カテゴリー [ トロピカル~ジュ!プリキュア ]
- ・最終回「トロピカれ!わたしたちの今!」
- ・第45話「やる気大決戦!輝け!トロピカルパラダイス!」
- ・第44話「魔女の一番大事なこと」
- ・第43話「潜り込め!深海の魔女やしき!」
- ・第42話「襲撃!最強のヤラネーダ!」
- ・第41話「会議だよ!トロピカる部、集合~!」
- ・第40話「紡げ!みのりの新たな物語!」
- ・第39話「みつけて!さんごのきらめく舞台!」
- ・第38話「決めろ!あすかの友情スマッシュ!」
- ・第37話「人魚の記憶!海のリングを取り戻せ!」
- ・第36話「来たよ!人魚の国・グランオ―シャン!」
- ・第35話「わくわくハロウィン!負けるな、まなつ!」
- ・映画「トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!」
- ・第34話「夢は無限大!大人になったら何になる?」
- ・第33話「Viva!10本立てDEトロピカれ!」
- ・第32話「駆けろランウェイ!さんごのファッションショー!」
- ・第31話「トラブル列車!あすかの修学旅行!」
- ・第30話「大選挙!ローラが生徒会長!?」
- ・第29話「甦る伝説!プリキュアおめかしアップ!」
- ・第28話「文化祭!力あわせて、あおぞらメイク!」
- ・第27話「やる気が消える?水族館のふしぎツアー!」
- ・第26話「晴れわたれ!キラキラ☆流星群の夜!」
- ・第25話「桜川先生パワーアップ大作戦!」
- ・第24話「熱血バトル!トロピカる部VS生徒会」
- ・第23話「南乃祭り!教えて、ローラの願いごと!」
- ・第22話「ヒミツの大冒険!人魚の宝を探せ!」
- ・第21話「夏休み!トロピカる部の合宿計画!」
- ・第20話「名探偵みのりん!消えたメロンパン事件!」
- ・第19話「まなつパニック!学校の七不思議!」
- ・第18話「歩くよ!泳ぐよ!ローラの初登校!」
最終回「トロピカれ!わたしたちの今!」
◯これが私たちの物語
①最後はキッチリ決めるよ!
女王になるか、留まるか……そんな前回の引きをぶっ潰すかのように突然変身スタート。あっという間に最終回。
「ヤラネーダもいないのに変身する意味あるの?」
「ない」
夢オチでした。なるほどこれが東堂いづみの今一番大事なことか。やりやがったな。察しの良い視聴者ならお気づきだと思いますが、このタイミングで変身バンクをやったということは本編中ではやらない。つまりデリシャスは登場しない。ここ数年は交代劇を入れる都合で話しの流れに無理が生じていた面があったのですがトロピカルの最後はキッチリ締める。そういう判断を下したということです。ちなみに変身バンクを入れるのはこのアニメがプリキュアだからです。変身しない変身ヒロインなんて存在意義がないからね。
話しを戻して、ローラに気づかれないようまなつは音を立てずに部室へ退却。
寝静まった部室。ハイキングの写真を見つめるローラ。彼女の足元で横になっていたまなつも事態を受け止めます。
翌朝。まなつの姿が見当たりません。
ローラに意見を求めても上の空。さっきから変と心配するさんご。誤魔化そうとしたところで当のまなつが荷物を抱えて現れます。
中身は巨大なメロンパンクッション。前回ローラが当てたくじの景品。それを受け取りながら別に今日じゃなくても……とローラが言うと、当たりのくじが気になって大事なことを決められないと困るじゃん?と返すまなつ。その一言で察するローラ。何の話だ? 流石に朝からふたりの様子がおかしければ気づく。視線を浴びたまなつに代わってローラが直接伝えます。
部室で事情を聞き、声を無くすみのりとさんご。あすかは急過ぎる!と苛立ちも露わ。
女王になるのはまだ先なんでしょ? なら今決めなくても……。さんごの懇願するような声に「でもそれじゃあとまわしの魔女と一緒になっちゃう」「後回しにしちゃダメなんだ」。静かに、しかし硬い口調で答えるローラ。でも帰ってしまったら私達のことを忘れてしまう。もしかしたら私達も……。それまで黙っていたまなつが立ち上がりながら口を開きます。
「私達は忘れない! もし記憶を消されても……絶対忘れないよ!」
額と額を合わせながらそう断言するまなつ。
ローラが今一番大事だと思うことをやって欲しい。一晩でその結論に達したのでしょう。毅然とそう答えるまなつ。脳裏に蘇る女王の後ろ姿。ローラの憧れ。元から腹は決まっていたでしょうがダメ押し。ちょっと惜しいのはローラが女王を志望する動機について作中ではあまり触れられていないことですね。一応映画では憧れていたとそれっぽい話しもしていますが、彼女の普段の言動を見ると偉そうだから、目立つから、っていう理由の方が強く見えてしまうのは最終回としてはパンチが弱いところです。彼女のキャラが濃すぎるのと、グランオーシャン周りの設定開示が遅かったってのがありますね。
「今一番大事なこと……」。まなつの言葉を反芻するローラ。
②トロピカ卒業フェスティバル
ついに開催。
劇の準備の前にローラが提案。ラストは女王になるために自分の国に帰っていきました、にして欲しい。それが彼女の答え。その答えにみんな快く頷きます。
スケジュールはつつがなく進み、いよいよトロピカる部の出番。
客席にはまなつ、さんご、みのりの母の姿も。衣装に着替え、舞台裏で気合を入れる一同。円陣を組んでスタート。
相変わらず本番でも棒読み口調なまなつ。そして最終回だけあってローラ成分120%な作画のローラ。それぞれの出会いを再現するように劇は進んでいきます。桜川先生も劇に参加。追手に見つかるまいと隠れるローラ。その彼女を匿うみのり。入れ替わって逃げよう。するとローラが小声で
「またあなたの乙女なポエムが読めるのね」
「黙れ」
このコンビ良いよね。
演技なのか本音なのか笑いが溢れながら劇は進み、いよいよクライマックス。
ぶっつけ本番のラスト。台詞を忘れても自分の言葉で話せばいい。それが私達の物語だから。目の前に立った4人にローラが頷き返してスタート。
私がこの街に来た本当の理由は女王になるため。私の国の女王は実力で選ばれる。だから私は手柄を上げなければいけなかった。そしてついに伝説の灯台を見つけた。これで女王になれる。まなつが一歩前に出ると、それなら私達とは一緒に暮らせないんだね……と沈んだ声で受け応えます。「ええ」。
「女王になるためこの街に来て、みんなと仲良くなって……」
懐かしむように言葉を続けます。
「毎日すっごく楽しくって、ずっと一緒にいたいって思って。だけど……だけど私は帰らなきゃ!」
「私の夢を叶えるために帰らなきゃ!」
別れを惜しむ一同。
「うん、トロピ……。トロピカってる……」
ここでリップが消える演出が入っているのは、まなつが気合を入れて堰き止めていたものがなくなった合図ですね。
「ありがとう。ねぇ、最後にみんな…」
「行かないで!」
ローラに抱きつくと泣きながら懇願するまなつ。強く抱きしめながら一緒に部活して、一緒に勉強…はしなくていいけど夜は一緒のベッドで寝て、朝は一緒にごはん食べて、お昼はみんなでトロピカルメロンパン食べて……。涙と一緒に言葉も溢すまなつ。その間もローラは固まったようにされるがまま。
まなつも自分の理不尽さに気づきながらも溢れた気持ちを止めることができません。
「ありがとう、まなつ」
そんな彼女をローラは愛おしそうに抱きしめ返します。
さあ、最後にみんなで歌いましょう! ここで毅然と振る舞えるのがローラの持ち味。以前ローラが歌った曲をみんなで合唱。ところが泣きつかれて呆けたまなつがうっかり伝説の灯台を倒してしまいローラが下敷きに。持ち上げようとしてもう一撃。これにはたまらずローラも私女王なのよ!と猛抗議。ごめんローラ。ロザリアだっつーの! 役は忘れない。
いつもの展開に客席も大爆笑。感動のラストシーンが台無しと困惑するローラ。
「問題ない。これが私たちの物語だから」
どんな状況になろうとも仕事を進めるのがパイセン流。
「はぁ~~?」
役忘れてますよ。
まなつが吹き出して笑顔が戻るとローラも観念。仕方がないといった表情を浮かべると「オーライ、ここから立て直しましょ」。
「うん、5人でな」
「さん、ハイ♪」
再び合唱。
「ひとりでうたうよ~り~♪友達と歌おう~♪」
劇のフィナーレに万雷の拍手が起こります。親父来てたのかよ。
ローラは前に進み出るとみんなに話しがあると切り出します。すでに劇の内容は終わっているので完全なアドリブ。
「私の本当の名前はローラ・アポロドーロス・ヒュギーヌス・ラメール!」
「人魚の国から来た人魚よ♪」
最後にネタばらし。
これには会場も舞台上のみんなも唖然。でもそこは阿吽の呼吸。まなつがすぐに紹介。最後に大サービス。尾ひれに触ってもいいわよ。するとすぐさま飛びついたのが風紀委員の角田さん。尾ひれを握りながら高々と本物の人魚だと証言。そこから先はお祭り状態。このはっちゃけがローラ最高の持ち味。
③失われた時を求めて
夕暮れに染まる海。
あれで良かったの? 隠したままお別れするなんて嫌だもの、と悪びれることなく答えるローラ。
あすか。呼びかけると改めて卒業を祝います。明日の卒業式には出られない。握手をしながら別れの挨拶を交わします。目を見開きながら涙を浮かべるローラ。実はこのときまで彼女が表立って感情を露わにしたことはありませんでした。その姿にあすかは息を呑みます。まなつがリップで気合を入れてあげます。餞別代わりにリップを渡します。
みんなと友達でいたことも私忘れちゃうのかな……。小声で呟くと、記憶が消される理由を明かします。人魚の一生は長い。私が女王になって長い時間が経ってその頃にはまなつ達はもういなくなってる。私は海の中で独り。大昔、人間と関わった人魚が寂しさから記憶を消す道具を作った。証拠隠滅とかではなく、センチメンタルな理由でした。一種のカウンセリング装置だったのか。
会えなくなってもずっと憶えてるって寂しいことなのかな? みのりの問いに寂しくない! 忘れてしまう方が寂しいと語気強く答えるあすか。忘れちゃったら寂しいこともわからない。
「たとえ会えなくなってもローラは一番大事な友達だよ! ずっと!ずっと!」
そう宣言するまなつ。
「まなつ。さんご。みのり。あすか」
「私のこと忘れない?」
「ああ」「絶対に」「忘れない」「一生憶えてる」
その答えに頷いて涙を零したローラは笑顔で別れを告げます。
「ありがとう。また会いましょう」
人魚の姿に戻ると海に飛び込み、終の美を飾って故郷へと帰ります。
その夜。ローラが居た形跡が跡形もなく消えていきます。みのりの美少女感。
朝、もう1人誰かが居たような気がするまなつ。どうやら人間の記憶も消えるらしい。卒業式も終わり、全ての記憶からローラが抹消されます。
グランオーシャンで女王になるための勉強に励むローラ。
手元にあるリップを不思議がります。見に覚えがないのに気にかかる。それに加えて見覚えのないメモ。「魔女の所へ」。
以前から打診していた人間界見学。その許可が下ります。ただし人間には会わないように、と釘を刺す女王。
ローラが辿り着いたのは1話の場所。
大体この辺。ローラも聞き伝ての様子。と、そこでエンカウント。2分ぶりの再会。
ちょっと時間を巻き戻して。
崩壊したアジトにまだ住んでいるエルダ達。実はローラが記憶を消される前、記憶を消された私がいつかここに来たら教えて欲しいと頼んでいました。人魚の記憶は消えるけどエルダ達はその埒外。ああ、そういうわけでグランオーシャンには加わってないのね。これは見事な活用。ローラのしたたかさも伺えます。
「無事あいつと会えてるかな?」
会えたもののお互いに忘れているので感動の再会不成立。
あなたは私を知らないのね。なら私が探してる人間ではない。どうやら人間側の記憶も消えることは知らないらしい。まあ確かに確認する方法はないからなぁ。友達を探している。へ~私と同じだ。何か手がかりは? リップを見せるとドンピシャ。
「なんでローラが持ってるの!?」
「なんでまなつが私の名前を知ってんのよ!」
「へっ?」
オーバーフローしたのかポットが光ると、記憶消去マシンが爆発。記憶が入ったシャボン玉が溢れ出てきます。そこは涙ながらの再会とかじゃねーんだ。
「トロピカってる~!」
その後は無事みんなと再会。
自分の夢に向き合い、さんごは実家のお手伝い。みのりは……鉛筆太ぇ! いや確かにそれなら筆は折れないけど、そういう意味じゃないよね!? あすかは高校でもコーチとバトってました。百合子さん大変だなぁ。まなつはトロピカる部に精を出します。新入部員が大勢集まったため部室を増築。
チョンギーレ達も観念したのか仕事をすることに。屋台、診療所、バトラーのお世話で大忙し。グランオーシャンでは一転して人間について教え始めます。ローラが講師役。
④引き継ぎ式
まさかのCパート。
出張プリティホリック。コスメショップなのになぜか新米「ささのひかり」とコラボ。スポンサーのゴリ押し感。おむすびを見て飛びつく少女。食べようとしてただのモックアップだと気づきます。見境ねぇな。何故か中に入っていたまなつが自己紹介。特に驚いた様子もなく和実ゆいと答える少女。こいつ……才能あるわ。
早速コスメのお試し。またたく間にチェンジ。記念にリップも贈呈。業務連絡が入ったのでそそくさと去っていくゆい。類は友を呼ぶ。そこはお互いに察します。
「さ」「よ」「う」「な」「ら」
なのに最後に犬の糞を踏んでしまうまなつであった。
◯トピック
こうしてみんな仲良く一緒に暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。
シリーズ18年目・16代目トロピカル~ジュ!プリキュア 完!!
てっきりお別れから何年も経って再会する流れなのかと思ったら、まさかの記憶装置ぶっ壊しエンド。途中湿っぽくはなるけど、最後の最後は笑顔で。なんならバカみたいな終わり方で。トロピカルらしいフィナーレでした。
終わってみるとみんなそれぞれ持ち場にキッチリと着いた幕引きで、本作はモラトリアム(後回し)からの卒業を描いた物語だったとも言えます。決してお説教臭くならず、それぞれがそれぞれの引き際、覚悟を実感しながら「今」の自分を受け入れ「今」を掴み取っていく。
劇の重要シーンなのに失敗して笑いが起きたり、とんでもないネタばらしをしたり、したたかに手を打ったり、そのくせ最後は意味不明なことが起きて大団円。おバカなことも含めてそれを良しとした気持ちの良い作品でした。ユーモアは人生に欠かせないスパイス。それを実演して見せたプリキュアですね。
ここからはプリキュアシリーズの俯瞰的な視点も交えて総括していきます。
プリキュアを取るか、女子中学生を取るか
これはプリキュアシリーズにおける一つの命題です。いずれのシリーズもこのどちらかに重きを置いた物語になっています。去年のヒーリングはガツンとプリキュア側に天秤を傾けた物語でした。これに対し本作はこれまでと異なるアプローチを取っています。
トロピカルにおけるプリキュア要素は「ローラが女王になる」だけです。その業務内容に世界を救う、魔女の救済、幹部達のやる気を取り戻す…などは一切入っていません。まなつ達がプリキュアを通してこれをやる!みたいなのも無い。本作のプリキュア活動はローラが人間界を旅して女王になること。それだけです。そしてそんな彼女が実質的な主人公です。
プリキュアであること。女子中学生であること。この2つのバランスを取ることはとても難しい。であれば、主観を逆転させてプリキュア(人魚)を主人公にしてしまえばいい。だからこの物語は人間の女の子がプリキュアを経験する話である以上に、人魚の女の子が人間の生活を経験する話になります。プリキュアと女子中学生を一体(同一グループ)にしたわけです。
まなつ達にとってもローラと一緒に冒険をして学ぶので女子中学生がプリキュアをやることは継続しています。もはやローラのお手伝いみたいなレベルですが。しかしさんごの「私の好きはここにある!」が示すようにローラとの出会い、冒険がそれぞれの人生観に内包され「私たちの物語」として昇華されています。
この意味で人魚と人間が分断されることなく連続した世界として描かれた本作はその本分を全うしています。トロピカルはプリキュアを卒業するものではなく、かといってプリキュアで在り続けるものでもなく、プリキュアと共存していく物語だからです。
この辺は多少こじつけというか、プリキュアから戦うヒロイン、正義の味方みたいな意味合いを完全に脱色して全く別物レベルにまで改変してしまっているので、変身ヒロインものとしてどうなんだ? プリキュアの意味なくない? という課題がなくもないのですがぶっちゃけプリキュアを定義できるのはプリキュアだけです。それが本シリーズの強み。
言ってしまえば「プリキュアとは何か?」「女子中学生ができること」を突き詰めていく物語であり、作品ごとにその答えを提示していく形式の長編物語である、というのが私の見解です。
この先シリーズが続き、プリキュアがアイドル化して、憧れのアイドル(プリキュア)になりたい!みたいな作品が現れればプリキュアであることと女子中学生であることの両立が強く意識されるかもしれません。しかし現状では女子中学生が積極的に敵を殴り倒す理由はないし、プリキュアをやっていても稼げはしません。自然とプリキュアから足が遠のいてしまう。
そんな中でプリキュア本来の価値観や考え方が異なる相手との出会い、交流を通じてより広く豊かな世界観を身につけながらプリキュアとの両立を図った本作はチャレンジングな作品であったと思います。主人公は人魚。だけどプリキュアとして馴染んでる。そういう幅広さを持たせられたことも含めて個性的。
物語全体として見たときに比較的ウェイトが軽い……重く複雑なエピソードは控えめな作風でしたがそれでも終盤の後回しにまつわる提起、そして劇を演じながら互いの胸の内を語る場面はこの1年温めてきた思い出が溢れる素晴らしい舞台でした。冒頭で述べたように近年の最終回はお披露目を兼ねるのが定例化していました。それを敢えて変えてあの場面を描ききってくれたことは視聴者として万感の思いであります。締めるところは真面目に締めて、ふざけるところは真面目にふざける。それが本作の魅力です。
来週からはまた新シリーズが始まり心機一転となりますが、この1年の余韻に浸りながら新しい1年を迎えられるこの瞬間というのも貴重な体験です。おっさんになると1年という括りがいい加減になっていきますからね。今何年だっけ?みたいな。
これまでの1年。これからの1年。そうやって時を刻んでいけることは一視聴者としてこの上ない喜びです。
①最後はキッチリ決めるよ!
女王になるか、留まるか……そんな前回の引きをぶっ潰すかのように突然変身スタート。あっという間に最終回。
「ヤラネーダもいないのに変身する意味あるの?」
「ない」
夢オチでした。なるほどこれが東堂いづみの今一番大事なことか。やりやがったな。察しの良い視聴者ならお気づきだと思いますが、このタイミングで変身バンクをやったということは本編中ではやらない。つまりデリシャスは登場しない。ここ数年は交代劇を入れる都合で話しの流れに無理が生じていた面があったのですがトロピカルの最後はキッチリ締める。そういう判断を下したということです。ちなみに変身バンクを入れるのはこのアニメがプリキュアだからです。変身しない変身ヒロインなんて存在意義がないからね。
話しを戻して、ローラに気づかれないようまなつは音を立てずに部室へ退却。
寝静まった部室。ハイキングの写真を見つめるローラ。彼女の足元で横になっていたまなつも事態を受け止めます。
翌朝。まなつの姿が見当たりません。
ローラに意見を求めても上の空。さっきから変と心配するさんご。誤魔化そうとしたところで当のまなつが荷物を抱えて現れます。
中身は巨大なメロンパンクッション。前回ローラが当てたくじの景品。それを受け取りながら別に今日じゃなくても……とローラが言うと、当たりのくじが気になって大事なことを決められないと困るじゃん?と返すまなつ。その一言で察するローラ。何の話だ? 流石に朝からふたりの様子がおかしければ気づく。視線を浴びたまなつに代わってローラが直接伝えます。
部室で事情を聞き、声を無くすみのりとさんご。あすかは急過ぎる!と苛立ちも露わ。
女王になるのはまだ先なんでしょ? なら今決めなくても……。さんごの懇願するような声に「でもそれじゃあとまわしの魔女と一緒になっちゃう」「後回しにしちゃダメなんだ」。静かに、しかし硬い口調で答えるローラ。でも帰ってしまったら私達のことを忘れてしまう。もしかしたら私達も……。それまで黙っていたまなつが立ち上がりながら口を開きます。
「私達は忘れない! もし記憶を消されても……絶対忘れないよ!」
額と額を合わせながらそう断言するまなつ。
ローラが今一番大事だと思うことをやって欲しい。一晩でその結論に達したのでしょう。毅然とそう答えるまなつ。脳裏に蘇る女王の後ろ姿。ローラの憧れ。元から腹は決まっていたでしょうがダメ押し。ちょっと惜しいのはローラが女王を志望する動機について作中ではあまり触れられていないことですね。一応映画では憧れていたとそれっぽい話しもしていますが、彼女の普段の言動を見ると偉そうだから、目立つから、っていう理由の方が強く見えてしまうのは最終回としてはパンチが弱いところです。彼女のキャラが濃すぎるのと、グランオーシャン周りの設定開示が遅かったってのがありますね。
「今一番大事なこと……」。まなつの言葉を反芻するローラ。
②トロピカ卒業フェスティバル
ついに開催。
劇の準備の前にローラが提案。ラストは女王になるために自分の国に帰っていきました、にして欲しい。それが彼女の答え。その答えにみんな快く頷きます。
スケジュールはつつがなく進み、いよいよトロピカる部の出番。
客席にはまなつ、さんご、みのりの母の姿も。衣装に着替え、舞台裏で気合を入れる一同。円陣を組んでスタート。
相変わらず本番でも棒読み口調なまなつ。そして最終回だけあってローラ成分120%な作画のローラ。それぞれの出会いを再現するように劇は進んでいきます。桜川先生も劇に参加。追手に見つかるまいと隠れるローラ。その彼女を匿うみのり。入れ替わって逃げよう。するとローラが小声で
「またあなたの乙女なポエムが読めるのね」
「黙れ」
このコンビ良いよね。
演技なのか本音なのか笑いが溢れながら劇は進み、いよいよクライマックス。
ぶっつけ本番のラスト。台詞を忘れても自分の言葉で話せばいい。それが私達の物語だから。目の前に立った4人にローラが頷き返してスタート。
私がこの街に来た本当の理由は女王になるため。私の国の女王は実力で選ばれる。だから私は手柄を上げなければいけなかった。そしてついに伝説の灯台を見つけた。これで女王になれる。まなつが一歩前に出ると、それなら私達とは一緒に暮らせないんだね……と沈んだ声で受け応えます。「ええ」。
「女王になるためこの街に来て、みんなと仲良くなって……」
懐かしむように言葉を続けます。
「毎日すっごく楽しくって、ずっと一緒にいたいって思って。だけど……だけど私は帰らなきゃ!」
「私の夢を叶えるために帰らなきゃ!」
別れを惜しむ一同。
「うん、トロピ……。トロピカってる……」
ここでリップが消える演出が入っているのは、まなつが気合を入れて堰き止めていたものがなくなった合図ですね。
「ありがとう。ねぇ、最後にみんな…」
「行かないで!」
ローラに抱きつくと泣きながら懇願するまなつ。強く抱きしめながら一緒に部活して、一緒に勉強…はしなくていいけど夜は一緒のベッドで寝て、朝は一緒にごはん食べて、お昼はみんなでトロピカルメロンパン食べて……。涙と一緒に言葉も溢すまなつ。その間もローラは固まったようにされるがまま。
まなつも自分の理不尽さに気づきながらも溢れた気持ちを止めることができません。
「ありがとう、まなつ」
そんな彼女をローラは愛おしそうに抱きしめ返します。
さあ、最後にみんなで歌いましょう! ここで毅然と振る舞えるのがローラの持ち味。以前ローラが歌った曲をみんなで合唱。ところが泣きつかれて呆けたまなつがうっかり伝説の灯台を倒してしまいローラが下敷きに。持ち上げようとしてもう一撃。これにはたまらずローラも私女王なのよ!と猛抗議。ごめんローラ。ロザリアだっつーの! 役は忘れない。
いつもの展開に客席も大爆笑。感動のラストシーンが台無しと困惑するローラ。
「問題ない。これが私たちの物語だから」
どんな状況になろうとも仕事を進めるのがパイセン流。
「はぁ~~?」
役忘れてますよ。
まなつが吹き出して笑顔が戻るとローラも観念。仕方がないといった表情を浮かべると「オーライ、ここから立て直しましょ」。
「うん、5人でな」
「さん、ハイ♪」
再び合唱。
「ひとりでうたうよ~り~♪友達と歌おう~♪」
劇のフィナーレに万雷の拍手が起こります。親父来てたのかよ。
ローラは前に進み出るとみんなに話しがあると切り出します。すでに劇の内容は終わっているので完全なアドリブ。
「私の本当の名前はローラ・アポロドーロス・ヒュギーヌス・ラメール!」
「人魚の国から来た人魚よ♪」
最後にネタばらし。
これには会場も舞台上のみんなも唖然。でもそこは阿吽の呼吸。まなつがすぐに紹介。最後に大サービス。尾ひれに触ってもいいわよ。するとすぐさま飛びついたのが風紀委員の角田さん。尾ひれを握りながら高々と本物の人魚だと証言。そこから先はお祭り状態。このはっちゃけがローラ最高の持ち味。
③失われた時を求めて
夕暮れに染まる海。
あれで良かったの? 隠したままお別れするなんて嫌だもの、と悪びれることなく答えるローラ。
あすか。呼びかけると改めて卒業を祝います。明日の卒業式には出られない。握手をしながら別れの挨拶を交わします。目を見開きながら涙を浮かべるローラ。実はこのときまで彼女が表立って感情を露わにしたことはありませんでした。その姿にあすかは息を呑みます。まなつがリップで気合を入れてあげます。餞別代わりにリップを渡します。
みんなと友達でいたことも私忘れちゃうのかな……。小声で呟くと、記憶が消される理由を明かします。人魚の一生は長い。私が女王になって長い時間が経ってその頃にはまなつ達はもういなくなってる。私は海の中で独り。大昔、人間と関わった人魚が寂しさから記憶を消す道具を作った。証拠隠滅とかではなく、センチメンタルな理由でした。一種のカウンセリング装置だったのか。
会えなくなってもずっと憶えてるって寂しいことなのかな? みのりの問いに寂しくない! 忘れてしまう方が寂しいと語気強く答えるあすか。忘れちゃったら寂しいこともわからない。
「たとえ会えなくなってもローラは一番大事な友達だよ! ずっと!ずっと!」
そう宣言するまなつ。
「まなつ。さんご。みのり。あすか」
「私のこと忘れない?」
「ああ」「絶対に」「忘れない」「一生憶えてる」
その答えに頷いて涙を零したローラは笑顔で別れを告げます。
「ありがとう。また会いましょう」
人魚の姿に戻ると海に飛び込み、終の美を飾って故郷へと帰ります。
その夜。ローラが居た形跡が跡形もなく消えていきます。みのりの美少女感。
朝、もう1人誰かが居たような気がするまなつ。どうやら人間の記憶も消えるらしい。卒業式も終わり、全ての記憶からローラが抹消されます。
グランオーシャンで女王になるための勉強に励むローラ。
手元にあるリップを不思議がります。見に覚えがないのに気にかかる。それに加えて見覚えのないメモ。「魔女の所へ」。
以前から打診していた人間界見学。その許可が下ります。ただし人間には会わないように、と釘を刺す女王。
ローラが辿り着いたのは1話の場所。
大体この辺。ローラも聞き伝ての様子。と、そこでエンカウント。2分ぶりの再会。
ちょっと時間を巻き戻して。
崩壊したアジトにまだ住んでいるエルダ達。実はローラが記憶を消される前、記憶を消された私がいつかここに来たら教えて欲しいと頼んでいました。人魚の記憶は消えるけどエルダ達はその埒外。ああ、そういうわけでグランオーシャンには加わってないのね。これは見事な活用。ローラのしたたかさも伺えます。
「無事あいつと会えてるかな?」
会えたもののお互いに忘れているので感動の再会不成立。
あなたは私を知らないのね。なら私が探してる人間ではない。どうやら人間側の記憶も消えることは知らないらしい。まあ確かに確認する方法はないからなぁ。友達を探している。へ~私と同じだ。何か手がかりは? リップを見せるとドンピシャ。
「なんでローラが持ってるの!?」
「なんでまなつが私の名前を知ってんのよ!」
「へっ?」
オーバーフローしたのかポットが光ると、記憶消去マシンが爆発。記憶が入ったシャボン玉が溢れ出てきます。そこは涙ながらの再会とかじゃねーんだ。
「トロピカってる~!」
その後は無事みんなと再会。
自分の夢に向き合い、さんごは実家のお手伝い。みのりは……鉛筆太ぇ! いや確かにそれなら筆は折れないけど、そういう意味じゃないよね!? あすかは高校でもコーチとバトってました。百合子さん大変だなぁ。まなつはトロピカる部に精を出します。新入部員が大勢集まったため部室を増築。
チョンギーレ達も観念したのか仕事をすることに。屋台、診療所、バトラーのお世話で大忙し。グランオーシャンでは一転して人間について教え始めます。ローラが講師役。
④引き継ぎ式
まさかのCパート。
出張プリティホリック。コスメショップなのになぜか新米「ささのひかり」とコラボ。スポンサーのゴリ押し感。おむすびを見て飛びつく少女。食べようとしてただのモックアップだと気づきます。見境ねぇな。何故か中に入っていたまなつが自己紹介。特に驚いた様子もなく和実ゆいと答える少女。こいつ……才能あるわ。
早速コスメのお試し。またたく間にチェンジ。記念にリップも贈呈。業務連絡が入ったのでそそくさと去っていくゆい。類は友を呼ぶ。そこはお互いに察します。
「さ」「よ」「う」「な」「ら」
なのに最後に犬の糞を踏んでしまうまなつであった。
◯トピック
こうしてみんな仲良く一緒に暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。
シリーズ18年目・16代目トロピカル~ジュ!プリキュア 完!!
てっきりお別れから何年も経って再会する流れなのかと思ったら、まさかの記憶装置ぶっ壊しエンド。途中湿っぽくはなるけど、最後の最後は笑顔で。なんならバカみたいな終わり方で。トロピカルらしいフィナーレでした。
終わってみるとみんなそれぞれ持ち場にキッチリと着いた幕引きで、本作はモラトリアム(後回し)からの卒業を描いた物語だったとも言えます。決してお説教臭くならず、それぞれがそれぞれの引き際、覚悟を実感しながら「今」の自分を受け入れ「今」を掴み取っていく。
劇の重要シーンなのに失敗して笑いが起きたり、とんでもないネタばらしをしたり、したたかに手を打ったり、そのくせ最後は意味不明なことが起きて大団円。おバカなことも含めてそれを良しとした気持ちの良い作品でした。ユーモアは人生に欠かせないスパイス。それを実演して見せたプリキュアですね。
ここからはプリキュアシリーズの俯瞰的な視点も交えて総括していきます。
プリキュアを取るか、女子中学生を取るか
これはプリキュアシリーズにおける一つの命題です。いずれのシリーズもこのどちらかに重きを置いた物語になっています。去年のヒーリングはガツンとプリキュア側に天秤を傾けた物語でした。これに対し本作はこれまでと異なるアプローチを取っています。
トロピカルにおけるプリキュア要素は「ローラが女王になる」だけです。その業務内容に世界を救う、魔女の救済、幹部達のやる気を取り戻す…などは一切入っていません。まなつ達がプリキュアを通してこれをやる!みたいなのも無い。本作のプリキュア活動はローラが人間界を旅して女王になること。それだけです。そしてそんな彼女が実質的な主人公です。
プリキュアであること。女子中学生であること。この2つのバランスを取ることはとても難しい。であれば、主観を逆転させてプリキュア(人魚)を主人公にしてしまえばいい。だからこの物語は人間の女の子がプリキュアを経験する話である以上に、人魚の女の子が人間の生活を経験する話になります。プリキュアと女子中学生を一体(同一グループ)にしたわけです。
まなつ達にとってもローラと一緒に冒険をして学ぶので女子中学生がプリキュアをやることは継続しています。もはやローラのお手伝いみたいなレベルですが。しかしさんごの「私の好きはここにある!」が示すようにローラとの出会い、冒険がそれぞれの人生観に内包され「私たちの物語」として昇華されています。
この意味で人魚と人間が分断されることなく連続した世界として描かれた本作はその本分を全うしています。トロピカルはプリキュアを卒業するものではなく、かといってプリキュアで在り続けるものでもなく、プリキュアと共存していく物語だからです。
この辺は多少こじつけというか、プリキュアから戦うヒロイン、正義の味方みたいな意味合いを完全に脱色して全く別物レベルにまで改変してしまっているので、変身ヒロインものとしてどうなんだ? プリキュアの意味なくない? という課題がなくもないのですがぶっちゃけプリキュアを定義できるのはプリキュアだけです。それが本シリーズの強み。
言ってしまえば「プリキュアとは何か?」「女子中学生ができること」を突き詰めていく物語であり、作品ごとにその答えを提示していく形式の長編物語である、というのが私の見解です。
この先シリーズが続き、プリキュアがアイドル化して、憧れのアイドル(プリキュア)になりたい!みたいな作品が現れればプリキュアであることと女子中学生であることの両立が強く意識されるかもしれません。しかし現状では女子中学生が積極的に敵を殴り倒す理由はないし、プリキュアをやっていても稼げはしません。自然とプリキュアから足が遠のいてしまう。
そんな中でプリキュア本来の価値観や考え方が異なる相手との出会い、交流を通じてより広く豊かな世界観を身につけながらプリキュアとの両立を図った本作はチャレンジングな作品であったと思います。主人公は人魚。だけどプリキュアとして馴染んでる。そういう幅広さを持たせられたことも含めて個性的。
物語全体として見たときに比較的ウェイトが軽い……重く複雑なエピソードは控えめな作風でしたがそれでも終盤の後回しにまつわる提起、そして劇を演じながら互いの胸の内を語る場面はこの1年温めてきた思い出が溢れる素晴らしい舞台でした。冒頭で述べたように近年の最終回はお披露目を兼ねるのが定例化していました。それを敢えて変えてあの場面を描ききってくれたことは視聴者として万感の思いであります。締めるところは真面目に締めて、ふざけるところは真面目にふざける。それが本作の魅力です。
来週からはまた新シリーズが始まり心機一転となりますが、この1年の余韻に浸りながら新しい1年を迎えられるこの瞬間というのも貴重な体験です。おっさんになると1年という括りがいい加減になっていきますからね。今何年だっけ?みたいな。
これまでの1年。これからの1年。そうやって時を刻んでいけることは一視聴者としてこの上ない喜びです。
第45話「やる気大決戦!輝け!トロピカルパラダイス!」
◯今週の出来事
①いい加減成仏しろ
地球規模の異常気象に混乱する人々。その中心部であるあおぞら市では、残された少数の人々が救護活動。よく無事だったな。43話で倒れた人の中にちゃっかりいなかっりする。
倒れたまなつを襲うバトラー。ひらりと身を翻して回避。身体能力高ぇ。しかしパクトが弾かれてしまいます。コワスンダー召喚。かつて魔女が地上征服に使ったトライポッド。絶体絶命。すると「やめとけバトラー」。
チョンギーレ達が現れると口々に嗜める声。やる気を奪われたのでは? 驚くまなつ達に奪われるほどのやる気なんてないと返事。だから棺のゲージ増えなかったのね。
裏切るつもりですか? 先に裏切ったのはそっち。近くに落ちていたパクトを拾うとこれがエルダの今一番やりたいこと!とまなつにパス。勝負は仕切り直し。絶対負けない最終決戦開始。
先に火蓋を切ったのはチョンギーレ。OPでお馴染みのアレを飛ばしてコワスンダーを足止め。エルダとヌメリーも攻撃。プリキュアと幹部の共同戦線。
いつものようにコーラルがバリアで攻撃を引き受けると、後方からパパイアビームで目潰し。フラミンゴが岩投げで背後に気を引き、サマーとラメールが近接格闘。作画もやる気パワー全開。流石最終決戦。畳み掛けるように必殺技。完全にハメ殺しコンボ。
それでカタがついたらラスボスはいらない。必殺技を無効化すると反撃。もはやラメールの単独技は足止めにもならない。コーラルが間に入ってガード。4重防壁でも防ぐことができず岩に陥没。サマーとフラミンゴの技も毛ほども効かず、パパイアに至っては撃つことすら許されない始末。
バトラーは海底を割るとプリキュアをそこに沈め、さらに追撃でダメ押し。何とか防御だけはするコーラル。過労死しそう。直撃は免れたものの海の底に。
クレバスの底で意識を取り戻すサマー。みんなは?
その声に応えるように一筋の光が頭上に伸びます。パパイアのビーム。幸いみんな近くにいる。こういう使い方もできるんだな。危機的状況にも関わらず安堵の声を洩らすフラミンゴ。コーラルも便利だねと同意。和んだのか、こういうライトを劇で使おうと提案するサマー。でも舞台は屋外で明るいからよく見えないと思う。パイセンがマジレス。残念そうに返事をするサマー。その辺の見せ方も決めないとな。彼女達の思考は先へと進みます。
「こんなところで終わりにしない」
「トロフェス、このままやらずに終わらせられないもんね」
「高校に行ってまたテニスを始めて……」
「もっとたくさんのかわいいとみんなに届けて……」
「もっと色んな物語を紡いで……」
「みんなでめいっぱいトロピカれる街を取り戻す! それが私達の!」
「今一番大事なこと!!」
大地と海のリングが混ざり合うと、無限象殖。フィーバー! 先週ぶり、キュアオアシスさん再登場。もうお前何なんだよ。君は自分の存在についてもっと真剣に考えた方がいいと思うぞ。無限に増えた象とジンベイザメがバトラーを連打。
「プリキュア! スーパートロピカルパラダイス!」
「アヒャヒャヒャ!」
狂気。トロピカりすぎてキマってますやん。蚊のように叩き潰されるバトラー。
「ビクトリー!」
元に戻ったバトラーに声をかけるチョンギーレ達。次の仕事を探そう。しかしそれでも諦めきれないバトラーは自分のやる気を差し出して棺を覚醒。世界よ滅びてしまえ! このセリフだけ聞くとルサンチマンの最期の絶叫って感じですが、ただの厄介オタクなんだよなぁ。干からびて瀕死に。
その間も棺は本格稼働して世界の終焉が加速。このままでは……ピンポーン。グランオーシャンが配達にやってきます。修理が終わったポッドを使ってやる気を回収。ウルトラ・スーパー・アメイジング・カムバック。たぶん名前に意味はない。
膨大な量のやる気が返ってくると反動が強く1人で支えるのが大変。そんなわけでサマー達が手伝いみんなで踏ん張ります。回収し終わると棺は自爆しアジトと共に崩壊。海中の底へ。みんなはグランオーシャンに退避。バトラーを回収してるの偉い。
海上まで浮上すると地上は元の景色に。
回収したやる気をリリース。すべての人にやる気が戻りグランオーシャンも完全復活。最後までくるるんはマスコットでした。
最後にポッドから小粒の石のようなものが出てきます。バトラーのやる気。彼だけぐったりしたまま。やる気を返すべきか。下手に返しても大変なのでこのままでもいいのでは? 満場一致で可決。それはそれとしてチョンギーレさん片目負傷しててかっこいい。ちなみにヌメリーも角が折れてたりする。やる気は女王が預かることに。ところがその矢先、やる気が自然消滅してしまいます。まあ、これはこれで。
その後、すぐに魔女組は別れを告げて離脱。あ、グランオーシャンでみんなで暮らしましたってわけじゃないんだ。ここの住人ってわけじゃないのかもしれない。
こっちもトロフェスが残ってる。
②最後の選択
トロフェス前日。
脚本は結局今のままみんなで一緒に暮らしましたエンドに落ち着いたようです。
まなつとローラが発声練習をしていると放送部がスケジュールについて問い合わせてきます。そこに被せるようにオカルト部からのオーダー。まなつにオカルトはまずい。みのりが代打に。劇で使う小道具の準備をしていたあすかのところにも書類を持った生徒がやってきます。さらにさらに……生徒会仕事しろ。このイベントの企画をやっているせいかトロピカる部にみんな来るらしい。これで劇やろうってんだから酔狂にもほどがある。
引退組で余裕がある百合子があすかのもとを訪れます。世界を救ってくれたの? 直球。そんなわけないだろ。そう答えるあすかを胡乱げに見つめる百合子。そこに天文部がやってくると親父さんが来たことを告げます。また例の祈願をやるつもりらしい。話してないのにどこから嗅ぎつけた!?とそっちへ行くあすか。結局百合子の質問はあやふやに。
夕方。最後の通し稽古が終わりぐったり。
まなつとさんごの母が差し入れを持ってきます。今日は学校で寝泊まりする予定。桜川先生もやってきて寝袋を支給。ちょっとしたお祭り感に胸が湧く一同。
夜も部室で団欒。あすか先輩が抜けると寂しくなる。新入部員が入ってくるさ。在校生はトロピカる部の存在を嫌というほど知ってると思うけど、初見じゃ意味不明だろうから入部希望者がいるのか怪しい。先輩の響きに胸躍るまなつ。さんごも満更でもない様子。ローラも……ん、メロンパンに何か入ってる。当たり。くじは中に入れないだろ。縁起がいい。これで明日の演技もきっと完璧。パイセン渾身のダジャレ。
就寝。寝袋の自己主張が激しい。
夜が更けた頃、隣のローラが居ないことに気づくまなつ。そのローラは女王から突然期限を突きつけられます。
グランオーシャンの復興が始まり、新しい海に旅立つ。また違う海のどこかへ。その出発が明日。絶対被せただろ。女王はローラのこれまでの活躍を労うと次期女王の座を確約。まずは自分のもとで作法を身に着けてもらう。決心が着いたら明日の出発までにここに戻ってきなさい。
けれど、もしあなたがこの地上で暮らしたいというのならそれも構わない。女王の座を辞退してずっと人間の世界に留まるのもいい。相変わらずエグい選択だなとは思うものの、これがギリギリの妥協点なのでしょう。ローラが戻れば記憶は消すしか無い。それが人魚の掟。これはローラが女王になってもおそらく変えがたいし女王になる前に消される。作法を身につけてもらうと前置きしているのもその示唆でしょう。だからその抜け道として新天地への移動という名目で実質的に追放する。穏やかに話す女王の声とは裏腹に合理的で冷静な選択が突きつけられています。
「ローラ、決めるのはあなたです」
声を失うローラ。まなつもまた声を失います。
③次回予告
デリシャスの人、普通に劇に混ざってそう。
◯トピック
おにぎり→握る パン→こねる 麺→茹でる
茹でる?
ラストバトルとしては消化試合もいいところのバトラー戦でしたが、トロピカルの真の最終決戦はここから。
己が人生を決める戦い。その舞台に立つためにこの1年があったと言っていい。ローラとまなつ最後の戦い。この物語の一番大事なことが問われる。
①いい加減成仏しろ
地球規模の異常気象に混乱する人々。その中心部であるあおぞら市では、残された少数の人々が救護活動。よく無事だったな。43話で倒れた人の中にちゃっかりいなかっりする。
倒れたまなつを襲うバトラー。ひらりと身を翻して回避。身体能力高ぇ。しかしパクトが弾かれてしまいます。コワスンダー召喚。かつて魔女が地上征服に使ったトライポッド。絶体絶命。すると「やめとけバトラー」。
チョンギーレ達が現れると口々に嗜める声。やる気を奪われたのでは? 驚くまなつ達に奪われるほどのやる気なんてないと返事。だから棺のゲージ増えなかったのね。
裏切るつもりですか? 先に裏切ったのはそっち。近くに落ちていたパクトを拾うとこれがエルダの今一番やりたいこと!とまなつにパス。勝負は仕切り直し。絶対負けない最終決戦開始。
先に火蓋を切ったのはチョンギーレ。OPでお馴染みのアレを飛ばしてコワスンダーを足止め。エルダとヌメリーも攻撃。プリキュアと幹部の共同戦線。
いつものようにコーラルがバリアで攻撃を引き受けると、後方からパパイアビームで目潰し。フラミンゴが岩投げで背後に気を引き、サマーとラメールが近接格闘。作画もやる気パワー全開。流石最終決戦。畳み掛けるように必殺技。完全にハメ殺しコンボ。
それでカタがついたらラスボスはいらない。必殺技を無効化すると反撃。もはやラメールの単独技は足止めにもならない。コーラルが間に入ってガード。4重防壁でも防ぐことができず岩に陥没。サマーとフラミンゴの技も毛ほども効かず、パパイアに至っては撃つことすら許されない始末。
バトラーは海底を割るとプリキュアをそこに沈め、さらに追撃でダメ押し。何とか防御だけはするコーラル。過労死しそう。直撃は免れたものの海の底に。
クレバスの底で意識を取り戻すサマー。みんなは?
その声に応えるように一筋の光が頭上に伸びます。パパイアのビーム。幸いみんな近くにいる。こういう使い方もできるんだな。危機的状況にも関わらず安堵の声を洩らすフラミンゴ。コーラルも便利だねと同意。和んだのか、こういうライトを劇で使おうと提案するサマー。でも舞台は屋外で明るいからよく見えないと思う。パイセンがマジレス。残念そうに返事をするサマー。その辺の見せ方も決めないとな。彼女達の思考は先へと進みます。
「こんなところで終わりにしない」
「トロフェス、このままやらずに終わらせられないもんね」
「高校に行ってまたテニスを始めて……」
「もっとたくさんのかわいいとみんなに届けて……」
「もっと色んな物語を紡いで……」
「みんなでめいっぱいトロピカれる街を取り戻す! それが私達の!」
「今一番大事なこと!!」
大地と海のリングが混ざり合うと、無限象殖。フィーバー! 先週ぶり、キュアオアシスさん再登場。もうお前何なんだよ。君は自分の存在についてもっと真剣に考えた方がいいと思うぞ。無限に増えた象とジンベイザメがバトラーを連打。
「プリキュア! スーパートロピカルパラダイス!」
「アヒャヒャヒャ!」
狂気。トロピカりすぎてキマってますやん。蚊のように叩き潰されるバトラー。
「ビクトリー!」
元に戻ったバトラーに声をかけるチョンギーレ達。次の仕事を探そう。しかしそれでも諦めきれないバトラーは自分のやる気を差し出して棺を覚醒。世界よ滅びてしまえ! このセリフだけ聞くとルサンチマンの最期の絶叫って感じですが、ただの厄介オタクなんだよなぁ。干からびて瀕死に。
その間も棺は本格稼働して世界の終焉が加速。このままでは……ピンポーン。グランオーシャンが配達にやってきます。修理が終わったポッドを使ってやる気を回収。ウルトラ・スーパー・アメイジング・カムバック。たぶん名前に意味はない。
膨大な量のやる気が返ってくると反動が強く1人で支えるのが大変。そんなわけでサマー達が手伝いみんなで踏ん張ります。回収し終わると棺は自爆しアジトと共に崩壊。海中の底へ。みんなはグランオーシャンに退避。バトラーを回収してるの偉い。
海上まで浮上すると地上は元の景色に。
回収したやる気をリリース。すべての人にやる気が戻りグランオーシャンも完全復活。最後までくるるんはマスコットでした。
最後にポッドから小粒の石のようなものが出てきます。バトラーのやる気。彼だけぐったりしたまま。やる気を返すべきか。下手に返しても大変なのでこのままでもいいのでは? 満場一致で可決。それはそれとしてチョンギーレさん片目負傷しててかっこいい。ちなみにヌメリーも角が折れてたりする。やる気は女王が預かることに。ところがその矢先、やる気が自然消滅してしまいます。まあ、これはこれで。
その後、すぐに魔女組は別れを告げて離脱。あ、グランオーシャンでみんなで暮らしましたってわけじゃないんだ。ここの住人ってわけじゃないのかもしれない。
こっちもトロフェスが残ってる。
②最後の選択
トロフェス前日。
脚本は結局今のままみんなで一緒に暮らしましたエンドに落ち着いたようです。
まなつとローラが発声練習をしていると放送部がスケジュールについて問い合わせてきます。そこに被せるようにオカルト部からのオーダー。まなつにオカルトはまずい。みのりが代打に。劇で使う小道具の準備をしていたあすかのところにも書類を持った生徒がやってきます。さらにさらに……生徒会仕事しろ。このイベントの企画をやっているせいかトロピカる部にみんな来るらしい。これで劇やろうってんだから酔狂にもほどがある。
引退組で余裕がある百合子があすかのもとを訪れます。世界を救ってくれたの? 直球。そんなわけないだろ。そう答えるあすかを胡乱げに見つめる百合子。そこに天文部がやってくると親父さんが来たことを告げます。また例の祈願をやるつもりらしい。話してないのにどこから嗅ぎつけた!?とそっちへ行くあすか。結局百合子の質問はあやふやに。
夕方。最後の通し稽古が終わりぐったり。
まなつとさんごの母が差し入れを持ってきます。今日は学校で寝泊まりする予定。桜川先生もやってきて寝袋を支給。ちょっとしたお祭り感に胸が湧く一同。
夜も部室で団欒。あすか先輩が抜けると寂しくなる。新入部員が入ってくるさ。在校生はトロピカる部の存在を嫌というほど知ってると思うけど、初見じゃ意味不明だろうから入部希望者がいるのか怪しい。先輩の響きに胸躍るまなつ。さんごも満更でもない様子。ローラも……ん、メロンパンに何か入ってる。当たり。くじは中に入れないだろ。縁起がいい。これで明日の演技もきっと完璧。パイセン渾身のダジャレ。
就寝。寝袋の自己主張が激しい。
夜が更けた頃、隣のローラが居ないことに気づくまなつ。そのローラは女王から突然期限を突きつけられます。
グランオーシャンの復興が始まり、新しい海に旅立つ。また違う海のどこかへ。その出発が明日。絶対被せただろ。女王はローラのこれまでの活躍を労うと次期女王の座を確約。まずは自分のもとで作法を身に着けてもらう。決心が着いたら明日の出発までにここに戻ってきなさい。
けれど、もしあなたがこの地上で暮らしたいというのならそれも構わない。女王の座を辞退してずっと人間の世界に留まるのもいい。相変わらずエグい選択だなとは思うものの、これがギリギリの妥協点なのでしょう。ローラが戻れば記憶は消すしか無い。それが人魚の掟。これはローラが女王になってもおそらく変えがたいし女王になる前に消される。作法を身につけてもらうと前置きしているのもその示唆でしょう。だからその抜け道として新天地への移動という名目で実質的に追放する。穏やかに話す女王の声とは裏腹に合理的で冷静な選択が突きつけられています。
「ローラ、決めるのはあなたです」
声を失うローラ。まなつもまた声を失います。
③次回予告
デリシャスの人、普通に劇に混ざってそう。
◯トピック
おにぎり→握る パン→こねる 麺→茹でる
茹でる?
ラストバトルとしては消化試合もいいところのバトラー戦でしたが、トロピカルの真の最終決戦はここから。
己が人生を決める戦い。その舞台に立つためにこの1年があったと言っていい。ローラとまなつ最後の戦い。この物語の一番大事なことが問われる。
第44話「魔女の一番大事なこと」
◯今週の出来事
①後回しの果てに
愚者の棺にやる気を注ぎ込もうとするバトラーを妨害。ギリギリのところでタンクが破損しやる気が霧散。魔女が激怒するもそもそも何を後回しにしているのかを思い出せないので手が止まってしまいます。
その様子に気を取られている隙を突かれてサマーの変身が解除。今週のノルマ準備完了。
状況は魔女側優勢。それを見て取ったエルダはスイッチON。すると以前ローラに使った落とし穴が開いてまなつを没シュート。退路ができたのでプリキュア達もその穴に飛び込んで戦闘を離脱。サンキュー、エルダちゃん。
当然バトラーが叱責。しかしあれ以上やったらお掃除が大変だしぃ~と素知らぬ顔。これで済んでしまうあたり相当緩いよね、この敵組織。ある意味こっちも部活みたいなもん。ただし愚者の棺自体は発動しているので世界の破滅はカウントダウン中。
留守番しているくるるんも不安な目で空を見上げます。次回予告見る限り地上で何かやりそうな感じはする。
地下牢に行くともぬけの殻。鍵をかけ忘れていました。ため息をこぼしながらプリキュアの捜索を開始するバトラー。
近くの倉庫に隠れていたまなつ達は安堵。一息つけそうなので早速本題に入ります。前回ローラが投げかけた言葉の意味。
あとまわしの魔女は何百年も昔「破壊の魔女」と呼ばれていた。この世を滅ぼすための存在。ただそのように生まれてしまっただけと話す女王。だいぶざっくりしていますが物語的に深堀りする気は無いようです。さんごがコスメ好きでみのりが小説好きってのと変わらない扱いですね。この物語は過去を変える話ではないので過去にどういう存在で、なんでそうなったのかを議論する意味はありません。
その名のとおり破壊の限りを尽くす魔女。しかし人間も無力ではなく大砲などを使い抗戦。傷ついた魔女は人気のない洞窟に逃げ込み、そこで偶然少女と出会うことに。傷を負った魔女を善意で助ける少女。相手が破壊の魔女だとは気づかなかったらしい。見るからに人間ではない生物ですが、おそらくこの時代は人魚と共存した世界だったと思われるのでその亜種と思われたのかもしれない。少女の名はアウネーテ。魔女が海の世界から来たと知って興味を持ちます。……共存してた時代だよね? 単に順応性が高いだけかも。見た目はおっとりしているけど、中身はまなつに近いのかもしれない。私達は友達だと心を開きます。
その後、魔女は再び海に帰えると活動を再開。アウネーテのいる街の近くにも出没。当時の女王が人魚を現地に派遣。この人魚は37話で記憶の中に出てきた人魚です。伝説のプリキュアとなったアウネーテは魔女の軍勢と交戦しこれを撃破。報告を受けた魔女は自ら出向き、そこでお互いの正体を知ってしまいます。避けられない戦いに覚悟を決める両者。
魔女と一対一で死闘を繰り広げるキュアオアシス。シチュエーション的にはイースと戦うピーチみたいな感じですね。最後の一撃を放つも勝負は着かず。「決着は明日にしよう」そう言ってその場を去る魔女。
翌日。バトラーが訊ねると「明日にするわ」。次の日もその次の日も延々と先延ばしにした結果、何を後回しにしているのかすら忘れてしまう魔女。加齢で呆け始めたんじゃないかって気がしますが寿命が近いって話なので本当にそうなのかもしれない。アウネーテからするといつ来るんだよ?とリアクションに困っただろうけど。それはそれとして寿命差を利用する戦法は地味だけど効果的。相手の寿命が尽きるまで逃げたラスボスが少年漫画にいるらしい。
真相を知って驚く一同。それでもまだ足りずに永遠の命を手に入れて後回しを続けようとしていたってわけかと口を開くあすか。一方、まなつはあることに気づきます。はい、この話からもわかるとおり「終わった話」。過去そのものはもう変えられない。当事者死んでるし。この物語はある意味でとてもさっぱりとした世界だと思います。みんな過去の何かに引っかかりや囚われがある。けどそれ自体(事件)は幕を引いている。再現(追試)することもできない。
同じ頃、忘れていた過去を思い出す魔女。彼女に寄り添うようにアウネーテが現れるももはや彼女に触れることはできません。……何か成仏できない幽霊みたいになってません? 世界の危機どうのこうのというより、魔女とやり残したことがあるので死にきれなくて現世に留まってる人というのが実際のところでしょう。この意味で本作は狭い世界だと思います。これならまだルサンチマンこじらせて世界に復讐だ!とか言ってるラスボスの方が(自分と世界の対比がある分だけ)視野が広い。この物語は自分の経験、自分の物語上のことをそれぞれ語っている話だと言えます。
「何百年も経って、魂になった今も魔女を止めようとしていたのよ」
②本当に足りなかったものは
プリキュア捜索。バトラーはちょっとおかしいとため息をこぼすエルダ。その横で世界が滅びちゃうってならそれもまたいいかもと諦め気味に話すヌメリー。諦念強いな。やる気ねぇ。スタンス的に正しいんだけどさ。よくない!と反対意見を持つエルダ。死んだら菓子を食べられなくなる。そう言われたヌメリーもエルダちゃんとも遊べなくなるしね、と頷き返します。以前にも触れましたが本作のメンタルは未就学児童のそれとほぼ同じなのでエルダの主張がそのまま答えだと言っていい。やる気は無いけど世界が滅んでも困る。
どうする?とみんなの意見を伺うローラ。まなつの見解は変わらない。話し合ってやる気を返してもらう。みんなも同意見。魔女が忘れているなら思い出させればいい。対話の余地はある。そう言うと思った。安心したように頷くローラ。
意見が一致したところで発見されます。全速前進で変身。
記憶を取り戻すと同時に後悔に苛まれる魔女。決着を着けたくてももうどうしようもない。あの少女はもういない。思い出してください、貴女のあるべき姿を!と望むバトラー。この人もドルオタ拗らせたみたいなことになってるな。
外に出てチョンギーレを待ち受けると速攻で撃破。話の全貌は見えているので前座にはお引取りを。
交代するように魔女が登場。全てを思い出した。あいつはもうこの世にいない。ならば私がやることは1つ。破壊だ!
「魔女さま、すごいやる気……」
実はこの物語、やる気を出すと終わるんですよね。
「あぁ……それでこそ破壊の魔女さまです!」
恍惚の表情を浮かべるバトラー。若かったらサイリウム振ってそう。
一方的に攻撃を仕掛けてくる魔女。攻撃を避けながら説得を試みるプリキュア。アウネーテとの対決をずっと後回しにしてきた。それはつまり彼女のことを大切に思っていたことの証。しかし聞く耳を持たない魔女は手を緩めずプリキュアを滅多打ち。
サマーが倒れた傍に鏡が。そこに映るアウネーテ。サマーは任せて、と安心させるように言うと魔女に向き合います。あなたは戦うことを望んでいない。
「ずっと後回しにしてきた大事なことをやろう!」
そう言ってゆっくりと歩み寄っていくサマー。魔女の攻撃を見切って避けます。というか最初から当てる気ないな。
「あなたが本当に後回しにしてきたことは……」
「破壊だ!」
「違う! あなたが本当に後回しにしてきたことは破壊じゃなくて仲良しになること!」
「……!」
「それがあなたがずっと後回しにしてきた勇気がなくてできなかったこと!」
サマーの身体にアウネーテの姿が重なり、何百年ぶりかの再会を果たすふたり。
「やっと会えた」「会いたかった」。あの時伝えられなかったことを伝えあった魔女は泡となって消えます。もともと寿命が近かったからね。伝説のプリキュアに名前を訊ねるサマー。キュアオアシス。そう応えてふたりは共に消えます。
残された幹部達は呆然とするも幸せそうで良かったんじゃねぇか?と納得。君らのその緩さとポジティブさ好き。
それで納得できない人が約1名。どうして私を置いて行ってしまわれたのです……。人間の少女などに惑わされて……。こうなったら、自分が世界を破壊する! オタクが限界化。やっかいオタクかよ。チョンギーレ達のやる気を奪って棺に注ぎ込むもまだ足りない。
ならばプリキュアから奪うまで。攻撃を受け変身解除。勝負は来週。
③次回予告
バトラーの一番大事なこと 再就職先。
◯トピック
なんで人魚が地上から消えて記憶を消されたのかは後回し。
敵がやる気を出した途端に決着。ある意味トロピカルらしい最終決戦。
敵方のエピソードとしては割としょーもないというか、こぢんまりとした話ですが、でもおそらくみんな思い当たる節があるはずです。正直見てて胸に刺さりました。
こうして物語全体を貫いて見るとサマーの「勇気がなくてできなかったこと!」が最も核心を突いた言葉だと思います。彼女もまた1話で都会に来たものの気後れしてさんご(の店)から逃げるように去っていったのを思い出します。
やらなければ……。本当にそうなのだろうか? こうすべきではないか? 内心ではそう思っていても勇気が出ず怖気づいてしまうことがあります。その挙げ句、向き合う代わりに虚勢を張る。誰しも心当たりがあるはずです。
往々にして勇気よりも言い訳を作る方が楽です。勇気の無さをそれで埋める。そのために御大層な言い訳を捏ねくりあげる。そういう知恵ばかりつける。そうやってますます大事なことから遠ざかってしまう。魔女のエピソードはまさにそうした後回しの突き当りです。老人の最期のもがきだったのですから。
生きていれば必ず矛盾していく。その矛盾を隠すために人は鎧を纏っていく。でもそれは良心の裏返しでもある。矛盾や後ろめたさを感じるということは自分の中に引っかかりがある証拠。だから矛盾は矛盾としてあっていい。
その矛盾に向き合う勇気があれば、もしかしたら望んだものが手に入ったかもしれない。違う人生があったかもしれない。魔女とアウネーテのエピソードはそれを示しています。そしてそんな小さな勇気をこの1年正しく持ち続けたのがまなつであり、少しずつ育んでいったのがローラです。なるほどこのふたりが主人公である意味がよくわかる。
どうして後回しにするの? それは勇気が足りないから。
子ども番組らしい問いかけと答えだと思います。子どもでも知っていて、気づく簡単な答え。でもその問いに正しく答え続けることはとても難しい。簡単な問いが難問になり、途中から言い訳が始まる。
その難問に答えていくこと。それがプリキュアの使命です。それができるのもまた子ども番組の特権ですね。
①後回しの果てに
愚者の棺にやる気を注ぎ込もうとするバトラーを妨害。ギリギリのところでタンクが破損しやる気が霧散。魔女が激怒するもそもそも何を後回しにしているのかを思い出せないので手が止まってしまいます。
その様子に気を取られている隙を突かれてサマーの変身が解除。今週のノルマ準備完了。
状況は魔女側優勢。それを見て取ったエルダはスイッチON。すると以前ローラに使った落とし穴が開いてまなつを没シュート。退路ができたのでプリキュア達もその穴に飛び込んで戦闘を離脱。サンキュー、エルダちゃん。
当然バトラーが叱責。しかしあれ以上やったらお掃除が大変だしぃ~と素知らぬ顔。これで済んでしまうあたり相当緩いよね、この敵組織。ある意味こっちも部活みたいなもん。ただし愚者の棺自体は発動しているので世界の破滅はカウントダウン中。
留守番しているくるるんも不安な目で空を見上げます。次回予告見る限り地上で何かやりそうな感じはする。
地下牢に行くともぬけの殻。鍵をかけ忘れていました。ため息をこぼしながらプリキュアの捜索を開始するバトラー。
近くの倉庫に隠れていたまなつ達は安堵。一息つけそうなので早速本題に入ります。前回ローラが投げかけた言葉の意味。
あとまわしの魔女は何百年も昔「破壊の魔女」と呼ばれていた。この世を滅ぼすための存在。ただそのように生まれてしまっただけと話す女王。だいぶざっくりしていますが物語的に深堀りする気は無いようです。さんごがコスメ好きでみのりが小説好きってのと変わらない扱いですね。この物語は過去を変える話ではないので過去にどういう存在で、なんでそうなったのかを議論する意味はありません。
その名のとおり破壊の限りを尽くす魔女。しかし人間も無力ではなく大砲などを使い抗戦。傷ついた魔女は人気のない洞窟に逃げ込み、そこで偶然少女と出会うことに。傷を負った魔女を善意で助ける少女。相手が破壊の魔女だとは気づかなかったらしい。見るからに人間ではない生物ですが、おそらくこの時代は人魚と共存した世界だったと思われるのでその亜種と思われたのかもしれない。少女の名はアウネーテ。魔女が海の世界から来たと知って興味を持ちます。……共存してた時代だよね? 単に順応性が高いだけかも。見た目はおっとりしているけど、中身はまなつに近いのかもしれない。私達は友達だと心を開きます。
その後、魔女は再び海に帰えると活動を再開。アウネーテのいる街の近くにも出没。当時の女王が人魚を現地に派遣。この人魚は37話で記憶の中に出てきた人魚です。伝説のプリキュアとなったアウネーテは魔女の軍勢と交戦しこれを撃破。報告を受けた魔女は自ら出向き、そこでお互いの正体を知ってしまいます。避けられない戦いに覚悟を決める両者。
魔女と一対一で死闘を繰り広げるキュアオアシス。シチュエーション的にはイースと戦うピーチみたいな感じですね。最後の一撃を放つも勝負は着かず。「決着は明日にしよう」そう言ってその場を去る魔女。
翌日。バトラーが訊ねると「明日にするわ」。次の日もその次の日も延々と先延ばしにした結果、何を後回しにしているのかすら忘れてしまう魔女。加齢で呆け始めたんじゃないかって気がしますが寿命が近いって話なので本当にそうなのかもしれない。アウネーテからするといつ来るんだよ?とリアクションに困っただろうけど。それはそれとして寿命差を利用する戦法は地味だけど効果的。相手の寿命が尽きるまで逃げたラスボスが少年漫画にいるらしい。
真相を知って驚く一同。それでもまだ足りずに永遠の命を手に入れて後回しを続けようとしていたってわけかと口を開くあすか。一方、まなつはあることに気づきます。はい、この話からもわかるとおり「終わった話」。過去そのものはもう変えられない。当事者死んでるし。この物語はある意味でとてもさっぱりとした世界だと思います。みんな過去の何かに引っかかりや囚われがある。けどそれ自体(事件)は幕を引いている。再現(追試)することもできない。
同じ頃、忘れていた過去を思い出す魔女。彼女に寄り添うようにアウネーテが現れるももはや彼女に触れることはできません。……何か成仏できない幽霊みたいになってません? 世界の危機どうのこうのというより、魔女とやり残したことがあるので死にきれなくて現世に留まってる人というのが実際のところでしょう。この意味で本作は狭い世界だと思います。これならまだルサンチマンこじらせて世界に復讐だ!とか言ってるラスボスの方が(自分と世界の対比がある分だけ)視野が広い。この物語は自分の経験、自分の物語上のことをそれぞれ語っている話だと言えます。
「何百年も経って、魂になった今も魔女を止めようとしていたのよ」
②本当に足りなかったものは
プリキュア捜索。バトラーはちょっとおかしいとため息をこぼすエルダ。その横で世界が滅びちゃうってならそれもまたいいかもと諦め気味に話すヌメリー。諦念強いな。やる気ねぇ。スタンス的に正しいんだけどさ。よくない!と反対意見を持つエルダ。死んだら菓子を食べられなくなる。そう言われたヌメリーもエルダちゃんとも遊べなくなるしね、と頷き返します。以前にも触れましたが本作のメンタルは未就学児童のそれとほぼ同じなのでエルダの主張がそのまま答えだと言っていい。やる気は無いけど世界が滅んでも困る。
どうする?とみんなの意見を伺うローラ。まなつの見解は変わらない。話し合ってやる気を返してもらう。みんなも同意見。魔女が忘れているなら思い出させればいい。対話の余地はある。そう言うと思った。安心したように頷くローラ。
意見が一致したところで発見されます。全速前進で変身。
記憶を取り戻すと同時に後悔に苛まれる魔女。決着を着けたくてももうどうしようもない。あの少女はもういない。思い出してください、貴女のあるべき姿を!と望むバトラー。この人もドルオタ拗らせたみたいなことになってるな。
外に出てチョンギーレを待ち受けると速攻で撃破。話の全貌は見えているので前座にはお引取りを。
交代するように魔女が登場。全てを思い出した。あいつはもうこの世にいない。ならば私がやることは1つ。破壊だ!
