かいなぁ。
宮迫君が初期とは別人のように成長しまくっているような。
咲のソフト話から分かりやすく続いているのが面白い。咲から舞へ、舞から宮迫君へそしてクラスへと広がり(必ず他者が介在する)共有される。必ず咲舞だけではなく他者が介在するところがポイントですね。誰かが抜けても成立しない、というわけではないでしょうが皆がいるからもっと高く跳べるというのはテーマそのものであるでしょう。
プリキュアの場合、大抵チャレンジしたことは成功します。それは子ども番組とか都合とかもありますが、問題にされているのは目の前にある壁を乗り越える(挑む)ことであり着地の出来は問題ではありません。失敗しても成功してもいいのです。勿論成功した方が良いし、希望も持てるのでそれを採用しているのでしょう。失敗・成功は事後の結果なので、その前のプレッシャーに勝つこと、失敗を恐れないことこそ最大の難関なのです。
さて、最近のテーマとして皆と一緒に頑張るというメッセージが強く出されています。これは多分MHからの継承と発展(を図ろうとしている)が見られます。
MH最終回においてAパートは皆との繋がりに気付くことが復活の契機として描かれました。MHビジュアルファンブック2の監督コメントで「みんなと同じ次元に自分達もいる。みんなが背負っているものを同じように自分達も背負っている。戦っているのは自分達だけかもしれないけど、そういうことじゃなく、みんなと繋がっていると思えばまだ気も楽でしょう」というのがあります。S☆Sは監督が違うので必ずしもその言葉がS☆Sに反映されるとはいかないでしょうが、だからといって全く異なることもないと思います。むしろ、今回はそのテーマが強く現れています。自分だけではやっぱりキツイものはキツイ。でも、その辛さは自分だけではなく他の人も感じていて乗り越えてもいる。他の人に出来るならもしかしたら自分にも出来るかもしれない。自分一人で乗り越えるのが難しくても皆と一緒なら乗り越えられるかもしれない。個人に限界があるなら、皆との可能性を模索する。
いわば主体は「個人の可能性」ではなく「皆との可能性」なのですが、主役が咲舞の個人で成り立つのはそのことに気付き信じることができるからでしょう(他の人もできるんだけど)。キャラ立ちという点では前半は薄いのですが、後半は逆に他の登場人物をまじえてむしろ立ってきている印象です。モニュメントと同じような構図ですね。
(個人の可能性という点ではMH最終回においてほとんど極まっていると思います。個人という最小の存在にできる最大の可能性は生きることだと思われます)
主題が確立されてくると俄然面白みが増します。プリキュアは後半が加速度的に面白くなります。どこまで高く跳べるか楽しみ。
第36話「何作る?舞の悩みと文化祭」
○今週の出来事
①文化祭準備
文化祭のテーマは「明日にJUMP!」 美術部では多数決である事項が決定されます。表情が暗い舞。文化祭のテーマモニュメントデザインを任されます。返答する声に力がありません。
登校。舞に話しかける咲仁美優子。早くも舞がモニュメントデザインを任されたことを聞きつけたようです。例年であれば3年生が担当するそうですが2年の舞が担当するのは異例のことのようです。美術部内での舞の評価が分かります。始終俯く舞。舞はプレッシャーを感じているようです。大丈夫、と太鼓判を押す咲。時間が無いのか、舞の腕を掴んで駆ける咲。朝っぱらかイチャイチャしおって、まったく最近の若いモンは……分かっているじゃないか。
2年B組の出し物は「ホラーハウス」 クラス委員である安藤さんと宮迫君が話し合いを進行します。最近出番が多くて嬉しい限りです。ああ、宮迫君は体育館の裏に行ってていいよ。
話を進める前に提案があると言うふたり。舞が文化祭モニュメントデザインをしなければならないので、デザイン完成までクラスの出し物製作は免除したいと提案します。賛同するクラス。思いやりのある協調性高い級友です。クラスの声援に微妙な表情で答える舞。咲も舞に気付いています。
②進まない筆
製作に取り掛かる咲達。文化祭まで1週間。着々と進行していきます。
体育館の方では大道具を製作しています。張り切っている健太。腰につけた工具が似合う奴です。安藤さんが様子を見ます。何故か棺桶の中に入っている宮迫くん。器用なので小道具を任されているようです。くっ、何か安藤さんの宮迫君に対する評価が高いように感じるのは気のせいか。何だこの焦燥感は。
漫才のミーティングをしようと誘う健太。ドラキュラでボケます。生真面目にツッコむ宮迫君。それを聞いていた皆から笑いが起こります。健太は満足して去っていきます。このコンビは下手にネタを仕込むよりアドリブでやった方が面白そうです。
ベランダでデザインを考える舞。咲が様子を見ますが筆が進んでおらずスケッチブックは真っ白です。プレッシャーを感じる舞。美術部の大抜擢もクラスからの気遣いも舞には大きなプレッシャーを与えます。周りからの期待と自分の表現するものが違えば、今度は落胆と失望の感情を感じることになります。そうでなくても自分の仕事が進まなければ周りに迷惑をかけてしまいます。咲と比較するまでもなく舞は単独行動派なので集団行動とそれに伴う責任には慣れていないでしょう。咲やクラスとの関わりの中で協力することの良さを知っていても、いざ自分が大役を任されたことはこれまでにありません。(コンクール等は個人だし、その他デザイン(朗読会)も自発的にやっているので任されているわけではない)
咲は前回自分が感じたことを話します。勝負を意識して普段どおりには行かなかったこと。舞が感じていることも基本的に同じです。あと1週間ではなく、まだあと1週間もあるとポジティブに考える咲。舞の肩に腕を置いて励まします。顔が近いです。昼間もイチャイチャしおって、まったく最近の若いモンは……分かっているじゃないか。ベランダには人気がありません。この後どうなったかはふたりにしか分かりません(意味深気味に書くな)。
ダークフォール。キントレスキーはプリキュアとの戦いが思いのほか楽しいらしく手間取っているようです。アクダイカーンからやり方が悪いんじゃね?と言われます。ゴーヤーンが作戦を立てろと補足します。真正面から当たるのが自分のやり方であるキントレスキーは不満がありますが、命令なので聞き入れます。
美翔家。夜、舞の部屋を訪れる兄。舞はデザインに悩んでいます。
③自分の中にある
朝早くコントのネタ合わせをする健太と宮迫君。宮迫君は相変わらず天然なツッコミです。舞の登校を見かけて挨拶する宮迫君。最近積極的になった感じがします。しかし上の空の舞。
咲に舞のことを話す健太。教室で独り佇む舞。
ベランダ。舞はデザインを考えています。呼びかける声。巨大カボチャの仮面を被った咲。出来を自慢します。それを見た舞は「みんな頑張っているのね」と弱弱しく答えます。周りの進行が進んでいる中、自分はほとんど手付かずの状態です。
咲は大仰な動作で「そんなに頑張らなくてもいいではないか」と言います。代表だとかどうでもいい、楽しめと言います。咲は舞の絵の一番好きなところを言います。それは舞が楽しんで描いているのが感じられるからだと言います。相変わらずモノの本質を見る娘です。
ここから私の考えになりますが、美術、芸術、工芸、小説の作品の本質的な楽しさ(だと思うもの)はそれを作った人の感性・志向・洞察・思想等を感じられるかどうかだと思います。見た目などの枝葉をそぎ落として幹だけのその太さ・高さ・生命力の良さと言い換えても良い。製作者の意図を理解するという意味ではありません。意図ではなく、そこに込められている情念です。えらく観念的なオカルティックなモノの言い方ですが、凄いものはその気迫を感じる、というのが主観的・経験的な感想です。そしてそれに良さを感じます。無論、その感じ方には個人差・趣向差があるので万人が共通するものではありません。同一のものでも感じ方は千差万別です。しかし、自分の知らなかった・感じられなかったことを感じられるようになったら、それは視野が広がることになるのだろう、と思う。
と、全く本編とズレましたが、咲は再度楽しんでと言います。舞が楽しんで作ったものを咲は感じ楽しいと思うことができます。人を感動させるには自分が感動したことを込めなければ伝わりません。目じりに涙を浮かべる舞。今なら舞の気持ちが分かる。咲はとても大切なことを伝えたのです。おどけて見せる咲。いっそ咲の胸に飛び込んではどうだろうか。
学校の天辺からそれをのぞき見るジャージ。変態か。
美翔家。舞は考えます。自分が一番楽しいと思える瞬間。気持ちが浮き立つ瞬間。自問する舞。咲といるときじゃないの? 思いついたのか嬉々とした表情を浮かべて筆を取ります。夜兄が尋ねても気付きません。舞の表情はとても楽しそうです。応援する兄。
④モニュメント
翌朝。デザインが出来上がる舞。皆に披露します。球を皆が囲み飛び立とうとするふたりのデザイン。大好評。健太のギャグは(一部以外)大不評。特に安藤さんの表情が怖い。
早速、美術部で製作に取り掛かります。美術部でも好評です。学園祭の準備が進められます。それを見るキントレスキー。何をしているんだ。のぞきか。心持ち女子ばかり見ている気がするぞ。やはり変態か。
モニュメントもある程度形になってきました。屋外で独り製作を続ける舞。草むらからカボチャ仮面が出てきます。咲だと思った舞ですが不審に思います。同じ頃、カボチャ仮面が消えたことに気付く咲。フラッピが気配を感じ取ります。ああ、フラッピいたんだ。忘れてた。
草むらから飛び出すカボチャを被ったジャージ。作戦を立てる義理は果たしたと言うキントレ。……何の作戦?
カボチャを振り回していたらすっぽ抜けてモニュメントにぶつかります。壊れるモニュメント。強度に問題があります。素直に謝るキントレスキー。咲が合流します、モニュメントとカボチャが壊れていることに気付く咲。謝るキントレスキー。敵とは思えないくらい素直です。だから作戦は嫌いだ…と呟くキントレ。いや、それ作戦関係ないし、人の小道具で遊んだお前が悪い。「そんなことはどうでもいい。変身しろ」とふたりに呼びかけます。どうでもいいと言われて怒る咲。この場合作戦云々のことを指しているようにも思えますが、作戦云々は咲達には分からないので十把一絡げにどうでもいい扱いをされたことに腹を立てたと見るべきか。自分のカボチャよりも舞のモニュメントを壊されたことに腹を立てるあたりが咲らしい。舞も皆で作ったものが壊されて怒ります。変身です。
ウザイナー召喚。工具が合体してザケンナーとなります。どこのロボットアニメだ。プリキュアをぶっ飛ばすウザイナー。森の中に戦場が移ります。木をなぎ倒してプリキュアへと迫ります。落ちてくる木とウザイナーの攻撃を防御するプリキュア。持久力と忍耐力を鍛えると言うキントレスキー。勝手な物言いに対抗して力を込めるプリキュア。ウザイナーを弾きます。満足するキントレ。しかしプリキュアは文化祭で忙しいのでキントレの相手をしている暇はありません。流れ弾が当たるウザイナー。ちょっと可哀想。
体育祭ならまだしも文化祭は認めないキントレスキー。日本の習慣に馴染んでいます。直接攻撃を仕掛けるキントレ。防戦一方です。ムープとフームが支援します。すまん、お前らのことも忘れてた。というか、どこに居たんだ? 割りとこの辺のいい加減さが好きです。パワーアップの原理・力の発生源は分かっているのでどっからでも飛ばしてください。
リング装着。ブライトの光弾に怯むキントレ。楽しくなってきたぞ、と少年漫画的敵役台詞を言うキントレスキー。残念ながらこの番組はプリキュアなのでそんなことは全くどうでもいいことです。戦うことに全く一切完全に価値を持たないプリキュアのふたりは文化祭のことを最優先します。文化祭を軟弱と評するキントレに反論するプリキュア。プリキュアの日常パートを舐めてもらっては困ります。必殺技。敗因を作戦にかんつけるキントレスキー。だから作戦関係ないだろ、勝負そのものは真正面からだったじゃん。最早キントレごときでは真正面から挑んでもプリキュア(の主張)に対抗することも出来んか。
ついにモニュメントが完成します。
咲がコスチューム姿で現れます。デザインについて尋ねる咲。舞は咲の言葉を受けて、自分が一番高く飛べるときは咲と一緒に手を繋いでいる時だと言います。うわ、本当に言っちゃったよこの娘。咲も舞と居る時が一番自分らしくいられると言います。あなたが大好きって想ってる。私も想ってる。
ふたりでポーズを取ります。全く、朝昼夕とイチャつきおって………よく分かってらっしゃいます。
⑤次回予告
学園祭本番。健太宮迫コンビは大舞台で羽ばたけるか。そんなことはどうでもいいから、安藤さんのコスプレが気になります。
○トピック
前回の話を踏まえた上で咲が舞に伝える姿がカッコイイ。そして舞も咲から影響を受けていることが分かります。
周りからのプレッシャーに負けて、妥協するような(周りが納得しそうな)作品を作ったとしてもそれなりの評価を受けるだろうし任された役を務めたことにもなる。ただし、それは前回咲が言った「皆と一つになって大きな目標に向かって一生懸命頑張ること」には繋がらない。皆と一つになる以前に皆の中に飲まれて目標を見失ってしまうからです。
舞は舞として個人的意思により目標を見定めて参画する必要がある。本人が楽しむことから始まり、皆と繋がらなければ咲の言葉(お月見の時の言葉含む)は実行できません。その意味では今回咲が舞に言った台詞は「他の人のことは考えずに、舞の勝手にやればいい」とも取れますが、無論それは違います。舞の悩みは大役に伴うプレッシャーにあり、周りの期待に自分が縮小している状態でした。だから一旦その状態から抜け出す必要があります。それさえ出来ればあとは順調に進みます。何故なら舞は前回のソフト部と咲の姿、それ以前の出来事から皆で一生懸命に頑張ること・繋がりの良さを知っているからです。実際その意匠はデザインに反映されます。
部活イベントも少なくあまり目立たなかった舞ですが、こういうお話で今までの話が活きて舞の成長にも繋がっているのは面白いですね。
モニュメントデザインはS☆Sのテーマを象徴しているでしょうから、終盤に入って加速してきた感じです。徐々に形が現れてきました。
①文化祭準備
文化祭のテーマは「明日にJUMP!」 美術部では多数決である事項が決定されます。表情が暗い舞。文化祭のテーマモニュメントデザインを任されます。返答する声に力がありません。
登校。舞に話しかける咲仁美優子。早くも舞がモニュメントデザインを任されたことを聞きつけたようです。例年であれば3年生が担当するそうですが2年の舞が担当するのは異例のことのようです。美術部内での舞の評価が分かります。始終俯く舞。舞はプレッシャーを感じているようです。大丈夫、と太鼓判を押す咲。時間が無いのか、舞の腕を掴んで駆ける咲。朝っぱらかイチャイチャしおって、まったく最近の若いモンは……分かっているじゃないか。
2年B組の出し物は「ホラーハウス」 クラス委員である安藤さんと宮迫君が話し合いを進行します。最近出番が多くて嬉しい限りです。ああ、宮迫君は体育館の裏に行ってていいよ。
話を進める前に提案があると言うふたり。舞が文化祭モニュメントデザインをしなければならないので、デザイン完成までクラスの出し物製作は免除したいと提案します。賛同するクラス。思いやりのある協調性高い級友です。クラスの声援に微妙な表情で答える舞。咲も舞に気付いています。
②進まない筆
製作に取り掛かる咲達。文化祭まで1週間。着々と進行していきます。
体育館の方では大道具を製作しています。張り切っている健太。腰につけた工具が似合う奴です。安藤さんが様子を見ます。何故か棺桶の中に入っている宮迫くん。器用なので小道具を任されているようです。くっ、何か安藤さんの宮迫君に対する評価が高いように感じるのは気のせいか。何だこの焦燥感は。
漫才のミーティングをしようと誘う健太。ドラキュラでボケます。生真面目にツッコむ宮迫君。それを聞いていた皆から笑いが起こります。健太は満足して去っていきます。このコンビは下手にネタを仕込むよりアドリブでやった方が面白そうです。
ベランダでデザインを考える舞。咲が様子を見ますが筆が進んでおらずスケッチブックは真っ白です。プレッシャーを感じる舞。美術部の大抜擢もクラスからの気遣いも舞には大きなプレッシャーを与えます。周りからの期待と自分の表現するものが違えば、今度は落胆と失望の感情を感じることになります。そうでなくても自分の仕事が進まなければ周りに迷惑をかけてしまいます。咲と比較するまでもなく舞は単独行動派なので集団行動とそれに伴う責任には慣れていないでしょう。咲やクラスとの関わりの中で協力することの良さを知っていても、いざ自分が大役を任されたことはこれまでにありません。(コンクール等は個人だし、その他デザイン(朗読会)も自発的にやっているので任されているわけではない)
咲は前回自分が感じたことを話します。勝負を意識して普段どおりには行かなかったこと。舞が感じていることも基本的に同じです。あと1週間ではなく、まだあと1週間もあるとポジティブに考える咲。舞の肩に腕を置いて励まします。顔が近いです。昼間もイチャイチャしおって、まったく最近の若いモンは……分かっているじゃないか。ベランダには人気がありません。この後どうなったかはふたりにしか分かりません(意味深気味に書くな)。
ダークフォール。キントレスキーはプリキュアとの戦いが思いのほか楽しいらしく手間取っているようです。アクダイカーンからやり方が悪いんじゃね?と言われます。ゴーヤーンが作戦を立てろと補足します。真正面から当たるのが自分のやり方であるキントレスキーは不満がありますが、命令なので聞き入れます。
美翔家。夜、舞の部屋を訪れる兄。舞はデザインに悩んでいます。
③自分の中にある
朝早くコントのネタ合わせをする健太と宮迫君。宮迫君は相変わらず天然なツッコミです。舞の登校を見かけて挨拶する宮迫君。最近積極的になった感じがします。しかし上の空の舞。
咲に舞のことを話す健太。教室で独り佇む舞。
ベランダ。舞はデザインを考えています。呼びかける声。巨大カボチャの仮面を被った咲。出来を自慢します。それを見た舞は「みんな頑張っているのね」と弱弱しく答えます。周りの進行が進んでいる中、自分はほとんど手付かずの状態です。
咲は大仰な動作で「そんなに頑張らなくてもいいではないか」と言います。代表だとかどうでもいい、楽しめと言います。咲は舞の絵の一番好きなところを言います。それは舞が楽しんで描いているのが感じられるからだと言います。相変わらずモノの本質を見る娘です。
ここから私の考えになりますが、美術、芸術、工芸、小説の作品の本質的な楽しさ(だと思うもの)はそれを作った人の感性・志向・洞察・思想等を感じられるかどうかだと思います。見た目などの枝葉をそぎ落として幹だけのその太さ・高さ・生命力の良さと言い換えても良い。製作者の意図を理解するという意味ではありません。意図ではなく、そこに込められている情念です。えらく観念的なオカルティックなモノの言い方ですが、凄いものはその気迫を感じる、というのが主観的・経験的な感想です。そしてそれに良さを感じます。無論、その感じ方には個人差・趣向差があるので万人が共通するものではありません。同一のものでも感じ方は千差万別です。しかし、自分の知らなかった・感じられなかったことを感じられるようになったら、それは視野が広がることになるのだろう、と思う。
と、全く本編とズレましたが、咲は再度楽しんでと言います。舞が楽しんで作ったものを咲は感じ楽しいと思うことができます。人を感動させるには自分が感動したことを込めなければ伝わりません。目じりに涙を浮かべる舞。今なら舞の気持ちが分かる。咲はとても大切なことを伝えたのです。おどけて見せる咲。いっそ咲の胸に飛び込んではどうだろうか。
学校の天辺からそれをのぞき見るジャージ。変態か。
美翔家。舞は考えます。自分が一番楽しいと思える瞬間。気持ちが浮き立つ瞬間。自問する舞。咲といるときじゃないの? 思いついたのか嬉々とした表情を浮かべて筆を取ります。夜兄が尋ねても気付きません。舞の表情はとても楽しそうです。応援する兄。
④モニュメント
翌朝。デザインが出来上がる舞。皆に披露します。球を皆が囲み飛び立とうとするふたりのデザイン。大好評。健太のギャグは(一部以外)大不評。特に安藤さんの表情が怖い。
早速、美術部で製作に取り掛かります。美術部でも好評です。学園祭の準備が進められます。それを見るキントレスキー。何をしているんだ。のぞきか。心持ち女子ばかり見ている気がするぞ。やはり変態か。
モニュメントもある程度形になってきました。屋外で独り製作を続ける舞。草むらからカボチャ仮面が出てきます。咲だと思った舞ですが不審に思います。同じ頃、カボチャ仮面が消えたことに気付く咲。フラッピが気配を感じ取ります。ああ、フラッピいたんだ。忘れてた。
草むらから飛び出すカボチャを被ったジャージ。作戦を立てる義理は果たしたと言うキントレ。……何の作戦?
カボチャを振り回していたらすっぽ抜けてモニュメントにぶつかります。壊れるモニュメント。強度に問題があります。素直に謝るキントレスキー。咲が合流します、モニュメントとカボチャが壊れていることに気付く咲。謝るキントレスキー。敵とは思えないくらい素直です。だから作戦は嫌いだ…と呟くキントレ。いや、それ作戦関係ないし、人の小道具で遊んだお前が悪い。「そんなことはどうでもいい。変身しろ」とふたりに呼びかけます。どうでもいいと言われて怒る咲。この場合作戦云々のことを指しているようにも思えますが、作戦云々は咲達には分からないので十把一絡げにどうでもいい扱いをされたことに腹を立てたと見るべきか。自分のカボチャよりも舞のモニュメントを壊されたことに腹を立てるあたりが咲らしい。舞も皆で作ったものが壊されて怒ります。変身です。
ウザイナー召喚。工具が合体してザケンナーとなります。どこのロボットアニメだ。プリキュアをぶっ飛ばすウザイナー。森の中に戦場が移ります。木をなぎ倒してプリキュアへと迫ります。落ちてくる木とウザイナーの攻撃を防御するプリキュア。持久力と忍耐力を鍛えると言うキントレスキー。勝手な物言いに対抗して力を込めるプリキュア。ウザイナーを弾きます。満足するキントレ。しかしプリキュアは文化祭で忙しいのでキントレの相手をしている暇はありません。流れ弾が当たるウザイナー。ちょっと可哀想。
体育祭ならまだしも文化祭は認めないキントレスキー。日本の習慣に馴染んでいます。直接攻撃を仕掛けるキントレ。防戦一方です。ムープとフームが支援します。すまん、お前らのことも忘れてた。というか、どこに居たんだ? 割りとこの辺のいい加減さが好きです。パワーアップの原理・力の発生源は分かっているのでどっからでも飛ばしてください。
リング装着。ブライトの光弾に怯むキントレ。楽しくなってきたぞ、と少年漫画的敵役台詞を言うキントレスキー。残念ながらこの番組はプリキュアなのでそんなことは全くどうでもいいことです。戦うことに全く一切完全に価値を持たないプリキュアのふたりは文化祭のことを最優先します。文化祭を軟弱と評するキントレに反論するプリキュア。プリキュアの日常パートを舐めてもらっては困ります。必殺技。敗因を作戦にかんつけるキントレスキー。だから作戦関係ないだろ、勝負そのものは真正面からだったじゃん。最早キントレごときでは真正面から挑んでもプリキュア(の主張)に対抗することも出来んか。
ついにモニュメントが完成します。
咲がコスチューム姿で現れます。デザインについて尋ねる咲。舞は咲の言葉を受けて、自分が一番高く飛べるときは咲と一緒に手を繋いでいる時だと言います。うわ、本当に言っちゃったよこの娘。咲も舞と居る時が一番自分らしくいられると言います。あなたが大好きって想ってる。私も想ってる。
ふたりでポーズを取ります。全く、朝昼夕とイチャつきおって………よく分かってらっしゃいます。
⑤次回予告
学園祭本番。健太宮迫コンビは大舞台で羽ばたけるか。そんなことはどうでもいいから、安藤さんのコスプレが気になります。
○トピック
前回の話を踏まえた上で咲が舞に伝える姿がカッコイイ。そして舞も咲から影響を受けていることが分かります。
周りからのプレッシャーに負けて、妥協するような(周りが納得しそうな)作品を作ったとしてもそれなりの評価を受けるだろうし任された役を務めたことにもなる。ただし、それは前回咲が言った「皆と一つになって大きな目標に向かって一生懸命頑張ること」には繋がらない。皆と一つになる以前に皆の中に飲まれて目標を見失ってしまうからです。
舞は舞として個人的意思により目標を見定めて参画する必要がある。本人が楽しむことから始まり、皆と繋がらなければ咲の言葉(お月見の時の言葉含む)は実行できません。その意味では今回咲が舞に言った台詞は「他の人のことは考えずに、舞の勝手にやればいい」とも取れますが、無論それは違います。舞の悩みは大役に伴うプレッシャーにあり、周りの期待に自分が縮小している状態でした。だから一旦その状態から抜け出す必要があります。それさえ出来ればあとは順調に進みます。何故なら舞は前回のソフト部と咲の姿、それ以前の出来事から皆で一生懸命に頑張ること・繋がりの良さを知っているからです。実際その意匠はデザインに反映されます。
部活イベントも少なくあまり目立たなかった舞ですが、こういうお話で今までの話が活きて舞の成長にも繋がっているのは面白いですね。
モニュメントデザインはS☆Sのテーマを象徴しているでしょうから、終盤に入って加速してきた感じです。徐々に形が現れてきました。
第35話「いざ決勝!ファイトだ凪中ソフト部!」
○今週の出来事
①承前
放課後のソフト練習。いつものように皆スポコンです。いつものように舞はそれを見ています。マネージャーやった方がいいんでは?いや、それでは咲をスケッチできないか。
地区予選その決勝。咲は絶対に優勝しなきゃ、と強く想います。
ダークフォール。筋トレ中のキントレスキー。ゴーヤーンがちょっかいをかけます。何だかんだで2回負けているキントレスキー。前回なんて不戦敗みたいなもんです。言い訳しないと潔いキントレスキー。筋トレを続けます。勝つまでやめない派ですか。「勝つため以外の努力は全て無駄だ!」今週のテーマ決定です。
②地区予選決勝
客席には健太他夕凪中の人達。最高の特等席は間違いなく安藤さんの隣です。そのチケットを巡って抗争・情報戦・収賄・詐欺が発生しましたが結局は皆共倒れで宮迫君と健太が普通に座ることになった、というのは今となっては闇に葬られた真実です。多分。
そんなことはともかく、席代われ、特に宮迫。屋上に行こうではないか。
試合開始。舞は夕凪中とは離れたところに座ります。オプションがいっぱいあるので人目を避けたいところです。フラッピ達はポンポン(正式名称が分からない)を持って応援します。俺も舞の吐息をかけられたい(変態か)
先輩にとっては最後の試合。絶対に勝たねばならないと意気込む咲ですが、打たれまくります。焦った咲はミスプレー。1点を奪われてしまいます。フォローするキャプテン泉田。カッコイイ。今まであまり出番が無い人でしたが、なかなか良い先輩です。
客席で見守る健太達。ふいに現れるジャージの男。「なっておらんな」と一刀両断。冷静に解説します。言い返す健太に試合の再開を促がします。…ジャージ何しに来たんだ?
