カテゴリー [ ふたりはプリキュア ]
- ・コラム5「ふたりはプリキュア総括感想」
- ・最終話「未来を信じて!明日を信じて!さよならなんて言わせない!!」
- ・第48話「史上最大の決戦!プリキュア最後の日!!」
- ・第47話「最強戦士登場!っても~ありえない!!」
- ・第46話「サイアク~!石の力が奪われた~!?」
- ・第45話「歌えさくら組!合唱は勇気を乗せて」
- ・第44話「最高ハッピー!?なぎさのホワイトクリスマス」
- ・第43話「激揺れまくり!藤P先輩に届けこの想い」
- ・第42話「二人はひとつ!なぎさとほのか最強の絆」
- ・第41話「負けないってばー!!闇の力をぶっとばせ!」
- ・第40話「夢の世界へご招待!?一泊二日闇の旅」
- ・第39話「涙キラ!汗がタラ!結婚式は大騒動!!」
- ・コラム4「ドラマCD「ぶっちゃけお江戸でござる!?」&ビジュアルファンブック」
- ・第38話「ガッツでGO!亮太のおつかい大作戦」
- ・第37話「いざ初舞台!!負けるなロミオとジュリエット」
- ・第36話「自由を掴め!番人決死の大脱走」
- ・第35話「これってデート?怒涛のハッピーバースデー」
- ・第34話「なぎさぶっちぎり!炎のガチンコリレー」
- ・第33話「Vゲット!心でつなぐ光のパスライン!!」
- ・コラム2「ヴォーカルCDとか。ついでに評価論」
- ・第32話「ポルンを励ませ!とっておきのカーニバル」
- ・第31話「マジ家出?ポルンは一体どこ~!?」
- ・第30話「炸裂!プリキュアレインボーストーム」
- ・第29話「嵐の夏祭り!カミナリ様は超コワイ!」
- ・第28話「レギーネ登場!ってもう来ないで!」
- ・第27話「新たなる闇が迫る!迷子のポルンを救え!」
- ・第26話「さよならメップルミップル!?やだー!」
- ・第25話「いざ光の園へぽぽ!私たちも!?」
- ・第24話「決戦!プリキュアVSイルクーボ」
- ・第23話「危うし!夏合宿の悪夢」
コラム5「ふたりはプリキュア総括感想」
①総論
「ふたりはプリキュア」という物語はなんなのだろうか、それは「希望、友情、協力、信頼ということを持ち絶望に立ち向かい、そしてそれらを全て日常に回帰させる」という物語なのだと思う(纏まってないなぁ)。
日常のための力であり、戦うためだけの力ではない。プリキュアがその力を発揮するのは戦闘においてですが、そのキッカケや基本的な力の根源は日常に通じる、いやむしろ日常をメインにしたものです。細かいことは下記項目で詳細に書いていきます。
プリキュアは、必ずしも完成度が高い作品ではないと思います。ファンブックのインタビューであったように大急ぎで製作されたこともあり、サブキャラの設定の仕方が雑だったり、一定した作りになっていなかったり、細かい話が活かされなかったりしました。計画的な構成ではなく、良く言えば臨機応変。悪く言えば行き当たりばったりでしょう。しかし、それでも私がこの作品を見続け好きな理由は、たった一つです。最終回を見終わってふと考えて気付きました。テーマ云々ですらありません。それはなぎさとほのかのひた向きなまでの意志と笑顔です。理屈無用でそんな元気さが大好きなのです。強い意志と優しさに満ちた一年間でした。なぎさとほのかに私は「ありがとう」と言いたいです。
②日常と普通さ
日常と普通さについては、みちたろさんの「プリキュアをひそかに応援したい日記(1月27日)」やひでさんの「自己満喫。(雑記No145)」、えみさんの「あまいおかし いっしょにたべよう(1月28日)」が最も分りやすく的を射ているだろうと思います。勝手に引用申し訳ありませんが、書かれている事に感心と、最終回の総まとめで書こうと思ってたら先に書かれちゃって悔しいな、という感情がない交ぜになって複雑な気分。どちらにせよ、私ではここまで分りやすい文章は書けなかったでしょう。素敵な文章ありがとうです。
さて、人任せにして自分の感想を書くのは良くないので、自分なりに書いていこうと思います。何しろ、これは私の感想ですし。要はキャラデザにしたって日常描写にしたって極めて普通な感じなのだけど魅力的に描かれているということなのですが、えーっと自分の文章で言えば、コラム2「DVD発売!ってことで再考」をご参照下さい。今でもその感想に変わりありません。
それらに付け加えて言えば、プリキュアは戦闘を含めて全て日常に回帰できるようにしています。逆かな、日常からの提起を戦闘で用いる、のかな。例えば、協力すること、信頼することを戦闘で表現して敵に打ち勝ちます。そしてそれを日常に回帰させます。戦闘で得た経験を戦闘のみに留めず、日常に持って帰っています。「プリキュア」としての戦闘は日常と完全に切り離されていますが、「なぎさとほのか」としての成長は連続した地続きのものとして描写されています。戦闘に勝つキッカケや要素が彼女達を成長させる糧になっており、その糧そのものは日常の中にあります。つまりは、戦闘に勝つ事が彼女達の成長に繋がるといっていいです。戦闘のみでの成長・経験値アップは無いです。これは視聴者にとって非常に分りやすいです。プリキュアが勝つことはそのまま、彼女達の成長になっているからです。
③人の意志、他者との繋がり
最終話の感想トピックを参照願います。いや、同じ事なので。一応総括なので項目は入れた方が良いかと思いまして。
④敷居がとんでもなく低いプリキュア
プリキュアは敷居が低いです。敷居が低いというか、装飾を完全に取り払って表現した物語といえます。とにかくストレートです。希望や意志の力を完全無欠に力に変換し、敵が強かろうがなんだろうがプリキュアが大きな力を発揮して勝つ物語です。難しい話なんて一つもありません。そこには一貫したテーマとそれを直球勝負で見せなければならないお子様番組的な事情もあるでしょうが、個人的には余計な装飾を除いたテーマを直に体感できる方が好きです。こ面倒な設定やプロセスは必要ありません。そんなストレートさを素直に楽しめば非常に楽しく、優しく、心強く、日常と人間関係を肯定的に受け取れる話として見ることが出来ると思います。逆に、そういうことに着目しなかった場合は、期待値を満たせない場合もあるかもしれませんね。ご都合主義の塊ですし。私はそのご都合主義が大好きなんですが。
⑤ところが、提示の仕方に問題があったかも
しかしながら、プリキュアにも失敗した点があったと思います。それは、この作品が何なのか?という視聴者に対する提示の仕方です。一話やOPだけを見ればコメディタッチなアクションとほのぼのとした日常が魅力の作品にも見えるし、今までとは違ったかなり意欲的な作品とも見れます。要はポイントの範囲がかなり幅広く、そのために結果して作品本来の魅力(と言っても、私が思っている魅力なので、それと違かったとしても肯定的に評価できるならばそれも魅力です)とは違う期待を抱いてしまう場合もあると思います。また、ストレート過ぎる描写もこの場合に影響して、ワンパターンな印象や単純に見えてしまう理由になったのかもしれません。まあ、この辺は大きいお友達関連の話なので、小さいお友達には無縁な話ですが。
実際、私の見方の変遷を考えると、
1~8話:ふたりの友情の醸成を期待。→期待通り
8~26話:ふたりの更なる成長を期待。日常描写への期待。→期待どおりではあるが、闇との対決の流れがいささか不満であり、戦闘描写も少々物足りなさを感じる。
28話:この回により、個人的な考え方を一新。今の考え方の元になる。
28~最終話:日常と戦闘の中でのふたりの成長と人間関係の魅力、プリキュアそのものを楽しむ。→言うまでも無く、友情愛情サイコー
という流れになっています。28話そのものが直接的ではありません。何となく、今まで漠然としていたことが、そのあたりで固まったというような感じです。そして、他のサイトさんの感想なんかも影響していますね。良い意味で刺激的でより一層プリキュアを楽しむ事が出来るようになりました。
⑥言葉―伝える事―
これもまた、ストレートさのひとつですが、幹部戦においてプリキュアとの対話(かみ合ってなかったりするので対話として成立していないものがありますが)があります。これって、つまりは、他者に伝えること、なんでしょうね。自分の想いや気持ちを言葉にすること。それを他者に伝える事。何も言わなければ、何もしなければ他人は分ってはくれません。言葉にすることで相手に伝わります。その相手が同意してくれるかは別の話ですが。
ブラックやホワイトが戦いの中で語るその言葉は、相手に対してはもちろんの事、自分に対しても、相方に対しても、そして視聴者に対しても向けられています。それを聞いた視聴者は彼女達の想いを直接的に知る事が出来ます。彼女達が毎回毎回飽きるくらい、日常の大切さや他者との繋がりや意志の強さを語ったことは、決して無駄なことや形式的なことではなかったと思います。伝えること、そのためには自分がどう想っているかを知ること、そういうのも毎回ストレートに表現してくれましたね。
⑦光の園とドツクゾーン
光と闇は表裏一体とかジャアクキングが倒れるとクイーンも倒れるというように深い関係性がある光と闇。また、闇は自らが蝕まれておりそこから開放されるために光に侵攻するという流れにもなっています。これはドラマ性のある話でどういう締め方をするんだ?共存できるのか?という期待もあります。が、個人的にはそんなことはどうでもいいと思っています。
結論から書けば、プリキュアは「正義と悪の物語」ではありません。正しいとか悪いとかの話では無いと思っています。では何なのか?光と闇は何なのか?これを言い換えると希望と絶望だと思います。
ドツクゾーンを例にとって見ると、早い話「お前らはいずれ死んでしまうんだ。何もかもがなくなってしまうんだ。何をやっても無駄なんだよ。どんなに頑張っても俺らが支配するんだ」と言っています。絶望の象徴なんですね。
光の園はクイーンは信じるということを象徴しており、メップルミップルポルンは希望(力の発生源)としての象徴。プリキュアはその体現者です。
虹の園の住人、つまりは人間には常に希望と絶望がつきまといます。無理なんじゃないか、こんなことやるだけ無駄なんじゃないか、できないんじゃないかという不安や絶望的な思考。しかし、それに対抗する思考として頑張れば出来る、成せば成るという希望があります。
希望と絶望は本来切り離す事が出来ません。何故なら発生源が一つだからです。その相反した思考が希望と絶望であり、どちらが消えるとかあり続けるということはありません。希望があるから絶望があるともいえます。逆にどちらかが完全に消えるということは、片方も消える事を意味します。人間の死(または精神の疾患)という形で。
光の園とドツクゾーンはその思考を分離させたものなのではないかと思います。そして、「ふたりはプリキュア」はその希望と絶望の中で、巨大な絶望を個の力では難しくても皆で力を合わせて、希望を忘れず持ち続ければ必ず絶望に勝てるということを直球勝負でやってのけた作品だと思います。「正義と悪」ではなく、「希望と絶望」なのです。だから、どちらが正しいのではなく、希望を持ち続けることが困難を退け日常を暮らすための手段なのだということです。
こういう解釈はメタフィクション的な解釈であり作品世界的に解釈するのとは全く別なので、本来正しいのかは分りません。作品世界の設定を無視しているとも言えるのですが、受けて側の解釈として有りなんじゃないかと思います。
⑧2年目
発表された時は実はちょっと残念だったな、と思いました。プリキュアのテーマを考えれば1年で十分でしょうし、下手にダラダラになれば1年目自体が悪くなってしまいます。キチンと纏めてほしいという気持ちがありました。何よりも、日常にいるべきなぎさとほのかが戦わなければならないという状況事態が2年も続くというのは切ないです。
これは仮面ライダークウガという作品であった話なのですが、アギトを作る際に完全な続編にしなかったそうです。視聴者の人気や声は続編を望むものでしたが、次作のアギトは(ちょっと、変なニュアンスですが)続いているが別作品にしたそうです。その理由として、皆の笑顔のために戦っていたクウガである主人公がまた事件が発生したら悲しむというようなことがスタッフから語られたそうです。多分にリップサービスも含むと思いますが、そういう製作側の態度は私は好きです。作品としての完成度や愛情を感じます。人気があるから続編ってのは、完全に完結した物語においては蛇足にしか過ぎないのです。
プリキュアもそうであって欲しいな~と思っていました。まあ、とはいえ、だからと言って悪くなると決まったわけでもないでしょうし、1年目途中で決まったわけですから2年目を視野に入れた話を作れます。それにやるんだったら、もっとキュアキュアした作品になって欲しいという気持ちもあります。むしろ、そう考えるのが前向きでしょうね。実際、ふたりの活躍を見れるのは嬉しいです。
⑨最後に
この一年間、本当に充実したものでした。日曜朝が楽しみで、仕事なんて身に入りません(←プリキュアの何を見ていた)。この感動や気持ちを言葉にするのは難しいです。というか、全話の感想を欠かさず毎週何時間もかけて書いたという事実から察していただけると幸いです。もう、自分でも不思議です。
この気持ちを言葉に変えるのならば、プリキュアありがとう。
そして、前述でも紹介したサイトさまを含め数々のプリキュアサイトさまに感謝いたします。プリキュアを楽しむことができたのは数々のサイトさまのおかげです。このような形で、プリキュアのテーマの一つを体感するとは思っても見ませんでした。独りよりふたり、ふたりより~ってことですね。
本当に最後に、こんな毎度毎度長い感想をお読みくださった方々に感謝します。ありがとうございました。
マックスハートへの期待を一つだけ言えば、絶対、絶対、絶対になぎさとほのかの水着姿ありますよね!?(諦めてなかったのか)
「ふたりはプリキュア」という物語はなんなのだろうか、それは「希望、友情、協力、信頼ということを持ち絶望に立ち向かい、そしてそれらを全て日常に回帰させる」という物語なのだと思う(纏まってないなぁ)。
日常のための力であり、戦うためだけの力ではない。プリキュアがその力を発揮するのは戦闘においてですが、そのキッカケや基本的な力の根源は日常に通じる、いやむしろ日常をメインにしたものです。細かいことは下記項目で詳細に書いていきます。
プリキュアは、必ずしも完成度が高い作品ではないと思います。ファンブックのインタビューであったように大急ぎで製作されたこともあり、サブキャラの設定の仕方が雑だったり、一定した作りになっていなかったり、細かい話が活かされなかったりしました。計画的な構成ではなく、良く言えば臨機応変。悪く言えば行き当たりばったりでしょう。しかし、それでも私がこの作品を見続け好きな理由は、たった一つです。最終回を見終わってふと考えて気付きました。テーマ云々ですらありません。それはなぎさとほのかのひた向きなまでの意志と笑顔です。理屈無用でそんな元気さが大好きなのです。強い意志と優しさに満ちた一年間でした。なぎさとほのかに私は「ありがとう」と言いたいです。
②日常と普通さ
日常と普通さについては、みちたろさんの「プリキュアをひそかに応援したい日記(1月27日)」やひでさんの「自己満喫。(雑記No145)」、えみさんの「あまいおかし いっしょにたべよう(1月28日)」が最も分りやすく的を射ているだろうと思います。勝手に引用申し訳ありませんが、書かれている事に感心と、最終回の総まとめで書こうと思ってたら先に書かれちゃって悔しいな、という感情がない交ぜになって複雑な気分。どちらにせよ、私ではここまで分りやすい文章は書けなかったでしょう。素敵な文章ありがとうです。
さて、人任せにして自分の感想を書くのは良くないので、自分なりに書いていこうと思います。何しろ、これは私の感想ですし。要はキャラデザにしたって日常描写にしたって極めて普通な感じなのだけど魅力的に描かれているということなのですが、えーっと自分の文章で言えば、コラム2「DVD発売!ってことで再考」をご参照下さい。今でもその感想に変わりありません。
それらに付け加えて言えば、プリキュアは戦闘を含めて全て日常に回帰できるようにしています。逆かな、日常からの提起を戦闘で用いる、のかな。例えば、協力すること、信頼することを戦闘で表現して敵に打ち勝ちます。そしてそれを日常に回帰させます。戦闘で得た経験を戦闘のみに留めず、日常に持って帰っています。「プリキュア」としての戦闘は日常と完全に切り離されていますが、「なぎさとほのか」としての成長は連続した地続きのものとして描写されています。戦闘に勝つキッカケや要素が彼女達を成長させる糧になっており、その糧そのものは日常の中にあります。つまりは、戦闘に勝つ事が彼女達の成長に繋がるといっていいです。戦闘のみでの成長・経験値アップは無いです。これは視聴者にとって非常に分りやすいです。プリキュアが勝つことはそのまま、彼女達の成長になっているからです。
③人の意志、他者との繋がり
最終話の感想トピックを参照願います。いや、同じ事なので。一応総括なので項目は入れた方が良いかと思いまして。
④敷居がとんでもなく低いプリキュア
プリキュアは敷居が低いです。敷居が低いというか、装飾を完全に取り払って表現した物語といえます。とにかくストレートです。希望や意志の力を完全無欠に力に変換し、敵が強かろうがなんだろうがプリキュアが大きな力を発揮して勝つ物語です。難しい話なんて一つもありません。そこには一貫したテーマとそれを直球勝負で見せなければならないお子様番組的な事情もあるでしょうが、個人的には余計な装飾を除いたテーマを直に体感できる方が好きです。こ面倒な設定やプロセスは必要ありません。そんなストレートさを素直に楽しめば非常に楽しく、優しく、心強く、日常と人間関係を肯定的に受け取れる話として見ることが出来ると思います。逆に、そういうことに着目しなかった場合は、期待値を満たせない場合もあるかもしれませんね。ご都合主義の塊ですし。私はそのご都合主義が大好きなんですが。
⑤ところが、提示の仕方に問題があったかも
しかしながら、プリキュアにも失敗した点があったと思います。それは、この作品が何なのか?という視聴者に対する提示の仕方です。一話やOPだけを見ればコメディタッチなアクションとほのぼのとした日常が魅力の作品にも見えるし、今までとは違ったかなり意欲的な作品とも見れます。要はポイントの範囲がかなり幅広く、そのために結果して作品本来の魅力(と言っても、私が思っている魅力なので、それと違かったとしても肯定的に評価できるならばそれも魅力です)とは違う期待を抱いてしまう場合もあると思います。また、ストレート過ぎる描写もこの場合に影響して、ワンパターンな印象や単純に見えてしまう理由になったのかもしれません。まあ、この辺は大きいお友達関連の話なので、小さいお友達には無縁な話ですが。
実際、私の見方の変遷を考えると、
1~8話:ふたりの友情の醸成を期待。→期待通り
8~26話:ふたりの更なる成長を期待。日常描写への期待。→期待どおりではあるが、闇との対決の流れがいささか不満であり、戦闘描写も少々物足りなさを感じる。
28話:この回により、個人的な考え方を一新。今の考え方の元になる。
28~最終話:日常と戦闘の中でのふたりの成長と人間関係の魅力、プリキュアそのものを楽しむ。→言うまでも無く、友情愛情サイコー
という流れになっています。28話そのものが直接的ではありません。何となく、今まで漠然としていたことが、そのあたりで固まったというような感じです。そして、他のサイトさんの感想なんかも影響していますね。良い意味で刺激的でより一層プリキュアを楽しむ事が出来るようになりました。
⑥言葉―伝える事―
これもまた、ストレートさのひとつですが、幹部戦においてプリキュアとの対話(かみ合ってなかったりするので対話として成立していないものがありますが)があります。これって、つまりは、他者に伝えること、なんでしょうね。自分の想いや気持ちを言葉にすること。それを他者に伝える事。何も言わなければ、何もしなければ他人は分ってはくれません。言葉にすることで相手に伝わります。その相手が同意してくれるかは別の話ですが。
ブラックやホワイトが戦いの中で語るその言葉は、相手に対してはもちろんの事、自分に対しても、相方に対しても、そして視聴者に対しても向けられています。それを聞いた視聴者は彼女達の想いを直接的に知る事が出来ます。彼女達が毎回毎回飽きるくらい、日常の大切さや他者との繋がりや意志の強さを語ったことは、決して無駄なことや形式的なことではなかったと思います。伝えること、そのためには自分がどう想っているかを知ること、そういうのも毎回ストレートに表現してくれましたね。
⑦光の園とドツクゾーン
光と闇は表裏一体とかジャアクキングが倒れるとクイーンも倒れるというように深い関係性がある光と闇。また、闇は自らが蝕まれておりそこから開放されるために光に侵攻するという流れにもなっています。これはドラマ性のある話でどういう締め方をするんだ?共存できるのか?という期待もあります。が、個人的にはそんなことはどうでもいいと思っています。
結論から書けば、プリキュアは「正義と悪の物語」ではありません。正しいとか悪いとかの話では無いと思っています。では何なのか?光と闇は何なのか?これを言い換えると希望と絶望だと思います。
ドツクゾーンを例にとって見ると、早い話「お前らはいずれ死んでしまうんだ。何もかもがなくなってしまうんだ。何をやっても無駄なんだよ。どんなに頑張っても俺らが支配するんだ」と言っています。絶望の象徴なんですね。
光の園はクイーンは信じるということを象徴しており、メップルミップルポルンは希望(力の発生源)としての象徴。プリキュアはその体現者です。
虹の園の住人、つまりは人間には常に希望と絶望がつきまといます。無理なんじゃないか、こんなことやるだけ無駄なんじゃないか、できないんじゃないかという不安や絶望的な思考。しかし、それに対抗する思考として頑張れば出来る、成せば成るという希望があります。
希望と絶望は本来切り離す事が出来ません。何故なら発生源が一つだからです。その相反した思考が希望と絶望であり、どちらが消えるとかあり続けるということはありません。希望があるから絶望があるともいえます。逆にどちらかが完全に消えるということは、片方も消える事を意味します。人間の死(または精神の疾患)という形で。
光の園とドツクゾーンはその思考を分離させたものなのではないかと思います。そして、「ふたりはプリキュア」はその希望と絶望の中で、巨大な絶望を個の力では難しくても皆で力を合わせて、希望を忘れず持ち続ければ必ず絶望に勝てるということを直球勝負でやってのけた作品だと思います。「正義と悪」ではなく、「希望と絶望」なのです。だから、どちらが正しいのではなく、希望を持ち続けることが困難を退け日常を暮らすための手段なのだということです。
こういう解釈はメタフィクション的な解釈であり作品世界的に解釈するのとは全く別なので、本来正しいのかは分りません。作品世界の設定を無視しているとも言えるのですが、受けて側の解釈として有りなんじゃないかと思います。
⑧2年目
発表された時は実はちょっと残念だったな、と思いました。プリキュアのテーマを考えれば1年で十分でしょうし、下手にダラダラになれば1年目自体が悪くなってしまいます。キチンと纏めてほしいという気持ちがありました。何よりも、日常にいるべきなぎさとほのかが戦わなければならないという状況事態が2年も続くというのは切ないです。
これは仮面ライダークウガという作品であった話なのですが、アギトを作る際に完全な続編にしなかったそうです。視聴者の人気や声は続編を望むものでしたが、次作のアギトは(ちょっと、変なニュアンスですが)続いているが別作品にしたそうです。その理由として、皆の笑顔のために戦っていたクウガである主人公がまた事件が発生したら悲しむというようなことがスタッフから語られたそうです。多分にリップサービスも含むと思いますが、そういう製作側の態度は私は好きです。作品としての完成度や愛情を感じます。人気があるから続編ってのは、完全に完結した物語においては蛇足にしか過ぎないのです。
プリキュアもそうであって欲しいな~と思っていました。まあ、とはいえ、だからと言って悪くなると決まったわけでもないでしょうし、1年目途中で決まったわけですから2年目を視野に入れた話を作れます。それにやるんだったら、もっとキュアキュアした作品になって欲しいという気持ちもあります。むしろ、そう考えるのが前向きでしょうね。実際、ふたりの活躍を見れるのは嬉しいです。
⑨最後に
この一年間、本当に充実したものでした。日曜朝が楽しみで、仕事なんて身に入りません(←プリキュアの何を見ていた)。この感動や気持ちを言葉にするのは難しいです。というか、全話の感想を欠かさず毎週何時間もかけて書いたという事実から察していただけると幸いです。もう、自分でも不思議です。
この気持ちを言葉に変えるのならば、プリキュアありがとう。
そして、前述でも紹介したサイトさまを含め数々のプリキュアサイトさまに感謝いたします。プリキュアを楽しむことができたのは数々のサイトさまのおかげです。このような形で、プリキュアのテーマの一つを体感するとは思っても見ませんでした。独りよりふたり、ふたりより~ってことですね。
本当に最後に、こんな毎度毎度長い感想をお読みくださった方々に感謝します。ありがとうございました。
マックスハートへの期待を一つだけ言えば、絶対、絶対、絶対になぎさとほのかの水着姿ありますよね!?(諦めてなかったのか)
最終話「未来を信じて!明日を信じて!さよならなんて言わせない!!」
○最後の出来事
①闇の世界
闇に包まれていく虹の園。一般の人達も異変を感じます。
目の前に立ちはだかる巨大な闇の化身。プリキュアも息を呑みます。プリズムストーンを宿したジャアクキングはその力を使い巨大な突風を作り出します。風に煽られ吹き飛ばされるプリキュア。風に煽られている時にホワイトに注目していたのは言うまでもありません。
壁にヒビが入ったその下で尻餅をつくプリキュア。叩きつけられた描写はありませんが、かなり痛々しいです。そして魅惑なホワイトのアングル。最終回だというのにそんなことばっかり見る自分の邪さにちょっとどうよ?と思わなくもありません。
辺りを見回すと人の気配が全くありません。ジャアクキングの空間干渉能力(以前他のサイトさんで考察がありましたが、この戦闘空間は微妙に異次元に位相がズレているのかもしれない)により一般人は消されたようです。つまりはふたりの家族も。
ジャアクキング自らが語るように、ジャアクキングを倒さなければ元に戻りません。プリキュアの敗北はそのまま世界の破滅を意味します。闘志を燃やすプリキュア。負けるわけにはいきません。そして全てを消そうとするジャアクキングを許すわけにはいきません。
②完全なる闇
ビルの屋上に立ち決意を語るふたり。敵のスケールが大きいので高いところから対抗です。どうやらレインボーブレスが解除されたようで(先週虹の園に戻ってきた時はつけていた)、もう一度ポルンに頼みます。「できるよね、やれるよね、お願い」今頼れるのはポルンだけです・
その声を聞いたポルンは自覚的にその力を発動させます。最早発動にプリズムストーン手助けは必要ありません。その力に後押しされるように飛び出すプリキュア。レインボーストームを放ちます。
握り合わさった手に力を込め、虹色の輝きはジャアクキングへと伸びます。しかし、それを簡単に相殺するジャアクキング。爆発の余波で飛ばされるプリキュア。闇の化身と一介の戦士との格の違いを語るジャアクキング。それでもお互い手をつなぎ再び立ち上がるふたり。希望の光はまだ消えていません。
闇の力の拡大に光の園のクイーンも諦めが入りはじめます。長老しっかりしてくだされ、と励まします。頼みの綱はプリキュア。
ジャアクキングに挑みかかるプリキュアですが、腕の一振りでビルをいくつも貫通して吹き飛ばされてしまいます。それをビルの屋上から見るキリヤ。「完全な闇に打ち勝つ術はないのか」と語るキリヤ。彼は闇から生まれた身ですが、心は光の側にあります。
「哀れな者達だ。伝説の戦士などにならなければこのような目に遭わなくて済んだものを」と余裕のセリフを吐くジャアクキング。それは絶対この後負ける奴が言うセリフです。
「バカいってんじゃないわよ、私はプリキュアになったことに感謝してる。だってこの手であんたをやっつける事が出来るんだもの」かなりやる気満々ですブラック。「私たちは最後まで絶対に諦めない」ホワイトも気丈です。「愚かな」と返し、その力の前に吹き飛ばされるプリキュア。圧倒的な力の前に対抗手段がありません。
絶望的な状況に諦めの言葉を口にする番人。「クイーン!」叫んだポルンから光が溢れ出ます。
③好き
光の園。長老が立つすぐそばにポルン(投影)が現れます。驚く長老。無理もありません。そのままお迎えが来なくて良かったです。
プリキュアを助けたいとクイーンに懇願するポルン。怒られたりケンカしたりしたけれども、一緒に笑い一緒に過ごしたプリキュアとの日々。ポルンはプリキュアが好きだと言います。好きな人を助けたいと。悟ったようにクイーンはポルンに自分の力を信じろと言います。虹の園へと戻るポルン。
ここでポルンを持ってきた手腕は凄い。本当に凄い。予想外にして、そしてプリキュアとして正しい道だと思います。他者を肯定する気持ちとそこから自分を動かすこと。ここまでストレートにやるとは、しかし、それがイイ!涙で目が滲む。
大地を進むジャアクキング。下半身が見えませんが歩けるのでしょうか?
立ち上がる力も無いプリキュア。別れを告げるジャアクキング。
そこにダメポポと現れるポルン。「プリキュラをいじめちゃダメポポ。ポルンが許さないポポ」ジャアクキングに立ち向かうポルン。それを嘲笑うジャアクキング。「ポルンはプリキュラが好きポポ。だから、頑張るポポ~」と叫ぶと同時に黄金の輝きがポルンを包みます。小さな身体から発せられる力。比類なき意思の力。
それを砕くようにジャアクキングの手から放たれる闇の弾丸。ポルンを案じるプリキュア。もう少しアングルが下なら・・・ってちょっと見えてない?と感動的場面においてもその邪さを発揮する私の劣情。別な意味で泣けてきます。
闇の力を中和し、さらに輝きを増すポルン。周囲に放たれた光は闇の雲をつき抜け、光をもたらします。光の力を再び得たレインボーブレス。力を使い果たしコミューンに戻るポルン。番人が寄り添います。プリキュアも駆けつけ「ありがとう」とお礼を言います。
④希望の力よ光の意思よ 未来に向かって突き進め
レインボーストームを放つプリキュア。OP曲のBGMが流れます。これ絶対必須ですね。街を駆け抜けジャアクキングの元へと伸びる虹色の輝き。
毎度恒例の幹部戦必須の掛け合い
「無駄だと言っているだろ。お前達の力など私には通用しない」
「確かにあんたの存在は大っきい。とても私達には敵わない。だけど、私達は絶対負けない。負けるわけにはいかないの!」
「私たちには大事なものがある。大事な人達がいる。メップルやミップル、そしてポルン。そして私達を支えてくれるのは、全ての命。私に繋がる全ての命よ」
「だから」
「私達は」
「絶対負けない!」
「ふん」
「これが最強の力。全てを食い尽くす力だ」
「お前達にこの私を倒す事は絶対に無理なのだ」
「無理だとわかってても!」
「やんなきゃいけない時だって私達にはあるの!」
強く握り合わせられる手。黄金の輝きに包まれるプリキュア。クイーンを介在しなくとも、彼女らは自らの意思、力でその可能性を開放させます。
個人的な回想として、5話でのホワイトの尊敬し合って生きてる、とか26話とか28話の希望とか「プラネテス」というアニメを思い出します。あのアニメの最終話だったかな?あれでほのかの言っていた「人は繋がっている」という言葉がありました。人は孤独ではないし個だけでもない。力を合わせ繋がることのできる存在。14歳にしてこの境地へと達したプリキュアに私は驚愕と感動を禁じえません。
「なっ、何故だ」
「この世界を守るために」
「私達が頑張らなくっちゃ」
「絶対にいけないの!」
全てを食い尽くす力。しかし、プリキュアの意志の力はそれを遥かに凌駕する。個としては有限なのかもしれませんが、力を合わせることで無限にも及ぶ意志の力に不可能はありません。「クイーン覚えておれ!」と言い残し虹色の輝きに飲み込まれるジャアクキング。そして開放されるプリズムストーン。
覆っていた闇の雲は消え。日常が再び戻る。屋上で倒れこみながらも笑顔でお互いを見るプリキュア。
違う屋上。涙を流すキリヤ。諦めていた自分。ふたりの信じる力に触れ自分が居るべき、居たい場所に気付く。光と消える。
⑤別れ
雪城邸。決着がつき一段落。ポルンはずっと寝ている様子。そこにさなえさんがやってきてお疲れ様と言います。思わず聞き返すふたり。2年生が終わって3年生となるから頑張ってと説明するさなえさん。まるで全てを見透かしたような人です。仮に全てを知っていたとしても、彼女達に任せるのは信頼であり、彼女達自身が自ら答えを見つける必要があるからなのでしょう。こういう立ち位置の人がいると、決してふたりが孤独ではなく見守られ続けているという安心感があります(さなえさんの立ち位置を明確にする必要はない。こういうのは曖昧さがあっても問題にならない)。
さなえさんが夕食の支度のために戻ると、メップルとミップルはお別れの言葉を言います。決着がつき使命が果たされた今本来ならば彼らは光の園に戻らなければなりません。しかし、彼らはふたりと一緒にいることを望みます。(活動エネルギーが切れたのかなんなのかはよくわからないのだけど、あまり気にしない)虹の園で永遠の眠りにつくことを言い残し、ふたりに「ありがとう」と言って眠りにつく選ばれし勇者と希望の姫君。
親友との別れに泣くふたり。あれだけ望んでいた日常。プリキュアになる前の日常に戻る、それだけなのに今の彼女達にとってはそれは酷く辛いこと。
⑥終わりの始まり
登校。遅刻スレスレ(というか遅刻なのか)のなぎさに志穂と理奈が相変わらずのツッコミをします。ほのかもなぎさと一緒なので最近の品行を心配します。
よし美先生はほのかに送辞大丈夫?と声をかけます。そう、今日はベローネ学院の第49回卒業式なのです。ってことはなぎさ達は第50回なわけですね。これは絶対やりますよね。
卒業生が並ぶ中には(バンダナが無いとかなり識別しにくいのですが)弓子先輩とマドンナ小田島先輩もいます。壇上に立ち送辞を読み上げるほのか。しかし、ほのかはすぐにメモを置きます。戸惑う参列者。そして、ほのかは自らの言葉で卒業生に送辞を述べるのでした。自分の感じたこと、自分が経験したこと、それは全てが卒業生に関係することではないのかもしれませんが、ほのかに繋がる全ての人達を総括した感謝の気持ちなのだと思います(感想なんだかあらすじなんだか)。この時点で私は泣いています。ううっ、ほのか、立派になったな。ほのかの送辞が終わって、参列者から拍手が起こります。皆感動したような表情。特になぎさ志穂理奈は涙目です。
帰り道。ふとある事に気付くほのか。それはキリヤに似た少年でした。息を呑むふたり。見上げる少年(スカートの中が見えそうだったから、ではない←お前最終回くらいまともに書けないのかよ)。時が止まったように動けないほのか。しかし、キリヤに似た少年は親に呼ばれて去っていきます。悲しそうな表情で「また、会えるよね」とこぼすほのか。なぎさも「会えるよ絶対。この空の下でいつかきっと」と言うのでした。ちょっとほろ苦いラスト。プリキュアとしての物語は一旦ここで幕を閉じます。しかし、彼女達の物語はまだずっと続くのでした。
⑦新番組予告
「なんだかわからないけど面白そうね」ほのか変わってな~い。でも、そんなほのか嬢が大好きです。サブタイトルがドラマCDなノリです。プリキュアだ。
とびっきりの笑顔でにじゅうまる!二重マルどころか花マルです!!!
○トピック
3回泣きそうになりました(一部泣いた)。ポルンとジャアクキング殲滅と送辞。よくよく考えると、この3つはステップアップというか繋がりを持った一連の動きです。プリキュアのラストとして華々しく素敵で心強い最終回でした。
さて、ここのトピックでは最終回のみを扱うこととし、プリキュアの総纏めは「コラム7 ふたりはプリキュア総括感想」で扱います。
①ポルン
これは最早完膚なきまでストレートとしか言いようがないのですが、「好き」になるということ、その感情の強さを見事なまでに体現させた描写です。今までワガママばかり言って守られていたポルンが自覚的に他者を思うようになったことは、心の成長を意味します。自己と他者の区別がつくということです。幼少の頃は自己と他者の境界は曖昧です。例えて言えば人形に声をかけたりするのは人形に心があると思っていて、なおかつ、その心とは自分と共有できるものと思っているからです。要は相手も自分の一部だと思ってしまうのです。それは成長するに伴い分離されるわけですが、今回のポルンはそれを「好き」という感情を用いて他者を認め、頑張って欲しいという気持ちを表しました。そして、それに伴い(これが重要なのですが)自ら他者のために行動を起こします。プリキュアを守ろうと果敢に立ち向かう姿勢です。また、クイーンが言ったように自分を信じろというのも42話との繋がりであり、テーマの一貫性を物語ります。
②プリキュア
本編感想④の抜粋した文章のままですが、例えどんな困難なことにも挫けずに立ち向かう意志と自分達を支えてくれる者達の大切さをこれもまたストレートに表していて最強。前回番人とポルンが助けてくれたこと、キリヤが助けてくれたこと、クイーンが信じ続けていたこと、それらがプリキュアを中心に全て集まり、プリキュアはそれに応えます。それぞれに「ありがとう」というプリキュアの態度もまた他者への感謝を表します。手を繋ぐという物理的な繋がりとともに、想いや意志という精神的な繋がりを包括した強さです。自分達だけでやっているのではなく皆に助けられ支えられてやっているということをここまでストレートに言葉と態度で見せるのは清清しいです。必殺技がスクリューではなくストームというのも頷けます。ポルンの力が加わっているからです。そしてその集大成として、完全無敵であるはずのジャアクキングを打ち破るのは当然の帰結です。
また、プリキュアが金色に輝いたのは26話を彷彿とさせますが、これはもう間違いなく最終話と26話をリンクさせています。26話の時に私は正直物足りなさを感じました。しかし、これは伏線なんだろうと思いました。ここからもっと高次へとプリキュアが上がるのだろうと。最終話にして同様の状況でそれに応えた形です。力及ばないプリキュア(現実では子どもとして考えてよい)にクイーン(大人)が力を貸す。協力といえば協力ですが、どちらかといえば力を与えるというニュアンスです。今回最終話に行ったそれは、プリキュア達が皆の力を合わせてそれ以上の力を引き出すということをやりました。プリキュア(子ども)がクイーン(大人)の手を離れて自分達で希望を掴み取るという構図です。26話で課題となったことを最終話で解決させた手腕に驚くばかりです。最初から見越してやったんじゃないかとすら思えます。
細かいことですが、最終バトルにおいて、前回やる気なかったメップルとミップルがやる気出すのかなと思っていたのですがそういう描写はありませんでしたね。 dokoikoさん(ほぼプリキュアの決意2005/1/23付け)において、メップル達の弱音は実はプリキュアの本音なのだという読みをされていてなるほどと感じていました。個人的にはプリキュアの意志の強さを強調させるためにメップル達を引き合いにしているのだと思っていましたが、dokoikoさんの方がすんなり納得できます。それらを踏まえて注目していたのですが。無かったということは、弱気じゃなかったと解釈します。プリキュアと共有しているだろうというのは9話なりで分る事ですが、プリキュア自身の強い意志がメップル達の意志を包括していたと解釈します。
③正しいご都合主義
決意とか意志の強さでいきなりパワーアップというのはプリキュアに限らずある描写なのですが、プリキュアはそれを清清しいまでにストレートに表現してくれます。「ご都合主義」と書くと聞こえが悪いのですが、使い方が間違っていなければカタルシスと感動を与えるものです。正しい使い方とは、目的のための手段として副次的に出てくるご都合主義です。プリキュアで言えば、日常を取り戻したい、皆を守りたいという目的。そのためにジャアクキングを倒す事、そして倒すために皆の力を合わせるという手段。本来の手段は力を合わせるということです。そしてそれが達して大いなる力が発生します。これがご都合主義的パワーアップです。私はこういうご都合主義は大歓迎なのです。文句のつけようが無い。アニメなどの空想ならではの最高の手法だと思います。無論、それらを敢えて使わずに、現実的な解をもって表現するのも良いと思います。あくまで目的のための方法論なのです。
ちなみに、ダメなご都合主義は無理やり終わらせるためのご都合主義です。目的と手段が逆になっちゃっているタイプ。これはもう、カタルシスも感動もへったくれもありません。いわゆるデウス・エクス・マキナ(理屈無用の大どんでん返しのこと)とは個人的には感覚がちょっと違います。デウス~は元からそういう仕掛けなのでしょうが、ダメなご都合主義は、もう収拾がつかなくて無理やりやっちゃうようなそういうものです。
④日常への回帰
これは個人的な願望だったので良い悪いではないのですが、なぎさとほのかが日常に戻ってきた時に「ただいま」とかのセリフなり安堵した描写が欲しかったな、と思っています。強い覚悟で決別をして行ったわけですから(なぎさの例えなら旅行に行くのだから)「ただいま」と呟いて欲しかったなと。とはいえ、ほのかの送辞はそれを打ち消すに余りある描写でした。彼女達が最終決戦で得た答えをキチン日常に持って帰ったあの言葉はプリキュアのプリキュアたる描写だったと思います。全ての始まりと終りは日常であり、日常になぎさとほのかは居るのです。
⑤キリヤ
前回の感想で書いたように、キリヤは光と闇の狭間でどちらに心動かされるかというキャラであると思っています。プリキュアの戦いは光と闇のどちらにも一定の正当性が存在します。ただし、間違ってはならないのはプリキュアは「正義と悪の物語」ではありません。細かいことはコラム7で書きますので話を進めます。どちらにも正当性がある以上、一概にプリキュアを正しいと言うことは出来ません。が、正しいとかではなく、どちらがより心強いか、心惹かれるか、という意味において希望を見失わず立ち向かい続け、自分と皆の力を信じたプリキュアに心動かされるのが人情ってもんです。プリキュアが一般人と関わらない以上、キリヤが唯一の世界内指針であり視聴者の代弁者でもあります。作品世界内においてプリキュアを支持したことはすなわち、プリキュアが(正義という意味ではなく)正しい心を持った人達なのだということを明確にしているのだと思います。
ベルゼイ達が飲まれたことは、結果して彼らもまた自分達のためだけにしか力を使わなかった存在だったからでしょう。大なり小なりジャアクキングと変わらないのです。そしてジャアクキングに飲まれてしまうのも闇が闇を飲んだという自滅です。
大百科によるとベルゼイ達は元人間らしいのですが、本編においてそれを証明(説明)する描写はありません。タネから進化したと言っても差し支えは無いでしょう。34話の感想トピックでもちょっと書いたのですが、こういう曖昧さはあって良いと思います。プリキュアがメインでありそれに伴うテーマがある以上それ以外の描写をつける必要は無いと思います。野暮というか、本来のやりたいことを明確にするためにも関係無い描写は無くても良いと思います。その部分を曖昧にするのは説明不足とか放置ではなく、余韻とか好きなように考えてくれ、という感じで考えています。
⑥プリキュアとしての終焉、なぎさほのかとしての物語
メップル達が眠りにつくというのはあんまりよくわからないのですが(ジャアクキングが消滅したんでその影響か?)、プリキュアとしてここで一旦幕を閉じるという意味で良いと思います。逆に、ほのかが最後にうれいた表情をしたのが切ない気分ですが、それは彼女達の物語が続くという示唆なのだと思います。2年目を控えていますからね。実際キリヤのイベントが2年目に引き継がれるのかはわかりませんが、余韻としてあって良いと思います。キリヤが忘れられた存在ではなく、心に残る人であったという意味でもよい描写です。個人的には笑顔で終わって欲しかったというのもありますが、さりとて悲劇的な終わり方ではなく、希望や未来を肯定する終わり方なので良いんですけどね。・・・・・・いや、ほら、だってほのかの笑顔見たかったんですよ。くっ、なんて女々しい感想。
力強いプリキュアと彼女達の成長。そしてほろ苦いラスト。最後のにじゅうまる笑顔イラスト。全て揃った完璧なラストじゃないか!素敵だよプリキュア!
①闇の世界
闇に包まれていく虹の園。一般の人達も異変を感じます。
目の前に立ちはだかる巨大な闇の化身。プリキュアも息を呑みます。プリズムストーンを宿したジャアクキングはその力を使い巨大な突風を作り出します。風に煽られ吹き飛ばされるプリキュア。風に煽られている時にホワイトに注目していたのは言うまでもありません。
壁にヒビが入ったその下で尻餅をつくプリキュア。叩きつけられた描写はありませんが、かなり痛々しいです。そして魅惑なホワイトのアングル。最終回だというのにそんなことばっかり見る自分の邪さにちょっとどうよ?と思わなくもありません。
辺りを見回すと人の気配が全くありません。ジャアクキングの空間干渉能力(以前他のサイトさんで考察がありましたが、この戦闘空間は微妙に異次元に位相がズレているのかもしれない)により一般人は消されたようです。つまりはふたりの家族も。
ジャアクキング自らが語るように、ジャアクキングを倒さなければ元に戻りません。プリキュアの敗北はそのまま世界の破滅を意味します。闘志を燃やすプリキュア。負けるわけにはいきません。そして全てを消そうとするジャアクキングを許すわけにはいきません。
②完全なる闇
ビルの屋上に立ち決意を語るふたり。敵のスケールが大きいので高いところから対抗です。どうやらレインボーブレスが解除されたようで(先週虹の園に戻ってきた時はつけていた)、もう一度ポルンに頼みます。「できるよね、やれるよね、お願い」今頼れるのはポルンだけです・
その声を聞いたポルンは自覚的にその力を発動させます。最早発動にプリズムストーン手助けは必要ありません。その力に後押しされるように飛び出すプリキュア。レインボーストームを放ちます。
握り合わさった手に力を込め、虹色の輝きはジャアクキングへと伸びます。しかし、それを簡単に相殺するジャアクキング。爆発の余波で飛ばされるプリキュア。闇の化身と一介の戦士との格の違いを語るジャアクキング。それでもお互い手をつなぎ再び立ち上がるふたり。希望の光はまだ消えていません。
闇の力の拡大に光の園のクイーンも諦めが入りはじめます。長老しっかりしてくだされ、と励まします。頼みの綱はプリキュア。
ジャアクキングに挑みかかるプリキュアですが、腕の一振りでビルをいくつも貫通して吹き飛ばされてしまいます。それをビルの屋上から見るキリヤ。「完全な闇に打ち勝つ術はないのか」と語るキリヤ。彼は闇から生まれた身ですが、心は光の側にあります。
「哀れな者達だ。伝説の戦士などにならなければこのような目に遭わなくて済んだものを」と余裕のセリフを吐くジャアクキング。それは絶対この後負ける奴が言うセリフです。
「バカいってんじゃないわよ、私はプリキュアになったことに感謝してる。だってこの手であんたをやっつける事が出来るんだもの」かなりやる気満々ですブラック。「私たちは最後まで絶対に諦めない」ホワイトも気丈です。「愚かな」と返し、その力の前に吹き飛ばされるプリキュア。圧倒的な力の前に対抗手段がありません。
絶望的な状況に諦めの言葉を口にする番人。「クイーン!」叫んだポルンから光が溢れ出ます。
③好き
光の園。長老が立つすぐそばにポルン(投影)が現れます。驚く長老。無理もありません。そのままお迎えが来なくて良かったです。
プリキュアを助けたいとクイーンに懇願するポルン。怒られたりケンカしたりしたけれども、一緒に笑い一緒に過ごしたプリキュアとの日々。ポルンはプリキュアが好きだと言います。好きな人を助けたいと。悟ったようにクイーンはポルンに自分の力を信じろと言います。虹の園へと戻るポルン。
ここでポルンを持ってきた手腕は凄い。本当に凄い。予想外にして、そしてプリキュアとして正しい道だと思います。他者を肯定する気持ちとそこから自分を動かすこと。ここまでストレートにやるとは、しかし、それがイイ!涙で目が滲む。
大地を進むジャアクキング。下半身が見えませんが歩けるのでしょうか?
立ち上がる力も無いプリキュア。別れを告げるジャアクキング。
そこにダメポポと現れるポルン。「プリキュラをいじめちゃダメポポ。ポルンが許さないポポ」ジャアクキングに立ち向かうポルン。それを嘲笑うジャアクキング。「ポルンはプリキュラが好きポポ。だから、頑張るポポ~」と叫ぶと同時に黄金の輝きがポルンを包みます。小さな身体から発せられる力。比類なき意思の力。
それを砕くようにジャアクキングの手から放たれる闇の弾丸。ポルンを案じるプリキュア。もう少しアングルが下なら・・・ってちょっと見えてない?と感動的場面においてもその邪さを発揮する私の劣情。別な意味で泣けてきます。
闇の力を中和し、さらに輝きを増すポルン。周囲に放たれた光は闇の雲をつき抜け、光をもたらします。光の力を再び得たレインボーブレス。力を使い果たしコミューンに戻るポルン。番人が寄り添います。プリキュアも駆けつけ「ありがとう」とお礼を言います。
④希望の力よ光の意思よ 未来に向かって突き進め
レインボーストームを放つプリキュア。OP曲のBGMが流れます。これ絶対必須ですね。街を駆け抜けジャアクキングの元へと伸びる虹色の輝き。
毎度恒例の幹部戦必須の掛け合い
「無駄だと言っているだろ。お前達の力など私には通用しない」
「確かにあんたの存在は大っきい。とても私達には敵わない。だけど、私達は絶対負けない。負けるわけにはいかないの!」
「私たちには大事なものがある。大事な人達がいる。メップルやミップル、そしてポルン。そして私達を支えてくれるのは、全ての命。私に繋がる全ての命よ」
「だから」
「私達は」
「絶対負けない!」
「ふん」
「これが最強の力。全てを食い尽くす力だ」
「お前達にこの私を倒す事は絶対に無理なのだ」
「無理だとわかってても!」
「やんなきゃいけない時だって私達にはあるの!」
強く握り合わせられる手。黄金の輝きに包まれるプリキュア。クイーンを介在しなくとも、彼女らは自らの意思、力でその可能性を開放させます。
個人的な回想として、5話でのホワイトの尊敬し合って生きてる、とか26話とか28話の希望とか「プラネテス」というアニメを思い出します。あのアニメの最終話だったかな?あれでほのかの言っていた「人は繋がっている」という言葉がありました。人は孤独ではないし個だけでもない。力を合わせ繋がることのできる存在。14歳にしてこの境地へと達したプリキュアに私は驚愕と感動を禁じえません。
「なっ、何故だ」
「この世界を守るために」
「私達が頑張らなくっちゃ」
「絶対にいけないの!」
全てを食い尽くす力。しかし、プリキュアの意志の力はそれを遥かに凌駕する。個としては有限なのかもしれませんが、力を合わせることで無限にも及ぶ意志の力に不可能はありません。「クイーン覚えておれ!」と言い残し虹色の輝きに飲み込まれるジャアクキング。そして開放されるプリズムストーン。
覆っていた闇の雲は消え。日常が再び戻る。屋上で倒れこみながらも笑顔でお互いを見るプリキュア。
違う屋上。涙を流すキリヤ。諦めていた自分。ふたりの信じる力に触れ自分が居るべき、居たい場所に気付く。光と消える。
⑤別れ
雪城邸。決着がつき一段落。ポルンはずっと寝ている様子。そこにさなえさんがやってきてお疲れ様と言います。思わず聞き返すふたり。2年生が終わって3年生となるから頑張ってと説明するさなえさん。まるで全てを見透かしたような人です。仮に全てを知っていたとしても、彼女達に任せるのは信頼であり、彼女達自身が自ら答えを見つける必要があるからなのでしょう。こういう立ち位置の人がいると、決してふたりが孤独ではなく見守られ続けているという安心感があります(さなえさんの立ち位置を明確にする必要はない。こういうのは曖昧さがあっても問題にならない)。
さなえさんが夕食の支度のために戻ると、メップルとミップルはお別れの言葉を言います。決着がつき使命が果たされた今本来ならば彼らは光の園に戻らなければなりません。しかし、彼らはふたりと一緒にいることを望みます。(活動エネルギーが切れたのかなんなのかはよくわからないのだけど、あまり気にしない)虹の園で永遠の眠りにつくことを言い残し、ふたりに「ありがとう」と言って眠りにつく選ばれし勇者と希望の姫君。
親友との別れに泣くふたり。あれだけ望んでいた日常。プリキュアになる前の日常に戻る、それだけなのに今の彼女達にとってはそれは酷く辛いこと。
⑥終わりの始まり
登校。遅刻スレスレ(というか遅刻なのか)のなぎさに志穂と理奈が相変わらずのツッコミをします。ほのかもなぎさと一緒なので最近の品行を心配します。
よし美先生はほのかに送辞大丈夫?と声をかけます。そう、今日はベローネ学院の第49回卒業式なのです。ってことはなぎさ達は第50回なわけですね。これは絶対やりますよね。
卒業生が並ぶ中には(バンダナが無いとかなり識別しにくいのですが)弓子先輩とマドンナ小田島先輩もいます。壇上に立ち送辞を読み上げるほのか。しかし、ほのかはすぐにメモを置きます。戸惑う参列者。そして、ほのかは自らの言葉で卒業生に送辞を述べるのでした。自分の感じたこと、自分が経験したこと、それは全てが卒業生に関係することではないのかもしれませんが、ほのかに繋がる全ての人達を総括した感謝の気持ちなのだと思います(感想なんだかあらすじなんだか)。この時点で私は泣いています。ううっ、ほのか、立派になったな。ほのかの送辞が終わって、参列者から拍手が起こります。皆感動したような表情。特になぎさ志穂理奈は涙目です。
帰り道。ふとある事に気付くほのか。それはキリヤに似た少年でした。息を呑むふたり。見上げる少年(スカートの中が見えそうだったから、ではない←お前最終回くらいまともに書けないのかよ)。時が止まったように動けないほのか。しかし、キリヤに似た少年は親に呼ばれて去っていきます。悲しそうな表情で「また、会えるよね」とこぼすほのか。なぎさも「会えるよ絶対。この空の下でいつかきっと」と言うのでした。ちょっとほろ苦いラスト。プリキュアとしての物語は一旦ここで幕を閉じます。しかし、彼女達の物語はまだずっと続くのでした。
⑦新番組予告
「なんだかわからないけど面白そうね」ほのか変わってな~い。でも、そんなほのか嬢が大好きです。サブタイトルがドラマCDなノリです。プリキュアだ。
とびっきりの笑顔でにじゅうまる!二重マルどころか花マルです!!!
○トピック
3回泣きそうになりました(一部泣いた)。ポルンとジャアクキング殲滅と送辞。よくよく考えると、この3つはステップアップというか繋がりを持った一連の動きです。プリキュアのラストとして華々しく素敵で心強い最終回でした。
さて、ここのトピックでは最終回のみを扱うこととし、プリキュアの総纏めは「コラム7 ふたりはプリキュア総括感想」で扱います。
①ポルン
これは最早完膚なきまでストレートとしか言いようがないのですが、「好き」になるということ、その感情の強さを見事なまでに体現させた描写です。今までワガママばかり言って守られていたポルンが自覚的に他者を思うようになったことは、心の成長を意味します。自己と他者の区別がつくということです。幼少の頃は自己と他者の境界は曖昧です。例えて言えば人形に声をかけたりするのは人形に心があると思っていて、なおかつ、その心とは自分と共有できるものと思っているからです。要は相手も自分の一部だと思ってしまうのです。それは成長するに伴い分離されるわけですが、今回のポルンはそれを「好き」という感情を用いて他者を認め、頑張って欲しいという気持ちを表しました。そして、それに伴い(これが重要なのですが)自ら他者のために行動を起こします。プリキュアを守ろうと果敢に立ち向かう姿勢です。また、クイーンが言ったように自分を信じろというのも42話との繋がりであり、テーマの一貫性を物語ります。
②プリキュア
本編感想④の抜粋した文章のままですが、例えどんな困難なことにも挫けずに立ち向かう意志と自分達を支えてくれる者達の大切さをこれもまたストレートに表していて最強。前回番人とポルンが助けてくれたこと、キリヤが助けてくれたこと、クイーンが信じ続けていたこと、それらがプリキュアを中心に全て集まり、プリキュアはそれに応えます。それぞれに「ありがとう」というプリキュアの態度もまた他者への感謝を表します。手を繋ぐという物理的な繋がりとともに、想いや意志という精神的な繋がりを包括した強さです。自分達だけでやっているのではなく皆に助けられ支えられてやっているということをここまでストレートに言葉と態度で見せるのは清清しいです。必殺技がスクリューではなくストームというのも頷けます。ポルンの力が加わっているからです。そしてその集大成として、完全無敵であるはずのジャアクキングを打ち破るのは当然の帰結です。
また、プリキュアが金色に輝いたのは26話を彷彿とさせますが、これはもう間違いなく最終話と26話をリンクさせています。26話の時に私は正直物足りなさを感じました。しかし、これは伏線なんだろうと思いました。ここからもっと高次へとプリキュアが上がるのだろうと。最終話にして同様の状況でそれに応えた形です。力及ばないプリキュア(現実では子どもとして考えてよい)にクイーン(大人)が力を貸す。協力といえば協力ですが、どちらかといえば力を与えるというニュアンスです。今回最終話に行ったそれは、プリキュア達が皆の力を合わせてそれ以上の力を引き出すということをやりました。プリキュア(子ども)がクイーン(大人)の手を離れて自分達で希望を掴み取るという構図です。26話で課題となったことを最終話で解決させた手腕に驚くばかりです。最初から見越してやったんじゃないかとすら思えます。
細かいことですが、最終バトルにおいて、前回やる気なかったメップルとミップルがやる気出すのかなと思っていたのですがそういう描写はありませんでしたね。 dokoikoさん(ほぼプリキュアの決意2005/1/23付け)において、メップル達の弱音は実はプリキュアの本音なのだという読みをされていてなるほどと感じていました。個人的にはプリキュアの意志の強さを強調させるためにメップル達を引き合いにしているのだと思っていましたが、dokoikoさんの方がすんなり納得できます。それらを踏まえて注目していたのですが。無かったということは、弱気じゃなかったと解釈します。プリキュアと共有しているだろうというのは9話なりで分る事ですが、プリキュア自身の強い意志がメップル達の意志を包括していたと解釈します。
③正しいご都合主義
決意とか意志の強さでいきなりパワーアップというのはプリキュアに限らずある描写なのですが、プリキュアはそれを清清しいまでにストレートに表現してくれます。「ご都合主義」と書くと聞こえが悪いのですが、使い方が間違っていなければカタルシスと感動を与えるものです。正しい使い方とは、目的のための手段として副次的に出てくるご都合主義です。プリキュアで言えば、日常を取り戻したい、皆を守りたいという目的。そのためにジャアクキングを倒す事、そして倒すために皆の力を合わせるという手段。本来の手段は力を合わせるということです。そしてそれが達して大いなる力が発生します。これがご都合主義的パワーアップです。私はこういうご都合主義は大歓迎なのです。文句のつけようが無い。アニメなどの空想ならではの最高の手法だと思います。無論、それらを敢えて使わずに、現実的な解をもって表現するのも良いと思います。あくまで目的のための方法論なのです。
ちなみに、ダメなご都合主義は無理やり終わらせるためのご都合主義です。目的と手段が逆になっちゃっているタイプ。これはもう、カタルシスも感動もへったくれもありません。いわゆるデウス・エクス・マキナ(理屈無用の大どんでん返しのこと)とは個人的には感覚がちょっと違います。デウス~は元からそういう仕掛けなのでしょうが、ダメなご都合主義は、もう収拾がつかなくて無理やりやっちゃうようなそういうものです。
④日常への回帰
これは個人的な願望だったので良い悪いではないのですが、なぎさとほのかが日常に戻ってきた時に「ただいま」とかのセリフなり安堵した描写が欲しかったな、と思っています。強い覚悟で決別をして行ったわけですから(なぎさの例えなら旅行に行くのだから)「ただいま」と呟いて欲しかったなと。とはいえ、ほのかの送辞はそれを打ち消すに余りある描写でした。彼女達が最終決戦で得た答えをキチン日常に持って帰ったあの言葉はプリキュアのプリキュアたる描写だったと思います。全ての始まりと終りは日常であり、日常になぎさとほのかは居るのです。
⑤キリヤ
前回の感想で書いたように、キリヤは光と闇の狭間でどちらに心動かされるかというキャラであると思っています。プリキュアの戦いは光と闇のどちらにも一定の正当性が存在します。ただし、間違ってはならないのはプリキュアは「正義と悪の物語」ではありません。細かいことはコラム7で書きますので話を進めます。どちらにも正当性がある以上、一概にプリキュアを正しいと言うことは出来ません。が、正しいとかではなく、どちらがより心強いか、心惹かれるか、という意味において希望を見失わず立ち向かい続け、自分と皆の力を信じたプリキュアに心動かされるのが人情ってもんです。プリキュアが一般人と関わらない以上、キリヤが唯一の世界内指針であり視聴者の代弁者でもあります。作品世界内においてプリキュアを支持したことはすなわち、プリキュアが(正義という意味ではなく)正しい心を持った人達なのだということを明確にしているのだと思います。
ベルゼイ達が飲まれたことは、結果して彼らもまた自分達のためだけにしか力を使わなかった存在だったからでしょう。大なり小なりジャアクキングと変わらないのです。そしてジャアクキングに飲まれてしまうのも闇が闇を飲んだという自滅です。
大百科によるとベルゼイ達は元人間らしいのですが、本編においてそれを証明(説明)する描写はありません。タネから進化したと言っても差し支えは無いでしょう。34話の感想トピックでもちょっと書いたのですが、こういう曖昧さはあって良いと思います。プリキュアがメインでありそれに伴うテーマがある以上それ以外の描写をつける必要は無いと思います。野暮というか、本来のやりたいことを明確にするためにも関係無い描写は無くても良いと思います。その部分を曖昧にするのは説明不足とか放置ではなく、余韻とか好きなように考えてくれ、という感じで考えています。
⑥プリキュアとしての終焉、なぎさほのかとしての物語
メップル達が眠りにつくというのはあんまりよくわからないのですが(ジャアクキングが消滅したんでその影響か?)、プリキュアとしてここで一旦幕を閉じるという意味で良いと思います。逆に、ほのかが最後にうれいた表情をしたのが切ない気分ですが、それは彼女達の物語が続くという示唆なのだと思います。2年目を控えていますからね。実際キリヤのイベントが2年目に引き継がれるのかはわかりませんが、余韻としてあって良いと思います。キリヤが忘れられた存在ではなく、心に残る人であったという意味でもよい描写です。個人的には笑顔で終わって欲しかったというのもありますが、さりとて悲劇的な終わり方ではなく、希望や未来を肯定する終わり方なので良いんですけどね。・・・・・・いや、ほら、だってほのかの笑顔見たかったんですよ。くっ、なんて女々しい感想。
力強いプリキュアと彼女達の成長。そしてほろ苦いラスト。最後のにじゅうまる笑顔イラスト。全て揃った完璧なラストじゃないか!素敵だよプリキュア!
第48話「史上最大の決戦!プリキュア最後の日!!」
○今週の出来事
①闇の力
これやっぱ子ども怖いんじゃね?と思うくらい緊迫感漂わせるアバンタイトル。まあ、そのあとにプリキュア♪プリキュア♪とか言い出すんだから(良い意味で)台無しなわけですが。
みなぎる力を解放し大地に拳を叩きつける合体魔人(特に呼称が無いので以降この名称)。しかし、ジャアクキングは微塵にも恐れず、むしろ余裕さえ見せます。お互いに挑発しあい、そして合体魔人は微妙に巨大化して挑みかかります。ニョキニョキと面白い巨大化の仕方です。プリキュア史上初のプリキュア置いてきぼり対決です。
②揺るがない決意
大地の割れ目に身を隠す3人。一瞬の出来事だったのでプリキュアは自分達の状況を飲み込めていません。メップルとミップルが解説してくれます。今回(前回も)この2匹は解説役です。
意外な再会に戸惑うプリキュア。ホワイトも「もう会う事はないのかと思ってた」と口にします。キリヤはドツクゾーンを追われて光と闇の狭間にいたようです。てっきり闇に吸収されたのかと思いましたが、島流しの刑にあったようです。ある意味その方が辛いですねぇ。案の定幽閉生活の辛さを語るキリヤ。プリキュアも息の呑みます。自分達のためにキリヤは身を引いたのですから、かなり辛いところです。
ブラックは、なら虹の園で暮らそうと提案します。それを否定するキリヤ。闇の住人であるキリヤにはそれは叶わぬこと。以前の学校生活はかりそめのものでしかありません。しかも、今は光と闇のバランスが崩れ闇に世界が覆われてしまうと説明します。なるほど、歪みが生じたおかげでキリヤは脱走できたわけですな。
今戦っているジャアクキングと合体魔人どちらが生き残っても闇の勝利に違いはありません。淡々と語るキリヤ。彼はもう諦めている。それを聞いて決心した表情のプリキュア。ホワイトは「キリヤ君私たちを連れて行って」と頼みます。行き先が虹の園だと思ったキリヤですが否定するホワイト。行き先は無論ジャアクキングです。プリキュアは、伝説の戦士は、なぎさとほのかは諦めません。互いの手を握り不退転の決意を表します。彼女達の足は前に進むためにあります。
「一体何があなた達にそうさせるのか」決して一朝一夕にそうなったわけではありません。賢者は一日にして真理に達するかもしれませんが、彼女達は賢者ではありません。これまでの経験、歩み、想いがそうさせているのです。
③大きな壁
機動性に勝る(というか、ジャアクキングが一歩も動かないのですが)合体魔人は曲芸のような攻撃をしますが、防御壁でそれを弾くジャアクキング。合体魔人も気合一閃で防御壁を砕き挑みかかります。それをさえぎるように「ちょっと待った」コール。手を上げて主張します。動きを止めて声のした方向を見る合体魔人。プリキュアです。悪知恵としては漁夫の利を狙いたいところですが、お子様の見本たるプリキュアにそんなセコイ考えはありません。
合体魔人が力を見せようと迫ります。微妙に縮小しますがそれでもプリキュアよりはるかに大きい合体魔人。プリキュアの攻撃を受け虹色の光を漏らしますが、反撃でプリキュアをぶっ飛ばします。ダメージも無く余裕。その様子を見続けるジャアクキング。こっちは漁夫の利狙いかもしれません。
マーブルスクリューを放つプリキュア。BGMが完全に効きませんと主張します。26話でも見たような光景です。虹色の光球を胸元に出して防ぐ合体間人。「こんなことやるだけ無駄だ」と簡単に弾き返します。圧倒的な存在の前に悲壮感を湛えたような表情のプリキュア。しかし、諦めや死んだ目はしていません。
大地の割れ目で独り葛藤するキリヤ。「やはり無理だ・・・」とこちらは諦め状態。
④未来へ導く光の王子
虹の園。洋館。残されたポルンはプリキュアの危機を察知しますが、番人はどうにもできないと諦め気味です。しかし、ポルンは助けるポポ!と力を解放・・・って出来るの!?てっきり石の力があって出来るのかと思ってました。天に向かう光の矢ですが、途中で失速して消滅します。やはり石の力が無いと無理なようです。泣き出すポルンと「なんと無力なのか」と悲壮感一杯の番人。
その時、光の園に居る長老からメッセージが届きます。闇に対抗するために一杯一杯のクイーンに手を貸す余力はありません。プリキュアを助けられるのはポルンと番人のみ。きっと何とかなる、自分を信じろと言う長老。それに対して、いやどうしろと・・・という感じの番人。まあ、番人だからね。ポルンに自分の名前を思い出せと言う長老。「未来へ導く光の王子ポルン」この枕詞を見せる時が今来ました。
キリヤは歩を進める。行く先は。
番人の隣に立ち「番人とポルンはプリキュラポポ」と片手を上げてポーズをとるポルン。おお、この展開か。予想外だが凄くイイ!
呆然とする番人に有無を言わせず言われたとおりにやるポポと何時に無く真剣なポルン。もはや無邪気にはしゃいでいた子どもの面影はありません。手を繋いで「未来へ導く光の王子ポルン」「全てを生み出す力を守る光の番人ウィズダム」「我らの力、届かんこと」「光の力を受け取れポポ」と叫びます。「私もポポなのね」とセルフツッコミは忘れません。この辺は流石プリキュア。
ふたりの掲げた手から光の奔流がほとばしります。何で?とか、んな簡単に?とかの疑問は一切ナッシング。陳腐だろうが滑稽だろうがご都合だろうが、何もせずに手をこまねいているよりは、何かをやろうとする意志と行動が未来を切り開きます。石の力など必要ありません。(前から思っていたんですが、プリキュアは石と意志ってかけてるよね?)
「ポポポポポポ」と叫ぶふたり。妙に和みます。
⑤希望の力
空中に跳びポーズをつける合体魔人。すると背後が光り出します。まるで必殺技のようなエフェクトです。気配を察して翻るとふたつの光が天から飛んできます。そして目の前に現れるキリヤ。力を溜めた弾丸を放ち合体魔人の動きを止めます。そのキリヤと合体魔人を飛び越してプリキュアへと伸びる光跡。
プリキュアレインボーブレス。BGMは「逆転勝利」(の後半にさしかかる)。来ましたこれこそ逆転勝利へのシーケンス。プリキュア無敵モードです。
ブレスの存在に驚くプリキュア。そして落ちていくキリヤを見つめます。至近端での爆発のためか余波を食らってダメージを負っているキリヤですが、表情はどこか満足気です。そのキリヤに「ありがとう」とプリキュア。実は初見の時に気付きませんでしたが、2回目見たときに気付いて思わず涙目になりました。諦めない信じる力は人を動かします。キリヤはプリキュアに託したのでした。
合体魔人の攻撃をかわすプリキュア。メップルとミップルが状況をかなり正確に推測し説明します。「ありがとうポルン。ありがとう番人」「みんなの力は無駄にしないわ」これも初見で気付かなかった。このセリフもナイス!
悪鬼の表情の合体魔人を高速にして華麗なるふたりが捕らえます。苦悶をあげる合体魔人。
「ちゃんと届いたかな?」「わかんないポポ」と息を切らせて倒れこむ番人とポルン。勿論届きましたとも。
レインボーストームを放つプリキュア。BGMは勝利を予感させます。石の力を使って防ぐ合体魔人。目を見開くジャアクキング。ああ、そういえば居たな。合体魔人は苦悶をあげて口から虹の粒子を出します。解説のメップルによると石の力がブレスに反応しているようです。元々は同種の力ですからね。そして合体魔人はジャアクキングへと吸収されてしまいます。ジャアクキングの前では闇の戦士も取るに足らない存在だったのです。偉大にして巨大なる闇の権化ジャアクキング。ここでラスボスとしての株を大きく上げます。
⑥闇
石の力を得たジャアクキング。鬼に金棒とはこのことです。最悪の事態にクイーンと長老も息を呑みます。
最悪の敵を前にするプリキュア。しかし、怯む事はありません。最初からここに来た目的はひとつ。
ジャアクキングの熾烈な攻撃を回避するプリキュア。あまりの激しさにふたりも連携がとれません。何とか隙を見て肉薄するふたり。凄い空中制御です。しかしメップルミップルは諦めモード。あんたらがそんな態度じゃ勝てるものも勝てないよ。その時空間が割れます。
虹の園に戻ってくるプリキュア。喜び勇んで駆けつける番人とポルン。かなり元気です。事態に困惑するプリキュアですが、番人が解説します。助かったとはいえ、すぐドツクゾーンへと向かおうとするプリキュア。頑なまでの意志です。相変わらずメップルとミップルはやる気なしです。だから、お前らが頑張れよ。
そして、天を破り裂いて現れる巨大な手。ジャアクキング光臨です。
決戦の舞台を虹の園に移し、最後の戦いが始まります。果たして未来は?メップルとミップルはやる気を出すのか?マックスハートの予告が希望を支えます。
○トピック
良い意味で予想を裏切ってくれてて大満足。合体魔人に関してはジャアクキングを倒すのかと思いましたが、ジャアクキングの引き立て役になりましたね。闇の化身たるジャアクキングがラスボスなのは一貫するんで良いことだし、闇の宿命に抗いつつも絶対的な存在の前に消えていったというのも敵側のドラマとして良いと思います。何よりも、そんな巨大な存在にプリキュアが立ち向かい、それを倒すって展開がストレートで分りやすい。つまりは、プリキュアのための引き立て役。
改めて書く必要もないのですが、今回のプリキュアの立ち向かう意志とそれに力を貸すみんなの動きがカッコイイです。本文中にも書いてますがプリキュアの「ありがとう」はステキです。この辺理屈っぽく書けないけど、その描写が今回の肝。実際に立ち向かうのはプリキュアかもしれないけど、そこに多くの人達が手を貸してくれる。貸してくれる存在がいる。前回はクイーンが力を貸したけど、今回はみんなで頑張ったんですね。クイーンのプリキュアを信じて任せるってのも、前回と比較するとそれがプリキュアに対する信頼感とプリキュア自身の成長を示唆します。要は大人が力を貸すのではなく、子ども達がみんなで力を合わせていますね。
キリヤについては特に思うところはないんですが(実はそんなに重要視していない)、狭間で彷徨っていた彼。「光と闇の狭間」はそのままキリヤの立場を示唆する。キリヤがほのかに惹かれた理由、石を託した理由。今一度彼女らに力を貸したのは、彼女達のひた向きな意志に惹かれたのでしょうね。それは言い換えれば感動とも言うかな。キリヤが第三視点の傍観者とするなら、プリキュアを応援するのは自然のなりゆきです。個人的にキリヤは客観的な立場として、プリキュアと闇どちらに心を動かされるか、というキャラとして解釈しています。プリキュアが魅力ある、力ある存在としての証明です。
来週は最終回(続投が決まっているので微妙な感じですけど)。彼女達の笑顔を楽しみにしております。
①闇の力
これやっぱ子ども怖いんじゃね?と思うくらい緊迫感漂わせるアバンタイトル。まあ、そのあとにプリキュア♪プリキュア♪とか言い出すんだから(良い意味で)台無しなわけですが。
みなぎる力を解放し大地に拳を叩きつける合体魔人(特に呼称が無いので以降この名称)。しかし、ジャアクキングは微塵にも恐れず、むしろ余裕さえ見せます。お互いに挑発しあい、そして合体魔人は微妙に巨大化して挑みかかります。ニョキニョキと面白い巨大化の仕方です。プリキュア史上初のプリキュア置いてきぼり対決です。
②揺るがない決意
大地の割れ目に身を隠す3人。一瞬の出来事だったのでプリキュアは自分達の状況を飲み込めていません。メップルとミップルが解説してくれます。今回(前回も)この2匹は解説役です。
意外な再会に戸惑うプリキュア。ホワイトも「もう会う事はないのかと思ってた」と口にします。キリヤはドツクゾーンを追われて光と闇の狭間にいたようです。てっきり闇に吸収されたのかと思いましたが、島流しの刑にあったようです。ある意味その方が辛いですねぇ。案の定幽閉生活の辛さを語るキリヤ。プリキュアも息の呑みます。自分達のためにキリヤは身を引いたのですから、かなり辛いところです。
ブラックは、なら虹の園で暮らそうと提案します。それを否定するキリヤ。闇の住人であるキリヤにはそれは叶わぬこと。以前の学校生活はかりそめのものでしかありません。しかも、今は光と闇のバランスが崩れ闇に世界が覆われてしまうと説明します。なるほど、歪みが生じたおかげでキリヤは脱走できたわけですな。
今戦っているジャアクキングと合体魔人どちらが生き残っても闇の勝利に違いはありません。淡々と語るキリヤ。彼はもう諦めている。それを聞いて決心した表情のプリキュア。ホワイトは「キリヤ君私たちを連れて行って」と頼みます。行き先が虹の園だと思ったキリヤですが否定するホワイト。行き先は無論ジャアクキングです。プリキュアは、伝説の戦士は、なぎさとほのかは諦めません。互いの手を握り不退転の決意を表します。彼女達の足は前に進むためにあります。
「一体何があなた達にそうさせるのか」決して一朝一夕にそうなったわけではありません。賢者は一日にして真理に達するかもしれませんが、彼女達は賢者ではありません。これまでの経験、歩み、想いがそうさせているのです。
③大きな壁
機動性に勝る(というか、ジャアクキングが一歩も動かないのですが)合体魔人は曲芸のような攻撃をしますが、防御壁でそれを弾くジャアクキング。合体魔人も気合一閃で防御壁を砕き挑みかかります。それをさえぎるように「ちょっと待った」コール。手を上げて主張します。動きを止めて声のした方向を見る合体魔人。プリキュアです。悪知恵としては漁夫の利を狙いたいところですが、お子様の見本たるプリキュアにそんなセコイ考えはありません。
合体魔人が力を見せようと迫ります。微妙に縮小しますがそれでもプリキュアよりはるかに大きい合体魔人。プリキュアの攻撃を受け虹色の光を漏らしますが、反撃でプリキュアをぶっ飛ばします。ダメージも無く余裕。その様子を見続けるジャアクキング。こっちは漁夫の利狙いかもしれません。
マーブルスクリューを放つプリキュア。BGMが完全に効きませんと主張します。26話でも見たような光景です。虹色の光球を胸元に出して防ぐ合体間人。「こんなことやるだけ無駄だ」と簡単に弾き返します。圧倒的な存在の前に悲壮感を湛えたような表情のプリキュア。しかし、諦めや死んだ目はしていません。
大地の割れ目で独り葛藤するキリヤ。「やはり無理だ・・・」とこちらは諦め状態。
④未来へ導く光の王子
虹の園。洋館。残されたポルンはプリキュアの危機を察知しますが、番人はどうにもできないと諦め気味です。しかし、ポルンは助けるポポ!と力を解放・・・って出来るの!?てっきり石の力があって出来るのかと思ってました。天に向かう光の矢ですが、途中で失速して消滅します。やはり石の力が無いと無理なようです。泣き出すポルンと「なんと無力なのか」と悲壮感一杯の番人。
その時、光の園に居る長老からメッセージが届きます。闇に対抗するために一杯一杯のクイーンに手を貸す余力はありません。プリキュアを助けられるのはポルンと番人のみ。きっと何とかなる、自分を信じろと言う長老。それに対して、いやどうしろと・・・という感じの番人。まあ、番人だからね。ポルンに自分の名前を思い出せと言う長老。「未来へ導く光の王子ポルン」この枕詞を見せる時が今来ました。
キリヤは歩を進める。行く先は。
番人の隣に立ち「番人とポルンはプリキュラポポ」と片手を上げてポーズをとるポルン。おお、この展開か。予想外だが凄くイイ!
呆然とする番人に有無を言わせず言われたとおりにやるポポと何時に無く真剣なポルン。もはや無邪気にはしゃいでいた子どもの面影はありません。手を繋いで「未来へ導く光の王子ポルン」「全てを生み出す力を守る光の番人ウィズダム」「我らの力、届かんこと」「光の力を受け取れポポ」と叫びます。「私もポポなのね」とセルフツッコミは忘れません。この辺は流石プリキュア。
ふたりの掲げた手から光の奔流がほとばしります。何で?とか、んな簡単に?とかの疑問は一切ナッシング。陳腐だろうが滑稽だろうがご都合だろうが、何もせずに手をこまねいているよりは、何かをやろうとする意志と行動が未来を切り開きます。石の力など必要ありません。(前から思っていたんですが、プリキュアは石と意志ってかけてるよね?)
「ポポポポポポ」と叫ぶふたり。妙に和みます。
⑤希望の力
空中に跳びポーズをつける合体魔人。すると背後が光り出します。まるで必殺技のようなエフェクトです。気配を察して翻るとふたつの光が天から飛んできます。そして目の前に現れるキリヤ。力を溜めた弾丸を放ち合体魔人の動きを止めます。そのキリヤと合体魔人を飛び越してプリキュアへと伸びる光跡。
プリキュアレインボーブレス。BGMは「逆転勝利」(の後半にさしかかる)。来ましたこれこそ逆転勝利へのシーケンス。プリキュア無敵モードです。
ブレスの存在に驚くプリキュア。そして落ちていくキリヤを見つめます。至近端での爆発のためか余波を食らってダメージを負っているキリヤですが、表情はどこか満足気です。そのキリヤに「ありがとう」とプリキュア。実は初見の時に気付きませんでしたが、2回目見たときに気付いて思わず涙目になりました。諦めない信じる力は人を動かします。キリヤはプリキュアに託したのでした。
合体魔人の攻撃をかわすプリキュア。メップルとミップルが状況をかなり正確に推測し説明します。「ありがとうポルン。ありがとう番人」「みんなの力は無駄にしないわ」これも初見で気付かなかった。このセリフもナイス!
悪鬼の表情の合体魔人を高速にして華麗なるふたりが捕らえます。苦悶をあげる合体魔人。
「ちゃんと届いたかな?」「わかんないポポ」と息を切らせて倒れこむ番人とポルン。勿論届きましたとも。
レインボーストームを放つプリキュア。BGMは勝利を予感させます。石の力を使って防ぐ合体魔人。目を見開くジャアクキング。ああ、そういえば居たな。合体魔人は苦悶をあげて口から虹の粒子を出します。解説のメップルによると石の力がブレスに反応しているようです。元々は同種の力ですからね。そして合体魔人はジャアクキングへと吸収されてしまいます。ジャアクキングの前では闇の戦士も取るに足らない存在だったのです。偉大にして巨大なる闇の権化ジャアクキング。ここでラスボスとしての株を大きく上げます。
⑥闇
石の力を得たジャアクキング。鬼に金棒とはこのことです。最悪の事態にクイーンと長老も息を呑みます。
最悪の敵を前にするプリキュア。しかし、怯む事はありません。最初からここに来た目的はひとつ。
ジャアクキングの熾烈な攻撃を回避するプリキュア。あまりの激しさにふたりも連携がとれません。何とか隙を見て肉薄するふたり。凄い空中制御です。しかしメップルミップルは諦めモード。あんたらがそんな態度じゃ勝てるものも勝てないよ。その時空間が割れます。
虹の園に戻ってくるプリキュア。喜び勇んで駆けつける番人とポルン。かなり元気です。事態に困惑するプリキュアですが、番人が解説します。助かったとはいえ、すぐドツクゾーンへと向かおうとするプリキュア。頑なまでの意志です。相変わらずメップルとミップルはやる気なしです。だから、お前らが頑張れよ。
そして、天を破り裂いて現れる巨大な手。ジャアクキング光臨です。
決戦の舞台を虹の園に移し、最後の戦いが始まります。果たして未来は?メップルとミップルはやる気を出すのか?マックスハートの予告が希望を支えます。
○トピック
良い意味で予想を裏切ってくれてて大満足。合体魔人に関してはジャアクキングを倒すのかと思いましたが、ジャアクキングの引き立て役になりましたね。闇の化身たるジャアクキングがラスボスなのは一貫するんで良いことだし、闇の宿命に抗いつつも絶対的な存在の前に消えていったというのも敵側のドラマとして良いと思います。何よりも、そんな巨大な存在にプリキュアが立ち向かい、それを倒すって展開がストレートで分りやすい。つまりは、プリキュアのための引き立て役。
改めて書く必要もないのですが、今回のプリキュアの立ち向かう意志とそれに力を貸すみんなの動きがカッコイイです。本文中にも書いてますがプリキュアの「ありがとう」はステキです。この辺理屈っぽく書けないけど、その描写が今回の肝。実際に立ち向かうのはプリキュアかもしれないけど、そこに多くの人達が手を貸してくれる。貸してくれる存在がいる。前回はクイーンが力を貸したけど、今回はみんなで頑張ったんですね。クイーンのプリキュアを信じて任せるってのも、前回と比較するとそれがプリキュアに対する信頼感とプリキュア自身の成長を示唆します。要は大人が力を貸すのではなく、子ども達がみんなで力を合わせていますね。
キリヤについては特に思うところはないんですが(実はそんなに重要視していない)、狭間で彷徨っていた彼。「光と闇の狭間」はそのままキリヤの立場を示唆する。キリヤがほのかに惹かれた理由、石を託した理由。今一度彼女らに力を貸したのは、彼女達のひた向きな意志に惹かれたのでしょうね。それは言い換えれば感動とも言うかな。キリヤが第三視点の傍観者とするなら、プリキュアを応援するのは自然のなりゆきです。個人的にキリヤは客観的な立場として、プリキュアと闇どちらに心を動かされるか、というキャラとして解釈しています。プリキュアが魅力ある、力ある存在としての証明です。
来週は最終回(続投が決まっているので微妙な感じですけど)。彼女達の笑顔を楽しみにしております。
第47話「最強戦士登場!っても~ありえない!!」
○今週の出来事
①始まりの儀式
天高く昇る光の柱。洋館では何やら儀式を行っています。慌しく家具を運ぶ執事ザケンナー。イマイチ連携が取れていませんがそれは最初からです。番人はヤベぇ!ヤベぇ!って感じですが、プリズムストーンの力をこの三人がどうこう出来るはずが無いと思ったりするあたり余程打つ手なしなのでしょう。どうこう出来なかったら初めからこんな大掛かりな事しません。
家具を動かすザケンナー。棚にはベルゼイらの写真・・・って写真あるんですか!?しかも歯磨き、ネクタイ締め、ブラッシングって誰撮ったんだよ。三人並んで撮った写真は時計の壁紙にしてるし・・・アレですか、TVの前ではシリアスな人達ですが見えないところでは結構お茶目さん達だったわけですね。一応小難しく書くと、この後の三人が人間的な生活を捨ててドツクゾーンの支配者となるための決別というか乖離というか、そういうのを表していると言えるのかな。まあ、単に笑いどころなのかもしれませんけど。
騒がしい執事達をどなりつけ儀式に専念する三人。
②開放される力
洋館の間近まで来たプリキュア。プリズムストーンの奪還です。それはそうと、さりげにブラックがポルンのカバンを持っていたりします。先週持ってなかったのでポルンはどうしたんだろう?と思いましたが、ちゃんと持参しています。え?どっから出したって?それは乙女の秘密です。
気を高める三人。と、そこに窓を突き破って現れるプリキュア。ちょっと行儀が悪いです。そんなことには構わずいつものポーズをとるプリキュア。これはカッコイイところなのです。
涙ながらによくぞ来てくれた、とプリキュアに向かって言う番人。心労で大変だったのでしょう。
奪い返す気満々のプリキュア。ベルゼイに言われてよく現場を見ると、それは光の園にある光の丘の祭壇を模していることが判明します。驚愕する光の園関係者一同。って全く気付きませんでした。かなりゾンザイな作りですが、形式さえ整っていれば問題はないのでしょう。そのためにザケンナーに家具を運ばせていたのですね。
止めに入るプリキュア。三人は今無防備なのでねらい目です。しかし弾かれて盛大に飛ばされます。どうやら、結界が張られているようです。迂闊に近づけないプリキュア。そこにインコが飛んできて嫌がらせをしてきます。目を燃やして抗議するブラック。インコは怖がって退散します。そのときのホワイトのちょっと困った表情が可愛いかったのが強く印象に残りました。このヘンはお笑い要素ですが、30分ずっとシリアスは確かに疲れます(冒頭の写真とかもそうなんだろうなぁ)。
その隙を突いてベルゼイはプリキュアを捕縛します。ついでにポルンも。プリキュアは捕縛率が高いです。何かちょっとエッチな気分(それはノイローゼだ)。インコは囮だったわけですね。やるなベルゼイ。
そして祭壇に引きずり込まれるプリキュア。結界のスイッチはOFFにしたのでしょう。するとちょうどの配置で五人が並びます。儀式には儀式にあった人が必要です。でも、プリキュアが必要だったら最初から連れて来れば良かったのでは?というかクイーンとか必要なんじゃ?とも思いますが、まあ、これは単に形式的なものなのでしょう。あくまで闇のための儀式であって光の儀式ではないですし、模擬らせているだけでしょうな。プリキュアがいなければザケンナーを代用したと思うし。
闇の呪文を唱え始めるベルゼイ。メップルが懇切丁寧に説明してくれます。プリズムストーンが反応し始めます。それに呼応して光の園でも異変が生じます。老婆心で心配する長老。クイーンは落ち着けと言います。あんたはもう少し危機感を持った方がいいと思うよ。世界のバランスを保つためクイーンはその命を代償にしても支えようとします。さりげに2年目の伏線でしょうか。力を集めるために虹の園に来るとか。
ジャアクキング様はお怒りのご様子。
ついに呪文が完結し、力が開放されます。それこそ本当に怒涛のような奔流。洋館を中心にして気化爆弾が爆発したんじゃないかと思えるような廃墟っぷりです。それとは対象的に充実感一杯の三人。外的変化はありませんが、内的にはOKのようです。
ジャアクキング様はお怒りのご様子。例えるなら、プリキュアファンブックを買って来いと行かせたら、その使いがそのままファンブックを持ち逃げしたような、そんな怒りでしょうか?(余計に分らんな)
お怒りなので、強制的に召集をかけます。洋館を中心に強烈な上昇気流が発生し引き込まれる三人。パワーアップしているわりにあっけないです。引き込まれないようにホワイトの肩を掴んだり、支えたりするブラックがナイスです。決意の表情でふたりは後を追います。取り残される番人、ポルン、インコの非戦闘員。ポルンが行かなくて大丈夫でしょうか?プリズムストーン関連で必要なキャラのような気がしますが。イザとなれば遠隔操作とかワープとかするかな?あっ、そういえば執事はどうなったんでしょう?
③主人の居ない部屋
なぎさの部屋。夕時なので母に言われた亮太はなぎさの部屋をノックします。誰も居ないはずの部屋ですが、亮太はうなづいて去っていきます。どうやら亮太にはなぎさの声が聞こえているようです。
同じ時、ほのかの部屋でも同様の現象。さなえさんならあるいは気付いていそうですが、その気配はありません。
今回最大の謎(執事がどうなったのか?を別にして)。ふむ、これはどういうことだろう?今更三人が干渉能力を使う必要はないし、メップルミップルにそんな仕掛けをする力は無い。勿論、カセットテープトリックなどというオチではないだろうし・・・つべこべ言わず、これは心象風景(というのかな?)と思ったほうがいいのかな。つまりは、そこに居るべきはずの存在が居ない。しかし、周りには居ると認識されている。ふたりの孤独感と日常―非日常の乖離。決してプリキュアは日常に相容れない。ふたりは人知れず戦い、そして人知れず戻ってくる。その時、家族達は何でもなかったように、いつもの態度でふたりに声をかけるだろう。だが、それこそがふたりの求める日常なのだ。と思う。
④ドツクゾーン
落ちるプリキュア。周りは寂しい風景。前に5人組が会議していたのもこんな感じの場所でしたね。例の三人を発見し追いかけます。
連れてこられたベルゼイ達は、余裕の体。プリキュアが追いついてきてポーズまでつけて止めに入りますが、無視して先に行こうとします。プリキュアはどうでもいいのです。その態度に気分を害したブラックは特攻をかけます。交戦する両者。決してプリキュアの動きが悪いわけでもありませんが、プリズムストーンの力を得た三人にかなう術はありません。いつもの如く、弱気なメップルミップルの言葉を否定して立ち向かおうとするプリキュア。しかし、弄られるだけです。余裕のよっちゃん状態の三人。
飽きて立ち去っていく三人の背に向かって、何か、もう、負け犬の遠吠えのようなそんな哀愁まで感じる言葉を投げかけます。無論、三人には届きません。しかし、「自分らしく、自由に生きたいのよ!」というセリフに足を止めます。おお、これこれ。言うと思ったし、止まると思った。
三人も自らの自由のために戦っています。しかし、細かい説明はプリキュアにしません。何故なら、彼らは彼らのために動いているのであって、プリキュアはどうでもいいのです。理解されたいとか同情してもらいたいなどという気はありません。自分の背負った宿命は自分で何とかするのが唯一の手段です。
巨大な鎖が地面から現れます。ジャアクキング様の登場です。それに合わせてどっかの星が消滅します。最初、虹の園かと思いました。力を使い続けるクイーン。プリキュアを信じます。どうやら、今回は最後に登場してプリキュアに力を貸すということはなさそうです。いや、力を貸してしまって枯渇して虹の園へ・・・というパターンも考えられるか。
ぶっ飛ばされるプリキュア。三人にかないません。手を繋いでお互いの意思を強めます。と、砂の津波が襲います。
⑤完全なる存在
ジャアクキング様は三人をまるごと飲み込む気ですが、三人は自らの意思、命のために謀反します。それを横で聞くプリキュア。彼らにも彼らの事情があることを知ります。しかし、だからといって他者を踏みにじって良い理由にはなりませんが。
強烈な吸引力で三人(と、近くに居るプリキュア)を取り込みにかかるジャアクキング。三人はそれに耐えます。いや、もっと何か物理的に戦って欲しいところですが。すると、身体の色がメタリックなグレーに変色していきます。プリズムストーンの力を制御できていないと解説するメップルとミップル。「ひとつになるメ(ミ)ポ~」の声に合わせ辺りは闇の力が広がります。突如、プリキュアを連れて行く者。どっかで見たことのある靴。小柄な手。これはもしや・・・!
闇の力の中から現れたひとつのモノ。個性があるんだか無いんだかわかりません。とりあえず、近づかない方が無難なソレ。プリズムストーンの力が巨大であり、クイーン(ジャアクキング)級にしか扱えないと考えれば、ひとつになることで制御力を上げられるか。それに、三人に力を分配しているのも収まりが悪そうだし。一番の理由は、プリキュアと等身大なので戦いやすいことですね。ジャアクキングは大きくてスケールが合わないし。
闇の支配者たる主権を巡って対立する両者。そしてプリキュアの前にその姿を現したキリヤ。風雲急を告げます。
○トピック
「ふたりはプリキュア」よりも「さんにんは闇の戦士」が中心。最終決戦前に、敵の敵たる存在の強さを固める話。その辺の変遷とか分析とかは他の人に任せます。私はその辺上手くかける自信も視点も無いので。前回がプリキュアの立ち上がり、今回が三人の立ち上がりと考えれば対決構図はスッキリとしますね。
ブラックが普通の生活をしたい!って叫ぶごとにチクリと心が痛みます。それは2年目があるから。彼女らはもう1年戦い続けなければならない。1年で終わるのなら、戦いが終わった後で本当の笑顔が戻るのですけどねぇ・・・2年目があること、そのものについては作品内的に考えればあまり賛成できないんですよね。多分、最終回の感想でまた書くと思います。
①始まりの儀式
天高く昇る光の柱。洋館では何やら儀式を行っています。慌しく家具を運ぶ執事ザケンナー。イマイチ連携が取れていませんがそれは最初からです。番人はヤベぇ!ヤベぇ!って感じですが、プリズムストーンの力をこの三人がどうこう出来るはずが無いと思ったりするあたり余程打つ手なしなのでしょう。どうこう出来なかったら初めからこんな大掛かりな事しません。
家具を動かすザケンナー。棚にはベルゼイらの写真・・・って写真あるんですか!?しかも歯磨き、ネクタイ締め、ブラッシングって誰撮ったんだよ。三人並んで撮った写真は時計の壁紙にしてるし・・・アレですか、TVの前ではシリアスな人達ですが見えないところでは結構お茶目さん達だったわけですね。一応小難しく書くと、この後の三人が人間的な生活を捨ててドツクゾーンの支配者となるための決別というか乖離というか、そういうのを表していると言えるのかな。まあ、単に笑いどころなのかもしれませんけど。
騒がしい執事達をどなりつけ儀式に専念する三人。
②開放される力
洋館の間近まで来たプリキュア。プリズムストーンの奪還です。それはそうと、さりげにブラックがポルンのカバンを持っていたりします。先週持ってなかったのでポルンはどうしたんだろう?と思いましたが、ちゃんと持参しています。え?どっから出したって?それは乙女の秘密です。
気を高める三人。と、そこに窓を突き破って現れるプリキュア。ちょっと行儀が悪いです。そんなことには構わずいつものポーズをとるプリキュア。これはカッコイイところなのです。
涙ながらによくぞ来てくれた、とプリキュアに向かって言う番人。心労で大変だったのでしょう。
奪い返す気満々のプリキュア。ベルゼイに言われてよく現場を見ると、それは光の園にある光の丘の祭壇を模していることが判明します。驚愕する光の園関係者一同。って全く気付きませんでした。かなりゾンザイな作りですが、形式さえ整っていれば問題はないのでしょう。そのためにザケンナーに家具を運ばせていたのですね。
止めに入るプリキュア。三人は今無防備なのでねらい目です。しかし弾かれて盛大に飛ばされます。どうやら、結界が張られているようです。迂闊に近づけないプリキュア。そこにインコが飛んできて嫌がらせをしてきます。目を燃やして抗議するブラック。インコは怖がって退散します。そのときのホワイトのちょっと困った表情が可愛いかったのが強く印象に残りました。このヘンはお笑い要素ですが、30分ずっとシリアスは確かに疲れます(冒頭の写真とかもそうなんだろうなぁ)。
その隙を突いてベルゼイはプリキュアを捕縛します。ついでにポルンも。プリキュアは捕縛率が高いです。何かちょっとエッチな気分(それはノイローゼだ)。インコは囮だったわけですね。やるなベルゼイ。
そして祭壇に引きずり込まれるプリキュア。結界のスイッチはOFFにしたのでしょう。するとちょうどの配置で五人が並びます。儀式には儀式にあった人が必要です。でも、プリキュアが必要だったら最初から連れて来れば良かったのでは?というかクイーンとか必要なんじゃ?とも思いますが、まあ、これは単に形式的なものなのでしょう。あくまで闇のための儀式であって光の儀式ではないですし、模擬らせているだけでしょうな。プリキュアがいなければザケンナーを代用したと思うし。
闇の呪文を唱え始めるベルゼイ。メップルが懇切丁寧に説明してくれます。プリズムストーンが反応し始めます。それに呼応して光の園でも異変が生じます。老婆心で心配する長老。クイーンは落ち着けと言います。あんたはもう少し危機感を持った方がいいと思うよ。世界のバランスを保つためクイーンはその命を代償にしても支えようとします。さりげに2年目の伏線でしょうか。力を集めるために虹の園に来るとか。
ジャアクキング様はお怒りのご様子。
ついに呪文が完結し、力が開放されます。それこそ本当に怒涛のような奔流。洋館を中心にして気化爆弾が爆発したんじゃないかと思えるような廃墟っぷりです。それとは対象的に充実感一杯の三人。外的変化はありませんが、内的にはOKのようです。
ジャアクキング様はお怒りのご様子。例えるなら、プリキュアファンブックを買って来いと行かせたら、その使いがそのままファンブックを持ち逃げしたような、そんな怒りでしょうか?(余計に分らんな)
お怒りなので、強制的に召集をかけます。洋館を中心に強烈な上昇気流が発生し引き込まれる三人。パワーアップしているわりにあっけないです。引き込まれないようにホワイトの肩を掴んだり、支えたりするブラックがナイスです。決意の表情でふたりは後を追います。取り残される番人、ポルン、インコの非戦闘員。ポルンが行かなくて大丈夫でしょうか?プリズムストーン関連で必要なキャラのような気がしますが。イザとなれば遠隔操作とかワープとかするかな?あっ、そういえば執事はどうなったんでしょう?
③主人の居ない部屋
なぎさの部屋。夕時なので母に言われた亮太はなぎさの部屋をノックします。誰も居ないはずの部屋ですが、亮太はうなづいて去っていきます。どうやら亮太にはなぎさの声が聞こえているようです。
同じ時、ほのかの部屋でも同様の現象。さなえさんならあるいは気付いていそうですが、その気配はありません。
今回最大の謎(執事がどうなったのか?を別にして)。ふむ、これはどういうことだろう?今更三人が干渉能力を使う必要はないし、メップルミップルにそんな仕掛けをする力は無い。勿論、カセットテープトリックなどというオチではないだろうし・・・つべこべ言わず、これは心象風景(というのかな?)と思ったほうがいいのかな。つまりは、そこに居るべきはずの存在が居ない。しかし、周りには居ると認識されている。ふたりの孤独感と日常―非日常の乖離。決してプリキュアは日常に相容れない。ふたりは人知れず戦い、そして人知れず戻ってくる。その時、家族達は何でもなかったように、いつもの態度でふたりに声をかけるだろう。だが、それこそがふたりの求める日常なのだ。と思う。
④ドツクゾーン
落ちるプリキュア。周りは寂しい風景。前に5人組が会議していたのもこんな感じの場所でしたね。例の三人を発見し追いかけます。
連れてこられたベルゼイ達は、余裕の体。プリキュアが追いついてきてポーズまでつけて止めに入りますが、無視して先に行こうとします。プリキュアはどうでもいいのです。その態度に気分を害したブラックは特攻をかけます。交戦する両者。決してプリキュアの動きが悪いわけでもありませんが、プリズムストーンの力を得た三人にかなう術はありません。いつもの如く、弱気なメップルミップルの言葉を否定して立ち向かおうとするプリキュア。しかし、弄られるだけです。余裕のよっちゃん状態の三人。
飽きて立ち去っていく三人の背に向かって、何か、もう、負け犬の遠吠えのようなそんな哀愁まで感じる言葉を投げかけます。無論、三人には届きません。しかし、「自分らしく、自由に生きたいのよ!」というセリフに足を止めます。おお、これこれ。言うと思ったし、止まると思った。
三人も自らの自由のために戦っています。しかし、細かい説明はプリキュアにしません。何故なら、彼らは彼らのために動いているのであって、プリキュアはどうでもいいのです。理解されたいとか同情してもらいたいなどという気はありません。自分の背負った宿命は自分で何とかするのが唯一の手段です。
巨大な鎖が地面から現れます。ジャアクキング様の登場です。それに合わせてどっかの星が消滅します。最初、虹の園かと思いました。力を使い続けるクイーン。プリキュアを信じます。どうやら、今回は最後に登場してプリキュアに力を貸すということはなさそうです。いや、力を貸してしまって枯渇して虹の園へ・・・というパターンも考えられるか。
ぶっ飛ばされるプリキュア。三人にかないません。手を繋いでお互いの意思を強めます。と、砂の津波が襲います。
⑤完全なる存在
ジャアクキング様は三人をまるごと飲み込む気ですが、三人は自らの意思、命のために謀反します。それを横で聞くプリキュア。彼らにも彼らの事情があることを知ります。しかし、だからといって他者を踏みにじって良い理由にはなりませんが。
強烈な吸引力で三人(と、近くに居るプリキュア)を取り込みにかかるジャアクキング。三人はそれに耐えます。いや、もっと何か物理的に戦って欲しいところですが。すると、身体の色がメタリックなグレーに変色していきます。プリズムストーンの力を制御できていないと解説するメップルとミップル。「ひとつになるメ(ミ)ポ~」の声に合わせ辺りは闇の力が広がります。突如、プリキュアを連れて行く者。どっかで見たことのある靴。小柄な手。これはもしや・・・!