「魔女さま、すごいやる気……」
実はこの物語、やる気を出すと終わるんですよね。
「あぁ……それでこそ破壊の魔女さまです!」
恍惚の表情を浮かべるバトラー。若かったらサイリウム振ってそう。
一方的に攻撃を仕掛けてくる魔女。攻撃を避けながら説得を試みるプリキュア。アウネーテとの対決をずっと後回しにしてきた。それはつまり彼女のことを大切に思っていたことの証。しかし聞く耳を持たない魔女は手を緩めずプリキュアを滅多打ち。
サマーが倒れた傍に鏡が。そこに映るアウネーテ。サマーは任せて、と安心させるように言うと魔女に向き合います。あなたは戦うことを望んでいない。
「ずっと後回しにしてきた大事なことをやろう!」
そう言ってゆっくりと歩み寄っていくサマー。魔女の攻撃を見切って避けます。というか最初から当てる気ないな。
「あなたが本当に後回しにしてきたことは……」
「破壊だ!」
「違う! あなたが本当に後回しにしてきたことは破壊じゃなくて仲良しになること!」
「……!」
「それがあなたがずっと後回しにしてきた勇気がなくてできなかったこと!」
サマーの身体にアウネーテの姿が重なり、何百年ぶりかの再会を果たすふたり。
「やっと会えた」「会いたかった」。あの時伝えられなかったことを伝えあった魔女は泡となって消えます。もともと寿命が近かったからね。伝説のプリキュアに名前を訊ねるサマー。キュアオアシス。そう応えてふたりは共に消えます。
残された幹部達は呆然とするも幸せそうで良かったんじゃねぇか?と納得。君らのその緩さとポジティブさ好き。
それで納得できない人が約1名。どうして私を置いて行ってしまわれたのです……。人間の少女などに惑わされて……。こうなったら、自分が世界を破壊する! オタクが限界化。やっかいオタクかよ。チョンギーレ達のやる気を奪って棺に注ぎ込むもまだ足りない。
ならばプリキュアから奪うまで。攻撃を受け変身解除。勝負は来週。
③次回予告
バトラーの一番大事なこと 再就職先。
◯トピック
なんで人魚が地上から消えて記憶を消されたのかは後回し。
敵がやる気を出した途端に決着。ある意味トロピカルらしい最終決戦。
敵方のエピソードとしては割としょーもないというか、こぢんまりとした話ですが、でもおそらくみんな思い当たる節があるはずです。正直見てて胸に刺さりました。
こうして物語全体を貫いて見るとサマーの「勇気がなくてできなかったこと!」が最も核心を突いた言葉だと思います。彼女もまた1話で都会に来たものの気後れしてさんご(の店)から逃げるように去っていったのを思い出します。
やらなければ……。本当にそうなのだろうか? こうすべきではないか? 内心ではそう思っていても勇気が出ず怖気づいてしまうことがあります。その挙げ句、向き合う代わりに虚勢を張る。誰しも心当たりがあるはずです。
往々にして勇気よりも言い訳を作る方が楽です。勇気の無さをそれで埋める。そのために御大層な言い訳を捏ねくりあげる。そういう知恵ばかりつける。そうやってますます大事なことから遠ざかってしまう。魔女のエピソードはまさにそうした後回しの突き当りです。老人の最期のもがきだったのですから。
生きていれば必ず矛盾していく。その矛盾を隠すために人は鎧を纏っていく。でもそれは良心の裏返しでもある。矛盾や後ろめたさを感じるということは自分の中に引っかかりがある証拠。だから矛盾は矛盾としてあっていい。
その矛盾に向き合う勇気があれば、もしかしたら望んだものが手に入ったかもしれない。違う人生があったかもしれない。魔女とアウネーテのエピソードはそれを示しています。そしてそんな小さな勇気をこの1年正しく持ち続けたのがまなつであり、少しずつ育んでいったのがローラです。なるほどこのふたりが主人公である意味がよくわかる。
どうして後回しにするの? それは勇気が足りないから。
子ども番組らしい問いかけと答えだと思います。子どもでも知っていて、気づく簡単な答え。でもその問いに正しく答え続けることはとても難しい。簡単な問いが難問になり、途中から言い訳が始まる。
その難問に答えていくこと。それがプリキュアの使命です。それができるのもまた子ども番組の特権ですね。
第43話「潜り込め!深海の魔女やしき!」
◯今週の出来事
①過去からのメッセージ
街中の人々のやる気が奪われた前回。それはさんご達の家族も例外ではありません。
くるるんを留守番させて、今年最初の変身。
かつてあった出来事。
傷ついた魔女を介抱する少女。あれは私、とまなつに説明する伝説の人。私が助けたのは……。夢はそこで終わり意識が戻ります。
ローラ達はグランオーシャン手前まで来ると一旦別行動。ローラはポットの修理のため女王のもとへ。3人は屋敷に殴り込み。場所は以前行ったことがあるので把握済。逃げるときに意識を失ったから所在不明かと思いきや知っていたらしい。だったら行けよ、と思いますがその辺は淑女協定というやつです。
アジトの近くで待機していたクジラヤラネーダはお昼寝。その隙きを付いて脱出を図るまなつ。変身アイテムがあるので水中でも行動可能。アジトを見つけたまなつはリップを塗って気合を入れます。魔女に直談判してやる気を返してもらおう。今作は最終盤まで切羽詰まった状況にならないので穏便な出方。
カスタマーセンター(女王)に問い合わせると修理手続きをしてもらいます。
プリキュアになったローラを見るのは初めて。そもそも人魚はプリキュアになれないはずでは? 押し黙る女王を見たローラは女王もかつてプリキュアになろうとした?と訊ねます。首肯。それはつまりかつて事件があったということ。
伝説のプリキュアによって世界が救われ、その後何百年かは平和だった。しかしまた新たな危機が訪れた。愚者の棺を解放しようとするならず者が現れた。やる気パワーの入った杯を持っていたソレと戦うためにプリキュアになろうとしたが叶わず。それでも杯だけは取り返して島の洞窟に隠した。ミッシングリンクが埋まります。話の繋がり的にならず者はバトラーっぽいが、さて。
南乃島に行ったことがあるのなら記憶は? 人間とは関わっていない。でももしかしたら自分ではそう思っているだけで記憶が消されているのかもしれない。当時は女王ではなかったので先代の女王によってそうされた可能性は捨てきれない。
消えるのは人魚の記憶だけ? 人間の記憶は? その質問には直接答えず、あなたにもいずれ分かるときが来る、自らその記憶を消してしまいたいと思う日が……そう話す女王。そんなこと思うはずがない。絶対にありえないと抗弁するローラ。しかし女王は首を横に振るばかり。だったら伝説のプリキュアはどうなの!? 彼女と心を通わせた人魚がいるからグランオーシャンには今も伝説として語り継がれているんじゃないの? もっともな指摘。伝説のプリキュアが人間である以上、人魚と人間の交流は示唆されている。
その起源を誰も知らない。知っていても記憶は消されている。おとぎ話の域を出ない。ところが伝説のプリキュアが実際に現れて自分に全てを語った。これから話すことはその伝説に隠された秘密。
②愚者の棺の真実
ローラと女王が話している間まなつはブツブツと呟くチョンギーレから魔女の居場所を聞き出すことに成功。プリキュアの3人もアジトに到着。ヌメリーとエンカウント。
まなつがアジトに来たのは不測の事態なのでヌメリーも知らない。しかし魔女様にプリキュアを目撃させるわけにもいかない。手持ちの玉を使ってヤラネーダを召喚。
まなつが扉を開くとそこに居たのはエルダ。彼女の自室らしい。土管はベッドか。ちなみに彼女が人形をとっさに隠したのは以前幽霊騒ぎがあったときに持っていったものだからですね。
事情を説明するも当然聞き入れるわけもなく、チョンギーレの声も聞こえたので教えようとすると轟音と地響きが発生。当たりをつけたまなつが部屋を出ていきます。残されたエルダは話が見えずチンプンカンプン。
チョンギーレからの報告を受けたバトラーは自分の失態に気づくも素知らぬ顔で対応。目的達成はもうすぐそこ。
水中かつ密閉空間では思うように動けず不利を悟ったフラミンゴ達は一旦アジトの外へ。
まなつも外に出て加わり一気に片を付けます。所詮は旧式の雑魚。クジラヤラネーダが控えている。こちらもラメールと合流。やる気パワーが抜き取られているのでそのまま撃破。もっともこちらもポットは修理中。
一息ついたところでサマーは魔女に直談判しようと提案。そんな話が通じる相手では……。するとラメールがこの案に乗ります。話してみる価値はある。魔女と伝説のプリキュアの秘密。魔女にもまだ心があるはず。チョンギーレが立ちふさがろうとしますが、パパイアのビームで一蹴。容赦ない。
クジラヤラネーダから抜き取ったやる気をタンクに注ぎ込むと必要量を確保。同時にプリキュアも魔女の間へ到達。チョンギーレさんはコーラルにブロック。クジラに叩かれたり乗っ取られたり今回散々な扱い。
目の前にいる相手が夢で見た人物と同じであると気づくサマー。当然魔女の方には見覚えがありませんが、プリキュアだということにも気づきません。どうも記憶が曖昧らしい。話を遮るようにバトラーがやる気パワーが満タンになったタンクを見せます。これで永遠の後回しが……。
何のためにそんなことを? それはもちろん……そこで言葉(と手)が止まる魔女。
「あれ? 私は何を後回しにしようとしていたのだ?」
その言葉を物悲しそうな表情で聞くラメール。
とても大事なことだった気がする……。
「あとまわしの魔女! 思い出しなさい! あなたは…!」
「魔女さまはそれを考える必要はありません!」
遮るバトラー。そして現れる愚者の棺。思ってたのと違う。何かのマシーンのような形状。チョンギーレの相手を1人でしていたコーラルも流石に限界。部屋に侵入されてしまいます。
いよいよお披露目。
「私がこの世界を滅ぼして差し上げますから」
「えっ?」
思わぬ言葉に目が点になるヌメリーとエルダ。チョンギーレもそんな話し聞いてねぇと抗議。確か永遠の命が手に入ってだから怠けられるという話しだったはず。おや、話してませんでしたっけ?とすっとぼけるバトラー。
愚者の棺は世界を滅ぼすことによって地球上の全ての生き物の生命エネルギーを集める。やっぱりマシーンかよ。プリキュア最終盤恒例の世界絶滅作戦。棺を解放したものに不老不死をもたらす。
離反を表明するチョンギーレ。彼らの目的は怠けることであって世界滅亡ではないので当然の反応。ならば…。チョンギーレをヤラネーダ化。これでヘイト完全移管。白目剥いててほんと今回可哀想。このあまりの仕打ちにエルダもヌメリーも悲鳴をあげます。しかしそれもあなた達は黙ってなさいと一蹴。
計画は最終段階。
③次回予告
最終盤でも変身バンクはノルマ。
唐突にごはんの歌唄いそうなプリキュア仕込み開始。
◯トピック
敵方の女の子、ぜってー大きなお友達に人気がでるやつだよ。
チョンギーレは(ヘイト管理のため)犠牲になりました。
次期プリキュアは2月スタート。ということで残り3話。スケジュールが確定したのでこちらとしてもやりやすい。結局のところは最後のピースである魔女と伝説の人のエピソード待ち。あとは記憶消去問題といったところ。今作は幹部達の動機も薄く個々で決着を付ける必要がないでしょうからその辺はスッキリしそうですし、最終回が実質次のプリキュアとの橋渡しエピソードになることを踏まえるとほぼ次回で形が固まりそう。
朧げなりに言えそうなことは、この物語は宙ぶらりん(後回し)になっていたことに対する各々の答え方になるだろうと思います。みのり然り、あすか然り、魔女然り。その人にとって1番大事なことが1番大事であるがゆえに手が止まってしまう。でも1番大事だから向き合う時がくる。魔女にとって1番大事なこと。ローラとって1番大事なこと。まなつにとって1番大事なこと。それを見届ける最終決戦。
①過去からのメッセージ
街中の人々のやる気が奪われた前回。それはさんご達の家族も例外ではありません。
くるるんを留守番させて、今年最初の変身。
かつてあった出来事。
傷ついた魔女を介抱する少女。あれは私、とまなつに説明する伝説の人。私が助けたのは……。夢はそこで終わり意識が戻ります。
ローラ達はグランオーシャン手前まで来ると一旦別行動。ローラはポットの修理のため女王のもとへ。3人は屋敷に殴り込み。場所は以前行ったことがあるので把握済。逃げるときに意識を失ったから所在不明かと思いきや知っていたらしい。だったら行けよ、と思いますがその辺は淑女協定というやつです。
アジトの近くで待機していたクジラヤラネーダはお昼寝。その隙きを付いて脱出を図るまなつ。変身アイテムがあるので水中でも行動可能。アジトを見つけたまなつはリップを塗って気合を入れます。魔女に直談判してやる気を返してもらおう。今作は最終盤まで切羽詰まった状況にならないので穏便な出方。
カスタマーセンター(女王)に問い合わせると修理手続きをしてもらいます。
プリキュアになったローラを見るのは初めて。そもそも人魚はプリキュアになれないはずでは? 押し黙る女王を見たローラは女王もかつてプリキュアになろうとした?と訊ねます。首肯。それはつまりかつて事件があったということ。
伝説のプリキュアによって世界が救われ、その後何百年かは平和だった。しかしまた新たな危機が訪れた。愚者の棺を解放しようとするならず者が現れた。やる気パワーの入った杯を持っていたソレと戦うためにプリキュアになろうとしたが叶わず。それでも杯だけは取り返して島の洞窟に隠した。ミッシングリンクが埋まります。話の繋がり的にならず者はバトラーっぽいが、さて。
南乃島に行ったことがあるのなら記憶は? 人間とは関わっていない。でももしかしたら自分ではそう思っているだけで記憶が消されているのかもしれない。当時は女王ではなかったので先代の女王によってそうされた可能性は捨てきれない。
消えるのは人魚の記憶だけ? 人間の記憶は? その質問には直接答えず、あなたにもいずれ分かるときが来る、自らその記憶を消してしまいたいと思う日が……そう話す女王。そんなこと思うはずがない。絶対にありえないと抗弁するローラ。しかし女王は首を横に振るばかり。だったら伝説のプリキュアはどうなの!? 彼女と心を通わせた人魚がいるからグランオーシャンには今も伝説として語り継がれているんじゃないの? もっともな指摘。伝説のプリキュアが人間である以上、人魚と人間の交流は示唆されている。
その起源を誰も知らない。知っていても記憶は消されている。おとぎ話の域を出ない。ところが伝説のプリキュアが実際に現れて自分に全てを語った。これから話すことはその伝説に隠された秘密。
②愚者の棺の真実
ローラと女王が話している間まなつはブツブツと呟くチョンギーレから魔女の居場所を聞き出すことに成功。プリキュアの3人もアジトに到着。ヌメリーとエンカウント。
まなつがアジトに来たのは不測の事態なのでヌメリーも知らない。しかし魔女様にプリキュアを目撃させるわけにもいかない。手持ちの玉を使ってヤラネーダを召喚。
まなつが扉を開くとそこに居たのはエルダ。彼女の自室らしい。土管はベッドか。ちなみに彼女が人形をとっさに隠したのは以前幽霊騒ぎがあったときに持っていったものだからですね。
事情を説明するも当然聞き入れるわけもなく、チョンギーレの声も聞こえたので教えようとすると轟音と地響きが発生。当たりをつけたまなつが部屋を出ていきます。残されたエルダは話が見えずチンプンカンプン。
チョンギーレからの報告を受けたバトラーは自分の失態に気づくも素知らぬ顔で対応。目的達成はもうすぐそこ。
水中かつ密閉空間では思うように動けず不利を悟ったフラミンゴ達は一旦アジトの外へ。
まなつも外に出て加わり一気に片を付けます。所詮は旧式の雑魚。クジラヤラネーダが控えている。こちらもラメールと合流。やる気パワーが抜き取られているのでそのまま撃破。もっともこちらもポットは修理中。
一息ついたところでサマーは魔女に直談判しようと提案。そんな話が通じる相手では……。するとラメールがこの案に乗ります。話してみる価値はある。魔女と伝説のプリキュアの秘密。魔女にもまだ心があるはず。チョンギーレが立ちふさがろうとしますが、パパイアのビームで一蹴。容赦ない。
クジラヤラネーダから抜き取ったやる気をタンクに注ぎ込むと必要量を確保。同時にプリキュアも魔女の間へ到達。チョンギーレさんはコーラルにブロック。クジラに叩かれたり乗っ取られたり今回散々な扱い。
目の前にいる相手が夢で見た人物と同じであると気づくサマー。当然魔女の方には見覚えがありませんが、プリキュアだということにも気づきません。どうも記憶が曖昧らしい。話を遮るようにバトラーがやる気パワーが満タンになったタンクを見せます。これで永遠の後回しが……。
何のためにそんなことを? それはもちろん……そこで言葉(と手)が止まる魔女。
「あれ? 私は何を後回しにしようとしていたのだ?」
その言葉を物悲しそうな表情で聞くラメール。
とても大事なことだった気がする……。
「あとまわしの魔女! 思い出しなさい! あなたは…!」
「魔女さまはそれを考える必要はありません!」
遮るバトラー。そして現れる愚者の棺。思ってたのと違う。何かのマシーンのような形状。チョンギーレの相手を1人でしていたコーラルも流石に限界。部屋に侵入されてしまいます。
いよいよお披露目。
「私がこの世界を滅ぼして差し上げますから」
「えっ?」
思わぬ言葉に目が点になるヌメリーとエルダ。チョンギーレもそんな話し聞いてねぇと抗議。確か永遠の命が手に入ってだから怠けられるという話しだったはず。おや、話してませんでしたっけ?とすっとぼけるバトラー。
愚者の棺は世界を滅ぼすことによって地球上の全ての生き物の生命エネルギーを集める。やっぱりマシーンかよ。プリキュア最終盤恒例の世界絶滅作戦。棺を解放したものに不老不死をもたらす。
離反を表明するチョンギーレ。彼らの目的は怠けることであって世界滅亡ではないので当然の反応。ならば…。チョンギーレをヤラネーダ化。これでヘイト完全移管。白目剥いててほんと今回可哀想。このあまりの仕打ちにエルダもヌメリーも悲鳴をあげます。しかしそれもあなた達は黙ってなさいと一蹴。
計画は最終段階。
③次回予告
最終盤でも変身バンクはノルマ。
唐突にごはんの歌唄いそうなプリキュア仕込み開始。
◯トピック
敵方の女の子、ぜってー大きなお友達に人気がでるやつだよ。
チョンギーレは(ヘイト管理のため)犠牲になりました。
次期プリキュアは2月スタート。ということで残り3話。スケジュールが確定したのでこちらとしてもやりやすい。結局のところは最後のピースである魔女と伝説の人のエピソード待ち。あとは記憶消去問題といったところ。今作は幹部達の動機も薄く個々で決着を付ける必要がないでしょうからその辺はスッキリしそうですし、最終回が実質次のプリキュアとの橋渡しエピソードになることを踏まえるとほぼ次回で形が固まりそう。
朧げなりに言えそうなことは、この物語は宙ぶらりん(後回し)になっていたことに対する各々の答え方になるだろうと思います。みのり然り、あすか然り、魔女然り。その人にとって1番大事なことが1番大事であるがゆえに手が止まってしまう。でも1番大事だから向き合う時がくる。魔女にとって1番大事なこと。ローラとって1番大事なこと。まなつにとって1番大事なこと。それを見届ける最終決戦。
第42話「襲撃!最強のヤラネーダ!」
◯今週の出来事
①トロフェス前日談
パンを咥えながら玄関を出るまなつ。外で掃除していた母が土曜日なのに?と不思議な顔。
トロフェスの準備と話すまなつ。どうやら何も聞いてないらしい。ローラが説明を付け加えます。たぶんよくわからないまま娘達を見送る母。
姉妹のようにふたりは一緒に登校。
着々と準備が進む校内。年に何回も祭りやってるから手慣れてそう。
まなつ達が最初に向かったのは生徒会室。入った途端ストップウォッチ片手の角田さんが遅刻ですよ!と歓迎してくれます。不思議そうな顔を浮かべるふたり。時計を指して時間ピッタリだと言い返すも18秒の遅刻だと釘を刺されます。わざわざカウントするためにストップウォッチ用意してるのなかなかだな。てかその後ろで頭に手を回して悠然と構えてる新会長はアレか、椅子の座り心地でも堪能してるのか? この生徒会大丈夫?
会長は角田さんを制すると束になったトロフェス書類を見せて話を進めます。話がわかる人でよかった。
生徒会室を出ると校内を見て回ります。
美術部は今回も大掛かりな作品を作るらしく粘土アートに挑戦。どこからその大量の粘土持ってきた。作るより撤去の方が大変そう。芝生腐らない?
天文部は人間プラネタリウムを企画。星座をかたどった衣装を着て持ち上げるフィジカル重視の演目。そもそも天文部は3年生がいないのでフェスに参加する必要もなさそうですが部長の詩織はノリノリ。
放送部に行くと台本を見せてもらいます。ホビー研究部の「ロボット搭乗体験」。昔『鉄騎』っていうゲームがあったんだけど、そのコントローラとゲームが置いてあるってオチじゃないよな? フィットネス研究会の「献血コーナー」は赤十字呼ぶのか?
部室に行くとみのりが頭を抱えています。
台本は完成しているけどラストに心残りがあるらしく推敲中。あー、これ最終回のアレになるやつだな。台本を取り上げたローラはあらすじを諳んじます。釣られる形でラストシーンを語るみのり。無難と言えば無難な終わり方。なら以前校内放送で歌ったやつを披露すればいいのでは?とまなつ。確かにそれは見栄えがいい。ローラも目立てるので二つ返事でOK。頷きつつもさらにワンアイデア入れたいみのり。
彼女を残して4人は準備に取り掛かります。
作業していると百合子が労いにやってきます。
タオルを受け取りながら受験も終わったと話すあすか。時系列的に年越してる感じか。春からフェニックス学院のテニス部で頑張りましょう。あらためておめでとう、と百合子。しかもさらっと合格してるし。進路でひと悶着あっても決めてしまえばすんなり行くのがプリキュア流。
テニス部と生徒会の方でもなにかやるらしい。おもむろに立ちあがると百合子は素敵なイベントを企画してくれてあるがとうと礼を述べます。彼女の中でも変化があったらしい。トロピカる部を問題視していたのも過去のこと。自分の見る目がなかった。今は全校生徒が卒業フェスティバルを楽しみにしている。
「こんなにわくわくする気持ちになったのは久しぶり」
「そういう気分をトロピカるっていうんだ」
帰ってきたまなつ達に声をかけられた百合子は「トロピカる」と受け答えます。
これで日常パートにおける課題は完了。新旧の生徒会長を完全に籠絡し学校での地位も安泰。1年で盤石な体制に。残すはプリキュアパートのみ。
屋外水槽で劇の練習。
ローラの髪型可愛いな。この子見た目だけは完璧なんだよな。中身は別の意味で完璧だけど。まなつは安定の棒。みのりは演技する気ゼロ。あすかとさんごも同じく。もうこれアドリブでよくね?
頑張ってセリフを読んだものの最後に噛んでしまい台無しに。これもまた楽しい練習風景。本番はもっと楽しくなる。もし本番で失敗してもそのまま演技を続ければいいとみのり。何があっても「このまま行くしかない…!」とか思ってそう。
まなつの母がやってきてブレイクタイム。
みんなで饅頭を食べていると、演劇のワンシーンと同じだと話題になります。本番でも本当に食べるの? 食べよう食べよう。何気にみのりが一番食べそう。
ローラは本心から「この町に来て、みんなに出会えてよかった」とこぼします。その感じ。さっきのセリフは今みたいに言えばいい。照れ笑いというより苦笑いを浮かべるローラ。彼女の様子にまなつだけが気づきます。誤魔化すように饅頭を口に入れるローラ。
その夜。
女王様になったらグランオーシャンに帰るの?と訊ねるまなつ。帰ってもまた時々遊びにくる。じゃあ私も時々遊びに行く。頷きながらも脳裏の蘇る女王の言葉。人間との記憶は消される。まなつが察すると、そんな掟は変えちゃえばいいと軽い口調で答えます。しかし内心では
「(それにもし掟が絶対だっていうのなら私は……)」
彼女のただならぬ様子にまなつもそれ以上は声をかけられません。
残された時間はもうあまりない。私の寿命が尽きる前に愚者の棺を解放しろ。え、そんなのっぴきならない状態だったの? バトラーも不退転の構え。
人魚と魔女、時計の針をこれ以上止めたままにはできない。
②そして動き出す
翌日、日曜日も登校。
部室に行くとまだみのりが悩んでいます。もう少しで閃きそうな様子。桜川先生もやってきて芝居の練習を促します。彼女も張り切っているらしく今日も特訓厳しそうとふたりで笑います。そんな団欒もここまで。
部室の外を飛び回るヤラネーダ。今年最後の変身。
海で最強→サメ→コバンザメ。コバンザメ強くはねーだろ。プリキュア側の一方的な攻撃で難なく撃破。
しかし本命は別。巨大なヤラネーダ、シロナガスクジラが登場。コバンザメはあくまでおまけ。
学校だけでなく街の人々も襲い始めます。その様子をうっとりと眺めるバトラー。かつて魔女様が滅ぼそうとした世界もこんな感じだった。トライポッドみたいなヤラネーダ。さながら『宇宙戦争』の一幕。あのときは伝説のプリキュアに邪魔をされた。
そこにプリキュアが到着。彼の独り言を追及するとバトラーは続けます。その頃は破壊の魔女と呼ばれていた。自分はまだ若造だった。あの頃の魔女様はそれはそれは素敵だったのですよ。ふむ、腹に一物抱えてそうな雰囲気だったけど、魔女を利用するというよりはかつての栄光を取り戻すのが目的だろうか。
世迷い言を聞いている暇はない。すぐにやる気を回収……しようとしたところでバトラーの攻撃。その衝撃でポットが故障してしまいます。クリスマスを過ぎた途端に扱いが雑になるのが東堂いづみ流。ここからは好きにやらせてもらう。毎年この切替の速さが好きです。
サマーが独断専行でヤラネーダに特攻をかけると逆に吸い込まれてしまいます。サマーを救出しようと4人も続きますが叶わず潮に乗って放出。やる気パワーを得たバトラーは撤退。まなつが囚われたまま連れ去られてしまいます。
まなつを呼ぶ声。意識を取り戻すと眼前に過去の(夢で見た)光景が広がります。結構ホラーだな、これ。目の前に立つ伝説のプリキュア。
③次回予告
最終章開幕。
◯トピック
あすか先輩、実は頭良かった(失礼な物言い)
日常と非日常の境界。その間に立つローラ。過去と現在の境界。その間に立つ魔女。
終盤らしくコントラストが深まってきました。本作はシリーズでも温情的で、かつ残酷な物語です。日常においては順調で最後にやるべきこともわかっている。みんなでそれを目指してもいる。けど最後にペナルティが課せられることもわかっている。優しいけれど厳しい。その意味ではいつものプリキュアですね。
ローラの性格からいってウジウジとは悩まないでしょう。最終盤でどんな真実が明らかになろうとローラは自分がやりたいことやる。そしてそのことに悲壮感を抱かせない。そういう子です。どちらかというとまなつがワイルドカード的というか、伝説の人から一方的に連絡が来ているので主人公としての腕を期待したいところ。
毎回プリキュアは最終決戦にならないと核心が何なのか、何が問われているのかが見えてこない物語ですが、トロピカルは何をやるかが問われる物語だろうと思います。考える子たちじゃなくてやる子たちだからね。演劇の最後をどう締めくくるか。その最後のピースがこれから始まる。
①トロフェス前日談
パンを咥えながら玄関を出るまなつ。外で掃除していた母が土曜日なのに?と不思議な顔。
トロフェスの準備と話すまなつ。どうやら何も聞いてないらしい。ローラが説明を付け加えます。たぶんよくわからないまま娘達を見送る母。
姉妹のようにふたりは一緒に登校。
着々と準備が進む校内。年に何回も祭りやってるから手慣れてそう。
まなつ達が最初に向かったのは生徒会室。入った途端ストップウォッチ片手の角田さんが遅刻ですよ!と歓迎してくれます。不思議そうな顔を浮かべるふたり。時計を指して時間ピッタリだと言い返すも18秒の遅刻だと釘を刺されます。わざわざカウントするためにストップウォッチ用意してるのなかなかだな。てかその後ろで頭に手を回して悠然と構えてる新会長はアレか、椅子の座り心地でも堪能してるのか? この生徒会大丈夫?
会長は角田さんを制すると束になったトロフェス書類を見せて話を進めます。話がわかる人でよかった。
生徒会室を出ると校内を見て回ります。
美術部は今回も大掛かりな作品を作るらしく粘土アートに挑戦。どこからその大量の粘土持ってきた。作るより撤去の方が大変そう。芝生腐らない?
天文部は人間プラネタリウムを企画。星座をかたどった衣装を着て持ち上げるフィジカル重視の演目。そもそも天文部は3年生がいないのでフェスに参加する必要もなさそうですが部長の詩織はノリノリ。
放送部に行くと台本を見せてもらいます。ホビー研究部の「ロボット搭乗体験」。昔『鉄騎』っていうゲームがあったんだけど、そのコントローラとゲームが置いてあるってオチじゃないよな? フィットネス研究会の「献血コーナー」は赤十字呼ぶのか?
部室に行くとみのりが頭を抱えています。
台本は完成しているけどラストに心残りがあるらしく推敲中。あー、これ最終回のアレになるやつだな。台本を取り上げたローラはあらすじを諳んじます。釣られる形でラストシーンを語るみのり。無難と言えば無難な終わり方。なら以前校内放送で歌ったやつを披露すればいいのでは?とまなつ。確かにそれは見栄えがいい。ローラも目立てるので二つ返事でOK。頷きつつもさらにワンアイデア入れたいみのり。
彼女を残して4人は準備に取り掛かります。
作業していると百合子が労いにやってきます。
タオルを受け取りながら受験も終わったと話すあすか。時系列的に年越してる感じか。春からフェニックス学院のテニス部で頑張りましょう。あらためておめでとう、と百合子。しかもさらっと合格してるし。進路でひと悶着あっても決めてしまえばすんなり行くのがプリキュア流。
テニス部と生徒会の方でもなにかやるらしい。おもむろに立ちあがると百合子は素敵なイベントを企画してくれてあるがとうと礼を述べます。彼女の中でも変化があったらしい。トロピカる部を問題視していたのも過去のこと。自分の見る目がなかった。今は全校生徒が卒業フェスティバルを楽しみにしている。
「こんなにわくわくする気持ちになったのは久しぶり」
「そういう気分をトロピカるっていうんだ」
帰ってきたまなつ達に声をかけられた百合子は「トロピカる」と受け答えます。
これで日常パートにおける課題は完了。新旧の生徒会長を完全に籠絡し学校での地位も安泰。1年で盤石な体制に。残すはプリキュアパートのみ。
屋外水槽で劇の練習。
ローラの髪型可愛いな。この子見た目だけは完璧なんだよな。中身は別の意味で完璧だけど。まなつは安定の棒。みのりは演技する気ゼロ。あすかとさんごも同じく。もうこれアドリブでよくね?
頑張ってセリフを読んだものの最後に噛んでしまい台無しに。これもまた楽しい練習風景。本番はもっと楽しくなる。もし本番で失敗してもそのまま演技を続ければいいとみのり。何があっても「このまま行くしかない…!」とか思ってそう。
まなつの母がやってきてブレイクタイム。
みんなで饅頭を食べていると、演劇のワンシーンと同じだと話題になります。本番でも本当に食べるの? 食べよう食べよう。何気にみのりが一番食べそう。
ローラは本心から「この町に来て、みんなに出会えてよかった」とこぼします。その感じ。さっきのセリフは今みたいに言えばいい。照れ笑いというより苦笑いを浮かべるローラ。彼女の様子にまなつだけが気づきます。誤魔化すように饅頭を口に入れるローラ。
その夜。
女王様になったらグランオーシャンに帰るの?と訊ねるまなつ。帰ってもまた時々遊びにくる。じゃあ私も時々遊びに行く。頷きながらも脳裏の蘇る女王の言葉。人間との記憶は消される。まなつが察すると、そんな掟は変えちゃえばいいと軽い口調で答えます。しかし内心では
「(それにもし掟が絶対だっていうのなら私は……)」
彼女のただならぬ様子にまなつもそれ以上は声をかけられません。
残された時間はもうあまりない。私の寿命が尽きる前に愚者の棺を解放しろ。え、そんなのっぴきならない状態だったの? バトラーも不退転の構え。
人魚と魔女、時計の針をこれ以上止めたままにはできない。
②そして動き出す
翌日、日曜日も登校。
部室に行くとまだみのりが悩んでいます。もう少しで閃きそうな様子。桜川先生もやってきて芝居の練習を促します。彼女も張り切っているらしく今日も特訓厳しそうとふたりで笑います。そんな団欒もここまで。
部室の外を飛び回るヤラネーダ。今年最後の変身。
海で最強→サメ→コバンザメ。コバンザメ強くはねーだろ。プリキュア側の一方的な攻撃で難なく撃破。
しかし本命は別。巨大なヤラネーダ、シロナガスクジラが登場。コバンザメはあくまでおまけ。
学校だけでなく街の人々も襲い始めます。その様子をうっとりと眺めるバトラー。かつて魔女様が滅ぼそうとした世界もこんな感じだった。トライポッドみたいなヤラネーダ。さながら『宇宙戦争』の一幕。あのときは伝説のプリキュアに邪魔をされた。
そこにプリキュアが到着。彼の独り言を追及するとバトラーは続けます。その頃は破壊の魔女と呼ばれていた。自分はまだ若造だった。あの頃の魔女様はそれはそれは素敵だったのですよ。ふむ、腹に一物抱えてそうな雰囲気だったけど、魔女を利用するというよりはかつての栄光を取り戻すのが目的だろうか。
世迷い言を聞いている暇はない。すぐにやる気を回収……しようとしたところでバトラーの攻撃。その衝撃でポットが故障してしまいます。クリスマスを過ぎた途端に扱いが雑になるのが東堂いづみ流。ここからは好きにやらせてもらう。毎年この切替の速さが好きです。
サマーが独断専行でヤラネーダに特攻をかけると逆に吸い込まれてしまいます。サマーを救出しようと4人も続きますが叶わず潮に乗って放出。やる気パワーを得たバトラーは撤退。まなつが囚われたまま連れ去られてしまいます。
まなつを呼ぶ声。意識を取り戻すと眼前に過去の(夢で見た)光景が広がります。結構ホラーだな、これ。目の前に立つ伝説のプリキュア。
③次回予告
最終章開幕。
◯トピック
あすか先輩、実は頭良かった(失礼な物言い)
日常と非日常の境界。その間に立つローラ。過去と現在の境界。その間に立つ魔女。
終盤らしくコントラストが深まってきました。本作はシリーズでも温情的で、かつ残酷な物語です。日常においては順調で最後にやるべきこともわかっている。みんなでそれを目指してもいる。けど最後にペナルティが課せられることもわかっている。優しいけれど厳しい。その意味ではいつものプリキュアですね。
ローラの性格からいってウジウジとは悩まないでしょう。最終盤でどんな真実が明らかになろうとローラは自分がやりたいことやる。そしてそのことに悲壮感を抱かせない。そういう子です。どちらかというとまなつがワイルドカード的というか、伝説の人から一方的に連絡が来ているので主人公としての腕を期待したいところ。
毎回プリキュアは最終決戦にならないと核心が何なのか、何が問われているのかが見えてこない物語ですが、トロピカルは何をやるかが問われる物語だろうと思います。考える子たちじゃなくてやる子たちだからね。演劇の最後をどう締めくくるか。その最後のピースがこれから始まる。
第41話「会議だよ!トロピカる部、集合~!」
◯今週の出来事
①脚本会議
アバンなしでOP。今週は珍しく総集編。
トロピカ卒業フェスティバル略してトロフェス。卒業感ねぇなぁ。
具体的に演劇の内容を詰めていきます。脚本を務めるのはみのり。構想はあるけどみんなの意見も聞きたいとのこと。早速「ザ・トロピカル 美しき人魚の秘宝」とタイトル案を出すローラ。人魚はそのまま出せないだろ、じゃあ……とまあなかなか決まりません。
アジトでも作戦会議。次回予告を見る限り、一番成果あった気がする。
いくつかタイトル案が出るも決まらず。令和の女子中学生とは思えないセンスの古さ。
タイトルは後回しにして、とりあえず実体験から収集することに。まなつとローラの出会いは? ということでここから総集編スタート。年末で万策尽きたんでしょうか。スタッフだって休み取りたいしな。この回作ってるの数ヶ月前だけど。なお、しれっと映像と異なる虚言を混ぜるローラ。
今週は本当に戦わないので回想で変身バンクを差し込んでいきます。みのりはどういう基準でネタを拾っているのか。
部室の外に出てさんご、あすか、みのりの回想。世界のドラゴン展。なにそれちょっと見たい。
くるるんも忘れずに。打ち上げられてた×4。大事なことなので4回言いました。ネタとしても不採用。
Aパートで終わらせるかと思いきやBパートに続く。
クレープを食べながら話を続けます。会議ってかただのおしゃべり。
人魚はプリキュアになれないはずなのになれたローラは常識破りの人魚。これ設定として拾うんだろうか。
再び部室に戻り話を纏めていきます。ネタがネタなので舞台を中世ヨーロッパの海辺の小さな町に設定。配役はローラは遠い国のプリンセスで修行に来た町でみんなと出会う。みんなの配役もすんなり当てはめていきます。名探偵でパパイアの秘宝の記憶を失ったドラゴンの末裔とかいう絶対消化しきれない設定はボツで。
各自思い思いの意見を言い合うも尺に入らないので却下。笑い合うとこの1年を感慨深げに共有し合います。これはそんなお話。それが私達の物語。最初はバラバラだった5人が出会って仲良くなってそれぞれに大切なものを見つけるお話。
タイトルは『トロピカる物語』
②次回予告
ところでこのアニメ来年の何月までやるの?
◯トピック
何が驚きって、年末恒例のクリスマス回をやらないこと。
最終決戦前夜としてわかりやすいインターミッション。卒業フェス=最終回的な流れでしょうか。
一番気になるのは最終回が何話(何月)なのかってところ。ヒーリングから放送スケジュールがズレているので例年に戻すのかズレたまま継続させるのか。調べればわかるのかもしれませんが、敢えて知らないままにしておきます。どーせクリスマスをすぎれば次回作のアナウンス、新年になれば映像付きで予告もされると思うので情報取りにいく必要もないですからね。
話を戻して、今回は総集編でしたが本筋的にはちょうど良い感じに合致しています。彼女達にとってプリキュアとしての経験は出会いと不可分。人魚も超常現象も含まれる。それらを換骨奪胎してこの1年の集大成に纏め上げるのは理にかなっています。
…というよりもこうして主人公達が最後に何かやろうっていう展開がプリキュアでは異例レベル。大抵突然敵が襲ってきて最終決戦に雪崩込んでなんやかんやで最終回ってパターン。この点でも自作の演劇と、プリキュアとしての戦いが最終決戦にもつれ込んでいく(?)のは本作らしいアプローチ。
魔女、伝説のプリキュア、ローラ記憶、まだ開示されていないこと、これから解決していかなければならないこと、まだまだ多くのことが残されていますが全部ひっくるめて最終決戦で仕上げるのがプリキュア流。
①脚本会議
アバンなしでOP。今週は珍しく総集編。
トロピカ卒業フェスティバル略してトロフェス。卒業感ねぇなぁ。
具体的に演劇の内容を詰めていきます。脚本を務めるのはみのり。構想はあるけどみんなの意見も聞きたいとのこと。早速「ザ・トロピカル 美しき人魚の秘宝」とタイトル案を出すローラ。人魚はそのまま出せないだろ、じゃあ……とまあなかなか決まりません。
アジトでも作戦会議。次回予告を見る限り、一番成果あった気がする。
いくつかタイトル案が出るも決まらず。令和の女子中学生とは思えないセンスの古さ。
タイトルは後回しにして、とりあえず実体験から収集することに。まなつとローラの出会いは? ということでここから総集編スタート。年末で万策尽きたんでしょうか。スタッフだって休み取りたいしな。この回作ってるの数ヶ月前だけど。なお、しれっと映像と異なる虚言を混ぜるローラ。
今週は本当に戦わないので回想で変身バンクを差し込んでいきます。みのりはどういう基準でネタを拾っているのか。
部室の外に出てさんご、あすか、みのりの回想。世界のドラゴン展。なにそれちょっと見たい。
くるるんも忘れずに。打ち上げられてた×4。大事なことなので4回言いました。ネタとしても不採用。
Aパートで終わらせるかと思いきやBパートに続く。
クレープを食べながら話を続けます。会議ってかただのおしゃべり。
人魚はプリキュアになれないはずなのになれたローラは常識破りの人魚。これ設定として拾うんだろうか。
再び部室に戻り話を纏めていきます。ネタがネタなので舞台を中世ヨーロッパの海辺の小さな町に設定。配役はローラは遠い国のプリンセスで修行に来た町でみんなと出会う。みんなの配役もすんなり当てはめていきます。名探偵でパパイアの秘宝の記憶を失ったドラゴンの末裔とかいう絶対消化しきれない設定はボツで。
各自思い思いの意見を言い合うも尺に入らないので却下。笑い合うとこの1年を感慨深げに共有し合います。これはそんなお話。それが私達の物語。最初はバラバラだった5人が出会って仲良くなってそれぞれに大切なものを見つけるお話。
タイトルは『トロピカる物語』
②次回予告
ところでこのアニメ来年の何月までやるの?
◯トピック
何が驚きって、年末恒例のクリスマス回をやらないこと。
最終決戦前夜としてわかりやすいインターミッション。卒業フェス=最終回的な流れでしょうか。
一番気になるのは最終回が何話(何月)なのかってところ。ヒーリングから放送スケジュールがズレているので例年に戻すのかズレたまま継続させるのか。調べればわかるのかもしれませんが、敢えて知らないままにしておきます。どーせクリスマスをすぎれば次回作のアナウンス、新年になれば映像付きで予告もされると思うので情報取りにいく必要もないですからね。
話を戻して、今回は総集編でしたが本筋的にはちょうど良い感じに合致しています。彼女達にとってプリキュアとしての経験は出会いと不可分。人魚も超常現象も含まれる。それらを換骨奪胎してこの1年の集大成に纏め上げるのは理にかなっています。
…というよりもこうして主人公達が最後に何かやろうっていう展開がプリキュアでは異例レベル。大抵突然敵が襲ってきて最終決戦に雪崩込んでなんやかんやで最終回ってパターン。この点でも自作の演劇と、プリキュアとしての戦いが最終決戦にもつれ込んでいく(?)のは本作らしいアプローチ。
魔女、伝説のプリキュア、ローラ記憶、まだ開示されていないこと、これから解決していかなければならないこと、まだまだ多くのことが残されていますが全部ひっくるめて最終決戦で仕上げるのがプリキュア流。
第40話「紡げ!みのりの新たな物語!」
◯今週の出来事
①(黒)歴史修正主義
トロピカ卒業フェスティバルへの参加希望多数。そういうわけで自分たちも演目を決めることに。主催だけやるわけじゃないらしい。半分文化祭の亜種になってる感。
私が主役ならなんでもいい、とローラ。卒業生を主役にしろよ。人魚が主役なら人魚姫は?とまなつ。本人嫌がりそう。それなら演劇は?とさんご。準備も含めていい思い出になるとあすかも賛成。案の定ローラは人魚姫を拒否。これは物語序盤でも散々言われているのと、スタッフインタビューでも人魚姫は真っ先に思いついたけどそれプリキュアでやる必要ある?ってことで主題からは外されています。
マーメイド物語にしよう。的確に地雷を踏み抜くまなつ。
「やめて!」。はいライン越え。ダメなところがいっぱいあるから面白くないと繕うように言い訳するみのり。なら面白くなるように書き直せばいいじゃない。今回のローラは支持的。みのりは逡巡すると「少し考えさせて」と猶予を求めます。
久しぶりのネタなのでまなつがあらすじを独白。本人の前でやったらブロックされそう。
演目として採用したいが本人が乗り気でないなら無理強いはできない。するとローラはみのりは書きたいと思っていると自信ありげに言います。本当に嫌なら断る。考えさせてってことはやる気は少なからずある。今回のローラは冴えてる。「今回は」って言うと怒りそうだけどローラは得失が激しいからしゃーない。
キャラクターやら設定やら色々考えて何ページも書くなんて好きじゃなきゃやらないでしょ?と尤もな指摘。そもそも普通の人は物語どころか長文書けないからね。私だったらそんな面倒くさいこと絶対やらない。頼まれたって無理! その表情なんなんだ。微妙に今回テンション高い。
「今が楽しい」と言っていたから、その楽しい気持ちでお話書けないのかな?と素直な疑問を浮かべるまなつ。「マーメイド物語」の名前が出たときにみのりの顔が一瞬こわばった。文芸部に在籍していた頃に批評された苦い経験があるので心の傷になっているのかもしれない。自身も苦労した経験のあるあすかがそう締めくくります。
自室で封印を解くみのり。マーメイド物語の原稿。
状況は理解している。ローラの言う通り。芯が折れた鉛筆を削って……手が止まってしまいます。ちゃんと直せるのか。面白くできるのか。彼女にその自信はありません。
伝説のパパイアは食べると凄い力が得られる。世界中に散らばっているそれをドラゴンから守るため少女と人魚は旅立つ。そこで小説は終わっているので続きが読みたい!とウズウズするまなつ。ところでローラは何の遊び?
伝説のパパイアを食べるとどんな力がでるの? 当然の疑問。実はそれがわからない。それだ!
②伝説を探して
一夜明け、結局原稿は手つかず。
空想ファンタジーに自分の経験を入れるってどういうこと? 絶賛袋小路に迷い込み中。
チャイム音。玄関に出ると4人が並んでいます。冒険に誘いに来た。伝説のパパイアを食べればすごい力が得られる。だからそれを見つけて食べればすっごい力で楽しく書ける。これがZ世代か。止める間もなく疾走していきます。勿論伝説のパパイアは架空のもの。まなつもそれはわかっている(はず)。とりあえず外に出て刺激を受けてみよう。
まずは青果店。
「伝説のパパイア」発見。さらには「幻のパパイア」も。商品名がフリーダム。パパイアにも種類があって熟成前の青いものも売られている。糖度が違うらしく野菜に分類されるらしい。その辺はみのりも把握済み。するとRPGの村人よろしく次の情報を店員に教えられます。
エルダがエビを追いかけ回して遊んでいるとバトラーがやってきてハッパをかけてきます。このままでは子どものままでいられなくなる。永遠に子どものままでいたいならそろそろ本気を出せ。放送スケジュール的にそろそろ後がなくなってきました。
パパイア農園。ここでもRPGよろしく園長が快く迎え入れてくれます。
パパイアの木。意外と背が低い。収穫しやすいように品種改良されたもの。風が吹いても倒れにくいメリットも。流石のみのりも知らなかったらしい。
伝説のパパイアはどんなパパイア?とまなつが質問。おっとこれはある意味クリティカルなクエッション。設定のリアリティが問われている。言葉に詰まりながらも見た目は普通と答えるみのり。まなつはさらに味が違うの? 普通のとどっちが甘い?と訊ねます。重要なキーアイテムなのかただのマクガフィンなのか、そういうところちゃんと詰めて書いてんだよな?という読者からの圧。
「どっちと言われても……私パパイア食べたことないから」
「えっ?」
そのセリフに全員の視線が集中。
「パパイア……食べたことないの?」
「うん」
「パパイアのお話書いたのに?」
【悲報】一ノ瀬みのりビジネスパパイアで炎上
【詐欺】キュアパパイア、パパイア詐欺で炎上
クリティカルなツッコミに硬直したみのりにみんなで追い打ちをかけます。あんだけ詳しいんだからいっぱい食べたのかと。っていうかまず食べない?
恥ずかしくなってその場から遁走するも躓いて転倒。倒れたまま「だから私はダメなんだ…」と急にヘラりだすみのり。ビジネスパパイアの次はビジネスメンヘラで視聴者を引き付けるとはやりますねぇ。ピンチはチャンス。赤スパ(高額スーパーチャット)貰うまでやめない。オタク層から搾り取る。パイセンの戦略は一貫しています。
こんなだから頭でっかち。穴があったら入りたい。掘ろうか? 純真(無知)すぎて喩えが通じねぇ。私だって食べたことないし、とローラがフォロー。みんなで食べよう。意固地になっているのか反応がありません。
ならば誘い水を注ぐだけ。臣下を動かすのも女王の資質。パパイア農園って日当たりが最高ね。どうして?(チラッ)
「パパイアは……パパイアは南国フルーツだから日当たりが大事」
読書家は知識を試される質問から逃げることはできない。
顔を拭いてメガネをかけさせてあげます。照れながらありがとうとお礼を言うみのり。はいここスパチャのタイミングね。オタクちょろいわ。
周囲の木を観察したあすかは一つの木にいっぱい実がなるんだな、と水を向けます。
調子を取り戻したみのりは即答。パパイアの花言葉は同朋。太陽いっぱい浴びて友達もいっぱいで楽しそうだね、とわかりやすい感想を持つまなつ。一段落したところで園長が戻ってきます。
パパイアづくし。美味しかったら周りの人に宣伝してよ。案件頂いちゃいました。
食レポのお仕事。まずは見た目と香り。そして食感と味。基本に忠実な実況。私はすごく好きと個人の感想を付け加えることでファン層の購買欲を刺激することも忘れません。
「キュアパパイアがパパイア美味しくないって言ったらどうしようかと思った」
視聴者のツッコミを代弁。プリキュアと日常が同一線上にあるのが本作の特徴。冗談でも積み重ねが重要。
みのりはどうしてこんなに美味しいのだろうと考えます。太陽の光をいっぱい浴びたから? 栄養満点だから? 愛情こめて育てたから? それだけじゃない。みんなが私のために色々考えてくれて、そんなみんなと一緒に食べたから。伝説のパパイアがあるとしたらこんな味なのかも。
今週も遠い親戚を使ってやる気回収タイム。
すぐ近くに出現したので急行すると全員で変身。
目にも留まらぬ動きでプリキュアを翻弄するヤラネーダ。攻撃も速く反撃の糸口も掴めません。
パパイアは太陽の光を浴びて育つ! 突然謎の主張を始めるパパイア。これ案件なんで。ノルマ消化しないといけないんで。配信者(プリキュア)の腕の見せ所。みんなと出会って、プリキュアになって太陽みたいにキラキラした冒険をしてきた。
「ドキドキワクワクする物語に負けないトロピカってる物語をみんなと一緒にしてきた!」
言っている意味がわからないエルダに、こう言い直します。
「私はキュアパパイアだってこと!」
パパイアの合図で四方からの同時攻撃。予想どおりに上に逃げたヤラネーダをビームで足止め&パパイアショットでスタン。
「パパイアを食べたパパイアは一味違う!」
ノルマ達成。あとはスポンサーのノルマもこなして配信終了。
伝説のパパイアは見つかった。演劇の台本を引き受けるみのり。
マーメイド物語じゃなくて私達の物語。それを書くことが今一番大事なこと。
③次回予告
意外と卒業フェスティバル引っ張るな。
◯トピック
事務所(東堂いづみ)の取り分は5割。
この業界闇深いよね。
個人回ラッシュ第3弾。
日常とプリキュアを地続きにするエピソード。プリキュアは特異な体験。ならそれ使えばいいじゃん。プリキュアが人生の役に立たないわけがない。その意志が明確になってきています。
前回触れたようにプリキュア体験は流される傾向にあります。せいぜい友達と出会うキッカケ、日常の気づきを強調する場という扱い。劇的な体験も人生の中ではほんの一幕。キラキラの最終回ではそんな風にも語られています。
いやちょっと流し過ぎだよ。たった1年とはいえ少女時代の、それも掛け替えのない友達と出会った貴重な体験だよ? その1年で君らは何も学ばなかったの? 何もしてこなかったの? そうじゃないよね? 敢えて言うなら本作はそう問い直しています。
あすかがテニス部を辞めたのは仲間と一緒に戦いたかったのにそれができなかった(仲間が戦ってくれなかった)からです。だから彼女は百合子との試合を辞してでも仲間と戦うことを選んだ。さんごは自分が目立つことよりも人を引き立てたいと思い、それが戦闘スタイルにも現れている。みのりにとってプリキュアはオリジナルの物語。
ここに見られるのはプリキュアと日常が等価な、連続性をもったフラットな世界観です。キュアパパイアって名乗ってるのにパパイア食べたことないなんておかしいよね、みたいな話が自然とできる。だからこそ彼女達は自分がプリキュアであることを含めて自己の世界観を確立していける。
こうしたアプローチはローラの存在抜きに成立しません。人間とは異なる世界に住む人魚。彼女が女王になる条件は実質的にプリキュアとして戦い勝利すること。その彼女が主人公。そりゃプリキュア抜きに語れるわけがない。
プリキュアは過程をすっ飛ばして結論を出すようなことはしません。憧れの学校に行きたかったら勉強して受かれ。そういう教育方針。逆に言えば過程を蔑ろにすることは彼女達への冒涜になる。プリキュアとして頑張ったこと、プリキュアとしてやり遂げたこと。それらはローラだけじゃなくみんなにとっても大事な思い出。なのにローラはその記憶を消される。
終盤にさしかかり物語のポイントが鮮明に浮き上がってきています。この1年、トロピカる部としてもプリキュアとしても数々の経験を積んだ。それは彼女達の価値観・視野を大きく広げている。しかしどうやらこの物語はそれで終わらせてはくれない。魔女の失われた記憶が何を意味するのか。物語は佳境を迎えつつあります。
①(黒)歴史修正主義
トロピカ卒業フェスティバルへの参加希望多数。そういうわけで自分たちも演目を決めることに。主催だけやるわけじゃないらしい。半分文化祭の亜種になってる感。
私が主役ならなんでもいい、とローラ。卒業生を主役にしろよ。人魚が主役なら人魚姫は?とまなつ。本人嫌がりそう。それなら演劇は?とさんご。準備も含めていい思い出になるとあすかも賛成。案の定ローラは人魚姫を拒否。これは物語序盤でも散々言われているのと、スタッフインタビューでも人魚姫は真っ先に思いついたけどそれプリキュアでやる必要ある?ってことで主題からは外されています。
マーメイド物語にしよう。的確に地雷を踏み抜くまなつ。
「やめて!」。はいライン越え。ダメなところがいっぱいあるから面白くないと繕うように言い訳するみのり。なら面白くなるように書き直せばいいじゃない。今回のローラは支持的。みのりは逡巡すると「少し考えさせて」と猶予を求めます。
久しぶりのネタなのでまなつがあらすじを独白。本人の前でやったらブロックされそう。
演目として採用したいが本人が乗り気でないなら無理強いはできない。するとローラはみのりは書きたいと思っていると自信ありげに言います。本当に嫌なら断る。考えさせてってことはやる気は少なからずある。今回のローラは冴えてる。「今回は」って言うと怒りそうだけどローラは得失が激しいからしゃーない。
キャラクターやら設定やら色々考えて何ページも書くなんて好きじゃなきゃやらないでしょ?と尤もな指摘。そもそも普通の人は物語どころか長文書けないからね。私だったらそんな面倒くさいこと絶対やらない。頼まれたって無理! その表情なんなんだ。微妙に今回テンション高い。
「今が楽しい」と言っていたから、その楽しい気持ちでお話書けないのかな?と素直な疑問を浮かべるまなつ。「マーメイド物語」の名前が出たときにみのりの顔が一瞬こわばった。文芸部に在籍していた頃に批評された苦い経験があるので心の傷になっているのかもしれない。自身も苦労した経験のあるあすかがそう締めくくります。
自室で封印を解くみのり。マーメイド物語の原稿。
状況は理解している。ローラの言う通り。芯が折れた鉛筆を削って……手が止まってしまいます。ちゃんと直せるのか。面白くできるのか。彼女にその自信はありません。
伝説のパパイアは食べると凄い力が得られる。世界中に散らばっているそれをドラゴンから守るため少女と人魚は旅立つ。そこで小説は終わっているので続きが読みたい!とウズウズするまなつ。ところでローラは何の遊び?
伝説のパパイアを食べるとどんな力がでるの? 当然の疑問。実はそれがわからない。それだ!
②伝説を探して
一夜明け、結局原稿は手つかず。
空想ファンタジーに自分の経験を入れるってどういうこと? 絶賛袋小路に迷い込み中。
チャイム音。玄関に出ると4人が並んでいます。冒険に誘いに来た。伝説のパパイアを食べればすごい力が得られる。だからそれを見つけて食べればすっごい力で楽しく書ける。これがZ世代か。止める間もなく疾走していきます。勿論伝説のパパイアは架空のもの。まなつもそれはわかっている(はず)。とりあえず外に出て刺激を受けてみよう。
まずは青果店。
「伝説のパパイア」発見。さらには「幻のパパイア」も。商品名がフリーダム。パパイアにも種類があって熟成前の青いものも売られている。糖度が違うらしく野菜に分類されるらしい。その辺はみのりも把握済み。するとRPGの村人よろしく次の情報を店員に教えられます。
エルダがエビを追いかけ回して遊んでいるとバトラーがやってきてハッパをかけてきます。このままでは子どものままでいられなくなる。永遠に子どものままでいたいならそろそろ本気を出せ。放送スケジュール的にそろそろ後がなくなってきました。
パパイア農園。ここでもRPGよろしく園長が快く迎え入れてくれます。
パパイアの木。意外と背が低い。収穫しやすいように品種改良されたもの。風が吹いても倒れにくいメリットも。流石のみのりも知らなかったらしい。
伝説のパパイアはどんなパパイア?とまなつが質問。おっとこれはある意味クリティカルなクエッション。設定のリアリティが問われている。言葉に詰まりながらも見た目は普通と答えるみのり。まなつはさらに味が違うの? 普通のとどっちが甘い?と訊ねます。重要なキーアイテムなのかただのマクガフィンなのか、そういうところちゃんと詰めて書いてんだよな?という読者からの圧。
「どっちと言われても……私パパイア食べたことないから」
「えっ?」
そのセリフに全員の視線が集中。
「パパイア……食べたことないの?」
「うん」
「パパイアのお話書いたのに?」
【悲報】一ノ瀬みのりビジネスパパイアで炎上
【詐欺】キュアパパイア、パパイア詐欺で炎上
クリティカルなツッコミに硬直したみのりにみんなで追い打ちをかけます。あんだけ詳しいんだからいっぱい食べたのかと。っていうかまず食べない?
恥ずかしくなってその場から遁走するも躓いて転倒。倒れたまま「だから私はダメなんだ…」と急にヘラりだすみのり。ビジネスパパイアの次はビジネスメンヘラで視聴者を引き付けるとはやりますねぇ。ピンチはチャンス。赤スパ(高額スーパーチャット)貰うまでやめない。オタク層から搾り取る。パイセンの戦略は一貫しています。
こんなだから頭でっかち。穴があったら入りたい。掘ろうか? 純真(無知)すぎて喩えが通じねぇ。私だって食べたことないし、とローラがフォロー。みんなで食べよう。意固地になっているのか反応がありません。
ならば誘い水を注ぐだけ。臣下を動かすのも女王の資質。パパイア農園って日当たりが最高ね。どうして?(チラッ)
「パパイアは……パパイアは南国フルーツだから日当たりが大事」
読書家は知識を試される質問から逃げることはできない。
顔を拭いてメガネをかけさせてあげます。照れながらありがとうとお礼を言うみのり。はいここスパチャのタイミングね。オタクちょろいわ。
周囲の木を観察したあすかは一つの木にいっぱい実がなるんだな、と水を向けます。
調子を取り戻したみのりは即答。パパイアの花言葉は同朋。太陽いっぱい浴びて友達もいっぱいで楽しそうだね、とわかりやすい感想を持つまなつ。一段落したところで園長が戻ってきます。
パパイアづくし。美味しかったら周りの人に宣伝してよ。案件頂いちゃいました。
食レポのお仕事。まずは見た目と香り。そして食感と味。基本に忠実な実況。私はすごく好きと個人の感想を付け加えることでファン層の購買欲を刺激することも忘れません。
「キュアパパイアがパパイア美味しくないって言ったらどうしようかと思った」
視聴者のツッコミを代弁。プリキュアと日常が同一線上にあるのが本作の特徴。冗談でも積み重ねが重要。
みのりはどうしてこんなに美味しいのだろうと考えます。太陽の光をいっぱい浴びたから? 栄養満点だから? 愛情こめて育てたから? それだけじゃない。みんなが私のために色々考えてくれて、そんなみんなと一緒に食べたから。伝説のパパイアがあるとしたらこんな味なのかも。
今週も遠い親戚を使ってやる気回収タイム。
すぐ近くに出現したので急行すると全員で変身。
目にも留まらぬ動きでプリキュアを翻弄するヤラネーダ。攻撃も速く反撃の糸口も掴めません。
パパイアは太陽の光を浴びて育つ! 突然謎の主張を始めるパパイア。これ案件なんで。ノルマ消化しないといけないんで。配信者(プリキュア)の腕の見せ所。みんなと出会って、プリキュアになって太陽みたいにキラキラした冒険をしてきた。
「ドキドキワクワクする物語に負けないトロピカってる物語をみんなと一緒にしてきた!」
言っている意味がわからないエルダに、こう言い直します。
「私はキュアパパイアだってこと!」
パパイアの合図で四方からの同時攻撃。予想どおりに上に逃げたヤラネーダをビームで足止め&パパイアショットでスタン。
「パパイアを食べたパパイアは一味違う!」
ノルマ達成。あとはスポンサーのノルマもこなして配信終了。
伝説のパパイアは見つかった。演劇の台本を引き受けるみのり。
マーメイド物語じゃなくて私達の物語。それを書くことが今一番大事なこと。
③次回予告
意外と卒業フェスティバル引っ張るな。
◯トピック
事務所(東堂いづみ)の取り分は5割。
この業界闇深いよね。
個人回ラッシュ第3弾。
日常とプリキュアを地続きにするエピソード。プリキュアは特異な体験。ならそれ使えばいいじゃん。プリキュアが人生の役に立たないわけがない。その意志が明確になってきています。
前回触れたようにプリキュア体験は流される傾向にあります。せいぜい友達と出会うキッカケ、日常の気づきを強調する場という扱い。劇的な体験も人生の中ではほんの一幕。キラキラの最終回ではそんな風にも語られています。
いやちょっと流し過ぎだよ。たった1年とはいえ少女時代の、それも掛け替えのない友達と出会った貴重な体験だよ? その1年で君らは何も学ばなかったの? 何もしてこなかったの? そうじゃないよね? 敢えて言うなら本作はそう問い直しています。
あすかがテニス部を辞めたのは仲間と一緒に戦いたかったのにそれができなかった(仲間が戦ってくれなかった)からです。だから彼女は百合子との試合を辞してでも仲間と戦うことを選んだ。さんごは自分が目立つことよりも人を引き立てたいと思い、それが戦闘スタイルにも現れている。みのりにとってプリキュアはオリジナルの物語。
ここに見られるのはプリキュアと日常が等価な、連続性をもったフラットな世界観です。キュアパパイアって名乗ってるのにパパイア食べたことないなんておかしいよね、みたいな話が自然とできる。だからこそ彼女達は自分がプリキュアであることを含めて自己の世界観を確立していける。
こうしたアプローチはローラの存在抜きに成立しません。人間とは異なる世界に住む人魚。彼女が女王になる条件は実質的にプリキュアとして戦い勝利すること。その彼女が主人公。そりゃプリキュア抜きに語れるわけがない。
プリキュアは過程をすっ飛ばして結論を出すようなことはしません。憧れの学校に行きたかったら勉強して受かれ。そういう教育方針。逆に言えば過程を蔑ろにすることは彼女達への冒涜になる。プリキュアとして頑張ったこと、プリキュアとしてやり遂げたこと。それらはローラだけじゃなくみんなにとっても大事な思い出。なのにローラはその記憶を消される。
終盤にさしかかり物語のポイントが鮮明に浮き上がってきています。この1年、トロピカる部としてもプリキュアとしても数々の経験を積んだ。それは彼女達の価値観・視野を大きく広げている。しかしどうやらこの物語はそれで終わらせてはくれない。魔女の失われた記憶が何を意味するのか。物語は佳境を迎えつつあります。
第39話「みつけて!さんごのきらめく舞台!」
◯今週の出来事
①自分を試してみたくて
テニスに復帰したあすかは百合子と練習。
部活で企画会議。トロピカ卒業フェスティバル。部活の引退式をクラスで話したら意外と需要があったらしくじゃあ合同でやろうという話に。みのりとあすかも賛成。実際の企画は次回に持ち越し。
母親に髪を梳いてもらいながらあすかの話をするさんご。好きなことに全力な人は自ずと魅力的に見えると頷く母。気づくとテレビではゆなが紹介されています。9話以来の登場。雑誌のモデル審査員をするとのこと。これは……縁故の匂い。
無表情でも全力で踊ると視聴者からもスタッフからも魅力的に見られる例。てか改めて見たら冒頭だけでなくずっと(変身後を除いて)無表情だな。表情筋死んでそう。
教室で件のモデルオーディションの話をするまなつとローラ。書類審査→動画審査→面接の流れ。
ローラも応募。ファッションショーのさんごに感化されたとまなつが暴露。
夕方の浜辺で遊ぶまなつ。静かにその姿を見守るさんご。ローラは補習。相変わらず地理は苦手らしい。まなつに応募したことを打ち明けるともちろん喜んでくれます。
背中を押されたさんごは前を進みながらあすか先輩が素敵に見えない?と話題を振ります。わかる。でもなんでだろう? 母の言葉を伝えるさんご。ちなみにここでさんごも裸足になっているのは(防)壁がなくなった心理表現ですね。
あすか、みのり、ローラ、まなつ、それぞれが好きなものややりたいことを見つけてキラキラしている。でも私は何がしたんだろう? 本当に好きなことは何なんだろう? そう考えたら少し怖くなっちゃってと打ち明けます。先ほどまなつに話したときに緊張していたのも自分の選択に自信が持てなかったからでしょう。自分が何者なのか?ということに気づかない人は少なくないのかもしれません。自明であるが故に相対化、客観化、言語化されない。色んな意味で自分は例外化される。平たく言うと棚上げされる。てか、俺はこれをやる! これをやるために生まれてきたんだうおぉぉぉ!みたいに自分の身の振り方即決できる人間の方が稀だろって話ですね。どんだけ尖ってんだよ。普通はほどほどに不器用でほどほどに器用。
可愛いものが好きでメイクも得意じゃん。そう返すまなつに、得意と言っても本気で勉強したわけじゃないと答えるさんご。本気度が違う。エンジョイ勢とガチ勢の違い。20年近く毎週感想書き続けるとか軽く狂気入ってるよね。お前のライフサイクル変わんね―のかよって。なお本人はガチのエンジョイ勢だと意味不明な供述をしている模様。
みんなみたいにキラキラしたい。心からトロピカりたいと話すさんご。自分に確信を持つ。覚悟を決める。腹をくくる。詰まるところはそこ。だから自分の好きが本物か試した。割とこの子もロックだなぁ。
小指を差し出しながら全力で応援すると約束するまなつ。きっと合格するよ。さんごの長所を次々とあげます。宿題は自分でやれ。人の弁当当てにするな。ローラとは違うニュアンスでこのふたりは友達感がありますね。
一次審査は無事通過。なおローラの書類はそもそも届かなかった模様。住所の書き方教えてやれよ。応援(蹴落とし)。まなつさん約束守りました。
こうなればさんごを合格させるのみ! 二次選考の動画撮影をトロピカる部でアシスト。これも突破。
②好きであること
面接当日。
控室ではメイクに余念がない受験生たち。さんごもバッチリ。しかし隣の子は緊張して手が震えリップを落としてしまいます。それをさんごが拾って手渡そうとしたら泣き始めます。君は化粧値上げるよりメンタル値上げた方がいいよ。色んな人を見てて思うけど、メンタルの安定性って超重要ステータスだから。追い打ちをかけるように時間が迫りさらにメンタルが削られます。
リップを持った手が動くさんご。
「私に任せてくれる?」
ここで勝負は決まりました。
競合相手に手を貸すさんごに周囲の女の子達もメイクを頼みます。自分の人生がかかっているかもしれないのに生殺与奪権を他人に預けるその思考がダメとか審査員に説教されそう。
数人仕上げると「楽しかったぁ~」と満喫するさんご。ここに来た理由忘れてない? 忘れていいんだけど。
面接室に行くと知った顔。面接官からどんなモデルになってどんな活動をしたいか訊ねられます。私のやりたいことは……言いかけて先ほどの光景が頭をよぎります。
外で待機しているとみのりがローラに意外だったと口を開きます。
遡ることちょっと前。もしモデルになって仕事をするとして、その間に襲撃されたらどうしよう? プリキュアあるある。兼業難しいからね、この業界。
確かにさんごのバリアは強力だしな、と頭を抱えるあすか。コーラルのタンク性能は人権級。タンクなしで高難易度突っ込んだら秒で全滅する。いざとなったら守ってくれるから安心して戦えてるとこあると相槌を打つまなつ。プリキュアでプリキュアとしての仕事を評価されるのは非常に珍しいというか、無いに等しい。これは非日常部分が例外処理されること、また問題提起および日常パートを強調する場としての機能が強くそれ自体が評価の対象にならないからです。要するにボランティアかつ履歴書に書けない。実績として認められない暗黙の了解があります。お前強いから仲間でいて、って言えへんやろ?みたいな。
それにローラが言うようにプリキュアよりも私生活優先。プリキュアであることは自己実現の先取りであって目的ではない。こんなわけでプリキュアにおけるプリキュアの地位は低いという謎現象が起きます。
私はグランオーションの女王になるんだから仕事の穴埋めくらいやれなくてどうする?と自信満々に答えるローラ。限定衣装でタンクにジョブチェンジしてガチャ回すしかないですね。今少しだけほんとの女王様に見えたと首肯するみのり。この辺は次回、その後に控えるローラ回の前振りってところ。
さんごの声。三次審査もパスしていよいよ最終審査へ。しかしさんごの脳裏をかすめるのは合格通知の場で落選した子たちのこと。最初にメイクした子は通ったものの他の子は落選。ほら言ったじゃん自分で自分にベットできない奴はダメなんだよ。
そこにゆながやってきます。彼女の目的はさんご。ちょっと面貸して。
さんごと二人っきりになると個別面談。
さっきの面接元気がなかった。あのとき(9話)はみんなから元気を貰った。今回もさんごさんが本気ならきっと合格する。情けは人の為ならず。貸しは返して貰わんとなぁ? トロピカる部はコネを作る部。もちろんこれはオフレコ。贔屓するわけじゃないと念押しして体裁だけは整えておきます。流石芸能界で生きてるだけはある。
女優さんのお仕事好きですか?と問いかけるさんごに、ゆなは濁りなく答えます。
③プリキュアであること
最終審査と戦闘のブッキング。プリキュアあるある。何なら先週も見た。
もう慣れているので有無を言わさずさんごを残して現場へ。先週はあすかも含めて変身したけど今週は4人で。そういうとこだぞあざとさ担当。
番組後半の敵を相手にタンクなしで挑むとか舐めてんのか?と言わんばかりのスペックを見せるヤラネーダ。
意を決したさんごは係の人に申し出ます。
現場に到着したさんごはメイクアップ。単独変身。紫は優遇枠。
初手ガードスキル。オーディションは順番を後回しにしてもらって対応。攻撃を一手に引き受けるコーラル。
「(戦闘での私の役目は守ること)」
「(みんなが元気に戦えるようにこうして支えるのが私の仕事)」
「(やっとわかった。私の本当に好きなのは私の”可愛い”がみんなに伝わってもっと可愛くなる。私の力がみんなを助けてもっと可愛く、もっと強くなる! そう……!)」
手を使ってペケを作ると全員にバリアを付与。
「私の好きはここにある!」
自身のバリアも強化。ガードスキルが限界突破。これは人権超えて呼吸権の貫禄。
ディフュージョンで攻撃面も抜かりなし。最近は象がおやすみ中。
オーディション。
進むべき道を定めたさんごは自ら退きます。
部室。
辞退したさんごに勿体ないと呆れたように話すローラ。人前に出るより誰かを可愛くしたり可愛いものをみんなに伝える方が嬉しいし楽しい。心が決まった。そう話すさんごに「強いんだな」と相槌を打つあすか。彼女がこう素直に褒めるのは珍しい印象。先週百合子の手引きもあって経験したことなので自らそれを果たしたさんごの胆力は相当なものだと納得したのでしょう。それに強く頷くまなつ。
トロピカる部で色んなことにチャレンジしたい。それとプリキュアで頑張るのが一番やりたいこと。まずはトロピカ卒業フェスティバル。
「みんなでトロピカっちゃおう!」
④次回予告
パパイアねじ込みそう。
◯トピック
そういうとこだぞ、みのりんパイセン(またみてね)。
まなつが部長だとしたら副部長はさんごだなという印象は前々から持ってたんですがそれが確信に変った回。
32話のファッションショーでも書きましたが彼女のストーリーはとても素直です。自分を肯定していく。自分の好きを形に変えていく。自らの使命を果たす。心が決まったと話す彼女はキラキラしています。
プリキュアでお馴染みのシークエンスなので共通部分を省くと、やはり今回目立つのはプリキュアとしての役割(経験)がさんごの価値観に大きくフィードバックされていることです。これはプリキュアでは異例です。先にも書いたとおりプリキュアとしての活躍や強さは自己肯定に結びつきませんでした。それに反旗を翻したのが去年のヒーリングです。プリキュアの戦い=病気との戦いにすることで自分に直結するように構造が組み替えられました。プリキュアとして戦うことは人生通しての戦いと同義である、という風に。
これは言い換えればここまでしないとプリキュアが自己とリンクしないまでに乖離していたことを意味します。人助けやめて遊ぶか趣味に走るしか選択がなかった。この辺の詳細はここのトピックを参照してください。この感想を読んでいる人はよく訓練されていると思うので見るまでもないと思いますが。
そうじゃない人向けに言うと、この感想はこうした文脈を前提に書いています。シリーズを横断して見るのがこの感想の視点です。
話を戻して、ヒーリングはプリキュアであることに特化した作品でした。
対してトロピカルは部活がメイン。しかし本作の実質的な主人公はローラ。その彼女が女王を目指しているということは必然的にプリキュアが組み込まれている。本作は部活(日常)とプリキュア(非日常)を両立する物語になるのではないか?というのが私の見立てでした(トピック参照)。今回のエピソードによってそれが一つ裏付けられたことになります。これがガチのエンジョイ勢の読みなんだよなぁ(ドヤァ)
素直にプリキュアとしての経験知を認めればいいじゃないかって思うかもしれません。戦いに勝った私強い。私はできる子って。でもそうじゃないんですね。プリキュアは元々日常を守るために外敵と戦う構造だったので、戦うことは称賛されなかったのです。それが救済に置き換わっても本質は同じです。結局厄介事を引き受け、自己犠牲的な労働を強いられることに変わりはありません。そんなのやっても就職に有利になるわけでもない。悪い奴を倒して、人を助けて名声を稼ぐ仕事をしろとでも? 私の夢はそんなんじゃない、の一言で終了です。だから近年のプリキュアはプリキュアであることを半ば放棄して遊びや趣味に行くしかなかったのです。
プリキュアとして戦うことが自分を誇れることにならない。プリキュアであることが将来に結びつかない。そんな壁がありました。そこに風穴を開けるのが「私の好きはここにある!」です。最高にイカしてますよね。
トロピカる部がみんなを応援して元気づける部であるなら、ローラの女王候補としての活動(プリキュアとして戦うこと)も部活の延長になる。プリキュアと部活、この2つは不可分な関係。部活の経験が成長を促すのなら、プリキュアとしての経験もまた”忘れられない”財産になる。この文脈において彼女たちの血となり肉になっていく。
長かったなぁ。18年かぁ。こうして道が開けていくのは本当に気持ち良い。物語を紡ぎながらプリキュアを骨太に、より多くの強さ、可愛さ、生き様を見せる。新しいプリキュアが新しいプリキュアを提示する。それが本シリーズの醍醐味です。
無論、残りの個人回、そして最終決戦とまだまだ続くのでさらなる跳躍に期待。
①自分を試してみたくて
テニスに復帰したあすかは百合子と練習。
部活で企画会議。トロピカ卒業フェスティバル。部活の引退式をクラスで話したら意外と需要があったらしくじゃあ合同でやろうという話に。みのりとあすかも賛成。実際の企画は次回に持ち越し。
母親に髪を梳いてもらいながらあすかの話をするさんご。好きなことに全力な人は自ずと魅力的に見えると頷く母。気づくとテレビではゆなが紹介されています。9話以来の登場。雑誌のモデル審査員をするとのこと。これは……縁故の匂い。
無表情でも全力で踊ると視聴者からもスタッフからも魅力的に見られる例。てか改めて見たら冒頭だけでなくずっと(変身後を除いて)無表情だな。表情筋死んでそう。
教室で件のモデルオーディションの話をするまなつとローラ。書類審査→動画審査→面接の流れ。
ローラも応募。ファッションショーのさんごに感化されたとまなつが暴露。
夕方の浜辺で遊ぶまなつ。静かにその姿を見守るさんご。ローラは補習。相変わらず地理は苦手らしい。まなつに応募したことを打ち明けるともちろん喜んでくれます。
背中を押されたさんごは前を進みながらあすか先輩が素敵に見えない?と話題を振ります。わかる。でもなんでだろう? 母の言葉を伝えるさんご。ちなみにここでさんごも裸足になっているのは(防)壁がなくなった心理表現ですね。
あすか、みのり、ローラ、まなつ、それぞれが好きなものややりたいことを見つけてキラキラしている。でも私は何がしたんだろう? 本当に好きなことは何なんだろう? そう考えたら少し怖くなっちゃってと打ち明けます。先ほどまなつに話したときに緊張していたのも自分の選択に自信が持てなかったからでしょう。自分が何者なのか?ということに気づかない人は少なくないのかもしれません。自明であるが故に相対化、客観化、言語化されない。色んな意味で自分は例外化される。平たく言うと棚上げされる。てか、俺はこれをやる! これをやるために生まれてきたんだうおぉぉぉ!みたいに自分の身の振り方即決できる人間の方が稀だろって話ですね。どんだけ尖ってんだよ。普通はほどほどに不器用でほどほどに器用。
可愛いものが好きでメイクも得意じゃん。そう返すまなつに、得意と言っても本気で勉強したわけじゃないと答えるさんご。本気度が違う。エンジョイ勢とガチ勢の違い。20年近く毎週感想書き続けるとか軽く狂気入ってるよね。お前のライフサイクル変わんね―のかよって。なお本人はガチのエンジョイ勢だと意味不明な供述をしている模様。
みんなみたいにキラキラしたい。心からトロピカりたいと話すさんご。自分に確信を持つ。覚悟を決める。腹をくくる。詰まるところはそこ。だから自分の好きが本物か試した。割とこの子もロックだなぁ。
小指を差し出しながら全力で応援すると約束するまなつ。きっと合格するよ。さんごの長所を次々とあげます。宿題は自分でやれ。人の弁当当てにするな。ローラとは違うニュアンスでこのふたりは友達感がありますね。
一次審査は無事通過。なおローラの書類はそもそも届かなかった模様。住所の書き方教えてやれよ。応援(蹴落とし)。まなつさん約束守りました。
こうなればさんごを合格させるのみ! 二次選考の動画撮影をトロピカる部でアシスト。これも突破。
②好きであること
面接当日。
控室ではメイクに余念がない受験生たち。さんごもバッチリ。しかし隣の子は緊張して手が震えリップを落としてしまいます。それをさんごが拾って手渡そうとしたら泣き始めます。君は化粧値上げるよりメンタル値上げた方がいいよ。色んな人を見てて思うけど、メンタルの安定性って超重要ステータスだから。追い打ちをかけるように時間が迫りさらにメンタルが削られます。
リップを持った手が動くさんご。
「私に任せてくれる?」
ここで勝負は決まりました。
競合相手に手を貸すさんごに周囲の女の子達もメイクを頼みます。自分の人生がかかっているかもしれないのに生殺与奪権を他人に預けるその思考がダメとか審査員に説教されそう。
数人仕上げると「楽しかったぁ~」と満喫するさんご。ここに来た理由忘れてない? 忘れていいんだけど。
面接室に行くと知った顔。面接官からどんなモデルになってどんな活動をしたいか訊ねられます。私のやりたいことは……言いかけて先ほどの光景が頭をよぎります。
外で待機しているとみのりがローラに意外だったと口を開きます。
遡ることちょっと前。もしモデルになって仕事をするとして、その間に襲撃されたらどうしよう? プリキュアあるある。兼業難しいからね、この業界。
確かにさんごのバリアは強力だしな、と頭を抱えるあすか。コーラルのタンク性能は人権級。タンクなしで高難易度突っ込んだら秒で全滅する。いざとなったら守ってくれるから安心して戦えてるとこあると相槌を打つまなつ。プリキュアでプリキュアとしての仕事を評価されるのは非常に珍しいというか、無いに等しい。これは非日常部分が例外処理されること、また問題提起および日常パートを強調する場としての機能が強くそれ自体が評価の対象にならないからです。要するにボランティアかつ履歴書に書けない。実績として認められない暗黙の了解があります。お前強いから仲間でいて、って言えへんやろ?みたいな。
それにローラが言うようにプリキュアよりも私生活優先。プリキュアであることは自己実現の先取りであって目的ではない。こんなわけでプリキュアにおけるプリキュアの地位は低いという謎現象が起きます。
私はグランオーションの女王になるんだから仕事の穴埋めくらいやれなくてどうする?と自信満々に答えるローラ。限定衣装でタンクにジョブチェンジしてガチャ回すしかないですね。今少しだけほんとの女王様に見えたと首肯するみのり。この辺は次回、その後に控えるローラ回の前振りってところ。
さんごの声。三次審査もパスしていよいよ最終審査へ。しかしさんごの脳裏をかすめるのは合格通知の場で落選した子たちのこと。最初にメイクした子は通ったものの他の子は落選。ほら言ったじゃん自分で自分にベットできない奴はダメなんだよ。
そこにゆながやってきます。彼女の目的はさんご。ちょっと面貸して。
さんごと二人っきりになると個別面談。
さっきの面接元気がなかった。あのとき(9話)はみんなから元気を貰った。今回もさんごさんが本気ならきっと合格する。情けは人の為ならず。貸しは返して貰わんとなぁ? トロピカる部はコネを作る部。もちろんこれはオフレコ。贔屓するわけじゃないと念押しして体裁だけは整えておきます。流石芸能界で生きてるだけはある。
女優さんのお仕事好きですか?と問いかけるさんごに、ゆなは濁りなく答えます。
③プリキュアであること
最終審査と戦闘のブッキング。プリキュアあるある。何なら先週も見た。
もう慣れているので有無を言わさずさんごを残して現場へ。先週はあすかも含めて変身したけど今週は4人で。そういうとこだぞあざとさ担当。
番組後半の敵を相手にタンクなしで挑むとか舐めてんのか?と言わんばかりのスペックを見せるヤラネーダ。
意を決したさんごは係の人に申し出ます。
現場に到着したさんごはメイクアップ。単独変身。紫は優遇枠。
初手ガードスキル。オーディションは順番を後回しにしてもらって対応。攻撃を一手に引き受けるコーラル。
「(戦闘での私の役目は守ること)」
「(みんなが元気に戦えるようにこうして支えるのが私の仕事)」
「(やっとわかった。私の本当に好きなのは私の”可愛い”がみんなに伝わってもっと可愛くなる。私の力がみんなを助けてもっと可愛く、もっと強くなる! そう……!)」
手を使ってペケを作ると全員にバリアを付与。
「私の好きはここにある!」
自身のバリアも強化。ガードスキルが限界突破。これは人権超えて呼吸権の貫禄。
ディフュージョンで攻撃面も抜かりなし。最近は象がおやすみ中。
オーディション。
進むべき道を定めたさんごは自ら退きます。
部室。
辞退したさんごに勿体ないと呆れたように話すローラ。人前に出るより誰かを可愛くしたり可愛いものをみんなに伝える方が嬉しいし楽しい。心が決まった。そう話すさんごに「強いんだな」と相槌を打つあすか。彼女がこう素直に褒めるのは珍しい印象。先週百合子の手引きもあって経験したことなので自らそれを果たしたさんごの胆力は相当なものだと納得したのでしょう。それに強く頷くまなつ。
トロピカる部で色んなことにチャレンジしたい。それとプリキュアで頑張るのが一番やりたいこと。まずはトロピカ卒業フェスティバル。
「みんなでトロピカっちゃおう!」
④次回予告
パパイアねじ込みそう。
◯トピック
そういうとこだぞ、みのりんパイセン(またみてね)。
まなつが部長だとしたら副部長はさんごだなという印象は前々から持ってたんですがそれが確信に変った回。
32話のファッションショーでも書きましたが彼女のストーリーはとても素直です。自分を肯定していく。自分の好きを形に変えていく。自らの使命を果たす。心が決まったと話す彼女はキラキラしています。
プリキュアでお馴染みのシークエンスなので共通部分を省くと、やはり今回目立つのはプリキュアとしての役割(経験)がさんごの価値観に大きくフィードバックされていることです。これはプリキュアでは異例です。先にも書いたとおりプリキュアとしての活躍や強さは自己肯定に結びつきませんでした。それに反旗を翻したのが去年のヒーリングです。プリキュアの戦い=病気との戦いにすることで自分に直結するように構造が組み替えられました。プリキュアとして戦うことは人生通しての戦いと同義である、という風に。
これは言い換えればここまでしないとプリキュアが自己とリンクしないまでに乖離していたことを意味します。人助けやめて遊ぶか趣味に走るしか選択がなかった。この辺の詳細はここのトピックを参照してください。この感想を読んでいる人はよく訓練されていると思うので見るまでもないと思いますが。
そうじゃない人向けに言うと、この感想はこうした文脈を前提に書いています。シリーズを横断して見るのがこの感想の視点です。
話を戻して、ヒーリングはプリキュアであることに特化した作品でした。
対してトロピカルは部活がメイン。しかし本作の実質的な主人公はローラ。その彼女が女王を目指しているということは必然的にプリキュアが組み込まれている。本作は部活(日常)とプリキュア(非日常)を両立する物語になるのではないか?というのが私の見立てでした(トピック参照)。今回のエピソードによってそれが一つ裏付けられたことになります。これがガチのエンジョイ勢の読みなんだよなぁ(ドヤァ)
素直にプリキュアとしての経験知を認めればいいじゃないかって思うかもしれません。戦いに勝った私強い。私はできる子って。でもそうじゃないんですね。プリキュアは元々日常を守るために外敵と戦う構造だったので、戦うことは称賛されなかったのです。それが救済に置き換わっても本質は同じです。結局厄介事を引き受け、自己犠牲的な労働を強いられることに変わりはありません。そんなのやっても就職に有利になるわけでもない。悪い奴を倒して、人を助けて名声を稼ぐ仕事をしろとでも? 私の夢はそんなんじゃない、の一言で終了です。だから近年のプリキュアはプリキュアであることを半ば放棄して遊びや趣味に行くしかなかったのです。
プリキュアとして戦うことが自分を誇れることにならない。プリキュアであることが将来に結びつかない。そんな壁がありました。そこに風穴を開けるのが「私の好きはここにある!」です。最高にイカしてますよね。
トロピカる部がみんなを応援して元気づける部であるなら、ローラの女王候補としての活動(プリキュアとして戦うこと)も部活の延長になる。プリキュアと部活、この2つは不可分な関係。部活の経験が成長を促すのなら、プリキュアとしての経験もまた”忘れられない”財産になる。この文脈において彼女たちの血となり肉になっていく。
長かったなぁ。18年かぁ。こうして道が開けていくのは本当に気持ち良い。物語を紡ぎながらプリキュアを骨太に、より多くの強さ、可愛さ、生き様を見せる。新しいプリキュアが新しいプリキュアを提示する。それが本シリーズの醍醐味です。
無論、残りの個人回、そして最終決戦とまだまだ続くのでさらなる跳躍に期待。
第38話「決めろ!あすかの友情スマッシュ!」
◯今週の出来事
①進路相談
壁打ちでテニスの練習に勤しむあすかの姿。3年の彼女は当然進学が控えている。しかし彼女はまだ進路先を決めきれていません。父の口からフェニックス学院の名が出ます。自分の成績では難しい。スポーツ推薦で入りたいのでは? お父さん淡々としてるな。テニス部を辞めて実績がないので入りようがない。それでもテニスに未練があることは明白。
通りがかった百合子が彼女に気づくと足を止めて見つめます。
選挙から約2ヶ月、会長の座を退く百合子。万雷の拍手の中、フェニックス学院の推薦候補だと噂が立ちます。無表情でなおざりな拍手をするあすか。
そんなわけであすかの引退も見えてきて寂しそうなまなつ。
部活も引退式するの?とローラ。どうなんだろう? じゃあやろう!とまなつ。反対する理由はない。具体的には? 沈黙。そんなときはみのりん先輩。
図書館で情報収集。そこで噂のフェニックス学院生を発見。進学校かつ部活動でも強豪の有名校。実は近くにある。設定盛り盛り生やしてきたな。終始無言のあすか。
中学と高校って何が違うの?と率直な疑問を浮かべるローラ。就職するときの足切りの違いかな。聞かれたまなつは勉強が難しくなるとか?と曖昧な様子。島に高校がないらしい。人間を選別するための(多くの人にとっての)最初の門。ポケモンだって厳選するだろ? それと同じ。
呆れるローラに高校を実際に見に行こうと提案。それな。はい決まり。図書館キャンセル。決定権のないあすか部長は頷くだけのお仕事。
受付で手続きを済ませていざ見学。
噂のとおり部活も活発。テニス部をのぞくと見知った顔。高校生に混ざって百合子がコーチと特訓。あちらもこちらに気づくと練習を中断して話しかけてきます。
推薦入学の候補で体験入部をしていると話す百合子。ほぼほぼ内定通ってるなそれ。百合子が話しかけてきた一番の理由は言うまでもなくあすかがいるから。まなつ達からやや距離を置いている彼女に視線を向けてきます。渋々といった様子でまなつ達が見学したいっていうから、と最小限の答えを返すと「あなたもでしょう?」とこれまた挑戦的な目で見つめ返す百合子。元々友人なので事情は筒抜け。フェニックス学院はあすかの夢。
本心を隠そうとする彼女に壁打ちしていたことを暴露。クリティカルヒット。コートのこちら側に来たいのならただ見ているだけでは無理。コーチもやってくると評判が良かったと口にします。テニスに未練があるんでしょ? いつになくつっかかってくる百合子。ケンカ別れをした形になったので微妙にくすぶっているのでしょう。あすかが抜けたのは部活としての対応が気に入らなかったからでテニスそのものを嫌ったわけじゃない。
自分の目を見て話せない彼女を見て取った百合子は一騎打ちを提案。理由を訊ねるコーチに、晴れて推薦を頂くため、彼女に勝たなければ自分で納得できないとそれらしいことを言います。半分は本音で半分はあすかを引き入れるための建前と言ったところ。融通が利かないなりに融通を利かせてくれます。
勝手に話を決めるな。推薦を貰えるチャンス。それとも負けるのが怖い? 逃げる気? 割とこの人ロックだなぁ。上等だ。ここでも決定権のないあすかは流れに乗ります。みんなあすかの扱い方を熟知している件。
魔女様は激おこのため食事も喉を通らない。ということで仕事してきて、とチョンギーレに出勤要請。
②あすか√の分岐はすでに終わっている
テニスウェアに着替えて対決。どこから調達したのか。そして何故かまなつ達は私服に。一端家に戻ったのか?