何とか泉田キャプテンの健闘により守りきります。先輩凄い。ジャージも感心します。
落ち込む咲。泉田キャプテンは咲を励まします。大人です。先生が咲に話しかけます。去年泉田キャプテンはミスしてしまい動揺から全力を出せずに負けてしまいました。それをバネに一年間練習してきたと語る先生。勝ち負けは別にして努力は基本的に裏切りません。反復による何かしらの能力アップが見込めるからです。なにより自分で自分が分かるので過小(大)評価をすることもなく大舞台でも冷静でいられます。
激しい攻防。客席の安藤さん達も固唾を呑みます。「凄いね」「どっちも譲らない」宮迫君か健太は席を私に譲って下さい。
③負けたとき
試合は最終7回裏。1対0
2点入れられれば逆転です。活を入れる泉田キャプテン。咲に掛け声を任せます。スポコンアニメを見ているようです。
相手の球威は落ちません。泉田キャプテンが塁に出ます。冷静に解説するジャージ。席に座って観戦しています。この人にツッコミを入れるのは無駄な気がしてきた。
2アウト。最後の希望は咲。こちらも相手も正念場。負けられません。客席の舞は祈ります。そーいや、あまり目立たないですね舞。果たして勝てるのか夕凪中。プリキュアの法則的には勝つパターンです。しかし、今回のテーマであろうと思われる点を考慮すれば負けるのが筋です。どちらだ? いや、もしかしたらキントレスキーが試合に乱入するパターンも考えられます。くっ、読めない。どれもありえます。そしてどれも適当に理屈つけて正論化させることができそうです。むう、悩ましい。
カキーーン!全力疾走。しかし立ち止まる咲。ボールはグローブの中です。アウト。試合は終わりです。
立ちすくむ咲に声をかける泉田キャプテン。泉田さんの表情と声に一点の曇りもありません。もともとは弱小校だったのです。万年一回戦負け。それが地区準優勝。上出来です。3年である泉田さんには特にそう思えるでしょう。それでも表情が濁る咲。泉田さんとて負けたのは残念でしたが、チームが一致団結して頑張れたことが嬉しいと言います。楽しそうに。彼女は本当に楽しく試合を出来たのでしょう。悔いが残ることは勝ち負けの結果以上に心に陰を残すことがあります。悔いなく全力を出し楽しめることは幸せなことです。ありがとう、とお礼を言うキャプテン。文句無くカッコイイよあんた。あんたが一番輝いている。
夕方。客席に人の姿は無く、ベンチで独り佇む咲。物音。舞がベンチに入ってきます。沈黙。「負けちゃった」「あと少しだったね。試合に勝つことは大事だと思う。でも今日、それだけじゃないって思ったの。咲や皆が毎日頑張ってるのを知ってるから。だから私すごく感動したの。私はそれはとても…」「分かってる!」大粒の涙をこぼす咲。先輩達に優勝して欲しかったと言います。舞は何も言わず、その姿を優しく見つめ夕日へ視線を戻します。泣き続ける咲。
勝ち負けは結果です。最初から負ける気で努力する者などいません。そんなものは負け犬です。だから勝つことを目指すのは当然のことであり、そこに価値を見出すことも当たり前のことだといえます。しかしながら、負けた者が無価値で無意味で全否定されるかというとそんなことはありません。勝者への嫉妬、敗者への同情でそう言うわけではありません。努力することに意味があるなどとも言いません。勝ち負けは一つの結果です。本来、極論してしまえば人として最重要なことは如何により良く生きられるか、です(と私は思う)。それ以外はその目的を達するための手段・経緯でしかありません。負けても死ななければ次があります。悔しければそれをバネにより良くなるよう頑張ればいいのであり、そもそも勝ったからといってより良くなる保証もありません。より良く生きられればいいのです(勝ち負けの問題ではない。勝てば終わりなのではなく、常により良くなるよう志向し続けるものです)。
咲の先輩に有終の美を贈ってあげたかったというのはとても素敵なことです。利己より利他を優先させた咲の優しさがあります。しかし、だからといってそれに取りつかれて勝ちに拘れば本来の意義は薄れます。勝ち負けに目的を変質させた咲は結局、楽しんだり自分により良く還元させること無く試合にのぞみ、そして負けました。これは多分プリキュア的に正しい結果です。勝ち負けではなくその内容、自分達が楽しむ、頑張れるかが重要であったのに、咲はそれを忘れてしまっていたからです(皆で勝とう!と言わず、勝たなきゃと自分で思い続けていた)。逆に当の本人である泉田さんは満足でした。紛れも無く彼女にとって有終の美だったでしょう。残酷に言ってしまえば咲は泉田のことなど考えずに自分だけの考え、独善で「こうしなければならない」と思い、チームには目を向けず勝ち負けに目を向けてしまったのです。
悔しさに涙を流すのは良いことです。それはそれだけ情熱をかけたからこそ流れるものだからです。最初から負けを見込んでいれば(リスクを最小限にしておけば)泣く事も無いでしょう。自分だけの問題なら次に全力を出せるように悔いが残らないようにすれば良い、では、咲のような人のために行為する者はどうすれば良いか? 全力を出して勝ちをもぎ取って先輩に贈ればいいのか? 何をもって「より良く生きる」と言えるか。その解を見つけることが出来なければ同じ過ちを繰り返すだけです。
④大切なこと
良い雰囲気をぶち壊しにする声。「ぬるい!」 キントレスキーです。夕日を背にし堂々と構えます。「あなたは!」「キントレスキー」いらぬ間違いをされるのを避けるためか自分で名乗る黄金筋肉スキー。
立ち聞きしていたことを詫びます。紳士的です。その前に上半身裸なのをなんとかして下さい。ご婦人の御前ですよ。
勝負は勝ちか負けしかない。負けては何の意味もない。と説教するキントレスキー。反論する舞。まあ、言っている本人が2回負けていますが。キントレスキーはウザイナーを召喚します。グラウンドの照明が液体金属となってキントレスキーの周囲に集まります。無駄にカッコイイ。
咲のチームメイトをも否定するキントレスキー。今まで一言も発していなかった咲はその言葉に強く反応します。落ち込んでも仲間を否定されて黙っているほど腐ってはいません。花と鳥のプリキュアに変身です。
ウザイナーの先制。回避運動。イーグレットは軽やかにかわします。しかしブルームは遅れ捕まってしまいます。上空へと跳んだイーグレットは足に力を溜めて空中を蹴ります。ってそんなことできるんかい。ある意味飛ぶより凄いぞ。地上から跳んで来るウザイナー。相対速度は大変なことになっています。それを見事にかわしてブルームの束縛を解放させるイーグレット。愛の成せる技か。空中で再会です。いや、しかし、それよりも見所は脇です!液体の礫となって上空より落ちてくるウザイナー。礫はかわせても本体の攻撃は直撃を受けます。
地面にひれ伏すプリキュア。キントレスキーは勝つことより大切なものなど存在しない!と言い放ちます。
反論しかけるイーグレットを遮ってブルームは「確かに勝つことも大切かもしれない。でも、泉田先輩は勝ち負けよりも試合で全力を出しきれた事が大切だって言ってた。全力を出しきったけど後一歩力が足りなかったのかあたしは悔しかった。試合には負けたけど意味がないなんてことはない!勝つことよりも大切なことがある!大切なのはチームの皆と一つになって大きな目標に向かって一生懸命頑張ること!」
その答えが正しいかは知らない。だから証明して欲しい。見せて欲しい。それが己を賭けるに足る価値あるものであることを。
躍り出るキントレスキー。ムープとフープは支援します。リング装着。意志の強さはすなわち力の強さ。必殺技で撃退します。
言い訳しつつもちゃっかり次とか言っているキントレスキー。都合がいいな、お前の論理。
バス停。遅れてやってくる咲と舞。咲は皆に来年は"皆で"絶対優勝しようと言います。学校までランニングと言います。その提案を受けるキャプテン。皆ノリが良いので付き合います。舞はその後ろ姿を笑って見送ります。
⑤次回予告
ふたりで見詰め合って肩に腕を置いているのがなんとも。来週は月と風です。
○トピック
この作品で一番凄いのは主人公以外の人達なんじゃないかと。最後の部員の態度とか。皆許容度高いというか、器がでかいというか。主人公に合わせて大きくなるだけですか。
そりゃ舞も咲に惚れるよな、ってくらい咲がカッコイイ。
勝負するからには勝ちと負けがある。負けても良い、などと最初から言う者は勝負するに足りない。自分を賭ける事を初めから捨てている。だから勝つことそのものは意味がある。しかし、もっとも重要なのは勝ち負けをとおして得られる価値である。それを見失えば勝っても何も得られない。咲は負けても、先輩から先生から色んな物を学ぶ。舞もその姿から何かを得る。それらは一つの価値を形作る。
その価値がなんであるか、生きることに必要なことなのか、咲(この作品)が出した答えが正しいかは分からない。や、ホント。ワカラン。だって私はその位置にいないから。咲達は私よりも先にいる。前作だってそうだった。その視点にある景色を見せて欲しい。相変わらずこの作品は私の一歩先を歩いているなぁ。だから惹かれるのですけどね。
①承前
放課後のソフト練習。いつものように皆スポコンです。いつものように舞はそれを見ています。マネージャーやった方がいいんでは?いや、それでは咲をスケッチできないか。
地区予選その決勝。咲は絶対に優勝しなきゃ、と強く想います。
ダークフォール。筋トレ中のキントレスキー。ゴーヤーンがちょっかいをかけます。何だかんだで2回負けているキントレスキー。前回なんて不戦敗みたいなもんです。言い訳しないと潔いキントレスキー。筋トレを続けます。勝つまでやめない派ですか。「勝つため以外の努力は全て無駄だ!」今週のテーマ決定です。
②地区予選決勝
客席には健太他夕凪中の人達。最高の特等席は間違いなく安藤さんの隣です。そのチケットを巡って抗争・情報戦・収賄・詐欺が発生しましたが結局は皆共倒れで宮迫君と健太が普通に座ることになった、というのは今となっては闇に葬られた真実です。多分。
そんなことはともかく、席代われ、特に宮迫。屋上に行こうではないか。
試合開始。舞は夕凪中とは離れたところに座ります。オプションがいっぱいあるので人目を避けたいところです。フラッピ達はポンポン(正式名称が分からない)を持って応援します。俺も舞の吐息をかけられたい(変態か)
先輩にとっては最後の試合。絶対に勝たねばならないと意気込む咲ですが、打たれまくります。焦った咲はミスプレー。1点を奪われてしまいます。フォローするキャプテン泉田。カッコイイ。今まであまり出番が無い人でしたが、なかなか良い先輩です。
客席で見守る健太達。ふいに現れるジャージの男。「なっておらんな」と一刀両断。冷静に解説します。言い返す健太に試合の再開を促がします。…ジャージ何しに来たんだ?
何とか泉田キャプテンの健闘により守りきります。先輩凄い。ジャージも感心します。
落ち込む咲。泉田キャプテンは咲を励まします。大人です。先生が咲に話しかけます。去年泉田キャプテンはミスしてしまい動揺から全力を出せずに負けてしまいました。それをバネに一年間練習してきたと語る先生。勝ち負けは別にして努力は基本的に裏切りません。反復による何かしらの能力アップが見込めるからです。なにより自分で自分が分かるので過小(大)評価をすることもなく大舞台でも冷静でいられます。
激しい攻防。客席の安藤さん達も固唾を呑みます。「凄いね」「どっちも譲らない」宮迫君か健太は席を私に譲って下さい。
③負けたとき
試合は最終7回裏。1対0
2点入れられれば逆転です。活を入れる泉田キャプテン。咲に掛け声を任せます。スポコンアニメを見ているようです。
相手の球威は落ちません。泉田キャプテンが塁に出ます。冷静に解説するジャージ。席に座って観戦しています。この人にツッコミを入れるのは無駄な気がしてきた。
2アウト。最後の希望は咲。こちらも相手も正念場。負けられません。客席の舞は祈ります。そーいや、あまり目立たないですね舞。果たして勝てるのか夕凪中。プリキュアの法則的には勝つパターンです。しかし、今回のテーマであろうと思われる点を考慮すれば負けるのが筋です。どちらだ? いや、もしかしたらキントレスキーが試合に乱入するパターンも考えられます。くっ、読めない。どれもありえます。そしてどれも適当に理屈つけて正論化させることができそうです。むう、悩ましい。
カキーーン!全力疾走。しかし立ち止まる咲。ボールはグローブの中です。アウト。試合は終わりです。
立ちすくむ咲に声をかける泉田キャプテン。泉田さんの表情と声に一点の曇りもありません。もともとは弱小校だったのです。万年一回戦負け。それが地区準優勝。上出来です。3年である泉田さんには特にそう思えるでしょう。それでも表情が濁る咲。泉田さんとて負けたのは残念でしたが、チームが一致団結して頑張れたことが嬉しいと言います。楽しそうに。彼女は本当に楽しく試合を出来たのでしょう。悔いが残ることは勝ち負けの結果以上に心に陰を残すことがあります。悔いなく全力を出し楽しめることは幸せなことです。ありがとう、とお礼を言うキャプテン。文句無くカッコイイよあんた。あんたが一番輝いている。
夕方。客席に人の姿は無く、ベンチで独り佇む咲。物音。舞がベンチに入ってきます。沈黙。「負けちゃった」「あと少しだったね。試合に勝つことは大事だと思う。でも今日、それだけじゃないって思ったの。咲や皆が毎日頑張ってるのを知ってるから。だから私すごく感動したの。私はそれはとても…」「分かってる!」大粒の涙をこぼす咲。先輩達に優勝して欲しかったと言います。舞は何も言わず、その姿を優しく見つめ夕日へ視線を戻します。泣き続ける咲。
勝ち負けは結果です。最初から負ける気で努力する者などいません。そんなものは負け犬です。だから勝つことを目指すのは当然のことであり、そこに価値を見出すことも当たり前のことだといえます。しかしながら、負けた者が無価値で無意味で全否定されるかというとそんなことはありません。勝者への嫉妬、敗者への同情でそう言うわけではありません。努力することに意味があるなどとも言いません。勝ち負けは一つの結果です。本来、極論してしまえば人として最重要なことは如何により良く生きられるか、です(と私は思う)。それ以外はその目的を達するための手段・経緯でしかありません。負けても死ななければ次があります。悔しければそれをバネにより良くなるよう頑張ればいいのであり、そもそも勝ったからといってより良くなる保証もありません。より良く生きられればいいのです(勝ち負けの問題ではない。勝てば終わりなのではなく、常により良くなるよう志向し続けるものです)。
咲の先輩に有終の美を贈ってあげたかったというのはとても素敵なことです。利己より利他を優先させた咲の優しさがあります。しかし、だからといってそれに取りつかれて勝ちに拘れば本来の意義は薄れます。勝ち負けに目的を変質させた咲は結局、楽しんだり自分により良く還元させること無く試合にのぞみ、そして負けました。これは多分プリキュア的に正しい結果です。勝ち負けではなくその内容、自分達が楽しむ、頑張れるかが重要であったのに、咲はそれを忘れてしまっていたからです(皆で勝とう!と言わず、勝たなきゃと自分で思い続けていた)。逆に当の本人である泉田さんは満足でした。紛れも無く彼女にとって有終の美だったでしょう。残酷に言ってしまえば咲は泉田のことなど考えずに自分だけの考え、独善で「こうしなければならない」と思い、チームには目を向けず勝ち負けに目を向けてしまったのです。
悔しさに涙を流すのは良いことです。それはそれだけ情熱をかけたからこそ流れるものだからです。最初から負けを見込んでいれば(リスクを最小限にしておけば)泣く事も無いでしょう。自分だけの問題なら次に全力を出せるように悔いが残らないようにすれば良い、では、咲のような人のために行為する者はどうすれば良いか? 全力を出して勝ちをもぎ取って先輩に贈ればいいのか? 何をもって「より良く生きる」と言えるか。その解を見つけることが出来なければ同じ過ちを繰り返すだけです。
④大切なこと
良い雰囲気をぶち壊しにする声。「ぬるい!」 キントレスキーです。夕日を背にし堂々と構えます。「あなたは!」「キントレスキー」いらぬ間違いをされるのを避けるためか自分で名乗る黄金筋肉スキー。
立ち聞きしていたことを詫びます。紳士的です。その前に上半身裸なのをなんとかして下さい。ご婦人の御前ですよ。
勝負は勝ちか負けしかない。負けては何の意味もない。と説教するキントレスキー。反論する舞。まあ、言っている本人が2回負けていますが。キントレスキーはウザイナーを召喚します。グラウンドの照明が液体金属となってキントレスキーの周囲に集まります。無駄にカッコイイ。
咲のチームメイトをも否定するキントレスキー。今まで一言も発していなかった咲はその言葉に強く反応します。落ち込んでも仲間を否定されて黙っているほど腐ってはいません。花と鳥のプリキュアに変身です。
ウザイナーの先制。回避運動。イーグレットは軽やかにかわします。しかしブルームは遅れ捕まってしまいます。上空へと跳んだイーグレットは足に力を溜めて空中を蹴ります。ってそんなことできるんかい。ある意味飛ぶより凄いぞ。地上から跳んで来るウザイナー。相対速度は大変なことになっています。それを見事にかわしてブルームの束縛を解放させるイーグレット。愛の成せる技か。空中で再会です。いや、しかし、それよりも見所は脇です!液体の礫となって上空より落ちてくるウザイナー。礫はかわせても本体の攻撃は直撃を受けます。
地面にひれ伏すプリキュア。キントレスキーは勝つことより大切なものなど存在しない!と言い放ちます。
反論しかけるイーグレットを遮ってブルームは「確かに勝つことも大切かもしれない。でも、泉田先輩は勝ち負けよりも試合で全力を出しきれた事が大切だって言ってた。全力を出しきったけど後一歩力が足りなかったのかあたしは悔しかった。試合には負けたけど意味がないなんてことはない!勝つことよりも大切なことがある!大切なのはチームの皆と一つになって大きな目標に向かって一生懸命頑張ること!」
その答えが正しいかは知らない。だから証明して欲しい。見せて欲しい。それが己を賭けるに足る価値あるものであることを。
躍り出るキントレスキー。ムープとフープは支援します。リング装着。意志の強さはすなわち力の強さ。必殺技で撃退します。
言い訳しつつもちゃっかり次とか言っているキントレスキー。都合がいいな、お前の論理。
バス停。遅れてやってくる咲と舞。咲は皆に来年は"皆で"絶対優勝しようと言います。学校までランニングと言います。その提案を受けるキャプテン。皆ノリが良いので付き合います。舞はその後ろ姿を笑って見送ります。
⑤次回予告
ふたりで見詰め合って肩に腕を置いているのがなんとも。来週は月と風です。
○トピック
この作品で一番凄いのは主人公以外の人達なんじゃないかと。最後の部員の態度とか。皆許容度高いというか、器がでかいというか。主人公に合わせて大きくなるだけですか。
そりゃ舞も咲に惚れるよな、ってくらい咲がカッコイイ。
勝負するからには勝ちと負けがある。負けても良い、などと最初から言う者は勝負するに足りない。自分を賭ける事を初めから捨てている。だから勝つことそのものは意味がある。しかし、もっとも重要なのは勝ち負けをとおして得られる価値である。それを見失えば勝っても何も得られない。咲は負けても、先輩から先生から色んな物を学ぶ。舞もその姿から何かを得る。それらは一つの価値を形作る。
その価値がなんであるか、生きることに必要なことなのか、咲(この作品)が出した答えが正しいかは分からない。や、ホント。ワカラン。だって私はその位置にいないから。咲達は私よりも先にいる。前作だってそうだった。その視点にある景色を見せて欲しい。相変わらずこの作品は私の一歩先を歩いているなぁ。だから惹かれるのですけどね。
第34話「お月見会はロマンスの香り」
○今週の出来事
①お月見会
(咲と愛じょ…もとい、友情を深めるための口じ…ではなく面子を揃えるため)お月見会をしたいと親に相談する舞。両親も(舞の内心を知りながら)賛成です。ごめん、のっけから嘘書きました。
夕焼けの中綺麗なススキ。和也は何かを悩んでいるようです。小石を蹴る和也。ダメ出し。ジャージを着た怪しい人は大きい石を足の甲で蹴って見本を見せます。去っていく怪しい人。「誰?あの人?」全くです。というか、和也でも驚くことがあるのが驚きです。
学校で皆をお月見会に誘う舞。健太はサンマを持って行くと言います。釣り船屋らしいチョイスです。っていうか、お前は毎回普通に女子の会話に入ってますね。そのポジション羨ましい。秋なのにサンマー。宮迫君が居ないのでオチれません。優子がフォローします。仁美も栗・梨・ブドウを供えていたと言います。こういうのは家や地域によって多少異なりますね。ススキ担当になる咲。パンも持ってくるそうです。あまりお月見と関係ないようですが、面白いからOKです。こういうのは形式ではなく本来的な意味、自然への感謝、感謝をとおしての一体感が重要です。
夕方。美翔家。庭掃除していた舞。和也が帰ってきますが何やら思い悩んでいるのか元気がありません。いつも飲んでいる牛乳が売り切れだったのでしょうか。
②和也の悩み
ダークフォール。アクダイカーンの前でも筋トレするキントレスキー。アクダイカーンは器が大きいのかそんなことには構わず、プリキュアについて意見を求めます。必ず倒すとキントレスキー。言っていることは他の幹部と大差ありません。キントレスキーは戦うことが目的なので泉の在り処には全く興味がありません。ゴーヤーンに任せます。バク転。10点満点。ゴーヤーン、シタターレで慣れてしまったのかノリが良いです。
フラッピとチョッピはおやつタイム。元気が無い舞に相談に乗ると咲。兄のことを話す舞。しかし何で悩んでいるのか教えてくれなかったそうです。
夕方。自転車をこぐ咲。ムープフープも一緒です。咲に和也のことを尋ねるムプフプ。ワイドショーの影響で耳年増なことを言います。噂をすれば、和也発見。哀愁が漂っています。
和也の近くに行くものの声をかけられない咲。フラッピが背中を押しますがチョッピのことを言い返されて口ごもってしまいます。ふたりともダメダメ。口論の末大声を出してしまう咲。気付く和也。浜辺でふたりきり。なかなか声がかけられません。フラッピが口火を切ります。結果オーライです。あとカメラさんはもう少し位置をずらしてください。
ススキを取りに来た用事を思い出す咲。和也がススキの場所を案内します。和也の悩みが聞きだせずため息をつく咲。
美翔家。面子は揃っています。雲行きが怪しい。とりあえずは準備を進めます。キントレスキーも始動。
③皆で
ふたりでススキを集めます。お月見について皆のイメージがバラバラだったと言う咲。和也は皆の意見を纏めるのは難しいと言います。悩んでいる理由を話す和也。学園祭の出し物で意見が揃わず悩んでいるようです。咲は大丈夫だと言います。皆から意見が出るということは皆学園祭をいいものにしたいからだと言います。……全くそのとおりです。見ているこっちがハッとしてしまった。確かに興味が無ければ意見など出ません。意見が出るのは良いことです。
その取捨選択・統括に悩む和也。お月見の話をする咲。お供え物がバラバラです。しかし全部供えることにしたようです。賑やかで楽しいから。驚く和也。それはもうお月見じゃないような。学園祭も一緒だと言う咲。呆然としていた和也は突然笑い出します。咲に感心する和也。咲は勉強も何もよくありませんが、意外と真実を突きます。彼女は何がベストなのかを知りませんが、自然とベストの回答を見つけ出すことができます。その姿に人は惹かれます。強い指導者ではなく、自然と周りを統括し一体にするのが咲です。一見突拍子も無い発想ですが、学園祭は皆で楽しむもの。型や形式に囚われれば本来の意味を失います。もう一度皆で話合うと言う和也。一人で悩むもんではありません。
ジャージの男が現れます。人の意見に左右されるな、自分の意思を貫けと言います。和也を気絶させる男。ムープとフープが舞を呼びに行きます。
気配を感じるチョッピ。丁度ムープフープが来ます。
片割れはまだか、と苛立つキントレスキー。それならふたり居るときに出てこいよ。舞が到着します。
④強さとは対極のもの
変身。月と風。前回劣勢だったと思いますが、お月見だからでしょうか。
ウォーミングアップとウザイナーを召喚。兄の自転車と電柱をミックスします。金属性らしいウザイナーです。能力を使って対抗するプリキュアですがウザイナーに手こずります。
弱いプリキュアにつまらない、退屈だと言うキントレスキー。強い者と戦うことに喜びを感じるキントレスキーに他者への配慮はありません。自分勝手な理由で和也を傷つけられた(気絶しただけですが)ことに怒るプリキュア。月と風の力召喚。やっぱこの月はカッコイイ。
パワーアップしたプリキュアにやる気を出すキントレスキー。少年漫画的敵役を完全否定するプリキュア。強さを求めるとか強い者と戦うなど知ったことではありません。強さを得ることに全く価値を見出さないプリキュア。その対極に価値を見出すことで力を発揮します。ウザイナーを撃退。撤退するキントレスキー。
⑤お月見
意識を取り戻す和也。ススキは折れてしまっています。咲が折れていないのを見つけ出します。笑顔で微笑みあうふたり。何か良い雰囲気です。近所のお兄さんと幼な子みたいな(恋と遠いなぁ)。それを見て微笑む舞。兄の悩みが解消されたことを知ったからでしょう。決して、恋愛関係に発展しないことに安心したわけではありません。
色々なお供え物。健太はサンマを焼いています。何故牛乳を飲んでいる?と聞く健太。おお、偉い!今まで誰もが気にしつつも何故か聞かなかった疑問。和也は宇宙に行くと骨が弱くなる。牛乳を飲むと骨が強くなると子どもの頃に聞いたので習慣になってしまったようです。割りと普通な理由です(何を期待したわけでもないですが)。
咲のおかげで兄が元気になったと舞。自分もそういうことがあるから、と。さりげに告白ですか。あなたが大好きって瞳が恋してますか。
空が晴れ、満月が姿を現します。見事な月だ。微笑みあう咲と舞。和也はその姿に微笑みます。
⑥次回予告
ソフト部話。弱小校らしいけど決勝まで行けたんですね。「またみてね」は懐かしい。子どもネタ分からんだろ。絵本のタイトルが「ぶっちゃけプリキュア」ってのはどうなんだ。
○トピック
久しぶりにサブタイトルに「!」とか「?」が無い回。
月見は子どもの頃やってたけど、何お供えしてたっけなぁ。団子と魚(サンマではない)だったと思う。
和也はこれまでポジション的には前作さなえさんのような、主人公達を見守る位置だったと思うのですが今回では咲に励まされ気付かせられる立場でした。
さなえさんは前作主要メンバーの中で唯一の老人(長老は人間じゃないので除外)。プリキュアの大人は理想的な大人像ですので、その親の親となれば神様みたいなもんですね。実際、さなえさんは日常のみならず主人公達が戦っていることを知っているような素振り(絶対知っているよなー)を見せつつも口出しするのではなく見守り続ける人でした。
和也は今まで自分の世界を作っている人で、そのくせ適宜アドバイスできる美味しいポジションでしたが、今回逆にアドバイスを貰うことで和也もまた咲舞達の輪の中に入ったことになるんでしょうね。ラストで咲舞を優しく見るのは「舞が禁断の花園へ……計画通り!」とか思っているわけではなく、健太宮迫コンビを最後に見守った舞と同じ心境なのではないかと思います。何気ない輪、繋がりの良さを知っている。兄として舞が良い友達を持ったことでも安心しているでしょう。
和也が高い位置のポジションから落ちても特に問題はないでしょう。前作は光の園、虹の園、ドツクゾーンと世界が分かれており、主人公を見守る人にはそれを全て見ることができる神の視座が必要でした。S☆Sは世界の中(大空の樹を中心)に緑の郷、泉の郷、ダークフォールが含まれており、世界に咲舞が所属しているので神の視座は必要ありません。咲舞が戦っていることを知っている人は関係者以外ではいないですが、戦闘と日常世界が繋がっているので親の視座だけで十分です。親は前回のとおり主人公達と繋がっているからです。長々と書きましたが面倒な話ではなく、結局は人と人とか繋がっている世界が描かれているってことです。
それにしても、うん、あの兄貴は妹と咲をくっ付ける気あるよね。その意味でさなえさんの系譜を受け継いでいると思う。
キントレスキーは前回の感想で風格ある大人、と書いたんだけど早速ズレてきたなぁ。アホな意味で。
ダークフォールの敵方だけあって理念も意思も所詮一個のエゴでしかない。周りを顧みない。力への衝動・探求。自分しか見ない者は、皆を見るプリキュアの敵に相応しいですね。
①お月見会
(咲と愛じょ…もとい、友情を深めるための口じ…ではなく面子を揃えるため)お月見会をしたいと親に相談する舞。両親も(舞の内心を知りながら)賛成です。ごめん、のっけから嘘書きました。
夕焼けの中綺麗なススキ。和也は何かを悩んでいるようです。小石を蹴る和也。ダメ出し。ジャージを着た怪しい人は大きい石を足の甲で蹴って見本を見せます。去っていく怪しい人。「誰?あの人?」全くです。というか、和也でも驚くことがあるのが驚きです。
学校で皆をお月見会に誘う舞。健太はサンマを持って行くと言います。釣り船屋らしいチョイスです。っていうか、お前は毎回普通に女子の会話に入ってますね。そのポジション羨ましい。秋なのにサンマー。宮迫君が居ないのでオチれません。優子がフォローします。仁美も栗・梨・ブドウを供えていたと言います。こういうのは家や地域によって多少異なりますね。ススキ担当になる咲。パンも持ってくるそうです。あまりお月見と関係ないようですが、面白いからOKです。こういうのは形式ではなく本来的な意味、自然への感謝、感謝をとおしての一体感が重要です。