闇の力の中から現れたひとつのモノ。個性があるんだか無いんだかわかりません。とりあえず、近づかない方が無難なソレ。プリズムストーンの力が巨大であり、クイーン(ジャアクキング)級にしか扱えないと考えれば、ひとつになることで制御力を上げられるか。それに、三人に力を分配しているのも収まりが悪そうだし。一番の理由は、プリキュアと等身大なので戦いやすいことですね。ジャアクキングは大きくてスケールが合わないし。
闇の支配者たる主権を巡って対立する両者。そしてプリキュアの前にその姿を現したキリヤ。風雲急を告げます。
○トピック
「ふたりはプリキュア」よりも「さんにんは闇の戦士」が中心。最終決戦前に、敵の敵たる存在の強さを固める話。その辺の変遷とか分析とかは他の人に任せます。私はその辺上手くかける自信も視点も無いので。前回がプリキュアの立ち上がり、今回が三人の立ち上がりと考えれば対決構図はスッキリとしますね。
ブラックが普通の生活をしたい!って叫ぶごとにチクリと心が痛みます。それは2年目があるから。彼女らはもう1年戦い続けなければならない。1年で終わるのなら、戦いが終わった後で本当の笑顔が戻るのですけどねぇ・・・2年目があること、そのものについては作品内的に考えればあまり賛成できないんですよね。多分、最終回の感想でまた書くと思います。
第46話「サイアク~!石の力が奪われた~!?」
○今週の出来事
①モーニング
無音。洋館。と思ったらインコがうるさい。執事ザケンナーも呆れ気味。角澤とレギーネ嬢は真面目な顔です。そこに現れるパジャマ姿のベルゼイ老。驚きの表情の角澤。全く同感です。パジャマ着て寝るんですね。っていうか寝るんですね。近づいてくるベルゼイ老を固唾を呑んで見る角澤とレギーネ嬢。これはつっこむにつっこめません。
「忌まわしい呪縛を断ち切るときがきた」とベルゼイ老。この人よく唐突に真面目モードになります。カゴに入った番人を見上げ本格的な決意を語ります。虚勢を張る番人に答えながらカゴから番人を出すベルゼイ老。番人を窓際に立たせます。「あの石の力を引き出せるのはお前だけだからな」と言いながら右の手の平を突き出します。それを見て逃げ出そうとする番人を手の平から伸びた黒いオーラが捕まえます。不適笑いのベルゼイ老。きっと隣にいる角澤とレギーネ嬢は「その前に着替えたら?」と思っているに違いありません。
②あけましておめでとうございます
「あけまして おいしそ~」とこんがり焼いたチキンのイラスト年賀状を見てクスリッと笑うほのか。なぎさらしい年賀状です。酉年なのに年始早々可哀想な鳥です。っていうか、絵上手いぞ。とても4話の美術館話の挿絵描いた人と同じとは思えない。・・・さては親に頼んだか?まあ、新年の出だしからほのかって時点で今回は(も)素晴らしい回なわけです。
「さっ、今日から三学期ね」と言いながら部屋を出るほのか。今回は全体的に日常を喚起させるセリフや描写が多くて良いですね。如何に彼女達が日常を過ごしているかが分ります。
なぎさも登校。お約束どおり前回の回想ですが「ゲチュウらぶらぶぅ?!」の歌をメインにした回想です。「さくら組のみんなに応援してもらった気がするよ」「自分の居場所がある。帰れるところがあるってすごく安心だって思っちゃった」と独白。こういう繋げ方は好感触。前回はネタ(別に笑いとか悪い意味は含まない)っちゃネタのような回なのですが、キチンと本人には大切な出来事だったと認識されていますね。多少強引な見せ方とはいえ自分達を受け入れてくれるクラスだからこそ、なぎさ達も安心して身を置けます。
志穂理奈と合流するなぎさ。あけましておめでとう、とキチンと挨拶をします。なかなか礼儀正しいです。早速年賀状の話題になります。そこにほのかもやってきて年賀状ありがとう、と流れを読んだかのような振り。流石ほのかです(単に聞いていただけかもしれんけど)。なぎさの年賀状は大好評のようで新年から笑顔です。「いよいよ2年最後の学期、またみんなで頑張ろうね」とほのか。こういう何気ないセリフがポイント高いです。
③あるべき場所に戻る。しかしタイミングは最悪
楽しいはずの登校。しかし、それをぶち壊してくれるように邪悪な気配を察知するメップルとミップル。振り向くと案の定、空に三人が・・・ってそんな堂々とっ!仏様かあんたらは!?
なぎさ達に振り返って先を促す志穂理奈。どうやら見えていない様子。良かったですね。あんなもんを年初めに見たらガクガクブルブルです。まあ、あの三人は認識干渉能力を持っているので「見えない」ようにすることも可能なのでしょう。
流石にずっと付け狙らわれるのも嫌なので場所を移すふたり。志穂理奈は後で気付いて困ったと思います。また失踪したと思われるでしょう。逆に失踪そのものはよくあることなので心配されないかも。
ポルンを茂みに隠し変身・・・って早いなオイ。丸ごとカットして口上です。
「すでに時はきた」とベルゼイ。挑みかかってきます。残像を残し蹴りを放つベルゼイ。プリキュアは防御で精一杯です。プリキュアもその強さにビックリです。これが彼らが言う成長なのでしょうか?切羽詰まってるんで最初から全開なのかもしれませんが。ホワイトの攻撃を避けて蹴り返すベルゼイ。残像を残すくらい速いのは分るのですが、最初録画が失敗してブレてるのかな?と心配になりました。
ブラックの前に立ちはだかるジュナとレギーネ。流石に分が悪いです。ベルゼイと空中戦のホワイトも一回転して蹴・・・ってよーし、こっちもスローモーションだ!!ひとコマたりとも見逃せない!(年初一回目からなにしてんだか)・・・って見えねーーー!!流石は守りに定評のある白。
気を取り直して、空は飛べないプリキュアですが滞空時間は凄いプリキュア。しかし、空中浮遊できる上に能力的にも高いベルゼイには攻撃が当たりません。
ベルゼイ達の只ならぬ雰囲気に「何を焦っているの?」とブラック。色々あるんですよ。スケジュールとか次回作の作りこみとか映画とか最終回への追い込みとか。大人の都合が。
ブラックの疑問に答えるように持病が発生するジュナ。ベルゼイも「もう少しで宿命から逃れられるのだ!」と意気込みを語ります。それを阻止しようと挑むホワイト。しかし、撃退されます。ブラックも攻撃しますがこちらも撃退。流石に疲れを見せるベルゼイ。遠く及ばない能力差というわけではなさそうです。
ジャアクキング様もドツクゾーンで今か今かと心躍ります。一方の光の園では長老が心配。クイーンは超然と構えています。この人実は昼行灯とか言うんではないでしょうね?
ピンチのプリキュア。背水の陣の3人に圧倒されます。よくよく考えれば、プリキュアも結婚式とか夢の中とか「守りたい!」「負けない!」って感情が強くなると強くなったりするので、この場合は3人の方が戦うモチベーションは高いんですよね。そう考えるとプリキュアと3人の実力差ってのは極微々たるもので、あとは気持ち次第なのかもしれません。
プリキュアの危機に飛び出すポルン。そうだブレスがあるじゃないか。「出てきちゃだめー」とホワイト。むしろ好機なのでは?と思っていたらベルゼイの笑み。ああ、そうか、狙われてるんだ。覚醒するポルンですが、機を逃さず闇のオーラで捕らえるベルゼイ。大喜びです。ジュナもレギーネも声は出さないもののやったぜ感バリバリです。
ポルンを人質にとられ動くに動けないプリキュア。こういう時に数の理は便利です。万一かかってきてもジュナとレギーネで十分プリキュアを抑えられます。
そして番人を召還するベルゼイ。狙いは石の力をポルンから引き離すこと。囚われつつも番人は自分にしか出来ないから安心しろと言い、こいつらに分るわけが無いと豪語します。何か余計な事を言ったような気がします。しかし、それを見抜いたように語りだすベルゼイ。もう、このセリフが言いたくて言いたくてウズウズしていたに違いありません。
「私がお前と同じ部屋に一緒に居て、ただ漫然としていたと思ったのか?」とベルゼイ。違うんですか?と思わず思ってしまいます。どうやら観察していたようで、自分にある知識や情報から呪文を導き出したようです。ていうか、呪文で良いの?能力とかじゃなくて合言葉である呪文なの?番人ってそんなに凄いわけではないのか。それとも、呪文の裏には高度な知識や脳内構成というか、そういう裏技術が必要だったりするのでしょうか?
始めの呪文を唱えるベルゼイ。するとポルンが輝きだします。満足そうに、そして弄るかのように呪文を続けるベルゼイ。きっとこの時のベルゼイは充実感と開放感で満たされていたと思います。トリックを解くのを披露する探偵のように。
「そして最後はこんな言葉で締めたいものだな」面白いなぁベルゼイ。呪文を唱え終わり、ポルンから引き抜かれる石の力。そして番人に戻ります。輝きを取り戻すプリズムストーン。しかし、全然嬉しくありません。状況は最悪です。満足顔の3人。そそくさと帰ります。こうなったらプリキュアはもう用済みです。ポルンがターゲットだと分った時点で用済みかもしれませんが。
残されたプリキュア。怖がり泣くポルンを抱きしめながら何とかしなければ・・・猶予はありません。
④決戦前夜
夜。雪城邸。ところで、ふたりは新学期早々遅刻だったんでしょうか?
無言のふたり。冬服が可愛いな、と能天気なのは私だけでしょうか?
何が起こるのか、何をすればいいのか分らない一同。不安感が色濃く見えます。しかし、なぎさは立ち上がり「このまま諦めるなんてそんなの絶対嫌だよ」と強く言います。それに応えてほのかも立ち上がります。こういう時の牽引役であるなぎさと、決意したら諦めないほのかのコンビ。事態を収められるのはこのふたりしかいません。偶然からプリキュアになったふたり。でも、今は使命があります。自らが肯定し選んだ道を進まねばなりません。それは誰のためでもなく、自分自身のために(彼女達はプリキュアであること完全に受け入れている)。
ふたりの姿に感激するメップルとミップル。なぎさとほのかはお互いに手を繋ぎ、「どんなことになっても、私となぎさは一緒だよ」「そうだね。どんなことがあっても一緒だよね」うわっ、何か、もう、どうしようこれ。萌え感動?ニタニタしながら感動してしまいました。
ポルンも飛び出して「ポルンも一緒ポポ」「みんな一緒ポポ」と無邪気に笑います。ふたりの決意がどんなものかを理解してはいないでしょうが、しかし、そんなポルンの態度だからこそふたりは救われるのかもしれません。メップルとミップルもポルンに合わせてはしゃぎます。いや、まあ、一番関係しているのはあんたらなんですけどね。その光景を感極まったように見るふたり。緊張感ゼロですが、だからといって深刻になってばかりもいられません。いつも生意気で、うるさくて手に余る、でもイザという時は頼りになる大切な友達。どんな時でも笑顔と希望を忘れてはいけません。
⑤しばしの別れ
翌日学校。渡り廊下で楽しげな声。前回の合唱コンクールの写真を見ていたようです。どうやら、その中になぎさのお間抜けな写真があったようで志穂は爆笑。凹むなぎさですが、隣で見ていたほのかも笑います。「写真は正直」と笑っていた志穂ですが、志穂の笑い写真もあったようで急いで回収する志穂。理奈や夏子京子に笑われてしまいます。それを笑顔で見ていたふたりですが、ふと真剣な表情になります。何気ない級友の笑い話。回想―友達との会話、風景、思い出、何気ないひととき―全てが日常のひとコマ。自分達が居た(る)場所。
夕暮れ。丘に立つふたり。
「ねえ、なぎさ、これから先ほんとうにどうなっちゃうのかな・・・私達、また今までみたいに普通に学校行ったりできるよね?」
「当たり前じゃない。例えばちょっとした旅行に行くのと同じ事よ。すぐにまた全てが元に戻って、みんなと一緒に笑ったり勉強したりできるって」
「そうだよね。そう思えばなんてこと無いんだよね。私達、本当にどんなことがあっても、一緒だよね?」
「うん」
「もしかしたら、クラスのみんなの笑顔、あれが最後かもしれないね」
「そうなるかもしれない。だけど行かなきゃいけない」
「今度ばかりは本当に何が起こるか分からない」
「想像もつかないけど」
「でも、行かなきゃいけないんだよ」
「なぎさ」
「うん」
「☆SHINING STAR☆」!最も熱く!最もかかって欲しい時に!ナイス!語り始めたときに無音だったから絶対なんか熱いBGMがかかるとは思ってたんだけど(OPとか)まさか「☆SHINING STAR☆」とは・・・シーンに合致した最高の曲です。でも、BGMなんだよね・・・
紅く染まる空。洋館では何やら準備していた。輝き出すプリズムホーピッシュ。天に向かって昇る閃光。開放される力。
って、歌が始まった!変身し出した!かっ、カッコイイーーーーーーーー!!!
最高の変身シーンです。もう、満点です。
口上するプリキュア。指差す方向は閃光昇る地。
いつの間にか丘じゃなくて洋館を直接視認できるような場所に立っていますが、そんなことは瑣末なこと。探すなんて野暮なことはしません。決意と決別をしたら、向かうは戦場のみ。
「いくよホワイト」
「うん」
「必ず取り返す」
「みんなの笑顔をもう一度見るために」
夕日を背に彼女達は決戦の場へと進む。
漫画だとこれが打ち切りだと言われても不自然じゃないくらいの展開ですね。勿論、キチンと最終決戦やるんですけど。
○トピック
もうたまらん、これだからプリキュアはやめられない。2週間分のプリキュア分を補って余りある。まさに俺好みだ!(すげぇ主観的)
「みんなの笑顔をもう一度見るために」ってセリフが全てを物語るというか、プリキュアのプリキュアたる所以にしてこの番組のテーマ(の一つ)ですね。
最終局面の前の割には緊張感が薄めでしたが、逆に静かな雰囲気というか、日常との別れを告げるシーンが色濃く出ていましたね。前半の最終決戦は強引に巻き込まれたり、「はい、光の園に行ってください」とかドツクゾーンに無理やり連れて行かれたりと受身姿勢でしたが、今回は自分達から動くのが対照的で、そして彼女達の変化となっていますね。
友達と話してみても、やっぱりどうやら緊張感とか今までの戦闘での危機感(番人助けないとか)が足りないようで不満らしいのですが、どうなのだろう?個人的には満足いく内容だったのだけど。というか、これ以上ないくらいプリキュアっぽくて(プリキュアなんだから当たり前なのだけど)良かったです。
あえて話を前後させますが、なぎさとほのかはプリキュアであることが世間的にバレていません。というか、プリキュア自体が認知されていないと言っていいです。だからどんなにふたりが日夜戦って、頑張って、辛い経験をしても褒められたり労をねぎらってくれる人はいません(さなえさんは別かもしれませんが)。それどころか遅刻しそうになったり大事なイベントがぶち壊しになったりする可能性をはらんでいて、ふたりにとってはマイナスにしかなりません。折角、頑張っているのに評価されないのは辛いですね。でも、だからこそ、ふたりはその日常を大切だと思っているのだと思います。プリキュアとして評価してくれない日常。しかし、もし非日常的存在であるプリキュアが日常に溶け込んでしまったらそれで彼女達が喜ぶのかといえばNOだと思います。「プリキュア大変だったね、お疲れさま~」なんて言われて喜ぶのか、そんな日常を求めているのか?NO。
知らないクセに書くのは無責任なのだと承知で書かせてもらえれば、例えば軍人とか徴兵されて戦場へ行く人が、帰ってきた場所で「戦争大変だったな。お前は英雄だよ」って言われたいのか?そう言われてそう見られて嬉しいのかな、って思ったとき、勿論、国を守る仕事に誇りを持っている人や評価されたいと思っている人もいると思うけど、普通に日常を暮らしたいんじゃないかと思う。なぎさとほのかは間違いなくそういう風に思っている。それは逆説的に言えば、非日常的な世界を知っているが故の日常に対する渇望と期待だと思う。
くだらない話で笑ったり騒いだり、みんなで一生懸命にイベントをやったり、泣いたり怒ったり。そういうどうということのない普通の何の特別な事も起きない日常だからこそ彼女達は居たいと思うし、その中で自分達を特別扱いせず笑いのネタにしたりする友人達と付き合いたいと思うのは自然だと思う。なぎさとほのかの関係がオープンになっているのに対してプリキュアはクローズの閉じたままです。それは日常と非日常の絶対的な境界線で、それを踏み越えてプリキュアが日常と混じってしまったら、彼女達にとっての日常は崩れてしまう。帰るべき場所が無くなってしまう。だから、彼女達は一旦日常から離れて非日常である戦いの場に行かなければならない。それは戦いのために行くのではなく、戻ってくるために行く。「必ず取り返す」「みんなの笑顔をもう一度見るために」ってセリフはそれを完全に表現したセリフで、プリキュアとしてではなくなぎさとほのかとして、これ以上ない決戦を控えての言葉だったと思います。
なお、彼女達は日常を肯定すると同時に、非日常であるプリキュアも肯定しています。受け入れたといべきかな。だから、逃げ出すなんてことは絶対できない。プリキュアであることが自分の役割の一つになっているからです。本来ならば日常との二律背反です。実際、今までは受け入れたものの、自分がいる日常を守りたい・壊されたくないという一心で戦っていました(日常そのものを守るのではなく、日常に自分を置きたくて戦う)。今回日常との決別が大きくクローズアップされたことで、これにより日常と非日常の再確認とそしてどちらも捨てられない大切なもの、ただし原点は日常であるという消化(昇華)を行っています。これも今回の大きなポイントだと思っています。
私にとってのプリキュアは(現状で)「自分にとって世界や他人が何であるかを解釈し、大切なものを愛し、慈しみ、想う強さを持つこと」だと思っています。そのためにテーマとして友情や日常といったキーワードが存在している。他者理解と自分と世界との肯定。ややもすれば自己中心的な話になるけど、そういう自己肯定をとおして生きる強さを持った作品だと思っています。独りで生きるのはなく、信頼できる友達を持つこと。自己肯定が他者肯定にもなる証明です。ぶっちゃけ、こういう作品大好きです。細かい理屈とかは関係なくて好き。実は上の文章はその後付け説明なわけですが、そうしたくなるくらい好きなんですよ。そういうのを見出した、というか。
どこがどう足りないとか、視点の違いとかはあるかもしれませんが、プリキュアの元気なところを私は最大限に評価します。
①モーニング
無音。洋館。と思ったらインコがうるさい。執事ザケンナーも呆れ気味。角澤とレギーネ嬢は真面目な顔です。そこに現れるパジャマ姿のベルゼイ老。驚きの表情の角澤。全く同感です。パジャマ着て寝るんですね。っていうか寝るんですね。近づいてくるベルゼイ老を固唾を呑んで見る角澤とレギーネ嬢。これはつっこむにつっこめません。
「忌まわしい呪縛を断ち切るときがきた」とベルゼイ老。この人よく唐突に真面目モードになります。カゴに入った番人を見上げ本格的な決意を語ります。虚勢を張る番人に答えながらカゴから番人を出すベルゼイ老。番人を窓際に立たせます。「あの石の力を引き出せるのはお前だけだからな」と言いながら右の手の平を突き出します。それを見て逃げ出そうとする番人を手の平から伸びた黒いオーラが捕まえます。不適笑いのベルゼイ老。きっと隣にいる角澤とレギーネ嬢は「その前に着替えたら?」と思っているに違いありません。
②あけましておめでとうございます
「あけまして おいしそ~」とこんがり焼いたチキンのイラスト年賀状を見てクスリッと笑うほのか。なぎさらしい年賀状です。酉年なのに年始早々可哀想な鳥です。っていうか、絵上手いぞ。とても4話の美術館話の挿絵描いた人と同じとは思えない。・・・さては親に頼んだか?まあ、新年の出だしからほのかって時点で今回は(も)素晴らしい回なわけです。
「さっ、今日から三学期ね」と言いながら部屋を出るほのか。今回は全体的に日常を喚起させるセリフや描写が多くて良いですね。如何に彼女達が日常を過ごしているかが分ります。
なぎさも登校。お約束どおり前回の回想ですが「ゲチュウらぶらぶぅ?!」の歌をメインにした回想です。「さくら組のみんなに応援してもらった気がするよ」「自分の居場所がある。帰れるところがあるってすごく安心だって思っちゃった」と独白。こういう繋げ方は好感触。前回はネタ(別に笑いとか悪い意味は含まない)っちゃネタのような回なのですが、キチンと本人には大切な出来事だったと認識されていますね。多少強引な見せ方とはいえ自分達を受け入れてくれるクラスだからこそ、なぎさ達も安心して身を置けます。
志穂理奈と合流するなぎさ。あけましておめでとう、とキチンと挨拶をします。なかなか礼儀正しいです。早速年賀状の話題になります。そこにほのかもやってきて年賀状ありがとう、と流れを読んだかのような振り。流石ほのかです(単に聞いていただけかもしれんけど)。なぎさの年賀状は大好評のようで新年から笑顔です。「いよいよ2年最後の学期、またみんなで頑張ろうね」とほのか。こういう何気ないセリフがポイント高いです。
③あるべき場所に戻る。しかしタイミングは最悪
楽しいはずの登校。しかし、それをぶち壊してくれるように邪悪な気配を察知するメップルとミップル。振り向くと案の定、空に三人が・・・ってそんな堂々とっ!仏様かあんたらは!?
なぎさ達に振り返って先を促す志穂理奈。どうやら見えていない様子。良かったですね。あんなもんを年初めに見たらガクガクブルブルです。まあ、あの三人は認識干渉能力を持っているので「見えない」ようにすることも可能なのでしょう。
流石にずっと付け狙らわれるのも嫌なので場所を移すふたり。志穂理奈は後で気付いて困ったと思います。また失踪したと思われるでしょう。逆に失踪そのものはよくあることなので心配されないかも。
ポルンを茂みに隠し変身・・・って早いなオイ。丸ごとカットして口上です。
「すでに時はきた」とベルゼイ。挑みかかってきます。残像を残し蹴りを放つベルゼイ。プリキュアは防御で精一杯です。プリキュアもその強さにビックリです。これが彼らが言う成長なのでしょうか?切羽詰まってるんで最初から全開なのかもしれませんが。ホワイトの攻撃を避けて蹴り返すベルゼイ。残像を残すくらい速いのは分るのですが、最初録画が失敗してブレてるのかな?と心配になりました。
ブラックの前に立ちはだかるジュナとレギーネ。流石に分が悪いです。ベルゼイと空中戦のホワイトも一回転して蹴・・・ってよーし、こっちもスローモーションだ!!ひとコマたりとも見逃せない!(年初一回目からなにしてんだか)・・・って見えねーーー!!流石は守りに定評のある白。
気を取り直して、空は飛べないプリキュアですが滞空時間は凄いプリキュア。しかし、空中浮遊できる上に能力的にも高いベルゼイには攻撃が当たりません。
ベルゼイ達の只ならぬ雰囲気に「何を焦っているの?」とブラック。色々あるんですよ。スケジュールとか次回作の作りこみとか映画とか最終回への追い込みとか。大人の都合が。
ブラックの疑問に答えるように持病が発生するジュナ。ベルゼイも「もう少しで宿命から逃れられるのだ!」と意気込みを語ります。それを阻止しようと挑むホワイト。しかし、撃退されます。ブラックも攻撃しますがこちらも撃退。流石に疲れを見せるベルゼイ。遠く及ばない能力差というわけではなさそうです。
ジャアクキング様もドツクゾーンで今か今かと心躍ります。一方の光の園では長老が心配。クイーンは超然と構えています。この人実は昼行灯とか言うんではないでしょうね?
ピンチのプリキュア。背水の陣の3人に圧倒されます。よくよく考えれば、プリキュアも結婚式とか夢の中とか「守りたい!」「負けない!」って感情が強くなると強くなったりするので、この場合は3人の方が戦うモチベーションは高いんですよね。そう考えるとプリキュアと3人の実力差ってのは極微々たるもので、あとは気持ち次第なのかもしれません。
プリキュアの危機に飛び出すポルン。そうだブレスがあるじゃないか。「出てきちゃだめー」とホワイト。むしろ好機なのでは?と思っていたらベルゼイの笑み。ああ、そうか、狙われてるんだ。覚醒するポルンですが、機を逃さず闇のオーラで捕らえるベルゼイ。大喜びです。ジュナもレギーネも声は出さないもののやったぜ感バリバリです。
ポルンを人質にとられ動くに動けないプリキュア。こういう時に数の理は便利です。万一かかってきてもジュナとレギーネで十分プリキュアを抑えられます。
そして番人を召還するベルゼイ。狙いは石の力をポルンから引き離すこと。囚われつつも番人は自分にしか出来ないから安心しろと言い、こいつらに分るわけが無いと豪語します。何か余計な事を言ったような気がします。しかし、それを見抜いたように語りだすベルゼイ。もう、このセリフが言いたくて言いたくてウズウズしていたに違いありません。
「私がお前と同じ部屋に一緒に居て、ただ漫然としていたと思ったのか?」とベルゼイ。違うんですか?と思わず思ってしまいます。どうやら観察していたようで、自分にある知識や情報から呪文を導き出したようです。ていうか、呪文で良いの?能力とかじゃなくて合言葉である呪文なの?番人ってそんなに凄いわけではないのか。それとも、呪文の裏には高度な知識や脳内構成というか、そういう裏技術が必要だったりするのでしょうか?
始めの呪文を唱えるベルゼイ。するとポルンが輝きだします。満足そうに、そして弄るかのように呪文を続けるベルゼイ。きっとこの時のベルゼイは充実感と開放感で満たされていたと思います。トリックを解くのを披露する探偵のように。
「そして最後はこんな言葉で締めたいものだな」面白いなぁベルゼイ。呪文を唱え終わり、ポルンから引き抜かれる石の力。そして番人に戻ります。輝きを取り戻すプリズムストーン。しかし、全然嬉しくありません。状況は最悪です。満足顔の3人。そそくさと帰ります。こうなったらプリキュアはもう用済みです。ポルンがターゲットだと分った時点で用済みかもしれませんが。
残されたプリキュア。怖がり泣くポルンを抱きしめながら何とかしなければ・・・猶予はありません。
④決戦前夜
夜。雪城邸。ところで、ふたりは新学期早々遅刻だったんでしょうか?
無言のふたり。冬服が可愛いな、と能天気なのは私だけでしょうか?
何が起こるのか、何をすればいいのか分らない一同。不安感が色濃く見えます。しかし、なぎさは立ち上がり「このまま諦めるなんてそんなの絶対嫌だよ」と強く言います。それに応えてほのかも立ち上がります。こういう時の牽引役であるなぎさと、決意したら諦めないほのかのコンビ。事態を収められるのはこのふたりしかいません。偶然からプリキュアになったふたり。でも、今は使命があります。自らが肯定し選んだ道を進まねばなりません。それは誰のためでもなく、自分自身のために(彼女達はプリキュアであること完全に受け入れている)。
ふたりの姿に感激するメップルとミップル。なぎさとほのかはお互いに手を繋ぎ、「どんなことになっても、私となぎさは一緒だよ」「そうだね。どんなことがあっても一緒だよね」うわっ、何か、もう、どうしようこれ。萌え感動?ニタニタしながら感動してしまいました。
ポルンも飛び出して「ポルンも一緒ポポ」「みんな一緒ポポ」と無邪気に笑います。ふたりの決意がどんなものかを理解してはいないでしょうが、しかし、そんなポルンの態度だからこそふたりは救われるのかもしれません。メップルとミップルもポルンに合わせてはしゃぎます。いや、まあ、一番関係しているのはあんたらなんですけどね。その光景を感極まったように見るふたり。緊張感ゼロですが、だからといって深刻になってばかりもいられません。いつも生意気で、うるさくて手に余る、でもイザという時は頼りになる大切な友達。どんな時でも笑顔と希望を忘れてはいけません。
⑤しばしの別れ
翌日学校。渡り廊下で楽しげな声。前回の合唱コンクールの写真を見ていたようです。どうやら、その中になぎさのお間抜けな写真があったようで志穂は爆笑。凹むなぎさですが、隣で見ていたほのかも笑います。「写真は正直」と笑っていた志穂ですが、志穂の笑い写真もあったようで急いで回収する志穂。理奈や夏子京子に笑われてしまいます。それを笑顔で見ていたふたりですが、ふと真剣な表情になります。何気ない級友の笑い話。回想―友達との会話、風景、思い出、何気ないひととき―全てが日常のひとコマ。自分達が居た(る)場所。
夕暮れ。丘に立つふたり。
「ねえ、なぎさ、これから先ほんとうにどうなっちゃうのかな・・・私達、また今までみたいに普通に学校行ったりできるよね?」
「当たり前じゃない。例えばちょっとした旅行に行くのと同じ事よ。すぐにまた全てが元に戻って、みんなと一緒に笑ったり勉強したりできるって」
「そうだよね。そう思えばなんてこと無いんだよね。私達、本当にどんなことがあっても、一緒だよね?」
「うん」
「もしかしたら、クラスのみんなの笑顔、あれが最後かもしれないね」
「そうなるかもしれない。だけど行かなきゃいけない」
「今度ばかりは本当に何が起こるか分からない」
「想像もつかないけど」
「でも、行かなきゃいけないんだよ」
「なぎさ」
「うん」
「☆SHINING STAR☆」!最も熱く!最もかかって欲しい時に!ナイス!語り始めたときに無音だったから絶対なんか熱いBGMがかかるとは思ってたんだけど(OPとか)まさか「☆SHINING STAR☆」とは・・・シーンに合致した最高の曲です。でも、BGMなんだよね・・・
紅く染まる空。洋館では何やら準備していた。輝き出すプリズムホーピッシュ。天に向かって昇る閃光。開放される力。
って、歌が始まった!変身し出した!かっ、カッコイイーーーーーーーー!!!
最高の変身シーンです。もう、満点です。
口上するプリキュア。指差す方向は閃光昇る地。
いつの間にか丘じゃなくて洋館を直接視認できるような場所に立っていますが、そんなことは瑣末なこと。探すなんて野暮なことはしません。決意と決別をしたら、向かうは戦場のみ。
「いくよホワイト」
「うん」
「必ず取り返す」
「みんなの笑顔をもう一度見るために」
夕日を背に彼女達は決戦の場へと進む。
漫画だとこれが打ち切りだと言われても不自然じゃないくらいの展開ですね。勿論、キチンと最終決戦やるんですけど。
○トピック
もうたまらん、これだからプリキュアはやめられない。2週間分のプリキュア分を補って余りある。まさに俺好みだ!(すげぇ主観的)
「みんなの笑顔をもう一度見るために」ってセリフが全てを物語るというか、プリキュアのプリキュアたる所以にしてこの番組のテーマ(の一つ)ですね。
最終局面の前の割には緊張感が薄めでしたが、逆に静かな雰囲気というか、日常との別れを告げるシーンが色濃く出ていましたね。前半の最終決戦は強引に巻き込まれたり、「はい、光の園に行ってください」とかドツクゾーンに無理やり連れて行かれたりと受身姿勢でしたが、今回は自分達から動くのが対照的で、そして彼女達の変化となっていますね。
友達と話してみても、やっぱりどうやら緊張感とか今までの戦闘での危機感(番人助けないとか)が足りないようで不満らしいのですが、どうなのだろう?個人的には満足いく内容だったのだけど。というか、これ以上ないくらいプリキュアっぽくて(プリキュアなんだから当たり前なのだけど)良かったです。
あえて話を前後させますが、なぎさとほのかはプリキュアであることが世間的にバレていません。というか、プリキュア自体が認知されていないと言っていいです。だからどんなにふたりが日夜戦って、頑張って、辛い経験をしても褒められたり労をねぎらってくれる人はいません(さなえさんは別かもしれませんが)。それどころか遅刻しそうになったり大事なイベントがぶち壊しになったりする可能性をはらんでいて、ふたりにとってはマイナスにしかなりません。折角、頑張っているのに評価されないのは辛いですね。でも、だからこそ、ふたりはその日常を大切だと思っているのだと思います。プリキュアとして評価してくれない日常。しかし、もし非日常的存在であるプリキュアが日常に溶け込んでしまったらそれで彼女達が喜ぶのかといえばNOだと思います。「プリキュア大変だったね、お疲れさま~」なんて言われて喜ぶのか、そんな日常を求めているのか?NO。
知らないクセに書くのは無責任なのだと承知で書かせてもらえれば、例えば軍人とか徴兵されて戦場へ行く人が、帰ってきた場所で「戦争大変だったな。お前は英雄だよ」って言われたいのか?そう言われてそう見られて嬉しいのかな、って思ったとき、勿論、国を守る仕事に誇りを持っている人や評価されたいと思っている人もいると思うけど、普通に日常を暮らしたいんじゃないかと思う。なぎさとほのかは間違いなくそういう風に思っている。それは逆説的に言えば、非日常的な世界を知っているが故の日常に対する渇望と期待だと思う。
くだらない話で笑ったり騒いだり、みんなで一生懸命にイベントをやったり、泣いたり怒ったり。そういうどうということのない普通の何の特別な事も起きない日常だからこそ彼女達は居たいと思うし、その中で自分達を特別扱いせず笑いのネタにしたりする友人達と付き合いたいと思うのは自然だと思う。なぎさとほのかの関係がオープンになっているのに対してプリキュアはクローズの閉じたままです。それは日常と非日常の絶対的な境界線で、それを踏み越えてプリキュアが日常と混じってしまったら、彼女達にとっての日常は崩れてしまう。帰るべき場所が無くなってしまう。だから、彼女達は一旦日常から離れて非日常である戦いの場に行かなければならない。それは戦いのために行くのではなく、戻ってくるために行く。「必ず取り返す」「みんなの笑顔をもう一度見るために」ってセリフはそれを完全に表現したセリフで、プリキュアとしてではなくなぎさとほのかとして、これ以上ない決戦を控えての言葉だったと思います。
なお、彼女達は日常を肯定すると同時に、非日常であるプリキュアも肯定しています。受け入れたといべきかな。だから、逃げ出すなんてことは絶対できない。プリキュアであることが自分の役割の一つになっているからです。本来ならば日常との二律背反です。実際、今までは受け入れたものの、自分がいる日常を守りたい・壊されたくないという一心で戦っていました(日常そのものを守るのではなく、日常に自分を置きたくて戦う)。今回日常との決別が大きくクローズアップされたことで、これにより日常と非日常の再確認とそしてどちらも捨てられない大切なもの、ただし原点は日常であるという消化(昇華)を行っています。これも今回の大きなポイントだと思っています。
私にとってのプリキュアは(現状で)「自分にとって世界や他人が何であるかを解釈し、大切なものを愛し、慈しみ、想う強さを持つこと」だと思っています。そのためにテーマとして友情や日常といったキーワードが存在している。他者理解と自分と世界との肯定。ややもすれば自己中心的な話になるけど、そういう自己肯定をとおして生きる強さを持った作品だと思っています。独りで生きるのはなく、信頼できる友達を持つこと。自己肯定が他者肯定にもなる証明です。ぶっちゃけ、こういう作品大好きです。細かい理屈とかは関係なくて好き。実は上の文章はその後付け説明なわけですが、そうしたくなるくらい好きなんですよ。そういうのを見出した、というか。
どこがどう足りないとか、視点の違いとかはあるかもしれませんが、プリキュアの元気なところを私は最大限に評価します。
第45話「歌えさくら組!合唱は勇気を乗せて」
○今週の出来事
①目指せ合唱コンクール
ベローネ中。冬休みですがなぎさ達は合唱コンクールに向けて練習です。普通はやる気ナッシングだったりする人も多いのですが、なぎさ達はやる気満々です。その牽引役にして中心人物こそが今回の主役(だと思われる)矢部千秋女史です。なぎさほのか志穂理奈の信頼厚い生徒のようです。期待と応援を送られますが、本人はどうもうかない感じです。ズレた眼鏡を直す仕草がプリティでキュアキュアです。できれば、ズレた位置がデフォルトだと嬉しいのですが、狙いすぎな感も否めないのでたまにやる仕草という方が萌えるかもしれません。
②食事代はどこから得ているのか
いつもの洋館。いつもの面子。前回空間の歪みから現れた人物(キリヤ)について「あれは何だ?」と疑問を口にするベルゼイ老。キリヤが出てきたのはベルゼイ老が撤退した後だったと思いますが知っているようです。まさかキリヤの事を知らないわけではないと思うので、あの現象が何なのかとか、現れた人物が特定できなくて疑問に思っているという感じでしょうか。そもそもベルゼイ達にはキリヤの記憶ってあるのでしょうか?キリヤ自身はピーサード達みたいに消し飛んだわけではないので、完全に闇に還元されたわけでもなさそうですし微妙なところです。
そんな前置きをしてからいつもの結論に至る面々。要はプリズムストーンを手に入れることです。ただし、時間はありません。そろそろ切羽詰ってきました。そんな会話の中、執事ザケンナーの動きがコミカルです。意外に協力して仕事をこなしているので、案外成長してるのはこの人達かもしれません。
③去る者。出会う者。
下校。話題は合唱コンクール。なぎさの揚々とした声とは反対にほのかは沈黙し俯いています。なぎさは「もしかして・・・」と察しているようですが、ほのかは無理くり誤魔化してさっさと帰ってしまいます。珍しいパターンです。無論、ほのかの心中はキリヤのことでしょうが、なかなか割り切れないものや前回の突然の再会に戸惑っている様子。なぎさの藤P問題とは別に難しい微妙な心境です。結局、関心事は男の子ということであってその辺は年頃の女の子と変わりありません。生死を伴う出会いというのもハードですが。
どうでもいいことなのでしょうが、私は別段、なぎさ藤P、ほのかキリヤの関係が嫌だとか、推奨だとかの感情は無いです。結果してなぎさとほのかの友情物語が成立すればOKですし、それぞれに熱く可愛く美しい物語が出来れば良いのだと思っています。要はなぎさとほのかが主役やれればOK。成長する姿を見るのが好きなんです。
独り帰るなぎさ。ふと目に留まったのは楽器店。そこには千秋がいました。ガラスに張り付いて千秋を呼ぶなぎさ。年頃の女の子はしちゃいけません。眼鏡に指をかけてなぎさを見る千秋。年頃の女の子はしていいです。
なんと千秋はここに来て曲を変える気です。ライバルである御高倶中がレベルの高い曲を使ってくるので対抗意識を燃やしています。御高倶中に感心するなぎさをたしなめる千秋。なぎさのギャグ顔は年頃の女の子としてはどうかと思います。御高倶中、強い強い言われますが踏み台傾向も強いです。御高倶中の制服は回想で見るのが初めてですね。割と普通です。まあ、あらゆる意味でベローネが凄いのでしょうけど。
何とか対抗しうる歌がないかと探している千秋になぎさも協力します。探す途中に目的を半分忘れるなぎさはなぎさらしいです。そして、見つかる対御高倶中合唱曲。
④ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!にみんなラブラブ
あくる日。クラスの面々の前で曲を変えると宣言する千秋。かなり強行です。案の定クラスからは戸惑いの声が上がります。真由眠そうです。ピアノ担当の聖子も困ります。私の聖子に対するポイントが上がりました。さりげに堂々と最前列中央のなぎさとほのかの位置関係も見逃せません。
クラスの不満を退け、何としてでも勝ちを狙いいく千秋は提案を曲げません。なぎさもフォローのため「合唱に向いているかどうかはよく分らないけど、ノリは良い曲だと思うよ」とクラスに話しかけます。そのセリフに間違いはありません。ほのかも一度聴いてみましょうとフォローします。さくら組における人望と実権を持つなぎさとほのかに言われてはクラスも従うしかありません。
演奏。それを聴くクラス一同。やる気無さそうに聴いている人やちゃんと聴いている人、友達となにやら話している人もいて妙にリアルです。あと真由眠そうです。クラスを不安そうな表情で見る千秋、なぎさ、ほのか。ほのかは選曲に関わっていませんがなぎさ繋がりと委員長の役目もあってこの辺は責任感が出ているのでしょうか・・・実は曲を聴いていて気に入っていたりするのでそれがクラスに受けるか心配しているのかもしれません。受けなかったら自分の感性にヒビが入ってしまいます。
次第にクラスが曲に乗ってきます。真由も笑顔になりました。その様子に思わず笑顔でピースをするなぎさほのか千秋。職員室にいたよし美先生も曲に気付いたようです。どうやら、ベローネ中は行事を生徒に任せているようです。ベローネ中というかさくら組は大概はりきる人がいるので問題なさそうです。
曲を合唱用にアレンジしたと楽譜を聖子に渡す千秋。音楽のことはよくわかりませんが、譜面起こしとそのアレンジってなかなかに高度だと思うのですがどうなのでしょう。しかも一日ですよね?おたのしみCDでは「プリプリプリキュア」を作曲していますし、かなり才女なのかもしれません。
それをすらりと弾く聖子。これはポイント高いです。ポイントが一定値を越えると「萌え」とか「~たん」とか言い出すかもしれません。職員室に居たよし美先生もその曲調に感心します。それを間近で聴いているさくら組の面子は声に出さずとも好評であることがうかがい知れます。流石は番組ED曲です。その番組の登場人物が心打たれないわけがありません。自分達の生きる世界そのものなのですから。他作品だと、作中のテレビとかでかかっていたり、何気に口ずさんだりするパターンはままありますが、合唱曲として公に作中に出てくるのは珍しいかもしれません。というかやり過ぎなくらいですが、よくよく考えればプリキュアってそういう番組ですね。ある種の反則技をストレートに決めるのは爽快です。
当初の不満も何のその。その圧倒的なまでの人心掌握力により評価される「ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!」になぎさとほのかも安心です。しかし、当の言いだしっぺである千秋はまだ何かが引っかかっている様子。
メップルとミップルも歌います。とりあえずイチャつきだしますが例によってポルンが割って入ろうとします。嫌がるかと思われたメップルですが、意外とポルンをからかっているあたり慣れたようです。
千秋を心配するなぎさとほのか。案の定千秋はハマってしまいます。
⑤暗雲―光明
暗雲立ち込めるベローネ中。今日も合唱練習です。ところが千秋が居ません。ほのかは千秋宅に電話をかけますが留守のようです。って、公衆電話久しぶりに見たなぁ。携帯電話が普及している現在では逆に珍しい存在と化しています。プリキュアの世界にも勿論携帯は存在しますが、それを使いませんね。なぎさに至ってはパソコンも背景と化しています。こういう、古きレトロな感じは嫌いじゃないです。気持ちを日記に綴ったり、手紙で想いを伝えたり、おにぎりをにぎったり、それは数値化・定量化できない情緒と人間味を与えます。
千秋抜きで練習する一同。千秋は完全にハマりモードです。
千秋抜きで3日。流石にクラスにも不安と倦怠が蔓延してきます。そんな雰囲気の中、ほのかは千秋の牽引がクラスを支えたことを伝えます。合いの手を入れるなぎさ。千秋はクラスに厳しかったが自分にも厳しい人であり、千秋も独りで頑張っているのかもしれないと言うほのか。なぎさも頷きます。ポイントがぐんぐん上がりますほのか。こういうほのかのセリフは感慨深いです。以前農作業の時のなぎさのセリフを思い出します。ほのかと千秋は似ているのかもしれませんね。そして他者を信じ、気持ちを汲みとれる優しさと思慮があります。
そして、それを教室の外で聞いていたよし美先生。何をすべきか、何を信じるべきかをクラスに任せます。ややもすると放任ですが、このクラスならば正しい方向へと進むことでしょう。伸びようとする芽を無理に掴んでも成長はしません。
たこ焼の差し入れをするよし美先生。クラスに活気が戻ります。ところで、入手先はやはりアカネさんとこでしょうか。それとたこ焼代は経費で落としてませんよね?
千秋宅を訪ねたなぎさとほのか。千秋は完全にスランプです。決して責めるでもなく、急くわけでもなく、千秋を案じます。そして楽しそうに曲を歌いだします。ふたりの歌に何かを閃く千秋。キョトンとするふたりの表情が萌えです。独りで悩んで解決しないことも、良き友人の手助けにより道が開ける時もあります。
なぎさとほのかが友人宅を訪ねたのは実は初めてですね。少しずつなぎさとほのかの輪が広がっていきます。地味な広がり方ですが好きです。
練習に戻る千秋。早速指揮します。どうやら合唱にソロパートを入れたようです。クラスからは好評です。メリハリが利いたようです。真由は微妙に眠そうな気がしないでもないです。ソロパート担当に照れるほのか。「ぶっちゃけありえない」となぎさ。何気に初めてかもしれません。OPでは毎回聞いていますが、本人が言うのは「ありえない」ですからね。そんなふたりを特訓してあげるとやる気満々の千秋。良い鬼軍曹になれそうです。
⑥合唱コンクール
控え室にポルンを置くなぎさ。元々持ち歩いていましたが、ドツクゾーンに直で狙われているので出来れば手の届く範囲におきたいところです。
緊張するなぎさの肩を揉んでリラックスリラクッス~♪と千秋。スランプになった時になぎさがした時と同じことをするあたりなかなかのお茶目さんです。なぎさに顔でも洗って落ち着こうとほのか。顔洗うと割りと引き締まりますよね。
しかし、行く手にはレギーネ嬢と角澤が。妙な登場の仕方に思わず笑ってしまいます。勿論、当人であるふたりには緊急事態。二手に分かれて様子を見ます。って、危ないと思うのですが。変身できないし。
その頃、会場では本番が始まります。ふたりが見つからないと焦る一同。失踪率が高いです。仕方が無いので代役を志穂理奈にする千秋。
角澤の後を追ったなぎさに合流するほのか。地下倉庫のようですが何故かボロボロな感じの一室。するとまた突然ロッカーがぶっ飛んで壁に足とか手とかが突き出てジュナが登場です。結婚式でもありましたが、入り口から入りましょうよ。出たメ(ミ)ポーのふたり。こちらも同じ登場には同じリアクションで対抗です。
「今日は大切な合唱コンクールの日。あんたなんかに邪魔はさせやしない!」とどっかで聞いたようなセリフのなぎさ。基本思想が一緒なのでリアクションも同じです。変身です。
とりあえず手前にあるロッカーを蹴り飛ばすジュナ。これもどっかで見た事があります。やはり似たシチュエーションなのでやりたくなったのかもしれません。
出番のベローネ。代打の志穂理奈はかなりピンチな状況です。しかしやるしかありません。「ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!」の始まりです。
急がねばならないプリキュア。時間が無い!と言うブラックを蹴り飛ばして現れるレギーネ。自分達にも時間はありません。
「ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!」をBGMに戦闘。なかなかシュールです。危険を察知するポルン。
基本的には結婚式と同じ論理で対抗するプリキュア。何気ない日常、普通の合唱コンクール。しかし、それこそが彼女達がいるべき世界です。その言い分に対して結婚式では単に突っ込んできたジュナでしたが、今度はスーパーマンのように両手を突き出して突っ込んできます。何か、もう、これは笑うとこです。そして、壁にジュナ型の穴を開けます。
ピンチのプリキュアにポルンの無敵ビィィィムが発射されます。ブレスを装着して対抗するプリキュア。意外と疲れています。徹夜疲れも回復するほどの効能があったと思いますが、かなり精神的に焦っているのでそれが反映しているのかもしれません。それにしても、これ、どうやって纏めるんでしょう。ハラハラです。
ストームを放つプリキュア。それを風弾丸で対抗するジュナ。レギーネは?と思ったら、ジュナを後ろから支えます。いや、あんたも攻撃しようよ。それともエネルギーを注入しているのでしょうか?これ、絶対笑うところですよね?
BGMになっている「DATTEやってらんないじゃん トラブルよりウルウルでしょ」のとおり、トラブルは去っていきます。
⑦ウルウルでしょ
息つく間もなく、会場に駆け寄り両サイドから舞台に登場するなぎさとほのか。クラスもホッとします。何か、もう、最初から計算されていたかのような登場です。学芸会の時といいアドリブは上手いです。みんなが揃った合唱。どこかで歌うメップルミップルポルン。会場席もノリノリです。さなえさんもノリノリです。当然です。
合唱が終わり会場の客席は総立ちです。もうやり過ぎのご都合主義どころではありません。この世界を肯定する歌なのですから当然です。主題歌を肯定しない番組なんてありえません。
感動に目を潤ませる千秋。トラブルよりウルウルです。「みんな頑張ったね」「さくら組ってサイコー」と何やら纏めに入ろうとするふたり。かなりどうか?と思いますが、ダメ出しより背中押してです。ふたりの笑顔。彼女達はこの笑顔のために戦います。
○トピック
いやー失敗失敗。最初見たとき真面目に見ちゃったから、ツッコミどころあり過ぎて困りました。大体にして「ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!」を合唱する時点で肩の力抜いて見るべきなんですよね。今回はそういうネタを楽しむ回です。新年から話が動き出すので、今回は一話完結にして年内消化を図った感じ。
相変わらずなぎさとほのかの失踪率が高いとか、クラスから怒られないというのは多少無理がありますが、実際村八分になるのはプリキュアらしくないですからね。ふたりがそういうことにならないかと不安になる描写がある分には構わないですけど。
クラスで協力して、そのために頑張って、トラブルに遭っても何とかして駆けつけようとする姿勢こそが大切です。勝つよりも大事な事があるとアカネ女史も言っています。多分、あの雰囲気なら勝ったと思いますが。
とはいえ、あんまこのパターンを多用するのもよくないので出来ればもうひとふた工夫欲しいところ。ミス(遅刻とか)が無条件に許されるというのは他者に甘える格好になるのであまりプリキュアらしくないと思うので。その辺を気合と根性と理想論でも自分で頑張るのがプリキュアなのかと。
別の話になりますが、他の感想とか掲示板で、日常パートと戦闘パートが絡んでないという意見をよく聞きますが、あんま分らないんですよね、その辺。
個人的にこの手の「敵が出る→倒す」パターンは、とりあえず敵が出てくれば良いので理由を付けようが突然沸いて出てこようが一向に構わないと思っています。基本的になぎさほのかは巻き込まれている人ですし。プリキュアはキャラで話を作っていると思うので敵の意義そのものは厳密にする理由はないのかと。要は大義名分はそれほど重要ではない。
例えば、ガンダムみたいなストーリー重視の話は敵にも理由を付けないと戦うこと自体が危うくなるので作る必要があると思います。それはストーリー自体に謎解きや面白さがあるから。架空の世界のリアリティというのかな。でも、プリキュアの面白さはキャラが作り出す魅力にあると思うので、その辺の整合性は二の次に考えています。キャラ重視とストーリー重視の作品の境界線は曖昧ではありますが。
まっ、気楽に楽しめれば、それが一番平和だってことで。ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!にがっちりハマり中。
①目指せ合唱コンクール
ベローネ中。冬休みですがなぎさ達は合唱コンクールに向けて練習です。普通はやる気ナッシングだったりする人も多いのですが、なぎさ達はやる気満々です。その牽引役にして中心人物こそが今回の主役(だと思われる)矢部千秋女史です。なぎさほのか志穂理奈の信頼厚い生徒のようです。期待と応援を送られますが、本人はどうもうかない感じです。ズレた眼鏡を直す仕草がプリティでキュアキュアです。できれば、ズレた位置がデフォルトだと嬉しいのですが、狙いすぎな感も否めないのでたまにやる仕草という方が萌えるかもしれません。
②食事代はどこから得ているのか
いつもの洋館。いつもの面子。前回空間の歪みから現れた人物(キリヤ)について「あれは何だ?」と疑問を口にするベルゼイ老。キリヤが出てきたのはベルゼイ老が撤退した後だったと思いますが知っているようです。まさかキリヤの事を知らないわけではないと思うので、あの現象が何なのかとか、現れた人物が特定できなくて疑問に思っているという感じでしょうか。そもそもベルゼイ達にはキリヤの記憶ってあるのでしょうか?キリヤ自身はピーサード達みたいに消し飛んだわけではないので、完全に闇に還元されたわけでもなさそうですし微妙なところです。
そんな前置きをしてからいつもの結論に至る面々。要はプリズムストーンを手に入れることです。ただし、時間はありません。そろそろ切羽詰ってきました。そんな会話の中、執事ザケンナーの動きがコミカルです。意外に協力して仕事をこなしているので、案外成長してるのはこの人達かもしれません。
③去る者。出会う者。
下校。話題は合唱コンクール。なぎさの揚々とした声とは反対にほのかは沈黙し俯いています。なぎさは「もしかして・・・」と察しているようですが、ほのかは無理くり誤魔化してさっさと帰ってしまいます。珍しいパターンです。無論、ほのかの心中はキリヤのことでしょうが、なかなか割り切れないものや前回の突然の再会に戸惑っている様子。なぎさの藤P問題とは別に難しい微妙な心境です。結局、関心事は男の子ということであってその辺は年頃の女の子と変わりありません。生死を伴う出会いというのもハードですが。
どうでもいいことなのでしょうが、私は別段、なぎさ藤P、ほのかキリヤの関係が嫌だとか、推奨だとかの感情は無いです。結果してなぎさとほのかの友情物語が成立すればOKですし、それぞれに熱く可愛く美しい物語が出来れば良いのだと思っています。要はなぎさとほのかが主役やれればOK。成長する姿を見るのが好きなんです。
独り帰るなぎさ。ふと目に留まったのは楽器店。そこには千秋がいました。ガラスに張り付いて千秋を呼ぶなぎさ。年頃の女の子はしちゃいけません。眼鏡に指をかけてなぎさを見る千秋。年頃の女の子はしていいです。
なんと千秋はここに来て曲を変える気です。ライバルである御高倶中がレベルの高い曲を使ってくるので対抗意識を燃やしています。御高倶中に感心するなぎさをたしなめる千秋。なぎさのギャグ顔は年頃の女の子としてはどうかと思います。御高倶中、強い強い言われますが踏み台傾向も強いです。御高倶中の制服は回想で見るのが初めてですね。割と普通です。まあ、あらゆる意味でベローネが凄いのでしょうけど。
何とか対抗しうる歌がないかと探している千秋になぎさも協力します。探す途中に目的を半分忘れるなぎさはなぎさらしいです。そして、見つかる対御高倶中合唱曲。
④ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!にみんなラブラブ
あくる日。クラスの面々の前で曲を変えると宣言する千秋。かなり強行です。案の定クラスからは戸惑いの声が上がります。真由眠そうです。ピアノ担当の聖子も困ります。私の聖子に対するポイントが上がりました。さりげに堂々と最前列中央のなぎさとほのかの位置関係も見逃せません。
クラスの不満を退け、何としてでも勝ちを狙いいく千秋は提案を曲げません。なぎさもフォローのため「合唱に向いているかどうかはよく分らないけど、ノリは良い曲だと思うよ」とクラスに話しかけます。そのセリフに間違いはありません。ほのかも一度聴いてみましょうとフォローします。さくら組における人望と実権を持つなぎさとほのかに言われてはクラスも従うしかありません。
演奏。それを聴くクラス一同。やる気無さそうに聴いている人やちゃんと聴いている人、友達となにやら話している人もいて妙にリアルです。あと真由眠そうです。クラスを不安そうな表情で見る千秋、なぎさ、ほのか。ほのかは選曲に関わっていませんがなぎさ繋がりと委員長の役目もあってこの辺は責任感が出ているのでしょうか・・・実は曲を聴いていて気に入っていたりするのでそれがクラスに受けるか心配しているのかもしれません。受けなかったら自分の感性にヒビが入ってしまいます。
次第にクラスが曲に乗ってきます。真由も笑顔になりました。その様子に思わず笑顔でピースをするなぎさほのか千秋。職員室にいたよし美先生も曲に気付いたようです。どうやら、ベローネ中は行事を生徒に任せているようです。ベローネ中というかさくら組は大概はりきる人がいるので問題なさそうです。
曲を合唱用にアレンジしたと楽譜を聖子に渡す千秋。音楽のことはよくわかりませんが、譜面起こしとそのアレンジってなかなかに高度だと思うのですがどうなのでしょう。しかも一日ですよね?おたのしみCDでは「プリプリプリキュア」を作曲していますし、かなり才女なのかもしれません。
それをすらりと弾く聖子。これはポイント高いです。ポイントが一定値を越えると「萌え」とか「~たん」とか言い出すかもしれません。職員室に居たよし美先生もその曲調に感心します。それを間近で聴いているさくら組の面子は声に出さずとも好評であることがうかがい知れます。流石は番組ED曲です。その番組の登場人物が心打たれないわけがありません。自分達の生きる世界そのものなのですから。他作品だと、作中のテレビとかでかかっていたり、何気に口ずさんだりするパターンはままありますが、合唱曲として公に作中に出てくるのは珍しいかもしれません。というかやり過ぎなくらいですが、よくよく考えればプリキュアってそういう番組ですね。ある種の反則技をストレートに決めるのは爽快です。
当初の不満も何のその。その圧倒的なまでの人心掌握力により評価される「ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!」になぎさとほのかも安心です。しかし、当の言いだしっぺである千秋はまだ何かが引っかかっている様子。
メップルとミップルも歌います。とりあえずイチャつきだしますが例によってポルンが割って入ろうとします。嫌がるかと思われたメップルですが、意外とポルンをからかっているあたり慣れたようです。
千秋を心配するなぎさとほのか。案の定千秋はハマってしまいます。
⑤暗雲―光明
暗雲立ち込めるベローネ中。今日も合唱練習です。ところが千秋が居ません。ほのかは千秋宅に電話をかけますが留守のようです。って、公衆電話久しぶりに見たなぁ。携帯電話が普及している現在では逆に珍しい存在と化しています。プリキュアの世界にも勿論携帯は存在しますが、それを使いませんね。なぎさに至ってはパソコンも背景と化しています。こういう、古きレトロな感じは嫌いじゃないです。気持ちを日記に綴ったり、手紙で想いを伝えたり、おにぎりをにぎったり、それは数値化・定量化できない情緒と人間味を与えます。
千秋抜きで練習する一同。千秋は完全にハマりモードです。
千秋抜きで3日。流石にクラスにも不安と倦怠が蔓延してきます。そんな雰囲気の中、ほのかは千秋の牽引がクラスを支えたことを伝えます。合いの手を入れるなぎさ。千秋はクラスに厳しかったが自分にも厳しい人であり、千秋も独りで頑張っているのかもしれないと言うほのか。なぎさも頷きます。ポイントがぐんぐん上がりますほのか。こういうほのかのセリフは感慨深いです。以前農作業の時のなぎさのセリフを思い出します。ほのかと千秋は似ているのかもしれませんね。そして他者を信じ、気持ちを汲みとれる優しさと思慮があります。
そして、それを教室の外で聞いていたよし美先生。何をすべきか、何を信じるべきかをクラスに任せます。ややもすると放任ですが、このクラスならば正しい方向へと進むことでしょう。伸びようとする芽を無理に掴んでも成長はしません。
たこ焼の差し入れをするよし美先生。クラスに活気が戻ります。ところで、入手先はやはりアカネさんとこでしょうか。それとたこ焼代は経費で落としてませんよね?
千秋宅を訪ねたなぎさとほのか。千秋は完全にスランプです。決して責めるでもなく、急くわけでもなく、千秋を案じます。そして楽しそうに曲を歌いだします。ふたりの歌に何かを閃く千秋。キョトンとするふたりの表情が萌えです。独りで悩んで解決しないことも、良き友人の手助けにより道が開ける時もあります。
なぎさとほのかが友人宅を訪ねたのは実は初めてですね。少しずつなぎさとほのかの輪が広がっていきます。地味な広がり方ですが好きです。
練習に戻る千秋。早速指揮します。どうやら合唱にソロパートを入れたようです。クラスからは好評です。メリハリが利いたようです。真由は微妙に眠そうな気がしないでもないです。ソロパート担当に照れるほのか。「ぶっちゃけありえない」となぎさ。何気に初めてかもしれません。OPでは毎回聞いていますが、本人が言うのは「ありえない」ですからね。そんなふたりを特訓してあげるとやる気満々の千秋。良い鬼軍曹になれそうです。
⑥合唱コンクール
控え室にポルンを置くなぎさ。元々持ち歩いていましたが、ドツクゾーンに直で狙われているので出来れば手の届く範囲におきたいところです。
緊張するなぎさの肩を揉んでリラックスリラクッス~♪と千秋。スランプになった時になぎさがした時と同じことをするあたりなかなかのお茶目さんです。なぎさに顔でも洗って落ち着こうとほのか。顔洗うと割りと引き締まりますよね。
しかし、行く手にはレギーネ嬢と角澤が。妙な登場の仕方に思わず笑ってしまいます。勿論、当人であるふたりには緊急事態。二手に分かれて様子を見ます。って、危ないと思うのですが。変身できないし。
その頃、会場では本番が始まります。ふたりが見つからないと焦る一同。失踪率が高いです。仕方が無いので代役を志穂理奈にする千秋。
角澤の後を追ったなぎさに合流するほのか。地下倉庫のようですが何故かボロボロな感じの一室。するとまた突然ロッカーがぶっ飛んで壁に足とか手とかが突き出てジュナが登場です。結婚式でもありましたが、入り口から入りましょうよ。出たメ(ミ)ポーのふたり。こちらも同じ登場には同じリアクションで対抗です。
「今日は大切な合唱コンクールの日。あんたなんかに邪魔はさせやしない!」とどっかで聞いたようなセリフのなぎさ。基本思想が一緒なのでリアクションも同じです。変身です。
とりあえず手前にあるロッカーを蹴り飛ばすジュナ。これもどっかで見た事があります。やはり似たシチュエーションなのでやりたくなったのかもしれません。
出番のベローネ。代打の志穂理奈はかなりピンチな状況です。しかしやるしかありません。「ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!」の始まりです。
急がねばならないプリキュア。時間が無い!と言うブラックを蹴り飛ばして現れるレギーネ。自分達にも時間はありません。
「ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!」をBGMに戦闘。なかなかシュールです。危険を察知するポルン。
基本的には結婚式と同じ論理で対抗するプリキュア。何気ない日常、普通の合唱コンクール。しかし、それこそが彼女達がいるべき世界です。その言い分に対して結婚式では単に突っ込んできたジュナでしたが、今度はスーパーマンのように両手を突き出して突っ込んできます。何か、もう、これは笑うとこです。そして、壁にジュナ型の穴を開けます。
ピンチのプリキュアにポルンの無敵ビィィィムが発射されます。ブレスを装着して対抗するプリキュア。意外と疲れています。徹夜疲れも回復するほどの効能があったと思いますが、かなり精神的に焦っているのでそれが反映しているのかもしれません。それにしても、これ、どうやって纏めるんでしょう。ハラハラです。
ストームを放つプリキュア。それを風弾丸で対抗するジュナ。レギーネは?と思ったら、ジュナを後ろから支えます。いや、あんたも攻撃しようよ。それともエネルギーを注入しているのでしょうか?これ、絶対笑うところですよね?
BGMになっている「DATTEやってらんないじゃん トラブルよりウルウルでしょ」のとおり、トラブルは去っていきます。
⑦ウルウルでしょ
息つく間もなく、会場に駆け寄り両サイドから舞台に登場するなぎさとほのか。クラスもホッとします。何か、もう、最初から計算されていたかのような登場です。学芸会の時といいアドリブは上手いです。みんなが揃った合唱。どこかで歌うメップルミップルポルン。会場席もノリノリです。さなえさんもノリノリです。当然です。
合唱が終わり会場の客席は総立ちです。もうやり過ぎのご都合主義どころではありません。この世界を肯定する歌なのですから当然です。主題歌を肯定しない番組なんてありえません。
感動に目を潤ませる千秋。トラブルよりウルウルです。「みんな頑張ったね」「さくら組ってサイコー」と何やら纏めに入ろうとするふたり。かなりどうか?と思いますが、ダメ出しより背中押してです。ふたりの笑顔。彼女達はこの笑顔のために戦います。
○トピック
いやー失敗失敗。最初見たとき真面目に見ちゃったから、ツッコミどころあり過ぎて困りました。大体にして「ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!」を合唱する時点で肩の力抜いて見るべきなんですよね。今回はそういうネタを楽しむ回です。新年から話が動き出すので、今回は一話完結にして年内消化を図った感じ。
相変わらずなぎさとほのかの失踪率が高いとか、クラスから怒られないというのは多少無理がありますが、実際村八分になるのはプリキュアらしくないですからね。ふたりがそういうことにならないかと不安になる描写がある分には構わないですけど。
クラスで協力して、そのために頑張って、トラブルに遭っても何とかして駆けつけようとする姿勢こそが大切です。勝つよりも大事な事があるとアカネ女史も言っています。多分、あの雰囲気なら勝ったと思いますが。
とはいえ、あんまこのパターンを多用するのもよくないので出来ればもうひとふた工夫欲しいところ。ミス(遅刻とか)が無条件に許されるというのは他者に甘える格好になるのであまりプリキュアらしくないと思うので。その辺を気合と根性と理想論でも自分で頑張るのがプリキュアなのかと。
別の話になりますが、他の感想とか掲示板で、日常パートと戦闘パートが絡んでないという意見をよく聞きますが、あんま分らないんですよね、その辺。
個人的にこの手の「敵が出る→倒す」パターンは、とりあえず敵が出てくれば良いので理由を付けようが突然沸いて出てこようが一向に構わないと思っています。基本的になぎさほのかは巻き込まれている人ですし。プリキュアはキャラで話を作っていると思うので敵の意義そのものは厳密にする理由はないのかと。要は大義名分はそれほど重要ではない。
例えば、ガンダムみたいなストーリー重視の話は敵にも理由を付けないと戦うこと自体が危うくなるので作る必要があると思います。それはストーリー自体に謎解きや面白さがあるから。架空の世界のリアリティというのかな。でも、プリキュアの面白さはキャラが作り出す魅力にあると思うので、その辺の整合性は二の次に考えています。キャラ重視とストーリー重視の作品の境界線は曖昧ではありますが。
まっ、気楽に楽しめれば、それが一番平和だってことで。ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!にがっちりハマり中。
第44話「最高ハッピー!?なぎさのホワイトクリスマス」
○今週の出来事
①プレゼントの準備
夕食。楽しい一時のはずだがなぎさは元気がありません。時系列的に前回からどのくらい経っているのかは分りませんが、まだ響いているのでしょう。
なぎさの部屋で何やら促販活動を行うメップルとポルン。全自動カードスラッシュ能力を使ってスピカールを召還します。メップルはポルンにクリスマスのイラストを見せます。どうやらポルンのイメージを具現化させることができるようです。しかし、トナカイだけが大量にでてきたりサンタだけがでてきたりと上手くいきません。ダメ出しをするメップルですが「胸がキューンとなるようなワクワクする雰囲気メポ」という注文はかなり難易度が高いと思います。つか、メップルがやれば良いと思うのですがカードが使えないのでしょうか?
なぎさのために頑張るメップルとポルンが良いですね。最近パートナーとしてもキャラとしても好感度(と売り上げ)が大幅アップです。
ダイアリーに気持ちを書くなぎさ。前回の回想付きです。勝手に日記を読むメップルとポルンに怒ります。しかし、気にせず自分達がクリスマスプレゼントを用意していることを話すメップル。こういうのってギリギリまで話さない方が良いと思うんですけど。
「サンタって何ポポ」と聞くポルン。光の園の住人としては正しい反応です。メップルは虹の園滞在期間が長いので知っているようです。ずっこけながら答えるなぎさ。スカートの位置がかなり微妙です。クリスマスプレゼント(誰に?)です。メップルもさっき出てきた人だと言います。トナカイと間違われないか心配です。人じゃないですけど。
ポルンはクリスマスに来るのはおじいちゃんじゃなく子どもだと言います。予知ですね。訂正するなぎさにポポ?と考えるポルン。ポルンめっちゃ可愛いです。
誰も居ないキッチン。なぎさは密かにチョコレートを作ります。藤Pに食べてもらいたいようです。料理が苦手な割りに手作りを好む人です。チョコレートは大丈夫なのでしょう。おにぎりにしなければ。
日記や今の料理のように、前回に比べてなぎさの藤Pへの想いがダイレクトになっていますね。前回の経験は否応にも自分の気持ちに気付かせてくれたでしょうし、なぎさ自身が少しずつ自分に素直になってきていますね。
②闇の鼓動
うめき声をあげるジャアクキング。大地が割れます。どっかの風光明媚な土地が闇に侵食されます。プリキュアには珍しく宇宙空間が出てきて光ったり岩が流れたりします。異変を察知したクイーンによれば一つの世界が消えたようです。何かやたら端折った感じの描写ですが、あまり生々しくやるのも怖いのでこれが妥当でしょうか。
その様子を解説付きで眺めるベルゼイら三人。強大な力を持つが自分自身も蝕んでいます。ジャアクキングは自分の保身のためにプリズムストーンを欲します。全ては自分のために。
洋館に帰った三人。やはり尻込みする角澤とレギーネ嬢ですが、ベルゼイ老は反論。永遠に僕のままなんて耐えられません。しかもジャアクキングが完全になったからといって自分達も完全になる保障もありません。
ベルゼイ老は自分達が生まれた時とは違うと言います。虹の園にある混沌とした力を吸収していると。そーいや、ピーサードが2話あたりで混沌とした力がどうのこうのと言っていましたね。あと、メップルも虹の園には全てを生み出す力と似た力である生命力があるとかなんとか言っていました。虹の園には光の園に属する力とドツクゾーンに属する力が存在するってわけですね。
それを聞いていた番人は「見た目は変わってないぞ」とツッコミを入れます。実際プリキュアに連戦連敗ですからね。その言葉に反応するレギーネ嬢。例によって聞き返す番人。また例の癇癪を起こすのかと思いましたが、そっと近づいて「黙ってて」と凄みます。怖いです。
強大な力を持つジャアクキングですが、決して自分達が遠く及ばない存在ではないと話すベルゼイ老。自分達もまた独立と自我のために戦います。
③失恋。それもまた一つの始まり
雪が深々と降るベローネ学院。特設舞台で楽器を奏でる生徒達。それを聴きながら踊る生徒。どうやらパーティのようです。個人的にこういう光景を見ると何故か日向でお茶をすすりたくなります。若いっていいなぁ。
踊る生徒の中には夏子と京子もいます。ノリノリです。ついでに先生方もノリノリです。校長もノリノリですが教頭も変な意味でノリノリです。校長を跳ね除けて踊ります。呆れる校長。珍しいパターンです。
会場に入るなぎさ・志穂・理奈。理奈は剣道部の中島君狙い。志穂はとにかく誰かと踊るらしいです。志穂の仕草やセリフが志穂らしいです。揚々と輪に入ろうとしたなぎさを止める声。一瞬ほのかと思いましたが唯でした。前回のことについて礼を言います。結果は「ごめん」と振られてしまいました。理由は聞かせられなかったようですが、誰か好きな人がいるのかな?となぎさに言うでもなく独り呟く唯。複雑な心境のなぎさですが、唯は意外とケロっとしています。こんなことじゃヘコたれないと残し去っていきます。ベローネ中の女子は強いです。そして眩しいくらい素直でひた向きです。昼メロのようなドロドロ関係なんてありません。
屋外。ベローネ中に近づく足音。不穏な気配です。
④恋の背中押し
唯に感心するなぎさ。そこにかけられる声。ほのかです。番組開始10分経ってようやく登場です。無論、話す内容は勝手知ったるなんとやら。今日ならプレゼントを渡せるんじゃない?とお見通しです。ほのかのなぎさセンサーは範囲、感度、機能どれをとっても一級品です。恋に対してちょっとオクテななぎさを後押しします。キャラ的にこの反対なケースはままあるパターンなのですが、プリキュアのこういう対比は面白いですね。
そのほのかに声をかける藤Pとお付の木俣。最初に言いますが、今日の私は木俣に冷たいです(←分りやすい反応)。何気ない風を装っているほのかですが、きっと緻密な計画をもとに藤Pを呼び寄せたに違いない。藤Pに「とってもメリークリスマスです」と答えるなぎさが可愛いです。言いたいことは分るが意味が分らん。
教室。なぎさのカバンからポルンが飛び出します。
屋外。ベローネ中の敷地内に入りさらに近づく足音。不穏な気配増大。
⑤ここには居ない彼
ダンスは終わり食事タイム。なかなか豪勢なパーティ内容です。同じ席(立席ですが)のなぎさ・ほのか・藤P・木俣。藤Pが先日の合唱コンクールの話題を話します。どうやら次回本編でやるみたいですね。珍しく伏線を引っ張ります。ほのかの言った矢部さんとは矢部千秋嬢のこと。おたのしみCDの人が本当に登場するとは、やるなプリキュア。談笑ムードですがなぎさはガチガチです。
そうしていると藤Pはこのメンバーは農家の手伝いをしたときのメンバーだと言います。木俣もそれに合わせて一人足りないけど・・・と言っちゃってくれます。表情を変えるほのか。木俣、貴様なんたることを!例えこの流れがほのか超重要イベントの伏線の始まりであったとしても、それとこれとは話が違う!木俣、ほのかに謝れ!その一言が如何に彼女の心を締め付け苦しめたか!ゆっ、許せん、つか、この後の展開が許せん(やっぱそれが理由)。言いだしっぺの藤Pには特に構いません。
隣でほのかの様子を心配そうに見るなぎさが良いですね。さらに背景が暗くなってほのかだけの表情になるのも如何にほのかにとって重い問題かを示唆します。
足音。人影はもうすぐ傍まで来ています。
⑥美しき友情、汚らわしき下心
屋外に出る藤Pと木俣。ほのかが突然沈黙して空気が重くなったから気分転換で外に出た、というわけではないと思いたい。
藤Pは意外と子どもっぽく一緒に雪だるまを作ろうと木俣を誘います。やる気なしの木俣。藤Pは雪が積もったところを見ると雪だるまを作りたくなる衝動に駆られるらしいです。子どもっぽいというか変というか。ただ、藤Pに一気に親近感を覚えます。
なぎさとほのかも外に出てきて冬景色に感嘆の声。すかさず木俣はぬけぬけと、ぬけぬけと!ほのかをダンスに誘います。こっ、コイツは・・・先の所業に飽き足らずほのかを誘うなどと・・・そもそも17話の農家手伝いの時にはほのかの性格に対して文句付けるは夏祭りの時には気が無い態度にもかかわらずこの豹変振り。別にほのかに気があるわけではあるまい。単に、女の子と居たいとか(木俣的に)性格はアレでも見た目は可愛いからいいやとか、そういう理由だろう。
当のほのかは藤Pとなぎさをふたりっきりにすべく身を引くという献身振り。あからさまに喜ぶ木俣。あー、もう、許せねぇ。この浅ましさ。下心みえみえの態度。自分の楽しみのためにほのかをダシに使うなど・・・プリキュアでこんなに激情にかられたのは初めてです。ああ!入りたい!TVの中に入って木俣を殴りたい。例えほのかに間違っていると言われようと蛮人と思われようと、木俣を殴りたい。
残されたなぎさと藤P。無言で近づいてくる藤Pになぎさはドキドキです。色んなことを考えて緊張しているのが可愛いです。踊りの誘いか・・・と思っていたら実は雪だるまの誘い。これにはなぎさも毒気を抜かれます。良い意味で緊張が解れましたね。やるな藤P。
一緒に肩を並べて雪を転がすふたり。傍目にはバカップルです。おいおい、アイツら見せつけやがってって感じです。
ここは絶好チャンス!となぎさはプレゼントを渡そうとしますが、肝心のプレゼントは袋に入れたまま教室に放置です。プレゼントの大きさが手ごろサイズですが、たしか作っていた時は結構な量のチョコだったと思います。どこに消えたかは言わずもがな。
独りの世界に入って独り言を言うなぎさ。隣で藤Pが心配します。藤P視点だとなぎさは奇怪な行動を取る事が多いので心配して当然です。思わず「(チョコが)大好き」と口に出してしまうなぎさ。真っ赤になって雪を転がします。その時の力は人間が出せる力の限界を遥かに上回ったものと予想されます。呆然と見ることしかできない藤P。
かなりの大きさまでに成長した雪にしなだれかかるなぎさ。独りでここまで大きくしたことよりも、限りなく丸く作れた事に驚きです。割と角ばるんですけどね。褒める藤P。ラクロス部のエースとかそういうレベルの力ではないのですが、意外とこの人器が大きいのであまり気にしません。
⑦おねむの時間
特設パーティ会場の方では何やら他の脇役とは一線を画すメガネっ娘(矢部千秋)が次の催し物に移ろうとした時、その現象は起こります。突然倒れるメガネっ娘。倒れる寸前の表情とメガネのズレかたに並々ならぬ萌えを感じます。友達と見ていましたが、思わずビデオをまき戻ししました(←バカだなぁ)。バタバタと倒れる生徒および教師達。無論、ほのかと居た木俣もヨダレを垂らしながらほのかに・・・って、ほのかに寄り掛かるなよ!制服が汚れるだろ!しかも、寝ているとはいえ耳元でほのかの吐息を感じるなどと!などとっ!(めっちゃ羨ましい)100木俣分(木俣100回分の人生)の運を使ってもあがなえないような至福を得たんだ。もう、死んでも悔いはなかろう。なっ、木俣。来世は、そうだな、クエン酸くらいでいいんじゃないかな?
雪だるまが完成し、握手するふたり。さり気ないところで気を利かします。ところが完成した雪だるまの首が回ります。気付く藤Pですが眠気に誘われます。ザケンナー化する雪だるま。別になぎさ大好き(藤Pに渡さねぇ)視聴者の憎悪が具現化したわけではありません。
雪だるまザケンナーは口から吹雪を吐き出しなぎさと藤Pを吹き飛ばします。舞い上がるなぎさ・・・って、おおっ、こっ、これは、まさか!まき戻し→目を凝らす→まき戻し→スロー再生の結果、足でガードされている事が判明。周りの雪で白く見えたんですな。友達と流石だなプリキュアと感心しました。(ダメくさ)
体育館の壁にしたたかに打ち付けられるなぎさ。藤Pを守った形なのでダメージは大きいです。しかし、そんなことよりも藤Pを心配するのが乙女心。少しばかり辛そうな表情の藤Pですが、基本的に寝ているんで痛いかは分りません。ザケンナーに怒りを燃やすなぎさ。タイミングよくほのかも出てきます。
⑧バトルの時間
手袋を脱ぎ捨るなぎさ。手を繋いで変身するふたり。このダイレクトな繋がりがなぎさとほのかの繋がりを示唆します。
「折角良い雰囲気だったのに邪魔しないでよ!」「ううん、一生に一度あるかないかだメポ」「もう、余計なことは言わない」と息がピッタリなブラックとメップル。
ザケンナーが吐き出した雪が転がり大きくなって迫ってきます。効率的な攻撃方法です。それを跳んでかわすプリキュア。でも、その後ろって・・・と思っていたら本当に埋まる藤P。素で笑いました。
ザケンナーの吹雪攻撃をかわしながら肉薄するプリキュア。もう、飛んでいるとしか思えない空中制御です。ダブルキックで頭部を破壊し、えーっと、なんていうのか、手を繋いで向き合って、ドリルみたいに回りだして胴体部をぶち抜きます。よくわからないけど、何か凄い技です。
崩れるザケンナーの向こうに現れるベルゼイ。第一声は「メリークリスマス」と礼儀は良いです。黒い人影はこの人です。
ポルンの所在を聞くベルゼイにとぼけるプリキュア。戦いながら会話します。プリキュアの戦いぶりに成長している、と褒めるベルゼイ。しかし、戦況はベルゼイ有利です。自身が言うようにベルゼイもまた成長している・・・のかな。いや、あんまそう思えないのだけど。
ベルゼイの攻撃で雪に埋もれるプリキュア。ちょうど外に出てきたポルンを捕獲するベルゼイ。これはまずいです。プリキュアのナイスアシストでポルンを救出します。プリキュアの気迫を褒めるベルゼイ。褒めてないで貴方も頑張りましょう。
「クリスマスはもっと楽しいポポ」とクリスマスについてレクチャーを受けたのか真っ当なことを言うポルン。「もう止めてポポ~~~~~~~~~~~~~~~~~」と頑張るポルン。凄いな。ということで、ご退場のベルゼイ。空間に揺らぎが生じます。
⑨再会の時間
先ほどの戦いで揺らいだ空間から現れた人影。それはキリヤ。ポルンの予知の答え。「これから光と闇との間に何かが起きる。今までとは違った何かが」と言い残し消えるキリヤ。終始何も言えなかったホワイトも消えそうな影を追いますが完全に消えてしまいます。
何も言えなかったホワイトも、そしてホワイトに何も言わなかったキリヤもお互いの心中が現れていて切ないですね。
藤Pとベンチに座るなぎさ。藤Pの首にはマフラーが巻かれています。自分といると危険が及んでしまうと悩むなぎさ。ヒーローの孤独葛藤場面です。しかし、それを打ち消すように、あたりは幻想的な光景に彩られます。なぎさの肩に持たれかかる藤P。ちょっとだけの淡く儚い時間。メップルとポルンも大成功とばかりに大喜び。今回最大の立役者です。
起き出す皆さん。理奈は中島君と踊れたのでしょうか?志穂は誰かと踊れたのでしょうか?木俣は眠ってていいよ。ずっと。
目を覚ます藤P。マフラーに気付きますがベンチに座ったなぎさが答えます。俯いて藤Pを見やる事ができないなぎさ。藤Pはさきほどの幻想的光景を思い出しますが、夢だったのかと残念がります。「夢ならずっと覚めないで欲しかったな。美墨さんメリークリスマス」今のなぎさにとって、それは最高のクリスマス。それを影から見守るほのかとメップル・ポルン。優しき友人達。
チョコレートはほのかが食べたらしく美味しかったと褒めます。でも、渡せなくて残念だったね、と言うほのかに、なぎさは「でも、いいの」と答えます。メップル達にプレゼントを貰って今は充実しています。夕刻、帰り道の土手。前回とは違ってそれは暖かく幸せに満ちた帰路なのでした。
⑩次回予告
色んな意味です凄い。そーいう促販をするかプリキュア!新キャラ千秋がどんな活躍をするのか!いや、それよりも真由にセリフはあるのか!それが気がかりだ!
○トピック
前回のラスト故に今回のラストは美しいものでした。決して期待を裏切らない美しさと優しさに満ちたラストはプリキュアのプリキュアたるところ。一時、木俣に怒りを覚えましたが、そんな瑣末な事に心を乱した自分を恥じたい。でも、木俣は今回が命日(酷いな、おい)
今回はなぎさに焦点を絞って見ても、ほのかに焦点を絞って見てもそれぞれに見所があって面白かったです。ふたりが両立した描写がされています。また、一応これでなぎさのイベントは一区切り打つ形になると思うので、自然とほのかサイドに移れる構成になっていてスムーズですね。プリキュアは前半(主に2クール目)をほのか重視として、後半をなぎさ重視にしています。しかし、またここに来てほのかにスポットライトを当てることで変化や時間の流れを感じさせます。
キリヤについては賛否あるのでしょうけど、個人的に「21話の終わり方が綺麗だったから、ここで出すと感動が目減りするし蛇足的になる。第一安易に生き返らせるのは話を軽くさせる」というような否の大まかな意見には同意です。その辺の指摘はウリえもんさん(「南瓜屋」12月20日日記)と同じですね。
ただ、それを前提にしても、私は期待したい。並どころか、相当の高レベルな技量を問われる展開だと思いますが、プリキュアならやってくれるかなと思います。
キリヤ登場の伏線は40話のお泊り会の時からでしょうが、そこでほのかが述べているように、ほのかにとってキリヤという存在がどういうものなのかがまだ未消化になっています。現実的な解としてあるのは忘却と昇華。さらに現実的な選択肢は忘却でしょう。去るもの日々に疎し。昇華をさせるには、ほのかにとってキリヤと同等かそれ以上の人間がなぎさ以外(男性)に現れなければなりません。そこで対比と邂逅がなされ、ほのかにとってのキリヤがどういった存在だったのかを理解されます。無論、本編にはそんな時間はありませんし、そんなことをやったら全編ほのかイベントです。忘却など論外、悲しむほのかも見たくない。だからこそ、キリヤが再登場するこの流れに期待したい。彼女達が重いものを背負う必要など無いのです。彼女達にあるべきは、明るく希望に満ちた未来なのですから。
話変わって藤Pの魅力やプリキュアの魅力について、えみさん(「あまいおかし いっしょにたべよう」12月16日、20日付け日記)で取り上げられています。うん。同意(簡素で申し訳ないです)。お子さんのプリキュアに対する反応に一喜一憂しています。やっぱ当世代に受け入れられてこその作品です。そして親子揃って楽しめるならさらにステキな作品ですよね。
①プレゼントの準備
夕食。楽しい一時のはずだがなぎさは元気がありません。時系列的に前回からどのくらい経っているのかは分りませんが、まだ響いているのでしょう。
なぎさの部屋で何やら促販活動を行うメップルとポルン。全自動カードスラッシュ能力を使ってスピカールを召還します。メップルはポルンにクリスマスのイラストを見せます。どうやらポルンのイメージを具現化させることができるようです。しかし、トナカイだけが大量にでてきたりサンタだけがでてきたりと上手くいきません。ダメ出しをするメップルですが「胸がキューンとなるようなワクワクする雰囲気メポ」という注文はかなり難易度が高いと思います。つか、メップルがやれば良いと思うのですがカードが使えないのでしょうか?
なぎさのために頑張るメップルとポルンが良いですね。最近パートナーとしてもキャラとしても好感度(と売り上げ)が大幅アップです。
ダイアリーに気持ちを書くなぎさ。前回の回想付きです。勝手に日記を読むメップルとポルンに怒ります。しかし、気にせず自分達がクリスマスプレゼントを用意していることを話すメップル。こういうのってギリギリまで話さない方が良いと思うんですけど。
「サンタって何ポポ」と聞くポルン。光の園の住人としては正しい反応です。メップルは虹の園滞在期間が長いので知っているようです。ずっこけながら答えるなぎさ。スカートの位置がかなり微妙です。クリスマスプレゼント(誰に?)です。メップルもさっき出てきた人だと言います。トナカイと間違われないか心配です。人じゃないですけど。
ポルンはクリスマスに来るのはおじいちゃんじゃなく子どもだと言います。予知ですね。訂正するなぎさにポポ?と考えるポルン。ポルンめっちゃ可愛いです。
誰も居ないキッチン。なぎさは密かにチョコレートを作ります。藤Pに食べてもらいたいようです。料理が苦手な割りに手作りを好む人です。チョコレートは大丈夫なのでしょう。おにぎりにしなければ。
日記や今の料理のように、前回に比べてなぎさの藤Pへの想いがダイレクトになっていますね。前回の経験は否応にも自分の気持ちに気付かせてくれたでしょうし、なぎさ自身が少しずつ自分に素直になってきていますね。
②闇の鼓動
うめき声をあげるジャアクキング。大地が割れます。どっかの風光明媚な土地が闇に侵食されます。プリキュアには珍しく宇宙空間が出てきて光ったり岩が流れたりします。異変を察知したクイーンによれば一つの世界が消えたようです。何かやたら端折った感じの描写ですが、あまり生々しくやるのも怖いのでこれが妥当でしょうか。
その様子を解説付きで眺めるベルゼイら三人。強大な力を持つが自分自身も蝕んでいます。ジャアクキングは自分の保身のためにプリズムストーンを欲します。全ては自分のために。
洋館に帰った三人。やはり尻込みする角澤とレギーネ嬢ですが、ベルゼイ老は反論。永遠に僕のままなんて耐えられません。しかもジャアクキングが完全になったからといって自分達も完全になる保障もありません。
ベルゼイ老は自分達が生まれた時とは違うと言います。虹の園にある混沌とした力を吸収していると。そーいや、ピーサードが2話あたりで混沌とした力がどうのこうのと言っていましたね。あと、メップルも虹の園には全てを生み出す力と似た力である生命力があるとかなんとか言っていました。虹の園には光の園に属する力とドツクゾーンに属する力が存在するってわけですね。
それを聞いていた番人は「見た目は変わってないぞ」とツッコミを入れます。実際プリキュアに連戦連敗ですからね。その言葉に反応するレギーネ嬢。例によって聞き返す番人。また例の癇癪を起こすのかと思いましたが、そっと近づいて「黙ってて」と凄みます。怖いです。
強大な力を持つジャアクキングですが、決して自分達が遠く及ばない存在ではないと話すベルゼイ老。自分達もまた独立と自我のために戦います。
③失恋。それもまた一つの始まり
雪が深々と降るベローネ学院。特設舞台で楽器を奏でる生徒達。それを聴きながら踊る生徒。どうやらパーティのようです。個人的にこういう光景を見ると何故か日向でお茶をすすりたくなります。若いっていいなぁ。
踊る生徒の中には夏子と京子もいます。ノリノリです。ついでに先生方もノリノリです。校長もノリノリですが教頭も変な意味でノリノリです。校長を跳ね除けて踊ります。呆れる校長。珍しいパターンです。
会場に入るなぎさ・志穂・理奈。理奈は剣道部の中島君狙い。志穂はとにかく誰かと踊るらしいです。志穂の仕草やセリフが志穂らしいです。揚々と輪に入ろうとしたなぎさを止める声。一瞬ほのかと思いましたが唯でした。前回のことについて礼を言います。結果は「ごめん」と振られてしまいました。理由は聞かせられなかったようですが、誰か好きな人がいるのかな?となぎさに言うでもなく独り呟く唯。複雑な心境のなぎさですが、唯は意外とケロっとしています。こんなことじゃヘコたれないと残し去っていきます。ベローネ中の女子は強いです。そして眩しいくらい素直でひた向きです。昼メロのようなドロドロ関係なんてありません。
屋外。ベローネ中に近づく足音。不穏な気配です。
④恋の背中押し
唯に感心するなぎさ。そこにかけられる声。ほのかです。番組開始10分経ってようやく登場です。無論、話す内容は勝手知ったるなんとやら。今日ならプレゼントを渡せるんじゃない?とお見通しです。ほのかのなぎさセンサーは範囲、感度、機能どれをとっても一級品です。恋に対してちょっとオクテななぎさを後押しします。キャラ的にこの反対なケースはままあるパターンなのですが、プリキュアのこういう対比は面白いですね。
そのほのかに声をかける藤Pとお付の木俣。最初に言いますが、今日の私は木俣に冷たいです(←分りやすい反応)。何気ない風を装っているほのかですが、きっと緻密な計画をもとに藤Pを呼び寄せたに違いない。藤Pに「とってもメリークリスマスです」と答えるなぎさが可愛いです。言いたいことは分るが意味が分らん。
教室。なぎさのカバンからポルンが飛び出します。
屋外。ベローネ中の敷地内に入りさらに近づく足音。不穏な気配増大。
⑤ここには居ない彼
ダンスは終わり食事タイム。なかなか豪勢なパーティ内容です。同じ席(立席ですが)のなぎさ・ほのか・藤P・木俣。藤Pが先日の合唱コンクールの話題を話します。どうやら次回本編でやるみたいですね。珍しく伏線を引っ張ります。ほのかの言った矢部さんとは矢部千秋嬢のこと。おたのしみCDの人が本当に登場するとは、やるなプリキュア。談笑ムードですがなぎさはガチガチです。
そうしていると藤Pはこのメンバーは農家の手伝いをしたときのメンバーだと言います。木俣もそれに合わせて一人足りないけど・・・と言っちゃってくれます。表情を変えるほのか。木俣、貴様なんたることを!例えこの流れがほのか超重要イベントの伏線の始まりであったとしても、それとこれとは話が違う!木俣、ほのかに謝れ!その一言が如何に彼女の心を締め付け苦しめたか!ゆっ、許せん、つか、この後の展開が許せん(やっぱそれが理由)。言いだしっぺの藤Pには特に構いません。
隣でほのかの様子を心配そうに見るなぎさが良いですね。さらに背景が暗くなってほのかだけの表情になるのも如何にほのかにとって重い問題かを示唆します。
足音。人影はもうすぐ傍まで来ています。
⑥美しき友情、汚らわしき下心
屋外に出る藤Pと木俣。ほのかが突然沈黙して空気が重くなったから気分転換で外に出た、というわけではないと思いたい。
藤Pは意外と子どもっぽく一緒に雪だるまを作ろうと木俣を誘います。やる気なしの木俣。藤Pは雪が積もったところを見ると雪だるまを作りたくなる衝動に駆られるらしいです。子どもっぽいというか変というか。ただ、藤Pに一気に親近感を覚えます。
なぎさとほのかも外に出てきて冬景色に感嘆の声。すかさず木俣はぬけぬけと、ぬけぬけと!ほのかをダンスに誘います。こっ、コイツは・・・先の所業に飽き足らずほのかを誘うなどと・・・そもそも17話の農家手伝いの時にはほのかの性格に対して文句付けるは夏祭りの時には気が無い態度にもかかわらずこの豹変振り。別にほのかに気があるわけではあるまい。単に、女の子と居たいとか(木俣的に)性格はアレでも見た目は可愛いからいいやとか、そういう理由だろう。
当のほのかは藤Pとなぎさをふたりっきりにすべく身を引くという献身振り。あからさまに喜ぶ木俣。あー、もう、許せねぇ。この浅ましさ。下心みえみえの態度。自分の楽しみのためにほのかをダシに使うなど・・・プリキュアでこんなに激情にかられたのは初めてです。ああ!入りたい!TVの中に入って木俣を殴りたい。例えほのかに間違っていると言われようと蛮人と思われようと、木俣を殴りたい。
残されたなぎさと藤P。無言で近づいてくる藤Pになぎさはドキドキです。色んなことを考えて緊張しているのが可愛いです。踊りの誘いか・・・と思っていたら実は雪だるまの誘い。これにはなぎさも毒気を抜かれます。良い意味で緊張が解れましたね。やるな藤P。
一緒に肩を並べて雪を転がすふたり。傍目にはバカップルです。おいおい、アイツら見せつけやがってって感じです。
ここは絶好チャンス!となぎさはプレゼントを渡そうとしますが、肝心のプレゼントは袋に入れたまま教室に放置です。プレゼントの大きさが手ごろサイズですが、たしか作っていた時は結構な量のチョコだったと思います。どこに消えたかは言わずもがな。
独りの世界に入って独り言を言うなぎさ。隣で藤Pが心配します。藤P視点だとなぎさは奇怪な行動を取る事が多いので心配して当然です。思わず「(チョコが)大好き」と口に出してしまうなぎさ。真っ赤になって雪を転がします。その時の力は人間が出せる力の限界を遥かに上回ったものと予想されます。呆然と見ることしかできない藤P。
かなりの大きさまでに成長した雪にしなだれかかるなぎさ。独りでここまで大きくしたことよりも、限りなく丸く作れた事に驚きです。割と角ばるんですけどね。褒める藤P。ラクロス部のエースとかそういうレベルの力ではないのですが、意外とこの人器が大きいのであまり気にしません。
⑦おねむの時間
特設パーティ会場の方では何やら他の脇役とは一線を画すメガネっ娘(矢部千秋)が次の催し物に移ろうとした時、その現象は起こります。突然倒れるメガネっ娘。倒れる寸前の表情とメガネのズレかたに並々ならぬ萌えを感じます。友達と見ていましたが、思わずビデオをまき戻ししました(←バカだなぁ)。バタバタと倒れる生徒および教師達。無論、ほのかと居た木俣もヨダレを垂らしながらほのかに・・・って、ほのかに寄り掛かるなよ!制服が汚れるだろ!しかも、寝ているとはいえ耳元でほのかの吐息を感じるなどと!などとっ!(めっちゃ羨ましい)100木俣分(木俣100回分の人生)の運を使ってもあがなえないような至福を得たんだ。もう、死んでも悔いはなかろう。なっ、木俣。来世は、そうだな、クエン酸くらいでいいんじゃないかな?
雪だるまが完成し、握手するふたり。さり気ないところで気を利かします。ところが完成した雪だるまの首が回ります。気付く藤Pですが眠気に誘われます。ザケンナー化する雪だるま。別になぎさ大好き(藤Pに渡さねぇ)視聴者の憎悪が具現化したわけではありません。
雪だるまザケンナーは口から吹雪を吐き出しなぎさと藤Pを吹き飛ばします。舞い上がるなぎさ・・・って、おおっ、こっ、これは、まさか!まき戻し→目を凝らす→まき戻し→スロー再生の結果、足でガードされている事が判明。周りの雪で白く見えたんですな。友達と流石だなプリキュアと感心しました。(ダメくさ)
体育館の壁にしたたかに打ち付けられるなぎさ。藤Pを守った形なのでダメージは大きいです。しかし、そんなことよりも藤Pを心配するのが乙女心。少しばかり辛そうな表情の藤Pですが、基本的に寝ているんで痛いかは分りません。ザケンナーに怒りを燃やすなぎさ。タイミングよくほのかも出てきます。
⑧バトルの時間
手袋を脱ぎ捨るなぎさ。手を繋いで変身するふたり。このダイレクトな繋がりがなぎさとほのかの繋がりを示唆します。
「折角良い雰囲気だったのに邪魔しないでよ!」「ううん、一生に一度あるかないかだメポ」「もう、余計なことは言わない」と息がピッタリなブラックとメップル。
ザケンナーが吐き出した雪が転がり大きくなって迫ってきます。効率的な攻撃方法です。それを跳んでかわすプリキュア。でも、その後ろって・・・と思っていたら本当に埋まる藤P。素で笑いました。
ザケンナーの吹雪攻撃をかわしながら肉薄するプリキュア。もう、飛んでいるとしか思えない空中制御です。ダブルキックで頭部を破壊し、えーっと、なんていうのか、手を繋いで向き合って、ドリルみたいに回りだして胴体部をぶち抜きます。よくわからないけど、何か凄い技です。
崩れるザケンナーの向こうに現れるベルゼイ。第一声は「メリークリスマス」と礼儀は良いです。黒い人影はこの人です。
ポルンの所在を聞くベルゼイにとぼけるプリキュア。戦いながら会話します。プリキュアの戦いぶりに成長している、と褒めるベルゼイ。しかし、戦況はベルゼイ有利です。自身が言うようにベルゼイもまた成長している・・・のかな。いや、あんまそう思えないのだけど。
ベルゼイの攻撃で雪に埋もれるプリキュア。ちょうど外に出てきたポルンを捕獲するベルゼイ。これはまずいです。プリキュアのナイスアシストでポルンを救出します。プリキュアの気迫を褒めるベルゼイ。褒めてないで貴方も頑張りましょう。
「クリスマスはもっと楽しいポポ」とクリスマスについてレクチャーを受けたのか真っ当なことを言うポルン。「もう止めてポポ~~~~~~~~~~~~~~~~~」と頑張るポルン。凄いな。ということで、ご退場のベルゼイ。空間に揺らぎが生じます。
⑨再会の時間
先ほどの戦いで揺らいだ空間から現れた人影。それはキリヤ。ポルンの予知の答え。「これから光と闇との間に何かが起きる。今までとは違った何かが」と言い残し消えるキリヤ。終始何も言えなかったホワイトも消えそうな影を追いますが完全に消えてしまいます。
何も言えなかったホワイトも、そしてホワイトに何も言わなかったキリヤもお互いの心中が現れていて切ないですね。
藤Pとベンチに座るなぎさ。藤Pの首にはマフラーが巻かれています。自分といると危険が及んでしまうと悩むなぎさ。ヒーローの孤独葛藤場面です。しかし、それを打ち消すように、あたりは幻想的な光景に彩られます。なぎさの肩に持たれかかる藤P。ちょっとだけの淡く儚い時間。メップルとポルンも大成功とばかりに大喜び。今回最大の立役者です。
起き出す皆さん。理奈は中島君と踊れたのでしょうか?志穂は誰かと踊れたのでしょうか?木俣は眠ってていいよ。ずっと。
目を覚ます藤P。マフラーに気付きますがベンチに座ったなぎさが答えます。俯いて藤Pを見やる事ができないなぎさ。藤Pはさきほどの幻想的光景を思い出しますが、夢だったのかと残念がります。「夢ならずっと覚めないで欲しかったな。美墨さんメリークリスマス」今のなぎさにとって、それは最高のクリスマス。それを影から見守るほのかとメップル・ポルン。優しき友人達。
チョコレートはほのかが食べたらしく美味しかったと褒めます。でも、渡せなくて残念だったね、と言うほのかに、なぎさは「でも、いいの」と答えます。メップル達にプレゼントを貰って今は充実しています。夕刻、帰り道の土手。前回とは違ってそれは暖かく幸せに満ちた帰路なのでした。
⑩次回予告
色んな意味です凄い。そーいう促販をするかプリキュア!新キャラ千秋がどんな活躍をするのか!いや、それよりも真由にセリフはあるのか!それが気がかりだ!
○トピック
前回のラスト故に今回のラストは美しいものでした。決して期待を裏切らない美しさと優しさに満ちたラストはプリキュアのプリキュアたるところ。一時、木俣に怒りを覚えましたが、そんな瑣末な事に心を乱した自分を恥じたい。でも、木俣は今回が命日(酷いな、おい)
今回はなぎさに焦点を絞って見ても、ほのかに焦点を絞って見てもそれぞれに見所があって面白かったです。ふたりが両立した描写がされています。また、一応これでなぎさのイベントは一区切り打つ形になると思うので、自然とほのかサイドに移れる構成になっていてスムーズですね。プリキュアは前半(主に2クール目)をほのか重視として、後半をなぎさ重視にしています。しかし、またここに来てほのかにスポットライトを当てることで変化や時間の流れを感じさせます。
キリヤについては賛否あるのでしょうけど、個人的に「21話の終わり方が綺麗だったから、ここで出すと感動が目減りするし蛇足的になる。第一安易に生き返らせるのは話を軽くさせる」というような否の大まかな意見には同意です。その辺の指摘はウリえもんさん(「南瓜屋」12月20日日記)と同じですね。
ただ、それを前提にしても、私は期待したい。並どころか、相当の高レベルな技量を問われる展開だと思いますが、プリキュアならやってくれるかなと思います。
キリヤ登場の伏線は40話のお泊り会の時からでしょうが、そこでほのかが述べているように、ほのかにとってキリヤという存在がどういうものなのかがまだ未消化になっています。現実的な解としてあるのは忘却と昇華。さらに現実的な選択肢は忘却でしょう。去るもの日々に疎し。昇華をさせるには、ほのかにとってキリヤと同等かそれ以上の人間がなぎさ以外(男性)に現れなければなりません。そこで対比と邂逅がなされ、ほのかにとってのキリヤがどういった存在だったのかを理解されます。無論、本編にはそんな時間はありませんし、そんなことをやったら全編ほのかイベントです。忘却など論外、悲しむほのかも見たくない。だからこそ、キリヤが再登場するこの流れに期待したい。彼女達が重いものを背負う必要など無いのです。彼女達にあるべきは、明るく希望に満ちた未来なのですから。
話変わって藤Pの魅力やプリキュアの魅力について、えみさん(「あまいおかし いっしょにたべよう」12月16日、20日付け日記)で取り上げられています。うん。同意(簡素で申し訳ないです)。お子さんのプリキュアに対する反応に一喜一憂しています。やっぱ当世代に受け入れられてこその作品です。そして親子揃って楽しめるならさらにステキな作品ですよね。
第43話「激揺れまくり!藤P先輩に届けこの想い」
○今週の出来事
①乙女心
サッカー部。いつもの練習。それを見るなぎさの目線は藤Pです。藤Pの挙動に一喜一憂して表情がコロコロ変わります。それをいつの間にか隣で見ていたほのかは「なぎさ百面相してる」と声をかけます。なぎさが藤Pを好いていることを知っているほのかですが、なぎさはそれを否定します。「隠す事無いじゃない、友達なんだから」というセリフが前回を思い出させてジーンと来ます。「だから、違うってば」と否定して去るなぎさ。残されたほのかとミップルはなぎさの態度にちょっと嘆息気味です。なかなか進展しないのでほのかの方が気を揉んでいる感じ。
そのほのかの後ろでは乙女チックオーラをかもし出してグラウンドを見つめる森岡唯嬢がいます。今回のメインなんだけどやっぱりなぎさとほのかの前ではメインに成り切れない人です。
②恋心
体育館。いつの間にか校内合唱コンクールをやっていたようでその結果発表を教頭の口から語られます。2年のクラスでは桜組、楓組が出ていますが梓組も判明です。今後の展開には全く意味を成しませんけど。舞台の上でなぎさは前回の回想。隣にいるほのかと目を合わせます。恋人達のアイコンタクトばりの通じ合いっぷりです。自分に素直になることが大事とはいえ、そうはいかない時もあるよね・・・と独白。あと数分で現実になるんですが。
優勝は桜組。年末に合唱コンクールがあるようです。本編でやるのかな?そんなことよりもなぎさとほのかが手を握り合って喜んでいる姿が微笑ましいです。
教室に戻る途中、なぎさは唯の背を叩きます。叩かれた勢いで体勢を崩す唯。いつもは叩き返して来るようですが調子の違う唯をなぎさは心配します。唯嬢は本編登場2回目なので今ひとつ性格が読めませんが、よし美先生のプレゼント提案といいポジティブな人のようです。
何故か沈んでいるように見える唯になぎさは相談に乗ると言います。すると遠まわしですが、なぎさが藤Pと農家のお手伝いをしたことを尋ねてきます。藤Pを語る毎に目を輝かせていく唯。「悩みって人に話すだけでスッキリするじゃない」との言は確かなようです。いつものごとく藤Pの誕生日が近いことが判明。プレゼントで悩む唯。唯は藤Pに恋しています。
③邪悪な心
久々に登場のジャアクキング様。久しぶりに長いセリフですが要約すれば、「オレが絶対。だからプリズムストーン探せ」ベルゼイは表面上はそれに従います。勿論、プリズムストーンの在り処が分っているなんてことはおくびにも出しません。
食事の準備をする執事ザケンナー。料理もできるようなので割かし使い勝手はあるようです。ただ、相方が無能なので総合的にダメっぽいですが。
前回覚悟を決めたものの、ジャアクキングの御前に立つとやっぱビビるようで弱気になる角澤とレギーネ嬢。しかし言いだしっぺのベルゼイ老はそんなことでひるがえりません。不敵な笑みで「案ずることはない。お前達気付いていないのか?我々はもう昔の我々ではない」と言います。しかし心当たりがない角澤とレギーネ嬢。ベルゼイ老は「いずれ分る」とだけ言います。隠し事多い人だな。つか、お前ら同格なのになんでこんなに情報量に差があるんだろ・・・
④迷い心
藤Pの幼馴染であるほのかに藤Pの好きなものを聞くなぎさと唯。ほのかはちょっと思案して「サッカー」と答えます。サッカー馬鹿のようです藤P。あれこれ考える唯となぎさですが、ほのかは藤Pは心がこもった物なら何でも喜ぶとアドバイスします。ほのかをしてそう言わしめるとは・・・藤P侮れん!