なぜそこまでしてこだわるのか。もっともな疑問を浮かべるコーチに「前へ……進みたいからです」と答える百合子。推薦枠は1つ。もし自分が負けたら、あるいはコーチがあすかの方がより優秀だと判断なされたのなら推薦を譲る覚悟がある。やたら男前な発言ですがこれは彼女にとっても降って湧いた好機なのでしょう。棚上げされてきた問題に白黒つける。負ける気は無いがあすかにもチャンスを与える。彼女の学力なら普通に入れる。取引としては譲歩的かつリスクも低い。傲慢っちゃ傲慢ですね。基本的に彼女はプライドが高く、自分がイニシアチブを取っていることを前提にしている。
試合開始。
百合子がサーブするとあすかはその場から動くこともできず棒立ち。流石にブランクは埋めがたいのかそのまま百合子が1ゲーム目を先取。心配するまなつ達にみのりがルールブックを見ながら説明。5ゲーム制なので3ゲーム勝てばOK。まだ終わったわけじゃない。
この程度かと期待はずれの感想を持つ百合子に、いいウォーミングアップになったと返すあすか。
2ゲーム目はその言葉に違わず俄然動きが良くなり百合子を圧倒。まぐれだ。ビビってんだろ? 怖がりだもんな。誰が怖がりよ! 合宿の夜トイレが怖いって泣きそうだったろ! だから私が一緒についてった。そっちこそ合宿で財布落として泣きべそかいてたでしょ! これはアレだね、ランチ2回奢った! 私は13回奢らされた!的なアレですね。最後にリミッター外して死にそう。ラリーを制してあすかがゲームを取ります。とりあえずみのりはルールブック見てないで試合見てやれよ。
続く3ゲーム目もあすかが取りリーチ。
流石に認めないわけにはいかない。テニスを辞めたんじゃなかったの? 辞めた。テニスって交互に打ち合うから会話成立させやすいよね。実際にはそんな余裕ないけど。まなつ、トロピカる部が自分にまたやる気を与えてくれた。またテニスができるんじゃないかって。急に作画にも力が入ります。
百合子もリミッター(建前)を外すと叫びます。
「あなたとずっとテニスしたかった!」
思わぬ言葉に動きが止まるあすか。
「あなたを守るため、あの試合さえ棄権すれば…ずっと一緒にダブルスを組んでいられたのに……」
だったら棄権じゃなくて一緒に闘って欲しかった。本来ならあの場で言うべきことをここで打ち明け合う二人。建前を間に挟んでしか言えない百合子と、言葉をそのまま受け取ってしまうあすかのすれ違い。腹を割って話せば1分で解決するのにそうならないことってよくあるよね。言い方が気に入らない。態度が気に入らない。やり方が気に入らない。メンツが立たない。人間は些末なことに目が行って本質を見失うおバカな生き物。みんなそう思いたくないので余計にこじれる。面倒臭いよね。
時間です。あすかを残し戦場に向かう仲間たち。
遠くに発生した戦闘空間を見上げながら百合子は落ち着いた口調であれと似た空を修学旅行のときに見たと言います。あのとき現れたあの子はあなたなんでしょ?
視線を向けられたあすかは答える代わりにラケットを置きます。意図を察した百合子が試合を続けなさい、そうすればあなたが推薦候補にだって……と引き止めます。推薦?そしたら百合子はどうする気だ。自分の学力なら推薦を使わずとも入れる。また一緒にテニスができる。憑き物が落ちたような、幼さを感じさせる表情で言う百合子。そんな彼女にあすかは背を向けます。今はこの試合より仲間が大切だから。そう言ってあすかは仲間たちの後を追います。走り出した瞬間の目力やべぇ。ローラがそうしたように、ここで仲間と闘わない選択肢などない。
残される百合子とラケット。そしてこれがあのときの選択の延長でもある。百合子が自分のチャンスを棒に振ってでもあすかを助けたいように、あすかにも自分のチャンスを棒に振ってでも助けたい仲間がいる。
浜辺ではカニヤラネーダを従えるチョンギーレの姿。君らってどういう関係? 人間にとっての猿みたいな?
現場に到着と同時にあすかも。彼女の掛け声で変身。「燃えるど根性」。割と作風はストイックだったりする。
近接重視かと思いきやロケットパンチ。ガード。中距離戦ならビームで。すると敏捷な動きで回避。こちらの攻撃が当たらない。あ、これ面倒くせー敵だ。フラミンゴが請け合います。自分と相手をテニスコートに見立てて、ぶっとびフラミンゴスマッシュ。テニスは相手にぶつけないけどな。テニヌなら仕方ない。スタンさせればこっちのもの。ジンベエザメスマッシュで撃破。
③高校編でワンチャン
荷物を抱えた百合子に声をかけるあすか。推薦が決まったようです。トロピカる部は? 刺々しさが消えた声で訊ねます。休ませてもらった。参考書を買いに行く。進路を決めたの? ああ。
「志望校はとっくに決めてたんだ。ただ進路希望表には書けなかった」
「なぜ?」
「自分に覚悟があるか確かめてからと思って」
「覚悟?」
「ああ。おかげで確かめられたよ」
校門を出たところで別れる二人。
「(待ってろよ)」
一度別れた道。その道を再び繋ぐため、あすかは進み出します。
④次回予告
終盤お約束の個人回リレー。
◯トピック
またみてねにこだわり。
個人回ラッシュ第1弾。
一種の冷却期間というか、冷静になるための時間っていうのがある。
それは百合子も同じでテニス(自分)から遠ざかってしまったあすかに対してわだかまりを持っていたでしょう。テニスを辞めたと思ったらトロピカる部なんていうわけのわからない部活をやりだした彼女に愛想笑いなんてできない。それが再びテニスを始めたと知って接点が持てるようになった。
テニスに向き合えるようになったあすかと、彼女と向き合えるようになった百合子、彼女達はちょうど釣り合う位置に立ちます。
こういう変化を世間一般では「(一つ)大人になった」と言います。
あのとき言えなかったことが時間を置いて言えるようになる。そんなタイミングがあるし、そのために必要な時間もある。それっていうのは別に劇的でもないし感動的でもない。今回のエピソードで好きなのは百合子がテニスコートに残されつつも、放課後普通に話せていることです。あのまま試合を続けた方があすかにとっては得。けどそうしないのがあすかだと再確認した上でそんな彼女を受け入れる。ちょっと傲慢なところがある百合子の進学を素直に喜ぶ。そして正々堂々と自分も進学を目指す。
かつての分岐路からやり直すことはできない。けど、再び関係を手繰り寄せることはできる。そういう塩梅。
自分に向き合うため、相手に向き合うためのやる気。それを育む時間や場所がある。
そこに行ったらそれっきりってわけでもない。また戻ってきてもいい。変わることが自然なら、戻っていくことも自然。本作はそういう緩さがあります。良くも悪くもトロピカる部は部活。私生活まで縛るものじゃない。だから部活で元気になって別のことを始めてもいい。行き来、掛け持ちは自由。
腹の中でゆっくりと消化して、そして元気になる。そんな当たり前を当たり前にできることの大切さってあるよね。
①進路相談
壁打ちでテニスの練習に勤しむあすかの姿。3年の彼女は当然進学が控えている。しかし彼女はまだ進路先を決めきれていません。父の口からフェニックス学院の名が出ます。自分の成績では難しい。スポーツ推薦で入りたいのでは? お父さん淡々としてるな。テニス部を辞めて実績がないので入りようがない。それでもテニスに未練があることは明白。
通りがかった百合子が彼女に気づくと足を止めて見つめます。
選挙から約2ヶ月、会長の座を退く百合子。万雷の拍手の中、フェニックス学院の推薦候補だと噂が立ちます。無表情でなおざりな拍手をするあすか。
そんなわけであすかの引退も見えてきて寂しそうなまなつ。
部活も引退式するの?とローラ。どうなんだろう? じゃあやろう!とまなつ。反対する理由はない。具体的には? 沈黙。そんなときはみのりん先輩。
図書館で情報収集。そこで噂のフェニックス学院生を発見。進学校かつ部活動でも強豪の有名校。実は近くにある。設定盛り盛り生やしてきたな。終始無言のあすか。
中学と高校って何が違うの?と率直な疑問を浮かべるローラ。就職するときの足切りの違いかな。聞かれたまなつは勉強が難しくなるとか?と曖昧な様子。島に高校がないらしい。人間を選別するための(多くの人にとっての)最初の門。ポケモンだって厳選するだろ? それと同じ。
呆れるローラに高校を実際に見に行こうと提案。それな。はい決まり。図書館キャンセル。決定権のないあすか部長は頷くだけのお仕事。
受付で手続きを済ませていざ見学。
噂のとおり部活も活発。テニス部をのぞくと見知った顔。高校生に混ざって百合子がコーチと特訓。あちらもこちらに気づくと練習を中断して話しかけてきます。
推薦入学の候補で体験入部をしていると話す百合子。ほぼほぼ内定通ってるなそれ。百合子が話しかけてきた一番の理由は言うまでもなくあすかがいるから。まなつ達からやや距離を置いている彼女に視線を向けてきます。渋々といった様子でまなつ達が見学したいっていうから、と最小限の答えを返すと「あなたもでしょう?」とこれまた挑戦的な目で見つめ返す百合子。元々友人なので事情は筒抜け。フェニックス学院はあすかの夢。
本心を隠そうとする彼女に壁打ちしていたことを暴露。クリティカルヒット。コートのこちら側に来たいのならただ見ているだけでは無理。コーチもやってくると評判が良かったと口にします。テニスに未練があるんでしょ? いつになくつっかかってくる百合子。ケンカ別れをした形になったので微妙にくすぶっているのでしょう。あすかが抜けたのは部活としての対応が気に入らなかったからでテニスそのものを嫌ったわけじゃない。
自分の目を見て話せない彼女を見て取った百合子は一騎打ちを提案。理由を訊ねるコーチに、晴れて推薦を頂くため、彼女に勝たなければ自分で納得できないとそれらしいことを言います。半分は本音で半分はあすかを引き入れるための建前と言ったところ。融通が利かないなりに融通を利かせてくれます。
勝手に話を決めるな。推薦を貰えるチャンス。それとも負けるのが怖い? 逃げる気? 割とこの人ロックだなぁ。上等だ。ここでも決定権のないあすかは流れに乗ります。みんなあすかの扱い方を熟知している件。
魔女様は激おこのため食事も喉を通らない。ということで仕事してきて、とチョンギーレに出勤要請。
②あすか√の分岐はすでに終わっている
テニスウェアに着替えて対決。どこから調達したのか。そして何故かまなつ達は私服に。一端家に戻ったのか?
なぜそこまでしてこだわるのか。もっともな疑問を浮かべるコーチに「前へ……進みたいからです」と答える百合子。推薦枠は1つ。もし自分が負けたら、あるいはコーチがあすかの方がより優秀だと判断なされたのなら推薦を譲る覚悟がある。やたら男前な発言ですがこれは彼女にとっても降って湧いた好機なのでしょう。棚上げされてきた問題に白黒つける。負ける気は無いがあすかにもチャンスを与える。彼女の学力なら普通に入れる。取引としては譲歩的かつリスクも低い。傲慢っちゃ傲慢ですね。基本的に彼女はプライドが高く、自分がイニシアチブを取っていることを前提にしている。
試合開始。
百合子がサーブするとあすかはその場から動くこともできず棒立ち。流石にブランクは埋めがたいのかそのまま百合子が1ゲーム目を先取。心配するまなつ達にみのりがルールブックを見ながら説明。5ゲーム制なので3ゲーム勝てばOK。まだ終わったわけじゃない。
この程度かと期待はずれの感想を持つ百合子に、いいウォーミングアップになったと返すあすか。
2ゲーム目はその言葉に違わず俄然動きが良くなり百合子を圧倒。まぐれだ。ビビってんだろ? 怖がりだもんな。誰が怖がりよ! 合宿の夜トイレが怖いって泣きそうだったろ! だから私が一緒についてった。そっちこそ合宿で財布落として泣きべそかいてたでしょ! これはアレだね、ランチ2回奢った! 私は13回奢らされた!的なアレですね。最後にリミッター外して死にそう。ラリーを制してあすかがゲームを取ります。とりあえずみのりはルールブック見てないで試合見てやれよ。
続く3ゲーム目もあすかが取りリーチ。
流石に認めないわけにはいかない。テニスを辞めたんじゃなかったの? 辞めた。テニスって交互に打ち合うから会話成立させやすいよね。実際にはそんな余裕ないけど。まなつ、トロピカる部が自分にまたやる気を与えてくれた。またテニスができるんじゃないかって。急に作画にも力が入ります。
百合子もリミッター(建前)を外すと叫びます。
「あなたとずっとテニスしたかった!」
思わぬ言葉に動きが止まるあすか。
「あなたを守るため、あの試合さえ棄権すれば…ずっと一緒にダブルスを組んでいられたのに……」
だったら棄権じゃなくて一緒に闘って欲しかった。本来ならあの場で言うべきことをここで打ち明け合う二人。建前を間に挟んでしか言えない百合子と、言葉をそのまま受け取ってしまうあすかのすれ違い。腹を割って話せば1分で解決するのにそうならないことってよくあるよね。言い方が気に入らない。態度が気に入らない。やり方が気に入らない。メンツが立たない。人間は些末なことに目が行って本質を見失うおバカな生き物。みんなそう思いたくないので余計にこじれる。面倒臭いよね。
時間です。あすかを残し戦場に向かう仲間たち。
遠くに発生した戦闘空間を見上げながら百合子は落ち着いた口調であれと似た空を修学旅行のときに見たと言います。あのとき現れたあの子はあなたなんでしょ?
視線を向けられたあすかは答える代わりにラケットを置きます。意図を察した百合子が試合を続けなさい、そうすればあなたが推薦候補にだって……と引き止めます。推薦?そしたら百合子はどうする気だ。自分の学力なら推薦を使わずとも入れる。また一緒にテニスができる。憑き物が落ちたような、幼さを感じさせる表情で言う百合子。そんな彼女にあすかは背を向けます。今はこの試合より仲間が大切だから。そう言ってあすかは仲間たちの後を追います。走り出した瞬間の目力やべぇ。ローラがそうしたように、ここで仲間と闘わない選択肢などない。
残される百合子とラケット。そしてこれがあのときの選択の延長でもある。百合子が自分のチャンスを棒に振ってでもあすかを助けたいように、あすかにも自分のチャンスを棒に振ってでも助けたい仲間がいる。
浜辺ではカニヤラネーダを従えるチョンギーレの姿。君らってどういう関係? 人間にとっての猿みたいな?
現場に到着と同時にあすかも。彼女の掛け声で変身。「燃えるど根性」。割と作風はストイックだったりする。
近接重視かと思いきやロケットパンチ。ガード。中距離戦ならビームで。すると敏捷な動きで回避。こちらの攻撃が当たらない。あ、これ面倒くせー敵だ。フラミンゴが請け合います。自分と相手をテニスコートに見立てて、ぶっとびフラミンゴスマッシュ。テニスは相手にぶつけないけどな。テニヌなら仕方ない。スタンさせればこっちのもの。ジンベエザメスマッシュで撃破。
③高校編でワンチャン
荷物を抱えた百合子に声をかけるあすか。推薦が決まったようです。トロピカる部は? 刺々しさが消えた声で訊ねます。休ませてもらった。参考書を買いに行く。進路を決めたの? ああ。
「志望校はとっくに決めてたんだ。ただ進路希望表には書けなかった」
「なぜ?」
「自分に覚悟があるか確かめてからと思って」
「覚悟?」
「ああ。おかげで確かめられたよ」
校門を出たところで別れる二人。
「(待ってろよ)」
一度別れた道。その道を再び繋ぐため、あすかは進み出します。
④次回予告
終盤お約束の個人回リレー。
◯トピック
またみてねにこだわり。
個人回ラッシュ第1弾。
一種の冷却期間というか、冷静になるための時間っていうのがある。
それは百合子も同じでテニス(自分)から遠ざかってしまったあすかに対してわだかまりを持っていたでしょう。テニスを辞めたと思ったらトロピカる部なんていうわけのわからない部活をやりだした彼女に愛想笑いなんてできない。それが再びテニスを始めたと知って接点が持てるようになった。
テニスに向き合えるようになったあすかと、彼女と向き合えるようになった百合子、彼女達はちょうど釣り合う位置に立ちます。
こういう変化を世間一般では「(一つ)大人になった」と言います。
あのとき言えなかったことが時間を置いて言えるようになる。そんなタイミングがあるし、そのために必要な時間もある。それっていうのは別に劇的でもないし感動的でもない。今回のエピソードで好きなのは百合子がテニスコートに残されつつも、放課後普通に話せていることです。あのまま試合を続けた方があすかにとっては得。けどそうしないのがあすかだと再確認した上でそんな彼女を受け入れる。ちょっと傲慢なところがある百合子の進学を素直に喜ぶ。そして正々堂々と自分も進学を目指す。
かつての分岐路からやり直すことはできない。けど、再び関係を手繰り寄せることはできる。そういう塩梅。
自分に向き合うため、相手に向き合うためのやる気。それを育む時間や場所がある。
そこに行ったらそれっきりってわけでもない。また戻ってきてもいい。変わることが自然なら、戻っていくことも自然。本作はそういう緩さがあります。良くも悪くもトロピカる部は部活。私生活まで縛るものじゃない。だから部活で元気になって別のことを始めてもいい。行き来、掛け持ちは自由。
腹の中でゆっくりと消化して、そして元気になる。そんな当たり前を当たり前にできることの大切さってあるよね。
第37話「人魚の記憶!海のリングを取り戻せ!」
◯今週の出来事
①人魚の記憶
渦に呑み込まれ逃走に成功した一行。
故郷を酷い目に遭わせられたローラは怒り心頭。記憶を吸い取る装置は備え付けだったけどね。再び王宮へ。
王宮内を探索するも前回見た部屋がなかなか見つからない。あの部屋(装置)は機密に触れるものなのでローラも知らない。王宮も広く手探り。くるるんに教えてもらえばいいんじゃね? それにしてもくるるん系の肖像画多いな。女王の趣味なんだろうか。
洞窟のようなところに入ると奥に光る貝殻が貼り付けてあります。それに触れたまなつは人魚の記憶を垣間見ます。それに倣ってみんなも触れると人間と人魚が一緒に住んでいる光景が。あの装置を使って取り出された記憶なのではないか。後回しにされるかと思いきや一気に踏み込むらしい。
とりわけ大きい貝殻に触れると、まなつが夢で見た伝説のプリキュアの記憶が再生されます。魔女は当然として人魚の姿も。つまりこれはプリキュアの記憶ではなくそれを見た人魚の記憶。ローラはある貝殻に引き寄せられるように手をかざすと……。
その貝殻を持ち出して女王捜索に戻ります。
アジトに戻ったバトラーは海のリングをロッカーに保管。
リングが無ければヤラネーダは倒せない。これでやる気パワー回収は思うがまま。
女王を発見。囚われていた住人達を解放。
改めて自己紹介するまなつ。名前を訊ねると「メルジーヌ・ミューゼス・ムネモシュネ」とちゃんと答えてくれます。設定あったんだ。実はローラも初耳だったらウケるんだけど。海のリングが奪われたと手短に状況を説明。そもそもあとまわしの魔女の目的とは何なのか?
愚者の棺を解放すること。女王も相手方の目的は察知しているらしい。視聴者はこれらのキーワードを知っていますがプリキュア側は知らないのでここで情報のすり合わせ。海の世界に伝わる伝説の秘宝。その棺がやる気パワーで満たされたとき、不老不死の力が得られると云われている。前に何でも願いが叶う的なことをエルダ達が言っていたような気がするけど正確にはそれか。魔女の目的とは「永遠のあとまわし」
作戦は順調と魔女に報告するバトラー。何かこいつ怪しいんだけど。
チョンギーレ達にとっても不老不死は願ってもないこと。死なないなら食べる必要がなくなりコックの仕事をすることもない。医者もいらない。子どものままでいい。こいつらほんとにやる気ねーな。この単純さが彼女らの素朴さでもあるのだけど。とはいえ、バトラーがまだ何か隠しているのではないか?という疑念はある。
場所を謁見の間に移して話を続けます。
不老不死なんて本当にあるのか? これまで愚者の棺を解放した者はいない。何が起こるかは不明。いずれにせよやる気を奪われるわけにもいかないのでこれまでどおり阻止する。認識を新たにする一同。
「私から話すことはこれがすべてです」
大事なことが一つ抜けてますよね?
「待って女王様」
「もう一つ話してないことがない?」
その問いにキョトンとする女王に物的証拠を突きつけます。あからさまに顔色が変わる女王。黒。
②隠された記憶
幼いローラは1人で人間の世界へ。
好奇心旺盛な彼女は言いつけを破って島にたどり着きます。浜辺で日光浴。地上に出ること自体初めて。あの結界は外からの侵入を阻むと同時に内からの脱走を防ぐためのもの、という風にもなっているわけね。妖精と人魚は解除できるけど。
手近にあった花を手に取ってうっとり。しかし人間に見つからないかと姿を隠します。が、あっさり発見されます。こいつ昔も今も変わらねーな。
幼いまなつと遭遇。その花はグンバイヒルガオだと教えるまなつ。髪に飾ってあげます。
「女王様、これは私の記憶よ。私の知らない、私の記憶」
話が見えないまなつに貝殻を差し出します。その記憶に心当たりがあるまなつ。益々確信を強めるローラ。まなつにあってローラにない記憶。すぐに仲良くなったふたりは夕暮れまで遊び、翌日会う約束をするも果たされず。名前すら聞かなかったとショックを受けたまなつに、お父さんがそのとき感じた一番大事なことをやるんだと説きます。
「だから私は決めたんだ。はじめて会った人には最初に名前を聞こうって」
幼児向けアニメのテンプレートを逆手にとる設定。7兆点。やるじゃん、東堂いづみ。一気に繋げてきたなぁ。前回の感想で今作は巻き込まれ型と言いましたが当事者感が強まってきました。ローラとの出会いはまなつの原体験。でもローラはそれを憶えていない。人間の世界に行ったことも、まなつと会って遊んだことも。
「どうしてなの? これってどういうことなの!? 女王様!」
「仕方のないことなのです、ローラ。それが人魚の国の掟」
人魚の世界と人間の世界は交わってはいけない。それが古来よりの決まり事。人間と関わった者はその記憶を消される。そのための装置。人魚は実在する。人間の世界にも人魚のエピソードは数多く残っている。なのに交流が途絶えている。記録もない。察するに伝説のプリキュアと魔女の一件が絡んでいるのでしょう。そこが分岐点。今作が物理的に隔てられた不思議の国ではなく、人間の世界と地続きの世界になっている設定を上手く繋ぎ合わせています。魔法つかいもそうですが世界が歴史のどこかで分断してしまっている(けどその痕跡が少し残っている)っていう世界観好きですね。
ではこうして話したことも女王様の記憶から消されるの? 全てが解決したときには、と肯定する女王。私の記憶も? ローラの記憶も例外ではない。たとえ女王になったとしても。絶対に嫌!と抗議の声をあげても女王は首を横に振るばかり。機密保持のため記憶を抹消するグランオーシャン。それがこの世界の秩序を守っている。魔女が悪夢にうなされているのも記憶を消された後遺症なのではないか。やっぱ闇深ぇわ、この世界。
時間になったのでドレッサーが警告。まなつ達に促されたローラは憤りを内に閉じ込めて王宮を後にします。
③強制イベント
現場に到着すると若干省略が入った変身。「今日も本気だ」。割とシナリオがガチってる件。
タコ墨をガードしたのが災いして煙幕に包まれ視界不良。サマーストライクで打ち消すも戦闘力の差は如何ともし難い。しかし今回はパワーアップ回という名の強制イベント。どんな手段を用いてもパワーアップする。海のリングを強制接収。ドレッサー便利だなぁ。
「後は頼みましたよ」。伝説さんが仕事ぶん投げてきました。尻拭いしろってか。しかし今一番大事なことはクリスマス商戦に向けて商品アピールすること。お前の事情なんて知ったことじゃない。春映画もおじゃんになって色々やべーんだよ。わかってんのか? お前が居た頃とは違げーんだよ。そんな心の声を乗せて
「おめかしアップ!」
ラメール主体で必殺技発動。コスチュームはそのまま。大地のリングでは象が出てきましたが、海のリングではジンベエザメが出現。やっぱり蹴ってビクトリー。
混迷を深めていく戦い。不安がよぎる中、サマーはハッキリと答えます。
「いつだって、どんなときだって、今一番大事なことをやるだけ」
肉体が滅びてもやり残したことがある。女王の隠し事その2。伝説さんと密会。ちゃんとそれも説明しろよ。これだから女王は。プリキュア、魔女、女王、人魚と人間、海と地上、ピースが揃いつつある。
水槽で独りたそがれるローラ。
まなつが声をかけるとグンバイヒルガオの花冠を持ってきます。あのときの約束を果たすまなつ。
月明かりの下、静かに語り合うふたり。また忘れてしまうのか。これまでのことも今日のことも。
「たとえ忘れても私が思い出させてあげる!」
まなつの言葉に頷くローラ。
④次回予告
チョンギーレとカニってどういう関係なんだろうな。
◯トピック
女王は真っ黒。
本当にぶっこんできた回。プリキュアの血は争えない。
雰囲気的には魔法つかいのように後々お別れ(分断)するのでは?なニュアンスが濃くなっています。近年ではトゥインクルも15年ほど分断したりと別離展開自体は珍しくはありません。が、記憶消去はなかなかにエグいやり口。
これによってローラは無論のこと、まなつ達にとっても当事者意識が芽生えています。前回言ったそばから厚みを入れてくる東堂いづみは流石やでぇ。こういうのでいいんだよ、こういうので。昔の奴らなんてどうでもいいんだよ。今の物語を紡いでいるのは彼女達なんだから。プリキュアの物語は彼女達が流す涙と血で書かれている。
そういうわけで記憶を持つまなつが今に繋がっているのとは対照的に、記憶を消されたローラが言わばリセットされてしまっていることからも「掟」の忌まわしさが強調されています。「全てが解決したら」。じゃあそれ後回しにできない?みたいな話にもなるし、あるいはローラが女王を簒奪してぶっ壊すなどといった誘惑も出てくるわけで「今一番大事なこと」の重さが増しています。
原則としてプリキュアはルールを作る側ではなく、ルールに縛られる側(子ども)なのでその枠内で戦うことが多い。子ども故に制限されるなら、大人になってそれを突破すればいい。そんな結末が描かれるのもこの論理があるからです。しかし子どもだからこそ背負わされる理不尽さに向き合ってこそのプリキュア。10年近く寝込んだ子にもう1回寝込んでと頼んだ次は「終わった」出来事の後始末を「無かった」ことにしようとする。
鬼畜サイコ野郎と書いて東堂いづみと読む。プリキュアはこうでなくては。
①人魚の記憶
渦に呑み込まれ逃走に成功した一行。
故郷を酷い目に遭わせられたローラは怒り心頭。記憶を吸い取る装置は備え付けだったけどね。再び王宮へ。
王宮内を探索するも前回見た部屋がなかなか見つからない。あの部屋(装置)は機密に触れるものなのでローラも知らない。王宮も広く手探り。くるるんに教えてもらえばいいんじゃね? それにしてもくるるん系の肖像画多いな。女王の趣味なんだろうか。
洞窟のようなところに入ると奥に光る貝殻が貼り付けてあります。それに触れたまなつは人魚の記憶を垣間見ます。それに倣ってみんなも触れると人間と人魚が一緒に住んでいる光景が。あの装置を使って取り出された記憶なのではないか。後回しにされるかと思いきや一気に踏み込むらしい。
とりわけ大きい貝殻に触れると、まなつが夢で見た伝説のプリキュアの記憶が再生されます。魔女は当然として人魚の姿も。つまりこれはプリキュアの記憶ではなくそれを見た人魚の記憶。ローラはある貝殻に引き寄せられるように手をかざすと……。
その貝殻を持ち出して女王捜索に戻ります。
アジトに戻ったバトラーは海のリングをロッカーに保管。
リングが無ければヤラネーダは倒せない。これでやる気パワー回収は思うがまま。
女王を発見。囚われていた住人達を解放。
改めて自己紹介するまなつ。名前を訊ねると「メルジーヌ・ミューゼス・ムネモシュネ」とちゃんと答えてくれます。設定あったんだ。実はローラも初耳だったらウケるんだけど。海のリングが奪われたと手短に状況を説明。そもそもあとまわしの魔女の目的とは何なのか?
愚者の棺を解放すること。女王も相手方の目的は察知しているらしい。視聴者はこれらのキーワードを知っていますがプリキュア側は知らないのでここで情報のすり合わせ。海の世界に伝わる伝説の秘宝。その棺がやる気パワーで満たされたとき、不老不死の力が得られると云われている。前に何でも願いが叶う的なことをエルダ達が言っていたような気がするけど正確にはそれか。魔女の目的とは「永遠のあとまわし」
作戦は順調と魔女に報告するバトラー。何かこいつ怪しいんだけど。
チョンギーレ達にとっても不老不死は願ってもないこと。死なないなら食べる必要がなくなりコックの仕事をすることもない。医者もいらない。子どものままでいい。こいつらほんとにやる気ねーな。この単純さが彼女らの素朴さでもあるのだけど。とはいえ、バトラーがまだ何か隠しているのではないか?という疑念はある。
場所を謁見の間に移して話を続けます。
不老不死なんて本当にあるのか? これまで愚者の棺を解放した者はいない。何が起こるかは不明。いずれにせよやる気を奪われるわけにもいかないのでこれまでどおり阻止する。認識を新たにする一同。
「私から話すことはこれがすべてです」
大事なことが一つ抜けてますよね?
「待って女王様」
「もう一つ話してないことがない?」
その問いにキョトンとする女王に物的証拠を突きつけます。あからさまに顔色が変わる女王。黒。
②隠された記憶
幼いローラは1人で人間の世界へ。
好奇心旺盛な彼女は言いつけを破って島にたどり着きます。浜辺で日光浴。地上に出ること自体初めて。あの結界は外からの侵入を阻むと同時に内からの脱走を防ぐためのもの、という風にもなっているわけね。妖精と人魚は解除できるけど。
手近にあった花を手に取ってうっとり。しかし人間に見つからないかと姿を隠します。が、あっさり発見されます。こいつ昔も今も変わらねーな。
幼いまなつと遭遇。その花はグンバイヒルガオだと教えるまなつ。髪に飾ってあげます。
「女王様、これは私の記憶よ。私の知らない、私の記憶」
話が見えないまなつに貝殻を差し出します。その記憶に心当たりがあるまなつ。益々確信を強めるローラ。まなつにあってローラにない記憶。すぐに仲良くなったふたりは夕暮れまで遊び、翌日会う約束をするも果たされず。名前すら聞かなかったとショックを受けたまなつに、お父さんがそのとき感じた一番大事なことをやるんだと説きます。
「だから私は決めたんだ。はじめて会った人には最初に名前を聞こうって」
幼児向けアニメのテンプレートを逆手にとる設定。7兆点。やるじゃん、東堂いづみ。一気に繋げてきたなぁ。前回の感想で今作は巻き込まれ型と言いましたが当事者感が強まってきました。ローラとの出会いはまなつの原体験。でもローラはそれを憶えていない。人間の世界に行ったことも、まなつと会って遊んだことも。
「どうしてなの? これってどういうことなの!? 女王様!」
「仕方のないことなのです、ローラ。それが人魚の国の掟」
人魚の世界と人間の世界は交わってはいけない。それが古来よりの決まり事。人間と関わった者はその記憶を消される。そのための装置。人魚は実在する。人間の世界にも人魚のエピソードは数多く残っている。なのに交流が途絶えている。記録もない。察するに伝説のプリキュアと魔女の一件が絡んでいるのでしょう。そこが分岐点。今作が物理的に隔てられた不思議の国ではなく、人間の世界と地続きの世界になっている設定を上手く繋ぎ合わせています。魔法つかいもそうですが世界が歴史のどこかで分断してしまっている(けどその痕跡が少し残っている)っていう世界観好きですね。
ではこうして話したことも女王様の記憶から消されるの? 全てが解決したときには、と肯定する女王。私の記憶も? ローラの記憶も例外ではない。たとえ女王になったとしても。絶対に嫌!と抗議の声をあげても女王は首を横に振るばかり。機密保持のため記憶を抹消するグランオーシャン。それがこの世界の秩序を守っている。魔女が悪夢にうなされているのも記憶を消された後遺症なのではないか。やっぱ闇深ぇわ、この世界。
時間になったのでドレッサーが警告。まなつ達に促されたローラは憤りを内に閉じ込めて王宮を後にします。
③強制イベント
現場に到着すると若干省略が入った変身。「今日も本気だ」。割とシナリオがガチってる件。
タコ墨をガードしたのが災いして煙幕に包まれ視界不良。サマーストライクで打ち消すも戦闘力の差は如何ともし難い。しかし今回はパワーアップ回という名の強制イベント。どんな手段を用いてもパワーアップする。海のリングを強制接収。ドレッサー便利だなぁ。
「後は頼みましたよ」。伝説さんが仕事ぶん投げてきました。尻拭いしろってか。しかし今一番大事なことはクリスマス商戦に向けて商品アピールすること。お前の事情なんて知ったことじゃない。春映画もおじゃんになって色々やべーんだよ。わかってんのか? お前が居た頃とは違げーんだよ。そんな心の声を乗せて
「おめかしアップ!」
ラメール主体で必殺技発動。コスチュームはそのまま。大地のリングでは象が出てきましたが、海のリングではジンベエザメが出現。やっぱり蹴ってビクトリー。
混迷を深めていく戦い。不安がよぎる中、サマーはハッキリと答えます。
「いつだって、どんなときだって、今一番大事なことをやるだけ」
肉体が滅びてもやり残したことがある。女王の隠し事その2。伝説さんと密会。ちゃんとそれも説明しろよ。これだから女王は。プリキュア、魔女、女王、人魚と人間、海と地上、ピースが揃いつつある。
水槽で独りたそがれるローラ。
まなつが声をかけるとグンバイヒルガオの花冠を持ってきます。あのときの約束を果たすまなつ。
月明かりの下、静かに語り合うふたり。また忘れてしまうのか。これまでのことも今日のことも。
「たとえ忘れても私が思い出させてあげる!」
まなつの言葉に頷くローラ。
④次回予告
チョンギーレとカニってどういう関係なんだろうな。
◯トピック
女王は真っ黒。
本当にぶっこんできた回。プリキュアの血は争えない。
雰囲気的には魔法つかいのように後々お別れ(分断)するのでは?なニュアンスが濃くなっています。近年ではトゥインクルも15年ほど分断したりと別離展開自体は珍しくはありません。が、記憶消去はなかなかにエグいやり口。
これによってローラは無論のこと、まなつ達にとっても当事者意識が芽生えています。前回言ったそばから厚みを入れてくる東堂いづみは流石やでぇ。こういうのでいいんだよ、こういうので。昔の奴らなんてどうでもいいんだよ。今の物語を紡いでいるのは彼女達なんだから。プリキュアの物語は彼女達が流す涙と血で書かれている。
そういうわけで記憶を持つまなつが今に繋がっているのとは対照的に、記憶を消されたローラが言わばリセットされてしまっていることからも「掟」の忌まわしさが強調されています。「全てが解決したら」。じゃあそれ後回しにできない?みたいな話にもなるし、あるいはローラが女王を簒奪してぶっ壊すなどといった誘惑も出てくるわけで「今一番大事なこと」の重さが増しています。
原則としてプリキュアはルールを作る側ではなく、ルールに縛られる側(子ども)なのでその枠内で戦うことが多い。子ども故に制限されるなら、大人になってそれを突破すればいい。そんな結末が描かれるのもこの論理があるからです。しかし子どもだからこそ背負わされる理不尽さに向き合ってこそのプリキュア。10年近く寝込んだ子にもう1回寝込んでと頼んだ次は「終わった」出来事の後始末を「無かった」ことにしようとする。
鬼畜サイコ野郎と書いて東堂いづみと読む。プリキュアはこうでなくては。
第36話「来たよ!人魚の国・グランオ―シャン!」
◯今週の出来事
①グランオーシャン・ツアー
先週の休みから唐突に始まる回想。燃える館。燃える街。黒い影。あとまわしの魔女。伝説のプリキュアの記憶。
絶叫しながら覚醒するまなつ。夢。まなつの声でローラが起きると、ドレッサーからお呼びがかかります。
映画宣伝仕様OPその4。プリンセスは信用してはいけない。繰り返す。プリンセスは信用してはいけない。
グランオーシャンから招待されたとみんなに話します。
あすかが話しを遮って、そもそも連絡できたの?と尤もな質問。今まではそうだったけど、住人のやる気が回復したからできるようになったと説明するローラ。自然回復するもんなの? まあ、やる気だしなぁ。1年近くも経ったら治るのかもしれない。
女王から労いの言葉を貰うと同時に招待された。何か似たような導入の話を最近見たなぁ。その話しを聞いたみんなは期待が膨らみます。特にみのりはブツブツと妄想全開。ニライカナイというのは沖縄の方に伝わる理想郷みたいなものらしい。みんなの反応に満足しながら期待していいと請け負うローラ。
そういうわけで変身して水中へ。今作の不思議の世界は地続きなのと潜水力があれば渡航可能。
一応魔法で封じられているためくるるんが通路を開けます。海の妖精と人魚は通り抜けられる。その先はグランオーシャン。初めて目にする光景に感動するまなつ。近くまで行くと船が迎えに来てくれます。
それに乗って凱旋。国中の人々がパレードさながら迎えます。夢見たおとぎの国を目の当たりにして感動するみのり。作画も5割増し。君、絶対優遇されてるよ。ローラも感慨深げに周囲を見回します。1話の時は崩壊してましたからね。
城内に入ると変身を解除。リップがあれば呼吸は可能。これはプリキュアの作画をずっと描いてられないのと、変身バンクを出す必要があるからでしょうね。
水泳の授業で使ってみようかと話すまなつに、グランオーシャンの中だけかもしれないから止めとけと慎重になるみのり。日常生活で使えたら便利ではある。
自己紹介するとフレンドリーに女王の名前を訊ねるまなつ。突然のことにリアクションが間に合わない一同。
臨海学校じゃねーんだからよぉ。みんな呆れ顔。無礼と突っ込まれます。女王様は女王様とローラも話しを進めます。17話(ローラが変身した回)もそうですがローラは女王に対して敬愛と憧れの描写がなされています。1話冒頭のときはすげーふてぶてしかったのはご愛嬌。
改めて名乗る女王。名前は言いません。設定ないのか?と思わなくもないですが後述するようにこれは偽装なので知らないだけなのかもしれません。あとは地元でそう呼ばれてると本名みんな知らないパターンもある。
お礼を言われたまなつ達もプリキュアになれたおかげで今の自分達があると感謝を返します。女王から褒められたローラは有頂天。くるるんがここでヒント。いつもなら頭を撫でてくれるのにノーリアクション。
ご馳走を平らげると、女王から頼み事をされます。報酬は前払い。
大地のリング(29話で貰ったアレ)には対になる海のリングがある。このグランオーシャンのどこかに隠されているので探して欲しい。地元ならお前が探せよ。二つ返事で引き受けるまなつ。手がかりは? リングはリング同士で反応するらしい。大地のリングを探知機に使えと。
それなら観光ついでに探そうとローラが提案。
グランオーシャン・ツアー
ローラお気に入りの場所がシャボンフラワーの花園。この花の実は貝殻クッキーの原料にもなる。じゃあお土産にしょう。持ち帰っても原料から作れるのか? 冷蔵庫に勝手に補充されているイメージあるけど。
香りもいい。ローラは以前島の洞窟で嗅いだ匂いが同じものだったと思い出します。今回はメインストーリーに絡む話しなので設定が繋がっています。
そういえば、ローラの両親は?とまなつ。するとローラは何故か勝ち誇ったような態度で人魚は人間みたいに親から生まれるわけじゃないと言います。大きな貝の中から生まれる。たぶんグランオーシャンの住人の中でも特別なのでしょう。人魚が女王になるのもその関係でしょうか。それを聞いたまなつはローラは貝の親戚!?と大興奮。アサリとかシジミとか。ホタテ。マテガイ。ホンビノス。みんなの話しに乗ってきます。せめて真珠って言えと抗議するローラ。
トロピカルパクトも貝殻の形してるし縁が深いのかも。そこでまなつは思い出したように伝説のプリキュアの夢を見たと言います。以前も予兆のような感じだったので今回も何か関係があるかもしれない。伝説のプリキュア。その物語はどうやらまだ現代にも何らかの爪痕を残している。
夢の内容について女王様にも聞いてみよう。
その頃、みんなとはぐれたくるるんはあるものを見つけると同時に何者かに見つかってしまいます。
②毎度同じパターンが通じると思うなよ
女王のもとに行き、くるるんの所在を訊ねるも反応が薄い。
花の実を見せるとこれまたつれない反応。だんだんと化けの皮が剥がれていく女王。業を煮やした女王はパクトとリングを要求。露骨すぎる。ローラが進み出ると強い口調で詰問。こういう啖呵は貫禄がある。
そこにくるるんとチョンギーレ。計画はご破産。女王に化けていたのはヌメリー。全てはあとまわしの魔女から与えられた蜃気楼の魔術でできた幻。するとくるるんがついてこいとみんなを先導。
奥に行くと囚われた女王と住人たちを発見。さらに中央の機械らしきものに繋がれた人々。絵面やべぇ。部屋にはエルダが待機。
装置を使って妖精たちの記憶を吸い出してそれを元に先程の幻を作っていた。あまりに非道な方法に抗議の声をあげるまなつとローラ。でもその装置は元々ここにあって拝借しただけだとヌメリーは返します。あっ……。もしかしてこれグランオーシャンの闇ってやつ? 触れちゃいけないやつ?
そのセリフは聞き流して変身。今のは聞かなかったことにしよう。
ここじゃ狭いと外に出るヌメリー達。
今回用意した依代はタコ。憑依。それを見て本当に生きてるやつでもヤラネーダにできるんだなと感心するチョンギーレ。ヒーリングのギガビョーゲンと同じように物語後半で生物解禁。見た目もかなり手強そうなタコヤラネーダ。
実は生物を対象にするのは禁止されていました。その理由は戦ってみて実感。プリキュアの攻撃をモノともしない。単独火力最強のバブルシャワーでも無傷。勝ったと思って敵に背を向けているのが仇となってピンチに。こういうわけで生物を依代に使うのは強すぎて危険。
だが所詮無課金。課金パワーなら……これもダメ。実装2ヶ月でインフレ。課金圧つえぇ。
勝ちを確信するヌメリー達。実はそこそこ復興していたけど3人が攻め込んで再び征服したらしい。ここで悪役アピール。箱物商品は真の力が発揮される2段階制なのでパワーアップの前振りですね。
案の定、海のリングが出現。勝ったな、風呂入ってくる。
「ご苦労さまです」
ゲットしたのはバトラー。ここまで計画どおり。プリキュアのパワーアップ展開を逆手に取るの止めてもらえませんか? それギャグでしか許されないと思うんですけど。……ギャグアニメだったわ、このアニメ。
さらにはグランオーシャンの結界が先ほどの戦闘で破壊され浸水。いや、待て、この中も水中じゃなかったっけ? 海水とは違う水なの?
海水に呑み込まれプリキュアはさらなるピンチに(逃走成功)。
③次回予告
パワーアップは強制イベント。
◯トピック
グランオーシャンの闇が一番怖い件。
やっぱり女王は信用してはいけない(戒め)
プリキュアでは珍しい2話構成・前編。チラホラと情報開示が進んでいます。プリキュアって大まかに主人公達が当事者になるか、別件に巻き込まれるかのどちらかなんですが本作は後者(最近だとトゥインクルがこの例)。まだ話の全貌が見えていないので何か昔イザコザがあったらしい程度で押さえておけばOK。どの道全部わかるのは年越しでしょうから。
今のところ重要そうなのはグランオーシャンも何かきな臭いぞってところでしょうか。プリキュアはぶっこむ時は容赦なくぶっこんでいくアニメなので油断は禁物。身内が戦犯なのは珍しくありません。女王に関してはローラも当事者になり得るのでプリキュア、魔女、女王の三者が入り乱れそうな予感。
①グランオーシャン・ツアー
先週の休みから唐突に始まる回想。燃える館。燃える街。黒い影。あとまわしの魔女。伝説のプリキュアの記憶。
絶叫しながら覚醒するまなつ。夢。まなつの声でローラが起きると、ドレッサーからお呼びがかかります。
映画宣伝仕様OPその4。プリンセスは信用してはいけない。繰り返す。プリンセスは信用してはいけない。
グランオーシャンから招待されたとみんなに話します。
あすかが話しを遮って、そもそも連絡できたの?と尤もな質問。今まではそうだったけど、住人のやる気が回復したからできるようになったと説明するローラ。自然回復するもんなの? まあ、やる気だしなぁ。1年近くも経ったら治るのかもしれない。
女王から労いの言葉を貰うと同時に招待された。何か似たような導入の話を最近見たなぁ。その話しを聞いたみんなは期待が膨らみます。特にみのりはブツブツと妄想全開。ニライカナイというのは沖縄の方に伝わる理想郷みたいなものらしい。みんなの反応に満足しながら期待していいと請け負うローラ。
そういうわけで変身して水中へ。今作の不思議の世界は地続きなのと潜水力があれば渡航可能。
一応魔法で封じられているためくるるんが通路を開けます。海の妖精と人魚は通り抜けられる。その先はグランオーシャン。初めて目にする光景に感動するまなつ。近くまで行くと船が迎えに来てくれます。
それに乗って凱旋。国中の人々がパレードさながら迎えます。夢見たおとぎの国を目の当たりにして感動するみのり。作画も5割増し。君、絶対優遇されてるよ。ローラも感慨深げに周囲を見回します。1話の時は崩壊してましたからね。
城内に入ると変身を解除。リップがあれば呼吸は可能。これはプリキュアの作画をずっと描いてられないのと、変身バンクを出す必要があるからでしょうね。
水泳の授業で使ってみようかと話すまなつに、グランオーシャンの中だけかもしれないから止めとけと慎重になるみのり。日常生活で使えたら便利ではある。
自己紹介するとフレンドリーに女王の名前を訊ねるまなつ。突然のことにリアクションが間に合わない一同。
臨海学校じゃねーんだからよぉ。みんな呆れ顔。無礼と突っ込まれます。女王様は女王様とローラも話しを進めます。17話(ローラが変身した回)もそうですがローラは女王に対して敬愛と憧れの描写がなされています。1話冒頭のときはすげーふてぶてしかったのはご愛嬌。
改めて名乗る女王。名前は言いません。設定ないのか?と思わなくもないですが後述するようにこれは偽装なので知らないだけなのかもしれません。あとは地元でそう呼ばれてると本名みんな知らないパターンもある。
お礼を言われたまなつ達もプリキュアになれたおかげで今の自分達があると感謝を返します。女王から褒められたローラは有頂天。くるるんがここでヒント。いつもなら頭を撫でてくれるのにノーリアクション。
ご馳走を平らげると、女王から頼み事をされます。報酬は前払い。
大地のリング(29話で貰ったアレ)には対になる海のリングがある。このグランオーシャンのどこかに隠されているので探して欲しい。地元ならお前が探せよ。二つ返事で引き受けるまなつ。手がかりは? リングはリング同士で反応するらしい。大地のリングを探知機に使えと。
それなら観光ついでに探そうとローラが提案。
グランオーシャン・ツアー
ローラお気に入りの場所がシャボンフラワーの花園。この花の実は貝殻クッキーの原料にもなる。じゃあお土産にしょう。持ち帰っても原料から作れるのか? 冷蔵庫に勝手に補充されているイメージあるけど。
香りもいい。ローラは以前島の洞窟で嗅いだ匂いが同じものだったと思い出します。今回はメインストーリーに絡む話しなので設定が繋がっています。
そういえば、ローラの両親は?とまなつ。するとローラは何故か勝ち誇ったような態度で人魚は人間みたいに親から生まれるわけじゃないと言います。大きな貝の中から生まれる。たぶんグランオーシャンの住人の中でも特別なのでしょう。人魚が女王になるのもその関係でしょうか。それを聞いたまなつはローラは貝の親戚!?と大興奮。アサリとかシジミとか。ホタテ。マテガイ。ホンビノス。みんなの話しに乗ってきます。せめて真珠って言えと抗議するローラ。
トロピカルパクトも貝殻の形してるし縁が深いのかも。そこでまなつは思い出したように伝説のプリキュアの夢を見たと言います。以前も予兆のような感じだったので今回も何か関係があるかもしれない。伝説のプリキュア。その物語はどうやらまだ現代にも何らかの爪痕を残している。
夢の内容について女王様にも聞いてみよう。
その頃、みんなとはぐれたくるるんはあるものを見つけると同時に何者かに見つかってしまいます。
②毎度同じパターンが通じると思うなよ
女王のもとに行き、くるるんの所在を訊ねるも反応が薄い。
花の実を見せるとこれまたつれない反応。だんだんと化けの皮が剥がれていく女王。業を煮やした女王はパクトとリングを要求。露骨すぎる。ローラが進み出ると強い口調で詰問。こういう啖呵は貫禄がある。
そこにくるるんとチョンギーレ。計画はご破産。女王に化けていたのはヌメリー。全てはあとまわしの魔女から与えられた蜃気楼の魔術でできた幻。するとくるるんがついてこいとみんなを先導。
奥に行くと囚われた女王と住人たちを発見。さらに中央の機械らしきものに繋がれた人々。絵面やべぇ。部屋にはエルダが待機。
装置を使って妖精たちの記憶を吸い出してそれを元に先程の幻を作っていた。あまりに非道な方法に抗議の声をあげるまなつとローラ。でもその装置は元々ここにあって拝借しただけだとヌメリーは返します。あっ……。もしかしてこれグランオーシャンの闇ってやつ? 触れちゃいけないやつ?
そのセリフは聞き流して変身。今のは聞かなかったことにしよう。
ここじゃ狭いと外に出るヌメリー達。
今回用意した依代はタコ。憑依。それを見て本当に生きてるやつでもヤラネーダにできるんだなと感心するチョンギーレ。ヒーリングのギガビョーゲンと同じように物語後半で生物解禁。見た目もかなり手強そうなタコヤラネーダ。
実は生物を対象にするのは禁止されていました。その理由は戦ってみて実感。プリキュアの攻撃をモノともしない。単独火力最強のバブルシャワーでも無傷。勝ったと思って敵に背を向けているのが仇となってピンチに。こういうわけで生物を依代に使うのは強すぎて危険。
だが所詮無課金。課金パワーなら……これもダメ。実装2ヶ月でインフレ。課金圧つえぇ。
勝ちを確信するヌメリー達。実はそこそこ復興していたけど3人が攻め込んで再び征服したらしい。ここで悪役アピール。箱物商品は真の力が発揮される2段階制なのでパワーアップの前振りですね。
案の定、海のリングが出現。勝ったな、風呂入ってくる。
「ご苦労さまです」
ゲットしたのはバトラー。ここまで計画どおり。プリキュアのパワーアップ展開を逆手に取るの止めてもらえませんか? それギャグでしか許されないと思うんですけど。……ギャグアニメだったわ、このアニメ。
さらにはグランオーシャンの結界が先ほどの戦闘で破壊され浸水。いや、待て、この中も水中じゃなかったっけ? 海水とは違う水なの?
海水に呑み込まれプリキュアはさらなるピンチに(逃走成功)。
③次回予告
パワーアップは強制イベント。
◯トピック
グランオーシャンの闇が一番怖い件。
やっぱり女王は信用してはいけない(戒め)
プリキュアでは珍しい2話構成・前編。チラホラと情報開示が進んでいます。プリキュアって大まかに主人公達が当事者になるか、別件に巻き込まれるかのどちらかなんですが本作は後者(最近だとトゥインクルがこの例)。まだ話の全貌が見えていないので何か昔イザコザがあったらしい程度で押さえておけばOK。どの道全部わかるのは年越しでしょうから。
今のところ重要そうなのはグランオーシャンも何かきな臭いぞってところでしょうか。プリキュアはぶっこむ時は容赦なくぶっこんでいくアニメなので油断は禁物。身内が戦犯なのは珍しくありません。女王に関してはローラも当事者になり得るのでプリキュア、魔女、女王の三者が入り乱れそうな予感。
第35話「わくわくハロウィン!負けるな、まなつ!」
◯今週の出来事
①ハロウィン襲撃
パイナップルの収穫。だからここどこだよ? 夏に採れるのかと思いきや今が収穫時期らしい。
こんなにも大量に収穫しているのはハロウィンのため。ガボチャじゃねーのかよ。収穫祭とか悪魔祓いとかもはや由来を忘れられている行事。とりあえずカボチャ食べればいいんじゃないかな。人間の不合理さに呆れるローラ。
てかその積み方どう見ても後で運べないと思うんだけど。まなつに夢中になると回りが見えなくなるとため息をこぼすローラ。鏡って見たことあります?