夕方。美翔家。庭掃除していた舞。和也が帰ってきますが何やら思い悩んでいるのか元気がありません。いつも飲んでいる牛乳が売り切れだったのでしょうか。
②和也の悩み
ダークフォール。アクダイカーンの前でも筋トレするキントレスキー。アクダイカーンは器が大きいのかそんなことには構わず、プリキュアについて意見を求めます。必ず倒すとキントレスキー。言っていることは他の幹部と大差ありません。キントレスキーは戦うことが目的なので泉の在り処には全く興味がありません。ゴーヤーンに任せます。バク転。10点満点。ゴーヤーン、シタターレで慣れてしまったのかノリが良いです。
フラッピとチョッピはおやつタイム。元気が無い舞に相談に乗ると咲。兄のことを話す舞。しかし何で悩んでいるのか教えてくれなかったそうです。
夕方。自転車をこぐ咲。ムープフープも一緒です。咲に和也のことを尋ねるムプフプ。ワイドショーの影響で耳年増なことを言います。噂をすれば、和也発見。哀愁が漂っています。
和也の近くに行くものの声をかけられない咲。フラッピが背中を押しますがチョッピのことを言い返されて口ごもってしまいます。ふたりともダメダメ。口論の末大声を出してしまう咲。気付く和也。浜辺でふたりきり。なかなか声がかけられません。フラッピが口火を切ります。結果オーライです。あとカメラさんはもう少し位置をずらしてください。
ススキを取りに来た用事を思い出す咲。和也がススキの場所を案内します。和也の悩みが聞きだせずため息をつく咲。
美翔家。面子は揃っています。雲行きが怪しい。とりあえずは準備を進めます。キントレスキーも始動。
③皆で
ふたりでススキを集めます。お月見について皆のイメージがバラバラだったと言う咲。和也は皆の意見を纏めるのは難しいと言います。悩んでいる理由を話す和也。学園祭の出し物で意見が揃わず悩んでいるようです。咲は大丈夫だと言います。皆から意見が出るということは皆学園祭をいいものにしたいからだと言います。……全くそのとおりです。見ているこっちがハッとしてしまった。確かに興味が無ければ意見など出ません。意見が出るのは良いことです。
その取捨選択・統括に悩む和也。お月見の話をする咲。お供え物がバラバラです。しかし全部供えることにしたようです。賑やかで楽しいから。驚く和也。それはもうお月見じゃないような。学園祭も一緒だと言う咲。呆然としていた和也は突然笑い出します。咲に感心する和也。咲は勉強も何もよくありませんが、意外と真実を突きます。彼女は何がベストなのかを知りませんが、自然とベストの回答を見つけ出すことができます。その姿に人は惹かれます。強い指導者ではなく、自然と周りを統括し一体にするのが咲です。一見突拍子も無い発想ですが、学園祭は皆で楽しむもの。型や形式に囚われれば本来の意味を失います。もう一度皆で話合うと言う和也。一人で悩むもんではありません。
ジャージの男が現れます。人の意見に左右されるな、自分の意思を貫けと言います。和也を気絶させる男。ムープとフープが舞を呼びに行きます。
気配を感じるチョッピ。丁度ムープフープが来ます。
片割れはまだか、と苛立つキントレスキー。それならふたり居るときに出てこいよ。舞が到着します。
④強さとは対極のもの
変身。月と風。前回劣勢だったと思いますが、お月見だからでしょうか。
ウォーミングアップとウザイナーを召喚。兄の自転車と電柱をミックスします。金属性らしいウザイナーです。能力を使って対抗するプリキュアですがウザイナーに手こずります。
弱いプリキュアにつまらない、退屈だと言うキントレスキー。強い者と戦うことに喜びを感じるキントレスキーに他者への配慮はありません。自分勝手な理由で和也を傷つけられた(気絶しただけですが)ことに怒るプリキュア。月と風の力召喚。やっぱこの月はカッコイイ。
パワーアップしたプリキュアにやる気を出すキントレスキー。少年漫画的敵役を完全否定するプリキュア。強さを求めるとか強い者と戦うなど知ったことではありません。強さを得ることに全く価値を見出さないプリキュア。その対極に価値を見出すことで力を発揮します。ウザイナーを撃退。撤退するキントレスキー。
⑤お月見
意識を取り戻す和也。ススキは折れてしまっています。咲が折れていないのを見つけ出します。笑顔で微笑みあうふたり。何か良い雰囲気です。近所のお兄さんと幼な子みたいな(恋と遠いなぁ)。それを見て微笑む舞。兄の悩みが解消されたことを知ったからでしょう。決して、恋愛関係に発展しないことに安心したわけではありません。
色々なお供え物。健太はサンマを焼いています。何故牛乳を飲んでいる?と聞く健太。おお、偉い!今まで誰もが気にしつつも何故か聞かなかった疑問。和也は宇宙に行くと骨が弱くなる。牛乳を飲むと骨が強くなると子どもの頃に聞いたので習慣になってしまったようです。割りと普通な理由です(何を期待したわけでもないですが)。
咲のおかげで兄が元気になったと舞。自分もそういうことがあるから、と。さりげに告白ですか。あなたが大好きって瞳が恋してますか。
空が晴れ、満月が姿を現します。見事な月だ。微笑みあう咲と舞。和也はその姿に微笑みます。
⑥次回予告
ソフト部話。弱小校らしいけど決勝まで行けたんですね。「またみてね」は懐かしい。子どもネタ分からんだろ。絵本のタイトルが「ぶっちゃけプリキュア」ってのはどうなんだ。
○トピック
久しぶりにサブタイトルに「!」とか「?」が無い回。
月見は子どもの頃やってたけど、何お供えしてたっけなぁ。団子と魚(サンマではない)だったと思う。
和也はこれまでポジション的には前作さなえさんのような、主人公達を見守る位置だったと思うのですが今回では咲に励まされ気付かせられる立場でした。
さなえさんは前作主要メンバーの中で唯一の老人(長老は人間じゃないので除外)。プリキュアの大人は理想的な大人像ですので、その親の親となれば神様みたいなもんですね。実際、さなえさんは日常のみならず主人公達が戦っていることを知っているような素振り(絶対知っているよなー)を見せつつも口出しするのではなく見守り続ける人でした。
和也は今まで自分の世界を作っている人で、そのくせ適宜アドバイスできる美味しいポジションでしたが、今回逆にアドバイスを貰うことで和也もまた咲舞達の輪の中に入ったことになるんでしょうね。ラストで咲舞を優しく見るのは「舞が禁断の花園へ……計画通り!」とか思っているわけではなく、健太宮迫コンビを最後に見守った舞と同じ心境なのではないかと思います。何気ない輪、繋がりの良さを知っている。兄として舞が良い友達を持ったことでも安心しているでしょう。
和也が高い位置のポジションから落ちても特に問題はないでしょう。前作は光の園、虹の園、ドツクゾーンと世界が分かれており、主人公を見守る人にはそれを全て見ることができる神の視座が必要でした。S☆Sは世界の中(大空の樹を中心)に緑の郷、泉の郷、ダークフォールが含まれており、世界に咲舞が所属しているので神の視座は必要ありません。咲舞が戦っていることを知っている人は関係者以外ではいないですが、戦闘と日常世界が繋がっているので親の視座だけで十分です。親は前回のとおり主人公達と繋がっているからです。長々と書きましたが面倒な話ではなく、結局は人と人とか繋がっている世界が描かれているってことです。
それにしても、うん、あの兄貴は妹と咲をくっ付ける気あるよね。その意味でさなえさんの系譜を受け継いでいると思う。
キントレスキーは前回の感想で風格ある大人、と書いたんだけど早速ズレてきたなぁ。アホな意味で。
ダークフォールの敵方だけあって理念も意思も所詮一個のエゴでしかない。周りを顧みない。力への衝動・探求。自分しか見ない者は、皆を見るプリキュアの敵に相応しいですね。
第33話「筋肉全開 キントレスキー現る!」
○今週の出来事
①新たなる敵
早朝。たくましい口髭。長身の痩躯。両手にダンベル。金色のシューズ。どっからどうみても怪しい人です。PANPAKAパンの前を通りかかります。咲が開店準備をしています。コロネが邪魔で看板が置けません。コロネの指定席だから構わないと父。怪しい男は店先に来てチョココロネを指差します。カッコイイ口調です。っていうかS☆Sにおける敵の中の人のセレクトが素敵です。今度はそう来たか。(声優に疎いので名前は覚えていないが聞き慣れた声なので分かる)
日本語は達者でもパンを知らない怪しい男。父は試食を薦めます。驚いた表情をする男。大きな袋を抱えて店を出ます。気に入ったようです。お金持ってるんだ……。コロネが威嚇します。野生の感ってやつでしょうか。男は良い面構えだと評します。後に宿命のライバルとなることはまだ知るよしもありません。ごめん、ちょっと嘘つきました。
それにしても、咲があっけに取られるのは分かるのですが平然と接客できる父は凄いと思います。
奇跡の雫が7つ集まったので恒例行事。泉の郷へワープ。アクロバットな動きで着地成功。いや、それ、凄いぞ。5回目とはいえ常人にはできません。
水の泉を再生します。そして恒例のフィーリア王女登場。お礼を述べる王女。咲舞は皆で力を合わせたおかげだと返答します。残る泉は1つ。最後の敵はこれまで以上に強力だと注意を促がすフィーリア王女。しかし希望は忘れてはいけません。諦めなければ満薫とも会えるかもしれない。フィーリア王女は消えます。元の世界に戻ります。
満薫は退場以来あまり名前も出てきませんが忘れない程度に出てくればいいかなと思います。EDで出てきているので無理に本編に出す必要は無いでしょう。頻繁に回想や名前を出すとどうしても後ろめたい、後悔などのイメージが出てしまいます。トラウマや呪縛みたいなもんですね。重要なのは諦めずに希望を持つという前向きな姿勢なので普段は日常の雑事や目の前の事象に対して目を向けている方が自然だと思います。
ダークフォール。最近ゴーヤーンの出番が無かったことを指摘するアクダイカーン。ゴーヤーンはある人物を説得していたと答えます。鉄のように固い意志と鋼のように鍛え上げられた肉体を持つ最強の戦士。すでに緑の郷に出撃したそうです。多分旅費も持って行きました。
森の中でトレーニングする金色の人。地味なトレーニングです。この人達って凄い術とか能力を持っていると思うのですが普通に筋トレですか。しかも1万回の逆さ腹筋でちょっと息をついているのはどうなんでしょうか。ダンベルがとても重いのか。
一休みなのかチョココロネを食べます。気に入ったのか緑の郷も悪くないと言います。コロネの面構えも気に入っている様子。満はメロンパン。薫はみのり。この人はコロネ。咲の家はある意味でリーサルウェポン満載です。
②コロネ
お昼(オヤツ時?)。販促タイム。コミューンでおやつを食べるムープ・フープ。コロネがいつの間にかテーブルにいます。コロネに懐いている精霊達。無愛想だと言う咲。コロネをいつから飼っているのかを尋ねる舞。咲はオッサン臭い面白い顔で考えます。5年前にトネリコの森で拾って来たようです。客商売故に了解できない父。意外です。この父なら快く了解しそうですが。了解を得られたのはある出来事がキッカケです。幼い咲はコロネを抱えて雨の中外に飛び出てしまいます。前方から自転車。視界が悪いので自転車も咲もお互いに気付いていません。コロネが咲の腕の中から飛び出だして父に合図を送ったことで無事に済んだと語る父。ただの偶然なのか気まぐれなのかは分かりませんが、父はそれを意味あるものだと考えたようです。コロネは日向家を守っているのかもしれません。
守り神という程でもないでしょうが、動物が守ってくれたりするという考えは古来からありますね。それは単純に非科学的とかの意味ではなく、そこには繋がりや共存という意味があると思います。
金色の人。チョココロネを食べて出撃です。
③勝負!「金」のキントレスキー
お客さんも居なくなって静かな午後。スケッチをする舞。店先を掃除する咲。どこからどう見てもこれが当たり前の光景として馴染んでいます。毎週来てそうです舞。
風。コロネは警戒の声をあげます。舞はいつもと違うコロネの表情を見逃すまいと集中して描きます。いや、何で鳴いているのか気にしようよ。その辺が舞らしい。プリキュアの動物はリアルです。金色の人はコロネに感心します。人では無い者同士意気通じるものがあるのでしょうか。咲と舞を睨むに金色の人。外套を脱ぎ捨ててキントレスキーと名乗ります。「金」と「筋」をかけたまさに高次元の融合。プリキュアスタッフは仕事のし過ぎで疲れているんじゃないかと心配してしまいます。大体、「金」属性持っている人が筋肉鍛える必要あるのかよ。鍛鉄か。
堂々と勝負を申し込むキントレスキー。紳士です。口髭生やしているだけはあります。咲舞に名乗れとキントレスキー。本名を答える咲舞。ダメ出し。プリキュアに変身しろという意味のようです。店先なので出来ないと答える咲舞。場所を移します。
何故かコロネも一緒。立会人でしょうか。
これまでの相手よりも強い気配。油断ならぬ相手です。月と風のプリキュアに変身です。いまひとつ使い分けがわかりませんが、格闘戦主体と思われる相手に間接攻撃が出来る月風で対抗というのは正しくもあり、ズルくもある選択です。
ブライトとウィンディの凛々しさに悦びを感じるキントレスキー。この人は別な意味で暑苦しい。挑みかかってきます。パンチ。防御。ものごっつ飛ばされるプリキュア。パンチ一発でKO気味です。ちょっと、これ強すぎますよ。なんですかこのパワーバランス。下手な特殊能力を使わずただ純粋に強いキントレスキー。プリキュアの攻撃に「ぬるい」と答えパンチの見本を見せます。今度は「軽い」と投げ飛ばしてします。この人とのガチの格闘戦見てみたいなぁ。
仕掛けてくるキントレスキーに牙をむくコロネ。リアルな動物は怖いです。プリキュアはコロネを守るため防御壁を張ります。押し返されるキントレスキー。守るために強くなれるプリキュア。月と風の力を得てリング装着です。ウィンディの風とブライトの光弾を軽々と弾くキントレスキー。単純戦闘力ではまだ相手が上です。必殺技。基本的にプリキュアは必殺技さえ通じればOKです。しかしキントレスキーはまだ余裕があるかのように帰っていきます。
キントレスキーが去った後を見るコロネ。何か追い返した本人みたいな良い面構えです。こいつ強そうだなぁ。
④見守る家族
夕方PANPAKAパンに戻ってくる咲舞。今度からは交通の便利なところに送ってほしいものです。
父が忘れて行った舞のスケッチを渡します。コロネの威嚇表情が描けています。短時間でよく描いたなぁ。父もコロネの珍しい表情に驚いています。
夜。コロネを呼び出す父。コロネは愛想の良い顔で出てきます。父はまた守ってくれたのかと声をかけます。煮干を与える父。母も寄ってきて話に加わります。コロネを飼いたがっていたのは父であったこと。小さな命も大切にする優しさを咲は受け継いでいること。コロネは何も言わず穏やかな表情を浮かべます。
⑤次回予告
ススキを持っている咲とそれを見る和也のシーンが恋人っていうよりも、近所の親切なお兄さんと女の子に見える。舞の恋敵となるか和也(違)。
○トピック
最後の父・母・コロネの会話がツボ。ちょっと感動しました。
私は子ども主役の作品では大人は大人らしく振舞うべきだと思っているので、プリキュアの大人の描かれ方はとても好きなんですよね。大人が子どもの見本足りえて子どもを見守りながら導いていく立ち位置がカッコイイ。親が子どもに対してどう思っているかというのは必ずしも子どもに直接伝わらなくてもいい。最後の会話は咲には分からないし、いつも咲の前では無愛想なコロネが父母のもとでは温和な表情をしている(=咲を見守る家族の位置)。そのような家族の、親としての配慮があるのは暖かいですね。
総じて言えば、そういう主人公の都合だけではなくて家族や皆の考えや気持ちが繋がっている一つの暖かい世界が心地良いです。これは前作からの良いところですね。
キントレスキーは強いだけではなくて『固い意志』というのがポイントでしょうか。プリキュアが強敵にも勝てるのは意志力によるものです。礼儀正しく紳士的なキントレスキーはこれまでのような欠陥ある大人とは違って風格もある大人なのでそういう意味でも強敵ですね。
①新たなる敵
早朝。たくましい口髭。長身の痩躯。両手にダンベル。金色のシューズ。どっからどうみても怪しい人です。PANPAKAパンの前を通りかかります。咲が開店準備をしています。コロネが邪魔で看板が置けません。コロネの指定席だから構わないと父。怪しい男は店先に来てチョココロネを指差します。カッコイイ口調です。っていうかS☆Sにおける敵の中の人のセレクトが素敵です。今度はそう来たか。(声優に疎いので名前は覚えていないが聞き慣れた声なので分かる)
日本語は達者でもパンを知らない怪しい男。父は試食を薦めます。驚いた表情をする男。大きな袋を抱えて店を出ます。気に入ったようです。お金持ってるんだ……。コロネが威嚇します。野生の感ってやつでしょうか。男は良い面構えだと評します。後に宿命のライバルとなることはまだ知るよしもありません。ごめん、ちょっと嘘つきました。
それにしても、咲があっけに取られるのは分かるのですが平然と接客できる父は凄いと思います。
奇跡の雫が7つ集まったので恒例行事。泉の郷へワープ。アクロバットな動きで着地成功。いや、それ、凄いぞ。5回目とはいえ常人にはできません。
水の泉を再生します。そして恒例のフィーリア王女登場。お礼を述べる王女。咲舞は皆で力を合わせたおかげだと返答します。残る泉は1つ。最後の敵はこれまで以上に強力だと注意を促がすフィーリア王女。しかし希望は忘れてはいけません。諦めなければ満薫とも会えるかもしれない。フィーリア王女は消えます。元の世界に戻ります。
満薫は退場以来あまり名前も出てきませんが忘れない程度に出てくればいいかなと思います。EDで出てきているので無理に本編に出す必要は無いでしょう。頻繁に回想や名前を出すとどうしても後ろめたい、後悔などのイメージが出てしまいます。トラウマや呪縛みたいなもんですね。重要なのは諦めずに希望を持つという前向きな姿勢なので普段は日常の雑事や目の前の事象に対して目を向けている方が自然だと思います。
ダークフォール。最近ゴーヤーンの出番が無かったことを指摘するアクダイカーン。ゴーヤーンはある人物を説得していたと答えます。鉄のように固い意志と鋼のように鍛え上げられた肉体を持つ最強の戦士。すでに緑の郷に出撃したそうです。多分旅費も持って行きました。
森の中でトレーニングする金色の人。地味なトレーニングです。この人達って凄い術とか能力を持っていると思うのですが普通に筋トレですか。しかも1万回の逆さ腹筋でちょっと息をついているのはどうなんでしょうか。ダンベルがとても重いのか。
一休みなのかチョココロネを食べます。気に入ったのか緑の郷も悪くないと言います。コロネの面構えも気に入っている様子。満はメロンパン。薫はみのり。この人はコロネ。咲の家はある意味でリーサルウェポン満載です。
②コロネ
お昼(オヤツ時?)。販促タイム。コミューンでおやつを食べるムープ・フープ。コロネがいつの間にかテーブルにいます。コロネに懐いている精霊達。無愛想だと言う咲。コロネをいつから飼っているのかを尋ねる舞。咲はオッサン臭い面白い顔で考えます。5年前にトネリコの森で拾って来たようです。客商売故に了解できない父。意外です。この父なら快く了解しそうですが。了解を得られたのはある出来事がキッカケです。幼い咲はコロネを抱えて雨の中外に飛び出てしまいます。前方から自転車。視界が悪いので自転車も咲もお互いに気付いていません。コロネが咲の腕の中から飛び出だして父に合図を送ったことで無事に済んだと語る父。ただの偶然なのか気まぐれなのかは分かりませんが、父はそれを意味あるものだと考えたようです。コロネは日向家を守っているのかもしれません。
守り神という程でもないでしょうが、動物が守ってくれたりするという考えは古来からありますね。それは単純に非科学的とかの意味ではなく、そこには繋がりや共存という意味があると思います。
金色の人。チョココロネを食べて出撃です。
③勝負!「金」のキントレスキー
お客さんも居なくなって静かな午後。スケッチをする舞。店先を掃除する咲。どこからどう見てもこれが当たり前の光景として馴染んでいます。毎週来てそうです舞。
風。コロネは警戒の声をあげます。舞はいつもと違うコロネの表情を見逃すまいと集中して描きます。いや、何で鳴いているのか気にしようよ。その辺が舞らしい。プリキュアの動物はリアルです。金色の人はコロネに感心します。人では無い者同士意気通じるものがあるのでしょうか。咲と舞を睨むに金色の人。外套を脱ぎ捨ててキントレスキーと名乗ります。「金」と「筋」をかけたまさに高次元の融合。プリキュアスタッフは仕事のし過ぎで疲れているんじゃないかと心配してしまいます。大体、「金」属性持っている人が筋肉鍛える必要あるのかよ。鍛鉄か。
堂々と勝負を申し込むキントレスキー。紳士です。口髭生やしているだけはあります。咲舞に名乗れとキントレスキー。本名を答える咲舞。ダメ出し。プリキュアに変身しろという意味のようです。店先なので出来ないと答える咲舞。場所を移します。
何故かコロネも一緒。立会人でしょうか。
これまでの相手よりも強い気配。油断ならぬ相手です。月と風のプリキュアに変身です。いまひとつ使い分けがわかりませんが、格闘戦主体と思われる相手に間接攻撃が出来る月風で対抗というのは正しくもあり、ズルくもある選択です。
ブライトとウィンディの凛々しさに悦びを感じるキントレスキー。この人は別な意味で暑苦しい。挑みかかってきます。パンチ。防御。ものごっつ飛ばされるプリキュア。パンチ一発でKO気味です。ちょっと、これ強すぎますよ。なんですかこのパワーバランス。下手な特殊能力を使わずただ純粋に強いキントレスキー。プリキュアの攻撃に「ぬるい」と答えパンチの見本を見せます。今度は「軽い」と投げ飛ばしてします。この人とのガチの格闘戦見てみたいなぁ。
仕掛けてくるキントレスキーに牙をむくコロネ。リアルな動物は怖いです。プリキュアはコロネを守るため防御壁を張ります。押し返されるキントレスキー。守るために強くなれるプリキュア。月と風の力を得てリング装着です。ウィンディの風とブライトの光弾を軽々と弾くキントレスキー。単純戦闘力ではまだ相手が上です。必殺技。基本的にプリキュアは必殺技さえ通じればOKです。しかしキントレスキーはまだ余裕があるかのように帰っていきます。
キントレスキーが去った後を見るコロネ。何か追い返した本人みたいな良い面構えです。こいつ強そうだなぁ。
④見守る家族
夕方PANPAKAパンに戻ってくる咲舞。今度からは交通の便利なところに送ってほしいものです。
父が忘れて行った舞のスケッチを渡します。コロネの威嚇表情が描けています。短時間でよく描いたなぁ。父もコロネの珍しい表情に驚いています。
夜。コロネを呼び出す父。コロネは愛想の良い顔で出てきます。父はまた守ってくれたのかと声をかけます。煮干を与える父。母も寄ってきて話に加わります。コロネを飼いたがっていたのは父であったこと。小さな命も大切にする優しさを咲は受け継いでいること。コロネは何も言わず穏やかな表情を浮かべます。
⑤次回予告
ススキを持っている咲とそれを見る和也のシーンが恋人っていうよりも、近所の親切なお兄さんと女の子に見える。舞の恋敵となるか和也(違)。
○トピック
最後の父・母・コロネの会話がツボ。ちょっと感動しました。
私は子ども主役の作品では大人は大人らしく振舞うべきだと思っているので、プリキュアの大人の描かれ方はとても好きなんですよね。大人が子どもの見本足りえて子どもを見守りながら導いていく立ち位置がカッコイイ。親が子どもに対してどう思っているかというのは必ずしも子どもに直接伝わらなくてもいい。最後の会話は咲には分からないし、いつも咲の前では無愛想なコロネが父母のもとでは温和な表情をしている(=咲を見守る家族の位置)。そのような家族の、親としての配慮があるのは暖かいですね。
総じて言えば、そういう主人公の都合だけではなくて家族や皆の考えや気持ちが繋がっている一つの暖かい世界が心地良いです。これは前作からの良いところですね。
キントレスキーは強いだけではなくて『固い意志』というのがポイントでしょうか。プリキュアが強敵にも勝てるのは意志力によるものです。礼儀正しく紳士的なキントレスキーはこれまでのような欠陥ある大人とは違って風格もある大人なのでそういう意味でも強敵ですね。
第32話「難しすぎ!ミズ・シタターレの宿題」
○今週の出来事
①ネバーギブアップ
ソフト部練習。試合も近いので練習に気合が入ります。ネバーギブアップ。
練習中、篠原先生がコスモスに水をかけているのを舞は目撃します。コスモス非常に危うい位置です。ああいう場所で一本しか生えていないと何かの拍子に抜かれてしまいそうです。
ダークフォール。最後通告を言い渡されるシタターレ。むしろいままでが寛大な処置だったかもしれません。大人の意地、女の意地、年増の意地にかけて使命達成は必至です。
朝。居眠りする咲他ソフト部。舞の呼びかけにも答えません。先生が入ってきて一声かけるとすぐに起きるソフト部。よく訓練された部員です。しかし宿題を忘れている咲。空白のプリントを放課後までに埋めなければなりません。
昼休みも宿題。舞と一緒です。いいぞ宿題。もっと宿題を出すべきだ!学校でも家でも一緒でいいんじゃないかな。
水の単語でつまずく咲。かなり絶望的です。安心したまえ私も似たり寄ったりだから(気休めにもなりません)。先生がやってきてネバーギブアップで頑張れと励まします。ネバーギブアップ、決して諦めない。先生の好きな言葉らしいです。花の例えを使った先生の言葉に朝の光景を思い出す舞。コスモスのことを話す先生。傍目に見ればどうでもいいコスモスなのですが、先生はその姿からソフト部の願掛けも兼ねて応援しているようです。
放課後、皆で見ようと約束する一同。
教室を出る先生の後ろに先生と瓜二つの姿が現れます。
②宿題
呼び出しされる咲舞。ベランダで先生が待っています。太陽の泉を探せと言う先生。正体を現すシタターレ。「あなたは」「ミズ・シタターレ」正解!最後にようやく正しい名前を言えました。篠原先生の所在を聞く咲舞。シタターレは含みのある返答をします。なるほど、咲舞を呼び寄せるだけなら先生にならなくても良いのですが、先生の姿になって咲舞を呼ぶということは本物に何かをした可能性があります。単に人質にするのではなく生命の保証も危うい印象を与えることでふたりの動きを封じ自分の意に従わせようということでしょうか。なかなか狡猾な手段です。伊達に歳食っているわけではないです。
変身を促がそうとするフラッピとチョッピですが、シタターレは指を鳴らして周りの景色を一瞬で廃墟にします。元に戻すシタターレ。幻覚でしょうか。この人達なら本当に復元もできそうですが。
4時までに渡せと要求します。いつものお笑いモードは影も形もありません。本気です。チャイム音。先生の姿になり授業に戻ります。
英語の授業。先生の振りをして授業をするシタターレ。ちょっと怖い。
あと30分。太陽の泉の場所について知らないムープとフープ。そういえばこの人達は知っているんだっけ? フラッピチョッピも緑の郷のどこかに隠されているのは知っているようですがどこにあるかは本当に分からないようです。フィーリア王女は太陽の泉にいるようです。とはいえ、場所が分かっても言うわけにはいきません。
声をかけてくる優子と仁美。咲舞の事情を知らないふたりは気軽にネバーギブアップと言いますが、これはなかなか大変な宿題です。正しい『解』とは?
③解
部活。先生に一対一の守備練習を持ちかける咲。
先生の居場所、太陽の泉の在りかの堂々巡り。先生の変わりになろうかしら?とほのめかすシタターレに反抗する咲。姿形、能力の問題ではありません。あとシタターレさん、生徒の口真似上手いですね。まだまだ若作りいけるんじゃありません?
シタターレの方から勝負を持ちかけます。宿題の答え。正面から受けて立つ咲と舞。常に真正面から全力勝負。先ほどまでの心理戦や先生の居場所とかそういう細かいことは気にしてはいけません。
「大地の力と」「大空の力で」「滅びの力を破ってみせる!」 おお!これはブルーム&イーグレットってことか。彼女達本来の力とも言えます。
変身。ブルーム&イーグレット。見慣れているせいかこちらの方がしっくり来ます。花鳥か風月かは自分で選択できるようになるのかな。戦闘途中でフォーム変更とかはなさそうかな。プリキュアはそういう面倒なことしなさそう。
ウザイナー召喚。辺りの水を吸収して龍を作り出します。廃墟化する校舎。戦闘開始。ダイナミックで良い動きです。21話の時に見せたダブル張り手を水龍は体当たりではね飛ばします。強い。もう周りの人とかどうなってるの?とか気にしちゃいけません。そんなことは瑣末なことです。
強いシタターレ。実際ブルーム・イーグレット相手なら遅れはとりません。絶望を教えるシタターレ。水を吸い取ったのか辺りを砂漠化させます。希望を見失ったまま墜落するプリキュア。立つ力もありません。
コスモスの存在に気付くプリキュア。周りが砂漠になっているのに何故かこの一輪の花だけが咲いています。希望の象徴。決して諦めない。先生との繋がり。コスモスの咲いたところを皆で見ると約束した。意志の力は物理的力となり現実に作用します。花を大切にしない奴なんかにやられるのは絶対に嫌というフラッピがカッコイイ。立ち上がる力を取り戻すプリキュア。月の力。風の力。リング装着。
第2ラウンド開始。シタターレを押し返すプリキュア。今度はこちらが希望を教える番です。滅びだとか大人の理屈を押し返すのはただ一点、前を見る力。これがプリキュアの魅力です。カッコイイ!