先に行く唯。ちょっとの間があってなぎさも行こうとします。それを引き止めるほのか。なぎさは友達のために協力するのは友達として当然と言いますが覇気がありません。自分でも内心分かっているのでしょう。心配するほのかですが事情が事情だけに迂闊に手出しできません。
何だか乙女チックな展開になってきました。微妙ななぎさの心とそれを心配するほのかの心がたまりません。純真ですなぁ(遠い目←懐かしむのではなく、スルーしてしまったことを嘆く目)。
グラウンドでサッカーの練習を見る唯となぎさ。藤Pが足を痛めていることに気付きます。どうでも・・・よくはないんですが木俣はあの仰角なら見れたんじゃないかと嫉妬を覚えそうです(←そして汚い心に染まった自分)。なぎさの心理としては足を痛めたときに夏祭りのことを回想すれば良かったかなって思います。
下駄箱。藤Pの身を案じるなぎさは「お守り・・・」と呟きます。その案を即行で採用した唯は時間も惜しいとすぐに帰ります。なんていうか、20代も後半の既にハリも体力もなくなったかのような弾まないスキップをする唯がステキです。正味な話スキップって動画的に難しいのかな。
唯を見送ったなぎさの後ろからほのかが声をかけます。なぎさの自分を誤魔化す態度に気付いているほのかは、自分の気持ちに素直になってと声をかけます。カバンを握る手に力が入るなぎさ。さらに言葉を続けるほのかに「そんなこと分ってる。分ってるのにそれができないから苦しいんじゃない!」と声を荒げてしまいます。駆け去るなぎさを追う事が出来ないほのか。別に上履きだからってわけではありません。
もう泣きそうです私。良い。凄く良いシーンです。前回の経験で自分を大事にする、素直になることを知ったふたりですが、必ずしもそれを実践できるわけではなく、特になぎさはこの手の話にウブです。8話でもそうでしたが、今回もまたほのかの良かれとした発言でなぎさを苦しめてしまったわけですな。ほのかの真っ直ぐな心となぎさの繊細な心が絶妙。もう、このふたりのこういう絶妙な立ち位置や関係を見ているだけでお腹一杯です。藤Pでかした。お前は良い咬ませ犬だ。
⑤心の温もり
土手。土手を見るだけで何かこみ上げるものがあります。先ほどのことを思い返すなぎさ。なぎさだって分っている。ほのかが自分を案じていることに。自分の心が迷っていることに。自己嫌悪するなぎさ。
そこにちょうど藤Pが現れます。藤Pはなぎさの隣に座って声をかけます。なぎさの態度に心配したのか相談に乗ると言いますが、素直になれないなぎさは「関係ない」と言ってしまいます。立ち上がる藤P。また自己嫌悪するなぎさ。藤Pに嫌われたと思いかけた刹那、藤Pは自分のしていたマフラーをなぎさにかけます。帰る藤P。マフラー(と心)の暖かさが伝わる。涙するなぎさ。
もう泣きます私。藤Pお前良い人過ぎ!!唯やなぎさじゃなくても惚れるわっ!人間出来てるなぁ・・・まあ、穿って言えばあまりに綺麗過ぎるんですけどね。多分、これは藤Pの藤Pたる所以でしょう。つまり、「ふたりはプリキュア」では「良い人」でしかない。なぎさの想い人であっても同格のキャラではない(内面を描く必要がない)。咬ませ犬。万歳!なぎさほのかの友情物語。
雪城邸。なぎさの力になりたいと願うほのかはプリキュア手帳に記します。ピーサード、ゲキドラーゴ、キリヤ、自分の辛かった時に居てくれたなぎさに今度はほのかが力になる番です。
ラブチェッカーで相性を測るメップルとポルン。そーいや、そんなアイテムあったなぁ・・・クリスマス近いんで促販のようです。これでなぎさとほのか測ったら爆発しませんかね?
なぎさと遊ぼうとねだるポルンですがなぎさは寝たまま返答しないのでそのままポルンも寝てしまいます。しかし、なぎさが狸寝入りだと気付いているメップルはなぎさを起こします。メップルもまた正直になれと声をかけます。なぎさならできると愛の実践者メップルは自信を持って言います。前回に引き続き見事なパートナーっぷりです。
何をすれば・・・と悩んだ末、心を込めて手紙を書く事を決意するなぎさ。徹夜で書き上げます。短く、核心をぼやかした文章ですがなぎさは晴れ晴れとした気分でその手紙をマフラーの入った紙袋の中に入れます。
⑥心心(こころごころ)
翌日。学校に登校するほのか。なぎさの力になりたいもののどうすればいいのかわからないほのか。当のなぎさは唯に誘われて藤Pのもとに行きます。
グラウンドの藤Pに声をかける唯。近寄って尋ねる藤Pに唯は自己紹介をしてお守りを手渡します。そして「中学最後の試合頑張ってください。私応援に行きます」となぎさが徹夜で書いた文章と同じこと言います。その言葉に心が固まるなぎさ。応援よろしく!と唯に返す藤Pを見てなぎさは耐えられなくなりその場を去ります。
なぎさの後姿を見ながら決意の表情の唯。藤Pに胸の内を語り始めます。微妙なのですが、唯としてはなぎさも藤Pに気があったと気付いても不思議ではないです。それで決意を固めたのか。まあ、単純になぎさが居なくなって肝が据わったとも考えられますが。
なぎさを探すほのか。成す術が思いつかなくとも、なぎさに会って話たいという決意は変わりません。。
実はなぎさに圧倒されて最初忘れていたのですが、ほのかはこの時点でなぎさとケンカ別れをしたままなんですよね。無論、なぎさはほのかを悪く思ってはいないのですが、ほのかがそれを知る術はありません。この時のほのかの気持ちに気付いた時、私もう泣きそうですよ(今回多いな)。8話でケンカ別れの後身を引き続けたほのかですが、今回は自分から行動を起こそうとしています。会ったとして謝るのか何をするのかは分っていなくても、とにかくなぎさと会って話がしたいというほのかの前向きで素直な気持ちに涙腺緩みっぱなし。プリキュアダイアリーも8話を踏襲していますね。前回はなぎさがほのかのために自分の心と向かい合う回であったのに対して、今回ほのかがなぎさのために自分の心と向かい合っていますね。葛藤があるわけではなく、素直に自然にそういう気持ちになっています。
⑦心ここにあらず
夕暮れの土手。なぎさは手紙を破ります。悩むなぎさの前に容赦なく現れるレギーネ。ベルゼイの言葉を反芻しながらかかってきます。八つ当たりです。
邪悪な気配を感じるミップルとポルン。
「ねえ、私どう変わった?」と言いながら迫るレギーネ。んなもん知るわけねーよ、と思わず言いたくなります。石を投げつけるなぎさですが、ことごとくかわされてしまいます。窮地のなぎさはほのかの名を叫びます。そして現れるほのか。前回と逆パターンですね。
なぎさを突き飛ばし、土手を転がるふたり。未だ戸惑うなぎさにほのかは変身を急かします。冬コート変身です。
ふたりがかりで攻撃するものの軽くあしらわれるブラック。精神的に参っているので戦闘力大幅ダウンです。単独でブラックを守ろうとするホワイトですがやはりサシの勝負では不利です。先にブラックを始末しようとするレギーネの攻撃をホワイトは身を挺して庇います。
「役に立たない仲間を庇うなんて呆れた人だわ」と冷徹なレギーネ。倒れたホワイトを見たブラックは激情にかられレギーネを攻撃。「こんなワンパターンな攻撃」とあざ笑ったレギーネですが次第に押されていきます。ついに直撃するパンチ。ホワイトも立ち上がってポルンの能力発動で一気にレインボーストーム発動です。レギーネはふと前回のことが脳裏に浮かびます。ストームに立ち向かわずに恐れをなして逃げるレギーネ。無理なからぬことですが、何か対策を立ててきそうです。例えば飛んでくるブレスをプリキュアより先に取るとか。
「ホワイトありがとう。来てくれて」「お礼なんて。私は貴方のパートナーなんだから当然でしょ」自然に発せられる言葉。ふたりに笑顔が戻ります。戦闘を使って自然な和解をやるのはいいですね。プリキュアのテーマから言えば日常で解決すべきなのでしょうが、身体を張って助けるというのは非日常の方が適しています。
⑧帰路
マフラーの入った紙袋をなぎさに手渡すほのか。なぎさの顔は沈んだままですが、ほのかは後ろからなぎさを押します。笑顔で夕飯はお鍋が良いと他愛も無い事を話すほのかになぎさはぎこちなく返します。ふたりは帰路につきます。
ほのかにとっての自分に出来る事を精一杯やる姿が胸を打ちます。いつもは手を引かれていた彼女ですが、今度は彼女がなぎさを押す番です。(なぎさは引っ張る人でほのかは押す人なんだと思う。どう違うのかは具体的に言葉で言えないんだけど、そんな感じで描写されている)
○トピック
右肩上がりに面白くなってきていますね。ストーリーが連続しつつ個々のメリハリが利いています。ということで、今回の立役者というかメインはほのか。前回のなぎさの熱い想いと今回のほのかの静かな想いが対になっていて良いですね。何気にほのかは世話焼きです。
さて、今回のような乙女チックな純情話を私は綺麗に語れないので他の事を書きますかな。
①恋の負け組
なぎさには申し訳ないのですが、今回なぎさは負け組です。恋が成就する、想いが伝わる以前にそのスタートラインにすら立てなかったからです。全部唯に持っていかれました。そういう意味で唯は(成就したかは別にして)勝ち組になります。「勝ち組・負け組」って表現は適切じゃないかもしれませんが。
今回2つのポイントがあって、「自分の気持ちに素直になれるか?」「気持ちを伝えられるか?」でそれぞれハッキリ描写されています。
②森岡唯
2つテーマの体現者。藤Pが好きだということを肯定しそれを行動に移した人。成功したかは別として気持ちも身体も前に進んでいるのが見て取れます。
③雪城ほのか
言わずもがな。対象がなぎさなのが唯との最大の違いにして萌えどころです。
④美墨なぎさ
逆の意味での体現者。自分の気持ちを肯定出来ず、従って想いを伝えられなかった。仮に肯定できたとしても、伝えられなければ同じ。唯とは反対に立ち止まってしまいます。
⑤心の成長
自分の気持ちに素直になれた、大事だと気付いたとしてもそれは自分の中だけであって周囲には全く意味を成さない。意味を成すのはそれを伝えたり行動に移した時です。以前ほのかがキリヤに言った「相手に伝える」ということが第2ステップとしてあります。前回の経験を踏まえてもなぎさは今回その2つを乗り越える事ができませんでした。
こういった苦い経験、辛い経験をキチンとなぎさに積ませているのは好感が持てます。プリキュアが万能でないことは以前から描写されていますが、同じようになぎさもほのかも万能ではない。ちょっとしたことで傷つけたり傷ついたりしてしまう少女です。時には立ち止まってしまうこともある。でも、明日があるし、自分を押してくれる大切な友達がいることが救いと希望をもたらしてくれます。ラストの描写はそれを如実に表していたと思います。
他の掲示板とか感想でありましたが、結局唯はどうなったか?ですが、次回でフォローされるかもしれないし例によってスルーされるような気がしないでもないのですが(個人的に後者な気がする)、今回の話の中ではその後どうなったかを描く必要は無かったと思います。つまり、今回の描写はアレで正解。むしろ、描いてしまうのは蛇足だし野暮だと思います。もし、あそこで唯に藤Pが答える描写があったら、ラストのなぎさとほのかに対して今とは違った印象になってしまうでしょう。例えば、唯が振られた場合、なぎさにチャンスが生まれる(視聴者がそう思ってしまう)わけですが、そういう外的要因による希望って無粋だと思うんですよね。それによってほのかの立場も無くなってしまう。これはプリキュア的にありえないと思います。
今回は上述の「自分の気持ちに素直になれるか?」「気持ちを伝えられるか?」が主題であって、その答えである「相手が答えてくれるか?」は必要ないんですね。というか、藤Pがどう答えるかは藤Pの問題であって、なぎさにも唯にもあずかり知らぬところです。焦点としてはなぎさ、ほのか、唯の心に当てられているわけですね。
なぎさとほのかの関係は凄く綺麗で美しいと思います。ひた向きな純粋さというのか、それを見るたびに心を明るくするし熱くもする。ふたりの関係・在り方は男女とかの友情や愛情を越えたまさに理想だと思っています。「なぎさほのか最高」と書いても「百合」と書かないのはそういう枠組みで見て(れ)ないということだったりします。さなえさんのように暖かく(時に熱く)見守っていたい気分です。
あっ、そういえば今回ほのかがなぎさ探す時に階段を上ってましたが、なかなか魅惑でしたよね。
①乙女心
サッカー部。いつもの練習。それを見るなぎさの目線は藤Pです。藤Pの挙動に一喜一憂して表情がコロコロ変わります。それをいつの間にか隣で見ていたほのかは「なぎさ百面相してる」と声をかけます。なぎさが藤Pを好いていることを知っているほのかですが、なぎさはそれを否定します。「隠す事無いじゃない、友達なんだから」というセリフが前回を思い出させてジーンと来ます。「だから、違うってば」と否定して去るなぎさ。残されたほのかとミップルはなぎさの態度にちょっと嘆息気味です。なかなか進展しないのでほのかの方が気を揉んでいる感じ。
そのほのかの後ろでは乙女チックオーラをかもし出してグラウンドを見つめる森岡唯嬢がいます。今回のメインなんだけどやっぱりなぎさとほのかの前ではメインに成り切れない人です。
②恋心
体育館。いつの間にか校内合唱コンクールをやっていたようでその結果発表を教頭の口から語られます。2年のクラスでは桜組、楓組が出ていますが梓組も判明です。今後の展開には全く意味を成しませんけど。舞台の上でなぎさは前回の回想。隣にいるほのかと目を合わせます。恋人達のアイコンタクトばりの通じ合いっぷりです。自分に素直になることが大事とはいえ、そうはいかない時もあるよね・・・と独白。あと数分で現実になるんですが。
優勝は桜組。年末に合唱コンクールがあるようです。本編でやるのかな?そんなことよりもなぎさとほのかが手を握り合って喜んでいる姿が微笑ましいです。
教室に戻る途中、なぎさは唯の背を叩きます。叩かれた勢いで体勢を崩す唯。いつもは叩き返して来るようですが調子の違う唯をなぎさは心配します。唯嬢は本編登場2回目なので今ひとつ性格が読めませんが、よし美先生のプレゼント提案といいポジティブな人のようです。
何故か沈んでいるように見える唯になぎさは相談に乗ると言います。すると遠まわしですが、なぎさが藤Pと農家のお手伝いをしたことを尋ねてきます。藤Pを語る毎に目を輝かせていく唯。「悩みって人に話すだけでスッキリするじゃない」との言は確かなようです。いつものごとく藤Pの誕生日が近いことが判明。プレゼントで悩む唯。唯は藤Pに恋しています。
③邪悪な心
久々に登場のジャアクキング様。久しぶりに長いセリフですが要約すれば、「オレが絶対。だからプリズムストーン探せ」ベルゼイは表面上はそれに従います。勿論、プリズムストーンの在り処が分っているなんてことはおくびにも出しません。
食事の準備をする執事ザケンナー。料理もできるようなので割かし使い勝手はあるようです。ただ、相方が無能なので総合的にダメっぽいですが。
前回覚悟を決めたものの、ジャアクキングの御前に立つとやっぱビビるようで弱気になる角澤とレギーネ嬢。しかし言いだしっぺのベルゼイ老はそんなことでひるがえりません。不敵な笑みで「案ずることはない。お前達気付いていないのか?我々はもう昔の我々ではない」と言います。しかし心当たりがない角澤とレギーネ嬢。ベルゼイ老は「いずれ分る」とだけ言います。隠し事多い人だな。つか、お前ら同格なのになんでこんなに情報量に差があるんだろ・・・
④迷い心
藤Pの幼馴染であるほのかに藤Pの好きなものを聞くなぎさと唯。ほのかはちょっと思案して「サッカー」と答えます。サッカー馬鹿のようです藤P。あれこれ考える唯となぎさですが、ほのかは藤Pは心がこもった物なら何でも喜ぶとアドバイスします。ほのかをしてそう言わしめるとは・・・藤P侮れん!
先に行く唯。ちょっとの間があってなぎさも行こうとします。それを引き止めるほのか。なぎさは友達のために協力するのは友達として当然と言いますが覇気がありません。自分でも内心分かっているのでしょう。心配するほのかですが事情が事情だけに迂闊に手出しできません。
何だか乙女チックな展開になってきました。微妙ななぎさの心とそれを心配するほのかの心がたまりません。純真ですなぁ(遠い目←懐かしむのではなく、スルーしてしまったことを嘆く目)。
グラウンドでサッカーの練習を見る唯となぎさ。藤Pが足を痛めていることに気付きます。どうでも・・・よくはないんですが木俣はあの仰角なら見れたんじゃないかと嫉妬を覚えそうです(←そして汚い心に染まった自分)。なぎさの心理としては足を痛めたときに夏祭りのことを回想すれば良かったかなって思います。
下駄箱。藤Pの身を案じるなぎさは「お守り・・・」と呟きます。その案を即行で採用した唯は時間も惜しいとすぐに帰ります。なんていうか、20代も後半の既にハリも体力もなくなったかのような弾まないスキップをする唯がステキです。正味な話スキップって動画的に難しいのかな。
唯を見送ったなぎさの後ろからほのかが声をかけます。なぎさの自分を誤魔化す態度に気付いているほのかは、自分の気持ちに素直になってと声をかけます。カバンを握る手に力が入るなぎさ。さらに言葉を続けるほのかに「そんなこと分ってる。分ってるのにそれができないから苦しいんじゃない!」と声を荒げてしまいます。駆け去るなぎさを追う事が出来ないほのか。別に上履きだからってわけではありません。
もう泣きそうです私。良い。凄く良いシーンです。前回の経験で自分を大事にする、素直になることを知ったふたりですが、必ずしもそれを実践できるわけではなく、特になぎさはこの手の話にウブです。8話でもそうでしたが、今回もまたほのかの良かれとした発言でなぎさを苦しめてしまったわけですな。ほのかの真っ直ぐな心となぎさの繊細な心が絶妙。もう、このふたりのこういう絶妙な立ち位置や関係を見ているだけでお腹一杯です。藤Pでかした。お前は良い咬ませ犬だ。
⑤心の温もり
土手。土手を見るだけで何かこみ上げるものがあります。先ほどのことを思い返すなぎさ。なぎさだって分っている。ほのかが自分を案じていることに。自分の心が迷っていることに。自己嫌悪するなぎさ。
そこにちょうど藤Pが現れます。藤Pはなぎさの隣に座って声をかけます。なぎさの態度に心配したのか相談に乗ると言いますが、素直になれないなぎさは「関係ない」と言ってしまいます。立ち上がる藤P。また自己嫌悪するなぎさ。藤Pに嫌われたと思いかけた刹那、藤Pは自分のしていたマフラーをなぎさにかけます。帰る藤P。マフラー(と心)の暖かさが伝わる。涙するなぎさ。
もう泣きます私。藤Pお前良い人過ぎ!!唯やなぎさじゃなくても惚れるわっ!人間出来てるなぁ・・・まあ、穿って言えばあまりに綺麗過ぎるんですけどね。多分、これは藤Pの藤Pたる所以でしょう。つまり、「ふたりはプリキュア」では「良い人」でしかない。なぎさの想い人であっても同格のキャラではない(内面を描く必要がない)。咬ませ犬。万歳!なぎさほのかの友情物語。
雪城邸。なぎさの力になりたいと願うほのかはプリキュア手帳に記します。ピーサード、ゲキドラーゴ、キリヤ、自分の辛かった時に居てくれたなぎさに今度はほのかが力になる番です。
ラブチェッカーで相性を測るメップルとポルン。そーいや、そんなアイテムあったなぁ・・・クリスマス近いんで促販のようです。これでなぎさとほのか測ったら爆発しませんかね?
なぎさと遊ぼうとねだるポルンですがなぎさは寝たまま返答しないのでそのままポルンも寝てしまいます。しかし、なぎさが狸寝入りだと気付いているメップルはなぎさを起こします。メップルもまた正直になれと声をかけます。なぎさならできると愛の実践者メップルは自信を持って言います。前回に引き続き見事なパートナーっぷりです。
何をすれば・・・と悩んだ末、心を込めて手紙を書く事を決意するなぎさ。徹夜で書き上げます。短く、核心をぼやかした文章ですがなぎさは晴れ晴れとした気分でその手紙をマフラーの入った紙袋の中に入れます。
⑥心心(こころごころ)
翌日。学校に登校するほのか。なぎさの力になりたいもののどうすればいいのかわからないほのか。当のなぎさは唯に誘われて藤Pのもとに行きます。
グラウンドの藤Pに声をかける唯。近寄って尋ねる藤Pに唯は自己紹介をしてお守りを手渡します。そして「中学最後の試合頑張ってください。私応援に行きます」となぎさが徹夜で書いた文章と同じこと言います。その言葉に心が固まるなぎさ。応援よろしく!と唯に返す藤Pを見てなぎさは耐えられなくなりその場を去ります。
なぎさの後姿を見ながら決意の表情の唯。藤Pに胸の内を語り始めます。微妙なのですが、唯としてはなぎさも藤Pに気があったと気付いても不思議ではないです。それで決意を固めたのか。まあ、単純になぎさが居なくなって肝が据わったとも考えられますが。
なぎさを探すほのか。成す術が思いつかなくとも、なぎさに会って話たいという決意は変わりません。。
実はなぎさに圧倒されて最初忘れていたのですが、ほのかはこの時点でなぎさとケンカ別れをしたままなんですよね。無論、なぎさはほのかを悪く思ってはいないのですが、ほのかがそれを知る術はありません。この時のほのかの気持ちに気付いた時、私もう泣きそうですよ(今回多いな)。8話でケンカ別れの後身を引き続けたほのかですが、今回は自分から行動を起こそうとしています。会ったとして謝るのか何をするのかは分っていなくても、とにかくなぎさと会って話がしたいというほのかの前向きで素直な気持ちに涙腺緩みっぱなし。プリキュアダイアリーも8話を踏襲していますね。前回はなぎさがほのかのために自分の心と向かい合う回であったのに対して、今回ほのかがなぎさのために自分の心と向かい合っていますね。葛藤があるわけではなく、素直に自然にそういう気持ちになっています。
⑦心ここにあらず
夕暮れの土手。なぎさは手紙を破ります。悩むなぎさの前に容赦なく現れるレギーネ。ベルゼイの言葉を反芻しながらかかってきます。八つ当たりです。
邪悪な気配を感じるミップルとポルン。
「ねえ、私どう変わった?」と言いながら迫るレギーネ。んなもん知るわけねーよ、と思わず言いたくなります。石を投げつけるなぎさですが、ことごとくかわされてしまいます。窮地のなぎさはほのかの名を叫びます。そして現れるほのか。前回と逆パターンですね。
なぎさを突き飛ばし、土手を転がるふたり。未だ戸惑うなぎさにほのかは変身を急かします。冬コート変身です。
ふたりがかりで攻撃するものの軽くあしらわれるブラック。精神的に参っているので戦闘力大幅ダウンです。単独でブラックを守ろうとするホワイトですがやはりサシの勝負では不利です。先にブラックを始末しようとするレギーネの攻撃をホワイトは身を挺して庇います。
「役に立たない仲間を庇うなんて呆れた人だわ」と冷徹なレギーネ。倒れたホワイトを見たブラックは激情にかられレギーネを攻撃。「こんなワンパターンな攻撃」とあざ笑ったレギーネですが次第に押されていきます。ついに直撃するパンチ。ホワイトも立ち上がってポルンの能力発動で一気にレインボーストーム発動です。レギーネはふと前回のことが脳裏に浮かびます。ストームに立ち向かわずに恐れをなして逃げるレギーネ。無理なからぬことですが、何か対策を立ててきそうです。例えば飛んでくるブレスをプリキュアより先に取るとか。
「ホワイトありがとう。来てくれて」「お礼なんて。私は貴方のパートナーなんだから当然でしょ」自然に発せられる言葉。ふたりに笑顔が戻ります。戦闘を使って自然な和解をやるのはいいですね。プリキュアのテーマから言えば日常で解決すべきなのでしょうが、身体を張って助けるというのは非日常の方が適しています。
⑧帰路
マフラーの入った紙袋をなぎさに手渡すほのか。なぎさの顔は沈んだままですが、ほのかは後ろからなぎさを押します。笑顔で夕飯はお鍋が良いと他愛も無い事を話すほのかになぎさはぎこちなく返します。ふたりは帰路につきます。
ほのかにとっての自分に出来る事を精一杯やる姿が胸を打ちます。いつもは手を引かれていた彼女ですが、今度は彼女がなぎさを押す番です。(なぎさは引っ張る人でほのかは押す人なんだと思う。どう違うのかは具体的に言葉で言えないんだけど、そんな感じで描写されている)
○トピック
右肩上がりに面白くなってきていますね。ストーリーが連続しつつ個々のメリハリが利いています。ということで、今回の立役者というかメインはほのか。前回のなぎさの熱い想いと今回のほのかの静かな想いが対になっていて良いですね。何気にほのかは世話焼きです。
さて、今回のような乙女チックな純情話を私は綺麗に語れないので他の事を書きますかな。
①恋の負け組
なぎさには申し訳ないのですが、今回なぎさは負け組です。恋が成就する、想いが伝わる以前にそのスタートラインにすら立てなかったからです。全部唯に持っていかれました。そういう意味で唯は(成就したかは別にして)勝ち組になります。「勝ち組・負け組」って表現は適切じゃないかもしれませんが。
今回2つのポイントがあって、「自分の気持ちに素直になれるか?」「気持ちを伝えられるか?」でそれぞれハッキリ描写されています。
②森岡唯
2つテーマの体現者。藤Pが好きだということを肯定しそれを行動に移した人。成功したかは別として気持ちも身体も前に進んでいるのが見て取れます。
③雪城ほのか
言わずもがな。対象がなぎさなのが唯との最大の違いにして萌えどころです。
④美墨なぎさ
逆の意味での体現者。自分の気持ちを肯定出来ず、従って想いを伝えられなかった。仮に肯定できたとしても、伝えられなければ同じ。唯とは反対に立ち止まってしまいます。
⑤心の成長
自分の気持ちに素直になれた、大事だと気付いたとしてもそれは自分の中だけであって周囲には全く意味を成さない。意味を成すのはそれを伝えたり行動に移した時です。以前ほのかがキリヤに言った「相手に伝える」ということが第2ステップとしてあります。前回の経験を踏まえてもなぎさは今回その2つを乗り越える事ができませんでした。
こういった苦い経験、辛い経験をキチンとなぎさに積ませているのは好感が持てます。プリキュアが万能でないことは以前から描写されていますが、同じようになぎさもほのかも万能ではない。ちょっとしたことで傷つけたり傷ついたりしてしまう少女です。時には立ち止まってしまうこともある。でも、明日があるし、自分を押してくれる大切な友達がいることが救いと希望をもたらしてくれます。ラストの描写はそれを如実に表していたと思います。
他の掲示板とか感想でありましたが、結局唯はどうなったか?ですが、次回でフォローされるかもしれないし例によってスルーされるような気がしないでもないのですが(個人的に後者な気がする)、今回の話の中ではその後どうなったかを描く必要は無かったと思います。つまり、今回の描写はアレで正解。むしろ、描いてしまうのは蛇足だし野暮だと思います。もし、あそこで唯に藤Pが答える描写があったら、ラストのなぎさとほのかに対して今とは違った印象になってしまうでしょう。例えば、唯が振られた場合、なぎさにチャンスが生まれる(視聴者がそう思ってしまう)わけですが、そういう外的要因による希望って無粋だと思うんですよね。それによってほのかの立場も無くなってしまう。これはプリキュア的にありえないと思います。
今回は上述の「自分の気持ちに素直になれるか?」「気持ちを伝えられるか?」が主題であって、その答えである「相手が答えてくれるか?」は必要ないんですね。というか、藤Pがどう答えるかは藤Pの問題であって、なぎさにも唯にもあずかり知らぬところです。焦点としてはなぎさ、ほのか、唯の心に当てられているわけですね。
なぎさとほのかの関係は凄く綺麗で美しいと思います。ひた向きな純粋さというのか、それを見るたびに心を明るくするし熱くもする。ふたりの関係・在り方は男女とかの友情や愛情を越えたまさに理想だと思っています。「なぎさほのか最高」と書いても「百合」と書かないのはそういう枠組みで見て(れ)ないということだったりします。さなえさんのように暖かく(時に熱く)見守っていたい気分です。
あっ、そういえば今回ほのかがなぎさ探す時に階段を上ってましたが、なかなか魅惑でしたよね。
第42話「二人はひとつ!なぎさとほのか最強の絆」
○今週の出来事
①全てを生み出す力
水滴音。伏線ですね。プリキュアでは珍しいかも。
前回の回想をしながら、一体あの光の力が何だったのかをポルンに聞くふたり。しかしポルンにも分らない。するとコミューン形態になって光の園の長老が答えます。便利です遠距離通信。どうやらあの力は「全てを生み出す力」の一部らしい。ポルンから弾けたそうです。それはつまり、それだけ前回の闇の力が驚異的だったということか。光の力は闇の力と拮抗する。迫る闇に対し光が対抗したのでしょう。
ふむ、今まで闇側は物理的な力を行使してきました。一応ベルゼイとかは光も同等の力を持つと言っていたものの、具体的には光側はプリキュア以外には力を行使していなかったので前回の一件はその対立を証明するものですね。しかし、プリズムストーンを積極的に闇に対する実行手段として使わない理由は不明ですねぇ(あまり深く考えてはいけない部分のような気が・・・)。まさか、使い方を知らないとか使える人が居ないとかじゃないですよね?
とりあえず、忠太郎とポルンはマブダチです。
②利己
洋館。前回の件で身にしみて自分達がジャアクキングの分身であるが故に蝕まれ始めていることを自覚する角澤。ベルゼイ老もそれを肯定します。ただ蝕まれるのを待つのか・・・と呟く角澤にベルゼイ老はそうなりたくなければどうする?と聞きます。それに答えたのはレギーネ嬢。無論、プリズムストーンを手に入れることです。今回あまり尺が取れないのか一回問い返されただけで癇癪を起こします。後半色々と詰まってそうな予感です。
「そうだ。命あるものは全て己自身のために生きる。己自身の幸福、自身の欲望を満たすためだけに動く。つまり、全てを生み出す力は必ず手に入れる。だが、それはジャアクキング様のためでもドツクゾーンのためでもない。では、誰のためだ?」「私たちの」「我々自身のためだ」「覚悟はいいな」・・・そしてその第一目標はプリキュアの抹消。プリズムストーンはポルンが持っているのでプリキュアは倒しても良いと判断したのでしょう。
下克上イベント。悪役っぽくなってきました。イルクーボがジャアクキングに倒された記憶とか、ピーサードが毎回怒られていた記憶とか残ってて根に持っているんでしょう(器小さいなオイ)。この辺の伏線は前々からベルゼイが何やら企んでいそうだったので予想どおりです。そして言葉巧みに(敢えて最初から語らずジュナに体験させることで)ジュナとレギーネをも共犯させるベルゼイ・ガードルード。流石です。普通なら応援したいところですが、この番組は「ふたりはプリキュア」なのでなぎさほのかの絶対勝利且つ友情爆熱燃えイベント以外はどうでもいいと思ってたりします。
最後の「インコじゃなく私を出せ~」って番人の叫びはナイスです。幸薄そう。
③大事なことって?
たこ焼屋。なぎさと志穂理奈。前回のラクロス決勝の話題です。前回割とブツ切りだったのでこういうフォローは良いですね。あかね女史は勝ち負けが全てではなく、何か大切なことがあるというようなことが言いたいらしいのですが、本人も具体的に言えないので志穂理奈達に話しを振ります。大事なこと・・・と言われても答えに窮する志穂理奈。なぎさは横で光の園と虹の園・・・と独り言を呟きますがふと我にかえって「やっぱ愛でしょう」と言いつくろいます。誰のこと?と聞かれてついつい藤Pのことを考えてしまいます。志穂に目ざとく指摘されますが慌てて否定します。愛の中にチョコレートも入ってしまうなぎさに頭を抱えるあかね女史。しかし、逆になぎさに問われて考え込んでしまいます。
そこへほのかが合流。理奈はほのかに大事なものは何?と聞きます。するとほのかは水分、たんぱく質、アミノ酸、炭水化物と含蓄を語りはじめます。ほのかスマイルで語りますが志穂理奈は呆れて帰っていってしまいます。「いっ。イマイチだった?外したかな?」とほのか。どうやらほのかとしてはギャグで言ってみたようですが通じなかったようです。ちょっとした変化なんでしょうね。今までほのかが含蓄を言うときは割と本気で言っていたのですが、今回はギャグという認識でもって言っています。ほのかなりの歩み寄りなんですね。「私は面白いと思ったけど、頑張ったもんね」とフォロー(?)するなぎさ。「イジワル」というほのかが可愛いです。流石なぎさとほのか。合い通じています。ほのかから見て志穂理奈との距離となぎさとの距離は違います。頑張れほのか。きっといつかは分ってもらえる。
夕方の公園。シリトリを始めるメップル達。「アイスクリームメポ」「ポっ、ポっ、ポテトフライミポ」「えっ、ムじゃないんだ」とツッコムなぎさ。語尾が確定しているシリトリってシリトリというのだろうか。「ポテトグラタンメポ」「ンで終わっても負けないのね」とほのかもツッコミます。ルールに穴があるな。
ベンチに腰掛けていたなぎさは自分にとって一番大事なことは何なのかと考えます。ほのかは楽観的にその内分るかもと言います。なぎさは考え始めるとハマるタイプかもしれません。
「大事な人」というのは具体的に出てくるかもしれませんが、「大事なこと」というのは案外難しい。それは人によっては「信念」「プライド」というのかもしれない。
④別つふたり
邪悪な気配を感じるぬいぐるみ軍団。コミューンになって退避します。夕焼けは闇に染まり、そして目の前にはジュナとレギーネ。一気に変身です。前半パートで変身です。変身描写もカットしています。余程後半詰めているんでしょう。
口上も早々にいきなり攻撃してくるジュナとレギーネ。戦闘アニメ条約(変身・口上中は攻撃を禁ずる)をギリギリ守ってはいます。手を繋いでマーブルスクリューを放とうとしますが敵に弾かれてしまいます。お前達の弱点は一人では何も出来ない事、と言われてしまいます。ん、まあ、だからふたり居るんですけど。
落ち葉にザケンナーを憑依させ突風でホワイトを別の場所へと連れ去っていってしまいます。独り取り残されるブラック。ジュナとレギーネはあざ笑い姿を消します。この時点でふたりがかりでブラックを攻撃すればいいのでは?という気もします。ただ、戦闘アニメの敵でそんな効率・合理的なことをする人は少数派なのでこれが標準と考えた方が良さそうです。いつも必殺技で苦渋を舐めていたのでここぞとばかりに仕返しです。
闇。水滴の音。独りのホワイト。「闇の世界へようこそ」とベルゼイがアナウンス。闇の濃度が強いために光の園の住人であるミップルは苦しい様子。何気にそんな設定は初めてのような気がしますが、妙に納得するものはあります。
街中を駆け回るブラック。街の人が居ません。ベルゼイ達が隠したのか、それともそもそもこの闇バトル自体がある種の異空間なのか。それと最初私はホワイトが別次元に連れて行かれたのかと思ったので、えっ街中に居るの?と思いました。
「お前達は独りでは何も出来ない。だから必死になって探す。相棒を探す振りをして本当は無力な自分を安心させたいだけなのだ。結局お前も自分の事しか考えてはいない。そうだ、全ては自分のためだ、自分だけのためなのだ」
んーとアレだ。慣れない飛行機に乗った時とかに(事前に確認したハズなのに)忘れ物はないかなーと手持ちのカバンの中身を確認してみたり、別に意味は無いのだけど何か仕草や行動をしたりして気を紛らわせてみたりするやつですね(アバウトだなぁ)。自分を安心させるために他者をダシに使う。あるいは自分に圧し掛かった責任を放棄させるために他者のせいにしたりする。確かにそれは自己中心的で利己的だろう。自分を正当化できる理屈を作り、自分を納得させ、時には他者を排除する。それは人間の持った性。
⑤孤独と不安
街中を探し回るブラック。メップルは邪悪な気配が強まっているから近くにいる、落ち着いてホワイトの気配を探せと冷静にアドバイスをします。しかし、レギーネが精神的攻撃をかけてきます。心を乱すブラック。メップルの声が耳に入りません。孤独なブラックを支えようとするメップルが相棒らしくでカッコイイ。
闇の空間の中、ホワイトとミップルは次第に弱まっていた。ミップル同様、光の戦士であるホワイトもただでは済まないのだろう(ミップルが弱体化すればホワイトも弱体化しそう)。諦めかけるミップルに「私を独りにしないで、希望の姫君なんでしょミップル」と声をかけます。空しく響く声。その上を飛び回るインコ。この時のホワイトもベルゼイの言葉に当てはまる。自分の孤独感・不安感を紛らわすためにミップルに居てもらいたいと思う。だから、ミップルを心配する言葉ではなく、「独りにしないで」と言う。
仲良しでいつもふたり居る。それは逆に言えば独りで居ることが少ないということ。絆が深まったように見えても実はその裏で相手に対する依存が深まっている。自分の心を占める相手が居なくなった途端にぽっかり空いてしまう空間。その空間に孤独感と不安感が満たされていく。それを紛らわすためには別の何かを入れなくてはならない。
地下鉄の片隅でうずくまるブラック。いつもの覇気はなく自信喪失。メップルもブラックらしくないと声をかける。いつも自信に満ちてホワイトを支えていたブラックだったが、ブラックもまたホワイトに支えられていた。その支えていたモノが無い今、ブラックの心は瓦解寸前。
立ち上がりかけ、ふと手を見ると闇に染まっている。ベルゼイの言葉。悲鳴をあげるホワイト。孤独と恐怖。動けず、ミップルが行動不能な分ホワイトは気を紛らわすこともできない。
気を紛らわせるためかシリトリを始めるブラックとメップル。語尾がポのまま始めるがツッコむ余裕すらない。メップルが必ず「~ポ」で終わるのでブラックは不利。言葉に詰まる。「ホ」でもいいとメップル。「ホっ、ほっ・・・ほのか」脳裏に浮かぶほのかの笑顔。ほのかを探すため立ち上がる。
⑥ふたりを繋いでいるとてつもない力。運命を切り開く強い力
電車(ザケンナー)の中。ジュナがトドメにかかる。ホワイトが闇に飲み込まれ跡形も無く消えると告げるジュナ。その言葉を聞いたブラック、いやなぎさは「ほのかのこと言ってのー!」と気を開放。ドラゴンボールですか!?(今の子どもは知らないだろうけど)いや、マジで最初単独でプリズムストーンの力を引き出したのかと思った。
気迫とオーラに煽られるも「お前も消えてなくなるがいい!」と拳を叩き込むジュナ。なぎさはその拳を受け止め「ほのかに何かあったらタダじゃおかないんだから!」とジュナに相対する。
輝くミップル。ミップルは希望が近くにあると告げる。「なぎさーー!」叫ぶホワイト、いやほのか。名前で呼ぶの激燃え。7話の時はギャグだったし、21話は日常の時の「ほのかとキリヤ」でブラックが「ほのか」と言ったけど、今回は本気で言っている。お互いに必要とする人の名。それは光の戦士の名ではない。
ジュナの攻撃で爆発する電車(ザケンナー)。ゴメンナーになるのかな?飛び降りるなぎさ。振動と煙で地上にいたポルンも気付く。着地した先にはトンネル。聞こえてくるレギーネの声。トンネルの中から迫るザケンナー軍団。
ミップルを励ますほのか。インコが邪魔をする。この状況では怖ぇ。払いのけ「希望を忘れちゃ私達らしくないでしょ」ミップルを励ます。ミップルもほのかを気遣うが「大丈夫、だってまだぬくもりが伝わってくるもの」ミップルを握り締めるほのか。この握り締めるシーンて少女だったさなえがミップルを握り締めていたシーンと被ります。その時はミップルがさなえに「希望を忘れちゃダメミポ」と励ましたが、今度はほのかがミップルを励ましましたね。恩返しではないけど、さなえに希望を与え、さなえがほのかに与え、そしてミップルに返したわけですな希望を(妄想入ってきたが、私はこういうシチュエーション大好きなのです。このシーンが個人的に一番熱かった)。ほのかに唯一できること、それは希望を忘れず諦めず持ち続けること。
「無力な自分達を安心させたいだけだ」「お前達はバラバラだ」「あなたにその力はあるのか」「全ては自分自身のためなのだ」・・・脳裏に浮かぶ言葉に「馬鹿にするのもいい加減にしてよね。バラバラ?独りじゃ何も出来ないって?そんなの当たり前じゃない。みんな元々独りじゃない。私が私のためにほのか探してどこが悪いの?自分を大切にして何がいけないのよ。独りじゃ何もできなくったって、私にできることはたくさんあるんだから。そんな当たり前なことの、どこがいけないのよ!」なぎさは吹っ切る。闇の中で輝くミップル「なぎさ・・・」呟くほのか。「ほのか!」叫ぶなぎさ。かかるBGM「逆転勝利」後半パート。個人的に最高の舞台演出。
迫るザケンナー軍団に体当たりし、殴り飛ばし、蹴り飛ばし、飛び越え、踏み越え、前へと進む。眼前にたたずむレギーネ。その後ろには闇の空間。ほのかの囚われた空間。突っ込むなぎさはレギーネの攻撃を残像を残してかわし空間に体当たりする。しかし弾かれる。中のほのかもなぎさに気付き名を叫ぶ。侵食が全身に広がっていて猶予は無い。
レギーネの蹴りを蹴りで返し、反動で空間を蹴るなぎさ。ヒビが入りこっぱ微塵に砕け散る空間。飛び去るインコ。インコが空間を支えていたのかな。水滴音は配管から染み出る水滴の音だった。
⑦最強の絆
開放され闇の侵食がなくなるほのか。そして目の前にはなぎさ。感動の対面・・・なのだけど、いきなりほのかに泣きつくなぎさ。泣きながら会いたかったとこぼす。「よしよし・・・」となぎさを撫でるほのかだが、なぎさはガバっと身を起こしてどれだけ心配したかを伝える。あまりの見幕に目を点にするほのか。無事を確認するなぎさにほのかは笑顔で「うん、なぎさのおかげよ」と言うのだった。
これも激燃え。プリキュアです。この番組はプリキュアです。このふたりはなぎさとほのかです。最初から暗めの話だったからどうやって明るさを取り戻すのかと心配していましたが杞憂でした。なぎさの明るくて強くてでも繊細な心とほのかの優しさがこれ以上なく表現されていますね。なぎさとほのかだからこその再会シーンです。ほのかなんて闇に侵食されて成す術もなく不安と孤独と恐怖に耐えていたのに、そんなことをおくびにも出さずになぎさを迎え入れる優しさと強さが出ています。普段は言葉で語る人ですが、こういう時に何も言わずに笑顔だけでその強さと人間性を表せるほのか萌え。
対峙するジュナとレギーネ。ここからが本番です。一気に躍りかかってくるジュナの攻撃を回避。いつの間にかなぎさを抱えて跳んでいるほのか。ジュナの背中を蹴ってほのかはレギーネをなぎさはジュナを蹴り飛ばします。しかし、体勢を立て直して攻撃してくるふたりに改めて強さを感じるなぎさとほのか。
そこへポルンが落ちてきます。びっくりするふたりですがポルンは「プリキュラ、頑張れポポ~!」と力を発動。「待ってましたメポ」とメップル。まさにそのとおりです。これこそが勝利のサイン。絶対的な安心感と勝利感です。
今回見て再認識したのですが、前回の感想で「ピンチ→パワーアップ→逆転」って要らないんじゃない?と書きましたがやっぱ必要です。このワンパターンにして王道な展開こそが良い。子どもの頃に見たアニメでプリキュアのようなお約束撃破パターンな番組はいくつもあって、例えば勇者シリーズというロボット番組では合体して必殺技を撃つってパターンでした。今思えば勝つことが面白かったんじゃなくて、必殺技で見事に倒すことが面白かったんだと思う。もっと言えば、合体→必殺技のシーケンス(流れ)が好きだった。一連の絶対無敵の流れから感じるカタルシス。カッコイイ主役。必殺技が必殺技足りえるのはそれが必ず勝利を勝ち取るからだ(必殺技の中に勝利が内包されている)。そこにある種の安心感がある。これで主人公は勝つという期待感。必殺技はそれを裏切らない(番組の後半になると破られたりするんだけど、それは更なる勝利への布石)。子どもの頃はそういうのが面白かったんだと思う。歳をとるごとにその安心感は鈍化・慣れてしまってワンパターンと感じるようになってしまうのかもしれないけど、お約束ものはお約束ものとして面白さがある。昔に返った気分です(精神年齢は子どもだろうに、というツッコミは無しで)。
プリキュア的絶対勝利条件を満たしブレスを装着するふたり。前回レインボーストームが敗れていたりしますが、この勢いと展開はそのイメージを払拭して余りあります。気合とともにポーズをとるふたり。勝利の二文字しかイメージできません。
突っ込んでくるジュナの蹴りを受け止め蹴り返すなぎさ。レギーネと対等に蹴り合うほのか。なぎさは蹴りの連発でジュナを圧倒します。ほのかもまたレギーネと掴み合いそして勢いと回転をつけて地面に叩きつけます。余談ですが、天井に着地したときのほのかの尻が可愛くて柔らかそうだなとか思いました(セクハラです)。
レギーネを叩き付けた時に舞い上がった煙から躍り出るなぎさとほのか。OPのやつにほのかを付け足したものですがメチャカッコイイです。そのままジュナとレギーネを蹴り飛ばします。レギーネは背中から蹴られているので大変です。着地してポーズを決めるふたり。ほのかのポーズはもっと大変なことになっています。凄い張り切りようです。
負けてはいられないともの凄い表情のレギーネはジュナと協力して必殺技の体勢に入ります。ジュナのポーズがやたらカッコよくてたまりません。しかし、プリキュアもレインボーストームの発射体勢。放たれる虹色の力。炎と風の力が合わさった技を容易く打ち破りジュナとレギーネを吹き飛ばします。完全勝利の前では新技も無力です。むしろ引き立て役にしかなりません。握り合わさったふたりの手。
洋館。「まあよい。新しい門出には多少の失敗は付き物だ」そういやベルゼイは何してたんだろう?ジャアクキングを裏切る覚悟が決まりました。本筋には関係ないのでしょうが、「失敗」を「障害」と読み替えれば、今回はなぎさとほのかの新しい門出になったと言えるのではないかな。
⑧大事なこと見つけた
晴れわたる空。輝かしい太陽。
「あのね、それだけじゃ無いと思うんだけど」
「なあに?」
「やっぱ、自分が大事かなって」
「えっ?」
「あっ、いやいや、なんていうか、自分の気持ちっていうか大切な人を大事に思う、そんな自分の気持ちを大事にしていこうかなって、それが一番大事かなぁって。自分しっかりしてなきゃ何もできないもんね」
「そうよね、きっとそうよね」
「よーし、今日も一日頑張ちゃおうっと。志穂~理奈~自分大事にしてる?」
「うん、してるしてるしてる」
「何朝から張り切ってるの?」
「まあ、いいから、いいから、とにかく頑張ろう。今日から一日一日が戦いよ」
「おう」
「なるべく戦うぞ」
「おー」
「つられちゃったし」
「自分でなるべく頑張るぞー」
「おー」
笑顔のなぎさがステキ。BGMは8話のあれ。ほのかが「きっとそうよね」と言っているのがニクイ。8話のあの時、お婆ちゃまから「ほのかがどうしたいかが大事なことなんじゃないかしら?」と言われていますね。ほのかにとっての大切な事は元から自分を、自分の考えを信じることだった。今回はその裏づけとなぎさにとっての自覚になるわけだ。今回もまた自分達の想いに気付く話でしたね。答えは最初から自分にある。ハートが教えてくれる(それ☆SHINING STAR☆の歌詞)。それにしても「なるべく」って・・・頑張ろうよなぎさ。そこがなぎさらしいところなのですが。
○トピック
素晴らしい展開とテーマでした。ここから先は私が「自己肯定」をテーマにした話が好きだと言う事を前提にしてお読みください。
まず始めに、自己肯定、個人主義、利己主義などは閉鎖的で自己中心的なイメージを持たれる場合が多いのですが、私はそうだとは思いません。所謂、自分を大切にできるから他人も大切にできるって事だと思っているからです。夏目漱石の「私の個人主義」の中に「他の存在を尊敬すると同時に自分の存在を尊敬する」とありますがそのとおり。真の利己主義は利他主義と同じとも聞いた事があります。自分の命を大切にしない奴が他人の命を大事にできるか!みたいなセリフもどっかの漫画であったような。
④で蛇足的に書いたんですが、確かに利己的な部分というのはマイナス要因として確実にあって、しかもそれは誰もが持ちえる要素だと思います。でも、それをそのまま否定するのではなく、糧にして前に進もうって考え方は好きなんですよ。特に理屈なく直感的に。人間の可能性を信じた人間賛歌っていうか。人間否定して人間やってられませんよ。自戒と肯定を持って生きたいですよね。
今回のなぎさが得る答えとして、前半の会話であったように「愛」という受け売り文句や、個人的に想像していた「友達」「信頼」といったありがちな答えではなく、「自分(の考えや想い)を大事にする」という答えは良い意味で裏切ってくれました。自己肯定は他者に教えられるものではなく、自ら気付くからこそ意味があります。思えばほのかが最初から言っていた(そういう意味では番組の下地として出ていた)ことですね。もっと言えばさなえさんの言葉か。
自分の心の在り方として他者に依存するのではなく(落ち込んだブラック)、かといって「自分」を誇張する(ベルゼイ達)ものでもない。自分を核とすることで自分を見失わず、他者へ信頼を抱ける。自分を大事だと思えるからこそ、大事だと思っている友達を大事だと思える。自己肯定は自分を起点にしてそれを他者へと拡張できるのですね。今回のなぎさはそれをやっている。片や同じ自己肯定であるベルゼイ達は拡張できるはずの自己を自分のためだけにしか使わない(3人で協力するのか分らんが、どうも、自分のためにジュナやレギーネを使うって気がする)。自己にしか使わない自己肯定は、他者を認めないことであり、他者から認められないことでもある。誰も認めず、誰にも認められない世界。それは虚無というのではないか?(一応、ドツクゾーンの蝕む現象と重ねて考えてみたり。まあ、余談ですけど)
「協力」「友情」をテーマにしつつ、「自己」にまで踏み込んだ今回の手腕は素晴らしいというか、私好みです(なんだそれ)。ほのかが可愛いことといい、やっぱりプリキュアは私のために作られています(それは誇大妄想)。久々に声高らかに叫ぼう。
プリキュア燃え!
あとコート姿のほのか萌え(忘れず言っときます)。
①全てを生み出す力
水滴音。伏線ですね。プリキュアでは珍しいかも。
前回の回想をしながら、一体あの光の力が何だったのかをポルンに聞くふたり。しかしポルンにも分らない。するとコミューン形態になって光の園の長老が答えます。便利です遠距離通信。どうやらあの力は「全てを生み出す力」の一部らしい。ポルンから弾けたそうです。それはつまり、それだけ前回の闇の力が驚異的だったということか。光の力は闇の力と拮抗する。迫る闇に対し光が対抗したのでしょう。
ふむ、今まで闇側は物理的な力を行使してきました。一応ベルゼイとかは光も同等の力を持つと言っていたものの、具体的には光側はプリキュア以外には力を行使していなかったので前回の一件はその対立を証明するものですね。しかし、プリズムストーンを積極的に闇に対する実行手段として使わない理由は不明ですねぇ(あまり深く考えてはいけない部分のような気が・・・)。まさか、使い方を知らないとか使える人が居ないとかじゃないですよね?
とりあえず、忠太郎とポルンはマブダチです。
②利己
洋館。前回の件で身にしみて自分達がジャアクキングの分身であるが故に蝕まれ始めていることを自覚する角澤。ベルゼイ老もそれを肯定します。ただ蝕まれるのを待つのか・・・と呟く角澤にベルゼイ老はそうなりたくなければどうする?と聞きます。それに答えたのはレギーネ嬢。無論、プリズムストーンを手に入れることです。今回あまり尺が取れないのか一回問い返されただけで癇癪を起こします。後半色々と詰まってそうな予感です。
「そうだ。命あるものは全て己自身のために生きる。己自身の幸福、自身の欲望を満たすためだけに動く。つまり、全てを生み出す力は必ず手に入れる。だが、それはジャアクキング様のためでもドツクゾーンのためでもない。では、誰のためだ?」「私たちの」「我々自身のためだ」「覚悟はいいな」・・・そしてその第一目標はプリキュアの抹消。プリズムストーンはポルンが持っているのでプリキュアは倒しても良いと判断したのでしょう。
下克上イベント。悪役っぽくなってきました。イルクーボがジャアクキングに倒された記憶とか、ピーサードが毎回怒られていた記憶とか残ってて根に持っているんでしょう(器小さいなオイ)。この辺の伏線は前々からベルゼイが何やら企んでいそうだったので予想どおりです。そして言葉巧みに(敢えて最初から語らずジュナに体験させることで)ジュナとレギーネをも共犯させるベルゼイ・ガードルード。流石です。普通なら応援したいところですが、この番組は「ふたりはプリキュア」なのでなぎさほのかの絶対勝利且つ友情爆熱燃えイベント以外はどうでもいいと思ってたりします。
最後の「インコじゃなく私を出せ~」って番人の叫びはナイスです。幸薄そう。
③大事なことって?
たこ焼屋。なぎさと志穂理奈。前回のラクロス決勝の話題です。前回割とブツ切りだったのでこういうフォローは良いですね。あかね女史は勝ち負けが全てではなく、何か大切なことがあるというようなことが言いたいらしいのですが、本人も具体的に言えないので志穂理奈達に話しを振ります。大事なこと・・・と言われても答えに窮する志穂理奈。なぎさは横で光の園と虹の園・・・と独り言を呟きますがふと我にかえって「やっぱ愛でしょう」と言いつくろいます。誰のこと?と聞かれてついつい藤Pのことを考えてしまいます。志穂に目ざとく指摘されますが慌てて否定します。愛の中にチョコレートも入ってしまうなぎさに頭を抱えるあかね女史。しかし、逆になぎさに問われて考え込んでしまいます。
そこへほのかが合流。理奈はほのかに大事なものは何?と聞きます。するとほのかは水分、たんぱく質、アミノ酸、炭水化物と含蓄を語りはじめます。ほのかスマイルで語りますが志穂理奈は呆れて帰っていってしまいます。「いっ。イマイチだった?外したかな?」とほのか。どうやらほのかとしてはギャグで言ってみたようですが通じなかったようです。ちょっとした変化なんでしょうね。今までほのかが含蓄を言うときは割と本気で言っていたのですが、今回はギャグという認識でもって言っています。ほのかなりの歩み寄りなんですね。「私は面白いと思ったけど、頑張ったもんね」とフォロー(?)するなぎさ。「イジワル」というほのかが可愛いです。流石なぎさとほのか。合い通じています。ほのかから見て志穂理奈との距離となぎさとの距離は違います。頑張れほのか。きっといつかは分ってもらえる。
夕方の公園。シリトリを始めるメップル達。「アイスクリームメポ」「ポっ、ポっ、ポテトフライミポ」「えっ、ムじゃないんだ」とツッコムなぎさ。語尾が確定しているシリトリってシリトリというのだろうか。「ポテトグラタンメポ」「ンで終わっても負けないのね」とほのかもツッコミます。ルールに穴があるな。
ベンチに腰掛けていたなぎさは自分にとって一番大事なことは何なのかと考えます。ほのかは楽観的にその内分るかもと言います。なぎさは考え始めるとハマるタイプかもしれません。
「大事な人」というのは具体的に出てくるかもしれませんが、「大事なこと」というのは案外難しい。それは人によっては「信念」「プライド」というのかもしれない。
④別つふたり
邪悪な気配を感じるぬいぐるみ軍団。コミューンになって退避します。夕焼けは闇に染まり、そして目の前にはジュナとレギーネ。一気に変身です。前半パートで変身です。変身描写もカットしています。余程後半詰めているんでしょう。
口上も早々にいきなり攻撃してくるジュナとレギーネ。戦闘アニメ条約(変身・口上中は攻撃を禁ずる)をギリギリ守ってはいます。手を繋いでマーブルスクリューを放とうとしますが敵に弾かれてしまいます。お前達の弱点は一人では何も出来ない事、と言われてしまいます。ん、まあ、だからふたり居るんですけど。
落ち葉にザケンナーを憑依させ突風でホワイトを別の場所へと連れ去っていってしまいます。独り取り残されるブラック。ジュナとレギーネはあざ笑い姿を消します。この時点でふたりがかりでブラックを攻撃すればいいのでは?という気もします。ただ、戦闘アニメの敵でそんな効率・合理的なことをする人は少数派なのでこれが標準と考えた方が良さそうです。いつも必殺技で苦渋を舐めていたのでここぞとばかりに仕返しです。
闇。水滴の音。独りのホワイト。「闇の世界へようこそ」とベルゼイがアナウンス。闇の濃度が強いために光の園の住人であるミップルは苦しい様子。何気にそんな設定は初めてのような気がしますが、妙に納得するものはあります。
街中を駆け回るブラック。街の人が居ません。ベルゼイ達が隠したのか、それともそもそもこの闇バトル自体がある種の異空間なのか。それと最初私はホワイトが別次元に連れて行かれたのかと思ったので、えっ街中に居るの?と思いました。
「お前達は独りでは何も出来ない。だから必死になって探す。相棒を探す振りをして本当は無力な自分を安心させたいだけなのだ。結局お前も自分の事しか考えてはいない。そうだ、全ては自分のためだ、自分だけのためなのだ」
んーとアレだ。慣れない飛行機に乗った時とかに(事前に確認したハズなのに)忘れ物はないかなーと手持ちのカバンの中身を確認してみたり、別に意味は無いのだけど何か仕草や行動をしたりして気を紛らわせてみたりするやつですね(アバウトだなぁ)。自分を安心させるために他者をダシに使う。あるいは自分に圧し掛かった責任を放棄させるために他者のせいにしたりする。確かにそれは自己中心的で利己的だろう。自分を正当化できる理屈を作り、自分を納得させ、時には他者を排除する。それは人間の持った性。
⑤孤独と不安
街中を探し回るブラック。メップルは邪悪な気配が強まっているから近くにいる、落ち着いてホワイトの気配を探せと冷静にアドバイスをします。しかし、レギーネが精神的攻撃をかけてきます。心を乱すブラック。メップルの声が耳に入りません。孤独なブラックを支えようとするメップルが相棒らしくでカッコイイ。
闇の空間の中、ホワイトとミップルは次第に弱まっていた。ミップル同様、光の戦士であるホワイトもただでは済まないのだろう(ミップルが弱体化すればホワイトも弱体化しそう)。諦めかけるミップルに「私を独りにしないで、希望の姫君なんでしょミップル」と声をかけます。空しく響く声。その上を飛び回るインコ。この時のホワイトもベルゼイの言葉に当てはまる。自分の孤独感・不安感を紛らわすためにミップルに居てもらいたいと思う。だから、ミップルを心配する言葉ではなく、「独りにしないで」と言う。
仲良しでいつもふたり居る。それは逆に言えば独りで居ることが少ないということ。絆が深まったように見えても実はその裏で相手に対する依存が深まっている。自分の心を占める相手が居なくなった途端にぽっかり空いてしまう空間。その空間に孤独感と不安感が満たされていく。それを紛らわすためには別の何かを入れなくてはならない。
地下鉄の片隅でうずくまるブラック。いつもの覇気はなく自信喪失。メップルもブラックらしくないと声をかける。いつも自信に満ちてホワイトを支えていたブラックだったが、ブラックもまたホワイトに支えられていた。その支えていたモノが無い今、ブラックの心は瓦解寸前。
立ち上がりかけ、ふと手を見ると闇に染まっている。ベルゼイの言葉。悲鳴をあげるホワイト。孤独と恐怖。動けず、ミップルが行動不能な分ホワイトは気を紛らわすこともできない。
気を紛らわせるためかシリトリを始めるブラックとメップル。語尾がポのまま始めるがツッコむ余裕すらない。メップルが必ず「~ポ」で終わるのでブラックは不利。言葉に詰まる。「ホ」でもいいとメップル。「ホっ、ほっ・・・ほのか」脳裏に浮かぶほのかの笑顔。ほのかを探すため立ち上がる。
⑥ふたりを繋いでいるとてつもない力。運命を切り開く強い力
電車(ザケンナー)の中。ジュナがトドメにかかる。ホワイトが闇に飲み込まれ跡形も無く消えると告げるジュナ。その言葉を聞いたブラック、いやなぎさは「ほのかのこと言ってのー!」と気を開放。ドラゴンボールですか!?(今の子どもは知らないだろうけど)いや、マジで最初単独でプリズムストーンの力を引き出したのかと思った。
気迫とオーラに煽られるも「お前も消えてなくなるがいい!」と拳を叩き込むジュナ。なぎさはその拳を受け止め「ほのかに何かあったらタダじゃおかないんだから!」とジュナに相対する。
輝くミップル。ミップルは希望が近くにあると告げる。「なぎさーー!」叫ぶホワイト、いやほのか。名前で呼ぶの激燃え。7話の時はギャグだったし、21話は日常の時の「ほのかとキリヤ」でブラックが「ほのか」と言ったけど、今回は本気で言っている。お互いに必要とする人の名。それは光の戦士の名ではない。
ジュナの攻撃で爆発する電車(ザケンナー)。ゴメンナーになるのかな?飛び降りるなぎさ。振動と煙で地上にいたポルンも気付く。着地した先にはトンネル。聞こえてくるレギーネの声。トンネルの中から迫るザケンナー軍団。
ミップルを励ますほのか。インコが邪魔をする。この状況では怖ぇ。払いのけ「希望を忘れちゃ私達らしくないでしょ」ミップルを励ます。ミップルもほのかを気遣うが「大丈夫、だってまだぬくもりが伝わってくるもの」ミップルを握り締めるほのか。この握り締めるシーンて少女だったさなえがミップルを握り締めていたシーンと被ります。その時はミップルがさなえに「希望を忘れちゃダメミポ」と励ましたが、今度はほのかがミップルを励ましましたね。恩返しではないけど、さなえに希望を与え、さなえがほのかに与え、そしてミップルに返したわけですな希望を(妄想入ってきたが、私はこういうシチュエーション大好きなのです。このシーンが個人的に一番熱かった)。ほのかに唯一できること、それは希望を忘れず諦めず持ち続けること。
「無力な自分達を安心させたいだけだ」「お前達はバラバラだ」「あなたにその力はあるのか」「全ては自分自身のためなのだ」・・・脳裏に浮かぶ言葉に「馬鹿にするのもいい加減にしてよね。バラバラ?独りじゃ何も出来ないって?そんなの当たり前じゃない。みんな元々独りじゃない。私が私のためにほのか探してどこが悪いの?自分を大切にして何がいけないのよ。独りじゃ何もできなくったって、私にできることはたくさんあるんだから。そんな当たり前なことの、どこがいけないのよ!」なぎさは吹っ切る。闇の中で輝くミップル「なぎさ・・・」呟くほのか。「ほのか!」叫ぶなぎさ。かかるBGM「逆転勝利」後半パート。個人的に最高の舞台演出。
迫るザケンナー軍団に体当たりし、殴り飛ばし、蹴り飛ばし、飛び越え、踏み越え、前へと進む。眼前にたたずむレギーネ。その後ろには闇の空間。ほのかの囚われた空間。突っ込むなぎさはレギーネの攻撃を残像を残してかわし空間に体当たりする。しかし弾かれる。中のほのかもなぎさに気付き名を叫ぶ。侵食が全身に広がっていて猶予は無い。
レギーネの蹴りを蹴りで返し、反動で空間を蹴るなぎさ。ヒビが入りこっぱ微塵に砕け散る空間。飛び去るインコ。インコが空間を支えていたのかな。水滴音は配管から染み出る水滴の音だった。
⑦最強の絆
開放され闇の侵食がなくなるほのか。そして目の前にはなぎさ。感動の対面・・・なのだけど、いきなりほのかに泣きつくなぎさ。泣きながら会いたかったとこぼす。「よしよし・・・」となぎさを撫でるほのかだが、なぎさはガバっと身を起こしてどれだけ心配したかを伝える。あまりの見幕に目を点にするほのか。無事を確認するなぎさにほのかは笑顔で「うん、なぎさのおかげよ」と言うのだった。
これも激燃え。プリキュアです。この番組はプリキュアです。このふたりはなぎさとほのかです。最初から暗めの話だったからどうやって明るさを取り戻すのかと心配していましたが杞憂でした。なぎさの明るくて強くてでも繊細な心とほのかの優しさがこれ以上なく表現されていますね。なぎさとほのかだからこその再会シーンです。ほのかなんて闇に侵食されて成す術もなく不安と孤独と恐怖に耐えていたのに、そんなことをおくびにも出さずになぎさを迎え入れる優しさと強さが出ています。普段は言葉で語る人ですが、こういう時に何も言わずに笑顔だけでその強さと人間性を表せるほのか萌え。
対峙するジュナとレギーネ。ここからが本番です。一気に躍りかかってくるジュナの攻撃を回避。いつの間にかなぎさを抱えて跳んでいるほのか。ジュナの背中を蹴ってほのかはレギーネをなぎさはジュナを蹴り飛ばします。しかし、体勢を立て直して攻撃してくるふたりに改めて強さを感じるなぎさとほのか。
そこへポルンが落ちてきます。びっくりするふたりですがポルンは「プリキュラ、頑張れポポ~!」と力を発動。「待ってましたメポ」とメップル。まさにそのとおりです。これこそが勝利のサイン。絶対的な安心感と勝利感です。
今回見て再認識したのですが、前回の感想で「ピンチ→パワーアップ→逆転」って要らないんじゃない?と書きましたがやっぱ必要です。このワンパターンにして王道な展開こそが良い。子どもの頃に見たアニメでプリキュアのようなお約束撃破パターンな番組はいくつもあって、例えば勇者シリーズというロボット番組では合体して必殺技を撃つってパターンでした。今思えば勝つことが面白かったんじゃなくて、必殺技で見事に倒すことが面白かったんだと思う。もっと言えば、合体→必殺技のシーケンス(流れ)が好きだった。一連の絶対無敵の流れから感じるカタルシス。カッコイイ主役。必殺技が必殺技足りえるのはそれが必ず勝利を勝ち取るからだ(必殺技の中に勝利が内包されている)。そこにある種の安心感がある。これで主人公は勝つという期待感。必殺技はそれを裏切らない(番組の後半になると破られたりするんだけど、それは更なる勝利への布石)。子どもの頃はそういうのが面白かったんだと思う。歳をとるごとにその安心感は鈍化・慣れてしまってワンパターンと感じるようになってしまうのかもしれないけど、お約束ものはお約束ものとして面白さがある。昔に返った気分です(精神年齢は子どもだろうに、というツッコミは無しで)。
プリキュア的絶対勝利条件を満たしブレスを装着するふたり。前回レインボーストームが敗れていたりしますが、この勢いと展開はそのイメージを払拭して余りあります。気合とともにポーズをとるふたり。勝利の二文字しかイメージできません。
突っ込んでくるジュナの蹴りを受け止め蹴り返すなぎさ。レギーネと対等に蹴り合うほのか。なぎさは蹴りの連発でジュナを圧倒します。ほのかもまたレギーネと掴み合いそして勢いと回転をつけて地面に叩きつけます。余談ですが、天井に着地したときのほのかの尻が可愛くて柔らかそうだなとか思いました(セクハラです)。
レギーネを叩き付けた時に舞い上がった煙から躍り出るなぎさとほのか。OPのやつにほのかを付け足したものですがメチャカッコイイです。そのままジュナとレギーネを蹴り飛ばします。レギーネは背中から蹴られているので大変です。着地してポーズを決めるふたり。ほのかのポーズはもっと大変なことになっています。凄い張り切りようです。
負けてはいられないともの凄い表情のレギーネはジュナと協力して必殺技の体勢に入ります。ジュナのポーズがやたらカッコよくてたまりません。しかし、プリキュアもレインボーストームの発射体勢。放たれる虹色の力。炎と風の力が合わさった技を容易く打ち破りジュナとレギーネを吹き飛ばします。完全勝利の前では新技も無力です。むしろ引き立て役にしかなりません。握り合わさったふたりの手。
洋館。「まあよい。新しい門出には多少の失敗は付き物だ」そういやベルゼイは何してたんだろう?ジャアクキングを裏切る覚悟が決まりました。本筋には関係ないのでしょうが、「失敗」を「障害」と読み替えれば、今回はなぎさとほのかの新しい門出になったと言えるのではないかな。
⑧大事なこと見つけた
晴れわたる空。輝かしい太陽。
「あのね、それだけじゃ無いと思うんだけど」
「なあに?」
「やっぱ、自分が大事かなって」
「えっ?」
「あっ、いやいや、なんていうか、自分の気持ちっていうか大切な人を大事に思う、そんな自分の気持ちを大事にしていこうかなって、それが一番大事かなぁって。自分しっかりしてなきゃ何もできないもんね」
「そうよね、きっとそうよね」
「よーし、今日も一日頑張ちゃおうっと。志穂~理奈~自分大事にしてる?」
「うん、してるしてるしてる」
「何朝から張り切ってるの?」
「まあ、いいから、いいから、とにかく頑張ろう。今日から一日一日が戦いよ」
「おう」
「なるべく戦うぞ」
「おー」
「つられちゃったし」
「自分でなるべく頑張るぞー」
「おー」
笑顔のなぎさがステキ。BGMは8話のあれ。ほのかが「きっとそうよね」と言っているのがニクイ。8話のあの時、お婆ちゃまから「ほのかがどうしたいかが大事なことなんじゃないかしら?」と言われていますね。ほのかにとっての大切な事は元から自分を、自分の考えを信じることだった。今回はその裏づけとなぎさにとっての自覚になるわけだ。今回もまた自分達の想いに気付く話でしたね。答えは最初から自分にある。ハートが教えてくれる(それ☆SHINING STAR☆の歌詞)。それにしても「なるべく」って・・・頑張ろうよなぎさ。そこがなぎさらしいところなのですが。
○トピック
素晴らしい展開とテーマでした。ここから先は私が「自己肯定」をテーマにした話が好きだと言う事を前提にしてお読みください。
まず始めに、自己肯定、個人主義、利己主義などは閉鎖的で自己中心的なイメージを持たれる場合が多いのですが、私はそうだとは思いません。所謂、自分を大切にできるから他人も大切にできるって事だと思っているからです。夏目漱石の「私の個人主義」の中に「他の存在を尊敬すると同時に自分の存在を尊敬する」とありますがそのとおり。真の利己主義は利他主義と同じとも聞いた事があります。自分の命を大切にしない奴が他人の命を大事にできるか!みたいなセリフもどっかの漫画であったような。
④で蛇足的に書いたんですが、確かに利己的な部分というのはマイナス要因として確実にあって、しかもそれは誰もが持ちえる要素だと思います。でも、それをそのまま否定するのではなく、糧にして前に進もうって考え方は好きなんですよ。特に理屈なく直感的に。人間の可能性を信じた人間賛歌っていうか。人間否定して人間やってられませんよ。自戒と肯定を持って生きたいですよね。
今回のなぎさが得る答えとして、前半の会話であったように「愛」という受け売り文句や、個人的に想像していた「友達」「信頼」といったありがちな答えではなく、「自分(の考えや想い)を大事にする」という答えは良い意味で裏切ってくれました。自己肯定は他者に教えられるものではなく、自ら気付くからこそ意味があります。思えばほのかが最初から言っていた(そういう意味では番組の下地として出ていた)ことですね。もっと言えばさなえさんの言葉か。
自分の心の在り方として他者に依存するのではなく(落ち込んだブラック)、かといって「自分」を誇張する(ベルゼイ達)ものでもない。自分を核とすることで自分を見失わず、他者へ信頼を抱ける。自分を大事だと思えるからこそ、大事だと思っている友達を大事だと思える。自己肯定は自分を起点にしてそれを他者へと拡張できるのですね。今回のなぎさはそれをやっている。片や同じ自己肯定であるベルゼイ達は拡張できるはずの自己を自分のためだけにしか使わない(3人で協力するのか分らんが、どうも、自分のためにジュナやレギーネを使うって気がする)。自己にしか使わない自己肯定は、他者を認めないことであり、他者から認められないことでもある。誰も認めず、誰にも認められない世界。それは虚無というのではないか?(一応、ドツクゾーンの蝕む現象と重ねて考えてみたり。まあ、余談ですけど)
「協力」「友情」をテーマにしつつ、「自己」にまで踏み込んだ今回の手腕は素晴らしいというか、私好みです(なんだそれ)。ほのかが可愛いことといい、やっぱりプリキュアは私のために作られています(それは誇大妄想)。久々に声高らかに叫ぼう。
プリキュア燃え!
あとコート姿のほのか萌え(忘れず言っときます)。
第41話「負けないってばー!!闇の力をぶっとばせ!」
○今週の出来事
①ラクロス決勝戦
いつもの回想に浸るなぎさ。珍しく不安や心配事ではなく、ほのかと力を合わせていこうという前向きな思考です。ほのかがなぎさをどう思っているかについてはよく出るのですが、なぎさがほのかをどう思っているかについては意外に描写が少なかったりします。なぎさもほのかに支えられているという事が分ります。
ラクロス決勝戦。士気が否応にも上がるはずなのですが、教頭が否応にも下げてくれる訓示をしてくれます。なぎさのバックから飛び出して応援するポルン。しかし、志穂理奈は不振顔。即行でポルンに駆け寄って注意します。客席のほのかと目が合い、状況を察したほのかはポルンを預かります。「頑張れ、頑張れポポ~」とポルンの手を動かしながら声援を送るほのか。芸が細かくなってきました。あと5回くらいすると完全な腹話術とかできるようになるかもしれません。それにしてもほのかの恥じらい顔は可愛いです(オヤジ臭いな)。
②ドツクゾーン
久しぶりのジャアクキング。「全てを生み出す力」と「全てを食い尽くす力」の相対。ごめん。そーいや、そんな話だったと再確認。光と闇の相対はそのままですが、力の方向性も相対なのね。前に闇の力がジャアクキング(ドツクゾーン)を蝕んでいるという話がありましたが、その抑止力として光の力を欲しているのがドツクゾーンの趣旨でしたね。
どこかにプリズムストーンの力を収めた器があるから探せとのお言葉。ジャアクキングの完全なくしてベルゼイ達の完全もありえません。
洋館。時間もそろそろ無くなってきたので行動を促す角澤ですが、ベルゼイ老は「考えねばならんことがある」と待ったをかけます。本人曰く危機が迫っているようです。危機とは?ベルゼイ老以外の人達が初耳のご様子。インコがキキー、キキーと騒ぐのでいつものとおりレギーネ嬢が癇癪を起こしながら注意します。
自分達はジャアクキングの生まれ変わりだから何も恐れるものは無いと自信満々の角澤ですが、ベルゼイ老は「全てを食いつくし残った深い闇からは何一つ生み出されない。闇の力が蝕んでいるのはジャアクキング様だけではない」と語ります。小さい驚きの声を上げるレギーネ嬢。ふむ、角澤が言うとおりこの三人はジャアクキングの分身(元の素材は人間・・・だよね?)なので、ジャアクキングが闇の力に蝕まれているのと同様自分達にもそれが起こりえるという伏線ですか。まあ、後半でそうなるんですが。前回、ベルゼイが石の力を得る目的としてジャアクキングのためだけではないと独白していますが、こういう理由もあるのでしょう。
なんだか、闇の人達不憫ですな。力の存在として光の園の「光」、ドツクゾーンの「闇」とそれすら喰らう「虚無」(と便宜上呼称する)の3つがある。・・・・・・あっ、いいや面倒。考えるのやめ。そもそもなぎさとほのかが主役のプリキュアでその辺まで考えるのは野暮ったい。この話は流れに任せよう。
③試合
試合前の練習。ボールが御高倶側へ行ってしまったので取りに行くなぎさ。相手チームの人が取りますが、それを無愛想にも挑発気味に投げ返してきます。自信とやる気の表れとも言えますが、礼節は知っておいた方がいいと思います。相手の気迫と実力におされ気味の志穂理奈ですが、なぎさは対抗心全開です。
試合開始。学園側からも家族からも声援が飛びます。3年生である弓子などはこれが最後の試合と意気込むなぎさ。こういう描写があると現実感が沸きます。パスラインを繋ぐ理奈と志穂。以前の喧嘩(志穂スランプ)が想い返されます。正味ラクロス話は飛び飛びなのであまりストーリー性は無いですがそれぞれに経験を積んでいる事がわかります。プリキュアはなぎさほのかに焦点を絞っているのでそこから外れると途端に弱くなってしまうのが欠点と言えば欠点ですね。
なぎさの活躍で先制するベローネ。試合が続きますが突然なぎさの耳にジュナの声が聞こえてきます。不穏な気配にメポミポポルンも警戒。心配するほのかの目の前でなぎさは姿を消してしまいます。驚くほのかですが周りの人達は全くそのことに気付いていません。おおっ、珍しく危機感を感じさせる展開。今まではこっそりとか人の居ないところで戦闘モードへ移行していましたが、今回みたいな突如として急変というパターンは新鮮です。
どうしよう・・・なぎさが!と心配するほのか。ローアングル気味なので別な意味で心配な私。突如風が巻き起こります。おおおっ、くっ・・・っと心配しているくせに何故か残念がる私。ほのかも消え去ります。しかし、会場は全くそのことに気付いていません。
④戦闘
ラクロス会場近くのビル屋上に転送されるなぎさとほのか。自分が居ないのに試合が続行していることに不振がるなぎさ。ジュナが現れ操作していることを告げます。この試合のために必死で練習して居眠りまでしたと余計な事まで付け加えて憤るなぎさとツッコむほのか。漫才は健在です。しかし、それには全く答えずジュナは黙ったまま近づいてきます。よし美先生結婚式の時といいジュナの本気さがわかります。
独り言を発するジュナ。ベルゼイの言葉に自らで問いと答えを発します。つか、なぎさほのかも言っていますが、んなこと言われても困ります。ジュナは突風を巻き起こします。おおおっ、くっ・・・とまたしても何故か残念がる私。何に?という問いは立てないで下さい。
メップルはほのかが持っているのでなぎさに渡します。変身するふたり。
変身完了。前口上もバッチリですが、ジュナは風の強さをさらに上げてふたりを飛ばします。飛ばされたブラックは端のフェンスに激突し何とか着地。ホワイトはフェンスに着地してそのまま地面に降ります。バランス感覚はホワイトの方が良いですね。
⑤光と闇
その頃、試合会場ではなぎさが居ないまま進行します。なぎさ目掛けてパスする志穂。しかし、その相手は相手チーム選手です。しかし、全く不振に思うことはなく、そのまま相手に点を取られても同様です。「ドンマイなぎさ!」とか言われます。なぎさの居ないところでなぎさの評価が下がりそうな雰囲気です。あまり目立たないジュナ達の操作能力ですが、使いようによってはかなり大胆なことができます。
バトル続行。ブラックとホワイトの攻撃を防ぎ反撃するジュナ。独り言も激しくなっています。凄まじい気迫で迫るジュナですが突然異変。まるで力が吸われるかのようにオーラが飛び出しもがき始めます。驚くジュナとプリキュア。ジュナがお前達の仕業か!?とプリキュアに言いますが、プリキュアだって分りません。さらに黒いオーラを大量に飛び出し迫ってきます。
すかさずポルンの能力が発動します。これはポルンが自覚的に発動させたのか、闇のオーラに反応してプリズムストーンの力が発動させたのか微妙なところです。ブレスを装着しストームを発射するプリキュア。なんだか久しぶりです。
虹色のオーラで闇のオーラに対抗しますが圧され気味のストーム。ポルンがさらに力を込めて火力を上げます。そうか、ストームはプリズムストーン管理の力だからプリキュアの意思の力は介さないのか(関与してても今回はプリズムストーン主体で動くのでプリキュア自身は関係しない)。さらにそれに対抗するためジュナの力を搾取し力を上げる闇のオーラ。干からびたりしませんがジュナボロボロです。ストームを包み込むかのように迫る闇のオーラ。ついにポルンもダウンしストームが消えてしまいます。増大する闇。今度はポルンから光が飛び出して闇を消し去ります。ついでに壊れたものも修復します。番人も叫びますがこれこそプリズムストーンの力。
倒れるジュナを回収し撤退するレギーネ。ベルゼイも同じく見ていたようです。
光が消え呆然とするふたり。ポルンのもとに駆け寄りますが、ポルンは記憶が無い様子。
⑥優勝
試合に戻るなぎさ。弓子先輩の活躍もあり同点で延長試合のようです。弓子先輩ほとんどラクロスのみの登場キャラなので活躍の場を見たかったです。攻防の末見事勝利を収めるベローネ。優勝です。
⑦石の秘密
洋館。ボロボロの角澤ですが、事の仔細をベルゼイ老に問います。ベルゼイ老もやっと口を開きます。ジャアクキングを蝕んでいるものが自分達にも及んでいる事。その時、インコが番人を真似て石の力と叫びます。ついに気付く3人。石の力の在り処。それがポルンであることに。「謎は全て解けた」とベルゼイ。しかし視聴者的にはもっと早く気付けたのではないかと訝ってしまいます。プリキュア、そしてポルンに魔の手が伸びようとしています。
⑧次回予告
かなり熱そうな展開です。バラバラになるブラックとホワイト。お姫様ポジションのホワイトと王子様ポジションのブラック。物語は佳境です。
「またみてね」・・・ブラック小さっ!
○トピック
要点は「プリズムストーンの在り処がバレる」「闇の力がベルゼイ達を蝕み始めている」の2点。正味ラクロスの決勝云々はどうでもいい感じ。でも、日常と非日常の乖離のさせ方が上手かったですね。なぎさとほのかが絆を深める話を持ってきていることで次回以降の話に期待感が持てます。つか、次回のサブタイトルが超直球なのですが(プリキュアらしくて良い)。
物語も佳境に入ってきたようなので否応にも重くなってくるのですが、何とかプリキュアの明るさを曇らせずに進んで欲しいですね。前半の23話以降はかなりバトルテイストになったのですが、やはりお子さんは怖かったようだと聞きます。無論その重く危機的な状況からお互いの絆と強さで立ち上がるのがプリキュアなのですが、お子さんが笑って希望の力で未来に突き進めるような展開になって欲しいです。プリキュアは少年モノのバトル要素は要らないと思うので、ピンチ→パワーアップ→逆転のような展開じゃなくても良いと思う。かなり贅沢な要望ではあるのですが、プリキュアは元々実験的・意欲的な作品だと思うので既存の枠に拘らず、それでいて純粋さと希望を持った支持される作品になって欲しいです。今の子ども達が大きくなって、子どもの頃を振り返った時に「プリキュアって楽しかったよね。仲良しのふたりが好きだった」と言われる事が最高の賛辞です。
①ラクロス決勝戦
いつもの回想に浸るなぎさ。珍しく不安や心配事ではなく、ほのかと力を合わせていこうという前向きな思考です。ほのかがなぎさをどう思っているかについてはよく出るのですが、なぎさがほのかをどう思っているかについては意外に描写が少なかったりします。なぎさもほのかに支えられているという事が分ります。
ラクロス決勝戦。士気が否応にも上がるはずなのですが、教頭が否応にも下げてくれる訓示をしてくれます。なぎさのバックから飛び出して応援するポルン。しかし、志穂理奈は不振顔。即行でポルンに駆け寄って注意します。客席のほのかと目が合い、状況を察したほのかはポルンを預かります。「頑張れ、頑張れポポ~」とポルンの手を動かしながら声援を送るほのか。芸が細かくなってきました。あと5回くらいすると完全な腹話術とかできるようになるかもしれません。それにしてもほのかの恥じらい顔は可愛いです(オヤジ臭いな)。
②ドツクゾーン
久しぶりのジャアクキング。「全てを生み出す力」と「全てを食い尽くす力」の相対。ごめん。そーいや、そんな話だったと再確認。光と闇の相対はそのままですが、力の方向性も相対なのね。前に闇の力がジャアクキング(ドツクゾーン)を蝕んでいるという話がありましたが、その抑止力として光の力を欲しているのがドツクゾーンの趣旨でしたね。
どこかにプリズムストーンの力を収めた器があるから探せとのお言葉。ジャアクキングの完全なくしてベルゼイ達の完全もありえません。
洋館。時間もそろそろ無くなってきたので行動を促す角澤ですが、ベルゼイ老は「考えねばならんことがある」と待ったをかけます。本人曰く危機が迫っているようです。危機とは?ベルゼイ老以外の人達が初耳のご様子。インコがキキー、キキーと騒ぐのでいつものとおりレギーネ嬢が癇癪を起こしながら注意します。
自分達はジャアクキングの生まれ変わりだから何も恐れるものは無いと自信満々の角澤ですが、ベルゼイ老は「全てを食いつくし残った深い闇からは何一つ生み出されない。闇の力が蝕んでいるのはジャアクキング様だけではない」と語ります。小さい驚きの声を上げるレギーネ嬢。ふむ、角澤が言うとおりこの三人はジャアクキングの分身(元の素材は人間・・・だよね?)なので、ジャアクキングが闇の力に蝕まれているのと同様自分達にもそれが起こりえるという伏線ですか。まあ、後半でそうなるんですが。前回、ベルゼイが石の力を得る目的としてジャアクキングのためだけではないと独白していますが、こういう理由もあるのでしょう。
なんだか、闇の人達不憫ですな。力の存在として光の園の「光」、ドツクゾーンの「闇」とそれすら喰らう「虚無」(と便宜上呼称する)の3つがある。・・・・・・あっ、いいや面倒。考えるのやめ。そもそもなぎさとほのかが主役のプリキュアでその辺まで考えるのは野暮ったい。この話は流れに任せよう。
③試合
試合前の練習。ボールが御高倶側へ行ってしまったので取りに行くなぎさ。相手チームの人が取りますが、それを無愛想にも挑発気味に投げ返してきます。自信とやる気の表れとも言えますが、礼節は知っておいた方がいいと思います。相手の気迫と実力におされ気味の志穂理奈ですが、なぎさは対抗心全開です。
試合開始。学園側からも家族からも声援が飛びます。3年生である弓子などはこれが最後の試合と意気込むなぎさ。こういう描写があると現実感が沸きます。パスラインを繋ぐ理奈と志穂。以前の喧嘩(志穂スランプ)が想い返されます。正味ラクロス話は飛び飛びなのであまりストーリー性は無いですがそれぞれに経験を積んでいる事がわかります。プリキュアはなぎさほのかに焦点を絞っているのでそこから外れると途端に弱くなってしまうのが欠点と言えば欠点ですね。
なぎさの活躍で先制するベローネ。試合が続きますが突然なぎさの耳にジュナの声が聞こえてきます。不穏な気配にメポミポポルンも警戒。心配するほのかの目の前でなぎさは姿を消してしまいます。驚くほのかですが周りの人達は全くそのことに気付いていません。おおっ、珍しく危機感を感じさせる展開。今まではこっそりとか人の居ないところで戦闘モードへ移行していましたが、今回みたいな突如として急変というパターンは新鮮です。
どうしよう・・・なぎさが!と心配するほのか。ローアングル気味なので別な意味で心配な私。突如風が巻き起こります。おおおっ、くっ・・・っと心配しているくせに何故か残念がる私。ほのかも消え去ります。しかし、会場は全くそのことに気付いていません。
④戦闘
ラクロス会場近くのビル屋上に転送されるなぎさとほのか。自分が居ないのに試合が続行していることに不振がるなぎさ。ジュナが現れ操作していることを告げます。この試合のために必死で練習して居眠りまでしたと余計な事まで付け加えて憤るなぎさとツッコむほのか。漫才は健在です。しかし、それには全く答えずジュナは黙ったまま近づいてきます。よし美先生結婚式の時といいジュナの本気さがわかります。
独り言を発するジュナ。ベルゼイの言葉に自らで問いと答えを発します。つか、なぎさほのかも言っていますが、んなこと言われても困ります。ジュナは突風を巻き起こします。おおおっ、くっ・・・とまたしても何故か残念がる私。何に?という問いは立てないで下さい。
メップルはほのかが持っているのでなぎさに渡します。変身するふたり。
変身完了。前口上もバッチリですが、ジュナは風の強さをさらに上げてふたりを飛ばします。飛ばされたブラックは端のフェンスに激突し何とか着地。ホワイトはフェンスに着地してそのまま地面に降ります。バランス感覚はホワイトの方が良いですね。
⑤光と闇
その頃、試合会場ではなぎさが居ないまま進行します。なぎさ目掛けてパスする志穂。しかし、その相手は相手チーム選手です。しかし、全く不振に思うことはなく、そのまま相手に点を取られても同様です。「ドンマイなぎさ!」とか言われます。なぎさの居ないところでなぎさの評価が下がりそうな雰囲気です。あまり目立たないジュナ達の操作能力ですが、使いようによってはかなり大胆なことができます。
バトル続行。ブラックとホワイトの攻撃を防ぎ反撃するジュナ。独り言も激しくなっています。凄まじい気迫で迫るジュナですが突然異変。まるで力が吸われるかのようにオーラが飛び出しもがき始めます。驚くジュナとプリキュア。ジュナがお前達の仕業か!?とプリキュアに言いますが、プリキュアだって分りません。さらに黒いオーラを大量に飛び出し迫ってきます。
すかさずポルンの能力が発動します。これはポルンが自覚的に発動させたのか、闇のオーラに反応してプリズムストーンの力が発動させたのか微妙なところです。ブレスを装着しストームを発射するプリキュア。なんだか久しぶりです。
虹色のオーラで闇のオーラに対抗しますが圧され気味のストーム。ポルンがさらに力を込めて火力を上げます。そうか、ストームはプリズムストーン管理の力だからプリキュアの意思の力は介さないのか(関与してても今回はプリズムストーン主体で動くのでプリキュア自身は関係しない)。さらにそれに対抗するためジュナの力を搾取し力を上げる闇のオーラ。干からびたりしませんがジュナボロボロです。ストームを包み込むかのように迫る闇のオーラ。ついにポルンもダウンしストームが消えてしまいます。増大する闇。今度はポルンから光が飛び出して闇を消し去ります。ついでに壊れたものも修復します。番人も叫びますがこれこそプリズムストーンの力。
倒れるジュナを回収し撤退するレギーネ。ベルゼイも同じく見ていたようです。
光が消え呆然とするふたり。ポルンのもとに駆け寄りますが、ポルンは記憶が無い様子。
⑥優勝
試合に戻るなぎさ。弓子先輩の活躍もあり同点で延長試合のようです。弓子先輩ほとんどラクロスのみの登場キャラなので活躍の場を見たかったです。攻防の末見事勝利を収めるベローネ。優勝です。
⑦石の秘密
洋館。ボロボロの角澤ですが、事の仔細をベルゼイ老に問います。ベルゼイ老もやっと口を開きます。ジャアクキングを蝕んでいるものが自分達にも及んでいる事。その時、インコが番人を真似て石の力と叫びます。ついに気付く3人。石の力の在り処。それがポルンであることに。「謎は全て解けた」とベルゼイ。しかし視聴者的にはもっと早く気付けたのではないかと訝ってしまいます。プリキュア、そしてポルンに魔の手が伸びようとしています。
⑧次回予告
かなり熱そうな展開です。バラバラになるブラックとホワイト。お姫様ポジションのホワイトと王子様ポジションのブラック。物語は佳境です。
「またみてね」・・・ブラック小さっ!