トロピカる部主催のハロウィン。生徒達からも期待が寄せられます。
映画宣伝仕様OPその3。雪を直接食べるのはやめような。
この前文化祭してたけど今週はハロウィン。この学校イベント多いなぁ。
仮装コンテストに趣向を凝らした通路などテーマパークっぽい。ローラは仮装コンテスト優勝を狙います。身内贔屓批判されると面倒なので除外しておきますね。
他の部員も総動員して会場設営完了。かなり本格的。この学校、予算潤沢だよな。
本番。仮装したまなつがウキウキで部室に入るとローラが衣装選びに手間取っています。どれもしっくりこない様子。みんなそれぞれそれっぽく仮装。ちゃっかりくるるんまでいる。そもそも仮装するにしても元のモチーフを知らないローラにとっては衣装がイケているかよりも自分がイケているかという話になりそうな。いっそ人魚でいいんじゃないか。それでも満足しないローラは本気で優勝を狙うため部室を出ていきます。
アジトでヌメリーはヤラネーダの素を一つ紛失していることに気づきます。
その行き先は……学校の倉庫。
レンタル屋さんまで行ったローラは衣装をとっかえひっかえ。彼女が学校を抜けている隙にヤラネーダが実体化。
ローラ不在のまま迎撃に出るまなつ達。超短縮バンク。
幹部がいない上に初期バージョンのヤラネーダ。いつもと様子が違いますが自分でどんどん大きくなっていくためこのまま放置するとハロウィン会場も学校も壊されてしまう。一刻を争う事態。しかしローラがいなければやる気の回収ができない。
焦ったサマーは自分でポットを使うことを思いつきます。慎重論を唱える仲間を振り切って決行。意外なことにやる気を回収できました。あ、できたんだ。ローラ不要説。おっとこれはローラの存在意義を問う話になるか。
そのままサマーストライクで撃破。初期型なので倒すのは容易。
②今一番大事なことを、ちゃん考えてやろう
遅ればせながらローラが到着。ヤラネーダが倒されたのにも関わらずみんなにやる気が返りません。
どういうこと?と問い詰めるローラ。ポットを握りしめたまなつは「どうしよう?」と振り返ります。どうやらローラ不要説ではなく、まなつやらかし回だったようです。やる気パワーはポットに入ったまま。ローラが触ってもやる気は戻りません。一度変な風に動かしたから上手く動作しなくなったパターン。昭和の商品なら叩けば直りそうですが。
まなつがローラの手からポットを奪うと振りかけるようにシャカシャカ……すると桜川先生にやる気が戻ります。調子付いたまなつは2人目3人目と続けていきます。半信半疑な仲間達は先生の様子を見てからの方が…と呼びかけますがまなつは「大丈夫!」と安請け合い。このシーンかなりウザいキャラというか、ダメな奴のダメなムーブ感出てますね。
「私が生徒会長としてこの学校を守る!」と豪語する桜川先生。
「さぁ、英語の授業を始めるわよ!」と言い出す生徒会長。
どうやらやる気は個別に紐付けられているらしく、あべこべにやる気が戻った結果人格が変ってしまったかのような状態に。悪化しとるがな。とはいえ継続もしないのでみんなまたやる気ゼロの状態に。このポット、以前も人格の入れ替わりを起こしているので結構ヤバいアイテムのような気がする。
再びまなつの手からポットを取り戻したローラは1人で突っ走るから、夢中になると周りが見えなくなるとダメ出し。これには流石のまなつも反省。よくよく振り返るとみんなのフォローがあって今まで上手く行っていたのだと気づきます。
「私ってなんて……なんて…おバカさ~ん!」
矢のオプションを付けて反省アピール。まだ余裕あるな。まだ追い込める。
チョンギーレがやってくると、ハロウィンを目当てにやってきたお客さん達を襲撃。
現場に急行しようとするもまなつがスランプ状態に陥ってしまいます。壊れた玩具みたいな動きで使い物にならない。そんな彼女にローラが喝を入れます。突っ走って失敗されるのも面倒だけど、ウジウジされるのも面倒。まなつの場合前者の方がまだフォローのしようがある。ローラ的にもこんなまなつは認めがたい。
凹むのも早いけど立ち直りも早い。いつもの勢いを取り戻して変身。今度はちゃんと尺を取ります。
戦闘開始すぐにサマー以外がスマキに。
サマーは手近にあったキャンディを掴むと敵の攻撃を弾いてやると迎え撃ちます。まて、ちゃんと考えろ!と呼びかける仲間達。脳内シミュレーション。キャンディが折れて結局スマキに。また失敗してしまうのか…と落ち込むとヤラネーダが丸ノコを使ってキャンディを破砕してきます。このままでは詰む。
しかしピンチはチャンス。パパイアとコーラルは気づくとサマーに呼びかけます。相手の切断力を使えば捕縛リングを切れる。ヤラネーダを誘導できれば……。ここで選択肢。
1.下がりつつ誘導
2.まっすぐ進む
キャンディが完全に破壊されたサマーはじりじり下がるとみんなに呼びかけます。作戦どおりリングを破壊。あとはいつものシークエンス。ラメールがやる気を回収してトドメ。
正しく操作したおかげか先に回収していたやる気も戻りみんな元の状態に。
まなつは号泣しながら反省。流石に今回はヒヤリとした。
「まあ、すぐに動けるのは」
「まなつの良いところではあるけどね」
「今回はそれが災いしたな」
「みんな~ありがとう!」
鼻を噛んでスッキリ。リップも塗って気分転換。
「今一番大事なことは?」
「ハロウィンパーティで目一杯トロピカっちゃおう!」
ハロウィンは大盛況。コンテストの方もローラがガチで気合をいれて優勝をもぎ取ります。なんだフランケン人魚って。たぶん一番気合入ってたから、って理由で選ばれた気がする。仮装の意味があるのか?と訝るあすか。まなつはローラらしいと笑います。
③次回予告
お前ら寝てたんじゃないのか。帰省は2週間後。
◯トピック
お土産に玉手箱渡されそう。
まなつ リカバリの速さ:S
これがトロピカル部創設者の実力。
わかりやすい失敗&反省回。今一番大事なことをやるのはいいけど、それって何も考えずに飛びつけってことじゃねーからな? と補強。でも立ち直りの速さも重要だし何なら強い武器になる。
まなつはニュートラルなキャラで言ってしまえば視聴者(未就学児童)の写し身と見て差し支えない。面白そうだと思えばすぐ飛びつく。気分もコロコロ変わる。やらかして失敗もするし泣きもする。けどそれで良い。ちゃんとそこから学びがあれば十分。今作のプリキュアは思考レベル的にはその程度と言っていいです。
じゃあこれが幼稚かと言えば、ここまで器用に立ち直れたら大人でも凄いよねって話。私が勤めていた頃にも社内にメンタルやられてた人結構いましたからね。立ち直りの早さ、立ち直りやすさ、ポジティブに前に進めるかの強度というのは現実社会を生きる上で重要なステータスだと思います。ある意味鈍感さが試される部分でもありますね。
何も気にしなさすぎるのは問題ですが、ウジウジしすぎるのも問題。このバランス。チャレンジして失敗するリスクがあるように、何もしない(凹み続ける)リスクも当然ある。私の経験上、後者の方がリスク高いですね。
本作は失敗を悪いことだとは言いません。小説書いて恥かくのも、部活で揉めて辞めるのも、それはそれでいいんです。そうなっちゃったんだし。でもそれで目を閉じて耳を塞いでも何も得るものはないでしょう? それなら新しいことを試してみたり、反省してまたチャレンジする。その方がずっとトロピカれる。このスタンスで一貫しています。
ウジウジするまなつをまなつらしくないと叱咤するローラは、それがわかっているわけです。そして常に自信家でやるときはやるローラもまたまなつにとってローラらしいローラなわけです。ここは映画でも一貫しています。前向きであるまなつと自信家であるローラはお互いの強さ、ブレなさ、牽引力(もしくは寄りかかっても倒れない太さ)を実感しているし、それに期待もしている。これは相補的というより、お互いにその過剰成分で走るみたいなノリですね。トロピカる部は1人でやる部活じゃない。そういう人がいてこそ組織は回る。
①ハロウィン襲撃
パイナップルの収穫。だからここどこだよ? 夏に採れるのかと思いきや今が収穫時期らしい。
こんなにも大量に収穫しているのはハロウィンのため。ガボチャじゃねーのかよ。収穫祭とか悪魔祓いとかもはや由来を忘れられている行事。とりあえずカボチャ食べればいいんじゃないかな。人間の不合理さに呆れるローラ。
てかその積み方どう見ても後で運べないと思うんだけど。まなつに夢中になると回りが見えなくなるとため息をこぼすローラ。鏡って見たことあります?
トロピカる部主催のハロウィン。生徒達からも期待が寄せられます。
映画宣伝仕様OPその3。雪を直接食べるのはやめような。
この前文化祭してたけど今週はハロウィン。この学校イベント多いなぁ。
仮装コンテストに趣向を凝らした通路などテーマパークっぽい。ローラは仮装コンテスト優勝を狙います。身内贔屓批判されると面倒なので除外しておきますね。
他の部員も総動員して会場設営完了。かなり本格的。この学校、予算潤沢だよな。
本番。仮装したまなつがウキウキで部室に入るとローラが衣装選びに手間取っています。どれもしっくりこない様子。みんなそれぞれそれっぽく仮装。ちゃっかりくるるんまでいる。そもそも仮装するにしても元のモチーフを知らないローラにとっては衣装がイケているかよりも自分がイケているかという話になりそうな。いっそ人魚でいいんじゃないか。それでも満足しないローラは本気で優勝を狙うため部室を出ていきます。
アジトでヌメリーはヤラネーダの素を一つ紛失していることに気づきます。
その行き先は……学校の倉庫。
レンタル屋さんまで行ったローラは衣装をとっかえひっかえ。彼女が学校を抜けている隙にヤラネーダが実体化。
ローラ不在のまま迎撃に出るまなつ達。超短縮バンク。
幹部がいない上に初期バージョンのヤラネーダ。いつもと様子が違いますが自分でどんどん大きくなっていくためこのまま放置するとハロウィン会場も学校も壊されてしまう。一刻を争う事態。しかしローラがいなければやる気の回収ができない。
焦ったサマーは自分でポットを使うことを思いつきます。慎重論を唱える仲間を振り切って決行。意外なことにやる気を回収できました。あ、できたんだ。ローラ不要説。おっとこれはローラの存在意義を問う話になるか。
そのままサマーストライクで撃破。初期型なので倒すのは容易。
②今一番大事なことを、ちゃん考えてやろう
遅ればせながらローラが到着。ヤラネーダが倒されたのにも関わらずみんなにやる気が返りません。
どういうこと?と問い詰めるローラ。ポットを握りしめたまなつは「どうしよう?」と振り返ります。どうやらローラ不要説ではなく、まなつやらかし回だったようです。やる気パワーはポットに入ったまま。ローラが触ってもやる気は戻りません。一度変な風に動かしたから上手く動作しなくなったパターン。昭和の商品なら叩けば直りそうですが。
まなつがローラの手からポットを奪うと振りかけるようにシャカシャカ……すると桜川先生にやる気が戻ります。調子付いたまなつは2人目3人目と続けていきます。半信半疑な仲間達は先生の様子を見てからの方が…と呼びかけますがまなつは「大丈夫!」と安請け合い。このシーンかなりウザいキャラというか、ダメな奴のダメなムーブ感出てますね。
「私が生徒会長としてこの学校を守る!」と豪語する桜川先生。
「さぁ、英語の授業を始めるわよ!」と言い出す生徒会長。
どうやらやる気は個別に紐付けられているらしく、あべこべにやる気が戻った結果人格が変ってしまったかのような状態に。悪化しとるがな。とはいえ継続もしないのでみんなまたやる気ゼロの状態に。このポット、以前も人格の入れ替わりを起こしているので結構ヤバいアイテムのような気がする。
再びまなつの手からポットを取り戻したローラは1人で突っ走るから、夢中になると周りが見えなくなるとダメ出し。これには流石のまなつも反省。よくよく振り返るとみんなのフォローがあって今まで上手く行っていたのだと気づきます。
「私ってなんて……なんて…おバカさ~ん!」
矢のオプションを付けて反省アピール。まだ余裕あるな。まだ追い込める。
チョンギーレがやってくると、ハロウィンを目当てにやってきたお客さん達を襲撃。
現場に急行しようとするもまなつがスランプ状態に陥ってしまいます。壊れた玩具みたいな動きで使い物にならない。そんな彼女にローラが喝を入れます。突っ走って失敗されるのも面倒だけど、ウジウジされるのも面倒。まなつの場合前者の方がまだフォローのしようがある。ローラ的にもこんなまなつは認めがたい。
凹むのも早いけど立ち直りも早い。いつもの勢いを取り戻して変身。今度はちゃんと尺を取ります。
戦闘開始すぐにサマー以外がスマキに。
サマーは手近にあったキャンディを掴むと敵の攻撃を弾いてやると迎え撃ちます。まて、ちゃんと考えろ!と呼びかける仲間達。脳内シミュレーション。キャンディが折れて結局スマキに。また失敗してしまうのか…と落ち込むとヤラネーダが丸ノコを使ってキャンディを破砕してきます。このままでは詰む。
しかしピンチはチャンス。パパイアとコーラルは気づくとサマーに呼びかけます。相手の切断力を使えば捕縛リングを切れる。ヤラネーダを誘導できれば……。ここで選択肢。
1.下がりつつ誘導
2.まっすぐ進む
キャンディが完全に破壊されたサマーはじりじり下がるとみんなに呼びかけます。作戦どおりリングを破壊。あとはいつものシークエンス。ラメールがやる気を回収してトドメ。
正しく操作したおかげか先に回収していたやる気も戻りみんな元の状態に。
まなつは号泣しながら反省。流石に今回はヒヤリとした。
「まあ、すぐに動けるのは」
「まなつの良いところではあるけどね」
「今回はそれが災いしたな」
「みんな~ありがとう!」
鼻を噛んでスッキリ。リップも塗って気分転換。
「今一番大事なことは?」
「ハロウィンパーティで目一杯トロピカっちゃおう!」
ハロウィンは大盛況。コンテストの方もローラがガチで気合をいれて優勝をもぎ取ります。なんだフランケン人魚って。たぶん一番気合入ってたから、って理由で選ばれた気がする。仮装の意味があるのか?と訝るあすか。まなつはローラらしいと笑います。
③次回予告
お前ら寝てたんじゃないのか。帰省は2週間後。
◯トピック
お土産に玉手箱渡されそう。
まなつ リカバリの速さ:S
これがトロピカル部創設者の実力。
わかりやすい失敗&反省回。今一番大事なことをやるのはいいけど、それって何も考えずに飛びつけってことじゃねーからな? と補強。でも立ち直りの速さも重要だし何なら強い武器になる。
まなつはニュートラルなキャラで言ってしまえば視聴者(未就学児童)の写し身と見て差し支えない。面白そうだと思えばすぐ飛びつく。気分もコロコロ変わる。やらかして失敗もするし泣きもする。けどそれで良い。ちゃんとそこから学びがあれば十分。今作のプリキュアは思考レベル的にはその程度と言っていいです。
じゃあこれが幼稚かと言えば、ここまで器用に立ち直れたら大人でも凄いよねって話。私が勤めていた頃にも社内にメンタルやられてた人結構いましたからね。立ち直りの早さ、立ち直りやすさ、ポジティブに前に進めるかの強度というのは現実社会を生きる上で重要なステータスだと思います。ある意味鈍感さが試される部分でもありますね。
何も気にしなさすぎるのは問題ですが、ウジウジしすぎるのも問題。このバランス。チャレンジして失敗するリスクがあるように、何もしない(凹み続ける)リスクも当然ある。私の経験上、後者の方がリスク高いですね。
本作は失敗を悪いことだとは言いません。小説書いて恥かくのも、部活で揉めて辞めるのも、それはそれでいいんです。そうなっちゃったんだし。でもそれで目を閉じて耳を塞いでも何も得るものはないでしょう? それなら新しいことを試してみたり、反省してまたチャレンジする。その方がずっとトロピカれる。このスタンスで一貫しています。
ウジウジするまなつをまなつらしくないと叱咤するローラは、それがわかっているわけです。そして常に自信家でやるときはやるローラもまたまなつにとってローラらしいローラなわけです。ここは映画でも一貫しています。前向きであるまなつと自信家であるローラはお互いの強さ、ブレなさ、牽引力(もしくは寄りかかっても倒れない太さ)を実感しているし、それに期待もしている。これは相補的というより、お互いにその過剰成分で走るみたいなノリですね。トロピカる部は1人でやる部活じゃない。そういう人がいてこそ組織は回る。
映画「トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!」
①戴冠式のお知らせ
今回の映画はなんと! 前説がありません。
というのも映画館内で派手な動きができなくなったせいか今回はライト配布ではなく指輪を配布。なので劇中でもライトを振って応援してね♪コールがありません。いずれ元に戻るのかわかりませんが、やめるとしたらこのタイミングでしょうね。
地中から蘇る謎の人物。石を手にすると妖精が旅立ちます。行く先は毎度おなじみのトロピカル空間。
開幕バトル。開幕必殺技。ヌメリーさんおつかれした。
ひと仕事終えて休憩。
ローラが不満げな声を漏らします。何か目立てることない? ショッピングモールでイベントがあると合いの手を入れるさんご。素人のど自慢的なやつでしょうか。ショボい企画のためかそんなのは自分にふさわしくないとパス。
飲み物を取ろうとして不思議生物をキャッチしたローラはソレを訝しげに見つめます。すげーな、よくそんな得体の知れないもの掴んでられるな。何気に興味津々なあすか。するとその妖精は立体映像のようなものを投射。シャンティア王国王女シャロンと名乗る人物から戴冠式があると招待されます。「戴冠式」に反応するローラ。普段は聞き手に回る彼女ですがこの手のワードは彼女の受け持ち。
シャロンの話を要約すると精霊(ホワン)を使って戴冠式を彩るのに相応しい人物に声をかけているとのこと。先程プリキュアとして活躍したので目を付けられたらしい。雪の王国と聞いて心躍るまなつ。南国育ちなので雪を見たことがありません。雪にシロップをかければ食べ放題!とイメージを膨らませます。身体に悪そう。しかしシャンティアという国名はみのりも知らない。果たしてそんな国があるのか。……という疑問は各々の思惑によってどこかに行ってしまいます。ちょろい。
OP。転送されるのかと思いきや移動手段は列車。席から追い出されたあすか可哀想。気を利かせて席を移ってくれたみのりは本を取り出してあすかの求愛行動をスルー。あすか先輩映画でも遊ばれてんな。他にも絵描きや芸人らしき乗客が乗っていて旅を盛り上げてくれます。一般人も不思議の国に行くのは珍しいケース。
トンネルを抜けると冬景色。
②雪の国シャンティア
見慣れない景色に大興奮のまなつ。精霊たちもゴロゴロ。列車に乗って来たのにまるで別世界。一体どういうことなんだと疑問に思うみのり。トロピカルの世界は人間界とグランオーシャンが地続きなので魔法で転移などのようなファンタジー要素が比較的薄い世界観だったりする。
勢いよく列車から飛び出たものの軽装で遊べるほど甘くない。てか本当にシロップ持ってきやがった。そのくせ寒さ対策ゼロ。防寒着がいる。すると精霊のホワンが出してくれます。一家に一匹欲しい。早速雪で遊ぶまなつ。近くに城が見えるのでまずはそこへ行こうと話を纏めます。何気にあすかも雪だるま作っててお茶目。年長者ってことで部長やってますが特段リーダータイプというわけではない。
お城というよりは宮殿。感嘆の声を漏らす一同。
衣類に関しては着脱自在。まさに魔法。奥の部屋へ行くと謁見の間。玉座に座る王女シャロン。
ローラ・アポロドーロス・ヒュギーヌス・ラメール、と慇懃に名乗るローラ。長いですがこれが彼女の本名。本業なだけあって礼儀作法はお手の物。彼女らしからぬ所作に目を丸くする一同。テレビ本編では扱われることが少ない女王候補要素を映画でピックアップ。こういう形でフォロー利かせられるのはテレビと映画を同時進行できるプリキュアならでは。
自分と近い立場にあるローラに興味を持つシャロン。戴冠式までには時間があるのでそれまでフリータイム。
定番の雪合戦開始。
エンカウント。ファション部のみなさん。うわ、前置きなしに遭遇したよ。ローラの投げた雪玉がえりかにヒット。しかし悪びれないローラにカチンときたえりかが反撃。そのまま泥沼の戦いに。すげ、一瞬でトロピカる部と同化した。うちのえりかがすみません。相変わらずのえりかの扱い。珍獣は珍獣を呼ぶ。
自己紹介。回避運動取りながら名乗るゆりさん。住んでる世界が違う。そんなゆりさんの影に隠れがちないつき。いつきが武道家だとしたらゆりさん戦士ですからね。
スノボやソリを使って雪山を満喫。雪だるまになって転がるつぼみは逆に耐久力が凄い。かき氷は生では食べられないので精霊に出してもらいます。
えりかのセンスを褒めるさんご。……見た目的に外套を着ているだけのような。初見にもわかりやすいようえりかがファッション部であること、服飾関係に強いことを説明。つぼみはスノードロップを発見。ハートキャッチと言えば花言葉。エピソードに合った花をチョイス。スノードロップの花言葉は……それは後半で。
控室に戻るとローラは早速ショーの準備を始めます。メインボーカルは自分、バックコーラスはみんなと勝手に配役。とにかく目立ちたい彼女はゴテゴテした衣装で身を飾ります。センスやべぇ。
同じことを思ったのか、えりかが率直に批評。サラサラとスケッチを描いてデザインを起こします。勝手に話を進めるなとえりかに食って掛かるローラ。似た者同士というかトラブルメーカーが2人いればこうなる。
今のえりかはだいぶマイルドになっていますがそれでも直截的な物言いは相変わらず。余計な一言も健在。つぼみが止めても自然と挑発的で押し付けがましい言い方になってしまいます。懐かしい。マスコットのようでいてウザい。プリキュアシリーズでも唯一無二のキャラクター性ですね。当然ローラは反発。一触即発の状態に。部屋を出ていきます。
独りになったローラはモヤモヤ。普段の行いのせいか身内は誰もフォローしてくれない。まなつはアイスに夢中で論外。
庭園に水場を見つけて気分転換。人魚にモードチェンジ。くるるんと一緒に泳ぎます。
③王女と女王候補
歌声。声の主はシャロン。こちらが人魚だとバレています。特に不審に思っている様子はありません。
ならばと堂々と姿を表して外交的に対談。が、しゃべっているとついつい力が入ってしまい普段のノリに。堅いことは抜きにやろうとシャロンの方から持ちかけてくれます。戴冠式を控える王女と女王候補、似たもの同士のよしみですぐ打ち解けるふたり。ゆくゆくは国交を結ぼうと提案するローラにシャロンは快諾。まさにテレビでは描けない映画ならではの会話。色々とポンコツ感のあるローラですが外交など意識していることが伺えます。また立場的にも自分と近しいシャロンにより親しみを感じていることも見て取れます。
人気のないバルコニーで反省タイムのえりか。コフレ達からもアドバイス。わかっていても一言多い。
まなつがやってきてアイスを勧められます。まるで現状を理解してねぇ。精神年齢に開きありすぎだろ。とはいえこれもローラへの信頼があればこそ。まなつ視点で言えばローラはタフガイ。ちょっとやそっとじゃメゲないし必ず立ち直る。みらい視点でのリコに近いかもしれません。えりかとつぼみはお互いの弱さや脆さを補完する関係にありますが、ローラとまなつはそこまでウェットな関係ではない。ぶっちゃけ精神年齢的には幼児レベルですが逆に言えばトロピカるは幼児的素直さがある。えりかからのアドバイスも素直に聞き入れます。
話題は王位継承について。
シャロンの即位は世襲。ローラは女王様に憧れたと言います。ホチヤホされたいとは流石に言えないでしょうが自分が女王になれば良い国になるとローラは断言。自信家らしい発想。自分が特別だと思っている人にありがちな発想でもあります。それが一種のカリスマにもなるのですが。
ローラの言葉に強く頷くシャロン。「今度こそ…」。あやしくなってきました。そもそもこの国は違和感だらけ。国民の姿も国王と妃の姿もない。どうにもきな臭い。
シャロンからローラに指輪が贈られます。本映画の入場特典。ドレッサーとも連動したアイテム。喜んだローラは先ほどの歌を教えて欲しいと頼みます。二つ返事で頷くシャロン。年若い少女達の微笑ましい交流……となるはずでした。
部屋に戻ると戴冠式が始めるのでお着替え。
えりかと顔を合わせてお互いに気まずいムード。しかしそこは先輩。先にえりかが折れます。ローラもそれを受け入れこの件は落着。
④戴冠式
式典用の広場に人が集まると満席に。こんなに居たんだ。これらの人は招待客で国民は誰もいません。
いよいよ式が始まると、精霊から王冠を受け取るシャロン。こういうのって司祭的な人とか前王から受け継ぐような気がするんだけど。シャロン以外の王国関係者が全くいない。不自然な様子に訝るみのり。
それでも式は進み招待客達が祝いの芸をそれぞれ披露。途中ポプリが行方不明になりハートキャッチ組が中座。後で助っ人登場するためですね(お約束)
ポプリは地下牢のようなところに迷い込んでいましたが、くるるんがやってきて驚いて退散。
ショーを終え、またいつかお会いできる日を…と下がろうとすると途端に表情を変えるシャロン。まさか帰るつもりでは? 雲行きが怪しくなってきた。
彼女の瞳が怪しく光る(杖が光る)と本当に雲行きが怪しくなります。この国から出すわけにはいかない。吹雪が吹き荒れ怪人が出現。やる気が奪われたかのように人々が眠ってしまいます。全てシャロンの罠。招待という名の誘拐。割とガチめな展開。普通黒幕がいそうなものですがその気配が全くない。これは彼女の妄想なのかそれとも……。いずれにしても言えることはプリンセスまたやらかしやがった。最近のプリンセスは碌な事しない。
緊急事態に戸惑いながらも応戦。変身バンクフルバージョン。映画館の大画面を使って堪能。サマーのデザインはやっぱり凝ってますね。「雪の国でも」トロピカってます。
戦闘開始。雪の怪人を殴って倒すも冷たい。それでもサクサクと倒していきます。サマーストライクの殲滅力エゲツねぇ。しかし敵が再び出現。
そこで登場するのはもちろん我らがえりか様。高笑いと同時に高いところから失礼します。わざわざ登ったらしい。
「やるっしゅ!」
久しぶりのハートキャッチ変身。欲を言えばブロッサムとマリンは手を組んでクルクル回る2人変身バージョンを見たかったんですが、よりじっくり見られる単独変身が採用されたようです。えかいつ(えりかが可愛すぎて生きるのが辛い)。放送当時作画枚数5000枚と話題になったサンシャイン、やっぱり1人だけ世界観違うムーンライト。相変わらず「ムゥぅぅン」のところが強そう。ハートキャッチは10年経っても個性的。
コラボバトル開始。ハートキャッチと言えば◯◯パンチ。おしりパンチリスペクトでサクっと撃破。即興で合体技も披露。ヒーリングの映画はアクションに力を入れていましたが、今作はコミカルな描き方でそこまで凝ったアクションではありません。戦闘シーンよりも会話シーンの方が印象的にも強い。
倒しても無駄。無限湧き。
ここで女王から真相が語られます。シャンティアはかつて栄えた国。しかし戴冠式当日、隕石の落下によって消滅。え?どういうこと? 混乱するプリキュア達。映像では危機を察知した国王と妃がシャロンを地下に避難させたことになっていますが、今いるのは? てかその魔法の石なに? ムーンライトが1万3000年前の彗星衝突のことではと指摘。
彗星衝突は実際にあったらしく人類そんなもん経験してたんだと妙な感心もしてしまいますが、この後に語られたことも含めて纏めると彗星衝突で王国は消滅。辛くもシャロンは助かったものの残ったのは荒廃した大地。為す術なくシャロンも力尽きてしまいます。魔法の石はどうやら彗星にあったもので1万3000年の時を経て起動、シャロンの亡霊を実体化させたという流れ。……。黒幕いねぇ!! え、これトロピカルですよね? そんなシリアス路線大丈夫なんですか?
想像もしない展開に固まるプリキュア。おいおい番組間違えてるだろ…と内心思ってそう。
この国はシャロンによって作り出された箱庭。国を滅ぼした力がその国を蘇らせている。叶わなかった願いを叶える。地縛霊のような執念を燃やすシャロン。この映画で一番気合入っているのシャロンの作画だったりする。ここはハピネス映画のつむぎと同じで彼女に起きた悲劇、無念、執念を見ている側に納得させる必要があります。彼女は敵であると同時に被害者で、そしてこれは終わった話です。テレビ本編にも言えますがこの「終わった」話がしばしば出るのがトロピカルの特徴でもあります。
この戦いを終わらせるにはシャロンと戦うしかない。すぐに切り替えるハートキャッチ組とは対照的に迷いが残るトロピカル勢。特にローラはシャロンと個人的な繋がりもあり踏み切れません。あの時語った言葉、あの笑顔は本心ではないのか?
いくら深い悲しみがあっても悲劇を再び繰り返していいわけがない。ムーンライトが言うと凄まじく説得力がある。最終回やってる勢は重みが違う。
しかし迷いが残るラメールは対応が遅れてしまいます。攻撃を受けダウン。それに巻き込まれるムーンライトとサンシャイン。この無慈悲な攻撃にはブロッサムとマリンもガチギレ。例のセリフを披露。
フローラルパワーフォルテッシモで突撃。するとラメールがシャロンを守るように庇います。途中でキャンセルできないのか慌てるもそのまま衝突。真剣な場面なのに笑いを取りに行くハートキャッチは先輩の鑑。再び直撃を受けラメールは戦闘不能に。そんな彼女にお礼を言うシャロン。いいっすね、ローラの表情。悔しさと切なさ。そう、これはローラわからせ! 俺はこれを待っていたんだよ! 映画でこれを見せてくれるなんて東堂いづみはわかってる。
ハートキャッチ組は捕らえられ退場。トロピカルチームは一時撤退。煙幕まで出せるパイセン便利すぎ。
⑤女王の名にかけて
列車は氷漬けで王国からの脱出は不可能。
謝るラメールをサマーは「戦いたくなかったんでしょ?」と前向きに肯定。それが今一番大事なことなんだよね? この一言でポジティブに受け入れられる本作は本当に素直。えりかに言われたとおりまなつはローラの傍にいて彼女の背を押す。ローラとシャロンの経緯は知らない。でもそれがローラの判断ならそれでいい。今一番大事なこと、そのために動く。それをやるのがトロピカる部。
ラメールの一番やりたいこと。シャロンに言いたいことがある。なら決まり。リップで気合を入れます。ラメールにサマーが付き添い。コーラル、パパイア、フラミンゴはハートキャッチの救出に動きます。
地下牢に閉じ込められ、脱出困難なハートキャッチ。扉が頑丈で壊れないし引っ張っても開かない。
そこにコーラル達が合流するも事態は変わらず。ところがくるるんが何故か簡単に扉の中へ。実はこの扉、引き戸でした。
この世界はシャロンの心そのもの。スノードロップも凍りついている。花に喩えて説明するブロッサム。心を解かすことができれば……それをやろう。サクッと言ってのけるフラミンゴ。パパイアとコーラルもそれに続きます。ハートキャッチとは別な意味で切り替えが早い。ここは作品毎のスタンスの差でもありますね。普通に考えてシャロンの状況は詰んでいます。でもそれで手をこまねいて何もしないのはトロピカる部じゃない。やる、そこから考える。となればすぐにでもサマーとラメールに合流しなければ。
ハートキャッチが殿を務めます。
再びローラとシャロンは対峙。
シャロンの笑顔が好き。シャロンの力になりたい。だから止めに来た。しかしシャロンは逆にローラを懐柔しにかかります。自分の境遇はローラも理解できるはず。突然国を滅ぼされ1人になってしまった。その無念。テレビ本編の穴を埋めるようにガッチリ入れてくるのは流石映画。まあ、ローラ自身は結構呑気に構えていましたが。テレビ本編が後半戦に入ってきたのでこうしてローラの立ち位置を確認する意味は大きい。何故女王を目指すのか。女王になって何をするのか。それはローラにとってどういうことなのか。憧れや好きだけで語れるものなのか。
怯むローラの手をサマーが黙って握りしめます。その力強さに応えるようにローラはシャロンの申し出を断ります。国は滅びている。それがもとに戻ることはない。こんなことは国王も妃も望んでいないはずだ。髪が解けたシャロンは亡霊感特大アップ。髪の毛が長いキャラって色々演出できてわかりやすい。
行き場を失った感情は怒りとなってシャロンを包み、力を暴力へと変えていきます。クライマックスが近いので怪獣出現。
フラミンゴ達と合流。
力を合わせて怪獣と対決。火力が足りない。ローラを見下ろすシャロン。ローラは立ち上がると声を荒げます。女王になるシャロンへの憧れ、自分への叱咤、国としても個人としても仲良くなりたい。その気持ちが力を与えます。光る指輪。この指輪は相手を想う気持ちに反応する。ローラが自分を本気で想っていると知って表情が綻ぶシャロン。指輪の光に導かれるようにハートキャッチも力を貸します。
クライマックスバトル。映画限定パワーアップフォーム。パパイアが正統派ヒロイン感ある。この子髪型で全然印象変わるよね。ドレッサーの鏡でシャロンを映すのは良い演出。
そして出現する……オーケストラさん!? うわ、久しぶり。これハートキャッチ知らない人には何がなんだかわからんだろうな。もちろん殴って粉砕などしません。
⑥鎮魂歌
魔法の石の力が失われていくと同時にシャロンの身体も薄くなっていきます。
どうやって笑えと? うなだれるシャロン。彼女の心は冷たいまま。ほらこうなるじゃん。黒幕がいないってことは責任転嫁もできない。国は滅びている。それどころかシャロンも故人。死者が黄泉に還るだけ。つむぎは足が治ったけどそれすら望めない。ここからが本番。トロピカルの腕が試される。
シャロンの前にローラが立つと自分は歌いに来たと言います。戴冠式を祝うために。正確には自分が目立って有名になるためでしたがあの時はあの時。今は違う。
「あなたのために歌うわ」
シャロンから習った歌を唄います。はい。シャロンには申し訳ないんですが死者は死者なのです。終わったのです。つまりこの物語は「今」を生きているローラの物語。死者が伝えたものから何を学び、何を残していくか。それはローラの仕事。彼女が女王(候補)としてちょっとだけ成長する話。シャロンはそのための教材。だからこそローラは歌う。自分に掛け替えのないことを教えてくてた人を想って、残してくれたことを祝って、その遺志を継ぐために。
このシーンおそらくほぼフルコーラスだと思います、てっきりトゥインクルの映画みたいにEDダンスを披露するのかと思いきやみんなで立って合唱。絵としては地味ですが敢えて余計な装飾を施さなかったと解釈したい。振り振りで踊ったり、映像でインパクト付けて感動を強調するのではなく静かに友人のために歌い上げる。ぶっちゃけこれ葬式ですからね。トゥインクルは誕生を祝うシーンでしたがこっちは静粛さが求められる。そこのケジメつけるあたりがプリキュアですね。
歌い終わったローラは歌を受け継ぐと約束します。歌は消えない。永遠に残る。
永遠なんてない。それでもシャロンの心から虚しさは消えない。スノードロップは今もこの世界で咲いている。花言葉は「希望」。ブロッサムの言葉に希望を持つシャロン。シャンティアの歌を残し世界中に広めるとローラは大見得を切ります。こういうとき彼女の自信は勇気をくれる。ローラの言葉を信じシャロンは還ります。
気づくと駅の前。他の招待客も記憶を無くし元通りの状態に。
シャロンが存在したことを証明するように指輪だけは残っています。泣きそうになったローラにハンカチを渡そうとするつぼみ。泣きそうになったことを否定しているとまなつが代わりに大泣き。そんな友人を見つめながらローラは安堵の顔を浮かべます。
⑦まずはここから始めよう
ショッピングモールでは人垣が。ちゃっかりのどか達がいたりする。
えりかがデザインした衣装を着て舞台の上に立つトロピカる部。
彼女たちが歌うのは「シャンティア~しあわせのくに~」
次の春映画は……2022年秋。え?
◯トピック
昨今の情勢を鑑み新人研修(OJT)はなくなりました。
トロピカる部&ファッション部の合同イベント。
前回のプリキュア5はスポット参戦的な扱いでしたが今回のハートキャッチはストーリーにガッチリ絡む構成。それぞれの個性やイメージが上手く劇中でも発揮されていて往年のファンも満足のいく内容だったんじゃないでしょうか。先輩として導きつつも後輩に華を持たせる。プリキュア式OJT。
今作のように黒幕が存在せず、敵=被害者(救済対象)となる作品はプリキュア映画では珍しくありません。フレッシュの映画から始まり最近でもHUGの映画で古びたカメラが登場しています。それらと比較しても今作は人間を扱っていてかなり直球に投げています。
身も蓋もなく言ってしまえばこの手の話は「あなたのことを忘れない」オチになるのですが、テレビ本編との兼ね合いを考えてもローラの内面に踏み込んでいるのが特徴。
自分は特別だと思っていて女王になれると信じ込んでいる。彼女にとって今一番大事なことって言ったら自分の事。そんなローラを成長させるにはどうすればいいのか。挫折させてしまうか?
そんなことしなくてもいい。大切なモノが自分以外にもできれば十分。それで視野が広がる。テレビ本編でも生徒会長演説を抜け出すエピソードが描かれているのはそういうわけですね。お世辞にも友達を作りやすいとは言えない彼女ですが、シャロンはそんな彼女にとって非常に共感しやすい人物として登場しています。
こうした感情面だけでなく、シャンティアという王国の歴史(の一端)を継承させることで思想的レイヤーを1枚加えているのもポイントが高い。シャロンへの友情、女王としての在り方と多層的なエピソードになっている。今までの映画だと個人対個人の言ってしまえば好きだよ忘れないよ、な話だったんですが今回はより洗練されていると思います。
加えてトロピカルらしいのは「終わった」ことに対するスタンス。
視点が被害者救済ではない。あくまで「今」の彼女達の視点で語られる。ラストのショーに見られるように私達はこうして行こうっていうポジティブさ。もちろんこれまでの映画でも古い玩具を新しい持ち主に渡すとか、カメラを使って記念写真撮るとかやってるんですが、ニュアンス的には供養みたいなものでその場限りに近い。主人公達の行動や思考が変わるわけじゃないし変える必要もない。トロピカルは「終わった」ことに対してこうして行こうというアンサーを出していく印象。
ちょうどテレビ本編でも部活を辞めたあすかがもう一度テニスに向き合おうとしたり、みのりも小説に再び意識を向けているように、今の自分に何ができるか、何をしたいか、そういった前向きさを本作から感じます。物語のニュアンスが色濃く出るのもプリキュア映画の面白さ。
映画はパラレル扱いではあるんですが、テレビ本編の今後や可能性を示唆するものでもあるので物語後半に入ったトロピカルの今後を占う意味でも奥行きのある話を提供してくれています。こういうとこがプリキュア映画の醍醐味ですね。
今回の映画はなんと! 前説がありません。
というのも映画館内で派手な動きができなくなったせいか今回はライト配布ではなく指輪を配布。なので劇中でもライトを振って応援してね♪コールがありません。いずれ元に戻るのかわかりませんが、やめるとしたらこのタイミングでしょうね。
地中から蘇る謎の人物。石を手にすると妖精が旅立ちます。行く先は毎度おなじみのトロピカル空間。
開幕バトル。開幕必殺技。ヌメリーさんおつかれした。
ひと仕事終えて休憩。
ローラが不満げな声を漏らします。何か目立てることない? ショッピングモールでイベントがあると合いの手を入れるさんご。素人のど自慢的なやつでしょうか。ショボい企画のためかそんなのは自分にふさわしくないとパス。
飲み物を取ろうとして不思議生物をキャッチしたローラはソレを訝しげに見つめます。すげーな、よくそんな得体の知れないもの掴んでられるな。何気に興味津々なあすか。するとその妖精は立体映像のようなものを投射。シャンティア王国王女シャロンと名乗る人物から戴冠式があると招待されます。「戴冠式」に反応するローラ。普段は聞き手に回る彼女ですがこの手のワードは彼女の受け持ち。
シャロンの話を要約すると精霊(ホワン)を使って戴冠式を彩るのに相応しい人物に声をかけているとのこと。先程プリキュアとして活躍したので目を付けられたらしい。雪の王国と聞いて心躍るまなつ。南国育ちなので雪を見たことがありません。雪にシロップをかければ食べ放題!とイメージを膨らませます。身体に悪そう。しかしシャンティアという国名はみのりも知らない。果たしてそんな国があるのか。……という疑問は各々の思惑によってどこかに行ってしまいます。ちょろい。
OP。転送されるのかと思いきや移動手段は列車。席から追い出されたあすか可哀想。気を利かせて席を移ってくれたみのりは本を取り出してあすかの求愛行動をスルー。あすか先輩映画でも遊ばれてんな。他にも絵描きや芸人らしき乗客が乗っていて旅を盛り上げてくれます。一般人も不思議の国に行くのは珍しいケース。
トンネルを抜けると冬景色。
②雪の国シャンティア
見慣れない景色に大興奮のまなつ。精霊たちもゴロゴロ。列車に乗って来たのにまるで別世界。一体どういうことなんだと疑問に思うみのり。トロピカルの世界は人間界とグランオーシャンが地続きなので魔法で転移などのようなファンタジー要素が比較的薄い世界観だったりする。
勢いよく列車から飛び出たものの軽装で遊べるほど甘くない。てか本当にシロップ持ってきやがった。そのくせ寒さ対策ゼロ。防寒着がいる。すると精霊のホワンが出してくれます。一家に一匹欲しい。早速雪で遊ぶまなつ。近くに城が見えるのでまずはそこへ行こうと話を纏めます。何気にあすかも雪だるま作っててお茶目。年長者ってことで部長やってますが特段リーダータイプというわけではない。
お城というよりは宮殿。感嘆の声を漏らす一同。
衣類に関しては着脱自在。まさに魔法。奥の部屋へ行くと謁見の間。玉座に座る王女シャロン。
ローラ・アポロドーロス・ヒュギーヌス・ラメール、と慇懃に名乗るローラ。長いですがこれが彼女の本名。本業なだけあって礼儀作法はお手の物。彼女らしからぬ所作に目を丸くする一同。テレビ本編では扱われることが少ない女王候補要素を映画でピックアップ。こういう形でフォロー利かせられるのはテレビと映画を同時進行できるプリキュアならでは。
自分と近い立場にあるローラに興味を持つシャロン。戴冠式までには時間があるのでそれまでフリータイム。
定番の雪合戦開始。
エンカウント。ファション部のみなさん。うわ、前置きなしに遭遇したよ。ローラの投げた雪玉がえりかにヒット。しかし悪びれないローラにカチンときたえりかが反撃。そのまま泥沼の戦いに。すげ、一瞬でトロピカる部と同化した。うちのえりかがすみません。相変わらずのえりかの扱い。珍獣は珍獣を呼ぶ。
自己紹介。回避運動取りながら名乗るゆりさん。住んでる世界が違う。そんなゆりさんの影に隠れがちないつき。いつきが武道家だとしたらゆりさん戦士ですからね。
スノボやソリを使って雪山を満喫。雪だるまになって転がるつぼみは逆に耐久力が凄い。かき氷は生では食べられないので精霊に出してもらいます。
えりかのセンスを褒めるさんご。……見た目的に外套を着ているだけのような。初見にもわかりやすいようえりかがファッション部であること、服飾関係に強いことを説明。つぼみはスノードロップを発見。ハートキャッチと言えば花言葉。エピソードに合った花をチョイス。スノードロップの花言葉は……それは後半で。
控室に戻るとローラは早速ショーの準備を始めます。メインボーカルは自分、バックコーラスはみんなと勝手に配役。とにかく目立ちたい彼女はゴテゴテした衣装で身を飾ります。センスやべぇ。
同じことを思ったのか、えりかが率直に批評。サラサラとスケッチを描いてデザインを起こします。勝手に話を進めるなとえりかに食って掛かるローラ。似た者同士というかトラブルメーカーが2人いればこうなる。
今のえりかはだいぶマイルドになっていますがそれでも直截的な物言いは相変わらず。余計な一言も健在。つぼみが止めても自然と挑発的で押し付けがましい言い方になってしまいます。懐かしい。マスコットのようでいてウザい。プリキュアシリーズでも唯一無二のキャラクター性ですね。当然ローラは反発。一触即発の状態に。部屋を出ていきます。
独りになったローラはモヤモヤ。普段の行いのせいか身内は誰もフォローしてくれない。まなつはアイスに夢中で論外。
庭園に水場を見つけて気分転換。人魚にモードチェンジ。くるるんと一緒に泳ぎます。
③王女と女王候補
歌声。声の主はシャロン。こちらが人魚だとバレています。特に不審に思っている様子はありません。
ならばと堂々と姿を表して外交的に対談。が、しゃべっているとついつい力が入ってしまい普段のノリに。堅いことは抜きにやろうとシャロンの方から持ちかけてくれます。戴冠式を控える王女と女王候補、似たもの同士のよしみですぐ打ち解けるふたり。ゆくゆくは国交を結ぼうと提案するローラにシャロンは快諾。まさにテレビでは描けない映画ならではの会話。色々とポンコツ感のあるローラですが外交など意識していることが伺えます。また立場的にも自分と近しいシャロンにより親しみを感じていることも見て取れます。
人気のないバルコニーで反省タイムのえりか。コフレ達からもアドバイス。わかっていても一言多い。
まなつがやってきてアイスを勧められます。まるで現状を理解してねぇ。精神年齢に開きありすぎだろ。とはいえこれもローラへの信頼があればこそ。まなつ視点で言えばローラはタフガイ。ちょっとやそっとじゃメゲないし必ず立ち直る。みらい視点でのリコに近いかもしれません。えりかとつぼみはお互いの弱さや脆さを補完する関係にありますが、ローラとまなつはそこまでウェットな関係ではない。ぶっちゃけ精神年齢的には幼児レベルですが逆に言えばトロピカるは幼児的素直さがある。えりかからのアドバイスも素直に聞き入れます。
話題は王位継承について。
シャロンの即位は世襲。ローラは女王様に憧れたと言います。ホチヤホされたいとは流石に言えないでしょうが自分が女王になれば良い国になるとローラは断言。自信家らしい発想。自分が特別だと思っている人にありがちな発想でもあります。それが一種のカリスマにもなるのですが。
ローラの言葉に強く頷くシャロン。「今度こそ…」。あやしくなってきました。そもそもこの国は違和感だらけ。国民の姿も国王と妃の姿もない。どうにもきな臭い。
シャロンからローラに指輪が贈られます。本映画の入場特典。ドレッサーとも連動したアイテム。喜んだローラは先ほどの歌を教えて欲しいと頼みます。二つ返事で頷くシャロン。年若い少女達の微笑ましい交流……となるはずでした。
部屋に戻ると戴冠式が始めるのでお着替え。
えりかと顔を合わせてお互いに気まずいムード。しかしそこは先輩。先にえりかが折れます。ローラもそれを受け入れこの件は落着。
④戴冠式
式典用の広場に人が集まると満席に。こんなに居たんだ。これらの人は招待客で国民は誰もいません。
いよいよ式が始まると、精霊から王冠を受け取るシャロン。こういうのって司祭的な人とか前王から受け継ぐような気がするんだけど。シャロン以外の王国関係者が全くいない。不自然な様子に訝るみのり。
それでも式は進み招待客達が祝いの芸をそれぞれ披露。途中ポプリが行方不明になりハートキャッチ組が中座。後で助っ人登場するためですね(お約束)
ポプリは地下牢のようなところに迷い込んでいましたが、くるるんがやってきて驚いて退散。
ショーを終え、またいつかお会いできる日を…と下がろうとすると途端に表情を変えるシャロン。まさか帰るつもりでは? 雲行きが怪しくなってきた。
彼女の瞳が怪しく光る(杖が光る)と本当に雲行きが怪しくなります。この国から出すわけにはいかない。吹雪が吹き荒れ怪人が出現。やる気が奪われたかのように人々が眠ってしまいます。全てシャロンの罠。招待という名の誘拐。割とガチめな展開。普通黒幕がいそうなものですがその気配が全くない。これは彼女の妄想なのかそれとも……。いずれにしても言えることはプリンセスまたやらかしやがった。最近のプリンセスは碌な事しない。
緊急事態に戸惑いながらも応戦。変身バンクフルバージョン。映画館の大画面を使って堪能。サマーのデザインはやっぱり凝ってますね。「雪の国でも」トロピカってます。
戦闘開始。雪の怪人を殴って倒すも冷たい。それでもサクサクと倒していきます。サマーストライクの殲滅力エゲツねぇ。しかし敵が再び出現。
そこで登場するのはもちろん我らがえりか様。高笑いと同時に高いところから失礼します。わざわざ登ったらしい。
「やるっしゅ!」
久しぶりのハートキャッチ変身。欲を言えばブロッサムとマリンは手を組んでクルクル回る2人変身バージョンを見たかったんですが、よりじっくり見られる単独変身が採用されたようです。えかいつ(えりかが可愛すぎて生きるのが辛い)。放送当時作画枚数5000枚と話題になったサンシャイン、やっぱり1人だけ世界観違うムーンライト。相変わらず「ムゥぅぅン」のところが強そう。ハートキャッチは10年経っても個性的。
コラボバトル開始。ハートキャッチと言えば◯◯パンチ。おしりパンチリスペクトでサクっと撃破。即興で合体技も披露。ヒーリングの映画はアクションに力を入れていましたが、今作はコミカルな描き方でそこまで凝ったアクションではありません。戦闘シーンよりも会話シーンの方が印象的にも強い。
倒しても無駄。無限湧き。
ここで女王から真相が語られます。シャンティアはかつて栄えた国。しかし戴冠式当日、隕石の落下によって消滅。え?どういうこと? 混乱するプリキュア達。映像では危機を察知した国王と妃がシャロンを地下に避難させたことになっていますが、今いるのは? てかその魔法の石なに? ムーンライトが1万3000年前の彗星衝突のことではと指摘。
彗星衝突は実際にあったらしく人類そんなもん経験してたんだと妙な感心もしてしまいますが、この後に語られたことも含めて纏めると彗星衝突で王国は消滅。辛くもシャロンは助かったものの残ったのは荒廃した大地。為す術なくシャロンも力尽きてしまいます。魔法の石はどうやら彗星にあったもので1万3000年の時を経て起動、シャロンの亡霊を実体化させたという流れ。……。黒幕いねぇ!! え、これトロピカルですよね? そんなシリアス路線大丈夫なんですか?
想像もしない展開に固まるプリキュア。おいおい番組間違えてるだろ…と内心思ってそう。
この国はシャロンによって作り出された箱庭。国を滅ぼした力がその国を蘇らせている。叶わなかった願いを叶える。地縛霊のような執念を燃やすシャロン。この映画で一番気合入っているのシャロンの作画だったりする。ここはハピネス映画のつむぎと同じで彼女に起きた悲劇、無念、執念を見ている側に納得させる必要があります。彼女は敵であると同時に被害者で、そしてこれは終わった話です。テレビ本編にも言えますがこの「終わった」話がしばしば出るのがトロピカルの特徴でもあります。
この戦いを終わらせるにはシャロンと戦うしかない。すぐに切り替えるハートキャッチ組とは対照的に迷いが残るトロピカル勢。特にローラはシャロンと個人的な繋がりもあり踏み切れません。あの時語った言葉、あの笑顔は本心ではないのか?
いくら深い悲しみがあっても悲劇を再び繰り返していいわけがない。ムーンライトが言うと凄まじく説得力がある。最終回やってる勢は重みが違う。
しかし迷いが残るラメールは対応が遅れてしまいます。攻撃を受けダウン。それに巻き込まれるムーンライトとサンシャイン。この無慈悲な攻撃にはブロッサムとマリンもガチギレ。例のセリフを披露。
フローラルパワーフォルテッシモで突撃。するとラメールがシャロンを守るように庇います。途中でキャンセルできないのか慌てるもそのまま衝突。真剣な場面なのに笑いを取りに行くハートキャッチは先輩の鑑。再び直撃を受けラメールは戦闘不能に。そんな彼女にお礼を言うシャロン。いいっすね、ローラの表情。悔しさと切なさ。そう、これはローラわからせ! 俺はこれを待っていたんだよ! 映画でこれを見せてくれるなんて東堂いづみはわかってる。
ハートキャッチ組は捕らえられ退場。トロピカルチームは一時撤退。煙幕まで出せるパイセン便利すぎ。
⑤女王の名にかけて
列車は氷漬けで王国からの脱出は不可能。
謝るラメールをサマーは「戦いたくなかったんでしょ?」と前向きに肯定。それが今一番大事なことなんだよね? この一言でポジティブに受け入れられる本作は本当に素直。えりかに言われたとおりまなつはローラの傍にいて彼女の背を押す。ローラとシャロンの経緯は知らない。でもそれがローラの判断ならそれでいい。今一番大事なこと、そのために動く。それをやるのがトロピカる部。
ラメールの一番やりたいこと。シャロンに言いたいことがある。なら決まり。リップで気合を入れます。ラメールにサマーが付き添い。コーラル、パパイア、フラミンゴはハートキャッチの救出に動きます。
地下牢に閉じ込められ、脱出困難なハートキャッチ。扉が頑丈で壊れないし引っ張っても開かない。
そこにコーラル達が合流するも事態は変わらず。ところがくるるんが何故か簡単に扉の中へ。実はこの扉、引き戸でした。
この世界はシャロンの心そのもの。スノードロップも凍りついている。花に喩えて説明するブロッサム。心を解かすことができれば……それをやろう。サクッと言ってのけるフラミンゴ。パパイアとコーラルもそれに続きます。ハートキャッチとは別な意味で切り替えが早い。ここは作品毎のスタンスの差でもありますね。普通に考えてシャロンの状況は詰んでいます。でもそれで手をこまねいて何もしないのはトロピカる部じゃない。やる、そこから考える。となればすぐにでもサマーとラメールに合流しなければ。
ハートキャッチが殿を務めます。
再びローラとシャロンは対峙。
シャロンの笑顔が好き。シャロンの力になりたい。だから止めに来た。しかしシャロンは逆にローラを懐柔しにかかります。自分の境遇はローラも理解できるはず。突然国を滅ぼされ1人になってしまった。その無念。テレビ本編の穴を埋めるようにガッチリ入れてくるのは流石映画。まあ、ローラ自身は結構呑気に構えていましたが。テレビ本編が後半戦に入ってきたのでこうしてローラの立ち位置を確認する意味は大きい。何故女王を目指すのか。女王になって何をするのか。それはローラにとってどういうことなのか。憧れや好きだけで語れるものなのか。
怯むローラの手をサマーが黙って握りしめます。その力強さに応えるようにローラはシャロンの申し出を断ります。国は滅びている。それがもとに戻ることはない。こんなことは国王も妃も望んでいないはずだ。髪が解けたシャロンは亡霊感特大アップ。髪の毛が長いキャラって色々演出できてわかりやすい。
行き場を失った感情は怒りとなってシャロンを包み、力を暴力へと変えていきます。クライマックスが近いので怪獣出現。
フラミンゴ達と合流。
力を合わせて怪獣と対決。火力が足りない。ローラを見下ろすシャロン。ローラは立ち上がると声を荒げます。女王になるシャロンへの憧れ、自分への叱咤、国としても個人としても仲良くなりたい。その気持ちが力を与えます。光る指輪。この指輪は相手を想う気持ちに反応する。ローラが自分を本気で想っていると知って表情が綻ぶシャロン。指輪の光に導かれるようにハートキャッチも力を貸します。
クライマックスバトル。映画限定パワーアップフォーム。パパイアが正統派ヒロイン感ある。この子髪型で全然印象変わるよね。ドレッサーの鏡でシャロンを映すのは良い演出。
そして出現する……オーケストラさん!? うわ、久しぶり。これハートキャッチ知らない人には何がなんだかわからんだろうな。もちろん殴って粉砕などしません。
⑥鎮魂歌
魔法の石の力が失われていくと同時にシャロンの身体も薄くなっていきます。
どうやって笑えと? うなだれるシャロン。彼女の心は冷たいまま。ほらこうなるじゃん。黒幕がいないってことは責任転嫁もできない。国は滅びている。それどころかシャロンも故人。死者が黄泉に還るだけ。つむぎは足が治ったけどそれすら望めない。ここからが本番。トロピカルの腕が試される。
シャロンの前にローラが立つと自分は歌いに来たと言います。戴冠式を祝うために。正確には自分が目立って有名になるためでしたがあの時はあの時。今は違う。
「あなたのために歌うわ」
シャロンから習った歌を唄います。はい。シャロンには申し訳ないんですが死者は死者なのです。終わったのです。つまりこの物語は「今」を生きているローラの物語。死者が伝えたものから何を学び、何を残していくか。それはローラの仕事。彼女が女王(候補)としてちょっとだけ成長する話。シャロンはそのための教材。だからこそローラは歌う。自分に掛け替えのないことを教えてくてた人を想って、残してくれたことを祝って、その遺志を継ぐために。
このシーンおそらくほぼフルコーラスだと思います、てっきりトゥインクルの映画みたいにEDダンスを披露するのかと思いきやみんなで立って合唱。絵としては地味ですが敢えて余計な装飾を施さなかったと解釈したい。振り振りで踊ったり、映像でインパクト付けて感動を強調するのではなく静かに友人のために歌い上げる。ぶっちゃけこれ葬式ですからね。トゥインクルは誕生を祝うシーンでしたがこっちは静粛さが求められる。そこのケジメつけるあたりがプリキュアですね。
歌い終わったローラは歌を受け継ぐと約束します。歌は消えない。永遠に残る。
永遠なんてない。それでもシャロンの心から虚しさは消えない。スノードロップは今もこの世界で咲いている。花言葉は「希望」。ブロッサムの言葉に希望を持つシャロン。シャンティアの歌を残し世界中に広めるとローラは大見得を切ります。こういうとき彼女の自信は勇気をくれる。ローラの言葉を信じシャロンは還ります。
気づくと駅の前。他の招待客も記憶を無くし元通りの状態に。
シャロンが存在したことを証明するように指輪だけは残っています。泣きそうになったローラにハンカチを渡そうとするつぼみ。泣きそうになったことを否定しているとまなつが代わりに大泣き。そんな友人を見つめながらローラは安堵の顔を浮かべます。
⑦まずはここから始めよう
ショッピングモールでは人垣が。ちゃっかりのどか達がいたりする。
えりかがデザインした衣装を着て舞台の上に立つトロピカる部。
彼女たちが歌うのは「シャンティア~しあわせのくに~」
次の春映画は……2022年秋。え?
◯トピック
昨今の情勢を鑑み新人研修(OJT)はなくなりました。
トロピカる部&ファッション部の合同イベント。
前回のプリキュア5はスポット参戦的な扱いでしたが今回のハートキャッチはストーリーにガッチリ絡む構成。それぞれの個性やイメージが上手く劇中でも発揮されていて往年のファンも満足のいく内容だったんじゃないでしょうか。先輩として導きつつも後輩に華を持たせる。プリキュア式OJT。
今作のように黒幕が存在せず、敵=被害者(救済対象)となる作品はプリキュア映画では珍しくありません。フレッシュの映画から始まり最近でもHUGの映画で古びたカメラが登場しています。それらと比較しても今作は人間を扱っていてかなり直球に投げています。
身も蓋もなく言ってしまえばこの手の話は「あなたのことを忘れない」オチになるのですが、テレビ本編との兼ね合いを考えてもローラの内面に踏み込んでいるのが特徴。
自分は特別だと思っていて女王になれると信じ込んでいる。彼女にとって今一番大事なことって言ったら自分の事。そんなローラを成長させるにはどうすればいいのか。挫折させてしまうか?
そんなことしなくてもいい。大切なモノが自分以外にもできれば十分。それで視野が広がる。テレビ本編でも生徒会長演説を抜け出すエピソードが描かれているのはそういうわけですね。お世辞にも友達を作りやすいとは言えない彼女ですが、シャロンはそんな彼女にとって非常に共感しやすい人物として登場しています。
こうした感情面だけでなく、シャンティアという王国の歴史(の一端)を継承させることで思想的レイヤーを1枚加えているのもポイントが高い。シャロンへの友情、女王としての在り方と多層的なエピソードになっている。今までの映画だと個人対個人の言ってしまえば好きだよ忘れないよ、な話だったんですが今回はより洗練されていると思います。
加えてトロピカルらしいのは「終わった」ことに対するスタンス。
視点が被害者救済ではない。あくまで「今」の彼女達の視点で語られる。ラストのショーに見られるように私達はこうして行こうっていうポジティブさ。もちろんこれまでの映画でも古い玩具を新しい持ち主に渡すとか、カメラを使って記念写真撮るとかやってるんですが、ニュアンス的には供養みたいなものでその場限りに近い。主人公達の行動や思考が変わるわけじゃないし変える必要もない。トロピカルは「終わった」ことに対してこうして行こうというアンサーを出していく印象。
ちょうどテレビ本編でも部活を辞めたあすかがもう一度テニスに向き合おうとしたり、みのりも小説に再び意識を向けているように、今の自分に何ができるか、何をしたいか、そういった前向きさを本作から感じます。物語のニュアンスが色濃く出るのもプリキュア映画の面白さ。
映画はパラレル扱いではあるんですが、テレビ本編の今後や可能性を示唆するものでもあるので物語後半に入ったトロピカルの今後を占う意味でも奥行きのある話を提供してくれています。こういうとこがプリキュア映画の醍醐味ですね。
第34話「夢は無限大!大人になったら何になる?」
◯今週の出来事
①大人になったら
前回の話は無かった。いいね?
積み木を使ってお城を建築。そこにバトラーが扉を強く開けて入ってきます。衝撃でお城が崩壊。仕事の催促をするバトラーに抗議の声をあげるエルダ。大人になれ、大人になりたくない。エルダさん、エルダちゃん。後半での会話を見るにエルダが意図的に拘っていることがわかります。仕事をしないなら出ていけ、と最後通牒。売り言葉に買い言葉。家出を決行。
映画宣伝仕様OPその2。ハートキャッチのみなさんは今回ガッツリ絡んでくるので往年のファンも安心。
ビデオカメラを携えた桜川先生がテストと前置きして「大人になったら何になる?」と呼びかけます。次々と答える生徒達。私が中学生の頃だったかな、同じように将来の夢を文集で書きましたが、私は「課長になってるんじゃね?」みたいなこと書いた記憶があります。何かその辺が現実的だろうと。現実は無職ですが。
さんごは実家の家業を継ぐ。ローラは女王。まなつは……言葉が出てきません。
そういうわけであおぞら市主催のイベントがこの「大人になったら何になる?」。ビデオ展示はもちろん、職業体験などを企画。撮影の本番は明日。だけどまなつはまだ良い案が浮かばないようです。大事なのは今だよ~と自分の信念とブッキングしています。とりあえず「幸せになる」でいいんじゃない? 汎用的かつ突き詰めるとそこだと思うけど。
他の意見を聞きたいのかテニス選手になるの?とあすかに水を向けます。てめ、バラしたなとローラを睨むも悪びれることなく堂々と返えされます。後ろめたいことなんてないんだからいいじゃん。みのりん先輩は? 本に関わる仕事がしたい。司書や本屋。くるるんは? ムキムキになったりして。なんか違うとマジレスするローラ。
そんな雑談をしながら「大人になったら」を思案するまなつ。
そんな雑談を盗み聞きしたエルダはバカみたいとつぶやきます。子どものままならずっと遊んでいられる。みんなから可愛いと言われるしお菓子だってもらえる。賢いな。賢いから気づいたんだろうけど。
下校中も話題はソレ。
自分の親を引き合いに出すとふと思いついたまなつはみんなを家に誘います。
家に帰ると親父さんがいます。スクーバの最上級試験を受けるためにやってきたらしい。
例の企画を説明した後、子どもの頃からスクーバのインストラクターになりたかったの?と訊ねるまなつ。このためにみんなを呼んだようです。いや小学校に入る前は消防車になりたかったと正直に話す父。良い人だな。雲になりたいとかあるよね。島には消防署がなかったのでテレビで見て憧れたと言います。母はバレリーナ。でも下手だったので獣医に変更。猫を飼っていたので獣医のお姉さんに憧れた。中学生になったらネイリストに変更。だからネイルが上手だったんだとローラは納得。消防車の次はパトカーだったと父。海賊→料理人→カメラマン→歌手……と変遷して今に至る。
そんな感じで大人(親)でもなりたいものは色々あったし色々変わる。まなつの両親も結婚してから母の就職が水族館に決まり単身赴任。その時次第。未来には無限の可能性があるってことだ、と二カっと笑う父。今考えていることが将来起こるわけではないからね。
夕方。個性的な両親だけどかっこいいと感想を話すあすか。さんごとみのりも自由な生き方に勇気をもらいます。
まなつと別れた後、あすかはテニス選手のポスターに目が留まります。さんごは帰宅すると母にまなつと同じ質問。みのりは文芸部の文集を見つめます。
夜。まなつはようやく答えを決めたようです。でもここでは言わない。明日学校でともったいぶるまなつ。いずれグランオーシャンに戻って女王になると話すローラにまなつは少しだけトーンを落として返事をします。物語は後半戦。まなつの変化に気づかないままローラはさらに伝説の女王になると言います。ビシっと決めるローラをシャボンピクチャーで撮影。
エルダが家出したとヌメリーから聞いたチョンギーレはは腹がへったら戻ってくるだろうと高をくくります。テキトーに見えるけどちゃんと探しに出るあたり面倒見がいい。エルダが怪我したときも捜索してたしね。
同じ頃、エルダはスーパーに不法侵入して無銭飲食。バクバクお菓子を食べます。警備員に見つかると退散。しかし人間の世界を満喫するエルダ。食べ物は美味しい。夜なら人間も出歩かないから遊び放題。王様になった気分を味わいます。
一通り満喫した後浜辺で休憩。お菓子をチョンギーレやヌメリーにあげたら喜ぶだろうか。そうして1人でいるとくるるんと遭遇。くるるんの行動範囲謎に広い。映画でもそうだけど変身に必要なキャラでもないから何気にフリー枠。クッキーを差し出すくるるんにムカッ腹を立てると船に乗って場所を変えます。別に寂しくなんかない。誰に言われたわけでもないのに自分に言い訳するエルダ。
②エルダの今、まなつの今
イベント当日。屋外に設置されたモニターで子ども達のコメントを放送。
将来に希望を持つ子ども達を見てムカつくエルダ。そこにチョンギーレがやってくると、ほらよとヤラネーダの素を渡します。意地はってないで戻ってこい。それ以上は言わず帰っていきます。大人な対応。
エルダはバルカン300的なアレに目をつけるとヤラネーダに。パイルダーオン。今期のアニメはロボが豊作。でもこのアニメはプリキュア。「子どももなれるよ」。
開幕ブレストファイアー。ビームにジェットにロケットパンチ(キック)も標準搭載。
いつになくやる気なエルダ。なぜこんなことを? 大人になるなんて馬鹿げてる。ずっと子どものままの方が楽しいに決まってる。大人になっても楽しいよ。お父さんとお母さんを見てればわかる。全国の親に精神攻撃。大人になったら遊べないしお菓子だって食べられなくなる。大人になったってお菓子を食べればいいし遊べばいい。エルダの言い分に一つ一つ答えるサマー。しかしそれらは表面的なこと。
「みんなそうやって勝手に大人になってエルダのこと置いてっちゃうんだ!」
本音が漏れます。思わぬセリフにキョトンとするサマー。エルダは勢いに乗って続けます。あんただって言ってた。大人になったら何になるかなんてわからない。今が一番大事だって。余裕のない必死な叫び。
それに対してサマーはいつだって今が大事と頷きます。こいつ余裕あるな。映画でもそうですが彼女のメンタルは妙に安定しています。焦らない。恐れない。常に現状に対してポジティブ、アクティブに向き合う。1話からここまで彼女が成長(変化)した描写がないのは最初からほぼ完成しているからでしょう。彼女はスタンスを貫いている。「だから、私は大人になったら…」
「大人になったその時の私が、一番なりたいものになる!」
モニターに映し出されるまなつのコメント。
隙を逃さずエルダを小舟ごとふっ飛ばします。こちらが話している最中に攻撃するのは禁止ですがしゃべり終えた後は関係ない。一方的にプリキュアが殴れる。これが世界のルール。そしてプリキュアは課金勢。負けるわけないんだよなぁ。
アジト近くまで戻るもバトラーとの会話を思い返して躊躇うエルダ。
そこにヌメリーがやってくると家出はどうだった?と訊ねます。「もう飽きた」。正直に答えるエルダ。しかし成果もないので帰りにくい。するとヌメリーはヘソクリしていたやる気パワーを渡します。こういうとこ妙にリアリティあるな。確かにそういうの備蓄してそう。エルダは泣くと抱きつきます。この人たちってどういう関係(集まり)なんだろうな、ほんと。それが核心部分なんだろうけど。
映像を見ながらまなつらしいとコメントするあすか。
いつか一番なりたいものを見つける。さんごはたくさんの可愛いものに囲まれたい。ローラは変わらず伝説の女王。究極でも史上最強でもいい。なら究極でも史上最強でもいいけどずっと友達でいて。まなつの意見にみんなも頷きます。
まんざらでもなさそうな女王(候補)様でした。
③次回予告
ヤラネーダに反省を促すダンスしてもええんやで。
◯トピック
キョンシーって今の子どもに通じるんだろうか。
キョンシーよりあの女の子可愛かったよね、で通じるのはおっさん。
未就学児童向けアニメで将来の夢を熱く語ったとしても、視聴者の夢自体がふんわりしてるしよく変わる。私も幼稚園の頃毎年なりたいものが変っていた気がする。だから今が一番大事というのは理がある。けど夢がいっぱいあるのもまた子どもなわけで、その妥協点が今回のエピソード。
まなつらしいコメントですが、これは自分に絶対の自信がある人じゃなきゃできないやつでもあります。まなつはある意味ローラよりも無敵な子どもなのでこれを貫くか、一皮むけるかは今後次第。今のところ彼女のブレなさはメンタル面での安定性にもなっているのでローラをはじめトロピカる部の支柱になっています。
私自身まなつのスタンスに全く同感ですが、これはコツがあります。その時その時でそれに向き合うことです。それができないとその時一番やりたいことをやれる自分を想像できなくなります。嫌なことを後回しにするとか、不安で何も考えられなくなるとか、大きな決断から逃げてしまうとか、そういうのが身に付いてしまっているとまず自分で自分を信頼できなくなります。
将来の自分が上手くやってくれるだろう、というのは今の自分への信頼の裏返しです。
だから今一番大事なことをやる=将来のことを何も考えなくていい、という言い訳ではありません。今やるべきことをやれる人間は将来もやれる、とごく当たり前のことを言っています。
この意味でまなつもまたプリキュアの主人公なのです。ラスボスという物語の課題と戦わなければならないから。それが何であるかは今はわからないけど必ずやってくる。それに答えなければならない。去年「助けない」そして「戦う」と答えたのどかのように。トロピカルの主人公はローラなのでローラが答えそうな気もしますが。部員の誰かが正解引き当てればセーフ。
①大人になったら
前回の話は無かった。いいね?