闇に還るミズ・シタターレ。とても楽しい日々をありがとう。キャラクターショーとかに出てきそうです。
④採点
先生を探す咲舞。まがり間違っても死んだとかそういうことは考えていないようです。まあ、プリキュアで一般人が死ぬことは絶対にないでしょうけど。
約束を思い出しコスモスのところへ行くふたり。篠原先生がいます。涙を浮かべて抱きつく咲。先生は優しく抱擁します。戻ってくる部員達。宿題のことを尋ねる先生。自信満々で答案を見せる咲。間違いだらけです。「あちゃー」のジェスチャーをする舞。可愛い。居残り勉強決定。
気を取り直してコスモスを見ます。約束は果たされます。部活に励む一同。
彼女らの『解』の先にあるのはいつもと変わらぬ日々。
⑤次回予告
「金」属性。いよいよラストの幹部。モエルンバとは違う意味で暑苦しそうです。ロシア生まれでしょうか。
○トピック
書いてたらプリキュアの話じゃなくなった。私の感想ではよくあることですけど。
単純明快。ネバーギブアップ。決して諦めない。願い続ければ叶う。それだけを聞けば子どもじみた論理ですが、立脚点が「コスモスを一緒に見る」というとんでもなく下らない理由であるところが逆に地に足の着いた論理です。そもそも論理ですら無いでしょうが。不確定な未来に対しては「信」「不信」しか選べません。
希望や夢が宙に浮いた曖昧なものやとうてい実現性の無いものであるなら、願えば叶うなどは世迷言になるでしょうが、放っておいても実現してしまいそうなこと、日常の中の1エピソードでしかないという当たり前のことを自覚し意志するところに強さと意味があると思います。
日常を否定することに対して日常を肯定して立ち向かうのは前作からの一貫した主張でありS☆Sにおいても継承されています。単純な話、私はそういうのが好きです。大人になっていくと現実が厳しく自分の思い通りにならない世界だと気付いていきます。ずる賢い人もいるし、正直者がバカを見ることもある。理想を叶えることよりも妥協することの方が多いことも分かってくる。そのうちにそういうものが当たり前の日常であると諦めてしまう。これ、つまんないんだよね。行く末は生きることが惰性になってしまう。そんなのはつまらない。
ただし、生きることは素晴らしい!命って大切!なんて言っても宙に浮いていると思う。例えばテロとか大事件が起きたからといって悪を感じ、人間の愚かさを感じるかと言えば私はそうは思わない。以前自転車の鍵を持ち逃げされて困ったことの方がよほど人間不信になる理由になりえます。同じように自分と接続されているからこそ人を信じたり、人生の良さに気付くものであると思う。自覚のしやすさなのかもしれないけど。
どうでもいいような約束、その結果も特別なことは無い日常。目指すものも、実現するものも手の届く範囲にある。でもそれは人生を歩むことに他ならない。コスモスを通じて繋がりや意志を持てることもある。些細な願いを叶え続ければいつかは大きな願いが叶うこともあるかもしれない。それは確定されたことではない。しかし、不確定であるからこそ意志しなければならない。世の中の出来事に意味を見出すのは自分に他ならない。
プリキュアに感じるカッコよさは、生きることの能動性であり真っ直ぐさであり可能性を信じる姿です。
んー、プリキュア見てるとどんどん自分の思考がシンプルになってくるなぁ。
基本的に構造は単純で副次的に装飾が付いているものが好きなんですよね。最初から複雑なもの(あるいは芯が見えないもの)は把握するのが面倒で苦手です。
①ネバーギブアップ
ソフト部練習。試合も近いので練習に気合が入ります。ネバーギブアップ。
練習中、篠原先生がコスモスに水をかけているのを舞は目撃します。コスモス非常に危うい位置です。ああいう場所で一本しか生えていないと何かの拍子に抜かれてしまいそうです。
ダークフォール。最後通告を言い渡されるシタターレ。むしろいままでが寛大な処置だったかもしれません。大人の意地、女の意地、年増の意地にかけて使命達成は必至です。
朝。居眠りする咲他ソフト部。舞の呼びかけにも答えません。先生が入ってきて一声かけるとすぐに起きるソフト部。よく訓練された部員です。しかし宿題を忘れている咲。空白のプリントを放課後までに埋めなければなりません。
昼休みも宿題。舞と一緒です。いいぞ宿題。もっと宿題を出すべきだ!学校でも家でも一緒でいいんじゃないかな。
水の単語でつまずく咲。かなり絶望的です。安心したまえ私も似たり寄ったりだから(気休めにもなりません)。先生がやってきてネバーギブアップで頑張れと励まします。ネバーギブアップ、決して諦めない。先生の好きな言葉らしいです。花の例えを使った先生の言葉に朝の光景を思い出す舞。コスモスのことを話す先生。傍目に見ればどうでもいいコスモスなのですが、先生はその姿からソフト部の願掛けも兼ねて応援しているようです。
放課後、皆で見ようと約束する一同。
教室を出る先生の後ろに先生と瓜二つの姿が現れます。
②宿題
呼び出しされる咲舞。ベランダで先生が待っています。太陽の泉を探せと言う先生。正体を現すシタターレ。「あなたは」「ミズ・シタターレ」正解!最後にようやく正しい名前を言えました。篠原先生の所在を聞く咲舞。シタターレは含みのある返答をします。なるほど、咲舞を呼び寄せるだけなら先生にならなくても良いのですが、先生の姿になって咲舞を呼ぶということは本物に何かをした可能性があります。単に人質にするのではなく生命の保証も危うい印象を与えることでふたりの動きを封じ自分の意に従わせようということでしょうか。なかなか狡猾な手段です。伊達に歳食っているわけではないです。
変身を促がそうとするフラッピとチョッピですが、シタターレは指を鳴らして周りの景色を一瞬で廃墟にします。元に戻すシタターレ。幻覚でしょうか。この人達なら本当に復元もできそうですが。
4時までに渡せと要求します。いつものお笑いモードは影も形もありません。本気です。チャイム音。先生の姿になり授業に戻ります。
英語の授業。先生の振りをして授業をするシタターレ。ちょっと怖い。
あと30分。太陽の泉の場所について知らないムープとフープ。そういえばこの人達は知っているんだっけ? フラッピチョッピも緑の郷のどこかに隠されているのは知っているようですがどこにあるかは本当に分からないようです。フィーリア王女は太陽の泉にいるようです。とはいえ、場所が分かっても言うわけにはいきません。
声をかけてくる優子と仁美。咲舞の事情を知らないふたりは気軽にネバーギブアップと言いますが、これはなかなか大変な宿題です。正しい『解』とは?
③解
部活。先生に一対一の守備練習を持ちかける咲。
先生の居場所、太陽の泉の在りかの堂々巡り。先生の変わりになろうかしら?とほのめかすシタターレに反抗する咲。姿形、能力の問題ではありません。あとシタターレさん、生徒の口真似上手いですね。まだまだ若作りいけるんじゃありません?
シタターレの方から勝負を持ちかけます。宿題の答え。正面から受けて立つ咲と舞。常に真正面から全力勝負。先ほどまでの心理戦や先生の居場所とかそういう細かいことは気にしてはいけません。
「大地の力と」「大空の力で」「滅びの力を破ってみせる!」 おお!これはブルーム&イーグレットってことか。彼女達本来の力とも言えます。
変身。ブルーム&イーグレット。見慣れているせいかこちらの方がしっくり来ます。花鳥か風月かは自分で選択できるようになるのかな。戦闘途中でフォーム変更とかはなさそうかな。プリキュアはそういう面倒なことしなさそう。
ウザイナー召喚。辺りの水を吸収して龍を作り出します。廃墟化する校舎。戦闘開始。ダイナミックで良い動きです。21話の時に見せたダブル張り手を水龍は体当たりではね飛ばします。強い。もう周りの人とかどうなってるの?とか気にしちゃいけません。そんなことは瑣末なことです。
強いシタターレ。実際ブルーム・イーグレット相手なら遅れはとりません。絶望を教えるシタターレ。水を吸い取ったのか辺りを砂漠化させます。希望を見失ったまま墜落するプリキュア。立つ力もありません。
コスモスの存在に気付くプリキュア。周りが砂漠になっているのに何故かこの一輪の花だけが咲いています。希望の象徴。決して諦めない。先生との繋がり。コスモスの咲いたところを皆で見ると約束した。意志の力は物理的力となり現実に作用します。花を大切にしない奴なんかにやられるのは絶対に嫌というフラッピがカッコイイ。立ち上がる力を取り戻すプリキュア。月の力。風の力。リング装着。
第2ラウンド開始。シタターレを押し返すプリキュア。今度はこちらが希望を教える番です。滅びだとか大人の理屈を押し返すのはただ一点、前を見る力。これがプリキュアの魅力です。カッコイイ!
闇に還るミズ・シタターレ。とても楽しい日々をありがとう。キャラクターショーとかに出てきそうです。
④採点
先生を探す咲舞。まがり間違っても死んだとかそういうことは考えていないようです。まあ、プリキュアで一般人が死ぬことは絶対にないでしょうけど。
約束を思い出しコスモスのところへ行くふたり。篠原先生がいます。涙を浮かべて抱きつく咲。先生は優しく抱擁します。戻ってくる部員達。宿題のことを尋ねる先生。自信満々で答案を見せる咲。間違いだらけです。「あちゃー」のジェスチャーをする舞。可愛い。居残り勉強決定。
気を取り直してコスモスを見ます。約束は果たされます。部活に励む一同。
彼女らの『解』の先にあるのはいつもと変わらぬ日々。
⑤次回予告
「金」属性。いよいよラストの幹部。モエルンバとは違う意味で暑苦しそうです。ロシア生まれでしょうか。
○トピック
書いてたらプリキュアの話じゃなくなった。私の感想ではよくあることですけど。
単純明快。ネバーギブアップ。決して諦めない。願い続ければ叶う。それだけを聞けば子どもじみた論理ですが、立脚点が「コスモスを一緒に見る」というとんでもなく下らない理由であるところが逆に地に足の着いた論理です。そもそも論理ですら無いでしょうが。不確定な未来に対しては「信」「不信」しか選べません。
希望や夢が宙に浮いた曖昧なものやとうてい実現性の無いものであるなら、願えば叶うなどは世迷言になるでしょうが、放っておいても実現してしまいそうなこと、日常の中の1エピソードでしかないという当たり前のことを自覚し意志するところに強さと意味があると思います。
日常を否定することに対して日常を肯定して立ち向かうのは前作からの一貫した主張でありS☆Sにおいても継承されています。単純な話、私はそういうのが好きです。大人になっていくと現実が厳しく自分の思い通りにならない世界だと気付いていきます。ずる賢い人もいるし、正直者がバカを見ることもある。理想を叶えることよりも妥協することの方が多いことも分かってくる。そのうちにそういうものが当たり前の日常であると諦めてしまう。これ、つまんないんだよね。行く末は生きることが惰性になってしまう。そんなのはつまらない。
ただし、生きることは素晴らしい!命って大切!なんて言っても宙に浮いていると思う。例えばテロとか大事件が起きたからといって悪を感じ、人間の愚かさを感じるかと言えば私はそうは思わない。以前自転車の鍵を持ち逃げされて困ったことの方がよほど人間不信になる理由になりえます。同じように自分と接続されているからこそ人を信じたり、人生の良さに気付くものであると思う。自覚のしやすさなのかもしれないけど。
どうでもいいような約束、その結果も特別なことは無い日常。目指すものも、実現するものも手の届く範囲にある。でもそれは人生を歩むことに他ならない。コスモスを通じて繋がりや意志を持てることもある。些細な願いを叶え続ければいつかは大きな願いが叶うこともあるかもしれない。それは確定されたことではない。しかし、不確定であるからこそ意志しなければならない。世の中の出来事に意味を見出すのは自分に他ならない。
プリキュアに感じるカッコよさは、生きることの能動性であり真っ直ぐさであり可能性を信じる姿です。
んー、プリキュア見てるとどんどん自分の思考がシンプルになってくるなぁ。
基本的に構造は単純で副次的に装飾が付いているものが好きなんですよね。最初から複雑なもの(あるいは芯が見えないもの)は把握するのが面倒で苦手です。
第31話「マジ決まり?健太の相方は誰!?」
○今週の出来事
①コンビ募集
夜。この前の変身を思い返す咲。皆と力を合わせることに物思います。
OPの絵がちょっと変わった。あっ、そんな「プ・リ・キュ・ア」の咲舞が好きだったのに。完全新規ではなくブルームとイーグレットもいるから継続して登場するのかな。提供の時のブライトとウィンディの絵がカッコイイです。
学校。話題はこの前の変身のことです。解説するフラッピとチョッピ。顔を近づけて尋ねる舞。いや~、そんな照れるなぁ。今回は顔アップが多くてたまりませんな。ずっと新コスなのだろうか?という疑問にそうでもないと答えるフラッピ達。ブルームとイーグレットも力が向上しているようです。ただあまりよく分かっていない様子。フラッピ達にしても初めての経験なので分からないのは仕方ありません。当の本人達にも分からない力。それに物思う舞。
そーいえば前回クリスタルコミューンからフラッピ達が抜け出したように見えましたがあれはケースから出てきたということなんですね。
校舎の方で聞きなれた声。健太がお笑い同好会の相方を探しています。あっという間に人が去って行きます。健太に声をかける咲舞。ポーズがアイドルっぽいのは気のせいか。
文化祭で漫才をするという健太。相方を見つけるところから始めなければならないのですが「文化祭は任せなさい」と大見得を切ります。文化祭のサイと任せなさいのサイをかけていることを指摘する咲。やべ気付かなかった。流石は咲。付き合いが長いので分かるようです。今時ダイジョウVは無いと思います。立ち去っていく健太。舞がうな垂れているように見えるのは気のせいでしょうか。それはそうと、健太が乗っていた木箱は片付けなくて良いのでしょうか。
②相方は宮迫君
ダークフォール。シタターレはゴーヤーンが前回しくじったことを笑います。むせ返ります。アクダイカーンは注意を促がします。お咎めは無いようです。
放課後。木陰から見る咲舞。健太は相方募集をしていますが健闘むなしく成果は上がらないようです。いつの間にか仁美、安藤さん、優子も集まっています。クラスの男ではなく女の子に心配されるあたり羨ましい奴です。優子が相方になると本当に夫婦漫才になってしまいます。
宮迫君が咲達に声をかけます。気付いて寄ってくる健太。咲達は5人もいるので全く隠れきれていません。奇怪な集団です。健太は宮迫に相方の斡旋を頼みます。嫌がる宮迫君。ダジャレを飛ばす健太に宮迫君は律儀に突っ込みます。即席コントが出来上がります。思わず笑ってしまう安藤さん。仁美まで笑います。舞はついていけてません。
宮迫君は付き合い切れず行ってしまいますが健太はやる気満々です。健太の漫才よりも、咲達5人の戦隊モノを期待したいと思います。キャラとかポジションとかキチンと5人組で成立しそうです。後に敵役だった2名が追加になります。戦隊のお約束ですね。
教室で書類を整理する宮迫君と安藤さん。ふたりきりです。宮迫、お前俺と代われ。お前は屋上か体育館裏に行きたまえ。「宮迫君て意外と面白いとこあるよね」と安藤さん。ああ!それはラブコメ展開の常套句。漫才を薦める安藤さん。宮迫君は「出来ない」と言います。一瞬真面目に宮迫君を見る安藤さん。ハっとする宮迫君。安藤さんはすぐに表情を戻して書類を持って行きます。安藤さんは宮迫君を応援します。青春ラブコメ。くっ、健太お前が余計なことをしなければ!(八つ当たり)
下校。電車を待つ宮迫君に健太が声をかけます。コンビ名を考えたと健太。嫌がる宮迫君。「君はどうしようもないよ」は結構辛らつな言葉だと思います。気にした風もなく誘導尋問を仕掛ける健太。釣られてしまう宮迫君。「健太と森の妖精達」…何故複数形?
PANPAKAパンでコントをやり始めるフラッピとチョッピ。しかし先が続きません。見ていたムープとフープは呆れます。お腹が空いたとフラッピ達。販促ターイム。吐息をかける咲舞。フラッピとチョッピは俺と代われ。ケーキを食べるフラチョ。晩御飯が近いので食べない方が良いと思うのだけど。ムープとフープは食事どうしてるんだろ?
健太が声をかけます。明日公園でコント練習をやると言います。安藤さん達も連れてきてと頼む健太。それを上空から見るシタターレ。芸と聞いてこの人が出ないわけがありません。いつからプロになったんだか分かりませんが本人やる気満々です。
アイキャッチ変更。チビキャラが可愛い。
③新しい体験
コントをやり始める健太と宮迫君。宮迫君は結局断り切れなかったんだろうなぁ。客は咲舞優子安藤さん。他公園に来ていた人。仁美は居ないようです。しかし、健太お前は男友達いないのか。もしやわざと狙っているのか!?
「さこっち」の愛称で呼ばれる宮迫君。早速コントの開始です。しょーもないダジャレを飛ばす健太。律儀にツッコミを入れる宮迫君。笑いを堪える子ども。宮迫君も乗ってきたのかスマイルを浮かべます。この男意外とやるかもしれん。堪えきれずに笑い出す子ども。咲も「いけるかも」と感想を述べます。舞は「そう?」と分かっていない様子。安藤さんは親指を立てて応援します。表情に僅かな変化が表れる宮迫君。
突然割って入る変な人。水芸をやり始めます。邪魔されたので講義する健太。咲もそれに加わります。舞は変な人の正体に感づきます。咲、気づけ。
④ハナ・タレターレ
結界を張ったのか周りに居た人々は消え、景色も満月が輝く夜になります。「ハナ・タレターレ!」「ハナかんだろかーい!」シタターレも大変です。素人漫才よりも自分の方が客に寒い思いを…と思わず言ってしまうシタターレ。身の程をわきまえています。
霧を張り射撃してきます。こすい戦法です。こちらも変身して対抗です。前回と同じ姿に驚くふたり。新変身は標準のようです。
シタターレの攻撃に被弾するウィンディ。基本防御力はそれほど大差無いようです。ブライトは光を照らしてシタターレの居場所を突き止めウィンディの風で霧を払います。風だけでもよかったんじゃない?というのは気のせいです。プリキュア魔法使いみたいです。
ウザイナーを召喚。ウザイナーの攻撃を防御。ウィンディの風で攻撃します。倒れるウザイナー。シタターレは自分の都合を押し付けるように攻撃しますがブライトはそれを手で払います。このシーンが一番強そうに見えた。リング召喚。ブライトとウィンディはリング使わなくても必殺技撃てるんだろうか? ウザイナーを浄化。シタターレもついに寿命が残り1つです。
⑤みんなで考えよう、頑張ろう
朝。相方を募集する健太。木陰から見守る5人。宮迫君が声をかけます。寄ってくる健太。昨日と似た光景。宮迫君に漫才を薦める咲達。結構プレッシャーです。舞「私ギャグってよくわからないけど楽しそうだったし」やっぱ分かってなかったのか。
ビッグになろうと誘う健太。今時ビッグて…。承知する宮迫君。条件を要求します。コンビ名変えて。確かにあのコンビ名は色々と問題があります。
一緒に下校。なんだこのハーレム下校。お前ら俺と代われ(今回そればっかり)。咲命名「健ちゃんとタコライスと私」安藤さん命名「狸さんと小熊君」冷静にツッコミを入れる宮迫君。咲再び「PANPAKAパンズ」確かに腹が減っているのでしょう。仁美「ナギーズ」優子ダメ出し。
一歩後ろに下がり歩いていた舞は足を止めます。みんなを嬉しそうに見ます。舞に意見を求める咲。舞は満面の笑みを浮かべて応援すると言います。舞一人でイラスト風。可愛いのう。宮迫君、君の名前はどうでもいいらしいよ。
EDは完全新規曲。可愛ええ。咲の笑顔は満点。舞の照れ顔も満点。満と薫に至っては花マル。
⑥次回予告
いよいよ最期かシタターレ。散り際まで芸人根性を見せて欲しいです。
○トピック
ブライト&ウィンディの新コスも増えたのでOPEDが変化。EDが変わった時はこれテコ入れか?と思ってしまいました。とても楽しいEDなので良いんですけど。プリキュアは無印が通年、MHは途中変更しているのでなかなか読めないなぁ。
ブルームとイーグレットもまだまだ出番がありそう。一安心しました。今見ると慣れているせいもありますがデザイン的にバランスがいいなぁ。
特にこれとって特徴が無いのが特徴の宮迫君。周りからの応援(宮迫君的には主に安藤さん)や健太の押し切りもあってコンビを組むことになってしまいましたが、これも9話の朗読会と同じような流れですね。実は今回も咲舞はあまり役に立っていません。本人が気付いていない自分を他者(安藤さん)が指摘して、新しい体験に気付いていく。今までよりも更に世界(人)とコミットしていく宮迫君が楽しそうに見えます。
ラストの舞が皆の姿を俯瞰しているのが印象的。皆と混ざって一体感を出す演出もありなのでしょうけど、ギャグに疎い舞がそれでも皆と一緒に応援できるのは皆の繋がりの良さや美しさ(この時の夕焼けは大変美しい)に気付いているからでしょうね。
誰かの悩みや課題を他者が介在して解消する。そこで重要なのは誰かの意思を矯正するのではなく本人に発見させることにある。それを可能にするのは人と人の繋がり、それを言う勇気(勇気というより人に関わろうとする意思か)。相変わらずこの作品はその描き方が素敵です。負の要素を感じさせない明るい関係と繋がりが気持ち良いです。
①コンビ募集
夜。この前の変身を思い返す咲。皆と力を合わせることに物思います。
OPの絵がちょっと変わった。あっ、そんな「プ・リ・キュ・ア」の咲舞が好きだったのに。完全新規ではなくブルームとイーグレットもいるから継続して登場するのかな。提供の時のブライトとウィンディの絵がカッコイイです。
学校。話題はこの前の変身のことです。解説するフラッピとチョッピ。顔を近づけて尋ねる舞。いや~、そんな照れるなぁ。今回は顔アップが多くてたまりませんな。ずっと新コスなのだろうか?という疑問にそうでもないと答えるフラッピ達。ブルームとイーグレットも力が向上しているようです。ただあまりよく分かっていない様子。フラッピ達にしても初めての経験なので分からないのは仕方ありません。当の本人達にも分からない力。それに物思う舞。
そーいえば前回クリスタルコミューンからフラッピ達が抜け出したように見えましたがあれはケースから出てきたということなんですね。
校舎の方で聞きなれた声。健太がお笑い同好会の相方を探しています。あっという間に人が去って行きます。健太に声をかける咲舞。ポーズがアイドルっぽいのは気のせいか。
文化祭で漫才をするという健太。相方を見つけるところから始めなければならないのですが「文化祭は任せなさい」と大見得を切ります。文化祭のサイと任せなさいのサイをかけていることを指摘する咲。やべ気付かなかった。流石は咲。付き合いが長いので分かるようです。今時ダイジョウVは無いと思います。立ち去っていく健太。舞がうな垂れているように見えるのは気のせいでしょうか。それはそうと、健太が乗っていた木箱は片付けなくて良いのでしょうか。
②相方は宮迫君
ダークフォール。シタターレはゴーヤーンが前回しくじったことを笑います。むせ返ります。アクダイカーンは注意を促がします。お咎めは無いようです。
放課後。木陰から見る咲舞。健太は相方募集をしていますが健闘むなしく成果は上がらないようです。いつの間にか仁美、安藤さん、優子も集まっています。クラスの男ではなく女の子に心配されるあたり羨ましい奴です。優子が相方になると本当に夫婦漫才になってしまいます。
宮迫君が咲達に声をかけます。気付いて寄ってくる健太。咲達は5人もいるので全く隠れきれていません。奇怪な集団です。健太は宮迫に相方の斡旋を頼みます。嫌がる宮迫君。ダジャレを飛ばす健太に宮迫君は律儀に突っ込みます。即席コントが出来上がります。思わず笑ってしまう安藤さん。仁美まで笑います。舞はついていけてません。
宮迫君は付き合い切れず行ってしまいますが健太はやる気満々です。健太の漫才よりも、咲達5人の戦隊モノを期待したいと思います。キャラとかポジションとかキチンと5人組で成立しそうです。後に敵役だった2名が追加になります。戦隊のお約束ですね。
教室で書類を整理する宮迫君と安藤さん。ふたりきりです。宮迫、お前俺と代われ。お前は屋上か体育館裏に行きたまえ。「宮迫君て意外と面白いとこあるよね」と安藤さん。ああ!それはラブコメ展開の常套句。漫才を薦める安藤さん。宮迫君は「出来ない」と言います。一瞬真面目に宮迫君を見る安藤さん。ハっとする宮迫君。安藤さんはすぐに表情を戻して書類を持って行きます。安藤さんは宮迫君を応援します。青春ラブコメ。くっ、健太お前が余計なことをしなければ!(八つ当たり)
下校。電車を待つ宮迫君に健太が声をかけます。コンビ名を考えたと健太。嫌がる宮迫君。「君はどうしようもないよ」は結構辛らつな言葉だと思います。気にした風もなく誘導尋問を仕掛ける健太。釣られてしまう宮迫君。「健太と森の妖精達」…何故複数形?
PANPAKAパンでコントをやり始めるフラッピとチョッピ。しかし先が続きません。見ていたムープとフープは呆れます。お腹が空いたとフラッピ達。販促ターイム。吐息をかける咲舞。フラッピとチョッピは俺と代われ。ケーキを食べるフラチョ。晩御飯が近いので食べない方が良いと思うのだけど。ムープとフープは食事どうしてるんだろ?
健太が声をかけます。明日公園でコント練習をやると言います。安藤さん達も連れてきてと頼む健太。それを上空から見るシタターレ。芸と聞いてこの人が出ないわけがありません。いつからプロになったんだか分かりませんが本人やる気満々です。
アイキャッチ変更。チビキャラが可愛い。
③新しい体験
コントをやり始める健太と宮迫君。宮迫君は結局断り切れなかったんだろうなぁ。客は咲舞優子安藤さん。他公園に来ていた人。仁美は居ないようです。しかし、健太お前は男友達いないのか。もしやわざと狙っているのか!?