○トピック
要点は「プリズムストーンの在り処がバレる」「闇の力がベルゼイ達を蝕み始めている」の2点。正味ラクロスの決勝云々はどうでもいい感じ。でも、日常と非日常の乖離のさせ方が上手かったですね。なぎさとほのかが絆を深める話を持ってきていることで次回以降の話に期待感が持てます。つか、次回のサブタイトルが超直球なのですが(プリキュアらしくて良い)。
物語も佳境に入ってきたようなので否応にも重くなってくるのですが、何とかプリキュアの明るさを曇らせずに進んで欲しいですね。前半の23話以降はかなりバトルテイストになったのですが、やはりお子さんは怖かったようだと聞きます。無論その重く危機的な状況からお互いの絆と強さで立ち上がるのがプリキュアなのですが、お子さんが笑って希望の力で未来に突き進めるような展開になって欲しいです。プリキュアは少年モノのバトル要素は要らないと思うので、ピンチ→パワーアップ→逆転のような展開じゃなくても良いと思う。かなり贅沢な要望ではあるのですが、プリキュアは元々実験的・意欲的な作品だと思うので既存の枠に拘らず、それでいて純粋さと希望を持った支持される作品になって欲しいです。今の子ども達が大きくなって、子どもの頃を振り返った時に「プリキュアって楽しかったよね。仲良しのふたりが好きだった」と言われる事が最高の賛辞です。
第40話「夢の世界へご招待!?一泊二日闇の旅」
○今週の出来事
①お留守番
雪城邸。時刻は夕方。忠太郎と遊ぶほのかにさなえさんは友人と会うために家を空けざるを得ない事を伝えます。独りでも留守番できるから大丈夫と答えるほのかにさなえさんはもしもののためにお友達に来てもらったら?と提案します。この時の「もしも」というのは一般的な「もしも」なのかドツクゾーンを踏まえた「もしも」なのか。それともほのかにもっと友達と接してもらいたいための方便なのか。どちらにせよほのかにとってはプラス。さなえさんは策士。抜かりはありません。
②お泊りの約束
定例となった前回の回想をするなぎさ。駅前の信号待ちです。そこへほのかがなぎさの名前を呼びながら駆け寄ってきます。すでに見慣れた光景です。
登校しながらなぎさに泊まりに来ないかと話すほのか。なぎさは「よろこんで!」と身体で表現します。なかなか爽快です。どうやら中間テストの結果が悪かったらしく家には居づらいご様子。「渡りにフナだよ」と胸を張って間違った諺を使います。ツッコむほのか。しかもテストに出た諺らしいです。なぎさの記憶力が心配です。
なぎさ本人の予定はOKにしても両親の許可を貰わないと、と心配するほのかになぎさは勉強を口実にすればOKと大丈夫のようです。無論勉強する気など毛頭ありません。身体を使って嬉しさを表現するなぎさ。ほのかもそれを見て嬉しそうです。最初から番組を見ている人間としては、こういう何気ない日常的イベントもふたりにとっては短くも長い道のりだったように思えます。
③闇の晩餐会
洋館。食後。結構な量です。「お茶にするか」と執事を呼ぶベルゼイ老。お茶を運んでくる執事(のっぽとちび)ですが、のっぽの持ったポットからお湯がちびの頭に落ちます。熱さに持っている食器を落としのっぽに怒りを燃やすちび。一部始終を見ていたベルゼイ老は「やかましい!」と叱り付けます。片付けて謝る執事ですがまたお湯を頭にこぼして乱痴気騒ぎです。辟易気味のベルゼイ老。でも、こいつらを作ったのは(多分)あんたです。自律型ザケンナーはお世辞にも高性能とは言いがたいようです。
気を取り直してベルゼイ老は「光と闇は表と裏。光の力と闇の力は常に拮抗し、対立し、戦いあってきた。闇に勝るとも劣らぬ力が光にはある。あなどれん」と話し始めます。それを聞いていた番人もプリキュアにお前らが勝てるわけが無いと警告します。いや、だから同格なんだから勝てないだろうが負けることもないんだろ。「光の力になど負けはせん」と言い返すベルゼイ老。そのためにもプリズムストーンの力を得る事が不可欠と続ける角澤。レギーネ嬢も「ジャアクキング様のために」と続けます。しかしベルゼイ老は「そのためだけじゃない」と胸中で呟きます。おおっ、何かやってくれそうですね。これぞ悪役の悪役たるところです。
ところで、プリズムストーンってドツクゾーンのために使えるんでしょうか?元々が光の力であって、そのおかげで闇に対抗してるんだから不可分のような気がします。あー、でも、ピーサード達は石がエネルギー源ぽかったからそうとも言い切れないかな。それよりも、光と闇の関係をどうプリキュア的に決着するのかが気になります。単純に光を勝たせることは簡単ですが、表裏一体の関係と言っている以上安易な決着は面白みに欠けます。期待したいところです。
それはそうと、食後は歯を磨きましょう。
④お泊り会
お掃除ヨシ、お布団ヨシ、お茶菓子ヨシ、全部ヨシと気合を入れて準備をするほのか。丁度チャイムの音がします。嬉しそうに出迎えるほのか。ほのかもこの日を楽しみにしていたことが分ります。
出迎えてみるとそこには、ユリコ、なぎさ、志穂、理奈の面子。驚くほのかに来てみたかったと答える志穂理奈。ユリコはなぎさに誘われた様子。なぎさが気を利かせてくれたみたいです。喜んで歓迎するほのか。間違っても心の中で「なぎさとふたりっきりになれるチャンスが・・・」とか思っていません。
メップルミップルポルンを部屋に置いていくなぎさ。早速イチャつこうとするメップルミップルにポルンが割って入ります。一緒に遊ぼうとダダをこねるポルンにミップルが構おうとしますが、メップルが甘やかしてはダメと止めます。以前(36話)に似たような話がありましたが、決してメップルがポルンを嫌っているわけではないことをミップルも了解しているので喧嘩とかにはなりません。まあ、イチャつきたいからという願望はそのままですが。そこに忠太郎が来ます。好奇心全開のポルン。
敷地内の蔵を見て感心する一同。改めて雪城家がお金持ちということが分ります。お掃除が大変というのは最早庶民には贅沢語です。庭を通り過ぎる忠太郎と背中に乗ったポルン。ポーポ、ポーポと楽しそうです。流石に目を丸くするほのかとなぎさ。メッチャ不振がる一同。なぎさが浅慮にも忠太郎がポポと鳴くよと言っちゃったりします。ほのかが袖を引っ張りますが案の定ユリコが興味深そうに食いついてきます。メガネを光らすのはメガネキャラの特権です。強引に夕食の話を振るほのか。なぎさも合わせて「パーティしようよ」と付け足します。話に乗る一同。何とかごまかし成功です。忠太郎が引き返してこなくて助かりました。
⑤料理人
スーパーで食材を探す面子。朝取りにんじんの値段の高さに不満な理奈とユリコ。大根と玉ねぎの鮮度について講釈するほのかと受講生の志穂。主婦のみなさんは大変です。玉ねぎ嫌いななぎさにも食べてもらわないとね、と張り切っているほのか。当のなぎさはお菓子を嬉しそうに抱きかかえていました。奥の方の子どもと同じな態度にほのかも笑みを浮かべます。子どもっぽいなぎさですがそれがなぎさの長所とも言えます。
買ってきた食材を調理する一同。なかなか上手い手つきでフライパンを動かすユリコ。真剣な表情で作っているのがユリコらしいです。酢豚に玉ねぎ入れないでね、というなぎさにそんな酢豚どこにあんの?とツッコむユリコ。個人的に玉ねぎは良いんですがパイナップルは勘弁ね。
志穂はデザートとしてカップケーキを作っています。志穂っぽいです。理奈はポテトサラダを作っています。チャチャを入れるなぎさ。料理がからっきしなので応援に徹しているようです。まあ、おにぎりにチョコを入れる人なので賢明と言えば賢明です。下手以前の問題もありますが。
「自分の食事くらい自分で作れないと将来困るよ。苦手だからって避けてたら何も出来ないよ」というほのかに頷く一同。結構皆しっかりしています。やることはちゃんとやろうね、と小さいお子様達にもアピールです。個人的にほのかのエプロン姿に萌えなわけですが(自分の将来を心配しろ)。
ジャガイモの皮むきにお約束ながら失敗するなぎさ。やめたいなぎさですが、ほのかが優しく指導します。すみませーん、私にも指導してください。ぶきっちょななぎさの面倒を見るほのか。他の面子もまるで親子だと感想をこぼします。指を切ったので「PRE-Q BAN」で応急措置です。久々のアイテムです。ちなみにコレが後の伏線だとは最初気付きませんでした。
⑥ディナー
乾杯する一同。神速の速さで食べるなぎさ。皆目を点にします。子どもですかあなたは。ほのかの肉じゃがを褒めるなぎさ。みんなもその味に恍惚の表情。別に薬とか入ってません。お婆ちゃま仕込みの味です。
完璧人間のほのかに男子にモテて当然と話す理奈。「告白したくてもできないみたいだよ」と志穂も続けます。「そういうのって宝の山って言うんだよね」となぎさ。口元にご飯粒つけたままです。理奈がすかさず「高嶺の花」と訂正します。流石にこの間違いっぷりにはすぐに気付けませんでした。好きな人はいないの?と聞く理奈。皆興味津々な様子でほのかを見ます。オレ!オレ!とか内心叫んだ愚かな男がここに一人います。思案し「いないよ」と答えるほのか。思案顔が可愛いです。酢豚が美味しそうと話を違う方向に持っていきます。それを黙って見ていたなぎさ。普段の言動は幼い彼女ですが、こういう時の機微を読むのは侮れない人です。考えていることは視聴者と一緒です。
どうでも良いことですが、酢豚に自信があるユリコも何気に気になります。
⑦胸の内
キリヤ回想!待ってましたこのイベント。絶対に捨てるわけが無いと思っていましたが、なかなか出てこないので不安でしたが外しません。安易に思い出すよりも、こういう何気ない(しかし、思い返さざるを得ない)時に出てくる展開も有りです。26話とかジャアクキング決戦で回想するよりも、日常で回想する方がほのかにとって静かに深く根付いているという印象があります。
夜の帳がおり志穂達は帰りなぎさとふたりベッドで休むほのか。って干してた布団は使わないのか。なぎさは不思議だね、とお互いがプリキュアをとおして仲良くなったことを思い出します。数々の体験はふたりの絆を深めます。一番のピンチは喧嘩したとき。謝るなぎさですがそのおかげで本当の友達になれたとほのか。(視聴者にとって)非日常的戦闘が絆を深めたのではなく、ありがちな日常での経験が絆を深めたとするのはプリキュアのプリキュアたる所以です。数々の出会い、しかし、別れもあったと表情を曇らせるほのか。なぎさもすぐに気付きます。誰なのか。キリヤに会いたいかと聞くなぎさ。傍らにある絆創膏。しかし、ほのかは分らない、と答える。ほのかにとってこれは答えが未だ出ない問題。これからどうなるのだろうと迷いを見せるほのかになぎさは傍にいると勇気付けます。なぎさのこういう素直な性格は素晴らしいです。ありがとう、とほのか。曇った表情も晴れます(陰から陽に陰影が変わるのもナイス)。勉強も料理もてんでダメでも彼女の存在はほのかにとってこの上なく大きいのでした。
⑧楽しい夢
満月。そこに浮かぶファンキーなご老体。ベルゼイです。邪悪な気配に忠太郎とポルンも警戒します。
すっかり寝入るふたり。
夢の中。なぎさは自分がお姫様(ロミオジュリエット回のほのか衣装)の格好をしていることになんじゃこりゃ!?と驚きます。そこへ白馬の王子様こと藤Pが現れます。随分分りやすい。デートに誘いに来たという藤Pに夢みたいと答えるなぎさ。あっさりこれは夢とバラす藤P。それで納得するなぎさ。順応早いなぁ。出かけようとさっさと行ってしまう藤P。それを追うなぎさ。夢とはいえ大変です。
一方ほのかは(寝顔可愛い!!)、「大自然の中での実験。一度やってみたかったのよね」とほのか節を炸裂させます。久しぶりの白衣です。気温とか諸条件とかあるから室内の方が実験に向くと思うのですが。液体をたらして爆発。煙ではなく花びらが舞います。その状況に「そうよ!楽しい夢!」と笑顔。ほのか節大炸裂です。毎回非日常的な出来事を体験しているのでこのふたりはちょっとやそっとのことでは驚かないのかもしれません。
ほのかの前を通り過ぎるなぎさ。なぎさを呼び止めるほのか。なぎさは藤Pを追っていたのでゼイゼイヒイヒイです。夢の中で会うふたり。そこへ藤Pが現れ、ベルゼイへと転じます。楽しい夢が悪夢へと一転。
⑨悪夢
ふたりを襲うベルゼイ。変身しようにもメップルミップルが居ません。危機に陥るふたり。
その頃、現実ではポルンと忠太郎がふたりを起こそうとしますが反応がありません。メップルとミップルも無反応なことからこっちにも細工をしているようです。大変だポポと右往左往するポルン。大変だポポ~と例の力を発動させます。眩い光とともに光の柱が雪城家に立ちます。以前にも光の園へ行くために虹がかかっていましたが怪奇現象として噂が立たないか心配です。それはそうと光に包まれてメップルとミップルは転送されます。
絶対絶命のふたり。しかし、ナイスタイミングで現れるメップルミップル。開口一番「なぎさ、何だその格好はメポ」と言ってくれるメップルはメップルらしいです。変身です。お姫様と白衣変身です。どんどん凄い組み合わせになってきました。
「夢」という言葉にベルゼイは未来のビジョンを見せます。それはイルクーボが作ったのと同じ廃墟。闇を標榜するベルゼイ。対抗するプリキュアですが、ベルゼイが一枚も二枚も上手です。自分のフィールドなので優位です。
手を繋ぎ、プリキュア・マーブル・スクリューを放ちます。以前は砕かれたスクリューですが、今回のは一味も二味も違います。前回の経験、今回の再度心を通じ合わせたふたりの力の前にベルゼイも撤退を余儀なくされます。「何故こんな力を引き出せるのだ!?」というベルゼイですが、彼がその理由に気付く事は無いでしょう。
一段落し、安らかに眠るふたり。影の功労者ポルンも疲れた様子。忠太郎が寄り添います。
⑩夜明け
朝帰ってくるさなえさん。陽も上っていますが、ふたりは手を繋ぎながら寝入っていたのでした。
○トピック
お見事。最早どうこう書くことが無いほど良い回でした。ということで、今回の感想はここまで(手抜きじゃないです)。
①お留守番
雪城邸。時刻は夕方。忠太郎と遊ぶほのかにさなえさんは友人と会うために家を空けざるを得ない事を伝えます。独りでも留守番できるから大丈夫と答えるほのかにさなえさんはもしもののためにお友達に来てもらったら?と提案します。この時の「もしも」というのは一般的な「もしも」なのかドツクゾーンを踏まえた「もしも」なのか。それともほのかにもっと友達と接してもらいたいための方便なのか。どちらにせよほのかにとってはプラス。さなえさんは策士。抜かりはありません。
②お泊りの約束
定例となった前回の回想をするなぎさ。駅前の信号待ちです。そこへほのかがなぎさの名前を呼びながら駆け寄ってきます。すでに見慣れた光景です。
登校しながらなぎさに泊まりに来ないかと話すほのか。なぎさは「よろこんで!」と身体で表現します。なかなか爽快です。どうやら中間テストの結果が悪かったらしく家には居づらいご様子。「渡りにフナだよ」と胸を張って間違った諺を使います。ツッコむほのか。しかもテストに出た諺らしいです。なぎさの記憶力が心配です。
なぎさ本人の予定はOKにしても両親の許可を貰わないと、と心配するほのかになぎさは勉強を口実にすればOKと大丈夫のようです。無論勉強する気など毛頭ありません。身体を使って嬉しさを表現するなぎさ。ほのかもそれを見て嬉しそうです。最初から番組を見ている人間としては、こういう何気ない日常的イベントもふたりにとっては短くも長い道のりだったように思えます。
③闇の晩餐会
洋館。食後。結構な量です。「お茶にするか」と執事を呼ぶベルゼイ老。お茶を運んでくる執事(のっぽとちび)ですが、のっぽの持ったポットからお湯がちびの頭に落ちます。熱さに持っている食器を落としのっぽに怒りを燃やすちび。一部始終を見ていたベルゼイ老は「やかましい!」と叱り付けます。片付けて謝る執事ですがまたお湯を頭にこぼして乱痴気騒ぎです。辟易気味のベルゼイ老。でも、こいつらを作ったのは(多分)あんたです。自律型ザケンナーはお世辞にも高性能とは言いがたいようです。
気を取り直してベルゼイ老は「光と闇は表と裏。光の力と闇の力は常に拮抗し、対立し、戦いあってきた。闇に勝るとも劣らぬ力が光にはある。あなどれん」と話し始めます。それを聞いていた番人もプリキュアにお前らが勝てるわけが無いと警告します。いや、だから同格なんだから勝てないだろうが負けることもないんだろ。「光の力になど負けはせん」と言い返すベルゼイ老。そのためにもプリズムストーンの力を得る事が不可欠と続ける角澤。レギーネ嬢も「ジャアクキング様のために」と続けます。しかしベルゼイ老は「そのためだけじゃない」と胸中で呟きます。おおっ、何かやってくれそうですね。これぞ悪役の悪役たるところです。
ところで、プリズムストーンってドツクゾーンのために使えるんでしょうか?元々が光の力であって、そのおかげで闇に対抗してるんだから不可分のような気がします。あー、でも、ピーサード達は石がエネルギー源ぽかったからそうとも言い切れないかな。それよりも、光と闇の関係をどうプリキュア的に決着するのかが気になります。単純に光を勝たせることは簡単ですが、表裏一体の関係と言っている以上安易な決着は面白みに欠けます。期待したいところです。
それはそうと、食後は歯を磨きましょう。
④お泊り会
お掃除ヨシ、お布団ヨシ、お茶菓子ヨシ、全部ヨシと気合を入れて準備をするほのか。丁度チャイムの音がします。嬉しそうに出迎えるほのか。ほのかもこの日を楽しみにしていたことが分ります。
出迎えてみるとそこには、ユリコ、なぎさ、志穂、理奈の面子。驚くほのかに来てみたかったと答える志穂理奈。ユリコはなぎさに誘われた様子。なぎさが気を利かせてくれたみたいです。喜んで歓迎するほのか。間違っても心の中で「なぎさとふたりっきりになれるチャンスが・・・」とか思っていません。
メップルミップルポルンを部屋に置いていくなぎさ。早速イチャつこうとするメップルミップルにポルンが割って入ります。一緒に遊ぼうとダダをこねるポルンにミップルが構おうとしますが、メップルが甘やかしてはダメと止めます。以前(36話)に似たような話がありましたが、決してメップルがポルンを嫌っているわけではないことをミップルも了解しているので喧嘩とかにはなりません。まあ、イチャつきたいからという願望はそのままですが。そこに忠太郎が来ます。好奇心全開のポルン。
敷地内の蔵を見て感心する一同。改めて雪城家がお金持ちということが分ります。お掃除が大変というのは最早庶民には贅沢語です。庭を通り過ぎる忠太郎と背中に乗ったポルン。ポーポ、ポーポと楽しそうです。流石に目を丸くするほのかとなぎさ。メッチャ不振がる一同。なぎさが浅慮にも忠太郎がポポと鳴くよと言っちゃったりします。ほのかが袖を引っ張りますが案の定ユリコが興味深そうに食いついてきます。メガネを光らすのはメガネキャラの特権です。強引に夕食の話を振るほのか。なぎさも合わせて「パーティしようよ」と付け足します。話に乗る一同。何とかごまかし成功です。忠太郎が引き返してこなくて助かりました。
⑤料理人
スーパーで食材を探す面子。朝取りにんじんの値段の高さに不満な理奈とユリコ。大根と玉ねぎの鮮度について講釈するほのかと受講生の志穂。主婦のみなさんは大変です。玉ねぎ嫌いななぎさにも食べてもらわないとね、と張り切っているほのか。当のなぎさはお菓子を嬉しそうに抱きかかえていました。奥の方の子どもと同じな態度にほのかも笑みを浮かべます。子どもっぽいなぎさですがそれがなぎさの長所とも言えます。
買ってきた食材を調理する一同。なかなか上手い手つきでフライパンを動かすユリコ。真剣な表情で作っているのがユリコらしいです。酢豚に玉ねぎ入れないでね、というなぎさにそんな酢豚どこにあんの?とツッコむユリコ。個人的に玉ねぎは良いんですがパイナップルは勘弁ね。
志穂はデザートとしてカップケーキを作っています。志穂っぽいです。理奈はポテトサラダを作っています。チャチャを入れるなぎさ。料理がからっきしなので応援に徹しているようです。まあ、おにぎりにチョコを入れる人なので賢明と言えば賢明です。下手以前の問題もありますが。
「自分の食事くらい自分で作れないと将来困るよ。苦手だからって避けてたら何も出来ないよ」というほのかに頷く一同。結構皆しっかりしています。やることはちゃんとやろうね、と小さいお子様達にもアピールです。個人的にほのかのエプロン姿に萌えなわけですが(自分の将来を心配しろ)。
ジャガイモの皮むきにお約束ながら失敗するなぎさ。やめたいなぎさですが、ほのかが優しく指導します。すみませーん、私にも指導してください。ぶきっちょななぎさの面倒を見るほのか。他の面子もまるで親子だと感想をこぼします。指を切ったので「PRE-Q BAN」で応急措置です。久々のアイテムです。ちなみにコレが後の伏線だとは最初気付きませんでした。
⑥ディナー
乾杯する一同。神速の速さで食べるなぎさ。皆目を点にします。子どもですかあなたは。ほのかの肉じゃがを褒めるなぎさ。みんなもその味に恍惚の表情。別に薬とか入ってません。お婆ちゃま仕込みの味です。
完璧人間のほのかに男子にモテて当然と話す理奈。「告白したくてもできないみたいだよ」と志穂も続けます。「そういうのって宝の山って言うんだよね」となぎさ。口元にご飯粒つけたままです。理奈がすかさず「高嶺の花」と訂正します。流石にこの間違いっぷりにはすぐに気付けませんでした。好きな人はいないの?と聞く理奈。皆興味津々な様子でほのかを見ます。オレ!オレ!とか内心叫んだ愚かな男がここに一人います。思案し「いないよ」と答えるほのか。思案顔が可愛いです。酢豚が美味しそうと話を違う方向に持っていきます。それを黙って見ていたなぎさ。普段の言動は幼い彼女ですが、こういう時の機微を読むのは侮れない人です。考えていることは視聴者と一緒です。
どうでも良いことですが、酢豚に自信があるユリコも何気に気になります。
⑦胸の内
キリヤ回想!待ってましたこのイベント。絶対に捨てるわけが無いと思っていましたが、なかなか出てこないので不安でしたが外しません。安易に思い出すよりも、こういう何気ない(しかし、思い返さざるを得ない)時に出てくる展開も有りです。26話とかジャアクキング決戦で回想するよりも、日常で回想する方がほのかにとって静かに深く根付いているという印象があります。
夜の帳がおり志穂達は帰りなぎさとふたりベッドで休むほのか。って干してた布団は使わないのか。なぎさは不思議だね、とお互いがプリキュアをとおして仲良くなったことを思い出します。数々の体験はふたりの絆を深めます。一番のピンチは喧嘩したとき。謝るなぎさですがそのおかげで本当の友達になれたとほのか。(視聴者にとって)非日常的戦闘が絆を深めたのではなく、ありがちな日常での経験が絆を深めたとするのはプリキュアのプリキュアたる所以です。数々の出会い、しかし、別れもあったと表情を曇らせるほのか。なぎさもすぐに気付きます。誰なのか。キリヤに会いたいかと聞くなぎさ。傍らにある絆創膏。しかし、ほのかは分らない、と答える。ほのかにとってこれは答えが未だ出ない問題。これからどうなるのだろうと迷いを見せるほのかになぎさは傍にいると勇気付けます。なぎさのこういう素直な性格は素晴らしいです。ありがとう、とほのか。曇った表情も晴れます(陰から陽に陰影が変わるのもナイス)。勉強も料理もてんでダメでも彼女の存在はほのかにとってこの上なく大きいのでした。
⑧楽しい夢
満月。そこに浮かぶファンキーなご老体。ベルゼイです。邪悪な気配に忠太郎とポルンも警戒します。
すっかり寝入るふたり。
夢の中。なぎさは自分がお姫様(ロミオジュリエット回のほのか衣装)の格好をしていることになんじゃこりゃ!?と驚きます。そこへ白馬の王子様こと藤Pが現れます。随分分りやすい。デートに誘いに来たという藤Pに夢みたいと答えるなぎさ。あっさりこれは夢とバラす藤P。それで納得するなぎさ。順応早いなぁ。出かけようとさっさと行ってしまう藤P。それを追うなぎさ。夢とはいえ大変です。
一方ほのかは(寝顔可愛い!!)、「大自然の中での実験。一度やってみたかったのよね」とほのか節を炸裂させます。久しぶりの白衣です。気温とか諸条件とかあるから室内の方が実験に向くと思うのですが。液体をたらして爆発。煙ではなく花びらが舞います。その状況に「そうよ!楽しい夢!」と笑顔。ほのか節大炸裂です。毎回非日常的な出来事を体験しているのでこのふたりはちょっとやそっとのことでは驚かないのかもしれません。
ほのかの前を通り過ぎるなぎさ。なぎさを呼び止めるほのか。なぎさは藤Pを追っていたのでゼイゼイヒイヒイです。夢の中で会うふたり。そこへ藤Pが現れ、ベルゼイへと転じます。楽しい夢が悪夢へと一転。
⑨悪夢
ふたりを襲うベルゼイ。変身しようにもメップルミップルが居ません。危機に陥るふたり。
その頃、現実ではポルンと忠太郎がふたりを起こそうとしますが反応がありません。メップルとミップルも無反応なことからこっちにも細工をしているようです。大変だポポと右往左往するポルン。大変だポポ~と例の力を発動させます。眩い光とともに光の柱が雪城家に立ちます。以前にも光の園へ行くために虹がかかっていましたが怪奇現象として噂が立たないか心配です。それはそうと光に包まれてメップルとミップルは転送されます。
絶対絶命のふたり。しかし、ナイスタイミングで現れるメップルミップル。開口一番「なぎさ、何だその格好はメポ」と言ってくれるメップルはメップルらしいです。変身です。お姫様と白衣変身です。どんどん凄い組み合わせになってきました。
「夢」という言葉にベルゼイは未来のビジョンを見せます。それはイルクーボが作ったのと同じ廃墟。闇を標榜するベルゼイ。対抗するプリキュアですが、ベルゼイが一枚も二枚も上手です。自分のフィールドなので優位です。
手を繋ぎ、プリキュア・マーブル・スクリューを放ちます。以前は砕かれたスクリューですが、今回のは一味も二味も違います。前回の経験、今回の再度心を通じ合わせたふたりの力の前にベルゼイも撤退を余儀なくされます。「何故こんな力を引き出せるのだ!?」というベルゼイですが、彼がその理由に気付く事は無いでしょう。
一段落し、安らかに眠るふたり。影の功労者ポルンも疲れた様子。忠太郎が寄り添います。
⑩夜明け
朝帰ってくるさなえさん。陽も上っていますが、ふたりは手を繋ぎながら寝入っていたのでした。
○トピック
お見事。最早どうこう書くことが無いほど良い回でした。ということで、今回の感想はここまで(手抜きじゃないです)。
第39話「涙キラ!汗がタラ!結婚式は大騒動!!」
○今週の出来事
①結婚宣言
「遅刻遅刻」と走りながら教室に駆け込むなぎさ。なぎさを見るほのかが妙に笑顔です。アウト判定っぽいのですが、機嫌がいいのかよし美先生はセーフ判定です。案の定、先生は結婚することになりました。とご報告。幸せそうです。驚く教室の皆さん。個人的にはよし美先生の苗字が竹ノ内ってことをすっかり忘れていたんでそっちの方に気を取られます、あと、なぎさの2つ後ろに聖子らしき人がいるんでそっちも驚きです。あんまチェックしてませんでした。
絶対他でもツッコまれているんでしょうけど、よし美先生は3話でピーサードにアプローチしてるんですよね。あの時点で考えられるパターンは
1.彼氏がいなかった。
2.彼氏がいたが不仲だった。
3.単にイケメンに弱い。
の3パターンくらいかな。個人的に3.推奨。根拠はないんですが何となく惚れっぽいかなと。
②クリスマスケーキ
CMのあれ。スーパーとかで早速見かけました。これでクリスマスも寂しくないぞ!痛いけど。しかも、やっぱり寂しい、というか寂しさ8割増くらいになりますけど。
③駒
洋館。チェスに興じるベルゼイ老と角澤。現状を揶揄した物言いで駒を進めます。チェックメイト。やはりベルゼイ老の方が上手のご様子。レギーネ嬢は「ちっちゃいのが怪しい」と脈絡無く発言。ポルンのことを怪しんでいるようですがプリズムストーンと関連付けているかは不明。番人も心の中で祈ります。
当のポルンは家ではしゃいでました。
④仲
昼食。ほのかがなぎさ・志穂・理奈と机並べて食べてますね。机を並べて皆で食っているシーンと言えば15話くらいしか思いつかないのですが、その時から比較しても友好関係が進んでいますね。その進む過程を見たかったのですが素直に行間を読むとします。
15話の昼食のシーンを見直しました。全体図が分りにくかったので断言はできませんが、あの時点ではクラス的にも結構マチマチな印象でした。単独で何かやってたりグループになっていたり。今回の昼食はほぼ2人以上のグループになっている印象です。意図しているかは分りませんがリアリティがあります。何が?かというと、仲良しになるまでの時間が。15話は時期的には1学期中盤くらい。今回は2学期中盤と考えられます。放っておいても友達ができて仲良しグループができるもんです。ベローネ中は年度ごとにクラス替えをするみたいなので1学期の時点では完全にグループができなかったのでしょう。いつの間にか仲良くなっている、という声は割りと聞くのですが、時系列的には仲良くなってて当たり前だと考えます。見えないところでキチンと日常を過ごしているわけですから。まあ、行間を読むっちゃそれだけなのですが。
なぎさのいつもの回想後、話題は勿論先生の結婚。どうやら結婚式は今週の土曜日。結構急な話です。どうやら相手方の海外転勤の都合によるものだそうです。そのため、よし美先生が先生を辞めて海外に・・・最近出張ってきている京子・夏子も加えて心配する一同。って、おおっ聖子!っていうか同じクラスだったの!?いや、まあ、普通に考えてそうなのかもしれないんですけど、音沙汰無かったんで違うクラスの人かと思ってた。「ショック~」と聖子に抱きついたのは昼食を一緒に摂っていた娘かは分りませんが(森岡唯に見えなくも無い)、仲の良い友達がいるようです。キリヤに振られた後で仲がよくなったとかのサイドストーリーとか有りですかね。
というわけで、真相を確かめるべくほのかを誘って職員室へ行くなぎさ。振られた時のほのかの反応が良い味出してます。ふたりがコンビ組んでいるのはクラス公認です。こういうところでもなぎさが人を引っ張っていく性格が出てて好きです。
話題の人であるよし美先生はきっぱり辞職を否定。仕事を続けることが離れて生活することを意味するのでほのかは寂しくないのかと問いますが、仕事が好きだから続けたいと話します。旦那の方も了解済み。結婚と仕事を天秤にかけてどちらかを捨てるのでは無く両立させたいという思考は現代的な感じですね。アナログですが女児向け番組だと「結婚=人生の最終目標」みたいなイメージがあるので、こういう結婚しても旦那と離れても仕事を続ける。という流れは新鮮です。自らの意思で道を進むというプリキュアらしい流れだと思います。
そんな先生に校長と教頭もお祝いの言葉。教頭は相変わらず結婚までが人生の時間でした。と余計なことを言ってくれます。結構リアルだな。結婚している人曰く「結婚すると幸と不幸の振幅が大きくなる。だから不幸(嫌)だと思う強さは強くなるが、反対に幸(良)と思う強さも強くなる」と言っていました。色んな経験をするし人間的に大きくなるよとも言っていましたね。まあ、私はほのかと結婚するんで問題ありませんが(それ妄想だ)。
よし美先生を見返した時になぎさは笑顔で、ほのかはちょっと憂いた表情だったのは印象的。その後の伏線になります。
クラスに戻って事の真相を教壇に上がって報告するふたり。クラスの皆さんがいますが、昼休みだよね?そんな中、前回の予告から気になる娘(森岡唯)がクラスでプレゼントをしようと提案します。即承認。手作りのものという流れになりますが、ナイスアイデアは即座には思いつきません。
⑤プレゼント大作戦
雪城邸。メップル達に結婚式の説明をするふたり。なぎさは相変わらず食い気に走ります。ほのかがフォローします。永遠の愛と聞いてイチャつくメップルミップル。そんな2匹は放ってよし美が気にかかるほのか。離れ離れに暮らすことを心配しているようです。なまじそういう生活をしているだけに他人事ではありません。庭で遊んでいるお婆ちゃまと忠太郎を見ながら胸中を話します。そんな先生を応援したいとなぎさ。ほのからしいエピソードです。しかも久々に忠太郎も出てきて一石二鳥。
メップルミップルポルンが戯れていると、新しいクッションがあることに気付くなぎさ。アメリカンキルトという各種生地を集めて作ったクッションだそうです。どうやらプレゼントはキルトに決定のようです。全く関係ありませんが、建築方法で2バイ4というのがありますが、あれも昔アメリカとかで技術者が少なかったのを考慮して簡略化して建築する方法をあみ出したとか聞いたことがあります。無きゃ無いなりに考えるもんですね。
早速、放課後クラスでキルト製作に乗り出す一同。各自持ち寄った生地を使います。そして、そしてっ!真由!柏田!柏田真由っ!!どんなに待ちわびたでしょうか。4話以降全く音沙汰無しでEDの行進には出てくるけど微塵にも話に絡まなかった彼女。そんな彼女の晴れ舞台です。美術部だけあってデザイン担当です。ちゃんと役割あります。忘れている人もいそうですが、彼女は美術部でマリオ・ピッカリーニのファンというマイナーにマイナーを乗じたようなキャラであり、なぎさに憧れて髪型を真似たというエピソードがあります。決してなぎさの人望をアピールするために使い捨てられたキャラではありません。多分。あとなぎさの劣化コピーと呼ばないように(特に私)。個人的に結構好きなキャラです。
聖子といいやっとクラスの顔が揃ってきた感じですね。やっぱり学園ものである以上クラスの面子は大事です。名前は呼ばれないものの森岡嬢も今後絡んでくるのか期待したい。そーいえば、後半(26話以降)になってユリコ出てきてないような・・・
裁縫については夏子と京子がコスプレで鍛えた腕で・・・とさり気なく大胆にカミングアウトしながらキャラを立たせます。隠したいんだか見せたいんだかよく分らない人達です。「とっととだし」とツッコむなぎさは上手い。
そんな折、先生が教室に入ってきます。プレゼントは内緒にしたいので何とか誤魔化さなければなりません。なぎさはとっさの思いつきでサンバと答えます。とりあえず強引に踊りだす一同。ほのかのそれはサンバじゃないような・・・とにかくノリ良い人達で良かったです。あらゆる意味で凄い光景です。後ろの方で目がテンになっている生徒がいます。気持ちは分ります。しかし、何としてでも先生を驚かし喜んでもらいたいという気持ちを評価してやってください。
なぎさマンション。部屋で裁縫をするなぎさですがメップルに指を縫っているみたいだと揶揄されます。裁縫苦手のご様子。そこへ母が入ってきます。なぎさに縫い方を伝授する母。母と娘の触れ合いと技術継承です。なぎさも母に感心します。お父さんも惚れるわけだ、とかプロポーズはどっち?の言葉を聞いて照れる母。可愛いなオイ。しなをつくるあたりまんざらでもない様子。
なぎさは自分の結婚式を想像します。傍らにいるのは藤P。いつの間にか寝ています。可愛いというか不気味な感じです。
あと一日。放課後クラスで裁縫です。縫い方は上手くなっているもののスカートまで縫いつけてしまったなぎさ。笑いが起きます。みんな多少なりとも疲れているでしょうから丁度良い息抜きです。ほのかもあと一日、頑張ろうと励まします。何気にクラス委員長ですが、クラスの中に溶け込んでいる事もあって義務感というよりは、クラスの一員として仲間としての発言のようにも感じます。最近は運動会や文化祭など仲間内で協力してイベントを行う回が多かったのでこういう打ち解けた雰囲気は自然です。上述の2学期ということもあるし、共同イベントを経験していることで一体感が生まれていますね。
⑥結婚式
当日。ウェディングドレスに身を包むよし美先生。様になっています。会場では角澤がグラスを磨いています。ついでにグラスタワーまで作ります。周囲からは驚きの声が上がりますが、あんまり式とは関係ないので片付けるのが面倒そうです。当の角澤はなぎさ達の動向をチェックします。
プレゼントを抱えて物置室みたいなところに入るなぎさとほのか。一時仮置きのようです。メップルミップルが警戒の声を上げますがなぎさは気に留めません。周りにある道具に興味を示します。ウェディングケーキを見つけて近寄るなぎさ。作り物なのでガッカリです。余談ですがビジュアルファンブックのCDにも似たような会話があります。
和んでいるといきなりケーキがふわふわ浮遊。風船もパンパン割れます。ポルターガイストです。出たメポー(ミポー)とハモります。何気にメップルミップルを前に突き出しているのはイザという時盾にする気なのかもしれません。そして極め付けで壁を打ち破って現れるジュナ。入り口から入れよ。
⑦招かざる客
結婚式は邪魔させないと変身するふたり。すぐそばにあったプレゼントを置いてあるテーブルごと蹴るジュナ。すんごい分りやすい態度です。それを見たふたりは激怒します。無言のまま突進してくるジュナと交戦しますが例によって劣勢です。廊下から出るプリキュアを追って天井を破って出てくるジュナ。出口から追えよ。
結婚式が台無しになってしまうかもしれないということに意識が集中するふたりですが、ジュナはそんなことは意に介しません。連携攻撃でジュナの体勢を崩します。ふたり居るメリットは大きいです。
その頃、外の会場では結婚式が始まろうとしています。参列者の中に校長、教頭、風間先生がいます。
舞台をフロアらしきところに移してバトル続行。ジュナはプリキュアにこんな小さいことに構っている暇は無いのだぞと言います。まあ、世界の命運をかけているといってもいいので言っていることは正しいです。しかし、プリキュアは「小さい」という事に反発します。幸せを歩もうとすることを足蹴にされてはたまりません。ぶっちゃけ話が全くかみ合ってませんがそれは最初からです。おおざっぱに言えば、ドツクゾーンは大儀を、プリキュアは日常を優先しています。ドツクゾーン的には「そもそもこの世界は俺達のモノになるんだから、お前らは何をやっても無駄だ」だしプリキュア的には「何勝手に決め付けてんだよ、自分の道は自分の足で進むんだ」と言っている。マクロとミクロの違いというか何と言うか。理不尽な押し付けに屈することなく、自分の生きる世界を(日常という小さな枠組みを肯定して)大切に生きたいというテーマなのでアンチテーゼとして(適切かは微妙だけど)のドツクゾーンの言い分とその反発はこんな感じになるのかな。5話のピーサードとほのかの直球勝負みたいな言い合いの方がスマートな気はします。
プリキュア目掛けて突進ダイブするジュナ。壁に突っ込んだので身体の形に凹まします。今日は突撃が多いです。チェスで負けたんでストレス解消したいのかもしれません。
突風を受けたり、花瓶の破片攻撃を受けたりするプリキュア。小さい奴(ポルン)が居なければなにもできないのか?と挑発するジュナにプリキュアはマーブルスクリューを放ちます。単体でも打ち返せるだけの力を持ったジュナが優勢に思えますが、「今日はよし美先生にとっても私達にとっても大事な日。あなたなんかに邪魔はさせない」「今日がよし美先生にとって永遠に記憶に残る最良の一日にするために」ふたりの強い意思が生んだパワーがジュナを圧倒します。カッコイイ!!あの床を踏み抜くかと思わせる踏ん張りとスクリューを放つポーズが最高です。個人的に最高にカッコイイマーブルスクリューです。大の字になって消えるジュナ。この人妙に今日テンション高いなぁ。
⑧贈り物
プレゼントが無事なことに安心するふたり。急いで式場に行きます。その途中クラスの人達と合流します。まるで御輿を担ぐかのような格好で走る一同。式も最終段階のようです。幸せそうな先生に歓心するふたり。みんなで作ったキルトを先生に巻き付けながら渡します。みんなで祝います。旦那方に離れてても大切にしてくださいね、と声援を送ります。よし美先生はお礼を言いながら、旦那の転勤が取りやめになったことを発表します。何で取りやめになったのか、取りやめになって大丈夫なのかは分りませんが万事OKです。
最後に投げられるブーケを教頭がヘディングしてなぎさに渡ります。お約束なオチです。
⑨次回予告
よっしゃ!ユリコだ!来週も楽しさ確定です。ブーケ貰って次の回には外泊とはやるななぎさ(何か違う)。ユリコと志穂理奈の絡みとか気になりますね。
○トピック
今回は(も)楽しい話でしたが、個人的には久々の面白い回でした。私の勝手な使い分けですが「面白い」は興味深いと読み替えても良いです。ストーリー的なテーマを体現した回はやっぱ面白いです。
やってくれましたマーブルスクリュー強化。絶対やってくれると思っていたんですが、今回のこの流れなら文句無しです。31話の時の感想で、スクリューはふたりだけの力では限界だろうということをストームの理由として書きましたがまだまだ余地はあるようです。意思の強さが力になっているのでパワーアップするのは問題ないんですが、問題はその動機です。
今回のふたりの意思の根源は幸せになって欲しい、結婚式を守りたいというものでした。なんつーか、もう、プリキュア的直球勝負ですね。日常の大切さや重要さは最早語る必要もありませんが、結婚はその日常と幸せを代表するイベントです。そしてそれに近い距離で関わっていたふたりにとっては絶対に成就させなければならないイベントです。世界の命運がどうのこうとか、プリズムストーンがどうのこうのなんかよりも重要で大切なこととして意識されるはずです。今まで、負けた時の意思は「負けられない」というものでした。あるいはダメもとでやってみる。「~ない」という気持ちって否定ですよね。よく行動の指針で「~しない」よりも「~する」の方が良いと聞きますが、それと一緒で「負けられない」という気持ちよりも「守りたい」「~したい」って意思は強いものだと思います。肯定することの力というか。5話や11話のときのように片方が怒りに燃えて火力が上がるエピソードがありましたが、今回はそれとは全く逆で、ふたりが同時に同じ目標のために力を合わせて成就したい、という意思はプリキュアの本来のテーマだと思います。そーいえば11話の時にそんな感想書きました。読み返すの面倒だと思うので下に抜粋。
「今は片方の怒りという感情を使っていますが、多分コレは最終的には両方が怒りでは無く他者を守ろうとする、または邪悪な心を浄化せんとするベクトルに向くのではないかと思う。プリティ・キュア(癒す、治す)だし。お互いが同じベクトルで強い意志を持ったときプリキュアは本当の力を発揮する・・・はず。ってかそういうの燃え。」
協力、信頼、日常、守るべきもの、それらを大切にして力にして進むのはプリキュアのメッセージですよね。
①結婚宣言
「遅刻遅刻」と走りながら教室に駆け込むなぎさ。なぎさを見るほのかが妙に笑顔です。アウト判定っぽいのですが、機嫌がいいのかよし美先生はセーフ判定です。案の定、先生は結婚することになりました。とご報告。幸せそうです。驚く教室の皆さん。個人的にはよし美先生の苗字が竹ノ内ってことをすっかり忘れていたんでそっちの方に気を取られます、あと、なぎさの2つ後ろに聖子らしき人がいるんでそっちも驚きです。あんまチェックしてませんでした。
絶対他でもツッコまれているんでしょうけど、よし美先生は3話でピーサードにアプローチしてるんですよね。あの時点で考えられるパターンは
1.彼氏がいなかった。
2.彼氏がいたが不仲だった。
3.単にイケメンに弱い。
の3パターンくらいかな。個人的に3.推奨。根拠はないんですが何となく惚れっぽいかなと。
②クリスマスケーキ
CMのあれ。スーパーとかで早速見かけました。これでクリスマスも寂しくないぞ!痛いけど。しかも、やっぱり寂しい、というか寂しさ8割増くらいになりますけど。
③駒
洋館。チェスに興じるベルゼイ老と角澤。現状を揶揄した物言いで駒を進めます。チェックメイト。やはりベルゼイ老の方が上手のご様子。レギーネ嬢は「ちっちゃいのが怪しい」と脈絡無く発言。ポルンのことを怪しんでいるようですがプリズムストーンと関連付けているかは不明。番人も心の中で祈ります。
当のポルンは家ではしゃいでました。
④仲
昼食。ほのかがなぎさ・志穂・理奈と机並べて食べてますね。机を並べて皆で食っているシーンと言えば15話くらいしか思いつかないのですが、その時から比較しても友好関係が進んでいますね。その進む過程を見たかったのですが素直に行間を読むとします。
15話の昼食のシーンを見直しました。全体図が分りにくかったので断言はできませんが、あの時点ではクラス的にも結構マチマチな印象でした。単独で何かやってたりグループになっていたり。今回の昼食はほぼ2人以上のグループになっている印象です。意図しているかは分りませんがリアリティがあります。何が?かというと、仲良しになるまでの時間が。15話は時期的には1学期中盤くらい。今回は2学期中盤と考えられます。放っておいても友達ができて仲良しグループができるもんです。ベローネ中は年度ごとにクラス替えをするみたいなので1学期の時点では完全にグループができなかったのでしょう。いつの間にか仲良くなっている、という声は割りと聞くのですが、時系列的には仲良くなってて当たり前だと考えます。見えないところでキチンと日常を過ごしているわけですから。まあ、行間を読むっちゃそれだけなのですが。
なぎさのいつもの回想後、話題は勿論先生の結婚。どうやら結婚式は今週の土曜日。結構急な話です。どうやら相手方の海外転勤の都合によるものだそうです。そのため、よし美先生が先生を辞めて海外に・・・最近出張ってきている京子・夏子も加えて心配する一同。って、おおっ聖子!っていうか同じクラスだったの!?いや、まあ、普通に考えてそうなのかもしれないんですけど、音沙汰無かったんで違うクラスの人かと思ってた。「ショック~」と聖子に抱きついたのは昼食を一緒に摂っていた娘かは分りませんが(森岡唯に見えなくも無い)、仲の良い友達がいるようです。キリヤに振られた後で仲がよくなったとかのサイドストーリーとか有りですかね。
というわけで、真相を確かめるべくほのかを誘って職員室へ行くなぎさ。振られた時のほのかの反応が良い味出してます。ふたりがコンビ組んでいるのはクラス公認です。こういうところでもなぎさが人を引っ張っていく性格が出てて好きです。
話題の人であるよし美先生はきっぱり辞職を否定。仕事を続けることが離れて生活することを意味するのでほのかは寂しくないのかと問いますが、仕事が好きだから続けたいと話します。旦那の方も了解済み。結婚と仕事を天秤にかけてどちらかを捨てるのでは無く両立させたいという思考は現代的な感じですね。アナログですが女児向け番組だと「結婚=人生の最終目標」みたいなイメージがあるので、こういう結婚しても旦那と離れても仕事を続ける。という流れは新鮮です。自らの意思で道を進むというプリキュアらしい流れだと思います。
そんな先生に校長と教頭もお祝いの言葉。教頭は相変わらず結婚までが人生の時間でした。と余計なことを言ってくれます。結構リアルだな。結婚している人曰く「結婚すると幸と不幸の振幅が大きくなる。だから不幸(嫌)だと思う強さは強くなるが、反対に幸(良)と思う強さも強くなる」と言っていました。色んな経験をするし人間的に大きくなるよとも言っていましたね。まあ、私はほのかと結婚するんで問題ありませんが(それ妄想だ)。
よし美先生を見返した時になぎさは笑顔で、ほのかはちょっと憂いた表情だったのは印象的。その後の伏線になります。
クラスに戻って事の真相を教壇に上がって報告するふたり。クラスの皆さんがいますが、昼休みだよね?そんな中、前回の予告から気になる娘(森岡唯)がクラスでプレゼントをしようと提案します。即承認。手作りのものという流れになりますが、ナイスアイデアは即座には思いつきません。
⑤プレゼント大作戦
雪城邸。メップル達に結婚式の説明をするふたり。なぎさは相変わらず食い気に走ります。ほのかがフォローします。永遠の愛と聞いてイチャつくメップルミップル。そんな2匹は放ってよし美が気にかかるほのか。離れ離れに暮らすことを心配しているようです。なまじそういう生活をしているだけに他人事ではありません。庭で遊んでいるお婆ちゃまと忠太郎を見ながら胸中を話します。そんな先生を応援したいとなぎさ。ほのからしいエピソードです。しかも久々に忠太郎も出てきて一石二鳥。
メップルミップルポルンが戯れていると、新しいクッションがあることに気付くなぎさ。アメリカンキルトという各種生地を集めて作ったクッションだそうです。どうやらプレゼントはキルトに決定のようです。全く関係ありませんが、建築方法で2バイ4というのがありますが、あれも昔アメリカとかで技術者が少なかったのを考慮して簡略化して建築する方法をあみ出したとか聞いたことがあります。無きゃ無いなりに考えるもんですね。
早速、放課後クラスでキルト製作に乗り出す一同。各自持ち寄った生地を使います。そして、そしてっ!真由!柏田!柏田真由っ!!どんなに待ちわびたでしょうか。4話以降全く音沙汰無しでEDの行進には出てくるけど微塵にも話に絡まなかった彼女。そんな彼女の晴れ舞台です。美術部だけあってデザイン担当です。ちゃんと役割あります。忘れている人もいそうですが、彼女は美術部でマリオ・ピッカリーニのファンというマイナーにマイナーを乗じたようなキャラであり、なぎさに憧れて髪型を真似たというエピソードがあります。決してなぎさの人望をアピールするために使い捨てられたキャラではありません。多分。あとなぎさの劣化コピーと呼ばないように(特に私)。個人的に結構好きなキャラです。
聖子といいやっとクラスの顔が揃ってきた感じですね。やっぱり学園ものである以上クラスの面子は大事です。名前は呼ばれないものの森岡嬢も今後絡んでくるのか期待したい。そーいえば、後半(26話以降)になってユリコ出てきてないような・・・
裁縫については夏子と京子がコスプレで鍛えた腕で・・・とさり気なく大胆にカミングアウトしながらキャラを立たせます。隠したいんだか見せたいんだかよく分らない人達です。「とっととだし」とツッコむなぎさは上手い。
そんな折、先生が教室に入ってきます。プレゼントは内緒にしたいので何とか誤魔化さなければなりません。なぎさはとっさの思いつきでサンバと答えます。とりあえず強引に踊りだす一同。ほのかのそれはサンバじゃないような・・・とにかくノリ良い人達で良かったです。あらゆる意味で凄い光景です。後ろの方で目がテンになっている生徒がいます。気持ちは分ります。しかし、何としてでも先生を驚かし喜んでもらいたいという気持ちを評価してやってください。
なぎさマンション。部屋で裁縫をするなぎさですがメップルに指を縫っているみたいだと揶揄されます。裁縫苦手のご様子。そこへ母が入ってきます。なぎさに縫い方を伝授する母。母と娘の触れ合いと技術継承です。なぎさも母に感心します。お父さんも惚れるわけだ、とかプロポーズはどっち?の言葉を聞いて照れる母。可愛いなオイ。しなをつくるあたりまんざらでもない様子。
なぎさは自分の結婚式を想像します。傍らにいるのは藤P。いつの間にか寝ています。可愛いというか不気味な感じです。
あと一日。放課後クラスで裁縫です。縫い方は上手くなっているもののスカートまで縫いつけてしまったなぎさ。笑いが起きます。みんな多少なりとも疲れているでしょうから丁度良い息抜きです。ほのかもあと一日、頑張ろうと励まします。何気にクラス委員長ですが、クラスの中に溶け込んでいる事もあって義務感というよりは、クラスの一員として仲間としての発言のようにも感じます。最近は運動会や文化祭など仲間内で協力してイベントを行う回が多かったのでこういう打ち解けた雰囲気は自然です。上述の2学期ということもあるし、共同イベントを経験していることで一体感が生まれていますね。
⑥結婚式
当日。ウェディングドレスに身を包むよし美先生。様になっています。会場では角澤がグラスを磨いています。ついでにグラスタワーまで作ります。周囲からは驚きの声が上がりますが、あんまり式とは関係ないので片付けるのが面倒そうです。当の角澤はなぎさ達の動向をチェックします。
プレゼントを抱えて物置室みたいなところに入るなぎさとほのか。一時仮置きのようです。メップルミップルが警戒の声を上げますがなぎさは気に留めません。周りにある道具に興味を示します。ウェディングケーキを見つけて近寄るなぎさ。作り物なのでガッカリです。余談ですがビジュアルファンブックのCDにも似たような会話があります。
和んでいるといきなりケーキがふわふわ浮遊。風船もパンパン割れます。ポルターガイストです。出たメポー(ミポー)とハモります。何気にメップルミップルを前に突き出しているのはイザという時盾にする気なのかもしれません。そして極め付けで壁を打ち破って現れるジュナ。入り口から入れよ。
⑦招かざる客
結婚式は邪魔させないと変身するふたり。すぐそばにあったプレゼントを置いてあるテーブルごと蹴るジュナ。すんごい分りやすい態度です。それを見たふたりは激怒します。無言のまま突進してくるジュナと交戦しますが例によって劣勢です。廊下から出るプリキュアを追って天井を破って出てくるジュナ。出口から追えよ。
結婚式が台無しになってしまうかもしれないということに意識が集中するふたりですが、ジュナはそんなことは意に介しません。連携攻撃でジュナの体勢を崩します。ふたり居るメリットは大きいです。
その頃、外の会場では結婚式が始まろうとしています。参列者の中に校長、教頭、風間先生がいます。
舞台をフロアらしきところに移してバトル続行。ジュナはプリキュアにこんな小さいことに構っている暇は無いのだぞと言います。まあ、世界の命運をかけているといってもいいので言っていることは正しいです。しかし、プリキュアは「小さい」という事に反発します。幸せを歩もうとすることを足蹴にされてはたまりません。ぶっちゃけ話が全くかみ合ってませんがそれは最初からです。おおざっぱに言えば、ドツクゾーンは大儀を、プリキュアは日常を優先しています。ドツクゾーン的には「そもそもこの世界は俺達のモノになるんだから、お前らは何をやっても無駄だ」だしプリキュア的には「何勝手に決め付けてんだよ、自分の道は自分の足で進むんだ」と言っている。マクロとミクロの違いというか何と言うか。理不尽な押し付けに屈することなく、自分の生きる世界を(日常という小さな枠組みを肯定して)大切に生きたいというテーマなのでアンチテーゼとして(適切かは微妙だけど)のドツクゾーンの言い分とその反発はこんな感じになるのかな。5話のピーサードとほのかの直球勝負みたいな言い合いの方がスマートな気はします。
プリキュア目掛けて突進ダイブするジュナ。壁に突っ込んだので身体の形に凹まします。今日は突撃が多いです。チェスで負けたんでストレス解消したいのかもしれません。
突風を受けたり、花瓶の破片攻撃を受けたりするプリキュア。小さい奴(ポルン)が居なければなにもできないのか?と挑発するジュナにプリキュアはマーブルスクリューを放ちます。単体でも打ち返せるだけの力を持ったジュナが優勢に思えますが、「今日はよし美先生にとっても私達にとっても大事な日。あなたなんかに邪魔はさせない」「今日がよし美先生にとって永遠に記憶に残る最良の一日にするために」ふたりの強い意思が生んだパワーがジュナを圧倒します。カッコイイ!!あの床を踏み抜くかと思わせる踏ん張りとスクリューを放つポーズが最高です。個人的に最高にカッコイイマーブルスクリューです。大の字になって消えるジュナ。この人妙に今日テンション高いなぁ。
⑧贈り物
プレゼントが無事なことに安心するふたり。急いで式場に行きます。その途中クラスの人達と合流します。まるで御輿を担ぐかのような格好で走る一同。式も最終段階のようです。幸せそうな先生に歓心するふたり。みんなで作ったキルトを先生に巻き付けながら渡します。みんなで祝います。旦那方に離れてても大切にしてくださいね、と声援を送ります。よし美先生はお礼を言いながら、旦那の転勤が取りやめになったことを発表します。何で取りやめになったのか、取りやめになって大丈夫なのかは分りませんが万事OKです。
最後に投げられるブーケを教頭がヘディングしてなぎさに渡ります。お約束なオチです。
⑨次回予告
よっしゃ!ユリコだ!来週も楽しさ確定です。ブーケ貰って次の回には外泊とはやるななぎさ(何か違う)。ユリコと志穂理奈の絡みとか気になりますね。
○トピック
今回は(も)楽しい話でしたが、個人的には久々の面白い回でした。私の勝手な使い分けですが「面白い」は興味深いと読み替えても良いです。ストーリー的なテーマを体現した回はやっぱ面白いです。
やってくれましたマーブルスクリュー強化。絶対やってくれると思っていたんですが、今回のこの流れなら文句無しです。31話の時の感想で、スクリューはふたりだけの力では限界だろうということをストームの理由として書きましたがまだまだ余地はあるようです。意思の強さが力になっているのでパワーアップするのは問題ないんですが、問題はその動機です。
今回のふたりの意思の根源は幸せになって欲しい、結婚式を守りたいというものでした。なんつーか、もう、プリキュア的直球勝負ですね。日常の大切さや重要さは最早語る必要もありませんが、結婚はその日常と幸せを代表するイベントです。そしてそれに近い距離で関わっていたふたりにとっては絶対に成就させなければならないイベントです。世界の命運がどうのこうとか、プリズムストーンがどうのこうのなんかよりも重要で大切なこととして意識されるはずです。今まで、負けた時の意思は「負けられない」というものでした。あるいはダメもとでやってみる。「~ない」という気持ちって否定ですよね。よく行動の指針で「~しない」よりも「~する」の方が良いと聞きますが、それと一緒で「負けられない」という気持ちよりも「守りたい」「~したい」って意思は強いものだと思います。肯定することの力というか。5話や11話のときのように片方が怒りに燃えて火力が上がるエピソードがありましたが、今回はそれとは全く逆で、ふたりが同時に同じ目標のために力を合わせて成就したい、という意思はプリキュアの本来のテーマだと思います。そーいえば11話の時にそんな感想書きました。読み返すの面倒だと思うので下に抜粋。
「今は片方の怒りという感情を使っていますが、多分コレは最終的には両方が怒りでは無く他者を守ろうとする、または邪悪な心を浄化せんとするベクトルに向くのではないかと思う。プリティ・キュア(癒す、治す)だし。お互いが同じベクトルで強い意志を持ったときプリキュアは本当の力を発揮する・・・はず。ってかそういうの燃え。」
協力、信頼、日常、守るべきもの、それらを大切にして力にして進むのはプリキュアのメッセージですよね。
コラム4「ドラマCD「ぶっちゃけお江戸でござる!?」&ビジュアルファンブック」
発売時期が近いファンアイテムということでまとめて紹介。基本的にネタバレ&その感想です。
○ドラマCD「ぶっちゃけお江戸でござる」
①概要
パッケージの表はプリキュアのふたりの驚いた表情。裏はほのかになぎさが抱きついている(メップルミップルは幽霊の真似をしている)。タイトルとパッケージが結びつかない。明らかに地雷(内容がつまらない)臭そうな雰囲気をかもし出している(実際の中身は非常に楽しい)。
全体量は30分8秒。流れはアバンタイトル→OP曲→本編(インターミッション含む)→ED曲。TV本編と同じような感じで進む。登場人物はなぎさ、ほのか、メップル、ミップル、志穂、理奈、あかね、ポイズニー、キリヤ、イルクーボ、ザケンナー。イルクーボのことをなぎさ達が知っていてポイズニーがいることから本編19話と20話の間あたりの話になるが、コメディ色が強いので基本的には番外的なパラレルだと考えられる。もしくは、ドツクゾーンの人達があまりにはちゃけ過ぎていたので本編では公開する事が出来ず封印された歴史として眠っていたと考えてもいいかもしれない。
②内容
なぎさからの誘いで大江戸スタジオに来るなぎさ、ほのか、志穂、理奈。目的は「遠山の金さん銀さん」に会うため。なぎさは時代劇ファンらしい。ほのかもなぎさからビデオを借りていたので知っている模様。ただ、あまり好きなようでは無さそう。
場内で罠をしかけるポイズニー達。実はこの一件はポイズニー達が仕組んだのだった。ポイズニーが団子屋やっていたり、イルクーボが虚無僧になって尺八吹いてたり、キリヤはツッコミ担当やってたり、あかね女史はあいも変わらずたこ焼屋をやっていたりする。なぎさ達の「遠山の金さん銀さん」コントもある。
お化け屋敷に入る一同。なぎさは怖がり気味。本編29話の肝試しはなんとも無かった割にこういうのはダメらしい。あかね女史の人魂たこ焼を見た一同は各々逃げ出し散り散りになってしまう。ほのかは人魂を見て「発光剤の入ったポリプロピネン繊維を使っているみたいね」と流石な態度。下心アリアリで誘う男性にとっては誤算でしょうな(いや、こちらから抱きつけば良いのか)。独りのなぎさに迫るイルクーボ(変装)。しかし、ほのかのお茶目(脅かし)によりなぎさは逃亡。偶然にも危機を回避する。ちょっと可哀想なイルクーボ。ポイズニーのツッコミも入る。
何はともあれ合流する一同。忍者軍団を見て盛り上がるのだが、実はザケンナーな罠。何とか回避しつつ、志穂と理奈をあかね女史の屋台に誘導する。たこ焼屋から借りたオタマで手裏剣を弾くなぎさ。凄い。オタマを投擲しザケンナーを倒すが、変わり身の術を使い逃げる。やるなザケンナー。しかも、身代わりはゾウ。もう、何がなんだか。
なぎさはほのかはザケンナー退治のためふたりで突貫。しかし、スタッフに扮したイルクーボの陰謀によりスタジオに入る。スタジオの中で待ち受けるのは芝居がかった口調のイルクーボ。ザケンナー侍軍団が迫る。変身するふたり。変身後の口上を時代劇風にアレンジするブラック。
何だかんだでみんな時代劇モード。ザケンナーを量産している映写機を破壊することでイルクーボも撤退し平和が戻る。(音声だけなので戦闘シーンはえらく短い)
作戦失敗後の会話が漫才気味のイルクーボとポイズニー。キリヤはツッコミ担当。
合流する一同。遠山の金さん銀さんを見つけたなぎさはサインを貰うためにダッシュ。ほのかは呆れつつもサインが欲しくてダッシュ(何だかんだ言ってハマっているらしい)。きっと志穂と理奈はポカンとその様子を見ていたのではないかと思う。
インターミッションとして、各トラックの間に子ネタが入る。ポイズニーがなぎさとほのかに変装してそれぞれを騙そうとする。基本的にはポイズニーメイン。なお、ドツクゾーンで小料理屋を営むというネタも披露するが、キリヤの「闇の住人には食べ物は必要ないんだよ」の一言でご破算。ポイズニーは団子食っていたが、エネルギーとして摂取する必要がないという意味だろう。なお、ポイズニーは経済学部卒業らしい。ドツク大学?
③所感
とにかく楽しい。ドツクゾーンの人達がギャグキャラなのでドタバタコメディとして観賞できる。本編でこれをやってしまうとシリアスさや真面目な雰囲気が伝わらないのでタブーだろうが、サブメディアとして使うのは正解だろうと思う。ただ、メインターゲットの子ども達がこのCDを聴くかどうかは疑問。ドラマCD自体がファンアイテムとしてマニアックな位置にあると思うので、子どもが欲しがるとは思えない(CD自体があると知らないのでは?)。こういうのは大きいお友達が買うんで販売的には問題なのかもしれないが、是非とも子ども達も聞いて欲しい内容です。無論、大きいお友達も十分に(子ども以上に)楽しめます。
○ビジュアルファンブック
とりあえず大きい。A4よりちょい大きめ。前ページカラー。内容は書き下ろしイラスト、本編26話ダイジェスト、設定画、声優・製作スタッフインタビュー、カードダス3弾までのイラスト、プリキュア関連商品リスト、またみてねのイラスト、おまけでCD&ナギップルカード。特筆すべきはCDだが、またみてねイラストと製作者コメントが載っているのもニクイ演出だ。総じて良い作りだと思う。定価で2100円なので当然と言えば当然だが、値段相応の価値はあると思う。というか、プリキュア好きなら値段で買ってはいけない。
①本
本編ダイジェストは大百科と大差は無い。カラーなので見やすい。8話は見開きになっていて扱いは良い。男子中等部がどこにあるのかはやはり分らない。個人的に設定画にある小田島先輩のキラキラオーラをかもし出している絵が面白い。書き下ろしイラストにも登場していて意外と重宝されているのかもしれない。
声優&スタッフインタビューは製作側の意気込みを感じる。多分にリップサービスが入っているだろうと思うが、それでもファンの希望や夢を壊してはいけないし製作側が作品を愛してくれるのは(当然であっても)とても嬉しい。声優の本名女史とゆかな女史のなぎさとほのか観がキチンと作られているのも良かった。特にゆかな女史のほのかの二面性(日常と戦闘パートの性格の違い)についてはなるほどと思った。
製作側としては結構急ピッチで作ったことが分る。それでも新しいものや作品のテーマを中心にして作ろうとしたことがインタビューで分るし、何よりもそれは本編を見ていて分ったことだ。シリーズディレクターである西尾氏のコメントで「相手が自分とは絶対に違う個なんだということを認識したうえでの信頼」と述べているように、今振り返れば序盤の8話まで私自身その部分を中心に見てきた。最近は仲良しのイメージが定着しているのであまりそういう感じはしなくなってきているが、時折ほのかが言う「なぎさってヘン」というセリフはその部分を浮き立たせていると思う。今後もふたりがお互いに「ええ!?」と思う反面「流石ほのかだ」「やっぱりなぎさね」という流れを継続して欲しいです。
もう一点、西尾氏のコメントで個人的に好感を持ったことがある。「実は喧嘩したら変身できなくなるという案もあったんですよ。ただそれをやると日常描写が無意味になってしまうんです。危機的経験を共有したから仲がよくなったと捉えられるのがくやしいですからね」流石プリキュアのテーマ性を考えた人だ。私の考え方とビタリ一致しました。そうなんですよ、これが重要なんですよ!戦いの中で芽生える絆というのは良くあることです。心理学的にも緊急事態時の信頼感向上云々はあるでしょう。でも、プリキュアに求められるのはそういうこっちゃないと思うんです。そんなのに頼らない絆なんですよ。日常という当たり前でありきたりな現実こそが一番大切で見失ってはいけないことです。ED曲で流れる歌詞しかり本編中での会話(日常に根ざしたイベントが多い。メップル達を「友達」として認識)しかり。
見ている子ども達は「戦闘」なんていう非現実的なことは起きない。プリキュアは確かに「戦闘」がキッカケでなぎさとほのかが知り合うことになったかもしれない。でも、その後に仲良くなったのは自分達(メップル達の助力はあるが)で少しずつ近づきながら誤解を生みながら獲得していった信頼感だと思う。愚痴たれながらも弟を心配するなぎさや理屈っぽいけど人の心を大切にするほのかがお互いに良いと感じたからなり得る関係なわけで、それは日常をとおしての確かな強い信頼感だと思う。
欲を言えばもっと本編でそういう微妙な距離感を詰めていく展開が見たかったというのもあります。まあ、8話の影響が如何にふたりにとって大きかったかという意味でもあるので一概に良し悪しを言えるわけじゃないけど。ただ、お互いに少しずつ知らない部分を見つけたり変化があたりするエピソードも多いので、その辺はキチンと考慮して作られているのだと感じます。
②CD
色んな意味で凄い。本がオマケかと思えるほどのオーラを出している。開始早々、調子が外れているんだか合っているんだか分らない歌声が聞こえる。なぎさとほのかがOP曲を歌っているのだ。内容はふたりがパーソナリティとなって視聴者からの質問やおたよりに答えていく方式。
まず開始早々、「なぎなぎとほのほののふたりはプリキュアビジュアルファンブック大質問コーナー」「もう、いやっ」「決まった!」から度肝を抜かれる。流石ファンブックだ。受けて側の期待を裏切らないどころかそれ以上のモノを出してくる。
各種質問やおたよりに過去の回想を振り返りながらふたりが答えてくれる。久々にブレキストン博士のネタを聞いた。小田島先輩の回で黒板消しダンスにも触れておりかなり上手い。ふたりの特色を出しながら、過去の回想と決意、メップルミップルポルンをパートナーとして認めているなどキチンとプリキュアしている。
堂々と「お江戸でござる!?」や今回のなぎほのOP曲の宣伝(12月発売)をしているのも流石。どうやらサブメディアとして連携している様子。つまりは買えということだ。勿論買います。
○ドラマCD「ぶっちゃけお江戸でござる」
①概要
パッケージの表はプリキュアのふたりの驚いた表情。裏はほのかになぎさが抱きついている(メップルミップルは幽霊の真似をしている)。タイトルとパッケージが結びつかない。明らかに地雷(内容がつまらない)臭そうな雰囲気をかもし出している(実際の中身は非常に楽しい)。
全体量は30分8秒。流れはアバンタイトル→OP曲→本編(インターミッション含む)→ED曲。TV本編と同じような感じで進む。登場人物はなぎさ、ほのか、メップル、ミップル、志穂、理奈、あかね、ポイズニー、キリヤ、イルクーボ、ザケンナー。イルクーボのことをなぎさ達が知っていてポイズニーがいることから本編19話と20話の間あたりの話になるが、コメディ色が強いので基本的には番外的なパラレルだと考えられる。もしくは、ドツクゾーンの人達があまりにはちゃけ過ぎていたので本編では公開する事が出来ず封印された歴史として眠っていたと考えてもいいかもしれない。
②内容
なぎさからの誘いで大江戸スタジオに来るなぎさ、ほのか、志穂、理奈。目的は「遠山の金さん銀さん」に会うため。なぎさは時代劇ファンらしい。ほのかもなぎさからビデオを借りていたので知っている模様。ただ、あまり好きなようでは無さそう。
場内で罠をしかけるポイズニー達。実はこの一件はポイズニー達が仕組んだのだった。ポイズニーが団子屋やっていたり、イルクーボが虚無僧になって尺八吹いてたり、キリヤはツッコミ担当やってたり、あかね女史はあいも変わらずたこ焼屋をやっていたりする。なぎさ達の「遠山の金さん銀さん」コントもある。
お化け屋敷に入る一同。なぎさは怖がり気味。本編29話の肝試しはなんとも無かった割にこういうのはダメらしい。あかね女史の人魂たこ焼を見た一同は各々逃げ出し散り散りになってしまう。ほのかは人魂を見て「発光剤の入ったポリプロピネン繊維を使っているみたいね」と流石な態度。下心アリアリで誘う男性にとっては誤算でしょうな(いや、こちらから抱きつけば良いのか)。独りのなぎさに迫るイルクーボ(変装)。しかし、ほのかのお茶目(脅かし)によりなぎさは逃亡。偶然にも危機を回避する。ちょっと可哀想なイルクーボ。ポイズニーのツッコミも入る。
何はともあれ合流する一同。忍者軍団を見て盛り上がるのだが、実はザケンナーな罠。何とか回避しつつ、志穂と理奈をあかね女史の屋台に誘導する。たこ焼屋から借りたオタマで手裏剣を弾くなぎさ。凄い。オタマを投擲しザケンナーを倒すが、変わり身の術を使い逃げる。やるなザケンナー。しかも、身代わりはゾウ。もう、何がなんだか。
なぎさはほのかはザケンナー退治のためふたりで突貫。しかし、スタッフに扮したイルクーボの陰謀によりスタジオに入る。スタジオの中で待ち受けるのは芝居がかった口調のイルクーボ。ザケンナー侍軍団が迫る。変身するふたり。変身後の口上を時代劇風にアレンジするブラック。
何だかんだでみんな時代劇モード。ザケンナーを量産している映写機を破壊することでイルクーボも撤退し平和が戻る。(音声だけなので戦闘シーンはえらく短い)
作戦失敗後の会話が漫才気味のイルクーボとポイズニー。キリヤはツッコミ担当。
合流する一同。遠山の金さん銀さんを見つけたなぎさはサインを貰うためにダッシュ。ほのかは呆れつつもサインが欲しくてダッシュ(何だかんだ言ってハマっているらしい)。きっと志穂と理奈はポカンとその様子を見ていたのではないかと思う。
インターミッションとして、各トラックの間に子ネタが入る。ポイズニーがなぎさとほのかに変装してそれぞれを騙そうとする。基本的にはポイズニーメイン。なお、ドツクゾーンで小料理屋を営むというネタも披露するが、キリヤの「闇の住人には食べ物は必要ないんだよ」の一言でご破算。ポイズニーは団子食っていたが、エネルギーとして摂取する必要がないという意味だろう。なお、ポイズニーは経済学部卒業らしい。ドツク大学?
③所感
とにかく楽しい。ドツクゾーンの人達がギャグキャラなのでドタバタコメディとして観賞できる。本編でこれをやってしまうとシリアスさや真面目な雰囲気が伝わらないのでタブーだろうが、サブメディアとして使うのは正解だろうと思う。ただ、メインターゲットの子ども達がこのCDを聴くかどうかは疑問。ドラマCD自体がファンアイテムとしてマニアックな位置にあると思うので、子どもが欲しがるとは思えない(CD自体があると知らないのでは?)。こういうのは大きいお友達が買うんで販売的には問題なのかもしれないが、是非とも子ども達も聞いて欲しい内容です。無論、大きいお友達も十分に(子ども以上に)楽しめます。
○ビジュアルファンブック
とりあえず大きい。A4よりちょい大きめ。前ページカラー。内容は書き下ろしイラスト、本編26話ダイジェスト、設定画、声優・製作スタッフインタビュー、カードダス3弾までのイラスト、プリキュア関連商品リスト、またみてねのイラスト、おまけでCD&ナギップルカード。特筆すべきはCDだが、またみてねイラストと製作者コメントが載っているのもニクイ演出だ。総じて良い作りだと思う。定価で2100円なので当然と言えば当然だが、値段相応の価値はあると思う。というか、プリキュア好きなら値段で買ってはいけない。
①本
本編ダイジェストは大百科と大差は無い。カラーなので見やすい。8話は見開きになっていて扱いは良い。男子中等部がどこにあるのかはやはり分らない。個人的に設定画にある小田島先輩のキラキラオーラをかもし出している絵が面白い。書き下ろしイラストにも登場していて意外と重宝されているのかもしれない。
声優&スタッフインタビューは製作側の意気込みを感じる。多分にリップサービスが入っているだろうと思うが、それでもファンの希望や夢を壊してはいけないし製作側が作品を愛してくれるのは(当然であっても)とても嬉しい。声優の本名女史とゆかな女史のなぎさとほのか観がキチンと作られているのも良かった。特にゆかな女史のほのかの二面性(日常と戦闘パートの性格の違い)についてはなるほどと思った。
製作側としては結構急ピッチで作ったことが分る。それでも新しいものや作品のテーマを中心にして作ろうとしたことがインタビューで分るし、何よりもそれは本編を見ていて分ったことだ。シリーズディレクターである西尾氏のコメントで「相手が自分とは絶対に違う個なんだということを認識したうえでの信頼」と述べているように、今振り返れば序盤の8話まで私自身その部分を中心に見てきた。最近は仲良しのイメージが定着しているのであまりそういう感じはしなくなってきているが、時折ほのかが言う「なぎさってヘン」というセリフはその部分を浮き立たせていると思う。今後もふたりがお互いに「ええ!?」と思う反面「流石ほのかだ」「やっぱりなぎさね」という流れを継続して欲しいです。
もう一点、西尾氏のコメントで個人的に好感を持ったことがある。「実は喧嘩したら変身できなくなるという案もあったんですよ。ただそれをやると日常描写が無意味になってしまうんです。危機的経験を共有したから仲がよくなったと捉えられるのがくやしいですからね」流石プリキュアのテーマ性を考えた人だ。私の考え方とビタリ一致しました。そうなんですよ、これが重要なんですよ!戦いの中で芽生える絆というのは良くあることです。心理学的にも緊急事態時の信頼感向上云々はあるでしょう。でも、プリキュアに求められるのはそういうこっちゃないと思うんです。そんなのに頼らない絆なんですよ。日常という当たり前でありきたりな現実こそが一番大切で見失ってはいけないことです。ED曲で流れる歌詞しかり本編中での会話(日常に根ざしたイベントが多い。メップル達を「友達」として認識)しかり。
見ている子ども達は「戦闘」なんていう非現実的なことは起きない。プリキュアは確かに「戦闘」がキッカケでなぎさとほのかが知り合うことになったかもしれない。でも、その後に仲良くなったのは自分達(メップル達の助力はあるが)で少しずつ近づきながら誤解を生みながら獲得していった信頼感だと思う。愚痴たれながらも弟を心配するなぎさや理屈っぽいけど人の心を大切にするほのかがお互いに良いと感じたからなり得る関係なわけで、それは日常をとおしての確かな強い信頼感だと思う。
欲を言えばもっと本編でそういう微妙な距離感を詰めていく展開が見たかったというのもあります。まあ、8話の影響が如何にふたりにとって大きかったかという意味でもあるので一概に良し悪しを言えるわけじゃないけど。ただ、お互いに少しずつ知らない部分を見つけたり変化があたりするエピソードも多いので、その辺はキチンと考慮して作られているのだと感じます。
②CD
色んな意味で凄い。本がオマケかと思えるほどのオーラを出している。開始早々、調子が外れているんだか合っているんだか分らない歌声が聞こえる。なぎさとほのかがOP曲を歌っているのだ。内容はふたりがパーソナリティとなって視聴者からの質問やおたよりに答えていく方式。
まず開始早々、「なぎなぎとほのほののふたりはプリキュアビジュアルファンブック大質問コーナー」「もう、いやっ」「決まった!」から度肝を抜かれる。流石ファンブックだ。受けて側の期待を裏切らないどころかそれ以上のモノを出してくる。
各種質問やおたよりに過去の回想を振り返りながらふたりが答えてくれる。久々にブレキストン博士のネタを聞いた。小田島先輩の回で黒板消しダンスにも触れておりかなり上手い。ふたりの特色を出しながら、過去の回想と決意、メップルミップルポルンをパートナーとして認めているなどキチンとプリキュアしている。
堂々と「お江戸でござる!?」や今回のなぎほのOP曲の宣伝(12月発売)をしているのも流石。どうやらサブメディアとして連携している様子。つまりは買えということだ。勿論買います。
第38話「ガッツでGO!亮太のおつかい大作戦」
○今週の出来事
①呼び出し
歯を磨きながら前回の回想をするなぎさ。9話でも似た様なことしてましたね。とりあえず、プリキュアが観衆の前に出た事はスルーのようです。前回を振り返りながら決意を固めるのは良いことです。そんな折、父親から電話がかかってきます。
②書類運搬
ほのかがなぎさのマンションを訪ねます。出迎える亮太。なんだか声が変ですが、変声期とかじゃなく、中の人が体調不良らしいです。折角の亮太話なのにタイミングが悪いです。どうやら今日はなぎさと一緒に買い物に行く予定だったようですが、なぎさが父親の書類を届けなくてはならなくなったのでご破算ムードです。流石のほのかも落胆の表情を隠せません。5話でぎこちなく買い物していた当時とは雲泥の差です。趣味が違いそうですがどういうとこ行くんでしょ?
その様子を見ていた亮太は自分が書類を届けると申し出ます。しかし、亮太は会社に行った事が無いので心配です。ほのかのポイント稼ぎか?と茶化すなぎさですが、亮太は頑として受け付けません。強硬な姿勢になぎさもほのかも青ざめて目が点になります。なぎさはもとからですが、ほのかの顔が崩れるのは面白いです。亮太は小学5年らしいですがその割に幼い気はします。とはいえ、いっぱしのプライドはある年齢なのでミッションチャレンジです。
③追跡・調査
亮太を駅まで送るなぎさとほのか。なぎさは心配らしく何度も亮太に行き方を説明します。なんだかんだで弟思いなのです。その隣で見ているほのかは楽しそうです。水族館の時もそんな感じでしたね。
亮太に秘密の手帳を授けるなぎさ。出発する亮太。ほのかはなぎさに付いて行ったら?と提案します。なぎさが亮太を心配していることを知っているので気を利かせているようです。兄弟がいないほのかにとってはなぎさ姉弟は良い見本なのでしょう。亮太の後を追いかけます。
洋館。ベルゼイ老はお茶の飲みながら「あいつは一体何だ?」と疑問の声。どうやらポルンの事を言っているようです。角澤はひねりつぶしてしまえと強気な発言ですが、ベルゼイ老は記憶にも無いので気になっているようです。ポルンの力には何か秘密があるのでは?と疑う三人。角澤の「そうだな?ベルゼイ・ガードルード」ってセリフがカッコイイです。フルネームで相手を呼ぶと雰囲気が増します。三人の話に一喜一憂していた番人は尋問されますがとぼけます。インコや執事に責められますが耐えます。結構大変です。
ポルンの調査にレギーネ嬢が名乗り出ます。いつものとおり聞き取れないので、毎度の大声を出します。完全にパターン化しましたね。
ポルンがプリズムストーンの力を持っているとは考えに至っていない三人。プリズムストーンの力が無くなったと同時にポルンの力が発動し始めたので疑ってもいいような感じですが、如何せん情報不足なのでしょう。単純に凄い奴かもしれないし、イルクーボですら制御しきれなかった力をぬいぐるみみたいなポルンが制御できるとは考え難いのかもしれません。プリキュア側が三人の居場所や素性(表の顔)を知らないように、ドツクゾーン側もプリキュアについて知らないことがあるって展開は良いですね。読み合いという感じにはならないでしょうが、仕掛ける口実や情報取得のイベントが起こせます。
④初めてのおつかい
どうやらいきなり方向を間違えたらしい亮太。なぎさとほのかは亮太に気付かせるべく思案します。思いついたなぎさはメップルミップルに愛の語らいをしてもらいます。あざといくらいに方向を間違ってしまったというカップルトークをさせます。語尾のメポミポをいちいち抑えるのは大変らしいです。苦労の甲斐あって亮太の誘導に成功します。それにしても電車の車両継ぎ目にいるとグラグラして酔わないか心配です。
次の駅で乗り換える亮太。なぎさとほのかも急いで乗り継ぎます。作戦成功!と手を叩き合うなぎさとほのか。楽しそうです。買い物ではありませんが、これはこれでデート(?)として成立しています。あと、尾行についてはほのかから実体験を交えたアドバイスがされていると思います。
マンション。なぎさ母が帰ってきますが誰もいません。置手紙を見るとなぎさは買い物。亮太は書類届けと書いてあります。
亮太の様子を見ながら一安心するふたりですが、突然バックからポルンが飛び出してきます。「隣は闇ポポ」と予言。しかし、電車の中なので周りから視線を集めます。ポルンをぬいぐるみに見立てて誤魔化すふたり。一応カモフラージュ成功です。
「隣は闇」の言葉が気にかかるほのかはもしかしたら亮太の隣に闇の戦士がいるのでは?と亮太のいる車両に目を向けます。すると、分りやすいくらいにあやしそうなサングラスをかけたスーツ姿の男がいます。なぎさ達は車両の継ぎ目扉に寄って伺います。メッチャ周りから不振がられそうです。特になぎさはガラスに張り付きすぎです。余計見え難いと思います。男は亮太の隣に立ちますが、くしゃみをした弾みでサングラスが外れます。タレ目で普通の人のようです。安心して座席にしなだれかかるなぎさとほのか(ほのかはなぎさにしなだれかかっている)。他人のソラマメ二つ。とヘンなことわざを言うなぎさにほのかは「それを言うなら他人の空似。瓜二つと混ぜないで」とツッコミます。なぎさの誤植も段々高度になってきました。それを正確に突っ込めるほのかも大したものです。周りの客からはこのふたりの方が怪しまれています。
父親のオフィス。心配した母は父に電話します。心配する母ですが父は冷静に指示します。亮太を信頼する言葉をかけ母には家で待機してもらいます。なかなか器の大きい人です。それでも、亮太一人ではちょっと心配のようです。
⑤縁の下の力持ち
電車が目的の駅に着きます。すぐに会社に向かうのかと思えば、売店のジュースに目が行きます。影で見ていたなぎさは愚痴たれますが、ほのかはお姉さんソックリと楽しそうです。言い返せないなぎさの表情がナイス。
お金を払おうとした亮太ですが、道案内の紙が飛ばされて車両案内の電光掲示板の上に乗っかってしまいます。手が届かず慌てる亮太を何とかするために思案するふたり。良い子はコミューンを(紙を落とすために)投げてはいけません。
思いついたなぎさ(こういう時の臨機応変さは流石)は、駅に設置してある案内マイクを使って私用で亮太を誘導します。このふたり結構迷惑です。駅員に声をかけられた時のほのかの表情が面白いです。あと、父の名前の読み方は「岳(たかし)」と読むようです。
何とか目的地へ近づいていく亮太。小5とはいえ結構な道のりです。電車はまだしも、出口が一杯あるとこは面倒です。私は方向音痴なので案内があっても普通に迷いそうなルートです。
道を歩いているお婆さんとぶつかってしまう亮太。郵便局を探しているお婆さんの手伝いを始めます。ここで見捨てては男の沽券に関わります。この辺はなぎさの弟らしく人情派です。しかし、それをポストの裏で見守っているふたりは気が気ではありません。タイムリミットはそろそろです。
お婆さんを郵便局まで送り届ける亮太。ほのかも褒めます。おお、亮太、知らないところでほのかの好感度アップです。しかし、あと何億ポイント稼げばいいのかは誰にも分かりません。
時間をロスしてしまったので先を急ぎます。が立ち止まって思案。案内の紙を無くしてしまったので住所が分らない様子。なぎさは影から思い出すのよ!と声援をかけます。出掛けのなぎさの言葉を思い出した亮太は秘密の手帳を開きます。すると中は小銭の標本。どうやらヘソクリのようです。奥のページに住所とタクシーに乗れとのメッセージ。総額いくらあるのかはわかりませんが、結構危険な切り札です。いざとなれば父親から出してもらう手もあるから何とかなるか。
姉の気遣いに感動する亮太。タクシーを呼び止めますが、住所を聞いて目的地に徒歩で向かいます。亮太なりに姉に応えなければなりません。淡い姉弟愛です。それを見たほのかの笑顔もステキです。本当にほのかにとっては良い姉弟の見本です。
亮太の後を追うふたり。その後にはレギーネ嬢の不安そうな表情。実はここまで来るのに結構迷ったのかもしれません。
⑥隣は闇
最後の選択。2つのビルのどちらか迷う亮太。駅から右とはいうものの、駅が分らないので当てずっぽうで行きます。外れです。勝負運無いですね。何とかビルみたいに名前で言った方が分りやすいかもしれません。
エレベータで27階へ行く亮太。止めるために後を追います。しかし、エレベータの中でメップルとポルンが警戒の声。どうやら隣の闇とはこのビルのようです。案の定轟音と揺れ。エレベータの扉が開くとそこにはレギーネ嬢。「知りたいの・・・」と小声で呟くレギーネ嬢にはぁ?となるふたり。いつもの如く変身するレギーネ。唯一変身シーンが固定化しているキャラです。
こちらも負けて入られません。変身です。
ザケンナーを召還するレギーネ。OAザケンナーに攻撃するホワイトですが捕まってします。ブラックも助けに入ろうとしますがマウス形の尻尾に弾かれます。戦闘力としてみれば大したことはないのでしょうが、図体がデカイので戦いにくいのかもしれません。
レギーネに怖がるポルン。ブラックが遮ります。ポルンの謎を確かめるためにブラックを攻撃するレギーネ。ブラックもレギーネに遅れを取りませんが、ザケンナーが攻撃してきます。閉鎖空間で図体の大きい相手はやはり不利のようで、ホワイトもオフィスに投げ飛ばされてしまいます。追い詰められ危うくビルから落ちそうになるブラック。何とか外壁にしがみつくブラックですが、レギーネが良い悪役っぷりで阻みます。復帰したホワイトが蹴りのポーズのまま壁をぶち破りレギーネの体勢を崩します。なかなか肉体派です。そんなことよりも片膝着くホワイトのアングルに感心する私は煩悩派です。
またしてもザケンナーにつかまり、なんだかよく分らないけど熱い光線を受けるプリキュア。赤外線とかだと身体に良いのかな?
ピンチのプリキュアを救うため、エボリューション・プリレットするポルン。ストームを発動しザケンナーを粉砕破壊します。結構具体的に壊します。しかし、会社は元通りです。安心したポルンもブラックに飛びつきます。懐いているようです。レギーネはポルンに気付いたのでしょうか?無理っぽいなぁ。
⑦お届け
無事に父に書類を送り届ける亮太。父も亮太を褒めます。そして後についてきたふたりに気付きます。
食卓。亮太を褒めちぎる両親。なぎさはちょっとふて腐れ気味です。なぎさの不満とは裏腹に亮太はご機嫌です。褒められるためにやったわけではないのですが、全く評価されないというのも面白くない様子。食事も半端に出て行こうとします。しかし、ちゃっかり気付いていた父はなぎさに(亮太に気付かれないよう)お礼を言うのでした。
部屋に戻り嬉しがるなぎさ。ふと机を見ると手帳と亮太のメモがあります。生意気なメッセージが書かれていますが一銭も使わずに返した亮太になぎさも感動します。この姉弟はお互いに素直じゃありませんが、優しさと愛に溢れています。
また食卓に戻るなぎさ。父のヘンなギャグも交えて家族団欒です。優しさと愛に溢れています。
⑧またみてね
なぎさのウェディングドレスの相手は、ほのかなのか藤Pなのか。それよりも母理恵さんの表情が可愛いです。
○トピック
今回も楽しい話でした。最近は安定して話が続いていますね。個人的には世間的に評価の悪い32話のポルンカーニバルが好きだったりします。
話が進展しない代わりに、キャラの魅力を引き立たせるエピソードが入るのは良いことです。今回はひたすらに美墨家の両親(特に父)が良い味出していましたし、姉弟愛もそれを見守るほのかも良かったです。ちゃんと子どもを理解してあげられる両親と姉弟を理解してあげられる友達。
さあ、次回はいつの間にか結婚のよし美先生と、一発なのか新キャラなのかわからないが面白ろそうな人が出てくる様子で期待大です。予告の「また食べ物ですか」ってツッコミはナイスです。
①呼び出し
歯を磨きながら前回の回想をするなぎさ。9話でも似た様なことしてましたね。とりあえず、プリキュアが観衆の前に出た事はスルーのようです。前回を振り返りながら決意を固めるのは良いことです。そんな折、父親から電話がかかってきます。
②書類運搬
ほのかがなぎさのマンションを訪ねます。出迎える亮太。なんだか声が変ですが、変声期とかじゃなく、中の人が体調不良らしいです。折角の亮太話なのにタイミングが悪いです。どうやら今日はなぎさと一緒に買い物に行く予定だったようですが、なぎさが父親の書類を届けなくてはならなくなったのでご破算ムードです。流石のほのかも落胆の表情を隠せません。5話でぎこちなく買い物していた当時とは雲泥の差です。趣味が違いそうですがどういうとこ行くんでしょ?
その様子を見ていた亮太は自分が書類を届けると申し出ます。しかし、亮太は会社に行った事が無いので心配です。ほのかのポイント稼ぎか?と茶化すなぎさですが、亮太は頑として受け付けません。強硬な姿勢になぎさもほのかも青ざめて目が点になります。なぎさはもとからですが、ほのかの顔が崩れるのは面白いです。亮太は小学5年らしいですがその割に幼い気はします。とはいえ、いっぱしのプライドはある年齢なのでミッションチャレンジです。
③追跡・調査
亮太を駅まで送るなぎさとほのか。なぎさは心配らしく何度も亮太に行き方を説明します。なんだかんだで弟思いなのです。その隣で見ているほのかは楽しそうです。水族館の時もそんな感じでしたね。
亮太に秘密の手帳を授けるなぎさ。出発する亮太。ほのかはなぎさに付いて行ったら?と提案します。なぎさが亮太を心配していることを知っているので気を利かせているようです。兄弟がいないほのかにとってはなぎさ姉弟は良い見本なのでしょう。亮太の後を追いかけます。
洋館。ベルゼイ老はお茶の飲みながら「あいつは一体何だ?」と疑問の声。どうやらポルンの事を言っているようです。角澤はひねりつぶしてしまえと強気な発言ですが、ベルゼイ老は記憶にも無いので気になっているようです。ポルンの力には何か秘密があるのでは?と疑う三人。角澤の「そうだな?ベルゼイ・ガードルード」ってセリフがカッコイイです。フルネームで相手を呼ぶと雰囲気が増します。三人の話に一喜一憂していた番人は尋問されますがとぼけます。インコや執事に責められますが耐えます。結構大変です。
ポルンの調査にレギーネ嬢が名乗り出ます。いつものとおり聞き取れないので、毎度の大声を出します。完全にパターン化しましたね。
ポルンがプリズムストーンの力を持っているとは考えに至っていない三人。プリズムストーンの力が無くなったと同時にポルンの力が発動し始めたので疑ってもいいような感じですが、如何せん情報不足なのでしょう。単純に凄い奴かもしれないし、イルクーボですら制御しきれなかった力をぬいぐるみみたいなポルンが制御できるとは考え難いのかもしれません。プリキュア側が三人の居場所や素性(表の顔)を知らないように、ドツクゾーン側もプリキュアについて知らないことがあるって展開は良いですね。読み合いという感じにはならないでしょうが、仕掛ける口実や情報取得のイベントが起こせます。
④初めてのおつかい
どうやらいきなり方向を間違えたらしい亮太。なぎさとほのかは亮太に気付かせるべく思案します。思いついたなぎさはメップルミップルに愛の語らいをしてもらいます。あざといくらいに方向を間違ってしまったというカップルトークをさせます。語尾のメポミポをいちいち抑えるのは大変らしいです。苦労の甲斐あって亮太の誘導に成功します。それにしても電車の車両継ぎ目にいるとグラグラして酔わないか心配です。
次の駅で乗り換える亮太。なぎさとほのかも急いで乗り継ぎます。作戦成功!と手を叩き合うなぎさとほのか。楽しそうです。買い物ではありませんが、これはこれでデート(?)として成立しています。あと、尾行についてはほのかから実体験を交えたアドバイスがされていると思います。
マンション。なぎさ母が帰ってきますが誰もいません。置手紙を見るとなぎさは買い物。亮太は書類届けと書いてあります。
亮太の様子を見ながら一安心するふたりですが、突然バックからポルンが飛び出してきます。「隣は闇ポポ」と予言。しかし、電車の中なので周りから視線を集めます。ポルンをぬいぐるみに見立てて誤魔化すふたり。一応カモフラージュ成功です。
「隣は闇」の言葉が気にかかるほのかはもしかしたら亮太の隣に闇の戦士がいるのでは?と亮太のいる車両に目を向けます。すると、分りやすいくらいにあやしそうなサングラスをかけたスーツ姿の男がいます。なぎさ達は車両の継ぎ目扉に寄って伺います。メッチャ周りから不振がられそうです。特になぎさはガラスに張り付きすぎです。余計見え難いと思います。男は亮太の隣に立ちますが、くしゃみをした弾みでサングラスが外れます。タレ目で普通の人のようです。安心して座席にしなだれかかるなぎさとほのか(ほのかはなぎさにしなだれかかっている)。他人のソラマメ二つ。とヘンなことわざを言うなぎさにほのかは「それを言うなら他人の空似。瓜二つと混ぜないで」とツッコミます。なぎさの誤植も段々高度になってきました。それを正確に突っ込めるほのかも大したものです。周りの客からはこのふたりの方が怪しまれています。
父親のオフィス。心配した母は父に電話します。心配する母ですが父は冷静に指示します。亮太を信頼する言葉をかけ母には家で待機してもらいます。なかなか器の大きい人です。それでも、亮太一人ではちょっと心配のようです。
⑤縁の下の力持ち
電車が目的の駅に着きます。すぐに会社に向かうのかと思えば、売店のジュースに目が行きます。影で見ていたなぎさは愚痴たれますが、ほのかはお姉さんソックリと楽しそうです。言い返せないなぎさの表情がナイス。
お金を払おうとした亮太ですが、道案内の紙が飛ばされて車両案内の電光掲示板の上に乗っかってしまいます。手が届かず慌てる亮太を何とかするために思案するふたり。良い子はコミューンを(紙を落とすために)投げてはいけません。
思いついたなぎさ(こういう時の臨機応変さは流石)は、駅に設置してある案内マイクを使って私用で亮太を誘導します。このふたり結構迷惑です。駅員に声をかけられた時のほのかの表情が面白いです。あと、父の名前の読み方は「岳(たかし)」と読むようです。
何とか目的地へ近づいていく亮太。小5とはいえ結構な道のりです。電車はまだしも、出口が一杯あるとこは面倒です。私は方向音痴なので案内があっても普通に迷いそうなルートです。
道を歩いているお婆さんとぶつかってしまう亮太。郵便局を探しているお婆さんの手伝いを始めます。ここで見捨てては男の沽券に関わります。この辺はなぎさの弟らしく人情派です。しかし、それをポストの裏で見守っているふたりは気が気ではありません。タイムリミットはそろそろです。
お婆さんを郵便局まで送り届ける亮太。ほのかも褒めます。おお、亮太、知らないところでほのかの好感度アップです。しかし、あと何億ポイント稼げばいいのかは誰にも分かりません。
時間をロスしてしまったので先を急ぎます。が立ち止まって思案。案内の紙を無くしてしまったので住所が分らない様子。なぎさは影から思い出すのよ!と声援をかけます。出掛けのなぎさの言葉を思い出した亮太は秘密の手帳を開きます。すると中は小銭の標本。どうやらヘソクリのようです。奥のページに住所とタクシーに乗れとのメッセージ。総額いくらあるのかはわかりませんが、結構危険な切り札です。いざとなれば父親から出してもらう手もあるから何とかなるか。
姉の気遣いに感動する亮太。タクシーを呼び止めますが、住所を聞いて目的地に徒歩で向かいます。亮太なりに姉に応えなければなりません。淡い姉弟愛です。それを見たほのかの笑顔もステキです。本当にほのかにとっては良い姉弟の見本です。
亮太の後を追うふたり。その後にはレギーネ嬢の不安そうな表情。実はここまで来るのに結構迷ったのかもしれません。
⑥隣は闇
最後の選択。2つのビルのどちらか迷う亮太。駅から右とはいうものの、駅が分らないので当てずっぽうで行きます。外れです。勝負運無いですね。何とかビルみたいに名前で言った方が分りやすいかもしれません。
エレベータで27階へ行く亮太。止めるために後を追います。しかし、エレベータの中でメップルとポルンが警戒の声。どうやら隣の闇とはこのビルのようです。案の定轟音と揺れ。エレベータの扉が開くとそこにはレギーネ嬢。「知りたいの・・・」と小声で呟くレギーネ嬢にはぁ?となるふたり。いつもの如く変身するレギーネ。唯一変身シーンが固定化しているキャラです。
こちらも負けて入られません。変身です。
ザケンナーを召還するレギーネ。OAザケンナーに攻撃するホワイトですが捕まってします。ブラックも助けに入ろうとしますがマウス形の尻尾に弾かれます。戦闘力としてみれば大したことはないのでしょうが、図体がデカイので戦いにくいのかもしれません。
レギーネに怖がるポルン。ブラックが遮ります。ポルンの謎を確かめるためにブラックを攻撃するレギーネ。ブラックもレギーネに遅れを取りませんが、ザケンナーが攻撃してきます。閉鎖空間で図体の大きい相手はやはり不利のようで、ホワイトもオフィスに投げ飛ばされてしまいます。追い詰められ危うくビルから落ちそうになるブラック。何とか外壁にしがみつくブラックですが、レギーネが良い悪役っぷりで阻みます。復帰したホワイトが蹴りのポーズのまま壁をぶち破りレギーネの体勢を崩します。なかなか肉体派です。そんなことよりも片膝着くホワイトのアングルに感心する私は煩悩派です。
またしてもザケンナーにつかまり、なんだかよく分らないけど熱い光線を受けるプリキュア。赤外線とかだと身体に良いのかな?
ピンチのプリキュアを救うため、エボリューション・プリレットするポルン。ストームを発動しザケンナーを粉砕破壊します。結構具体的に壊します。しかし、会社は元通りです。安心したポルンもブラックに飛びつきます。懐いているようです。レギーネはポルンに気付いたのでしょうか?無理っぽいなぁ。
⑦お届け
無事に父に書類を送り届ける亮太。父も亮太を褒めます。そして後についてきたふたりに気付きます。
食卓。亮太を褒めちぎる両親。なぎさはちょっとふて腐れ気味です。なぎさの不満とは裏腹に亮太はご機嫌です。褒められるためにやったわけではないのですが、全く評価されないというのも面白くない様子。食事も半端に出て行こうとします。しかし、ちゃっかり気付いていた父はなぎさに(亮太に気付かれないよう)お礼を言うのでした。
部屋に戻り嬉しがるなぎさ。ふと机を見ると手帳と亮太のメモがあります。生意気なメッセージが書かれていますが一銭も使わずに返した亮太になぎさも感動します。この姉弟はお互いに素直じゃありませんが、優しさと愛に溢れています。
また食卓に戻るなぎさ。父のヘンなギャグも交えて家族団欒です。優しさと愛に溢れています。
⑧またみてね
なぎさのウェディングドレスの相手は、ほのかなのか藤Pなのか。それよりも母理恵さんの表情が可愛いです。
○トピック
今回も楽しい話でした。最近は安定して話が続いていますね。個人的には世間的に評価の悪い32話のポルンカーニバルが好きだったりします。
話が進展しない代わりに、キャラの魅力を引き立たせるエピソードが入るのは良いことです。今回はひたすらに美墨家の両親(特に父)が良い味出していましたし、姉弟愛もそれを見守るほのかも良かったです。ちゃんと子どもを理解してあげられる両親と姉弟を理解してあげられる友達。
さあ、次回はいつの間にか結婚のよし美先生と、一発なのか新キャラなのかわからないが面白ろそうな人が出てくる様子で期待大です。予告の「また食べ物ですか」ってツッコミはナイスです。
第37話「いざ初舞台!!負けるなロミオとジュリエット」
○今週の出来事
①配役
なぎさが回想(シーン無)に浸る中「ロミオ美墨なぎさ」「ジュリエット雪城ほのか」と淀みなく紡がれる言葉。黒板に書かれる白線。こんなシーン2話であった気がする。なぎさが気付くと一人勝ちとしか言いようがないほどの圧倒的支持でロミオ=なぎさ、ジュリエット=ほのかが決定する。というか、他の配役に票どころか名前すら入っていないのはどういうことだ?
いつもの如く驚くなぎさと照れ気味のほのか。大きい役で恥かしいのかなぎさと公然とカップリングされたのが恥かしいのか微妙なところです。内心「買収が上手くいった」とか思っていたら大物です。演出は志穂。「ハイハイハーイ、よろしく、よろしく、よろしくお願いしまーす」とメッチャやる気満々。衣装担当は偽プリキュアで定評のある京子夏子コンビ。っていうかこの人達同じクラスだったんだよなぁ。この2人もコンビネーション良さそうです。
配役はハマり過ぎですが、キャラの面子が前途多難です。
②衣装合わせ
仮衣装を身に着けるなぎさ。志穂がイメージどおりと褒めます。台本を丸めて叩くのもある意味イメージどおりです。そしてカーテンがオープン。クラス中に歓声が広がる。仮のお姫様衣装をまとったほのかです。仮なので継ぎ目とか縫い目が目立ちます。お姫様というより下働きのシンデレラをイメージしてしまいました。まあ、むしろそれはそれで中の人の魅力が引き立つのですけど。照れるほのか。(多分)資産家の割りに地味な衣装が多いので慣れないのかもしれません。高そうな服が無い代わりにバリエーションが多いのが特徴です。ストーカー衣装一式とか。
照れつつも思い出したのか、衣装を作った京子と夏子が裁縫得意だったことを口にするほのか。それを聞いたふたりは傍目には封印しといた方がいい光景(コスプレ)を思い出し、忘れてくれと懇願。どうやら黒歴史扱いになったようです。喜んでやってたのになぁ。きっと子ども受けが悪くなって廃業したのでしょう。あと、これでほのかはこのふたりの弱みを握りました。従属が増えました(私の中ではほのかは策略家)。
そんな光景をいぶかしんで(単に見ていただけか)見ていた志穂によし美先生が声をかけます。志穂は台本を修正したらしく新機軸のロミオとジュリエットをやりたい様子。先生から承認されます。演出兼脚本になりました。「さてさてさて、それじゃ早速稽古にいってみようか」と鼻を広げてメッチャやる気満々です、こんなキャラだっけか?
③引越し完了
洋館。どこに引っ越したかは分りませんが立地条件は以前と同様のようです。角澤はベルゼイ老に詰問風に問います。前回ベルゼイが引いたことを聞きたいようです。さらに執事ザケンナーの失態も追及します。責任の擦り付け合いをする執事。失態がジャアクキングに報告されるのを恐れる執事ですが角澤はする気です。その間ずーっと歯を磨いていたベルゼイ老だったが、「結論は報告しない」。戸惑う角澤だがベルゼイ老は「何か文句が?」と押し切ります。角澤の口調からベルゼイが明確に格上でないにしても同格でもなくリーダーという地位が現れます。また独立的な権限を見せることでベルゼイが凄そうだということが分ります。報告しない件といいこの人怪しいですね。トラブル隠しの上司というわけではないと思いますけど。角澤の問いに即答するわけでも沈黙するわけでもなく歯を磨いていて答えないというのは緊張感があって良いです。何で歯を磨いているのかは分りませんが。
レギーネ嬢も見習って歯を磨きますが、うがいとかは洗面所でやった方が良いと思います。あと、この人達は飯喰っているんでしょうか?ドラマCDではポイズニー達は食べないと言っていましたけど。ベルゼイ達は元が人間らしいのでそのなごりでしょうか。何にしても歯は磨いた方がいいですね。
④練習
「SHIHO」のロゴが入った椅子に座って監督する志穂。演出兼脚本兼監督です。皆が見る中見事な大根っぷりを発揮するなぎさ。志穂の叱責にタジタジになります。志穂は映画監督を目指しているらしく夢はハリウッド。こんな人だっけ?凄まじいばかりの指揮力とワンマン監督ぶりを発揮して一同を引っ張ります。なぎさこういうのに弱いようです。役イメージと適正は別です。
夕刻。あかね女史のたこ焼屋によるなぎさとほのか。話を聞いて羨むあかね女史ですが、当のなぎさとほのかは大変なご様子。あかね女史曰くなぎさは直感で動くので台本どおりに動くのは苦手らしい。そんなキャラですな。ほのかもあまり適正値が高く無いように思えますが(研究家だし)、ほのかなので普通にこなせそうです。基本的にほのかは欠点がありません。あかね女史に応援されるも不安気ななぎさ。
練習。椅子に座りながら志穂は劇の風景を見ます(目を瞑っていますが)。相変わらず棒読み全開のなぎさに対しある程度まともなほのか。ロレンス(ジュリエットの兄)の理奈が出てきます。こちらも堂にいってます。セリフよりも振り付けが上手いほのか。なぎさのヘタレ棒読み演技に練習は中断。志穂がダメ出しします。「全然ダメ。迫力ゼロ。インパクトゼロ。説得力ゼロ」この人なんか妙にリアルな感じがするのですが、実際の監督とかもこんな感じなのでしょうか。実はスタッフの体験談が入ってませんか?
自宅で練習するなぎさ。しかし、メップルとポルンに笑われてしまいます。セリフが頭に入らないなぎさはメップルとポルンに助けを求めます。思いっきり人選を間違っていると思います。
⑤ベローネ際
ミップルの「ロミオとジュリエット」解説が入りながら当日。仲違いしている家柄なのね。あーだから「どうしてあなたはロミオなの?」みたいなセリフが出るのか。話の流れは知っているのですが中身を知らなかったので不思議に思っていました。
お祭りムードな学園内。「二年楓組」ののぼりが気になります。「新説ロミオとジュリエット」のチラシ。果たしてアクション重視の劇とは如何に?
メップルとミップルがロミオとジュリエットの会話の中で、なぎさとほのかが喧嘩したら会えなくなるという言葉にほのかは「大丈夫よ、私たちは。ねっ、なぎさ」とお互いの親密さを醸し出します。これはきっと最大級の伏線に違いない!喧嘩するに違いない!っていうかして下さい。ただ仲が良いのではなく、強い絆と相互理解の上に成り立っているという関係こそがプリキュアの真髄。
話は戻ってほのかに呼ばれたなぎさはガチガチ。テンパり過ぎです。ふたりの衣装は正装なのでキッチリしています(ロミオは大差ないが)。化粧をしているほのかが可愛いですが普段の方が良い様に思えます。まあ、ほのかの可愛さは絶対的に揺るぎがないのでどんな格好をしてもOKです。
保険であるメップルとポルン。不履行になりそうです。ポルンが台本を読むマネをしているのが面白いです。控え室に入ってくる京子夏子。なぎさの家族が来ていることを知らせます。ほのか宛てに藤Pが来ていることも伝えられますがなぎさがガチガチの石になってしまいます。
⑥開幕
客入りは上々。なぎさ母と亮太。藤Pと木俣も居ます。校長と教頭の漫才も健在。
ベローネ学院に入り込むサラリーマン風の男。
幕の袖裏で出番を待つなぎさ。もうどうにもならなさそうです。ポルンは桶に隠れてサポートするようです。黄色い声援とともに登場するなぎさ。手足が左右同じ動きです。さらにコケる。開始から笑いを提供します。家族からも声援。さり気なくさなえさんも居ます。緊張のあまり我を失いかけるなぎさですが、ほのかがアドリブで助け舟を出します。気を持ち直して劇を続けるが、ダンスもボロボロ。亮太からの野次に素で答えてしまいます。どうにもならない状況に頭を抱える志穂。「はじけてよもう~」と言いますが、ある意味はじけてます。
酷評する教頭によし美先生はフォローします。割と良い先生です。校長と教頭の漫才も健在。
控え室に侵入する角澤。鍵はかけておきましょう無用心です。私だったらほのかの制・・・いえ、なんでもありません。
⑦中盤
何とか進行して例の「どうしてロミオなの?」のシーン。理奈扮するロレンスが現れます。チープですが良い外装です。槍がやたら本物チックです。セリフを忘れてしまうなぎさ。早速保険のポルンに助け舟を求めますが、ポルンは予知を発動したらしく「近づいてきたポポ」としゃべります。それを堂々と振付けながらコピーするなぎさ。少しは考えようよ。流石にほのかもズレます。違うポポと訂正するポルンですがそれもコピーしてしまうなぎさ。どん底です。
なぎさ一人のヘタレっぷりに台無しムードですが、幸か不幸か思わぬ展開が発生します。ゾロゾロと現れる兵士達。舞台裏に隠れた角澤の指示で兵士達が一斉になぎさに詰め寄ります。木剣で応戦するものの相手は真剣らしく結構ギリギリです。不振がるほのかの後ろにも現れる兵士。身をかわして兵士は落ちていきます。リアルな活劇に会場からは驚きの声。
兵士がザケンナーであると気付いたほのかはなぎさに声をかけますが、劇中なので芝居がかって言います。ヘンなところで筋は通します。本当のトラブルと観客に気付かせないための配慮でしょうか。背後から襲ってくる兵士をかわし、落ちた兵士の上にお姫様的にダイビングするほのか。ようやく事態を飲み込めたなぎさも芝居がかってしゃべります。アドリブに強そうです。素手で兵士を倒すほのか。強えぇぇ!
体勢を立て直すなぎさと構えるほのか。メッチャ強そうです。流石お姫様、護身術もたしなみの一つでしょうか。会場から声援が飛びます。どうやら劇として認識されているようです。
構えるザケンナー軍団。こちらも強そうです。付いていけない理奈は退却します。正しい判断です。本当の刃傷沙汰が開始されます。その光景に目を輝かせる志穂。予想外の事態に感心しているようですが、明らかに問題だと思います。教頭もリアルなアクションに感嘆。校長との漫才も健在です。繰り返しはギャグの基本。
変身を促すメップルミップルですが、衆人環視の中では流石に躊躇うふたり。別にバレてもペナルティは無いのですが、色々と日常生活に支障がでそうです。特になぎさは日常を重視しているので、その日常すら崩壊しかねない行為は避けたいところです。
ザケンナー軍団に愚痴たれるなぎさですが、観客的には大見得らしく歓声が飛び交います。なぎさ母も感心です。ほのかのアクションが見たいです。しかし、バトル中はなぎさがヒーロー属性なのでヒロイン属性ほのかは後ろに隠れます。
⑧終盤
舞台に現れるジュナ。スポットライトの中に躍り出ます。色んな意味で大変です。突風で袖裏に飛ばされるふたり。変身を決めるなぎさ。今なら劇ということで済むと踏んだようです。いや、かなり無理がある・・・というかロミオとジュリエットじゃないだろ。「何でもいいから」「早く変身するミポ」と実もふたも無いことを言うメップルミップル。ある意味そのとおりなのですが、素直に頷くには躊躇いがあります。
王子お姫様変身。観客は皆目が点でアングリと口をあけます。亮太の隣にいるカメラ持っていた人だけは余所見しています。この人は何なんでしょうか?あと、さなえさんは映っていませんが、いつもの笑みを浮かべながら見ていると思います。バッチリ「キュアブラック」「キュアホワイト」と名乗るふたり。もう何がなんだか。ところでこの変身は観客的にはプリキュアが登場したことろから見えているのか、ふたりが変身するところから見えているのか気になります。「閃光とともに現れるプリキュア」って感じなのかなぁ。一応袖裏にいたし。
ちゃっかりスポットライトの下に陣取り口論するプリキュアとジュナ。観客置いてきぼりです。あと視聴者も。
話では決着が付かないので実力行使です。ジュナは天井を破壊して外へ出ます。目が点のままの観客。声も出ません。校長と教頭も点どころか目がなくなります。あまりの非現実性に意識が飛んだか。これはジュナが小細工したのか、本当に意識が飛んでいるのかよくわからないのですが、どっちにしても、プリキュアのバトルは一般人には相容れなくしているようです。
雨雲を発生させ力を増すジュナ。攻撃したプリキュアが弾かれます。舞台ではスポットライトの明かりと音が空しく響きます。弾かれ屋根にぶつかった際に肩を痛めたらしいブラック。分が悪い状況にホワイトは一旦引いて体勢の立て直しを提案しますが、ブラックは諦めちゃだめと徹底抗戦の姿勢です。しかし、劣勢に変わりがありません。
ということで、ポルンの力発動。便利だなぁ。黄金のキングフォームのポルンから閃光が飛び出します。レインボーブレスを装着したプリキュアは一気にストーム発動。対抗策を持たないジュナは退却します(っていうかそのままストームに持ってかれた)。
何とか決着が付き、安心したのか肩を落とすブラックですが、「まだよ、フィナーレがのこっているわ」と今度はホワイトがやる気満々です。バトルはなぎさ優先ですが、日常はほのか優先です。
⑨終焉
開かれる扉。
「ロミオ様、どこにお出でですか?」
開かれる扉。
「ここにいます」
「ああ、おいたわしい」
ロミオの元に駆け寄るジュリエット。観客(と視聴者)は目が点。一言も発する事が出来ない。ジュリエットを目で追う。
「どんなことでも、諦めちゃいけないと心に誓った」
舞台に上がるジュリエット。スポットライトの下へ。ロミオは観客席真ん中の通路を重い足取りで進む。スポットライトは無し。
「ロミオ様」
「君をこの胸に抱くまでは倒れるわけにはいかない」
「その願いは私も同じ」
スポットライト点灯。ロミオに焦点。(っていうか誰だよ。ライト点けたの。メップルミップルか?)