積み木を使ってお城を建築。そこにバトラーが扉を強く開けて入ってきます。衝撃でお城が崩壊。仕事の催促をするバトラーに抗議の声をあげるエルダ。大人になれ、大人になりたくない。エルダさん、エルダちゃん。後半での会話を見るにエルダが意図的に拘っていることがわかります。仕事をしないなら出ていけ、と最後通牒。売り言葉に買い言葉。家出を決行。
映画宣伝仕様OPその2。ハートキャッチのみなさんは今回ガッツリ絡んでくるので往年のファンも安心。
ビデオカメラを携えた桜川先生がテストと前置きして「大人になったら何になる?」と呼びかけます。次々と答える生徒達。私が中学生の頃だったかな、同じように将来の夢を文集で書きましたが、私は「課長になってるんじゃね?」みたいなこと書いた記憶があります。何かその辺が現実的だろうと。現実は無職ですが。
さんごは実家の家業を継ぐ。ローラは女王。まなつは……言葉が出てきません。
そういうわけであおぞら市主催のイベントがこの「大人になったら何になる?」。ビデオ展示はもちろん、職業体験などを企画。撮影の本番は明日。だけどまなつはまだ良い案が浮かばないようです。大事なのは今だよ~と自分の信念とブッキングしています。とりあえず「幸せになる」でいいんじゃない? 汎用的かつ突き詰めるとそこだと思うけど。
他の意見を聞きたいのかテニス選手になるの?とあすかに水を向けます。てめ、バラしたなとローラを睨むも悪びれることなく堂々と返えされます。後ろめたいことなんてないんだからいいじゃん。みのりん先輩は? 本に関わる仕事がしたい。司書や本屋。くるるんは? ムキムキになったりして。なんか違うとマジレスするローラ。
そんな雑談をしながら「大人になったら」を思案するまなつ。
そんな雑談を盗み聞きしたエルダはバカみたいとつぶやきます。子どものままならずっと遊んでいられる。みんなから可愛いと言われるしお菓子だってもらえる。賢いな。賢いから気づいたんだろうけど。
下校中も話題はソレ。
自分の親を引き合いに出すとふと思いついたまなつはみんなを家に誘います。
家に帰ると親父さんがいます。スクーバの最上級試験を受けるためにやってきたらしい。
例の企画を説明した後、子どもの頃からスクーバのインストラクターになりたかったの?と訊ねるまなつ。このためにみんなを呼んだようです。いや小学校に入る前は消防車になりたかったと正直に話す父。良い人だな。雲になりたいとかあるよね。島には消防署がなかったのでテレビで見て憧れたと言います。母はバレリーナ。でも下手だったので獣医に変更。猫を飼っていたので獣医のお姉さんに憧れた。中学生になったらネイリストに変更。だからネイルが上手だったんだとローラは納得。消防車の次はパトカーだったと父。海賊→料理人→カメラマン→歌手……と変遷して今に至る。
そんな感じで大人(親)でもなりたいものは色々あったし色々変わる。まなつの両親も結婚してから母の就職が水族館に決まり単身赴任。その時次第。未来には無限の可能性があるってことだ、と二カっと笑う父。今考えていることが将来起こるわけではないからね。
夕方。個性的な両親だけどかっこいいと感想を話すあすか。さんごとみのりも自由な生き方に勇気をもらいます。
まなつと別れた後、あすかはテニス選手のポスターに目が留まります。さんごは帰宅すると母にまなつと同じ質問。みのりは文芸部の文集を見つめます。
夜。まなつはようやく答えを決めたようです。でもここでは言わない。明日学校でともったいぶるまなつ。いずれグランオーシャンに戻って女王になると話すローラにまなつは少しだけトーンを落として返事をします。物語は後半戦。まなつの変化に気づかないままローラはさらに伝説の女王になると言います。ビシっと決めるローラをシャボンピクチャーで撮影。
エルダが家出したとヌメリーから聞いたチョンギーレはは腹がへったら戻ってくるだろうと高をくくります。テキトーに見えるけどちゃんと探しに出るあたり面倒見がいい。エルダが怪我したときも捜索してたしね。
同じ頃、エルダはスーパーに不法侵入して無銭飲食。バクバクお菓子を食べます。警備員に見つかると退散。しかし人間の世界を満喫するエルダ。食べ物は美味しい。夜なら人間も出歩かないから遊び放題。王様になった気分を味わいます。
一通り満喫した後浜辺で休憩。お菓子をチョンギーレやヌメリーにあげたら喜ぶだろうか。そうして1人でいるとくるるんと遭遇。くるるんの行動範囲謎に広い。映画でもそうだけど変身に必要なキャラでもないから何気にフリー枠。クッキーを差し出すくるるんにムカッ腹を立てると船に乗って場所を変えます。別に寂しくなんかない。誰に言われたわけでもないのに自分に言い訳するエルダ。
②エルダの今、まなつの今
イベント当日。屋外に設置されたモニターで子ども達のコメントを放送。
将来に希望を持つ子ども達を見てムカつくエルダ。そこにチョンギーレがやってくると、ほらよとヤラネーダの素を渡します。意地はってないで戻ってこい。それ以上は言わず帰っていきます。大人な対応。
エルダはバルカン300的なアレに目をつけるとヤラネーダに。パイルダーオン。今期のアニメはロボが豊作。でもこのアニメはプリキュア。「子どももなれるよ」。
開幕ブレストファイアー。ビームにジェットにロケットパンチ(キック)も標準搭載。
いつになくやる気なエルダ。なぜこんなことを? 大人になるなんて馬鹿げてる。ずっと子どものままの方が楽しいに決まってる。大人になっても楽しいよ。お父さんとお母さんを見てればわかる。全国の親に精神攻撃。大人になったら遊べないしお菓子だって食べられなくなる。大人になったってお菓子を食べればいいし遊べばいい。エルダの言い分に一つ一つ答えるサマー。しかしそれらは表面的なこと。
「みんなそうやって勝手に大人になってエルダのこと置いてっちゃうんだ!」
本音が漏れます。思わぬセリフにキョトンとするサマー。エルダは勢いに乗って続けます。あんただって言ってた。大人になったら何になるかなんてわからない。今が一番大事だって。余裕のない必死な叫び。
それに対してサマーはいつだって今が大事と頷きます。こいつ余裕あるな。映画でもそうですが彼女のメンタルは妙に安定しています。焦らない。恐れない。常に現状に対してポジティブ、アクティブに向き合う。1話からここまで彼女が成長(変化)した描写がないのは最初からほぼ完成しているからでしょう。彼女はスタンスを貫いている。「だから、私は大人になったら…」
「大人になったその時の私が、一番なりたいものになる!」
モニターに映し出されるまなつのコメント。
隙を逃さずエルダを小舟ごとふっ飛ばします。こちらが話している最中に攻撃するのは禁止ですがしゃべり終えた後は関係ない。一方的にプリキュアが殴れる。これが世界のルール。そしてプリキュアは課金勢。負けるわけないんだよなぁ。
アジト近くまで戻るもバトラーとの会話を思い返して躊躇うエルダ。
そこにヌメリーがやってくると家出はどうだった?と訊ねます。「もう飽きた」。正直に答えるエルダ。しかし成果もないので帰りにくい。するとヌメリーはヘソクリしていたやる気パワーを渡します。こういうとこ妙にリアリティあるな。確かにそういうの備蓄してそう。エルダは泣くと抱きつきます。この人たちってどういう関係(集まり)なんだろうな、ほんと。それが核心部分なんだろうけど。
映像を見ながらまなつらしいとコメントするあすか。
いつか一番なりたいものを見つける。さんごはたくさんの可愛いものに囲まれたい。ローラは変わらず伝説の女王。究極でも史上最強でもいい。なら究極でも史上最強でもいいけどずっと友達でいて。まなつの意見にみんなも頷きます。
まんざらでもなさそうな女王(候補)様でした。
③次回予告
ヤラネーダに反省を促すダンスしてもええんやで。
◯トピック
キョンシーって今の子どもに通じるんだろうか。
キョンシーよりあの女の子可愛かったよね、で通じるのはおっさん。
未就学児童向けアニメで将来の夢を熱く語ったとしても、視聴者の夢自体がふんわりしてるしよく変わる。私も幼稚園の頃毎年なりたいものが変っていた気がする。だから今が一番大事というのは理がある。けど夢がいっぱいあるのもまた子どもなわけで、その妥協点が今回のエピソード。
まなつらしいコメントですが、これは自分に絶対の自信がある人じゃなきゃできないやつでもあります。まなつはある意味ローラよりも無敵な子どもなのでこれを貫くか、一皮むけるかは今後次第。今のところ彼女のブレなさはメンタル面での安定性にもなっているのでローラをはじめトロピカる部の支柱になっています。
私自身まなつのスタンスに全く同感ですが、これはコツがあります。その時その時でそれに向き合うことです。それができないとその時一番やりたいことをやれる自分を想像できなくなります。嫌なことを後回しにするとか、不安で何も考えられなくなるとか、大きな決断から逃げてしまうとか、そういうのが身に付いてしまっているとまず自分で自分を信頼できなくなります。
将来の自分が上手くやってくれるだろう、というのは今の自分への信頼の裏返しです。
だから今一番大事なことをやる=将来のことを何も考えなくていい、という言い訳ではありません。今やるべきことをやれる人間は将来もやれる、とごく当たり前のことを言っています。
この意味でまなつもまたプリキュアの主人公なのです。ラスボスという物語の課題と戦わなければならないから。それが何であるかは今はわからないけど必ずやってくる。それに答えなければならない。去年「助けない」そして「戦う」と答えたのどかのように。トロピカルの主人公はローラなのでローラが答えそうな気もしますが。部員の誰かが正解引き当てればセーフ。
第33話「Viva!10本立てDEトロピカれ!」
◯今週の出来事
①実は11本立て
珍しくみのりが挨拶。相変わらず演技派。今週は10本立て。
真剣勝負。でもリップが長すぎて塗れない。……やべ、思ったよりくだらねぇぞ、これ。
ということでまともに全部ツッコミだすと私のSAN値が持たないので以下テキトーに。今回の脚本みのり書いてるだろ。
OPは映画宣伝仕様。さっそく歌ってる人が変っています。なお、不覚にも前回からラメールがOPに追加されていたことに気づきませんでした。てかラメ―ル実装されてから何ヶ月経ってんねん。不意打ちすぎんだろ。ローラとえりかが並んでいても違和感ない。
助けてない奴まで来るの何なの? あとダイオウグソクムシは最近?妙にプッシュされてるよね。
あすかがやってたゲームまだサービス継続してたんだ。
さんごの中の人、声音変えるのうめぇ。あすかの唐突なダンベル要素。中身変わる以前にキャラがちげーだろ、お前。やっぱさんごの中の人うめぇ。
今回のアイキャッチは敵陣営。もうお前ら友達になれよ。
10本立てでも変身ノルマは健在。この企画自体がくるるんの夢でした、と思っていた時期が私にもありました。
ネタをあと3回残している。この意味がわかるな?
映画に先駆けてテレビの方にも出張するハートキャッチのみなさん。2010年放送なのでもう10年以上前ですね。やべ、思ったより古い人達だった。みのりが見ていた動画サイトにひまりの投稿と思われる動画あって草。これプリキュア関係者のサイトだろ。
おばあさんじゃないかもしれないけどおば(それ以上はいけない)
みのりは「聖逆十字反天雷烈波(クロス=クルセイドリバースデリンジャー)」とか好きそう。
作文の字数埋めのためにむやみに長い名称使うのやめような。
②次回予告
くるるん雑にぶっこんどけ、の精神。
◯トピック
感想本体より聖逆十字反天雷烈波(クロス=クルセイドリバースデリンジャー)を探す方が時間かかった。
①実は11本立て
珍しくみのりが挨拶。相変わらず演技派。今週は10本立て。
真剣勝負。でもリップが長すぎて塗れない。……やべ、思ったよりくだらねぇぞ、これ。
ということでまともに全部ツッコミだすと私のSAN値が持たないので以下テキトーに。今回の脚本みのり書いてるだろ。
OPは映画宣伝仕様。さっそく歌ってる人が変っています。なお、不覚にも前回からラメールがOPに追加されていたことに気づきませんでした。てかラメ―ル実装されてから何ヶ月経ってんねん。不意打ちすぎんだろ。ローラとえりかが並んでいても違和感ない。
助けてない奴まで来るの何なの? あとダイオウグソクムシは最近?妙にプッシュされてるよね。
あすかがやってたゲームまだサービス継続してたんだ。
さんごの中の人、声音変えるのうめぇ。あすかの唐突なダンベル要素。中身変わる以前にキャラがちげーだろ、お前。やっぱさんごの中の人うめぇ。
今回のアイキャッチは敵陣営。もうお前ら友達になれよ。
10本立てでも変身ノルマは健在。この企画自体がくるるんの夢でした、と思っていた時期が私にもありました。
ネタをあと3回残している。この意味がわかるな?
映画に先駆けてテレビの方にも出張するハートキャッチのみなさん。2010年放送なのでもう10年以上前ですね。やべ、思ったより古い人達だった。みのりが見ていた動画サイトにひまりの投稿と思われる動画あって草。これプリキュア関係者のサイトだろ。
おばあさんじゃないかもしれないけどおば(それ以上はいけない)
みのりは「聖逆十字反天雷烈波(クロス=クルセイドリバースデリンジャー)」とか好きそう。
作文の字数埋めのためにむやみに長い名称使うのやめような。
②次回予告
くるるん雑にぶっこんどけ、の精神。
◯トピック
感想本体より聖逆十字反天雷烈波(クロス=クルセイドリバースデリンジャー)を探す方が時間かかった。
第32話「駆けろランウェイ!さんごのファッションショー!」
◯今週の出来事
①涼村家はやり手
さんごの実家ではファッションショーを見据えて特設コーナーを設置。ちなみに母はメイク担当として参加。相変わらず副業多い。
そこに息を切らせながら駆け込んでくる男性。母の知り合いらしくコニーさんと呼ばれます。ショーのモデルに欠員が出てしまい困っている。モデルと衣装はセットなので誰でもいいというわけには行かない。
さんごが有名デザイナーを前にして凝視しているとコニーさんから目をつけられます。イメージぴったり。実家の着ぐるみ担当から大躍進。
その名もズバリ「修学旅行にいってきましたまんじゅう」。すげー限定的な売り方だな。
土産話を語る間も与えられず話題はさんごのファッションショー。あおぞらプリティコレクションは毎年やっているショーでさんごの母がスタッフとして手伝っている。今回はそこにモデル役としてさんごも参加。
ランウェイって? 地上の文化に疎いローラにみのりがレクチャー。それを聞いたローラは「悪くないわね」とニヤリ。彼女のイメージではアイドルになっていますがモデルは服を目立たせる仕事。私が出てもいいと気楽に言います。
とはいえこればっかりは部活のノリでできないし、何よりさんごが憧れのショーに出れるとやる気満々。ちなみにみのりは食い気満々。すでに3つくらい食べてると思うんだよね。
興奮気味に話すさんごに圧倒される一同。復習も兼ねますがさんごは「かわいい」ものが好き。そんな彼女をみんなで応援。
その後、さんごは本番に向けモデルの練習。
今度は復習とばかりにさんごが講師役になってトロピカる部に指導。思わず息を止めてしまうローラにみのりがツッコミ。みゆきさんがやってくると衣装の試着を勧められます。今更だけど2階のカフェが実質トロピカる部別館になってるな。
さんごの衣装はスカートを広げると模様が見えるデザイン。なのでモデルは衣装の魅力をあますことなくお客さんに伝えることが仕事だとみゆきさんが説明。それは服を着た自分を可愛く見せることとは違うの?と質問するローラに、コニーさんの言葉を借りて補足。「モデルはお客さんにかわいいを届けるってこと」。わかったようなわからないような返事をするローラ。さんごは得心がいったようです。
アジトではヌメリーがバトラーに薬を処方。緩い仕事に見えて大変なのかもしれない。
ファッションショーが行われるようだ、と仕事を振られるも2連続出勤になるので渋るヌメリー。そこでバトラーは(大きなため息をつくと)褒めちぎってその気にさせます。ああ、この仕事確かに面倒だわ。
②あざといはかわいい
本番当日。開演はまだですがトラブル発生。風船の到着が遅れている。
舞台裏では着々と進行。初めて見る光景に息を呑むさんご。モデル達もキビキビとしています。コニーさんがやってくると大成功させようと声をかけます。慣れた様子で応えるみゆきさん。
モデル達を集めるとコニーさんは(リハーサルを)本番のつもりでやるのよ!と大きな声で喝を入れます。だんだんと本番の緊張感が漂ってきました。
衣装はまだ着けないままでランウェイに立ちます。トロピカる部はすでに現地入りしていてリハーサルの様子を見学。極度の緊張で視界が霞むさんご。意気込んだ途端躓いてしまいます。コニーさんに声をかけられて立ち上がるも足が竦んでしまいます。言うて彼女一般人ですからね、当然の反応。きららはモデルやってましたがあっちは初登場時から経験者。なんなら重機も動かせる。他のモデルに連れられてランウェイを引き返していきます。
その様子を上空から面白そうに見るヌメリー。
会場にはお客さんが集まりそろそろ本番。
裏から出てきたさんごをみんなで迎えます。口々に応援しますが気分は晴れません。リハーサルの失敗を引きずってしまいます。こうなると悪循環で、周囲を見回すと楽しそうに雑談したり集中を高めたりと各々しっかりしていて自分が場違いなのでは?と気圧されてしまいます。すると横を通り過ぎていくヌメリー。最近コスプレにハマっているらしい。
ランウェイの上に現れたヤラネーダがお客さんからやる気を吸収。しめしめ、とほくそ笑むヌメリー。変装した意味ある? 内部に侵入してマネキンを拝借したようですが別になんでも良かったんじゃないかな。
舞台裏では懸念されていた風船がようやく到着。しかし本番直前。今から準備したのでは間に合わない。表ではモデルに扮したヤラネーダがお客さんからどんどんやる気を吸収。上手くまなつ達を騙せているようで初動に遅れ。ようやく気づいて変身。BGMは真打ち用に温存。
一方、風船を手にしたコニーさんは自分でそれを膨らませると「早く終わらせましょ?」と強行。本番目前で時間がない。スタッフの疑問に「風船があった方が絶対にかわいい」と譲りません。口調は柔らかいですが無茶を平気で言うタイプ。スタッフはもちろん、モデル達も引き受けます。みんなで空気入れ。高く飛ばすわけではないので普通に空気入れるくらいでいいらしい。
ランウェイで助けられたモデルと苦笑交じりに話すさんご。しかしモデルの人はまんざらでもない様子。ファンションショーを成功させたいのはモデルも同じ。みんなで成功させる。ショーをよりよくしたい。その熱意がみんなを動かしている。そのことに気づくさんご。
「私達はかわいいものが大好きなの」
彼女の気づきと答え合わせ。練習を見ていたコニーさんは彼女に太鼓判を押します。
「そうなんだ……ここにいるのは私とは違う世界の人たちだって思ってたけど……みんな気持ちは同じだったんだ!」
ヤラネーダの声を聞きつけて表に出ると惨状。
ランウェイを通って仲間のところに行けるかしら?とヌメリーが挑発。変身して大跳躍してランウェイの上を通り抜けるっていうトンチはアリですか? 怖いなら無理しなくていい。いやいややったところで…。
「違う!」
「私がやるのは…好きだから!」
真打ち登場。単独変身。久しぶりに見たけどあざとさ半端ねぇ。ローラとは違うベクトルの自己主張。でも1番気合が入っているのは水面の波紋。
右足を引いて踏み込むとランウェイを駆け抜けます。そのままの勢いでヤラネーダに特攻。タンク職だけど実は火力も出す。ディフュージョンでヤラネーダの動きを止めるといつもの展開に持っていきます。
③世界はかわいい
メイクを整え、リップで気合を入れます。
ランウェイに向かう彼女の姿を見て満足そうに笑みを浮かべるコニーさん。
スカートを持ち上げて模様をアピール。お客さんの食いつきも上々。風船を広げて会場の興奮は最高潮。
「私、かわいいでいっぱいのこの場所にいられてとっても幸せ!」
④次回予告
日本語でおk
◯トピック
映画(10月23日)の前に何やろうとしてんだこのアニメ。
その昔、チューリップを選んで植える授業があって紫を選んだら私だけだったの。
「終わった」話であるみのりとあすかとは対照的にさんごのエピソードは基本的に地続きで「かわいい」を中心に展開しています。直近的なエピソードとしては9話まで遡りますが、コスメが好きな彼女がランウェイに立ちその世界を共有するのはシンプルでわかりやすい構成。メンバーの中ではさんごが1番素直ですね。
大局的には、みんなと同じ「かわいい」を選ぶのではなく「かわいい」をみんなで作り出していくという風に意識が変わっています。視点がいっこ上に上がっている。より高い視座、広い視野で見ることができるようになっています。こういう気付きって大事。
例えば「かわいい」のような主観的、センスが問われるケースだとそれこそローラのように私が1番、自分がかわいいと思えばいいみたいな誘惑もありますが、そういうこっちゃない。みんな「かわいい」が好きだし、自分なりのかわいいを追求しているしそのために頑張っている。そういう人たちが居てかわいいが成り立っている。世界はみんなが作るかわいいで満たされている。その気付きが次のステップに繋がる。
メイクが上手くなるとか、モデルを目指すとかそういう技術論とか進路の話じゃなく、自分が好きなものをより好きになることで世界を広げていく。さんごのエピソードは子ども番組らしい王道路線ですね。
賞味期限が迫るローラ、好きなものと距離ができるみのりとあすか、好きをますます好きになるさんごとバリエーション豊か。そうなるとまなつのポジションが気になるところがですがニュートラルすぎてこの子が1番謎。実質的に彼女のメイン回って無いんじゃないかなぁ。トロピカる部そのものが彼女の精神性と言えるけど。果たしてセンターとして物語を纏め上げられるのか。
物語も中盤。映画公開も目前。けど次回は謎の10連発。トロピカってる。
①涼村家はやり手
さんごの実家ではファッションショーを見据えて特設コーナーを設置。ちなみに母はメイク担当として参加。相変わらず副業多い。
そこに息を切らせながら駆け込んでくる男性。母の知り合いらしくコニーさんと呼ばれます。ショーのモデルに欠員が出てしまい困っている。モデルと衣装はセットなので誰でもいいというわけには行かない。
さんごが有名デザイナーを前にして凝視しているとコニーさんから目をつけられます。イメージぴったり。実家の着ぐるみ担当から大躍進。
その名もズバリ「修学旅行にいってきましたまんじゅう」。すげー限定的な売り方だな。
土産話を語る間も与えられず話題はさんごのファッションショー。あおぞらプリティコレクションは毎年やっているショーでさんごの母がスタッフとして手伝っている。今回はそこにモデル役としてさんごも参加。
ランウェイって? 地上の文化に疎いローラにみのりがレクチャー。それを聞いたローラは「悪くないわね」とニヤリ。彼女のイメージではアイドルになっていますがモデルは服を目立たせる仕事。私が出てもいいと気楽に言います。
とはいえこればっかりは部活のノリでできないし、何よりさんごが憧れのショーに出れるとやる気満々。ちなみにみのりは食い気満々。すでに3つくらい食べてると思うんだよね。
興奮気味に話すさんごに圧倒される一同。復習も兼ねますがさんごは「かわいい」ものが好き。そんな彼女をみんなで応援。
その後、さんごは本番に向けモデルの練習。
今度は復習とばかりにさんごが講師役になってトロピカる部に指導。思わず息を止めてしまうローラにみのりがツッコミ。みゆきさんがやってくると衣装の試着を勧められます。今更だけど2階のカフェが実質トロピカる部別館になってるな。
さんごの衣装はスカートを広げると模様が見えるデザイン。なのでモデルは衣装の魅力をあますことなくお客さんに伝えることが仕事だとみゆきさんが説明。それは服を着た自分を可愛く見せることとは違うの?と質問するローラに、コニーさんの言葉を借りて補足。「モデルはお客さんにかわいいを届けるってこと」。わかったようなわからないような返事をするローラ。さんごは得心がいったようです。
アジトではヌメリーがバトラーに薬を処方。緩い仕事に見えて大変なのかもしれない。
ファッションショーが行われるようだ、と仕事を振られるも2連続出勤になるので渋るヌメリー。そこでバトラーは(大きなため息をつくと)褒めちぎってその気にさせます。ああ、この仕事確かに面倒だわ。
②あざといはかわいい
本番当日。開演はまだですがトラブル発生。風船の到着が遅れている。
舞台裏では着々と進行。初めて見る光景に息を呑むさんご。モデル達もキビキビとしています。コニーさんがやってくると大成功させようと声をかけます。慣れた様子で応えるみゆきさん。
モデル達を集めるとコニーさんは(リハーサルを)本番のつもりでやるのよ!と大きな声で喝を入れます。だんだんと本番の緊張感が漂ってきました。
衣装はまだ着けないままでランウェイに立ちます。トロピカる部はすでに現地入りしていてリハーサルの様子を見学。極度の緊張で視界が霞むさんご。意気込んだ途端躓いてしまいます。コニーさんに声をかけられて立ち上がるも足が竦んでしまいます。言うて彼女一般人ですからね、当然の反応。きららはモデルやってましたがあっちは初登場時から経験者。なんなら重機も動かせる。他のモデルに連れられてランウェイを引き返していきます。
その様子を上空から面白そうに見るヌメリー。
会場にはお客さんが集まりそろそろ本番。
裏から出てきたさんごをみんなで迎えます。口々に応援しますが気分は晴れません。リハーサルの失敗を引きずってしまいます。こうなると悪循環で、周囲を見回すと楽しそうに雑談したり集中を高めたりと各々しっかりしていて自分が場違いなのでは?と気圧されてしまいます。すると横を通り過ぎていくヌメリー。最近コスプレにハマっているらしい。
ランウェイの上に現れたヤラネーダがお客さんからやる気を吸収。しめしめ、とほくそ笑むヌメリー。変装した意味ある? 内部に侵入してマネキンを拝借したようですが別になんでも良かったんじゃないかな。
舞台裏では懸念されていた風船がようやく到着。しかし本番直前。今から準備したのでは間に合わない。表ではモデルに扮したヤラネーダがお客さんからどんどんやる気を吸収。上手くまなつ達を騙せているようで初動に遅れ。ようやく気づいて変身。BGMは真打ち用に温存。
一方、風船を手にしたコニーさんは自分でそれを膨らませると「早く終わらせましょ?」と強行。本番目前で時間がない。スタッフの疑問に「風船があった方が絶対にかわいい」と譲りません。口調は柔らかいですが無茶を平気で言うタイプ。スタッフはもちろん、モデル達も引き受けます。みんなで空気入れ。高く飛ばすわけではないので普通に空気入れるくらいでいいらしい。
ランウェイで助けられたモデルと苦笑交じりに話すさんご。しかしモデルの人はまんざらでもない様子。ファンションショーを成功させたいのはモデルも同じ。みんなで成功させる。ショーをよりよくしたい。その熱意がみんなを動かしている。そのことに気づくさんご。
「私達はかわいいものが大好きなの」
彼女の気づきと答え合わせ。練習を見ていたコニーさんは彼女に太鼓判を押します。
「そうなんだ……ここにいるのは私とは違う世界の人たちだって思ってたけど……みんな気持ちは同じだったんだ!」
ヤラネーダの声を聞きつけて表に出ると惨状。
ランウェイを通って仲間のところに行けるかしら?とヌメリーが挑発。変身して大跳躍してランウェイの上を通り抜けるっていうトンチはアリですか? 怖いなら無理しなくていい。いやいややったところで…。
「違う!」
「私がやるのは…好きだから!」
真打ち登場。単独変身。久しぶりに見たけどあざとさ半端ねぇ。ローラとは違うベクトルの自己主張。でも1番気合が入っているのは水面の波紋。
右足を引いて踏み込むとランウェイを駆け抜けます。そのままの勢いでヤラネーダに特攻。タンク職だけど実は火力も出す。ディフュージョンでヤラネーダの動きを止めるといつもの展開に持っていきます。
③世界はかわいい
メイクを整え、リップで気合を入れます。
ランウェイに向かう彼女の姿を見て満足そうに笑みを浮かべるコニーさん。
スカートを持ち上げて模様をアピール。お客さんの食いつきも上々。風船を広げて会場の興奮は最高潮。
「私、かわいいでいっぱいのこの場所にいられてとっても幸せ!」
④次回予告
日本語でおk
◯トピック
映画(10月23日)の前に何やろうとしてんだこのアニメ。
その昔、チューリップを選んで植える授業があって紫を選んだら私だけだったの。
「終わった」話であるみのりとあすかとは対照的にさんごのエピソードは基本的に地続きで「かわいい」を中心に展開しています。直近的なエピソードとしては9話まで遡りますが、コスメが好きな彼女がランウェイに立ちその世界を共有するのはシンプルでわかりやすい構成。メンバーの中ではさんごが1番素直ですね。
大局的には、みんなと同じ「かわいい」を選ぶのではなく「かわいい」をみんなで作り出していくという風に意識が変わっています。視点がいっこ上に上がっている。より高い視座、広い視野で見ることができるようになっています。こういう気付きって大事。
例えば「かわいい」のような主観的、センスが問われるケースだとそれこそローラのように私が1番、自分がかわいいと思えばいいみたいな誘惑もありますが、そういうこっちゃない。みんな「かわいい」が好きだし、自分なりのかわいいを追求しているしそのために頑張っている。そういう人たちが居てかわいいが成り立っている。世界はみんなが作るかわいいで満たされている。その気付きが次のステップに繋がる。
メイクが上手くなるとか、モデルを目指すとかそういう技術論とか進路の話じゃなく、自分が好きなものをより好きになることで世界を広げていく。さんごのエピソードは子ども番組らしい王道路線ですね。
賞味期限が迫るローラ、好きなものと距離ができるみのりとあすか、好きをますます好きになるさんごとバリエーション豊か。そうなるとまなつのポジションが気になるところがですがニュートラルすぎてこの子が1番謎。実質的に彼女のメイン回って無いんじゃないかなぁ。トロピカる部そのものが彼女の精神性と言えるけど。果たしてセンターとして物語を纏め上げられるのか。
物語も中盤。映画公開も目前。けど次回は謎の10連発。トロピカってる。
第31話「トラブル列車!あすかの修学旅行!」
◯今週の出来事
①引き返せない道
3年のあすかは寝台列車で修学旅行。
クラスメイトとの団らん。ところが不穏な動きが。あすかの鞄から手。唐突に始まるホラーと言いたいところですが犯人はあいつしかいない。
一方、まなつ、さんご、みのりはプリキュア状態で全力疾走。どうやらあすかを追いかけているらしい。プリキュアを私用で使うのはシリーズでも珍しい。1番酷いのは部屋を綺麗にしようとしたマリンですね。お泊りセットを担いで走るサマーは案外抜け目がない。
鞄から頭が出てきます。こんなん見られたら大騒ぎどころじゃない。慌てて鞄ごと抱え込むと洗面所に駆け込みます。悪びれもせず挨拶するローラ。お灸を据えて黙らせます。そんなあすかの様子が気になる生徒会長(まだ現職)。
人気がないことを確認して事情聴取。修学旅行直前、部室でみんなと話している間に鞄に忍び込んだ。「こっそりとね、来ちゃった♪」。可愛いから無罪。
通路に出ると誰かとぶつかってしまいます。お相手は駅員に変装したヌメリー。いきなりエンカウント。変装ってそれ絶対無理があるだろ。それはそれとしてここで騒ぎを起こすわけにもいかない。
丁度列車が停止し、外に出ろとスケバンみたいなセリフを吐くあすかにみかんを食べながら応じるヌメリー。こいつも修学旅行楽しむ気だっただろ。てかもう緊張感がねぇ。立ち合いは強く当たって後は流れでお願いします、くらいの間柄ですかね。
あすかはローラを制するとヌメリーとタイマン。距離を置いてにらみ合う両者。同時に踏み込むと秘技・梯子外し。あすかは列車に乗るとそのまま戦線離脱。賢い。でもいくら山奥とはいえ、そのまま周辺の人々を襲ったらどうするんだ?という疑問は抱いてはいけない。どーせ追いかけてくるし。
無事ヌメリーを巻くと今度は会長からの追求。ちょっと記憶が曖昧ですが会長はあすかのことを名字呼び。初登場時に「滝沢、あすかさん」と呼んだくらいかな。基本この人は生徒を名字呼びしていますがあすかとは付き合いが長いっぽいので元々名前で呼び合っていた感はありますね。
何食わぬ顔で誤魔化していると「また、揉め事を起こさないで」と釘を刺してきます。顔色を変えて彼女を睨みつけるあすか。数瞬睨み合うと「変わってないのね」と会長は踵を返します。怒りが去ると今度は寂しさと悲しみがあすかの顔に。ポットの中に隠れていたローラは当然一部始終を目撃。
夕刻。ディナータイム。席に一人だけで座る会長。君、もしかして友達いないの?
あすかが一人佇んでいるとローラがやってきます。
みのりのときと同じように過去を訊ねます。ピクリと反応しながらも大したことじゃないとダンマリ。するとローラは旅の恥はかき捨てと諺を上げ、旅では恥ずかしがらずになんでも言いなさいと押しの一手。違う。旅先では知らない人だから恥ずかしいことを言っても何ともないって意味だ。あすかはそう訂正しながらローラとは反対側の席に移動。拒絶のゼスチュア。
「旅先では心を開いて打ち解けられるってことでは?」
ここだけ見れば切れ者に見えるんだけどなぁ、この女王候補。振れ幅が大きすぎる。
同じ仲間でしょ。不思議と彼女になら何でも言えてしまう雰囲気があります。例えばこれがまなつやさんごだと後輩に弱み(痛いところ)を見せるようで何かかっこがつかないし、みのりはリアクションが薄そうだしと何かしら身構えてしまうところがありますが、ローラだと何故か素直に言えてしまえる雰囲気がある。癖はあるけど情に厚いしね。あすかは重い口を開きます。
百合子とは小学校から一緒だった。性格は違うが気が合った。中学では一緒にテニス部に入り強豪校からもマークされるほどに。そして地区大会決勝前、相手チームの選手がロッカールームで百合子のラケットをニッパで切ろうとしているところを目撃。飛び出したあすかが2人に掴みかかるとちょっとした騒ぎに。
ロッカーを間違えただけ。事情聴取が終わった後、百合子は部員にそう説明。当然そんな話は飲み込めないあすか。証拠はなく、逆に相手は暴力を振るわれたと主張。理不尽な主張だとは百合子も承知している。あすかを信じる。でも対応が正しかったとも言えない。「いつも言ってるでしょ、すぐにカッとなるからこんなことになるの」
暴力事件として表沙汰になればテニス部は活動停止。悪くすれば廃部。事実関係がどうであれ、面倒くせー騒ぎを起こした時点でケチがついてしまっている。だから話はつけてある。公にしない代わりにお互いに問題を起こした選手は棄権。これで手打ち。こっちに非がないのに棄権はおかしい!と訴えるあすか。部員たちにも呼びかけますがみんな彼女に視線を合わせてくれません。表沙汰になったら…、試合に出たい…、と口々に言う部員たち。連帯責任&同調圧力は日本が誇る最強の隷属システム。
部長である百合子は仲間のために棄権を決定。その瞬間、あすかは部を出ていきます。
「そんな仲間なんて……仲間なんていらない」
「あすからしいわね」
それ以降は知ってのとおり。あすかからすれば不正を黙認し仲間のために戦おうとしなかったと映るし、百合子側から見れば火種を起こして部活を捨てたと見えるでしょう。5話であすかが「仲間なんていらない」と言っているのも、12話の風紀委員絡みで百合子が「部活のことでそんなに一生懸命になるなんてね」と言っているのもそういうことですね。
ヌメリー再び。修学旅行の列車を襲います。
ここまでAパート。密度高ぇ。
②あおぞら中のフラミンゴ
会長が避難誘導。
流れとは逆に後列に移動しょうとしたローラの手を掴む会長。何故ここに? 今はそれどころじゃないとあすかがやってくるとローラを連れていきます。「あすか!」。急な場面になると名前呼びに戻るらしい。うん、やっぱこっちの方がしっくりくるな。
人払いしたいのでまずは避難誘導優先。勝手な真似をするなと口出ししてくる会長と口論に。「生徒会長として」。それがまたあすかの癇に障る。しかしそうしている間もヤラネーダは列車にしがみつき不安定な状態に。ここは協力して避難誘導することで意見を一致させます。
一通り済んだところで業を煮やしたヌメリーが列車を急停止させます。その衝撃で会長が倒れ気絶。グッジョブ。やる気も吸ってくれたので目撃者の心配はありません。心置きなく変身。マジで久しぶりの単独変身。あすかの担当回ほとんどなかったですからね。
気を失った百合子を助け起こすフラミンゴ。意識を取り戻しても目の前の相手があすかだとは気づきません。外ではラメールが変身バンクを完全省略してヤラネーダと交戦。。
フラミンゴも合流し一気呵成に攻めていきます。スマッシュを見た百合子はその姿にあすかの姿を重ね合わせます。
ここでようやくサマー達も合流。この子たちずっと走ってたのか。帰りも考えるとマジで1日走ってる…。よくヤラネーダがいるってわかったな?と聞くフラミンゴに、なんで?と聞き返す3人。そもそも彼女達はラメールに話がある。矛先がくる前にやる気を回収。新商品宣伝のためなら全力疾走。だってこれが仕事だもの。
安心した百合子は腰が抜けてしまいます。
再び走り出す列車。時刻は夕刻。友達同士で集まり夜の団らんを始める生徒たち。
意識はあったものの記憶がおぼろげな会長は先ほどのことが現実なのか夢なのか曖昧。
ラメールを加えて来た道を戻るサマー達。彼女たちが来た理由は枕。ローラが無理やり鞄に入った拍子に枕が落ちてしまったらしい。あすかは枕が違うと眠れないので届ける必要があったというわけ。
枕の感触を確かめるあすかを「変わらないわね」と横目で見る会長。
横になった途端悲鳴。枕の下にくるるんが。回収し忘れました。
③次回予告
プリキュアでランウェイって言ったら重機のイメージ。
◯トピック
人気があるけど人気がない会長。
ぼっち飯は美味いか?
そういう過去もありましたシリーズ第2弾。
当たり前のことを言っているはずなのに何故か自分が異分子になることってあるよね的エピソード。
みのりと共通するのは当事者間で悪い奴がいるわけではない点。文芸部の先輩の評価は妥当だし会長の判断も妥当でしょう。あそこで食い下がっても立場を悪くする可能性の方が高い。あすかももう少しスマートなやり方があった。けど性に合わないことってあるじゃん? 日和った部員たちへのフラストレーションもあるからそうなると「このテニス部ダメだわ」ってなるので作中的にも現実的にも復帰することはないでしょう。その意味でこのエピソードもまた「終わった」話です。
あすかとみのり、この2つのエピソードは居場所の問題を浮き彫りにします。
退部した後、2人は居場所を失い孤立化しています。これは大雑把に言えばトロピカる部メンバー全員にも当てはまる話で、他人に話を合わせていたさんごはコミュニティの中にいて孤独感があっただろうし、まなつは転校生(部外者)。ローラに至っては種族が違う。トロピカる部は漂流者の集まりだと言えます。
つまりどんな形であれ人には居場所が必要なのです。居場所とは安心できる空間・状態のことです。だから1人でも構いません。これは孤独とは少し違います。1人の居場所とは「1人であることを他者から承認されている状態」のことです。外部とのチャンネルは開いているけど常時接続はしていない、みたいな感じ。
話が横道にそれましたが、リアルの人間関係は(ゲームの)ギルドが気に入らなかったから別のギルドに入り直すわ、みたいには行かない。まして学校という閉鎖空間では一度居場所を失うと取り戻すのは容易ではない。吐き出した汚物がそのまま残るようなもので、学校に行く限りそれを見ることがしばしばあるし、その臭いが漂ってくることもある。トラウマになるほどではないけど何か嫌じゃん。
そういう経験を誰もがする。そして誰もがそうであるように新しい何かを見つけたり、新しい友達と出会ったり、新しいコミュニティ(居場所)を見つけてそこに馴染んでいく。それは特別なことではなく、知らないうちに、何故か、何か、そうなる(そうならない人は社会からはみ出す)。人も時間も移り変わる。親友だった子と疎遠になり別な親友ができることは珍しいことじゃない。そうやって人は時に凹み、時に癒やされながら進んでいく。
でもそれに胡座をかいていると落とし穴もある。何もしなくてもいいと高を括っていると自分で何もできなくなってしまう。学校や会社以外で友達を作れる? いつも友達から連絡を貰っているけど自分から連絡できる? 油断していると当たり前が当たり前でなくなる。
トロピカる部はまさにソレ。みんな成り行きで出会ったけど、今では一人ひとりが自覚的に活動している。ローラが捨て駒のためにこの部を利用しているなんて視聴者の誰も思わないでしょう。彼女自身がこの部を1番必要としている。みんなのことを1番知っているのは彼女かもしれない。
本作のこの塩梅って絶妙だなって思います。他のシリーズとも毛色が違う。それでいて子どもの日常から乖離しているわけでもない。部活を辞めてしまうことはある。好きだったものができなくなってしまうこともある。それが別なものに置き換わることは普通のことなんだと。そう自然に言える前向きさ。でもそれはあなたの優しさと努力によって維持される。当たり前の中に大切なことがある。それを掘り起こすのがプリキュアのお仕事。
①引き返せない道
3年のあすかは寝台列車で修学旅行。
クラスメイトとの団らん。ところが不穏な動きが。あすかの鞄から手。唐突に始まるホラーと言いたいところですが犯人はあいつしかいない。
一方、まなつ、さんご、みのりはプリキュア状態で全力疾走。どうやらあすかを追いかけているらしい。プリキュアを私用で使うのはシリーズでも珍しい。1番酷いのは部屋を綺麗にしようとしたマリンですね。お泊りセットを担いで走るサマーは案外抜け目がない。
鞄から頭が出てきます。こんなん見られたら大騒ぎどころじゃない。慌てて鞄ごと抱え込むと洗面所に駆け込みます。悪びれもせず挨拶するローラ。お灸を据えて黙らせます。そんなあすかの様子が気になる生徒会長(まだ現職)。
人気がないことを確認して事情聴取。修学旅行直前、部室でみんなと話している間に鞄に忍び込んだ。「こっそりとね、来ちゃった♪」。可愛いから無罪。
通路に出ると誰かとぶつかってしまいます。お相手は駅員に変装したヌメリー。いきなりエンカウント。変装ってそれ絶対無理があるだろ。それはそれとしてここで騒ぎを起こすわけにもいかない。
丁度列車が停止し、外に出ろとスケバンみたいなセリフを吐くあすかにみかんを食べながら応じるヌメリー。こいつも修学旅行楽しむ気だっただろ。てかもう緊張感がねぇ。立ち合いは強く当たって後は流れでお願いします、くらいの間柄ですかね。
あすかはローラを制するとヌメリーとタイマン。距離を置いてにらみ合う両者。同時に踏み込むと秘技・梯子外し。あすかは列車に乗るとそのまま戦線離脱。賢い。でもいくら山奥とはいえ、そのまま周辺の人々を襲ったらどうするんだ?という疑問は抱いてはいけない。どーせ追いかけてくるし。
無事ヌメリーを巻くと今度は会長からの追求。ちょっと記憶が曖昧ですが会長はあすかのことを名字呼び。初登場時に「滝沢、あすかさん」と呼んだくらいかな。基本この人は生徒を名字呼びしていますがあすかとは付き合いが長いっぽいので元々名前で呼び合っていた感はありますね。
何食わぬ顔で誤魔化していると「また、揉め事を起こさないで」と釘を刺してきます。顔色を変えて彼女を睨みつけるあすか。数瞬睨み合うと「変わってないのね」と会長は踵を返します。怒りが去ると今度は寂しさと悲しみがあすかの顔に。ポットの中に隠れていたローラは当然一部始終を目撃。
夕刻。ディナータイム。席に一人だけで座る会長。君、もしかして友達いないの?
あすかが一人佇んでいるとローラがやってきます。
みのりのときと同じように過去を訊ねます。ピクリと反応しながらも大したことじゃないとダンマリ。するとローラは旅の恥はかき捨てと諺を上げ、旅では恥ずかしがらずになんでも言いなさいと押しの一手。違う。旅先では知らない人だから恥ずかしいことを言っても何ともないって意味だ。あすかはそう訂正しながらローラとは反対側の席に移動。拒絶のゼスチュア。
「旅先では心を開いて打ち解けられるってことでは?」
ここだけ見れば切れ者に見えるんだけどなぁ、この女王候補。振れ幅が大きすぎる。
同じ仲間でしょ。不思議と彼女になら何でも言えてしまう雰囲気があります。例えばこれがまなつやさんごだと後輩に弱み(痛いところ)を見せるようで何かかっこがつかないし、みのりはリアクションが薄そうだしと何かしら身構えてしまうところがありますが、ローラだと何故か素直に言えてしまえる雰囲気がある。癖はあるけど情に厚いしね。あすかは重い口を開きます。
百合子とは小学校から一緒だった。性格は違うが気が合った。中学では一緒にテニス部に入り強豪校からもマークされるほどに。そして地区大会決勝前、相手チームの選手がロッカールームで百合子のラケットをニッパで切ろうとしているところを目撃。飛び出したあすかが2人に掴みかかるとちょっとした騒ぎに。
ロッカーを間違えただけ。事情聴取が終わった後、百合子は部員にそう説明。当然そんな話は飲み込めないあすか。証拠はなく、逆に相手は暴力を振るわれたと主張。理不尽な主張だとは百合子も承知している。あすかを信じる。でも対応が正しかったとも言えない。「いつも言ってるでしょ、すぐにカッとなるからこんなことになるの」
暴力事件として表沙汰になればテニス部は活動停止。悪くすれば廃部。事実関係がどうであれ、面倒くせー騒ぎを起こした時点でケチがついてしまっている。だから話はつけてある。公にしない代わりにお互いに問題を起こした選手は棄権。これで手打ち。こっちに非がないのに棄権はおかしい!と訴えるあすか。部員たちにも呼びかけますがみんな彼女に視線を合わせてくれません。表沙汰になったら…、試合に出たい…、と口々に言う部員たち。連帯責任&同調圧力は日本が誇る最強の隷属システム。
部長である百合子は仲間のために棄権を決定。その瞬間、あすかは部を出ていきます。
「そんな仲間なんて……仲間なんていらない」
「あすからしいわね」
それ以降は知ってのとおり。あすかからすれば不正を黙認し仲間のために戦おうとしなかったと映るし、百合子側から見れば火種を起こして部活を捨てたと見えるでしょう。5話であすかが「仲間なんていらない」と言っているのも、12話の風紀委員絡みで百合子が「部活のことでそんなに一生懸命になるなんてね」と言っているのもそういうことですね。
ヌメリー再び。修学旅行の列車を襲います。
ここまでAパート。密度高ぇ。
②あおぞら中のフラミンゴ
会長が避難誘導。
流れとは逆に後列に移動しょうとしたローラの手を掴む会長。何故ここに? 今はそれどころじゃないとあすかがやってくるとローラを連れていきます。「あすか!」。急な場面になると名前呼びに戻るらしい。うん、やっぱこっちの方がしっくりくるな。
人払いしたいのでまずは避難誘導優先。勝手な真似をするなと口出ししてくる会長と口論に。「生徒会長として」。それがまたあすかの癇に障る。しかしそうしている間もヤラネーダは列車にしがみつき不安定な状態に。ここは協力して避難誘導することで意見を一致させます。
一通り済んだところで業を煮やしたヌメリーが列車を急停止させます。その衝撃で会長が倒れ気絶。グッジョブ。やる気も吸ってくれたので目撃者の心配はありません。心置きなく変身。マジで久しぶりの単独変身。あすかの担当回ほとんどなかったですからね。
気を失った百合子を助け起こすフラミンゴ。意識を取り戻しても目の前の相手があすかだとは気づきません。外ではラメールが変身バンクを完全省略してヤラネーダと交戦。。
フラミンゴも合流し一気呵成に攻めていきます。スマッシュを見た百合子はその姿にあすかの姿を重ね合わせます。
ここでようやくサマー達も合流。この子たちずっと走ってたのか。帰りも考えるとマジで1日走ってる…。よくヤラネーダがいるってわかったな?と聞くフラミンゴに、なんで?と聞き返す3人。そもそも彼女達はラメールに話がある。矛先がくる前にやる気を回収。新商品宣伝のためなら全力疾走。だってこれが仕事だもの。
安心した百合子は腰が抜けてしまいます。
再び走り出す列車。時刻は夕刻。友達同士で集まり夜の団らんを始める生徒たち。
意識はあったものの記憶がおぼろげな会長は先ほどのことが現実なのか夢なのか曖昧。
ラメールを加えて来た道を戻るサマー達。彼女たちが来た理由は枕。ローラが無理やり鞄に入った拍子に枕が落ちてしまったらしい。あすかは枕が違うと眠れないので届ける必要があったというわけ。
枕の感触を確かめるあすかを「変わらないわね」と横目で見る会長。
横になった途端悲鳴。枕の下にくるるんが。回収し忘れました。
③次回予告
プリキュアでランウェイって言ったら重機のイメージ。
◯トピック
人気があるけど人気がない会長。
ぼっち飯は美味いか?
そういう過去もありましたシリーズ第2弾。
当たり前のことを言っているはずなのに何故か自分が異分子になることってあるよね的エピソード。
みのりと共通するのは当事者間で悪い奴がいるわけではない点。文芸部の先輩の評価は妥当だし会長の判断も妥当でしょう。あそこで食い下がっても立場を悪くする可能性の方が高い。あすかももう少しスマートなやり方があった。けど性に合わないことってあるじゃん? 日和った部員たちへのフラストレーションもあるからそうなると「このテニス部ダメだわ」ってなるので作中的にも現実的にも復帰することはないでしょう。その意味でこのエピソードもまた「終わった」話です。
あすかとみのり、この2つのエピソードは居場所の問題を浮き彫りにします。
退部した後、2人は居場所を失い孤立化しています。これは大雑把に言えばトロピカる部メンバー全員にも当てはまる話で、他人に話を合わせていたさんごはコミュニティの中にいて孤独感があっただろうし、まなつは転校生(部外者)。ローラに至っては種族が違う。トロピカる部は漂流者の集まりだと言えます。
つまりどんな形であれ人には居場所が必要なのです。居場所とは安心できる空間・状態のことです。だから1人でも構いません。これは孤独とは少し違います。1人の居場所とは「1人であることを他者から承認されている状態」のことです。外部とのチャンネルは開いているけど常時接続はしていない、みたいな感じ。
話が横道にそれましたが、リアルの人間関係は(ゲームの)ギルドが気に入らなかったから別のギルドに入り直すわ、みたいには行かない。まして学校という閉鎖空間では一度居場所を失うと取り戻すのは容易ではない。吐き出した汚物がそのまま残るようなもので、学校に行く限りそれを見ることがしばしばあるし、その臭いが漂ってくることもある。トラウマになるほどではないけど何か嫌じゃん。
そういう経験を誰もがする。そして誰もがそうであるように新しい何かを見つけたり、新しい友達と出会ったり、新しいコミュニティ(居場所)を見つけてそこに馴染んでいく。それは特別なことではなく、知らないうちに、何故か、何か、そうなる(そうならない人は社会からはみ出す)。人も時間も移り変わる。親友だった子と疎遠になり別な親友ができることは珍しいことじゃない。そうやって人は時に凹み、時に癒やされながら進んでいく。
でもそれに胡座をかいていると落とし穴もある。何もしなくてもいいと高を括っていると自分で何もできなくなってしまう。学校や会社以外で友達を作れる? いつも友達から連絡を貰っているけど自分から連絡できる? 油断していると当たり前が当たり前でなくなる。
トロピカる部はまさにソレ。みんな成り行きで出会ったけど、今では一人ひとりが自覚的に活動している。ローラが捨て駒のためにこの部を利用しているなんて視聴者の誰も思わないでしょう。彼女自身がこの部を1番必要としている。みんなのことを1番知っているのは彼女かもしれない。
本作のこの塩梅って絶妙だなって思います。他のシリーズとも毛色が違う。それでいて子どもの日常から乖離しているわけでもない。部活を辞めてしまうことはある。好きだったものができなくなってしまうこともある。それが別なものに置き換わることは普通のことなんだと。そう自然に言える前向きさ。でもそれはあなたの優しさと努力によって維持される。当たり前の中に大切なことがある。それを掘り起こすのがプリキュアのお仕事。
第30話「大選挙!ローラが生徒会長!?」
◯今週の出来事
①生徒会長選挙
校門をくぐると一条里香と名乗る生徒が演説をしています。
生徒会選挙。現会長は3年生なので引退。それを聞いてあすかに部活辞めないで!と懇願するまなつ。大丈夫大丈夫、番組終わるまでは引退しないから。実質卒業まで在籍。演説をする一条さんを見たローラは学校版の女王みたいだと興味を持つと自分も立候補することに決めます。目立ちたがり屋の彼女にとっては当然の成り行き。
女王になるための良い予行練習だと意気揚々のローラ。メタ的には目立ちたいだけの彼女がこのまま女王になれるかと言えば否なので、いくつかのフラグを立てる必要があります。生徒会長になれないようでは女王になれるはずがない!(察し)
ということで生徒会室に申請に行きます。ダダ漏れだよ、と呆れる会長。相変わらず視線で牽制し合うあすかと会長。そこに風紀委員長が書類を持ってやってきます。彼女も生徒会長選挙に参戦。バチバチと火花を散らすローラと風紀委員長。
会長は一週間後の最終演説まで選挙活動に励んでくださいと面白そうにふたりを眺めます。内心では無駄な争いだと思っているかもしれません。
アジトではバトラーが思わせぶりな独り言を言いつつチョンギーレに仕事を振ります。ヤラネーダの素って一度生成されると次からバージョンアップ品が量産されるってどういう原理なんだろうな。
校庭に立って選挙活動を始めるローラ。
しかし食いつきは悪い。転入時はインパクトがあったものの今では飽きられているのか、ただの目立ちたがりだとバレているのか相手にされません。
対照的に一条さんの周囲には人垣。彼女の隣には会長が「この子は私が推薦します」とばかりに立っています。白鳥会長は人気があり、一条さんは副会長をしていたので支持基盤を継承。誰もが認める本命。みんな一条さんに勝てるはずがないと立候補しようともしない。そう話す風紀委員長。実際立候補者は3人だけ。
それで臆するローラではないので大声でアピール。週イチで海中で学校生活を送るようにする、と星奈ひかるばりの謎公約を掲げます。生徒会長も女王に改めよう。私のこと女王って呼んで! 自分ファーストのローラをよろしくお願いします。
完全スルー。残念でもなく当然。一方、一条さんは白鳥政権路線の継続をアピール。反応も上々。あすかは面白くなさそう。会長が絡むと口数が減るか悪態をつくかになる。
休み時間に桜川先生に話すと肯定的に受け取られます。この先生何も考えてない感あるからあまり当てにならない。トロピカる部と会長職は両立させるとローラ。彼女は8割方根拠のない自信でできている。なったらなったでできそうなポテンシャルはあるけど。ちなみに白鳥会長も会長職とテニス部を両立していました。おっとここで踏み込むか。聞いてなかった? 滝沢さん(あすか)もテニス部で、ダブルスを組んでいたと話す桜川先生。初耳の情報に驚く3人。優秀なプレーヤーで地区大会決勝まで進んだ。大方の予想どおり。
知ってたよ、と事も無げに答えるみのり。ですよねー。本人に話す気がなかったようなので伏せていた。それはそれ、今は生徒会長選挙!と気合を入れるローラ。今回の話の半分は次回への前振り。
あすかが部室から出てくると異様な笑いを浮かべるローラの姿が。良い作戦を思いついたと話す彼女には悪いけど嫌な予感しかしない。
②ローラの秘策
一条さんの隣に並んだローラは後出し作戦を展開。部費を1割アップと言われれば5倍に、校則緩和と言われれば校則撤廃という具合に頭が悪そうな公約を掲げます。まあ、現実も似たりよったりなんですけどね。日本の民主主義や契約概念は西洋と性質が異なるのでマニフェスト(公約)はチラシの裏に書いた落書きレベル。本音と建前ってやつ。
チラシを作ってビジュアル面で訴求。週休4日制を訴えるローラ。文科省とやり合う気かよ。もう何も考えないことにしたのか支援者のまなつとさんごはローラの言葉を繰り返しながらチラシを配ります。さんごのスマイル強ぇ。「ほんとにこれでいいのか?」「さあ?」ちょっと離れたところからツッコミを入れるあすかと、静観モードのみのり。そして静かに埋もれていく風紀委員長。
選挙活動も最終盤。いよいよ最終演説の日。
下馬評は圧倒的に一条人気。ローラの公約は現実性がなく相手にされません。そもそもローラ自身実績がない。トロピカる部の実績はあるもののそこでのローラの立ち位置は部員の一人。いっそトロピカる部が会長をやると言った方がまだ勝ち目がある。
昼食。もはや最終演説に賭けるしかない。しかしアイデアがない。
ローラがやりたいことをみんなに言えばいいんじゃない?とまなつ。初心に戻ろう。強いて言えば「海の中で学校生活」。1番現実性がねぇ。百歩譲ってできると信じてもらわないと票に繋がらない。YouTubeで再生数を増やしたかったら中身が面白いかどうかより面白そうとサムネで思わせなければならない。でなければ選んでもらうことすらできない。というのと同じ。
信じてもらえるようなアイデアをみんなで考えようとまなつ。主人公の面目躍如。一応この子がセンターですから。トロピカる部がシンクタンクとなって具体的な政策を提案。最初からこの路線で行けば割と真面目に勝ち目はあったと思います。
すぐさま同意。まなつの隣でローラが唖然としている間も活発に案が出されます。校則に関しては少しのオシャレ、具体的にはリップくらいはアリという線でどうだろう? 手帳にアイデアを書き込むローラ。休み時間の娯楽に関しては図書室の蔵書を増やす。海中学校はスクーバの授業を取り入れることでどうだろう? 特別課外授業という形で提案するのはアリかもしれない。感心したローラが他には?とねだります。
「…ってローラも何かやりたいことないの~?」
実はクリティカルなセリフ。たぶんローラは薄々感じているのではないかと思うけど、彼女自身は何かをするために女王や生徒会長になろうとしていない。ただ目立ちたいだけ。それが彼女の限界にもなっている。溢れ出る自尊心が彼女を下から盛り上げてはいるけど、理想があるわけではないからそれ以上には上がらない。彼女は言ってみればお嬢様(キラキラしていて能力もある)だけど、お嬢様でしかない。
学校の外では市長選。チョンギーレが狙いをつけます。
ここは私達に任せてローラは最終演説に、と分担。ここのシーンもそうですがこの後の袖幕の陰に立っている彼女は弱々しい印象を与えていますね。アイデアが書かれた手帳を残して一人になるローラ。
③ローラの最終演説
一人目の風紀委員長は校則の絶対遵守を訴えます。その間、気もそぞろに不安げな表情を浮かべるローラ。今頃トロピカる部のみんなは……。
現場に到着と同時に変身。当たり前のことですが形勢は不利。
演説は一条さんの番となり下馬評どおりの手応え。これは勝ち確。白鳥会長もニッコリ。
ローラが考え事をしている間に手番が回ってきます。おいおいそんなんでまともな演説が……
朗々と話し始めるローラ。こいつマジで本番に強ぇぇ。人前に立つことは何とも思ってないな。天性の目立ちたがり屋なだけはある。アイデアを纏めた手帳を掲げて見せます。アピールの方法もなかなか。これは期待を持たせます。私には学校を楽しくする驚くべきアイデアがあるが、ここで語るには時間が足り無さすぎる。
ということで最終演説をほっぽり出してみんなのもとへ向かいます。
ローラが合流。久しぶりの単独変身。はぁ~めちゃくそ可愛い。
演説を投げ出してきたと聞いて驚く一同に、
「あなた達を放っておいて楽しい学校にしますだなんて言えないわ」
目立つことより大事なことがある。生徒会長選挙より大事なこと。そう7,480円(税込)のアピール。東堂いづみは献金をしてくれるスポンサー様に従順(な振り)。
学校に戻ると一条さんが勝利演説をしています。
残念でもなく当然。演説放棄したら失格になると風紀委員長(落選)。そんなの聞いてない。言う前に出てっただろ。これには流石のローラも言い返せない。
圧倒的大差で負けたと言う風紀委員長に私なら勝てたと豪語するローラ。「そうかもね」。信じてねぇな。証拠とばかりに手帳を見せます。中身を見た委員長は感心すると食い入るようにページをめくります。結構な数のアイデアがあったもよう。
生徒会長にはなれませんでしたが、いつもの調子を取り戻したローラは女王への野望を燃やします。
④次回予告
ついに明かされるあすかと会長の過去。
◯トピック
一条さんのこと覚えているひとゼロ人説。
24話のクイズ大会とかにちゃんと登場しています。
生徒会長選挙落選(2回目)
さらっとローラの限界を描きつつもトロピカる部らしいポジティブさを発揮した回。女王継承の前哨戦であり模擬戦みたいな話で、良くも悪くもローラ節がこれでもかと溢れています。
現実にローラのような子ってよくいると思います。目立ちたがりで自己主張が強く可愛くて活発で人気者。私の子どもの頃にもそんな女の子がいました。でもそれは低学年、よくて中学年までで高学年になってくると孤立してしまう。理由は察せられるでしょう。ウザくなってくるんです。高学年になってくる頃には勉強、運動、趣味、会話など求められる能力とそれを判断する材料が出揃ってくるのでただ可愛いとか、ただ目立ちたいだけでは本当の人気者にはなれないし信頼もされない。私!私!では誰もついてこない。
ローラがプリキュアになったとき、私は彼女をお嬢様だと評しました。それはキラキラしていて強くて勢いがあったからです。女の子の願望が詰まった女の子。でもその単純さ(無敵さ)には賞味期限がある。そのことに触れたのが今回のエピソードだと思います。みんながアイデアを出しているときの借りてきた猫のような姿は彼女の現実を映しています。余談ですが商品展開がマーメイドアクアパクトからドレッサーに切り替わった途端にこれを持ってくるの流石だと思いますね。意図的にかはわかりませんが。
自分はすべてを持っている。これまでのローラはそう思っていたはずです。でも今は、みんなは自分にないものを持っている(自分はすべて持っているわけではない)と考えつつある。
1話で捨て駒と言い放った彼女ですが、今ではトロピカる部がなければ居場所があるかどうかすらあやしい。おそらく彼女はそれを薄々感じているはずです。
……という話を辛気臭くやらないのが本作の作風。この話は見せ方によってはとてもエグくなります。キラキラの賞味期限が切れはじめて腐臭が少しずつ漂う。今風に言えばオワコン化。ローラが直面しているのはまさにその瞬間です。じゃあ臭いものにフタをするようにわざと明るくして隠しているのかと言えばそういうことでもありません。
目立ちたい。勝てる。その自信と方法もある。絶好のチャンス。でもそれを後回しにしてでも自分が信頼する友達を優先するのがローラです。自分が捨て駒になれる。泥をかぶれる。それができるからこそこの話はポジティブなのです。変わること、負けることを恐れない(本人は負けるとは思ってなかったけど)。彼女もまたどんどん変わっていく。そのポジティブさが女の子をキラキラにする。
今が1番楽しい。この時間がずっと続いてほしい。そう思う瞬間にも選択は続いている。今1番大事なことを選択し続ける。その結果失うものがあったとしても。その綱渡りをやってみせるのがプリキュアのお仕事。
次回は「過去に何かあったエピソード」第2弾。
①生徒会長選挙
校門をくぐると一条里香と名乗る生徒が演説をしています。
生徒会選挙。現会長は3年生なので引退。それを聞いてあすかに部活辞めないで!と懇願するまなつ。大丈夫大丈夫、番組終わるまでは引退しないから。実質卒業まで在籍。演説をする一条さんを見たローラは学校版の女王みたいだと興味を持つと自分も立候補することに決めます。目立ちたがり屋の彼女にとっては当然の成り行き。
女王になるための良い予行練習だと意気揚々のローラ。メタ的には目立ちたいだけの彼女がこのまま女王になれるかと言えば否なので、いくつかのフラグを立てる必要があります。生徒会長になれないようでは女王になれるはずがない!(察し)
ということで生徒会室に申請に行きます。ダダ漏れだよ、と呆れる会長。相変わらず視線で牽制し合うあすかと会長。そこに風紀委員長が書類を持ってやってきます。彼女も生徒会長選挙に参戦。バチバチと火花を散らすローラと風紀委員長。
会長は一週間後の最終演説まで選挙活動に励んでくださいと面白そうにふたりを眺めます。内心では無駄な争いだと思っているかもしれません。
アジトではバトラーが思わせぶりな独り言を言いつつチョンギーレに仕事を振ります。ヤラネーダの素って一度生成されると次からバージョンアップ品が量産されるってどういう原理なんだろうな。
校庭に立って選挙活動を始めるローラ。
しかし食いつきは悪い。転入時はインパクトがあったものの今では飽きられているのか、ただの目立ちたがりだとバレているのか相手にされません。
対照的に一条さんの周囲には人垣。彼女の隣には会長が「この子は私が推薦します」とばかりに立っています。白鳥会長は人気があり、一条さんは副会長をしていたので支持基盤を継承。誰もが認める本命。みんな一条さんに勝てるはずがないと立候補しようともしない。そう話す風紀委員長。実際立候補者は3人だけ。
それで臆するローラではないので大声でアピール。週イチで海中で学校生活を送るようにする、と星奈ひかるばりの謎公約を掲げます。生徒会長も女王に改めよう。私のこと女王って呼んで! 自分ファーストのローラをよろしくお願いします。
完全スルー。残念でもなく当然。一方、一条さんは白鳥政権路線の継続をアピール。反応も上々。あすかは面白くなさそう。会長が絡むと口数が減るか悪態をつくかになる。
休み時間に桜川先生に話すと肯定的に受け取られます。この先生何も考えてない感あるからあまり当てにならない。トロピカる部と会長職は両立させるとローラ。彼女は8割方根拠のない自信でできている。なったらなったでできそうなポテンシャルはあるけど。ちなみに白鳥会長も会長職とテニス部を両立していました。おっとここで踏み込むか。聞いてなかった? 滝沢さん(あすか)もテニス部で、ダブルスを組んでいたと話す桜川先生。初耳の情報に驚く3人。優秀なプレーヤーで地区大会決勝まで進んだ。大方の予想どおり。
知ってたよ、と事も無げに答えるみのり。ですよねー。本人に話す気がなかったようなので伏せていた。それはそれ、今は生徒会長選挙!と気合を入れるローラ。今回の話の半分は次回への前振り。
あすかが部室から出てくると異様な笑いを浮かべるローラの姿が。良い作戦を思いついたと話す彼女には悪いけど嫌な予感しかしない。
②ローラの秘策
一条さんの隣に並んだローラは後出し作戦を展開。部費を1割アップと言われれば5倍に、校則緩和と言われれば校則撤廃という具合に頭が悪そうな公約を掲げます。まあ、現実も似たりよったりなんですけどね。日本の民主主義や契約概念は西洋と性質が異なるのでマニフェスト(公約)はチラシの裏に書いた落書きレベル。本音と建前ってやつ。
チラシを作ってビジュアル面で訴求。週休4日制を訴えるローラ。文科省とやり合う気かよ。もう何も考えないことにしたのか支援者のまなつとさんごはローラの言葉を繰り返しながらチラシを配ります。さんごのスマイル強ぇ。「ほんとにこれでいいのか?」「さあ?」ちょっと離れたところからツッコミを入れるあすかと、静観モードのみのり。そして静かに埋もれていく風紀委員長。
選挙活動も最終盤。いよいよ最終演説の日。
下馬評は圧倒的に一条人気。ローラの公約は現実性がなく相手にされません。そもそもローラ自身実績がない。トロピカる部の実績はあるもののそこでのローラの立ち位置は部員の一人。いっそトロピカる部が会長をやると言った方がまだ勝ち目がある。
昼食。もはや最終演説に賭けるしかない。しかしアイデアがない。
ローラがやりたいことをみんなに言えばいいんじゃない?とまなつ。初心に戻ろう。強いて言えば「海の中で学校生活」。1番現実性がねぇ。百歩譲ってできると信じてもらわないと票に繋がらない。YouTubeで再生数を増やしたかったら中身が面白いかどうかより面白そうとサムネで思わせなければならない。でなければ選んでもらうことすらできない。というのと同じ。
信じてもらえるようなアイデアをみんなで考えようとまなつ。主人公の面目躍如。一応この子がセンターですから。トロピカる部がシンクタンクとなって具体的な政策を提案。最初からこの路線で行けば割と真面目に勝ち目はあったと思います。
すぐさま同意。まなつの隣でローラが唖然としている間も活発に案が出されます。校則に関しては少しのオシャレ、具体的にはリップくらいはアリという線でどうだろう? 手帳にアイデアを書き込むローラ。休み時間の娯楽に関しては図書室の蔵書を増やす。海中学校はスクーバの授業を取り入れることでどうだろう? 特別課外授業という形で提案するのはアリかもしれない。感心したローラが他には?とねだります。
「…ってローラも何かやりたいことないの~?」
実はクリティカルなセリフ。たぶんローラは薄々感じているのではないかと思うけど、彼女自身は何かをするために女王や生徒会長になろうとしていない。ただ目立ちたいだけ。それが彼女の限界にもなっている。溢れ出る自尊心が彼女を下から盛り上げてはいるけど、理想があるわけではないからそれ以上には上がらない。彼女は言ってみればお嬢様(キラキラしていて能力もある)だけど、お嬢様でしかない。
学校の外では市長選。チョンギーレが狙いをつけます。
ここは私達に任せてローラは最終演説に、と分担。ここのシーンもそうですがこの後の袖幕の陰に立っている彼女は弱々しい印象を与えていますね。アイデアが書かれた手帳を残して一人になるローラ。
③ローラの最終演説
一人目の風紀委員長は校則の絶対遵守を訴えます。その間、気もそぞろに不安げな表情を浮かべるローラ。今頃トロピカる部のみんなは……。
現場に到着と同時に変身。当たり前のことですが形勢は不利。
演説は一条さんの番となり下馬評どおりの手応え。これは勝ち確。白鳥会長もニッコリ。
ローラが考え事をしている間に手番が回ってきます。おいおいそんなんでまともな演説が……
朗々と話し始めるローラ。こいつマジで本番に強ぇぇ。人前に立つことは何とも思ってないな。天性の目立ちたがり屋なだけはある。アイデアを纏めた手帳を掲げて見せます。アピールの方法もなかなか。これは期待を持たせます。私には学校を楽しくする驚くべきアイデアがあるが、ここで語るには時間が足り無さすぎる。
ということで最終演説をほっぽり出してみんなのもとへ向かいます。
ローラが合流。久しぶりの単独変身。はぁ~めちゃくそ可愛い。
演説を投げ出してきたと聞いて驚く一同に、
「あなた達を放っておいて楽しい学校にしますだなんて言えないわ」
目立つことより大事なことがある。生徒会長選挙より大事なこと。そう7,480円(税込)のアピール。東堂いづみは献金をしてくれるスポンサー様に従順(な振り)。
学校に戻ると一条さんが勝利演説をしています。
残念でもなく当然。演説放棄したら失格になると風紀委員長(落選)。そんなの聞いてない。言う前に出てっただろ。これには流石のローラも言い返せない。
圧倒的大差で負けたと言う風紀委員長に私なら勝てたと豪語するローラ。「そうかもね」。信じてねぇな。証拠とばかりに手帳を見せます。中身を見た委員長は感心すると食い入るようにページをめくります。結構な数のアイデアがあったもよう。
生徒会長にはなれませんでしたが、いつもの調子を取り戻したローラは女王への野望を燃やします。
④次回予告
ついに明かされるあすかと会長の過去。
◯トピック
一条さんのこと覚えているひとゼロ人説。
24話のクイズ大会とかにちゃんと登場しています。
生徒会長選挙落選(2回目)
さらっとローラの限界を描きつつもトロピカる部らしいポジティブさを発揮した回。女王継承の前哨戦であり模擬戦みたいな話で、良くも悪くもローラ節がこれでもかと溢れています。
現実にローラのような子ってよくいると思います。目立ちたがりで自己主張が強く可愛くて活発で人気者。私の子どもの頃にもそんな女の子がいました。でもそれは低学年、よくて中学年までで高学年になってくると孤立してしまう。理由は察せられるでしょう。ウザくなってくるんです。高学年になってくる頃には勉強、運動、趣味、会話など求められる能力とそれを判断する材料が出揃ってくるのでただ可愛いとか、ただ目立ちたいだけでは本当の人気者にはなれないし信頼もされない。私!私!では誰もついてこない。
ローラがプリキュアになったとき、私は彼女をお嬢様だと評しました。それはキラキラしていて強くて勢いがあったからです。女の子の願望が詰まった女の子。でもその単純さ(無敵さ)には賞味期限がある。そのことに触れたのが今回のエピソードだと思います。みんながアイデアを出しているときの借りてきた猫のような姿は彼女の現実を映しています。余談ですが商品展開がマーメイドアクアパクトからドレッサーに切り替わった途端にこれを持ってくるの流石だと思いますね。意図的にかはわかりませんが。
自分はすべてを持っている。これまでのローラはそう思っていたはずです。でも今は、みんなは自分にないものを持っている(自分はすべて持っているわけではない)と考えつつある。
1話で捨て駒と言い放った彼女ですが、今ではトロピカる部がなければ居場所があるかどうかすらあやしい。おそらく彼女はそれを薄々感じているはずです。
……という話を辛気臭くやらないのが本作の作風。この話は見せ方によってはとてもエグくなります。キラキラの賞味期限が切れはじめて腐臭が少しずつ漂う。今風に言えばオワコン化。ローラが直面しているのはまさにその瞬間です。じゃあ臭いものにフタをするようにわざと明るくして隠しているのかと言えばそういうことでもありません。
目立ちたい。勝てる。その自信と方法もある。絶好のチャンス。でもそれを後回しにしてでも自分が信頼する友達を優先するのがローラです。自分が捨て駒になれる。泥をかぶれる。それができるからこそこの話はポジティブなのです。変わること、負けることを恐れない(本人は負けるとは思ってなかったけど)。彼女もまたどんどん変わっていく。そのポジティブさが女の子をキラキラにする。
今が1番楽しい。この時間がずっと続いてほしい。そう思う瞬間にも選択は続いている。今1番大事なことを選択し続ける。その結果失うものがあったとしても。その綱渡りをやってみせるのがプリキュアのお仕事。
次回は「過去に何かあったエピソード」第2弾。
第29話「甦る伝説!プリキュアおめかしアップ!」
◯今週の出来事
①魔女の悪夢
文化祭のアンケートで2位になったと新聞部から報告を受けるトロピカる部。女性票と隠れみのりファン票でしょうか。
うっかりくるるんがしゃべってしまい怪しまれます。しゃべるぬいぐるみだと誤魔化そうとするあすか部長。鳴き声に留めておけばいいものを余計にしゃべるのは悪手だと思うぞ。動くなよ、と釘を刺すまなつ。
矛先を変えようとドレッサーを持ち出します。新商品(試作型)
崖に立つ少女。悪夢から目を覚ました魔女は彼女が誰なのか思い出せないと頭を抱えます。これは意外な方向で来たな。人間と絡みがあったのか。
バトラーが部屋に入るとまた新しいヤラネーダの素を生み出します。ポンポン出てくるな。今回はバトラーが出動。
自前の手鏡を使って髪を梳かすローラ。ほとんどの人が忘れている設定ですがこの手鏡は女王候補の証。なんで鏡? まなつの疑問にローラも正確には答えられません。鏡って魔力とか特別な力があるものだし。そう言われて童話などに出てくると頷くまなつ。白雪姫のエピソードを話すとさっそくローラが実践。じゃれあいタイム。何かと部活が中心となる本作ですが、普段からこんな感じなのでしょう。こういう描写があるとアクセントになります。
今週はAパートから召喚。超ゼッタイヤラネーダ。
②伝説のプリキュアと魔女
ローラに呼ばれるまなつ。しかし目の前にいるのはジュゴン。彼女がいるのは水族館。自分を呼びかけるローラを探してうろうろ。外に出ると手鏡を拾います。そこに映るのは見知らぬ女性。突如脈絡なく水没。今週の演出は普段と毛色が違う。ようやく姿を現したローラはあれが伝説のプリキュアだと告げます。今週くるくる回るカット多め。これ描くの大変らしいので新商品に合わせて気合入れています。伝説の人がシルエットで登場。
夢の内容をローラに話すと何か伝えようとしているのでは?と答えるローラ。そもそも伝説のプリキュアって何? 大昔世界を魔の女の手から救った伝説の戦士。魔女ってあとまわしの魔女? それはよく知らない。雰囲気的にはむしろあとまわしの魔女が伝説のプリキュアのパートナーくさい。
逃げ惑う人々。朝っぱらからヤラネーダ出現。家を出たところでさんごも遭遇。みのり、あすかも同様。同時多発的に発生。変身して各個撃破に当たります。
変身完了直後の硬直を狙ってくるヤラネーダ。協定違反ギリギリを突いてきます。バンク中の攻撃は禁止ですがそれ以降はフリー。まずはやる気サーチ。反応なし。それならこのまま倒せばいい。攻撃がヒットするも手応えが軽い。量産型がワラワラ出現。中盤によくあるボスが大量に出てくるやつ。特定イベントミッション。
小型の敵であればバリアでそのまま粉砕できるも流石に手が足りない。コーラルを援護するパパイア。フラミンゴも合流して戦力を整えます。ただし敵も同様。
アジトの控室で雑談を交わすチョンギーレとヌメリー。エルダが疲れた様子で部屋に入ってきます。だいぶ魔女がイライラしている様子。魔女様の前では「プリキュア」は禁句。理由は彼らも知りません。そういえばプリキュアが云々ってシーンなかった。元々魔女があまり登場しないのもあるけど、プリキュアが邪魔をして、と言い訳するシーンもなかった。中盤に入って情報開示が進んでいます。
サマーは単身学校へ。ふとくるるんがそのままだったことを思い出します。一晩経ってるやん。そのくるるんのもとにまでヤラネーダが出没。ナイスタイミングで合流するサマー。まあ、くるるんを救出に来たんじゃなく1番の目的はドレッサーの回収なんですけどね。今週のカメラさん忙しい。背景もくるくる。ドレッサーともども外へ投げ出されます。下準備OK。
攻撃を受けたまなつは変身が解け、やる気を奪われてしまいます(2回目)
新アイキャッチ。
CMが明けても戦闘は継続。ラメールはコーラル達と合流。事情を話すと本体がいるのでは?とパパイア。おそらく奪われたやる気パワーもそこにある。
気配。川から飛び出したくるるんを誤射。パイセンひで。まあでも1発なら誤射だから。普通に耐えてるくるるんもなかなかだけど。くるるんからまなつがピンチだと伝えられます。
学校はヤラネーダの巣窟に。
4人が学校へ向かっているとヤラネーダがついてきます。どーせ本体がどこにいるのかわからないからこのまま一纏めにしよう。まなつの安否を案じるラメール。
まなつはやる気を吸われたものの、以前のように腑抜けになるわけではなくダルそうながらも抵抗を試みます。2回目なので免疫ができているのかもしれない。そんなまなつの様子が手鏡に映ります。よくわからないけどドレッサーと同期しているらしい。流石新商品。資本主義はあらゆる道理をねじ伏せて売りつけようとする。
先を急ごうにも特大のヤラネーダが出現。一瞬躊躇うも「このまま行こう!」とコーラル。先陣を切ります。トロピカる精神。本作はみんなアクティブ。
ヤラネーダを足場にすると学校が見えてきます。まなつはヤラネーダに取り込まれてかなりヤバめな状況。
彼女を心配する4人から謎のオーラ。それが手鏡→ドレッサーを経由しまなつに伝達。免疫が足りなかったら特効薬を与えればいいじゃない。どっかの特撮ヒーローポーズで変身して出てきます。あのオーラはやる気パワーだったらしく復活。ローラのデレごちそうさまです。
5人が揃い、ヤラネーダも終結。番組開始20分。時間もピッタリ。アップも完了。
乱戦の中で本体発見。やる気を回収。すると敵も本気を出して巨大化。ならこっちも(作画が)本気を出して突撃。たまにプリキュアはリミッターを外す。お気づきの方も多いと思いますが今週の演出は田中氏。作画の人に酒でも奢ったんだろうか。給料ぜんぶ飛びそう。
不安定な足場にもんどり打つラメールをコーラルがサポート。人権タンクの出番。バリアを足場にして反撃に転じます。唯一の飛び道具を使えるパパイアも便利。物理2人で追撃を入れてラメールで撃破!…と思いきやしぶとく生き残るヤラネーダ。
新商品のお披露目……の前に伝説のプリキュア登場。1話で出てくんのかよ。頭にヤシの木生えてる。これはトロピカってますね。
「この世界を救って……そしてあとまわしの魔女になってしまった魔女も……」
その言葉と引き換えに力を授けます。
③トロピカルハートドレッサー 7,480円(税込)
「ランドハートクルリング!」
「おめかしアップ!」
急に歌いませんでした。ちょっと期待したんですが。
変身のときに化粧はしているので衣装をチェンジ。海のプリキュアらしく靴を履かないスタイル。実質必殺技フォームなので裸足でも構わんだろ、と大胆な割り切り。ローラはいっそ人魚に戻っても良かったんじゃないかな。
「エクセレン・トロピカルスタイル!」
「5つの力、大地を照らせ!」
象。ゾウ。パオーン。……え、なんで? 海どこにいったの?