「さこっち」の愛称で呼ばれる宮迫君。早速コントの開始です。しょーもないダジャレを飛ばす健太。律儀にツッコミを入れる宮迫君。笑いを堪える子ども。宮迫君も乗ってきたのかスマイルを浮かべます。この男意外とやるかもしれん。堪えきれずに笑い出す子ども。咲も「いけるかも」と感想を述べます。舞は「そう?」と分かっていない様子。安藤さんは親指を立てて応援します。表情に僅かな変化が表れる宮迫君。
突然割って入る変な人。水芸をやり始めます。邪魔されたので講義する健太。咲もそれに加わります。舞は変な人の正体に感づきます。咲、気づけ。
④ハナ・タレターレ
結界を張ったのか周りに居た人々は消え、景色も満月が輝く夜になります。「ハナ・タレターレ!」「ハナかんだろかーい!」シタターレも大変です。素人漫才よりも自分の方が客に寒い思いを…と思わず言ってしまうシタターレ。身の程をわきまえています。
霧を張り射撃してきます。こすい戦法です。こちらも変身して対抗です。前回と同じ姿に驚くふたり。新変身は標準のようです。
シタターレの攻撃に被弾するウィンディ。基本防御力はそれほど大差無いようです。ブライトは光を照らしてシタターレの居場所を突き止めウィンディの風で霧を払います。風だけでもよかったんじゃない?というのは気のせいです。プリキュア魔法使いみたいです。
ウザイナーを召喚。ウザイナーの攻撃を防御。ウィンディの風で攻撃します。倒れるウザイナー。シタターレは自分の都合を押し付けるように攻撃しますがブライトはそれを手で払います。このシーンが一番強そうに見えた。リング召喚。ブライトとウィンディはリング使わなくても必殺技撃てるんだろうか? ウザイナーを浄化。シタターレもついに寿命が残り1つです。
⑤みんなで考えよう、頑張ろう
朝。相方を募集する健太。木陰から見守る5人。宮迫君が声をかけます。寄ってくる健太。昨日と似た光景。宮迫君に漫才を薦める咲達。結構プレッシャーです。舞「私ギャグってよくわからないけど楽しそうだったし」やっぱ分かってなかったのか。
ビッグになろうと誘う健太。今時ビッグて…。承知する宮迫君。条件を要求します。コンビ名変えて。確かにあのコンビ名は色々と問題があります。
一緒に下校。なんだこのハーレム下校。お前ら俺と代われ(今回そればっかり)。咲命名「健ちゃんとタコライスと私」安藤さん命名「狸さんと小熊君」冷静にツッコミを入れる宮迫君。咲再び「PANPAKAパンズ」確かに腹が減っているのでしょう。仁美「ナギーズ」優子ダメ出し。
一歩後ろに下がり歩いていた舞は足を止めます。みんなを嬉しそうに見ます。舞に意見を求める咲。舞は満面の笑みを浮かべて応援すると言います。舞一人でイラスト風。可愛いのう。宮迫君、君の名前はどうでもいいらしいよ。
EDは完全新規曲。可愛ええ。咲の笑顔は満点。舞の照れ顔も満点。満と薫に至っては花マル。
⑥次回予告
いよいよ最期かシタターレ。散り際まで芸人根性を見せて欲しいです。
○トピック
ブライト&ウィンディの新コスも増えたのでOPEDが変化。EDが変わった時はこれテコ入れか?と思ってしまいました。とても楽しいEDなので良いんですけど。プリキュアは無印が通年、MHは途中変更しているのでなかなか読めないなぁ。
ブルームとイーグレットもまだまだ出番がありそう。一安心しました。今見ると慣れているせいもありますがデザイン的にバランスがいいなぁ。
特にこれとって特徴が無いのが特徴の宮迫君。周りからの応援(宮迫君的には主に安藤さん)や健太の押し切りもあってコンビを組むことになってしまいましたが、これも9話の朗読会と同じような流れですね。実は今回も咲舞はあまり役に立っていません。本人が気付いていない自分を他者(安藤さん)が指摘して、新しい体験に気付いていく。今までよりも更に世界(人)とコミットしていく宮迫君が楽しそうに見えます。
ラストの舞が皆の姿を俯瞰しているのが印象的。皆と混ざって一体感を出す演出もありなのでしょうけど、ギャグに疎い舞がそれでも皆と一緒に応援できるのは皆の繋がりの良さや美しさ(この時の夕焼けは大変美しい)に気付いているからでしょうね。
誰かの悩みや課題を他者が介在して解消する。そこで重要なのは誰かの意思を矯正するのではなく本人に発見させることにある。それを可能にするのは人と人の繋がり、それを言う勇気(勇気というより人に関わろうとする意思か)。相変わらずこの作品はその描き方が素敵です。負の要素を感じさせない明るい関係と繋がりが気持ち良いです。
コラム1「S☆Sの物語」
一旦ここでS☆Sを纏めてみたいと思います。
S☆Sはストーリー上、考察の類があまりできないので毎回淡白気味な感想ばっかり書いているのですが、実はかなり気に入っていますし期待しています。心理を理解するとか、言動を分析するとか、感情移入するとかではなく、もっと先の人と人の繋がりは何を出来るんだろう、自分の世界に目を向けたときに何を見ることができるのか、そういうところがポイントですね。
本稿は考察類ではなく、やっぱり私の主観の話です。頑張ってみたんだけど考察書けないな。
①S☆Sはどういう世界であるか
大きな前提が一つあります。それはS☆Sが「なぎさ、ほのか、ひかりが紡いだ(望んだ、見出した、作った)世界を土台にしている」という前提です。これを意識しないと結構辛いんじゃないかと思います。辛いというのは「S☆Sの話が軽く見える」んではないかと思います。
なお、ここで言う「世界」とは狭義には物語の設定のことですが、主人公がいる環境の総括です。私達で言えば住んでいるのが日本で日本は地球にあって地球は宇宙の中にあって…というように自分がおかれている環境を世界と言ったりしますがそれと同じ意味合いだと思ってください。「S☆Sの世界は…」と言ったらそれは咲舞が住んでいる世界の様相のことを指します。
話を戻して「世界を土台にしている」というのは「前作から何年後の話」ということではなく(それでも良いのだが)物語の基盤となる世界の定義・在り方が継承されているということです。もっと言えば咲舞はなぎさ達を継承しています。それこそ子孫と言って良いほど。
咲舞にとって世界はとても親しみのあるものとして描かれています。自然の豊かさもさることながらそこに住んでいる人々も善良で親和的です。前作も比較的主人公に優しい世界ですがS☆Sはさらに優しい世界になっています。この優しさはどこからくるのか? そういう設定です、と言っても良いのですがやはりこれはS☆Sが前作の最終話から出発した物語であると考えた方が分かりやすいと思います。シリーズ的に地続きだと言えます。
話が少々脱線してしまいますが、重要な点ですのでここで前作(無印・MH)の物語を簡単に纏めます。前作は主人公の認識(視野)が確実に少しずつ広がっています。まず友達を認める。自分がおかれている立場(プリキュアであること)を認める。自分には家族がいてクラスメイトがいることを認める。それを守るのは自分の為でもあると認める(独善や利己的イメージは他者との繋がりを明確にすることで払拭されている)。自分は色々な人と繋がりを持っていることに気付く。その繋がりこそ自分が世界にいることであると知る。つまり友達を守ることは世界を守ることであり、人と繋がることは世界の中に自分をコミットしていくことであると言えます。突然世界を守れと言われても自覚も何もないですが、個人視点に立ち返りそこから拡大していくことで世界を認識し自分と世界を繋げるまでに至り最終回にてその世界の未来を志向します。なぎさ、ほのか、ひかりの物語はここで幕を下ろしますが開かれた世界はS☆Sへと継承されています。
S☆Sは既に人と人の繋がりがあることが前提となっており、その点で咲舞の関係、クラスメイトとの関係、満薫との関係はすでに保証されています。『繋がっている』ことが前提です。故に個別の関係性を見ると結びつきが弱く見えます。咲と舞の友情が薄く見えるのも、態度が悪い満薫に優しく接することができるのもそこだけを見れば説得力やドラマ性が低く先に書いたように「S☆Sの話が軽く見える」理由になると思います。
世界のリアリティとしてはファンタジーに近いと言えるほど理想的・夢物語的な人間関係と世界です。「こんな都合の良い世界なんてあるわけねーよ」と言って良いくらいです。前作を知らずに見た人は余計にそう思うかもしれません。また前作のような濃い心理描写と繋がり方を見た人にも都合よく見えるかもしれません。親和的な世界に馴染みがなければご都合が目につきます。しかし、S☆Sは世界や人間関係の成り立ち方に目を向けるのではなく、その人間関係・繋がりがあることが何を可能にするのかということに目を向けた物語であると思います。
(前作とは全くの別作品として見ても問題ないが、世界の成り立ちの背景を考えるなら前作を意識した方が分かりやすい。主人公を変えても世界を継承させているのはシリーズ作品としては珍しいし面白いところだと思う)
②咲と舞は何を成し得るか
主人公である咲舞は多くの物を予め持っています。すぐに友達になり、クラスメイトに恵まれ家庭環境も申し分ない(パン屋さんと学者て凄いよなぁ)。咲舞には多少の欠点があってもすぐにお互いに許容し認める。対立やコンプレックスというものが物語には出てきません。その意味ではファンタジーですが、その世界に生きている人が全部主人公に都合よく生きているわけではありません。むしろ、登場人物達は独自に生きており時には主人公である咲舞の助けを必要としません(健太と親父、朗読会等)。咲舞は自分達の住んでいる世界が素晴らしいものであることを知っていますが、それは自分達に都合が良い(自分が必要とされている)からではありません。その価値に気付いているから認めています。それは人間関係においても同様です。咲と舞は相互に繋がりを持っていますが、ふたりは周囲に対しても同様の繋がりがあると考えています。
咲舞にとって友達になることは当然のことであり、またその友達に対して自分が何かをすることも当然となっています。物語は友達を作ることに比重があるのではなく、友達だから出来ること、友達に出来ることに重きがあります。満薫の話が最も顕著です。咲舞は無愛想な満薫と葛藤や苦難を乗り越えて友達の繋がりを持つのではなく、繋がりはもとからあり友達として接します。
満薫のような味方側か敵側かの間で揺れる話の場合、最終的にはどちらかに付くことが多いです。味方側に寝返るか、主人公の敵になるか、あるいはどちらにも行けないか(無印のキリヤはここ。詳細には書きませんが、あの時のほのか達との関係性・流れではこうなるしかない)。満薫の話は別な道を提示します。それは味方側か敵側かを取るのではなく、自分達が今まで見ていたものの新たな価値に気付くという道です。
実はこれ何気に凄いことだと思います。人に何かを与える、何かに気付かせるというのは非常に難しいことです。説得しようと思って説得できるものでもありません(場合によっては意固地になる)。咲と舞は「友達」を押し付けるのではなく「友達だから何々をする」と自然に考えそれを実行します。満と薫は「友達」というものを知り(理解して)ませんでした。咲舞は「友達とはこれこれ」「友達は良いものだ」と説教するのではなく、ただ単に友達として接するだけしかしていません(咲舞はすでに友達だと思っている)。本当に友達的な行動しかしていません。咲と舞の繋がり同様に満薫との繋がりも特別なものは一切ありません。その付き合いをとおして満薫は友達以外にも自分達が暮らしている世界の光景に気付きます。これはとても素敵なことだと思います。人と人の何気ない繋がり・交友が新しい発見や大切なものに気付くキッカケとなっています。
(蛇足になるのですが、旧価値観が悪いということではなく新しい発見をすることで価値観・視野の幅が広がることに意味があります。満薫はアクダイカーンを否定しません。それは『正義の物語』であればプリキュア側の交渉失敗を意味しますが『生き方の物語』であれば価値に気付きそれを肯定できれば成功なのです。また世界への親和性という点でS☆Sは自然描写がとても美しく描かれていますがそれも重要なことだと思います。美しさは意識変化の前後で変わっていませんが気付くことでその美しさを自覚することができます。同じ場所でも天候や時間帯によって表情が変わることもポイントです。同じ事象でも視点によって見え方は変わります)
それらを可能とするのは『どうやって人と繋がるか』の物語ではなく、『繋がっている人にどうするか』の物語です。プリキュアは(前作含めて)正義の在り方ではなく人の生き方に意義を見出しています。繋がりを踏まえた上で人は人に何をすることができるのか。その行動が他者にどんな影響を与えるのか。誰しも最初から強い繋がりなど持っていません。特別な繋がりを持つことも稀です。弱い繋がりからお互いに関わり合い強めていきます。世界の中で生きる咲と舞はそれを少しずつ重ねています。
なぎさとほのかのような強い絆や深い人間理解は無い。一から友達や世界に繋がりを作ったわけではない。最初から仲が良く、最初から全部持っている。しかしそれは弱い(劣る)ことではないと思います。本当の強さは根拠の重みでは決定しない。自分が持っているもの、自分が行うことにどれだけ真剣に正直に向き合い行為できるかにある。なぎさ達が自分達で見つけたものを一生懸命に守ったように、咲舞は自分達が気づいているものに一生懸命に応えようとする。真正面を向き真剣に取り組むという点で両者は等しいと思います。その強さをどこまで高められるかはS☆S後半にかかってきます。人の新たな可能性・生き方を見せてくれるんじゃないかと思っています。私、そういう視線の作品大好きなんですよね。やっぱ前を見て生きたいよね。(こういう結論になるから、っていうかそれが言いたいから考察にならないんだよなぁ)
S☆Sはストーリー上、考察の類があまりできないので毎回淡白気味な感想ばっかり書いているのですが、実はかなり気に入っていますし期待しています。心理を理解するとか、言動を分析するとか、感情移入するとかではなく、もっと先の人と人の繋がりは何を出来るんだろう、自分の世界に目を向けたときに何を見ることができるのか、そういうところがポイントですね。
本稿は考察類ではなく、やっぱり私の主観の話です。頑張ってみたんだけど考察書けないな。
①S☆Sはどういう世界であるか
大きな前提が一つあります。それはS☆Sが「なぎさ、ほのか、ひかりが紡いだ(望んだ、見出した、作った)世界を土台にしている」という前提です。これを意識しないと結構辛いんじゃないかと思います。辛いというのは「S☆Sの話が軽く見える」んではないかと思います。
なお、ここで言う「世界」とは狭義には物語の設定のことですが、主人公がいる環境の総括です。私達で言えば住んでいるのが日本で日本は地球にあって地球は宇宙の中にあって…というように自分がおかれている環境を世界と言ったりしますがそれと同じ意味合いだと思ってください。「S☆Sの世界は…」と言ったらそれは咲舞が住んでいる世界の様相のことを指します。
話を戻して「世界を土台にしている」というのは「前作から何年後の話」ということではなく(それでも良いのだが)物語の基盤となる世界の定義・在り方が継承されているということです。もっと言えば咲舞はなぎさ達を継承しています。それこそ子孫と言って良いほど。
咲舞にとって世界はとても親しみのあるものとして描かれています。自然の豊かさもさることながらそこに住んでいる人々も善良で親和的です。前作も比較的主人公に優しい世界ですがS☆Sはさらに優しい世界になっています。この優しさはどこからくるのか? そういう設定です、と言っても良いのですがやはりこれはS☆Sが前作の最終話から出発した物語であると考えた方が分かりやすいと思います。シリーズ的に地続きだと言えます。
話が少々脱線してしまいますが、重要な点ですのでここで前作(無印・MH)の物語を簡単に纏めます。前作は主人公の認識(視野)が確実に少しずつ広がっています。まず友達を認める。自分がおかれている立場(プリキュアであること)を認める。自分には家族がいてクラスメイトがいることを認める。それを守るのは自分の為でもあると認める(独善や利己的イメージは他者との繋がりを明確にすることで払拭されている)。自分は色々な人と繋がりを持っていることに気付く。その繋がりこそ自分が世界にいることであると知る。つまり友達を守ることは世界を守ることであり、人と繋がることは世界の中に自分をコミットしていくことであると言えます。突然世界を守れと言われても自覚も何もないですが、個人視点に立ち返りそこから拡大していくことで世界を認識し自分と世界を繋げるまでに至り最終回にてその世界の未来を志向します。なぎさ、ほのか、ひかりの物語はここで幕を下ろしますが開かれた世界はS☆Sへと継承されています。
S☆Sは既に人と人の繋がりがあることが前提となっており、その点で咲舞の関係、クラスメイトとの関係、満薫との関係はすでに保証されています。『繋がっている』ことが前提です。故に個別の関係性を見ると結びつきが弱く見えます。咲と舞の友情が薄く見えるのも、態度が悪い満薫に優しく接することができるのもそこだけを見れば説得力やドラマ性が低く先に書いたように「S☆Sの話が軽く見える」理由になると思います。
世界のリアリティとしてはファンタジーに近いと言えるほど理想的・夢物語的な人間関係と世界です。「こんな都合の良い世界なんてあるわけねーよ」と言って良いくらいです。前作を知らずに見た人は余計にそう思うかもしれません。また前作のような濃い心理描写と繋がり方を見た人にも都合よく見えるかもしれません。親和的な世界に馴染みがなければご都合が目につきます。しかし、S☆Sは世界や人間関係の成り立ち方に目を向けるのではなく、その人間関係・繋がりがあることが何を可能にするのかということに目を向けた物語であると思います。
(前作とは全くの別作品として見ても問題ないが、世界の成り立ちの背景を考えるなら前作を意識した方が分かりやすい。主人公を変えても世界を継承させているのはシリーズ作品としては珍しいし面白いところだと思う)
②咲と舞は何を成し得るか
主人公である咲舞は多くの物を予め持っています。すぐに友達になり、クラスメイトに恵まれ家庭環境も申し分ない(パン屋さんと学者て凄いよなぁ)。咲舞には多少の欠点があってもすぐにお互いに許容し認める。対立やコンプレックスというものが物語には出てきません。その意味ではファンタジーですが、その世界に生きている人が全部主人公に都合よく生きているわけではありません。むしろ、登場人物達は独自に生きており時には主人公である咲舞の助けを必要としません(健太と親父、朗読会等)。咲舞は自分達の住んでいる世界が素晴らしいものであることを知っていますが、それは自分達に都合が良い(自分が必要とされている)からではありません。その価値に気付いているから認めています。それは人間関係においても同様です。咲と舞は相互に繋がりを持っていますが、ふたりは周囲に対しても同様の繋がりがあると考えています。
咲舞にとって友達になることは当然のことであり、またその友達に対して自分が何かをすることも当然となっています。物語は友達を作ることに比重があるのではなく、友達だから出来ること、友達に出来ることに重きがあります。満薫の話が最も顕著です。咲舞は無愛想な満薫と葛藤や苦難を乗り越えて友達の繋がりを持つのではなく、繋がりはもとからあり友達として接します。
満薫のような味方側か敵側かの間で揺れる話の場合、最終的にはどちらかに付くことが多いです。味方側に寝返るか、主人公の敵になるか、あるいはどちらにも行けないか(無印のキリヤはここ。詳細には書きませんが、あの時のほのか達との関係性・流れではこうなるしかない)。満薫の話は別な道を提示します。それは味方側か敵側かを取るのではなく、自分達が今まで見ていたものの新たな価値に気付くという道です。
実はこれ何気に凄いことだと思います。人に何かを与える、何かに気付かせるというのは非常に難しいことです。説得しようと思って説得できるものでもありません(場合によっては意固地になる)。咲と舞は「友達」を押し付けるのではなく「友達だから何々をする」と自然に考えそれを実行します。満と薫は「友達」というものを知り(理解して)ませんでした。咲舞は「友達とはこれこれ」「友達は良いものだ」と説教するのではなく、ただ単に友達として接するだけしかしていません(咲舞はすでに友達だと思っている)。本当に友達的な行動しかしていません。咲と舞の繋がり同様に満薫との繋がりも特別なものは一切ありません。その付き合いをとおして満薫は友達以外にも自分達が暮らしている世界の光景に気付きます。これはとても素敵なことだと思います。人と人の何気ない繋がり・交友が新しい発見や大切なものに気付くキッカケとなっています。
(蛇足になるのですが、旧価値観が悪いということではなく新しい発見をすることで価値観・視野の幅が広がることに意味があります。満薫はアクダイカーンを否定しません。それは『正義の物語』であればプリキュア側の交渉失敗を意味しますが『生き方の物語』であれば価値に気付きそれを肯定できれば成功なのです。また世界への親和性という点でS☆Sは自然描写がとても美しく描かれていますがそれも重要なことだと思います。美しさは意識変化の前後で変わっていませんが気付くことでその美しさを自覚することができます。同じ場所でも天候や時間帯によって表情が変わることもポイントです。同じ事象でも視点によって見え方は変わります)
それらを可能とするのは『どうやって人と繋がるか』の物語ではなく、『繋がっている人にどうするか』の物語です。プリキュアは(前作含めて)正義の在り方ではなく人の生き方に意義を見出しています。繋がりを踏まえた上で人は人に何をすることができるのか。その行動が他者にどんな影響を与えるのか。誰しも最初から強い繋がりなど持っていません。特別な繋がりを持つことも稀です。弱い繋がりからお互いに関わり合い強めていきます。世界の中で生きる咲と舞はそれを少しずつ重ねています。
なぎさとほのかのような強い絆や深い人間理解は無い。一から友達や世界に繋がりを作ったわけではない。最初から仲が良く、最初から全部持っている。しかしそれは弱い(劣る)ことではないと思います。本当の強さは根拠の重みでは決定しない。自分が持っているもの、自分が行うことにどれだけ真剣に正直に向き合い行為できるかにある。なぎさ達が自分達で見つけたものを一生懸命に守ったように、咲舞は自分達が気づいているものに一生懸命に応えようとする。真正面を向き真剣に取り組むという点で両者は等しいと思います。その強さをどこまで高められるかはS☆S後半にかかってきます。人の新たな可能性・生き方を見せてくれるんじゃないかと思っています。私、そういう視線の作品大好きなんですよね。やっぱ前を見て生きたいよね。(こういう結論になるから、っていうかそれが言いたいから考察にならないんだよなぁ)
第30話「驚異の力!プリキュア大変身!」
○今週の出来事
①捜索
職員室から出てくるふたり。浮かない顔です。宿題をやってこなかったことで怒られたようですが、ふたりの心を占めるのはフラッピとチョッピのこと。走るふたり。廊下は静かに歩きましょう。
ダークフォール。アクダイカーンからお前使えない宣言されるシタターレ。最上級上司に向かってゴーちゃんとニックネームを使うのはいかがかと思います。悔しさのあまり、ゴーヤーンの石像を作って破壊します。あることを思いつくシタターレ。自尊心が強すぎると任務を無視して本末転倒なことをしかねません。
出発する咲舞。ムープとフープが捕まってしまった精霊は消されてしまうと泣きじゃくります。咲舞は前を向いて行動することを選びます。悲観にくれても何も解決はしません。
ダークフォールの一角にあるあからさまに主人が分かりそうな建物。茶室のようなところでくつろぐゴーヤーン。こんなところがあったんだ。ゴーヤーンはお茶を飲み終わるとフラッピ達の拷問を続けます。
浜辺に来る一同。フラッピ達が消えた場所はここなので手がかりを捜そうとします。手がかりも何もあったもんじゃないと思いますが、行動を起こすことが重要です。(実際的な話をするなら何かをしているうちは本当の絶望はやってこないというのもある)
夕方。大空の樹。結局何も見つかりませんでした。成す術もなく、大空の樹に身を寄せ尋ねるふたり。声がしたかと思えばシタターレです。咲舞と同じように樹に張り付いています。色んな意味で怖い人です。「ミズ・ハナターレ!」「ギリギリアウトー!」まるっきりアウトじゃないの? 毎回間違えられるので妥協がでてきたのでしょうか。シタターレは独り言だと断ってゴーヤーンのところに行くと言います。通路を開き独り行ってしまうシタターレ。通路は開いたままです。
事情が飲み込めないふたり。舞は罠かもしれないと疑います。しかし、他に手がかりも無いのだから行くしかないと言う咲。舞も頷きます。虎穴に入らずんば虎児を得ず。最大の危険を伴いますが最大の効果を生み出す可能性があります。どの道フラッピとチョッピを救うためにはあちらに行かなければなりません。通路に飛び込むふたり。舞のスカートが惜しい(どこ見てるんだ)。
②諦めない
ゴーヤーンのところに現れるシタターレ。何故隠れ家に!?と驚くゴーヤーン。すごく分かりやすい作りなので皆知っているとシタターレ。だよなぁ。サボって一服していることまで見透かされています。この人達の職場環境はなんかリアルだなぁ。
ゲストを呼んだと言って去るシタターレ。続いてふたりが落ちてきます。合点がいくゴーヤーン。くだらないジョークを飛ばすゴーヤーンに「ふざけないで!」と真面目に答える咲。フラッピ達の所在を尋ねます。フラッピ達を見せるゴーヤーン。拷問中です。
「ふたりを返して!」の叫びにあっさりと応じるゴーヤーン。ボロボロのフラッピチョッピ。フラッピ達が強情なので変わりを探そうかと思っていたようです。怒りに燃えるふたり。しかし対抗手段がありません。満身創痍のフラッピ達はコミューンになることもできません。ふたりを抱きかかえる咲舞。フラッピチョッピは咲舞ムープフープに謝ります。それに答える咲舞ムープフープ。本心から身を案じそれを口にします。
愁嘆場に飽きたかムープフープを捕獲するゴーヤーン。次の人質です。力を蓄えて「消えてもらう」と構えます。いよいよ本格的に窮地です。「諦めなさい」の言葉に「絶対に諦めない!」と反駁する咲舞。「気迫だけでどうにかなるほど世の中甘くありませんよ」と大人の回答をするゴーヤーン。気迫だけならどうにもならんだろうね。しかし気迫だけではありません。ムープとフープが呪縛から解き放たれます。繋がりから起こり得る可能性。それを信じ実行し得る者。その名は、
③プリキュア大変身!
復活し新しいコミューンの姿になるフラッピとチョッピ。変身です。
「未来を照らし」「勇気を運べ」やべ、ウィンディの変身シーケンス可愛い。ドレスを着る感じで髪が解けるの可愛い。肩のリボンがカッコイイ。ブライトは…電気消しても光ってそうだよね(蛍光色かよ)。
「天空に満ちる月、キュアブライト」「大地に薫る風、キュアウィンディ」
身を隠すゴーヤーン。見えないところから攻撃を仕掛けます。回避運動。再度放たれたゴーヤーンの攻撃をウィンディは風で防ぎ、ブライトは光を灯して居場所を突き止めます。
表に出たゴーヤーンは力を(少しだけ)発揮します。突風。みっ、見えない!(何が)
底が知れないゴーヤーンの力を目の前にしても諦めないプリキュア。ムープとフープが力を貸します。って基本的にブライトとウィンディって月と風の属性持ってるんじゃないの?それに更に月と風付け足すの? 重ねがけ有効。重複可能。ベルトとブレスの装飾も星型へと変更されます。
力を放つゴーヤーン。光の力を飛ばして粉砕するブライト。風の力で攻撃を跳ね飛ばすウィンディ。お陰でキュートな髪を乱されたゴーヤーンも本気を出します。必殺技が使えるか分からないけど試してみるプリキュア。使える・使えないという仕様ではなく、使えると思えば使えるのがプリキュア仕様。プリキュア・スパイラルスター・スプラッシュと名称変更して放たれます。背景が宇宙になっていて規模が大きいです。退散するゴーヤーン。崩壊する隠れ家。来た道を戻るプリキュア。シタターレは溜飲が下がったのか嬉しそうです。でも、仇敵を手引きした責任は大丈夫なのでしょうか? どう考えても事態が良くない方向に行っていると思うのですがその辺は頭に無いようです。
④いつもの日常
大空の樹のもとに返って来る一同。お礼を言うフラッピとチョッピに、咲と舞はみんなの気持ちが一つになったからだと言います。
一件落着し日常へと戻ります。宿題が待っています。終わっていない咲に呆れるフラッピ。チョッピが舞が手伝ってくれると言います。他力本願はいかんぞ。しかし舞も終わっていません。舞が咲のレベルにまで堕ちたことに嘆くチョッピ。
夕日が街を照らします。
⑤次回予告
宮迫が何かキラキラしてるーー!? 宮迫といえば安藤さん!
○トピック
ブライトはどうでもいい(酷でぇ)がウィンディが可愛い&カッコイイ。見えないと分かっていてもスカート(部分)がヒラヒラするのに浪漫を感じるのです。
流石にダークフォールに行くのに大空の樹の力やムープ達の力は使えないですね。それやっちゃうといつでも(または条件付きで)敵本拠地に行ける様になりますからね。シタターレのおかげとも言えますが、活路を開くのは皆の力。他者に対する信頼・好意・理解。その輪が大きくなればなるほどそこから発現される可能性も大きくなります。そういう意味では「ふたりはプリキュア」のふたりの枠を超えているのですが、体現者は常にプリキュアであり咲舞は輪の存在に気付いて信じられるという立場でもあるのでそこは主役の面目躍如。みんなの力を一つに合わせたその結果はプリキュアが担うことになります。
フィーリア王女が与えた「諦めずに希望を持ち続ければ願いは叶う」の言葉は今回で具体的な形になりました。これも終盤の展開に関わってくるのでしょうね。
新商品のクリスタルコミューンは単体で存在するんですね。フラッピチョッピはそのまま。ん、そーするとブライトになるにはクリスタルにフラッピ達が入るのかな? 来週分かるでしょうけど。
個人的には旧コスチューム(花鳥)とリング(月風)の組み合わせが纏まっていて好きです。今だと花鳥風月ならぬ月月風風。花と鳥の立場が…。ムープ・フープ頑張りすぎ。玩具商売は大変です。最終形態としては偏っているので、いっそのこと商品化は別として合体して欲しいですな。花・月のプリキュア、鳥・風のプリキュアみたいな感じで。もしくは旧コスチュームでリング(星形)で頑張る。
パワーアップの意味づけとか、飛び道具とか、インフレしてきましたが個人的にはその辺は、どれだけ咲舞がカッコイイ生き方をするのかに関わってくる(物理的な力と精神的な力の釣り合いが取れれば良い)ので後半戦注目です。プリキュアの場合は敵を倒すことよりも、結果として主人公が何を自分達の生活に見出すのか、気付くことができるのかが面白いところだと思います。
①捜索
職員室から出てくるふたり。浮かない顔です。宿題をやってこなかったことで怒られたようですが、ふたりの心を占めるのはフラッピとチョッピのこと。走るふたり。廊下は静かに歩きましょう。
ダークフォール。アクダイカーンからお前使えない宣言されるシタターレ。最上級上司に向かってゴーちゃんとニックネームを使うのはいかがかと思います。悔しさのあまり、ゴーヤーンの石像を作って破壊します。あることを思いつくシタターレ。自尊心が強すぎると任務を無視して本末転倒なことをしかねません。
出発する咲舞。ムープとフープが捕まってしまった精霊は消されてしまうと泣きじゃくります。咲舞は前を向いて行動することを選びます。悲観にくれても何も解決はしません。
ダークフォールの一角にあるあからさまに主人が分かりそうな建物。茶室のようなところでくつろぐゴーヤーン。こんなところがあったんだ。ゴーヤーンはお茶を飲み終わるとフラッピ達の拷問を続けます。
浜辺に来る一同。フラッピ達が消えた場所はここなので手がかりを捜そうとします。手がかりも何もあったもんじゃないと思いますが、行動を起こすことが重要です。(実際的な話をするなら何かをしているうちは本当の絶望はやってこないというのもある)
夕方。大空の樹。結局何も見つかりませんでした。成す術もなく、大空の樹に身を寄せ尋ねるふたり。声がしたかと思えばシタターレです。咲舞と同じように樹に張り付いています。色んな意味で怖い人です。「ミズ・ハナターレ!」「ギリギリアウトー!」まるっきりアウトじゃないの? 毎回間違えられるので妥協がでてきたのでしょうか。シタターレは独り言だと断ってゴーヤーンのところに行くと言います。通路を開き独り行ってしまうシタターレ。通路は開いたままです。
事情が飲み込めないふたり。舞は罠かもしれないと疑います。しかし、他に手がかりも無いのだから行くしかないと言う咲。舞も頷きます。虎穴に入らずんば虎児を得ず。最大の危険を伴いますが最大の効果を生み出す可能性があります。どの道フラッピとチョッピを救うためにはあちらに行かなければなりません。通路に飛び込むふたり。舞のスカートが惜しい(どこ見てるんだ)。
②諦めない
ゴーヤーンのところに現れるシタターレ。何故隠れ家に!?と驚くゴーヤーン。すごく分かりやすい作りなので皆知っているとシタターレ。だよなぁ。サボって一服していることまで見透かされています。この人達の職場環境はなんかリアルだなぁ。
ゲストを呼んだと言って去るシタターレ。続いてふたりが落ちてきます。合点がいくゴーヤーン。くだらないジョークを飛ばすゴーヤーンに「ふざけないで!」と真面目に答える咲。フラッピ達の所在を尋ねます。フラッピ達を見せるゴーヤーン。拷問中です。
「ふたりを返して!」の叫びにあっさりと応じるゴーヤーン。ボロボロのフラッピチョッピ。フラッピ達が強情なので変わりを探そうかと思っていたようです。怒りに燃えるふたり。しかし対抗手段がありません。満身創痍のフラッピ達はコミューンになることもできません。ふたりを抱きかかえる咲舞。フラッピチョッピは咲舞ムープフープに謝ります。それに答える咲舞ムープフープ。本心から身を案じそれを口にします。
愁嘆場に飽きたかムープフープを捕獲するゴーヤーン。次の人質です。力を蓄えて「消えてもらう」と構えます。いよいよ本格的に窮地です。「諦めなさい」の言葉に「絶対に諦めない!」と反駁する咲舞。「気迫だけでどうにかなるほど世の中甘くありませんよ」と大人の回答をするゴーヤーン。気迫だけならどうにもならんだろうね。しかし気迫だけではありません。ムープとフープが呪縛から解き放たれます。繋がりから起こり得る可能性。それを信じ実行し得る者。その名は、
③プリキュア大変身!