「ジュリエット。僕らには守らなくてはならないものが・・・ある」
倒れるロミオ。ジュリエットは舞台から四つん這いになり呼び掛ける。
「ロミオ様。しっかりして下さい。ロミオ様」
ロミオ這い蹲りながら。
「倒れるわけにはいかない」
「ロミオ様。この手に、私一人の小さな力でも、そう、ふたりで力を合わせればきっと」
ロミオとジュリエット手を繋ぐ。観客なぎさ母感動。さなえさん普段と変わりなく(しかし内心ではきっと・・・)。
「きっと、明るい未来が見えてくる」
「ロミオ様」
「ジュリエット」
ロミオとジュリエット抱擁。
我を取り戻した教頭がブラボーと万歳。次第に客席から拍手の嵐。しかし、皆分っていない様子。あかね女史「よくわかんないけどグー」全くそのとおりですね。なぎさとほのかのワンマンショーかよ。まあ、プリキュア自体がそういう番組だから良いのか。
⑩エピローグ
控え室。制服に着替えたほのかは髪飾りを付けながら一安心。今回の中で最も萌えたシーンです(何でだ?)。一時はどうなるかと・・・と漏らすなぎさですが、メップルは奴らが来なくてもどうにかなるとは思わなかったメポと突っ込み。全くです。
ノックの音。藤Pと木俣が顔を見せます。石になるなぎさ。凄い演技だったと褒める藤P。演技以前の問題もあると思うのですが、その辺を流せるのは大物の証拠でしょうか。男子部の学園祭にもおいでよと誘う木俣。別々ですか。帰っていく藤P。終始石だったなぎさは元に戻るものの、メップルミップルポルンに突っ込まれて顔を真っ赤にします。横で楽しそうなほのか。というか、メッチャ可愛いポーズです。そこまで狙わなくても良いですよ。大団円・・・・なのかな。
○トピック
「よくわかんないけどグー」あかね女史の言うとおりです。勢いとノリで乗り切りました。ドタバタコメディとして楽しかったですね。プリキュアが観衆の前に堂々と出ましたがこれが、如何なる伏線となるのか気になるところですが、何となく流されそうです(特にそれで期待外れになるわけでもない)。
○プリキュアはヒーローか?
結論から書けばプリキュアはヒーローじゃない。あるいはヒーローの条件を満たせない。何を今更・・・という気もするのだけど、話を続けたい。もう少し厳密に書けば、プリキュアがヒーローものとしてのコンセプトで作られているなら失敗だし落第点だと思う。まあ、プリキュアは友情ものだとか百合アニメだよとか萌えられればいいんだよ、と言えばそのとおりだし、私もヒーローものであることを否定してもそれ以外の部分に関しては否定どころか良い作りだと思う。プロデューサーが公式HPでヒーローものと言っていたんで、「それはちょっとどうかな?」と思ったわけです。
①プリキュアのやっていること
ヒーローではないと思う最大の理由。それは人々を守ってないよね。というか守っているのだけどその説得力が極めて低いと思う。「私達には守らなきゃならないものがある」とか「絶対ゆるせない」とか割とセリフではでるのだが、言葉でしか表現されていない(他のサイトで散々言われていると思うけど)。
今回37話で観衆の眼前で変身して戦うというシーンがあったにも拘らず、観衆置いてきぼり状態(敵に狙われてもいない)なので守っていると感じない。というか「守る」ためには人々が危険にさらされないといけないのだが、プリキュアではさらされることがほとんど無い。これ、ヒーローものとしては致命的だと思う。というのも、人々を命に代えて守っているから自己犠牲とかカタルシスとか憧れを感じるわけで、その前提となる条件が希薄ではどうにもならない。
そもそも、これはプリキュアに構造的な問題がある。ドツクゾーンの目的がプリズムストーンだからだ。別に虹の園の人を狙う必要が全く無い(イルクーボみたいにエネルギーを吸うならまだしも)。それどころか、35話でジュナはプリキュアが変身しやすいように仕向けたりするなど、一般人を巻き込むどころか遠ざけてすらいる。
光の園とドツクゾーンの対立構造なので一般人は蚊帳の外。勿論、ドツクゾーンの究極的な目的は世界を闇で多い尽くす事なので、守っていることにはなるのだけど具体的な危機感や緊張感は無い。メップルミップルポルンは光の園の関係者であるし、人間でもないので「人々を守る」という印象は薄めだ。ポイズニーの時も客観的に言えばアレは一般人がとばっちりをくっている。
戦っていればヒーローになれるわけではない。一般人(視聴者)が憧れやカタルシスを感じるからこそヒーロー足り得る。人々を守らずにヒーローであると納得させるのは難しいと思う。あるいは別のアプローチでヒーローとしてアピールできればいいのだが、話の展開が従来の(出てきた敵を叩く)方式なので極めて難しい。
プリキュアの戦う理由や言動に強引さを感じるのは、プリキュアがヒーローに成りきれていないからだろう(構造的にそう感じにくくなっている)。
ヒーローは弱き人々を前提にして存在する。弱き人々が不在のプリキュアはヒーローに成りきれない。ということで、プリキュアはヒーローものとしては失敗だと結論付ける。ヒーローっぽくないんだからしょうがない。
②プリキュアはヒーローに在らず
プリキュアにはヒーローもの以外で頑張ってもらおう。っていうか最初からそういう番組か(微妙に番組内での方向性が定まっていない気がするけど)。
「ふたりはプリキュア」はなぎさとほのかの物語であり、日常・非日常をとおしての自己肯定(成長)と他者との信頼・協力を描く。最初から弱き人々など要らないのだ。信頼や協力は相手を自分と同等として接することで生まれる。ありえないような非現実的問題、課題に対して自分の答え・考えを見つけて立ち向かう。「希望の力よ、光の意思よ」「未来に向かって突き進め!」と伊達に言っているわけではないのだろう。守ったり助けたりするよりも、自分達が成長し前に進むことを重視している。
彼女達はヒーローにはなれない。しかし、プリキュアとしてお互いの親友として進む事が出来る。今回37話で戦闘シーンがぞんざいで、劇のラストがやたら重点的だったのはまさしくそんな感じだと思います。
「私一人の小さな力でも、そう、ふたりで力を合わせればきっと」
「きっと、明るい未来が見えてくる」
28話のさなえさんの話を思い出さずにはいられません。さなえさんもあのシーンを見ながら感慨深い思いをしていたのではないかと思う。
プリキュアとしての面白さ、らしさを昇華していって欲しいです。
①配役
なぎさが回想(シーン無)に浸る中「ロミオ美墨なぎさ」「ジュリエット雪城ほのか」と淀みなく紡がれる言葉。黒板に書かれる白線。こんなシーン2話であった気がする。なぎさが気付くと一人勝ちとしか言いようがないほどの圧倒的支持でロミオ=なぎさ、ジュリエット=ほのかが決定する。というか、他の配役に票どころか名前すら入っていないのはどういうことだ?
いつもの如く驚くなぎさと照れ気味のほのか。大きい役で恥かしいのかなぎさと公然とカップリングされたのが恥かしいのか微妙なところです。内心「買収が上手くいった」とか思っていたら大物です。演出は志穂。「ハイハイハーイ、よろしく、よろしく、よろしくお願いしまーす」とメッチャやる気満々。衣装担当は偽プリキュアで定評のある京子夏子コンビ。っていうかこの人達同じクラスだったんだよなぁ。この2人もコンビネーション良さそうです。
配役はハマり過ぎですが、キャラの面子が前途多難です。
②衣装合わせ
仮衣装を身に着けるなぎさ。志穂がイメージどおりと褒めます。台本を丸めて叩くのもある意味イメージどおりです。そしてカーテンがオープン。クラス中に歓声が広がる。仮のお姫様衣装をまとったほのかです。仮なので継ぎ目とか縫い目が目立ちます。お姫様というより下働きのシンデレラをイメージしてしまいました。まあ、むしろそれはそれで中の人の魅力が引き立つのですけど。照れるほのか。(多分)資産家の割りに地味な衣装が多いので慣れないのかもしれません。高そうな服が無い代わりにバリエーションが多いのが特徴です。ストーカー衣装一式とか。
照れつつも思い出したのか、衣装を作った京子と夏子が裁縫得意だったことを口にするほのか。それを聞いたふたりは傍目には封印しといた方がいい光景(コスプレ)を思い出し、忘れてくれと懇願。どうやら黒歴史扱いになったようです。喜んでやってたのになぁ。きっと子ども受けが悪くなって廃業したのでしょう。あと、これでほのかはこのふたりの弱みを握りました。従属が増えました(私の中ではほのかは策略家)。
そんな光景をいぶかしんで(単に見ていただけか)見ていた志穂によし美先生が声をかけます。志穂は台本を修正したらしく新機軸のロミオとジュリエットをやりたい様子。先生から承認されます。演出兼脚本になりました。「さてさてさて、それじゃ早速稽古にいってみようか」と鼻を広げてメッチャやる気満々です、こんなキャラだっけか?
③引越し完了
洋館。どこに引っ越したかは分りませんが立地条件は以前と同様のようです。角澤はベルゼイ老に詰問風に問います。前回ベルゼイが引いたことを聞きたいようです。さらに執事ザケンナーの失態も追及します。責任の擦り付け合いをする執事。失態がジャアクキングに報告されるのを恐れる執事ですが角澤はする気です。その間ずーっと歯を磨いていたベルゼイ老だったが、「結論は報告しない」。戸惑う角澤だがベルゼイ老は「何か文句が?」と押し切ります。角澤の口調からベルゼイが明確に格上でないにしても同格でもなくリーダーという地位が現れます。また独立的な権限を見せることでベルゼイが凄そうだということが分ります。報告しない件といいこの人怪しいですね。トラブル隠しの上司というわけではないと思いますけど。角澤の問いに即答するわけでも沈黙するわけでもなく歯を磨いていて答えないというのは緊張感があって良いです。何で歯を磨いているのかは分りませんが。
レギーネ嬢も見習って歯を磨きますが、うがいとかは洗面所でやった方が良いと思います。あと、この人達は飯喰っているんでしょうか?ドラマCDではポイズニー達は食べないと言っていましたけど。ベルゼイ達は元が人間らしいのでそのなごりでしょうか。何にしても歯は磨いた方がいいですね。
④練習
「SHIHO」のロゴが入った椅子に座って監督する志穂。演出兼脚本兼監督です。皆が見る中見事な大根っぷりを発揮するなぎさ。志穂の叱責にタジタジになります。志穂は映画監督を目指しているらしく夢はハリウッド。こんな人だっけ?凄まじいばかりの指揮力とワンマン監督ぶりを発揮して一同を引っ張ります。なぎさこういうのに弱いようです。役イメージと適正は別です。
夕刻。あかね女史のたこ焼屋によるなぎさとほのか。話を聞いて羨むあかね女史ですが、当のなぎさとほのかは大変なご様子。あかね女史曰くなぎさは直感で動くので台本どおりに動くのは苦手らしい。そんなキャラですな。ほのかもあまり適正値が高く無いように思えますが(研究家だし)、ほのかなので普通にこなせそうです。基本的にほのかは欠点がありません。あかね女史に応援されるも不安気ななぎさ。
練習。椅子に座りながら志穂は劇の風景を見ます(目を瞑っていますが)。相変わらず棒読み全開のなぎさに対しある程度まともなほのか。ロレンス(ジュリエットの兄)の理奈が出てきます。こちらも堂にいってます。セリフよりも振り付けが上手いほのか。なぎさのヘタレ棒読み演技に練習は中断。志穂がダメ出しします。「全然ダメ。迫力ゼロ。インパクトゼロ。説得力ゼロ」この人なんか妙にリアルな感じがするのですが、実際の監督とかもこんな感じなのでしょうか。実はスタッフの体験談が入ってませんか?
自宅で練習するなぎさ。しかし、メップルとポルンに笑われてしまいます。セリフが頭に入らないなぎさはメップルとポルンに助けを求めます。思いっきり人選を間違っていると思います。
⑤ベローネ際
ミップルの「ロミオとジュリエット」解説が入りながら当日。仲違いしている家柄なのね。あーだから「どうしてあなたはロミオなの?」みたいなセリフが出るのか。話の流れは知っているのですが中身を知らなかったので不思議に思っていました。
お祭りムードな学園内。「二年楓組」ののぼりが気になります。「新説ロミオとジュリエット」のチラシ。果たしてアクション重視の劇とは如何に?
メップルとミップルがロミオとジュリエットの会話の中で、なぎさとほのかが喧嘩したら会えなくなるという言葉にほのかは「大丈夫よ、私たちは。ねっ、なぎさ」とお互いの親密さを醸し出します。これはきっと最大級の伏線に違いない!喧嘩するに違いない!っていうかして下さい。ただ仲が良いのではなく、強い絆と相互理解の上に成り立っているという関係こそがプリキュアの真髄。
話は戻ってほのかに呼ばれたなぎさはガチガチ。テンパり過ぎです。ふたりの衣装は正装なのでキッチリしています(ロミオは大差ないが)。化粧をしているほのかが可愛いですが普段の方が良い様に思えます。まあ、ほのかの可愛さは絶対的に揺るぎがないのでどんな格好をしてもOKです。
保険であるメップルとポルン。不履行になりそうです。ポルンが台本を読むマネをしているのが面白いです。控え室に入ってくる京子夏子。なぎさの家族が来ていることを知らせます。ほのか宛てに藤Pが来ていることも伝えられますがなぎさがガチガチの石になってしまいます。
⑥開幕
客入りは上々。なぎさ母と亮太。藤Pと木俣も居ます。校長と教頭の漫才も健在。
ベローネ学院に入り込むサラリーマン風の男。
幕の袖裏で出番を待つなぎさ。もうどうにもならなさそうです。ポルンは桶に隠れてサポートするようです。黄色い声援とともに登場するなぎさ。手足が左右同じ動きです。さらにコケる。開始から笑いを提供します。家族からも声援。さり気なくさなえさんも居ます。緊張のあまり我を失いかけるなぎさですが、ほのかがアドリブで助け舟を出します。気を持ち直して劇を続けるが、ダンスもボロボロ。亮太からの野次に素で答えてしまいます。どうにもならない状況に頭を抱える志穂。「はじけてよもう~」と言いますが、ある意味はじけてます。
酷評する教頭によし美先生はフォローします。割と良い先生です。校長と教頭の漫才も健在。
控え室に侵入する角澤。鍵はかけておきましょう無用心です。私だったらほのかの制・・・いえ、なんでもありません。
⑦中盤
何とか進行して例の「どうしてロミオなの?」のシーン。理奈扮するロレンスが現れます。チープですが良い外装です。槍がやたら本物チックです。セリフを忘れてしまうなぎさ。早速保険のポルンに助け舟を求めますが、ポルンは予知を発動したらしく「近づいてきたポポ」としゃべります。それを堂々と振付けながらコピーするなぎさ。少しは考えようよ。流石にほのかもズレます。違うポポと訂正するポルンですがそれもコピーしてしまうなぎさ。どん底です。
なぎさ一人のヘタレっぷりに台無しムードですが、幸か不幸か思わぬ展開が発生します。ゾロゾロと現れる兵士達。舞台裏に隠れた角澤の指示で兵士達が一斉になぎさに詰め寄ります。木剣で応戦するものの相手は真剣らしく結構ギリギリです。不振がるほのかの後ろにも現れる兵士。身をかわして兵士は落ちていきます。リアルな活劇に会場からは驚きの声。
兵士がザケンナーであると気付いたほのかはなぎさに声をかけますが、劇中なので芝居がかって言います。ヘンなところで筋は通します。本当のトラブルと観客に気付かせないための配慮でしょうか。背後から襲ってくる兵士をかわし、落ちた兵士の上にお姫様的にダイビングするほのか。ようやく事態を飲み込めたなぎさも芝居がかってしゃべります。アドリブに強そうです。素手で兵士を倒すほのか。強えぇぇ!
体勢を立て直すなぎさと構えるほのか。メッチャ強そうです。流石お姫様、護身術もたしなみの一つでしょうか。会場から声援が飛びます。どうやら劇として認識されているようです。
構えるザケンナー軍団。こちらも強そうです。付いていけない理奈は退却します。正しい判断です。本当の刃傷沙汰が開始されます。その光景に目を輝かせる志穂。予想外の事態に感心しているようですが、明らかに問題だと思います。教頭もリアルなアクションに感嘆。校長との漫才も健在です。繰り返しはギャグの基本。
変身を促すメップルミップルですが、衆人環視の中では流石に躊躇うふたり。別にバレてもペナルティは無いのですが、色々と日常生活に支障がでそうです。特になぎさは日常を重視しているので、その日常すら崩壊しかねない行為は避けたいところです。
ザケンナー軍団に愚痴たれるなぎさですが、観客的には大見得らしく歓声が飛び交います。なぎさ母も感心です。ほのかのアクションが見たいです。しかし、バトル中はなぎさがヒーロー属性なのでヒロイン属性ほのかは後ろに隠れます。
⑧終盤
舞台に現れるジュナ。スポットライトの中に躍り出ます。色んな意味で大変です。突風で袖裏に飛ばされるふたり。変身を決めるなぎさ。今なら劇ということで済むと踏んだようです。いや、かなり無理がある・・・というかロミオとジュリエットじゃないだろ。「何でもいいから」「早く変身するミポ」と実もふたも無いことを言うメップルミップル。ある意味そのとおりなのですが、素直に頷くには躊躇いがあります。
王子お姫様変身。観客は皆目が点でアングリと口をあけます。亮太の隣にいるカメラ持っていた人だけは余所見しています。この人は何なんでしょうか?あと、さなえさんは映っていませんが、いつもの笑みを浮かべながら見ていると思います。バッチリ「キュアブラック」「キュアホワイト」と名乗るふたり。もう何がなんだか。ところでこの変身は観客的にはプリキュアが登場したことろから見えているのか、ふたりが変身するところから見えているのか気になります。「閃光とともに現れるプリキュア」って感じなのかなぁ。一応袖裏にいたし。
ちゃっかりスポットライトの下に陣取り口論するプリキュアとジュナ。観客置いてきぼりです。あと視聴者も。
話では決着が付かないので実力行使です。ジュナは天井を破壊して外へ出ます。目が点のままの観客。声も出ません。校長と教頭も点どころか目がなくなります。あまりの非現実性に意識が飛んだか。これはジュナが小細工したのか、本当に意識が飛んでいるのかよくわからないのですが、どっちにしても、プリキュアのバトルは一般人には相容れなくしているようです。
雨雲を発生させ力を増すジュナ。攻撃したプリキュアが弾かれます。舞台ではスポットライトの明かりと音が空しく響きます。弾かれ屋根にぶつかった際に肩を痛めたらしいブラック。分が悪い状況にホワイトは一旦引いて体勢の立て直しを提案しますが、ブラックは諦めちゃだめと徹底抗戦の姿勢です。しかし、劣勢に変わりがありません。
ということで、ポルンの力発動。便利だなぁ。黄金のキングフォームのポルンから閃光が飛び出します。レインボーブレスを装着したプリキュアは一気にストーム発動。対抗策を持たないジュナは退却します(っていうかそのままストームに持ってかれた)。
何とか決着が付き、安心したのか肩を落とすブラックですが、「まだよ、フィナーレがのこっているわ」と今度はホワイトがやる気満々です。バトルはなぎさ優先ですが、日常はほのか優先です。
⑨終焉
開かれる扉。
「ロミオ様、どこにお出でですか?」
開かれる扉。
「ここにいます」
「ああ、おいたわしい」
ロミオの元に駆け寄るジュリエット。観客(と視聴者)は目が点。一言も発する事が出来ない。ジュリエットを目で追う。
「どんなことでも、諦めちゃいけないと心に誓った」
舞台に上がるジュリエット。スポットライトの下へ。ロミオは観客席真ん中の通路を重い足取りで進む。スポットライトは無し。
「ロミオ様」
「君をこの胸に抱くまでは倒れるわけにはいかない」
「その願いは私も同じ」
スポットライト点灯。ロミオに焦点。(っていうか誰だよ。ライト点けたの。メップルミップルか?)
「ジュリエット。僕らには守らなくてはならないものが・・・ある」
倒れるロミオ。ジュリエットは舞台から四つん這いになり呼び掛ける。
「ロミオ様。しっかりして下さい。ロミオ様」
ロミオ這い蹲りながら。
「倒れるわけにはいかない」
「ロミオ様。この手に、私一人の小さな力でも、そう、ふたりで力を合わせればきっと」
ロミオとジュリエット手を繋ぐ。観客なぎさ母感動。さなえさん普段と変わりなく(しかし内心ではきっと・・・)。
「きっと、明るい未来が見えてくる」
「ロミオ様」
「ジュリエット」
ロミオとジュリエット抱擁。
我を取り戻した教頭がブラボーと万歳。次第に客席から拍手の嵐。しかし、皆分っていない様子。あかね女史「よくわかんないけどグー」全くそのとおりですね。なぎさとほのかのワンマンショーかよ。まあ、プリキュア自体がそういう番組だから良いのか。
⑩エピローグ
控え室。制服に着替えたほのかは髪飾りを付けながら一安心。今回の中で最も萌えたシーンです(何でだ?)。一時はどうなるかと・・・と漏らすなぎさですが、メップルは奴らが来なくてもどうにかなるとは思わなかったメポと突っ込み。全くです。
ノックの音。藤Pと木俣が顔を見せます。石になるなぎさ。凄い演技だったと褒める藤P。演技以前の問題もあると思うのですが、その辺を流せるのは大物の証拠でしょうか。男子部の学園祭にもおいでよと誘う木俣。別々ですか。帰っていく藤P。終始石だったなぎさは元に戻るものの、メップルミップルポルンに突っ込まれて顔を真っ赤にします。横で楽しそうなほのか。というか、メッチャ可愛いポーズです。そこまで狙わなくても良いですよ。大団円・・・・なのかな。
○トピック
「よくわかんないけどグー」あかね女史の言うとおりです。勢いとノリで乗り切りました。ドタバタコメディとして楽しかったですね。プリキュアが観衆の前に堂々と出ましたがこれが、如何なる伏線となるのか気になるところですが、何となく流されそうです(特にそれで期待外れになるわけでもない)。
○プリキュアはヒーローか?
結論から書けばプリキュアはヒーローじゃない。あるいはヒーローの条件を満たせない。何を今更・・・という気もするのだけど、話を続けたい。もう少し厳密に書けば、プリキュアがヒーローものとしてのコンセプトで作られているなら失敗だし落第点だと思う。まあ、プリキュアは友情ものだとか百合アニメだよとか萌えられればいいんだよ、と言えばそのとおりだし、私もヒーローものであることを否定してもそれ以外の部分に関しては否定どころか良い作りだと思う。プロデューサーが公式HPでヒーローものと言っていたんで、「それはちょっとどうかな?」と思ったわけです。
①プリキュアのやっていること
ヒーローではないと思う最大の理由。それは人々を守ってないよね。というか守っているのだけどその説得力が極めて低いと思う。「私達には守らなきゃならないものがある」とか「絶対ゆるせない」とか割とセリフではでるのだが、言葉でしか表現されていない(他のサイトで散々言われていると思うけど)。
今回37話で観衆の眼前で変身して戦うというシーンがあったにも拘らず、観衆置いてきぼり状態(敵に狙われてもいない)なので守っていると感じない。というか「守る」ためには人々が危険にさらされないといけないのだが、プリキュアではさらされることがほとんど無い。これ、ヒーローものとしては致命的だと思う。というのも、人々を命に代えて守っているから自己犠牲とかカタルシスとか憧れを感じるわけで、その前提となる条件が希薄ではどうにもならない。
そもそも、これはプリキュアに構造的な問題がある。ドツクゾーンの目的がプリズムストーンだからだ。別に虹の園の人を狙う必要が全く無い(イルクーボみたいにエネルギーを吸うならまだしも)。それどころか、35話でジュナはプリキュアが変身しやすいように仕向けたりするなど、一般人を巻き込むどころか遠ざけてすらいる。
光の園とドツクゾーンの対立構造なので一般人は蚊帳の外。勿論、ドツクゾーンの究極的な目的は世界を闇で多い尽くす事なので、守っていることにはなるのだけど具体的な危機感や緊張感は無い。メップルミップルポルンは光の園の関係者であるし、人間でもないので「人々を守る」という印象は薄めだ。ポイズニーの時も客観的に言えばアレは一般人がとばっちりをくっている。
戦っていればヒーローになれるわけではない。一般人(視聴者)が憧れやカタルシスを感じるからこそヒーロー足り得る。人々を守らずにヒーローであると納得させるのは難しいと思う。あるいは別のアプローチでヒーローとしてアピールできればいいのだが、話の展開が従来の(出てきた敵を叩く)方式なので極めて難しい。
プリキュアの戦う理由や言動に強引さを感じるのは、プリキュアがヒーローに成りきれていないからだろう(構造的にそう感じにくくなっている)。
ヒーローは弱き人々を前提にして存在する。弱き人々が不在のプリキュアはヒーローに成りきれない。ということで、プリキュアはヒーローものとしては失敗だと結論付ける。ヒーローっぽくないんだからしょうがない。
②プリキュアはヒーローに在らず
プリキュアにはヒーローもの以外で頑張ってもらおう。っていうか最初からそういう番組か(微妙に番組内での方向性が定まっていない気がするけど)。
「ふたりはプリキュア」はなぎさとほのかの物語であり、日常・非日常をとおしての自己肯定(成長)と他者との信頼・協力を描く。最初から弱き人々など要らないのだ。信頼や協力は相手を自分と同等として接することで生まれる。ありえないような非現実的問題、課題に対して自分の答え・考えを見つけて立ち向かう。「希望の力よ、光の意思よ」「未来に向かって突き進め!」と伊達に言っているわけではないのだろう。守ったり助けたりするよりも、自分達が成長し前に進むことを重視している。
彼女達はヒーローにはなれない。しかし、プリキュアとしてお互いの親友として進む事が出来る。今回37話で戦闘シーンがぞんざいで、劇のラストがやたら重点的だったのはまさしくそんな感じだと思います。
「私一人の小さな力でも、そう、ふたりで力を合わせればきっと」
「きっと、明るい未来が見えてくる」
28話のさなえさんの話を思い出さずにはいられません。さなえさんもあのシーンを見ながら感慨深い思いをしていたのではないかと思う。
プリキュアとしての面白さ、らしさを昇華していって欲しいです。
第36話「自由を掴め!番人決死の大脱走」
○今週の出来事
①ジャアクキング
プリズムストーンを欲するジャアクキング。ちゃんとしゃべっています。ベルゼイは余裕の体で答えますが、ジャアクキングは石の力は凄いので器を壊しちゃいかんと注意喚起します。イルクーボさんは器まで壊そうとしたので心配なのかもしれません。
②執事
洋館。見知らぬ顔。ザケンナーのようです。執事っぽいザケンナーは掃除をしています。すると喰い散らかしを発見。同様の背の高いザケンナーがパンを食べながら双眼鏡で番人を監視しています。あまり双眼鏡を使う距離でもないと思います。あと語尾に「ザケンナー」を付けてしゃべるのは急いでいる時とか億劫にならないでしょうか。ゴメンナーとかしゃべったら聞いているだけで可哀想な気持ちになりそうです。っていうか、今まで紅茶とかを淹れていたのはこの人達?
番人はザケンナーがどの程度の奴らかを試して見ますが、案の定かなりマヌケのようです。
③晴れのち曇り
雪城邸。新聞の天気図を貼り付けているほのかにポルンが何をしているか尋ねます。学校の宿題で一ヶ月の天気を調べているようです。こういうのは夏休みの宿題とかで出した方が良いと思います。単純に新聞を捨ててしまって資料が無い可能性があります。それに一ヶ月分溜めておいて一気に作れというのもかなり大変です。
なぎさも新聞にハサミをいれながら前回の回想に浸ります。浸りすぎて切りすぎました。と、メップルとミップルは新聞の記事(写真)に感嘆の声。季節外れで咲いている水仙が綺麗だったようです。ここぞとばかりにメップルはミップルの方が可愛いといつものイチャイチャトークです。そんなバカップルの間にポルンが割り込んでメップルに「おんぶ~」と遊んで欲しい様子。しかし、ミップルとイチャつきたいメップルは素っ気無い態度です。駄々をこねるポルンに一同も呆れ気味。メップルも「可愛くないメポ」と悪態をつきます。それを聞いたミップルはメップルを注意して代わりにポルンと遊びます。メップルは「甘やかしてばかりもどうかと思うメポ~」と不満のようです。その様子を見たときの心配げなほのかとちょっと呆れ気味ななぎさの態度の違いが面白いです。なぎさにとっては日常的なケンカでありメップルをよく知っているので心配というよりは「やれやれ・・・」といった感じなのでしょう。対してほのかは対立やケンカを好まないでしょうし普段大人しいミップルとコンビなのでこういう雰囲気は心配になるのかもしれません。それはそうと、あの体型でおんぶってできるのでしょうか?側面を見てみたい衝動にかられます。
ちょっと間をおいてお互いにアイコンタクトをするなぎさとほのか。こういうときのコンビネーションは見事です。ケンカ状態のメップルミップルの仲裁をします。しかし、双方意固地になっているので和解は難しい様子。子どもに怒鳴る父親とそれを庇う母親みたいな構図です。今回のポイントはここでしょうね。ポルンは「お花ポポ」と寝言。予言なのか寝言なのか判断に迷います。
④大脱走大作戦
洋館。掃除をするザケンナー(ちび)。しかし、またしても喰い散らかすザケンナー(のっぽ)に不満です。食べるのか掃除するのかどっちだ!と問うちびにやる気の無いのっぽは食べる方を選択します。もっと腹を立てるちび。番人はそれを見ながら逃げるなら今しかないと決断します。インコの真似をして餌を散らかす番人。ザケンナー(ちび)は必死で掃除(というか単に掃いているだけ)しますが埒があきません。さらに「もたもたすんな」と追い討ちをかける番人とインコ。ほのかの「もたもたしてません!」が思い出されます。腹を立てたちびはのっぽにとっちめてやれと命令します。のっぽは「人の悪口いっちゃいけないんだぞザケンナー」と言いながらも従います。このセリフがメップルに被っているような気がするのは気のせいでしょうか。
カゴを開けて指を入れるのっぽですが、インコに噛まれ体勢を崩してカゴを落としてしまいます。その機会を逃さず逃げ出す番人。ホーピッシュをバタバタ言わせながら飛び跳ねて逃げます。酷く効率が悪い移動です。瞬間移動は力がないので無理なのでしょうか。ホーピッシュそのものは消せないようです。何とかして外に出る事に成功します。ホーピッシュは持ち上げて運ぶことができるようです。
3人が戻ってきて事の失態が公に。ベルゼイ老に直立不動で詫びます。ベルゼイ老が召還したザケンナーなのかな。レギーネ嬢も「何のための見張りなの」と悪態をつきますが、小声なので聞き取れません。「ハァ?」とこぼすちびに「ドジ」と言い替えますが今度はのっぽが「ハァ?」と何かこっちが腹立たしくなるような言い方で問い返します。毎度の事ながら大声で「ド~ジ~」と張り上げるレギーネ嬢。一同驚きます。気を取り直してベルゼイ老は連れ戻して来いと執事に命令します。「逃げても無駄だ。束の間の自由はより大きな絶望を生む」と意味深です。
アイキャッチ。ほのか7連勝中。
⑤番人捜索隊
森の中を逃げ回る番人とそれを追う執事ザケンナー。当てもなくさまよっているので番人も疲労困憊です。曇っていた空が晴れだすと直感のようにポルンを感じる番人。時を同じくしてポルンもコミューン形態になって番人と交信します。番人の声に喜ぶ一同。ポルン凄いと褒めるミップルにメップルはポルンが凄いんじゃなくて番人が闇の力の影響の無いところに出たんだメポと突っかかります。またケンカを始める2匹になぎさが割り込み、番人の所在を聞きます。しかし、森の中なので目印も無く埒があきません。暫く周りの様子を探索すると、水仙の花畑を発見します。しかし、番人にその花が水仙という名前である知識無い上に音声だけの交信なのでなぎさ達には分りません。しかし、予言と共に予言先のイメージが分るポルンは「これポポ」と先ほどの新聞記事を見せます。ナイスアシストです。ポルンの能力役に立っています。
水仙は春しか咲かない花。新聞記事の水仙は限定された条件の下で咲いているので他の場所でも咲いているとは考えにくい。新聞の場所が番人の居場所であると判断したふたり(主にほのかが推理担当)は即行でその場所に向かいます。
執事ザケンナーに見つかってしまう番人。広大な森の中で発見できるというのも何気に凄いです。番人も見つかりやすい花畑にいるよりは森に隠れた方が無難でした。追い詰められる番人。しかし、そこにポルンの導きによってなぎさとほのかが助けに現れます。
⑥曇りのち雷
お互いに臨戦態勢をとる両者ですが、地震のような揺れと雲行きが悪化し始めます。不穏な気配を察して逃げるよう促す番人ですが木の根が番人を捕捉します。次いでポルンも捕捉。そしてつんざくような音を轟かせて稲妻が樹木を真っ二つにして現れます。派手な登場の仕方をするベルゼイ。出番が少なかったので印象に残る演出を狙ったのかもしれません。変身です。
「こんなところでお前達と出会うとはな。世の中上手く出来ているではないか」と余裕。獲物が自ら出てきたといわんばかりです。木の配置をずらして戦う場所を作ります。根城は自由に移動できるようですが、この場所でプリキュアを倒せばその必要もないと構えます。この人の言葉使い好きです。ところで角澤とレギーネ嬢は今頃館の掃除でもしているのでしょうか?
先手を打つプリキュア。しかし、体術で勝るベルゼイに圧されます。石の力を言うまでは生かしておいてやろうとメッチャ余裕です。必殺のマーブルスクリューを放つプリキュア。3人いなければ破られ無さそうです。しかし、ジュナ初戦と同じように相殺の可能性があります。先ほどまでの余裕は無いにしても、スクリューを片手で受け止めもう片方の手で突いてスクリューを粉砕します。「必要なのは覚悟と気迫だ」と精神論的に語ります。原理がどうのこうの、はいらなくても良いみたいです。
スクリューが破られ驚愕する一同。イルクーボ戦から分っていたんですけどね。今ではザケンナー級にしか通用しません。ポルンを生け捕ったのはレインボーブレスを使わせないためらしく作戦を立てているベルゼイ。強敵です。
「放してポポ」と涙を流すポルン。その狙ったかのような哀れっぷりと可哀想な雰囲気にベルゼイ以外の一同は同情を禁じえません。メップルでさえほだされています。堪らず石の力は自分しか知らないと叫ぶメップル。さりげに嘘を言います。人質の開放を条件にしますがベルゼイにそんな手は通用しません。雷の束縛がメップルとブラックを苦しめます。
お約束というか、当たり前というか束縛を破り力を解放するポルン。この程度でどうにかなるほどプリズムストーンの力はヤワではありません。「プリレット」のカード(カードダス3弾で収録)をスラッシュし閃光を飛ばします。ブレス装着のプリキュア。
「覚悟と気迫なら」「誰にも負けない!」と高速戦闘モード。おおっ、やった!装着→ストーム発射のシークエンスに飽きてきたところなので絶妙のタイミングです。先ほどまでの余裕と打って変わって防戦一方になるベルゼイ。パンチとキックの同時攻撃の直撃を受けて態勢を崩します。その隙を逃さずレインボーストームを発射するプリキュア。戦闘のテンポ良いです。流石にこれは弾けないベルゼイは撤退します。さり気なく番人をさらう執事。仕事はします。
⑦雷のち晴れ
番人がさらわれ、敵の居場所も分らなくなって振り出しに戻る。ポルンの無事に安堵するメップル。何だかんだ言っても大事な仲間を心配します。命がけで守ろうとしたメップルにミップルも再評価してキスします。ポルンもしようとしますが、こっちはお断りなので拒否しますがなかなか止めません。「やめろメポ」はいいんですが「やめろちゅーとろうがメポ」はヒットしました。
⑧次回予告
「志穂がないんじゃない」うおっ、ほのかがボケた。なぎさが褒めた。いつものほのか突っ込みに対して意趣返しをするのかと思ったんですけどね~。さり気なく夏子と京子(にせプリキュア)が出ていて好感触な次回。個人的にほのかは「ジュリエットは私、ロミオはなぎさね」と裏工作をしたのではないかと疑っています。ただ、志穂を買収し切れなかったのが誤算でしょうか。いきなりジュリエットが死んだら笑います(そりゃ脚本だ)。ちなみに(正式に見たことも読んだ事も無いのですが)ロミオとジュリエットは最終的にふたりとも死んじゃうんですよね。
それにしても「またみてね」のイラストは何なんでしょう。なぎさがギャグ担当なのは分りますが、ここまで凄いとヒロインとしての威厳が・・・まあ、ほのかが可愛ければ万事OKですけどね。
○トピック
すいません。書いてみたら長くなったんで、メップルミップルポルンに興味の無い人は以下は読まれなくて構いません。
今回はメップルミップルについて賛否が分かれそうな気がしないでもないです。まあ、「どうせお前は賛なんだろ?」と言われれば全くそのとおりです。メップルミップル喧嘩の回は19話が記憶に残るところですが、比較するには状況が違いすぎるので19話とは別物として考えます。
賛否ありそうな点として、メップルミップルのポルンに対してのスタンスでしょう。メップルは良く言えば注意することができるが悪く言えば大人気ない。ミップルは良く言えば寛容的で保護者的ですが悪く言えば過保護で甘やかしです。今回の流れで言えば、メップルに折れてもらう形になり、結果してポルンのワガママは放置という風に見えなくもありません。昨今の「子どもに怒れない親」という情勢と相まって一層そう思えそうです(本当にそうなのかは知りません。一部の情報として一人歩きしている気もします)。それはそうなのですが、違う視点で今回の出来事を捕らえれば決して今回の流れが寛容だとか甘やかしでは無い事が見えると思います。
ポルンの実年齢や精神年齢は具体的には分りませんが、人間で言えば3~5歳程度だと思われます。この年齢は保護・擁護されてしかるべき年齢だと言えます。劇中のポルンがワガママ全開なので嫌気がさす人もいるかもしれないし、成長しろよ、と思う人もいるかもしれませんが、現実としてこの年齢の子どもにそれを求めるのは理不尽です。また、視聴者である5~7程度の女の子から見ればポルンはちょうど妹(弟)にあたります。傍から見れば姉も十分にワガママですが、主観的には妹(弟)の方がワガママだと感じるでしょう。お父さんもお母さんも関心がいってしまい不満がある年代です。
一旦メップルに話を移すと、メップルは唯一ポルンを怒れる存在です。なぎさも最初はそんな感じでしたが現在では特に口出しはしていません。そういう意味では貴重な存在です。注意する動機がイチャつきたいから、というのはどうかと思いますが。立場的には先ほどの妹(弟)から見た姉と映ります。もしくは姉から見た父親。口うるさく母親とイチャつく存在。何となく今「エディプスコンプレックス」という言葉を思い出しましたが、別に詳しくは説明しません。知らない人は今説明している状況がそれに当たると思ってください。
このふたつから考えると母役であるミップルを中心にしていますが、まあ、ミップルはこの際どうでもいいので置いておきます。今回この人は何もしてないし、する必要が無いからです。
問題はポルンとメップルの関係がギクシャクしていることです。ポルンはメップルを怖がるし、メップルはポルンを邪魔だと感じます。34話のラストでポルンがメップルを怖がっていたのは記憶に残るところです。その後も無邪気に遊んで欲しいとメップルに呼びかけるのは子どもの愛嬌でしょう(子どもの頃って喧嘩しても次の日には何事も無かったように遊んでいたりする)。しかし、フラストレーションは溜るし、怖い人という印象も完全には拭えません(34話から伏線を張っていたのか)。
改善するためにはどちらかが折れるのが妥当ですが、ポルンは先にも書いたように保護の対象であるためいきなり成長させるには無理があります。メップルも性格的に角がとれるのは存在意義に関わります(生意気キャラなので)。そこで導き出される方法として今回の展開が正解だと思います。ポルンから見て「怖いし遊んでくれないけど、自分を守ってくれる人」。メップルから見て「ワガママで邪魔だけど、守るべき人」という展開です。トピック冒頭でメップルが折れたとは書きましたが、メップルが男を魅せる事でポルンは信頼回復を、メップルは自分の使命に気付くという流れは一石二鳥・乾坤一擲の手だと思います。何よりも「大切な人を守る」はプリキュア前半であったテーマです。別物と言いましたが19話はミップルを介してなぎさ・ほのかとの絆の話でしたが、今回はミップルを介してのポルンとの絆の話だと考える事が出来ます。
実世界の話に戻せば姉妹(弟)の関係の絆であるし、父親娘の絆の話であったと思います。絆(信頼)とは無条件で結ばれるのではなく、意思と行動によって裏打ちされていくものです。本当に悪態しかつかない人やイザという時に何もしない人に信頼などおけません。メップルは自分の意思とそれに見合う行動を持って信頼を築いた(取り戻した)のでした。巻き込まれたなぎさにキチンと謝っているのもナイスです。抱きつくポルンに嫌がるのも彼の彼らしいところです。
注意するにも信頼感がなければただの文句になってしまいます。信頼感があっての注意です。今後もワガママなポルンにメップルは注意するでしょうが、今までのような嫌悪はないでしょうし、ポルンも安心して怒られることが出来ると思います。成長のように上に上がるのではなく、お互いの距離が縮まる(横に移動する)お話でした。
①ジャアクキング
プリズムストーンを欲するジャアクキング。ちゃんとしゃべっています。ベルゼイは余裕の体で答えますが、ジャアクキングは石の力は凄いので器を壊しちゃいかんと注意喚起します。イルクーボさんは器まで壊そうとしたので心配なのかもしれません。
②執事
洋館。見知らぬ顔。ザケンナーのようです。執事っぽいザケンナーは掃除をしています。すると喰い散らかしを発見。同様の背の高いザケンナーがパンを食べながら双眼鏡で番人を監視しています。あまり双眼鏡を使う距離でもないと思います。あと語尾に「ザケンナー」を付けてしゃべるのは急いでいる時とか億劫にならないでしょうか。ゴメンナーとかしゃべったら聞いているだけで可哀想な気持ちになりそうです。っていうか、今まで紅茶とかを淹れていたのはこの人達?
番人はザケンナーがどの程度の奴らかを試して見ますが、案の定かなりマヌケのようです。
③晴れのち曇り
雪城邸。新聞の天気図を貼り付けているほのかにポルンが何をしているか尋ねます。学校の宿題で一ヶ月の天気を調べているようです。こういうのは夏休みの宿題とかで出した方が良いと思います。単純に新聞を捨ててしまって資料が無い可能性があります。それに一ヶ月分溜めておいて一気に作れというのもかなり大変です。
なぎさも新聞にハサミをいれながら前回の回想に浸ります。浸りすぎて切りすぎました。と、メップルとミップルは新聞の記事(写真)に感嘆の声。季節外れで咲いている水仙が綺麗だったようです。ここぞとばかりにメップルはミップルの方が可愛いといつものイチャイチャトークです。そんなバカップルの間にポルンが割り込んでメップルに「おんぶ~」と遊んで欲しい様子。しかし、ミップルとイチャつきたいメップルは素っ気無い態度です。駄々をこねるポルンに一同も呆れ気味。メップルも「可愛くないメポ」と悪態をつきます。それを聞いたミップルはメップルを注意して代わりにポルンと遊びます。メップルは「甘やかしてばかりもどうかと思うメポ~」と不満のようです。その様子を見たときの心配げなほのかとちょっと呆れ気味ななぎさの態度の違いが面白いです。なぎさにとっては日常的なケンカでありメップルをよく知っているので心配というよりは「やれやれ・・・」といった感じなのでしょう。対してほのかは対立やケンカを好まないでしょうし普段大人しいミップルとコンビなのでこういう雰囲気は心配になるのかもしれません。それはそうと、あの体型でおんぶってできるのでしょうか?側面を見てみたい衝動にかられます。
ちょっと間をおいてお互いにアイコンタクトをするなぎさとほのか。こういうときのコンビネーションは見事です。ケンカ状態のメップルミップルの仲裁をします。しかし、双方意固地になっているので和解は難しい様子。子どもに怒鳴る父親とそれを庇う母親みたいな構図です。今回のポイントはここでしょうね。ポルンは「お花ポポ」と寝言。予言なのか寝言なのか判断に迷います。
④大脱走大作戦
洋館。掃除をするザケンナー(ちび)。しかし、またしても喰い散らかすザケンナー(のっぽ)に不満です。食べるのか掃除するのかどっちだ!と問うちびにやる気の無いのっぽは食べる方を選択します。もっと腹を立てるちび。番人はそれを見ながら逃げるなら今しかないと決断します。インコの真似をして餌を散らかす番人。ザケンナー(ちび)は必死で掃除(というか単に掃いているだけ)しますが埒があきません。さらに「もたもたすんな」と追い討ちをかける番人とインコ。ほのかの「もたもたしてません!」が思い出されます。腹を立てたちびはのっぽにとっちめてやれと命令します。のっぽは「人の悪口いっちゃいけないんだぞザケンナー」と言いながらも従います。このセリフがメップルに被っているような気がするのは気のせいでしょうか。
カゴを開けて指を入れるのっぽですが、インコに噛まれ体勢を崩してカゴを落としてしまいます。その機会を逃さず逃げ出す番人。ホーピッシュをバタバタ言わせながら飛び跳ねて逃げます。酷く効率が悪い移動です。瞬間移動は力がないので無理なのでしょうか。ホーピッシュそのものは消せないようです。何とかして外に出る事に成功します。ホーピッシュは持ち上げて運ぶことができるようです。
3人が戻ってきて事の失態が公に。ベルゼイ老に直立不動で詫びます。ベルゼイ老が召還したザケンナーなのかな。レギーネ嬢も「何のための見張りなの」と悪態をつきますが、小声なので聞き取れません。「ハァ?」とこぼすちびに「ドジ」と言い替えますが今度はのっぽが「ハァ?」と何かこっちが腹立たしくなるような言い方で問い返します。毎度の事ながら大声で「ド~ジ~」と張り上げるレギーネ嬢。一同驚きます。気を取り直してベルゼイ老は連れ戻して来いと執事に命令します。「逃げても無駄だ。束の間の自由はより大きな絶望を生む」と意味深です。
アイキャッチ。ほのか7連勝中。
⑤番人捜索隊
森の中を逃げ回る番人とそれを追う執事ザケンナー。当てもなくさまよっているので番人も疲労困憊です。曇っていた空が晴れだすと直感のようにポルンを感じる番人。時を同じくしてポルンもコミューン形態になって番人と交信します。番人の声に喜ぶ一同。ポルン凄いと褒めるミップルにメップルはポルンが凄いんじゃなくて番人が闇の力の影響の無いところに出たんだメポと突っかかります。またケンカを始める2匹になぎさが割り込み、番人の所在を聞きます。しかし、森の中なので目印も無く埒があきません。暫く周りの様子を探索すると、水仙の花畑を発見します。しかし、番人にその花が水仙という名前である知識無い上に音声だけの交信なのでなぎさ達には分りません。しかし、予言と共に予言先のイメージが分るポルンは「これポポ」と先ほどの新聞記事を見せます。ナイスアシストです。ポルンの能力役に立っています。
水仙は春しか咲かない花。新聞記事の水仙は限定された条件の下で咲いているので他の場所でも咲いているとは考えにくい。新聞の場所が番人の居場所であると判断したふたり(主にほのかが推理担当)は即行でその場所に向かいます。
執事ザケンナーに見つかってしまう番人。広大な森の中で発見できるというのも何気に凄いです。番人も見つかりやすい花畑にいるよりは森に隠れた方が無難でした。追い詰められる番人。しかし、そこにポルンの導きによってなぎさとほのかが助けに現れます。
⑥曇りのち雷
お互いに臨戦態勢をとる両者ですが、地震のような揺れと雲行きが悪化し始めます。不穏な気配を察して逃げるよう促す番人ですが木の根が番人を捕捉します。次いでポルンも捕捉。そしてつんざくような音を轟かせて稲妻が樹木を真っ二つにして現れます。派手な登場の仕方をするベルゼイ。出番が少なかったので印象に残る演出を狙ったのかもしれません。変身です。
「こんなところでお前達と出会うとはな。世の中上手く出来ているではないか」と余裕。獲物が自ら出てきたといわんばかりです。木の配置をずらして戦う場所を作ります。根城は自由に移動できるようですが、この場所でプリキュアを倒せばその必要もないと構えます。この人の言葉使い好きです。ところで角澤とレギーネ嬢は今頃館の掃除でもしているのでしょうか?
先手を打つプリキュア。しかし、体術で勝るベルゼイに圧されます。石の力を言うまでは生かしておいてやろうとメッチャ余裕です。必殺のマーブルスクリューを放つプリキュア。3人いなければ破られ無さそうです。しかし、ジュナ初戦と同じように相殺の可能性があります。先ほどまでの余裕は無いにしても、スクリューを片手で受け止めもう片方の手で突いてスクリューを粉砕します。「必要なのは覚悟と気迫だ」と精神論的に語ります。原理がどうのこうの、はいらなくても良いみたいです。
スクリューが破られ驚愕する一同。イルクーボ戦から分っていたんですけどね。今ではザケンナー級にしか通用しません。ポルンを生け捕ったのはレインボーブレスを使わせないためらしく作戦を立てているベルゼイ。強敵です。
「放してポポ」と涙を流すポルン。その狙ったかのような哀れっぷりと可哀想な雰囲気にベルゼイ以外の一同は同情を禁じえません。メップルでさえほだされています。堪らず石の力は自分しか知らないと叫ぶメップル。さりげに嘘を言います。人質の開放を条件にしますがベルゼイにそんな手は通用しません。雷の束縛がメップルとブラックを苦しめます。
お約束というか、当たり前というか束縛を破り力を解放するポルン。この程度でどうにかなるほどプリズムストーンの力はヤワではありません。「プリレット」のカード(カードダス3弾で収録)をスラッシュし閃光を飛ばします。ブレス装着のプリキュア。
「覚悟と気迫なら」「誰にも負けない!」と高速戦闘モード。おおっ、やった!装着→ストーム発射のシークエンスに飽きてきたところなので絶妙のタイミングです。先ほどまでの余裕と打って変わって防戦一方になるベルゼイ。パンチとキックの同時攻撃の直撃を受けて態勢を崩します。その隙を逃さずレインボーストームを発射するプリキュア。戦闘のテンポ良いです。流石にこれは弾けないベルゼイは撤退します。さり気なく番人をさらう執事。仕事はします。
⑦雷のち晴れ
番人がさらわれ、敵の居場所も分らなくなって振り出しに戻る。ポルンの無事に安堵するメップル。何だかんだ言っても大事な仲間を心配します。命がけで守ろうとしたメップルにミップルも再評価してキスします。ポルンもしようとしますが、こっちはお断りなので拒否しますがなかなか止めません。「やめろメポ」はいいんですが「やめろちゅーとろうがメポ」はヒットしました。
⑧次回予告
「志穂がないんじゃない」うおっ、ほのかがボケた。なぎさが褒めた。いつものほのか突っ込みに対して意趣返しをするのかと思ったんですけどね~。さり気なく夏子と京子(にせプリキュア)が出ていて好感触な次回。個人的にほのかは「ジュリエットは私、ロミオはなぎさね」と裏工作をしたのではないかと疑っています。ただ、志穂を買収し切れなかったのが誤算でしょうか。いきなりジュリエットが死んだら笑います(そりゃ脚本だ)。ちなみに(正式に見たことも読んだ事も無いのですが)ロミオとジュリエットは最終的にふたりとも死んじゃうんですよね。
それにしても「またみてね」のイラストは何なんでしょう。なぎさがギャグ担当なのは分りますが、ここまで凄いとヒロインとしての威厳が・・・まあ、ほのかが可愛ければ万事OKですけどね。
○トピック
すいません。書いてみたら長くなったんで、メップルミップルポルンに興味の無い人は以下は読まれなくて構いません。
今回はメップルミップルについて賛否が分かれそうな気がしないでもないです。まあ、「どうせお前は賛なんだろ?」と言われれば全くそのとおりです。メップルミップル喧嘩の回は19話が記憶に残るところですが、比較するには状況が違いすぎるので19話とは別物として考えます。
賛否ありそうな点として、メップルミップルのポルンに対してのスタンスでしょう。メップルは良く言えば注意することができるが悪く言えば大人気ない。ミップルは良く言えば寛容的で保護者的ですが悪く言えば過保護で甘やかしです。今回の流れで言えば、メップルに折れてもらう形になり、結果してポルンのワガママは放置という風に見えなくもありません。昨今の「子どもに怒れない親」という情勢と相まって一層そう思えそうです(本当にそうなのかは知りません。一部の情報として一人歩きしている気もします)。それはそうなのですが、違う視点で今回の出来事を捕らえれば決して今回の流れが寛容だとか甘やかしでは無い事が見えると思います。
ポルンの実年齢や精神年齢は具体的には分りませんが、人間で言えば3~5歳程度だと思われます。この年齢は保護・擁護されてしかるべき年齢だと言えます。劇中のポルンがワガママ全開なので嫌気がさす人もいるかもしれないし、成長しろよ、と思う人もいるかもしれませんが、現実としてこの年齢の子どもにそれを求めるのは理不尽です。また、視聴者である5~7程度の女の子から見ればポルンはちょうど妹(弟)にあたります。傍から見れば姉も十分にワガママですが、主観的には妹(弟)の方がワガママだと感じるでしょう。お父さんもお母さんも関心がいってしまい不満がある年代です。
一旦メップルに話を移すと、メップルは唯一ポルンを怒れる存在です。なぎさも最初はそんな感じでしたが現在では特に口出しはしていません。そういう意味では貴重な存在です。注意する動機がイチャつきたいから、というのはどうかと思いますが。立場的には先ほどの妹(弟)から見た姉と映ります。もしくは姉から見た父親。口うるさく母親とイチャつく存在。何となく今「エディプスコンプレックス」という言葉を思い出しましたが、別に詳しくは説明しません。知らない人は今説明している状況がそれに当たると思ってください。
このふたつから考えると母役であるミップルを中心にしていますが、まあ、ミップルはこの際どうでもいいので置いておきます。今回この人は何もしてないし、する必要が無いからです。
問題はポルンとメップルの関係がギクシャクしていることです。ポルンはメップルを怖がるし、メップルはポルンを邪魔だと感じます。34話のラストでポルンがメップルを怖がっていたのは記憶に残るところです。その後も無邪気に遊んで欲しいとメップルに呼びかけるのは子どもの愛嬌でしょう(子どもの頃って喧嘩しても次の日には何事も無かったように遊んでいたりする)。しかし、フラストレーションは溜るし、怖い人という印象も完全には拭えません(34話から伏線を張っていたのか)。
改善するためにはどちらかが折れるのが妥当ですが、ポルンは先にも書いたように保護の対象であるためいきなり成長させるには無理があります。メップルも性格的に角がとれるのは存在意義に関わります(生意気キャラなので)。そこで導き出される方法として今回の展開が正解だと思います。ポルンから見て「怖いし遊んでくれないけど、自分を守ってくれる人」。メップルから見て「ワガママで邪魔だけど、守るべき人」という展開です。トピック冒頭でメップルが折れたとは書きましたが、メップルが男を魅せる事でポルンは信頼回復を、メップルは自分の使命に気付くという流れは一石二鳥・乾坤一擲の手だと思います。何よりも「大切な人を守る」はプリキュア前半であったテーマです。別物と言いましたが19話はミップルを介してなぎさ・ほのかとの絆の話でしたが、今回はミップルを介してのポルンとの絆の話だと考える事が出来ます。
実世界の話に戻せば姉妹(弟)の関係の絆であるし、父親娘の絆の話であったと思います。絆(信頼)とは無条件で結ばれるのではなく、意思と行動によって裏打ちされていくものです。本当に悪態しかつかない人やイザという時に何もしない人に信頼などおけません。メップルは自分の意思とそれに見合う行動を持って信頼を築いた(取り戻した)のでした。巻き込まれたなぎさにキチンと謝っているのもナイスです。抱きつくポルンに嫌がるのも彼の彼らしいところです。
注意するにも信頼感がなければただの文句になってしまいます。信頼感があっての注意です。今後もワガママなポルンにメップルは注意するでしょうが、今までのような嫌悪はないでしょうし、ポルンも安心して怒られることが出来ると思います。成長のように上に上がるのではなく、お互いの距離が縮まる(横に移動する)お話でした。
第35話「これってデート?怒涛のハッピーバースデー」
○今週の出来事
①誕生日の贈り物
「欲しいもの?」となぎさ。志穂と理奈が10月10日はなぎさの誕生日であるためにプレゼントの希望を聞きます。ちょっと離れた席にいるほのかはちゃんとその話に聞き耳を立てています。ほのかのなぎさセンサーは他の追随を許さない高性能な機能です。思案するなぎさは白馬に乗った藤Pが薔薇の花束を片手に笑顔で「美墨さん誕生日おめでとう(歯をキラリ)」という光景をイメージします。「ありえない」を連発しながら机頭突きマシーンに成り果てるなぎさ。そのあまりの壮絶さに志穂と理奈も引きます。とりあえず自分達でプレゼントを決めることでその場を離れます。
頭突きをやめて(痛い素振りは微塵にも見せず)机に突っ伏し頭を抱えて藤Pが祝ってくれるわけがないと落胆するなぎさ。その光景を席から見ていたほのかは思案します。まるで今なぎさの誕生日を知ったかのようにも見えますが、ほのかは20話のポイズニーが変装した回でなぎさの誕生日を正確に言っていたため知らないはずはありません。(ありえないと思うが)忘れていたか、考えるのを先延ばしていたかのどちらかだと思われます。
②三人は種戦士
洋館。ため息の番人にインコはくちばしで突付きます。「突っつくなー」と抗議しますがインコはオウム返しをするだけで事態に変化は無さそうです。それを無視してベルゼイ老はプリキュアの新たなる力について思案します。プリキュアレインボーブレスの出所がポルンであることは気付いているようです。ただし、まだポルンがプリズムストーンの力を得ている事には考えが及んでいないようです。さり気なく「イルクーボ達の記憶に無い」と言っているところがミソです。イルクーボ達は完全に消滅したわけではなく、闇に還ったということでしょうか。記憶等は帰属箇所である「闇(=ジャアクキング=ドツクゾーン)」に集約統合されるのかもしれません。あるいは生前の記憶とかは随時ジャアクキングに集約されているのかもしれません(前者っぽい)。
そんなベルゼイ老に角澤は行動が先決と促します。そんな角澤にレギーネ嬢は「でも、大丈夫?」と慎重(というか消極的)な意見。それぞれの性格が分ります。小声のレギーネ嬢に問い返す角澤と「言いたい事があるならさっさと言う」と促すベルゼイ老。プリキュアは手強いと答えるレギーネ嬢ですが「え?」と声を揃えて疑問符なふたり。ションボリになるレギーネ嬢に、んなことは分ってる。でも俺らだって最強の戦士だ。と角澤。聞こえてるんじゃん。と小声のレギーネ嬢。何かコントみたくなってきました。こういう雰囲気好きです。とりあえず、今回は角澤担当っぽいです。
③告白
登校時間。いつものように前回の回想をするなぎさ。そこに志穂と理奈が声をかけてきます。誕生日プレゼントを渡す志穂。誕生日当日は休日のためか前日に渡すようです(現実は10月10日は日曜日であり前日の土曜日も基本的に休みだと思われるが、「虹の園」では日曜日であると限らないし、土曜日半ドンである可能性もあるのでこの辺の時系列はどうでもいいか)。
お礼を言うなぎさに「なぎさのためだもん」と理奈と志穂。微笑ましい友情です。行く先に男子部の支倉がいると気付く志穂。支倉ことズキっときたぜ君はバスケ部イケメンプレーヤーらしいです。その辺には詳しくないなぎさに志穂は説明を入れます。当の支倉は校門前で誰かを探しているようです。すると、こちらに気付いて向かってくる支倉。告られる!?と皮算用の理奈と志穂。なぎさは無関心気味です。しかし、支倉が向かったのはなぎさの前。名乗りをあげ、真正面から告白する支倉。かなりストレートな人です。好感が持てます。こういう話に興味津々の女子達が集まってすぐに人垣ができます。盛大な「ありえなーい!」を飛ばすなぎさ。ベローネ中の俯瞰図が見れる貴重なシーンです。
学校屋上。頭を抱え一連の出来事をほのかに話すなぎさ。ほのかはどう返事したのかを尋ねますが、なぎさは逃げてしまったので返事も何もありません。チャチャを入れるメップルですが、ミップルは支倉の人選を褒めます。しかし、なぎさは支倉を付き合う気はさらさらありません。「他に好きな人がいるから?」と絶妙なタイミングと動作で言うほのか。絶対に面白がっています。ドキン!っと焦りながら否定するなぎさですが、ほのかは「そう?」と追い討ちをかけます。間違いなく楽しんでます。「そうなの!」と断固肯定するなぎさ。
それはそれとして事態に迷っています。付き合う気が無ければ断った方が良いと言うほのかになぎさは支倉が傷つくのでは?と懸念します。例え想い人ではないにしても相手の気持ちを汲むなぎさに「優しいねなぎさは。でも、こういうことはあやふやにするとかえって相手を傷つける事になるんじゃない?自分の気持ちを正直に伝えた方がいいと思うよ」と断り慣れているほのかはアドバイスします(5話で一ヶ月に1、2通貰っていると証言しています)。ほのからしいセリフです。同情で接する事は時に相手の心を傷つけます。なにより誠意ある相手に対して失礼な行為なのです。傷つけるのは何も憎悪や負の感情だけではありません。自分の気持ちを持つこと、相手に伝える事(と同時に相手の意思を受け止めること)を主眼とするほのからしいセリフです。キリヤの時にも言ったセリフですが、キリヤ編を踏まえた今はさらに深みのある言葉となっています。
それはそうと屋上のシーン。アングルといい、制服のベスト姿といい萌えっすね。
男子部の校門で待つなぎさ。男子部ってどこにあるんだろう・・・下校する男子達はなぎさを見て「好きな人を待つ女子」と認識したのか青春だよねぇとこぼします。慣れない状況に不安と羞恥を隠せないなぎさですが、物陰に隠れた(というか、塀の角に隠れた←他の位置の人には丸見え)ほのかはジェスチャーで「なぎさファイト」と応援します。楽しそうです。
なぎさに気付いた支倉はなぎさが言葉を発する暇もあたえずに栗拾いに行こうと誘い、返事も聞かずに約束までしてさっさと帰ってしまいます。メッチャ強引すね。告白の時は紳士的な人かと思いましたが、どうやらマイペースな人らしいです。
影で一連の様子を見ていたほのかも強引ね、とコメントしますが「行くしかないわね、明日」とさらりと凄い事を言います。一緒に行ってそこで断るしかないと理由をつけます。一応一理あります。しかし、その後のまるでデートみたいね。とのコメントから察するに状況を楽しんでいるようにしか見えません。流石ほのかです。
④誕生日デート
夜中。ほのかの言葉に意識してしまうなぎさ。デートなので弁当を作ったほうがいいのかな、と作り始めます。料理はしなれていないのか危なっかしい声が台所から聞こえてきます。なかなか、どころか素晴らしいお嬢さんです。
翌日、ポルンをほのかに渡すなぎさ。家に一人で置いとくと何かと心配だからでしょうか。受け渡す際になぎさの指の絆創膏に気付いたほのかは「どうしたの?その指」と尋ねます。目の下にクマまで作ったなぎさは憔悴気味にちょっと指切っちゃった・・・と言いほのかを見つめます。「なあに?」と尋ねるほのかになぎさは一緒に来てくれと抱きついて懇願します。心もとなくて仕方ない様子です。誕生日だからお願い聞いてとまで言います。よほど切羽詰まっているようです。支倉に失礼だと言うほのかですが、平気だって、と恥も外聞もあったもんじゃないなぎさ。ほのかはうなだれるなぎさの腕を持って立ち上がらせていってらっしゃいと声をかけます。トボトボと進むなぎさを心配顔で見つめます。なぎさの性格を知っているとはいえやはり心配です。と、ポルンは「イガイガ、ドッカーン」と予言。口実を得ました。
待ち合わせ場所近くで観察するなぎさ。支倉が居ない事にドタキャン!?と嬉しそうです。しかし、断る機会が先延ばしになるのでそれもまずい、と思案。そこに当の支倉が声をかけてきます。昼飯の弁当を買っていたようです。「あっ」と目線をリュックに向けますが、大丈夫だよと返します。なぎさの健気さに熱いものがこみ上げてくると同時に支倉に殺意が沸きそうです。っていうか、昼飯が「牛めし屋の弁当」ってあんまりだな。そういうところも怒りがこみ上げてきそうです。
そんなふたりの後ろに立つ怪しさ150%の人影。サングラス・帽子・厚手の服装・ミップル。最強です。警察官に見つかったら問答無用で職務質問です。むしろ「ちょっと、署まで来てもらおうか」とまで言われそうです。言うまでも無くほのかです。
バスに乗って目的地へ行くふたり。車中、飲み物をなぎさに手渡す支倉。断るキッカケがつかめないなぎさは栗拾いが終わったあとと決めて手渡された飲み物を飲みます。腹を括りました。先延ばしとも言います。
その後ろの座席に座るほのか(変装)。バックから突然ポルンが飛び出したのに驚きすぐに詰め込みます。幸いなぎさ他の客には気取られませんでした。「私、なにやってんだろう」と心の中で呟きます。心中お察しします。しかし、そんなほのかが可愛いと思える私もかなりヤバくなってきました(最初からか)。
⑤カントリー栗園
目的地の栗園に着く一行。腹を括ったせいか、ポジティブな性格だからか、いざ始まってみると楽しそうななぎさ。そんななぎさに支倉は感心します。元気な娘が好みのようです。照れるなぎさ。
それを、あー、うん、何だ、まあ、その、絶対隠れてないだろ、むしろ発見してくれと?と言わんばかりの隠れ方をしながら見つめるほのか(変装)。ストーカーという単語以外の言葉が見つかりません。ミップルはなぎさ達を傍から見ると良い雰囲気だミポと言いますが、あんたらも端から見るとこれは良い変質者ですね、とか言われそうです。「なぎさ、流されてる・・・」と小声で呟くほのか。何か含みを感じなくもありません。ちょっと寂しそうです。その横ではポルンが栗をバクバク食べています。
飲まれそうになる状況に気付き、支倉に断りの言葉をかけようとするなぎさですが、もじもじしてしまいます。うわぁ、可愛い・・・言葉が出たと思いきや、全力ダッシュでジュースを買いに行きます。踏ん切りがつきません。
それを空中から見るジュナ。こちらも相当な変質者です。
⑥友の支え
見失ったなぎさを探す支倉。当のなぎさは頭を抱えて悩んでいます。それをドンっと叩く音と衝撃。振り返ったなぎさが見たのは見慣れない人。「隠れてても何も解決しないわよ」と言いながらサングラスを外し「しっかりしてなぎさ」と声をかけた人物こそ、変質者に成り果ててもなぎさを心配してやってきたほのかでした。地獄に仏というようにほのかに抱きつくなぎさ。ほのかはなぎさを勇気付けます。ほのかは普段なぎさから元気を貰っていてなぎさに元気付けられていました(28話の時そういうセリフありましたね)が、今度はほのかがなぎさを支える番です。
支倉と合流したなぎさは、今度こそ断りの言葉を発しようとします。しかし、突然突風が吹き荒れます。
⑦イガイガ、ドッカ~ン
栗のザケンナーが目の前に現れます。突然の事態ですが、意外と冷静な支倉はなぎさを連れて逃げます。結構胆力がある人です。しかし、なぎさは変身できないと困惑気味です。いっそ一人で逃げてくれた方が楽だったかもしれません。逃げる先に現れるジュナは突風を起こしふたりを吹き飛ばします。着地に失敗し気絶する支倉。常人にはこれが限界か。なぎさは吹っ飛ばされた勢いで転がるものの外傷もありません。流石です。
支倉が巻き込まれたことに怒りを燃やすなぎさ。いつの間にか隣にいるほのか。ポーズが微妙です。ジュナは「しかし、これで変身しやすくなったんじゃないか?」とこちらの事情を汲んでくれた様子。悪役なのに結構気を回してくれます。
変身するふたり。えーっと、これって何変身?ほのかの服装は限定が多いです。
プリキュアの口上に鼻で答えるジュナ。プリキュアは構えた姿勢から一気に飛び掛ります。しかし、イガイガ怪人が行く手をふさぎます。体勢を立て直しホワイトは渾身のキックを放ちます。ギリギリ見えそうで見えないスカートがステキです。しかし、イガイガ怪人は丸く針団子となってキックを防御します。そしてそのまま突進してくるイガイガ怪人。これには流石にピンチのプリキュア危ないったらありゃしません。全速力で逃げます。コミカルです。ジュナもさあ、どうする?と高みの見物です。働く気は無いようです。
逃げる行き先には倒れた支倉。逃げる方向間違いました。ブラックは緊急停止して支倉を持ち上げます。ホワイトは追い越してしまったので戻ります。ホワイト支倉を見捨てる気だったのでしょうか。実は報復でしょうか。
イガイガ怪人に踏まれた、と思いきや案の定玉乗りの要領でイガイガ怪人の上に乗るプリキュア。大変です。とりあえず、着地します。支倉を安全そうな場所に置くブラック。
戻ってきたイガイガ怪人に向けて、プリキュアはマーブルスクリューを放ちます。やった!久々のスクリューだ。そしてホワイトの脇!!レインボーストームも発射のシーンやノックッバックが好きですが、やはりスクリューの(他にもあるんですけど)脇のシーンも捨て切れません。何よりこのスタッフは分っています。いくらパワーアップ形態とはいえストームもそろそろ飽きてきた段階。スクリューを出す事でマンネリを緩和します。プリキュアの倒し方は王道に沿いつつも、そろそろ飽きてきたかな、という段階で変化球を付けたり、新しい要素を出したりしてワンパターン化を防いでいます。倒す事は一緒ですが、決められた枠の中で変化を見せるのは良いですね。
意識が戻りつつある支倉は朦朧とした意識の中でブラックの姿を見ます。輝かしい光の中「見つけた、僕の、理想の人」と独白。撤退するジュナ。ブラックに声をかけようとした支倉ですが、身体が動かずそのまま見失ってしまいます。
⑧理想の人
栗拾いを再開したふたり。支倉はなぎさに話があるようです。そして告白しておきながら振ります。ブラックに惚れました。複雑な面持ちのなぎさですが、気を取り直してなぎさも支倉に断りの言葉をかけます。客観的に支倉に否があるもののなぎさは気にしていない様子(というか複雑な気分)で雰囲気が悪くなったりはしません。支倉も今日一日ありがとう、と爽やかに礼を言い、ブラックを探しに行きます。本当にマイペースな人です。
メップルのチャチャとミップルのフォローが入りますが、なぎさが魅力的な人ということに変わりありません。
⑨誕生日プレゼント
街に帰ってきたふたり。誕生日なのに色々とあって良いことがなかったとうなだれるなぎさ。ちょうどそこに藤Pが現れます。私が言うまでもないでしょうが、これ偶然じゃないよな、と思った人はプリキュア見た大きいお友達ほぼ全員かなと思います。藤Pを見たときのほのかの表情が意味ありげに見えて仕方ありません。
こちらにやってきてふたりでお出かけ?と聞く藤Pに、ほのかはふたりというか何と言うか、と曖昧に応え、そしてこちらが本題と言わんばかりになぎさが誕生日であることを伝えます。藤Pになぎさを押し出します。藤Pはなぎさが思い浮かべたような笑顔で「誕生日おめでとう美墨さん(歯がキラリ)」と言って去って行きます。感激のなぎさにほのか良かったね。と声をかけます。流石ほのかです。なぎさが何を求めているのか、またそれをどうすれば叶えられるのか分っています。きっとこれがほのかからのプレゼントなのです。
ところで、と指を怪我してまで作ったお弁当は何?とほのかは尋ねます。気付かないわけがありません。ほのかのなぎさセンサーは最高性能なのです。面白そうに聞くほのかになぎさは必死に隠そうとします。ところが、なぎさのリュックからごちそうさまポポとポルンが頭を出します。そして語られる衝撃の事実。おにぎりの中身(チョコ、ジャム、飴は食べ難いと不評だがモノそのものが美味しいので良いらしい←いまひとつ聞き取れない)を聞くにつれ表情を曇らせていくほのか。それとは正反対に知られてしまった・・・という表情のなぎさ。支倉に弁当を持ってきたことを言わなかったのはこれが理由でしょうか。「なぎさ、ヘン!」と流石にほのかも声を上げます。笑うしかないなぎさ。めでたし。めでたし。
洋館。番人は三人がいない今のうちに逃げださないと、と脱出の機会を狙います。一波乱ありそうです。
○トピック
なぎさほのか最強
この一言に尽きます。そんな回でした。いつも言っている事と矛盾しますが、テーマとかそんなの関係無しに今回は楽しませてもらいました。まあ、プリキュアはなぎさとほのかの話なのでこれが本来の話かもしれませんね。
恋愛要素を軽く含みつつドロドロした展開にはせずに、なぎさの魅力とほのかとの友情を見せるという完全支倉かませ犬っぷりが最高です。支倉自身憎めないキャラになってて本当に明るい話でした。戦闘もコミカル要素や工夫がされていて楽しかったです。強いて不満があるとすれば、ほのかがなぎさに「誕生日おめでとう」と言ってくれなかった事でしょうか。私の誕生日9日だったのでなぎさ視点でほのかに祝ってもらえるという最高度の至福を味わおうと思っていたのですが。なぎさには自分の言葉よりも藤Pの言葉の方が良いという彼女なりの思いやりでしょうか(私は完全にほのかが仕向けたと思っています)。
今回の内容はなかよし10月号の逆パターンですね。なかよしではなぎさのほのかに対する想いとほのかのちょっとした意地悪(なぎさへの意趣返し)が魅力的でしたが、今回の話と合わせて考えるとさらに面白く見れます。
①誕生日の贈り物
「欲しいもの?」となぎさ。志穂と理奈が10月10日はなぎさの誕生日であるためにプレゼントの希望を聞きます。ちょっと離れた席にいるほのかはちゃんとその話に聞き耳を立てています。ほのかのなぎさセンサーは他の追随を許さない高性能な機能です。思案するなぎさは白馬に乗った藤Pが薔薇の花束を片手に笑顔で「美墨さん誕生日おめでとう(歯をキラリ)」という光景をイメージします。「ありえない」を連発しながら机頭突きマシーンに成り果てるなぎさ。そのあまりの壮絶さに志穂と理奈も引きます。とりあえず自分達でプレゼントを決めることでその場を離れます。
頭突きをやめて(痛い素振りは微塵にも見せず)机に突っ伏し頭を抱えて藤Pが祝ってくれるわけがないと落胆するなぎさ。その光景を席から見ていたほのかは思案します。まるで今なぎさの誕生日を知ったかのようにも見えますが、ほのかは20話のポイズニーが変装した回でなぎさの誕生日を正確に言っていたため知らないはずはありません。(ありえないと思うが)忘れていたか、考えるのを先延ばしていたかのどちらかだと思われます。
②三人は種戦士
洋館。ため息の番人にインコはくちばしで突付きます。「突っつくなー」と抗議しますがインコはオウム返しをするだけで事態に変化は無さそうです。それを無視してベルゼイ老はプリキュアの新たなる力について思案します。プリキュアレインボーブレスの出所がポルンであることは気付いているようです。ただし、まだポルンがプリズムストーンの力を得ている事には考えが及んでいないようです。さり気なく「イルクーボ達の記憶に無い」と言っているところがミソです。イルクーボ達は完全に消滅したわけではなく、闇に還ったということでしょうか。記憶等は帰属箇所である「闇(=ジャアクキング=ドツクゾーン)」に集約統合されるのかもしれません。あるいは生前の記憶とかは随時ジャアクキングに集約されているのかもしれません(前者っぽい)。
そんなベルゼイ老に角澤は行動が先決と促します。そんな角澤にレギーネ嬢は「でも、大丈夫?」と慎重(というか消極的)な意見。それぞれの性格が分ります。小声のレギーネ嬢に問い返す角澤と「言いたい事があるならさっさと言う」と促すベルゼイ老。プリキュアは手強いと答えるレギーネ嬢ですが「え?」と声を揃えて疑問符なふたり。ションボリになるレギーネ嬢に、んなことは分ってる。でも俺らだって最強の戦士だ。と角澤。聞こえてるんじゃん。と小声のレギーネ嬢。何かコントみたくなってきました。こういう雰囲気好きです。とりあえず、今回は角澤担当っぽいです。
③告白
登校時間。いつものように前回の回想をするなぎさ。そこに志穂と理奈が声をかけてきます。誕生日プレゼントを渡す志穂。誕生日当日は休日のためか前日に渡すようです(現実は10月10日は日曜日であり前日の土曜日も基本的に休みだと思われるが、「虹の園」では日曜日であると限らないし、土曜日半ドンである可能性もあるのでこの辺の時系列はどうでもいいか)。
お礼を言うなぎさに「なぎさのためだもん」と理奈と志穂。微笑ましい友情です。行く先に男子部の支倉がいると気付く志穂。支倉ことズキっときたぜ君はバスケ部イケメンプレーヤーらしいです。その辺には詳しくないなぎさに志穂は説明を入れます。当の支倉は校門前で誰かを探しているようです。すると、こちらに気付いて向かってくる支倉。告られる!?と皮算用の理奈と志穂。なぎさは無関心気味です。しかし、支倉が向かったのはなぎさの前。名乗りをあげ、真正面から告白する支倉。かなりストレートな人です。好感が持てます。こういう話に興味津々の女子達が集まってすぐに人垣ができます。盛大な「ありえなーい!」を飛ばすなぎさ。ベローネ中の俯瞰図が見れる貴重なシーンです。
学校屋上。頭を抱え一連の出来事をほのかに話すなぎさ。ほのかはどう返事したのかを尋ねますが、なぎさは逃げてしまったので返事も何もありません。チャチャを入れるメップルですが、ミップルは支倉の人選を褒めます。しかし、なぎさは支倉を付き合う気はさらさらありません。「他に好きな人がいるから?」と絶妙なタイミングと動作で言うほのか。絶対に面白がっています。ドキン!っと焦りながら否定するなぎさですが、ほのかは「そう?」と追い討ちをかけます。間違いなく楽しんでます。「そうなの!」と断固肯定するなぎさ。
それはそれとして事態に迷っています。付き合う気が無ければ断った方が良いと言うほのかになぎさは支倉が傷つくのでは?と懸念します。例え想い人ではないにしても相手の気持ちを汲むなぎさに「優しいねなぎさは。でも、こういうことはあやふやにするとかえって相手を傷つける事になるんじゃない?自分の気持ちを正直に伝えた方がいいと思うよ」と断り慣れているほのかはアドバイスします(5話で一ヶ月に1、2通貰っていると証言しています)。ほのからしいセリフです。同情で接する事は時に相手の心を傷つけます。なにより誠意ある相手に対して失礼な行為なのです。傷つけるのは何も憎悪や負の感情だけではありません。自分の気持ちを持つこと、相手に伝える事(と同時に相手の意思を受け止めること)を主眼とするほのからしいセリフです。キリヤの時にも言ったセリフですが、キリヤ編を踏まえた今はさらに深みのある言葉となっています。
それはそうと屋上のシーン。アングルといい、制服のベスト姿といい萌えっすね。
男子部の校門で待つなぎさ。男子部ってどこにあるんだろう・・・下校する男子達はなぎさを見て「好きな人を待つ女子」と認識したのか青春だよねぇとこぼします。慣れない状況に不安と羞恥を隠せないなぎさですが、物陰に隠れた(というか、塀の角に隠れた←他の位置の人には丸見え)ほのかはジェスチャーで「なぎさファイト」と応援します。楽しそうです。
なぎさに気付いた支倉はなぎさが言葉を発する暇もあたえずに栗拾いに行こうと誘い、返事も聞かずに約束までしてさっさと帰ってしまいます。メッチャ強引すね。告白の時は紳士的な人かと思いましたが、どうやらマイペースな人らしいです。
影で一連の様子を見ていたほのかも強引ね、とコメントしますが「行くしかないわね、明日」とさらりと凄い事を言います。一緒に行ってそこで断るしかないと理由をつけます。一応一理あります。しかし、その後のまるでデートみたいね。とのコメントから察するに状況を楽しんでいるようにしか見えません。流石ほのかです。
④誕生日デート
夜中。ほのかの言葉に意識してしまうなぎさ。デートなので弁当を作ったほうがいいのかな、と作り始めます。料理はしなれていないのか危なっかしい声が台所から聞こえてきます。なかなか、どころか素晴らしいお嬢さんです。
翌日、ポルンをほのかに渡すなぎさ。家に一人で置いとくと何かと心配だからでしょうか。受け渡す際になぎさの指の絆創膏に気付いたほのかは「どうしたの?その指」と尋ねます。目の下にクマまで作ったなぎさは憔悴気味にちょっと指切っちゃった・・・と言いほのかを見つめます。「なあに?」と尋ねるほのかになぎさは一緒に来てくれと抱きついて懇願します。心もとなくて仕方ない様子です。誕生日だからお願い聞いてとまで言います。よほど切羽詰まっているようです。支倉に失礼だと言うほのかですが、平気だって、と恥も外聞もあったもんじゃないなぎさ。ほのかはうなだれるなぎさの腕を持って立ち上がらせていってらっしゃいと声をかけます。トボトボと進むなぎさを心配顔で見つめます。なぎさの性格を知っているとはいえやはり心配です。と、ポルンは「イガイガ、ドッカーン」と予言。口実を得ました。
待ち合わせ場所近くで観察するなぎさ。支倉が居ない事にドタキャン!?と嬉しそうです。しかし、断る機会が先延ばしになるのでそれもまずい、と思案。そこに当の支倉が声をかけてきます。昼飯の弁当を買っていたようです。「あっ」と目線をリュックに向けますが、大丈夫だよと返します。なぎさの健気さに熱いものがこみ上げてくると同時に支倉に殺意が沸きそうです。っていうか、昼飯が「牛めし屋の弁当」ってあんまりだな。そういうところも怒りがこみ上げてきそうです。
そんなふたりの後ろに立つ怪しさ150%の人影。サングラス・帽子・厚手の服装・ミップル。最強です。警察官に見つかったら問答無用で職務質問です。むしろ「ちょっと、署まで来てもらおうか」とまで言われそうです。言うまでも無くほのかです。
バスに乗って目的地へ行くふたり。車中、飲み物をなぎさに手渡す支倉。断るキッカケがつかめないなぎさは栗拾いが終わったあとと決めて手渡された飲み物を飲みます。腹を括りました。先延ばしとも言います。
その後ろの座席に座るほのか(変装)。バックから突然ポルンが飛び出したのに驚きすぐに詰め込みます。幸いなぎさ他の客には気取られませんでした。「私、なにやってんだろう」と心の中で呟きます。心中お察しします。しかし、そんなほのかが可愛いと思える私もかなりヤバくなってきました(最初からか)。
⑤カントリー栗園
目的地の栗園に着く一行。腹を括ったせいか、ポジティブな性格だからか、いざ始まってみると楽しそうななぎさ。そんななぎさに支倉は感心します。元気な娘が好みのようです。照れるなぎさ。
それを、あー、うん、何だ、まあ、その、絶対隠れてないだろ、むしろ発見してくれと?と言わんばかりの隠れ方をしながら見つめるほのか(変装)。ストーカーという単語以外の言葉が見つかりません。ミップルはなぎさ達を傍から見ると良い雰囲気だミポと言いますが、あんたらも端から見るとこれは良い変質者ですね、とか言われそうです。「なぎさ、流されてる・・・」と小声で呟くほのか。何か含みを感じなくもありません。ちょっと寂しそうです。その横ではポルンが栗をバクバク食べています。
飲まれそうになる状況に気付き、支倉に断りの言葉をかけようとするなぎさですが、もじもじしてしまいます。うわぁ、可愛い・・・言葉が出たと思いきや、全力ダッシュでジュースを買いに行きます。踏ん切りがつきません。
それを空中から見るジュナ。こちらも相当な変質者です。
⑥友の支え
見失ったなぎさを探す支倉。当のなぎさは頭を抱えて悩んでいます。それをドンっと叩く音と衝撃。振り返ったなぎさが見たのは見慣れない人。「隠れてても何も解決しないわよ」と言いながらサングラスを外し「しっかりしてなぎさ」と声をかけた人物こそ、変質者に成り果ててもなぎさを心配してやってきたほのかでした。地獄に仏というようにほのかに抱きつくなぎさ。ほのかはなぎさを勇気付けます。ほのかは普段なぎさから元気を貰っていてなぎさに元気付けられていました(28話の時そういうセリフありましたね)が、今度はほのかがなぎさを支える番です。
支倉と合流したなぎさは、今度こそ断りの言葉を発しようとします。しかし、突然突風が吹き荒れます。
⑦イガイガ、ドッカ~ン
栗のザケンナーが目の前に現れます。突然の事態ですが、意外と冷静な支倉はなぎさを連れて逃げます。結構胆力がある人です。しかし、なぎさは変身できないと困惑気味です。いっそ一人で逃げてくれた方が楽だったかもしれません。逃げる先に現れるジュナは突風を起こしふたりを吹き飛ばします。着地に失敗し気絶する支倉。常人にはこれが限界か。なぎさは吹っ飛ばされた勢いで転がるものの外傷もありません。流石です。
支倉が巻き込まれたことに怒りを燃やすなぎさ。いつの間にか隣にいるほのか。ポーズが微妙です。ジュナは「しかし、これで変身しやすくなったんじゃないか?」とこちらの事情を汲んでくれた様子。悪役なのに結構気を回してくれます。
変身するふたり。えーっと、これって何変身?ほのかの服装は限定が多いです。
プリキュアの口上に鼻で答えるジュナ。プリキュアは構えた姿勢から一気に飛び掛ります。しかし、イガイガ怪人が行く手をふさぎます。体勢を立て直しホワイトは渾身のキックを放ちます。ギリギリ見えそうで見えないスカートがステキです。しかし、イガイガ怪人は丸く針団子となってキックを防御します。そしてそのまま突進してくるイガイガ怪人。これには流石にピンチのプリキュア危ないったらありゃしません。全速力で逃げます。コミカルです。ジュナもさあ、どうする?と高みの見物です。働く気は無いようです。
逃げる行き先には倒れた支倉。逃げる方向間違いました。ブラックは緊急停止して支倉を持ち上げます。ホワイトは追い越してしまったので戻ります。ホワイト支倉を見捨てる気だったのでしょうか。実は報復でしょうか。
イガイガ怪人に踏まれた、と思いきや案の定玉乗りの要領でイガイガ怪人の上に乗るプリキュア。大変です。とりあえず、着地します。支倉を安全そうな場所に置くブラック。
戻ってきたイガイガ怪人に向けて、プリキュアはマーブルスクリューを放ちます。やった!久々のスクリューだ。そしてホワイトの脇!!レインボーストームも発射のシーンやノックッバックが好きですが、やはりスクリューの(他にもあるんですけど)脇のシーンも捨て切れません。何よりこのスタッフは分っています。いくらパワーアップ形態とはいえストームもそろそろ飽きてきた段階。スクリューを出す事でマンネリを緩和します。プリキュアの倒し方は王道に沿いつつも、そろそろ飽きてきたかな、という段階で変化球を付けたり、新しい要素を出したりしてワンパターン化を防いでいます。倒す事は一緒ですが、決められた枠の中で変化を見せるのは良いですね。
意識が戻りつつある支倉は朦朧とした意識の中でブラックの姿を見ます。輝かしい光の中「見つけた、僕の、理想の人」と独白。撤退するジュナ。ブラックに声をかけようとした支倉ですが、身体が動かずそのまま見失ってしまいます。
⑧理想の人
栗拾いを再開したふたり。支倉はなぎさに話があるようです。そして告白しておきながら振ります。ブラックに惚れました。複雑な面持ちのなぎさですが、気を取り直してなぎさも支倉に断りの言葉をかけます。客観的に支倉に否があるもののなぎさは気にしていない様子(というか複雑な気分)で雰囲気が悪くなったりはしません。支倉も今日一日ありがとう、と爽やかに礼を言い、ブラックを探しに行きます。本当にマイペースな人です。
メップルのチャチャとミップルのフォローが入りますが、なぎさが魅力的な人ということに変わりありません。
⑨誕生日プレゼント
街に帰ってきたふたり。誕生日なのに色々とあって良いことがなかったとうなだれるなぎさ。ちょうどそこに藤Pが現れます。私が言うまでもないでしょうが、これ偶然じゃないよな、と思った人はプリキュア見た大きいお友達ほぼ全員かなと思います。藤Pを見たときのほのかの表情が意味ありげに見えて仕方ありません。
こちらにやってきてふたりでお出かけ?と聞く藤Pに、ほのかはふたりというか何と言うか、と曖昧に応え、そしてこちらが本題と言わんばかりになぎさが誕生日であることを伝えます。藤Pになぎさを押し出します。藤Pはなぎさが思い浮かべたような笑顔で「誕生日おめでとう美墨さん(歯がキラリ)」と言って去って行きます。感激のなぎさにほのか良かったね。と声をかけます。流石ほのかです。なぎさが何を求めているのか、またそれをどうすれば叶えられるのか分っています。きっとこれがほのかからのプレゼントなのです。
ところで、と指を怪我してまで作ったお弁当は何?とほのかは尋ねます。気付かないわけがありません。ほのかのなぎさセンサーは最高性能なのです。面白そうに聞くほのかになぎさは必死に隠そうとします。ところが、なぎさのリュックからごちそうさまポポとポルンが頭を出します。そして語られる衝撃の事実。おにぎりの中身(チョコ、ジャム、飴は食べ難いと不評だがモノそのものが美味しいので良いらしい←いまひとつ聞き取れない)を聞くにつれ表情を曇らせていくほのか。それとは正反対に知られてしまった・・・という表情のなぎさ。支倉に弁当を持ってきたことを言わなかったのはこれが理由でしょうか。「なぎさ、ヘン!」と流石にほのかも声を上げます。笑うしかないなぎさ。めでたし。めでたし。
洋館。番人は三人がいない今のうちに逃げださないと、と脱出の機会を狙います。一波乱ありそうです。
○トピック
なぎさほのか最強
この一言に尽きます。そんな回でした。いつも言っている事と矛盾しますが、テーマとかそんなの関係無しに今回は楽しませてもらいました。まあ、プリキュアはなぎさとほのかの話なのでこれが本来の話かもしれませんね。
恋愛要素を軽く含みつつドロドロした展開にはせずに、なぎさの魅力とほのかとの友情を見せるという完全支倉かませ犬っぷりが最高です。支倉自身憎めないキャラになってて本当に明るい話でした。戦闘もコミカル要素や工夫がされていて楽しかったです。強いて不満があるとすれば、ほのかがなぎさに「誕生日おめでとう」と言ってくれなかった事でしょうか。私の誕生日9日だったのでなぎさ視点でほのかに祝ってもらえるという最高度の至福を味わおうと思っていたのですが。なぎさには自分の言葉よりも藤Pの言葉の方が良いという彼女なりの思いやりでしょうか(私は完全にほのかが仕向けたと思っています)。
今回の内容はなかよし10月号の逆パターンですね。なかよしではなぎさのほのかに対する想いとほのかのちょっとした意地悪(なぎさへの意趣返し)が魅力的でしたが、今回の話と合わせて考えるとさらに面白く見れます。
第34話「なぎさぶっちぎり!炎のガチンコリレー」
○今週の出来事
①体育祭練習
リレーの練習に励む一同。なぎさは走る志穂を見ながら前回の回想に浸ります。復活した志穂に安心。しかし、その影でジャアクキングの動向も気になります。
なぎさが走るのを見ながら感心する志穂。スポーツ万能(カナヅチ)だけあってなぎさは早いようです。ただし、チームが違うのでなぎさを相手にするのはちょっと勘弁して欲しい感じです。しかもなぎさのチームには弓子先輩も付いている様子。強豪のようです。あの人弓子先輩でしたか。バンダナ=弓子と記憶しているので素で最初気付きませんでした。バンダナ外すと普通に可愛い人です。この対抗って1・2・3年合同で分割しているようですがクラスを2つに分けているということはあんまり人数多くないようですベローネ女子。
そして走るなぎさを見て感心するもう一つの影(?)。
②夜の密談
洋館。ロウソクを灯して明かりにしています。人里離れた山奥のために電気は来ていないのかもしれません。3人はプリキュアに案外手こずっているのでそろそろ本腰を入れたいようです。レギーネ嬢が名乗り上げますが、小声のためベルゼイ老にも角澤にも「は?」と聞き返されたためいつものように大声で皆を驚かせます。ずっこけから立ち直り椅子に座り直してちょっと困り顔のベルゼイ老。人間体のときは割りとコミカルな人達です。
プリキュアの身を案じる番人。そーいや異空間に転移しないのはそういう結界でも張られているんでしょうか。
③体育祭本番
体育祭当日。放送委員としてアナウンスするほのか。一応競技者としても出るようです。だから対抗リレーに出なかったのでしょうか。でなければほのかを選抜から外すなんて人選ミスです。
人気の無い教室でイチャつくメップルとミップル。しかしポルンが割って入ってメップルのイチャイチャ大作戦がご破算。憤るメップル。何か空しい男の性(さが)を感じてしまうのは気のせいでしょうか。この番組で唯一「男」としての役を持っているのがメップルですね。藤Pはなぎさの憧れ(想い人)だから「男」って感じはしないです。改めて考えると登場人物も女の子ばっかなので、やっぱ女の子の番組ですね。
フラフープで何やら奇怪なダンスを踊る桜組一同。きょうび中学生ってこういうのやるっけ?創作ダンスかなぁ。そんな光景を眺める藤P他男子の面子。なぎさも藤Pに見られていると意識します。その隣で微笑むほのか。楽しそうです。緊張するとポカをやりやすいのか動きを間違ってしまうなぎさ。外野の女子生徒からも声援が飛びます。その光景をマドンナ(小田島)も見ていましたが、隣で女子生徒達がなぎさのことをスポーツ万能だけどちょっと抜けているところがまた良いと褒めているのを聞きつけます。リレーも安泰と信頼感厚いです。それに対して「ベローネ学院のマドンナの意地にかけても勝ちは譲れない」と対抗意識を燃やします。っていうか、この人さらに自意識過剰になってませんか。プライドが高いというより負けず嫌いなのかもしれません。それはそうと、科学部はほのかが掌握しているのでそっちの心配もした方が良いと思います。
教室で一連の光景を見ていたポルンは自分も体育祭をやるとはしゃいで教室の外に出て行ってしまいます。何気にあの体格で扉を勢い良く開けるのは凄い力です。それを追いかけるメップルとミップル。
フラフープの競技が終わって退場する桜組。会場に来ていたなぎさの母は先ほどのポカにやや不満ですが、父の方は笑いをとれたんで良しと寛大です。親御さん達の群れに混じってレギーネ嬢も居ました。性格的にこの群集は辛いんじゃないかと心配です。
廊下を行くポルンはマグマ(赤)のイメージ。「あちちのち」と踊ります。予知なのですが漠然としすぎていてどうにもなりません。
顔を洗うなぎさとほのか。なぎさはお腹が空いたようです。ほのかが「もう!?」と言うあたり競技が始まったばかりなのでしょう。燃費悪いようです。運動部の人は大概そんなもんです。
そこへ(自称なんだか他称なんだか分らなくなってきた)マドンナこと小田島先輩が声をかけてきます。あんまり飛ばすとリレーまで持たないわよ、と暗に対抗意識を燃やします。そんなマドンナの腕に抱きついてフレンドリーに返すなぎさ。フレンドリー過ぎです。以前小田島に苦手意識がありましたが、例の落書きをしたおかげでなぎさからの距離感が無くなっているためでしょう。
マドンナはお手並み拝見と、なぎさの巻きついてきている腕を振り解いて去っていきます。嫌われているのでは?と不安がるなぎさですが、ほのかは良きライバルとして認めているとフォローします。よく見ています。小田島からは以前のような棘もありませんし、むしろ自分から仕掛けてくるのは珍しいことです(多分)。自意識過剰気味なものの他者に対抗意識を燃やすのは相手を認めている証拠でもあります。前回は他を寄せ付けない高嶺の花的なイメージがありましたが今はなぎさと(部分的に)同格くらいのポジションにいますね。割と人間味が出てきました。もしかしたらこれが彼女の本来の姿なのかもしれません。
あと、ほのかは生徒会の人という設定は8話(セリフで出てきただけ)以来です。ちなみに藤Pも生徒会です。
去っていくなぎさとほのかを見つめながら校舎内を俳諧するレギーネ嬢。何かするつもりでしょうか。
ポルンは相変わらず「あちちのち」とぴょんぴょん跳ね回りますが、体勢を崩してお手玉の中に埋まってしまいます。タイミングも良い事に玉入れが始まります。きょうび中学で玉入れってしましたっけ?案の定カゴの中に投擲されるポルン。投げた人は気付いて欲しいです。
④迷子
午前の部が終わりランチタイム。待ってましたとばかりのなぎさですが、ミップルが居ない事に気付いたほのかに止められ捜索に向かいます。
外の競技目次を見ていた藤Pと木俣に「先輩」と話しかける男子。さきほどなぎさに興味を示した人です。藤Pに先ほどの人がなぎさであることを確認します。木俣が勘ぐりますが「ちょっと楽しみだなぁと思って」と誤魔化します。むしろ意味深度が5割増しです。藤P達と知り合いみたいなのでサッカー部の2年か1年でしょう。来週のなぎさ誕生日イベントの伏線です。個人的にほのかに気がなければOKです。ただし、なかよし10月号のような燃えイベントなら許可します。
校内を探すなぎさとほのか。下駄箱に着くとほのかの下駄箱からメップルとミップルが飛び出してきます。妙なところにいます。一応言っときますが羨ましいな、とか思いませんよ私。
メポメポメポ~ミポミポミポ~と全く不明な言語でなぎさ達の手に乗るメポミポ。ポルンが行方不明なことと邪悪な気配があることを伝えます。前者はミイラ取りがミイラになりました。その頃ポルンは玉入れをしていました。
⑤ミイラ取りがミイラ
午後の部が開始されましたがなぎさとほのかが行方不明です。特になぎさは前回のこともあって失踪率が高いです。
腹を空かせつつも探すなぎさ達。特にメップルは怒り気味です。さっきのイチャイチャ大作戦を根に持ているのかもしれません。未練がましいなぁ。
そんな折、ピアノの音が聞こえてきます。不審に思いつつも音のする方向に向かうふたり。邪悪な気配がすると警戒するメップル達ですがポルンの可能性もあるとなぎさは気にせず向かいます。ピアノを弾いていたのはレギーネ嬢でした。何でこんなことしているのはよく分りません。プリズムストーンの力の在り処を問うレギーネ嬢ですが、無論答えられません。また癇癪を起こしたように変身するレギーネ。炎の弾丸を飛ばして入り口をふっ飛ばします。なんかもう大変な人です。
⑥校内バトル
変身するふたり。体操服変身です。変身しても腹の音はします。
レギーネもザケンナーをピアノに憑依させます。牛みたいに突っ込んでくるピアノ魔人。逃げるプリキュア。防火扉を閉めて「大成功」とホワイト。いや、閉じ込めてどうするんでしょうか。倒しましょうよ。しかし、ピアノ魔人は熱属性があるのか顔を灼熱化させて防火扉を溶かします。迫るピアノ魔人に屋上に退避するプリキュア。久々にジャンプ力をみました。
ピアノ魔人は壁をよじ登って迫ってきます。結構怖いです。
その頃、グラウンドではリレーが始まる寸前です。こちらには校内の戦闘が伝わっていないようです。結構派手な音はしていると思いますが競技に夢中で気付かないのかもしれません。
ピアノ魔人に対抗するプリキュアですが、如何せんブラックが空腹のためにパワー不足です。庶民的なヒロインです。同じく飯を食べていないホワイトですがこちらは持つようです。ピアノ魔人の触手(ピアノの弦)に捕まってしまうプリキュア。ちょっとピンチです。
その頃、グラウンドではリレーが今にも始まりそうです。心配する理奈達ですが、弓子は大丈夫と信じています。ラクロスの試合で慣れているのかもしれません。イザとなったら2役する気の弓子ですが、代走立てた方がいいと思います。
スパイダーマンほどではありませんが、この「ヒーローやっているせいで日常に支障をきたす」という描写は好きです。ヒーローはメリットよりもデメリットの方が多いのです。特に日の目を浴びないヒーローは最低級の扱いです。周りの人達が離れていってしまいます。プリキュアはその辺を考慮してか、周りの人達は比較的寛大に描かれています。この寛大さがなぎさ達の普段の行動で裏打ちされた信頼感に変われば凄く面白くなると思いますが、流石にそこまでは余裕はないかな。
ピンチのプリキュア。拷問を受けていますが口を割りません。熱攻撃に「あちち」と漏らすブラック。同じ頃、ポルンにも変化が訪れます。赤いお手玉を見たポルンは危機を察知。能力を発動させてブレスを飛ばします。やっぱこのカードが回転してスラッシュはカッコイイです。
ブレスを装着した上に開放されるプリキュア。ホワイトの「プリキュアレインボーブレス!」と言ったときのポーズが促販的です。先週に引き続きポルンが現場にいない場合でもOKということをアピールします。しかも、ポルンが現場にいないので幹部がひとりなら発信源がバレにくいです。ただし、連携されるとポルンは無防備なので危険です。
とりあえず瞬殺です。レギーネも撤退します。
⑦激走リレー
リレーが始まっても戻らないなぎさに焦るチームとマドンナ。戦闘から戻ったなぎさが駆けつけます。リレーが始まる前から疾走です。マドンナはそれを見て面白くなってきたと嬉しそうです。こんなキャラだっけ?
バトンを受け取り疾走するなぎさ。前方のマドンナに追随します。せり合うふたり。声援の中、先ほどのなぎさに気があるような男子が「ズキっときたぜ」とモノローグ。それは置いておいて、リレーはゴール。勝者はなぎさ(のチーム)です。なぎさはマドンナに「やった!」と肩を叩きます。納得がいかないのか「ありえない」となぎさを揺さぶるマドンナですが、なぎさの腹の音が聞こえてきます。腹ペコのあまり全力疾走したようです。目が点になるマドンナですが、「またいつか競い合いましょ」と去って行きます。何だかんだ言って、笑顔のマドンナです。知らず知らずになぎさに引っ掻き回されて角が取れたような感じです。
ポルンを発見するメップルとミップル。「世話が焼ける」とメップルですがポルンはミップルに抱きついて甘えます。男のジェラシー全開のメップル。
体育祭が終わり夕方。人気のない教室で遅い昼食をとるふたり。よほど腹を空かしたのか全力で食べるなぎさ。それに唖然とするほのかですが、食べないの?と言うが早いかほのかの弁当と取って食べるなぎさ。凄いがっつきです。呆然とするほのかですが微笑みます。ほのかのお弁当美味しいと食べまくるなぎさ。仲睦まじいです。ほのか今度からなぎさの弁当作ってきそうです(さなえさんが作っているのかもしれませんが)。
音楽室。ピアノは元どおりです。
⑧次回予告
10月10日はなぎさの誕生日です。恋の波乱でしょうか。ちなみに私は前日誕生日です。だからどうした?と言われればどうもありません。
○トピック
マドンナの微妙な変化と次週への伏線の回でした。正直な話、今回はそんなに力点があるわけでもなく、前回の息抜きと次回へのタメと言った印象。なのであまり思いつくこともないので今回は流します。
マドンナについては16話の時にプリキュアが何かしたわけでもないので、プリキュア(なぎさほのか)の影響でどうこう、と言うわけではないと思いますが、自意識過剰で負けず嫌いっぽい彼女がラクロス部エースで信頼厚いなぎさを放っておくのも考え難いので勝手に対抗意識燃やしているのでしょう。良くも悪くも人を惹きつける魅力がなぎさにはあります。マドンナの話はもう一回くらいあると面白くなりそうです。
○プリキュア大百科2
内容的には「1」とほぼ同様。オマケ要素と設定の細かい部分の説明があるので「1」よりも充実しています。なぎさほのかの一人称日記で説明されています。ほのかのなぎさに対する気持ちが愛情すら感じられます。ただ、ほのかはさなえさんのことを「おばあちゃん」ではなく「おばあちゃま」と本編では呼称しているので整合はとって欲しかったです。あと、なぎさ父の名前「岳」ですが、「1」では「がく」と読んで「2」では「たかし」と読んでいますがどっちですか?