「プリキュア! ランドビートダイナミック!」
ステップを踏むと象が蹴りを入れてヤラネーダを粉砕。企画会議の議事録読ませてほしい。
「ビクトリー!」
ヤラネーダの撃破と同時に消える伝説のプリキュア。バトラーも彼女を知っているらしくプリキュアが貰ったものを「大地のリング」と呼びます。この人結構な古株だな。
アジトではようやく落ち着きを取り戻し再び眠りにつく魔女。夢の中で楽しそうに走る少女。しかし魔女は彼女が誰なのかどうしても思い出せません。
敵を退けたもののさらに強くなる相手に警戒と不安が募る一同。そもそも魔女の目的は?
でも新商品があれば大丈夫。7,480円(税込)はすべてを解決する。
④次回予告
「周りの反応はイマイチだね」。残念ながら当然。
◯トピック
原画の数多すぎぃぃ。
制作担当お疲れさまでした。
1話で重要な設定ぶっこむトロピカルスタイル。
作風的に魔女を倒して終わりってことはないでしょうが、まさかのプリキュア絡み。唐突にシリアスぶっこめそうな雰囲気に驚きと安堵を禁じ得ない。「愚者の棺」に何が入っているんでしょうねぇ?(ホラー)
手鏡、ドレッサー、部屋の鏡。グランオーシャン、人間、魔女。この三者を繋ぐアイテムとして登場。設定的に昇華されるかはわかりませんが、この三者の関係は思ったよりも深いのかもしれません。まあ、判明するのは終盤なのでしばらくはドタバタ劇が続きそうですが。
次回は星奈ひかるに続く生徒会長選挙。トロピカる部なら票を稼げそうですが、果たして。
①魔女の悪夢
文化祭のアンケートで2位になったと新聞部から報告を受けるトロピカる部。女性票と隠れみのりファン票でしょうか。
うっかりくるるんがしゃべってしまい怪しまれます。しゃべるぬいぐるみだと誤魔化そうとするあすか部長。鳴き声に留めておけばいいものを余計にしゃべるのは悪手だと思うぞ。動くなよ、と釘を刺すまなつ。
矛先を変えようとドレッサーを持ち出します。新商品(試作型)
崖に立つ少女。悪夢から目を覚ました魔女は彼女が誰なのか思い出せないと頭を抱えます。これは意外な方向で来たな。人間と絡みがあったのか。
バトラーが部屋に入るとまた新しいヤラネーダの素を生み出します。ポンポン出てくるな。今回はバトラーが出動。
自前の手鏡を使って髪を梳かすローラ。ほとんどの人が忘れている設定ですがこの手鏡は女王候補の証。なんで鏡? まなつの疑問にローラも正確には答えられません。鏡って魔力とか特別な力があるものだし。そう言われて童話などに出てくると頷くまなつ。白雪姫のエピソードを話すとさっそくローラが実践。じゃれあいタイム。何かと部活が中心となる本作ですが、普段からこんな感じなのでしょう。こういう描写があるとアクセントになります。
今週はAパートから召喚。超ゼッタイヤラネーダ。
②伝説のプリキュアと魔女
ローラに呼ばれるまなつ。しかし目の前にいるのはジュゴン。彼女がいるのは水族館。自分を呼びかけるローラを探してうろうろ。外に出ると手鏡を拾います。そこに映るのは見知らぬ女性。突如脈絡なく水没。今週の演出は普段と毛色が違う。ようやく姿を現したローラはあれが伝説のプリキュアだと告げます。今週くるくる回るカット多め。これ描くの大変らしいので新商品に合わせて気合入れています。伝説の人がシルエットで登場。
夢の内容をローラに話すと何か伝えようとしているのでは?と答えるローラ。そもそも伝説のプリキュアって何? 大昔世界を魔の女の手から救った伝説の戦士。魔女ってあとまわしの魔女? それはよく知らない。雰囲気的にはむしろあとまわしの魔女が伝説のプリキュアのパートナーくさい。
逃げ惑う人々。朝っぱらからヤラネーダ出現。家を出たところでさんごも遭遇。みのり、あすかも同様。同時多発的に発生。変身して各個撃破に当たります。
変身完了直後の硬直を狙ってくるヤラネーダ。協定違反ギリギリを突いてきます。バンク中の攻撃は禁止ですがそれ以降はフリー。まずはやる気サーチ。反応なし。それならこのまま倒せばいい。攻撃がヒットするも手応えが軽い。量産型がワラワラ出現。中盤によくあるボスが大量に出てくるやつ。特定イベントミッション。
小型の敵であればバリアでそのまま粉砕できるも流石に手が足りない。コーラルを援護するパパイア。フラミンゴも合流して戦力を整えます。ただし敵も同様。
アジトの控室で雑談を交わすチョンギーレとヌメリー。エルダが疲れた様子で部屋に入ってきます。だいぶ魔女がイライラしている様子。魔女様の前では「プリキュア」は禁句。理由は彼らも知りません。そういえばプリキュアが云々ってシーンなかった。元々魔女があまり登場しないのもあるけど、プリキュアが邪魔をして、と言い訳するシーンもなかった。中盤に入って情報開示が進んでいます。
サマーは単身学校へ。ふとくるるんがそのままだったことを思い出します。一晩経ってるやん。そのくるるんのもとにまでヤラネーダが出没。ナイスタイミングで合流するサマー。まあ、くるるんを救出に来たんじゃなく1番の目的はドレッサーの回収なんですけどね。今週のカメラさん忙しい。背景もくるくる。ドレッサーともども外へ投げ出されます。下準備OK。
攻撃を受けたまなつは変身が解け、やる気を奪われてしまいます(2回目)
新アイキャッチ。
CMが明けても戦闘は継続。ラメールはコーラル達と合流。事情を話すと本体がいるのでは?とパパイア。おそらく奪われたやる気パワーもそこにある。
気配。川から飛び出したくるるんを誤射。パイセンひで。まあでも1発なら誤射だから。普通に耐えてるくるるんもなかなかだけど。くるるんからまなつがピンチだと伝えられます。
学校はヤラネーダの巣窟に。
4人が学校へ向かっているとヤラネーダがついてきます。どーせ本体がどこにいるのかわからないからこのまま一纏めにしよう。まなつの安否を案じるラメール。
まなつはやる気を吸われたものの、以前のように腑抜けになるわけではなくダルそうながらも抵抗を試みます。2回目なので免疫ができているのかもしれない。そんなまなつの様子が手鏡に映ります。よくわからないけどドレッサーと同期しているらしい。流石新商品。資本主義はあらゆる道理をねじ伏せて売りつけようとする。
先を急ごうにも特大のヤラネーダが出現。一瞬躊躇うも「このまま行こう!」とコーラル。先陣を切ります。トロピカる精神。本作はみんなアクティブ。
ヤラネーダを足場にすると学校が見えてきます。まなつはヤラネーダに取り込まれてかなりヤバめな状況。
彼女を心配する4人から謎のオーラ。それが手鏡→ドレッサーを経由しまなつに伝達。免疫が足りなかったら特効薬を与えればいいじゃない。どっかの特撮ヒーローポーズで変身して出てきます。あのオーラはやる気パワーだったらしく復活。ローラのデレごちそうさまです。
5人が揃い、ヤラネーダも終結。番組開始20分。時間もピッタリ。アップも完了。
乱戦の中で本体発見。やる気を回収。すると敵も本気を出して巨大化。ならこっちも(作画が)本気を出して突撃。たまにプリキュアはリミッターを外す。お気づきの方も多いと思いますが今週の演出は田中氏。作画の人に酒でも奢ったんだろうか。給料ぜんぶ飛びそう。
不安定な足場にもんどり打つラメールをコーラルがサポート。人権タンクの出番。バリアを足場にして反撃に転じます。唯一の飛び道具を使えるパパイアも便利。物理2人で追撃を入れてラメールで撃破!…と思いきやしぶとく生き残るヤラネーダ。
新商品のお披露目……の前に伝説のプリキュア登場。1話で出てくんのかよ。頭にヤシの木生えてる。これはトロピカってますね。
「この世界を救って……そしてあとまわしの魔女になってしまった魔女も……」
その言葉と引き換えに力を授けます。
③トロピカルハートドレッサー 7,480円(税込)
「ランドハートクルリング!」
「おめかしアップ!」
急に歌いませんでした。ちょっと期待したんですが。
変身のときに化粧はしているので衣装をチェンジ。海のプリキュアらしく靴を履かないスタイル。実質必殺技フォームなので裸足でも構わんだろ、と大胆な割り切り。ローラはいっそ人魚に戻っても良かったんじゃないかな。
「エクセレン・トロピカルスタイル!」
「5つの力、大地を照らせ!」
象。ゾウ。パオーン。……え、なんで? 海どこにいったの?
「プリキュア! ランドビートダイナミック!」
ステップを踏むと象が蹴りを入れてヤラネーダを粉砕。企画会議の議事録読ませてほしい。
「ビクトリー!」
ヤラネーダの撃破と同時に消える伝説のプリキュア。バトラーも彼女を知っているらしくプリキュアが貰ったものを「大地のリング」と呼びます。この人結構な古株だな。
アジトではようやく落ち着きを取り戻し再び眠りにつく魔女。夢の中で楽しそうに走る少女。しかし魔女は彼女が誰なのかどうしても思い出せません。
敵を退けたもののさらに強くなる相手に警戒と不安が募る一同。そもそも魔女の目的は?
でも新商品があれば大丈夫。7,480円(税込)はすべてを解決する。
④次回予告
「周りの反応はイマイチだね」。残念ながら当然。
◯トピック
原画の数多すぎぃぃ。
制作担当お疲れさまでした。
1話で重要な設定ぶっこむトロピカルスタイル。
作風的に魔女を倒して終わりってことはないでしょうが、まさかのプリキュア絡み。唐突にシリアスぶっこめそうな雰囲気に驚きと安堵を禁じ得ない。「愚者の棺」に何が入っているんでしょうねぇ?(ホラー)
手鏡、ドレッサー、部屋の鏡。グランオーシャン、人間、魔女。この三者を繋ぐアイテムとして登場。設定的に昇華されるかはわかりませんが、この三者の関係は思ったよりも深いのかもしれません。まあ、判明するのは終盤なのでしばらくはドタバタ劇が続きそうですが。
次回は星奈ひかるに続く生徒会長選挙。トロピカる部なら票を稼げそうですが、果たして。
第28話「文化祭!力あわせて、あおぞらメイク!」
◯今週の出来事
①文化祭前日譚
図書室で本棚から一冊の本を取り出すみのり。ローラが様子を見ているとまなつとさんごがやってきます。
彼女達が探していたのはメイクに関する本。流石というべきか数冊見繕うみのり。しかし先ほど手にした本を持っていません。それに気づいたローラがこっそり本を手に取るとそこには「一ノ瀬みのり」の名が。
まなつのクラスでは文化祭でクレープ屋をやることに決定。
文化祭まで残り30日。ずいぶんあるな。1話で1ヶ月使うのか。トロピカる部はコスメの歴史研究発表とあおぞらメイク教室の2本立て。化粧が発達したのは天然痘の痕を隠すためというのは聞いたことがある。
部室で具体的な段取り決め。案の定研究発表はみのりがメインで担当。人前に出るのが苦手な彼女にとっては渡りに船。あおぞら教室についてはまなつがドレッサー欲しくない?と提案。それを聞いたみのりが瞬時に雑誌の100均DIYを紹介。相変わらず仕事早ぇ。手作りで安く作れるなら文化祭的にもうってつけ。唐突なドレッサー推し。この時期に箱物ねぇ(察し)
早速作業に取りかかります。みのりは研究発表があるので部室に残って読書。残りは買い出し。
夜。人魚の姿になってお風呂でくつろぐローラ。ポッドの中の方が快適のような気がするのだが。あの中だとお湯が無いとかそういう感じか?
みのりのことが気になっていたローラはここで回想。番組初期の話なので振り返り。みのりは元文芸部員で「マーメイド物語」を執筆。しかし部を辞め筆を折ってしまいます。でも何かを書くことを辞めたわけではなく黒歴史ノートは健在。書くことに未練があるのか。考えても答えがでない。
文化祭まであと3日。5分で27日経過。
本番が間近なので本格的飾り付けもスタート。初めての文化祭に興味津々のローラ。前述のとおりクラスの出し物はクレープ屋。屋台も外観がほぼ完成。
隣は柔道部のイカ焼き。放送部がインタビュー。気合が入っているようでイカの着ぐるみで宣伝すると張り切っています。ところがハプニング。イカの着ぐるみではなくカニの着ぐるみになってしまった。先方のミスなので中の人はタダで派遣してもらえることに。っていうか専門の着ぐるみ屋に頼んだの? 気合入りすぎじゃない? 結局同じ海鮮だしいいっかということで納得。お前らのイカに対する情熱はその程度か。
放送部では当日にネット配信を予定しているそうです。これも時代の流れ。色々やり方を工夫しているもよう。当日はトロピカる部を生放送で取材したいとオファーを受けます。一も二もなく快諾。まなつが超特急でみのりとあすかに報告しに行きます。
文芸部のコーナーが目に入ると、そこでローラはみのりのことを連想。ポン。君、人魚の割には日本人的なジェスチャーするね。まあアレやった人直接見たことないけど。放送部員のいずみさんはみのりと同級生で同じクラス。去年も同じだったことを確認するとズバリ何故みのりが文芸部を辞めたのか訊ねます。いきなり切りこんだな。こういう形でこの話やるのか。
プライベートかつ微妙な話にたじろぐさんご。ローラは疑問を口にします。以前みのりが書いた小説を見ていた、今だって暇さえあれば本を読んでいる。実はトロピカる部に入ったのは気の迷いで文芸部に未練があるのでは?
いずみさんも核心部分を知っているわけではないので知っている範囲で答えます。去年入学してすぐみのりは文芸部に入部。毎日教室で小説を楽しそうに書いていた。実際書かれた小説を読むと面白かった。でもある日を境にぱったりと書かなくなった。理由は聞かなかったし聞けなかった。謎は深まるばかり。完全にローラが主人公で進行。まなつの出番は次回。配役的にこういう人間の話はローラが担当した方が適切。
②トラブルもトロピカる部にお任せ!
玄関屋根に設置された大型モニターで会長の開会挨拶。地味に設備に金かけてんな。
一般客の入場に合わせて呼び込み合戦開始。まなつ達は事前に化粧してあおぞら教室を案内。女の子に人気。サッカー部や野球部は特設コーナーで少年達を呼び込みます。
その様子に目をつけるチョンギーレ。ヤラネーダを召喚しようとしたところで飛んできたボールにぶつかりうっかり落としてしまいます。
さんごはあおぞら教室で講師役。実家の商品ついでに売ってそう。
アドバイスを受けた女性はお礼を言うとドレッサーをベタ褒め。あまりに自然なドレッサー推し。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。ハピネスチャージみたいに急に歌うんだろうか。あすかが展示物を案内。部室ではみのりの研究成果がところ狭しと並べられています。これほぼ独力でやったんだろうな。
隠れながらヤラネーダの素を探していると柔道部に発見、着ぐるみ屋だと勘違いされ強制連行。
クラスのクレープ屋でトラブル発生。人手が足りなくなってしまいます。ピンチヒッターをまなつとローラに依頼。迷っているとあすかに背中を押されます。しかし行列ができていてこちらも人手不足感。それでもみのりからも促されます。元々さんごがこちらに専念している分、クラスに借りがある。
2人と入れ替わるように放送部がやってきます。大盛況の様子にインタビューしがいがあると張り切る2人。ただでさえ人手不足な状況でインタビューを受ける余裕がない。それならばとみのりが挙手。部室にひっこむとメイク開始。
屋台ではイカ焼き屋が大行列。強制連行されたはずのチョンギーレはいつの間にか柔道部をアゴで使う側に。本職だけあって手際が違う。
隣のクレープ屋ではまなつとローラがせっせと調理。チョンギーレの存在に気づけ。
大型モニターでは放送部が生放送。割とガチってるよなこの文化祭。
トロピカる部の様子が映し出されます。インタビューに答えるのはメイクをしたみのり。……陰キャ女子が頑張ってお化粧しました感。裏方のはずの彼女の登場(と姿)に呆然とするまなつとローラ。そしてインタビュー先でもドレッサー推し。スポンサーの圧力を感じる。堂々と話す同級生の姿にいずみさんは感心。前々回リモコン担当だった彼女とは思えない豹変ぶりにあすかも信頼を寄せます。
お客さんが引いて一休み。ヤラネーダの素発見。チョンギーレさん、何しに来たのか思い出す。
インタビューが終わると同時にヤラネーダ出現。たぶん本物の着ぐるみ屋。
番組的にはこちらが本当のお化粧。「メイクは気合だ!」
初手ガードスキル。タンクの安定感。連続攻撃でイニシアチブを取るもイカスミで視界を塞がれると逆転。パパイア以外が捕まってしまいます。ヤラネーダが着地した拍子に文芸部の本が下敷きに。あ、こいつ消されるわ。
トロピカるゲージがMAXになったパパイアは手刀で切り返すと必殺技を叩き込み間髪入れずに蹴り。仲間を解放して後はいつもの流れ。
揺れるアジト。
また地震? 最近多いらしい。これは地震ではないとバトラー。魔女様が悪夢にうなされている。悪夢?
③止まった手と進みだした足
本を拾うみのりの表情は悲しげ。トロピカる部のみんなも手伝います。
なんで文芸部辞めたの? 直接本人に訊くローラ。本音ではみんなも気になっていること。
屋上で話し始めるみのり。
小さい頃からずっと物語を読むのが大好きで色んな空想をするのも好きだった。だから文芸部に入部して文化祭でだす雑誌のために初めてちゃんとした小説を書いた。完成したときはやった、傑作だって思った。クラスの友達からの評判も良かった。部の先輩に見せに行ったときも「すぐ賞に応募した方がいい、きっとプロになれる」そんな言葉を期待した。でも返ってきた言葉は
「『描写もありがち。キャラも物語そのものもみんなどこかで読んだことのある借り物で、私自身が経験したことが何一つ入ってない頭でっかちのお話だ』って」
その話を聞いたまなつは憤慨。すまんパパイアのイメージしか残ってねぇわ。感想見返したら「ありきたり」ってマジレスされたの?って書いてたけどほんとにそうだった。ラブレターを時間経ってから読み返すのと同じように、改めて読み返すと先輩の言っていたとおりだった。どうして自分で気づかなかったのだろう。自分が作ったものって欠点や欠陥に気づきにくいよね。
「自信満々だった分恥ずかしさで耳まで真っ赤になってそれでも足りなくて……私はその日からもう一行もお話が書けなくなった」
「本を読むのは相変わらず楽しかったけど、それでも何か満たされないような、そんな毎日をずっと送ってた」
「でもね、そんな気持ちはみんなに会って変わったの」
「プリキュアになってトロピカる部に入ってその時大事だと思えることをどんどんやって、これまで興味がなかったことでもやってみると楽しいことがすごくいっぱいあるってよくわかったの」
今日のインタビューも緊張して心臓が爆発しそうになったけどすごく面白かった。全然そんな風には見えなかったとまなつが言うと、ローラを参考にしたとポーズを取りながら答えます。苦笑するローラ。実際人前で堂々としゃべるからなぁ。
だから今本当にとても楽しい。みんなを見ながらみのりは笑みをこぼします。
「ありがとう」
④次回予告
免疫獲得ならず。
◯トピック
みのりの隠れファン「俺、前から良いなって思ってたから。お前らとは違うから」
まさかの文芸部ネタ。てっきり30話台でやるのかと思っていたので寝耳に水でした。
あすかと並ぶ「過去に何かあったエピソード」の一角で、これをどう見せるかが本作のスタンスの見せ場だと思っています。それを踏まえての印象はやっぱりこの作品はポジティブですね。みのりにとって文芸部での出来事は言ってしまえば「過去のこと」です。先輩は回想でしか登場しない。過去と向き合って対決して、なんてことしない。
去年小説を書いた。ウキウキで友達に褒められて舞い上がった。でも気づけば何でもないありきたりな話を書いただけだった。自分が好きだった物語を再生産しただけ。パパイアも深夜テンションで入れた。
そうこれは誰もがよくやる失敗です。やらかして、恥ずかしくて、できなくなって、いられなくなって。喉に小骨が引っかかったみたいに残る。そんな過去の失敗。4話で登場した彼女はまさにそんな様子でした。
ではここからまたお話が書けるように頑張るのか? いや、別にそんなことしなくても良くね? これが本作のスタンス。
サンドアートのときにローラがのけ者になってしまいましたが、これもラストでまなつが一緒に楽しめる部活にしようと提案したように次楽しめる、次頑張れる何かをすればいい。人魚の女王目指してるけど、今は人間として遊ぶことが熱い。そっちをやりたい。いいじゃん、やろうぜ。このアクティブさがトロピカル。
今やりたいこと、今やるべきこと、今楽しいこと。それらを通じて前進していく。過去は過去として。今は今として折り合いを付けていく。
今後みのりがまた筆を取ることがあるかもしれないし、このままかもしれない。それならそれでいいじゃない。過去を克服するために生きているわけじゃない。言ってしまえばそのときそのときで人は生きている。そういう生き方もあるし、そういう生き方が軽薄で悪いわけでもない。みのりが述懐したように、彼女は過去の出来事を整理した上で今の自分を肯定している。
過去にとらわれず、未来に引っ張られすぎず、今を楽しく生きる。悪夢を見る魔女は何に怯えているのか。最終的に物語としてその辺と対比されるのかもしれません。過去を克服しなければならない。夢を叶えなければならない。情熱ややる気というのはある種の強迫観念や妄想が根底にあったりする。
理想の自分、本当の自分を過去にも未来にも置かない。今の自分を最も肯定できる。突き詰めると本作が目指しているのはおそらくそこだろうと思います。清濁併せ呑んだ上で今の自分を最高だと言える。その生き様を以て証明する。それはプリキュア本来のスタンスでもあります。
①文化祭前日譚
図書室で本棚から一冊の本を取り出すみのり。ローラが様子を見ているとまなつとさんごがやってきます。
彼女達が探していたのはメイクに関する本。流石というべきか数冊見繕うみのり。しかし先ほど手にした本を持っていません。それに気づいたローラがこっそり本を手に取るとそこには「一ノ瀬みのり」の名が。
まなつのクラスでは文化祭でクレープ屋をやることに決定。
文化祭まで残り30日。ずいぶんあるな。1話で1ヶ月使うのか。トロピカる部はコスメの歴史研究発表とあおぞらメイク教室の2本立て。化粧が発達したのは天然痘の痕を隠すためというのは聞いたことがある。
部室で具体的な段取り決め。案の定研究発表はみのりがメインで担当。人前に出るのが苦手な彼女にとっては渡りに船。あおぞら教室についてはまなつがドレッサー欲しくない?と提案。それを聞いたみのりが瞬時に雑誌の100均DIYを紹介。相変わらず仕事早ぇ。手作りで安く作れるなら文化祭的にもうってつけ。唐突なドレッサー推し。この時期に箱物ねぇ(察し)
早速作業に取りかかります。みのりは研究発表があるので部室に残って読書。残りは買い出し。
夜。人魚の姿になってお風呂でくつろぐローラ。ポッドの中の方が快適のような気がするのだが。あの中だとお湯が無いとかそういう感じか?
みのりのことが気になっていたローラはここで回想。番組初期の話なので振り返り。みのりは元文芸部員で「マーメイド物語」を執筆。しかし部を辞め筆を折ってしまいます。でも何かを書くことを辞めたわけではなく黒歴史ノートは健在。書くことに未練があるのか。考えても答えがでない。
文化祭まであと3日。5分で27日経過。
本番が間近なので本格的飾り付けもスタート。初めての文化祭に興味津々のローラ。前述のとおりクラスの出し物はクレープ屋。屋台も外観がほぼ完成。
隣は柔道部のイカ焼き。放送部がインタビュー。気合が入っているようでイカの着ぐるみで宣伝すると張り切っています。ところがハプニング。イカの着ぐるみではなくカニの着ぐるみになってしまった。先方のミスなので中の人はタダで派遣してもらえることに。っていうか専門の着ぐるみ屋に頼んだの? 気合入りすぎじゃない? 結局同じ海鮮だしいいっかということで納得。お前らのイカに対する情熱はその程度か。
放送部では当日にネット配信を予定しているそうです。これも時代の流れ。色々やり方を工夫しているもよう。当日はトロピカる部を生放送で取材したいとオファーを受けます。一も二もなく快諾。まなつが超特急でみのりとあすかに報告しに行きます。
文芸部のコーナーが目に入ると、そこでローラはみのりのことを連想。ポン。君、人魚の割には日本人的なジェスチャーするね。まあアレやった人直接見たことないけど。放送部員のいずみさんはみのりと同級生で同じクラス。去年も同じだったことを確認するとズバリ何故みのりが文芸部を辞めたのか訊ねます。いきなり切りこんだな。こういう形でこの話やるのか。
プライベートかつ微妙な話にたじろぐさんご。ローラは疑問を口にします。以前みのりが書いた小説を見ていた、今だって暇さえあれば本を読んでいる。実はトロピカる部に入ったのは気の迷いで文芸部に未練があるのでは?
いずみさんも核心部分を知っているわけではないので知っている範囲で答えます。去年入学してすぐみのりは文芸部に入部。毎日教室で小説を楽しそうに書いていた。実際書かれた小説を読むと面白かった。でもある日を境にぱったりと書かなくなった。理由は聞かなかったし聞けなかった。謎は深まるばかり。完全にローラが主人公で進行。まなつの出番は次回。配役的にこういう人間の話はローラが担当した方が適切。
②トラブルもトロピカる部にお任せ!
玄関屋根に設置された大型モニターで会長の開会挨拶。地味に設備に金かけてんな。
一般客の入場に合わせて呼び込み合戦開始。まなつ達は事前に化粧してあおぞら教室を案内。女の子に人気。サッカー部や野球部は特設コーナーで少年達を呼び込みます。
その様子に目をつけるチョンギーレ。ヤラネーダを召喚しようとしたところで飛んできたボールにぶつかりうっかり落としてしまいます。
さんごはあおぞら教室で講師役。実家の商品ついでに売ってそう。
アドバイスを受けた女性はお礼を言うとドレッサーをベタ褒め。あまりに自然なドレッサー推し。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。ハピネスチャージみたいに急に歌うんだろうか。あすかが展示物を案内。部室ではみのりの研究成果がところ狭しと並べられています。これほぼ独力でやったんだろうな。
隠れながらヤラネーダの素を探していると柔道部に発見、着ぐるみ屋だと勘違いされ強制連行。
クラスのクレープ屋でトラブル発生。人手が足りなくなってしまいます。ピンチヒッターをまなつとローラに依頼。迷っているとあすかに背中を押されます。しかし行列ができていてこちらも人手不足感。それでもみのりからも促されます。元々さんごがこちらに専念している分、クラスに借りがある。
2人と入れ替わるように放送部がやってきます。大盛況の様子にインタビューしがいがあると張り切る2人。ただでさえ人手不足な状況でインタビューを受ける余裕がない。それならばとみのりが挙手。部室にひっこむとメイク開始。
屋台ではイカ焼き屋が大行列。強制連行されたはずのチョンギーレはいつの間にか柔道部をアゴで使う側に。本職だけあって手際が違う。
隣のクレープ屋ではまなつとローラがせっせと調理。チョンギーレの存在に気づけ。
大型モニターでは放送部が生放送。割とガチってるよなこの文化祭。
トロピカる部の様子が映し出されます。インタビューに答えるのはメイクをしたみのり。……陰キャ女子が頑張ってお化粧しました感。裏方のはずの彼女の登場(と姿)に呆然とするまなつとローラ。そしてインタビュー先でもドレッサー推し。スポンサーの圧力を感じる。堂々と話す同級生の姿にいずみさんは感心。前々回リモコン担当だった彼女とは思えない豹変ぶりにあすかも信頼を寄せます。
お客さんが引いて一休み。ヤラネーダの素発見。チョンギーレさん、何しに来たのか思い出す。
インタビューが終わると同時にヤラネーダ出現。たぶん本物の着ぐるみ屋。
番組的にはこちらが本当のお化粧。「メイクは気合だ!」
初手ガードスキル。タンクの安定感。連続攻撃でイニシアチブを取るもイカスミで視界を塞がれると逆転。パパイア以外が捕まってしまいます。ヤラネーダが着地した拍子に文芸部の本が下敷きに。あ、こいつ消されるわ。
トロピカるゲージがMAXになったパパイアは手刀で切り返すと必殺技を叩き込み間髪入れずに蹴り。仲間を解放して後はいつもの流れ。
揺れるアジト。
また地震? 最近多いらしい。これは地震ではないとバトラー。魔女様が悪夢にうなされている。悪夢?
③止まった手と進みだした足
本を拾うみのりの表情は悲しげ。トロピカる部のみんなも手伝います。
なんで文芸部辞めたの? 直接本人に訊くローラ。本音ではみんなも気になっていること。
屋上で話し始めるみのり。
小さい頃からずっと物語を読むのが大好きで色んな空想をするのも好きだった。だから文芸部に入部して文化祭でだす雑誌のために初めてちゃんとした小説を書いた。完成したときはやった、傑作だって思った。クラスの友達からの評判も良かった。部の先輩に見せに行ったときも「すぐ賞に応募した方がいい、きっとプロになれる」そんな言葉を期待した。でも返ってきた言葉は
「『描写もありがち。キャラも物語そのものもみんなどこかで読んだことのある借り物で、私自身が経験したことが何一つ入ってない頭でっかちのお話だ』って」
その話を聞いたまなつは憤慨。すまんパパイアのイメージしか残ってねぇわ。感想見返したら「ありきたり」ってマジレスされたの?って書いてたけどほんとにそうだった。ラブレターを時間経ってから読み返すのと同じように、改めて読み返すと先輩の言っていたとおりだった。どうして自分で気づかなかったのだろう。自分が作ったものって欠点や欠陥に気づきにくいよね。
「自信満々だった分恥ずかしさで耳まで真っ赤になってそれでも足りなくて……私はその日からもう一行もお話が書けなくなった」
「本を読むのは相変わらず楽しかったけど、それでも何か満たされないような、そんな毎日をずっと送ってた」
「でもね、そんな気持ちはみんなに会って変わったの」
「プリキュアになってトロピカる部に入ってその時大事だと思えることをどんどんやって、これまで興味がなかったことでもやってみると楽しいことがすごくいっぱいあるってよくわかったの」
今日のインタビューも緊張して心臓が爆発しそうになったけどすごく面白かった。全然そんな風には見えなかったとまなつが言うと、ローラを参考にしたとポーズを取りながら答えます。苦笑するローラ。実際人前で堂々としゃべるからなぁ。
だから今本当にとても楽しい。みんなを見ながらみのりは笑みをこぼします。
「ありがとう」
④次回予告
免疫獲得ならず。
◯トピック
みのりの隠れファン「俺、前から良いなって思ってたから。お前らとは違うから」
まさかの文芸部ネタ。てっきり30話台でやるのかと思っていたので寝耳に水でした。
あすかと並ぶ「過去に何かあったエピソード」の一角で、これをどう見せるかが本作のスタンスの見せ場だと思っています。それを踏まえての印象はやっぱりこの作品はポジティブですね。みのりにとって文芸部での出来事は言ってしまえば「過去のこと」です。先輩は回想でしか登場しない。過去と向き合って対決して、なんてことしない。
去年小説を書いた。ウキウキで友達に褒められて舞い上がった。でも気づけば何でもないありきたりな話を書いただけだった。自分が好きだった物語を再生産しただけ。パパイアも深夜テンションで入れた。
そうこれは誰もがよくやる失敗です。やらかして、恥ずかしくて、できなくなって、いられなくなって。喉に小骨が引っかかったみたいに残る。そんな過去の失敗。4話で登場した彼女はまさにそんな様子でした。
ではここからまたお話が書けるように頑張るのか? いや、別にそんなことしなくても良くね? これが本作のスタンス。
サンドアートのときにローラがのけ者になってしまいましたが、これもラストでまなつが一緒に楽しめる部活にしようと提案したように次楽しめる、次頑張れる何かをすればいい。人魚の女王目指してるけど、今は人間として遊ぶことが熱い。そっちをやりたい。いいじゃん、やろうぜ。このアクティブさがトロピカル。
今やりたいこと、今やるべきこと、今楽しいこと。それらを通じて前進していく。過去は過去として。今は今として折り合いを付けていく。
今後みのりがまた筆を取ることがあるかもしれないし、このままかもしれない。それならそれでいいじゃない。過去を克服するために生きているわけじゃない。言ってしまえばそのときそのときで人は生きている。そういう生き方もあるし、そういう生き方が軽薄で悪いわけでもない。みのりが述懐したように、彼女は過去の出来事を整理した上で今の自分を肯定している。
過去にとらわれず、未来に引っ張られすぎず、今を楽しく生きる。悪夢を見る魔女は何に怯えているのか。最終的に物語としてその辺と対比されるのかもしれません。過去を克服しなければならない。夢を叶えなければならない。情熱ややる気というのはある種の強迫観念や妄想が根底にあったりする。
理想の自分、本当の自分を過去にも未来にも置かない。今の自分を最も肯定できる。突き詰めると本作が目指しているのはおそらくそこだろうと思います。清濁併せ呑んだ上で今の自分を最高だと言える。その生き様を以て証明する。それはプリキュア本来のスタンスでもあります。
第27話「やる気が消える?水族館のふしぎツアー!」
◯今週の出来事
①ふれあいの罠
イルカショーの案内にまなつの興奮はダダ漏れ。
水族館の新企画でイルカのふれあいコーナーを設けたと説明した母は、気前よくチケットをプレゼント。イルカとのふれあいで頭がいっぱいになるまなつ。あまりの興奮に隣りにいるローラはドン引き。
その頃、水族館では夜遅くにリハーサル。何やら水族館の一角で怪しげな気配。
テンションをガン上げしたまなつはイルカの浮き輪を装備して現地集合。できれば半径10m以内に入りたくない。ちょっと距離を置いて見つめる面々。イルカなんて珍しくないとローラがマウントをとるもこのメンツには意味がない。パイセンはパイセンでクラゲがマイブームらしい。山形にクラゲに特化した水族館がありますね。
先導するまなつはクラゲは後回し、まずはイルカ!と舵を切ります。不穏な気配。本作では珍しい予兆。
館内は以前よりも派手な装飾。ローラがグランオーシャンに帰ってきた気分になると感想を漏らすと、きらびやかな所なんだなとあすかが相槌を打ちます。ストーリー的にスルーされているけど現在も住人はやる気なく寝ているんだろうか。女王様一人何してるんだろ。今のうちに怪しい帳簿とか整理してそう。
イルカってどんな触り心地なんだろう?とさんご。ツルツルでは? ヌルヌルじゃ? ざらざら? ローラが勿体つけていると隣でみのりが「ナス!」と断じます。あー、ハリがありそうだよね。なんかわかるわ。しかしイメージから遠いせいか微妙な反応の3人。「ナス? 知らない魚ね…」。マジレスにマジボケで答える女王候補の鑑。
水族館の見取り図的にメインはジンベイザメ、ジュゴン、アザラシ、イルカ、ペンギン。クラゲもプッシュ。
イルカのふれあいコーナーは長蛇の列で180分待ち。「アベンジャーズ エンドゲーム」見ればちょうどじゃん。楽勝だな。半分くらい早送りするけど。諦めた一同はまなつを引きずって退散。
水族館が予想するよりも大盛況だったらしくごめんなさいねと謝る母。チケットを貰っている身なのでむしろ感謝。しかしまなつは不平不満を漏らします。こいつ完全に子どもだな。母の手前か一段とそうなっている感がある。イルカ以外にも見どころはある。上手くまなつをおだてて案内役に。対照的にクラゲが目的のみのりは大興奮。この人、前に出るときと出ないときの差が激しいよな。
幻想的な雰囲気にうっとり。しかし我らがみのりん先輩はそんな凡庸な感想とは無縁。
「チクチク! ミズクラゲには少し毒がある」
「ピリピリ! アカクラゲにももっと毒がある」
「ヒリヒリ! ハナガサクラゲにはもっともっと毒がある」
「み~んな毒! とっても毒がある……」
うっとり。これはヤッてますわ。ヤバい雰囲気に思わず身を引く3人。
何やら本を開いて確認し始めたみのりは置いて、この番組の準レギュラー・ジュゴン君の登場。
ジュゴンと言えば人魚。人魚と言えば隣りに。全然似てないと不満を漏らすローラ。それはお互い様だろ、と言わんばかりの顔をするジュゴン。こんな見た目でも泳ぎはゆったりとしていて綺麗らしい。いつの間にか戦線に復帰したみのりが解説。張り合っている2人を見ていると案外似ていると一同納得。
続いてジンベイザメ。大きいけど主食はプランクトン。それであんなにデカくなるのか……と感心しているとローラがマウントを始めます。クッションを独占しているため子ども達から非難轟々。メンタル強ぇ。
イルカショーを見終えたお客さんの様子がおかしい。一様に疲れている。気づけば館内はそんな人で溢れかえっています。
不自然に思いつつもまなつの頭はイルカのことでいっぱい。再び行くと待ち時間120分。「鬼滅の刃 無限列車編」見ればちょうどじゃん。もう今日は諦めろ。
ここでも帰りの客の様子がおかしい。デビルマンとか、実写版のアレとか見せられたのかもしれない。ヤラネーダの仕業では? いやマジで吸われたらこんなもんじゃすまない。確かに普通なら寝込むくらいにガタガタになる。試しにアクアポットを見るとかすかに反応。おおっぴらに活動していないが、何か居ることには間違いない。これまでにない展開に危機感を募らせます。
ではどこに? そりゃイルカの所だろ……とはならず水族館全体、特に水槽が怪しいのではないかと当たりをつけます。結果的に間違いではないんだけど、みのりの推理微妙な正解率なんだよなぁ。
ならローラ(人魚)の出番。しかし人目につきすぎる。ならば時間を変えるまで。人数限定のナイトツアー。これを利用すれば隠密行動ができる。ということでお母さん、コネでお願いします。
②潜入ナイトツアー
時間を変えて再び水族館。
人数限定と銘打っているだけあってまなつ達を含めても10人を超える程度。静かな館内でプチセレブ気分。これすら容易く味わえるトロピカる部はもはや上級層。名を上げれば金と権力が集まってくる。さすが教育番組。
狙い通り客が少ないので探索しやすい。水槽はローラに一任。スタッフしか入れないような場所へも堂々と潜入していきます。
水を得た人魚は得意顔。出番がなかったくるるんも気晴らしなのかアクアポットから出てきます。ふと気づくとあやしげな物体を発見。触ってみるとヌメヌメする。ナマコかと触り続けると正体はヌメリー。「何よ!? いい気分で寝ている時に」。寝てたのかよ!?
驚いている2人の横をジンベイザメが通り過ぎると水流が生まれて飛ばされます。髪をくちゃくちゃにしながらにらみ合う両者。一連の不可解な出来事はヌメリーの計画。やる気パワーを一気に吸うのではなく少しずつ吸えばバレないだろうという算段。割とそうだから困る。時間かかって面倒くさそうだからやりたがらないかもしれないけど。
ヤラネーダは別のところにいる。逃げるヌメリーを追跡。
水槽から出れば人間の姿で走れるローラの方が有利。するとヌメリーは台車を使って高速移動。微妙に賢くなってんなぁ。再び水槽へ。
ジュゴンの水槽だったらしく顔を出した彼(?)に交渉。そういえば水生生物と会話できるんだろうか。ちょうどツアーの案内役が解説。眠っている間も8分に一度は呼吸のために水面に上がる。呼吸しては寝るらしい。あ、じゃあ話聞いてねーわ。水中に潜るジュゴン。
まなつ達はイルカショーのコーナーに到着。うっとりとイルカを見るまなつ。その浮き輪どっから持ってきた?
疲れている観客の後ろでお兄さんが元気よくショーを進行。軽くホラーだな。てかお兄さんのやる気は吸われないのか。
それもここまで。ボールがヤラネーダの宿主。ヌメリーに続いてローラも合流。本当ならみんなの笑顔が溢れる場所なのに……と真剣な表情で敵の所業に怒りを燃やすまなつ。浮き輪が無ければもう少しカッコがつくと思うんですけど。この世界の人、みんな緩いからね。今日も元気にプリキュア業。
館内の閉鎖空間と自身の弾みを利用して高速起動。ヤラネーダの攻防一体の攻撃にプリキュアは苦戦。とっさにお互いの足を蹴り合うモーションかっこいい。イルカに害が及びそうになったのでサマーが身を呈してガード。好感度アップ。
動きを止めるためサマーストライクを撃つも敵の特殊技が発動して無効化。それでも本体の動きが止まったので4人が直接攻撃に切り替えて肉薄。するとここでも特殊技発動。輪くぐりを強制され攻撃がすっぽ抜けます。たまに出現する特殊系ボスですね。
手をこまねいていると援軍。イルカを味方につけて反撃開始。
案の定特殊技を発動。しかしここで輪をくぐるのはイルカのみ。効果を免れたプリキュアが本体を一斉攻撃。ほぼ同時に、でもちょっとだけタイミングをズラすとヒット判定が出る的な攻略。
先週に続き今回も退散するヌメリー。発想は悪くなかったんですけどねぇ。
③休日は水族館へ
日を改めて再び水族館を訪れるとようやくイルカと触れ合えます。
妙に懐いている様子にお兄さんも驚き。ふれあう前からお友達。みのりのはクラゲと、ローラはジュゴンと。水族館には友達がいっぱい。
④次回予告
カニの怪人いるわ。トロピカる部いるわ。じゃあ何かの催し物だわ。
◯トピック
トロピカる部、イルカともコネを作る。
新江ノ島水族館とコラボ(直販ショップが出張)しているらしく、神奈川に住んでいる人なら身近なエピソード。
ジュゴンと似た動物でマナティーがいますが、同じカイギュウ目の親戚で違いは尾ひれがジュゴンは三日月、マナティーはうちわ型。細かい話はこちらを参照。
①ふれあいの罠
イルカショーの案内にまなつの興奮はダダ漏れ。
水族館の新企画でイルカのふれあいコーナーを設けたと説明した母は、気前よくチケットをプレゼント。イルカとのふれあいで頭がいっぱいになるまなつ。あまりの興奮に隣りにいるローラはドン引き。
その頃、水族館では夜遅くにリハーサル。何やら水族館の一角で怪しげな気配。
テンションをガン上げしたまなつはイルカの浮き輪を装備して現地集合。できれば半径10m以内に入りたくない。ちょっと距離を置いて見つめる面々。イルカなんて珍しくないとローラがマウントをとるもこのメンツには意味がない。パイセンはパイセンでクラゲがマイブームらしい。山形にクラゲに特化した水族館がありますね。
先導するまなつはクラゲは後回し、まずはイルカ!と舵を切ります。不穏な気配。本作では珍しい予兆。
館内は以前よりも派手な装飾。ローラがグランオーシャンに帰ってきた気分になると感想を漏らすと、きらびやかな所なんだなとあすかが相槌を打ちます。ストーリー的にスルーされているけど現在も住人はやる気なく寝ているんだろうか。女王様一人何してるんだろ。今のうちに怪しい帳簿とか整理してそう。
イルカってどんな触り心地なんだろう?とさんご。ツルツルでは? ヌルヌルじゃ? ざらざら? ローラが勿体つけていると隣でみのりが「ナス!」と断じます。あー、ハリがありそうだよね。なんかわかるわ。しかしイメージから遠いせいか微妙な反応の3人。「ナス? 知らない魚ね…」。マジレスにマジボケで答える女王候補の鑑。
水族館の見取り図的にメインはジンベイザメ、ジュゴン、アザラシ、イルカ、ペンギン。クラゲもプッシュ。
イルカのふれあいコーナーは長蛇の列で180分待ち。「アベンジャーズ エンドゲーム」見ればちょうどじゃん。楽勝だな。半分くらい早送りするけど。諦めた一同はまなつを引きずって退散。
水族館が予想するよりも大盛況だったらしくごめんなさいねと謝る母。チケットを貰っている身なのでむしろ感謝。しかしまなつは不平不満を漏らします。こいつ完全に子どもだな。母の手前か一段とそうなっている感がある。イルカ以外にも見どころはある。上手くまなつをおだてて案内役に。対照的にクラゲが目的のみのりは大興奮。この人、前に出るときと出ないときの差が激しいよな。
幻想的な雰囲気にうっとり。しかし我らがみのりん先輩はそんな凡庸な感想とは無縁。
「チクチク! ミズクラゲには少し毒がある」
「ピリピリ! アカクラゲにももっと毒がある」
「ヒリヒリ! ハナガサクラゲにはもっともっと毒がある」
「み~んな毒! とっても毒がある……」
うっとり。これはヤッてますわ。ヤバい雰囲気に思わず身を引く3人。
何やら本を開いて確認し始めたみのりは置いて、この番組の準レギュラー・ジュゴン君の登場。
ジュゴンと言えば人魚。人魚と言えば隣りに。全然似てないと不満を漏らすローラ。それはお互い様だろ、と言わんばかりの顔をするジュゴン。こんな見た目でも泳ぎはゆったりとしていて綺麗らしい。いつの間にか戦線に復帰したみのりが解説。張り合っている2人を見ていると案外似ていると一同納得。
続いてジンベイザメ。大きいけど主食はプランクトン。それであんなにデカくなるのか……と感心しているとローラがマウントを始めます。クッションを独占しているため子ども達から非難轟々。メンタル強ぇ。
イルカショーを見終えたお客さんの様子がおかしい。一様に疲れている。気づけば館内はそんな人で溢れかえっています。
不自然に思いつつもまなつの頭はイルカのことでいっぱい。再び行くと待ち時間120分。「鬼滅の刃 無限列車編」見ればちょうどじゃん。もう今日は諦めろ。
ここでも帰りの客の様子がおかしい。デビルマンとか、実写版のアレとか見せられたのかもしれない。ヤラネーダの仕業では? いやマジで吸われたらこんなもんじゃすまない。確かに普通なら寝込むくらいにガタガタになる。試しにアクアポットを見るとかすかに反応。おおっぴらに活動していないが、何か居ることには間違いない。これまでにない展開に危機感を募らせます。
ではどこに? そりゃイルカの所だろ……とはならず水族館全体、特に水槽が怪しいのではないかと当たりをつけます。結果的に間違いではないんだけど、みのりの推理微妙な正解率なんだよなぁ。
ならローラ(人魚)の出番。しかし人目につきすぎる。ならば時間を変えるまで。人数限定のナイトツアー。これを利用すれば隠密行動ができる。ということでお母さん、コネでお願いします。
②潜入ナイトツアー
時間を変えて再び水族館。
人数限定と銘打っているだけあってまなつ達を含めても10人を超える程度。静かな館内でプチセレブ気分。これすら容易く味わえるトロピカる部はもはや上級層。名を上げれば金と権力が集まってくる。さすが教育番組。
狙い通り客が少ないので探索しやすい。水槽はローラに一任。スタッフしか入れないような場所へも堂々と潜入していきます。
水を得た人魚は得意顔。出番がなかったくるるんも気晴らしなのかアクアポットから出てきます。ふと気づくとあやしげな物体を発見。触ってみるとヌメヌメする。ナマコかと触り続けると正体はヌメリー。「何よ!? いい気分で寝ている時に」。寝てたのかよ!?
驚いている2人の横をジンベイザメが通り過ぎると水流が生まれて飛ばされます。髪をくちゃくちゃにしながらにらみ合う両者。一連の不可解な出来事はヌメリーの計画。やる気パワーを一気に吸うのではなく少しずつ吸えばバレないだろうという算段。割とそうだから困る。時間かかって面倒くさそうだからやりたがらないかもしれないけど。
ヤラネーダは別のところにいる。逃げるヌメリーを追跡。
水槽から出れば人間の姿で走れるローラの方が有利。するとヌメリーは台車を使って高速移動。微妙に賢くなってんなぁ。再び水槽へ。
ジュゴンの水槽だったらしく顔を出した彼(?)に交渉。そういえば水生生物と会話できるんだろうか。ちょうどツアーの案内役が解説。眠っている間も8分に一度は呼吸のために水面に上がる。呼吸しては寝るらしい。あ、じゃあ話聞いてねーわ。水中に潜るジュゴン。
まなつ達はイルカショーのコーナーに到着。うっとりとイルカを見るまなつ。その浮き輪どっから持ってきた?
疲れている観客の後ろでお兄さんが元気よくショーを進行。軽くホラーだな。てかお兄さんのやる気は吸われないのか。
それもここまで。ボールがヤラネーダの宿主。ヌメリーに続いてローラも合流。本当ならみんなの笑顔が溢れる場所なのに……と真剣な表情で敵の所業に怒りを燃やすまなつ。浮き輪が無ければもう少しカッコがつくと思うんですけど。この世界の人、みんな緩いからね。今日も元気にプリキュア業。
館内の閉鎖空間と自身の弾みを利用して高速起動。ヤラネーダの攻防一体の攻撃にプリキュアは苦戦。とっさにお互いの足を蹴り合うモーションかっこいい。イルカに害が及びそうになったのでサマーが身を呈してガード。好感度アップ。
動きを止めるためサマーストライクを撃つも敵の特殊技が発動して無効化。それでも本体の動きが止まったので4人が直接攻撃に切り替えて肉薄。するとここでも特殊技発動。輪くぐりを強制され攻撃がすっぽ抜けます。たまに出現する特殊系ボスですね。
手をこまねいていると援軍。イルカを味方につけて反撃開始。
案の定特殊技を発動。しかしここで輪をくぐるのはイルカのみ。効果を免れたプリキュアが本体を一斉攻撃。ほぼ同時に、でもちょっとだけタイミングをズラすとヒット判定が出る的な攻略。
先週に続き今回も退散するヌメリー。発想は悪くなかったんですけどねぇ。
③休日は水族館へ
日を改めて再び水族館を訪れるとようやくイルカと触れ合えます。
妙に懐いている様子にお兄さんも驚き。ふれあう前からお友達。みのりのはクラゲと、ローラはジュゴンと。水族館には友達がいっぱい。
④次回予告
カニの怪人いるわ。トロピカる部いるわ。じゃあ何かの催し物だわ。
◯トピック
トロピカる部、イルカともコネを作る。
新江ノ島水族館とコラボ(直販ショップが出張)しているらしく、神奈川に住んでいる人なら身近なエピソード。
ジュゴンと似た動物でマナティーがいますが、同じカイギュウ目の親戚で違いは尾ひれがジュゴンは三日月、マナティーはうちわ型。細かい話はこちらを参照。
第26話「晴れわたれ!キラキラ☆流星群の夜!」
◯今週の出来事
①プロモーションならトロピカる部におまかせ
登校すると天文部のビラを配っている生徒を発見。1年1組の仲川詩織。天文部を発足させたいらしい。
二つ返事で作ろうよ、と請け負うまなつを制止。トロピカる部があるだろ。とはいえ南乃島で見た光景はまだ記憶に新しい。星の魅力は実体験済。共感を得られて喜ぶ仲川さん。なかなか興味を持ってもらえないと話します。流星群がくるらしく、それもあって部活発足を狙ったのかもしれない。
50年に一度と聞けば動かずにはいられないのがトロピカる部。なんだかんだ言ってローラも乗り気。企画運営ならトロピカるにおまかせ。
「流星群を学校のみんなで見る会」企画会議
仲川しおりんをゲストに進行。まず流星群をレクチャー。流れ星は小さな宇宙の塵。それが大気層の摩擦で発熱発光する。この紙芝居夜なべして作ったんだろうか。天文部ってプラネタリウムもそうだけど小物作るイメージある。流れ星は燃え尽きる星の最後の灯火。みのりの秘密ポエムに色々書かれてそう。
流星群だけでなく星座もプレゼン。今朝の話に参加していなかったみのりとあすかもその気になってくれます。宣伝のほかに先生にも協力を依頼。
先週の貸しがあるので桜川先生を通じて校長と交渉。
あまりいい顔をしない校長。夜間に生徒が出歩くのはちょっと。そりゃそうだ。自分が責任を持つと桜川先生。それが信頼できないんだけどね。全校規模では1人では手に負えない。頑張りますから! そういう問題じゃない。やはりポンコツ……と思いきや他の先生にも出てもらえないかと提案。残業代出るのかそれ? 教師ってブラックって聞くけど。親同伴ならどうでしょう?とさんごも助け舟を出します。
撤収時間をキッチリ守ってくれれば、と念押ししながら承諾した校長は桜川先生に一任。彼女もトロピカる部を通じて先生らしくなってきました。
放送部の協力を得て昼休みに宣伝。こうして見るとトロピカる部は顔が広い。
ダイレクトマーケティングしても食いつきはイマイチ。家からでも見られるんじゃない? 星とかよくわかんないし。興味を持ってもらえないことには始まらない。閃いた! 困ったときのみのりん先輩。
アジトではチョンギーレが出勤。
エルダが流星群って知ってる?と話しかけます。知らない彼に得意げに説明すると意外にも食いついてきます。仏頂面の割に好奇心が強い。バトラーが入ってきた瞬間、みんなで視線を逸します。仕事あるある。まずはヌメリーに話しかけると前回ずいぶん甘い評価をしましたね、と指摘。何食わぬ顔で受け答えるも成果が上がっていないのは事実。というわけでエルダの尻拭いをヌメリーがすることに。チョンギーレさん最近楽してますね。
玄関口に人だかり。
トロピカる部が仮装して注目を集める作戦。目立つのが大好きなローラはノリノリ。ナイスアイディア!とみのりを褒めます。なおみのりは仮装しないもよう。汚いなさすがパイセンきたない。
みのりが持っていたリモコンをポチっと押すと被っていた天体が光ります。大概のことはみのりにやらせておけばOKの精神。1部活に1人欲しい。星を光らせる係なので免除。被っててもそれできるよね? もっと!もっと光らせて!と喜ぶローラ。もうお前芸人として見られてるぞ。
遅れてまなつが登場。ひときわ大きい被り物に絶句する一同。これにはローラがずるいとばかりに抗議。あの輪っかどうやって支持してるんだろう。詩織がのぼりを持ってきたので本格的に宣伝開始。もはや目的が目立つことになっているローラが先陣を切ります。ちなみにパイセンはリモコンを持っているだけの係。汚いなさすがパイセンきたない。
校内中をまわって宣伝活動。トロピカる部自体の知名度と期待感もあって興味を持つ生徒が増加。プロモーション上手。
本番前日。客入りはたぶん大丈夫。不安なのが天気。しかしこればっかりは……「私に一つだけ心当たりがある」。珍しくあすか先輩が動きます。
②同じ星空で
てるてる坊主と焚き火を前に打ち鳴らされる太鼓。おっさんのドアップ。誰だよ!? てかグラウンドじゃなくて芝生っぽいところで盛大に焼いてて大丈夫なのか? 直火じゃなくても放射熱でダメになると思うんだが。まあ、桜川先生が責任とってくれるからいいか。
渋い顔を浮かべながら「これから晴れを呼ぶ」と説明するあすか。さきほどのおっさんは彼女の父親。炎の晴れ男。「何?それ」。いやほんとな。唐突に謎設定ぶら下げて身内出てきたぞ。
「父さんが晴天祈願をすれば……晴れるんだ」
苦しい説明なのは重々承知。一応実績があるらしい。しかし今現在の天候は曇り。雲がかかっていて星が見えません。
校長がやってくると懐かしいと語ります。「フッ、あれは今から30年前…」。あ、これ長くなるやつだ。野球部が初めて全国大会に出場した年、台風が来て生徒達が晴天祈願を行った。すると見事晴れ。その中心人物が彼、あすかの父。
「あの、焚き火をする意味って?」
炎を焚けば効果は倍。太鼓を鳴らせば効果は倍々。ウォーズマン理論はすべてを解決する。
「うさんくさい」
ほんとに胡散臭そうな表情のパイセン好き。
すっかり信じ込んだまなつは安心するとメロンパンを食べようと詩織を誘います。なら一緒にと校長も。接待は懐柔の基本。
完全に日が暮れてから親を連れた生徒達が続々と集まってきます。人が集まればやる気も集まる。
晴天祈願は何かの催し物と思われたのか意外と好評。流星群が見れるまでの場繋ぎにはなる。
用意していたブルーシートが足りないほどの大盛況。追加を取りに行っている隙にヌメリーが強襲。「光る五つ星」。その口上聞くと私の世代は「天に輝く五つ星」を連想する。トロピカルは海原産なので天に輝くとは言えないだろうけど。
戦闘の間も晴天祈願は続行。というより集中しすぎて気づいていない。どんだけだよ。このまま無言(CV無し)で終わらす気じゃないだろうな。
今回は防衛ミッション。晴天祈願を守りながらヤラネーダを迎撃。特に苦戦することもなくミッション達成。ヤラネーダさんいつになったら本気だすんだろ。
ミッションをクリアしたので雲が晴れて星空が開けます。お父さんも満足。ちゃんと声あった。
この余興には集まった観衆も大喜び。胡散臭い目で見ていたローラとみのりもこれにはびっくり。
そして夜空を切り裂くように星が落ちていきます。
一方、今回も不首尾に終わったヌメリーをチョンギーレとエルダが洋上でお出迎え。
エルダが指差した方向を見ると流星群。ヌメリーはもちろん初めて見たチョンギーレは感動。
イベントの成功を感謝する詩織。ありがとうトロピカる部。
周囲の生徒達もやんややんやと声援を贈ります。興味を持った生徒達が次々と天文部への入部を希望。
「今日の部活も大成功~!」
③次回予告
人魚が人魚(ジュゴン)とツーショット。
◯トピック
プロモーションのご相談ならトロピカる部へ。
校長懐柔。天文部は実質支配下。トロピカる部の政治力がヤバい。
好きなことやってたらいつの間にか信頼と実績が作られているパターン。部活ものとしてはこれまでハートキャッチのファッション部やキラキラのキラパティなどがありましたが、明確な目的を持たないトロピカる部は便利屋として、賑やかし屋として周知・認知されているのが特徴。
この部は所属員の趣味趣向思想に基づいて動いているのでこれがどこまで展開できるかは彼女達のポテンシャル次第。チョンギーレ達も見ての通り世界を滅ぼそうって話ではないので敵勢力とどう渡りを付けられるか。そういったことを視野に…入れなくても勝手に上手いことやりそうだなってのがトロピカる部ですね。
①プロモーションならトロピカる部におまかせ
登校すると天文部のビラを配っている生徒を発見。1年1組の仲川詩織。天文部を発足させたいらしい。
二つ返事で作ろうよ、と請け負うまなつを制止。トロピカる部があるだろ。とはいえ南乃島で見た光景はまだ記憶に新しい。星の魅力は実体験済。共感を得られて喜ぶ仲川さん。なかなか興味を持ってもらえないと話します。流星群がくるらしく、それもあって部活発足を狙ったのかもしれない。
50年に一度と聞けば動かずにはいられないのがトロピカる部。なんだかんだ言ってローラも乗り気。企画運営ならトロピカるにおまかせ。
「流星群を学校のみんなで見る会」企画会議
仲川しおりんをゲストに進行。まず流星群をレクチャー。流れ星は小さな宇宙の塵。それが大気層の摩擦で発熱発光する。この紙芝居夜なべして作ったんだろうか。天文部ってプラネタリウムもそうだけど小物作るイメージある。流れ星は燃え尽きる星の最後の灯火。みのりの秘密ポエムに色々書かれてそう。
流星群だけでなく星座もプレゼン。今朝の話に参加していなかったみのりとあすかもその気になってくれます。宣伝のほかに先生にも協力を依頼。
先週の貸しがあるので桜川先生を通じて校長と交渉。
あまりいい顔をしない校長。夜間に生徒が出歩くのはちょっと。そりゃそうだ。自分が責任を持つと桜川先生。それが信頼できないんだけどね。全校規模では1人では手に負えない。頑張りますから! そういう問題じゃない。やはりポンコツ……と思いきや他の先生にも出てもらえないかと提案。残業代出るのかそれ? 教師ってブラックって聞くけど。親同伴ならどうでしょう?とさんごも助け舟を出します。
撤収時間をキッチリ守ってくれれば、と念押ししながら承諾した校長は桜川先生に一任。彼女もトロピカる部を通じて先生らしくなってきました。
放送部の協力を得て昼休みに宣伝。こうして見るとトロピカる部は顔が広い。
ダイレクトマーケティングしても食いつきはイマイチ。家からでも見られるんじゃない? 星とかよくわかんないし。興味を持ってもらえないことには始まらない。閃いた! 困ったときのみのりん先輩。
アジトではチョンギーレが出勤。
エルダが流星群って知ってる?と話しかけます。知らない彼に得意げに説明すると意外にも食いついてきます。仏頂面の割に好奇心が強い。バトラーが入ってきた瞬間、みんなで視線を逸します。仕事あるある。まずはヌメリーに話しかけると前回ずいぶん甘い評価をしましたね、と指摘。何食わぬ顔で受け答えるも成果が上がっていないのは事実。というわけでエルダの尻拭いをヌメリーがすることに。チョンギーレさん最近楽してますね。
玄関口に人だかり。
トロピカる部が仮装して注目を集める作戦。目立つのが大好きなローラはノリノリ。ナイスアイディア!とみのりを褒めます。なおみのりは仮装しないもよう。汚いなさすがパイセンきたない。
みのりが持っていたリモコンをポチっと押すと被っていた天体が光ります。大概のことはみのりにやらせておけばOKの精神。1部活に1人欲しい。星を光らせる係なので免除。被っててもそれできるよね? もっと!もっと光らせて!と喜ぶローラ。もうお前芸人として見られてるぞ。
遅れてまなつが登場。ひときわ大きい被り物に絶句する一同。これにはローラがずるいとばかりに抗議。あの輪っかどうやって支持してるんだろう。詩織がのぼりを持ってきたので本格的に宣伝開始。もはや目的が目立つことになっているローラが先陣を切ります。ちなみにパイセンはリモコンを持っているだけの係。汚いなさすがパイセンきたない。
校内中をまわって宣伝活動。トロピカる部自体の知名度と期待感もあって興味を持つ生徒が増加。プロモーション上手。
本番前日。客入りはたぶん大丈夫。不安なのが天気。しかしこればっかりは……「私に一つだけ心当たりがある」。珍しくあすか先輩が動きます。
②同じ星空で
てるてる坊主と焚き火を前に打ち鳴らされる太鼓。おっさんのドアップ。誰だよ!? てかグラウンドじゃなくて芝生っぽいところで盛大に焼いてて大丈夫なのか? 直火じゃなくても放射熱でダメになると思うんだが。まあ、桜川先生が責任とってくれるからいいか。
渋い顔を浮かべながら「これから晴れを呼ぶ」と説明するあすか。さきほどのおっさんは彼女の父親。炎の晴れ男。「何?それ」。いやほんとな。唐突に謎設定ぶら下げて身内出てきたぞ。
「父さんが晴天祈願をすれば……晴れるんだ」
苦しい説明なのは重々承知。一応実績があるらしい。しかし今現在の天候は曇り。雲がかかっていて星が見えません。
校長がやってくると懐かしいと語ります。「フッ、あれは今から30年前…」。あ、これ長くなるやつだ。野球部が初めて全国大会に出場した年、台風が来て生徒達が晴天祈願を行った。すると見事晴れ。その中心人物が彼、あすかの父。
「あの、焚き火をする意味って?」
炎を焚けば効果は倍。太鼓を鳴らせば効果は倍々。ウォーズマン理論はすべてを解決する。
「うさんくさい」
ほんとに胡散臭そうな表情のパイセン好き。
すっかり信じ込んだまなつは安心するとメロンパンを食べようと詩織を誘います。なら一緒にと校長も。接待は懐柔の基本。
完全に日が暮れてから親を連れた生徒達が続々と集まってきます。人が集まればやる気も集まる。
晴天祈願は何かの催し物と思われたのか意外と好評。流星群が見れるまでの場繋ぎにはなる。
用意していたブルーシートが足りないほどの大盛況。追加を取りに行っている隙にヌメリーが強襲。「光る五つ星」。その口上聞くと私の世代は「天に輝く五つ星」を連想する。トロピカルは海原産なので天に輝くとは言えないだろうけど。
戦闘の間も晴天祈願は続行。というより集中しすぎて気づいていない。どんだけだよ。このまま無言(CV無し)で終わらす気じゃないだろうな。
今回は防衛ミッション。晴天祈願を守りながらヤラネーダを迎撃。特に苦戦することもなくミッション達成。ヤラネーダさんいつになったら本気だすんだろ。
ミッションをクリアしたので雲が晴れて星空が開けます。お父さんも満足。ちゃんと声あった。
この余興には集まった観衆も大喜び。胡散臭い目で見ていたローラとみのりもこれにはびっくり。
そして夜空を切り裂くように星が落ちていきます。
一方、今回も不首尾に終わったヌメリーをチョンギーレとエルダが洋上でお出迎え。
エルダが指差した方向を見ると流星群。ヌメリーはもちろん初めて見たチョンギーレは感動。
イベントの成功を感謝する詩織。ありがとうトロピカる部。
周囲の生徒達もやんややんやと声援を贈ります。興味を持った生徒達が次々と天文部への入部を希望。
「今日の部活も大成功~!」
③次回予告
人魚が人魚(ジュゴン)とツーショット。
◯トピック
プロモーションのご相談ならトロピカる部へ。
校長懐柔。天文部は実質支配下。トロピカる部の政治力がヤバい。
好きなことやってたらいつの間にか信頼と実績が作られているパターン。部活ものとしてはこれまでハートキャッチのファッション部やキラキラのキラパティなどがありましたが、明確な目的を持たないトロピカる部は便利屋として、賑やかし屋として周知・認知されているのが特徴。
この部は所属員の趣味趣向思想に基づいて動いているのでこれがどこまで展開できるかは彼女達のポテンシャル次第。チョンギーレ達も見ての通り世界を滅ぼそうって話ではないので敵勢力とどう渡りを付けられるか。そういったことを視野に…入れなくても勝手に上手いことやりそうだなってのがトロピカる部ですね。
第25話「桜川先生パワーアップ大作戦!」
◯今週の出来事
①桜川先生の受難
夏休み明けに授業参観で生徒の緩んだ緊張を元に戻すのがあおぞら中の方針。
ローラに説明。彼女にとっては女王様が親代わりみたいなものですが流石に無理がある。てかやっぱデカイよな、この人。人魚の生殖ってどうなっているのか謎ですが、単為生殖なのか身寄りがない人魚を候補にしているのか。細かいことはスルーするのがトロピカる流。
何やら桜川先生も不安な様子。しかしプリントを忘れて大慌てで職員室へ戻っていきます。この先生かなりおっちょこちょいらしい。
お昼をとりながら夏合宿の報告会。今回は珍しく桜川先生も同席。よくよく考えるとこの部活マジで放任だよな。合宿自体はしっかり活動していたので申し分ない。
ところが桜川先生は心ここにあらず。死んだような目で箸からおかずが落ちたことにも気づかずモグモグと口を動かす様はさながら壊れた機械。授業参観に緊張してる? さんごが指摘するとどうやら図星。親が来るらしくかなりナーバス。
夏休みに実家に戻った時に引退を口にしていたこと、あおぞら市に来ること、何やら大事な用があることを話します。しかも校長にそれを話したらそれなら授業参観に来てもらえば?と即OK。先生の普段の評判知っててOKしてたらなかなかエグい。
桜川先生のお父さんはりんご畑を引退して娘に継いでほしいでのは?とそれっぽい推論をするみのり。素人目にはそんなに簡単に継げるものなのか?という気がするのだが。実際廃業になるところ多いしね。しかし桜川先生は一人っ子なので可能性がないわけではない。授業参観は言わば試験、失敗した時に継がせる目論見なのでは?とこれまた話しを膨らませるまなつ。本人は先生を続けたい。子どもの頃からの夢でもあったので今は辞める気はない。
……といういきさつをクラスに説明したまなつは協力を要請。完璧な仕事を見せればお父さんも引っ込むはず。この提案は親に良いところを見せたい生徒側にとっても渡りに船、利害は一致している。けど先生がポンコツすぎて不安しかない。とりあえず花瓶は撤去するかプラスチック製のやつにして造花でも突っ込んでおいたらいいんじゃないかな。ならばこちらがサポートするまで。あんな先生でも、というよりあんな先生だから人望があるのかクラスが団結して授業参観に挑むことに。
校門を出たところで桜川先生と遭遇。件のお父さんがやってきます。待ち合わせていたらしい。予定より早く来たので先に学校の案内をするらしい。お父さんの視線を受けてかしこまりながら自己紹介するまなつ。語尾がござるに。あすかにも感染。あすか先輩も大概ポンコツだよな。当然ローラは「ですわ」調。練度が違う。そのまま学校案内を手伝うことに。先ほどの話しを聞いていたみのりもノリノリ。抜き打ちの審査ではないか?そう結論してサポート開始。
まずは部室から。
鍵を忘れて入れない。初っ端から大ゴケ。その間もお父さんはポーカーフェイス。慣れすぎて動じてないパターン。
続いて校内を案内。そのポーズなんだ? 同僚の先生が声をかけると書類ミスを指摘。「また」ってところが流石。同僚からどう見られているかこれだけでわかる。強引に話しを逸らすトロピカる部の面々。パイセンテキトーすぎだろ。その間もお父さんはポーカーフェイス。たぶんアイドルのこと考えてる。
職員室を案内。幸い机が片付いていてこれならイケそう。ただ片付いているだけなのに称賛の嵐。どんだけボーダー低いんだよ。しかしお父さんにはバレバレ。袖机がパンパン。
夕方、案内を終えて桜川親子を見送るトロピカる部。散々な結果にため息がこぼれます。本番で汚名挽回。
②授業参観をしている先生の授業参観を妨害する授業参観
杯のおかげでノルマは半分達成。結局そういう進捗なのね。
今週はエルダの出番……と思いきやどうやら体調不良の様子。チョンギーレいつまで休暇取ってるんだ。ヌメリーの診断は夏休みボケ。やる気ねぇだけじゃん。それいつものことじゃん。てかこの館ってそういう連中の集まりだし。最近バトラーさんもギャグに感化されつつある。
バトラーはヌメリーに同伴を依頼。同時に嫌な顔を浮かべるふたり。エルダがちゃんと仕事するか見張ることに。こちらも授業参観。こんな感じで疑似家族感を醸成。バトラー含めて本気で戦う気ないっすね。わかってたことだけど。
授業参観当日。
緊張するまなつ。この状態で先生のサポートまでするのは荷が重そう。噂をすればお父さん登場。改めてやる気を奮い立たせます。さんごの無駄にやる気な表情がジワジワくる。クラスに大声でトロピカっていこ~!と声がけすると負けないくらいの声で答えが返ってきます。トロピカるがどんどん侵食してる。
同じ頃、ヌメリーを同伴したエルダが現地へ。学校に目をつけます。
いよいよ本番。キリッとした表情で教室に入ってくる桜川先生。空気を察したのかBGMもそれっぽいのを選曲。教室を一瞥。その気迫に息を呑む生徒達。今日の桜川先生は違う。これならイケる!