復活し新しいコミューンの姿になるフラッピとチョッピ。変身です。
「未来を照らし」「勇気を運べ」やべ、ウィンディの変身シーケンス可愛い。ドレスを着る感じで髪が解けるの可愛い。肩のリボンがカッコイイ。ブライトは…電気消しても光ってそうだよね(蛍光色かよ)。
「天空に満ちる月、キュアブライト」「大地に薫る風、キュアウィンディ」
身を隠すゴーヤーン。見えないところから攻撃を仕掛けます。回避運動。再度放たれたゴーヤーンの攻撃をウィンディは風で防ぎ、ブライトは光を灯して居場所を突き止めます。
表に出たゴーヤーンは力を(少しだけ)発揮します。突風。みっ、見えない!(何が)
底が知れないゴーヤーンの力を目の前にしても諦めないプリキュア。ムープとフープが力を貸します。って基本的にブライトとウィンディって月と風の属性持ってるんじゃないの?それに更に月と風付け足すの? 重ねがけ有効。重複可能。ベルトとブレスの装飾も星型へと変更されます。
力を放つゴーヤーン。光の力を飛ばして粉砕するブライト。風の力で攻撃を跳ね飛ばすウィンディ。お陰でキュートな髪を乱されたゴーヤーンも本気を出します。必殺技が使えるか分からないけど試してみるプリキュア。使える・使えないという仕様ではなく、使えると思えば使えるのがプリキュア仕様。プリキュア・スパイラルスター・スプラッシュと名称変更して放たれます。背景が宇宙になっていて規模が大きいです。退散するゴーヤーン。崩壊する隠れ家。来た道を戻るプリキュア。シタターレは溜飲が下がったのか嬉しそうです。でも、仇敵を手引きした責任は大丈夫なのでしょうか? どう考えても事態が良くない方向に行っていると思うのですがその辺は頭に無いようです。
④いつもの日常
大空の樹のもとに返って来る一同。お礼を言うフラッピとチョッピに、咲と舞はみんなの気持ちが一つになったからだと言います。
一件落着し日常へと戻ります。宿題が待っています。終わっていない咲に呆れるフラッピ。チョッピが舞が手伝ってくれると言います。他力本願はいかんぞ。しかし舞も終わっていません。舞が咲のレベルにまで堕ちたことに嘆くチョッピ。
夕日が街を照らします。
⑤次回予告
宮迫が何かキラキラしてるーー!? 宮迫といえば安藤さん!
○トピック
ブライトはどうでもいい(酷でぇ)がウィンディが可愛い&カッコイイ。見えないと分かっていてもスカート(部分)がヒラヒラするのに浪漫を感じるのです。
流石にダークフォールに行くのに大空の樹の力やムープ達の力は使えないですね。それやっちゃうといつでも(または条件付きで)敵本拠地に行ける様になりますからね。シタターレのおかげとも言えますが、活路を開くのは皆の力。他者に対する信頼・好意・理解。その輪が大きくなればなるほどそこから発現される可能性も大きくなります。そういう意味では「ふたりはプリキュア」のふたりの枠を超えているのですが、体現者は常にプリキュアであり咲舞は輪の存在に気付いて信じられるという立場でもあるのでそこは主役の面目躍如。みんなの力を一つに合わせたその結果はプリキュアが担うことになります。
フィーリア王女が与えた「諦めずに希望を持ち続ければ願いは叶う」の言葉は今回で具体的な形になりました。これも終盤の展開に関わってくるのでしょうね。
新商品のクリスタルコミューンは単体で存在するんですね。フラッピチョッピはそのまま。ん、そーするとブライトになるにはクリスタルにフラッピ達が入るのかな? 来週分かるでしょうけど。
個人的には旧コスチューム(花鳥)とリング(月風)の組み合わせが纏まっていて好きです。今だと花鳥風月ならぬ月月風風。花と鳥の立場が…。ムープ・フープ頑張りすぎ。玩具商売は大変です。最終形態としては偏っているので、いっそのこと商品化は別として合体して欲しいですな。花・月のプリキュア、鳥・風のプリキュアみたいな感じで。もしくは旧コスチュームでリング(星形)で頑張る。
パワーアップの意味づけとか、飛び道具とか、インフレしてきましたが個人的にはその辺は、どれだけ咲舞がカッコイイ生き方をするのかに関わってくる(物理的な力と精神的な力の釣り合いが取れれば良い)ので後半戦注目です。プリキュアの場合は敵を倒すことよりも、結果として主人公が何を自分達の生活に見出すのか、気付くことができるのかが面白いところだと思います。
第29話「フラッピチョッピ絶体絶命!」
○今週の出来事
①夏休み最後の日
美翔家。咲と舞は一緒に夏休みの宿題をしています。咲は当然のことだと思いますが(酷い)舞まで宿題が残っているのは意外です。スケッチに夢中になっていたと話す舞。納得です。多分、咲ばかりスケッチしていたと思いますが。
兄の所在を尋ねる咲。「デート」「誰と!?」「お母さんと」安心する咲。舞は咲の胸中には気付いていないようです。まあ、それよりも咲と舞ふたりっきりってことが重要ですね。騒がしく部屋に入ってくるフラッピ達。鬼ごっこをしています。宿題、終わらなさそうです。それはそうと、あの玩具筆箱使っているんですね。
電車で旅立つ少女を見送る少年。女の子可愛いな。テレビドラマを見ていたフラッピ達。フラッピは思わず泣いてしまいます。皆に指摘されますが否定するフラッピ。この面子では年長組で男の子なので泣いたことを認めるのは恥ずかしいのでしょう。騒がしいフラッピ達に注意する咲。
石鹸のTVCMを見て空の泉を連想するムープとフープ。
ダークフォール。定時報告するゴーヤーン。アクダイカーンはゴーヤーンにも出撃命令を出します。そろそろ業を煮やしてきたようです。不承不承従うゴーヤーン。この人は実力的にリング装着プリキュアと同格かそれ以上のように思えます。この人が本気を出せばすぐに片が付くのに、わざわざ部下に行かせてなじったり小言を言っていたのは、中間管理職のストレス解消のほかに何か思惑がありそうなんだけど。「俺が出るまでも無い」というんじゃなくて最初から出る気が無い。泉が取り返されているのに焦りもしない。謎な人です。
②気持ちのすれ違い
宿題に悩むふたり。舞が解き方に気付いて試してみます。正解。咲の舞への好感度アップです(効果音付き)。家の中でもいちゃつくふたり。暑いのは夏だからというだけではないでしょう。
ホームシック気味なムープフープ。フラッピはチョッピを口説きにかかります。それを見てTVの真似をしていると笑うフープ。ご機嫌なチョッピ。皆大好き、と言います。「皆」の中に入ってしまうフラッピ。その他大勢・以下同文。チョッピはまるでフラッピの気持ちに気付きません。蝶々を追いかけていってしまいます。最強天然チョッピ。彼女がフラッピの想いに気付くことはあるのか。ある意味「あなたが大好きって私も想ってる」の主題歌を結実させる鍵はチョッピが持っているのかもしれません。ってチョッピがフラッピの気持ちに気付いたことでS☆Sの主題が結実されても困るんですけど。
フラッピの様子に笑うムープとフープ。フラッピは恐れを抱きつつも「何を笑っている?」と尋ねます。一部始終を見られていたフラッピ。オドロキと羞恥のあまり壮絶な表情になります。これはこっぱずかしい。穴があったら入りたい。
ムープとフープには他意はなく純粋にフラッピを応援しているのですが、恥ずかしいところを見られたうえバカにされていると逆上したフラッピは怒りに燃えます。八つ当たり。
騒動に咲舞も駆け寄ります。怒りが収まらないフラッピ。チャイムの音がケンカを中断させます。しかしそれは余計にケンカをもつれさせます。それまで嫌う意思が無かったムープとフープもフラッピにそっぽを向いてしまいます。
宅配の人。おお、懐かしい宅配のマークです。シタターレさんは本当に多芸な人です。あと、舞のサインですけどいくらで売ってくれますか?
断絶状態になるフラッピ達。チョッピになだめられて機嫌を直すフラッピ。反対にムープ達はそっぽを向けたまま飛んで行ってしまいます。あれだけ文句を言われて「はいそうですか」とはいきません。
荷物に心当たりが無い舞。中身は石鹸です。よし、この流れは一つしかない。風呂だ!咲と舞は一緒に風呂に入るべきだ。暑いし勉強して疲れて汗もかいただろう。まさに渡りに船。視聴者サービスなどという俗なことではない。咲と舞の関係、状況、環境からすればこの選択こそが最上にして必然。さあ、風呂に入れ。(必死だな、おい)
フラッピがお腹すいたと言い出します。お前空気読め。お前の空腹なんてどうだっていいよ。くっ、これが朝8時半の壁なのか。勉強に戻る咲舞。ムープとフープは石鹸に気付きます。
石鹸で遊ぶムープフープ。ああ…それは咲舞のお風呂用なのに…。
フラッピとチョッピはお互いにシュークリームを食べさせ合います。チョッピ天然なので無警戒です。しかし壁は高いです。それなりに楽しくて良い感じのふたり。
ムープとフープは石鹸遊びで機嫌を直したのか、ケンカしていたことも忘れて良いムードを作ろうと考えます。良い奴らです。
シャボン玉が辺りに漂います。シャボン玉に邪魔された格好になったフラッピは邪魔をしたとムープ達を怒ります。
咲舞が様子を見に来ます。勝手に石鹸を使ったことを咎める咲。フラッピも邪魔をしたことを咎めます。石鹸を使ったことはまだしも、悪い意図は無かったムープ達は必死に言い訳をします。ムープ達に事情を尋ねる舞。こういうときの調停・理解役です。
③毎度のシタターレ
突然シャボン玉に捕らわれるムープ達。シタターレです。ついに変装した状態でシタターレの正体に気付く咲舞。ここまでくるのにだいぶかかりました。
石鹸はシタターレの罠。泡になった石鹸に力を与えてウザイナーへと変えます。……別に石鹸を送らなくても最初から泡を自分で起こしてウザイナーを差し向ければ良かったんじゃね? はっ!舞のサインをオークションで転売目的か!? 変身です。
ウザイナーは泡を飛ばして爆発を起こします。浜辺まで飛ばされるプリキュア。シタターレとウザイナーはプリキュアを追って浜辺に来ます。欲しいものは全て手に入れるのが自分の美学だと言うシタターレ。カキ氷で関心を集めたのも、夏祭りで玩具手に入れたりしていたのも、舞のサインを手に入れたのも美学なのでしょうか。
珍しく優勢なシタターレは高い視点から(実際に電柱の上にいる。何とかと煙は好きだからなぁ)、プリキュアを見下します。プリキュアは例え見苦しくても抗います。ムープフープのアシストがあってシタターレの体勢を崩し同時に解放されます。高いところから見下す者は足元がすくわれるものです。月と風の力を得て必殺技で浄化します。
④ゴーヤーン再び
シャボン玉で遊んでいた理由を尋ねます。故郷を思い出していたムープ達の心情に気付く一同。フラッピは特に身につまされます。
怪しい気配。ゴーヤーンです。対外的には怖い人で通っているゴーヤーン。落ち着き払った声でしかし拒絶を許さない意図がはっきりと見て取れる声で自分が来た目的を話すゴーヤーン。聞き入れない咲達にゴーヤーンは躊躇うことなく衝撃波を放ちます。衝撃で飛ばされたフラッピチョッピを捕獲します。行動に無駄がありません。フラッピ達のもとに駆け寄ろうとした咲達に再度衝撃波を放ちます。容赦ありません。今のあなた方にはどうすることもできない、と慇懃に言います。圧倒的強者の余裕。
フラッピは突然ムープとフープに謝ります。ムープ達の気持ちに気付かなくてごめん。まるでお別れの言葉のように。ゴーヤーンはフラッピ達を連れてダークフォールへと去ります。
残される咲舞。ムープは地面を掘ります。そんなことをしてもあちら側には行けないことは承知でしょう。変身することもできない。直接咲舞に力を与えられないムープフープ。以前満と薫を連れ去ったゴーヤーン。その結果がどうなったかは咲舞は痛いほど知っています。ここで同じ過ちを犯すわけには行きません。そしてムープとフープにはフラッピに自分達の気持ちを伝えなければなりません。次回必見。
⑤次回予告
多分最後のオチは宿題終わってない、だと思う。
○トピック
感想が最近咲舞いちゃつけモードになってきた。や、百合とかそういうのは対象外なのですけど。
中盤に差し掛かりそろそろ後半への加速し始め。一度ゴーヤーンに挫折を味わっている咲舞の雪辱戦です。満薫をダークフォールに残しあちらに行けず力も及ばなかった咲舞。あの時と今の違いはムープとフープがいること。これが如何な結果の違いをもたらすか。パワーアップすることは分かっているので、さてどうやってそれを成し遂げるか楽しみです。
①夏休み最後の日
美翔家。咲と舞は一緒に夏休みの宿題をしています。咲は当然のことだと思いますが(酷い)舞まで宿題が残っているのは意外です。スケッチに夢中になっていたと話す舞。納得です。多分、咲ばかりスケッチしていたと思いますが。
兄の所在を尋ねる咲。「デート」「誰と!?」「お母さんと」安心する咲。舞は咲の胸中には気付いていないようです。まあ、それよりも咲と舞ふたりっきりってことが重要ですね。騒がしく部屋に入ってくるフラッピ達。鬼ごっこをしています。宿題、終わらなさそうです。それはそうと、あの玩具筆箱使っているんですね。
電車で旅立つ少女を見送る少年。女の子可愛いな。テレビドラマを見ていたフラッピ達。フラッピは思わず泣いてしまいます。皆に指摘されますが否定するフラッピ。この面子では年長組で男の子なので泣いたことを認めるのは恥ずかしいのでしょう。騒がしいフラッピ達に注意する咲。
石鹸のTVCMを見て空の泉を連想するムープとフープ。
ダークフォール。定時報告するゴーヤーン。アクダイカーンはゴーヤーンにも出撃命令を出します。そろそろ業を煮やしてきたようです。不承不承従うゴーヤーン。この人は実力的にリング装着プリキュアと同格かそれ以上のように思えます。この人が本気を出せばすぐに片が付くのに、わざわざ部下に行かせてなじったり小言を言っていたのは、中間管理職のストレス解消のほかに何か思惑がありそうなんだけど。「俺が出るまでも無い」というんじゃなくて最初から出る気が無い。泉が取り返されているのに焦りもしない。謎な人です。
②気持ちのすれ違い
宿題に悩むふたり。舞が解き方に気付いて試してみます。正解。咲の舞への好感度アップです(効果音付き)。家の中でもいちゃつくふたり。暑いのは夏だからというだけではないでしょう。
ホームシック気味なムープフープ。フラッピはチョッピを口説きにかかります。それを見てTVの真似をしていると笑うフープ。ご機嫌なチョッピ。皆大好き、と言います。「皆」の中に入ってしまうフラッピ。その他大勢・以下同文。チョッピはまるでフラッピの気持ちに気付きません。蝶々を追いかけていってしまいます。最強天然チョッピ。彼女がフラッピの想いに気付くことはあるのか。ある意味「あなたが大好きって私も想ってる」の主題歌を結実させる鍵はチョッピが持っているのかもしれません。ってチョッピがフラッピの気持ちに気付いたことでS☆Sの主題が結実されても困るんですけど。
フラッピの様子に笑うムープとフープ。フラッピは恐れを抱きつつも「何を笑っている?」と尋ねます。一部始終を見られていたフラッピ。オドロキと羞恥のあまり壮絶な表情になります。これはこっぱずかしい。穴があったら入りたい。
ムープとフープには他意はなく純粋にフラッピを応援しているのですが、恥ずかしいところを見られたうえバカにされていると逆上したフラッピは怒りに燃えます。八つ当たり。
騒動に咲舞も駆け寄ります。怒りが収まらないフラッピ。チャイムの音がケンカを中断させます。しかしそれは余計にケンカをもつれさせます。それまで嫌う意思が無かったムープとフープもフラッピにそっぽを向いてしまいます。
宅配の人。おお、懐かしい宅配のマークです。シタターレさんは本当に多芸な人です。あと、舞のサインですけどいくらで売ってくれますか?
断絶状態になるフラッピ達。チョッピになだめられて機嫌を直すフラッピ。反対にムープ達はそっぽを向けたまま飛んで行ってしまいます。あれだけ文句を言われて「はいそうですか」とはいきません。
荷物に心当たりが無い舞。中身は石鹸です。よし、この流れは一つしかない。風呂だ!咲と舞は一緒に風呂に入るべきだ。暑いし勉強して疲れて汗もかいただろう。まさに渡りに船。視聴者サービスなどという俗なことではない。咲と舞の関係、状況、環境からすればこの選択こそが最上にして必然。さあ、風呂に入れ。(必死だな、おい)
フラッピがお腹すいたと言い出します。お前空気読め。お前の空腹なんてどうだっていいよ。くっ、これが朝8時半の壁なのか。勉強に戻る咲舞。ムープとフープは石鹸に気付きます。
石鹸で遊ぶムープフープ。ああ…それは咲舞のお風呂用なのに…。
フラッピとチョッピはお互いにシュークリームを食べさせ合います。チョッピ天然なので無警戒です。しかし壁は高いです。それなりに楽しくて良い感じのふたり。
ムープとフープは石鹸遊びで機嫌を直したのか、ケンカしていたことも忘れて良いムードを作ろうと考えます。良い奴らです。
シャボン玉が辺りに漂います。シャボン玉に邪魔された格好になったフラッピは邪魔をしたとムープ達を怒ります。
咲舞が様子を見に来ます。勝手に石鹸を使ったことを咎める咲。フラッピも邪魔をしたことを咎めます。石鹸を使ったことはまだしも、悪い意図は無かったムープ達は必死に言い訳をします。ムープ達に事情を尋ねる舞。こういうときの調停・理解役です。
③毎度のシタターレ
突然シャボン玉に捕らわれるムープ達。シタターレです。ついに変装した状態でシタターレの正体に気付く咲舞。ここまでくるのにだいぶかかりました。
石鹸はシタターレの罠。泡になった石鹸に力を与えてウザイナーへと変えます。……別に石鹸を送らなくても最初から泡を自分で起こしてウザイナーを差し向ければ良かったんじゃね? はっ!舞のサインをオークションで転売目的か!? 変身です。
ウザイナーは泡を飛ばして爆発を起こします。浜辺まで飛ばされるプリキュア。シタターレとウザイナーはプリキュアを追って浜辺に来ます。欲しいものは全て手に入れるのが自分の美学だと言うシタターレ。カキ氷で関心を集めたのも、夏祭りで玩具手に入れたりしていたのも、舞のサインを手に入れたのも美学なのでしょうか。
珍しく優勢なシタターレは高い視点から(実際に電柱の上にいる。何とかと煙は好きだからなぁ)、プリキュアを見下します。プリキュアは例え見苦しくても抗います。ムープフープのアシストがあってシタターレの体勢を崩し同時に解放されます。高いところから見下す者は足元がすくわれるものです。月と風の力を得て必殺技で浄化します。
④ゴーヤーン再び
シャボン玉で遊んでいた理由を尋ねます。故郷を思い出していたムープ達の心情に気付く一同。フラッピは特に身につまされます。
怪しい気配。ゴーヤーンです。対外的には怖い人で通っているゴーヤーン。落ち着き払った声でしかし拒絶を許さない意図がはっきりと見て取れる声で自分が来た目的を話すゴーヤーン。聞き入れない咲達にゴーヤーンは躊躇うことなく衝撃波を放ちます。衝撃で飛ばされたフラッピチョッピを捕獲します。行動に無駄がありません。フラッピ達のもとに駆け寄ろうとした咲達に再度衝撃波を放ちます。容赦ありません。今のあなた方にはどうすることもできない、と慇懃に言います。圧倒的強者の余裕。
フラッピは突然ムープとフープに謝ります。ムープ達の気持ちに気付かなくてごめん。まるでお別れの言葉のように。ゴーヤーンはフラッピ達を連れてダークフォールへと去ります。
残される咲舞。ムープは地面を掘ります。そんなことをしてもあちら側には行けないことは承知でしょう。変身することもできない。直接咲舞に力を与えられないムープフープ。以前満と薫を連れ去ったゴーヤーン。その結果がどうなったかは咲舞は痛いほど知っています。ここで同じ過ちを犯すわけには行きません。そしてムープとフープにはフラッピに自分達の気持ちを伝えなければなりません。次回必見。
⑤次回予告
多分最後のオチは宿題終わってない、だと思う。
○トピック
感想が最近咲舞いちゃつけモードになってきた。や、百合とかそういうのは対象外なのですけど。
中盤に差し掛かりそろそろ後半への加速し始め。一度ゴーヤーンに挫折を味わっている咲舞の雪辱戦です。満薫をダークフォールに残しあちらに行けず力も及ばなかった咲舞。あの時と今の違いはムープとフープがいること。これが如何な結果の違いをもたらすか。パワーアップすることは分かっているので、さてどうやってそれを成し遂げるか楽しみです。
第28話「旅だ!電車だ!大冒険!」
○今週の出来事
①思い出旅行
大空の樹。フラッピ達は鬼ごっこに興じています。ムープとフープは空が飛べるので有利そうです。フラッピとチョッピもその気になれば飛べるのでしょうけど。
木陰で並んで座る咲と舞。夏の楽しい行事も終わってしまい夏休みも終わりだと寂しく思う咲。舞は終わりがあるから楽しい、と言います。咲はふたりで思い出を作ろうと提案します。例えば?と聞き返す舞。考え込む咲。夏休み最後の思い出作りと言えば、期待に胸が高まります。「冒険旅行とか」いいぞ、いいぞ、夏の旅行、芽生える恋。アバンチュール。え?女の子同士?ノーノープロブレム。っていうか、その冒険旅行は赤い人が付いてきそうです(どうでもいいが「冒険」て書こうとすると「ボウケン」て変換される)。街を走る電車を見た舞は終点まで行ったことがある?と尋ねます。咲も無いようです。決まりです。
家を飛び出す咲。例によって遅刻しそうな感じです。舞が心配していると気にかける咲。「怒っている」ではなく「心配している」というのがふたりの信頼関係を表しています。舞のために玉子焼きを作ったようです。水を差すフラッピ。ひとりでもふたりでも味は変わらないと言います。咲はふたりで食べると美味しくなる!と豪語します。
駅に到着すると案の定舞は待っていました。心配した?と聞く咲に「咲は絶対来るって分かってたから全然心配してなかったよ」と答えます。咲の上を行く信頼です。後半のシーンにもかかってくるセリフです。冒険旅行の出発です。
②電車の旅
ダークフォール。いつものように小言を言うゴーちゃん。全く意に介さないシタターレ。シタターレはプリキュアを倒して太陽の泉を手に入れたらゴーヤーンの代わりにアクダイカーンの側にいると取らぬ狸の皮算用。
空いている電車。人気が無い方が色々と都合が良いです。冒険旅行に出ると思うと見慣れた景色も違って見えると舞。咲も同意します。認識とは主観によって成されます。その主観に変化が起これば自ずと認識にも差異が出てきます。
駅を過ぎ、車内は咲と舞だけ。ふたりきり。ヨシ!いちゃつけ!(もう、感想になってないな) ムープフープも出てきて遊びまくります。フラッピが注意しますがミイラ取りがミイラな感じです。駅に止まろうとブレーキをかけた拍子に体勢を崩してしまい外に出てしまうフラッピ達。咲が外に出ると扉が閉じてしまい電車が発車してしまいます。分断されるふたり。運転手はニヤリと笑います。
次の電車は一時間後。田舎の電車はそんなもんです。反省するムープ達。咲は電車ではなくバスを使うことにします。
電車は次の駅にさしかかります。ところが更に加速して通り過ぎてしまいます。駅に到着する咲ですが舞がいません。
運転席を叩く舞。チョッピは危険を感じます。フラッピも察知。咲は走ります。
正体を現すシタターレ。高笑いしながらアナウンスします。思うんだけど、この人多芸だよね。電車はトンネルに入り闇の空間へと進みます。
③信頼
電車の中で怯える舞。シタターレはすぐには仕掛けてこないようです。それにしても気配を消せるのはかなり危険なことです(満薫もそうだけど)。フラッピ達あまり役に立ちません。トンネルまでやってくる咲。大分距離があったと思いますが流石ソフト部です。
終点。鍾乳洞のようなところ。シタターレが作った場所のようです。自分に有利な地形。変身できないプリキュア。圧倒的有利です。ウザイナーを召喚するシタターレ。匠の技ね!と自惚れます。舞を追い詰めるウザイナー。
トンネルの途中には結界があり阻みます。手抜かりはないようです。絶体絶命ですが舞は気丈に振舞います。しかし、刻一刻と状況は悪化。思わず咲の名を口にする舞。幾度と無く体当たりをする咲。そのたびに弾かれてしまいます。フラッピ・ムープ・フープも手伝って防壁を押します。みなの一念が通じたのか中へ入る咲。
間一髪のところに現れる咲。シタターレの疑問に「舞のためならどうやったって来るわよ」と理由にならない理由を言う咲。咲は舞との約束を守るし、舞はそれを信じます。そこにあるのは信頼。それは非常に強力なものです。
変身。プリキュアになられても自分に有利なフィールドであることには変わりありません。ウザイナーの攻撃が始まります。攻防。劣勢に追い込まれますが、力を合わせることで100倍にもなる!と力を発揮するプリキュア。一見当たり前のように力を出しているように見えますが、これはかなり凄いことです。テンションが高くなって出すならまだしも、彼女達は自覚的にその力を引き出しています(合流したときからテンションが高いのだけど)。さらに力を貸すムープとフープ。現状のプリキュア達はお互いに持ちえる力を相互に理解し発揮できる段階にあります。
デートを邪魔された怒りに燃えるプリキュア。ふたりの恋路を邪魔する奴は必殺技で追い返してしまいます。普段よりも強力な必殺技。シタターレは逃げ帰ります。
④玉子焼きの味
終点かな? ベンチで昼食をとるふたり。咲の玉子焼きに舌鼓する舞。実は舞も玉子焼きを作ってきたようです。一波乱ありましたが、この夏最後の良い思い出ができました。
⑤次回予告
夏休み恒例、宿題の山。夏休みの宿題は極力夏休み前に終わらせておくのが賢いやり方です。
○トピック
現状の信頼関係確認の回。久々に最初から最後までいちゃついている咲舞が楽しいです。ふたりの信頼を基軸にしつつもムープ達をも含めた関係として戦闘で発揮されていて、これまでの積み重ねが視覚的に分かりやすくなっていますね。
小旅行ということでしたが旅先での観光とかはなかったんですが、この作品らしい美しくのどかな場所だったと思います。自分達の知らない世界へ行こうとする咲舞、そこでも美しく続いている世界。とても清清しい気分になります。
①思い出旅行
大空の樹。フラッピ達は鬼ごっこに興じています。ムープとフープは空が飛べるので有利そうです。フラッピとチョッピもその気になれば飛べるのでしょうけど。
木陰で並んで座る咲と舞。夏の楽しい行事も終わってしまい夏休みも終わりだと寂しく思う咲。舞は終わりがあるから楽しい、と言います。咲はふたりで思い出を作ろうと提案します。例えば?と聞き返す舞。考え込む咲。夏休み最後の思い出作りと言えば、期待に胸が高まります。「冒険旅行とか」いいぞ、いいぞ、夏の旅行、芽生える恋。アバンチュール。え?女の子同士?ノーノープロブレム。っていうか、その冒険旅行は赤い人が付いてきそうです(どうでもいいが「冒険」て書こうとすると「ボウケン」て変換される)。街を走る電車を見た舞は終点まで行ったことがある?と尋ねます。咲も無いようです。決まりです。
家を飛び出す咲。例によって遅刻しそうな感じです。舞が心配していると気にかける咲。「怒っている」ではなく「心配している」というのがふたりの信頼関係を表しています。舞のために玉子焼きを作ったようです。水を差すフラッピ。ひとりでもふたりでも味は変わらないと言います。咲はふたりで食べると美味しくなる!と豪語します。
駅に到着すると案の定舞は待っていました。心配した?と聞く咲に「咲は絶対来るって分かってたから全然心配してなかったよ」と答えます。咲の上を行く信頼です。後半のシーンにもかかってくるセリフです。冒険旅行の出発です。
②電車の旅
ダークフォール。いつものように小言を言うゴーちゃん。全く意に介さないシタターレ。シタターレはプリキュアを倒して太陽の泉を手に入れたらゴーヤーンの代わりにアクダイカーンの側にいると取らぬ狸の皮算用。
空いている電車。人気が無い方が色々と都合が良いです。冒険旅行に出ると思うと見慣れた景色も違って見えると舞。咲も同意します。認識とは主観によって成されます。その主観に変化が起これば自ずと認識にも差異が出てきます。
駅を過ぎ、車内は咲と舞だけ。ふたりきり。ヨシ!いちゃつけ!(もう、感想になってないな) ムープフープも出てきて遊びまくります。フラッピが注意しますがミイラ取りがミイラな感じです。駅に止まろうとブレーキをかけた拍子に体勢を崩してしまい外に出てしまうフラッピ達。咲が外に出ると扉が閉じてしまい電車が発車してしまいます。分断されるふたり。運転手はニヤリと笑います。
次の電車は一時間後。田舎の電車はそんなもんです。反省するムープ達。咲は電車ではなくバスを使うことにします。
電車は次の駅にさしかかります。ところが更に加速して通り過ぎてしまいます。駅に到着する咲ですが舞がいません。
運転席を叩く舞。チョッピは危険を感じます。フラッピも察知。咲は走ります。
正体を現すシタターレ。高笑いしながらアナウンスします。思うんだけど、この人多芸だよね。電車はトンネルに入り闇の空間へと進みます。
③信頼
電車の中で怯える舞。シタターレはすぐには仕掛けてこないようです。それにしても気配を消せるのはかなり危険なことです(満薫もそうだけど)。フラッピ達あまり役に立ちません。トンネルまでやってくる咲。大分距離があったと思いますが流石ソフト部です。
終点。鍾乳洞のようなところ。シタターレが作った場所のようです。自分に有利な地形。変身できないプリキュア。圧倒的有利です。ウザイナーを召喚するシタターレ。匠の技ね!と自惚れます。舞を追い詰めるウザイナー。
トンネルの途中には結界があり阻みます。手抜かりはないようです。絶体絶命ですが舞は気丈に振舞います。しかし、刻一刻と状況は悪化。思わず咲の名を口にする舞。幾度と無く体当たりをする咲。そのたびに弾かれてしまいます。フラッピ・ムープ・フープも手伝って防壁を押します。みなの一念が通じたのか中へ入る咲。
間一髪のところに現れる咲。シタターレの疑問に「舞のためならどうやったって来るわよ」と理由にならない理由を言う咲。咲は舞との約束を守るし、舞はそれを信じます。そこにあるのは信頼。それは非常に強力なものです。
変身。プリキュアになられても自分に有利なフィールドであることには変わりありません。ウザイナーの攻撃が始まります。攻防。劣勢に追い込まれますが、力を合わせることで100倍にもなる!と力を発揮するプリキュア。一見当たり前のように力を出しているように見えますが、これはかなり凄いことです。テンションが高くなって出すならまだしも、彼女達は自覚的にその力を引き出しています(合流したときからテンションが高いのだけど)。さらに力を貸すムープとフープ。現状のプリキュア達はお互いに持ちえる力を相互に理解し発揮できる段階にあります。
デートを邪魔された怒りに燃えるプリキュア。ふたりの恋路を邪魔する奴は必殺技で追い返してしまいます。普段よりも強力な必殺技。シタターレは逃げ帰ります。
④玉子焼きの味
終点かな? ベンチで昼食をとるふたり。咲の玉子焼きに舌鼓する舞。実は舞も玉子焼きを作ってきたようです。一波乱ありましたが、この夏最後の良い思い出ができました。
⑤次回予告
夏休み恒例、宿題の山。夏休みの宿題は極力夏休み前に終わらせておくのが賢いやり方です。
○トピック
現状の信頼関係確認の回。久々に最初から最後までいちゃついている咲舞が楽しいです。ふたりの信頼を基軸にしつつもムープ達をも含めた関係として戦闘で発揮されていて、これまでの積み重ねが視覚的に分かりやすくなっていますね。
小旅行ということでしたが旅先での観光とかはなかったんですが、この作品らしい美しくのどかな場所だったと思います。自分達の知らない世界へ行こうとする咲舞、そこでも美しく続いている世界。とても清清しい気分になります。
第27話「みんな大好き!思い出の夏祭り」
○今週の出来事
①夏祭り
夏祭りにやってくる一同。咲は食べ物のことに夢中です。ムープとフープもどうやら付いてきたようです。裏手に回ってヒソヒソ話です。ムープ達の心情を理解する舞。舞も5年ぶりのお祭りなので咲と出会ったときのことを思い返します。咲のリボン可愛いな。思い出に浸るふたり。フラッピとチョッピはにこやかにふたりを見ます。事情が分からないムープフープはキョトンとしています。大空の樹へ後で行こうと約束します。
突然呼びかける声。健太です。なんでこんなところに?と問う健太。そんなの見れば分かるだろ、人気の無いところでふたりきりってのは逢引きしかないだろ。水差すなよ。
ダークフォール。アクダイカーンはシタターレに使命を尋ねます。氏名と勘違いするシタターレ。いや、それはいくらなんでも。役目は何だ?と言い直すアクダイカーン。部下に恵まれない上司も大変です。太陽の泉を見つける、プリキュアを倒す、どれも達成していません。流石に凹むシタターレ。まさに上司と部下。社会人的にこのやり取りは笑い話に見えません。いつものようにゴーちゃんが釘を刺しますが、シタターレは秘策があるようで高笑いしながら出て行きます。
金魚すくいをする一同。取るのが上手い健太。ギャグもそれくらいのキレが欲しいところです。黒い金魚を取ろうとしますが大物らしくなかなか取れません。俄然やる気を出す優子。ここは良いところを見せたいです。見事すくいます。愛の力は金魚すくいにも通じるようです。健太に献上する優子。自分ですくえるかどうかであって、別にそれが欲しいわけではないと思います。頑張れ優子。道のりは長そうだけど。
咲も挑戦しますがムープ達が出てきたために失敗してしまいます。っていうか3匹同時って凄くね?