ベルゼイ、レギーネ、ジュナの3人は元は人間であり種がとりついた人のようです。本名もそれぞれ結城玄武(ゆうきげんぶ)、小山翔子(こやましょうこ)、角澤竜一郎(かくざわりゅういちろう)というらしいです。本編の描写だとその辺は分りにくかったですがあまり重要ではないのでしょう。この部分について少し下の項で取り上げます。
オマケ要素の誕生日占いは、なぎ・ほの・メポ・ミポ・ジャアクキング度に分れ相性月などがあるオーソドックスなものです。なぎさ達がそれぞれの月の占い結果について漫才コメントを入れているのが良い感じです。私は10月なのでなぎさ度が最も高いです。むう・・・ほのか度が欲しかった。しかし、恋人相性度ではほのか度が強い4月と相性が良いらしいのOKです(そういう問題か)。10月(なぎさ誕生月)と4月(ほのか誕生月)は双方共に友達相性ではなく恋人相性が良いのですが、何か違ってませんか?むしろこれがベストですか。
○背負いし運命
3人組が元は人間だったということは別としても、前々からレギーネ嬢の態度がおどおどしていて変身する事に抵抗があるのでは?といった読みや、キリヤ編などで他の感想サイトでは「敵側の幹部の葛藤」や「プリキュアとの絡み」が期待されました。実際キリヤはそんな感じだったんですが、これについては個人的にはあまり深く突っ込まなくてもいいのかなと思っています。
この手の話を深くやってしまうと敵側に話が集中することと、結果して「敵が人間性を持つ」ことでストレートにプリキュアと戦わせるのが難しくなります。かのキリヤ戦ではキリヤが自ら身を引くことで幕を閉じました。プリキュアが直接倒す事も確かに有りだったでしょうしドラマチックになったかもしれません(実際そういう声は他の感想サイトや掲示板では多かった)。しかし、それはプリキュアに完全な正当(正義というか、良い意味での立ち位置というか)性が持たせられなくなると思います。
単純に書けば敵が人間に近づけば近づくだけプリキュアがその敵を倒した時の「殺人性」が増します。これはお子様番組的にはアウトだと思うのです。プリキュア的にもアウト。ピーサードを倒した時にほのかはショックを受けましたが、すぐにメップルとミップルがフォローしました。キリヤも直接手を下しませんでした。ドツクゾーンには相応の正当性がありますが関知(プリキュアに説明)しませんでした。これはプリキュアに負のイメージや感情を与えないためだと思います。確かに、それらを無視したり避けたりすることはドラマ性が軽くなってしまうし、ちょっと勿体無い気はします。また、負の感情であってもそれを背負って希望を見出すというのも燃えるシチュエーションです。しかし、個人的にはそれらを捨ててでも、プリキュアに正当性を持たせたいと思います。理由はただひとつ。なぎさとほのかは未来に希望と夢を持った少女達だからです。その娘達に死や負の感情を背負わせたくありません。彼女達には純粋に希望と夢を持ち続けて欲しいのです。それはイコール視聴者である子ども達へのメッセージでもあります。これはプリキュアという番組が持ち続けて欲しいスタンスです。
三流のハッピーエンドなら一流の悲劇の方が良いと普段は思いますが、プリキュアは三流の(願わくば一流の)ハッピーエンドを迎えて欲しいものです。
①体育祭練習
リレーの練習に励む一同。なぎさは走る志穂を見ながら前回の回想に浸ります。復活した志穂に安心。しかし、その影でジャアクキングの動向も気になります。
なぎさが走るのを見ながら感心する志穂。スポーツ万能(カナヅチ)だけあってなぎさは早いようです。ただし、チームが違うのでなぎさを相手にするのはちょっと勘弁して欲しい感じです。しかもなぎさのチームには弓子先輩も付いている様子。強豪のようです。あの人弓子先輩でしたか。バンダナ=弓子と記憶しているので素で最初気付きませんでした。バンダナ外すと普通に可愛い人です。この対抗って1・2・3年合同で分割しているようですがクラスを2つに分けているということはあんまり人数多くないようですベローネ女子。
そして走るなぎさを見て感心するもう一つの影(?)。
②夜の密談
洋館。ロウソクを灯して明かりにしています。人里離れた山奥のために電気は来ていないのかもしれません。3人はプリキュアに案外手こずっているのでそろそろ本腰を入れたいようです。レギーネ嬢が名乗り上げますが、小声のためベルゼイ老にも角澤にも「は?」と聞き返されたためいつものように大声で皆を驚かせます。ずっこけから立ち直り椅子に座り直してちょっと困り顔のベルゼイ老。人間体のときは割りとコミカルな人達です。
プリキュアの身を案じる番人。そーいや異空間に転移しないのはそういう結界でも張られているんでしょうか。
③体育祭本番
体育祭当日。放送委員としてアナウンスするほのか。一応競技者としても出るようです。だから対抗リレーに出なかったのでしょうか。でなければほのかを選抜から外すなんて人選ミスです。
人気の無い教室でイチャつくメップルとミップル。しかしポルンが割って入ってメップルのイチャイチャ大作戦がご破算。憤るメップル。何か空しい男の性(さが)を感じてしまうのは気のせいでしょうか。この番組で唯一「男」としての役を持っているのがメップルですね。藤Pはなぎさの憧れ(想い人)だから「男」って感じはしないです。改めて考えると登場人物も女の子ばっかなので、やっぱ女の子の番組ですね。
フラフープで何やら奇怪なダンスを踊る桜組一同。きょうび中学生ってこういうのやるっけ?創作ダンスかなぁ。そんな光景を眺める藤P他男子の面子。なぎさも藤Pに見られていると意識します。その隣で微笑むほのか。楽しそうです。緊張するとポカをやりやすいのか動きを間違ってしまうなぎさ。外野の女子生徒からも声援が飛びます。その光景をマドンナ(小田島)も見ていましたが、隣で女子生徒達がなぎさのことをスポーツ万能だけどちょっと抜けているところがまた良いと褒めているのを聞きつけます。リレーも安泰と信頼感厚いです。それに対して「ベローネ学院のマドンナの意地にかけても勝ちは譲れない」と対抗意識を燃やします。っていうか、この人さらに自意識過剰になってませんか。プライドが高いというより負けず嫌いなのかもしれません。それはそうと、科学部はほのかが掌握しているのでそっちの心配もした方が良いと思います。
教室で一連の光景を見ていたポルンは自分も体育祭をやるとはしゃいで教室の外に出て行ってしまいます。何気にあの体格で扉を勢い良く開けるのは凄い力です。それを追いかけるメップルとミップル。
フラフープの競技が終わって退場する桜組。会場に来ていたなぎさの母は先ほどのポカにやや不満ですが、父の方は笑いをとれたんで良しと寛大です。親御さん達の群れに混じってレギーネ嬢も居ました。性格的にこの群集は辛いんじゃないかと心配です。
廊下を行くポルンはマグマ(赤)のイメージ。「あちちのち」と踊ります。予知なのですが漠然としすぎていてどうにもなりません。
顔を洗うなぎさとほのか。なぎさはお腹が空いたようです。ほのかが「もう!?」と言うあたり競技が始まったばかりなのでしょう。燃費悪いようです。運動部の人は大概そんなもんです。
そこへ(自称なんだか他称なんだか分らなくなってきた)マドンナこと小田島先輩が声をかけてきます。あんまり飛ばすとリレーまで持たないわよ、と暗に対抗意識を燃やします。そんなマドンナの腕に抱きついてフレンドリーに返すなぎさ。フレンドリー過ぎです。以前小田島に苦手意識がありましたが、例の落書きをしたおかげでなぎさからの距離感が無くなっているためでしょう。
マドンナはお手並み拝見と、なぎさの巻きついてきている腕を振り解いて去っていきます。嫌われているのでは?と不安がるなぎさですが、ほのかは良きライバルとして認めているとフォローします。よく見ています。小田島からは以前のような棘もありませんし、むしろ自分から仕掛けてくるのは珍しいことです(多分)。自意識過剰気味なものの他者に対抗意識を燃やすのは相手を認めている証拠でもあります。前回は他を寄せ付けない高嶺の花的なイメージがありましたが今はなぎさと(部分的に)同格くらいのポジションにいますね。割と人間味が出てきました。もしかしたらこれが彼女の本来の姿なのかもしれません。
あと、ほのかは生徒会の人という設定は8話(セリフで出てきただけ)以来です。ちなみに藤Pも生徒会です。
去っていくなぎさとほのかを見つめながら校舎内を俳諧するレギーネ嬢。何かするつもりでしょうか。
ポルンは相変わらず「あちちのち」とぴょんぴょん跳ね回りますが、体勢を崩してお手玉の中に埋まってしまいます。タイミングも良い事に玉入れが始まります。きょうび中学で玉入れってしましたっけ?案の定カゴの中に投擲されるポルン。投げた人は気付いて欲しいです。
④迷子
午前の部が終わりランチタイム。待ってましたとばかりのなぎさですが、ミップルが居ない事に気付いたほのかに止められ捜索に向かいます。
外の競技目次を見ていた藤Pと木俣に「先輩」と話しかける男子。さきほどなぎさに興味を示した人です。藤Pに先ほどの人がなぎさであることを確認します。木俣が勘ぐりますが「ちょっと楽しみだなぁと思って」と誤魔化します。むしろ意味深度が5割増しです。藤P達と知り合いみたいなのでサッカー部の2年か1年でしょう。来週のなぎさ誕生日イベントの伏線です。個人的にほのかに気がなければOKです。ただし、なかよし10月号のような燃えイベントなら許可します。
校内を探すなぎさとほのか。下駄箱に着くとほのかの下駄箱からメップルとミップルが飛び出してきます。妙なところにいます。一応言っときますが羨ましいな、とか思いませんよ私。
メポメポメポ~ミポミポミポ~と全く不明な言語でなぎさ達の手に乗るメポミポ。ポルンが行方不明なことと邪悪な気配があることを伝えます。前者はミイラ取りがミイラになりました。その頃ポルンは玉入れをしていました。
⑤ミイラ取りがミイラ
午後の部が開始されましたがなぎさとほのかが行方不明です。特になぎさは前回のこともあって失踪率が高いです。
腹を空かせつつも探すなぎさ達。特にメップルは怒り気味です。さっきのイチャイチャ大作戦を根に持ているのかもしれません。未練がましいなぁ。
そんな折、ピアノの音が聞こえてきます。不審に思いつつも音のする方向に向かうふたり。邪悪な気配がすると警戒するメップル達ですがポルンの可能性もあるとなぎさは気にせず向かいます。ピアノを弾いていたのはレギーネ嬢でした。何でこんなことしているのはよく分りません。プリズムストーンの力の在り処を問うレギーネ嬢ですが、無論答えられません。また癇癪を起こしたように変身するレギーネ。炎の弾丸を飛ばして入り口をふっ飛ばします。なんかもう大変な人です。
⑥校内バトル
変身するふたり。体操服変身です。変身しても腹の音はします。
レギーネもザケンナーをピアノに憑依させます。牛みたいに突っ込んでくるピアノ魔人。逃げるプリキュア。防火扉を閉めて「大成功」とホワイト。いや、閉じ込めてどうするんでしょうか。倒しましょうよ。しかし、ピアノ魔人は熱属性があるのか顔を灼熱化させて防火扉を溶かします。迫るピアノ魔人に屋上に退避するプリキュア。久々にジャンプ力をみました。
ピアノ魔人は壁をよじ登って迫ってきます。結構怖いです。
その頃、グラウンドではリレーが始まる寸前です。こちらには校内の戦闘が伝わっていないようです。結構派手な音はしていると思いますが競技に夢中で気付かないのかもしれません。
ピアノ魔人に対抗するプリキュアですが、如何せんブラックが空腹のためにパワー不足です。庶民的なヒロインです。同じく飯を食べていないホワイトですがこちらは持つようです。ピアノ魔人の触手(ピアノの弦)に捕まってしまうプリキュア。ちょっとピンチです。
その頃、グラウンドではリレーが今にも始まりそうです。心配する理奈達ですが、弓子は大丈夫と信じています。ラクロスの試合で慣れているのかもしれません。イザとなったら2役する気の弓子ですが、代走立てた方がいいと思います。
スパイダーマンほどではありませんが、この「ヒーローやっているせいで日常に支障をきたす」という描写は好きです。ヒーローはメリットよりもデメリットの方が多いのです。特に日の目を浴びないヒーローは最低級の扱いです。周りの人達が離れていってしまいます。プリキュアはその辺を考慮してか、周りの人達は比較的寛大に描かれています。この寛大さがなぎさ達の普段の行動で裏打ちされた信頼感に変われば凄く面白くなると思いますが、流石にそこまでは余裕はないかな。
ピンチのプリキュア。拷問を受けていますが口を割りません。熱攻撃に「あちち」と漏らすブラック。同じ頃、ポルンにも変化が訪れます。赤いお手玉を見たポルンは危機を察知。能力を発動させてブレスを飛ばします。やっぱこのカードが回転してスラッシュはカッコイイです。
ブレスを装着した上に開放されるプリキュア。ホワイトの「プリキュアレインボーブレス!」と言ったときのポーズが促販的です。先週に引き続きポルンが現場にいない場合でもOKということをアピールします。しかも、ポルンが現場にいないので幹部がひとりなら発信源がバレにくいです。ただし、連携されるとポルンは無防備なので危険です。
とりあえず瞬殺です。レギーネも撤退します。
⑦激走リレー
リレーが始まっても戻らないなぎさに焦るチームとマドンナ。戦闘から戻ったなぎさが駆けつけます。リレーが始まる前から疾走です。マドンナはそれを見て面白くなってきたと嬉しそうです。こんなキャラだっけ?
バトンを受け取り疾走するなぎさ。前方のマドンナに追随します。せり合うふたり。声援の中、先ほどのなぎさに気があるような男子が「ズキっときたぜ」とモノローグ。それは置いておいて、リレーはゴール。勝者はなぎさ(のチーム)です。なぎさはマドンナに「やった!」と肩を叩きます。納得がいかないのか「ありえない」となぎさを揺さぶるマドンナですが、なぎさの腹の音が聞こえてきます。腹ペコのあまり全力疾走したようです。目が点になるマドンナですが、「またいつか競い合いましょ」と去って行きます。何だかんだ言って、笑顔のマドンナです。知らず知らずになぎさに引っ掻き回されて角が取れたような感じです。
ポルンを発見するメップルとミップル。「世話が焼ける」とメップルですがポルンはミップルに抱きついて甘えます。男のジェラシー全開のメップル。
体育祭が終わり夕方。人気のない教室で遅い昼食をとるふたり。よほど腹を空かしたのか全力で食べるなぎさ。それに唖然とするほのかですが、食べないの?と言うが早いかほのかの弁当と取って食べるなぎさ。凄いがっつきです。呆然とするほのかですが微笑みます。ほのかのお弁当美味しいと食べまくるなぎさ。仲睦まじいです。ほのか今度からなぎさの弁当作ってきそうです(さなえさんが作っているのかもしれませんが)。
音楽室。ピアノは元どおりです。
⑧次回予告
10月10日はなぎさの誕生日です。恋の波乱でしょうか。ちなみに私は前日誕生日です。だからどうした?と言われればどうもありません。
○トピック
マドンナの微妙な変化と次週への伏線の回でした。正直な話、今回はそんなに力点があるわけでもなく、前回の息抜きと次回へのタメと言った印象。なのであまり思いつくこともないので今回は流します。
マドンナについては16話の時にプリキュアが何かしたわけでもないので、プリキュア(なぎさほのか)の影響でどうこう、と言うわけではないと思いますが、自意識過剰で負けず嫌いっぽい彼女がラクロス部エースで信頼厚いなぎさを放っておくのも考え難いので勝手に対抗意識燃やしているのでしょう。良くも悪くも人を惹きつける魅力がなぎさにはあります。マドンナの話はもう一回くらいあると面白くなりそうです。
○プリキュア大百科2
内容的には「1」とほぼ同様。オマケ要素と設定の細かい部分の説明があるので「1」よりも充実しています。なぎさほのかの一人称日記で説明されています。ほのかのなぎさに対する気持ちが愛情すら感じられます。ただ、ほのかはさなえさんのことを「おばあちゃん」ではなく「おばあちゃま」と本編では呼称しているので整合はとって欲しかったです。あと、なぎさ父の名前「岳」ですが、「1」では「がく」と読んで「2」では「たかし」と読んでいますがどっちですか?
ベルゼイ、レギーネ、ジュナの3人は元は人間であり種がとりついた人のようです。本名もそれぞれ結城玄武(ゆうきげんぶ)、小山翔子(こやましょうこ)、角澤竜一郎(かくざわりゅういちろう)というらしいです。本編の描写だとその辺は分りにくかったですがあまり重要ではないのでしょう。この部分について少し下の項で取り上げます。
オマケ要素の誕生日占いは、なぎ・ほの・メポ・ミポ・ジャアクキング度に分れ相性月などがあるオーソドックスなものです。なぎさ達がそれぞれの月の占い結果について漫才コメントを入れているのが良い感じです。私は10月なのでなぎさ度が最も高いです。むう・・・ほのか度が欲しかった。しかし、恋人相性度ではほのか度が強い4月と相性が良いらしいのOKです(そういう問題か)。10月(なぎさ誕生月)と4月(ほのか誕生月)は双方共に友達相性ではなく恋人相性が良いのですが、何か違ってませんか?むしろこれがベストですか。
○背負いし運命
3人組が元は人間だったということは別としても、前々からレギーネ嬢の態度がおどおどしていて変身する事に抵抗があるのでは?といった読みや、キリヤ編などで他の感想サイトでは「敵側の幹部の葛藤」や「プリキュアとの絡み」が期待されました。実際キリヤはそんな感じだったんですが、これについては個人的にはあまり深く突っ込まなくてもいいのかなと思っています。
この手の話を深くやってしまうと敵側に話が集中することと、結果して「敵が人間性を持つ」ことでストレートにプリキュアと戦わせるのが難しくなります。かのキリヤ戦ではキリヤが自ら身を引くことで幕を閉じました。プリキュアが直接倒す事も確かに有りだったでしょうしドラマチックになったかもしれません(実際そういう声は他の感想サイトや掲示板では多かった)。しかし、それはプリキュアに完全な正当(正義というか、良い意味での立ち位置というか)性が持たせられなくなると思います。
単純に書けば敵が人間に近づけば近づくだけプリキュアがその敵を倒した時の「殺人性」が増します。これはお子様番組的にはアウトだと思うのです。プリキュア的にもアウト。ピーサードを倒した時にほのかはショックを受けましたが、すぐにメップルとミップルがフォローしました。キリヤも直接手を下しませんでした。ドツクゾーンには相応の正当性がありますが関知(プリキュアに説明)しませんでした。これはプリキュアに負のイメージや感情を与えないためだと思います。確かに、それらを無視したり避けたりすることはドラマ性が軽くなってしまうし、ちょっと勿体無い気はします。また、負の感情であってもそれを背負って希望を見出すというのも燃えるシチュエーションです。しかし、個人的にはそれらを捨ててでも、プリキュアに正当性を持たせたいと思います。理由はただひとつ。なぎさとほのかは未来に希望と夢を持った少女達だからです。その娘達に死や負の感情を背負わせたくありません。彼女達には純粋に希望と夢を持ち続けて欲しいのです。それはイコール視聴者である子ども達へのメッセージでもあります。これはプリキュアという番組が持ち続けて欲しいスタンスです。
三流のハッピーエンドなら一流の悲劇の方が良いと普段は思いますが、プリキュアは三流の(願わくば一流の)ハッピーエンドを迎えて欲しいものです。
第33話「Vゲット!心でつなぐ光のパスライン!!」
○今日の出来事
①心の傷
ラクロスの練習に励むなぎさ達。いつものように志穂のパスを受けようとしますが、志穂はパスの直前過去の映像をフラッシュバック。それは前の試合でパスをミスしてしまいそれがキッカケで試合に負けてしまった記憶。そのトラウマが動きを鈍らせ練習でもミスをしてしまいます。
注意しつつも心配する理奈ですが志穂は忘れた×3と愛嬌を振りまきます。が、理奈とちょっと口論になります。気にしていることは明らかです。
②ドツクゾーン
ドツクゾーンで咆哮をあげるジャアクキング。やっぱり言葉がしゃべれないんじゃないかと心配になります。咆哮の衝撃で頬を震わす3人。ちょっと笑える光景です。何かべルゼイが企んでいる様な眼をしていたのは気のせいでしょうか。
洋館に戻った3人。レギーネ嬢と角澤はジャアクキングの力に畏怖と畏敬の念を覚え、いち早いプリズムストーンの奪還を口にします。しかし、ベルゼイ老は独り「まあ、そう慌てる事もあるまい」と呟きます。ふむ、何やら含むものがあります。よもやジャアクキングに謀叛する気か?なかなか面白そうな人です。
③相棒
部活帰りのなぎさと理奈はあかね女史のたこ焼き屋で間食。何気に珍しいツーショットです。なぎさ&ほのかの組み合わせしか見た事がありませんでした。志穂の話題になります。楽天的ななぎさに対して理奈はシビアに考えているようです。なぎさのように能力があるわけでもない理奈は努力によってレギュラーになったので、同じ境遇の志穂の気持ちが分かるようです。志穂が放課後残って練習していることを話します。気づいていなかったなぎさ。脇役は脇役の苦労があります。
④特訓。だが、しかし
放課後自主トレに励む志穂。水道に置いたペットボトルを倒します。普通に凄いことをやってのけます。しかし、蛇口に当たって壊したりする可能性もあるので置き場所に注意です。
科学部に残っていたほのかはその練習風景を見て微笑みます。「見守る」という立ち位置が似合う人です。家系でしょうか。立てたペットボトルを連続で倒す志穂。かなり凄いです。このコントロール力なら間違いなく大丈夫です。
自主トレが終わり成果をあげた志穂は笑みを浮かべながら部室に戻りますが、扉の向こうで後輩達の声。最近の志穂のミスとチームの勝率を重ねた不満を漏らします。それを聞いた志穂は堪らず駆け出し去ってしまいました。
電気も点けず自室にこもり落ち込む志穂。普段は明るくムードメーカーな人柄ですが、その実努力家で繊細な心を持っています。逆に言えばその繊細な心を守るために明るく(多少お調子者と言われかねないほど)振舞っている、とも言えます。こういう人は自分自身が周囲に悪影響を与えると知ってしまうとかなり精神的に苦痛のはずです。それはそれとして、志穂の苗字は「久保田」だったんですね。
⑤沈む心
(多分)早朝。朝練のために登校する理奈。下駄箱で志穂と会ったので一緒に朝練に行こうと誘います。しかし、志穂は行かないと言います。自分がチームに迷惑をかけてしまうと疑心暗鬼です。気にするなと再度手を差し伸べ誘う理奈ですが、志穂は手を引っ込め拒絶します。なぎさとも理奈とも違い自分の力の無さを口にしどんどん疑心暗鬼に陥ります。そんな志穂の態度に理奈もカッとなって「もう辞めちゃえば」とつい口にしてしまいます。多分に自分が相談相手として役に立たない(相手にされない)という自責の念も入ってます。売り言葉に買い言葉ではありませんが志穂も「ええ、そうする!」と叫んでしまいます。ちなみにこの時のBGMは8話のあの時の曲と同じです。再現ですね。
ちょうどすぐになぎさが来たので堪らず去っていく志穂。理奈の曇った顔が志穂の去った方向を見ます。野暮なことですが、この時の理奈の表情は「やってしまった・・・」というより「やってやった」という感じです。自重の念も含めた表情と言えばそうとも言えますが微妙です。
朝練ということは時間帯は早朝のはず。特に用が無ければこんな時間に来ません。志穂が来ていたということは朝練に参加するつもりかもしくは悩みつつも来てしまったか。心境から言って後者。しかし、最も自分を知るであろう理奈と会ってしまったことによってバランスが崩れ、なおかつ理奈の言葉でさらに追い討ちとなった形でしょうか。
授業中も沈む志穂と気にする理奈。放課後、屋上でほのかが理奈に声をかけます。珍しい光景です。今まで理奈→ほのかというパターンがメインでした。実際は結構遊んでいた(16話のマドンナの話の時に4人で遊んでいたので関係としては友人として確立されていると思われる)と思うので気にする必要は無いかな。できればそういうシーンを見たかったんですが、ほのか寄りの話になってしまいますね。ただでさえほのかイベントは多いですから(それはそれで良い)。飛ばしてもいいでしょう。
理奈はほのかについ友達に思ってもみなかったことを言ってしまったことは無いか?と尋ねます。尋ねつつも内心は「無い」と返事が返ってくるものと考えていたのかほのかの「あるよ」という言葉に驚きます。それでどうしたの?と尋ねる理奈にほのかは「別にどうしたわけじゃないけど、相手も私と同じように言い過ぎたって後悔していたことが分ったの」「おかげで前よりも相手と分かり合えるようになった気がするわ」と答えます。
段々ほのかがさなえさん化してきました。熟練の域ですかこの人。理奈がほのかに求めていたことは理性的な解もしくは答えそのものを期待していなかったと思われます。お世辞にもほのかはその手の話に縁があるようには思えないからです。しかし、実際にはほのかは「ある」と答え人情的に答えています。理奈的には「あの雪城さんが!?」って感じでしょうか。それはいいとして、ほのかが相談を持ちかけられた時にかの8話のシーンを連想したのは当然として、その経験を踏まえた上で答えているのは印象的です。また答え方も今までのようなああすれば良い、こうすれば良いと思うという答え方ではなく、自分の経験と解決したキッカケ、その後の関係を言うに留めました。観念ではなく経験を口にするのはそれまでのほのかからの明らかな変化ですね。こういう何気無いセリフ燃えるなぁ。
なぎさマンション。信号機は赤です(よく使われるシーンですね)。毎度ダダをこねるポルンですが、突然コミューン形態になって、長老とコンタクトをとります。ジャアクキングが復活したことを知るなぎさ。前回のレギーネの言葉が証明されます。ちょっと落ち込むなぎさ。するとチャイム。志穂が尋ねてきます。
部屋に入るも沈黙。それをやぶるようにポルンが「光の道が見えるポポ」と予知。処構わず発動されると面倒ですね。気にする志穂をごまかして話を振ります。意外と役に立ちます予知。志穂はラクロスを辞めると言い出します。理奈にも言われたからとも言いますがそれになぎさは反論します。連想するのはかの8話。人と場所は違えど心は同じ。なぎさとほのかにとってあの経験はお互いと自分を知る事になる大きな分岐点なのでした。自分が犯した過ちを再現しないためにも、たこ焼屋で理奈を話を聞いていたなぎさは理奈が本当はそんなことを思ってはいないと志穂に伝えます。しかし、志穂はチームが負けることになると別な方向から辞める口実を述べます。それに対してもなぎさは勝ち負けではなく仲間と一緒にやるから好きなのであり欠けては意味が無いと一生懸命に伝えます。健闘空しく帰ってしまう志穂。
⑥招かれざる客
ラクロスの試合。試合前になぎさはほのかにジャアクキングが復活した事を伝えます。なぎさに声援を送るほのか。なぎさも志穂と理奈のためにも負けられないと口にします。そんななぎさに「大丈夫。なぎさならみんなの心を一つにできる」とほのか。凄い信頼感です。なぎさには人を引っ張れる力がある事を知っています。
対するは御高具女子。懐かしい名です。志穂がかなり深刻なことになっていることを知る理奈。輪をかけるように教頭がガミガミ言います。無言で独り離れたところに立つ志穂。プレッシャー絶大です。志穂のためにも勝つとやる気のなぎさと理奈。志穂の悩みの一つとして自分がチームの足を引っ張っているという不安を払拭しなければなりません。
御高具の面子を見る一同。その中に見慣れない顔がいます。翔子と呼ばれた少女がこぼれたボールを取りになぎさの元に来ます。・・・背高いっすね。っていうか×3あんたは中学生なのかと疑問がもたげます。いや、それ以前になぎさ気付けと。まあ、一度しかも短時間しか見てないので今一記憶が薄いのと髪型が奇抜になっているので翔子=レギーネと関連付けられないのでしょう。
翔子(レギーネ嬢)に一緒に写真を撮ってくれとお願いされるなぎさ。チームメイトに冷やかされながらも写真を撮りについていきます。観客席にいたほのかはミップルの警戒になぎさの危機を感知します。
⑦変身しなくても凄いんです
会場から外れたところで、「戦って欲しいんです」と小声でいうレギーネ嬢。小声なので聞き取れません。もう一度・・・って変身するレギーネ。何か大変なんだか面白い人なんだか。
時間になっても現れないなぎさにチームも困惑。代打を立てます。辞退しようとする志穂ですが部長の弓子に先手を打たれて先発出場です。
レギーネの連続攻撃をとこごとく回避防御するなぎさ。凄げぇ。変身後よりも凄いと思うのは気のせいでしょうか。プリキュアにならなくてもいい動きじゃない。とレギーネからお褒めの言葉。全くです。
そんな危機的状況に駆けつけるほのか。ズサーっと地滑りながら現れます。この人もやっぱ凄いぞ。これは結果論に近いかもしれないですが、このシーンを見たときから何か予感がありました。
メップルを手に持ちかぶりを振って全力投球するほのか。もう何か凄い描写です。それをラクロスの棒でキャッチするなぎさ。さしものほのかもコントロールは今一のようです。もしくはあまりの球速に素手でとるのは危険と判断したか。空中で一回転して着地したなぎさはメップルを手に取り手首のスナップでオープン。ほのかもそれに合わせてオープン。うあぁぁぁカッコイイ!!!何だこのシーンは!?「デュアルオーロラウェイブ」と叫ばずにそのまま「変身!」と言って変身できそうな勢いです。もう最高!何気に口上をあげて手を繋ぐ時にほのかが上着着ているパターン(袖がある)ですが、この手のものにはよくあるミスです。
ジュナも参戦して2対2になります。抜け駆けとは、とジュナ。ふむ。
試合の方は芳しくありません。相手にリードされています。志穂のミスが目立ちます。しかし、チームメイトは笑顔で返します。それがかえって辛い時もあります。
試合のことが気になるブラックは構っている時間が無い!と憤りますが、ポルンを家に置いて来たためアイテムを使えません。結構ピンチです。しかし、ポルンは持ち前の予知能力によりプリキュアの危機を感知していました。叫びとともに発動する力。光の矢が閃光とともに放たれ遠く離れたプリキュア達の下に届きます。流石品切れ続出の9(略)。強い絆は遠く離れた友に力を貸せるのです。それがプリキュアです。ご都合主義とかいっちゃいけません。むしろ、現場にポルンがいなきゃダメという制限から開放されました。反面、ポルンがいなくてピンチ!という緊迫した展開は見込めないのですが(今回がそれか)。
そのままレインボーストームを発動させるプリキュア。装着時の高速戦闘も見たいのですが今回は時間がありません。突き出した拳。一拍の間の後に放たれる虹色のエネルギー波。ノックバックするプリキュア。あっ、ここのノックバックシーン前と違います。足が浮いていて着地してノックバックなのは共通ですが、今回のは滞空時間が短めですぐに着地しています。どっちが良いかと言えば微妙な感じですが若干前の方が好きです。
2人で耐えるジュナとレギーネですが、ジュナが撤退を口にして撤退します。意外と冷静です。レギーネは変身後はアグレッシブを通り越してバーサーカーな感じなので必然的に役割分担としてはそうなるのかもしれません。
⑧努力・友情・勝利!
試合会場に戻るなぎさ。選手交代です。7話同様文句は言われません。VIP待遇なのです。なぎさの姿を見た志穂に安堵の表情。なぎさの存在が周りの士気を上げます。得点を入れて同点に持ち込みます。続いて理奈からパスを受け取った志穂はなぎさにパスを送ろうとしますが、またあの時の失敗が頭をよぎります。焦った志穂はまたしてもパスをミスってしまいます。しかし、今度は理奈がそれをフォローします。仲間のミスを仲間がフォローできるのが団体競技です。独りで戦っているわけではありません。
理奈のパスを受け、再度なぎさにパスを送ろうとしますがまたもやよぎるあの失敗。その時の相手選手の笑み。体が硬直する志穂ですが、なぎさと理奈の声に正気を取り戻しパスを送ります。今度こそはとおるパス。なぎさのシュートの番ですが、敵に阻まれ不可、その時志穂へのパスのラインが見えます。おお、まさに光の道!シャイニングロード!(作品違う)
パスを受け戸惑う志穂ですが、なぎさは志穂にできるよ!と声援。決意した志穂はシュートを決めます。あのコントロール力ならば問題ありません。逆転勝利です。
ほのかも立ち上がって歓喜の声です。ほのか萌え(とりあえず言っときたい)。満面の笑みを浮かべ私って天才!?と調子に乗る志穂。その中に涙を流すチームメイトがいます。いつもの志穂だと漏らす理奈です。志穂も思わず目尻に涙を浮かべます。謝る理奈。ありがとうと志穂。志穂復活です。
メップルと寝るポルン。そーいや居たなメップル。なぎさはポルンにお礼を述べます。光の道とはブレスだったのかパスラインだったのか。それはポルンのみが知ります。
⑨次回予告
体育際!体操服!しかし、そんなことよりマドンナ(小田島)ですよ!一発キャラじゃなかったのね。
・・・真由は?(4話の人)
ラストの志穂の笑顔は反則的な可愛さです。ほのかの次くらいですけど。そこは譲れません。
○トピック
お話は言うまでも無く良かったです。志穂理奈に焦点を絞りつつもなぎさほのかの成長と関係の強さを見せた回でした。その辺の話は飛ばします。実のところ、他の感想サイトを見てしまった後なので書く事が無かったりします。普段は自分のを書いてから他のを読むのですが、今回は書くまでに間があったので読んじゃいました。そういうわけで、下手に書いても似てしまうか影響を受けた感想になるので、それでは独自性がないので細かい事は割愛します。概ね同じです。テーマ解釈である絆や友情・協力についてはみちたろ氏の「プリキュアをひそかに応援したい日記」(9月26日付のその2の方)を参照して下さい。全部書かれてました。私はプリキュアだけに絞っちゃうんでみちたろ氏の感想は視野が広くて参考になります。
他の感想で気になったとことか私が思うところとか以下。
①作画
一つ前の感想に作画とか気にしないと書いたそばから話題に乗せてしまいますが、今回の作画はクセがありました。というか、概ね不評。単発として見れば決して悪くは無いと思うのですが、前回前々回と続けて見ている人には少々戸惑う感じです。全体的に顔が長いんですが、きっと理奈に合わせたんでしょう(ここから妄想です)。理奈はもともと長めなのでそれを馴染ませるために他のキャラも一斉に長くして理奈をフォロー。例外は志穂とレギーネ嬢。志穂は理奈同様今回の主役なので丸顔で可愛さを強調。レギーネ嬢はよくわかりませんが、きっとスタッフのお気に入り。というとこで、主役の志穂理奈のために他の皆を変えた、と。丸顔の志穂がいる時点で丸く出来ないわけじゃないんだから、わざとっぽいんですよね。
(ここから戻る)それとは別に、アクション的には個人的に変身前の動作がヒットしたのでむしろ好評です。ケレン味があるというか、わざと崩しているように思えます。勢いというか雰囲気を出しているかと。それが良いか悪いかと言えば、まあ、どっちでも良いんですけど。
あと、作画って子どもは気にしませんね。自分の経験ですが、気にした覚えもないですし、実際子どもの頃に見たアニメを最近見た時に、結構作画が変わるなぁと感じましたが子どもの頃は全く気になりませんでした。子どもの会話で「昨日のプリキュアの作画おかしかったよね~」とかありえません。それはダメ大人が近くにいる証拠なのでそっちが問題です。気にするのは大きいお友達だけですね。となれば、多少作画に乱れがあっても、動き的に面白ろければ問題ないと思います。とはいえ、勿論作品イメージがあるので変わりすぎるのも問題なのである程度の標準値は確保した方がいいとも思います。クオリティを高めれば結果して作品の完成度も上がるので無視はできません。
②3人の動向
志穂と理奈が友情を深め合った微笑ましい話の裏で、ドツクゾーン3人組はその反対の兆しを見せます。ベルゼイはなにやら腹心がある様子ですし、ジュナとレギーネはプリズムストーン奪取にご執心です。つまり段々「我」が出てきました。それ自体は悪いことではないのですが、この3人の場合は「我」同士が反発しそうな兆しです。前期の5人のような関係になりかねません。ジュナとレギーネの争いと裏で何かしそうなベルゼイ。虹の園で結ばれる絆とは正反対です。これはプリキュア完全勝利の伏線ですよ(妄想)。絆と思い遣る気持ちを力とするプリキュアに対し、本来ならば力を合わせれば対抗できる(コンビネーションは巧い)のに、協力しないことで負ける闇の図式。あまりにストレートなのでそのままやられるとアレですが、2、3工夫して見せて欲しいですね。
①心の傷
ラクロスの練習に励むなぎさ達。いつものように志穂のパスを受けようとしますが、志穂はパスの直前過去の映像をフラッシュバック。それは前の試合でパスをミスしてしまいそれがキッカケで試合に負けてしまった記憶。そのトラウマが動きを鈍らせ練習でもミスをしてしまいます。
注意しつつも心配する理奈ですが志穂は忘れた×3と愛嬌を振りまきます。が、理奈とちょっと口論になります。気にしていることは明らかです。
②ドツクゾーン
ドツクゾーンで咆哮をあげるジャアクキング。やっぱり言葉がしゃべれないんじゃないかと心配になります。咆哮の衝撃で頬を震わす3人。ちょっと笑える光景です。何かべルゼイが企んでいる様な眼をしていたのは気のせいでしょうか。
洋館に戻った3人。レギーネ嬢と角澤はジャアクキングの力に畏怖と畏敬の念を覚え、いち早いプリズムストーンの奪還を口にします。しかし、ベルゼイ老は独り「まあ、そう慌てる事もあるまい」と呟きます。ふむ、何やら含むものがあります。よもやジャアクキングに謀叛する気か?なかなか面白そうな人です。
③相棒
部活帰りのなぎさと理奈はあかね女史のたこ焼き屋で間食。何気に珍しいツーショットです。なぎさ&ほのかの組み合わせしか見た事がありませんでした。志穂の話題になります。楽天的ななぎさに対して理奈はシビアに考えているようです。なぎさのように能力があるわけでもない理奈は努力によってレギュラーになったので、同じ境遇の志穂の気持ちが分かるようです。志穂が放課後残って練習していることを話します。気づいていなかったなぎさ。脇役は脇役の苦労があります。
④特訓。だが、しかし
放課後自主トレに励む志穂。水道に置いたペットボトルを倒します。普通に凄いことをやってのけます。しかし、蛇口に当たって壊したりする可能性もあるので置き場所に注意です。
科学部に残っていたほのかはその練習風景を見て微笑みます。「見守る」という立ち位置が似合う人です。家系でしょうか。立てたペットボトルを連続で倒す志穂。かなり凄いです。このコントロール力なら間違いなく大丈夫です。
自主トレが終わり成果をあげた志穂は笑みを浮かべながら部室に戻りますが、扉の向こうで後輩達の声。最近の志穂のミスとチームの勝率を重ねた不満を漏らします。それを聞いた志穂は堪らず駆け出し去ってしまいました。
電気も点けず自室にこもり落ち込む志穂。普段は明るくムードメーカーな人柄ですが、その実努力家で繊細な心を持っています。逆に言えばその繊細な心を守るために明るく(多少お調子者と言われかねないほど)振舞っている、とも言えます。こういう人は自分自身が周囲に悪影響を与えると知ってしまうとかなり精神的に苦痛のはずです。それはそれとして、志穂の苗字は「久保田」だったんですね。
⑤沈む心
(多分)早朝。朝練のために登校する理奈。下駄箱で志穂と会ったので一緒に朝練に行こうと誘います。しかし、志穂は行かないと言います。自分がチームに迷惑をかけてしまうと疑心暗鬼です。気にするなと再度手を差し伸べ誘う理奈ですが、志穂は手を引っ込め拒絶します。なぎさとも理奈とも違い自分の力の無さを口にしどんどん疑心暗鬼に陥ります。そんな志穂の態度に理奈もカッとなって「もう辞めちゃえば」とつい口にしてしまいます。多分に自分が相談相手として役に立たない(相手にされない)という自責の念も入ってます。売り言葉に買い言葉ではありませんが志穂も「ええ、そうする!」と叫んでしまいます。ちなみにこの時のBGMは8話のあの時の曲と同じです。再現ですね。
ちょうどすぐになぎさが来たので堪らず去っていく志穂。理奈の曇った顔が志穂の去った方向を見ます。野暮なことですが、この時の理奈の表情は「やってしまった・・・」というより「やってやった」という感じです。自重の念も含めた表情と言えばそうとも言えますが微妙です。
朝練ということは時間帯は早朝のはず。特に用が無ければこんな時間に来ません。志穂が来ていたということは朝練に参加するつもりかもしくは悩みつつも来てしまったか。心境から言って後者。しかし、最も自分を知るであろう理奈と会ってしまったことによってバランスが崩れ、なおかつ理奈の言葉でさらに追い討ちとなった形でしょうか。
授業中も沈む志穂と気にする理奈。放課後、屋上でほのかが理奈に声をかけます。珍しい光景です。今まで理奈→ほのかというパターンがメインでした。実際は結構遊んでいた(16話のマドンナの話の時に4人で遊んでいたので関係としては友人として確立されていると思われる)と思うので気にする必要は無いかな。できればそういうシーンを見たかったんですが、ほのか寄りの話になってしまいますね。ただでさえほのかイベントは多いですから(それはそれで良い)。飛ばしてもいいでしょう。
理奈はほのかについ友達に思ってもみなかったことを言ってしまったことは無いか?と尋ねます。尋ねつつも内心は「無い」と返事が返ってくるものと考えていたのかほのかの「あるよ」という言葉に驚きます。それでどうしたの?と尋ねる理奈にほのかは「別にどうしたわけじゃないけど、相手も私と同じように言い過ぎたって後悔していたことが分ったの」「おかげで前よりも相手と分かり合えるようになった気がするわ」と答えます。
段々ほのかがさなえさん化してきました。熟練の域ですかこの人。理奈がほのかに求めていたことは理性的な解もしくは答えそのものを期待していなかったと思われます。お世辞にもほのかはその手の話に縁があるようには思えないからです。しかし、実際にはほのかは「ある」と答え人情的に答えています。理奈的には「あの雪城さんが!?」って感じでしょうか。それはいいとして、ほのかが相談を持ちかけられた時にかの8話のシーンを連想したのは当然として、その経験を踏まえた上で答えているのは印象的です。また答え方も今までのようなああすれば良い、こうすれば良いと思うという答え方ではなく、自分の経験と解決したキッカケ、その後の関係を言うに留めました。観念ではなく経験を口にするのはそれまでのほのかからの明らかな変化ですね。こういう何気無いセリフ燃えるなぁ。
なぎさマンション。信号機は赤です(よく使われるシーンですね)。毎度ダダをこねるポルンですが、突然コミューン形態になって、長老とコンタクトをとります。ジャアクキングが復活したことを知るなぎさ。前回のレギーネの言葉が証明されます。ちょっと落ち込むなぎさ。するとチャイム。志穂が尋ねてきます。
部屋に入るも沈黙。それをやぶるようにポルンが「光の道が見えるポポ」と予知。処構わず発動されると面倒ですね。気にする志穂をごまかして話を振ります。意外と役に立ちます予知。志穂はラクロスを辞めると言い出します。理奈にも言われたからとも言いますがそれになぎさは反論します。連想するのはかの8話。人と場所は違えど心は同じ。なぎさとほのかにとってあの経験はお互いと自分を知る事になる大きな分岐点なのでした。自分が犯した過ちを再現しないためにも、たこ焼屋で理奈を話を聞いていたなぎさは理奈が本当はそんなことを思ってはいないと志穂に伝えます。しかし、志穂はチームが負けることになると別な方向から辞める口実を述べます。それに対してもなぎさは勝ち負けではなく仲間と一緒にやるから好きなのであり欠けては意味が無いと一生懸命に伝えます。健闘空しく帰ってしまう志穂。
⑥招かれざる客
ラクロスの試合。試合前になぎさはほのかにジャアクキングが復活した事を伝えます。なぎさに声援を送るほのか。なぎさも志穂と理奈のためにも負けられないと口にします。そんななぎさに「大丈夫。なぎさならみんなの心を一つにできる」とほのか。凄い信頼感です。なぎさには人を引っ張れる力がある事を知っています。
対するは御高具女子。懐かしい名です。志穂がかなり深刻なことになっていることを知る理奈。輪をかけるように教頭がガミガミ言います。無言で独り離れたところに立つ志穂。プレッシャー絶大です。志穂のためにも勝つとやる気のなぎさと理奈。志穂の悩みの一つとして自分がチームの足を引っ張っているという不安を払拭しなければなりません。
御高具の面子を見る一同。その中に見慣れない顔がいます。翔子と呼ばれた少女がこぼれたボールを取りになぎさの元に来ます。・・・背高いっすね。っていうか×3あんたは中学生なのかと疑問がもたげます。いや、それ以前になぎさ気付けと。まあ、一度しかも短時間しか見てないので今一記憶が薄いのと髪型が奇抜になっているので翔子=レギーネと関連付けられないのでしょう。
翔子(レギーネ嬢)に一緒に写真を撮ってくれとお願いされるなぎさ。チームメイトに冷やかされながらも写真を撮りについていきます。観客席にいたほのかはミップルの警戒になぎさの危機を感知します。
⑦変身しなくても凄いんです
会場から外れたところで、「戦って欲しいんです」と小声でいうレギーネ嬢。小声なので聞き取れません。もう一度・・・って変身するレギーネ。何か大変なんだか面白い人なんだか。
時間になっても現れないなぎさにチームも困惑。代打を立てます。辞退しようとする志穂ですが部長の弓子に先手を打たれて先発出場です。
レギーネの連続攻撃をとこごとく回避防御するなぎさ。凄げぇ。変身後よりも凄いと思うのは気のせいでしょうか。プリキュアにならなくてもいい動きじゃない。とレギーネからお褒めの言葉。全くです。
そんな危機的状況に駆けつけるほのか。ズサーっと地滑りながら現れます。この人もやっぱ凄いぞ。これは結果論に近いかもしれないですが、このシーンを見たときから何か予感がありました。
メップルを手に持ちかぶりを振って全力投球するほのか。もう何か凄い描写です。それをラクロスの棒でキャッチするなぎさ。さしものほのかもコントロールは今一のようです。もしくはあまりの球速に素手でとるのは危険と判断したか。空中で一回転して着地したなぎさはメップルを手に取り手首のスナップでオープン。ほのかもそれに合わせてオープン。うあぁぁぁカッコイイ!!!何だこのシーンは!?「デュアルオーロラウェイブ」と叫ばずにそのまま「変身!」と言って変身できそうな勢いです。もう最高!何気に口上をあげて手を繋ぐ時にほのかが上着着ているパターン(袖がある)ですが、この手のものにはよくあるミスです。
ジュナも参戦して2対2になります。抜け駆けとは、とジュナ。ふむ。
試合の方は芳しくありません。相手にリードされています。志穂のミスが目立ちます。しかし、チームメイトは笑顔で返します。それがかえって辛い時もあります。
試合のことが気になるブラックは構っている時間が無い!と憤りますが、ポルンを家に置いて来たためアイテムを使えません。結構ピンチです。しかし、ポルンは持ち前の予知能力によりプリキュアの危機を感知していました。叫びとともに発動する力。光の矢が閃光とともに放たれ遠く離れたプリキュア達の下に届きます。流石品切れ続出の9(略)。強い絆は遠く離れた友に力を貸せるのです。それがプリキュアです。ご都合主義とかいっちゃいけません。むしろ、現場にポルンがいなきゃダメという制限から開放されました。反面、ポルンがいなくてピンチ!という緊迫した展開は見込めないのですが(今回がそれか)。
そのままレインボーストームを発動させるプリキュア。装着時の高速戦闘も見たいのですが今回は時間がありません。突き出した拳。一拍の間の後に放たれる虹色のエネルギー波。ノックバックするプリキュア。あっ、ここのノックバックシーン前と違います。足が浮いていて着地してノックバックなのは共通ですが、今回のは滞空時間が短めですぐに着地しています。どっちが良いかと言えば微妙な感じですが若干前の方が好きです。
2人で耐えるジュナとレギーネですが、ジュナが撤退を口にして撤退します。意外と冷静です。レギーネは変身後はアグレッシブを通り越してバーサーカーな感じなので必然的に役割分担としてはそうなるのかもしれません。
⑧努力・友情・勝利!
試合会場に戻るなぎさ。選手交代です。7話同様文句は言われません。VIP待遇なのです。なぎさの姿を見た志穂に安堵の表情。なぎさの存在が周りの士気を上げます。得点を入れて同点に持ち込みます。続いて理奈からパスを受け取った志穂はなぎさにパスを送ろうとしますが、またあの時の失敗が頭をよぎります。焦った志穂はまたしてもパスをミスってしまいます。しかし、今度は理奈がそれをフォローします。仲間のミスを仲間がフォローできるのが団体競技です。独りで戦っているわけではありません。
理奈のパスを受け、再度なぎさにパスを送ろうとしますがまたもやよぎるあの失敗。その時の相手選手の笑み。体が硬直する志穂ですが、なぎさと理奈の声に正気を取り戻しパスを送ります。今度こそはとおるパス。なぎさのシュートの番ですが、敵に阻まれ不可、その時志穂へのパスのラインが見えます。おお、まさに光の道!シャイニングロード!(作品違う)
パスを受け戸惑う志穂ですが、なぎさは志穂にできるよ!と声援。決意した志穂はシュートを決めます。あのコントロール力ならば問題ありません。逆転勝利です。
ほのかも立ち上がって歓喜の声です。ほのか萌え(とりあえず言っときたい)。満面の笑みを浮かべ私って天才!?と調子に乗る志穂。その中に涙を流すチームメイトがいます。いつもの志穂だと漏らす理奈です。志穂も思わず目尻に涙を浮かべます。謝る理奈。ありがとうと志穂。志穂復活です。
メップルと寝るポルン。そーいや居たなメップル。なぎさはポルンにお礼を述べます。光の道とはブレスだったのかパスラインだったのか。それはポルンのみが知ります。
⑨次回予告
体育際!体操服!しかし、そんなことよりマドンナ(小田島)ですよ!一発キャラじゃなかったのね。
・・・真由は?(4話の人)
ラストの志穂の笑顔は反則的な可愛さです。ほのかの次くらいですけど。そこは譲れません。
○トピック
お話は言うまでも無く良かったです。志穂理奈に焦点を絞りつつもなぎさほのかの成長と関係の強さを見せた回でした。その辺の話は飛ばします。実のところ、他の感想サイトを見てしまった後なので書く事が無かったりします。普段は自分のを書いてから他のを読むのですが、今回は書くまでに間があったので読んじゃいました。そういうわけで、下手に書いても似てしまうか影響を受けた感想になるので、それでは独自性がないので細かい事は割愛します。概ね同じです。テーマ解釈である絆や友情・協力についてはみちたろ氏の「プリキュアをひそかに応援したい日記」(9月26日付のその2の方)を参照して下さい。全部書かれてました。私はプリキュアだけに絞っちゃうんでみちたろ氏の感想は視野が広くて参考になります。
他の感想で気になったとことか私が思うところとか以下。
①作画
一つ前の感想に作画とか気にしないと書いたそばから話題に乗せてしまいますが、今回の作画はクセがありました。というか、概ね不評。単発として見れば決して悪くは無いと思うのですが、前回前々回と続けて見ている人には少々戸惑う感じです。全体的に顔が長いんですが、きっと理奈に合わせたんでしょう(ここから妄想です)。理奈はもともと長めなのでそれを馴染ませるために他のキャラも一斉に長くして理奈をフォロー。例外は志穂とレギーネ嬢。志穂は理奈同様今回の主役なので丸顔で可愛さを強調。レギーネ嬢はよくわかりませんが、きっとスタッフのお気に入り。というとこで、主役の志穂理奈のために他の皆を変えた、と。丸顔の志穂がいる時点で丸く出来ないわけじゃないんだから、わざとっぽいんですよね。
(ここから戻る)それとは別に、アクション的には個人的に変身前の動作がヒットしたのでむしろ好評です。ケレン味があるというか、わざと崩しているように思えます。勢いというか雰囲気を出しているかと。それが良いか悪いかと言えば、まあ、どっちでも良いんですけど。
あと、作画って子どもは気にしませんね。自分の経験ですが、気にした覚えもないですし、実際子どもの頃に見たアニメを最近見た時に、結構作画が変わるなぁと感じましたが子どもの頃は全く気になりませんでした。子どもの会話で「昨日のプリキュアの作画おかしかったよね~」とかありえません。それはダメ大人が近くにいる証拠なのでそっちが問題です。気にするのは大きいお友達だけですね。となれば、多少作画に乱れがあっても、動き的に面白ろければ問題ないと思います。とはいえ、勿論作品イメージがあるので変わりすぎるのも問題なのである程度の標準値は確保した方がいいとも思います。クオリティを高めれば結果して作品の完成度も上がるので無視はできません。
②3人の動向
志穂と理奈が友情を深め合った微笑ましい話の裏で、ドツクゾーン3人組はその反対の兆しを見せます。ベルゼイはなにやら腹心がある様子ですし、ジュナとレギーネはプリズムストーン奪取にご執心です。つまり段々「我」が出てきました。それ自体は悪いことではないのですが、この3人の場合は「我」同士が反発しそうな兆しです。前期の5人のような関係になりかねません。ジュナとレギーネの争いと裏で何かしそうなベルゼイ。虹の園で結ばれる絆とは正反対です。これはプリキュア完全勝利の伏線ですよ(妄想)。絆と思い遣る気持ちを力とするプリキュアに対し、本来ならば力を合わせれば対抗できる(コンビネーションは巧い)のに、協力しないことで負ける闇の図式。あまりにストレートなのでそのままやられるとアレですが、2、3工夫して見せて欲しいですね。
コラム2「ヴォーカルCDとか。ついでに評価論」
プリキュアの本筋とはちょっと離れて細かいことを。
○DUAL VOCAL WAVE~ありったけの笑顔で~
プリキュアのヴォーカル集。本編の挿入歌他本編のイメージを投影した曲多数。ほとんどの曲が百合的に解釈可能であり、とくにサブタイトルになっている「ありったけの笑顔で」は歌詞を読むと(百合に興味無い私でも)クラクラきます。本編でこんな感じでやられたら鼻血でます(イヤラシイ意味ではない)。
「キュアアクション」って曲名は「デカレンジャーアクション」に影響があるかどうか気になるところです。この曲を聴いた時に80年代の魔女っ子もののイメージが浮かんだのですが、「80年代の魔女っ子もの」の作品が出てこない上にそんなものがあるのかも不明だったりします。多分作曲家の渡辺宙明氏の曲イメージなのでしょう。名前は最近知りましたが関わっている作品は知るところです。
「☆SHINING STAR☆」および「Heart to Heart」は個人的に傑作。特に前者は今年度最燃え曲です。劇中で曲聴いた瞬間からCD出ないかと待ち望んでいました。伊達に劇中で(現在のところ)一回、しかも重要なシーンのみで使っている曲ではありません。番組違くね?と疑問が思わずよぎるほど熱いです。
曲そのものの対比で言えば仮面ライダーブレイドの初期ED曲である「覚醒」も良い曲なのですが、劇中の使われ方やインパクトが桁違いです。とにかく映像と曲の融合率が高いです。故に相乗効果で燃え度も高い。個人的にこういう専用曲みたいの大好きなんですよ。専用でなくてもキチンとシーンと曲が合っていればいうことはありません。特にプリキュアは先の2曲を完全に専用曲としてそれに見合うシーンで用いているのが好感度絶大。たった一回だろうが気合入れて曲まで作って演出するという意気込みを買いたい。
逆に私が嫌うのが最近タイアップなのかスポンサーの都合なのかは知らないけどその辺の歌手の曲をOPにしたりするような番組は好きくないです。曲のテーマが番組に合っていればまだいいのですが、如何せんやる気が見られません(多少強調して書いてます)。OPはその番組の顔であり真理であってそのOPがその番組を意味づけると思う(OPは客引きであり、作品のイメージを最初に植えつける)。言い換えるなら作品を構成する上で最も重要なパーツであり、これを外注で付け足すようなマネは作品の価値を貶めると思う。曲の良し悪しは別にしてやる気というか意気込みとしてあまり評価できないんですよね。別に作品名を歌詞の中に入れれば良いとかじゃないですよ。・・・こう書くとアニメオタクが何か戯言言っているみたいで良いイメージは無いのでしょうが、作品の持つ完成度やモチベーションとして考えるとそう思う。徹底的に作品のイメージに特化して創るってのは凄いと思うし、そういう作品は好感が持てる。映像作品に関わらず作品と呼ばれるものはそうあって欲しいです。
閑話休題。本筋に戻って「覚醒」と「☆SHINING STAR☆」はテーマ的には挫けない意志と立ち向かう勇気を歌ったものであると思うのですが、大きく違うのは前者が一人称で後者が二人称の歌なんですよね(「Heart to Heart」も同様)。これは、作品的な解釈においても理に適っていて、プリキュアはなぎさとほのかの話であり必ず相手がいる。だから主観的に自分を語るのではなく相手(なぎさかほのかである必要は無い。そういうイメージ)の視点を用いて歌っているのは作品的に統一感があります。燃え曲なので褒めまくります。
○評価論
「評価論」などというほど大したものでもないのですが、プリキュアの感想書いてて結局私は何を基準に面白いのか燃えなのか熱いのかと考えたところ、次のような結論達しました。これはプリキュアに限らず小説でも何でも共通です。とりあえず明文化してみます。
クオリティではなく、作品のテーマを問う。
・・・すみません。ちょっとカッコイイ言葉使いたかっただけです。テーマといってもご大層な意味は無く、作品を通しての根幹となるテーマ(大テーマと呼称する)は勿論、各話で表現されるような小テーマも含みます。もっと端的に言えば前述の曲についてやたらやる気とかを強調していたように、出来そのものよりもそれをやる意義・価値を求めるってことです。逆にここでいうクオリティとは脚本や作画・演出の出来栄えのことを指します。
私の感想は基本的にクオリティ(作画や脚本的なこと)には言及しませんし、評価の度合いも希薄です。勿論、テンポ悪いとかダルい展開だなと感じるときもありますが、その辺はあまり気にしません。重要な事は、その回に如何なる意味があったか?が最優先です。クオリティが高くても意味(中身)が無いんではそれこそ無駄です。そこの中身や意味については各自の感性や判断が入るところなのでどう判断するのがベストなどとは決して言えません。私はもはやプリキュアに関しては「あばたもえくぼ」になっているので贔屓している部分もあってちょっとこじつけるきらいもあるので客観性は薄いでしょうね。
話を戻して、私の評価基準である大テーマと小テーマですが、例えばプリキュアにおいて根幹となる大テーマは友情や信頼や絆といったところでしょう。その大テーマを補足するものとして小テーマがあります。これはそれぞれについて説明(登場人物に気付かせる)をします。具体的に最近では新規参入のポルンをなぎさ達がどう受け入れるか?またポルンがなぎさ達をどう受け入れるか?が描かれました。これは絆というものが双方向性なものであり、どちらか一方だけのアクションでは無いということから考えても丁寧な流れだと思います。同様になぎさとほのかが友情を結んだ回(8話あたり)も双方向性を描いていますし、メップル達との間も同様に描いています(イルクーボが出てきたあたり)。大テーマを支える小テーマが一本一本立っており、大テーマに矛盾するようなことはしていません(勿論その積み重ね方や方法について改善の余地があったかもしれませんが方向性として間違っていないと思う)。
作品の価値として大テーマと小テーマの整合性が取れていることは重要です。一本一本の価値や意味は小さくても塵も積もれば山となります。OP曲にしても挿入歌にしろそのテーマを補足し支える形になります。クオリティは確かにそのテーマを支える直接の要因ですが、長期的な作品においては一つ一つの出来栄えはそれほど重要視して見てません。勿論悪い出来ばっかでは話にならないのである程度は求められて然るべきですが優先度は低いです。話数が多ければ当たり外れもでますからね。(出来良い回>出来悪い回、が前提)
・・・ん、イマイチ纏められない・・・極論して書けば、細かい出来栄えよりもその回に込められた意味を読み取った方が私は面白く感じる。ってだけですね。まあ、そういう大雑把な見方もあるってことでひとつ。本当はテーマ性とクオリティをバランス良く評価できるような観察眼が理想的なのでしょうね。
○DUAL VOCAL WAVE~ありったけの笑顔で~
プリキュアのヴォーカル集。本編の挿入歌他本編のイメージを投影した曲多数。ほとんどの曲が百合的に解釈可能であり、とくにサブタイトルになっている「ありったけの笑顔で」は歌詞を読むと(百合に興味無い私でも)クラクラきます。本編でこんな感じでやられたら鼻血でます(イヤラシイ意味ではない)。
「キュアアクション」って曲名は「デカレンジャーアクション」に影響があるかどうか気になるところです。この曲を聴いた時に80年代の魔女っ子もののイメージが浮かんだのですが、「80年代の魔女っ子もの」の作品が出てこない上にそんなものがあるのかも不明だったりします。多分作曲家の渡辺宙明氏の曲イメージなのでしょう。名前は最近知りましたが関わっている作品は知るところです。
「☆SHINING STAR☆」および「Heart to Heart」は個人的に傑作。特に前者は今年度最燃え曲です。劇中で曲聴いた瞬間からCD出ないかと待ち望んでいました。伊達に劇中で(現在のところ)一回、しかも重要なシーンのみで使っている曲ではありません。番組違くね?と疑問が思わずよぎるほど熱いです。
曲そのものの対比で言えば仮面ライダーブレイドの初期ED曲である「覚醒」も良い曲なのですが、劇中の使われ方やインパクトが桁違いです。とにかく映像と曲の融合率が高いです。故に相乗効果で燃え度も高い。個人的にこういう専用曲みたいの大好きなんですよ。専用でなくてもキチンとシーンと曲が合っていればいうことはありません。特にプリキュアは先の2曲を完全に専用曲としてそれに見合うシーンで用いているのが好感度絶大。たった一回だろうが気合入れて曲まで作って演出するという意気込みを買いたい。
逆に私が嫌うのが最近タイアップなのかスポンサーの都合なのかは知らないけどその辺の歌手の曲をOPにしたりするような番組は好きくないです。曲のテーマが番組に合っていればまだいいのですが、如何せんやる気が見られません(多少強調して書いてます)。OPはその番組の顔であり真理であってそのOPがその番組を意味づけると思う(OPは客引きであり、作品のイメージを最初に植えつける)。言い換えるなら作品を構成する上で最も重要なパーツであり、これを外注で付け足すようなマネは作品の価値を貶めると思う。曲の良し悪しは別にしてやる気というか意気込みとしてあまり評価できないんですよね。別に作品名を歌詞の中に入れれば良いとかじゃないですよ。・・・こう書くとアニメオタクが何か戯言言っているみたいで良いイメージは無いのでしょうが、作品の持つ完成度やモチベーションとして考えるとそう思う。徹底的に作品のイメージに特化して創るってのは凄いと思うし、そういう作品は好感が持てる。映像作品に関わらず作品と呼ばれるものはそうあって欲しいです。
閑話休題。本筋に戻って「覚醒」と「☆SHINING STAR☆」はテーマ的には挫けない意志と立ち向かう勇気を歌ったものであると思うのですが、大きく違うのは前者が一人称で後者が二人称の歌なんですよね(「Heart to Heart」も同様)。これは、作品的な解釈においても理に適っていて、プリキュアはなぎさとほのかの話であり必ず相手がいる。だから主観的に自分を語るのではなく相手(なぎさかほのかである必要は無い。そういうイメージ)の視点を用いて歌っているのは作品的に統一感があります。燃え曲なので褒めまくります。
○評価論
「評価論」などというほど大したものでもないのですが、プリキュアの感想書いてて結局私は何を基準に面白いのか燃えなのか熱いのかと考えたところ、次のような結論達しました。これはプリキュアに限らず小説でも何でも共通です。とりあえず明文化してみます。
クオリティではなく、作品のテーマを問う。
・・・すみません。ちょっとカッコイイ言葉使いたかっただけです。テーマといってもご大層な意味は無く、作品を通しての根幹となるテーマ(大テーマと呼称する)は勿論、各話で表現されるような小テーマも含みます。もっと端的に言えば前述の曲についてやたらやる気とかを強調していたように、出来そのものよりもそれをやる意義・価値を求めるってことです。逆にここでいうクオリティとは脚本や作画・演出の出来栄えのことを指します。
私の感想は基本的にクオリティ(作画や脚本的なこと)には言及しませんし、評価の度合いも希薄です。勿論、テンポ悪いとかダルい展開だなと感じるときもありますが、その辺はあまり気にしません。重要な事は、その回に如何なる意味があったか?が最優先です。クオリティが高くても意味(中身)が無いんではそれこそ無駄です。そこの中身や意味については各自の感性や判断が入るところなのでどう判断するのがベストなどとは決して言えません。私はもはやプリキュアに関しては「あばたもえくぼ」になっているので贔屓している部分もあってちょっとこじつけるきらいもあるので客観性は薄いでしょうね。
話を戻して、私の評価基準である大テーマと小テーマですが、例えばプリキュアにおいて根幹となる大テーマは友情や信頼や絆といったところでしょう。その大テーマを補足するものとして小テーマがあります。これはそれぞれについて説明(登場人物に気付かせる)をします。具体的に最近では新規参入のポルンをなぎさ達がどう受け入れるか?またポルンがなぎさ達をどう受け入れるか?が描かれました。これは絆というものが双方向性なものであり、どちらか一方だけのアクションでは無いということから考えても丁寧な流れだと思います。同様になぎさとほのかが友情を結んだ回(8話あたり)も双方向性を描いていますし、メップル達との間も同様に描いています(イルクーボが出てきたあたり)。大テーマを支える小テーマが一本一本立っており、大テーマに矛盾するようなことはしていません(勿論その積み重ね方や方法について改善の余地があったかもしれませんが方向性として間違っていないと思う)。
作品の価値として大テーマと小テーマの整合性が取れていることは重要です。一本一本の価値や意味は小さくても塵も積もれば山となります。OP曲にしても挿入歌にしろそのテーマを補足し支える形になります。クオリティは確かにそのテーマを支える直接の要因ですが、長期的な作品においては一つ一つの出来栄えはそれほど重要視して見てません。勿論悪い出来ばっかでは話にならないのである程度は求められて然るべきですが優先度は低いです。話数が多ければ当たり外れもでますからね。(出来良い回>出来悪い回、が前提)
・・・ん、イマイチ纏められない・・・極論して書けば、細かい出来栄えよりもその回に込められた意味を読み取った方が私は面白く感じる。ってだけですね。まあ、そういう大雑把な見方もあるってことでひとつ。本当はテーマ性とクオリティをバランス良く評価できるような観察眼が理想的なのでしょうね。
第32話「ポルンを励ませ!とっておきのカーニバル」
○今週の出来事
①静寂なる闇
ジャアクキングを復活させた3人組。大きな後ろ盾ができて余裕な感じです。光と闇の対立を面白がるようにいうベルゼイ。意味深。ところで、ベルゼイさんの髪型は全部逆立っているわけじゃなくて、正面部分を逆立てて頭頂および後頭部はそのままにしているようです。兜で例えれば頭飾みたいな感じに仕上がっています。シンプルなようでいて変に凝っています。髪型でいえばキュアホワイトも正面から見れば普通に見えますが後ろから見るとタコさんウインナーがくっ付いているような感じですね。レギーネさんはアレです。あれは「髪」じゃなくて「砲」です。
ジャアクキングは復活して存在するだけで一言もしゃべらず。不気味さはあります。実は闇のエネルギー足らなくてしゃべれないとかだったら大変です。ベルゼイさん達復活させた気でいるのでしばらくそのままです。
②静寂なる朝・・・だった
なぎさマンション。いつものように目覚ましが鳴っても起きる気がないなぎさ。最初目覚ましの音はポルンが出しているのかと思いました。流石9975円!実装している機能が他の玩具と一線を画します、とか思いました。ベッドから落ちても起きずしかも起用に寝ながら先週の回想をやってのけます。夢なのかもしれません。2度寝のための思考・・・にしては少しヘビーです。そんな傍らでポルンが目覚まし代わりになぎさを起こそうと奮闘。流石9975円です。しかし無効のようです。残念9975円(しつこい)。というか板の間でうつ伏せというのは痛いと思います。
そのうち母親が入ってきます。ポルンもバレてはマズイと判断できるようで隠れようとします。あんま隠れきれてませんがじっとしていればぬいぐるみなのでバレなさそうです。母親が引っ込むと今度は亮太が入ってきて定規を返してもらおうと部屋を詮索します。流石に勝手に部屋を物色されてはたまらないのでなぎさは起きて亮太をコブラツイスト。低血圧ではないようです(別に低血圧だからって朝が弱いわけではないのですけど)。
なぎさと亮太のケンカを見てポルンは遊びだと思ったのか、また光の園に帰りたいとダダをこね始めます。何気にしっぽを使って立てるのは凄いです。流石99(略)。そんなポルンに心を痛めるなぎさですが、遅刻しそうなので放置します。無情。
朝食中も亮太に朝のことについて説教するなぎさ。亮太も反論しますが押し切られ気味です。確かにコブラツイストをかけるのはレディというより姉御です。ちなみにあと5年もすれば亮太も自分の部屋に入られるのを嫌うようになると思います。特にベッドの下はレッドゾーンです。そんな口ゲンカをたしなめる母親。それを壁一枚挟んで除き見るポルン。母親の位置からは際どいポジションにいます。スレスレのラインです。構造上ポルンは耳が出っ張っているので自分が見える立ち位置にいると相手からほぼモロバレします。隠密性は低いです。
③失われた自由
誰にも構ってもらえず寂しい限りのポルン。先週も似たような感じでしたが、あくまで先週はなぎさ達視点でポルンを認める展開だっただけでポルン視点では実は何も変わっていないのでした。
何かを思いついたのかコミューン形態になるポルン。そして遠隔操作でカードをスラッシュ・・・って何気に凄い事をするポルン。流石(略)。しかし料理人のオムプは遊び担当ではないのでやる気無しです。次いでシカルプをスラッシュするポルン。・・・コンボ!?しかし、シカルプも遊び担当ではありません。そしてパルプをスラッシュするポルン。・・・3連コンボ!?何気に使用人勢ぞろいです。ネルプは自爆になるので使えません。遊び担当ではないとはいえ、4人もいれば遊べるので鬼ごっこを宣言するポルン。意外とオムプとパルプは乗り気です。鬼役のシカルプは別な意味で適任です。ドタドタと遊ぶポルン達ですが、大きな音を立ててしまったためなぎさに注意されて霧散してしまいます。泣き出すポルン。それをあやすために四苦八苦のなぎさ。その傍らで心配気な母親。大変です。父親は見当たりませんが朝早いのでしょうか?
④ほのかに出番を下さい
登校途中。朝の一件をほのかに相談するなぎさ。やっとほのかの出番です。最近ちょっとポルンに出番をとられている気がします。ポルンの事情はほのかも家庭環境から実感があるためポルンの寂しさを理解しています。こういう話の繋がり方好きです。少ない描写でほのかもポルンを理解しているとフォローできます。
帰らせたいのはやまやまですが、帰るにはホーピッシュが必要だとメップルミップル。そーいえば虹を出していたのはホーピッシュでした。そういうことで、番人のためにもポルンのためにもホーピッシュを取り戻さないといけません。
そこで頭脳担当のほのかはポルンの予知能力で番人の居場所が分るのでは?と思いつきます。試してみる価値有りという感じの一同。しかしすぐに遅刻してしまうと急ぐなぎさ。・・・最近学内でのほのかの成績や品行が心配になります。
⑤お茶目3人組み
番人を尋問するベルゼイ老(人間体のときはこう呼ぶことにする)。当の番人はまともに答える気無しです。そんな態度に少々呆れ気味のベルゼイ老。角澤も問いますが取り合いません。となりのインコもオウム返しに答えます。苛立たしさ120%アップです。角澤先週の件でポルンに気付いたのかと思いましたがそういうわけではなさそうです。珍しく話に入ってくるレギーネ嬢。「何処に隠したの?」と尋ねても聞く耳持ちません。そこで大声で尋ねます。隣で聞いていたベルゼイ老も驚いてこけます。意外とお茶目な人です。と、角澤もテーブルに突っ伏しています。この人も意外とお茶目です。苛立たしさ全開ですが、番人は余裕です。しかし、3人組とて目星は付いているようです。レギーネ嬢出陣です。今回は1人で行くみたいです。様子見なので3人で行く必要は無いのでしょう。状況としても切羽詰っていませんし。ジャアクキングからは特命事項は出ていないようです。
CMほのか勝ち。デフォルトみたいですね。しかし、これ何の判定ですか?
⑥予知能力
帰宅。なぎさの部屋に居たポルンに早速番人について何か手がかりがないかどうか尋ねます。ホーピッシュがあれば帰れるぞ、と上手くポルンの興味を引くように誘導します。なかなか手慣れてきました。それにポルンは「しゃべる鳥ポポ」とメッチャ漠然です。分りません。抜けさくっぽい表情のほのか萌え。
その頃インコを懐柔しようと頑張る番人。意外と抜け目がありません。しかし金属製の檻をクチバシで壊せるわけも無くクチバシがボロボロ。脱出は難しいようです。
そのやり取りを感じたのか痛がるポルン。何か予知じゃないような気もします。ポルンの予知を確かめるため今晩のおかずを尋ねるなぎさ。食い気ですか。本筋に戻そうとするほのかですが、それをさえぎって明日の弁当を聞いたりします。調子に乗って晩御飯まで尋ねます。はしゃぐなぎさをほのかはたしなめます。ポルンと大して精神年齢変わりません。
また寂しがるポルン。気のせいかコイツ耳で片目を隠して目を潤ませると妙に色っぽいというかなんというか。そこはかとなく可愛いように見えなくもありません。いや、ダメだ、マイベストほのかが隣に居るにも関わらず可愛いとか思っちゃダメだ!耐えろ私!いくらポルンの声が飛ばしすぎな黄薔薇だからっても番組違うんだから今は置いておくんだ!(アニメ「マリア様がみてる」を知らない人はそのままスルーしてください)
泣き騒ぐポルンに遊びに行こうと誘うほのか。この辺は自分も経験しているので対処しやすいのかもしれません。あっさり泣きやんで祭りに行きたいとポルン。この前のことを根に持っているようです。
⑦あかねとレギーネ
たこ焼を売るあかね女史。たまたま通りがかったレギーネ嬢に売り込みます。しかし、引っ込み思案なレギーネ嬢はなかなか断りきれずに迷います。押し売りではないので無理に買わなくていいと引っ込むあかね女史。どこかに行ってしまうレギーネ嬢。ところでお金持っているのでしょうか?まあ、本当に困ったら洗脳すればいいのでしょうけど。
レギーネが行ってちょうどに現れるなぎさ達。祭りに行くと少々意味不明なことを言って行ってしまいます。後姿を見ながら売り込むあかね女史。レギーネ嬢を取り逃がした事を後悔しているかもしれません。
⑧始まりの地
空の神社。思案したなぎさは遊園地へと行きます。ポルンだけではなくメップルミップルもぬいぐるみ形態で遊びます。遊園地なのでそれほど人目は気にならない上にぬいぐるみと言い張ることもできるからでしょうか。観覧車に乗って楽しむ一同。案外息抜きになっているようです。なぎさ達も溜め込んでいたものはあります。
私は忘れていましたが、ふたりにとってこの遊園地は始まりの場所。プリキュアとして誕生し出会った場所。まさか今日も・・・と不安になるなぎさですがほのかはそれを振り払います。ポルンのために今日は来たのです。
ポルンに自分達は仲間、友達であり家族であると話すなぎさとほのか。友達とは「いつでも本当の事を話せる相手かな」とほのか。このふたりが言うと説得力が大きいです。しかし、当のポルンはなかなか理解しきれない様子。と突然警戒信号。なぎさの不安的中です。周りを見ると人気がありません。素でどこに行ったのか疑問です。それと観覧車は一応動くようで普通に外に出られました。恐竜型のザケンナーが迫ります。
⑧強襲レギーネ!
外に出るとレギーネ嬢がいます。「石の力はどこ?」と尋ねますが小声のため上手く聞き取れません。聞き返すなぎさ。再度尋ねますがそれも聞き取れず。ついに涙目になって大声で尋ねるレギーネ嬢。可愛いなぁ。いや、だから隣にほのか居るっての。
レギーネ嬢の問いには答えず、番人の居場所を尋ねるふたり。話し合いは無駄と悟ったレギーネ嬢は戦闘モードへチェンジ。髪が巻き巻きになります。きっと最終奥義でビームを出してくれるでしょう。弱点はビームを出している間視界が極端に狭いので側面・背後攻撃に弱いことでしょうか。
人間体とは打って変わって積極的なレギーネは先手を打つ。ポルンが飛ばされて墜落。泣き出してしまいます。怒りをあらわに変身するふたり。
単体戦力として恐竜型ザケンナーを投入するレギーネ。避難していたポルンですが、危うく死に掛けます。ポルンを心配するプリキュア。だがしかし、そんなプリキュアをあざ笑うレギーネ。友達を守ろうと闘志を燃やします。何か凄く臭い事を言っていますがそれこそプリキュア。結構戦闘シーンの時のプリキュアは分りやすいくらいストレートに発言します。子ども向けなので当然ですが。奮闘するプリキュアに目を輝かせて応援するポルン。「プリキュラー」の声援に「ア」だっつーのと訂正するブラックですが、嬉しそうに「ラー」と発音するポルン。微笑ましいです。友達を想う強い意志にポルンも感化されます。友達は友達のために力を惜しみなく使うのです。
そんな光景を学芸会と評するレギーネ。三文芝居扱いです。薄っぺらな友情・正義と切り捨てます。素敵な悪役です。ザケンナーにジャアクキングがいるとこちらも声援を送ります。ジャアクキングの名に戸惑うプリキュア。しかし戸惑っている暇はありません。恐竜型ザケンナーは火を吹いて反撃します。ザケンナーなので間違ってはいません。
形勢不利なプリキュアにポルンは「友達に酷いことしちゃダメポポ~!」と能力発動。あっ、結構燃えますこの展開。ただ訳も分らず叫んでいた今までとは違います。友達を守るための叫びです。
力を手に入れそのまま一気にレインボーストームを発動。ノックバックのシーンが無いのは残念ですが、今回はエネルギー波で完膚なきまでにザケンナーを消滅させます。図体のデカイ相手でも一撃必殺です。撤退するレギーネ。
⑨失った代わりに得たもの
無事なプリキュアを見てはしゃぐポルン。友達♪友達♪と上機嫌です。
(多分)次の日も朝早く起き出してお祭りポポ~とはしゃぎます。友達には本当のことを言えると勘違い気味です。しかし、ポルンには憂いも寂しさの表情もありません。ポルンにとってなぎさ達こそが遊び相手で友達。だから寂しがることなどないのでした。
⑩次回予告
志穂理奈イベント!!!
待ってました。やっぱサブキャライベントは重要です。脇役あってこその主役。なぎさほのかのケンカイベントとどう差別化できるか見所ですね。
○トピック
ややもするとそのまま流される展開なのですが、キチンとポルン視点をフォローした今回は素晴らしいものがあると思います。プリキュアは時々主要な伏線やイベントをスルーしたりするのですが、こういう心理的なフォローは上手いようです(キリヤがいなくなってほのかが泣いた回とか)。
最近割りと脇役を出したり、昔の話を出したりするなど伏線を上手く使い出してきているので好感触です。特に今回はふたりが友達になる始まりの場所でポルンを新たに友達としてスタートさせるという繰り返し的な使い方をしていて個人的にヒットしました。こういう一歩さがって二歩進む展開は丁寧で好きです。
当然と言えば当然ですが、ポルンは携帯するには不向きな上単体では戦闘力ゼロなのでかなりお荷物。しかし、肝心のパワーアップアイテムはポルンが居ないと出ないわけで、居ても居なくても困るという微妙なキャラです。上手く戦闘の足かせにならずに済む方法はあるのでしょうか?あと、泣き叫ばないと発動しないというのも、毎回自分が痛めつけられるかプリキュアが痛めつけられるかしないといけないので、この辺も何か次の手を打たないと危険な気がします。今のところパターンやシチュエーションを変えてやりくりしていますがそうそう持たないと思います。この辺を上手く切り替えると非常に面白くなると思います(今までのパターンは現状を踏まえた演出で良いと思う)。
①静寂なる闇
ジャアクキングを復活させた3人組。大きな後ろ盾ができて余裕な感じです。光と闇の対立を面白がるようにいうベルゼイ。意味深。ところで、ベルゼイさんの髪型は全部逆立っているわけじゃなくて、正面部分を逆立てて頭頂および後頭部はそのままにしているようです。兜で例えれば頭飾みたいな感じに仕上がっています。シンプルなようでいて変に凝っています。髪型でいえばキュアホワイトも正面から見れば普通に見えますが後ろから見るとタコさんウインナーがくっ付いているような感じですね。レギーネさんはアレです。あれは「髪」じゃなくて「砲」です。
ジャアクキングは復活して存在するだけで一言もしゃべらず。不気味さはあります。実は闇のエネルギー足らなくてしゃべれないとかだったら大変です。ベルゼイさん達復活させた気でいるのでしばらくそのままです。
②静寂なる朝・・・だった
なぎさマンション。いつものように目覚ましが鳴っても起きる気がないなぎさ。最初目覚ましの音はポルンが出しているのかと思いました。流石9975円!実装している機能が他の玩具と一線を画します、とか思いました。ベッドから落ちても起きずしかも起用に寝ながら先週の回想をやってのけます。夢なのかもしれません。2度寝のための思考・・・にしては少しヘビーです。そんな傍らでポルンが目覚まし代わりになぎさを起こそうと奮闘。流石9975円です。しかし無効のようです。残念9975円(しつこい)。というか板の間でうつ伏せというのは痛いと思います。
そのうち母親が入ってきます。ポルンもバレてはマズイと判断できるようで隠れようとします。あんま隠れきれてませんがじっとしていればぬいぐるみなのでバレなさそうです。母親が引っ込むと今度は亮太が入ってきて定規を返してもらおうと部屋を詮索します。流石に勝手に部屋を物色されてはたまらないのでなぎさは起きて亮太をコブラツイスト。低血圧ではないようです(別に低血圧だからって朝が弱いわけではないのですけど)。
なぎさと亮太のケンカを見てポルンは遊びだと思ったのか、また光の園に帰りたいとダダをこね始めます。何気にしっぽを使って立てるのは凄いです。流石99(略)。そんなポルンに心を痛めるなぎさですが、遅刻しそうなので放置します。無情。
朝食中も亮太に朝のことについて説教するなぎさ。亮太も反論しますが押し切られ気味です。確かにコブラツイストをかけるのはレディというより姉御です。ちなみにあと5年もすれば亮太も自分の部屋に入られるのを嫌うようになると思います。特にベッドの下はレッドゾーンです。そんな口ゲンカをたしなめる母親。それを壁一枚挟んで除き見るポルン。母親の位置からは際どいポジションにいます。スレスレのラインです。構造上ポルンは耳が出っ張っているので自分が見える立ち位置にいると相手からほぼモロバレします。隠密性は低いです。
③失われた自由
誰にも構ってもらえず寂しい限りのポルン。先週も似たような感じでしたが、あくまで先週はなぎさ達視点でポルンを認める展開だっただけでポルン視点では実は何も変わっていないのでした。
何かを思いついたのかコミューン形態になるポルン。そして遠隔操作でカードをスラッシュ・・・って何気に凄い事をするポルン。流石(略)。しかし料理人のオムプは遊び担当ではないのでやる気無しです。次いでシカルプをスラッシュするポルン。・・・コンボ!?しかし、シカルプも遊び担当ではありません。そしてパルプをスラッシュするポルン。・・・3連コンボ!?何気に使用人勢ぞろいです。ネルプは自爆になるので使えません。遊び担当ではないとはいえ、4人もいれば遊べるので鬼ごっこを宣言するポルン。意外とオムプとパルプは乗り気です。鬼役のシカルプは別な意味で適任です。ドタドタと遊ぶポルン達ですが、大きな音を立ててしまったためなぎさに注意されて霧散してしまいます。泣き出すポルン。それをあやすために四苦八苦のなぎさ。その傍らで心配気な母親。大変です。父親は見当たりませんが朝早いのでしょうか?
④ほのかに出番を下さい
登校途中。朝の一件をほのかに相談するなぎさ。やっとほのかの出番です。最近ちょっとポルンに出番をとられている気がします。ポルンの事情はほのかも家庭環境から実感があるためポルンの寂しさを理解しています。こういう話の繋がり方好きです。少ない描写でほのかもポルンを理解しているとフォローできます。
帰らせたいのはやまやまですが、帰るにはホーピッシュが必要だとメップルミップル。そーいえば虹を出していたのはホーピッシュでした。そういうことで、番人のためにもポルンのためにもホーピッシュを取り戻さないといけません。
そこで頭脳担当のほのかはポルンの予知能力で番人の居場所が分るのでは?と思いつきます。試してみる価値有りという感じの一同。しかしすぐに遅刻してしまうと急ぐなぎさ。・・・最近学内でのほのかの成績や品行が心配になります。
⑤お茶目3人組み
番人を尋問するベルゼイ老(人間体のときはこう呼ぶことにする)。当の番人はまともに答える気無しです。そんな態度に少々呆れ気味のベルゼイ老。角澤も問いますが取り合いません。となりのインコもオウム返しに答えます。苛立たしさ120%アップです。角澤先週の件でポルンに気付いたのかと思いましたがそういうわけではなさそうです。珍しく話に入ってくるレギーネ嬢。「何処に隠したの?」と尋ねても聞く耳持ちません。そこで大声で尋ねます。隣で聞いていたベルゼイ老も驚いてこけます。意外とお茶目な人です。と、角澤もテーブルに突っ伏しています。この人も意外とお茶目です。苛立たしさ全開ですが、番人は余裕です。しかし、3人組とて目星は付いているようです。レギーネ嬢出陣です。今回は1人で行くみたいです。様子見なので3人で行く必要は無いのでしょう。状況としても切羽詰っていませんし。ジャアクキングからは特命事項は出ていないようです。
CMほのか勝ち。デフォルトみたいですね。しかし、これ何の判定ですか?
⑥予知能力
帰宅。なぎさの部屋に居たポルンに早速番人について何か手がかりがないかどうか尋ねます。ホーピッシュがあれば帰れるぞ、と上手くポルンの興味を引くように誘導します。なかなか手慣れてきました。それにポルンは「しゃべる鳥ポポ」とメッチャ漠然です。分りません。抜けさくっぽい表情のほのか萌え。
その頃インコを懐柔しようと頑張る番人。意外と抜け目がありません。しかし金属製の檻をクチバシで壊せるわけも無くクチバシがボロボロ。脱出は難しいようです。
そのやり取りを感じたのか痛がるポルン。何か予知じゃないような気もします。ポルンの予知を確かめるため今晩のおかずを尋ねるなぎさ。食い気ですか。本筋に戻そうとするほのかですが、それをさえぎって明日の弁当を聞いたりします。調子に乗って晩御飯まで尋ねます。はしゃぐなぎさをほのかはたしなめます。ポルンと大して精神年齢変わりません。
また寂しがるポルン。気のせいかコイツ耳で片目を隠して目を潤ませると妙に色っぽいというかなんというか。そこはかとなく可愛いように見えなくもありません。いや、ダメだ、マイベストほのかが隣に居るにも関わらず可愛いとか思っちゃダメだ!耐えろ私!いくらポルンの声が飛ばしすぎな黄薔薇だからっても番組違うんだから今は置いておくんだ!(アニメ「マリア様がみてる」を知らない人はそのままスルーしてください)
泣き騒ぐポルンに遊びに行こうと誘うほのか。この辺は自分も経験しているので対処しやすいのかもしれません。あっさり泣きやんで祭りに行きたいとポルン。この前のことを根に持っているようです。
⑦あかねとレギーネ
たこ焼を売るあかね女史。たまたま通りがかったレギーネ嬢に売り込みます。しかし、引っ込み思案なレギーネ嬢はなかなか断りきれずに迷います。押し売りではないので無理に買わなくていいと引っ込むあかね女史。どこかに行ってしまうレギーネ嬢。ところでお金持っているのでしょうか?まあ、本当に困ったら洗脳すればいいのでしょうけど。
レギーネが行ってちょうどに現れるなぎさ達。祭りに行くと少々意味不明なことを言って行ってしまいます。後姿を見ながら売り込むあかね女史。レギーネ嬢を取り逃がした事を後悔しているかもしれません。
⑧始まりの地
空の神社。思案したなぎさは遊園地へと行きます。ポルンだけではなくメップルミップルもぬいぐるみ形態で遊びます。遊園地なのでそれほど人目は気にならない上にぬいぐるみと言い張ることもできるからでしょうか。観覧車に乗って楽しむ一同。案外息抜きになっているようです。なぎさ達も溜め込んでいたものはあります。
私は忘れていましたが、ふたりにとってこの遊園地は始まりの場所。プリキュアとして誕生し出会った場所。まさか今日も・・・と不安になるなぎさですがほのかはそれを振り払います。ポルンのために今日は来たのです。
ポルンに自分達は仲間、友達であり家族であると話すなぎさとほのか。友達とは「いつでも本当の事を話せる相手かな」とほのか。このふたりが言うと説得力が大きいです。しかし、当のポルンはなかなか理解しきれない様子。と突然警戒信号。なぎさの不安的中です。周りを見ると人気がありません。素でどこに行ったのか疑問です。それと観覧車は一応動くようで普通に外に出られました。恐竜型のザケンナーが迫ります。
⑧強襲レギーネ!
外に出るとレギーネ嬢がいます。「石の力はどこ?」と尋ねますが小声のため上手く聞き取れません。聞き返すなぎさ。再度尋ねますがそれも聞き取れず。ついに涙目になって大声で尋ねるレギーネ嬢。可愛いなぁ。いや、だから隣にほのか居るっての。
レギーネ嬢の問いには答えず、番人の居場所を尋ねるふたり。話し合いは無駄と悟ったレギーネ嬢は戦闘モードへチェンジ。髪が巻き巻きになります。きっと最終奥義でビームを出してくれるでしょう。弱点はビームを出している間視界が極端に狭いので側面・背後攻撃に弱いことでしょうか。
人間体とは打って変わって積極的なレギーネは先手を打つ。ポルンが飛ばされて墜落。泣き出してしまいます。怒りをあらわに変身するふたり。
単体戦力として恐竜型ザケンナーを投入するレギーネ。避難していたポルンですが、危うく死に掛けます。ポルンを心配するプリキュア。だがしかし、そんなプリキュアをあざ笑うレギーネ。友達を守ろうと闘志を燃やします。何か凄く臭い事を言っていますがそれこそプリキュア。結構戦闘シーンの時のプリキュアは分りやすいくらいストレートに発言します。子ども向けなので当然ですが。奮闘するプリキュアに目を輝かせて応援するポルン。「プリキュラー」の声援に「ア」だっつーのと訂正するブラックですが、嬉しそうに「ラー」と発音するポルン。微笑ましいです。友達を想う強い意志にポルンも感化されます。友達は友達のために力を惜しみなく使うのです。
そんな光景を学芸会と評するレギーネ。三文芝居扱いです。薄っぺらな友情・正義と切り捨てます。素敵な悪役です。ザケンナーにジャアクキングがいるとこちらも声援を送ります。ジャアクキングの名に戸惑うプリキュア。しかし戸惑っている暇はありません。恐竜型ザケンナーは火を吹いて反撃します。ザケンナーなので間違ってはいません。
形勢不利なプリキュアにポルンは「友達に酷いことしちゃダメポポ~!」と能力発動。あっ、結構燃えますこの展開。ただ訳も分らず叫んでいた今までとは違います。友達を守るための叫びです。
力を手に入れそのまま一気にレインボーストームを発動。ノックバックのシーンが無いのは残念ですが、今回はエネルギー波で完膚なきまでにザケンナーを消滅させます。図体のデカイ相手でも一撃必殺です。撤退するレギーネ。
⑨失った代わりに得たもの
無事なプリキュアを見てはしゃぐポルン。友達♪友達♪と上機嫌です。
(多分)次の日も朝早く起き出してお祭りポポ~とはしゃぎます。友達には本当のことを言えると勘違い気味です。しかし、ポルンには憂いも寂しさの表情もありません。ポルンにとってなぎさ達こそが遊び相手で友達。だから寂しがることなどないのでした。
⑩次回予告
志穂理奈イベント!!!
待ってました。やっぱサブキャライベントは重要です。脇役あってこその主役。なぎさほのかのケンカイベントとどう差別化できるか見所ですね。
○トピック
ややもするとそのまま流される展開なのですが、キチンとポルン視点をフォローした今回は素晴らしいものがあると思います。プリキュアは時々主要な伏線やイベントをスルーしたりするのですが、こういう心理的なフォローは上手いようです(キリヤがいなくなってほのかが泣いた回とか)。
最近割りと脇役を出したり、昔の話を出したりするなど伏線を上手く使い出してきているので好感触です。特に今回はふたりが友達になる始まりの場所でポルンを新たに友達としてスタートさせるという繰り返し的な使い方をしていて個人的にヒットしました。こういう一歩さがって二歩進む展開は丁寧で好きです。
当然と言えば当然ですが、ポルンは携帯するには不向きな上単体では戦闘力ゼロなのでかなりお荷物。しかし、肝心のパワーアップアイテムはポルンが居ないと出ないわけで、居ても居なくても困るという微妙なキャラです。上手く戦闘の足かせにならずに済む方法はあるのでしょうか?あと、泣き叫ばないと発動しないというのも、毎回自分が痛めつけられるかプリキュアが痛めつけられるかしないといけないので、この辺も何か次の手を打たないと危険な気がします。今のところパターンやシチュエーションを変えてやりくりしていますがそうそう持たないと思います。この辺を上手く切り替えると非常に面白くなると思います(今までのパターンは現状を踏まえた演出で良いと思う)。
第31話「マジ家出?ポルンは一体どこ~!?」
○今週の出来事
①囚われの番人
3人組の棲む洋館。手に入れたはずのプリズムストーンだったが石には力が宿っていなかった。憤るベルゼイだが余裕はある。番人は手中にあるのだ。しかし、番人も臆することなく「うるさいぞ、おっさん」と小声で返すあたり流石である。石の力の隠し場所を脅迫するベルゼイに番人は石の力はホーピッシュに戻ってこそ発揮され、且つ戻す方法は番人しか知らないと自分の安全の保障を主張する。伊達に番人やっているわけではないようです。それを聞いたベルゼイは目的をジャアクキングの復活に切り替える。と同時に角澤(ジュナ)はプリキュアにコンタクト(強襲)することを提案する。レギーネさんは今回あまり出番ありません。
数が多いのは強みですね。行動指針が一本道ではなく状況によって変えられるのも良い感じです。まだまだ手は残っているという悪役っぽさが出ています。基本的にはプリズムストーン争奪戦になるのでしょうが、この流れだと前半のようなワンパターンな感じにはならなさそうです。
前回預け先を変えたプリズムストーンですが、やはり単独ではその力を発揮できない模様。パワーアップの鍵はやはりポルン。まあ、キュアホワイト最強伝説というのも見てみたかった気はします。単純に預け先を変えるだけだったので信頼感がありそうなほのかを優先したのでしょうが、実際の責任感と行動力はなぎさの方が適任だったりします(凡ミスで敵に渡る可能性も高いけど)。
それはそうとOP最後のシーンでなぎさとほのかが交差するシーンありますが、最初の思い込みでほのかは水平移動(頭を上下させない)しているものと思っていましたが、ちゃんと上下していますね。軽く確認したら16話から直っていたみたいです。結構しばらく前から直っていたんだなぁ・・・あれは気になっていたので良い修正ですね。
②ポルン
いつものとおり回想にふけるなぎさ。前回パワーアップしたことは当事者であるなぎさ達にもよく分っていないようです。プリキュアダイアリーに書きとめています。久しぶりですねダイアリー。促販でしょうか。と思っているとそれ以上の促販対象であるポルンが登場します。何しろポルン(プリティコミューン)は単体価格が税込み9975円という超強気高価格商品です。デカレンジャーのデカベースロボと同格です。しかも、ポルン専用バックは別売り税込み2310円とこちらも強気。2つ合わせるとスーパーデカレンジャーロボ(合計約13000円)に匹敵します。凄まじいコストパフォーマンスです。ポルンにどんな機能が備わっているか分りませんが、普通の親は尻込みしてしまいます。それを買わせるためにもポルンが如何に魅力的なキャラであるかを見せ付けなければなりません。・・・と書くと何か酷い感じですが、大概どの番組でもこうやって購買欲を刺激しているんですよね。あとはそれがあざといかどうかの問題なわけです。今ここで書いてしまうとプリキュアは良好だと思います。ダイヤリーとかラブチェッカーなんて基本的に見せ場が一回しかないし、ポルンも新キャラだけに存在をアピールする事を考えれば普通でしょう。元々が「可愛い」を売りにしているキャラであり、意外とストーリーに食い込んでいることから考えてもあざといとは感じません。ただ、(値段は)高いと思いますけど。「登場回数」よりは「魅力的かどうか」が重要です。さて、ポルンは子どもに受けるのでしょうか?
余談が入りましたが本編。
元気があり余っているポルンにメップルも付いていけずバテてコミューンになってしまいます。今度はなぎさにつっかかるポルンですが、なぎさは食事のため退室。ポルンだけが残されます。
ポルンはなぎさの家に完全居候と考えていいみたいですね。交互に面倒みているというよりは前回からも考えてそのようです。「なぎさが主人公でポルンの登場回数を増やすためになぎさ邸に居候」という大人の事情を無視しても居候する説得力はあります。一番のきっかけは27話でなぎさがポルンを身を挺して守ったことが理由。好奇心と理解力があるほのかは最初の時点でとっつき易いですが、包容力と情に厚いなぎさの方が実際に暮らす分には適任なのでしょう。人徳のなせる技です。あと遊び相手としてほのかとミップルはイマイチ盛り上がりに欠けるというポルンの遊び事情もあるかもしれません。
家族揃って昼食のカレーを摂ります。美味しいカレーに感嘆の声をあげるなぎさ。それに合わせてお父さんも「華麗なるカレー」と飛ばしてくれます。亮太とともに固まるなぎさですが、一家の団欒であることは変わりありません。すると、ポルンが食卓に顔を覗かせます。なぎさは即行でスリッパを飛ばし責任を亮太に押し付けポルンを回収して自室に駆け込みます。なかなか素早い対応です。亮太の反感と両親に疑念を生じさせますが構っていられません。しかし、肝心のスリッパを回収せずに自室に駆け込むのは不自然です。今ひとつ詰めが甘いです。
ポルンに他の人に見られてはダメとダメ押しするなぎさですがポルンは「何でポポ?」と素直に疑問を口にします。困るなぎさですがとりあえず昼食に戻ります。またしても自室に残されるポルン。一家の団欒を耳にしながらホームシックに陥ります。個人的にここのシーンは燃え場。なるほどメップル達は精神的に成熟しているとは言えないものの、状況を理解するだけの理性は持ち合わせている。だから、不用意に他の人間に見られることを自分達も避けている。一人でいることは我慢しなければならないと知っているのだ。唯一の救いはメップルとミップルは恋人同士なので寂しさは紛れるということだろう。それに対し、ポルンは自制心が幼い上に心の支えとなるパートナーもいない。だから、素直に疑問や不満を口にできるし、寂しさを紛らわすこともできない。なぎさ達は親のような存在であり、彼を庇護する立場(役目)についている。彼女達にとってポルンは幼い子どもであって対等な相手ではない。彼(ポルン)が真に感情をぶつけられる相手はいない。彼は孤独なのだ。
③プリズムストーンの力
処変わってほのか邸。やっとほのかの出番です。いきなり顔のアップです。ベッドに腰掛けて話してますが、すらりとした足がステキです(変態的だな)。メップルはポルンがおかしいと訴えます。ポルンの稼働時間が異常に長いのです。元からの稼働時間も長いと思いますが、なぎさから見ても長いようです。ほのかはポルンに何かあったのでは?と推測します。ポルンに直接事情を聞いてみるミップルですが、「番人が・・・忘れたポポ」と肝心なところが、全く不明。とその時ポルンはコミューン形態にモードチェンジ。光の園にいる長老とコンタクトをとります。軽く近況を確認し合いますが、虹の園の状況は芳しくありません。すぐに事情を察した長老は番人に何かあったのか?といきなり当てます。痴呆が少々進んでいるわりに話が早いです。番人の気配は光の園からでも確認できるようです。無くなった番人の気配の代わりにポルンの力が強まったと話す。どうやら番人はポルンにプリズムストーンの力を宿したのではないか?と推測します。ついでに石の力は通常封印されていること、ポルンに宿ったことで潜在能力が目覚めようとしていることを説明してくれます。元々プリキュアの助けにと使わされたポルンですが、石の力によってその能力の開放が顕著化されたのでしょう。割とこの辺の説明はしっかりしています。逆に言えば、石の力にしろポルンにしろ単体ではあまり有効的ではないと言えます。揃ってこその力。合わせてこその力。プリキュアのテーマです。
そんなシリアスな話には興味がないポルンは光の園の話を聞きたがりますが生憎時間切れ。そう長い事コンタクトは取れない模様。だだをこねるポルン。状況としては番人の変わりにポルンが狙われることになるので喜んでばかりいられません。番人も取り戻さなければならないので情勢は不利です。シビアな状況に鎮痛な表情の一同ですが、ポルンは皆に会いに行くと家を飛び出してしまいます。すぐに追いかけるふたりですが、その後には角澤が出現します。
CMアイキャッチほのか勝ち。これ固定かな?負けるほのかも見たいのですが。
④ポルンを追いかけろ
小さい上に跳ねて移動という一見遅そうなポルンですが意外と早いらしく手こずるふたり。ポルンが車道に飛び出しかけて肝を冷やします。しかし、危険もなんのそのポルンは木材を運搬するトラックに乗ってしまいます。手の打ちようがない・・・と思われた瞬間ナイスタイミングとばかりにあかね女史が乗った車が通りがかります。これ幸いと乗り込んで前のトラックを追ってくれと頼むふたり。あかね女史から見るとさっぱり訳が分りません。事情を問うあかね女史ですが、素直に答えられるわけもなく、ほのかは「いつもの車じゃないですね」と話を逸らします。とりあえず追いかけることに了解するあかね女史。ノリが良い人です。
視認できる位置まで近づくと、どうやらぬいぐるみがぶら下がっている様子。あぶなく振り落とされそうになるポルンを見て思わず叫ぶふたり。あかね女史は不振顔。ついに振り落とされるポルンですが、なぎさがナイスキャッチ。無事生還です。後部座席で安堵する一同。しかし、安心のあまりに不用意に喋ってはいけません。ぬいぐるみが喋った?と不振がるあかね女史をなんとかフォローするほのか。その隣ではなぎさがポルンに家出した理由を聞いています。心配して聞くのは構いませんが状況が危険です。「寂しかったポポ」とポルン。「ん?」と不振がるあかね女史。すかさず「寂しかったポポ」と真似るほのか。うはっ、もうたまらんなほのか。
そんなほのかの健闘もあって、ポルンの家出の事情を理解したなぎさ。ほのかも安堵の表情。しかし、「ブブーンブブーン」とまたポルン。口真似するほのか。うはっ、ステキ!ここでも評価を著しく下げます。きっとあかね女史はほのかをヘンな子と再評価しました。ポルンの危険予知も時と場所によってはそれ自体が危険です。
⑤VSジュナ
道を進むと道路工事。あえなく迂回することに。しかし、道路工事のおじさんは・・・・・・胡散臭さ爆発の角澤。サングラスはいらないんじゃないかな。面が割れているわけではないし。レギーネはバレているので直接的に関与できませんね。根回しとか直接対決要員かな?
工事現場に入ってしまう一同。怪しい風が通り抜けます。すると、車の隣にはジュナが。寝入るあかね。車の扉を壊して迫るジュナ。ポルンを連れて逃げ出します。
ザケンナーを呼び出すジュナ。おっ、ザケンナー健在。トラック型のザケンナーが迫ります。ブブーンの予知はこれらしい。石の力の在り処を尋ねるジュナですが正直には答えません。変身して反撃です。
風の力を充電したジュナは突風で攻撃。かなりの力らしくメップルが警告を発します。ザケンナーを使いプリキュアを追い込みます。即席のリングを作るジュナ。こういうザケンナーの使い方は有りですね。ザケンナーは単体能力ではすでに雑魚。幹部であるジュナの補助として使うのが最も効果的でしょう。雑魚とはいえ数が多い事は何かと便利です。四方が固められ唯一の逃げ場である空中からも降り注ぐ鉄筋。ブラックは鉄筋の一本を獲物にして他の鉄筋を弾き返します。ホワイトも地表すれすれを回転して回避。これ有りなのかなぁ。流石プリキュア。鉄筋を構えるブラック。李さんポスターがカットインされます。おお、ただの奇抜なポスターではなかったのか!?