教壇に辿り着く前に終了。早かったな、桜川先生の教師生命。あまりの衝撃にまなつ達も声が出ない。前の方にいた生徒が絆創膏を進呈。出だしからギャグ路線。いやこれは生徒達の緊張をほぐすパフォーマンスだから。まだ挽回できる。
気を取り直して授業開始。手にはめるタイプのぬいぐるみを使って指導。力が入りすぎてチョークを折った上に鼻が取れてしまいます。ミスをする人ってミスしやすい動きするよね。ミケちゃんしっかりして! お前がしっかりしろよ!?と心のなかで総ツッコミされてるに違いない。その間もお父さんはポーカーフェイス。たぶんライブの動きシミュレーションしてる。
生徒から接着剤を借ります。チョークも貰います。慣れすぎだろ、このクラス。すると今度は接着剤がたれてチョークの箱とミケちゃんがドッキング。中身をぶちまけてミケ猫から白猫にチェンジ。とりあえず現場猫呼んでこい。その間もお父さんはポーカーフェイス。たぶん握手会のときのセリフ考えてる。
授業中でも時間が来ればいつものアレ。
学校にヤラネーダが出現したので「先生、お便所!」と中座するまなつ。「私も」「私もお便所!」とさんごとローラも付いていきます。さんごちゃんの口からお便所って聞きたかったなぁ(ニチャァ)。たまにこういう変なのぶっ込むよな、このアニメ。子どもってトイレネタ好きだから親和性高いだろうけど。やる気を吸われて授業中断。
校庭に出るとあすかとみのりと合流。パイセンもお便所って言ったんだろうか。「いいとこ見せたい!」。ほんの数十秒前に台無しにしたけどな。
初手バリアからの誘導弾で無力化。上手くいって喜ぶエルダ。でもヌメリーは集中しなさいと指導。授業参観というより指導員みたいだな。力技で攻撃を捌くフラミンゴとは対称的にパパイアは回避運動。そのゴロゴロ戦闘中でもやるんだ。
サマーが黒板消しに潰されてしまいます。みんなで救出。いやまて、そこに足乗っけたら力入んなくない? それで問題なく救出できるのがプリキュアクオリティ。
ゲットした黒板消しを盾にして突撃。そのまま肉薄してヤラネーダの顔を消してしまいます。その発想は無かった。視界を奪われ行動不能に。あとはいつものシークエンス。
いつもの結果にトボトボと帰るエルダ。でもヌメリーの心象は(元から)良いので上手くフォローしてもらえそう。
授業が終わり校門前で反省会。
先生をやめたくないと正直な気持ちを打ち明ける桜川先生。すると「何の話だい?」と首をひねるお父さん。その反応に一同「え?」。
授業参観は大事な用のついで。大事な用とは……お父さんは仲間を呼んだ。いやほんとにどこから湧いたんだよ!?
実はお父さんドルオタ。あおぞら市に来たのもそのため。てかそのアイドル熟女系かよ。レベル高ぇな。ちなみにりんご畑はオタ仲間が手伝ってくれるから心配ないとのこと。繋がり強ぇ。
色々な不安と心配が吹き飛んで安堵の表情を浮かべる桜川先生。そんな娘に「いい先生になったね」とお父さんは頭をなでます。生徒達からの人望が篤いのは授業参観で把握済。それで十分安心した様子。そしてお父さんはオタ仲間と一緒にライブに旅立っていきます。
先生に詫びるまなつ。今回は見切り発車しすぎた。とはいえ先生にも落ち度があったのでおあいこ。改めてやる気を出すとトロピカっちゃおう!と気合を入れます。
③次回予告
またみてねがエモい。
◯トピック
ローラちゃんにお便所言わせるプレイ。
トロピカる浸透作戦。インフルエンサーってすげぇんだなってわかる回。先週テレビにも出てたしトロピカる部の知名度と影響力すごそう。
田舎にお盆や夏休みに帰省するイメージって原風景的に(幻想的に)ありますが、現代では実質的に消滅しています。団塊の世代(私の親世代)で相当数上京している(つまり現代の老人は都市部に住んでいる)のと、田舎といえどもそれなりに都市化しているのでガチの田舎に住んでいる人の割合がもう少ない。さらに老人元気だし、家業継がせるなら廃業する。畑を持っている親戚なんて年々縮小して土地貸しで儲けてたりしますからね。サラリーマンやってる人が急に農家なんて出来ないしやる気もない。
そういうわけで桜川家のような光景が生まれる。お父さん元気で何か勝手に上手いことやってる。子どもはサラリーマンやる。だから現代の家族は基本的にしがらみが薄い。その分だけ「やりたいこと」とか「夢」がクローズアップされたりするんだけど、そんなもん持ってる人も少ないのが現代人です。そりゃ中学生のなりたい職業でYouTuberが1位になったりする。要するに何にも考えてないってこと。
今が楽しければいいじゃないか、というのはある意味正しい生き方であり認識です。現代人はすでに便利に、自由に生きている。ブラック企業は自由じゃないかもしれないけど、プリキュアの世界にはブラック組織存在しないですからね。そりゃ敵も味方も緩く生きてますよ。
この意味で本作は思想戦や方法論の違いでの争いになりにくい。だって敵やる気ないって言ってるんだもん。やる気ない世界作るためにやる気出したらおかしいでしょ。敵も味方も緩い世界をベースに、そこでやる気なく緩くやってる勢力と、やる気だして緩くやってる勢力がある、という構図。果たしてこの物語はシリアスになれるのだろうか。
①桜川先生の受難
夏休み明けに授業参観で生徒の緩んだ緊張を元に戻すのがあおぞら中の方針。
ローラに説明。彼女にとっては女王様が親代わりみたいなものですが流石に無理がある。てかやっぱデカイよな、この人。人魚の生殖ってどうなっているのか謎ですが、単為生殖なのか身寄りがない人魚を候補にしているのか。細かいことはスルーするのがトロピカる流。
何やら桜川先生も不安な様子。しかしプリントを忘れて大慌てで職員室へ戻っていきます。この先生かなりおっちょこちょいらしい。
お昼をとりながら夏合宿の報告会。今回は珍しく桜川先生も同席。よくよく考えるとこの部活マジで放任だよな。合宿自体はしっかり活動していたので申し分ない。
ところが桜川先生は心ここにあらず。死んだような目で箸からおかずが落ちたことにも気づかずモグモグと口を動かす様はさながら壊れた機械。授業参観に緊張してる? さんごが指摘するとどうやら図星。親が来るらしくかなりナーバス。
夏休みに実家に戻った時に引退を口にしていたこと、あおぞら市に来ること、何やら大事な用があることを話します。しかも校長にそれを話したらそれなら授業参観に来てもらえば?と即OK。先生の普段の評判知っててOKしてたらなかなかエグい。
桜川先生のお父さんはりんご畑を引退して娘に継いでほしいでのは?とそれっぽい推論をするみのり。素人目にはそんなに簡単に継げるものなのか?という気がするのだが。実際廃業になるところ多いしね。しかし桜川先生は一人っ子なので可能性がないわけではない。授業参観は言わば試験、失敗した時に継がせる目論見なのでは?とこれまた話しを膨らませるまなつ。本人は先生を続けたい。子どもの頃からの夢でもあったので今は辞める気はない。
……といういきさつをクラスに説明したまなつは協力を要請。完璧な仕事を見せればお父さんも引っ込むはず。この提案は親に良いところを見せたい生徒側にとっても渡りに船、利害は一致している。けど先生がポンコツすぎて不安しかない。とりあえず花瓶は撤去するかプラスチック製のやつにして造花でも突っ込んでおいたらいいんじゃないかな。ならばこちらがサポートするまで。あんな先生でも、というよりあんな先生だから人望があるのかクラスが団結して授業参観に挑むことに。
校門を出たところで桜川先生と遭遇。件のお父さんがやってきます。待ち合わせていたらしい。予定より早く来たので先に学校の案内をするらしい。お父さんの視線を受けてかしこまりながら自己紹介するまなつ。語尾がござるに。あすかにも感染。あすか先輩も大概ポンコツだよな。当然ローラは「ですわ」調。練度が違う。そのまま学校案内を手伝うことに。先ほどの話しを聞いていたみのりもノリノリ。抜き打ちの審査ではないか?そう結論してサポート開始。
まずは部室から。
鍵を忘れて入れない。初っ端から大ゴケ。その間もお父さんはポーカーフェイス。慣れすぎて動じてないパターン。
続いて校内を案内。そのポーズなんだ? 同僚の先生が声をかけると書類ミスを指摘。「また」ってところが流石。同僚からどう見られているかこれだけでわかる。強引に話しを逸らすトロピカる部の面々。パイセンテキトーすぎだろ。その間もお父さんはポーカーフェイス。たぶんアイドルのこと考えてる。
職員室を案内。幸い机が片付いていてこれならイケそう。ただ片付いているだけなのに称賛の嵐。どんだけボーダー低いんだよ。しかしお父さんにはバレバレ。袖机がパンパン。
夕方、案内を終えて桜川親子を見送るトロピカる部。散々な結果にため息がこぼれます。本番で汚名挽回。
②授業参観をしている先生の授業参観を妨害する授業参観
杯のおかげでノルマは半分達成。結局そういう進捗なのね。
今週はエルダの出番……と思いきやどうやら体調不良の様子。チョンギーレいつまで休暇取ってるんだ。ヌメリーの診断は夏休みボケ。やる気ねぇだけじゃん。それいつものことじゃん。てかこの館ってそういう連中の集まりだし。最近バトラーさんもギャグに感化されつつある。
バトラーはヌメリーに同伴を依頼。同時に嫌な顔を浮かべるふたり。エルダがちゃんと仕事するか見張ることに。こちらも授業参観。こんな感じで疑似家族感を醸成。バトラー含めて本気で戦う気ないっすね。わかってたことだけど。
授業参観当日。
緊張するまなつ。この状態で先生のサポートまでするのは荷が重そう。噂をすればお父さん登場。改めてやる気を奮い立たせます。さんごの無駄にやる気な表情がジワジワくる。クラスに大声でトロピカっていこ~!と声がけすると負けないくらいの声で答えが返ってきます。トロピカるがどんどん侵食してる。
同じ頃、ヌメリーを同伴したエルダが現地へ。学校に目をつけます。
いよいよ本番。キリッとした表情で教室に入ってくる桜川先生。空気を察したのかBGMもそれっぽいのを選曲。教室を一瞥。その気迫に息を呑む生徒達。今日の桜川先生は違う。これならイケる!
教壇に辿り着く前に終了。早かったな、桜川先生の教師生命。あまりの衝撃にまなつ達も声が出ない。前の方にいた生徒が絆創膏を進呈。出だしからギャグ路線。いやこれは生徒達の緊張をほぐすパフォーマンスだから。まだ挽回できる。
気を取り直して授業開始。手にはめるタイプのぬいぐるみを使って指導。力が入りすぎてチョークを折った上に鼻が取れてしまいます。ミスをする人ってミスしやすい動きするよね。ミケちゃんしっかりして! お前がしっかりしろよ!?と心のなかで総ツッコミされてるに違いない。その間もお父さんはポーカーフェイス。たぶんライブの動きシミュレーションしてる。
生徒から接着剤を借ります。チョークも貰います。慣れすぎだろ、このクラス。すると今度は接着剤がたれてチョークの箱とミケちゃんがドッキング。中身をぶちまけてミケ猫から白猫にチェンジ。とりあえず現場猫呼んでこい。その間もお父さんはポーカーフェイス。たぶん握手会のときのセリフ考えてる。
授業中でも時間が来ればいつものアレ。
学校にヤラネーダが出現したので「先生、お便所!」と中座するまなつ。「私も」「私もお便所!」とさんごとローラも付いていきます。さんごちゃんの口からお便所って聞きたかったなぁ(ニチャァ)。たまにこういう変なのぶっ込むよな、このアニメ。子どもってトイレネタ好きだから親和性高いだろうけど。やる気を吸われて授業中断。
校庭に出るとあすかとみのりと合流。パイセンもお便所って言ったんだろうか。「いいとこ見せたい!」。ほんの数十秒前に台無しにしたけどな。
初手バリアからの誘導弾で無力化。上手くいって喜ぶエルダ。でもヌメリーは集中しなさいと指導。授業参観というより指導員みたいだな。力技で攻撃を捌くフラミンゴとは対称的にパパイアは回避運動。そのゴロゴロ戦闘中でもやるんだ。
サマーが黒板消しに潰されてしまいます。みんなで救出。いやまて、そこに足乗っけたら力入んなくない? それで問題なく救出できるのがプリキュアクオリティ。
ゲットした黒板消しを盾にして突撃。そのまま肉薄してヤラネーダの顔を消してしまいます。その発想は無かった。視界を奪われ行動不能に。あとはいつものシークエンス。
いつもの結果にトボトボと帰るエルダ。でもヌメリーの心象は(元から)良いので上手くフォローしてもらえそう。
授業が終わり校門前で反省会。
先生をやめたくないと正直な気持ちを打ち明ける桜川先生。すると「何の話だい?」と首をひねるお父さん。その反応に一同「え?」。
授業参観は大事な用のついで。大事な用とは……お父さんは仲間を呼んだ。いやほんとにどこから湧いたんだよ!?
実はお父さんドルオタ。あおぞら市に来たのもそのため。てかそのアイドル熟女系かよ。レベル高ぇな。ちなみにりんご畑はオタ仲間が手伝ってくれるから心配ないとのこと。繋がり強ぇ。
色々な不安と心配が吹き飛んで安堵の表情を浮かべる桜川先生。そんな娘に「いい先生になったね」とお父さんは頭をなでます。生徒達からの人望が篤いのは授業参観で把握済。それで十分安心した様子。そしてお父さんはオタ仲間と一緒にライブに旅立っていきます。
先生に詫びるまなつ。今回は見切り発車しすぎた。とはいえ先生にも落ち度があったのでおあいこ。改めてやる気を出すとトロピカっちゃおう!と気合を入れます。
③次回予告
またみてねがエモい。
◯トピック
ローラちゃんにお便所言わせるプレイ。
トロピカる浸透作戦。インフルエンサーってすげぇんだなってわかる回。先週テレビにも出てたしトロピカる部の知名度と影響力すごそう。
田舎にお盆や夏休みに帰省するイメージって原風景的に(幻想的に)ありますが、現代では実質的に消滅しています。団塊の世代(私の親世代)で相当数上京している(つまり現代の老人は都市部に住んでいる)のと、田舎といえどもそれなりに都市化しているのでガチの田舎に住んでいる人の割合がもう少ない。さらに老人元気だし、家業継がせるなら廃業する。畑を持っている親戚なんて年々縮小して土地貸しで儲けてたりしますからね。サラリーマンやってる人が急に農家なんて出来ないしやる気もない。
そういうわけで桜川家のような光景が生まれる。お父さん元気で何か勝手に上手いことやってる。子どもはサラリーマンやる。だから現代の家族は基本的にしがらみが薄い。その分だけ「やりたいこと」とか「夢」がクローズアップされたりするんだけど、そんなもん持ってる人も少ないのが現代人です。そりゃ中学生のなりたい職業でYouTuberが1位になったりする。要するに何にも考えてないってこと。
今が楽しければいいじゃないか、というのはある意味正しい生き方であり認識です。現代人はすでに便利に、自由に生きている。ブラック企業は自由じゃないかもしれないけど、プリキュアの世界にはブラック組織存在しないですからね。そりゃ敵も味方も緩く生きてますよ。
この意味で本作は思想戦や方法論の違いでの争いになりにくい。だって敵やる気ないって言ってるんだもん。やる気ない世界作るためにやる気出したらおかしいでしょ。敵も味方も緩い世界をベースに、そこでやる気なく緩くやってる勢力と、やる気だして緩くやってる勢力がある、という構図。果たしてこの物語はシリアスになれるのだろうか。
第24話「熱血バトル!トロピカる部VS生徒会」
◯今週の出来事
①生徒会長からの挑戦
テレビ取材を受ける生徒会長。張り切ってインタビューに答える彼女の後ろで何やら動くトロピカる部。屋上から横断幕をオープン。「宿題が××な人!みんな集合!」。終わってない人向けの講習ってところでしょうか。需要ありそう。
が、強風が吹いて横断幕が飛んでしまい会長に直撃。テレビクルー共々池ポチャで放送事故。
「誰の仕業なの!?」
これにはまなつとローラも粛々と手をあげます。
当然生徒会室に呼び出されて怒られます。
それだけでなく横断幕の「宿題が××な人!」もいかがわしい書き方だと苦言。そこは別にいいんじゃねーかな。宿題が終わってないって書かれたらうんざりするでしょ?とローラ。憤懣やるかたない会長は次の会議で活動停止処分について話し合うと矛先を収める気がない様子。その言葉にショックを受けるまなつ。映像がすぐにスライドするのでわかりにくいですがローラも同じような表情してて面白い。やりすぎだろ、とあすかが反論。このままいつものパターンかと思いきや……
テレビの司会者がやってくるとお礼を言われます。ハプニング映像がウケたらしい。これはイケると思ったのかクイズ番組にも出て欲しいとオファー。先ほどの口論を聞いていた司会者はクイズで決着をつけてはどうかと持ちかけます。なるほど……いやその理屈はおかしい。
「お引き受けいたします!」
!?!? いつになく乗り気な会長。再度テレビ出演すれば生徒会があおぞら中の良さをアピールできるチャンス。どーせ自分らが勝つけど万が一トロピカる部が勝ったら活動処分を取り消そう。仕事熱心なのか俗物なのか。まるで台本に書かれているかのような段取りの良さ。会長の挑発をあすかは受けて立ちます。司会者ホクホク顔だろうな。この子らなら数字取れる。
②地元でモット~!
世界のボタン展ってなんだよ?
最初から意味不明なものをぶっこんでスタートするクイズ番組。どうやらご当地を紹介しつつ地元民がクイズする番組のようです。
ちなみに先ほどから何か素人くさいしゃべりだなと思っていた司会者ですがお笑い芸人本人のようです。久々の芸能人出演回。見本のようなリアクションをするさんご。あすかは緊張でガチガチ。
開始早々火花をバチバチに燃やすトロピカる部と生徒会チーム(with風紀委員長)。お前らテレビ向きだな。ちなみに生徒会チームの「A」はあおぞら中のイニシャルかな。クイズは全4問。ガチガチのクイズ番組というより地元紹介がてらリアクションを見る番組ってところでしょうか。
要は1番になりゃいいんだよ、とほくそ笑むローラ。そういうこと。
第1問。亀は万年。鶴は何年?
楽勝問題。パイセンもいるし負ける要素がない。しかしこの番組、意外と金をかけているのかセスナ機から数字が書かれた紙を散布。高校生クイズみたいに身体も使えってことね。
0~10まで書かれた紙。直接1000とは書かれていないので組み合わせろということらしい。他のチームにバレないよう個室に入って回答。この番組地味に凝ってるな。トロピカる部が先取。生徒会チームもそれに続き第1ゲームを終了。
第2問は水族館。いわゆる◯×泥んこゲーム。
世界で1番大きな生き物はシロナガスクジラ? これはまなつでも知ってそう。しかしそれ以上に地元民であるローラがいるので万全。胸を張って自ら飛び込んでいきます。×を選んだ先は泥のベッド。
3年前に亡くなったデッカイカン爺さんは3倍大きかった!と主張するローラ。故人はちょっと。ていうかローカルすぎて知らねーよ。でも番組的には美味しい。これで学校でのローラの評価は残念な美少女で固定化されそうですが。
生徒会チームは正解して首位奪還。9・5・5・5・0とどんぐり状態に。
第3問。1万円以内で重ね着してウエストが1番太かったら勝ち。
夏で暑いのであすかに着てもらいます。部長良いように使われてるよね。実は風紀委員長が適正Sランク。校則違反のチェックをしているうちに服の目利きが出来るようなったらしい。どんな練度だよ。あの服、コットン◯%、オシャレだからアウト!みたいなチェックでもしてるの? 本人は負ける気がしない!と自信満々。とことん番組ウケいいな、こいつら。人としてどこに行きたいのかわかんねーけど。そんな彼女にニンマリと勝利の笑みを贈る会長。君もちょっとおかしな路線入ってるぞ。
目利きならさんごも負けてはいない。なおこの勝負、我慢対決要素も入っているのか時間をかけるほど負担が増すのでリタイアも発生。意外とエグいな、この企画。最後の最後にまなつがイヤリングを付けて終了。
生徒会チームは200センチ、ピッタリ1万円と完璧な手腕。対するトロピカる部は203センチ。しかし予算をオーバー。イヤリングが敗因。着るわけじゃないんだからカウントしなくても良かったんじゃね? でも番組的にはこういう失敗の方が美味しいのかもしれない。
生徒会チームは14点とトップを独走。これ勝ち確やん。
第4問。早押し問題。最初に正解したチームのみ10点。知ってた。ほぼ最後さえ取れば勝ち的なノリ。
みなさんが住んでいる市はなに市? ボタンを押して答えてください。ボタン? …ボタン展? 最初にぶっこんだネタがヒント。それを大声でまなつが言ってしまったのでマラソン開始。さっきからまなつがチョンボしまくりだけど司会者は「やっぱ出場させて正解だわ」と思ってるに違いない。傍から見たら絶対台本あるだろ、みたいな展開だもんな。
体力でもあすか&まなつとタメを張る会長。この人スイッチ入るとネジ外れるよね。まなつが全力を出した途端バナナトラップにハマって転倒。まるで良いところねぇ。実質2強争いに。
デッドヒートで美術館に入っていく両者。ラストスパートをかけてボタンにダイブ。ほぼ同着。ここでCM。
③ニチアサはトロピカル~ジュプリキュア!
夏休みでリフレッシュしたヌメリーが強襲。このアニメはクイズ番組じゃねーんだよ。玩具宣伝アニメ。「転んで泣かない」。キッチリ女児向けアニメの仕事をこなすまなつ嬢はプロ。
攻撃するも頭のボタンで衝撃が緩和されるのかダメージが思うように入らない。しかもうるさい。嫌気がさしたフラミンゴが久しぶりの必殺技でふっ飛ばすとローラにバトンタッチ。クイズ番組に台本はなくてもプリキュアには台本がある。八百長? いいえ、演出です。
番組再開。
映像判定。この番組ガバいのか細かいのかよくわかんねーな。
僅差であすかが先。映像も上手く途切れてくれたのでヤラネーダの証拠も隠滅。改めて問題。ここはなに市?
「あおぞら市!」
地方紹介番組の鑑。
逆転優勝で部活も存続。一周回って冷静になったのかポーカーフェイスに戻る会長。これで内心「やっぱりあすかちゃんすご~い。早く帰って録画見なくちゃ」とか思ってたら面白い人確定なんだけどなぁ。どうなんですか百合子さん。
最後に優勝者から一言。あすかが言いよどんでいると
「大好きな『地元でモット~!』で優勝できて嬉しいです!」
「あっ! 私たちの町はとっても素敵なところなので皆さん是非遊びに来てください!」
言うようになったな。
「それに! あおぞら中もと~ってもいい学校なんだよ!」
はからずも学校アピールしてトロピカる部の面目躍如。
④次回予告
これはレベルダウンしてますわ。
◯トピック
ローラちゃんと××したい。
先週上げからの今週下げ。ローラは笑いのセンスもハイスペック。
風紀委員長が謎スキル習得してた回。
どうやら今回に引き続き次回もサブキャラに焦点が当たるようでトロピカる部を中心に広がりを見せていく模様。さんごがしっかりアピールできてたり、失敗を変身の一言で挽回したりと別になんてことはないんだけど、そのなんてことない活動で上手くやっていくのがトロピカる部。
シリアスな話をやるでも、良い話をするでもない。傍か見ると何やってるのかよくわからない。ぶっちゃけ遊んでる。でもそれが子どもにとっての学びであり経験であり成長なのである、というのも立派な子ども向け番組としてのメッセージです。別に子どもは成長するために遊んだり何かしてるわけじゃないからね。何かをしながら自然と成長していく。
気づいたら謎スキル習得してる。夏休みでリフレッシュしたら美声を披露したくもなる。こういう緩さって大事だよね。
①生徒会長からの挑戦
テレビ取材を受ける生徒会長。張り切ってインタビューに答える彼女の後ろで何やら動くトロピカる部。屋上から横断幕をオープン。「宿題が××な人!みんな集合!」。終わってない人向けの講習ってところでしょうか。需要ありそう。
が、強風が吹いて横断幕が飛んでしまい会長に直撃。テレビクルー共々池ポチャで放送事故。
「誰の仕業なの!?」
これにはまなつとローラも粛々と手をあげます。
当然生徒会室に呼び出されて怒られます。
それだけでなく横断幕の「宿題が××な人!」もいかがわしい書き方だと苦言。そこは別にいいんじゃねーかな。宿題が終わってないって書かれたらうんざりするでしょ?とローラ。憤懣やるかたない会長は次の会議で活動停止処分について話し合うと矛先を収める気がない様子。その言葉にショックを受けるまなつ。映像がすぐにスライドするのでわかりにくいですがローラも同じような表情してて面白い。やりすぎだろ、とあすかが反論。このままいつものパターンかと思いきや……
テレビの司会者がやってくるとお礼を言われます。ハプニング映像がウケたらしい。これはイケると思ったのかクイズ番組にも出て欲しいとオファー。先ほどの口論を聞いていた司会者はクイズで決着をつけてはどうかと持ちかけます。なるほど……いやその理屈はおかしい。
「お引き受けいたします!」
!?!? いつになく乗り気な会長。再度テレビ出演すれば生徒会があおぞら中の良さをアピールできるチャンス。どーせ自分らが勝つけど万が一トロピカる部が勝ったら活動処分を取り消そう。仕事熱心なのか俗物なのか。まるで台本に書かれているかのような段取りの良さ。会長の挑発をあすかは受けて立ちます。司会者ホクホク顔だろうな。この子らなら数字取れる。
②地元でモット~!
世界のボタン展ってなんだよ?
最初から意味不明なものをぶっこんでスタートするクイズ番組。どうやらご当地を紹介しつつ地元民がクイズする番組のようです。
ちなみに先ほどから何か素人くさいしゃべりだなと思っていた司会者ですがお笑い芸人本人のようです。久々の芸能人出演回。見本のようなリアクションをするさんご。あすかは緊張でガチガチ。
開始早々火花をバチバチに燃やすトロピカる部と生徒会チーム(with風紀委員長)。お前らテレビ向きだな。ちなみに生徒会チームの「A」はあおぞら中のイニシャルかな。クイズは全4問。ガチガチのクイズ番組というより地元紹介がてらリアクションを見る番組ってところでしょうか。
要は1番になりゃいいんだよ、とほくそ笑むローラ。そういうこと。
第1問。亀は万年。鶴は何年?
楽勝問題。パイセンもいるし負ける要素がない。しかしこの番組、意外と金をかけているのかセスナ機から数字が書かれた紙を散布。高校生クイズみたいに身体も使えってことね。
0~10まで書かれた紙。直接1000とは書かれていないので組み合わせろということらしい。他のチームにバレないよう個室に入って回答。この番組地味に凝ってるな。トロピカる部が先取。生徒会チームもそれに続き第1ゲームを終了。
第2問は水族館。いわゆる◯×泥んこゲーム。
世界で1番大きな生き物はシロナガスクジラ? これはまなつでも知ってそう。しかしそれ以上に地元民であるローラがいるので万全。胸を張って自ら飛び込んでいきます。×を選んだ先は泥のベッド。
3年前に亡くなったデッカイカン爺さんは3倍大きかった!と主張するローラ。故人はちょっと。ていうかローカルすぎて知らねーよ。でも番組的には美味しい。これで学校でのローラの評価は残念な美少女で固定化されそうですが。
生徒会チームは正解して首位奪還。9・5・5・5・0とどんぐり状態に。
第3問。1万円以内で重ね着してウエストが1番太かったら勝ち。
夏で暑いのであすかに着てもらいます。部長良いように使われてるよね。実は風紀委員長が適正Sランク。校則違反のチェックをしているうちに服の目利きが出来るようなったらしい。どんな練度だよ。あの服、コットン◯%、オシャレだからアウト!みたいなチェックでもしてるの? 本人は負ける気がしない!と自信満々。とことん番組ウケいいな、こいつら。人としてどこに行きたいのかわかんねーけど。そんな彼女にニンマリと勝利の笑みを贈る会長。君もちょっとおかしな路線入ってるぞ。
目利きならさんごも負けてはいない。なおこの勝負、我慢対決要素も入っているのか時間をかけるほど負担が増すのでリタイアも発生。意外とエグいな、この企画。最後の最後にまなつがイヤリングを付けて終了。
生徒会チームは200センチ、ピッタリ1万円と完璧な手腕。対するトロピカる部は203センチ。しかし予算をオーバー。イヤリングが敗因。着るわけじゃないんだからカウントしなくても良かったんじゃね? でも番組的にはこういう失敗の方が美味しいのかもしれない。
生徒会チームは14点とトップを独走。これ勝ち確やん。
第4問。早押し問題。最初に正解したチームのみ10点。知ってた。ほぼ最後さえ取れば勝ち的なノリ。
みなさんが住んでいる市はなに市? ボタンを押して答えてください。ボタン? …ボタン展? 最初にぶっこんだネタがヒント。それを大声でまなつが言ってしまったのでマラソン開始。さっきからまなつがチョンボしまくりだけど司会者は「やっぱ出場させて正解だわ」と思ってるに違いない。傍から見たら絶対台本あるだろ、みたいな展開だもんな。
体力でもあすか&まなつとタメを張る会長。この人スイッチ入るとネジ外れるよね。まなつが全力を出した途端バナナトラップにハマって転倒。まるで良いところねぇ。実質2強争いに。
デッドヒートで美術館に入っていく両者。ラストスパートをかけてボタンにダイブ。ほぼ同着。ここでCM。
③ニチアサはトロピカル~ジュプリキュア!
夏休みでリフレッシュしたヌメリーが強襲。このアニメはクイズ番組じゃねーんだよ。玩具宣伝アニメ。「転んで泣かない」。キッチリ女児向けアニメの仕事をこなすまなつ嬢はプロ。
攻撃するも頭のボタンで衝撃が緩和されるのかダメージが思うように入らない。しかもうるさい。嫌気がさしたフラミンゴが久しぶりの必殺技でふっ飛ばすとローラにバトンタッチ。クイズ番組に台本はなくてもプリキュアには台本がある。八百長? いいえ、演出です。
番組再開。
映像判定。この番組ガバいのか細かいのかよくわかんねーな。
僅差であすかが先。映像も上手く途切れてくれたのでヤラネーダの証拠も隠滅。改めて問題。ここはなに市?
「あおぞら市!」
地方紹介番組の鑑。
逆転優勝で部活も存続。一周回って冷静になったのかポーカーフェイスに戻る会長。これで内心「やっぱりあすかちゃんすご~い。早く帰って録画見なくちゃ」とか思ってたら面白い人確定なんだけどなぁ。どうなんですか百合子さん。
最後に優勝者から一言。あすかが言いよどんでいると
「大好きな『地元でモット~!』で優勝できて嬉しいです!」
「あっ! 私たちの町はとっても素敵なところなので皆さん是非遊びに来てください!」
言うようになったな。
「それに! あおぞら中もと~ってもいい学校なんだよ!」
はからずも学校アピールしてトロピカる部の面目躍如。
④次回予告
これはレベルダウンしてますわ。
◯トピック
ローラちゃんと××したい。
先週上げからの今週下げ。ローラは笑いのセンスもハイスペック。
風紀委員長が謎スキル習得してた回。
どうやら今回に引き続き次回もサブキャラに焦点が当たるようでトロピカる部を中心に広がりを見せていく模様。さんごがしっかりアピールできてたり、失敗を変身の一言で挽回したりと別になんてことはないんだけど、そのなんてことない活動で上手くやっていくのがトロピカる部。
シリアスな話をやるでも、良い話をするでもない。傍か見ると何やってるのかよくわからない。ぶっちゃけ遊んでる。でもそれが子どもにとっての学びであり経験であり成長なのである、というのも立派な子ども向け番組としてのメッセージです。別に子どもは成長するために遊んだり何かしてるわけじゃないからね。何かをしながら自然と成長していく。
気づいたら謎スキル習得してる。夏休みでリフレッシュしたら美声を披露したくもなる。こういう緩さって大事だよね。
第23話「南乃祭り!教えて、ローラの願いごと!」
◯今週の出来事
①南乃島2日目 限定浴衣ガチャ開催
朝スクーバを体験。なお1人だけ体験できないカナヅチがいる模様。あとで一緒に泳ごうと誘うまなつ。ローラ的にはあまり触れられたくないので嫌そう。
スクーバが終わると浜辺で合宿開始。目的を再確認。トロピカる精神とトロピカる肉体を鍛える。ということで目一杯楽しむ……もといトロピカること!と挨拶するあすか。たまに部長らしいことをしておかないと存在意義が危ぶまれる。他のキャラが強すぎて役割食われてるからね。次回挽回のチャンス。
幸いうってつけのイベントがある。以前も話していた南乃祭り。小舟でちょっと離れたところにあるはての島へ行く。近すぎて果て感ねぇ。願い事を石に書いて海に投げると叶う。そういうわけで夜までは肉体作り。
アジトで1人仕事に勤しむエルダ。そこに郵便。一足先に夏休みを満喫していたふたりから写真付きの手紙。チョンギーレ良い顔してるなぁ。これは勝ち組の顔。夏休み取れない雑魚おりゅ? こんな暑い中働いてる奴なんておらんやろ? しかも台風が来る? え、出勤? 大変っすね(上から目線)
格の違いを見せつけられて羨ましがったエルダはバトラーに夏休みをねだります。杯を回収すればあげるよ。面倒くさがりつつも夏休みの誘惑には勝てない。
なまつ・あすか・ローラ組は近所の子ども達とビーチバレー。さんご・みのり組は太極拳。パイセンなんかハマったらしい。
水上ボートで再び海を満喫。この合宿意外と豪華。その後は野菜を収穫。苦いゴーヤとそうでないゴーヤの判別をするまなつ。昼食はゴーヤ入りのカレー。ゴーヤを気に入るみのり。また不味い飯作りそう。あとさんごはたまになんとも言えない表情するのがジワジワくる。この子顔芸多い。
昼食後は階段登り。体力が余っているまなつとあすかは余裕、ローラでギリ、残りはゴールすら怪しい。階段を上がったのは浴衣を借りるため。浴衣だけでなく色々貰います。田舎あるある。肉体はもういいので残すは精神。それはお祭りで達成できると話すまなつ。
家に戻って着付けしてもらいます。限定浴衣ガチャ開催。おら、石吐き出せや。2週連続限定でユーザーを絞り上げる東堂いづみは運営のやり方がわかってる。あすかはだいぶ雰囲気が変わる。みのりは髪型がちょっと変わっただけですが印象が柔らかくなった感じ。これはパイセン狙いで引くしかねぇ。前回ゲットしたアイテムで香り付け。
まなつの浴衣は昔母が使ったもの。そこから恋バナに発展しません。素敵な出会いを求めた次の瞬間、とても珍しいタコを乗せた男性とばったり。島に研究目的で行ったらしい。その時には水族館で働いてたのかな。母の話で信憑性アップ。
その頃、エルダは前回崩落した地下洞窟で杯回収。そういえば島の人全く騒いでないけどいいのだろうか。たぶんまなつ達は知らん顔したんだろうけど。
②人魚の願い
日が沈みかけた浜辺に屋台が並びいよいよ祭りの雰囲気。島民が集合。まなつ達も記念写真。
船ではての島に行くととみ婆から石を手渡されます。
ローラの石が他とちょっと違う。サンゴ礁の殻で珍しいと話すとみ婆。それを聞いたローラはラッキー!と喜びます。特別な自分には特別な石が似合うとか思ってそう。
マジックペンで願い事を記入。何を書くか迷っているとまなつが見本を見せます。みんなで目一杯トロピる。実はお願いを書くというより自分がしたいことや決意を書くのだと話すまなつ。自分で叶えるものだから。彼女の言葉を補足するように島民も祭りは毎年やっているので1年くらいで叶う願いの方が良いとアドバイス。目先の願いで良い。今作は「今一番大事なこと」というように敢えて射程を短く設定することで具体的にしています。そもそも1年と言っても子どもの1年は長いからね。
毎年願いを叶えていけば自分にとっての幸せへの道筋となる。とみ婆が良い感じに締めてくれます。先程からローラにカメラのスポットが当たっていますが、これは彼女と視聴者の視点を近づけるためでしょう。さんごがうっとりしてるときの顔って何かヤバいもん食ったような顔してて好き。あとパイセンは髪型なのか髪飾りなのかこっちの雰囲気の方が可愛いのでこっちデフォでお願いします。
海に投げた石は波で削れてまた島に帰ってくる。それを繰り返す。そんな話を聞きながら記入するローラ。まなつが何を書いたの?とせっつくと石を海に放ってしまいます。
投げられた石の先に居たエルダは祭りの様子に気づきイラッときます。自分は働いているのに。杯のついでにやる気も回収。対岸の異変に気づいたまなつ達は変身。「お祭り大好き」。船を踏み台に跳躍して一気に島へ。
ヤラネーダに見覚えがあるラメールは、それが自分が願いを書いた石だと気づきます。裏を見られるわけにはいかない。人魚のプライドを賭けた戦いが静かに幕を上げる。ヒーローでヒロインでお嬢様で美人でスペックが高くてギャグもやる。パイセンと別な方向で属性詰め過ぎなローラさん。これで破綻しないのだからズルい。
1人興奮している隙に、フラミンゴが先制攻撃。背中に何か書いてある!? 「バ」。暗号では? 裏に回ろうとするパパイアをガード。こうなっては仕方ない。白状するラメール。願いを書いた石だから背中を見るな。無茶な要求に戸惑う4人。こうなれば1人で片付けるしかない。新キャラ補正はギリギリまだある。前回アイテムゲットしたし。行ける。
棒立ちで見守る4人。その間もラメールは一気呵成に攻めると一本背負いを決めます。ゼッタイヤラネーダとは何だったのか。てか投げ飛ばしたら背中見えるぞ。そこまで気が回らないラメールは1人で話を進めます。プリキュアに変身してやる気回収して倒せるんだからほんとこいつ1人でいい。石は海の底へ。
八つ当たりは失敗したものの本来の目的は達成したエルダは退却。なんだかんだ言って一連の夏休み労働で1番働いた(成果を唯一出している)のはエルダだったりする。
「南乃島のかわいいを持って帰る」「太極拳を極める」「食べ頃野菜を見極められるようになる」「みんなでめいいっぱいトロピカる」。それぞれの願いが書かれた石を海へと投げ入れます。少し寂しそうなローラを気遣うまなつ。
夜空を見上げると満天の星空。たくさんの星が作り出す幻想的な光景。小さな願いをたくさん重ねると幸せの道筋になる。その言葉を思い起こした一同は改めて決意を固めます。何かキュンとくるローラ。胸の奥からぶわーって湧き上がってくる感じ。これがトロピカる精神。まさかの体得。ここで終われば綺麗に締められてローラのメンツは保たれた。が、現実は甘くない。
まなつが急に大声を上げると今朝方の約束を思い出します。ローラと一緒に泳いでない。別に帰ってからでも。いやダメ、明日の朝出発前に泳ごう。ローラのお願い絶対に叶える! きっとバタ足できるようになる。
何故それを知っている!? 案の定バレてました。
杯を手に入れた魔女はやる気を充填。まだ足りないらしい。
翌朝。約束通りバタ足の練習。ローラのスク水復刻ガチャ開催。
ビート板を支えにしてバタ足成功。早速得意げな表情を浮かべます。1年どころから1日で願いを叶えたローラはできる子。
③次回予告
会長急にポンコツ感出たぞ。
◯トピック
みんな限定ガチャはコンプリートできたかな?
パイセンだけ引けませんでした。
時期的に中盤、メンバー共通の思い出を作るのが夏祭りイベント。
表向きはローラの弱点だった人間姿でのカナヅチが話題に取り上げられていますが、物語的な視点で言えば「今1番大事なこと」をローラが共有することにあります。彼女の目標は言わずと知れた女王ですが、これに関しては曖昧で現女王の匙加減次第。なのでバタ足ができるようになる、というような具体的で今からでも始められるような目標を掲げて達成していくことの方が視聴者にもわかりやすい。
これは子ども番組……というかプリキュアのスタンスの取り方ですが、先に大きな(長い)目標を立ててしまうか、小さな努力を積み重ねていくかに分かれるところがあってトゥインクルなどは後者寄りです。そもそも子どもにとっての1年が長いしどんどん変わっていくので最初から大風呂敷を広げなくてもいいんじゃないか、というのは一理あります。
話しをローラに戻すと、設定上彼女は優秀な人魚で女王候補を名乗るだけの実力がある。でも人間になることで一部それが初期化されて小さな成長を改めて感じられるようになっています。なんでそんなことまでローラに割り振られているかと言えば彼女が実質的な主人公だからです。プリキュア(女王)という長い目標と、部活というその場その場の活動を両立するのが彼女だからです。
私がトロピカルに注目しているのはここですね。去年のヒーリングは「プリキュア」にガッチリ重点を置きました。生きることは戦うこと。戦うことはプリキュアであること。その一本筋で1年やり通したのがヒーリングでした。それ以前はプリキュアじゃなくても(変身して戦わなくても)いいんじゃね?ってくらいプリキュアの扱いが軽かったのでその反動でもあるんですが、プリキュアとしての私と、中学生としての私との綱引きは難しい。
じゃあいっそ視点を変えて、主人公が人間じゃなくてもいいんじゃね?ってしたのがトロピカルだと思ってます。女王目指して人間の世界にやってきた人魚。果たして彼女の未来は?
こういう無茶をやるのがプリキュアですね。魔法つかいがプリキュアやったり、アンドロイドがプリキュアやったり、宇宙人がプリキュアやってんだ、人魚がやったって、ついでに主人公にしたってええやろの精神。
次回は生徒会長とあすかにスポットが当たるようなので、だんだんと個別エピソードも開示されていきそうです。
①南乃島2日目 限定浴衣ガチャ開催
朝スクーバを体験。なお1人だけ体験できないカナヅチがいる模様。あとで一緒に泳ごうと誘うまなつ。ローラ的にはあまり触れられたくないので嫌そう。
スクーバが終わると浜辺で合宿開始。目的を再確認。トロピカる精神とトロピカる肉体を鍛える。ということで目一杯楽しむ……もといトロピカること!と挨拶するあすか。たまに部長らしいことをしておかないと存在意義が危ぶまれる。他のキャラが強すぎて役割食われてるからね。次回挽回のチャンス。
幸いうってつけのイベントがある。以前も話していた南乃祭り。小舟でちょっと離れたところにあるはての島へ行く。近すぎて果て感ねぇ。願い事を石に書いて海に投げると叶う。そういうわけで夜までは肉体作り。
アジトで1人仕事に勤しむエルダ。そこに郵便。一足先に夏休みを満喫していたふたりから写真付きの手紙。チョンギーレ良い顔してるなぁ。これは勝ち組の顔。夏休み取れない雑魚おりゅ? こんな暑い中働いてる奴なんておらんやろ? しかも台風が来る? え、出勤? 大変っすね(上から目線)
格の違いを見せつけられて羨ましがったエルダはバトラーに夏休みをねだります。杯を回収すればあげるよ。面倒くさがりつつも夏休みの誘惑には勝てない。
なまつ・あすか・ローラ組は近所の子ども達とビーチバレー。さんご・みのり組は太極拳。パイセンなんかハマったらしい。
水上ボートで再び海を満喫。この合宿意外と豪華。その後は野菜を収穫。苦いゴーヤとそうでないゴーヤの判別をするまなつ。昼食はゴーヤ入りのカレー。ゴーヤを気に入るみのり。また不味い飯作りそう。あとさんごはたまになんとも言えない表情するのがジワジワくる。この子顔芸多い。
昼食後は階段登り。体力が余っているまなつとあすかは余裕、ローラでギリ、残りはゴールすら怪しい。階段を上がったのは浴衣を借りるため。浴衣だけでなく色々貰います。田舎あるある。肉体はもういいので残すは精神。それはお祭りで達成できると話すまなつ。
家に戻って着付けしてもらいます。限定浴衣ガチャ開催。おら、石吐き出せや。2週連続限定でユーザーを絞り上げる東堂いづみは運営のやり方がわかってる。あすかはだいぶ雰囲気が変わる。みのりは髪型がちょっと変わっただけですが印象が柔らかくなった感じ。これはパイセン狙いで引くしかねぇ。前回ゲットしたアイテムで香り付け。
まなつの浴衣は昔母が使ったもの。そこから恋バナに発展しません。素敵な出会いを求めた次の瞬間、とても珍しいタコを乗せた男性とばったり。島に研究目的で行ったらしい。その時には水族館で働いてたのかな。母の話で信憑性アップ。
その頃、エルダは前回崩落した地下洞窟で杯回収。そういえば島の人全く騒いでないけどいいのだろうか。たぶんまなつ達は知らん顔したんだろうけど。
②人魚の願い
日が沈みかけた浜辺に屋台が並びいよいよ祭りの雰囲気。島民が集合。まなつ達も記念写真。
船ではての島に行くととみ婆から石を手渡されます。
ローラの石が他とちょっと違う。サンゴ礁の殻で珍しいと話すとみ婆。それを聞いたローラはラッキー!と喜びます。特別な自分には特別な石が似合うとか思ってそう。
マジックペンで願い事を記入。何を書くか迷っているとまなつが見本を見せます。みんなで目一杯トロピる。実はお願いを書くというより自分がしたいことや決意を書くのだと話すまなつ。自分で叶えるものだから。彼女の言葉を補足するように島民も祭りは毎年やっているので1年くらいで叶う願いの方が良いとアドバイス。目先の願いで良い。今作は「今一番大事なこと」というように敢えて射程を短く設定することで具体的にしています。そもそも1年と言っても子どもの1年は長いからね。
毎年願いを叶えていけば自分にとっての幸せへの道筋となる。とみ婆が良い感じに締めてくれます。先程からローラにカメラのスポットが当たっていますが、これは彼女と視聴者の視点を近づけるためでしょう。さんごがうっとりしてるときの顔って何かヤバいもん食ったような顔してて好き。あとパイセンは髪型なのか髪飾りなのかこっちの雰囲気の方が可愛いのでこっちデフォでお願いします。
海に投げた石は波で削れてまた島に帰ってくる。それを繰り返す。そんな話を聞きながら記入するローラ。まなつが何を書いたの?とせっつくと石を海に放ってしまいます。
投げられた石の先に居たエルダは祭りの様子に気づきイラッときます。自分は働いているのに。杯のついでにやる気も回収。対岸の異変に気づいたまなつ達は変身。「お祭り大好き」。船を踏み台に跳躍して一気に島へ。
ヤラネーダに見覚えがあるラメールは、それが自分が願いを書いた石だと気づきます。裏を見られるわけにはいかない。人魚のプライドを賭けた戦いが静かに幕を上げる。ヒーローでヒロインでお嬢様で美人でスペックが高くてギャグもやる。パイセンと別な方向で属性詰め過ぎなローラさん。これで破綻しないのだからズルい。
1人興奮している隙に、フラミンゴが先制攻撃。背中に何か書いてある!? 「バ」。暗号では? 裏に回ろうとするパパイアをガード。こうなっては仕方ない。白状するラメール。願いを書いた石だから背中を見るな。無茶な要求に戸惑う4人。こうなれば1人で片付けるしかない。新キャラ補正はギリギリまだある。前回アイテムゲットしたし。行ける。
棒立ちで見守る4人。その間もラメールは一気呵成に攻めると一本背負いを決めます。ゼッタイヤラネーダとは何だったのか。てか投げ飛ばしたら背中見えるぞ。そこまで気が回らないラメールは1人で話を進めます。プリキュアに変身してやる気回収して倒せるんだからほんとこいつ1人でいい。石は海の底へ。
八つ当たりは失敗したものの本来の目的は達成したエルダは退却。なんだかんだ言って一連の夏休み労働で1番働いた(成果を唯一出している)のはエルダだったりする。
「南乃島のかわいいを持って帰る」「太極拳を極める」「食べ頃野菜を見極められるようになる」「みんなでめいいっぱいトロピカる」。それぞれの願いが書かれた石を海へと投げ入れます。少し寂しそうなローラを気遣うまなつ。
夜空を見上げると満天の星空。たくさんの星が作り出す幻想的な光景。小さな願いをたくさん重ねると幸せの道筋になる。その言葉を思い起こした一同は改めて決意を固めます。何かキュンとくるローラ。胸の奥からぶわーって湧き上がってくる感じ。これがトロピカる精神。まさかの体得。ここで終われば綺麗に締められてローラのメンツは保たれた。が、現実は甘くない。
まなつが急に大声を上げると今朝方の約束を思い出します。ローラと一緒に泳いでない。別に帰ってからでも。いやダメ、明日の朝出発前に泳ごう。ローラのお願い絶対に叶える! きっとバタ足できるようになる。
何故それを知っている!? 案の定バレてました。
杯を手に入れた魔女はやる気を充填。まだ足りないらしい。
翌朝。約束通りバタ足の練習。ローラのスク水復刻ガチャ開催。
ビート板を支えにしてバタ足成功。早速得意げな表情を浮かべます。1年どころから1日で願いを叶えたローラはできる子。
③次回予告
会長急にポンコツ感出たぞ。
◯トピック
みんな限定ガチャはコンプリートできたかな?
パイセンだけ引けませんでした。
時期的に中盤、メンバー共通の思い出を作るのが夏祭りイベント。
表向きはローラの弱点だった人間姿でのカナヅチが話題に取り上げられていますが、物語的な視点で言えば「今1番大事なこと」をローラが共有することにあります。彼女の目標は言わずと知れた女王ですが、これに関しては曖昧で現女王の匙加減次第。なのでバタ足ができるようになる、というような具体的で今からでも始められるような目標を掲げて達成していくことの方が視聴者にもわかりやすい。
これは子ども番組……というかプリキュアのスタンスの取り方ですが、先に大きな(長い)目標を立ててしまうか、小さな努力を積み重ねていくかに分かれるところがあってトゥインクルなどは後者寄りです。そもそも子どもにとっての1年が長いしどんどん変わっていくので最初から大風呂敷を広げなくてもいいんじゃないか、というのは一理あります。
話しをローラに戻すと、設定上彼女は優秀な人魚で女王候補を名乗るだけの実力がある。でも人間になることで一部それが初期化されて小さな成長を改めて感じられるようになっています。なんでそんなことまでローラに割り振られているかと言えば彼女が実質的な主人公だからです。プリキュア(女王)という長い目標と、部活というその場その場の活動を両立するのが彼女だからです。
私がトロピカルに注目しているのはここですね。去年のヒーリングは「プリキュア」にガッチリ重点を置きました。生きることは戦うこと。戦うことはプリキュアであること。その一本筋で1年やり通したのがヒーリングでした。それ以前はプリキュアじゃなくても(変身して戦わなくても)いいんじゃね?ってくらいプリキュアの扱いが軽かったのでその反動でもあるんですが、プリキュアとしての私と、中学生としての私との綱引きは難しい。
じゃあいっそ視点を変えて、主人公が人間じゃなくてもいいんじゃね?ってしたのがトロピカルだと思ってます。女王目指して人間の世界にやってきた人魚。果たして彼女の未来は?
こういう無茶をやるのがプリキュアですね。魔法つかいがプリキュアやったり、アンドロイドがプリキュアやったり、宇宙人がプリキュアやってんだ、人魚がやったって、ついでに主人公にしたってええやろの精神。
次回は生徒会長とあすかにスポットが当たるようなので、だんだんと個別エピソードも開示されていきそうです。
第22話「ヒミツの大冒険!人魚の宝を探せ!」
◯今週の出来事
①期間限定 水着ガチャ開催
朝からボリューミー。パンに載せたハムエッグって美味しそうに見えるけど、実際には食べにくいよね。卵が半熟すぎると黄身が滴るし。スターフルーツは初耳。遅れて母登場。寝起きで若く見えるってなかなかだな。
朝食をかっこむとトロピカ体操を始めるまなつ。パイセン身体硬そう。そこに近所の子ども達がやってきます。この体操、地元では有名らしい。まなつが広めたのか、元々広まっていたのかますます謎。
郷に入れば郷に従え。みんなで南乃島を体験。
新提供イラストいいじゃん。
苦しそうに床に伏せる魔女。バトラーがやってくると同時に新しい玉が出現。どうやらこれでやる気を集めてこいということらしい。後回しの魔女が後回しできないラインってどの辺なんだろう。
ヌメリーの診療所で治療(絆創膏貼る)してもらうと、バトラーは先程の玉ゼッタイヤラネーダを見せます。前回の件でチョンギーレが休暇を取っているので今回はヌメリーの出番。渋々といった感じの彼女に、バカンスも兼ねて行ってくるといいと特別ミッションを与えます。福利厚生良さそう。
森をかき分けて秘密のビーチへ向かう一行。非効率的な進路ですがパイセンが乗り気なのでヨシ。冒険とか好きそう。苦労して辿り着いたのは文字通り秘密のビーチ。
早速水着になって遊びます。はい来ました水着限定ガチャ。4キャラ同時ピック天井なし。っていうかローラちゃんの水着がないんですけど!? これ水着ガチャで石吐き出した後にローラ単体ガチャ出して課金させるやつだわ。はー、東堂いづみマジクソ。引退するわ。
ローラは水を得た人魚の如く悠々と水中遊泳。旅行前は海なんて…と言ってた割にノリノリ。さんごは浜辺で星の砂を発見するも有孔虫の死骸と知って仰天。
都会(地方都市)の喧騒から離れ、物静かな浜辺でゆったりとした時間を過ごす一同。ローラちゃんのそのアングル良いっすね。やっぱりな、東堂いづみはできる子。これからもついていくぜ。
「うちに帰ってお昼寝する?」「それもいいな」「いや、よくない!」。合宿なんだから合宿っぽいことをしようとあすか。「合宿らしいことって?」。あ~ローラちゃんのヘソたまんねぇ。こうやってユーザーは飼いならされていくんですね。
言ってみたもののノープラン。自由研究として島の歴史を学ぶ…とか? 思いつきを提案。
父親に尋ねるととみ婆を紹介されます。当然まなつは知ってる。いわゆる長老。親から子へ、子から孫へ。口伝を残していく文化。少子高齢なので老人の語り手余りすぎ問題発生しそう。YouTuberみたいにパフォーマンスが重要になりますね。
近所の子ども達と一緒にとみ婆の家へ。地主感ある。手土産にマリングミを献上。
遊びに来てるのにみんな体操服なのはトロピカる部の統一感を出したいからかな。部で活動するとき大体制服だし。とはいえ基本的に帰省イベントなのでお爺ちゃんお婆ちゃんとの会話を入れるのは子ども向け番組の面目躍如。
子ども達のリクエストに応えてとみ婆は不思議な話を始めます。北の浜の洞窟に隠された宝物。前回まなつが言っていたアレ。海賊の宝ではなく、人魚の宝ではないかと話します。人魚のワードに食いつくローラ。おばば様が言うには満月を背にして森の中ではねる人魚の姿を目撃した。女王の若い頃でしょうか。
メモを取りながらみのりが質問。その人魚が宝を隠した? とみ婆は肯くとおばば様は何故か人魚が島に宝物を持ってきたと強く思ったのだと言います。後述する愚者の棺の件といい、この頃にひと悶着あったのかもしれない。
とみ婆の話に興奮するまなつ達。
心当たりは? 当然のようにローラは否定。そもそも人魚は海の生物。森に住まない。湧き水程度では無理。
同じ頃、ヌメリーも島に到着。徒歩で洞窟に入っていきます。
②人魚のお宝争奪戦
夕方、洞窟を訪れる一行。
危険と隣合わせ。息を呑んでいざ出発……する前に入場料金を入れます。観光名所なので当然。島の人ならみんな知ってるし、洞窟ならなおさら利用しない手はない。緊張感が削がれ脱力する一同。
実際中は照明や手すりなどで整備されている。ところが先程までとは打って変わって不安げな表情のまなつ。みのりが仕掛けると思ったとおりのリアクション。抱きつかれた瞬間のローラの顔がひでぇ。その子一応ヒロインなんですけどねぇ。しれっと「何でもない」と返すパイセン。こいつまたやりやがったな…って視線を向けるあすかとさんご。洞窟は怖くないけどオバケが出そうで怖いらしい。突然しがみつかれた割にちゃんとまなつを支えているローラは偉い。
奥の方から物音。他に観光客がいるのかもしれない。中は広く地図がないと迷うことも。地図を持ってないヌメリーさんは迷ってました。
宝物はどこに? みのりの推理を当てにするまなつ。パイセンの推理は当たり外れ大きいからなぁ。
情報が欲しいので童歌はないかと聞き返すみのり。夏海家に伝わる「お腹が空いた歌」を披露。絶対関係ねぇ。また物音。懐中電灯を向けると光の先にヌメリー。お互いに絶叫。落とした懐中電灯拾うまなつは案外冷静。そこから全力で逃走。
気づくと広い空間に出ます。照明がなくても明るい。土ボタルの一種では?とみのり。いつの間にかローラとはぐれてしまいました。
はぐれたローラは覚えがある香りにつられて進むと崖から落ちてしまいます。この洞窟、安全管理にちょっと問題があるような気がする。
地図を改めて確認。テキトーすぎるだろこの地図。
再びヌメリーと遭遇。どうやら目的は同じ。懐中電灯をゼッタイヤラネーダに。
崖から落ちたローラは例の香りがまだ続いていることに気づきます。パクトが自動追尾。後を追うと杯を発見。その上にパフュームシャイニーブレス(税込み2,090円)。パクトと同期。先程からの香りは間違いなくこのアイテムから。なんでこんなところに放置されているのか。封印のためでしょうか。
轟音。
戦闘開始。「1人迷子だ」。煽るのやめい。
ライトを使って視界を塞ぎつつ暴れるヤラネーダ。洞窟内なので崩落の危険が。ヌメリーはお宝と夏休みがかかっているので勤労意欲バッチリ。福利厚生が手厚い組織は強い。てか、崩落したらヌメリーも危ないと思うのだが。
ローラが合流。2週間ぶりのプリキュア。久しぶりの単独変身。身に染みるでぇ。はぁ~頬ずりしたい。やっぱり水着ガチャはスルーしてローラ単独ピックを狙うしかねぇ。
洞窟内で激しく争う両者。砕けて落下した大岩をバリアでキャッチ。今作のバリア担当は有能。ラメールに岩をトス。それを殴りつけてヤラネーダの頭部を破壊。後は合体技で、仕留められません。ヤラネーダは頭部を再生すると反撃。新商品と敵のインフレはセット。ということでこちらも手札を切ります。
「パフュームシャイニーリング!」
ちなみにこれは同じ造形でパクトに付属されています。なので買い集める必要はありません。パクトとスティックがドッキング。
「シャボンフォーム!」「アクアチャージ!」
回して自分も回る。
「プリキュア! オーシャンバブルシャワー!」
「ビクトリー!」
トドメ演出は同じ。
船を呼び出して撤退。ダイナミックにぶち開けやがったな。成果上がってないけど夏休みとる気満々で帰っていくヌメリー。
ヌメリーが出た穴から大量の海水が浸水。やべぇ、観光名所潰しちまう。
急いで脱出。とみ婆の言葉を思い出したパパイアは先の出口をみんなに指示。しかしラメールが躓いて転倒。迫りくる海水。人魚だし大丈夫でしょ(楽観)
洞窟を進むと天井が抜けて月明かりが照らしています。ジャンプして脱出。パパイアの推測どおり洞窟は浜から森まで繋がっていました。かつて人魚が森に姿を現したのもそのためで、時間が経って海水が引いたってところでしょうか。
ローラが遅れて姿を現します。満月を背に優雅に舞う人魚。その姿をとみ婆と子ども達が目撃。その光景を目に焼き付けます。
ブレスレット取れなかったわ~と手ぶらで帰るヌメリー。必要なのは杯だと答えるバトラー。ブレスレットの下にあったヤツ。あの様子だとローラは回収してなさそうですが。何故やる気パワーが入った杯が?
昔々愚者の棺を解放しようとした者が魔女様のほかにもいた。新情報。それを阻止しようとした人魚が隠したのではないか。その話を聞いてエルダが改めて訊ねます。愚者の棺は本当に私達の望みを叶えてくれるの?
もちろんと即答するバトラー。何か怪しい。
まなつの実家に戻るとブレスレットを検めます。中身は練り香水。
敵がパワーアップして油断ならないと話すあすかに、まなつはブレスレットがあれば大丈夫と太鼓判。それを受けて当然よ!と笑うローラ。そんなこんなで南乃島の1日目の夜が更けていきます。
③次回予告
限定浴衣ガチャ開催。
◯トピック
浴衣ガチャ5キャラピック天井なし
ふざけんな東堂いづみ。
ハーフアニバーサリーイベントで手のひら返しまでがテンプレ。
夏休みイベント第1弾。帰省とパワーアップと人魚と敵方の関係をリンクさせたエピソード。
やる気の回収は毎回失敗しているのですでにプールされたやる気を回収するのは合理的なやり方。第三者の示唆は興味を引きますがプリキュアがそこまで話をガッチリ作っているかはその時々なので脇に置いておく程度で。話の流れ的に愚者の棺は女王もその存在を知っていると思われます。代々封印してきたやべーやつ的な存在なのか、予告でエルダが杯を回収していたので敵方も何かしら動きがありそう。まあ、この辺はおいおい。
表向きはローラ中心の進行。おばば様が見た人魚はおそらく現女王だと思われるので、そこにローラを重ねることで人魚の民間伝承と世代交代が上手くマッチしています。ローラにその気はないでしょうがやっていることは数十年前と同じでやる気を奪う何者かを阻止している。人魚の世界では定期的に起きている事件なのかもしれません。女王候補としての仕事は一旦終了しつつも先代をなぞっているので女王継承の話は進んでいると見ていいでしょう。この意味でも部活とプリキュア(人魚)の両立は図られています。
肝心のローラはやる気強奪事件を知らないっぽいので隠蔽されている感があるんですが、この作品の女王大丈夫なんだろうな? プリンセスとか肩書き付いている奴の信頼性ゼロなんだけど。そんなこんなでローラの女王修行は続く。
①期間限定 水着ガチャ開催
朝からボリューミー。パンに載せたハムエッグって美味しそうに見えるけど、実際には食べにくいよね。卵が半熟すぎると黄身が滴るし。スターフルーツは初耳。遅れて母登場。寝起きで若く見えるってなかなかだな。
朝食をかっこむとトロピカ体操を始めるまなつ。パイセン身体硬そう。そこに近所の子ども達がやってきます。この体操、地元では有名らしい。まなつが広めたのか、元々広まっていたのかますます謎。
郷に入れば郷に従え。みんなで南乃島を体験。
新提供イラストいいじゃん。
苦しそうに床に伏せる魔女。バトラーがやってくると同時に新しい玉が出現。どうやらこれでやる気を集めてこいということらしい。後回しの魔女が後回しできないラインってどの辺なんだろう。
ヌメリーの診療所で治療(絆創膏貼る)してもらうと、バトラーは先程の玉ゼッタイヤラネーダを見せます。前回の件でチョンギーレが休暇を取っているので今回はヌメリーの出番。渋々といった感じの彼女に、バカンスも兼ねて行ってくるといいと特別ミッションを与えます。福利厚生良さそう。
森をかき分けて秘密のビーチへ向かう一行。非効率的な進路ですがパイセンが乗り気なのでヨシ。冒険とか好きそう。苦労して辿り着いたのは文字通り秘密のビーチ。
早速水着になって遊びます。はい来ました水着限定ガチャ。4キャラ同時ピック天井なし。っていうかローラちゃんの水着がないんですけど!? これ水着ガチャで石吐き出した後にローラ単体ガチャ出して課金させるやつだわ。はー、東堂いづみマジクソ。引退するわ。
ローラは水を得た人魚の如く悠々と水中遊泳。旅行前は海なんて…と言ってた割にノリノリ。さんごは浜辺で星の砂を発見するも有孔虫の死骸と知って仰天。
都会(地方都市)の喧騒から離れ、物静かな浜辺でゆったりとした時間を過ごす一同。ローラちゃんのそのアングル良いっすね。やっぱりな、東堂いづみはできる子。これからもついていくぜ。
「うちに帰ってお昼寝する?」「それもいいな」「いや、よくない!」。合宿なんだから合宿っぽいことをしようとあすか。「合宿らしいことって?」。あ~ローラちゃんのヘソたまんねぇ。こうやってユーザーは飼いならされていくんですね。
言ってみたもののノープラン。自由研究として島の歴史を学ぶ…とか? 思いつきを提案。
父親に尋ねるととみ婆を紹介されます。当然まなつは知ってる。いわゆる長老。親から子へ、子から孫へ。口伝を残していく文化。少子高齢なので老人の語り手余りすぎ問題発生しそう。YouTuberみたいにパフォーマンスが重要になりますね。
近所の子ども達と一緒にとみ婆の家へ。地主感ある。手土産にマリングミを献上。
遊びに来てるのにみんな体操服なのはトロピカる部の統一感を出したいからかな。部で活動するとき大体制服だし。とはいえ基本的に帰省イベントなのでお爺ちゃんお婆ちゃんとの会話を入れるのは子ども向け番組の面目躍如。
子ども達のリクエストに応えてとみ婆は不思議な話を始めます。北の浜の洞窟に隠された宝物。前回まなつが言っていたアレ。海賊の宝ではなく、人魚の宝ではないかと話します。人魚のワードに食いつくローラ。おばば様が言うには満月を背にして森の中ではねる人魚の姿を目撃した。女王の若い頃でしょうか。
メモを取りながらみのりが質問。その人魚が宝を隠した? とみ婆は肯くとおばば様は何故か人魚が島に宝物を持ってきたと強く思ったのだと言います。後述する愚者の棺の件といい、この頃にひと悶着あったのかもしれない。
とみ婆の話に興奮するまなつ達。
心当たりは? 当然のようにローラは否定。そもそも人魚は海の生物。森に住まない。湧き水程度では無理。
同じ頃、ヌメリーも島に到着。徒歩で洞窟に入っていきます。
②人魚のお宝争奪戦
夕方、洞窟を訪れる一行。
危険と隣合わせ。息を呑んでいざ出発……する前に入場料金を入れます。観光名所なので当然。島の人ならみんな知ってるし、洞窟ならなおさら利用しない手はない。緊張感が削がれ脱力する一同。
実際中は照明や手すりなどで整備されている。ところが先程までとは打って変わって不安げな表情のまなつ。みのりが仕掛けると思ったとおりのリアクション。抱きつかれた瞬間のローラの顔がひでぇ。その子一応ヒロインなんですけどねぇ。しれっと「何でもない」と返すパイセン。こいつまたやりやがったな…って視線を向けるあすかとさんご。洞窟は怖くないけどオバケが出そうで怖いらしい。突然しがみつかれた割にちゃんとまなつを支えているローラは偉い。
奥の方から物音。他に観光客がいるのかもしれない。中は広く地図がないと迷うことも。地図を持ってないヌメリーさんは迷ってました。
宝物はどこに? みのりの推理を当てにするまなつ。パイセンの推理は当たり外れ大きいからなぁ。
情報が欲しいので童歌はないかと聞き返すみのり。夏海家に伝わる「お腹が空いた歌」を披露。絶対関係ねぇ。また物音。懐中電灯を向けると光の先にヌメリー。お互いに絶叫。落とした懐中電灯拾うまなつは案外冷静。そこから全力で逃走。
気づくと広い空間に出ます。照明がなくても明るい。土ボタルの一種では?とみのり。いつの間にかローラとはぐれてしまいました。
はぐれたローラは覚えがある香りにつられて進むと崖から落ちてしまいます。この洞窟、安全管理にちょっと問題があるような気がする。
地図を改めて確認。テキトーすぎるだろこの地図。
再びヌメリーと遭遇。どうやら目的は同じ。懐中電灯をゼッタイヤラネーダに。
崖から落ちたローラは例の香りがまだ続いていることに気づきます。パクトが自動追尾。後を追うと杯を発見。その上にパフュームシャイニーブレス(税込み2,090円)。パクトと同期。先程からの香りは間違いなくこのアイテムから。なんでこんなところに放置されているのか。封印のためでしょうか。
轟音。
戦闘開始。「1人迷子だ」。煽るのやめい。
ライトを使って視界を塞ぎつつ暴れるヤラネーダ。洞窟内なので崩落の危険が。ヌメリーはお宝と夏休みがかかっているので勤労意欲バッチリ。福利厚生が手厚い組織は強い。てか、崩落したらヌメリーも危ないと思うのだが。
ローラが合流。2週間ぶりのプリキュア。久しぶりの単独変身。身に染みるでぇ。はぁ~頬ずりしたい。やっぱり水着ガチャはスルーしてローラ単独ピックを狙うしかねぇ。
洞窟内で激しく争う両者。砕けて落下した大岩をバリアでキャッチ。今作のバリア担当は有能。ラメールに岩をトス。それを殴りつけてヤラネーダの頭部を破壊。後は合体技で、仕留められません。ヤラネーダは頭部を再生すると反撃。新商品と敵のインフレはセット。ということでこちらも手札を切ります。
「パフュームシャイニーリング!」
ちなみにこれは同じ造形でパクトに付属されています。なので買い集める必要はありません。パクトとスティックがドッキング。
「シャボンフォーム!」「アクアチャージ!」
回して自分も回る。
「プリキュア! オーシャンバブルシャワー!」
「ビクトリー!」
トドメ演出は同じ。
船を呼び出して撤退。ダイナミックにぶち開けやがったな。成果上がってないけど夏休みとる気満々で帰っていくヌメリー。
ヌメリーが出た穴から大量の海水が浸水。やべぇ、観光名所潰しちまう。
急いで脱出。とみ婆の言葉を思い出したパパイアは先の出口をみんなに指示。しかしラメールが躓いて転倒。迫りくる海水。人魚だし大丈夫でしょ(楽観)
洞窟を進むと天井が抜けて月明かりが照らしています。ジャンプして脱出。パパイアの推測どおり洞窟は浜から森まで繋がっていました。かつて人魚が森に姿を現したのもそのためで、時間が経って海水が引いたってところでしょうか。
ローラが遅れて姿を現します。満月を背に優雅に舞う人魚。その姿をとみ婆と子ども達が目撃。その光景を目に焼き付けます。
ブレスレット取れなかったわ~と手ぶらで帰るヌメリー。必要なのは杯だと答えるバトラー。ブレスレットの下にあったヤツ。あの様子だとローラは回収してなさそうですが。何故やる気パワーが入った杯が?