続いて水ヨーヨー釣り。ここでも健太は大活躍です。ギャグの方でもそれくらい活躍できれば良いのに。そこに割ってはいる金髪縦ロールの年増の人。あっという間にヨーヨーを4つ釣り上げます。いつの間にか人が集まって拍手喝さい。咲舞は正体に気づいていないようです。どこまでの変装なら気付かないのかボーダーラインが気になります。やはり服装なのでしょうか。
ヨーヨーの中に浮かぶムープとフープ。割と調和しています。固まる咲舞。人目につくのはマズイです。察知したシタターレが早速釣ろうとしますが健太が「師匠!」と師事を仰ぎます。弟子は取らない主義で、とまともに受け答えるシタターレ。この人本当にダークフォールの人なんでしょうか。シタターレが健太と話しているうちにムープ達を回収しようとする咲。しかしムープ達は逃げてしまいます。
②迷子
ムープ達を見失ってしまったので二手に分かれて捜索することに。
輪投げ屋の商品になっているムープとフープ。少年が輪を投げますが回避運動を行います。ところでこの少年は「雪空のともだち」とかにも出ている少年ですよね(中の人同じ)。多分「たかしちゃん」て呼ばれてましたけど。もしプリキュアが何年も作品的に続いて主人公がたびたび変わってもこの少年だけは出続けたらそれはそれで面白いかも。
シタターレが手に色々抱えてやってきます。使命は忘れていないと思いますが、余計なことまでやっているように見えるのは気のせいでしょうか。輪に全ての商品を入れますが肝心のムープ達はいません。輪に入れたとしてもシタターレのものになるわけでは無いと思いますが。何か根本的なところでこの人は間違っています。
裏手を歩く咲。シタターレとぶつかってしまいムープに似たぬいぐるみを落としてしまいますが、シタターレは気付かずに行ってしまいます。手を差し伸べる舞の兄貴。来ていたのか。牛乳は飲んでいないようですが発作とかは起きないのでしょうか?(どんな依存症だ)
和也とふたりきり。む、本当の逢引きか。舞のことを話す和也。自分も迷子になってしまったと白状します。5年前のことを話す和也。舞は色々咲のことを話しているようです。咲の話ばっかりのようです。完封の話は良いですが、チョココロネ5個食べたのは頂けません。乙女的にピンチです。言い訳する咲ですが和也は気にせず話を続けます。舞が咲のことを話すときは楽しそうな顔をしていると言う和也。その理由も咲を見ていると分かるような気がすると言います。口説いているんだかいないんだか分かりませんが、和也としては妹に良い友達が出来たこと、その友達は自分から見ても良き人間であると安心しているのだと思います。流石ポジションさなえさん。
和也の友人が来て一緒に行ってしまいます。友人氏、咲には何も無しですか。「うっひょー、彼女一人?俺たちと遊ばない?」くらいは言って欲しいものです。
見つかりそうで見つからないムープ達。シタターレを呼び止めるのは出店のオヤジに扮したゴーちゃん。お前ら楽しそうだな。ゴーヤーンは様子を見に来たようで戦利品を抱えているシタターレに「楽しそうですな」と皮肉ります。あんたも楽しそうですが。
③約束の場所
なかなか見つからないムープ達。舞はある約束を思い出します。
山の方に来るムープとフープ。彼らも疲れてきたようで咲達と会いたい様子。しかし目の前に現れたのはシタターレです。
優しそうな口調で太陽の泉の在り処を尋ねるシタターレですが、知らないと答えるムープに「嘘こけー!」と凄い形相で迫ります。分厚い化粧の中の素顔は醜いものです。ムープがオトリになってフープを逃がします。咲達を呼びにいくフープ。しかしシタターレとしては1匹入れば十分です。
祭り会場を探し回るフープですが見つかりません。考えてある約束を思い出します。
同じ頃、咲も約束を思い出します。大空の樹。
大空の樹に集まる咲、舞、フープ。現れるシタターレ。鼻水ターレ、と呼ぶ咲。「わざと言ってんだろ!」と言い返すシタターレ。多分わざとだと思いますが、咲なので保証できかねます。
手に持ったムープ。人質です。太陽の泉の在り処と交換条件です。見せしめにムープを苦しめます。まさに悪逆非道、動物愛護団体から苦情殺到ものの所業です。
咲はとっさにある作戦を思いつきます。そこにいるムープは偽者だと言います。理解が早いのかムープはさっそくぬいぐるみの振りをします。うっそー?とムープを見るシタターレ。咲は先ほどシタターレが落としたムープに似ているぬいぐるみを出して、腹話術でそれっぽくしゃべっているように見せかけます。やべ、何か咲可愛い。というかその作戦どうなんだ? ムープを手放すシタターレ。作戦成功です。腹話術で喜ぶ咲。可愛いな、おい。
素人芸に騙された、くやしい、ウザイナーいらっしゃ~いと召喚するシタターレ。もう、何か、何ていうか、うん、シタターレ面白いな。
④玩具対決
戦利品をウザイナーに換えるシタターレ。さりげなく咲達の荷物を退避させるムープ達。気が利きます。準備良し。変身です。よし!来た!本日のメインイベント!年に一度のお楽しみ。浴衣変身!
飛び道具、中距離に秀でたウザイナー。防御性能もゴムボディのため抜群です。折角打撃を与えても無効化されてしまいます。フザけた格好と玩具みたいな(実際ヨーヨー)武器の割りに凶悪な強さを誇ります。ムープとフープが助けてくれたお返しにプリキュアを助けます。月の力、風の力。リングを装着し強化されるプリキュア。形勢逆転。縁日程度の玩具と新商品として市場投入された玩具とでは格が違います。必殺技で浄化します。
いつものお約束逃げ口上を発して帰るシタターレ。芸の道は厳しい。
⑤あなたといると楽しいって私も思ってる
約束の大空の樹に全員集合。反省したかに見えたムープ達ですが遊びまわっています。説教していたフラッピ達も混ざって追いかけっこ。この際堅い事は抜きです。お祭りですから。
大空の樹は守り神だと言う舞。大空の樹に集まったおかげで再会できたと言います。大空の樹で出会った人は強い絆で結ばれていると言い伝えを口にする咲。
咲は家で舞のことを話すと言います。先ほど和也と会ったことを話す咲。余計なことを言わなかった?と心配顔の舞。不安顔の舞は可愛いと思う。余計なことを言ったのは舞だと言う咲。チョココロネのことを言います。しどろもどろになって謝る舞。本当にすまなさそうです。しかし、咲は「舞に出会ってから毎日がすごく楽しいんだ。だから舞も同じだったらとっても嬉しい」と笑顔でいいます。咲は舞が自分と同じ気持ちであると和也の話から分かっています。だから、これは舞の謝罪に対する咲の答えです。舞の気持ちを全く否定することなく、自分の気持ちを表した上でここまで肯定的に素直に言えることはとても素晴らしいことです。
大空の樹でふたりは出会い、フラッピ、チョッピと出会い、ムープ、フープと出会った。そしてこれからもいろんな人達と出会う。
花火を皆で(何故和也達がいる?)見ながら、大団円。
⑥次回予告
つまり、夏の最後の思い出作りのためにふたりだけで小旅行、と。そういうわけですね。来週に限ってウザイナーは出なくて良いよ。俺が許す。行け!舞!
あと、何か鍾乳洞ぽい場所なんですが、私この前鍾乳洞行ってきました。やべ、何このシンクロ率。俺のためにプリキュアがあって、プリキュアのために俺がいる。
○トピック
ほのぼのとしながら、とても大切なことをやっていますね。
ふたりが出会うキッカケとなった大空の樹を中心として人々が繋がっていくということが明確になっています。満も薫もここで会いましたね。
ぶっちゃけ、大空の樹って世界樹(七つの泉からなる中心の樹)だと思うのですが、つまりS☆Sの世界において大空の樹は世界の中心です。大空の樹を中心にして泉の郷もダークフォールも緑の郷もあります。翻って言えば大空の樹とは世界そのものの象徴であると思います。前作無印・MHはなぎさを中心として人が繋がっていると表されていましたが、S☆Sは人ではなく、世界を中心とした(世界の中にいる人々の)繋がりを主にしています。咲舞はそれに実体験を持って気付きます。この世界にいる様々な人達との出会いがあることを、絆を持てることを意識する。広い世の中に彼女達は生き、結びつき、何を学んでいくのか。物語は折り返し中盤へとなだらかに向かいます。いいぞ、いいぞ、どんどん俺好みの作品になってきた。(自分中心かよ)
①夏祭り
夏祭りにやってくる一同。咲は食べ物のことに夢中です。ムープとフープもどうやら付いてきたようです。裏手に回ってヒソヒソ話です。ムープ達の心情を理解する舞。舞も5年ぶりのお祭りなので咲と出会ったときのことを思い返します。咲のリボン可愛いな。思い出に浸るふたり。フラッピとチョッピはにこやかにふたりを見ます。事情が分からないムープフープはキョトンとしています。大空の樹へ後で行こうと約束します。
突然呼びかける声。健太です。なんでこんなところに?と問う健太。そんなの見れば分かるだろ、人気の無いところでふたりきりってのは逢引きしかないだろ。水差すなよ。
ダークフォール。アクダイカーンはシタターレに使命を尋ねます。氏名と勘違いするシタターレ。いや、それはいくらなんでも。役目は何だ?と言い直すアクダイカーン。部下に恵まれない上司も大変です。太陽の泉を見つける、プリキュアを倒す、どれも達成していません。流石に凹むシタターレ。まさに上司と部下。社会人的にこのやり取りは笑い話に見えません。いつものようにゴーちゃんが釘を刺しますが、シタターレは秘策があるようで高笑いしながら出て行きます。
金魚すくいをする一同。取るのが上手い健太。ギャグもそれくらいのキレが欲しいところです。黒い金魚を取ろうとしますが大物らしくなかなか取れません。俄然やる気を出す優子。ここは良いところを見せたいです。見事すくいます。愛の力は金魚すくいにも通じるようです。健太に献上する優子。自分ですくえるかどうかであって、別にそれが欲しいわけではないと思います。頑張れ優子。道のりは長そうだけど。
咲も挑戦しますがムープ達が出てきたために失敗してしまいます。っていうか3匹同時って凄くね?
続いて水ヨーヨー釣り。ここでも健太は大活躍です。ギャグの方でもそれくらい活躍できれば良いのに。そこに割ってはいる金髪縦ロールの年増の人。あっという間にヨーヨーを4つ釣り上げます。いつの間にか人が集まって拍手喝さい。咲舞は正体に気づいていないようです。どこまでの変装なら気付かないのかボーダーラインが気になります。やはり服装なのでしょうか。
ヨーヨーの中に浮かぶムープとフープ。割と調和しています。固まる咲舞。人目につくのはマズイです。察知したシタターレが早速釣ろうとしますが健太が「師匠!」と師事を仰ぎます。弟子は取らない主義で、とまともに受け答えるシタターレ。この人本当にダークフォールの人なんでしょうか。シタターレが健太と話しているうちにムープ達を回収しようとする咲。しかしムープ達は逃げてしまいます。
②迷子
ムープ達を見失ってしまったので二手に分かれて捜索することに。
輪投げ屋の商品になっているムープとフープ。少年が輪を投げますが回避運動を行います。ところでこの少年は「雪空のともだち」とかにも出ている少年ですよね(中の人同じ)。多分「たかしちゃん」て呼ばれてましたけど。もしプリキュアが何年も作品的に続いて主人公がたびたび変わってもこの少年だけは出続けたらそれはそれで面白いかも。
シタターレが手に色々抱えてやってきます。使命は忘れていないと思いますが、余計なことまでやっているように見えるのは気のせいでしょうか。輪に全ての商品を入れますが肝心のムープ達はいません。輪に入れたとしてもシタターレのものになるわけでは無いと思いますが。何か根本的なところでこの人は間違っています。
裏手を歩く咲。シタターレとぶつかってしまいムープに似たぬいぐるみを落としてしまいますが、シタターレは気付かずに行ってしまいます。手を差し伸べる舞の兄貴。来ていたのか。牛乳は飲んでいないようですが発作とかは起きないのでしょうか?(どんな依存症だ)
和也とふたりきり。む、本当の逢引きか。舞のことを話す和也。自分も迷子になってしまったと白状します。5年前のことを話す和也。舞は色々咲のことを話しているようです。咲の話ばっかりのようです。完封の話は良いですが、チョココロネ5個食べたのは頂けません。乙女的にピンチです。言い訳する咲ですが和也は気にせず話を続けます。舞が咲のことを話すときは楽しそうな顔をしていると言う和也。その理由も咲を見ていると分かるような気がすると言います。口説いているんだかいないんだか分かりませんが、和也としては妹に良い友達が出来たこと、その友達は自分から見ても良き人間であると安心しているのだと思います。流石ポジションさなえさん。
和也の友人が来て一緒に行ってしまいます。友人氏、咲には何も無しですか。「うっひょー、彼女一人?俺たちと遊ばない?」くらいは言って欲しいものです。
見つかりそうで見つからないムープ達。シタターレを呼び止めるのは出店のオヤジに扮したゴーちゃん。お前ら楽しそうだな。ゴーヤーンは様子を見に来たようで戦利品を抱えているシタターレに「楽しそうですな」と皮肉ります。あんたも楽しそうですが。
③約束の場所
なかなか見つからないムープ達。舞はある約束を思い出します。
山の方に来るムープとフープ。彼らも疲れてきたようで咲達と会いたい様子。しかし目の前に現れたのはシタターレです。
優しそうな口調で太陽の泉の在り処を尋ねるシタターレですが、知らないと答えるムープに「嘘こけー!」と凄い形相で迫ります。分厚い化粧の中の素顔は醜いものです。ムープがオトリになってフープを逃がします。咲達を呼びにいくフープ。しかしシタターレとしては1匹入れば十分です。
祭り会場を探し回るフープですが見つかりません。考えてある約束を思い出します。
同じ頃、咲も約束を思い出します。大空の樹。
大空の樹に集まる咲、舞、フープ。現れるシタターレ。鼻水ターレ、と呼ぶ咲。「わざと言ってんだろ!」と言い返すシタターレ。多分わざとだと思いますが、咲なので保証できかねます。
手に持ったムープ。人質です。太陽の泉の在り処と交換条件です。見せしめにムープを苦しめます。まさに悪逆非道、動物愛護団体から苦情殺到ものの所業です。
咲はとっさにある作戦を思いつきます。そこにいるムープは偽者だと言います。理解が早いのかムープはさっそくぬいぐるみの振りをします。うっそー?とムープを見るシタターレ。咲は先ほどシタターレが落としたムープに似ているぬいぐるみを出して、腹話術でそれっぽくしゃべっているように見せかけます。やべ、何か咲可愛い。というかその作戦どうなんだ? ムープを手放すシタターレ。作戦成功です。腹話術で喜ぶ咲。可愛いな、おい。
素人芸に騙された、くやしい、ウザイナーいらっしゃ~いと召喚するシタターレ。もう、何か、何ていうか、うん、シタターレ面白いな。
④玩具対決
戦利品をウザイナーに換えるシタターレ。さりげなく咲達の荷物を退避させるムープ達。気が利きます。準備良し。変身です。よし!来た!本日のメインイベント!年に一度のお楽しみ。浴衣変身!
飛び道具、中距離に秀でたウザイナー。防御性能もゴムボディのため抜群です。折角打撃を与えても無効化されてしまいます。フザけた格好と玩具みたいな(実際ヨーヨー)武器の割りに凶悪な強さを誇ります。ムープとフープが助けてくれたお返しにプリキュアを助けます。月の力、風の力。リングを装着し強化されるプリキュア。形勢逆転。縁日程度の玩具と新商品として市場投入された玩具とでは格が違います。必殺技で浄化します。
いつものお約束逃げ口上を発して帰るシタターレ。芸の道は厳しい。
⑤あなたといると楽しいって私も思ってる
約束の大空の樹に全員集合。反省したかに見えたムープ達ですが遊びまわっています。説教していたフラッピ達も混ざって追いかけっこ。この際堅い事は抜きです。お祭りですから。
大空の樹は守り神だと言う舞。大空の樹に集まったおかげで再会できたと言います。大空の樹で出会った人は強い絆で結ばれていると言い伝えを口にする咲。
咲は家で舞のことを話すと言います。先ほど和也と会ったことを話す咲。余計なことを言わなかった?と心配顔の舞。不安顔の舞は可愛いと思う。余計なことを言ったのは舞だと言う咲。チョココロネのことを言います。しどろもどろになって謝る舞。本当にすまなさそうです。しかし、咲は「舞に出会ってから毎日がすごく楽しいんだ。だから舞も同じだったらとっても嬉しい」と笑顔でいいます。咲は舞が自分と同じ気持ちであると和也の話から分かっています。だから、これは舞の謝罪に対する咲の答えです。舞の気持ちを全く否定することなく、自分の気持ちを表した上でここまで肯定的に素直に言えることはとても素晴らしいことです。
大空の樹でふたりは出会い、フラッピ、チョッピと出会い、ムープ、フープと出会った。そしてこれからもいろんな人達と出会う。
花火を皆で(何故和也達がいる?)見ながら、大団円。
⑥次回予告
つまり、夏の最後の思い出作りのためにふたりだけで小旅行、と。そういうわけですね。来週に限ってウザイナーは出なくて良いよ。俺が許す。行け!舞!
あと、何か鍾乳洞ぽい場所なんですが、私この前鍾乳洞行ってきました。やべ、何このシンクロ率。俺のためにプリキュアがあって、プリキュアのために俺がいる。
○トピック
ほのぼのとしながら、とても大切なことをやっていますね。
ふたりが出会うキッカケとなった大空の樹を中心として人々が繋がっていくということが明確になっています。満も薫もここで会いましたね。
ぶっちゃけ、大空の樹って世界樹(七つの泉からなる中心の樹)だと思うのですが、つまりS☆Sの世界において大空の樹は世界の中心です。大空の樹を中心にして泉の郷もダークフォールも緑の郷もあります。翻って言えば大空の樹とは世界そのものの象徴であると思います。前作無印・MHはなぎさを中心として人が繋がっていると表されていましたが、S☆Sは人ではなく、世界を中心とした(世界の中にいる人々の)繋がりを主にしています。咲舞はそれに実体験を持って気付きます。この世界にいる様々な人達との出会いがあることを、絆を持てることを意識する。広い世の中に彼女達は生き、結びつき、何を学んでいくのか。物語は折り返し中盤へとなだらかに向かいます。いいぞ、いいぞ、どんどん俺好みの作品になってきた。(自分中心かよ)
第26話「咲には内緒!ドッキドキの夏合宿!」
○今週の出来事
①夏合宿
学校に泊りがけでソフト部夏合宿です。キャプテンから打撃を強化したいと言われます。咲のピッチングによるところが大きいらしいので攻撃力増強は課題です。そーいや夕凪中ソフト部は弱小チームでしたな。練習中、皆コソコソと耳打ちしています。
ダークフォール。シタターレに小言を言うゴーヤーン。しかしシタターレには美学があるらしく余裕の体です。この人達の辞書には反省とか心配とかの言葉が無いようです。高笑いしながら出て行きます。楽しそうだなこの人。
PANPAKAパン。明日学校へ行くということになります。何かあるようです。バレバレですが。ちょっとコロネになりたと思った。
夕食の支度をするソフト部員。そこに舞がスイカ持参でやってきます。この部員数だとスイカ一つで足りるでしょうか。手伝いにやってきたらしい舞。先生に内緒の相談とばかりにヒソヒソと「準備」の打ち合わせをします。っていうか、この「準備」の話は咲以外には周知の事実なのか。なかなか用意周到かつ情報統制が取れています。舞がこの機会を逃すはずがありません。
またそこに健太がやってきます。嬉しそうな優子。瞳が乙女ッチックモードです。前回頑張った甲斐があろうというものです。タコ飯を持ってきます。「タコ飯だけに(略)」とギャグを飛ばす健太。一人を除いて皆固まります。
一緒に夕食。カレーが美味いと健太。仁美は優子が担当したと教えます。優子はモジモジと一人ラブコメモードです。惜しむらくはこの番組がプリキュアだということでしょうか。(ナレーション風に)プリキュアは女同士の友情を推奨しています。
②真夏の怪談
夜の体育館。ムープとフープが活動し始めます。外へ探検しにいきます。一人学校を歩いていた健太の後ろに付くムープフープ。気配を感じ取る健太。懐中電灯にムープフープが照らされ人魂だと勘違いした健太はダッシュで逃げます。人魂ではありませんが、直視できたとしてもムープフープ自体謎生物なので人知及ばぬ生物と言う意味では恐怖の対象です。先生に助けを求める健太ですが先生はのっぺらぼうです。遁走(とんそう)する健太。のっぺらぼうはシタターレでした。何やってんだこの人?