ジュナの攻撃を何とか迎撃するブラックですがいつまでも続くわけでもなく追い詰められます。ブラックの危機に身を投げ出すポルンですが如何せん戦闘力は絶無。簡単に弾かれズタボロ。心配するブラックですが、ポルンもブラックの身を案じます。ここにきてポルンにも他者を思う気持ちが顕著化されてきました。
ポルンが痛めつけられた事に怒りを表すプリキュア。ジュナに対して闘志を燃やします。ジュナもそれじゃ、とばかりに鉄筋の雨を降らせます。劣勢の中、ポルンの叫びとともに発動する力。わーい、パワーアップシーンだ。カードがくるくる回って出てくるとことか好きです。改めて気付くメップルミップル。新たなる力の正体は紛れも無くポルンから出現しました。レインボーストームを発動させ飛来する鉄筋を弾きあるいは消滅させジュナを捉える。離脱するジュナとゴメンナー化するザケンナー。ところであかね女史の車は直ったのでしょうか。
⑥友情・愛情
夕刻を過ぎて夜。疲れて寝るポルンを抱きながらなぎさはポルンの心情を察する。共にポルンを見守ろうと決意する一同(ブラックだけではなく、ホワイトも今回ポルンを抱いて守ったというのもポイント)。彼は困ったチャンから見守られるべき存在(平たく言えばふたりの子ども)となる。②で書いた事と矛盾するような感じもしますが、今後はこの擬似親子関係と呼べる関係がメインになるのでしょう。そしてその中でポルンが真に心を寄せられる存在へとなぎさ達はならなければならないし、絆を強めていくことになる。親として友人としての対応が求められます。友情という単一のものから(親子愛のような)愛情を必要とする。「なぎさ(ほのか)―メップル(ミップル)とポルン」という関係からから「なぎさ(他一同)―ポルン」になった瞬間ですね。
ところで、あかね女史は寝っぱなしでしょうか?
⑦復活
今は荒れ果て静かなドツクゾーンに3人の影。その力を使いジャアクキングは復活する。闇の気配に気付くクイーンだったが時は既に遅し。再び闇は台頭する。
○トピック
今回も面白かったです。ということで、本編について私が思う部分の補足文章を以下に書き出します。毎度毎度(中身が無いくせに)文章量だけは多い感想ですがご容赦。
○プリキュアの力
今までふたり(と2匹)の力を合わせて戦ってきたプリキュアですが、馬力不足は否めずパワーアップとなりました。
さて、プリキュアの必殺技であるプリキュア・マーブル・スクリューは使用者であるプリキュアの意思力(主に感情)でも火力が増減します。また、火力だけではなく、一度しか使ってませんが追尾能力も付与されます(4話)。これはプリキュアが精神的に強くなればその力も強くなることを示唆します。しかし、肉弾戦においてはポイズニーに、必殺技においてはイルクーボに手も足も出ません。どんなに意思を強めても、です。
漫画とかだと気合と根性と修行でどうにかしてしまうところですが、「プリキュア」においてはこれがプリキュアの限界なのでしょう。ふたり(だけ)の力ではこれが限界。
○ポルン
このプリキュアの限界に対して設けられた救済措置がポルンです。彼は潜在的な力を石の力を介在する(本来封印されている力を介在させる事自体凄いのでしょうが)ことで発揮し、プリキュアを強化させます。その発動条件はポルンの意思(感情)です。
プリキュアは意思の力で強くなりますが、その意思とは最初ふたり(と2匹←あんま目立たないけど)だけの意思です。そこに第三者であるポルンの意思を合わせます。意思の強さが増せば、あるいはその数が増せば力も増大するでしょう。話が前後しますが、前半戦でもプリキュアは外部から力を借りて危機を乗り切ったように、決してプリキュアはなぎさとほのかのみの力で戦ってきたわけではありませんでした。・・・あー意味もなく長いなぁ。結局、力を合わせること、絆を結ぶこと、挫けない意思を持つことを主とするプリキュアはポルンを含めることでさらに力を得ることは必然なのでした。という話。単独では強くなかったり、無力だったりする力が結びつくことでより増していく。その鍵は友情や愛情といった絆である。と。そんな流れで。(締まり悪いな)
26話の感想の時にも書きましたが、プリキュアの意思力というのはすでに自らが持っている力を凌駕していると思います。意思に力が付いていっていないと言っていいでしょう。だから、今回のポルンの力は多少棚ぼた的ではありますが、「意思≒力」くらいにはなったと思います(力が若干上かな)。
○ポルンの予知
現時点でポルンの予知能力の的中率は100%です。3人組の出現は勿論の事、プリズムストーンが自分のものになることも予知している(「予知」と言うには少々はちゃけていたが)。そしてその予知はプリキュアにとって良い悪いは問わない。結果的には今のところ難題・問題を先取りするような形になっている。勿体ぶっても仕方無いので、ストレートに言えば、今後ポルンが「邪悪な闇が世界を覆い尽くすポポ」とか「プリキュア負けちゃうポポ」とか言ってもおかしくは無いし、またその可能性も高いと思う。
個人的にはそこがポイントかと思っている。キリヤ編であった「運命を変える」「運命に立ち向かう」というテーマの再現であり、今度はそれがプリキュアにかかる。その前提としての的中率100%という壁。それをどう超えるか?この壁にどう対抗するか。その鍵を握るのが、やっぱり絆なんだろうと思います。燃え展開希望。
①囚われの番人
3人組の棲む洋館。手に入れたはずのプリズムストーンだったが石には力が宿っていなかった。憤るベルゼイだが余裕はある。番人は手中にあるのだ。しかし、番人も臆することなく「うるさいぞ、おっさん」と小声で返すあたり流石である。石の力の隠し場所を脅迫するベルゼイに番人は石の力はホーピッシュに戻ってこそ発揮され、且つ戻す方法は番人しか知らないと自分の安全の保障を主張する。伊達に番人やっているわけではないようです。それを聞いたベルゼイは目的をジャアクキングの復活に切り替える。と同時に角澤(ジュナ)はプリキュアにコンタクト(強襲)することを提案する。レギーネさんは今回あまり出番ありません。
数が多いのは強みですね。行動指針が一本道ではなく状況によって変えられるのも良い感じです。まだまだ手は残っているという悪役っぽさが出ています。基本的にはプリズムストーン争奪戦になるのでしょうが、この流れだと前半のようなワンパターンな感じにはならなさそうです。
前回預け先を変えたプリズムストーンですが、やはり単独ではその力を発揮できない模様。パワーアップの鍵はやはりポルン。まあ、キュアホワイト最強伝説というのも見てみたかった気はします。単純に預け先を変えるだけだったので信頼感がありそうなほのかを優先したのでしょうが、実際の責任感と行動力はなぎさの方が適任だったりします(凡ミスで敵に渡る可能性も高いけど)。
それはそうとOP最後のシーンでなぎさとほのかが交差するシーンありますが、最初の思い込みでほのかは水平移動(頭を上下させない)しているものと思っていましたが、ちゃんと上下していますね。軽く確認したら16話から直っていたみたいです。結構しばらく前から直っていたんだなぁ・・・あれは気になっていたので良い修正ですね。
②ポルン
いつものとおり回想にふけるなぎさ。前回パワーアップしたことは当事者であるなぎさ達にもよく分っていないようです。プリキュアダイアリーに書きとめています。久しぶりですねダイアリー。促販でしょうか。と思っているとそれ以上の促販対象であるポルンが登場します。何しろポルン(プリティコミューン)は単体価格が税込み9975円という超強気高価格商品です。デカレンジャーのデカベースロボと同格です。しかも、ポルン専用バックは別売り税込み2310円とこちらも強気。2つ合わせるとスーパーデカレンジャーロボ(合計約13000円)に匹敵します。凄まじいコストパフォーマンスです。ポルンにどんな機能が備わっているか分りませんが、普通の親は尻込みしてしまいます。それを買わせるためにもポルンが如何に魅力的なキャラであるかを見せ付けなければなりません。・・・と書くと何か酷い感じですが、大概どの番組でもこうやって購買欲を刺激しているんですよね。あとはそれがあざといかどうかの問題なわけです。今ここで書いてしまうとプリキュアは良好だと思います。ダイヤリーとかラブチェッカーなんて基本的に見せ場が一回しかないし、ポルンも新キャラだけに存在をアピールする事を考えれば普通でしょう。元々が「可愛い」を売りにしているキャラであり、意外とストーリーに食い込んでいることから考えてもあざといとは感じません。ただ、(値段は)高いと思いますけど。「登場回数」よりは「魅力的かどうか」が重要です。さて、ポルンは子どもに受けるのでしょうか?
余談が入りましたが本編。
元気があり余っているポルンにメップルも付いていけずバテてコミューンになってしまいます。今度はなぎさにつっかかるポルンですが、なぎさは食事のため退室。ポルンだけが残されます。
ポルンはなぎさの家に完全居候と考えていいみたいですね。交互に面倒みているというよりは前回からも考えてそのようです。「なぎさが主人公でポルンの登場回数を増やすためになぎさ邸に居候」という大人の事情を無視しても居候する説得力はあります。一番のきっかけは27話でなぎさがポルンを身を挺して守ったことが理由。好奇心と理解力があるほのかは最初の時点でとっつき易いですが、包容力と情に厚いなぎさの方が実際に暮らす分には適任なのでしょう。人徳のなせる技です。あと遊び相手としてほのかとミップルはイマイチ盛り上がりに欠けるというポルンの遊び事情もあるかもしれません。
家族揃って昼食のカレーを摂ります。美味しいカレーに感嘆の声をあげるなぎさ。それに合わせてお父さんも「華麗なるカレー」と飛ばしてくれます。亮太とともに固まるなぎさですが、一家の団欒であることは変わりありません。すると、ポルンが食卓に顔を覗かせます。なぎさは即行でスリッパを飛ばし責任を亮太に押し付けポルンを回収して自室に駆け込みます。なかなか素早い対応です。亮太の反感と両親に疑念を生じさせますが構っていられません。しかし、肝心のスリッパを回収せずに自室に駆け込むのは不自然です。今ひとつ詰めが甘いです。
ポルンに他の人に見られてはダメとダメ押しするなぎさですがポルンは「何でポポ?」と素直に疑問を口にします。困るなぎさですがとりあえず昼食に戻ります。またしても自室に残されるポルン。一家の団欒を耳にしながらホームシックに陥ります。個人的にここのシーンは燃え場。なるほどメップル達は精神的に成熟しているとは言えないものの、状況を理解するだけの理性は持ち合わせている。だから、不用意に他の人間に見られることを自分達も避けている。一人でいることは我慢しなければならないと知っているのだ。唯一の救いはメップルとミップルは恋人同士なので寂しさは紛れるということだろう。それに対し、ポルンは自制心が幼い上に心の支えとなるパートナーもいない。だから、素直に疑問や不満を口にできるし、寂しさを紛らわすこともできない。なぎさ達は親のような存在であり、彼を庇護する立場(役目)についている。彼女達にとってポルンは幼い子どもであって対等な相手ではない。彼(ポルン)が真に感情をぶつけられる相手はいない。彼は孤独なのだ。
③プリズムストーンの力
処変わってほのか邸。やっとほのかの出番です。いきなり顔のアップです。ベッドに腰掛けて話してますが、すらりとした足がステキです(変態的だな)。メップルはポルンがおかしいと訴えます。ポルンの稼働時間が異常に長いのです。元からの稼働時間も長いと思いますが、なぎさから見ても長いようです。ほのかはポルンに何かあったのでは?と推測します。ポルンに直接事情を聞いてみるミップルですが、「番人が・・・忘れたポポ」と肝心なところが、全く不明。とその時ポルンはコミューン形態にモードチェンジ。光の園にいる長老とコンタクトをとります。軽く近況を確認し合いますが、虹の園の状況は芳しくありません。すぐに事情を察した長老は番人に何かあったのか?といきなり当てます。痴呆が少々進んでいるわりに話が早いです。番人の気配は光の園からでも確認できるようです。無くなった番人の気配の代わりにポルンの力が強まったと話す。どうやら番人はポルンにプリズムストーンの力を宿したのではないか?と推測します。ついでに石の力は通常封印されていること、ポルンに宿ったことで潜在能力が目覚めようとしていることを説明してくれます。元々プリキュアの助けにと使わされたポルンですが、石の力によってその能力の開放が顕著化されたのでしょう。割とこの辺の説明はしっかりしています。逆に言えば、石の力にしろポルンにしろ単体ではあまり有効的ではないと言えます。揃ってこその力。合わせてこその力。プリキュアのテーマです。
そんなシリアスな話には興味がないポルンは光の園の話を聞きたがりますが生憎時間切れ。そう長い事コンタクトは取れない模様。だだをこねるポルン。状況としては番人の変わりにポルンが狙われることになるので喜んでばかりいられません。番人も取り戻さなければならないので情勢は不利です。シビアな状況に鎮痛な表情の一同ですが、ポルンは皆に会いに行くと家を飛び出してしまいます。すぐに追いかけるふたりですが、その後には角澤が出現します。
CMアイキャッチほのか勝ち。これ固定かな?負けるほのかも見たいのですが。
④ポルンを追いかけろ
小さい上に跳ねて移動という一見遅そうなポルンですが意外と早いらしく手こずるふたり。ポルンが車道に飛び出しかけて肝を冷やします。しかし、危険もなんのそのポルンは木材を運搬するトラックに乗ってしまいます。手の打ちようがない・・・と思われた瞬間ナイスタイミングとばかりにあかね女史が乗った車が通りがかります。これ幸いと乗り込んで前のトラックを追ってくれと頼むふたり。あかね女史から見るとさっぱり訳が分りません。事情を問うあかね女史ですが、素直に答えられるわけもなく、ほのかは「いつもの車じゃないですね」と話を逸らします。とりあえず追いかけることに了解するあかね女史。ノリが良い人です。
視認できる位置まで近づくと、どうやらぬいぐるみがぶら下がっている様子。あぶなく振り落とされそうになるポルンを見て思わず叫ぶふたり。あかね女史は不振顔。ついに振り落とされるポルンですが、なぎさがナイスキャッチ。無事生還です。後部座席で安堵する一同。しかし、安心のあまりに不用意に喋ってはいけません。ぬいぐるみが喋った?と不振がるあかね女史をなんとかフォローするほのか。その隣ではなぎさがポルンに家出した理由を聞いています。心配して聞くのは構いませんが状況が危険です。「寂しかったポポ」とポルン。「ん?」と不振がるあかね女史。すかさず「寂しかったポポ」と真似るほのか。うはっ、もうたまらんなほのか。
そんなほのかの健闘もあって、ポルンの家出の事情を理解したなぎさ。ほのかも安堵の表情。しかし、「ブブーンブブーン」とまたポルン。口真似するほのか。うはっ、ステキ!ここでも評価を著しく下げます。きっとあかね女史はほのかをヘンな子と再評価しました。ポルンの危険予知も時と場所によってはそれ自体が危険です。
⑤VSジュナ
道を進むと道路工事。あえなく迂回することに。しかし、道路工事のおじさんは・・・・・・胡散臭さ爆発の角澤。サングラスはいらないんじゃないかな。面が割れているわけではないし。レギーネはバレているので直接的に関与できませんね。根回しとか直接対決要員かな?
工事現場に入ってしまう一同。怪しい風が通り抜けます。すると、車の隣にはジュナが。寝入るあかね。車の扉を壊して迫るジュナ。ポルンを連れて逃げ出します。
ザケンナーを呼び出すジュナ。おっ、ザケンナー健在。トラック型のザケンナーが迫ります。ブブーンの予知はこれらしい。石の力の在り処を尋ねるジュナですが正直には答えません。変身して反撃です。
風の力を充電したジュナは突風で攻撃。かなりの力らしくメップルが警告を発します。ザケンナーを使いプリキュアを追い込みます。即席のリングを作るジュナ。こういうザケンナーの使い方は有りですね。ザケンナーは単体能力ではすでに雑魚。幹部であるジュナの補助として使うのが最も効果的でしょう。雑魚とはいえ数が多い事は何かと便利です。四方が固められ唯一の逃げ場である空中からも降り注ぐ鉄筋。ブラックは鉄筋の一本を獲物にして他の鉄筋を弾き返します。ホワイトも地表すれすれを回転して回避。これ有りなのかなぁ。流石プリキュア。鉄筋を構えるブラック。李さんポスターがカットインされます。おお、ただの奇抜なポスターではなかったのか!?
ジュナの攻撃を何とか迎撃するブラックですがいつまでも続くわけでもなく追い詰められます。ブラックの危機に身を投げ出すポルンですが如何せん戦闘力は絶無。簡単に弾かれズタボロ。心配するブラックですが、ポルンもブラックの身を案じます。ここにきてポルンにも他者を思う気持ちが顕著化されてきました。
ポルンが痛めつけられた事に怒りを表すプリキュア。ジュナに対して闘志を燃やします。ジュナもそれじゃ、とばかりに鉄筋の雨を降らせます。劣勢の中、ポルンの叫びとともに発動する力。わーい、パワーアップシーンだ。カードがくるくる回って出てくるとことか好きです。改めて気付くメップルミップル。新たなる力の正体は紛れも無くポルンから出現しました。レインボーストームを発動させ飛来する鉄筋を弾きあるいは消滅させジュナを捉える。離脱するジュナとゴメンナー化するザケンナー。ところであかね女史の車は直ったのでしょうか。
⑥友情・愛情
夕刻を過ぎて夜。疲れて寝るポルンを抱きながらなぎさはポルンの心情を察する。共にポルンを見守ろうと決意する一同(ブラックだけではなく、ホワイトも今回ポルンを抱いて守ったというのもポイント)。彼は困ったチャンから見守られるべき存在(平たく言えばふたりの子ども)となる。②で書いた事と矛盾するような感じもしますが、今後はこの擬似親子関係と呼べる関係がメインになるのでしょう。そしてその中でポルンが真に心を寄せられる存在へとなぎさ達はならなければならないし、絆を強めていくことになる。親として友人としての対応が求められます。友情という単一のものから(親子愛のような)愛情を必要とする。「なぎさ(ほのか)―メップル(ミップル)とポルン」という関係からから「なぎさ(他一同)―ポルン」になった瞬間ですね。
ところで、あかね女史は寝っぱなしでしょうか?
⑦復活
今は荒れ果て静かなドツクゾーンに3人の影。その力を使いジャアクキングは復活する。闇の気配に気付くクイーンだったが時は既に遅し。再び闇は台頭する。
○トピック
今回も面白かったです。ということで、本編について私が思う部分の補足文章を以下に書き出します。毎度毎度(中身が無いくせに)文章量だけは多い感想ですがご容赦。
○プリキュアの力
今までふたり(と2匹)の力を合わせて戦ってきたプリキュアですが、馬力不足は否めずパワーアップとなりました。
さて、プリキュアの必殺技であるプリキュア・マーブル・スクリューは使用者であるプリキュアの意思力(主に感情)でも火力が増減します。また、火力だけではなく、一度しか使ってませんが追尾能力も付与されます(4話)。これはプリキュアが精神的に強くなればその力も強くなることを示唆します。しかし、肉弾戦においてはポイズニーに、必殺技においてはイルクーボに手も足も出ません。どんなに意思を強めても、です。
漫画とかだと気合と根性と修行でどうにかしてしまうところですが、「プリキュア」においてはこれがプリキュアの限界なのでしょう。ふたり(だけ)の力ではこれが限界。
○ポルン
このプリキュアの限界に対して設けられた救済措置がポルンです。彼は潜在的な力を石の力を介在する(本来封印されている力を介在させる事自体凄いのでしょうが)ことで発揮し、プリキュアを強化させます。その発動条件はポルンの意思(感情)です。
プリキュアは意思の力で強くなりますが、その意思とは最初ふたり(と2匹←あんま目立たないけど)だけの意思です。そこに第三者であるポルンの意思を合わせます。意思の強さが増せば、あるいはその数が増せば力も増大するでしょう。話が前後しますが、前半戦でもプリキュアは外部から力を借りて危機を乗り切ったように、決してプリキュアはなぎさとほのかのみの力で戦ってきたわけではありませんでした。・・・あー意味もなく長いなぁ。結局、力を合わせること、絆を結ぶこと、挫けない意思を持つことを主とするプリキュアはポルンを含めることでさらに力を得ることは必然なのでした。という話。単独では強くなかったり、無力だったりする力が結びつくことでより増していく。その鍵は友情や愛情といった絆である。と。そんな流れで。(締まり悪いな)
26話の感想の時にも書きましたが、プリキュアの意思力というのはすでに自らが持っている力を凌駕していると思います。意思に力が付いていっていないと言っていいでしょう。だから、今回のポルンの力は多少棚ぼた的ではありますが、「意思≒力」くらいにはなったと思います(力が若干上かな)。
○ポルンの予知
現時点でポルンの予知能力の的中率は100%です。3人組の出現は勿論の事、プリズムストーンが自分のものになることも予知している(「予知」と言うには少々はちゃけていたが)。そしてその予知はプリキュアにとって良い悪いは問わない。結果的には今のところ難題・問題を先取りするような形になっている。勿体ぶっても仕方無いので、ストレートに言えば、今後ポルンが「邪悪な闇が世界を覆い尽くすポポ」とか「プリキュア負けちゃうポポ」とか言ってもおかしくは無いし、またその可能性も高いと思う。
個人的にはそこがポイントかと思っている。キリヤ編であった「運命を変える」「運命に立ち向かう」というテーマの再現であり、今度はそれがプリキュアにかかる。その前提としての的中率100%という壁。それをどう超えるか?この壁にどう対抗するか。その鍵を握るのが、やっぱり絆なんだろうと思います。燃え展開希望。
第30話「炸裂!プリキュアレインボーストーム」
○今週の出来事
①相談
番人を呼び出すなぎさ達。ミップルは番人を見て喜ぶがメップルは面白くない様子。呼び出した理由は新たなる敵について何か情報を得られないかというものだった。しかし、しゃべる間もなくポルンに玩具にされる。対比して見ると意外に番人は小さいのかポルン相手に苦戦。プリズムストーンをお手玉の要領で回すポルン。意外と器用です。流石に慌てふためく番人。それはそうです。プリズムストーンは全てを生み出す石。ファンタジックに言えば賢者の石。近代文明的に言えば核融合(原子生成)装置。内在するエネルギーは恒星並です。
一通り落ち着いて(ポルンにいじられつつも)答える番人。といっても番人もよく分らないらしく警告するに留まる。石の番人なので情報収集は門外漢です。なぎさの回想でなぎさ達もジャアクキングから3つの種が飛んだことは知っているらしく、新敵の3人と関連して考えていることが分る。先週の感想で書いた懸案の一つ解消。心的には敵の数が分ったので不安が軽減されます。
ふとなぎさの宿題に気付くほのか。どうやらなぎさは宿題を全くやっていない模様。追い詰められると力を発揮するから大丈夫と余裕のなぎさ。前にとっかかるのに時間がかかるとは言いましたが、期日限界まで何もしないというのも大したもんです。てっきりほのかの宿題の答えを写してもらうのかと思いましたが自力でやるようなので結構律儀です。
②いたずらっ子ポルン
怪しい館。ベルゼイ達3人の目的はジャアクキング復活。この人達は分割された分身ではなく、全く別の固体というわけですな。ジャアクキング復活のための力は既に持っているらしいが、ベルゼイはプリズムストーン奪取を優先させる。無限のエネルギーを得たいようです。ジャアクキングを復活させて同時にプリズムストーンを献上。これならジャアクキングもご満悦です。
新学期。登校途中でなぎさを見つけ声をかけるほのか。普通は「久しぶり」みたいな感じですが、夏休み中も会いまくっていたのでこの2人にそんな社交辞令は必要ありません。振り向くなぎさですが、その顔は衰弱しきった病人のそれ。目の下にクマまでつくってげっそりです。徹夜でも終わらなかったらしくボロボロです。メップルに無駄徹夜メポと笑われる始末。それでも最後まであがくあたりなぎさらしいといえばらしいです。メップルに八つ当たりしようとしますが気力体力が低下している上、何時の間にやらカバンに忍び込んだポルンもいて実行不可です。というか、ポルンってほのかの家にいるんじゃなかったっけ?なぎさに懐いているようです。決してほのか宅でのポルンに対する待遇が凄惨極まりないとかの理由ではありません。多分。
始業。早速宿題の提出を迫るよしみ先生。早速手を上げて廊下に直行するなぎさ。潔よすぎです。先生も呆れ気味。「一緒にいくポポ~」となぎさのカバンから奇声。ポルンにネルプのカードは使えないのでしょうか?不振に思う教室の皆さん。速攻でほのかが駆け寄り今のは私ですと明言。いや、しかし、それは無理があるだろう。「一緒にいくポポ~」とポルンのマネまでします。ああ、そこまで堕ちてしまったか・・・ほのか嬢・・・そんなキャラじゃないと思っていたのに・・・・と思いつつもすげー可愛いので許せる。ほのか新境地開拓です。いいんです可愛きゃ何でもいいんです。
傍目に見ればかなり無理がある上に奇行としか思えないほのかですが、クラスの面子はそれを(優しい心で)棚上げし、ほのかも宿題を忘れたと解釈します。心優しき級友に感謝です。後ろ手にカバンを持った時の思案気の表情がまた可愛いほのか。ここまで来てやってきたとも言えないのでダッシュで廊下に行きます。手になぎさのカバンを持っていることは突っ込まれません。やはり心優しい級友です。ほのか嬢クラスでの評価が下がりまくりです。中にはなぎさと付き合っているからほのかまで落ちてしまったと考える人もいそうです。間違ってはいませんが。
廊下に来ても騒ぐポルン。たしなめようとしますがダダを言うばかりで聞きません。よしみ先生が来てまた注意されます。その隙に逃げるポルン。好奇心てんこ盛りです。呆れるなぎさ。
校長室で写真に落書きをするポルン。マジックなどどっから持ってきたのかは不明ですが、子どもは遊びのためなら如何なる手段も選ばない遊びのプロです。油断なりません。ポルンを捕獲するなぎさ。しかし、間が悪いことに教頭が現れ落書きをしたのはふたりだと思われてしまいます。状況が状況なので弁解不能です。さらに評価ダウンです。ところで、写真とかって普通額に入れたりするものではないでしょうか(校長の写真額に入れてない)?まあ、仮にアクリルみたいのに入れていたとしても、落書き自体の罰は与えなければならないので仕方無しですが。
③仲良し
下校時間。しかし、なぎさとほのかは罰である草むしりをします。声をかけてくるよしみ先生に答えるほのか。頑張ってね~とあっさり引き返すよしみ先生。なかなかクールな人です。
寝不足と暑さと疲労と心労のせいかかなりバテ気味のなぎさ。ほのかも心配して休んだら?と声をかけますが、なぎさはふたりで早く終わらせると主張します。律儀にも頑張るなぎさにほのかは「なぎさファイト」と優しく声援を送る。うわっ、何かすげー萌える。このふたり何時にも増して可愛いぞ。
終始なぎさの(計画性ゼロだが)責任感のある態度が強調されています。ポルンに引っ掻き回されても愚痴を言わないところがなぎさの人望ある所以でしょうか。ほのかもそれに付き合いながらもフォローするあたり人が良いです。流石国民的(庶民的)ヒロインです。なぎさは素でしょうが、ほのかはきっとその辺読んで行動しています(ほのか腹黒い説)。それは別として、本来先生からも信頼厚いほのかが庇うためとはいえ失態を演じてしまうわけですが、マドンナである小田島先輩のようにプライドが高いわけでもなく、(信頼とか人気があるという)自覚があるわけでもないほのかは割と平然です。いざという時は相手が誰であろうと物を言える度胸と信念を持ちながら、自分の能力を鼻にかけない自然な態度がステキです。こういう出来た娘はなかなかいませんよ。ほのか萌え。
④正面突破
草むしりが終わり教室に引き返すふたり。綺麗になった庭を見ていた教頭だが、眼前にあらわれる怪しい3人。初老の男と社会人ぽい男性と若い女性。父兄にも見えなくありませんが、取り合わせが微妙です。そして初老の男―ベルゼイ―は能力を使い教頭に自分を校長だと思わせます。侵入とか楽です。
バテバテのなぎさは帰って寝ると力なく訴えますが、またポルンが不在です。カバンにチャックとか無いのでしょうか?してても逃げられるのか。流石に辛抱溜らんと激怒するなぎさ。教室中を探し回りその勢いのまま扉を開けるとそこには邪悪な空気が。
廊下で倒れて(寝て)いるよしみ先生。玄関では教頭が倒れて(寝て)います。そして屋上に立つファンキー軍団。
CMになるときのアイキャッチが変わりましたが、めちゃ可愛いふたり。特にほのか。(なぎさも少しは褒めろよ)押し倒・・・・・・抱きしめてーー!!
CM入るときに何かの判定をしていますが、毎回結果は変わるのでしょうか?ずっとほのか勝ちまくりでしょうか。
⑤圧倒的な敵
「プリズムストーンを頂に来た」と目的をあっさり話すベルゼイ。行儀は良いようです。教頭が倒れている間近で交戦するのはまずいと判断したのか、場を離れるふたり。しかし、ジュナが迫り手とうの一撃を放ちます。それを回避するふたり(何気に凄いわけだが)。しかし、本来の目的は攻撃ではなく、別空間にいる番人を捕獲することが目的。ジュナが空間を破り、レギーネがそれを固定。ベルゼイが奪取します。役割分担ができています。過去にイルクーボが実行したときは事前の準備を行ったうえで、プリキュアのエネルギーを奪うことで何とか達成したことを、3人とは言え簡単に成してしまうあたりかなり驚異的です。
そうはいかないと変身するふたり。フルバージョン変身です。2週間ぶりということもあって、ほのかのメタリックな尻はステキです。
いつもの前口上に律儀にも「帰らせる事が出来るかな?」と余裕のベルゼイ他2人。数的には相手方の方が有利です。先手を打つプリキュアだが軽くジュナとレギーネにあしらわれる。形勢逆転を狙いマーブルスクリューをベルゼイに放つ。しかし、相手はそれを上回りコンビネーションによりスクリューを分散無効化させます。耐えるとか見切るではなく、スクリューそのものの原理を逆手にとって無効化させるというかなり高度なことをします。っていうかスクリューって「白と黒の稲妻を合体させてパワーを生み出していた」んですね。初登場時とは違い今やエネルギーを十分吸収して使いこなせている3人に成す術がありません。固体スペックとコンビネーションが上回っています。なかなか見所のある戦闘描写です。数的有利は有効に使わなければなりません。
ピンチなプリキュアを見て番人は空間転移を使い逃げ出します。といっても力を大量消費するのか連発は厳しい上に一回の移動距離も短めです。余裕の体で追う3人。別空間に逃げ込む番人ですが簡単に見切られてしまいます。屋上に隠れる番人。「全てを生み出す力をドツクゾーンの者に渡すわけにはいかない。この力をを光の意思を持つ者に託さなければ。メップルかミップルかプリキュアの・・・できれば白い方」・・・ブッ!すみません。本当に吹きました。信用無いな、黒い方。
屋上の扉が開く。気配は光の者とほっとする番人だが、相手はポルン。うなだれる番人。ポルンは状況が分っていません。しかし、迫る闇の気配。緊急事態に番人は不承不承ながらポルンにプリズムストーンを預けます。番人だけにそれを委任することもできるのか。特に変化が見られないポルン。形状も通常能力も変わらないようです。
ポルンに説明しようとした番人ですが、闇の3人が現れ捕まります。抵抗するポルンですが完全無力。プリキュアも駆けつけますが状況は最悪です。ジュナとレギーネの攻撃に反撃もままなりません。
⑥プリキュアレインボーブレス
絶対絶命の危機。ポルンは叫ぶ。すると、ハイお約束♪黄金に輝くポルンから虹色のオーラが放たれます。目が眩むばかりの光。黄金のコミューン形態となったポルンと新たなるカード(最初、キュアリーゼというカードかと思ったが違う)が現れスラッシュ。「光のパワーを受け取れポポ~」と何かハイメガキャノンを発射したような射撃音を出しつつ放たれる光の矢。一本の矢が2つに別れ交差しつつブラックの右手とホワイトの左手に宿ります。ブレスレットのようなソレ。その名は「プリキュアレインボーブレス」・・・スポンサーの都合なのかどことなくブレイドのラウズアブソーバーと被っている気がしないでもないです。デザイン的にも洗練されていないような。女の子に売れるのでしょうか。別なところで心配します。
パワーアップアイテム参上です。しかも衣装は変わりません。個人的には賛成です。変に変わるよりも新たなる力としてアイテムが加わるという方がシンプルで良いです。
気にせず迫り来るジュナだが能力向上が著しいプリキュア。運動性・パワーが増す。しかもダメージ回復効果。さらに徹夜疲れも回復(これはまぐれらしい)。そして力を発揮。手を繋ぐプリキュア。ブラックはまた何か言うのでは?と気が気ではありません。
「希望の力よ、光の意思よ」
「未来に向かって突き進め!」
「プリキュアレインボーストーム!」
拳を突き出し虹色のエネルギー波。前口上は割りとベタです。最終形態として虹色の技だすと思っていましたが予想通りです。相変わらず飛び道具ですが、これはプリキュアの仕様なので気にしません。モーションがスクリューを踏襲しているのも共通・統一として考えるので手抜きと思いません。っていうか、レインボーセラピーとかどうなるんですかね?名前的にも使用頻度的にも割り食っていますが。
あまりの高火力にプリキュア自身もノックバック。流石の闇3人組も撤退を余儀なくされます。
⑦囚われた番人
危機を脱したふたり。しかし番人はさらわれたまま(忘れてました)。新たな敵。新たな力。さらわれた仲間。予断を許しません。
⑧後期ED
EDでピーサードとかがいたシーンがベルゼイ達3人組みに直っています。ラストにポルンが追加されているのも良いですね。アイキャッチもそうですし、いよいよ後半戦ってことでしょうか。アイキャッチは予想外だったので嬉しい誤算です。
○トピック
日常パート・戦闘パート共に面白かったです。今回はパワーアップ話なのでいい加減な展開かと不安もありましたが前半の萌えシーンは勿論、後半も3人組のコンビネーションがナイスでした。パワーアップがベタなのはこの際お約束です。27話以降面白さ(楽しいという方が適切かな)をキープしたまま続いていますね。この流れで進んで欲しいところです。
ちょっとした疑問。プリズムストーンをプリキュアに預けた場合はそのまま力を使えるのだろうか?多分ダメか。預けられたポルンが通常形態で変化がないということは、あくまで預け先が変わるだけで力を行使できるわけではないと思われる。また、石が揃っていても儀式を行わない限り力が発揮されないように、石自体にはセキリティが課せられているようだ。ポルンには特殊能力(カード)があってそれを行使して初めて発揮。という流れかな。クイーンもそれらしいことを言っていたのでそんなもんだろう。番人がアイテム名を知っていたのはこの際棚上げしよう。問題はこの力を自由に発揮できるかどうかだ。プリズムストーンの力が添加される以上、純粋なパワーアップである。リスクや条件が無いなら速攻でパワーアップ→撃退というパターンに陥らないよう何か工夫は欲しいところ。ポルンが自覚的にその能力を使えなさそうなのが制限といえば制限だろうか。それ以前に次回変身から自動的にブレスレットがついてくるということも考えられるのだけど、個人的には別々がいいかな。結構好きなんだよね、パワーアップする時とかのバンクシーン。最初から強いよりは段階的に強くなっていく方が燃えます。
トピックといいつつ、トピックになっていない上に大体のことは本編感想に書いているのであまり被るのも良くないのですが、なぎさとほのかの関係や、クラスとの関係、珍獣連中とか絡みとかがかなり面白くなってきたように思えます。点と点が繋がってきたような感じ。人物同士の繋がりが増えれば増えるほど面白みが増えてきますね。日常パートのみならず戦闘パートも良くなるとトータル的な面白さが格段に上がるので期待したいところです。
①相談
番人を呼び出すなぎさ達。ミップルは番人を見て喜ぶがメップルは面白くない様子。呼び出した理由は新たなる敵について何か情報を得られないかというものだった。しかし、しゃべる間もなくポルンに玩具にされる。対比して見ると意外に番人は小さいのかポルン相手に苦戦。プリズムストーンをお手玉の要領で回すポルン。意外と器用です。流石に慌てふためく番人。それはそうです。プリズムストーンは全てを生み出す石。ファンタジックに言えば賢者の石。近代文明的に言えば核融合(原子生成)装置。内在するエネルギーは恒星並です。
一通り落ち着いて(ポルンにいじられつつも)答える番人。といっても番人もよく分らないらしく警告するに留まる。石の番人なので情報収集は門外漢です。なぎさの回想でなぎさ達もジャアクキングから3つの種が飛んだことは知っているらしく、新敵の3人と関連して考えていることが分る。先週の感想で書いた懸案の一つ解消。心的には敵の数が分ったので不安が軽減されます。
ふとなぎさの宿題に気付くほのか。どうやらなぎさは宿題を全くやっていない模様。追い詰められると力を発揮するから大丈夫と余裕のなぎさ。前にとっかかるのに時間がかかるとは言いましたが、期日限界まで何もしないというのも大したもんです。てっきりほのかの宿題の答えを写してもらうのかと思いましたが自力でやるようなので結構律儀です。
②いたずらっ子ポルン
怪しい館。ベルゼイ達3人の目的はジャアクキング復活。この人達は分割された分身ではなく、全く別の固体というわけですな。ジャアクキング復活のための力は既に持っているらしいが、ベルゼイはプリズムストーン奪取を優先させる。無限のエネルギーを得たいようです。ジャアクキングを復活させて同時にプリズムストーンを献上。これならジャアクキングもご満悦です。
新学期。登校途中でなぎさを見つけ声をかけるほのか。普通は「久しぶり」みたいな感じですが、夏休み中も会いまくっていたのでこの2人にそんな社交辞令は必要ありません。振り向くなぎさですが、その顔は衰弱しきった病人のそれ。目の下にクマまでつくってげっそりです。徹夜でも終わらなかったらしくボロボロです。メップルに無駄徹夜メポと笑われる始末。それでも最後まであがくあたりなぎさらしいといえばらしいです。メップルに八つ当たりしようとしますが気力体力が低下している上、何時の間にやらカバンに忍び込んだポルンもいて実行不可です。というか、ポルンってほのかの家にいるんじゃなかったっけ?なぎさに懐いているようです。決してほのか宅でのポルンに対する待遇が凄惨極まりないとかの理由ではありません。多分。
始業。早速宿題の提出を迫るよしみ先生。早速手を上げて廊下に直行するなぎさ。潔よすぎです。先生も呆れ気味。「一緒にいくポポ~」となぎさのカバンから奇声。ポルンにネルプのカードは使えないのでしょうか?不振に思う教室の皆さん。速攻でほのかが駆け寄り今のは私ですと明言。いや、しかし、それは無理があるだろう。「一緒にいくポポ~」とポルンのマネまでします。ああ、そこまで堕ちてしまったか・・・ほのか嬢・・・そんなキャラじゃないと思っていたのに・・・・と思いつつもすげー可愛いので許せる。ほのか新境地開拓です。いいんです可愛きゃ何でもいいんです。
傍目に見ればかなり無理がある上に奇行としか思えないほのかですが、クラスの面子はそれを(優しい心で)棚上げし、ほのかも宿題を忘れたと解釈します。心優しき級友に感謝です。後ろ手にカバンを持った時の思案気の表情がまた可愛いほのか。ここまで来てやってきたとも言えないのでダッシュで廊下に行きます。手になぎさのカバンを持っていることは突っ込まれません。やはり心優しい級友です。ほのか嬢クラスでの評価が下がりまくりです。中にはなぎさと付き合っているからほのかまで落ちてしまったと考える人もいそうです。間違ってはいませんが。
廊下に来ても騒ぐポルン。たしなめようとしますがダダを言うばかりで聞きません。よしみ先生が来てまた注意されます。その隙に逃げるポルン。好奇心てんこ盛りです。呆れるなぎさ。
校長室で写真に落書きをするポルン。マジックなどどっから持ってきたのかは不明ですが、子どもは遊びのためなら如何なる手段も選ばない遊びのプロです。油断なりません。ポルンを捕獲するなぎさ。しかし、間が悪いことに教頭が現れ落書きをしたのはふたりだと思われてしまいます。状況が状況なので弁解不能です。さらに評価ダウンです。ところで、写真とかって普通額に入れたりするものではないでしょうか(校長の写真額に入れてない)?まあ、仮にアクリルみたいのに入れていたとしても、落書き自体の罰は与えなければならないので仕方無しですが。
③仲良し
下校時間。しかし、なぎさとほのかは罰である草むしりをします。声をかけてくるよしみ先生に答えるほのか。頑張ってね~とあっさり引き返すよしみ先生。なかなかクールな人です。
寝不足と暑さと疲労と心労のせいかかなりバテ気味のなぎさ。ほのかも心配して休んだら?と声をかけますが、なぎさはふたりで早く終わらせると主張します。律儀にも頑張るなぎさにほのかは「なぎさファイト」と優しく声援を送る。うわっ、何かすげー萌える。このふたり何時にも増して可愛いぞ。
終始なぎさの(計画性ゼロだが)責任感のある態度が強調されています。ポルンに引っ掻き回されても愚痴を言わないところがなぎさの人望ある所以でしょうか。ほのかもそれに付き合いながらもフォローするあたり人が良いです。流石国民的(庶民的)ヒロインです。なぎさは素でしょうが、ほのかはきっとその辺読んで行動しています(ほのか腹黒い説)。それは別として、本来先生からも信頼厚いほのかが庇うためとはいえ失態を演じてしまうわけですが、マドンナである小田島先輩のようにプライドが高いわけでもなく、(信頼とか人気があるという)自覚があるわけでもないほのかは割と平然です。いざという時は相手が誰であろうと物を言える度胸と信念を持ちながら、自分の能力を鼻にかけない自然な態度がステキです。こういう出来た娘はなかなかいませんよ。ほのか萌え。
④正面突破
草むしりが終わり教室に引き返すふたり。綺麗になった庭を見ていた教頭だが、眼前にあらわれる怪しい3人。初老の男と社会人ぽい男性と若い女性。父兄にも見えなくありませんが、取り合わせが微妙です。そして初老の男―ベルゼイ―は能力を使い教頭に自分を校長だと思わせます。侵入とか楽です。
バテバテのなぎさは帰って寝ると力なく訴えますが、またポルンが不在です。カバンにチャックとか無いのでしょうか?してても逃げられるのか。流石に辛抱溜らんと激怒するなぎさ。教室中を探し回りその勢いのまま扉を開けるとそこには邪悪な空気が。
廊下で倒れて(寝て)いるよしみ先生。玄関では教頭が倒れて(寝て)います。そして屋上に立つファンキー軍団。
CMになるときのアイキャッチが変わりましたが、めちゃ可愛いふたり。特にほのか。(なぎさも少しは褒めろよ)押し倒・・・・・・抱きしめてーー!!
CM入るときに何かの判定をしていますが、毎回結果は変わるのでしょうか?ずっとほのか勝ちまくりでしょうか。
⑤圧倒的な敵
「プリズムストーンを頂に来た」と目的をあっさり話すベルゼイ。行儀は良いようです。教頭が倒れている間近で交戦するのはまずいと判断したのか、場を離れるふたり。しかし、ジュナが迫り手とうの一撃を放ちます。それを回避するふたり(何気に凄いわけだが)。しかし、本来の目的は攻撃ではなく、別空間にいる番人を捕獲することが目的。ジュナが空間を破り、レギーネがそれを固定。ベルゼイが奪取します。役割分担ができています。過去にイルクーボが実行したときは事前の準備を行ったうえで、プリキュアのエネルギーを奪うことで何とか達成したことを、3人とは言え簡単に成してしまうあたりかなり驚異的です。
そうはいかないと変身するふたり。フルバージョン変身です。2週間ぶりということもあって、ほのかのメタリックな尻はステキです。
いつもの前口上に律儀にも「帰らせる事が出来るかな?」と余裕のベルゼイ他2人。数的には相手方の方が有利です。先手を打つプリキュアだが軽くジュナとレギーネにあしらわれる。形勢逆転を狙いマーブルスクリューをベルゼイに放つ。しかし、相手はそれを上回りコンビネーションによりスクリューを分散無効化させます。耐えるとか見切るではなく、スクリューそのものの原理を逆手にとって無効化させるというかなり高度なことをします。っていうかスクリューって「白と黒の稲妻を合体させてパワーを生み出していた」んですね。初登場時とは違い今やエネルギーを十分吸収して使いこなせている3人に成す術がありません。固体スペックとコンビネーションが上回っています。なかなか見所のある戦闘描写です。数的有利は有効に使わなければなりません。
ピンチなプリキュアを見て番人は空間転移を使い逃げ出します。といっても力を大量消費するのか連発は厳しい上に一回の移動距離も短めです。余裕の体で追う3人。別空間に逃げ込む番人ですが簡単に見切られてしまいます。屋上に隠れる番人。「全てを生み出す力をドツクゾーンの者に渡すわけにはいかない。この力をを光の意思を持つ者に託さなければ。メップルかミップルかプリキュアの・・・できれば白い方」・・・ブッ!すみません。本当に吹きました。信用無いな、黒い方。
屋上の扉が開く。気配は光の者とほっとする番人だが、相手はポルン。うなだれる番人。ポルンは状況が分っていません。しかし、迫る闇の気配。緊急事態に番人は不承不承ながらポルンにプリズムストーンを預けます。番人だけにそれを委任することもできるのか。特に変化が見られないポルン。形状も通常能力も変わらないようです。
ポルンに説明しようとした番人ですが、闇の3人が現れ捕まります。抵抗するポルンですが完全無力。プリキュアも駆けつけますが状況は最悪です。ジュナとレギーネの攻撃に反撃もままなりません。
⑥プリキュアレインボーブレス
絶対絶命の危機。ポルンは叫ぶ。すると、ハイお約束♪黄金に輝くポルンから虹色のオーラが放たれます。目が眩むばかりの光。黄金のコミューン形態となったポルンと新たなるカード(最初、キュアリーゼというカードかと思ったが違う)が現れスラッシュ。「光のパワーを受け取れポポ~」と何かハイメガキャノンを発射したような射撃音を出しつつ放たれる光の矢。一本の矢が2つに別れ交差しつつブラックの右手とホワイトの左手に宿ります。ブレスレットのようなソレ。その名は「プリキュアレインボーブレス」・・・スポンサーの都合なのかどことなくブレイドのラウズアブソーバーと被っている気がしないでもないです。デザイン的にも洗練されていないような。女の子に売れるのでしょうか。別なところで心配します。
パワーアップアイテム参上です。しかも衣装は変わりません。個人的には賛成です。変に変わるよりも新たなる力としてアイテムが加わるという方がシンプルで良いです。
気にせず迫り来るジュナだが能力向上が著しいプリキュア。運動性・パワーが増す。しかもダメージ回復効果。さらに徹夜疲れも回復(これはまぐれらしい)。そして力を発揮。手を繋ぐプリキュア。ブラックはまた何か言うのでは?と気が気ではありません。
「希望の力よ、光の意思よ」
「未来に向かって突き進め!」
「プリキュアレインボーストーム!」
拳を突き出し虹色のエネルギー波。前口上は割りとベタです。最終形態として虹色の技だすと思っていましたが予想通りです。相変わらず飛び道具ですが、これはプリキュアの仕様なので気にしません。モーションがスクリューを踏襲しているのも共通・統一として考えるので手抜きと思いません。っていうか、レインボーセラピーとかどうなるんですかね?名前的にも使用頻度的にも割り食っていますが。
あまりの高火力にプリキュア自身もノックバック。流石の闇3人組も撤退を余儀なくされます。
⑦囚われた番人
危機を脱したふたり。しかし番人はさらわれたまま(忘れてました)。新たな敵。新たな力。さらわれた仲間。予断を許しません。
⑧後期ED
EDでピーサードとかがいたシーンがベルゼイ達3人組みに直っています。ラストにポルンが追加されているのも良いですね。アイキャッチもそうですし、いよいよ後半戦ってことでしょうか。アイキャッチは予想外だったので嬉しい誤算です。
○トピック
日常パート・戦闘パート共に面白かったです。今回はパワーアップ話なのでいい加減な展開かと不安もありましたが前半の萌えシーンは勿論、後半も3人組のコンビネーションがナイスでした。パワーアップがベタなのはこの際お約束です。27話以降面白さ(楽しいという方が適切かな)をキープしたまま続いていますね。この流れで進んで欲しいところです。
ちょっとした疑問。プリズムストーンをプリキュアに預けた場合はそのまま力を使えるのだろうか?多分ダメか。預けられたポルンが通常形態で変化がないということは、あくまで預け先が変わるだけで力を行使できるわけではないと思われる。また、石が揃っていても儀式を行わない限り力が発揮されないように、石自体にはセキリティが課せられているようだ。ポルンには特殊能力(カード)があってそれを行使して初めて発揮。という流れかな。クイーンもそれらしいことを言っていたのでそんなもんだろう。番人がアイテム名を知っていたのはこの際棚上げしよう。問題はこの力を自由に発揮できるかどうかだ。プリズムストーンの力が添加される以上、純粋なパワーアップである。リスクや条件が無いなら速攻でパワーアップ→撃退というパターンに陥らないよう何か工夫は欲しいところ。ポルンが自覚的にその能力を使えなさそうなのが制限といえば制限だろうか。それ以前に次回変身から自動的にブレスレットがついてくるということも考えられるのだけど、個人的には別々がいいかな。結構好きなんだよね、パワーアップする時とかのバンクシーン。最初から強いよりは段階的に強くなっていく方が燃えます。
トピックといいつつ、トピックになっていない上に大体のことは本編感想に書いているのであまり被るのも良くないのですが、なぎさとほのかの関係や、クラスとの関係、珍獣連中とか絡みとかがかなり面白くなってきたように思えます。点と点が繋がってきたような感じ。人物同士の繋がりが増えれば増えるほど面白みが増えてきますね。日常パートのみならず戦闘パートも良くなるとトータル的な面白さが格段に上がるので期待したいところです。
第29話「嵐の夏祭り!カミナリ様は超コワイ!」
○今週の出来事
①三人目の闇
広がる自然の中、芽生えるソレ。ソレに共鳴するジュナとレギーネ。どうやらこの人達は人間の姿に戻る(偽装)ことができるようです。
病院。どうやら亮太はスイカの早食い競争をなぎさとやったらしく、その代償として腹を下した模様です。もう一人の当事者であるなぎさは母も認める鉄の胃袋を持っているようです。ハンマーで叩いてもビクともしません。こういうパロディチックな描写は微笑ましいです。家族ネタ補充です。
同病院。明らかにお前堅気じゃないだろ、という風の怪しい初老の人。医者と看護婦がスルーしますが、初老の人は能力を使ったらしく医者達を操作します。医院長とかしずく医者達。潜入および工作完了です。婦長らしき人が「本日のオペですが・・・」というと何やら気難しい表情。工作が成功したものの、成功し過ぎて専門的なネタ振られるのも大変かもしれません。困ったらまた能力使えば解決でしょうけど。
どうやら三人目の人は最初から自覚的に能力を使えるようですね。発芽→潜伏→覚醒の時間的間隔がやたら狭いので潜伏すること自体に何の意味があるのか(発芽→覚醒の手順でも問題は無い)疑問視されますが、これは多分今回の敵が今までの幹部とは毛色が違うということの強調なのでしょう。今まで幹部はドツクゾーンからの使者であり、虹の園にいることは普段ありませんでした。ピーサードやキリヤの潜伏はありましたが、こういう日常の中に完全に溶け込む(入っても抜けても違和感を残さない)というのは脅威と不気味さがあります。記憶と物証を操作できるのも危険な要素で、極端に言えばこの能力を使ってなぎさとほのかを「いなかった」ことにすることも可能かもしれません(周りの人がなぎさ達を「知らない」という状況。自分の周囲限定の能力かもしれませんが)。ストーリー的に色んな応用ができるので面白いと思います。
②浴衣
毎度の回想をしつつも新しく開店したらしい雑貨屋(デパート)にやってくるなぎさと志穂理奈。さりげなく言っていますが、なぎさ達は種がいくつあるのか知らないんですね。雑貨屋に行く途中浴衣コーナーに立ち寄ります。近々祭りがあるようで興味が沸いたようです。それぞれ浴衣を見て回りますが、なぎさはその値段の高さに戦々恐々です。
そして脅威のエンカウント率で現れる雪城家の人達。ほのかの登場シーンがアップで始まるあたり今回は好感度大です。金欠で困っているなぎさとは打って変わってこちらは完全に買いに来たようです。さなえお婆ちゃまは毎年ほのかの浴衣を縫っているようです。また、親もその浴衣姿の写真を見るのを楽しみにしている様子。去年のほのかの浴衣写真がでてきますがこれはたまらないサービスです。好感度特大です。雪城家の家族ネタも補充です。
祭り当日。ほのかに着付けてもらうなぎさ。着ている浴衣は去年ほのかが着た浴衣です。ほのかの髪が結ってあってそれはもう好感度超大です。っていうか今回は別な意味でプリキュア史上最高作になりそうです。
それを見てなぎさを褒めるのか・・・と思えばやっぱりイチャつくメップルミップル。この2匹がイチャつくのも久々かもしれません。最近ポルンが参入したおかげでこの2匹の魅力は増大傾向にあると思います。詳しくは他のサイトを参照した方が分かりやすいでしょう(手抜き)。関係の多様性が生まれた結果、キャラを多角的な視点で見れるようになったので広さと深さが増したように思われます。しかし、だからといって、こいつらを可愛いとか言うのには抵抗があります。
ポルンも誘おうとしましたが寝ているため不参加。ところで、そろそろポルンに対してカードを使うシーンがあってもいいかもしれません。能力というか仕様ですし玩具の促販もあるでしょうし。
祭りに行こうと玄関に向かうと丁度買い物から帰ってきた母理穂と遭遇します。浴衣を貰ったことと着付けのことでほのかを褒めます。亮太がいないことに気づいたなぎさは母に尋ねるとどうやら亮太は別行動らしいとのこと。お邪魔虫がいないことに喜びますが母にたしなめられます。こういう人間関係が深まっていくシーンがほのぼのとしてていいですね。「なぎさ⇔ほのか」だけの関係から「美澄家⇔雪城家」に拡張されていく過程が自然です。別にプリキュアだけに限ったことではないので感心するようなことではないのかもしれませんけど。
③祭りだ!出店だ!うなじだ!
夏祭り。すでに現地に到着していた志穂理奈と合流します。4人(と2匹)で色んな出店を回ります。そのころポルンは起きだしてなぎさ達が居ないことに気づきます。ところでコミューン形態だと横から見ると顔だけ出っ張っていて不気味です。
あかね女史のたこ焼きの匂いを嗅ぎ当てるなぎさ。出店として参加しているようです。後輩達に奢るようで太っ腹なところを見せてくれます。
たこ焼きを食べていると今度は藤Pと木俣と数合わせの男二人が現れます。何か久しぶりです藤P。合計8人で行動。金魚すくいをしますが横に藤Pがいるためかなぎさは意識し過ぎて本来の腕前が発揮されません。その様子を隣で見るほのか。間違いなく気づきました。
幼馴染だからか好感度を上げるためかすくった金魚をほのかにプレゼントする藤P。しかし、そこはほのか自分を見てやってきた亮太にパスします。なぎさに自分は藤Pには興味が無いとアピールでしょうか。何となく藤Pが可哀想だな、と思えなくもありません。
憧れのほのかに貰って喜ぶ亮太をなぎさははやしたてますが、亮太はなぎさの足を踏みつけて逃げ出します。追いかけようとしたなぎさでしたが、藤Pの手前抑えます。なぎさのこういうところが素直で可愛いと思います。
④真夏の肝試し
神社の裏に集まるメンツ。どうやら山の上にある社に幽霊が現れるという怪談があるようです。自分で話しておきながら怖がる志穂理奈とは違い冷静なほのかと意気揚々のなぎさ。それを聞いた木俣は肝試しを提案します。小道具など準備していたようで計画そのものは事前にあったようです。野郎だけでやるようでしたが女子も混じってかなり儲けた感じです。
くじでコンビを決めます。そして偶然にもなぎさと藤P、ほのかと木俣、志穂理奈と数合わせの男子が決まります。間違いなくほのかが裏で何かやったような胡散臭さを感じます。個人的に木俣が一番得していると思うのは気のせいでしょうか?
「ゴロゴロ、ピカー、ドッドーン」とつぶやきながら祭り会場に現れるポルン。相変わらず他の客は反応しません。もしや、ポルンも外部に対して情報操作能力を使っているのでしょうか。と思っていたら亮太に目撃されます。一瞬だったので亮太も気のせいかと思います。今後の伏線にもなりそうで面白そうなネタです(使われないような気がしますが)。
怪談は怖くなくても、藤Pと二人きりという状況にドキドキのなぎさ。落ち着きません。それを怖いからと受け取った藤Pは気軽になぎさの腕を掴み足元に注意を促してリードします。トキメキのなぎさ。ラブコメ展開です。
面識があるため会話しながら歩を進めるほのかと木俣。マツムシ(チンチロリン)とアオマツムシ(リュウリュウ。明治時代に発見された中国産の虫)の違いについて講釈してくれます。ほのかに気が無い木俣は淡白な感じですが、それが逆に腹立たしいです。この人自分の置かれている立場が如何に幸福的で絶好の機会だということを理解していません(していても嫌だが)。嫉妬の感情。
⑤ハプニング
社にロウソクを置き終わるなぎさ達。ちょうどポルンの声もこだましますが判別できないため驚くふたり。そうこうしていると今度はほのかの声。天候が悪化したため撤退します。急いで階段を下るふたりですが雨のためなぎさは足を滑らせて体勢を崩します。それを庇った藤Pでしたが無理な体勢だったため足を痛めてしまいます。サッカー選手の命である足を怪我させてしまったと自分を責めるなぎさですが藤Pはそれを否定します。この辺は藤Pの見せ場です。なぎさとのイベントが急速に進展しています。今後どう絡んでくるか気になるところですが、ほのかとのイベントでスルーされるような気がしないでもないです。ラブコメっつーか、なぎさとほのかの関係がメインですからねぇ。藤Pが今一目立たないのも、結局はなぎさとほのかの関係が強く、当て馬的なポジションになっているからでしょう。とはいえ、それは前半の話。前半はなぎさほのかの関係を描くことに集中しましたが、後半はその分、周りとの関係を描けるだけの余裕はあると思いますので期待したいところです。
藤Pの怪我を心配するメンバーですが、外部と連絡が取れず立ち往生。間が悪いことにメップルとミップルが警戒の声を上げます。案の定、車が近づいてきます。しかし、藤Pの身を案じるなぎさとしては怪我の治療を優先したいようです。運転していたのは冒頭の初老の人。意図したものではなく本当に偶然のようです。ポルンも駆けつけますがまた一足遅く置いてきぼりになります。
車に乗せられ病院に向かうなぎさ、藤P、ほのか。何かメッチャベストな配置に座る藤P。足を代償にこの待遇は破格だと思います。っていうか代わってください。
病院に着き治療を開始する藤P。心配するふたり。しかし、それとは別に不穏な雰囲気が漂います。メップルミップルがまた警戒します。屋上に行くと雷を吸収している・・・何かもう、例えようもないほどにファンキーな老人がいます。
⑥雷の魔人
エネルギー吸収中のためザケンナーを呼び時間を稼ぐ目論見のベルゼイ・ガートルード・・・って長っ!しかも他がジュナとかレギーネなのに一人だけ浮いてませんか?名前に意味とかあるんでしょうか?召喚されたザケンナーが弾丸のようにふたりに降りかかりますが回避します。運動性能はふたりともトップクラスです。地面から現れるザケンナー。医療器具と融合したようです。攻撃→融合体発生というプロセスはカッコイイですね。浴衣変身のふたりも萌えます。
触手とビームの攻撃がプリキュアに降り注ぎますが回避の上反撃。割と脆いのかバリバリいうザケンナー。これにはベルゼイからもお褒めの言葉がでます。しかし、ザケンナーもやられっぱなしでは癪なので触手で捕まえて壁に投げ飛ばします。さらに潰そうと迫るザケンナー。ピンチ!と思われましたがギリギリで回避成功。しかも壁に体当たりしたため自滅するザケンナー。元が医療器具だからかデリケートのようです。スクリューで破壊します。
振り返るとベルゼイの姿はありません。エネルギー吸収が完了して離脱したようです。ザケンナーが弱かったのはベルゼイが完全ではなかったから、というのが理由っぽいです。前回レギーネが完全になるとザケンナーが消えましたが、あくまで時間稼ぎで出てきたものなのでしょう。ザケンナーを呼ぶのにエネルギーを使うのかは分かりませんが、時間稼ぎのものに力を使うのは本末転倒になります。
⑦集合
医院長に扮したベルゼイでしたが、用済みのためか情報操作を解除します。怪しげな建物。BGMもそれに合わせて怪しげです。三人が一同に会します。おまけでインコもいますが、これはなにか特殊な存在なのでしょうか。相変わらず不安げなレギーネさん。挙動不審なのは仕様なのでしょうか。変身後はプリキュアーー!と叫んでいたので変身前後でギャップがあるのかもしれません。
捻挫の診断結果。安堵するふたり。帰り道にようやくポルンと合流。「ゴロゴロ、ピカー、ドッドーン」とつぶやくポルン。予知?と声を上げるふたり。予知も何も今回は既に対峙したため事後的なものでしかありません。角澤のときからそうですが、あまりこの予知役にたっていません。不安を増長させているだけです。予知できても変えられなければ意味がありません。この辺何かフォローされるのでしょうか。それはそうと、なぎさ達は種が3つであることを知らないのでこれで打ち止めだということに気づいていませんが、何かこの辺もフォローされるのでしょうか。前途多難です。
○トピック
ほのかの浴衣姿を十分に堪能できたので今回は大満足です。また、そろそろ登場してくれないかな、と思っていた志穂理奈に限らず藤Pやなぎさ母の理穂も出番があり、準レギュラーが結構出てきた回でした。種魔人の登場描写を端折ることで日常描写を拡大したのは正解だと思います。3回も同じことをやる必要は無いでしょうし、ベルゼイがどうやら中心的存在になりそうだという見せ方もしているので十分だと思います。
この後に敵の三人がどう動くかで展開が結構変わってきますね。人間の姿になっていられるというのもポイントですし、溶け込めるというのもいい感じです。レギーネは人間の姿がバレているのでもしかしたら来週速攻で三人ともバレたりするかもしれませんけど。単に三人と同時または順序に戦うというのではなく一工夫打って欲しいところです。予告でコンビネーションと言っているように、数的有利は活かして欲しいですね。また、今回の敵は生まれたばかりの敵ということもあって今後成長していくかもしれません。プリキュアと良い意味で対比となりえると思うので今後の展開はかなり期待したいところです。
これは、予想にもなりませんが、ジャアクキングは鎖で固定されていました。それが断ち切られバラバラになって虹の園に来たわけです。主なきドツクゾーンと虹の園で生まれ変わるジャアクキング(?そーいや、三人の目的分かりませんね。プリズムストーンを集めて復活とかさせるのかな?バラバラになったジャアクキングなのか、まったく別の固体なのかも不明ですね)。光と闇の対立性を無視するなら人間界での生活やプリキュアとの絡みで案外ジャアクキングも校正したりするかもしれませんね。閉じこもって闇に隠れていた者が光の存在を知る。という展開もあるかもしれません。安直ですけど。ただ、プリキュアが名のとおり救う、癒す者であるならば、ジャアクキングとの対決がただの殲滅戦に終わってしまうのは物足りない感じがします。これも今後の展開に期待です(今回期待することが多いなぁ)。
次回は新技(パワーアップ?)のようですね。どういう展開になるかますます楽しみなプリキュアです。まさかとは思いますが、胸のリボンが金色になって羽が生えるとかのパワーアップではないですよね?
水着は絶望的でしょうか・・・いや、まだだ!新学期になってもまだプールの授業があるかもしれない!学校、プール、つまりスクール水着!いける!いけるって!(いい加減諦めろよ)・・・つか、来週休みじゃん!夏が終わる~~~
①三人目の闇
広がる自然の中、芽生えるソレ。ソレに共鳴するジュナとレギーネ。どうやらこの人達は人間の姿に戻る(偽装)ことができるようです。
病院。どうやら亮太はスイカの早食い競争をなぎさとやったらしく、その代償として腹を下した模様です。もう一人の当事者であるなぎさは母も認める鉄の胃袋を持っているようです。ハンマーで叩いてもビクともしません。こういうパロディチックな描写は微笑ましいです。家族ネタ補充です。
同病院。明らかにお前堅気じゃないだろ、という風の怪しい初老の人。医者と看護婦がスルーしますが、初老の人は能力を使ったらしく医者達を操作します。医院長とかしずく医者達。潜入および工作完了です。婦長らしき人が「本日のオペですが・・・」というと何やら気難しい表情。工作が成功したものの、成功し過ぎて専門的なネタ振られるのも大変かもしれません。困ったらまた能力使えば解決でしょうけど。
どうやら三人目の人は最初から自覚的に能力を使えるようですね。発芽→潜伏→覚醒の時間的間隔がやたら狭いので潜伏すること自体に何の意味があるのか(発芽→覚醒の手順でも問題は無い)疑問視されますが、これは多分今回の敵が今までの幹部とは毛色が違うということの強調なのでしょう。今まで幹部はドツクゾーンからの使者であり、虹の園にいることは普段ありませんでした。ピーサードやキリヤの潜伏はありましたが、こういう日常の中に完全に溶け込む(入っても抜けても違和感を残さない)というのは脅威と不気味さがあります。記憶と物証を操作できるのも危険な要素で、極端に言えばこの能力を使ってなぎさとほのかを「いなかった」ことにすることも可能かもしれません(周りの人がなぎさ達を「知らない」という状況。自分の周囲限定の能力かもしれませんが)。ストーリー的に色んな応用ができるので面白いと思います。
②浴衣
毎度の回想をしつつも新しく開店したらしい雑貨屋(デパート)にやってくるなぎさと志穂理奈。さりげなく言っていますが、なぎさ達は種がいくつあるのか知らないんですね。雑貨屋に行く途中浴衣コーナーに立ち寄ります。近々祭りがあるようで興味が沸いたようです。それぞれ浴衣を見て回りますが、なぎさはその値段の高さに戦々恐々です。
そして脅威のエンカウント率で現れる雪城家の人達。ほのかの登場シーンがアップで始まるあたり今回は好感度大です。金欠で困っているなぎさとは打って変わってこちらは完全に買いに来たようです。さなえお婆ちゃまは毎年ほのかの浴衣を縫っているようです。また、親もその浴衣姿の写真を見るのを楽しみにしている様子。去年のほのかの浴衣写真がでてきますがこれはたまらないサービスです。好感度特大です。雪城家の家族ネタも補充です。
祭り当日。ほのかに着付けてもらうなぎさ。着ている浴衣は去年ほのかが着た浴衣です。ほのかの髪が結ってあってそれはもう好感度超大です。っていうか今回は別な意味でプリキュア史上最高作になりそうです。
それを見てなぎさを褒めるのか・・・と思えばやっぱりイチャつくメップルミップル。この2匹がイチャつくのも久々かもしれません。最近ポルンが参入したおかげでこの2匹の魅力は増大傾向にあると思います。詳しくは他のサイトを参照した方が分かりやすいでしょう(手抜き)。関係の多様性が生まれた結果、キャラを多角的な視点で見れるようになったので広さと深さが増したように思われます。しかし、だからといって、こいつらを可愛いとか言うのには抵抗があります。
ポルンも誘おうとしましたが寝ているため不参加。ところで、そろそろポルンに対してカードを使うシーンがあってもいいかもしれません。能力というか仕様ですし玩具の促販もあるでしょうし。
祭りに行こうと玄関に向かうと丁度買い物から帰ってきた母理穂と遭遇します。浴衣を貰ったことと着付けのことでほのかを褒めます。亮太がいないことに気づいたなぎさは母に尋ねるとどうやら亮太は別行動らしいとのこと。お邪魔虫がいないことに喜びますが母にたしなめられます。こういう人間関係が深まっていくシーンがほのぼのとしてていいですね。「なぎさ⇔ほのか」だけの関係から「美澄家⇔雪城家」に拡張されていく過程が自然です。別にプリキュアだけに限ったことではないので感心するようなことではないのかもしれませんけど。
③祭りだ!出店だ!うなじだ!
夏祭り。すでに現地に到着していた志穂理奈と合流します。4人(と2匹)で色んな出店を回ります。そのころポルンは起きだしてなぎさ達が居ないことに気づきます。ところでコミューン形態だと横から見ると顔だけ出っ張っていて不気味です。
あかね女史のたこ焼きの匂いを嗅ぎ当てるなぎさ。出店として参加しているようです。後輩達に奢るようで太っ腹なところを見せてくれます。
たこ焼きを食べていると今度は藤Pと木俣と数合わせの男二人が現れます。何か久しぶりです藤P。合計8人で行動。金魚すくいをしますが横に藤Pがいるためかなぎさは意識し過ぎて本来の腕前が発揮されません。その様子を隣で見るほのか。間違いなく気づきました。
幼馴染だからか好感度を上げるためかすくった金魚をほのかにプレゼントする藤P。しかし、そこはほのか自分を見てやってきた亮太にパスします。なぎさに自分は藤Pには興味が無いとアピールでしょうか。何となく藤Pが可哀想だな、と思えなくもありません。
憧れのほのかに貰って喜ぶ亮太をなぎさははやしたてますが、亮太はなぎさの足を踏みつけて逃げ出します。追いかけようとしたなぎさでしたが、藤Pの手前抑えます。なぎさのこういうところが素直で可愛いと思います。
④真夏の肝試し
神社の裏に集まるメンツ。どうやら山の上にある社に幽霊が現れるという怪談があるようです。自分で話しておきながら怖がる志穂理奈とは違い冷静なほのかと意気揚々のなぎさ。それを聞いた木俣は肝試しを提案します。小道具など準備していたようで計画そのものは事前にあったようです。野郎だけでやるようでしたが女子も混じってかなり儲けた感じです。
くじでコンビを決めます。そして偶然にもなぎさと藤P、ほのかと木俣、志穂理奈と数合わせの男子が決まります。間違いなくほのかが裏で何かやったような胡散臭さを感じます。個人的に木俣が一番得していると思うのは気のせいでしょうか?
「ゴロゴロ、ピカー、ドッドーン」とつぶやきながら祭り会場に現れるポルン。相変わらず他の客は反応しません。もしや、ポルンも外部に対して情報操作能力を使っているのでしょうか。と思っていたら亮太に目撃されます。一瞬だったので亮太も気のせいかと思います。今後の伏線にもなりそうで面白そうなネタです(使われないような気がしますが)。
怪談は怖くなくても、藤Pと二人きりという状況にドキドキのなぎさ。落ち着きません。それを怖いからと受け取った藤Pは気軽になぎさの腕を掴み足元に注意を促してリードします。トキメキのなぎさ。ラブコメ展開です。
面識があるため会話しながら歩を進めるほのかと木俣。マツムシ(チンチロリン)とアオマツムシ(リュウリュウ。明治時代に発見された中国産の虫)の違いについて講釈してくれます。ほのかに気が無い木俣は淡白な感じですが、それが逆に腹立たしいです。この人自分の置かれている立場が如何に幸福的で絶好の機会だということを理解していません(していても嫌だが)。嫉妬の感情。
⑤ハプニング
社にロウソクを置き終わるなぎさ達。ちょうどポルンの声もこだましますが判別できないため驚くふたり。そうこうしていると今度はほのかの声。天候が悪化したため撤退します。急いで階段を下るふたりですが雨のためなぎさは足を滑らせて体勢を崩します。それを庇った藤Pでしたが無理な体勢だったため足を痛めてしまいます。サッカー選手の命である足を怪我させてしまったと自分を責めるなぎさですが藤Pはそれを否定します。この辺は藤Pの見せ場です。なぎさとのイベントが急速に進展しています。今後どう絡んでくるか気になるところですが、ほのかとのイベントでスルーされるような気がしないでもないです。ラブコメっつーか、なぎさとほのかの関係がメインですからねぇ。藤Pが今一目立たないのも、結局はなぎさとほのかの関係が強く、当て馬的なポジションになっているからでしょう。とはいえ、それは前半の話。前半はなぎさほのかの関係を描くことに集中しましたが、後半はその分、周りとの関係を描けるだけの余裕はあると思いますので期待したいところです。
藤Pの怪我を心配するメンバーですが、外部と連絡が取れず立ち往生。間が悪いことにメップルとミップルが警戒の声を上げます。案の定、車が近づいてきます。しかし、藤Pの身を案じるなぎさとしては怪我の治療を優先したいようです。運転していたのは冒頭の初老の人。意図したものではなく本当に偶然のようです。ポルンも駆けつけますがまた一足遅く置いてきぼりになります。
車に乗せられ病院に向かうなぎさ、藤P、ほのか。何かメッチャベストな配置に座る藤P。足を代償にこの待遇は破格だと思います。っていうか代わってください。
病院に着き治療を開始する藤P。心配するふたり。しかし、それとは別に不穏な雰囲気が漂います。メップルミップルがまた警戒します。屋上に行くと雷を吸収している・・・何かもう、例えようもないほどにファンキーな老人がいます。
⑥雷の魔人
エネルギー吸収中のためザケンナーを呼び時間を稼ぐ目論見のベルゼイ・ガートルード・・・って長っ!しかも他がジュナとかレギーネなのに一人だけ浮いてませんか?名前に意味とかあるんでしょうか?召喚されたザケンナーが弾丸のようにふたりに降りかかりますが回避します。運動性能はふたりともトップクラスです。地面から現れるザケンナー。医療器具と融合したようです。攻撃→融合体発生というプロセスはカッコイイですね。浴衣変身のふたりも萌えます。
触手とビームの攻撃がプリキュアに降り注ぎますが回避の上反撃。割と脆いのかバリバリいうザケンナー。これにはベルゼイからもお褒めの言葉がでます。しかし、ザケンナーもやられっぱなしでは癪なので触手で捕まえて壁に投げ飛ばします。さらに潰そうと迫るザケンナー。ピンチ!と思われましたがギリギリで回避成功。しかも壁に体当たりしたため自滅するザケンナー。元が医療器具だからかデリケートのようです。スクリューで破壊します。
振り返るとベルゼイの姿はありません。エネルギー吸収が完了して離脱したようです。ザケンナーが弱かったのはベルゼイが完全ではなかったから、というのが理由っぽいです。前回レギーネが完全になるとザケンナーが消えましたが、あくまで時間稼ぎで出てきたものなのでしょう。ザケンナーを呼ぶのにエネルギーを使うのかは分かりませんが、時間稼ぎのものに力を使うのは本末転倒になります。
⑦集合
医院長に扮したベルゼイでしたが、用済みのためか情報操作を解除します。怪しげな建物。BGMもそれに合わせて怪しげです。三人が一同に会します。おまけでインコもいますが、これはなにか特殊な存在なのでしょうか。相変わらず不安げなレギーネさん。挙動不審なのは仕様なのでしょうか。変身後はプリキュアーー!と叫んでいたので変身前後でギャップがあるのかもしれません。
捻挫の診断結果。安堵するふたり。帰り道にようやくポルンと合流。「ゴロゴロ、ピカー、ドッドーン」とつぶやくポルン。予知?と声を上げるふたり。予知も何も今回は既に対峙したため事後的なものでしかありません。角澤のときからそうですが、あまりこの予知役にたっていません。不安を増長させているだけです。予知できても変えられなければ意味がありません。この辺何かフォローされるのでしょうか。それはそうと、なぎさ達は種が3つであることを知らないのでこれで打ち止めだということに気づいていませんが、何かこの辺もフォローされるのでしょうか。前途多難です。
○トピック
ほのかの浴衣姿を十分に堪能できたので今回は大満足です。また、そろそろ登場してくれないかな、と思っていた志穂理奈に限らず藤Pやなぎさ母の理穂も出番があり、準レギュラーが結構出てきた回でした。種魔人の登場描写を端折ることで日常描写を拡大したのは正解だと思います。3回も同じことをやる必要は無いでしょうし、ベルゼイがどうやら中心的存在になりそうだという見せ方もしているので十分だと思います。
この後に敵の三人がどう動くかで展開が結構変わってきますね。人間の姿になっていられるというのもポイントですし、溶け込めるというのもいい感じです。レギーネは人間の姿がバレているのでもしかしたら来週速攻で三人ともバレたりするかもしれませんけど。単に三人と同時または順序に戦うというのではなく一工夫打って欲しいところです。予告でコンビネーションと言っているように、数的有利は活かして欲しいですね。また、今回の敵は生まれたばかりの敵ということもあって今後成長していくかもしれません。プリキュアと良い意味で対比となりえると思うので今後の展開はかなり期待したいところです。
これは、予想にもなりませんが、ジャアクキングは鎖で固定されていました。それが断ち切られバラバラになって虹の園に来たわけです。主なきドツクゾーンと虹の園で生まれ変わるジャアクキング(?そーいや、三人の目的分かりませんね。プリズムストーンを集めて復活とかさせるのかな?バラバラになったジャアクキングなのか、まったく別の固体なのかも不明ですね)。光と闇の対立性を無視するなら人間界での生活やプリキュアとの絡みで案外ジャアクキングも校正したりするかもしれませんね。閉じこもって闇に隠れていた者が光の存在を知る。という展開もあるかもしれません。安直ですけど。ただ、プリキュアが名のとおり救う、癒す者であるならば、ジャアクキングとの対決がただの殲滅戦に終わってしまうのは物足りない感じがします。これも今後の展開に期待です(今回期待することが多いなぁ)。
次回は新技(パワーアップ?)のようですね。どういう展開になるかますます楽しみなプリキュアです。まさかとは思いますが、胸のリボンが金色になって羽が生えるとかのパワーアップではないですよね?
水着は絶望的でしょうか・・・いや、まだだ!新学期になってもまだプールの授業があるかもしれない!学校、プール、つまりスクール水着!いける!いけるって!(いい加減諦めろよ)・・・つか、来週休みじゃん!夏が終わる~~~
第28話「レギーネ登場!ってもう来ないで!」
○今週の出来事
①系譜
「六根精浄(ろっこんしょうじょ)」の掛け声で坂を上る男。背には泣いている幼子。男が坂の頂上に着いたとき、そこには綺麗な夜景が広がっていた。いつの間にか泣き止やんだ少女は感嘆の声を上げる。「どんなに苦しい坂道でもその向こうには綺麗な景色が開けているもんだ。くよくよするな。どんな時でも希望を持って。なっ、さなえ」さなえと呼ばれた少女の手にはミップルが握られていた。
ところ変わって公園。子ども達が水遊びに興じているその傍らで、ソレは目覚める。
オープニングの前(アバンタイトルって言うんだっけ?)から絶対面白いオーラが出まくっています。作画の問題もありますが、さなえさんイベントを持ってきたこと、伏線の出し方等只ならぬものを感じます。面白い話は最初から面白い。
②夏休みの宿題作戦
ほのか邸で夏休みの宿題と暑さに苦闘するふたり(主になぎさ)。なぎさのいつもの回想から始まります。前回の意味不明な敵に言いようの無い不安を感じているようです。前回の言語無用の問答無用な敵はなぎさ達にも脅威なようです。視聴者が意味不明に感じていることはふたりも同様です。
暑さにへばるなぎさを他所に黙々と宿題をこなすほのか嬢。気化熱と涼みについて講釈してくれます。久々に薀蓄を披露。暑い暑い言いながら動いているなぎさは熱が無駄に発生しそうです。そんなことにはお構いなしで黙々のほのか。対照的なこともありますが、この素っ気無さも新鮮です。毎回べったりってわけでもない。うむ、日常描写が返ってきました。
そして現れるメップル・ミップル・ポルンのぬいぐるみ軍団。体感温度が3℃増しです。しかもメポミポポポ五月蝿いので騒音問題も発生です。不快指数は3割増しです。鬼ごっこで駄々をこねるポルンに手を焼くメップル。そのあまりの五月蝿さになぎさよりも視聴者がぶち切れそうです。それを隣で傍観者のごとく眺めるほのかが涼しげでいいです。っていうか、もっとほのかのアップ増やしてください。なぎさの汗だくシーンは満腹です。まったく余談ですがメップル達を扇風機(カバー外して)にガリガリいわせたいと思ったのは私だけでしょうか。
③新たなる闇
街中。女性は何かを感じていた。別に熱中症というわけではないようです。
今度は「だるまさんが転んだ」をやりだすメップル達。しかし、今度もポルンが駄々をこねます。その遊び風景を見ながらメポが付いたら10数えたことにならないんだからだるまさんが転んだにならないと突っ込みを入れるなぎさ。すみません、私知りませんでした。「だるまさんが転んだ」って10数えてたんですね。本当に気付かなかった。その突っ込みに対して光の園は12進法だと返すメップル。本当?と聞き返すなぎさに嘘と速攻のメップル。堂々と嘘を言います。っていうかプリキュアで12進法という言葉を聴けるとは思いませんでした。なぎさは12進法を理解しているようです(失礼)
やたらボケと突っ込みをするなぎさとメップルを他所にポルンは例の予言(?)をいいます。相変わらず要領を得ません。それにしてもほのか嬢が薄着なのが素敵です。もっと、こう、なぎさみたく足をひら(略)
街。例の女性は何かに呼ばれるように歩き出します。ウインドゥにあったマネキンがなくなり、代わりにコートを着た人達が道路を行きかう車を遮断し女性の通る道を作ります。そして戻る時間。ひしゃげたボンネットは元に戻り時は動き出す。公式の方で解説があったようですが、この女性を含めた角澤達は種から生まれた魔人で人間社会に溶け込んでいたそうです。そんで活動を開始した。完全覚醒するためにエネルギーを欲しているようです。潜伏と活動開始の時間的間隔がほとんど無いのはこの際目をつぶることにした方が良いようです。種=魔人ですか。前回の感想の予想(希望)が外れました。それにしても描写が不足しています。が、それでほのかのシーンが減るのも困るので、これはこれでいいです。
ポルンの予言と新たなる敵に不安を感じるなぎさ。いつまでも続く当てのない戦い、(真意が)見えない敵、必殺のマーブルスクリューも無効気味。その肩にかかる重荷。それらを感じて不安をあらわにしてしまうなぎさ。それを聞いて流石のほのかも不安を隠せません。ほのかを支えているのはなぎさで、そのなぎさが不安になってしまえばほのかも揺らいでしまいます。不安は心の隙間から芽生える。自分ではどうすることも出来ない状況に焦りと諦めが生まれます。ジャアクキング戦とはエライ態度の違いですが、アレはアレ、コレはコレでしょう。例えるならジャアクキング戦は与えられた重要な仕事の山場で難関に出くわしつつも「ここまで来て引き返せるか、やってやるぜー」的気合で乗り越えたものであり、今は状況がちょっと変わります。ジャアクキング戦とは質がちょっと異なります。その重要な仕事も無事成功し、ちょっと一息、と思っていたところに特大のハプニングが発生。「えっ何?これ。つか俺さっき仕事終わったばかりじゃん。またやるの?しかも何していいかわかんねー、責任全部俺持ち!?ちょっ、ちょっと待てよ本当に出来んのかよ?」という感じでしょう(本当か?)。私だってそんな状況は御免被りたい。それがまだ幼い少女達となればなお更だろう。
そんな暗いムードの中、タイミングを見計らっていたように現れるさなえさん。友人曰く「この家自体がさなえさんの念能力」絶対領域です。不安と絶望感漂うふたりにさなえさんは説きます。
④「そしてこの街がなくなったとき」
終戦間もなく焼け残ったのは家の半分と蔵のみ。幼いさなえは(冒頭の)坂を目指します。途中他の子ども達を引き連れ「六根精浄」を唱えながら坂を登ります。ところで、さなえ嬢可愛いです。萌えです。眉毛太いです。家系です。雪城家最高です。
坂を登り終えたさなえ達がその先に見たものは、廃墟だった。父の語った言葉を思い出し、嘘つきとこぼし泣くさなえ。挫けそうになる心を支えたのは手に持ったミップルだった。「希望を忘れちゃだめミポ」元気を取り戻すさなえ。希望を忘れず、希望を持てば明日は訪れる。絶望と希望は背中合わせなのだ。同じ現実に背を向けるか前を向くか。
昔話を語り終えたさなえに、ほのかは今まで聞いたことが無かったと言うがさなえは聞かれたことが無かったと返し茶菓子を取りにその場を離れる。
燃え展開。さなえさんが絡むと燃えます。この老人は危険です。語らせると得も言われぬ恍惚を感じます。今回の放映は8月15日。終戦記念日にこの話を持ってくるのは計画的です。戦争を老人の口から語らせ、それをプリキュアの話に絡ませますか。巧いよなぁ。ミップルとの関係はこれで打ち止めでしょうか。でもさなえさんがプリキュアバトルを知っていることから考えるともう少しエピソードがあるかもしれませんね。どちらにせよ、さなえさんは良き指導者です。
⑤過去との邂逅
あかね女史のたこ焼屋でカキ氷を頼むなぎさ達。なぎさ専用だと思われるチョコレートミルクは私もちょっと試してみたいです。不景気でカキ氷も始めたようですが売り上げの貢献度は薄いようです。愚痴が入ってしまったあかねは自重しますが、なぎさは先ほどさなえが語ったように希望を忘れてはいけないと説く。この人習ったことは使いたがる人なのかもしれません。茶化されるかと思いましたが、意外にあかねは真摯に受け取ったようです。諦めない信じる意志は人を動かします。
涼んだふたりはさなえが話した坂に行きます。が、なぎさはダウン気味。案外ケロっとしてるほのか。薄着だからかでしょうか。なんならもっと脱(略)木漏れ日のほのか萌え。
途中、例の女性と出くわします。女性は挙動不審ながらふたりを見つめます。別に熱中症では無いです。ジャアクキングが死ぬ間際の光景がフラッシュバックする女性。ポルンは目覚めるポポ、と警戒を促します。鼓動(共鳴)とともに何かに呼ばれるように歩き出す女性。マグマがイメージされます。女性がドツクゾーンの者と判断し追いかけようとしますが、コート軍団が行く手を阻みます。夏なのに大変ですね。
⑥覚醒する魂
変身するふたり。薄着変身です。そしてモーションをカットした高速変身描写。しかし、前口上は忘れません。コート軍団と交戦に入ります。何か打ち切り漫画みたいなカットが入ります。かっこいいです。
坂の頂上に立った女性は火山のマグマをイメージします。未だに自分に起こっている出来事が飲み込めないのか放心状態。
コートを外し一回り巨大化するザケンナー軍団。ホワイトのアクション燃えです。回りすぎです。しかし、肝心のザケンナーは女性の護衛が目的のようで攻撃衝動そのものはいつもより低いようです。プリキュアを見た女性は記憶に残るジャアクキングの最期を思い返しついに覚醒します。長い髪がビローンと巻き巻きになります。驚くプリキュア。無理もありません。きっと巻きからビーム出します。
そのまま交戦かと思われましたが角澤(覚醒体はジュナというらしい)が飛んできて連れて行きます。やることがあるらしいです。
追いかけようと坂を登りきったプリキュアが見た光景はさらに数を増したザケンナー軍団。驚愕のプリキュア。「坂の向こうには綺麗な景色が広らけてるんじゃなかったの?無理だってば、絶対無理」と絶望感を増していくブラック。
「いい加減にしてよね。ホントはアンタ達に突き当ている暇なんてないんだから。もっと、もっと普通の夏休みにしてよね」
「ブラック・・・」
「ホントは、ホントはすっごく焦ってんだから。早く、早く行かなきゃイズミヤさんのチョコタルト売り切れちゃうし」
「え?」
「限定商品だから」
「そういう話!?」
「大体、このままじゃ宿題終わるかどうかも分かんないし」
「いやいや毎日やれば終わると思うよ」
「私はとっかかるのに時間のかかるタイプなんです!だから、とっととドツクゾーンに帰ってよね!」
「立ち直ったわけ!?」
「いくよ、ホワイト!」
「う、うん」
「頑張れ!プリキュラー」
「「ア」だっつーの」火山噴火
もう、分けがわからねぇ。が、それがイイ!こ面倒な話は無し。なぎさはなぎさの決意がある。それに突っ込みつつも合わせるほのか。このコンビは無敵です。この先の戦闘シーンはプリキュア屈指の名バトルです。ブラックの肉弾攻撃とホワイトの舞うような攻撃。どこに鉄塔あったんだ?という突っ込みは禁止。ホワイトの宙返りのシーン(仰向けの一瞬のシーン)が大好きです。
プリキュアの壮絶なバトルと同時にレギーネ(女性)は噴火のエネルギーを吸収する。ジュナの言っていたことはエネルギーの補給のことか。腹が減っては戦はできぬ。
レギーネが完全覚醒したからかザケンナーはゴメンナーに変化。おお、プリキュア初!必殺技を使わない回。(と思ったらキリアの回も使ってませんでしたね)
⑦希望の明日
これからどうなる!?と不安声のミップルだが、大丈夫とほのか。今がどんなに辛くても絶望と希望は背中合わせ。希望を失わないで頑張れば、明日はきっと、いい日になるよ。ふたりが立つ坂の向こうには綺麗な景色が広がっていた。時代を越え人の意志は紡がれる。
⑧次回予告
ほのかの浴衣萌え!ラストのイラストのほのか萌え!
友人(なぎさ派)曰く「ギャルゲーのような立ちポーズ」ギャルゲー言うな。
○トピック
お腹一杯感無量。良い回でした。こういうのがあるからプリキュアはやめられません。こういうのをやってくれると期待するのがプリキュア。ポルンの間違い呼称や繰り返し的なギャグと伏線が見事に一体化してました。同じ場所で時代を越えた燃え展開。粒子加速器のように反復を繰り返して臨界を越えたときに発射されるビームの威力は絶大ですよ(例え方悪っ)。
何の脈絡もありませんがこの感想をお読み下さっている方々、大変ありがとうございます。別段何かレスとかあるわけじゃないんですが(それはそれで悲しいな)、他の感想サイト様を読んでいて、アンテナやブックマークに入れてくださっているところもあり、こんな過大妄想的セクハラ感想が果たして如何ほどにお役に立てているのかと思ったりもするのですが、ありがたやの一言に尽きます。
人が変わると感想も変わるわけで、私の視点では見えなかったことが他の人の視点で見えてくるってのは面白いです。私は比較とか対比させるのが苦手なので「~から見たプリキュア」のような感想は書けません。そういう文章を読むにつれ感心するとともに多様な解釈の幅とそれを可能(解釈しようと思える魅力がある)とするプリキュアの力に嬉しさを感じます。私の勘は間違ってなかった。
どこだったか忘れてしまったのですが(申し訳ない)、他の感想サイトで「プリキュアを見る理由は何だろう?」というようなことが書かれていました。確かに、私も1話から感想を書いてますが、何故そこまでするのか、何が好きでプリキュアを見ているのか明言してなかったような気がしたので、纏めたい。
○プリキュアを見る理由
要約すると「1話見たときにビビっときたから」って理由です。うわっ、電波っぽい。真面目な話をすると、別にほのか目当てで見ているわけじゃないです。この感想のトップにも書いてますが「燃え」を見込んで見ています。いや、実際ほのかの眉毛とか脇とか太ももとかも見てますが、基本は「燃え」です。
じゃあ、何がビビっと来るのかといえば、私基準における「絶対何かやってくれるだろうオーラ」を出しているからです。ますます訳が分りませんね。もうちょっと説明を加えます。小説でもアニメでもゲームでもそうなのですが、例外はあるものの面白い作品というのは最初から面白いです。私の経験則と価値観になってしまいますが本当に面白いものは最初から面白いオーラを出しています。「面白いオーラ」というのは「この作品で~をやる!オーラ」と読み替えても構いません。~は何でも構いません。最初に読んだ(見た)ときに分らなくてもいいです。表現したい、見せたいものがあると感じられる気迫が伝わってくればいいわけです。作者の意思がそのまま作品に伝わってそれが受けて側にも伝わるほどの作品というのは面白い作品である可能性が高いです(受け手の嗜好に依るのであくまで可能性です)。
話を戻すとプリキュアに感じたのがその「絶対何かやってくれるオーラ」です。この場合は友情とか心の動きとかそういうのです。最終的に何をやってくれるのか期待して見ています。当初は8話のような展開を期待していました。それを過ぎて確かに失速したかのようにも思えましたが、それでもなお、最初に感じた何かやってくれるオーラは消えません。むしろ高まっているように思えます。何を成そうとしているのか、何をやってくれるのか、あのふたりがどう成長するのかこの目で確かめたいじゃないですか。それが見る理由です。
来週のほのかのうなじが見たいとかって理由じゃないですよ。
①系譜
「六根精浄(ろっこんしょうじょ)」の掛け声で坂を上る男。背には泣いている幼子。男が坂の頂上に着いたとき、そこには綺麗な夜景が広がっていた。いつの間にか泣き止やんだ少女は感嘆の声を上げる。「どんなに苦しい坂道でもその向こうには綺麗な景色が開けているもんだ。くよくよするな。どんな時でも希望を持って。なっ、さなえ」さなえと呼ばれた少女の手にはミップルが握られていた。
ところ変わって公園。子ども達が水遊びに興じているその傍らで、ソレは目覚める。
オープニングの前(アバンタイトルって言うんだっけ?)から絶対面白いオーラが出まくっています。作画の問題もありますが、さなえさんイベントを持ってきたこと、伏線の出し方等只ならぬものを感じます。面白い話は最初から面白い。
②夏休みの宿題作戦
ほのか邸で夏休みの宿題と暑さに苦闘するふたり(主になぎさ)。なぎさのいつもの回想から始まります。前回の意味不明な敵に言いようの無い不安を感じているようです。前回の言語無用の問答無用な敵はなぎさ達にも脅威なようです。視聴者が意味不明に感じていることはふたりも同様です。
暑さにへばるなぎさを他所に黙々と宿題をこなすほのか嬢。気化熱と涼みについて講釈してくれます。久々に薀蓄を披露。暑い暑い言いながら動いているなぎさは熱が無駄に発生しそうです。そんなことにはお構いなしで黙々のほのか。対照的なこともありますが、この素っ気無さも新鮮です。毎回べったりってわけでもない。うむ、日常描写が返ってきました。
そして現れるメップル・ミップル・ポルンのぬいぐるみ軍団。体感温度が3℃増しです。しかもメポミポポポ五月蝿いので騒音問題も発生です。不快指数は3割増しです。鬼ごっこで駄々をこねるポルンに手を焼くメップル。そのあまりの五月蝿さになぎさよりも視聴者がぶち切れそうです。それを隣で傍観者のごとく眺めるほのかが涼しげでいいです。っていうか、もっとほのかのアップ増やしてください。なぎさの汗だくシーンは満腹です。まったく余談ですがメップル達を扇風機(カバー外して)にガリガリいわせたいと思ったのは私だけでしょうか。
③新たなる闇
街中。女性は何かを感じていた。別に熱中症というわけではないようです。
今度は「だるまさんが転んだ」をやりだすメップル達。しかし、今度もポルンが駄々をこねます。その遊び風景を見ながらメポが付いたら10数えたことにならないんだからだるまさんが転んだにならないと突っ込みを入れるなぎさ。すみません、私知りませんでした。「だるまさんが転んだ」って10数えてたんですね。本当に気付かなかった。その突っ込みに対して光の園は12進法だと返すメップル。本当?と聞き返すなぎさに嘘と速攻のメップル。堂々と嘘を言います。っていうかプリキュアで12進法という言葉を聴けるとは思いませんでした。なぎさは12進法を理解しているようです(失礼)
やたらボケと突っ込みをするなぎさとメップルを他所にポルンは例の予言(?)をいいます。相変わらず要領を得ません。それにしてもほのか嬢が薄着なのが素敵です。もっと、こう、なぎさみたく足をひら(略)
街。例の女性は何かに呼ばれるように歩き出します。ウインドゥにあったマネキンがなくなり、代わりにコートを着た人達が道路を行きかう車を遮断し女性の通る道を作ります。そして戻る時間。ひしゃげたボンネットは元に戻り時は動き出す。公式の方で解説があったようですが、この女性を含めた角澤達は種から生まれた魔人で人間社会に溶け込んでいたそうです。そんで活動を開始した。完全覚醒するためにエネルギーを欲しているようです。潜伏と活動開始の時間的間隔がほとんど無いのはこの際目をつぶることにした方が良いようです。種=魔人ですか。前回の感想の予想(希望)が外れました。それにしても描写が不足しています。が、それでほのかのシーンが減るのも困るので、これはこれでいいです。
ポルンの予言と新たなる敵に不安を感じるなぎさ。いつまでも続く当てのない戦い、(真意が)見えない敵、必殺のマーブルスクリューも無効気味。その肩にかかる重荷。それらを感じて不安をあらわにしてしまうなぎさ。それを聞いて流石のほのかも不安を隠せません。ほのかを支えているのはなぎさで、そのなぎさが不安になってしまえばほのかも揺らいでしまいます。不安は心の隙間から芽生える。自分ではどうすることも出来ない状況に焦りと諦めが生まれます。ジャアクキング戦とはエライ態度の違いですが、アレはアレ、コレはコレでしょう。例えるならジャアクキング戦は与えられた重要な仕事の山場で難関に出くわしつつも「ここまで来て引き返せるか、やってやるぜー」的気合で乗り越えたものであり、今は状況がちょっと変わります。ジャアクキング戦とは質がちょっと異なります。その重要な仕事も無事成功し、ちょっと一息、と思っていたところに特大のハプニングが発生。「えっ何?これ。つか俺さっき仕事終わったばかりじゃん。またやるの?しかも何していいかわかんねー、責任全部俺持ち!?ちょっ、ちょっと待てよ本当に出来んのかよ?」という感じでしょう(本当か?)。私だってそんな状況は御免被りたい。それがまだ幼い少女達となればなお更だろう。
そんな暗いムードの中、タイミングを見計らっていたように現れるさなえさん。友人曰く「この家自体がさなえさんの念能力」絶対領域です。不安と絶望感漂うふたりにさなえさんは説きます。
④「そしてこの街がなくなったとき」
終戦間もなく焼け残ったのは家の半分と蔵のみ。幼いさなえは(冒頭の)坂を目指します。途中他の子ども達を引き連れ「六根精浄」を唱えながら坂を登ります。ところで、さなえ嬢可愛いです。萌えです。眉毛太いです。家系です。雪城家最高です。
坂を登り終えたさなえ達がその先に見たものは、廃墟だった。父の語った言葉を思い出し、嘘つきとこぼし泣くさなえ。挫けそうになる心を支えたのは手に持ったミップルだった。「希望を忘れちゃだめミポ」元気を取り戻すさなえ。希望を忘れず、希望を持てば明日は訪れる。絶望と希望は背中合わせなのだ。同じ現実に背を向けるか前を向くか。
昔話を語り終えたさなえに、ほのかは今まで聞いたことが無かったと言うがさなえは聞かれたことが無かったと返し茶菓子を取りにその場を離れる。
燃え展開。さなえさんが絡むと燃えます。この老人は危険です。語らせると得も言われぬ恍惚を感じます。今回の放映は8月15日。終戦記念日にこの話を持ってくるのは計画的です。戦争を老人の口から語らせ、それをプリキュアの話に絡ませますか。巧いよなぁ。ミップルとの関係はこれで打ち止めでしょうか。でもさなえさんがプリキュアバトルを知っていることから考えるともう少しエピソードがあるかもしれませんね。どちらにせよ、さなえさんは良き指導者です。
⑤過去との邂逅
あかね女史のたこ焼屋でカキ氷を頼むなぎさ達。なぎさ専用だと思われるチョコレートミルクは私もちょっと試してみたいです。不景気でカキ氷も始めたようですが売り上げの貢献度は薄いようです。愚痴が入ってしまったあかねは自重しますが、なぎさは先ほどさなえが語ったように希望を忘れてはいけないと説く。この人習ったことは使いたがる人なのかもしれません。茶化されるかと思いましたが、意外にあかねは真摯に受け取ったようです。諦めない信じる意志は人を動かします。
涼んだふたりはさなえが話した坂に行きます。が、なぎさはダウン気味。案外ケロっとしてるほのか。薄着だからかでしょうか。なんならもっと脱(略)木漏れ日のほのか萌え。
途中、例の女性と出くわします。女性は挙動不審ながらふたりを見つめます。別に熱中症では無いです。ジャアクキングが死ぬ間際の光景がフラッシュバックする女性。ポルンは目覚めるポポ、と警戒を促します。鼓動(共鳴)とともに何かに呼ばれるように歩き出す女性。マグマがイメージされます。女性がドツクゾーンの者と判断し追いかけようとしますが、コート軍団が行く手を阻みます。夏なのに大変ですね。
⑥覚醒する魂
変身するふたり。薄着変身です。そしてモーションをカットした高速変身描写。しかし、前口上は忘れません。コート軍団と交戦に入ります。何か打ち切り漫画みたいなカットが入ります。かっこいいです。
坂の頂上に立った女性は火山のマグマをイメージします。未だに自分に起こっている出来事が飲み込めないのか放心状態。
コートを外し一回り巨大化するザケンナー軍団。ホワイトのアクション燃えです。回りすぎです。しかし、肝心のザケンナーは女性の護衛が目的のようで攻撃衝動そのものはいつもより低いようです。プリキュアを見た女性は記憶に残るジャアクキングの最期を思い返しついに覚醒します。長い髪がビローンと巻き巻きになります。驚くプリキュア。無理もありません。きっと巻きからビーム出します。
そのまま交戦かと思われましたが角澤(覚醒体はジュナというらしい)が飛んできて連れて行きます。やることがあるらしいです。
追いかけようと坂を登りきったプリキュアが見た光景はさらに数を増したザケンナー軍団。驚愕のプリキュア。「坂の向こうには綺麗な景色が広らけてるんじゃなかったの?無理だってば、絶対無理」と絶望感を増していくブラック。
「いい加減にしてよね。ホントはアンタ達に突き当ている暇なんてないんだから。もっと、もっと普通の夏休みにしてよね」
「ブラック・・・」
「ホントは、ホントはすっごく焦ってんだから。早く、早く行かなきゃイズミヤさんのチョコタルト売り切れちゃうし」
「え?」
「限定商品だから」
「そういう話!?」
「大体、このままじゃ宿題終わるかどうかも分かんないし」
「いやいや毎日やれば終わると思うよ」
「私はとっかかるのに時間のかかるタイプなんです!だから、とっととドツクゾーンに帰ってよね!」
「立ち直ったわけ!?」
「いくよ、ホワイト!」
「う、うん」
「頑張れ!プリキュラー」
「「ア」だっつーの」火山噴火
もう、分けがわからねぇ。が、それがイイ!こ面倒な話は無し。なぎさはなぎさの決意がある。それに突っ込みつつも合わせるほのか。このコンビは無敵です。この先の戦闘シーンはプリキュア屈指の名バトルです。ブラックの肉弾攻撃とホワイトの舞うような攻撃。どこに鉄塔あったんだ?という突っ込みは禁止。ホワイトの宙返りのシーン(仰向けの一瞬のシーン)が大好きです。
プリキュアの壮絶なバトルと同時にレギーネ(女性)は噴火のエネルギーを吸収する。ジュナの言っていたことはエネルギーの補給のことか。腹が減っては戦はできぬ。
レギーネが完全覚醒したからかザケンナーはゴメンナーに変化。おお、プリキュア初!必殺技を使わない回。(と思ったらキリアの回も使ってませんでしたね)
⑦希望の明日
これからどうなる!?と不安声のミップルだが、大丈夫とほのか。今がどんなに辛くても絶望と希望は背中合わせ。希望を失わないで頑張れば、明日はきっと、いい日になるよ。ふたりが立つ坂の向こうには綺麗な景色が広がっていた。時代を越え人の意志は紡がれる。
⑧次回予告
ほのかの浴衣萌え!ラストのイラストのほのか萌え!