昔々愚者の棺を解放しようとした者が魔女様のほかにもいた。新情報。それを阻止しようとした人魚が隠したのではないか。その話を聞いてエルダが改めて訊ねます。愚者の棺は本当に私達の望みを叶えてくれるの?
もちろんと即答するバトラー。何か怪しい。
まなつの実家に戻るとブレスレットを検めます。中身は練り香水。
敵がパワーアップして油断ならないと話すあすかに、まなつはブレスレットがあれば大丈夫と太鼓判。それを受けて当然よ!と笑うローラ。そんなこんなで南乃島の1日目の夜が更けていきます。
③次回予告
限定浴衣ガチャ開催。
◯トピック
浴衣ガチャ5キャラピック天井なし
ふざけんな東堂いづみ。
ハーフアニバーサリーイベントで手のひら返しまでがテンプレ。
夏休みイベント第1弾。帰省とパワーアップと人魚と敵方の関係をリンクさせたエピソード。
やる気の回収は毎回失敗しているのですでにプールされたやる気を回収するのは合理的なやり方。第三者の示唆は興味を引きますがプリキュアがそこまで話をガッチリ作っているかはその時々なので脇に置いておく程度で。話の流れ的に愚者の棺は女王もその存在を知っていると思われます。代々封印してきたやべーやつ的な存在なのか、予告でエルダが杯を回収していたので敵方も何かしら動きがありそう。まあ、この辺はおいおい。
表向きはローラ中心の進行。おばば様が見た人魚はおそらく現女王だと思われるので、そこにローラを重ねることで人魚の民間伝承と世代交代が上手くマッチしています。ローラにその気はないでしょうがやっていることは数十年前と同じでやる気を奪う何者かを阻止している。人魚の世界では定期的に起きている事件なのかもしれません。女王候補としての仕事は一旦終了しつつも先代をなぞっているので女王継承の話は進んでいると見ていいでしょう。この意味でも部活とプリキュア(人魚)の両立は図られています。
肝心のローラはやる気強奪事件を知らないっぽいので隠蔽されている感があるんですが、この作品の女王大丈夫なんだろうな? プリンセスとか肩書き付いている奴の信頼性ゼロなんだけど。そんなこんなでローラの女王修行は続く。
第21話「夏休み!トロピカる部の合宿計画!」
①夏合宿 前日譚
夏休みだと浮かれるまなつ。対称的にローラは折角学校に通っているのに休みでは意味がないと不満顔。学校がなくても楽しいことはたくさんあるとみんなで例を上げます。夏合宿とか。なにそれ?
以前も話題になりましたがその時はローラがいなかった(人魚姫を読むために抜け出していた)ので再度おさらい。「みんなでお泊り」のフレーズにちょっと心が動くローラ。トロピカる部の合宿って何すればいいの? もっともな疑問を浮かべるさんご。目的があるようでないからな、この部活。とりあえず各自のスケジュールを確認して日付だけ確定させることに。
あすか「毎日筋トレ」その筋肉どこで使うの?
みのり「毎日図書館」涼しくて良いね。
さんご「家族旅行」一番金持ってそう。
まなつ「南乃島に帰省」それだ。
満場一致で南乃島合宿に決まり。
目的が決まったのでみんなで集まってしおり作り。具体的に内容を詰めていきます。まなつの掛け声に応えてるのがさんごだけってのがちょっとウケる。この子地味だけどノリは良いんだよな。
南乃島はいわばトロピカル発祥の地。トロピカる精神とトロピカる肉体を鍛えるのがテーマ、と話すまなつ。部員にすら理解できない。ということでみんなの意見を聞きます。何かやりたいことある? テーマいらねーじゃん。
島なので海に関係する遊びが多い。あすかはイルカやクジラに興味を持ちます。スクーバもできるよ。スキューバダイビングのこと? 中学生でそれができればなかなか良い思い出になりそう。それまで黙って聞いていたローラはそんなの珍しくもなんともないと意見。人魚にとっては日常的な光景。海以外のイベントが欲しい。
それならと冒険プランを提案するまなつ。洞窟の奥にお宝があるという噂。これにはローラ以外も食いつきます。みのりの薄い本が厚くなりそう。まだ見つかっていないのでもし見つけられれば大発見。ローラも宝石にうっとり。人魚というファンシーな存在なくせに一番俗物感ある。
プリキュア恒例の夏祭りもあるのでイベントに事欠かない。
数時間後。
母がスイカを持ってやってきます。ある程度煮詰まったような雰囲気。ノートを見ると1時間単位でびっちり。絶対計画倒れになるぞ。移動や準備時間考慮されてねーだろ。ましてや集団行動となれば絶対ロスする時間あるから。子どもらしい無茶なスケジュールに「大忙しね」と笑う母。そんなにガチガチに予定を立てなくてもいいんじゃない?とアドバイス。のんびりした所だから。島に行ってそれから考えても良いんじゃない? それも旅行の醍醐味。一番やりたいことをやるのがトロピカる部。
アドバイスに素直に従いつつもまなつは招待したい場所があると言います。私だけが知ってる秘密のビーチ。だから海なんて珍しくもなんともないと不満を漏らすローラを説得して白紙のページに「ひみつのビーチ」と書き込みます。計画はOK。
アジトでは気だるげな様子の幹部達。
やる気を集めるやる気がない。夏休みでよくない? じゃあやる気を集めた人から順番に夏休みを許可しよう。労使協議により即断即決。なんというホワイト。敵組織の方が現実世界より優しいという優しい世界。それを聞いた瞬間にやる気を出す3人。おめぇらよ……みたいなため息をつきながらもバトラーはチョンギーレを指名。中間管理職も大変。でもホワイト。
合宿を翌日に控え、テンションが高まるまなつ。ローラと一緒に荷造り。ミラーをトランクへ。それ髪の毛の中に収納してればいいんじゃない? 人間モードだと謎収納できないんだろうか。ポットも忘れずに。まなつのトランクはこっちに来たときのように大荷物。なにやらサプライズがあるらしい。
同時に母も学校と各家庭に根回し完了。前日にやる話じゃないけどそこはご愛嬌。明日は仕事が残っているのでフェリーで合流することに。
布団に入るとローラをからかうまなつ。こういう場合本人が一番ウキウキだったりする。ちなみにローラの寝室はロフトでソファーがベッド。ポットの中で寝てもいいと思うのだけど気分で変えているのかもしれない。
気配を感じて目を開けるとまなつが見ています。案の定テンションが高くなって眠れない。しょうがないと言いながらも満更でない様子のローラ。くるるんを挟んで川の字になります。唐突な百合要素。東堂いづみもそろそろ性癖隠せなくなってきたな。
実は…とローラが打ち明けようとすると肝心のまなつはすでに爆睡。恥と勇気を返せ。眠っているまなつの頬を引っ張ると自分も夢の中へ入ります。
②夏合宿の始まりの始まり
天気は暑いほどに晴れ。夏休みの始まりとあって一般人も休日モード。そんなもんなのかとやや呆れた様子のローラ。グランオーシャンに長期休暇ないんだろうか。海底だし季節の変化受けにくいか。
最初にさんごと合流。なんかすでに疲労感MAX。着替え以外にも大量のコスメを持ち込んだらしい。旅行は純粋に旅行を楽しんだ方が色々良いと思うぞ。積載量オーバーのため片方の鞄をまなつが引き受けます。こっちも見た目的にはすでに過積載なんだが。
続いてみのりと合流。こっちは同人即売会直後みたいに袋を両手に抱えて引きつっています。全100巻の小説を読むつもりらしい。グイン・サーガかな? 何泊するつもりなんだよ。せめて電子化してこい。もう片方はみんなにオススメの本。さんごのコスメとブッキングして読まなさそう。こっちはローラが助け舟を出します
トリはあすか。こちらはほどほど。お弁当持参。フェリーで食べるつもりらしい。流石先輩わかってる。枕は大事。無駄にふかふかの枕とか、やたら高い枕とか首疲れて困る。
全員集まったのでフェリーへ。
チョンギーレが休暇を取るために出勤。まなつのトランクがヤラネーダに。珍しいパターンだけど特に狙ったわけではないらしい。
今週はちょっと長めのバンク。プリキュアは「年中無休」。アニメスタッフってブラックそうだもんな。
お互いに夏休みがかかったバトル。いつもと気合が違う。ヤラネーダが口を開けると内部には大量のメロンパン。おやつ用とお土産用。口からビーチボール他を射出。これを利用して反撃。しかし相手は怯むことなく水鉄砲を斉射。食い物と玩具しか入ってねぇ。持ち物検査みたいなノリに。宿題に触れられるも話題をフェリーに逸らすことに成功。宿題は今大事じゃない。プライオリティという名の現実逃避。
ヤラネーダは吐き出すのをやめて牙で近接攻撃。これはガチで危ない。最初の時に吐き出した鍵を拾って反撃開始。久しぶりのパパイアショットで足止め。上段からの攻撃で口を閉じると施錠。あとはいつものルーティーン。来週あたり強化されそうなのでストリームも見納めでしょうか。
試合に負けても夏休みが貰えれば勝ち。チョンギーレ1抜け。先週損したのでこれで挽回。
ダッシュでフェリーへ行くと無事母と合流。
アジトの図書館でバトラーは調べ物。洞窟の絵。当たりを見つけたらしい。
船の上で早速お弁当タイム。
まなつが指差すとその先に南乃島。意外に近ぇな。ご飯食べる時間無くね?
島では住民が1話と同じように待機。まなつの帰省をみんなで喜びます。
③次回予告
水着回キタ! と思ったら人魚に戻ってんじゃねーよ!
◯トピック
よくよく考えたら人魚って裸じゃね?
映画はローラ主軸+αでハートキャッチ。5に続きハートキャッチはシリーズでも人気作なのでド安定なセレクト。今後は秋映画でも先輩とのコラボが主流になるのかな。プリンセスに招待されたと聞くとヤバい臭いがプンプンしますが(風評被害)。
ちなみにハートキャッチ映画の作画は上ケンさんがやってて、今作も同じく担当するのですこぶる相性は良い。最近名前見てなかったけど映画担当されてたのね。
とまあ、映画の話はさておき。
本編は夏休みに入り帰省イベント。雰囲気的に数週はやりそうなのでローラの強化アイテムの他にまなつのエピソードが入りそうな気配。トロピカる部としてもより絆を深められそうな舞台なので何をやらかしてくれるのやら。
夏休みだと浮かれるまなつ。対称的にローラは折角学校に通っているのに休みでは意味がないと不満顔。学校がなくても楽しいことはたくさんあるとみんなで例を上げます。夏合宿とか。なにそれ?
以前も話題になりましたがその時はローラがいなかった(人魚姫を読むために抜け出していた)ので再度おさらい。「みんなでお泊り」のフレーズにちょっと心が動くローラ。トロピカる部の合宿って何すればいいの? もっともな疑問を浮かべるさんご。目的があるようでないからな、この部活。とりあえず各自のスケジュールを確認して日付だけ確定させることに。
あすか「毎日筋トレ」その筋肉どこで使うの?
みのり「毎日図書館」涼しくて良いね。
さんご「家族旅行」一番金持ってそう。
まなつ「南乃島に帰省」それだ。
満場一致で南乃島合宿に決まり。
目的が決まったのでみんなで集まってしおり作り。具体的に内容を詰めていきます。まなつの掛け声に応えてるのがさんごだけってのがちょっとウケる。この子地味だけどノリは良いんだよな。
南乃島はいわばトロピカル発祥の地。トロピカる精神とトロピカる肉体を鍛えるのがテーマ、と話すまなつ。部員にすら理解できない。ということでみんなの意見を聞きます。何かやりたいことある? テーマいらねーじゃん。
島なので海に関係する遊びが多い。あすかはイルカやクジラに興味を持ちます。スクーバもできるよ。スキューバダイビングのこと? 中学生でそれができればなかなか良い思い出になりそう。それまで黙って聞いていたローラはそんなの珍しくもなんともないと意見。人魚にとっては日常的な光景。海以外のイベントが欲しい。
それならと冒険プランを提案するまなつ。洞窟の奥にお宝があるという噂。これにはローラ以外も食いつきます。みのりの薄い本が厚くなりそう。まだ見つかっていないのでもし見つけられれば大発見。ローラも宝石にうっとり。人魚というファンシーな存在なくせに一番俗物感ある。
プリキュア恒例の夏祭りもあるのでイベントに事欠かない。
数時間後。
母がスイカを持ってやってきます。ある程度煮詰まったような雰囲気。ノートを見ると1時間単位でびっちり。絶対計画倒れになるぞ。移動や準備時間考慮されてねーだろ。ましてや集団行動となれば絶対ロスする時間あるから。子どもらしい無茶なスケジュールに「大忙しね」と笑う母。そんなにガチガチに予定を立てなくてもいいんじゃない?とアドバイス。のんびりした所だから。島に行ってそれから考えても良いんじゃない? それも旅行の醍醐味。一番やりたいことをやるのがトロピカる部。
アドバイスに素直に従いつつもまなつは招待したい場所があると言います。私だけが知ってる秘密のビーチ。だから海なんて珍しくもなんともないと不満を漏らすローラを説得して白紙のページに「ひみつのビーチ」と書き込みます。計画はOK。
アジトでは気だるげな様子の幹部達。
やる気を集めるやる気がない。夏休みでよくない? じゃあやる気を集めた人から順番に夏休みを許可しよう。労使協議により即断即決。なんというホワイト。敵組織の方が現実世界より優しいという優しい世界。それを聞いた瞬間にやる気を出す3人。おめぇらよ……みたいなため息をつきながらもバトラーはチョンギーレを指名。中間管理職も大変。でもホワイト。
合宿を翌日に控え、テンションが高まるまなつ。ローラと一緒に荷造り。ミラーをトランクへ。それ髪の毛の中に収納してればいいんじゃない? 人間モードだと謎収納できないんだろうか。ポットも忘れずに。まなつのトランクはこっちに来たときのように大荷物。なにやらサプライズがあるらしい。
同時に母も学校と各家庭に根回し完了。前日にやる話じゃないけどそこはご愛嬌。明日は仕事が残っているのでフェリーで合流することに。
布団に入るとローラをからかうまなつ。こういう場合本人が一番ウキウキだったりする。ちなみにローラの寝室はロフトでソファーがベッド。ポットの中で寝てもいいと思うのだけど気分で変えているのかもしれない。
気配を感じて目を開けるとまなつが見ています。案の定テンションが高くなって眠れない。しょうがないと言いながらも満更でない様子のローラ。くるるんを挟んで川の字になります。唐突な百合要素。東堂いづみもそろそろ性癖隠せなくなってきたな。
実は…とローラが打ち明けようとすると肝心のまなつはすでに爆睡。恥と勇気を返せ。眠っているまなつの頬を引っ張ると自分も夢の中へ入ります。
②夏合宿の始まりの始まり
天気は暑いほどに晴れ。夏休みの始まりとあって一般人も休日モード。そんなもんなのかとやや呆れた様子のローラ。グランオーシャンに長期休暇ないんだろうか。海底だし季節の変化受けにくいか。
最初にさんごと合流。なんかすでに疲労感MAX。着替え以外にも大量のコスメを持ち込んだらしい。旅行は純粋に旅行を楽しんだ方が色々良いと思うぞ。積載量オーバーのため片方の鞄をまなつが引き受けます。こっちも見た目的にはすでに過積載なんだが。
続いてみのりと合流。こっちは同人即売会直後みたいに袋を両手に抱えて引きつっています。全100巻の小説を読むつもりらしい。グイン・サーガかな? 何泊するつもりなんだよ。せめて電子化してこい。もう片方はみんなにオススメの本。さんごのコスメとブッキングして読まなさそう。こっちはローラが助け舟を出します
トリはあすか。こちらはほどほど。お弁当持参。フェリーで食べるつもりらしい。流石先輩わかってる。枕は大事。無駄にふかふかの枕とか、やたら高い枕とか首疲れて困る。
全員集まったのでフェリーへ。
チョンギーレが休暇を取るために出勤。まなつのトランクがヤラネーダに。珍しいパターンだけど特に狙ったわけではないらしい。
今週はちょっと長めのバンク。プリキュアは「年中無休」。アニメスタッフってブラックそうだもんな。
お互いに夏休みがかかったバトル。いつもと気合が違う。ヤラネーダが口を開けると内部には大量のメロンパン。おやつ用とお土産用。口からビーチボール他を射出。これを利用して反撃。しかし相手は怯むことなく水鉄砲を斉射。食い物と玩具しか入ってねぇ。持ち物検査みたいなノリに。宿題に触れられるも話題をフェリーに逸らすことに成功。宿題は今大事じゃない。プライオリティという名の現実逃避。
ヤラネーダは吐き出すのをやめて牙で近接攻撃。これはガチで危ない。最初の時に吐き出した鍵を拾って反撃開始。久しぶりのパパイアショットで足止め。上段からの攻撃で口を閉じると施錠。あとはいつものルーティーン。来週あたり強化されそうなのでストリームも見納めでしょうか。
試合に負けても夏休みが貰えれば勝ち。チョンギーレ1抜け。先週損したのでこれで挽回。
ダッシュでフェリーへ行くと無事母と合流。
アジトの図書館でバトラーは調べ物。洞窟の絵。当たりを見つけたらしい。
船の上で早速お弁当タイム。
まなつが指差すとその先に南乃島。意外に近ぇな。ご飯食べる時間無くね?
島では住民が1話と同じように待機。まなつの帰省をみんなで喜びます。
③次回予告
水着回キタ! と思ったら人魚に戻ってんじゃねーよ!
◯トピック
よくよく考えたら人魚って裸じゃね?
映画はローラ主軸+αでハートキャッチ。5に続きハートキャッチはシリーズでも人気作なのでド安定なセレクト。今後は秋映画でも先輩とのコラボが主流になるのかな。プリンセスに招待されたと聞くとヤバい臭いがプンプンしますが(風評被害)。
ちなみにハートキャッチ映画の作画は上ケンさんがやってて、今作も同じく担当するのですこぶる相性は良い。最近名前見てなかったけど映画担当されてたのね。
とまあ、映画の話はさておき。
本編は夏休みに入り帰省イベント。雰囲気的に数週はやりそうなのでローラの強化アイテムの他にまなつのエピソードが入りそうな気配。トロピカる部としてもより絆を深められそうな舞台なので何をやらかしてくれるのやら。
第20話「名探偵みのりん!消えたメロンパン事件!」
◯今週の出来事
①ピカリン探偵の事件簿
大混雑する購買部。その理由は季節限定1日1個のプレミアムトロピカルメロンパンの抽選があるため。しかもラストチャンス。まなつが一縷の望みを賭けて挑戦すると見事当選。
「この時の私は嬉しくてトロピカるあまり想像もしていませんでした。あの恐ろしいメロンパン事件が起こるなんて…」
包みを抱えながらウッキウキで部室へと向かうまなつ。意味深に「調整中」と書かれたエレベータ。階段でさんごとすれ違い部室へ。
部室ではくるるんが昼寝。自慢気にくるるんにメロンパンを見せるまなつ。もうメロンパンってよりヒトデにしか見えねぇ。食べようとしたところで校内放送。財布の落とし物。それ自分じゃん! 断腸の思いでメロンパンを戻すと部室を出ていきます。
再び部室には静けさが戻ります。今でも部室の内装賑やかだな。
無事財布を回収して部室に戻るとすでにメンバーは全員着席。まなつが限定メロンパンを当てたと知ったみんなは異口同音に羨ましがります。では早速食べ……ようとしたところで包みがないことに気づくまなつ。部室中を探しても見つかりません。てか、ローラの定位置ってやっぱそこなんだな。ずいぶん浅く座ってるけどお尻痛くならない? あまりのショックのまなつは倒れてしまいます。
まなつのリアクションに事態の深刻さを感じ取る一同。……の後ろで何かコソコソしてる人。
「どうやら吾輩の出番だな」
また何か変なもん食ったなこいつ。
最近ミステリーにハマっているらしくピカリン探偵になりきるとピカっと解決してみせましょう!と啖呵を切ります。この子また黒歴史増やしてるぞ。今のうちに証拠の写真撮りまくろう。あとで使えるぜ、ぐへへっ。
「そのキャラ何?」「そんなメガネを持ち歩いてるとは相当好きなんだな」と困惑しながらもツッコミを入れるローラとあすか。話の都合で設定を盛る必要が出てきたらみのりに突っ込んどけの精神。スタッフ自重しない。もうこれで何度目だよ、パイセンのメイン回(というほど今回メインではないんだけど)。あすかなんてまともに貰えてねーぞ。それともみのりはスタッフの弱みでも握ってるの? 最近の黄色は大人しめだったからここに来て反動が大きくなった感。
面白いと思ったのかまなつは立ち直ると助手をやると言います。犯人じゃないしワトソン役にはちょうどいい。
事件を整理。
まず黒板に地形を図示。…思ったより本格的に書いてるよ、この人。
部室への経路は2つ。1つ目のエレベータは調整中のため出入り不可。階段はさんごが掃除していた。さんご曰く階段を通ったのはこのメンバーだけ。すなわち犯人はこの中にいる。容疑者扱いされてちょっと戸惑っているさんごとあすかの隣でデーンと構えてるローラにちょっと吹く。
答えをせっつくまなつを抑えて、まずは事実確認。彼女が最初部室に来たときに居た(あった)のはくるるんとポット。くるるんは海の妖精なのでメロンパンは食べない。容疑者から外れます。次にローラはポットの中で休んでいたと言います。
「ピカッときた~!」。ピカリン探偵の掛け声らしい。そのメガネ電池入ってるの? 犯人はローラと名指し。推理もへったくれもないな。疑われたローラは関与を否定。私は次期女王候補、その名に賭けて食べていないと断言。まあ、君が犯人なんだけどね。その認識がないだけで。
言い張るところがあやしい。アリバイもない。とはいえそれはみんな同じ。
あすかとみのりは一緒に部室へ来た。この時は包みは置いてあった。その後一旦あすかは教室へ。そこに噛み付くみのり。教室へ戻ったと見せかけて3階のベランダから屋上へ上がり、自分がいなくなった隙きをついて犯行に及んだのではないか? ここの犯行シーンの作画コミカルで可愛いよね。
メロンパン食べたがっていたし動機もある。あすかは犯行を否定するもみんなの疑いの目は晴れません。メイン回も与えられず、人望もないあすか先輩可哀想。みのりは図書室で本を借りたのでアリバイがある。いやそれなら犯行後にアリバイを作るために図書室へ行ったんじゃないかと反論。だんだんと空気が悪くなっていくのを察したさんごが止めに入りますがやぶ蛇。さんごも犯行は可能。とりあえずみのりは容疑者を片っ端から犯人扱いするのやめろ。ポンコツ探偵かよ。
お互いがお互いを疑う泥沼に入り込み部室の空気は険悪に。
アジトではチョンギーレのゼリーが行方不……ヌメリーとエルダが食べてました。名前書いてないからセーフ。善意の第三者だからしょうがないね。悪意しかねぇ。そこにバトラーが出勤をせっついてきます。今日はあみだくじでチョンギーレ。今週いいとこねぇ。
②女王の名に賭けて食べました
ゼリーを食べられ運悪く出勤することになってもしっかり仕事するチョンギーレさんは労働者の鑑。
水に流そうとするまなつを制止する一同。もはやこれはプライドの問題。そもそも限定メロンパンってどんななの? ローラの質問に答えるまなつ。と、そこで振動。いつものお時間。
現場に急行。パンのヤラネーダにギクリとする一同。てかみのりんはそのメガネのまま来たのか。メロンパンのことは一先ず置いて、今一番やらなきゃいけないことをやろうと優先順位を決めるまなつ。それを聞いたみのりも眼鏡を掛けかえてプリキュアに専念。バンクの準備はOK。5人同時変身。海から飛び上がってタイトルコール。海原産プリキュア。
そろそろラメールの新キャラ補正も減衰。コーラルのバリアもパパイアのビームも歯が立ちません。ならば同時攻撃で。ところがタイミングがズレてしまい全回避。先の疑惑がチームワークを乱す結果に。
ラメールが懐からポットを落としてしまい拾い上げると、そこには「めしあがれ」と書かれた包みが。
「えっ!?」
ガン見。今回ここ一番笑った。脳内でこだまするまなつの「めしあがれ」。大声をあげると思わず膝をつくラメール。いっそのこと崖っぷちで戦えば良かったのに。
犯行を自供。
だってまなつのだってわからなかったし。私の知ってるメロンパンとは違ってたし。めっちゃ早口で弁明。前から思ってたけどローラは中の人の演技が上手いせいかカッコいいシーンはよりカッコいいし、笑えるシーンはより笑える。冷蔵庫を開けたら包みがあったので食べたらしい。前から気になってたんだけど濡れないの?
みんなに頭を下げるローラ。真面目に言うとコレ結構彼女にしては大譲歩してて、以前の彼女なら言い訳して謝らないかふてぶてしい態度で終わらせるパターンだと思うので相当に軟化しています。彼女にとってのトロピカる部が重い証拠ですね。サマーはそんな彼女の手をとると逆にお礼を言います。最初は遊び半分でやっていたのがかなり険悪な状況になったので迷宮入りは危なかった。事件解決で手打ち。
パパイアも疑ってごめんなさいと頭を下げます。今回君が一番悪ノリしたからね。写真は撮ったから後で期待しててね(ゲス顔)。フラミンゴとコーラルも謝罪。一件落着。コーラルがガン決まってそうな顔してて吹く。
俺は許せねぇな。おやつの方が大事だぜ。そりゃあんたは完全な被害者だからなぁ。同僚に不満があるなら上司に相談してみては。後回しにされそうだけど。プリキュアは精神的に安定するとバリアもビームも出力アップ。物理攻撃力もアップ。やる気を回収してラメールが〆。
その後、くるるんに事情を訊ねると裏付けてくれます。どうやら冷蔵庫に入れたのはくるるんだったらしい。なんで言ってることわかんだよ。ジェスチャーゲーム得意ってレベルじゃねーぞ。ローラの私服は人魚ベースのデザインでこれからの季節は過ごしやすそう。
みゆきさんがお茶を持って上がってきます。すかさずぬいぐるみの振りをするくるるんは妖精の鑑。
見覚えのある袋。実は隣町のパン屋であおぞら中にも卸しているらしい。おやつはトロピカルメロンパン。レアなミックス味を全員で味わいます。
③次回予告
あすか先輩は、その、なんだ、元気だせよ。人生これから良いことあるって。たぶん。
◯トピック
教訓。証言は全員からちゃんと聞こう。
ローラが部活に入って地保を固めたところで遠征。1話以来のまなつの実家でもあるのでそれなりのイベントになりそうですね。
①ピカリン探偵の事件簿
大混雑する購買部。その理由は季節限定1日1個のプレミアムトロピカルメロンパンの抽選があるため。しかもラストチャンス。まなつが一縷の望みを賭けて挑戦すると見事当選。
「この時の私は嬉しくてトロピカるあまり想像もしていませんでした。あの恐ろしいメロンパン事件が起こるなんて…」
包みを抱えながらウッキウキで部室へと向かうまなつ。意味深に「調整中」と書かれたエレベータ。階段でさんごとすれ違い部室へ。
部室ではくるるんが昼寝。自慢気にくるるんにメロンパンを見せるまなつ。もうメロンパンってよりヒトデにしか見えねぇ。食べようとしたところで校内放送。財布の落とし物。それ自分じゃん! 断腸の思いでメロンパンを戻すと部室を出ていきます。
再び部室には静けさが戻ります。今でも部室の内装賑やかだな。
無事財布を回収して部室に戻るとすでにメンバーは全員着席。まなつが限定メロンパンを当てたと知ったみんなは異口同音に羨ましがります。では早速食べ……ようとしたところで包みがないことに気づくまなつ。部室中を探しても見つかりません。てか、ローラの定位置ってやっぱそこなんだな。ずいぶん浅く座ってるけどお尻痛くならない? あまりのショックのまなつは倒れてしまいます。
まなつのリアクションに事態の深刻さを感じ取る一同。……の後ろで何かコソコソしてる人。
「どうやら吾輩の出番だな」
また何か変なもん食ったなこいつ。
最近ミステリーにハマっているらしくピカリン探偵になりきるとピカっと解決してみせましょう!と啖呵を切ります。この子また黒歴史増やしてるぞ。今のうちに証拠の写真撮りまくろう。あとで使えるぜ、ぐへへっ。
「そのキャラ何?」「そんなメガネを持ち歩いてるとは相当好きなんだな」と困惑しながらもツッコミを入れるローラとあすか。話の都合で設定を盛る必要が出てきたらみのりに突っ込んどけの精神。スタッフ自重しない。もうこれで何度目だよ、パイセンのメイン回(というほど今回メインではないんだけど)。あすかなんてまともに貰えてねーぞ。それともみのりはスタッフの弱みでも握ってるの? 最近の黄色は大人しめだったからここに来て反動が大きくなった感。
面白いと思ったのかまなつは立ち直ると助手をやると言います。犯人じゃないしワトソン役にはちょうどいい。
事件を整理。
まず黒板に地形を図示。…思ったより本格的に書いてるよ、この人。
部室への経路は2つ。1つ目のエレベータは調整中のため出入り不可。階段はさんごが掃除していた。さんご曰く階段を通ったのはこのメンバーだけ。すなわち犯人はこの中にいる。容疑者扱いされてちょっと戸惑っているさんごとあすかの隣でデーンと構えてるローラにちょっと吹く。
答えをせっつくまなつを抑えて、まずは事実確認。彼女が最初部室に来たときに居た(あった)のはくるるんとポット。くるるんは海の妖精なのでメロンパンは食べない。容疑者から外れます。次にローラはポットの中で休んでいたと言います。
「ピカッときた~!」。ピカリン探偵の掛け声らしい。そのメガネ電池入ってるの? 犯人はローラと名指し。推理もへったくれもないな。疑われたローラは関与を否定。私は次期女王候補、その名に賭けて食べていないと断言。まあ、君が犯人なんだけどね。その認識がないだけで。
言い張るところがあやしい。アリバイもない。とはいえそれはみんな同じ。
あすかとみのりは一緒に部室へ来た。この時は包みは置いてあった。その後一旦あすかは教室へ。そこに噛み付くみのり。教室へ戻ったと見せかけて3階のベランダから屋上へ上がり、自分がいなくなった隙きをついて犯行に及んだのではないか? ここの犯行シーンの作画コミカルで可愛いよね。
メロンパン食べたがっていたし動機もある。あすかは犯行を否定するもみんなの疑いの目は晴れません。メイン回も与えられず、人望もないあすか先輩可哀想。みのりは図書室で本を借りたのでアリバイがある。いやそれなら犯行後にアリバイを作るために図書室へ行ったんじゃないかと反論。だんだんと空気が悪くなっていくのを察したさんごが止めに入りますがやぶ蛇。さんごも犯行は可能。とりあえずみのりは容疑者を片っ端から犯人扱いするのやめろ。ポンコツ探偵かよ。
お互いがお互いを疑う泥沼に入り込み部室の空気は険悪に。
アジトではチョンギーレのゼリーが行方不……ヌメリーとエルダが食べてました。名前書いてないからセーフ。善意の第三者だからしょうがないね。悪意しかねぇ。そこにバトラーが出勤をせっついてきます。今日はあみだくじでチョンギーレ。今週いいとこねぇ。
②女王の名に賭けて食べました
ゼリーを食べられ運悪く出勤することになってもしっかり仕事するチョンギーレさんは労働者の鑑。
水に流そうとするまなつを制止する一同。もはやこれはプライドの問題。そもそも限定メロンパンってどんななの? ローラの質問に答えるまなつ。と、そこで振動。いつものお時間。
現場に急行。パンのヤラネーダにギクリとする一同。てかみのりんはそのメガネのまま来たのか。メロンパンのことは一先ず置いて、今一番やらなきゃいけないことをやろうと優先順位を決めるまなつ。それを聞いたみのりも眼鏡を掛けかえてプリキュアに専念。バンクの準備はOK。5人同時変身。海から飛び上がってタイトルコール。海原産プリキュア。
そろそろラメールの新キャラ補正も減衰。コーラルのバリアもパパイアのビームも歯が立ちません。ならば同時攻撃で。ところがタイミングがズレてしまい全回避。先の疑惑がチームワークを乱す結果に。
ラメールが懐からポットを落としてしまい拾い上げると、そこには「めしあがれ」と書かれた包みが。
「えっ!?」
ガン見。今回ここ一番笑った。脳内でこだまするまなつの「めしあがれ」。大声をあげると思わず膝をつくラメール。いっそのこと崖っぷちで戦えば良かったのに。
犯行を自供。
だってまなつのだってわからなかったし。私の知ってるメロンパンとは違ってたし。めっちゃ早口で弁明。前から思ってたけどローラは中の人の演技が上手いせいかカッコいいシーンはよりカッコいいし、笑えるシーンはより笑える。冷蔵庫を開けたら包みがあったので食べたらしい。前から気になってたんだけど濡れないの?
みんなに頭を下げるローラ。真面目に言うとコレ結構彼女にしては大譲歩してて、以前の彼女なら言い訳して謝らないかふてぶてしい態度で終わらせるパターンだと思うので相当に軟化しています。彼女にとってのトロピカる部が重い証拠ですね。サマーはそんな彼女の手をとると逆にお礼を言います。最初は遊び半分でやっていたのがかなり険悪な状況になったので迷宮入りは危なかった。事件解決で手打ち。
パパイアも疑ってごめんなさいと頭を下げます。今回君が一番悪ノリしたからね。写真は撮ったから後で期待しててね(ゲス顔)。フラミンゴとコーラルも謝罪。一件落着。コーラルがガン決まってそうな顔してて吹く。
俺は許せねぇな。おやつの方が大事だぜ。そりゃあんたは完全な被害者だからなぁ。同僚に不満があるなら上司に相談してみては。後回しにされそうだけど。プリキュアは精神的に安定するとバリアもビームも出力アップ。物理攻撃力もアップ。やる気を回収してラメールが〆。
その後、くるるんに事情を訊ねると裏付けてくれます。どうやら冷蔵庫に入れたのはくるるんだったらしい。なんで言ってることわかんだよ。ジェスチャーゲーム得意ってレベルじゃねーぞ。ローラの私服は人魚ベースのデザインでこれからの季節は過ごしやすそう。
みゆきさんがお茶を持って上がってきます。すかさずぬいぐるみの振りをするくるるんは妖精の鑑。
見覚えのある袋。実は隣町のパン屋であおぞら中にも卸しているらしい。おやつはトロピカルメロンパン。レアなミックス味を全員で味わいます。
③次回予告
あすか先輩は、その、なんだ、元気だせよ。人生これから良いことあるって。たぶん。
◯トピック
教訓。証言は全員からちゃんと聞こう。
ローラが部活に入って地保を固めたところで遠征。1話以来のまなつの実家でもあるのでそれなりのイベントになりそうですね。
第19話「まなつパニック!学校の七不思議!」
◯今週の出来事
①まなつの怪談
開幕必殺バンクで今週もおつかれっした。
特に見せ場もなくエルダは撤退。が、その途中でマシントラブル。その船って機械的な何かで動作してたのか…。そのまま真下にあった洋館に墜落。
珍しく部長っぽい挨拶をするあすか。あまりに珍しいので「部長みたい」「忘れてた」と言われるほど。いじめかな?
実質主導権を握っていたまなつがあすかに賛成。改めてみんなにやりたいことを問いかけます。やっぱり主導権を握る。一通り訊ねるも明確な返事は無し。なのでみのりが提案。それ最初から腹案としてあっただろ。用意がいい。
学校新聞で怪談のレポート募集。その単語に固まるまなつ。ああ、君そういうキャラか。副賞はフードチケットで悪くない。でもさんごは遠慮したい気分。みのりが何の考えもなしにこの案を出したわけではなく、今の怪談ブームはローラが発端だと指摘。だから自分達で他の噂を調べてそっちに話題を逸した方がいい。全部トロピカる部の自作自演じゃねーか。七不思議作ったのはトロピカる部って後世に残りそう。
それを聞いたさんごは賛成に回ります。その意気やよし。前回あたりからみのりのセリフが一層独特になってる気がする。話は決まったのでまなつに水を向けるも無反応。いつものは? すかさずみのりが後ろを指差すと……絶叫。
樽の中に隠れるまなつ。なんで樽が部室にあるんだよ。ごめんごめんと謝るみのり。ちなみに彼女達の後ろには活動期記録のボードが掲げられていて新聞はおそらくサンドアートの記事でしょうか。部室が活動実績に合わせて彩られていくのは視覚的にもわかりやすい。
今回の件は諦めるか。この調子では無理だろうと判断するあすかに、まなつは怖がりながらも怪談調査を引き受けます。というわけでいつもの「みんなでトロピカっちゃおう!」
夕方。山道を登るトロピカる部。
みのりの調査によると今1番ホットなのが裏山の洋館。……この部活みのりがいなかったら半分くらい企画没ってそうだな。廃屋になった屋敷それ自体も怖そうだけどメインはうめき声をあげる人形の噂。屋敷を前に息を呑む一同。流石のローラもただのぼろっちい建物だと強がりを言うのが精一杯。それはそれとして昔のトレンディドラマみたいな格好だな。あすかのポニーテールは似合ってる。元テニス部っぽいしね。屋敷は老朽化のため来週には取り壊す予定。まなつに代わってあすかが陣頭指揮。
中に入るとそれらしい雰囲気。元々は地主が建てたもの。なぜ廃屋になったのかは不明。要するに屋敷のどこかに人形があるらしい。手分けして中を探索。何かが這いずったような跡を追うまなつ。いや、それ俺でも怖ぇよ。よく1人で行こうと思ったな。
2階に上がると果たして目的の人形らしきものを発見。ゆっくりと近づくとうめき声が聞こえてきます。っていうか喋った。まなつが驚いてバタバタすると建物が揺れて階下に居た4人が脱出。まなつだけが屋敷に取り残される形に。
人形(の声)の正体はエルダ。落ちた衝撃で尻尾を怪我したのが這いずった跡もそれだったようです。エルダが落ちたのは最近というか昨日だと思うので人形の噂はそれ以前からあったと考えるのが妥当のような気もしますが、怪談ブームだったので燃え広がりが早かったのかもしれません。
まなつが勘違いしているのをいいことに人形になりきったエルダは食べ物を注文。視点が低いためか相手が誰か気づいていない様子。まなつは言われるがまま持っていたメロンパンをお供え。彼女を呼ぶ声。折角見つけた食料供給源を手放すわけにはいかない。毎日お供え物をしろと命じます。念のため口止めも。なかなかの口達者。
みんなと合流。人形を発見したと報告。ローラが掴んで振ってみても異常なし。お前強ぇな。青い顔で戦々恐々とするまなつ。怪しい点もないので調査終了。4人にとってはちょっとした肝試しでしたがまなつにとってはここからが始まり。
みんなが去った後メロンパンにかぶりつくエルダ。食料も確保したので救援がくるまで何とか持ちこたえられそう。船がないと移動もままならないってかなり不便。人魚も含めて彼女らは海の人たちで、それで世界征服とかを企むのは少し無理がある。そんなやる気もないだろうしね。魔女は何がしたいんだか。
②屋敷と消えた人形
翌日、グミを持ってくるまなつ。
翌々日もその次も食料を持っていきます。だんだんと慣れてきたのか打ち解け始めます。恐怖心がなくなったまなつはどうしてここにいるのかと質問。言いよどみながらもストーリーを思いついたエルダは話し始めます。屋敷にいた子と遊んでいた。でも突然いなくなってしまった。いつかまた会えると信じている。話しているうちに興が乗ったのかスラスラと言葉が出てくるエルダ。真に受けたまなつは号泣。これにはエルダもドン引き。寂しいかもしれないけど一緒に頑張ろう!と完全に話に入り込んでしまった彼女に呆れながらも悪いヤツではないと納得。
まなつは晴れ晴れとした気持ちで屋敷を出ていきます。しかし懸念も。ならば……。
まなつが変なのよね。
それはいつものことでは?というのは置くとして、ローラは彼女の様子が不自然だと話します。帰りも遅い。裏山に行っているらしい。ところでみのりとさんごが書いているのは怪談レポートでしょうか。
まなつは人形(エルダ)に屋敷が取り壊しになることを伝えます。でも自分は偉い人に掛け合ってみる。屋敷がなくなったら困るよね? うん、確かに困る。いつの間にか主導権はまなつ側に。ここら辺まなつらしい。
捜索隊がようやく近辺に到着。と同時に裏山を走るあすか達を発見。
屋敷の前でエンカウント。ヤラネーダを使って足止め。4人で変身。基本シークエンスは同じなのでラメールも問題なく同化。
戦闘の衝撃で隠れていた台から飛び出てしまったエルダはローリングで物陰に。まなつは外で戦闘が始まっていることに気づくと人形に断りを入れて飛び出していきます。ここでようやくエルダは彼女の正体に気づきます。
変身して参戦。同時にヌメリーがエルダを発見。
サマーを除く4人が生き埋めに。コーラルの帽子がズレるの可愛い。戦闘の衝撃で屋敷の耐久値がどんどん減少。防衛ミッションは面倒。対する魔女側は救出ミッション成功。真相を知らないサマーは人形と交わした約束を守るため孤軍奮闘。これには流石にエルダもバツが悪くなったのか大声で痛みを訴えてヌメリー達の気を引きます。すぐに帰りたい。ヌメリーはエルダに甘々なので戦闘放棄。チョンギーレがヤラネーダに停止を指示するとその隙きを突いて形勢逆転。ヤラネーダを砂山にぶつけて4人を救出。眠っている味方を殴って起こすみたいな力技だけど結果オーライ。あとはラメールが始末を付けてくれます。ラメールのパクトは武器モードに変形するらしいのでそのうち強化されそう。
今回は珍しく双方の利害が一致。これで借りは返したと言わんばかりにそっぽ向くエルダ。
トロピカる部のレポートは見事受賞。
その後人形は消えてしまったようです。屋敷も取り壊され謎は謎のまま。もしかしたら持ち主が迎えに来たのかも。だったら素敵だな。ほんとそうだったらいいな。解釈は自由。
アジトではエルダがいつものようにおままごと。そこには人形(とグミの容器)が加わっています。
③次回予告
とりあえずパイセンに振っとけば仕事してくれるだろって風潮。
◯トピック
メイン回に偏りなくない?
まなつがずっと勘違いしている隣でエルダの好感度が上がる話。
2クール目の締めが近いのと、ラメールの武器お披露目があるはずなのでそれっぽい山場が来るとは思うんだけど、トロピカルの作風的に敵組織と真正面からやり合うイベントはまだまだ先になるはずなのでどの辺でお茶を濁すか。
魔女は別にしてもチョンギーレ達が最終的に倒されるかと言えばおそらくそれはない。エルダのような幼児キャラがいる時点で殲滅戦にはならないでしょう。彼らはただのやる気がない人達。だから魔女戦を除けばこの戦いは茶番です。方向性としては和解・宥和になると思うので今回のエピソードは今後の布石ってところ。今回の敵は怖くないですからね。
ローラが人間になり、幹部とのエピソードも加わって少しずつ環境が変わりつつあることが示唆されていますね。
①まなつの怪談
開幕必殺バンクで今週もおつかれっした。
特に見せ場もなくエルダは撤退。が、その途中でマシントラブル。その船って機械的な何かで動作してたのか…。そのまま真下にあった洋館に墜落。
珍しく部長っぽい挨拶をするあすか。あまりに珍しいので「部長みたい」「忘れてた」と言われるほど。いじめかな?
実質主導権を握っていたまなつがあすかに賛成。改めてみんなにやりたいことを問いかけます。やっぱり主導権を握る。一通り訊ねるも明確な返事は無し。なのでみのりが提案。それ最初から腹案としてあっただろ。用意がいい。
学校新聞で怪談のレポート募集。その単語に固まるまなつ。ああ、君そういうキャラか。副賞はフードチケットで悪くない。でもさんごは遠慮したい気分。みのりが何の考えもなしにこの案を出したわけではなく、今の怪談ブームはローラが発端だと指摘。だから自分達で他の噂を調べてそっちに話題を逸した方がいい。全部トロピカる部の自作自演じゃねーか。七不思議作ったのはトロピカる部って後世に残りそう。
それを聞いたさんごは賛成に回ります。その意気やよし。前回あたりからみのりのセリフが一層独特になってる気がする。話は決まったのでまなつに水を向けるも無反応。いつものは? すかさずみのりが後ろを指差すと……絶叫。
樽の中に隠れるまなつ。なんで樽が部室にあるんだよ。ごめんごめんと謝るみのり。ちなみに彼女達の後ろには活動期記録のボードが掲げられていて新聞はおそらくサンドアートの記事でしょうか。部室が活動実績に合わせて彩られていくのは視覚的にもわかりやすい。
今回の件は諦めるか。この調子では無理だろうと判断するあすかに、まなつは怖がりながらも怪談調査を引き受けます。というわけでいつもの「みんなでトロピカっちゃおう!」
夕方。山道を登るトロピカる部。
みのりの調査によると今1番ホットなのが裏山の洋館。……この部活みのりがいなかったら半分くらい企画没ってそうだな。廃屋になった屋敷それ自体も怖そうだけどメインはうめき声をあげる人形の噂。屋敷を前に息を呑む一同。流石のローラもただのぼろっちい建物だと強がりを言うのが精一杯。それはそれとして昔のトレンディドラマみたいな格好だな。あすかのポニーテールは似合ってる。元テニス部っぽいしね。屋敷は老朽化のため来週には取り壊す予定。まなつに代わってあすかが陣頭指揮。
中に入るとそれらしい雰囲気。元々は地主が建てたもの。なぜ廃屋になったのかは不明。要するに屋敷のどこかに人形があるらしい。手分けして中を探索。何かが這いずったような跡を追うまなつ。いや、それ俺でも怖ぇよ。よく1人で行こうと思ったな。
2階に上がると果たして目的の人形らしきものを発見。ゆっくりと近づくとうめき声が聞こえてきます。っていうか喋った。まなつが驚いてバタバタすると建物が揺れて階下に居た4人が脱出。まなつだけが屋敷に取り残される形に。
人形(の声)の正体はエルダ。落ちた衝撃で尻尾を怪我したのが這いずった跡もそれだったようです。エルダが落ちたのは最近というか昨日だと思うので人形の噂はそれ以前からあったと考えるのが妥当のような気もしますが、怪談ブームだったので燃え広がりが早かったのかもしれません。
まなつが勘違いしているのをいいことに人形になりきったエルダは食べ物を注文。視点が低いためか相手が誰か気づいていない様子。まなつは言われるがまま持っていたメロンパンをお供え。彼女を呼ぶ声。折角見つけた食料供給源を手放すわけにはいかない。毎日お供え物をしろと命じます。念のため口止めも。なかなかの口達者。
みんなと合流。人形を発見したと報告。ローラが掴んで振ってみても異常なし。お前強ぇな。青い顔で戦々恐々とするまなつ。怪しい点もないので調査終了。4人にとってはちょっとした肝試しでしたがまなつにとってはここからが始まり。
みんなが去った後メロンパンにかぶりつくエルダ。食料も確保したので救援がくるまで何とか持ちこたえられそう。船がないと移動もままならないってかなり不便。人魚も含めて彼女らは海の人たちで、それで世界征服とかを企むのは少し無理がある。そんなやる気もないだろうしね。魔女は何がしたいんだか。
②屋敷と消えた人形
翌日、グミを持ってくるまなつ。
翌々日もその次も食料を持っていきます。だんだんと慣れてきたのか打ち解け始めます。恐怖心がなくなったまなつはどうしてここにいるのかと質問。言いよどみながらもストーリーを思いついたエルダは話し始めます。屋敷にいた子と遊んでいた。でも突然いなくなってしまった。いつかまた会えると信じている。話しているうちに興が乗ったのかスラスラと言葉が出てくるエルダ。真に受けたまなつは号泣。これにはエルダもドン引き。寂しいかもしれないけど一緒に頑張ろう!と完全に話に入り込んでしまった彼女に呆れながらも悪いヤツではないと納得。
まなつは晴れ晴れとした気持ちで屋敷を出ていきます。しかし懸念も。ならば……。
まなつが変なのよね。
それはいつものことでは?というのは置くとして、ローラは彼女の様子が不自然だと話します。帰りも遅い。裏山に行っているらしい。ところでみのりとさんごが書いているのは怪談レポートでしょうか。
まなつは人形(エルダ)に屋敷が取り壊しになることを伝えます。でも自分は偉い人に掛け合ってみる。屋敷がなくなったら困るよね? うん、確かに困る。いつの間にか主導権はまなつ側に。ここら辺まなつらしい。
捜索隊がようやく近辺に到着。と同時に裏山を走るあすか達を発見。
屋敷の前でエンカウント。ヤラネーダを使って足止め。4人で変身。基本シークエンスは同じなのでラメールも問題なく同化。
戦闘の衝撃で隠れていた台から飛び出てしまったエルダはローリングで物陰に。まなつは外で戦闘が始まっていることに気づくと人形に断りを入れて飛び出していきます。ここでようやくエルダは彼女の正体に気づきます。
変身して参戦。同時にヌメリーがエルダを発見。
サマーを除く4人が生き埋めに。コーラルの帽子がズレるの可愛い。戦闘の衝撃で屋敷の耐久値がどんどん減少。防衛ミッションは面倒。対する魔女側は救出ミッション成功。真相を知らないサマーは人形と交わした約束を守るため孤軍奮闘。これには流石にエルダもバツが悪くなったのか大声で痛みを訴えてヌメリー達の気を引きます。すぐに帰りたい。ヌメリーはエルダに甘々なので戦闘放棄。チョンギーレがヤラネーダに停止を指示するとその隙きを突いて形勢逆転。ヤラネーダを砂山にぶつけて4人を救出。眠っている味方を殴って起こすみたいな力技だけど結果オーライ。あとはラメールが始末を付けてくれます。ラメールのパクトは武器モードに変形するらしいのでそのうち強化されそう。
今回は珍しく双方の利害が一致。これで借りは返したと言わんばかりにそっぽ向くエルダ。
トロピカる部のレポートは見事受賞。
その後人形は消えてしまったようです。屋敷も取り壊され謎は謎のまま。もしかしたら持ち主が迎えに来たのかも。だったら素敵だな。ほんとそうだったらいいな。解釈は自由。
アジトではエルダがいつものようにおままごと。そこには人形(とグミの容器)が加わっています。
③次回予告
とりあえずパイセンに振っとけば仕事してくれるだろって風潮。
◯トピック
メイン回に偏りなくない?
まなつがずっと勘違いしている隣でエルダの好感度が上がる話。
2クール目の締めが近いのと、ラメールの武器お披露目があるはずなのでそれっぽい山場が来るとは思うんだけど、トロピカルの作風的に敵組織と真正面からやり合うイベントはまだまだ先になるはずなのでどの辺でお茶を濁すか。
魔女は別にしてもチョンギーレ達が最終的に倒されるかと言えばおそらくそれはない。エルダのような幼児キャラがいる時点で殲滅戦にはならないでしょう。彼らはただのやる気がない人達。だから魔女戦を除けばこの戦いは茶番です。方向性としては和解・宥和になると思うので今回のエピソードは今後の布石ってところ。今回の敵は怖くないですからね。
ローラが人間になり、幹部とのエピソードも加わって少しずつ環境が変わりつつあることが示唆されていますね。
第18話「歩くよ!泳ぐよ!ローラの初登校!」
◯今週の出来事
①ローラの学校デビュー
お風呂を満喫……ってお前切り替えできたのかよ!?
人間の姿に切り替え自由自在。読みの方向性は正しかったけど、さらにガッツリ行ったなぁ。制服に着替えたローラはお嬢様感でてる。てか制服の色が違うの何なんだ。まなつと2人で記念撮影。ちなみにローラの靴下はルーズソックスぽくなっててギャルっぽさというか、子どもから見たときに他とちょっと違う垢抜けた大人感を出していますね。さんごは同年代のオシャレな子で、ローラはさらに進んでいる感じの立ち位置。お姉さん需要は大事。
OPは従来どおり。
体育館で全校集会。会長から運動月間の案内。ここで転入生の紹介。全校生徒の前でデビューとか扱いでけぇ。ローラ的には絶好の機会。
ローラ・ラメール。留学生の扱いなので外国人的な名前。垢抜けた留学生に会場から歓声が上がります。会長が質問をして自己紹介を促すと「グランオーシャン」のワード。お前隠す気ねぇな。設定作っとけよ。戸惑うものの深入りせず次の質問に移る会長。大人だな。学校でやってみたいことは? なんでもやってみたい。一周回ってまなつと同じになった。うんうんと頷くまなつ。
「私なんでも得意なんでどんな部活でもどんと来いって感じ?」
ローラ節は変わらず。ほんとこういう子だよね。人魚の枠に留まらないやる気。じゃあ変身能力を(無償で)与えて好きにやってもらおうじゃないか。やる気のある者にどんどんチャンスを与える。そういうポジティブさ。
1番得意なのは泳ぐこと。いずれは女王になる。こいつ脳と口が直結してやがる。小国の王女様かただの妄想癖のやべー奴かの2択になっちまったじゃねぇか。心配するトロピカる部のメンツ。みのりがどんな表情してるかわかりませんが「このまま行くしかない」とか思ってそう。そんな彼女の突飛な発言を水泳の女王になると解釈する女子生徒。あ~まあ、良い感じの着地点かな?
「まぁとにかく私なんでもいけちゃうんで、みんなよろしく!」
今、なんでもって言ったよね?
会場から万雷の拍手。強烈な個性をお披露目した形になりますが可愛くて自信満々な態度に説得力が生まれたのかもしれません。その様子に感動を覚えるローラ。
「始まるんだわ! 私の輝かしい学校生活が!」
やっぱチヤホヤされたいだけだよね。素直でよろしい。
②人魚のお手並み
転入先はまなつ・さんごと同じクラス。
理科の授業になると早速挙手してスラスラと回答。教養レベルも学年以上。流石は女王候補。彼女の実力は確か。これは天下とったわ、と確信。
ところが地理の授業になるとチンプンカンプン。そりゃ陸の話知らんだろうな。俺もアイガーとモンテって初めて聞いたわ(無教養)。古語に至っては横文字を聞いたお婆ちゃん状態。しなれない正座に悪戦苦闘。流石のローラも知らないもの、やったことがないものには答えられない。
敵アジトでミーティング。
ローラがバックレてしまったので魔女は怒り心頭のご様子。鎮めるためにもやる気を集めなくては!と発破をかけるバトラー。エルダが1抜け。チョンギーレが2抜け。やる気ねぇ。いやそれが正しいんだけど。逃げ遅れたヌメリーに出動命令。
部室でうなだれるローラ。後ろにみのりが作った横断幕掲げられてるの地味に芸が細かい。
授業の科目に物申す。海育ちの私が山の名前とか昔の言葉とか文化とか知るわけないだろ! せやな。「知らないから勉強するの」。正論すぎて付け足す言葉もねぇ。
華々しく華麗な学校デビューを飾るつもりだったのに…予定が狂いまくり! ほんとブレないな。そういうとこすげーと思う。私基準でいうと信用できるタイプ。自分に素直すぎて曲がらないから。人間になってさらに加速してる。ちょっと待った!とまなつ。まだ部活が残っている。人目を気にせず堂々と部活ができる。活躍の場はまだある。ローラも頷き返します。
そこにお客さん。先程水泳の女王と勘違いした水泳部部長の泳子さん。自己紹介もそこそこにローラを勧誘。水泳部は弱小。しかしそこに水泳の女王を目指しているローラを加えれば全国大会も夢じゃないと熱く語ります。学校のスーパースター。そのワードにアイドルを連想するローラ。いや、色々違うと思うぞ。もう目立てればなんでもいい感。目立ちたがりのお嬢様キャラ確立してんなぁ。
チャンスが巡ってきたローラは元気を取り戻すと高笑い。強い(確信)
トロピカる部どうすんだよ、と呆れる一同。
水泳部のプールに移動。
私には止まって見える。謎の強者感を出すローラ。フラグが渋滞起こしてるぞ。わかりやすく調子に乗ってるな、と冷静にツッコミを入れるあすか。それに頷くみのりも割と辛辣。
部室に移動して水着を受け取ります。プリキュアは水着回自体が少ないのでこういう話はかなり珍しかったりする。ローラを残して退出。
ヌメリーが水泳部を襲撃。ええっとなんだ、プールの浮いてるやつ(コースロープ・フロート)をヤラネーダ化。
まなつ達がプールに戻ると襲撃直後。変身。全員揃ってのタイトルコールはお預け。
着替えを済ませて期待に胸を膨らませるローラ。自分が失敗すると1ミリも思っていないこの自信。心が折れるときの音はさぞかし美しいんだろうなぁ(東堂いづみ感)。それはそれとしてローラ・ラメールの語感の良さ。
気合を入れてプールに行くと間抜けな声が聞こえてきます。ヤラネーダと戯れるプリキュア。パパイア余裕ありそう。
活躍が邪魔されたローラはとっとと終わらせてやると変身。最初から人間形態なので導入部分が前回と変化。変身中のワンピースの首元が繋がってるのもオシャレだよね。はぁ~それにしてもローラちゃんの足綺麗だなぁ、顔踏んで欲しい(真顔)
サマー達をすぐに救出。新キャラ補正月間なので楽勝。コーラルがガードスキル使ったり、サマーが個人技使ったりとフォローを利かせます。でも1番売りたいのは新商品。負けたんだから仕方ない。ヌメリーは潔く撤退。半日出勤で仕事が終わり。ホワイトってすげぇわ。
ここからがローラの本番。良い顔してるなぁ。
ホイッスルに合わせて綺麗なフォームで飛び込み。思わず部長も見入る美しさ。そこから一転
「助けて~!」
無様な姿よ。フラグ回収としてはこれ以上ないくらい綺麗なんですが。
何か察したのか腫れ物に触るような態度でローラに詫びる部長。哀れみの目で見ないでよ。ほんとはめちゃくちゃ泳げると元の姿に戻ろうとする彼女をみんなで止めます。1話で人魚を隠そうとしたこと完全に忘れてるな。これではメンツが立たないと駄々をこねるローラ。どうしたもんかと様子を伺う部長を「お構いなく」と解放してあげます。
登校初日から完全敗北。するとまなつは全然失敗なんかじゃないと言います。一緒に学校に来られて、一緒に学校で過ごせて楽しかった! トロピカってる1日だった。人魚が人間になって登校してる時点で本来奇跡なんだよね。ローラ的にそれが当たり前になっちゃってるのが先取りしすぎなだけで。
ところで部活は? 水泳部に入ってあげても良いんだけど。「きっとお呼びでないと思う」。パイセン辛辣ぅ。トロピカる部に入ろう。そう誘われて仕方ないなぁという感じで承諾。彼女としてはこういう形にしたかったらしい。ちゃっかりやりたいことリストを作っていたりする。みんなはそんな彼女に呆れつつも安心を覚えます。
トロピカる部にローラを(正式に)加えて再スタート。
③次回予告
まずは新人に洗礼をしなくちゃな。
◯トピック
ローラちゃんの使用済み水着をください。
1ミリもブレないローラの学校デビュー。
当然考えられることとして「人間になったものの上手く行かない」という展開が想定されます。要は挫折体験ですね。現実を知って自分を見つめ直す……というパターンなんですがおそらくローラはそういうことはしない気がします。っていうよりトロピカルがそういうことをしないだろうと思う。最初は躓いたけど、なんやかんや彼女は優秀なのですぐにマスターしてしまうだろうという安心感があります。目立ちたがり屋で自信家で鼻持ちならないけど友達のために泥を被れる。そんな子が本気を出せばちょっとしたハンデなんてすぐに取り返せる。そう思わせるくらいには彼女への信頼は篤い。
だから人魚⇔人間で切り替えできるのも逃げ道を作っているというより、それだけ彼女が万能なのだという印象を与えています。人間になったけど、そこで失敗したから人魚に戻るわ~なんてしみったれた子じゃない。むしろそれだけ伸び代がある。失敗してもめげない点にこそ彼女の真価(自己肯定感の高さと安定性)がある。
ローラが人間になっても舞台は何も変わっていません。これまでどおり部活を楽しむだけ。でもそこに新たな広がりと可能性が示唆される。人間の世界に来てもローラのやる気は尽きない。その瑞々しさがトロピカる部に新たな風を呼び込みそうです。
①ローラの学校デビュー
お風呂を満喫……ってお前切り替えできたのかよ!?
人間の姿に切り替え自由自在。読みの方向性は正しかったけど、さらにガッツリ行ったなぁ。制服に着替えたローラはお嬢様感でてる。てか制服の色が違うの何なんだ。まなつと2人で記念撮影。ちなみにローラの靴下はルーズソックスぽくなっててギャルっぽさというか、子どもから見たときに他とちょっと違う垢抜けた大人感を出していますね。さんごは同年代のオシャレな子で、ローラはさらに進んでいる感じの立ち位置。お姉さん需要は大事。
OPは従来どおり。
体育館で全校集会。会長から運動月間の案内。ここで転入生の紹介。全校生徒の前でデビューとか扱いでけぇ。ローラ的には絶好の機会。
ローラ・ラメール。留学生の扱いなので外国人的な名前。垢抜けた留学生に会場から歓声が上がります。会長が質問をして自己紹介を促すと「グランオーシャン」のワード。お前隠す気ねぇな。設定作っとけよ。戸惑うものの深入りせず次の質問に移る会長。大人だな。学校でやってみたいことは? なんでもやってみたい。一周回ってまなつと同じになった。うんうんと頷くまなつ。
「私なんでも得意なんでどんな部活でもどんと来いって感じ?」
ローラ節は変わらず。ほんとこういう子だよね。人魚の枠に留まらないやる気。じゃあ変身能力を(無償で)与えて好きにやってもらおうじゃないか。やる気のある者にどんどんチャンスを与える。そういうポジティブさ。
1番得意なのは泳ぐこと。いずれは女王になる。こいつ脳と口が直結してやがる。小国の王女様かただの妄想癖のやべー奴かの2択になっちまったじゃねぇか。心配するトロピカる部のメンツ。みのりがどんな表情してるかわかりませんが「このまま行くしかない」とか思ってそう。そんな彼女の突飛な発言を水泳の女王になると解釈する女子生徒。あ~まあ、良い感じの着地点かな?
「まぁとにかく私なんでもいけちゃうんで、みんなよろしく!」
今、なんでもって言ったよね?
会場から万雷の拍手。強烈な個性をお披露目した形になりますが可愛くて自信満々な態度に説得力が生まれたのかもしれません。その様子に感動を覚えるローラ。
「始まるんだわ! 私の輝かしい学校生活が!」
やっぱチヤホヤされたいだけだよね。素直でよろしい。
②人魚のお手並み
転入先はまなつ・さんごと同じクラス。
理科の授業になると早速挙手してスラスラと回答。教養レベルも学年以上。流石は女王候補。彼女の実力は確か。これは天下とったわ、と確信。
ところが地理の授業になるとチンプンカンプン。そりゃ陸の話知らんだろうな。俺もアイガーとモンテって初めて聞いたわ(無教養)。古語に至っては横文字を聞いたお婆ちゃん状態。しなれない正座に悪戦苦闘。流石のローラも知らないもの、やったことがないものには答えられない。
敵アジトでミーティング。
ローラがバックレてしまったので魔女は怒り心頭のご様子。鎮めるためにもやる気を集めなくては!と発破をかけるバトラー。エルダが1抜け。チョンギーレが2抜け。やる気ねぇ。いやそれが正しいんだけど。逃げ遅れたヌメリーに出動命令。
部室でうなだれるローラ。後ろにみのりが作った横断幕掲げられてるの地味に芸が細かい。
授業の科目に物申す。海育ちの私が山の名前とか昔の言葉とか文化とか知るわけないだろ! せやな。「知らないから勉強するの」。正論すぎて付け足す言葉もねぇ。
華々しく華麗な学校デビューを飾るつもりだったのに…予定が狂いまくり! ほんとブレないな。そういうとこすげーと思う。私基準でいうと信用できるタイプ。自分に素直すぎて曲がらないから。人間になってさらに加速してる。ちょっと待った!とまなつ。まだ部活が残っている。人目を気にせず堂々と部活ができる。活躍の場はまだある。ローラも頷き返します。
そこにお客さん。先程水泳の女王と勘違いした水泳部部長の泳子さん。自己紹介もそこそこにローラを勧誘。水泳部は弱小。しかしそこに水泳の女王を目指しているローラを加えれば全国大会も夢じゃないと熱く語ります。学校のスーパースター。そのワードにアイドルを連想するローラ。いや、色々違うと思うぞ。もう目立てればなんでもいい感。目立ちたがりのお嬢様キャラ確立してんなぁ。
チャンスが巡ってきたローラは元気を取り戻すと高笑い。強い(確信)
トロピカる部どうすんだよ、と呆れる一同。
水泳部のプールに移動。
私には止まって見える。謎の強者感を出すローラ。フラグが渋滞起こしてるぞ。わかりやすく調子に乗ってるな、と冷静にツッコミを入れるあすか。それに頷くみのりも割と辛辣。
部室に移動して水着を受け取ります。プリキュアは水着回自体が少ないのでこういう話はかなり珍しかったりする。ローラを残して退出。
ヌメリーが水泳部を襲撃。ええっとなんだ、プールの浮いてるやつ(コースロープ・フロート)をヤラネーダ化。
まなつ達がプールに戻ると襲撃直後。変身。全員揃ってのタイトルコールはお預け。
着替えを済ませて期待に胸を膨らませるローラ。自分が失敗すると1ミリも思っていないこの自信。心が折れるときの音はさぞかし美しいんだろうなぁ(東堂いづみ感)。それはそれとしてローラ・ラメールの語感の良さ。
気合を入れてプールに行くと間抜けな声が聞こえてきます。ヤラネーダと戯れるプリキュア。パパイア余裕ありそう。
活躍が邪魔されたローラはとっとと終わらせてやると変身。最初から人間形態なので導入部分が前回と変化。変身中のワンピースの首元が繋がってるのもオシャレだよね。はぁ~それにしてもローラちゃんの足綺麗だなぁ、顔踏んで欲しい(真顔)
サマー達をすぐに救出。新キャラ補正月間なので楽勝。コーラルがガードスキル使ったり、サマーが個人技使ったりとフォローを利かせます。でも1番売りたいのは新商品。負けたんだから仕方ない。ヌメリーは潔く撤退。半日出勤で仕事が終わり。ホワイトってすげぇわ。
ここからがローラの本番。良い顔してるなぁ。
ホイッスルに合わせて綺麗なフォームで飛び込み。思わず部長も見入る美しさ。そこから一転
「助けて~!」
無様な姿よ。フラグ回収としてはこれ以上ないくらい綺麗なんですが。
何か察したのか腫れ物に触るような態度でローラに詫びる部長。哀れみの目で見ないでよ。ほんとはめちゃくちゃ泳げると元の姿に戻ろうとする彼女をみんなで止めます。1話で人魚を隠そうとしたこと完全に忘れてるな。これではメンツが立たないと駄々をこねるローラ。どうしたもんかと様子を伺う部長を「お構いなく」と解放してあげます。
登校初日から完全敗北。するとまなつは全然失敗なんかじゃないと言います。一緒に学校に来られて、一緒に学校で過ごせて楽しかった! トロピカってる1日だった。人魚が人間になって登校してる時点で本来奇跡なんだよね。ローラ的にそれが当たり前になっちゃってるのが先取りしすぎなだけで。
ところで部活は? 水泳部に入ってあげても良いんだけど。「きっとお呼びでないと思う」。パイセン辛辣ぅ。トロピカる部に入ろう。そう誘われて仕方ないなぁという感じで承諾。彼女としてはこういう形にしたかったらしい。ちゃっかりやりたいことリストを作っていたりする。みんなはそんな彼女に呆れつつも安心を覚えます。
トロピカる部にローラを(正式に)加えて再スタート。
③次回予告
まずは新人に洗礼をしなくちゃな。
◯トピック
ローラちゃんの使用済み水着をください。
1ミリもブレないローラの学校デビュー。
当然考えられることとして「人間になったものの上手く行かない」という展開が想定されます。要は挫折体験ですね。現実を知って自分を見つめ直す……というパターンなんですがおそらくローラはそういうことはしない気がします。っていうよりトロピカルがそういうことをしないだろうと思う。最初は躓いたけど、なんやかんや彼女は優秀なのですぐにマスターしてしまうだろうという安心感があります。目立ちたがり屋で自信家で鼻持ちならないけど友達のために泥を被れる。そんな子が本気を出せばちょっとしたハンデなんてすぐに取り返せる。そう思わせるくらいには彼女への信頼は篤い。
だから人魚⇔人間で切り替えできるのも逃げ道を作っているというより、それだけ彼女が万能なのだという印象を与えています。人間になったけど、そこで失敗したから人魚に戻るわ~なんてしみったれた子じゃない。むしろそれだけ伸び代がある。失敗してもめげない点にこそ彼女の真価(自己肯定感の高さと安定性)がある。
ローラが人間になっても舞台は何も変わっていません。これまでどおり部活を楽しむだけ。でもそこに新たな広がりと可能性が示唆される。人間の世界に来てもローラのやる気は尽きない。その瑞々しさがトロピカる部に新たな風を呼び込みそうです。