家庭科室に戻る健太。お化け呼ばわりしてしまい先生のヒンシュクをかってしまいます。多分このあとソフト部ではビビリ健太話がしばらく続くと思います。
就寝。体育館で雑魚寝です。無駄に広いところで寝るのって何か落ち着かない気がする。咲はあっと言う間に寝入ってしまいます。
ふと目を覚ますと自分以外誰もいません。捜索に出る咲。あのまま体育館に居続けるのも不気味です。邪悪な気配は感じないとフラッピ。お化けの仕業かもとほのめかすフラッピ。咲は怖くないと言いますが、フラッピの誘導に引っかかってしまいます。と、何者かが走る物音。
物音の正体は仁美と優子。美術部から布を持ってきたようです。教室では咲の誕生日会の準備が着々と進行しています。どうやら「準備」とはこのことだったようです。しっかし、一個人のために夜遅くまで準備を進めたり人手を使ったりと大げさなものです。お前ら良い奴らだな。
グラウンドでは人知れず水が溢れていきます。
③夜の水遊び
今度こそ本物の嫌な気配を感じ取るフラッピ。廊下でばったりと舞と遭遇します。こんな夜更けまで舞が残っていることに疑問を抱く咲。舞は曖昧に濁します。皆の所在を尋ねると教室に居ると答える舞。理由はやはり曖昧にしか答えられません。舞だけに曖昧、なんちゃって。……。聞かなかったことにしておいてください。
グラウンドでは盛大に噴水しています。姿を現す水道鉄人ウザイナー。
グラウンドに出ると、シタターレが出てきます。美容のために早く寝ることにしたのでさっさと片付けると言います。年増なんだから今更無理だって。見てみろよ目の前の女子中学生の若さを。夜更かししようが徹夜しようがビクともしないぜ。
「またあなたね」と咲舞。もうおなじみのパターンとして認識されています。しかし名前はイマイチ覚え切れていないようです。「準備をしてたのに…」とこぼす舞。いぶかしむ咲。苦しい言い訳をする舞。困った顔の舞は可愛いと思う。(何か最近舞に偏ってきたな俺)
変身です。スカートは人類が生み出した偉大なる発明だと思います。
ウザイナーの攻撃。水撃。回避するプリキュアですがホースがプリキュアを絡めとります。水撃は牽制で本命は捕縛。なかなか賢いです。捕縛にはメッポウ弱いプリキュアはピンチです。「私に逆らうなんて100万年早いまんねん!」とシタターレ。随分染まってきたなぁ。ただのオバチャンです。
ウザイナーの口から強力な水攻撃。グラウンドに大きな穴が開きます。説明するシタターレ。水も十分な量と初速があれば凶器になります。歯医者で水式の器具があるんですが、あれで歯石を取ろうとすると歯茎の間に水が入って痛いです。それほどの危険な武器となります(しょぼいなその例え)。
次は本番と構えるウザイナー。そこに出てくるムープとフープ。簡単に捕縛されてしまいます。「あとでスペシャルフルコースで酷い目にあわせてあげるわ!」と極悪な表情を浮かべるシタターレ。加虐趣味のある年増かよ。一部の人には受けが良さそうです。
ムープとフープを放せと言うプリキュア。シタターレはこんな奴ら見捨てて逃げたら?と返します。加虐趣味がある人は精神的な優位性と相手の意思を挫かせることに熱心です。
攻撃が放たれます。水圧そのものでダメージは無いようですが息が続きません。このままでは窒息死してしまいます。お互いに手を伸ばし、繋ぎ合わせます。逆転の契機は常に仲間と共にあります。月と風の力を得、ウザイナーを浄化します。
④誕生日パーティ
翌昼。フラッピにごはんをあげて教室へ行く咲。教室に入るとクラッカーの音が歓迎します。パーティ会場に化けている教室。日向一家も居ます。このために皆内緒で準備していたと知る咲。自分でも誕生日を忘れていたようです。感謝を口にします。
プレゼントが渡されます。ソフト部代表プレゼントは目覚まし時計。実に咲のことを理解している部です。わざわざこれをプレゼントにするとは何かの嫌がらせでしょうか。この嫌がらせのために準備を進めていたとすればかなりのやり手です。微妙な表情の咲。
健太からは…ほら貝。……。シュール過ぎる。嫌がらせと言うか意味不明です。吹く咲。初めてで音が鳴るのは凄いかもしれません。シュールですが。
舞の兄貴からもプレゼント。居たんだ。今気づいた(見返すとちゃんと居た)。隣の健太は面白く無さそうな顔をしています。箱を開けると指輪?いや何かの宝石か?と思ったら隕石の欠片だという兄貴。一人悦に入る兄貴。健太とは違う方向で間違っています。呆れる一同。妹の舞までも目が点です。しかし咲は嬉しいようです。あばたもえくぼ。恋心補正ってすげぇな。
舞からは咲の似顔絵クッションが渡されます。自分の似顔絵クッションってのもどうなんだ?と思えますが、多分舞はうっとりしながら作っていたと思います。多分、同じものが舞の部屋にあると思います。ある意味兄貴と似た感じです。流石は兄妹です。これも咲は快く受け取ります。友情補正ってすげぇな。
気分は絶好調ナリ。夏の青空が映えます。
⑤次回予告
プリキュア恒例夏祭り。夏祭りと言えばふたりの始まりですがさてさて。
○トピック
ドタバタしつつも誕生日パーティで締めるプリキュアパターン。
ということで今週も特にこれといってなし。ちょっとハッピーな日常話の連鎖がプリキュアを支えます。
これは個人的な印象なんですけど、プリキュアの主題決定って終盤の数話で成されていると思います。結局(無印・MH共に)筋が通っているから最初から見ても最後から見ても一貫したテーマがそこにはあるんですけど、その主題の決定的発露は終盤の数話によるところが大きいと思います。普段は凹凸のあまりない話が続きます。ところが最後に道を明示してくれることによってその普段地味な話が活きて来るところが面白いところです。というか、普段の話から主人公が道を導き出すわけなんですけど。この辺は結論ありきで作ってない作品が持つ可能性ですね。結を作らなければならないから、今までの助走を無駄にすることなくどこまで踏み切れるかって部分(終盤の数話)が肝心。
S☆Sは今回の誕生日話でも分かるように、皆を巻き込んだ話になっています。咲舞だけの話しではない(次回そうなるかな)。本作は個人に帰した心理描写としては前作からすれば軽いところです。悩みとかもないですし。主人公のキャラが弱いというのも完全に否定しにくいところ。やっている話の内容にも前作と差異は少ない。書き出してみるとなんか問題点ばかり見えますけど、そこで描かれているテーマは非常に面白いです。ある意味このテーマの成否がプリキュアシリーズの真価ともなるでしょう。何しろMHをやっていた時点で次回作やるにしてももうやることな無いだろ、と思っていたのにそれをちゃんとやっているわけですから。プリキュアという作品の主題、つまりは人間の持つ可能性をどこまで見せられるか。「人間」の視野をどこまで広げられるか、その目に映る世界を見せていただきたい。
①夏合宿
学校に泊りがけでソフト部夏合宿です。キャプテンから打撃を強化したいと言われます。咲のピッチングによるところが大きいらしいので攻撃力増強は課題です。そーいや夕凪中ソフト部は弱小チームでしたな。練習中、皆コソコソと耳打ちしています。
ダークフォール。シタターレに小言を言うゴーヤーン。しかしシタターレには美学があるらしく余裕の体です。この人達の辞書には反省とか心配とかの言葉が無いようです。高笑いしながら出て行きます。楽しそうだなこの人。
PANPAKAパン。明日学校へ行くということになります。何かあるようです。バレバレですが。ちょっとコロネになりたと思った。
夕食の支度をするソフト部員。そこに舞がスイカ持参でやってきます。この部員数だとスイカ一つで足りるでしょうか。手伝いにやってきたらしい舞。先生に内緒の相談とばかりにヒソヒソと「準備」の打ち合わせをします。っていうか、この「準備」の話は咲以外には周知の事実なのか。なかなか用意周到かつ情報統制が取れています。舞がこの機会を逃すはずがありません。
またそこに健太がやってきます。嬉しそうな優子。瞳が乙女ッチックモードです。前回頑張った甲斐があろうというものです。タコ飯を持ってきます。「タコ飯だけに(略)」とギャグを飛ばす健太。一人を除いて皆固まります。
一緒に夕食。カレーが美味いと健太。仁美は優子が担当したと教えます。優子はモジモジと一人ラブコメモードです。惜しむらくはこの番組がプリキュアだということでしょうか。(ナレーション風に)プリキュアは女同士の友情を推奨しています。
②真夏の怪談
夜の体育館。ムープとフープが活動し始めます。外へ探検しにいきます。一人学校を歩いていた健太の後ろに付くムープフープ。気配を感じ取る健太。懐中電灯にムープフープが照らされ人魂だと勘違いした健太はダッシュで逃げます。人魂ではありませんが、直視できたとしてもムープフープ自体謎生物なので人知及ばぬ生物と言う意味では恐怖の対象です。先生に助けを求める健太ですが先生はのっぺらぼうです。遁走(とんそう)する健太。のっぺらぼうはシタターレでした。何やってんだこの人?
家庭科室に戻る健太。お化け呼ばわりしてしまい先生のヒンシュクをかってしまいます。多分このあとソフト部ではビビリ健太話がしばらく続くと思います。
就寝。体育館で雑魚寝です。無駄に広いところで寝るのって何か落ち着かない気がする。咲はあっと言う間に寝入ってしまいます。
ふと目を覚ますと自分以外誰もいません。捜索に出る咲。あのまま体育館に居続けるのも不気味です。邪悪な気配は感じないとフラッピ。お化けの仕業かもとほのめかすフラッピ。咲は怖くないと言いますが、フラッピの誘導に引っかかってしまいます。と、何者かが走る物音。
物音の正体は仁美と優子。美術部から布を持ってきたようです。教室では咲の誕生日会の準備が着々と進行しています。どうやら「準備」とはこのことだったようです。しっかし、一個人のために夜遅くまで準備を進めたり人手を使ったりと大げさなものです。お前ら良い奴らだな。
グラウンドでは人知れず水が溢れていきます。
③夜の水遊び
今度こそ本物の嫌な気配を感じ取るフラッピ。廊下でばったりと舞と遭遇します。こんな夜更けまで舞が残っていることに疑問を抱く咲。舞は曖昧に濁します。皆の所在を尋ねると教室に居ると答える舞。理由はやはり曖昧にしか答えられません。舞だけに曖昧、なんちゃって。……。聞かなかったことにしておいてください。
グラウンドでは盛大に噴水しています。姿を現す水道鉄人ウザイナー。
グラウンドに出ると、シタターレが出てきます。美容のために早く寝ることにしたのでさっさと片付けると言います。年増なんだから今更無理だって。見てみろよ目の前の女子中学生の若さを。夜更かししようが徹夜しようがビクともしないぜ。
「またあなたね」と咲舞。もうおなじみのパターンとして認識されています。しかし名前はイマイチ覚え切れていないようです。「準備をしてたのに…」とこぼす舞。いぶかしむ咲。苦しい言い訳をする舞。困った顔の舞は可愛いと思う。(何か最近舞に偏ってきたな俺)
変身です。スカートは人類が生み出した偉大なる発明だと思います。
ウザイナーの攻撃。水撃。回避するプリキュアですがホースがプリキュアを絡めとります。水撃は牽制で本命は捕縛。なかなか賢いです。捕縛にはメッポウ弱いプリキュアはピンチです。「私に逆らうなんて100万年早いまんねん!」とシタターレ。随分染まってきたなぁ。ただのオバチャンです。
ウザイナーの口から強力な水攻撃。グラウンドに大きな穴が開きます。説明するシタターレ。水も十分な量と初速があれば凶器になります。歯医者で水式の器具があるんですが、あれで歯石を取ろうとすると歯茎の間に水が入って痛いです。それほどの危険な武器となります(しょぼいなその例え)。
次は本番と構えるウザイナー。そこに出てくるムープとフープ。簡単に捕縛されてしまいます。「あとでスペシャルフルコースで酷い目にあわせてあげるわ!」と極悪な表情を浮かべるシタターレ。加虐趣味のある年増かよ。一部の人には受けが良さそうです。
ムープとフープを放せと言うプリキュア。シタターレはこんな奴ら見捨てて逃げたら?と返します。加虐趣味がある人は精神的な優位性と相手の意思を挫かせることに熱心です。
攻撃が放たれます。水圧そのものでダメージは無いようですが息が続きません。このままでは窒息死してしまいます。お互いに手を伸ばし、繋ぎ合わせます。逆転の契機は常に仲間と共にあります。月と風の力を得、ウザイナーを浄化します。
④誕生日パーティ
翌昼。フラッピにごはんをあげて教室へ行く咲。教室に入るとクラッカーの音が歓迎します。パーティ会場に化けている教室。日向一家も居ます。このために皆内緒で準備していたと知る咲。自分でも誕生日を忘れていたようです。感謝を口にします。
プレゼントが渡されます。ソフト部代表プレゼントは目覚まし時計。実に咲のことを理解している部です。わざわざこれをプレゼントにするとは何かの嫌がらせでしょうか。この嫌がらせのために準備を進めていたとすればかなりのやり手です。微妙な表情の咲。
健太からは…ほら貝。……。シュール過ぎる。嫌がらせと言うか意味不明です。吹く咲。初めてで音が鳴るのは凄いかもしれません。シュールですが。
舞の兄貴からもプレゼント。居たんだ。今気づいた(見返すとちゃんと居た)。隣の健太は面白く無さそうな顔をしています。箱を開けると指輪?いや何かの宝石か?と思ったら隕石の欠片だという兄貴。一人悦に入る兄貴。健太とは違う方向で間違っています。呆れる一同。妹の舞までも目が点です。しかし咲は嬉しいようです。あばたもえくぼ。恋心補正ってすげぇな。
舞からは咲の似顔絵クッションが渡されます。自分の似顔絵クッションってのもどうなんだ?と思えますが、多分舞はうっとりしながら作っていたと思います。多分、同じものが舞の部屋にあると思います。ある意味兄貴と似た感じです。流石は兄妹です。これも咲は快く受け取ります。友情補正ってすげぇな。
気分は絶好調ナリ。夏の青空が映えます。
⑤次回予告
プリキュア恒例夏祭り。夏祭りと言えばふたりの始まりですがさてさて。
○トピック
ドタバタしつつも誕生日パーティで締めるプリキュアパターン。
ということで今週も特にこれといってなし。ちょっとハッピーな日常話の連鎖がプリキュアを支えます。
これは個人的な印象なんですけど、プリキュアの主題決定って終盤の数話で成されていると思います。結局(無印・MH共に)筋が通っているから最初から見ても最後から見ても一貫したテーマがそこにはあるんですけど、その主題の決定的発露は終盤の数話によるところが大きいと思います。普段は凹凸のあまりない話が続きます。ところが最後に道を明示してくれることによってその普段地味な話が活きて来るところが面白いところです。というか、普段の話から主人公が道を導き出すわけなんですけど。この辺は結論ありきで作ってない作品が持つ可能性ですね。結を作らなければならないから、今までの助走を無駄にすることなくどこまで踏み切れるかって部分(終盤の数話)が肝心。
S☆Sは今回の誕生日話でも分かるように、皆を巻き込んだ話になっています。咲舞だけの話しではない(次回そうなるかな)。本作は個人に帰した心理描写としては前作からすれば軽いところです。悩みとかもないですし。主人公のキャラが弱いというのも完全に否定しにくいところ。やっている話の内容にも前作と差異は少ない。書き出してみるとなんか問題点ばかり見えますけど、そこで描かれているテーマは非常に面白いです。ある意味このテーマの成否がプリキュアシリーズの真価ともなるでしょう。何しろMHをやっていた時点で次回作やるにしてももうやることな無いだろ、と思っていたのにそれをちゃんとやっているわけですから。プリキュアという作品の主題、つまりは人間の持つ可能性をどこまで見せられるか。「人間」の視野をどこまで広げられるか、その目に映る世界を見せていただきたい。
第25話「商売繁盛!海の家のお手伝い」
○今週の出来事
①お手伝い
夏。急ぐ咲。目的地到着。しかしアウト判定。健太が号令をかけます。今日は海の家「ほしのや」のお手伝いです。舞楽しそうだな。
ダークフォール。シタターレはプリキュアが新しい力を得たことを報告します。満薫に不満を言うシタターレ。ゴーヤーンが横ヤリを入れますが「おだまり」と一蹴。ヘタレ中間管理職の仮面は継続中。シタターレは自信満々ですが珍しくアクダイカーンは注意を促がします。生と滅びの二極なので本来的には同格なんでしょう。シタターレは「じゃあね、ゴーちゃん」と出動します。中間管理職大変です。
海!水着!ビバッ夏! 「ほしのや」では焼きソバ・お好み焼き・カキ氷とお客さん相手に商売です。咲と舞もお手伝い…って私服かよ!! 分かってた。分かってたんだ。でも、ちょっと夢見てたんだ。諦めずに希望を持ち続ければ叶うって思ってたんだ。「もしかしたら…」って淡い希望を抱いてたんだ。さらば俺の夏。
売れ行き好調。焼きソバの麺が切れそうです。優子を呼ぶ健太母。優子は先読みして麺を届けます。今度は海老が足りません。それも先読みして届ける優子。素晴らしい働きぶりです。星野君のお父さんお母さん好感度アップ大作戦は効果覿面です。他の面子も呆れるほどの活躍。
荷物部屋。ムープとフープは退屈気味。フラッピとチョッピがお守りをします。数少ない解説をチョッピに奪われるフラッピ。存在意義が危ぶまれます。それにしてもチョッピ可愛いな。
物音(鳴き声)。荷物部屋の様子を見る咲舞。ムープとフームは人見知りが激しいらしく物陰に隠れてしまいます。懐くには少々時間かキッカケが必要なようです。
②商売対決!
お店に戻ってくると閑古鳥が鳴いています。いつの間にかお客さんがいません。どうやら隣のカキ氷屋に全部お客さんを持って行かれたようです。
「みずしたや」店員は一人ですが驚嘆すべき速さでカキ氷を作っていきます。っていうかシタターレさん何やってんですか?
売り文句の「水の泉」にいぶかしむ舞ですが咲は対抗心を抱きます。流石です。目の付け所が違います。お利巧さんとおバカさんの分かりやすい図です。早速「みずしたや」のカキ氷を買ってくる咲。敵を知り己を知れば百戦危うからず。敵情視察は基本です。目の付け所は間違っていますがやっていることは間違っていません。試食する健太父。勢い込んで食べます。かなり美味しい様子。全員完食。基本となる水が良いらしいです。このままでは負けてしまいます。
対抗策。質で勝てないなら量で攻める。2倍です。盛り上がったカキ氷を持つ女の子軍団。どう見ても食べきれない量です。限度があります。それよりも、咲舞が水着になって売り子をする作戦を提案します。え?却下?
お客さんは目移りして「みずのや」から流れます。対抗心を抱くシタターレ。いや、その対抗心間違ってるから。なら2倍と増量。だから間違ってるから。倍率を上げていく両者。採算度外視というより意地の戦いです。「3倍」「4倍」…「50倍だ!」あ、何か界王拳思い出した。それにしてもシタターレは力の無駄遣いです。あんた何しに来たんだ?
カキ氷を食べていたムープとフープは泉のことを思い返します。突然驚きの声を出すフラッピ。驚く舞。舞可愛いな。ムープ達は枯れた空の泉で満薫と出合ったと言います。お、ムープ達が実は満薫の元の姿説は無くなりました。助けられたこと、見逃されたこと、ずっと一緒にいたことを話します。満薫以外にも泉にいたんかい。満薫の正真正銘のふたりきりというわけではなかったようですが、相手にしていなかったようなので心理的には同じことか。ムープとフープにとっては命の恩人であり同居人だったのでふたりに好意があるようです。
商売あがったり状態。優子はお客さんの会話からあることを思いつきます。カキ氷だけたくさん食べれば満足するわけではないことに気付きます。今更ですが今回は優子が主役の回のようです。お手伝いをする動機も語ります。皆に活力を与える優子。「ほしのや」復活です。
お店に活気が戻ります。逆に閑古鳥が鳴く「みずのや」 シタターレは苦々しく隣をにらみ付けます。だから何しに来たんだ。お客さんがゴーヤ味を注文します。そんな味あるのか?作るシタターレ。ゴーヤが載っています。それ食べられるのか? よく見るとお客さんはゴーヤーンです。変装しているようですが妖怪人間以上に目立ちます。変装しきれていません。ゴーヤを食べながら忠告します。「わかってる」と答えるシタターレ。絶対忘れていたと思います。
③対決!その2
ムープとフープが行方不明。探しに出ようと裏口に出たところでシタターレが2匹を連れて待ち受けます。普通の店員さんと思っていた咲舞は慌てますが、シタターレが本性を現した(服装が変わっただけ)ので態度を変えて臨戦態勢です。…待て。その判断の要因は何だ?明らかに目立つ髪形とかじゃなくて服装で判断しているのかあんたらは。
ハナミズ・ターレ!と呼ぶ咲。ヒロインとしてもう少しお上品になった方が良いと思います。誰が鼻水やねん!と起こるシタターレ。こっちは敵ですし年増なので口汚くても構いません。一定の距離を保ちながら場をずりずりと移動します。カメラさんアングルそのままでもう少し舞寄りでお尻の方を映してもらえませんか。「なんでカキ氷なんか売ってんのよ!」と問う咲。水は自分のもの、と言うシタターレ。水は自分のもので自由に操れるというようなことを言いたいようですが、そういうことではなく、何であんた人間相手に商売してんだよと咲は問うているんだと思います。
シタターレは咲舞を上空に打ち上げます。その間戦闘の舞台を作り上げるシタターレ。氷の決闘場。海蛇?ウザイナー。パラシュート無しでスカイダイビングする咲舞。MHのOP思い出すなぁ。それとカメラさんはもう少し舞寄りでスカートのな…いえ、なんでもありません。スカイダイブ変身。カッコイイぞ。
戦闘開始。手強いウザイナー。術者の力量に比例するようです。自爆するプリキュア。賢いなウザイナー。シタターレはムープとフープを放り出してウザイナーに攻撃させます。間一髪守るプリキュアですが状況は大劣勢です。氷漬けになるのも時間の問題。シタターレは調子に乗って満薫の悪口を言います。年増のひがみだな。これだからオバハンは。否定しようとするムープとフープの言葉を引き継いで「意気地なしなんかじゃない!」と答えるプリキュア。プリキュアたる者そうでなくてはなりません。運命を変えようとしたふたりはシタターレより強い!と断言します。反論するシタターレ。楽しそうだなこの人。「不可能じゃない!」と豪語するプリキュア。諦めずに強い心を持ち続ければ願いは叶う!と根拠の無い自信を見せます。これは意志の問題であり根拠は要りません。そうだよな!信じていれば水着もあるよな!(それは無い) 怒るシタターレ。表情が凄いです。化粧がはがれそうです。「あのふたりは永遠にアクダイカーン様の手の内に…」とうっかり言葉をこぼします。満薫生存の可能性を知るプリキュア。そうと分かればここで負けるわけにはいきません。
ムープとフープの力。パソコン(らしきもの)が召喚されリングがプリキュアに装着されます。疲労回復。体力向上。その効能はプリキュアアイテムの常套句です。反撃開始。手強かったウザイナーもひとヒネリです。スパイラルハート・スプラッシュで浄化します。
水に流してあげるわ!と帰るシタターレ。人間世界に大分染まったようです。
④エピローグ
方法は分かりませんが無事帰着した咲舞。
夕方。今日の仕事も終わり打ち上げがてら賄い料理が出ます。ダジャレを言う優子。すっかり馴染んでいます。咲はそのまま継げばいいんじゃないかとストレートに他意なく言ってしまいます。咲を追い回す健太。優子の道のりはまだまだ長いようです。
⑤次回予告
イベント盛りだくさんな感じの夏合宿。ゴーヤーン良い味してます。
○トピック
夏。それは人を解放的な気分にさせてくれる季節。随分ぶっちゃけはっちゃけていて楽しい。
それはそうと海に来てまで私服ってどういうことだよ!?
プリキュアが倒すべき巨悪はアクダイカーンではなく鷲P(鷲尾プロデューサー)だと思う。奴を倒さぬ限り水着は永遠に無い。っていうか、初めから無いと思ってたけどさ。有るわけねーよ。これはプリキュアだぜ。それでこそプリキュア。水着が出るプリキュアなんてプリキュアじゃねーよ(やけっぱち気味)。そんな硬派なプリキュアが好きです。
満薫を絡めてムープとフープとの親交を深めたし、満薫についても具体的に示唆されたことで咲舞の不安要素もほぼ解消。どうすれば良いのか分からないのは変わらないけど、望みが確かにあるらしいことが分かりましたね。
特にこれといって他に書くこと無し。普通に楽しい回でした。晴れた日曜日の朝にピッタリなお話。
①お手伝い
夏。急ぐ咲。目的地到着。しかしアウト判定。健太が号令をかけます。今日は海の家「ほしのや」のお手伝いです。舞楽しそうだな。
ダークフォール。シタターレはプリキュアが新しい力を得たことを報告します。満薫に不満を言うシタターレ。ゴーヤーンが横ヤリを入れますが「おだまり」と一蹴。ヘタレ中間管理職の仮面は継続中。シタターレは自信満々ですが珍しくアクダイカーンは注意を促がします。生と滅びの二極なので本来的には同格なんでしょう。シタターレは「じゃあね、ゴーちゃん」と出動します。中間管理職大変です。
海!水着!ビバッ夏! 「ほしのや」では焼きソバ・お好み焼き・カキ氷とお客さん相手に商売です。咲と舞もお手伝い…って私服かよ!! 分かってた。分かってたんだ。でも、ちょっと夢見てたんだ。諦めずに希望を持ち続ければ叶うって思ってたんだ。「もしかしたら…」って淡い希望を抱いてたんだ。さらば俺の夏。
売れ行き好調。焼きソバの麺が切れそうです。優子を呼ぶ健太母。優子は先読みして麺を届けます。今度は海老が足りません。それも先読みして届ける優子。素晴らしい働きぶりです。星野君のお父さんお母さん好感度アップ大作戦は効果覿面です。他の面子も呆れるほどの活躍。
荷物部屋。ムープとフープは退屈気味。フラッピとチョッピがお守りをします。数少ない解説をチョッピに奪われるフラッピ。存在意義が危ぶまれます。それにしてもチョッピ可愛いな。
物音(鳴き声)。荷物部屋の様子を見る咲舞。ムープとフームは人見知りが激しいらしく物陰に隠れてしまいます。懐くには少々時間かキッカケが必要なようです。
②商売対決!
お店に戻ってくると閑古鳥が鳴いています。いつの間にかお客さんがいません。どうやら隣のカキ氷屋に全部お客さんを持って行かれたようです。
「みずしたや」店員は一人ですが驚嘆すべき速さでカキ氷を作っていきます。っていうかシタターレさん何やってんですか?
売り文句の「水の泉」にいぶかしむ舞ですが咲は対抗心を抱きます。流石です。目の付け所が違います。お利巧さんとおバカさんの分かりやすい図です。早速「みずしたや」のカキ氷を買ってくる咲。敵を知り己を知れば百戦危うからず。敵情視察は基本です。目の付け所は間違っていますがやっていることは間違っていません。試食する健太父。勢い込んで食べます。かなり美味しい様子。全員完食。基本となる水が良いらしいです。このままでは負けてしまいます。
対抗策。質で勝てないなら量で攻める。2倍です。盛り上がったカキ氷を持つ女の子軍団。どう見ても食べきれない量です。限度があります。それよりも、咲舞が水着になって売り子をする作戦を提案します。え?却下?
お客さんは目移りして「みずのや」から流れます。対抗心を抱くシタターレ。いや、その対抗心間違ってるから。なら2倍と増量。だから間違ってるから。倍率を上げていく両者。採算度外視というより意地の戦いです。「3倍」「4倍」…「50倍だ!」あ、何か界王拳思い出した。それにしてもシタターレは力の無駄遣いです。あんた何しに来たんだ?
カキ氷を食べていたムープとフープは泉のことを思い返します。突然驚きの声を出すフラッピ。驚く舞。舞可愛いな。ムープ達は枯れた空の泉で満薫と出合ったと言います。お、ムープ達が実は満薫の元の姿説は無くなりました。助けられたこと、見逃されたこと、ずっと一緒にいたことを話します。満薫以外にも泉にいたんかい。満薫の正真正銘のふたりきりというわけではなかったようですが、相手にしていなかったようなので心理的には同じことか。ムープとフープにとっては命の恩人であり同居人だったのでふたりに好意があるようです。
商売あがったり状態。優子はお客さんの会話からあることを思いつきます。カキ氷だけたくさん食べれば満足するわけではないことに気付きます。今更ですが今回は優子が主役の回のようです。お手伝いをする動機も語ります。皆に活力を与える優子。「ほしのや」復活です。
お店に活気が戻ります。逆に閑古鳥が鳴く「みずのや」 シタターレは苦々しく隣をにらみ付けます。だから何しに来たんだ。お客さんがゴーヤ味を注文します。そんな味あるのか?作るシタターレ。ゴーヤが載っています。それ食べられるのか? よく見るとお客さんはゴーヤーンです。変装しているようですが妖怪人間以上に目立ちます。変装しきれていません。ゴーヤを食べながら忠告します。「わかってる」と答えるシタターレ。絶対忘れていたと思います。
③対決!その2
ムープとフープが行方不明。探しに出ようと裏口に出たところでシタターレが2匹を連れて待ち受けます。普通の店員さんと思っていた咲舞は慌てますが、シタターレが本性を現した(服装が変わっただけ)ので態度を変えて臨戦態勢です。…待て。その判断の要因は何だ?明らかに目立つ髪形とかじゃなくて服装で判断しているのかあんたらは。
ハナミズ・ターレ!と呼ぶ咲。ヒロインとしてもう少しお上品になった方が良いと思います。誰が鼻水やねん!と起こるシタターレ。こっちは敵ですし年増なので口汚くても構いません。一定の距離を保ちながら場をずりずりと移動します。カメラさんアングルそのままでもう少し舞寄りでお尻の方を映してもらえませんか。「なんでカキ氷なんか売ってんのよ!」と問う咲。水は自分のもの、と言うシタターレ。水は自分のもので自由に操れるというようなことを言いたいようですが、そういうことではなく、何であんた人間相手に商売してんだよと咲は問うているんだと思います。
シタターレは咲舞を上空に打ち上げます。その間戦闘の舞台を作り上げるシタターレ。氷の決闘場。海蛇?ウザイナー。パラシュート無しでスカイダイビングする咲舞。MHのOP思い出すなぁ。それとカメラさんはもう少し舞寄りでスカートのな…いえ、なんでもありません。スカイダイブ変身。カッコイイぞ。
戦闘開始。手強いウザイナー。術者の力量に比例するようです。自爆するプリキュア。賢いなウザイナー。シタターレはムープとフープを放り出してウザイナーに攻撃させます。間一髪守るプリキュアですが状況は大劣勢です。氷漬けになるのも時間の問題。シタターレは調子に乗って満薫の悪口を言います。年増のひがみだな。これだからオバハンは。否定しようとするムープとフープの言葉を引き継いで「意気地なしなんかじゃない!」と答えるプリキュア。プリキュアたる者そうでなくてはなりません。運命を変えようとしたふたりはシタターレより強い!と断言します。反論するシタターレ。楽しそうだなこの人。「不可能じゃない!」と豪語するプリキュア。諦めずに強い心を持ち続ければ願いは叶う!と根拠の無い自信を見せます。これは意志の問題であり根拠は要りません。そうだよな!信じていれば水着もあるよな!(それは無い) 怒るシタターレ。表情が凄いです。化粧がはがれそうです。「あのふたりは永遠にアクダイカーン様の手の内に…」とうっかり言葉をこぼします。満薫生存の可能性を知るプリキュア。そうと分かればここで負けるわけにはいきません。
ムープとフープの力。パソコン(らしきもの)が召喚されリングがプリキュアに装着されます。疲労回復。体力向上。その効能はプリキュアアイテムの常套句です。反撃開始。手強かったウザイナーもひとヒネリです。スパイラルハート・スプラッシュで浄化します。
水に流してあげるわ!と帰るシタターレ。人間世界に大分染まったようです。
④エピローグ
方法は分かりませんが無事帰着した咲舞。
夕方。今日の仕事も終わり打ち上げがてら賄い料理が出ます。ダジャレを言う優子。すっかり馴染んでいます。咲はそのまま継げばいいんじゃないかとストレートに他意なく言ってしまいます。咲を追い回す健太。優子の道のりはまだまだ長いようです。
⑤次回予告
イベント盛りだくさんな感じの夏合宿。ゴーヤーン良い味してます。
○トピック
夏。それは人を解放的な気分にさせてくれる季節。随分ぶっちゃけはっちゃけていて楽しい。
それはそうと海に来てまで私服ってどういうことだよ!?
プリキュアが倒すべき巨悪はアクダイカーンではなく鷲P(鷲尾プロデューサー)だと思う。奴を倒さぬ限り水着は永遠に無い。っていうか、初めから無いと思ってたけどさ。有るわけねーよ。これはプリキュアだぜ。それでこそプリキュア。水着が出るプリキュアなんてプリキュアじゃねーよ(やけっぱち気味)。そんな硬派なプリキュアが好きです。
満薫を絡めてムープとフープとの親交を深めたし、満薫についても具体的に示唆されたことで咲舞の不安要素もほぼ解消。どうすれば良いのか分からないのは変わらないけど、望みが確かにあるらしいことが分かりましたね。
特にこれといって他に書くこと無し。普通に楽しい回でした。晴れた日曜日の朝にピッタリなお話。