友人(なぎさ派)曰く「ギャルゲーのような立ちポーズ」ギャルゲー言うな。
○トピック
お腹一杯感無量。良い回でした。こういうのがあるからプリキュアはやめられません。こういうのをやってくれると期待するのがプリキュア。ポルンの間違い呼称や繰り返し的なギャグと伏線が見事に一体化してました。同じ場所で時代を越えた燃え展開。粒子加速器のように反復を繰り返して臨界を越えたときに発射されるビームの威力は絶大ですよ(例え方悪っ)。
何の脈絡もありませんがこの感想をお読み下さっている方々、大変ありがとうございます。別段何かレスとかあるわけじゃないんですが(それはそれで悲しいな)、他の感想サイト様を読んでいて、アンテナやブックマークに入れてくださっているところもあり、こんな過大妄想的セクハラ感想が果たして如何ほどにお役に立てているのかと思ったりもするのですが、ありがたやの一言に尽きます。
人が変わると感想も変わるわけで、私の視点では見えなかったことが他の人の視点で見えてくるってのは面白いです。私は比較とか対比させるのが苦手なので「~から見たプリキュア」のような感想は書けません。そういう文章を読むにつれ感心するとともに多様な解釈の幅とそれを可能(解釈しようと思える魅力がある)とするプリキュアの力に嬉しさを感じます。私の勘は間違ってなかった。
どこだったか忘れてしまったのですが(申し訳ない)、他の感想サイトで「プリキュアを見る理由は何だろう?」というようなことが書かれていました。確かに、私も1話から感想を書いてますが、何故そこまでするのか、何が好きでプリキュアを見ているのか明言してなかったような気がしたので、纏めたい。
○プリキュアを見る理由
要約すると「1話見たときにビビっときたから」って理由です。うわっ、電波っぽい。真面目な話をすると、別にほのか目当てで見ているわけじゃないです。この感想のトップにも書いてますが「燃え」を見込んで見ています。いや、実際ほのかの眉毛とか脇とか太ももとかも見てますが、基本は「燃え」です。
じゃあ、何がビビっと来るのかといえば、私基準における「絶対何かやってくれるだろうオーラ」を出しているからです。ますます訳が分りませんね。もうちょっと説明を加えます。小説でもアニメでもゲームでもそうなのですが、例外はあるものの面白い作品というのは最初から面白いです。私の経験則と価値観になってしまいますが本当に面白いものは最初から面白いオーラを出しています。「面白いオーラ」というのは「この作品で~をやる!オーラ」と読み替えても構いません。~は何でも構いません。最初に読んだ(見た)ときに分らなくてもいいです。表現したい、見せたいものがあると感じられる気迫が伝わってくればいいわけです。作者の意思がそのまま作品に伝わってそれが受けて側にも伝わるほどの作品というのは面白い作品である可能性が高いです(受け手の嗜好に依るのであくまで可能性です)。
話を戻すとプリキュアに感じたのがその「絶対何かやってくれるオーラ」です。この場合は友情とか心の動きとかそういうのです。最終的に何をやってくれるのか期待して見ています。当初は8話のような展開を期待していました。それを過ぎて確かに失速したかのようにも思えましたが、それでもなお、最初に感じた何かやってくれるオーラは消えません。むしろ高まっているように思えます。何を成そうとしているのか、何をやってくれるのか、あのふたりがどう成長するのかこの目で確かめたいじゃないですか。それが見る理由です。
来週のほのかのうなじが見たいとかって理由じゃないですよ。
第27話「新たなる闇が迫る!迷子のポルンを救え!」
○今週の出来事
①忍び寄る闇
晴れた空。美しく咲く花々。青々と茂る草。が、何かが芽生えると共に突然枯れだす。人の形を成したソレ。まあ、敵ですな。
クイーンの御前でジャアクキングが残した闇の種―先週分割したあれ―が虹の園でまた何か悪さしそうなんで摘み取って下さいとメップル他2匹は依頼を受ける。下請けは勿論プリキュア。報酬は特にないようです。不安の種は尽きません。
痴呆が少々入っているご老体のボケにイチイチ突っ込むメップルミップルが良いですね。プリキュアと共に居た時間と経験は伊達ではありません。ついでにポルンも出動です。時間の関係もありますが、どうやらプリキュアの助けになるようです。パワーアップでもするんでしょうか。何やら重要な鍵になりそうです。未来へ導く光の王子。その枕詞が伊達ではないことを期待します。
という説明を受けるなぎさとほのか。なぎさ邸なので前回の直接的な続きのようです。ほのか達に比べてメップル達の方が作画が良いような気がしますが、今回はポルンの促販ぽいので仕方無しでしょうか。ポルンははしゃぎ回って体力が低下したため玩具形態になりますが例の種が発芽したことを感知します。自覚的に感知能力を使っているわけではなさそうなので情報に大きな曖昧さがありますがメップル達よりは・・・使える・・・わけでもないか。
②何か画風が違う人
どっかの会社。角澤と呼ばれる男は企画書を提出します。どうやら優秀な人らしいです。プリキュアで会社とか出ると新鮮な気がします。基本は学校か家ですからね。
ポルンはほのか宅を勝手に出たようで街中をうろうろ。頭と身体のバランスが凄まじいのでよくあれで動けるのかと感心します。動けるといえば、ポルンはメップル達よりも燃費が良いのか持っている力が大きいのかぬいぐるみ形態に長時間なっていられるようです。UFOキャッチャーで捕まえられたり猫に追いかけられたり大変な目に遭っていますが促販です。
ポルンを捜索するなぎさ達ですが、ポルンの行動パターンが読めないので苦戦。なぎさは自分の経験からケーキ屋と判断します。思いっきり食い気に走っている時点で違う気がしますがなぎさなので仕方ありません。
例の会社。台風情報にやたら関心を払う角澤。女子社員の呼びかけにも反応しません。台風情報を見つめながら記憶がフラッシュバック。突然叫びだすと窓ガラスを割って空に飛び出します。雄たけびと共に変身。黒いスーツに身を包み込みます。そしてそれるハズの台風を呼び寄せ、それで災害をもたらすのかと思えば吸収。どうやら台風の力を得るのが目的だったようです。っていうかさっぱり分りませんこの描写。窓を割って出て行った時点で、角澤という人間の記憶と情報は無くなったようで、社員旅行の写真どころか窓を割ったという事実まで消えています。
ここで2つの仮定があります。
1.角澤は闇の種が人になったもの(冒頭のあれ)であり、機を待って人間界に潜んでいた。人間や物については情報操作を行っていた。時間とか何か細かい事は気にしない。つまり、種=角澤。種が発芽した時期と活動開始時期がほぼ同一であり時系列的に難しい。というか唐突。
2.角澤は闇の使者か適正者(闇の心が強い存在みたいな人)であり、闇の種が発芽したことを察知して活動を開始した。つまり、種≠角澤。種の人は別の者であってその保護もしくは別命が角澤の任務。時系列の問題は1.より比較的容易。
どちらの案にしても断定できないなぁ。別案である可能性もある、というか高いし。情報が足りないのでこの辺は次週以降を待って判断したい。
③ポルン救出作戦
覚醒した角澤にとっつかまるポルン。なにやら尋問しているようですが角澤の言っている事も曖昧なので今ひとつ要領を得ません。怯えるポルンの表情も何ともいえません。促販です。
ケーキ屋ではないものの、近くにポルンが居るらしく現場に駆けつけるふたり。角澤がふたりをプリキュアと認識したように、メップル達も角澤がドツクゾーンの者であると察知します。一触即発ですが、角澤は身体に異変が起こったのか突然苦しみだします。とりあえず、変身のチャンス。フルバージョン変身です。ほのかのメタリックな尻はいつ見てもステキです(セクハラ過ぎ)。
自らの力を制御出来ていないのか内在する風の力を開放する角澤。プリキュア達は突風に吹き飛ばされます。飛ばされるポルンを空中キャッチして保護するブラック。ポルンに絶対に離れてはいけないと促します。流石ブラックです。ポルンの居候先はほのか宅ですが、こういう時の守り手はブラックが担当です。情の人の使命です。
暴走する力をむりやり弾丸にして飛ばす角澤。それで収まったのか煙の中を歩き出します。煙と屋内駐車場という地形もあってプリキュアの姿が見えません。角澤の背後に降り立つホワイト。背後に立ったものの速攻に出なかったため逆に角澤の攻撃を受けますが回避し蹴りをお見舞いします。が足をつかまれピンチ。しかし伏兵として潜んでいたブラックが攻撃。連携攻撃で隙を作り出しますが、角澤も風弾丸を打ち出して持ち直します。
風弾丸のダメージで気絶するポルン。動物虐待の惨劇に怒るプリキュアは必殺(?)のマーブルスクリューを放ちます。最近、無効化されることが多いので威力に不安があります。スクリューを風弾丸でガードする角澤。スクリューと弾丸が激突し一進一退の攻防が続きますが相殺という形で終わります。爆煙の中角澤は何処へと消えます。そうか、相殺というパターンも有りか。
目の前の脅威が去り安堵するポルン。それを笑顔で見守るブラック。ほのかが全く目立ちません。不満というか残念です。ほのかプリーズ!
④次回予告
今度は火の人らしいです。風と火、もう一つは水ってことで再来週は海!つまり水着!!と期待しましたが「なかよし」の予告タイトルと見ると違うようです。水じゃなかったら何だ?ってのはネタバレになるので明言しませんが、大体は予想付くと思います。風と火と○、といったら違う番組で先取りしてますからね~
スーパーヒロインタイム!わっ、本当にやったよ!流石!
○トピック
2部スタートです。新規参入のポルンを見せつつ敵もご紹介というパターン。あと2回はそんなパターンでしょう。ってかマジで水着はないんでしょうか?←しつこい
感想の途中でも書いてますが角澤と種の関係がぱっとしませんが、個人的には2.の別物説かなと思っています。特に理由はありません。その方が面白いかなってだけです。描写が少々唐突なので分りにくいですがこれは次回以降分ってくるであろう部分なので問題ではないでしょう。
そんなことよりもほのかの出番が少ない事が問題です。次回以降はキチっと出してください。お願いですから。あっ、ポルンと一緒に風呂入るとかそういうのであれば止めません。つか、是非やってください。すんません、セクハラしすぎです。
○小ネタ
プリキュアカードダス2弾でようやくキュアホワイトのカードをゲットしました。1弾の方は取り損ねましたがイラスト的には2弾が好みなのでOKです。あのカードの光の園の住人らしき人達は劇中に登場しないのでしょうけど数合わせなのでどうでもいいって感じでしょうか(暴論)
さて、今私が持っているレア(キラキラ)カードはクイーン、ウィズダム、メップル、ポルン、キュアホワイト。この面子を見ればアレがやりたくなります。用意したいのは「ラウズアブソーバー」そう、ブレイドがJフォームになる時に使う篭手です。本来の用途はクイーンのカードとジャックのカードを使用しますがここで使うのはプリキュアカードです。
「アブソーブ・クイーン」(クイーンのカード挿入)
「フュージョン・キュアホワイト」(キュアホワイトのカードスラッシュ。音声は~ジャックですが妄想補完)
効果は自己満足感と陶酔感を味わえます。眉毛を太くすれば完璧です。反面かなり痛い人になります。
バリエーションとしては
「フュージョン・メップル」「フュージョン・ミップル」「フュージョン・ポルン」
語尾をそれぞれメポ・ミポ・ポポにする。
「フュージョン・志穂」(志穂のカードってあります。因みに理奈は無かったと思う)
接続詞や感嘆詞とかを三回連呼。
「フュージョン・ピーサード」
弱体化。
一発ネタでやってみたいんですが、例年そういう一発ネタで無駄な投資をしてしまい押入れにベルトとかマグナギガとか詰まっているので、流石に今回はやめようかなぁ……うう、やりそう。
①忍び寄る闇
晴れた空。美しく咲く花々。青々と茂る草。が、何かが芽生えると共に突然枯れだす。人の形を成したソレ。まあ、敵ですな。
クイーンの御前でジャアクキングが残した闇の種―先週分割したあれ―が虹の園でまた何か悪さしそうなんで摘み取って下さいとメップル他2匹は依頼を受ける。下請けは勿論プリキュア。報酬は特にないようです。不安の種は尽きません。
痴呆が少々入っているご老体のボケにイチイチ突っ込むメップルミップルが良いですね。プリキュアと共に居た時間と経験は伊達ではありません。ついでにポルンも出動です。時間の関係もありますが、どうやらプリキュアの助けになるようです。パワーアップでもするんでしょうか。何やら重要な鍵になりそうです。未来へ導く光の王子。その枕詞が伊達ではないことを期待します。
という説明を受けるなぎさとほのか。なぎさ邸なので前回の直接的な続きのようです。ほのか達に比べてメップル達の方が作画が良いような気がしますが、今回はポルンの促販ぽいので仕方無しでしょうか。ポルンははしゃぎ回って体力が低下したため玩具形態になりますが例の種が発芽したことを感知します。自覚的に感知能力を使っているわけではなさそうなので情報に大きな曖昧さがありますがメップル達よりは・・・使える・・・わけでもないか。
②何か画風が違う人
どっかの会社。角澤と呼ばれる男は企画書を提出します。どうやら優秀な人らしいです。プリキュアで会社とか出ると新鮮な気がします。基本は学校か家ですからね。
ポルンはほのか宅を勝手に出たようで街中をうろうろ。頭と身体のバランスが凄まじいのでよくあれで動けるのかと感心します。動けるといえば、ポルンはメップル達よりも燃費が良いのか持っている力が大きいのかぬいぐるみ形態に長時間なっていられるようです。UFOキャッチャーで捕まえられたり猫に追いかけられたり大変な目に遭っていますが促販です。
ポルンを捜索するなぎさ達ですが、ポルンの行動パターンが読めないので苦戦。なぎさは自分の経験からケーキ屋と判断します。思いっきり食い気に走っている時点で違う気がしますがなぎさなので仕方ありません。
例の会社。台風情報にやたら関心を払う角澤。女子社員の呼びかけにも反応しません。台風情報を見つめながら記憶がフラッシュバック。突然叫びだすと窓ガラスを割って空に飛び出します。雄たけびと共に変身。黒いスーツに身を包み込みます。そしてそれるハズの台風を呼び寄せ、それで災害をもたらすのかと思えば吸収。どうやら台風の力を得るのが目的だったようです。っていうかさっぱり分りませんこの描写。窓を割って出て行った時点で、角澤という人間の記憶と情報は無くなったようで、社員旅行の写真どころか窓を割ったという事実まで消えています。
ここで2つの仮定があります。
1.角澤は闇の種が人になったもの(冒頭のあれ)であり、機を待って人間界に潜んでいた。人間や物については情報操作を行っていた。時間とか何か細かい事は気にしない。つまり、種=角澤。種が発芽した時期と活動開始時期がほぼ同一であり時系列的に難しい。というか唐突。
2.角澤は闇の使者か適正者(闇の心が強い存在みたいな人)であり、闇の種が発芽したことを察知して活動を開始した。つまり、種≠角澤。種の人は別の者であってその保護もしくは別命が角澤の任務。時系列の問題は1.より比較的容易。
どちらの案にしても断定できないなぁ。別案である可能性もある、というか高いし。情報が足りないのでこの辺は次週以降を待って判断したい。
③ポルン救出作戦
覚醒した角澤にとっつかまるポルン。なにやら尋問しているようですが角澤の言っている事も曖昧なので今ひとつ要領を得ません。怯えるポルンの表情も何ともいえません。促販です。
ケーキ屋ではないものの、近くにポルンが居るらしく現場に駆けつけるふたり。角澤がふたりをプリキュアと認識したように、メップル達も角澤がドツクゾーンの者であると察知します。一触即発ですが、角澤は身体に異変が起こったのか突然苦しみだします。とりあえず、変身のチャンス。フルバージョン変身です。ほのかのメタリックな尻はいつ見てもステキです(セクハラ過ぎ)。
自らの力を制御出来ていないのか内在する風の力を開放する角澤。プリキュア達は突風に吹き飛ばされます。飛ばされるポルンを空中キャッチして保護するブラック。ポルンに絶対に離れてはいけないと促します。流石ブラックです。ポルンの居候先はほのか宅ですが、こういう時の守り手はブラックが担当です。情の人の使命です。
暴走する力をむりやり弾丸にして飛ばす角澤。それで収まったのか煙の中を歩き出します。煙と屋内駐車場という地形もあってプリキュアの姿が見えません。角澤の背後に降り立つホワイト。背後に立ったものの速攻に出なかったため逆に角澤の攻撃を受けますが回避し蹴りをお見舞いします。が足をつかまれピンチ。しかし伏兵として潜んでいたブラックが攻撃。連携攻撃で隙を作り出しますが、角澤も風弾丸を打ち出して持ち直します。
風弾丸のダメージで気絶するポルン。動物虐待の惨劇に怒るプリキュアは必殺(?)のマーブルスクリューを放ちます。最近、無効化されることが多いので威力に不安があります。スクリューを風弾丸でガードする角澤。スクリューと弾丸が激突し一進一退の攻防が続きますが相殺という形で終わります。爆煙の中角澤は何処へと消えます。そうか、相殺というパターンも有りか。
目の前の脅威が去り安堵するポルン。それを笑顔で見守るブラック。ほのかが全く目立ちません。不満というか残念です。ほのかプリーズ!
④次回予告
今度は火の人らしいです。風と火、もう一つは水ってことで再来週は海!つまり水着!!と期待しましたが「なかよし」の予告タイトルと見ると違うようです。水じゃなかったら何だ?ってのはネタバレになるので明言しませんが、大体は予想付くと思います。風と火と○、といったら違う番組で先取りしてますからね~
スーパーヒロインタイム!わっ、本当にやったよ!流石!
○トピック
2部スタートです。新規参入のポルンを見せつつ敵もご紹介というパターン。あと2回はそんなパターンでしょう。ってかマジで水着はないんでしょうか?←しつこい
感想の途中でも書いてますが角澤と種の関係がぱっとしませんが、個人的には2.の別物説かなと思っています。特に理由はありません。その方が面白いかなってだけです。描写が少々唐突なので分りにくいですがこれは次回以降分ってくるであろう部分なので問題ではないでしょう。
そんなことよりもほのかの出番が少ない事が問題です。次回以降はキチっと出してください。お願いですから。あっ、ポルンと一緒に風呂入るとかそういうのであれば止めません。つか、是非やってください。すんません、セクハラしすぎです。
○小ネタ
プリキュアカードダス2弾でようやくキュアホワイトのカードをゲットしました。1弾の方は取り損ねましたがイラスト的には2弾が好みなのでOKです。あのカードの光の園の住人らしき人達は劇中に登場しないのでしょうけど数合わせなのでどうでもいいって感じでしょうか(暴論)
さて、今私が持っているレア(キラキラ)カードはクイーン、ウィズダム、メップル、ポルン、キュアホワイト。この面子を見ればアレがやりたくなります。用意したいのは「ラウズアブソーバー」そう、ブレイドがJフォームになる時に使う篭手です。本来の用途はクイーンのカードとジャックのカードを使用しますがここで使うのはプリキュアカードです。
「アブソーブ・クイーン」(クイーンのカード挿入)
「フュージョン・キュアホワイト」(キュアホワイトのカードスラッシュ。音声は~ジャックですが妄想補完)
効果は自己満足感と陶酔感を味わえます。眉毛を太くすれば完璧です。反面かなり痛い人になります。
バリエーションとしては
「フュージョン・メップル」「フュージョン・ミップル」「フュージョン・ポルン」
語尾をそれぞれメポ・ミポ・ポポにする。
「フュージョン・志穂」(志穂のカードってあります。因みに理奈は無かったと思う)
接続詞や感嘆詞とかを三回連呼。
「フュージョン・ピーサード」
弱体化。
一発ネタでやってみたいんですが、例年そういう一発ネタで無駄な投資をしてしまい押入れにベルトとかマグナギガとか詰まっているので、流石に今回はやめようかなぁ……うう、やりそう。
第26話「さよならメップルミップル!?やだー!」
○今週の出来事
今週は戦闘描写がメインなので、いつもの流れに沿った感想(というか主観的ストーリーか)ではなく、飛ばし気味の要所要所感想にします。
①イルクーボ戦
あのなんていうか・・・なんだ?まあ、8頭身何とかみたいな敵はジャアクキングじゃなくてイルクーボだったわけね。全編をとおしてドラゴンボール的な展開と作画なわけですが、ターゲット層である小さい女の子にはどう見えるのだろう?「トドメだー!消えてなくなれー!」とか少年漫画的なセリフなんですが大丈夫?ブラックとホワイトの協力と相互の助け合いがメインですね。
あっけなく死んじゃったわけですが予想範囲。つかあんな奴プリキュアでは自力で倒せないので倒してもらうしかない。あの冷静だったイルクーボがプリキュアへの憎悪を強めた結果プリズムストーンを失念した攻撃に出たのは失策だし、それを止めるためにジャアクキングがイルクーボを処分するのは当然だろう。イルクーボを始め、幹部連中はジャアクキングから作られた存在。ジャアクキングから見ればイルクーボなど手駒の一つにしか過ぎない。文字通り片手で握りつぶしても差し支えはないのでしょう。だから、この辺はあっけなくても必然的なので気になりませんでした。それにしても爆発しすぎです。
敵だったイルクーボを倒してくれたわけなのですがプリキュアは激怒。自分達が倒しても同じことなのだがそれはそれ、これはこれなのだろう。プリキュアは敵であり最早人間の姿形の体裁すらとっていないイルクーボであっても自分達と同列に扱っている。ピーサードの時からそうだったんだけど、幹部を「敵」として認識しても「化け物」とか「殺していい相手」としては認識していない。それは幹部達が言葉を話し対話可能な相手(人間に近い存在)ということもあるだろうが、プリキュア自身が相互協力・理解・扶助といった考えを持っているために相手を想うという気持ちがあるからだ。プリズムストーンが如何に大切なものでも、人命はもっと大切というスタンスは必須。その割に自分達が倒すことには寛容だったり(ゲキドラーゴとポイズニー)するのだが、その時の感情や勢いというのもあるだろうし必ずしも一貫して行動しているわけでは無い。矛盾を含んでいるのは間違いではない。矛盾があるからこそそこで悩んだり思い返したり改めたりできるのだと思う(あんま今回の内容と関係ないのですが、全体的な流れとしてそういう矛盾があってもいいと思う。二律背反的な矛盾とか光と闇の関係とかどちらか一方のみが完全に存在するわけではない、というのは「ふたりは~」ってタイトルからして示唆されるだろうし)。
②ジャアクキング戦
ジャアクキングが闇の話をしているときに思い浮かんだのはエントロピーの話。熱が最終的に均一になり熱変動が起こらなくなるっていう話(詳しく知っているわけではないのですが)。要は本当に何も無い世界になるし、人は死んで何も残らなくなる。が、かといって、それで厭世主義に浸ったらそれこそ何も無い(厭世主義は多分に自分を正当化させる方便として使っている人もいる)。だからプリキュア(光)とは相容れない。例え消えるとしてもそれでも力強く生きようとするのは間違っていないしカッコイイと思う。論理とか関係無しに、そういう強く生きようとする力は人を動かす。文字どおり輝いているわけだ。
プリキュアが身近な人のために戦うというモチベーションは個人的に好きです。エンディングでも言ってるしね「地球のため みんなのため それもいいけど忘れちゃいけないことあるんじゃない?!の!胸がドキドキするトキメキ 夢見てるティーンエイジャー ごく普通のそれが日常 決して失くしたくない♪」日常に根ざしているからこそ意味がある。夢物語でふと終わってみれば全部違う世界の話で自分は関係ありませんでした。ってのは勘弁(今のプリキュアもそれに近い体裁なのだけど)。まあ、地球のためといいながら日本しかも一部地域限定で戦われてもスケール感小さくて説得力に欠けるわけだから、身内のためにって方がよほど現実味があって動機としても十分だと思う。プリキュアってそういうちっちゃい話だと思う。単にスケールを大きくしているだけで、本来はもっと小さな世界なのだと思う。小道具が大きいというか。
ということで、プリキュア・マーブル・スクリューを発射。無効。当然ですね。力を伴わない正義は悪に劣ります。そこで立ち上がるクイーン。クイーンが立った!お爺さんクイーンが立ったよ!それは違う作品だ。閃光と共に現れるクイーン。御大登場。どうも光と闇は表裏一体の対となる存在らしい。がしかし、クイーンの力では直接ジャアクキングを倒せない模様。ならばジャアクキングもクイーンを倒せないような気がするのだが、プリズムストーンを奪うことで光の弱体化と自身の強化を狙ったということだろうか。光を消せば闇も消えると思うが、それはジャアクキングの全てが無になるという趣旨に合うからいいのかな。でもジャアクキングって闇に自分が飲まれるからそれを回避するために力を欲したんじゃなかったっけ?
そんなことはどうでもよくて、重要なのはプリキュアが希望をもたらす存在だということ。クイーンの力を得てジャアクキングを打ち破る事に成功する。滅びる際に3つに分割されて飛び出した闇は今後の敵なんでしょうな。
クイーンが居れば最初から決着付いたんじゃない?というツッコミは禁止。闇を消せば自らも滅びる。クイーンとて簡単に決断はできない。プリキュアの諦めない姿と意思に希望を持ったからだ。輝いている者は他の者を動かす力がある。この辺はノリと勢いと意味で見ているので細かいことは気にしません。
プリキュアは終始自分達の力で戦う。普通、強大な力を持った敵が現れた場合パワーアップという手段がベターだ。力には力で対抗する。しかし、プリキュアはそれをしない。むしろ他から力を借りて倒すという手法をとっている。宝石の力(10話)、伝説の力(15話)、敵であるキリアの力(17話、18話)、虹の園の力(19話)、プリズムストーン(24話)。なんでだろう?と考えると安易なパワーアップは意思の介在が少ないからじゃないかと思う。意志を伴わない力は暴力と同じで、「勝てない敵→パワーアップ→撃破」のパターンは力という物理的な支配感が強い。それこそ力がある悪とそう変わらない。だからプリキュアは勝てない敵には勝てないが、決して諦めないという姿勢を貫かせている。力に頼るのではなく諦めない信じる意志を最重要視している。力を伴わない正義は悪に劣るが、だからといって自分が悪になっちゃ意味がない。また、プリキュアは協力というファクターを持っている。これを拡大解釈すれば他から力を得るということも含まれる。自分にはどうにもならなくても協力して乗り越えるのは本作品の趣旨だろう。メイン視聴者である小さい女の子は力を持っていない。だから力が無くても意志や気持ちを持つ事が重要なことで、周りもそんな子達に力を貸してくれると示唆しているのも好印象です。教育番組ですね。
「意志<力」では暴力になってしまう。「意志>力」では勝てない。「意志=力」があってこそ正しく力を使えるわけだ。プリキュアは「意志>力」で強い志と精神力を見せて他からの援助で「意志=力」(時々、力が上回るが)を持たせている。個人的にこういうの好きなんですが、プリキュアはちょっと演出面というか構成的にバランスが良いわけではないので時々物足りなくなる時もあるのが残念。この部分をもっと丁寧にカッコよく魅せられれば最高ですね。
③別れと再会
プリズムストーンの力が解放し光の園は元に戻る。長老のボケとメップルのツッコミが素直に面白いです。なぎさほのかの寂しそうな表情がイイですね。なぎさとほのかの漫才も美味しいです。日常が戻ってきたって感じです。時間の問題についてはポルンが解決。時間の設定については流す方が得策でしょう。そもそもアレはピッカリーニの話とメップルの環境適応、そしてさなえお婆ちゃまの話のためにある設定だろうし。
分かれる際のシーンが熱い。だって(命を懸けてまで守ろうとした)友達と会えなくなるんだからそりゃ辛いよな。あと、お婆ちゃまカッコよすぎ。寝ていたハズなのに全部知っているわけなんだね。プリキュアが戦士であっても少女なのだから保護者は必要。ガミガミ言う保護者じゃなくて見守って正しい方向に指導する人燃え。
再会。熱いなぁ。お約束でもなぎさがメップルを虐待(?)するシーンは楽しい。嬉しそうに叩くなぎさ萌え。そして頭にポルン乗せたほのか萌え。ポルンはほのかが所有するわけですね。ミップルは大人しいので騒がしそうなポルンが居るとバランスとれそうです。
○トピック
私の感想はかなり甘めで書いていますが、実際のところ最近のバトル展開はちょっと盛り下がっていました。戦闘モノに特化した話じゃないから戦闘メインでいくと粗さが目立ちます。戦う理由というか、闇側の主張もあるからそれを意に介さないで倒そうとするプリキュアは、分っていても強引に感じるわけでドラマとしては盛り上がれない。とはいえ、多分このエピソード自体が後半への伏線になるだろうと思う。あれだけ「対」という話を持ち出しているのだから、光と闇をどう両立させるかは気になるところ。今回はプリキュアが強大な力にも立ち向かえる意志と希望を持った存在であると見せる回と考えればいい。後半はふたりの関係と成長もあるし期待するところが大きいです。
ところで各プリキュアサイトでプリキュアが2年目続投の話(なんかの広告に書いてあったらしい)が出ていますが、個人的には素直に喜べなかったり。プリキュアっ1年モノの話だと思うし、1年が適正な長さだと思うんだけど・・・はてさて、どうなることやら。
今週は戦闘描写がメインなので、いつもの流れに沿った感想(というか主観的ストーリーか)ではなく、飛ばし気味の要所要所感想にします。
①イルクーボ戦
あのなんていうか・・・なんだ?まあ、8頭身何とかみたいな敵はジャアクキングじゃなくてイルクーボだったわけね。全編をとおしてドラゴンボール的な展開と作画なわけですが、ターゲット層である小さい女の子にはどう見えるのだろう?「トドメだー!消えてなくなれー!」とか少年漫画的なセリフなんですが大丈夫?ブラックとホワイトの協力と相互の助け合いがメインですね。
あっけなく死んじゃったわけですが予想範囲。つかあんな奴プリキュアでは自力で倒せないので倒してもらうしかない。あの冷静だったイルクーボがプリキュアへの憎悪を強めた結果プリズムストーンを失念した攻撃に出たのは失策だし、それを止めるためにジャアクキングがイルクーボを処分するのは当然だろう。イルクーボを始め、幹部連中はジャアクキングから作られた存在。ジャアクキングから見ればイルクーボなど手駒の一つにしか過ぎない。文字通り片手で握りつぶしても差し支えはないのでしょう。だから、この辺はあっけなくても必然的なので気になりませんでした。それにしても爆発しすぎです。
敵だったイルクーボを倒してくれたわけなのですがプリキュアは激怒。自分達が倒しても同じことなのだがそれはそれ、これはこれなのだろう。プリキュアは敵であり最早人間の姿形の体裁すらとっていないイルクーボであっても自分達と同列に扱っている。ピーサードの時からそうだったんだけど、幹部を「敵」として認識しても「化け物」とか「殺していい相手」としては認識していない。それは幹部達が言葉を話し対話可能な相手(人間に近い存在)ということもあるだろうが、プリキュア自身が相互協力・理解・扶助といった考えを持っているために相手を想うという気持ちがあるからだ。プリズムストーンが如何に大切なものでも、人命はもっと大切というスタンスは必須。その割に自分達が倒すことには寛容だったり(ゲキドラーゴとポイズニー)するのだが、その時の感情や勢いというのもあるだろうし必ずしも一貫して行動しているわけでは無い。矛盾を含んでいるのは間違いではない。矛盾があるからこそそこで悩んだり思い返したり改めたりできるのだと思う(あんま今回の内容と関係ないのですが、全体的な流れとしてそういう矛盾があってもいいと思う。二律背反的な矛盾とか光と闇の関係とかどちらか一方のみが完全に存在するわけではない、というのは「ふたりは~」ってタイトルからして示唆されるだろうし)。
②ジャアクキング戦
ジャアクキングが闇の話をしているときに思い浮かんだのはエントロピーの話。熱が最終的に均一になり熱変動が起こらなくなるっていう話(詳しく知っているわけではないのですが)。要は本当に何も無い世界になるし、人は死んで何も残らなくなる。が、かといって、それで厭世主義に浸ったらそれこそ何も無い(厭世主義は多分に自分を正当化させる方便として使っている人もいる)。だからプリキュア(光)とは相容れない。例え消えるとしてもそれでも力強く生きようとするのは間違っていないしカッコイイと思う。論理とか関係無しに、そういう強く生きようとする力は人を動かす。文字どおり輝いているわけだ。
プリキュアが身近な人のために戦うというモチベーションは個人的に好きです。エンディングでも言ってるしね「地球のため みんなのため それもいいけど忘れちゃいけないことあるんじゃない?!の!胸がドキドキするトキメキ 夢見てるティーンエイジャー ごく普通のそれが日常 決して失くしたくない♪」日常に根ざしているからこそ意味がある。夢物語でふと終わってみれば全部違う世界の話で自分は関係ありませんでした。ってのは勘弁(今のプリキュアもそれに近い体裁なのだけど)。まあ、地球のためといいながら日本しかも一部地域限定で戦われてもスケール感小さくて説得力に欠けるわけだから、身内のためにって方がよほど現実味があって動機としても十分だと思う。プリキュアってそういうちっちゃい話だと思う。単にスケールを大きくしているだけで、本来はもっと小さな世界なのだと思う。小道具が大きいというか。
ということで、プリキュア・マーブル・スクリューを発射。無効。当然ですね。力を伴わない正義は悪に劣ります。そこで立ち上がるクイーン。クイーンが立った!お爺さんクイーンが立ったよ!それは違う作品だ。閃光と共に現れるクイーン。御大登場。どうも光と闇は表裏一体の対となる存在らしい。がしかし、クイーンの力では直接ジャアクキングを倒せない模様。ならばジャアクキングもクイーンを倒せないような気がするのだが、プリズムストーンを奪うことで光の弱体化と自身の強化を狙ったということだろうか。光を消せば闇も消えると思うが、それはジャアクキングの全てが無になるという趣旨に合うからいいのかな。でもジャアクキングって闇に自分が飲まれるからそれを回避するために力を欲したんじゃなかったっけ?
そんなことはどうでもよくて、重要なのはプリキュアが希望をもたらす存在だということ。クイーンの力を得てジャアクキングを打ち破る事に成功する。滅びる際に3つに分割されて飛び出した闇は今後の敵なんでしょうな。
クイーンが居れば最初から決着付いたんじゃない?というツッコミは禁止。闇を消せば自らも滅びる。クイーンとて簡単に決断はできない。プリキュアの諦めない姿と意思に希望を持ったからだ。輝いている者は他の者を動かす力がある。この辺はノリと勢いと意味で見ているので細かいことは気にしません。
プリキュアは終始自分達の力で戦う。普通、強大な力を持った敵が現れた場合パワーアップという手段がベターだ。力には力で対抗する。しかし、プリキュアはそれをしない。むしろ他から力を借りて倒すという手法をとっている。宝石の力(10話)、伝説の力(15話)、敵であるキリアの力(17話、18話)、虹の園の力(19話)、プリズムストーン(24話)。なんでだろう?と考えると安易なパワーアップは意思の介在が少ないからじゃないかと思う。意志を伴わない力は暴力と同じで、「勝てない敵→パワーアップ→撃破」のパターンは力という物理的な支配感が強い。それこそ力がある悪とそう変わらない。だからプリキュアは勝てない敵には勝てないが、決して諦めないという姿勢を貫かせている。力に頼るのではなく諦めない信じる意志を最重要視している。力を伴わない正義は悪に劣るが、だからといって自分が悪になっちゃ意味がない。また、プリキュアは協力というファクターを持っている。これを拡大解釈すれば他から力を得るということも含まれる。自分にはどうにもならなくても協力して乗り越えるのは本作品の趣旨だろう。メイン視聴者である小さい女の子は力を持っていない。だから力が無くても意志や気持ちを持つ事が重要なことで、周りもそんな子達に力を貸してくれると示唆しているのも好印象です。教育番組ですね。
「意志<力」では暴力になってしまう。「意志>力」では勝てない。「意志=力」があってこそ正しく力を使えるわけだ。プリキュアは「意志>力」で強い志と精神力を見せて他からの援助で「意志=力」(時々、力が上回るが)を持たせている。個人的にこういうの好きなんですが、プリキュアはちょっと演出面というか構成的にバランスが良いわけではないので時々物足りなくなる時もあるのが残念。この部分をもっと丁寧にカッコよく魅せられれば最高ですね。
③別れと再会
プリズムストーンの力が解放し光の園は元に戻る。長老のボケとメップルのツッコミが素直に面白いです。なぎさほのかの寂しそうな表情がイイですね。なぎさとほのかの漫才も美味しいです。日常が戻ってきたって感じです。時間の問題についてはポルンが解決。時間の設定については流す方が得策でしょう。そもそもアレはピッカリーニの話とメップルの環境適応、そしてさなえお婆ちゃまの話のためにある設定だろうし。
分かれる際のシーンが熱い。だって(命を懸けてまで守ろうとした)友達と会えなくなるんだからそりゃ辛いよな。あと、お婆ちゃまカッコよすぎ。寝ていたハズなのに全部知っているわけなんだね。プリキュアが戦士であっても少女なのだから保護者は必要。ガミガミ言う保護者じゃなくて見守って正しい方向に指導する人燃え。
再会。熱いなぁ。お約束でもなぎさがメップルを虐待(?)するシーンは楽しい。嬉しそうに叩くなぎさ萌え。そして頭にポルン乗せたほのか萌え。ポルンはほのかが所有するわけですね。ミップルは大人しいので騒がしそうなポルンが居るとバランスとれそうです。
○トピック
私の感想はかなり甘めで書いていますが、実際のところ最近のバトル展開はちょっと盛り下がっていました。戦闘モノに特化した話じゃないから戦闘メインでいくと粗さが目立ちます。戦う理由というか、闇側の主張もあるからそれを意に介さないで倒そうとするプリキュアは、分っていても強引に感じるわけでドラマとしては盛り上がれない。とはいえ、多分このエピソード自体が後半への伏線になるだろうと思う。あれだけ「対」という話を持ち出しているのだから、光と闇をどう両立させるかは気になるところ。今回はプリキュアが強大な力にも立ち向かえる意志と希望を持った存在であると見せる回と考えればいい。後半はふたりの関係と成長もあるし期待するところが大きいです。
ところで各プリキュアサイトでプリキュアが2年目続投の話(なんかの広告に書いてあったらしい)が出ていますが、個人的には素直に喜べなかったり。プリキュアっ1年モノの話だと思うし、1年が適正な長さだと思うんだけど・・・はてさて、どうなることやら。
第25話「いざ光の園へぽぽ!私たちも!?」
○今週の出来事
①レッツ!光の園
泣きじゃくってダダをこねるポルンと話の流れに光の園へ行くことを承諾するふたり。しかし、移動方法が分りません。ポルンに聞いてもあまり要領を得ません。とっとと家の中に入っていきます。すると天に召されように眠りこけるさなえお婆ちゃまを発見。眠っているだけと軽く流してさっさと光の園へ行くポルン。この人説明とかあまりしない人のようです。ほのかもあまり気にしないのか後に続きます。身体が浮き上がり虹にそって天空へと舞い上がります。舞い上がる時にもっとスカートがヒラヒラしたら良かったな、とか思ったのはお約束です。
高速移動形態としては無難なのかコミューン形態で移動するポルン・メップル・ミップル。なぎさとほのかは光の玉のような結界らしき中に入って移動しています。「大丈夫かな?」と不安気ななぎさとは対照的に「大丈夫でしょ」とあっさり流すほのか。楽しそうに移動を満喫しています。「ねえ、光の園ってどんなところだろ?」というなぎさにほのかは「ミップルメップルみたい形にならないと生きていけないかも」とほのめかします。凄い楽しそうです。何ともいえない不細工なぬいぐるみ(語尾はナギ)を連想して未練がましく光の玉を叩くなぎさ。それを隣で楽しそうに見ているほのか。ああ、ほのかってこういう娘でした。好奇心全開です。なぎさ相手に冗談を言うなど良い意味でこのふたりの関係が1話の頃(対比としては2話)よりも進んでいますね。つか、ほのか萌えなんですけど。
②おいでませ!光の園
光の園に到着する御一行。姿形が変わっていない事に安堵するなぎさ。本気で心配していたようです。それには構わずあたり一面のお花畑に感心するほのか。この娘もマイペースです。広がる花畑の中に暗くひび割れた大地が垣間見える。これこそがジャアクキングに荒らされた証拠。凄惨な風景に心を痛めるふたり。
ぞろぞろとファンシーな人達が近づいてくる。見慣れた顔だな・・・って、私この中の何人かのカード持ってます。どうやら住人のようです。久しぶりの再会に喜びあうメップル・ミップル。彼達は故郷に帰ってきたのです。
虹が消えてしまうが、そんなことはどうでもいいのか話を進めるポルン。まあ、あんなのがずっとほのか宅の上にあったらまずいでしょうし、さなえさんも困るのでとりあえずはOKなのでしょう。光の宮殿にいざなうポルンに事情を聞くなぎさだが行けば分ると説明しないポルン。やはり説明役としては期待できないようです。視聴者的にも先が見えない展開です(だから説明しないのでしょうが)。
③観光地・光の宮殿
荒らされた大地を見て意識が高まったのか決意の表情で宮殿内にはいる一行。長老が待っていました。長老との再会に喜ぶメップル達を見て保護者的な安堵感のなぎさ達。長老は不慣れな土地での長期滞在と戦いにメップル達の労をねぎらおうとしますが、使用人達が一斉に抗議の声を上げます。結構好き勝手やっていたのは事実です。長老は予想していたのか笑って済ませます。
かなり記憶がヤバイのか物覚えが酷い長老。伝説の戦士とか選ばれし勇者とか忘れるのはマズイと思います。伝説の戦士であるなぎさとほのかに謝辞の言葉を送る長老。なぎさ達も思わず照れてしまいます。
おさらいとしてドツクゾーンと光の園についての説明をする長老。光の園が何とか存在できたのはメップルミップルに託された2つの石の力によるものであることが分ります。距離とかそういうのはエネルギー供給に関係ないのでしょう。生命を生み出すプリズムストーンの重要性を再認識するなぎさ達。凄惨な大地といい意識付けを上手くさせています。
ちょっと話が重くなったせいか、長老の物忘れボケで場はもとの明るさに。繰り返しはギャグの基本です。
④女王との接見
光の園の女王と接見するふたり。ところが女王の姿が見えません。しかし、長老は目の前に居ると促します。・・・・・・・・デカッ!!
何と言うか明らかに大きさがおかしい女王。宮殿の大きさがメップル達には不釣合いなほど巨大だったのはどうやらこの女王に合わせて設計されたためなのでしょう。
その圧倒的かつCG描画ぶりにあっけに取られるふたり。女王はふたりに謝辞を述べます。なぎさは何故自分達が選ばれたのか?という疑問を口にします。うむ、良い疑問です。これは視聴者的にも気になります。物忘れが激しい長老の代わりに「そのわけはあなた達の心の奥にある」と答える女王。しかし、えらく抽象的な答えに逆に疑問を募らせるふたり。それには構わないのか話を進める女王。どうやら光の園の人は皆説明する気が無いようです。この答えはプリキュアという作品のテーマに直結しているから今は答えないのでしょう。語られる(ふたりが気付く)のは物語の終盤だと思われます。答えが分った時、彼女達はすでにその答えを実践している。体験をもってその答えを知る。言葉ありきではなく実践(体験)ありき。
⑤観光地・光の丘
プリズムストーンの力を引き出すため光の丘へ行けと言われる一行。何があるの?と疑問のなぎさにポルンはやっぱり答えません。実践ありきです。
どうやって力を引き出すのか?何が起こるのかとちょっと心配気味ななぎさを余所にほのかはワクワク気分。呆れるなぎさ。ああ、こういう娘ですほのか嬢。ふたりの関係が常にどちらかがイニシアチブを取っているわけではなく、時と場合によって変化するのはこのふたりが対等な立場であり別種の人間であることの証拠。やっぱこういう日常的(若干非日常だが)なシーンこそがプリキュアの真骨頂のように思える。(戦闘は日常との乖離と意識付けを行いやすく、日常にフィードバックして成長を促すのが役目だろう)
儀式とかしそうな気配満々な光の丘。力を引き出すには7人必要(戦士・勇者・姫君・王子・賢者(長老)・女王)。女王は常に一緒に居るらしく現場には居なくても良いようです。多分あの巨体を動かすのは予算的にも描写的にもヤバイのでしょう。
ホーピッシュと番人を呼び出し、儀式に入る一同。力が開放されようとしたその時、邪悪な存在が現れる。
⑥イルクーボの逆襲
地面を割って這い上がり現れる闇の化身。姿形は変わってもその正体はイルクーボ。石を失ったせいか形をとどめる事ができず本来の姿である闇(ザケンナー体)で現れたようです。次回予告でジャアクキング本体かと思いましたが、確かに布切れはなんで着けているのだろうと思っていたらこういう理由ですか。倒したはずなのに、何故光の園に現れたのかという疑問を抱きながらも迫るイルクーボを退けるため変身するふたり。メップルミップルもコミューン形態になって臨戦態勢です。緊迫感ある展開にちょっと感心。
姿は変わってもその力は強大なイルクーボ。。怒り・憎しみの意思がイルクーボに集まりより力を増しています。その出所を問いたいところです。自分が抱いてもパワーアップするのでしょうか。それともその負の感情は光(虹)の園の人達が抱いている感情なのでしょうか。ちょっと抽象的で不透明な感じです。あんま具体的に説明すると視聴者に負担がかかるからしないのでしょうか。幼い子どもにドロドロな描写は見せられません。
やはり手も足も出ないプリキュア。イルクーボに捕らえられてしまいます。そして石の番人と7つの石を連れて何処へ。
⑦おいでませ!ドツクゾーン
イルクーボの姿は無く、その代わりドツクゾーンの支配者ジャアクキングと対峙するプリキュア。波乱な展開です。
⑧次回予告
うわっ、すげー終わりそうな展開。「奇跡は私たちが起こしてみせる!」「これできっと全てが終わる。そして全てが始る」ってセリフかっこいいです。
○トピック
前回の逆で、明るい雰囲気が一転絶体絶命な展開。緩急と上下運動が激しいです。物語の終盤なのでちょうどいいです。
第1部完となる次回。どう締めてくれるのか。期待。
そして、第1部が終わったら夏休みネタなわけですが、つまりほのかの水着姿が見れるって解釈でいいのかな?
①レッツ!光の園
泣きじゃくってダダをこねるポルンと話の流れに光の園へ行くことを承諾するふたり。しかし、移動方法が分りません。ポルンに聞いてもあまり要領を得ません。とっとと家の中に入っていきます。すると天に召されように眠りこけるさなえお婆ちゃまを発見。眠っているだけと軽く流してさっさと光の園へ行くポルン。この人説明とかあまりしない人のようです。ほのかもあまり気にしないのか後に続きます。身体が浮き上がり虹にそって天空へと舞い上がります。舞い上がる時にもっとスカートがヒラヒラしたら良かったな、とか思ったのはお約束です。
高速移動形態としては無難なのかコミューン形態で移動するポルン・メップル・ミップル。なぎさとほのかは光の玉のような結界らしき中に入って移動しています。「大丈夫かな?」と不安気ななぎさとは対照的に「大丈夫でしょ」とあっさり流すほのか。楽しそうに移動を満喫しています。「ねえ、光の園ってどんなところだろ?」というなぎさにほのかは「ミップルメップルみたい形にならないと生きていけないかも」とほのめかします。凄い楽しそうです。何ともいえない不細工なぬいぐるみ(語尾はナギ)を連想して未練がましく光の玉を叩くなぎさ。それを隣で楽しそうに見ているほのか。ああ、ほのかってこういう娘でした。好奇心全開です。なぎさ相手に冗談を言うなど良い意味でこのふたりの関係が1話の頃(対比としては2話)よりも進んでいますね。つか、ほのか萌えなんですけど。
②おいでませ!光の園
光の園に到着する御一行。姿形が変わっていない事に安堵するなぎさ。本気で心配していたようです。それには構わずあたり一面のお花畑に感心するほのか。この娘もマイペースです。広がる花畑の中に暗くひび割れた大地が垣間見える。これこそがジャアクキングに荒らされた証拠。凄惨な風景に心を痛めるふたり。
ぞろぞろとファンシーな人達が近づいてくる。見慣れた顔だな・・・って、私この中の何人かのカード持ってます。どうやら住人のようです。久しぶりの再会に喜びあうメップル・ミップル。彼達は故郷に帰ってきたのです。
虹が消えてしまうが、そんなことはどうでもいいのか話を進めるポルン。まあ、あんなのがずっとほのか宅の上にあったらまずいでしょうし、さなえさんも困るのでとりあえずはOKなのでしょう。光の宮殿にいざなうポルンに事情を聞くなぎさだが行けば分ると説明しないポルン。やはり説明役としては期待できないようです。視聴者的にも先が見えない展開です(だから説明しないのでしょうが)。
③観光地・光の宮殿
荒らされた大地を見て意識が高まったのか決意の表情で宮殿内にはいる一行。長老が待っていました。長老との再会に喜ぶメップル達を見て保護者的な安堵感のなぎさ達。長老は不慣れな土地での長期滞在と戦いにメップル達の労をねぎらおうとしますが、使用人達が一斉に抗議の声を上げます。結構好き勝手やっていたのは事実です。長老は予想していたのか笑って済ませます。
かなり記憶がヤバイのか物覚えが酷い長老。伝説の戦士とか選ばれし勇者とか忘れるのはマズイと思います。伝説の戦士であるなぎさとほのかに謝辞の言葉を送る長老。なぎさ達も思わず照れてしまいます。
おさらいとしてドツクゾーンと光の園についての説明をする長老。光の園が何とか存在できたのはメップルミップルに託された2つの石の力によるものであることが分ります。距離とかそういうのはエネルギー供給に関係ないのでしょう。生命を生み出すプリズムストーンの重要性を再認識するなぎさ達。凄惨な大地といい意識付けを上手くさせています。
ちょっと話が重くなったせいか、長老の物忘れボケで場はもとの明るさに。繰り返しはギャグの基本です。
④女王との接見
光の園の女王と接見するふたり。ところが女王の姿が見えません。しかし、長老は目の前に居ると促します。・・・・・・・・デカッ!!
何と言うか明らかに大きさがおかしい女王。宮殿の大きさがメップル達には不釣合いなほど巨大だったのはどうやらこの女王に合わせて設計されたためなのでしょう。
その圧倒的かつCG描画ぶりにあっけに取られるふたり。女王はふたりに謝辞を述べます。なぎさは何故自分達が選ばれたのか?という疑問を口にします。うむ、良い疑問です。これは視聴者的にも気になります。物忘れが激しい長老の代わりに「そのわけはあなた達の心の奥にある」と答える女王。しかし、えらく抽象的な答えに逆に疑問を募らせるふたり。それには構わないのか話を進める女王。どうやら光の園の人は皆説明する気が無いようです。この答えはプリキュアという作品のテーマに直結しているから今は答えないのでしょう。語られる(ふたりが気付く)のは物語の終盤だと思われます。答えが分った時、彼女達はすでにその答えを実践している。体験をもってその答えを知る。言葉ありきではなく実践(体験)ありき。
⑤観光地・光の丘
プリズムストーンの力を引き出すため光の丘へ行けと言われる一行。何があるの?と疑問のなぎさにポルンはやっぱり答えません。実践ありきです。
どうやって力を引き出すのか?何が起こるのかとちょっと心配気味ななぎさを余所にほのかはワクワク気分。呆れるなぎさ。ああ、こういう娘ですほのか嬢。ふたりの関係が常にどちらかがイニシアチブを取っているわけではなく、時と場合によって変化するのはこのふたりが対等な立場であり別種の人間であることの証拠。やっぱこういう日常的(若干非日常だが)なシーンこそがプリキュアの真骨頂のように思える。(戦闘は日常との乖離と意識付けを行いやすく、日常にフィードバックして成長を促すのが役目だろう)
儀式とかしそうな気配満々な光の丘。力を引き出すには7人必要(戦士・勇者・姫君・王子・賢者(長老)・女王)。女王は常に一緒に居るらしく現場には居なくても良いようです。多分あの巨体を動かすのは予算的にも描写的にもヤバイのでしょう。
ホーピッシュと番人を呼び出し、儀式に入る一同。力が開放されようとしたその時、邪悪な存在が現れる。
⑥イルクーボの逆襲
地面を割って這い上がり現れる闇の化身。姿形は変わってもその正体はイルクーボ。石を失ったせいか形をとどめる事ができず本来の姿である闇(ザケンナー体)で現れたようです。次回予告でジャアクキング本体かと思いましたが、確かに布切れはなんで着けているのだろうと思っていたらこういう理由ですか。倒したはずなのに、何故光の園に現れたのかという疑問を抱きながらも迫るイルクーボを退けるため変身するふたり。メップルミップルもコミューン形態になって臨戦態勢です。緊迫感ある展開にちょっと感心。
姿は変わってもその力は強大なイルクーボ。。怒り・憎しみの意思がイルクーボに集まりより力を増しています。その出所を問いたいところです。自分が抱いてもパワーアップするのでしょうか。それともその負の感情は光(虹)の園の人達が抱いている感情なのでしょうか。ちょっと抽象的で不透明な感じです。あんま具体的に説明すると視聴者に負担がかかるからしないのでしょうか。幼い子どもにドロドロな描写は見せられません。
やはり手も足も出ないプリキュア。イルクーボに捕らえられてしまいます。そして石の番人と7つの石を連れて何処へ。
⑦おいでませ!ドツクゾーン
イルクーボの姿は無く、その代わりドツクゾーンの支配者ジャアクキングと対峙するプリキュア。波乱な展開です。
⑧次回予告
うわっ、すげー終わりそうな展開。「奇跡は私たちが起こしてみせる!」「これできっと全てが終わる。そして全てが始る」ってセリフかっこいいです。
○トピック
前回の逆で、明るい雰囲気が一転絶体絶命な展開。緩急と上下運動が激しいです。物語の終盤なのでちょうどいいです。
第1部完となる次回。どう締めてくれるのか。期待。
そして、第1部が終わったら夏休みネタなわけですが、つまりほのかの水着姿が見れるって解釈でいいのかな?
第24話「決戦!プリキュアVSイルクーボ」
○今週の出来事
①緊急事態
珍しくいきなり回想オンリー。いつもは何かしながら回想に浸るので緊迫感が出ています。おなじみのパターンが定着している分違うことされると目立ちます。
明日下山することとなった合宿メンバー。即下山しない理由がよく分りませんが、案外なぎさとほのかが失踪(戦闘)していたため探していて下山する時間がなくなったのでしょうか。確かにそれならなぎさとほのかがうつむいてしょぼくれているのも頷けます(石の番人拉致られてショックなのだろうが)。教頭不吉すぎることは慎むように。校長流石に冷静です。
覇気がないなぎさとほのかに志穂と理奈は声をかけますが、当のふたりは呼びかけに応えるのみでまともに会話になりません。イルクーボにお手上げです。
深夜。皆が寝静まっている間なぎさとほのかは密会。石の番人を呼び出そうとしても反応は無し。ミップルは捜索を申し出ますがメップルが制止。単独で行こうにも地球上では超悪燃費・動く程度のぬいぐるみパワーではどうにもなりません。イルクーボが残る石を狙ってやってくることは必然。しかし打つ手無しの状況で不安一杯。その夜巡回していた教頭は突然倒れ寝入ってしまう。
②静寂
朝。なぎさが目を覚ますと皆はまだ寝ている様子。起こそうにも起きません。志穂寝相が悪すぎです。全然関係ありませんが私はジャージの質感が苦手なのでジャージで寝るってのは遠慮したいです。同様の事態を知ってやってくるほのか。やっぱ別部屋でしたか。なぎさの無事を知り安心するほのか。他の部屋も捜索しますがどうも現状で正常稼動できるのはふたりのみのようです。ところであかね女史は廊下で寝入っていますが、何でまたそんな位置に居たのでしょうか?巡回してたとしても懐中電灯は見当たりません。志穂以上に寝相悪いのか、夢遊病なのか、眠り現象があかねが起きた後に発生したのか微妙なところです。
二手に分かれて校長達を探すも同様の現象に見舞われ役に立ちません。っていうか、この合宿所には係りの人とかのベローネ学院以外の人はいないように思えますがどうなんでしょ。単に端折っているだけなんでしょうけど。
合流の際に熱烈なキスをするふたり。速度オーバーと前方不注意は危険です。っていうか絶対狙ったと思いますこの衝突。
③嵐
不穏な気配を察知し散々不安を募らせるようなこと言って蓋を閉じるメップルミップル。役立たずです。突然玄関が空き突風が吹き荒れる。コミューンを構えながら正面を見据えるポーズカッコイイです。ライダーばりに変身しそうです。
外に出ると竜巻が発生していて中からイルクーボが出てきます。この人前回も地中から出てきましたが、何か登場の仕方にポリシーでもあるのでしょうか。
一連の寝坊事件はイルクーボの仕業。皆の生気を吸い取ったようです。なぎさとほのかが無事なのは敢えて除外しているのか石の力で守られているのか微妙なところです。この辺は深く考えずに流した方が楽かもしれません。基本的に今回はノリとご都合主義です。
戦意が喪失しているわけではないが、さりとて圧倒的なイルクーボに尻込み気味のふたり。「強がるな。お前達が思っているほどお前達の力は大きくは無い」と恫喝するイルクーボ。威嚇射撃を回避しながら変身。今回はかなり早めの変身で通常よりも10分は早いです。早いのでフルバージョン変身です。メタリックなほのかの尻に萌えです。細かいですが、変身シーンでふたりが手を繋いでゲート(?)を通過したあとの広大な虹の渦(湖というか海というか)に並んで立っているシーン好きです。何ていうか洗礼を受けているというか力が開放されているというか燃える構図です。
変身が完了し攻撃に移るプリキュアですが全く歯が立ちません。赤子の手を捻るとはこのことです。気を開放したイルクーボの全方向衝撃波を受けて合宿所の窓をぶち破って吹っ飛ぶプリキュア。天井を打ち破って脱出します。プリキュアが物を壊すのは珍しいです。どーせ直るからこの際細かい事は抜きでしょうか。体裁に構っていられません。
余裕のイルクーボは廃墟の幻影を作り出し、圧倒的優位性とプリキュアの無力さをアピールします。諦め気味の名ばかり勇者メップルに構わず闘志を燃やすプリキュアはダブルプリキュアキックを放ちますが、えーっと何ていうか低空飛行しながらクロスチョップ(とも言えないんですが)で弾くイルクーボ。壁に激突した衝撃でプリキュアに崩れ落ちる瓦礫。バトルアニメっぽくここでCMです。そういやプリキュア戦闘モノのアニメでした。
④諦めない勇気
降りかかる瓦礫を弾くイルクーボ。石を探すのが面倒なので助けたようです。礼は言わず攻撃に移るプリキュア。でもダメです。マーブルスクリューを提案するブラックですがホワイトはノリ気じゃありません。BGMの方も危機感を訴える曲のままで絶対通じませんよ感がアリアリです。
案の定全く利きません。「やっぱりダメ、勝てっこない」と流石のホワイトも戦意喪失気味。挫けず奇跡を起こせばいいと励ますブラック。この辺ヒーローの役目を持ったブラックらしいやり取りです。絶望的な状況でも引っ張ってくれるのがなぎさ。そして負けん気なら最強クラスのほのかもやられっ放しでは気が収まりません。メップルミップルの声援(ほんとにこいつら戦闘補助にもなってないな)を受け今一度決意を固めるホワイト。多分幹部の肝であろうと思われる石のペンダントを集中攻撃する作戦に出ます。
どっかのカリスのコンボ「スピニングアタック」ばりのキリモミキックを放つホワイト。イルクーボのガードをズラすことに成功。さらにブラックのキリモミキックでペンダントを捉えます。何気に利いたのか幻影は消え、ダメージを受けるイルクーボ。「奇跡は起こせた」「やればできる」と歓喜のプリキュア。安上がりな奇跡ですが、絶望的な状況から起死回生新たなる光を導くのが戦闘モノの王道。諦めなければきっといい事がある、と言ったのはほのか(宝石強盗事件)。立ち止まったほのかを引っ張るのはなぎさ。おいしい配役です。黄金コンビです。
「手加減は抜きだ」と衝撃波を連発するイルクーボ。木々の枝を飛び越えながら回避。このときのホワイトの表情が妙に可愛いです。
崖っぷちに立たされるプリキュア。これで終わりだと念じるイルクーボ。メップル達がカタカタいい出します。どうやら石を引っ張っているようです。ってそんな手があるんなら始からやればいいじゃん!かなり手軽に手に入れたぞ。
石が揃い歓喜するイルクーボ。石の力が開放され虹色の輝きを放つ石。しかし、イルクーボは苦しみもがく。イルクーボの力が逆に石に吸い取られプリキュアに返上される石。何かよく分らんが石がプリキュアの味方をしているようです。かなりテキトーな説明をするメップル達。すみません、ちょっと置いてきぼりを食らいました。
弱ったイルクーボにマーブルスクリューを放つプリキュア。好機は逃しません。さしものイルクーボも弱体化した上、7つの石の力を加えたスクリューに敗北を喫する。
番人を呼び出すが、「遅い」と叱咤の番人。何もしていない割にえらそうです。光の園の人は調子がいいです。手に入れた石を預ける。
⑤虹の橋
一端、自宅へと戻ったなぎさ達はほのか宅でメップルとミップルの石を預ける。割と簡単に石の出し入れができるようです。石を返したとして大丈夫なの?と問うなぎさに答えられないメップル。7つ揃うって時にこのツッコミ。なかなか良い指摘です。
全てのプリズムストーンが揃い虹が出現する。お婆ちゃまが寝ていますが、まるでお迎えが来た様に照らされているのはちょっとどうかなって思います。虹を伝って現れる光の玉。第一話よろしくなぎさにクリーンヒット。「ポポー」と鳴き声を出しながら姿を現す新キャラ兼商品(ぬいぐるみ売ってました)。名はポルン。ノートPCの玩具版みたいな形態です。このぬいぐるみ形態と商品形態のギャップがたまりません。例によってツッコミは禁止です。
「今度はポポかよ」と呆れ気味のなぎさ。語尾にツッコんでくれて助かります。「未来を導く未来の王子」の肩書き。「希望の姫君」と「選ばれし勇者」なんか紛らわしいです。ミップルの弟とかではないのでしょうか?案外三角関係だったら笑いますが、面倒なので勘弁。メポミポポポうるさくなって仕方ないです。
光の園に来いとポルン。駄々こねます。そろいも揃って光の園の奴らは激しく手間がかかります。光の園って何光年離れているのでしょうか?ちょっと大変そうな展開に諦め半分のほのかと激しくありえな~いのなぎさ。
ほのか宅に見物人がぞろぞろと集まらないか心配です。
○トピック
危機的状況から一転ラストはコメディに終わる展開。こういう流れ好きです。
ドツクゾーン編終盤ということもあり日常パートが少なくてちょっと残念。プリキュアは日常パートが見所だと思う。さて、今回の戦闘。石の奪取方法の是非は置いておくにしても、かなりご都合主義的な逆転現象でした。ご都合主義で終わらすのも面白くないので、妄想補完。
アレだと最初から7つ奪っても意味が無いような気がしますが、単にイルクーボに制御するだけの力が無かっただけのことかもしれません。幹部発生の順序が分りませんが、それぞれが石を持っていたことから、ジャアクキングが光の園を強襲→石5個奪取→石の力で幹部作成。という流れかと思います。あーでも、ピーサードがやたらバカにされていたこともあるから前々から居たのかな。まあ、どっちでもいいので深く考える必要はありません。石の力を持ってすればドツクゾーンを維持できることからも石の力はドツクゾーンの力と同等または以上であると思われるので、単一の力しか持たない幹部が制御しきれないのはある種必然。石をドツクゾーンに持ち帰えりジャアクキングが制御するというのが本来の手法かもしれません。
「プリズムストーン」というシステムを考えてみても、本来アレは光の園を維持していた力。すなわち光の園のために作られた(あるいは存在する)モノであるので、石の前提条件(設計コンセプト、安全基準、セキリティ)としてドツクゾーン(外部圧力)を排除する機能が盛り込まれている可能性が高いです。石同士が共鳴しプリキュアと連動するならば、悪のオーラを持ったドツクゾーンの力よりも同種の力であるプリキュアに味方するのは理に適っています。
また、プリキュアが如何なるシステムでそのエネルギーを得ているかが不明ですが、仮にメップルミップルの持っている石の力を使って変身している場合、石を奪われた時点で変身が解けないのか?という疑問はバッテリー(エネルギー貯蓄システム)を積んでいると思えばいいので大丈夫でしょう。むしろ、初イルクーボ戦でエネルギーをとられて解除したように、起動させるためのエネルギーは最初に石から供給されて以後はバッテリーで稼動している可能性の方が高いかもしれません。
イルクーボを倒し勝利を収めたプリキュア。前回の感想で石の意味として「理想」というのがありましたが、それが今回のような諦めずに立ち向かうことなのか、イルクーボが言った「弱いものは強いものの従属」という言葉に答える新たなるステップなのか、次回のジャアクキング決戦を控えていて面白そうな展開です。
①緊急事態
珍しくいきなり回想オンリー。いつもは何かしながら回想に浸るので緊迫感が出ています。おなじみのパターンが定着している分違うことされると目立ちます。
明日下山することとなった合宿メンバー。即下山しない理由がよく分りませんが、案外なぎさとほのかが失踪(戦闘)していたため探していて下山する時間がなくなったのでしょうか。確かにそれならなぎさとほのかがうつむいてしょぼくれているのも頷けます(石の番人拉致られてショックなのだろうが)。教頭不吉すぎることは慎むように。校長流石に冷静です。
覇気がないなぎさとほのかに志穂と理奈は声をかけますが、当のふたりは呼びかけに応えるのみでまともに会話になりません。イルクーボにお手上げです。
深夜。皆が寝静まっている間なぎさとほのかは密会。石の番人を呼び出そうとしても反応は無し。ミップルは捜索を申し出ますがメップルが制止。単独で行こうにも地球上では超悪燃費・動く程度のぬいぐるみパワーではどうにもなりません。イルクーボが残る石を狙ってやってくることは必然。しかし打つ手無しの状況で不安一杯。その夜巡回していた教頭は突然倒れ寝入ってしまう。
②静寂
朝。なぎさが目を覚ますと皆はまだ寝ている様子。起こそうにも起きません。志穂寝相が悪すぎです。全然関係ありませんが私はジャージの質感が苦手なのでジャージで寝るってのは遠慮したいです。同様の事態を知ってやってくるほのか。やっぱ別部屋でしたか。なぎさの無事を知り安心するほのか。他の部屋も捜索しますがどうも現状で正常稼動できるのはふたりのみのようです。ところであかね女史は廊下で寝入っていますが、何でまたそんな位置に居たのでしょうか?巡回してたとしても懐中電灯は見当たりません。志穂以上に寝相悪いのか、夢遊病なのか、眠り現象があかねが起きた後に発生したのか微妙なところです。
二手に分かれて校長達を探すも同様の現象に見舞われ役に立ちません。っていうか、この合宿所には係りの人とかのベローネ学院以外の人はいないように思えますがどうなんでしょ。単に端折っているだけなんでしょうけど。
合流の際に熱烈なキスをするふたり。速度オーバーと前方不注意は危険です。っていうか絶対狙ったと思いますこの衝突。
③嵐
不穏な気配を察知し散々不安を募らせるようなこと言って蓋を閉じるメップルミップル。役立たずです。突然玄関が空き突風が吹き荒れる。コミューンを構えながら正面を見据えるポーズカッコイイです。ライダーばりに変身しそうです。
外に出ると竜巻が発生していて中からイルクーボが出てきます。この人前回も地中から出てきましたが、何か登場の仕方にポリシーでもあるのでしょうか。
一連の寝坊事件はイルクーボの仕業。皆の生気を吸い取ったようです。なぎさとほのかが無事なのは敢えて除外しているのか石の力で守られているのか微妙なところです。この辺は深く考えずに流した方が楽かもしれません。基本的に今回はノリとご都合主義です。
戦意が喪失しているわけではないが、さりとて圧倒的なイルクーボに尻込み気味のふたり。「強がるな。お前達が思っているほどお前達の力は大きくは無い」と恫喝するイルクーボ。威嚇射撃を回避しながら変身。今回はかなり早めの変身で通常よりも10分は早いです。早いのでフルバージョン変身です。メタリックなほのかの尻に萌えです。細かいですが、変身シーンでふたりが手を繋いでゲート(?)を通過したあとの広大な虹の渦(湖というか海というか)に並んで立っているシーン好きです。何ていうか洗礼を受けているというか力が開放されているというか燃える構図です。
変身が完了し攻撃に移るプリキュアですが全く歯が立ちません。赤子の手を捻るとはこのことです。気を開放したイルクーボの全方向衝撃波を受けて合宿所の窓をぶち破って吹っ飛ぶプリキュア。天井を打ち破って脱出します。プリキュアが物を壊すのは珍しいです。どーせ直るからこの際細かい事は抜きでしょうか。体裁に構っていられません。
余裕のイルクーボは廃墟の幻影を作り出し、圧倒的優位性とプリキュアの無力さをアピールします。諦め気味の名ばかり勇者メップルに構わず闘志を燃やすプリキュアはダブルプリキュアキックを放ちますが、えーっと何ていうか低空飛行しながらクロスチョップ(とも言えないんですが)で弾くイルクーボ。壁に激突した衝撃でプリキュアに崩れ落ちる瓦礫。バトルアニメっぽくここでCMです。そういやプリキュア戦闘モノのアニメでした。
④諦めない勇気
降りかかる瓦礫を弾くイルクーボ。石を探すのが面倒なので助けたようです。礼は言わず攻撃に移るプリキュア。でもダメです。マーブルスクリューを提案するブラックですがホワイトはノリ気じゃありません。BGMの方も危機感を訴える曲のままで絶対通じませんよ感がアリアリです。
案の定全く利きません。「やっぱりダメ、勝てっこない」と流石のホワイトも戦意喪失気味。挫けず奇跡を起こせばいいと励ますブラック。この辺ヒーローの役目を持ったブラックらしいやり取りです。絶望的な状況でも引っ張ってくれるのがなぎさ。そして負けん気なら最強クラスのほのかもやられっ放しでは気が収まりません。メップルミップルの声援(ほんとにこいつら戦闘補助にもなってないな)を受け今一度決意を固めるホワイト。多分幹部の肝であろうと思われる石のペンダントを集中攻撃する作戦に出ます。
どっかのカリスのコンボ「スピニングアタック」ばりのキリモミキックを放つホワイト。イルクーボのガードをズラすことに成功。さらにブラックのキリモミキックでペンダントを捉えます。何気に利いたのか幻影は消え、ダメージを受けるイルクーボ。「奇跡は起こせた」「やればできる」と歓喜のプリキュア。安上がりな奇跡ですが、絶望的な状況から起死回生新たなる光を導くのが戦闘モノの王道。諦めなければきっといい事がある、と言ったのはほのか(宝石強盗事件)。立ち止まったほのかを引っ張るのはなぎさ。おいしい配役です。黄金コンビです。
「手加減は抜きだ」と衝撃波を連発するイルクーボ。木々の枝を飛び越えながら回避。このときのホワイトの表情が妙に可愛いです。
崖っぷちに立たされるプリキュア。これで終わりだと念じるイルクーボ。メップル達がカタカタいい出します。どうやら石を引っ張っているようです。ってそんな手があるんなら始からやればいいじゃん!かなり手軽に手に入れたぞ。
石が揃い歓喜するイルクーボ。石の力が開放され虹色の輝きを放つ石。しかし、イルクーボは苦しみもがく。イルクーボの力が逆に石に吸い取られプリキュアに返上される石。何かよく分らんが石がプリキュアの味方をしているようです。かなりテキトーな説明をするメップル達。すみません、ちょっと置いてきぼりを食らいました。
弱ったイルクーボにマーブルスクリューを放つプリキュア。好機は逃しません。さしものイルクーボも弱体化した上、7つの石の力を加えたスクリューに敗北を喫する。
番人を呼び出すが、「遅い」と叱咤の番人。何もしていない割にえらそうです。光の園の人は調子がいいです。手に入れた石を預ける。
⑤虹の橋
一端、自宅へと戻ったなぎさ達はほのか宅でメップルとミップルの石を預ける。割と簡単に石の出し入れができるようです。石を返したとして大丈夫なの?と問うなぎさに答えられないメップル。7つ揃うって時にこのツッコミ。なかなか良い指摘です。
全てのプリズムストーンが揃い虹が出現する。お婆ちゃまが寝ていますが、まるでお迎えが来た様に照らされているのはちょっとどうかなって思います。虹を伝って現れる光の玉。第一話よろしくなぎさにクリーンヒット。「ポポー」と鳴き声を出しながら姿を現す新キャラ兼商品(ぬいぐるみ売ってました)。名はポルン。ノートPCの玩具版みたいな形態です。このぬいぐるみ形態と商品形態のギャップがたまりません。例によってツッコミは禁止です。
「今度はポポかよ」と呆れ気味のなぎさ。語尾にツッコんでくれて助かります。「未来を導く未来の王子」の肩書き。「希望の姫君」と「選ばれし勇者」なんか紛らわしいです。ミップルの弟とかではないのでしょうか?案外三角関係だったら笑いますが、面倒なので勘弁。メポミポポポうるさくなって仕方ないです。
光の園に来いとポルン。駄々こねます。そろいも揃って光の園の奴らは激しく手間がかかります。光の園って何光年離れているのでしょうか?ちょっと大変そうな展開に諦め半分のほのかと激しくありえな~いのなぎさ。
ほのか宅に見物人がぞろぞろと集まらないか心配です。
○トピック
危機的状況から一転ラストはコメディに終わる展開。こういう流れ好きです。
ドツクゾーン編終盤ということもあり日常パートが少なくてちょっと残念。プリキュアは日常パートが見所だと思う。さて、今回の戦闘。石の奪取方法の是非は置いておくにしても、かなりご都合主義的な逆転現象でした。ご都合主義で終わらすのも面白くないので、妄想補完。
アレだと最初から7つ奪っても意味が無いような気がしますが、単にイルクーボに制御するだけの力が無かっただけのことかもしれません。幹部発生の順序が分りませんが、それぞれが石を持っていたことから、ジャアクキングが光の園を強襲→石5個奪取→石の力で幹部作成。という流れかと思います。あーでも、ピーサードがやたらバカにされていたこともあるから前々から居たのかな。まあ、どっちでもいいので深く考える必要はありません。石の力を持ってすればドツクゾーンを維持できることからも石の力はドツクゾーンの力と同等または以上であると思われるので、単一の力しか持たない幹部が制御しきれないのはある種必然。石をドツクゾーンに持ち帰えりジャアクキングが制御するというのが本来の手法かもしれません。
「プリズムストーン」というシステムを考えてみても、本来アレは光の園を維持していた力。すなわち光の園のために作られた(あるいは存在する)モノであるので、石の前提条件(設計コンセプト、安全基準、セキリティ)としてドツクゾーン(外部圧力)を排除する機能が盛り込まれている可能性が高いです。石同士が共鳴しプリキュアと連動するならば、悪のオーラを持ったドツクゾーンの力よりも同種の力であるプリキュアに味方するのは理に適っています。
また、プリキュアが如何なるシステムでそのエネルギーを得ているかが不明ですが、仮にメップルミップルの持っている石の力を使って変身している場合、石を奪われた時点で変身が解けないのか?という疑問はバッテリー(エネルギー貯蓄システム)を積んでいると思えばいいので大丈夫でしょう。むしろ、初イルクーボ戦でエネルギーをとられて解除したように、起動させるためのエネルギーは最初に石から供給されて以後はバッテリーで稼動している可能性の方が高いかもしれません。
イルクーボを倒し勝利を収めたプリキュア。前回の感想で石の意味として「理想」というのがありましたが、それが今回のような諦めずに立ち向かうことなのか、イルクーボが言った「弱いものは強いものの従属」という言葉に答える新たなるステップなのか、次回のジャアクキング決戦を控えていて面白そうな展開です。
第23話「危うし!夏合宿の悪夢」
○今週の出来事
①合宿・昼
夏合宿。決めのシュートを放つが空振りのなぎさ。特別コーチでありOGであるあかね女史から叱咤されます。前回のイルクーボ戦の回想をいつもどおりしますが肉体的疲労が著しくバテ気味。しかしあかね女史はスパルタ主義らしく、先ほどのミスの罰としてランニング決定。本人的には辛いでしょうが、それだけ目をかけられているってことなので喜ばしいことです。
プリズムストーンの隠し場所に気付いたイルクーボはジャアクキング様に今回はいけますぜ!的発言。相変わらず早く持って来いとか言うのかと思ったらジャアクキング様は「光を侮るな」と注意喚起します。最後の一人なので寂しいのかもしれません。
セミが鳴き、陽光差し込む夏の風景。なぎさはグダグダのヘタヘタです。ゼェゼェハァハァ状態。対して自転車で優雅に進むあかね女史は気分満喫。同じ環境でも置かれた立場で天国とも地獄ともなります。
川原で何やら観察している科学部一同。夏の風景を満喫しています。ユリコも山の神様に感謝と感想を述べますがほのかに「ユリコってそんなにロマンチストだっけ?」と突っ込まれます。ほのかストレート玉を投げます。流石にほのかリスペクト(従僕)のユリコもどういう意味よ、と睨みます。睨みながらさり気なくほのかの胸元あたりをカメラで撮っているのは流石です。後で一枚分けてもらいたいです。全然関係無いですが、あと少し目線というか視点を広角にすればほのかのスカートの中が見えそうです。最近本編が真面目路線で萌え成分足りてなかったので個人的に充足しておきます。
オプションで校長も来ていますが、ユリコの懸念どおり足手まとい感アリアリです。しかし、本人は純真というか自然を満喫しているのでなかなか感受性豊かな人らしいです。4話で美術品を観ていたのも頷けます。別段女子中学生を見に来たというわけではなさそうです。
②合宿・夜
灼熱ランニングが終わり、メップルといつもの漫才をやっていたなぎさと合流するほのか。合宿だろうとなんだろうとこのふたりはいつでも一緒です。
夜。晩飯。挨拶をどちらがするかで譲り合う校長と教頭。校長がかなりドスの利いた声で教頭を脅したような。教頭がお決まりの合宿生活基本原則を話す間、さもつまらなさそうな顔の生徒一同。実際つまらない。っていうか目の前の飯食わせろ感漂います。あと、ラクロス部のポニーテールっぽい人可愛いです。(EDで弓子(部長)の後ろにいる人)
食後、なぎさの部屋に行くほのか。2段ベッドの上で寝るらしく妙にはしゃいでいるなぎさ。「高いとこ大好きなの」と高所恐怖症ではない様子。「落っこちないように気を付けなきゃだめよ」とほのかは注意を促します。内心「何とかと煙は高いところが好きなのよね」とか考えているかもしれません(そこまで酷くはないだろうけど)。なぎさはほのかの言葉を受けて自分が寝相悪いことを言っちゃったりします。社交辞令的なセリフを真に受けてどうする。
ベランダではユリコが星空を眺める。きっとこの中にキリヤの星が・・・(闇に還ったんだから無いのだろうが)。なぎさ・ほのか・ユリコが星空を眺めていると一筋の流れ星が降る。即座に願い事を考えるほのかとユリコだが、なぎさはメップルの出会いを思い出す。始まりの瞬間。ほのかとの出会いとプリキュアとしての使命。
そこにあかね女史も参加。山の守り神の話をしだす。プリキュアそういうの多いですね。行く先々で伝説とか言い伝えとかあります。今回はあんま関与しないようです。その山の守り神になぎさは明日の6時に起きられるようにと願掛けする。如何にもらしいって感じです。
千客万来。今度は理奈が現れ志穂の行方が知れないと話し出す。そーいや、あのうるさいのが居なかった。妙に静かなのとユリコが出張っているのはそのためでしょうか。神隠しに!?と不安を増長させるユリコ。あんたのメガネの反射の方も怖い。神様に何もしてないのに隠されるわけない、と反論になっていない反論をするほのか。まあ、相手の目線に立った回答ではあります。さらに間が悪い事に停電発生。辺境の山岳部なので地絡再閉路失敗ってとこでしょうか(一度アースした場合、再度送電を自動的に行う。さらにそれが失敗した場合もう一度行うが、失敗すると完全な停電となる)。
志穂捜索に出る一同。妙に山の中まで行っていますが室内はキチンと見たのでしょうか?ほのかは別部隊として停電の理由を探ります。どうもブレーカーが落ちただけの模様。懐中電灯の分担でまた校長と教頭がもめますが、校長のドスの利いた声で教頭完敗。ちょっと怖い人かもしれません校長。
話題の人である志穂といえば、入浴中に停電にあったので復旧まで待ってのぼせていた模様。皆に迷惑をかけましたが、この場合理奈が早とちりしたことと、浴室を捜索しなかったという落ち度があるので過失責任はそれほど多くないでしょう(本人は入浴していただけだし)。何だかんだ言って志穂のキャラが良いので目くじらは立てられないであろうことが推測されます。
③合宿・2日目
朝のランニング。キチンとなぎさは起きられたようです。朝にも停電があったようで不安を募らせます。気付けば昨日は満水だった川が完全に渇水状態。さらに木々の葉は紅葉よろしく紅く染まる。枯れ果て倒れる木々。怪奇現象としか言えない状態に一同は撤退する。
一方、科学部も同じ現象に遭遇していた。現象を問われた校長はそのままほのかにパス。ほのかだって分らないものは分りません。っていうか、緊急時に生徒を頼るのはどうかと。停電の対応をしていたと思われる教頭も木の葉アタックを喰らいノックアウト。妙に物理的な怪奇現象です。
勿論、そんな怪奇現象が起こるのはドツクゾーンの仕業。イルクーボが電気エネルギーを吸い取っています。ついでに辺りの生命エネルギーとかも吸い取っているのでしょう。水が干上がるのはちょっとよく分かりませんが。流石50P(ピーサード)の(通常)能力を持つイルクーボです。規模が大きいです。
※1Pはピーサードの基本能力。基本単位として用いる。イルクーボは通常時でピーサードの50倍の能力を持っています(ネタです。しかも私の身内ネタですので特に意味はありません)
異常事態に危険性を考え下山を申し出るあかね女史。校長も承諾しますが電話が一切通じず完全孤立状態。ほのかはこの事態に心当たりがあるのでなぎさを呼び出し事態の確認をします。いつもなら気付いてそうななぎさも山の守り神の件があったせいかドツクゾーンの仕業だと気付くのに遅れた様子。それを促すようにメップル達も不穏な気配を感じています。っていうか、そういうことは早く言え。気配察知がお前らの仕事だろ。
④対戦イルクーボ
気配を探りふたりは外へ。現れるイルクーボ。わざわざ湖の中(地面)に隠れている必要は無いような気がしますが、こういうのは始めが肝心なのでしょう。瞬間移動の如くふたりの後ろに回りこむイルクーボ。最早体術でどうにかなるスピードではありません。
いつもの石を渡せコールをするのかと思いきや変身しろコール。意味が分らず戸惑うふたりですが、イルクーボは威嚇射撃(衝撃波)。理由は分りませんが変身しないとピンチ。今回はジャージ変身です。
プリキュアを前に「やはり、そういうことだったか」と満足げなイルクーボ。メップル達も何やら感ずいた様子。石の番人の居場所に気付かれたようです。石の守り手としてプリキュアがいるため、変身時にはウィズダムも共鳴(気付く)するようです。それをイルクーボは察知した。地味に凄いイルクーボ。
果敢に挑むブラック。しかし見事に返り討ち。投げ出されるブラックをホワイトが支えたまま湖跡に落ちていきます。落ちた衝撃で傷つくホワイトをOPよろしく引き起こすブラック。今度こそとふたり同時攻撃を仕掛けますが見切られ反撃。さりげなくイルクーボが手招きしたりして余裕の体です。近づこうにも衝撃波で吹き飛ばされる有様(かわされましたが一度ブラックが見切って腕を掴んだのは見事です)。戦闘描写凄いです。ポイズニーと鏡の中で戦った時の作画のようです。っていうか、戦闘パートと日常パート作画違うのですが、「戦闘」というより「変身前」と「変身後」の違いを意図して見せるため違うのでしょうか。
プリキュアよりも1枚も2枚も上手なイルクーボ。そもそも体術・スペックにおいてポイズニーにすらプリキュアは対抗できません。唯一の切り札であり破壊力があるマーブルスクリューが頼みの綱。しかし、それも直撃させられればという条件付き。
毎度の幹部戦お馴染みのお説教タイム。「お前達は大きな勘違いをしている。お前達はこの世の中に生きるものは皆平等だと思っているだろう。平等とは、一握りの優れた支配者のために生きる残りの者達によって作られた言葉だ。つまりその者達の命のエネルギーは全てジャアクキング様のためにあるのだ」強者の論理を語るイルクーボ。過去に一部の資本家達のために重労働を迫られ一切の利益を搾取された労働者達がいました(今でもそうなのですが)。それに反対して労働こそが人間の自己実現と社会主義唱えたのがマルクスなのですが、これは置いといて、資本主義満々のイルクーボ。勝手な言い分に実力行使でマーブルスクリューを発射します。
いつもならこれで終わりですが、イルクーボは耐え切る。準備が整った、とイルクーボ。エネルギーをかき集めていたのは全て石の番人引き出すため。前回準備が必要だと言ったのはこういう理由から。よくわかりませんが、集めたエネルギーを使う事で石の番人の世界と虹の園の世界の扉を開けることができるようです。凄い表情で頭に血管を浮き立たせながら番人を引きずり出します。流石に疲れたのか汗だくですがウィズダムを掴む。自身曰く闇の世界のナンバー2らしいです。ピーサードはブッチギリでナンバー6でしょうか。
流石に消耗したことと念のためとしてか撤退するイルクーボ。引き際はわきまえています。プリキュア初の引きで終了です。
⑤次回予告
最終回近いのか!?と思わせるくらい佳境な展開。おいおい1年やりますよね?っていうかそうでないと困るんですが私が。
全て揃うプリズムストーン。何やら死にそうな感じのイルクーボ。見逃せない展開です。
○トピック
今回は特に無いです。それだけじゃ酷いか。
ポイズニーの時にも親(近)しい人達が巻き込まれるというのがありましたが、今回は規模が大きくなっておりそれだけ緊迫感・危機感は大きく見えました。普段地味なプリキュアならではの対比です。マーブルスクリューがかわされるだけで「おおっ」って思えるくらいですから。
また、今回はラクロス&科学部の合同合宿ということもあり、ユリコと理奈達の接点があったのも見逃せないところです。あまり大きな進展や展開ではありませんが、だからこそ地味に少しずつという現実的な流れに思えます。そんなにすぐ仲良くなったりするものではないですし。ちょっとした接点が出来て(ほのかを通してユリコがなぎさにその他にと繋がる)いくのは今後の展開にも期待が持てるところです。少しずつ輪が広がっていくというか、所属しているグループを一気にはみ出すんじゃなくて、輪が拡大して他の輪とラップしていくのは一つの見所なのではないかと。ほのかだって最初はうんちく女王と理奈達に言われていたのが懐かしいです。
さて、今回のネタはここまでにして、別のネタを引き出して見ます。「ふたりはプリキュア大百科」という本があります。ちょうど20話までを網羅しており1週休みということを前提として作られ、21話に期待を持たせるという味なマネをする本です。その中の設定で以下のようなものがあります。
各プリズムストーンの解説(朱書きは他で軽く調べた意味)
①ルビー(メップル):情熱・勇気・率直
②サファイア(ミップル):冷静さ・誠実・真理
③エメラルド(ピーサード):幸運・生命復活・清廉
④アクアマリン(ゲキドラーゴ):聡明さ・知識・知恵
⑤トパーズ(ポイズニー):友情・愛情・希望
⑥シトリン(キリヤ):希望・勇気・自信
⑦アメジスト(イルクーボ):理想・勝利・真実の愛
細かく調べればもっと各々に意味はあるでしょうが、こんな感じで意味合いを考えたい。各所の感想サイト等でも取り上げられているので今更で他と被るかもしれませんが、ご容赦。
よく言われるのが、それぞれの幹部と正反対な意味というものです。確かにゲキドラーゴなんてベクトルが180度違います。ですがそれだけだとイマイチ弱い気がしたので、個人的には「それぞれの石(幹部)がプリキュアに与えたもの」と解釈します。
①ルビー(情熱・勇気・率直)
メップル所持ですが、これはそのままなぎさに当てはまる事柄です。既に所持しているというのは本人が持っている気質として解釈します。
②サファイア(冷静さ・誠実・真理)
なぎさと同じくほのかの気質。
③エメラルド(幸運・生命復活・清廉)
プリキュア第一の敵であり、ここが出発点。偶然によりめぐり合うなぎさ・ほのか・メップル・ミップル。そして光の園復活のための第一歩。この出会いが如何なる幸運をもたらすかは未だ分らないが(ハッピーエンドは確定なのだろうけど)なぎさとほのか、そして光の園の今後を示唆。
④アクアマリン(聡明さ。知識・知恵)
ちょっと強引なのだけど、ゲキドラーゴの回の見所はケンカイベントとラストのなぎさ。あとはほのかがゲキドラーゴを謀った(宝石強盗)事件と教頭恐喝事件。
お互いの相違やモヤモヤを溜め込まずに、ケンカしたが結果して丸く収まり更なる進展をしたなぎさとほのか。他者を思いやる、考える、理解するというのは聡明というのではないか。
⑤トパーズ(友情・愛情・希望)
ポイズニーといえば身内巻き込まれ事件。このことをとおしてなぎさ達は大切な人達の存在を知る。
⑥シトリン(希望・勇気・自信)
一見絶望的な終わり方をしたキリヤ。だが、それは裏返せば悲劇を二度と繰り返させないという決意に繋がる。キリヤはプリキュアに希望を託し闇にへと還った。絶望を希望へと変え進む。
⑦アメジスト(理想・勝利・真実の愛)
どうなるかはまだわからないが、ある意味ラスボス的存在。勝利と理想を呼び込むか。
っとこんな感じでどうでしょうか。細かく詰めればもっとあるのかもしれませんがダイジェスト的にはこういう感じなのかな~と思います。ちゃんとステップアップしていっているプリキュアが面白いところです。番組も佳境で本当に26話で終わる気かよと心配しつつ見ていきます(だからといって、グダグダ2年とかされても困る)。
①合宿・昼
夏合宿。決めのシュートを放つが空振りのなぎさ。特別コーチでありOGであるあかね女史から叱咤されます。前回のイルクーボ戦の回想をいつもどおりしますが肉体的疲労が著しくバテ気味。しかしあかね女史はスパルタ主義らしく、先ほどのミスの罰としてランニング決定。本人的には辛いでしょうが、それだけ目をかけられているってことなので喜ばしいことです。
プリズムストーンの隠し場所に気付いたイルクーボはジャアクキング様に今回はいけますぜ!的発言。相変わらず早く持って来いとか言うのかと思ったらジャアクキング様は「光を侮るな」と注意喚起します。最後の一人なので寂しいのかもしれません。
セミが鳴き、陽光差し込む夏の風景。なぎさはグダグダのヘタヘタです。ゼェゼェハァハァ状態。対して自転車で優雅に進むあかね女史は気分満喫。同じ環境でも置かれた立場で天国とも地獄ともなります。
川原で何やら観察している科学部一同。夏の風景を満喫しています。ユリコも山の神様に感謝と感想を述べますがほのかに「ユリコってそんなにロマンチストだっけ?」と突っ込まれます。ほのかストレート玉を投げます。流石にほのかリスペクト(従僕)のユリコもどういう意味よ、と睨みます。睨みながらさり気なくほのかの胸元あたりをカメラで撮っているのは流石です。後で一枚分けてもらいたいです。全然関係無いですが、あと少し目線というか視点を広角にすればほのかのスカートの中が見えそうです。最近本編が真面目路線で萌え成分足りてなかったので個人的に充足しておきます。
オプションで校長も来ていますが、ユリコの懸念どおり足手まとい感アリアリです。しかし、本人は純真というか自然を満喫しているのでなかなか感受性豊かな人らしいです。4話で美術品を観ていたのも頷けます。別段女子中学生を見に来たというわけではなさそうです。
②合宿・夜
灼熱ランニングが終わり、メップルといつもの漫才をやっていたなぎさと合流するほのか。合宿だろうとなんだろうとこのふたりはいつでも一緒です。
夜。晩飯。挨拶をどちらがするかで譲り合う校長と教頭。校長がかなりドスの利いた声で教頭を脅したような。教頭がお決まりの合宿生活基本原則を話す間、さもつまらなさそうな顔の生徒一同。実際つまらない。っていうか目の前の飯食わせろ感漂います。あと、ラクロス部のポニーテールっぽい人可愛いです。(EDで弓子(部長)の後ろにいる人)
食後、なぎさの部屋に行くほのか。2段ベッドの上で寝るらしく妙にはしゃいでいるなぎさ。「高いとこ大好きなの」と高所恐怖症ではない様子。「落っこちないように気を付けなきゃだめよ」とほのかは注意を促します。内心「何とかと煙は高いところが好きなのよね」とか考えているかもしれません(そこまで酷くはないだろうけど)。なぎさはほのかの言葉を受けて自分が寝相悪いことを言っちゃったりします。社交辞令的なセリフを真に受けてどうする。
ベランダではユリコが星空を眺める。きっとこの中にキリヤの星が・・・(闇に還ったんだから無いのだろうが)。なぎさ・ほのか・ユリコが星空を眺めていると一筋の流れ星が降る。即座に願い事を考えるほのかとユリコだが、なぎさはメップルの出会いを思い出す。始まりの瞬間。ほのかとの出会いとプリキュアとしての使命。
そこにあかね女史も参加。山の守り神の話をしだす。プリキュアそういうの多いですね。行く先々で伝説とか言い伝えとかあります。今回はあんま関与しないようです。その山の守り神になぎさは明日の6時に起きられるようにと願掛けする。如何にもらしいって感じです。
千客万来。今度は理奈が現れ志穂の行方が知れないと話し出す。そーいや、あのうるさいのが居なかった。妙に静かなのとユリコが出張っているのはそのためでしょうか。神隠しに!?と不安を増長させるユリコ。あんたのメガネの反射の方も怖い。神様に何もしてないのに隠されるわけない、と反論になっていない反論をするほのか。まあ、相手の目線に立った回答ではあります。さらに間が悪い事に停電発生。辺境の山岳部なので地絡再閉路失敗ってとこでしょうか(一度アースした場合、再度送電を自動的に行う。さらにそれが失敗した場合もう一度行うが、失敗すると完全な停電となる)。
志穂捜索に出る一同。妙に山の中まで行っていますが室内はキチンと見たのでしょうか?ほのかは別部隊として停電の理由を探ります。どうもブレーカーが落ちただけの模様。懐中電灯の分担でまた校長と教頭がもめますが、校長のドスの利いた声で教頭完敗。ちょっと怖い人かもしれません校長。
話題の人である志穂といえば、入浴中に停電にあったので復旧まで待ってのぼせていた模様。皆に迷惑をかけましたが、この場合理奈が早とちりしたことと、浴室を捜索しなかったという落ち度があるので過失責任はそれほど多くないでしょう(本人は入浴していただけだし)。何だかんだ言って志穂のキャラが良いので目くじらは立てられないであろうことが推測されます。
③合宿・2日目
朝のランニング。キチンとなぎさは起きられたようです。朝にも停電があったようで不安を募らせます。気付けば昨日は満水だった川が完全に渇水状態。さらに木々の葉は紅葉よろしく紅く染まる。枯れ果て倒れる木々。怪奇現象としか言えない状態に一同は撤退する。
一方、科学部も同じ現象に遭遇していた。現象を問われた校長はそのままほのかにパス。ほのかだって分らないものは分りません。っていうか、緊急時に生徒を頼るのはどうかと。停電の対応をしていたと思われる教頭も木の葉アタックを喰らいノックアウト。妙に物理的な怪奇現象です。
勿論、そんな怪奇現象が起こるのはドツクゾーンの仕業。イルクーボが電気エネルギーを吸い取っています。ついでに辺りの生命エネルギーとかも吸い取っているのでしょう。水が干上がるのはちょっとよく分かりませんが。流石50P(ピーサード)の(通常)能力を持つイルクーボです。規模が大きいです。
※1Pはピーサードの基本能力。基本単位として用いる。イルクーボは通常時でピーサードの50倍の能力を持っています(ネタです。しかも私の身内ネタですので特に意味はありません)
異常事態に危険性を考え下山を申し出るあかね女史。校長も承諾しますが電話が一切通じず完全孤立状態。ほのかはこの事態に心当たりがあるのでなぎさを呼び出し事態の確認をします。いつもなら気付いてそうななぎさも山の守り神の件があったせいかドツクゾーンの仕業だと気付くのに遅れた様子。それを促すようにメップル達も不穏な気配を感じています。っていうか、そういうことは早く言え。気配察知がお前らの仕事だろ。
④対戦イルクーボ
気配を探りふたりは外へ。現れるイルクーボ。わざわざ湖の中(地面)に隠れている必要は無いような気がしますが、こういうのは始めが肝心なのでしょう。瞬間移動の如くふたりの後ろに回りこむイルクーボ。最早体術でどうにかなるスピードではありません。
いつもの石を渡せコールをするのかと思いきや変身しろコール。意味が分らず戸惑うふたりですが、イルクーボは威嚇射撃(衝撃波)。理由は分りませんが変身しないとピンチ。今回はジャージ変身です。
プリキュアを前に「やはり、そういうことだったか」と満足げなイルクーボ。メップル達も何やら感ずいた様子。石の番人の居場所に気付かれたようです。石の守り手としてプリキュアがいるため、変身時にはウィズダムも共鳴(気付く)するようです。それをイルクーボは察知した。地味に凄いイルクーボ。
果敢に挑むブラック。しかし見事に返り討ち。投げ出されるブラックをホワイトが支えたまま湖跡に落ちていきます。落ちた衝撃で傷つくホワイトをOPよろしく引き起こすブラック。今度こそとふたり同時攻撃を仕掛けますが見切られ反撃。さりげなくイルクーボが手招きしたりして余裕の体です。近づこうにも衝撃波で吹き飛ばされる有様(かわされましたが一度ブラックが見切って腕を掴んだのは見事です)。戦闘描写凄いです。ポイズニーと鏡の中で戦った時の作画のようです。っていうか、戦闘パートと日常パート作画違うのですが、「戦闘」というより「変身前」と「変身後」の違いを意図して見せるため違うのでしょうか。
プリキュアよりも1枚も2枚も上手なイルクーボ。そもそも体術・スペックにおいてポイズニーにすらプリキュアは対抗できません。唯一の切り札であり破壊力があるマーブルスクリューが頼みの綱。しかし、それも直撃させられればという条件付き。
毎度の幹部戦お馴染みのお説教タイム。「お前達は大きな勘違いをしている。お前達はこの世の中に生きるものは皆平等だと思っているだろう。平等とは、一握りの優れた支配者のために生きる残りの者達によって作られた言葉だ。つまりその者達の命のエネルギーは全てジャアクキング様のためにあるのだ」強者の論理を語るイルクーボ。過去に一部の資本家達のために重労働を迫られ一切の利益を搾取された労働者達がいました(今でもそうなのですが)。それに反対して労働こそが人間の自己実現と社会主義唱えたのがマルクスなのですが、これは置いといて、資本主義満々のイルクーボ。勝手な言い分に実力行使でマーブルスクリューを発射します。
いつもならこれで終わりですが、イルクーボは耐え切る。準備が整った、とイルクーボ。エネルギーをかき集めていたのは全て石の番人引き出すため。前回準備が必要だと言ったのはこういう理由から。よくわかりませんが、集めたエネルギーを使う事で石の番人の世界と虹の園の世界の扉を開けることができるようです。凄い表情で頭に血管を浮き立たせながら番人を引きずり出します。流石に疲れたのか汗だくですがウィズダムを掴む。自身曰く闇の世界のナンバー2らしいです。ピーサードはブッチギリでナンバー6でしょうか。
流石に消耗したことと念のためとしてか撤退するイルクーボ。引き際はわきまえています。プリキュア初の引きで終了です。
⑤次回予告
最終回近いのか!?と思わせるくらい佳境な展開。おいおい1年やりますよね?っていうかそうでないと困るんですが私が。
全て揃うプリズムストーン。何やら死にそうな感じのイルクーボ。見逃せない展開です。
○トピック
今回は特に無いです。それだけじゃ酷いか。
ポイズニーの時にも親(近)しい人達が巻き込まれるというのがありましたが、今回は規模が大きくなっておりそれだけ緊迫感・危機感は大きく見えました。普段地味なプリキュアならではの対比です。マーブルスクリューがかわされるだけで「おおっ」って思えるくらいですから。
また、今回はラクロス&科学部の合同合宿ということもあり、ユリコと理奈達の接点があったのも見逃せないところです。あまり大きな進展や展開ではありませんが、だからこそ地味に少しずつという現実的な流れに思えます。そんなにすぐ仲良くなったりするものではないですし。ちょっとした接点が出来て(ほのかを通してユリコがなぎさにその他にと繋がる)いくのは今後の展開にも期待が持てるところです。少しずつ輪が広がっていくというか、所属しているグループを一気にはみ出すんじゃなくて、輪が拡大して他の輪とラップしていくのは一つの見所なのではないかと。ほのかだって最初はうんちく女王と理奈達に言われていたのが懐かしいです。
さて、今回のネタはここまでにして、別のネタを引き出して見ます。「ふたりはプリキュア大百科」という本があります。ちょうど20話までを網羅しており1週休みということを前提として作られ、21話に期待を持たせるという味なマネをする本です。その中の設定で以下のようなものがあります。
各プリズムストーンの解説(朱書きは他で軽く調べた意味)
①ルビー(メップル):情熱・勇気・率直
②サファイア(ミップル):冷静さ・誠実・真理
③エメラルド(ピーサード):幸運・生命復活・清廉
④アクアマリン(ゲキドラーゴ):聡明さ・知識・知恵
⑤トパーズ(ポイズニー):友情・愛情・希望
⑥シトリン(キリヤ):希望・勇気・自信
⑦アメジスト(イルクーボ):理想・勝利・真実の愛
細かく調べればもっと各々に意味はあるでしょうが、こんな感じで意味合いを考えたい。各所の感想サイト等でも取り上げられているので今更で他と被るかもしれませんが、ご容赦。
よく言われるのが、それぞれの幹部と正反対な意味というものです。確かにゲキドラーゴなんてベクトルが180度違います。ですがそれだけだとイマイチ弱い気がしたので、個人的には「それぞれの石(幹部)がプリキュアに与えたもの」と解釈します。
①ルビー(情熱・勇気・率直)
メップル所持ですが、これはそのままなぎさに当てはまる事柄です。既に所持しているというのは本人が持っている気質として解釈します。
②サファイア(冷静さ・誠実・真理)
なぎさと同じくほのかの気質。
③エメラルド(幸運・生命復活・清廉)
プリキュア第一の敵であり、ここが出発点。偶然によりめぐり合うなぎさ・ほのか・メップル・ミップル。そして光の園復活のための第一歩。この出会いが如何なる幸運をもたらすかは未だ分らないが(ハッピーエンドは確定なのだろうけど)なぎさとほのか、そして光の園の今後を示唆。
④アクアマリン(聡明さ。知識・知恵)
ちょっと強引なのだけど、ゲキドラーゴの回の見所はケンカイベントとラストのなぎさ。あとはほのかがゲキドラーゴを謀った(宝石強盗)事件と教頭恐喝事件。
お互いの相違やモヤモヤを溜め込まずに、ケンカしたが結果して丸く収まり更なる進展をしたなぎさとほのか。他者を思いやる、考える、理解するというのは聡明というのではないか。
⑤トパーズ(友情・愛情・希望)
ポイズニーといえば身内巻き込まれ事件。このことをとおしてなぎさ達は大切な人達の存在を知る。
⑥シトリン(希望・勇気・自信)
一見絶望的な終わり方をしたキリヤ。だが、それは裏返せば悲劇を二度と繰り返させないという決意に繋がる。キリヤはプリキュアに希望を託し闇にへと還った。絶望を希望へと変え進む。
⑦アメジスト(理想・勝利・真実の愛)
どうなるかはまだわからないが、ある意味ラスボス的存在。勝利と理想を呼び込むか。
っとこんな感じでどうでしょうか。細かく詰めればもっとあるのかもしれませんがダイジェスト的にはこういう感じなのかな~と思います。ちゃんとステップアップしていっているプリキュアが面白いところです。番組も佳境で本当に26話で終わる気かよと心配しつつ見ていきます(だからといって、グダグダ2年とかされても困る)。